JP2001301104A - 表示物保護シート - Google Patents

表示物保護シート

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JP2001301104A
JP2001301104A JP2000122276A JP2000122276A JP2001301104A JP 2001301104 A JP2001301104 A JP 2001301104A JP 2000122276 A JP2000122276 A JP 2000122276A JP 2000122276 A JP2000122276 A JP 2000122276A JP 2001301104 A JP2001301104 A JP 2001301104A
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JP
Japan
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film
adhesive
ultraviolet
fluorine
display article
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JP2000122276A
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English (en)
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Minoru Yoshida
稔 吉田
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TECHNO WORKS KK
Original Assignee
TECHNO WORKS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示物を紫外線による褪色から防止し、且つ
着火性や汚染性も軽減しすることを目的とする保護シー
トを提供する。 【解決手段】 紫外線吸収剤を含有する基材フィルム
に、接着剤を用いて又は用いずに、フッ素系オレフィン
フィルムを表面層として貼付したもの、及び、基材フィ
ルムに、紫外線吸収型接着剤を用いてフッ素系オレフィ
ンフィルムを表面層として貼付したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示物保護シート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここでいう表示物とは、ポスター、看
板、地図、カタログ、道路標識、メニュウー等、印刷又
は手書きによって、文字や模様等が表現されているもの
であり、そのインクや塗料等は問わない。更に、金属の
塗装面や外壁もここでいう表示物である。
【0003】更に、最近では、表示物の印刷面等にポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムやアクリル
(PMMA)フィルムをカバーフィルムとして貼付する
ことが行なわれてきている。これによって、印刷面等を
保護し寿命を長くするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示物は、紫外線によって褪色し、且つそれが顔料
や染料の種類によって差があるため、数ヶ月又は数年で
は一部見えなくなったりして、誤解を与えたり、役に立
たなくなったりする。これは単なるカバーフィルムでは
防止できない。
【0005】また、このような表示物は紙製のものが多
く、可燃性であり僅かな火気によって燃え出し危険であ
る。最近、放火事件が多くこの点についても社会問題と
なっている。これも、PET等では一緒に燃えるため意
味はない。
【0006】更に、表面が汚れ易く煤塵等の付着が激し
いばかりか、落書き等も簡単に描け、且つ落ちにくいと
いう欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明シートを完成させ
たものであり、その特徴とするところは、第1の態様で
は、紫外線吸収剤を含有する基材フィルムに、接着剤を
用いて又は用いずに、フッ素系オレフィンフィルムを表
面層として貼付した点にあり、第2の態様では、基材フ
ィルムに、紫外線吸収型接着剤を用いてフッ素系オレフ
ィンフィルムを表面層として貼付した点にある。
【0008】ここで、本発明でいうシートは、厚みには
特に限定はなく、フィルムのように薄いものでも、比較
的厚いものでもよい。しかし、全体として50μ〜0.
5mm程度が好適である。
【0009】本発明の第1の態様の基材フィルムは、紫
外線吸収剤を含有するものである。紫外線吸収剤として
は、サリチル酸エステル系、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系、アクリロニトリル系等通常のものでよ
い。
【0010】基材フィルムは、透明又は半透明の耐候性
を有するフィルムであればなんでもよい。例えば、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタ
レート、アクリル系フィルム等である。また、厚みも自
由である。しかし、取扱いやコストの面から実際には、
0.05〜0.5mm程度が好適である。
【0011】含有とは、通常は練り込みと呼ばれるもの
で基材フィルムを成型する前に混合する方法が普通であ
るが、これに限定するものではない。例えば、フィルム
に塗布するような方法でもよい。
【0012】次にフッ素系オレフィンフィルムを表面層
として貼付するのであるが、これが本発明の重要なポイ
ントである。フッ素系オレフィンとは、ポリエチレンや
ポリプロピレン等のポリオレフィンの水素原子の1部又
は全部がフッ素原子に置換された構造を有するものであ
る。これらの例として、エチレンテトラフロンとエチレ
ンとの共重合物、又エチレンテトラフロンとヘキサフル
オロプロピレンとの共重合物がある。
【0013】共重合物の重合システムは、ブロック重合
でもランダム重合でも、1つづつ交互に化合する重合で
あってもよい。
【0014】このフッ素系オレフィンフィルムは、10
〜50μ程度がよく、これで所定の効果は発揮する。勿
論、これ以上の厚みでもよいがコストがかかる。
【0015】本発明の第1の態様では、上記した基材フ
ィルムとこのフッ素系オレフィンフィルムを貼付する。
この時、接着剤(粘着剤)を用いて接着してもよいが、
単に積層して他の方法で離れ内容にしてもよい。例え
ば、画鋲や接着テープで貼付してもよい。
【0016】次に、本発明の第2の態様の基材フィルム
は、上記したものと同じでよいが、ただ紫外線吸収剤が
必須ではない。勿論、含有されていてもよいが、後述す
るように接着剤に紫外線吸収剤が含有されているため、
必ずしもいるものではないということである。
【0017】また、第2の態様では、接着剤が必須であ
り、且つその接着剤は紫外線吸収型接着剤である。紫外
線吸収型接着剤とは、紫外線吸収剤を混合しただけのも
のや、紫外線吸収能を有する官能基を接着剤の構造の中
に化合させたもの等である。混合タイプのものでは、接
着剤自体も通常のものでよく、そこに含まれる紫外線吸
収剤も通常のものでよい。
【0018】また、紫外線吸収能を有する官能基を接着
剤の構造の中に化合させたものとしては、ベンゾフェノ
ン系アクリル変性物を添加したウレタン系ラッカーの2
液タイプ等がある。
【0019】本発明の保護シートは、表示物の上に貼付
するだけでよく、接着しても、単に画鋲や接着テープで
止めるだけでもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に示す実施の形
態に従ってより詳細に説明する。図1は、表示物1上に
本発明保護シート2を貼付したところである。この例は
本発明の第1の態様の1例であり、基材フィルム3に接
着剤4を介してフッ素系オレフィンフィルム5を貼付し
たものである。基材フィルム3は、ポリエチレンテレフ
タレートで厚みは0.3mmであり、紫外線吸収剤とし
て2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノンを使
用したものである。フッ素系オレフィンフィルム5は、
エチレンテトラフロンとエチレンとの共重合物フィルム
で厚みは30μである。
【0021】図2は、接着剤に紫外線吸収能を持たせた
例である。図1と同様に、基材フィルム3に接着剤4を
介してフッ素系オレフィンフィルム5を貼付したもので
ある。このフッ素系オレフィンフィルム5は、アフレッ
クス(旭硝子(株)製で厚みが21μ)と、PETフィ
ルムQV−04(東レ(株)製)を、接着剤で貼付した
ものである。接着剤は、日本ポリウレタン(株)製のア
クリルウレタンに、ULS−680(一方社油脂工業
(株)製)を混入したものである。ドライラミネーター
機によって貼り合わせ作成した。
【0022】この図2の例を表面のフッ素系オレフィン
フィルム(当然接着剤も)を用いない単なるPETの保
護フィルム(比較例)と比較した。その結果は次の通り
である。 1 紫外線カット率(330nm〜370nm) 図2の例:98% 比較例 :35% 2 燃焼性 図2の例:不燃 比較例 :可燃 3 マジック消去性 図2の例:溶剤で完全に消去可能 比較例 :消去不可 4 引裂強度(103 kgf/cm2 )ASTM・D6
38 図2の例:8.4 比較例 :1.8
【0023】
【発明の効果】本発明保護シートには、以下のような利
点がある。 (1) 表面層であるフッ素系オレフィンフィルムによ
って、上記した比較例の燃焼性、マジック消去性、引裂
強度に大きな差がでている。 (2) また、紫外線吸収能を基材フィルム又は接着剤
に持たせているため、紫外線による表示物の褪色が大き
く軽減される。 (3) 更に、表面層を薄くすると、高価なフッ素系オ
レフィンフィルムが少なくて済み、安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示物上に本発明保護シートの1例を貼付した
ところの断面図である。
【図2】表示物上に本発明保護シートの他の例を貼付し
たところの断面図である。
【符号の説明】
1 表示物 2 本発明保護シート 3 基材フィルム 4 接着剤 5 フッ素系オレフィンフィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 2D064 AA12 AA22 BA01 CA03 DA05 EA02 HA12 4F100 AK01A AK01C AK04B AK04J AK17B AK17J AK18B AK18J AK51D AL01B AR00D BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C CA07A CB00D CB02D GB90 JD09 JD09D JL11D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線吸収剤を含有する基材フィルム
    に、接着剤を用いて又は用いずに、フッ素系オレフィン
    フィルムを表面層として貼付したことを特徴とする表示
    物保護シート。
  2. 【請求項2】 該フッ素系オレフィンフィルムは、エチ
    レンテトラフロンとエチレンとの共重合物フィルムであ
    る請求項1記の表示物保護シート。
  3. 【請求項3】 該フッ素系オレフィンフィルムは、エチ
    レンテトラフロンとヘキサフルオロプロピレンとの共重
    合物フィルムである請求項1記の表示物保護シート。
  4. 【請求項4】 基材フィルムに、紫外線吸収型接着剤を
    用いてフッ素系オレフィンフィルムを表面層として貼付
    したことを特徴とする表示物保護シート。
  5. 【請求項5】 該紫外線吸収型接着剤は、ベンゾフェノ
    ン系アクリル変性物を添加したウレタン系ラッカーの2
    液タイプである請求項4記の表示物保護シート。
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