JP2001300279A - 粉液攪拌装置 - Google Patents

粉液攪拌装置

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JP2001300279A
JP2001300279A JP2000121670A JP2000121670A JP2001300279A JP 2001300279 A JP2001300279 A JP 2001300279A JP 2000121670 A JP2000121670 A JP 2000121670A JP 2000121670 A JP2000121670 A JP 2000121670A JP 2001300279 A JP2001300279 A JP 2001300279A
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Japan
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liquid
powder
stirring
mixed
tank
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JP2000121670A
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English (en)
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Toru Taniguchi
徹 谷口
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Reika Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯留タンク内での液量を常に一定に確保しつ
つ連続送液による液体と粉体との混合物質の流量制御を
確実に行なうことができる粉液攪拌装置を提供する。 【解決手段】 攪拌子3を、その円筒体4でもってタン
ク2の中央部に立設された混合液流出用の円管2cを被
覆した状態でタンク2内に嵌め込む。これにより、タン
ク2内部が、タンク2外壁内周面2aと攪拌子3の円筒
体4の外周面4aとの間に生じる第1の槽S1と、攪拌
子3の円筒体4の内周面4bとタンク2の円管2c外周
面との間に生じる第2の槽S2とに区画される。円筒体
4の下端とタンク2の内底面2bとの間に生じる間隙D
から第1の槽S1で攪拌された液体と粉体の混合液が円
筒体内部(第2の槽S2)内へ流入し、さらに第2の槽
S2内の円管2cからオーバーフローした混合液が連続
して流出される。このため、タンク2内では、第2の槽
S2からの混合液の流出に影響を受けることなく、常に
一定の液量が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク(所定容
器)内で回転する攪拌子により、粉体と液体とを攪拌混
合する粉液攪拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、多くの産業分野において、2種以
上の物質、例えば、粉体と液体との良質な混合物質(液
体中に粉体が均一に分散混合した物質)を得ることが重
要な技術的課題とされている。例えば、図13に示すよ
うに、粉体Aと液体Bとを振動型攪拌混合装置Vを用い
て攪拌混合するような場合、粉体Aと液体Bとを直列の
ラインで接続し、これらを予め貯留タンクT内に一旦貯
留させて攪拌混合した状態でポンプP1及びP2により
振動型攪拌混合装置Vに連続的に送液する混合システム
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシステムにおいては、液体と粉体の比重差によっ
て、液体内で粉体が甚だしく沈降、あるいは浮上してし
まい、単位時間にタンクTに送液される粉体Aとポンプ
P1から送液される液体Bとを加えた流量Q1と、Q1
を振動型攪拌混合装置Vに送液するポンプP2の流量Q
2を等しくすることが困難であった。すなわち、Q1が
貯留タンクTから溢れ出したりあるいはタンク内で極め
て減少してしまい貯留タンクT内の液量を常に一定に確
保することが困難であった。この問題を解決するため
に、貯留タンクT内に液面計Hを取り付け、この液面計
HによりポンプP2をON・OFF制御あるいはインバ
ータ制御して液面を常に所定位置に確保する手段が考え
られるが、液体と粉体との混合物には二次凝集粒(所
謂、ダマ)が生じやすく、これがタンク内壁あるいは液
面計Hの浮き子等に付着することによって粉体Aと液体
Bとの混合比が不正確になったり、円滑な送液を妨げる
おそれがあり、液面計Hによる液面制御は事実上困難で
あった。本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、貯留タンク内での液量を常に
一定に確保しつつ、連続送液による液体と粉体との混合
物質の流量制御を確実に行なうことができる粉液攪拌装
置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明の粉液攪拌装置は、液体と粉
体を収容するタンクと、該タンク内に配置され前記液体
と粉体を攪拌混合する攪拌子とからなる攪拌装置におい
て、該タンク内の液量を確保するための液溜槽を、タン
ク内を区画して設けたことを特徴とする。
【0005】請求項2に係る粉液攪拌装置は、請求項1
記載の粉液攪拌装置において、攪拌子に、タンク内壁面
に付着する粉液を掻き取るための掻き取り羽根を設けた
ことを特徴とする。
【0006】請求項3に係る粉液攪拌装置は、請求項2
記載の粉液攪拌装置において、掻き取り羽根に、粉体を
下方へ掻き込む傾斜板及び/又は掻き上げる傾斜板を設
けたことを特徴とする。
【0007】請求項4に係る攪拌混合システムは、請求
項1乃至請求項3記載の粉液攪拌装置と、内部に被混合
物質が収容されるケーシング内に配置された攪拌体の振
動によって前記被混合物質を攪拌混合する振動型攪拌混
合装置とを用いて液体と粉体との攪拌混合を行なう攪拌
混合システムであって、前記粉液攪拌装置を用いて液体
と粉体又は一定の比率に計量された液体と粉体とを予め
攪拌混合した後、振動型攪拌混合装置へ被混合物質を流
入させることを特徴とする。
【0008】請求項5に係る攪拌混合システムは、請求
項4記載の攪拌混合システムにおいて、粉液攪拌装置か
ら振動型攪拌混合装置への被混合物質の流入を側面から
としたことを特徴とする。
【0009】請求項6に係る攪拌混合システムは、請求
項1乃至請求項3記載の粉液攪拌装置を用いて液体と粉
体又は一定の比率に計量された液体と粉体とを予め攪拌
混合した後、混合液中に発生する粉体の二次凝集粒を振
動型分散粉砕装置でもって擂り潰し、粉体を液体中に均
一に分散混合させることを特徴とする。
【0010】請求項7に係る攪拌混合システムは、請求
項4乃至請求項7のいずれかに記載の攪拌混合システム
において、請求項1乃至請求項3記載の粉液攪拌装置で
もって予め攪拌混合された液体と粉体とからなる第1の
被混合物質を振動型攪拌混合装置へ流入させると共に、
第2の被混合物質を前記第1の被混合物質の流入経路と
は別経路で振動型攪拌混合装置へ流入させて、前記第1
の被混合物質と前記第2の被混合物質とを攪拌混合する
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。尚、便宜上、同様の
構成要素には同一の符号を付して説明する。図1は本発
明に係る粉液攪拌装置を模式的に示す側面断面図、図2
は本発明に係る粉液攪拌装置の一実施例を示す斜視図、
図3は図2の一部断面側面図、図4は図3の一部断面左
側面図、図5は図4の平面図、図6は振動型攪拌混合装
置を示す側面断面図、図7は本発明装置と振動型攪拌混
合装置を用いた攪拌混合システムの一実施例を示す説明
図、図8は本発明装置と振動型分散粉砕及び攪拌混合装
置を用いた攪拌混合システムを示す説明図、図9は平板
状の擂り子を用いた振動型分散粉砕装置を示す説明図、
図10は図9の装置で使用される平板状の擂り子を示す
正面図、図11は本発明装置と図9の振動型分散粉砕装
置を用いた攪拌混合システムを示す説明図、図12は本
発明装置と振動型攪拌混合装置を用いた攪拌混合システ
ムの他の実施例を示す説明図、図13は従来技術を示す
説明図である。
【0012】
【実施例1】図1乃至図5に示すように、液体と粉体と
の攪拌混合を行う粉液攪拌装置1は、有底で上部が開放
された円筒形状のタンク2と、このタンク内に回転可能
に装着される攪拌子3とから構成されている。
【0013】本実施例において、攪拌子3は、円筒体4
の外周面に1対の平板状の掻取り板5が円筒体4の回転
軸線に倣って取り付けられた構成とされている。この掻
取り板5により、タンク2の内周面2a及び内底面2b
に付着する液体と粉体の二次凝集粒(ダマ)を掻き取る
ことができるようにされている。
【0014】掻取り板5の上下両端部には、第1の傾斜
板5a及び第2の傾斜板5bが同方向に折曲して設けら
れると共に、その基端(円筒体との連結部分)上部に
は、前記第1の傾斜板5aと直交する位置に第3の傾斜
板5cが設けられている。また、掻取り板5の略中央部
には、矩形の窓口5eが形成されると共に、この窓口の
下辺を基端として、前記第2の傾斜板と同じ方向に傾斜
する第4の傾斜板5dが設けられている。これらの傾斜
板5a、5b、5c、5dにより混合液は矢示するごと
く流動し、攪拌される粉体を強制的に下方に掻き込んだ
り、掻き上げて混合液を満遍なく攪拌することができ
る。さらに、掻取り板5の下端部からは、円筒体4の内
部に連続して延出して略L字状の垂直板5fが設けられ
ており、後述するタンク2の円管2c及び円筒体4の内
周面付近に二次凝集粒(ダマ)が滞留するのを防止でき
る。尚、傾斜板は、下方に掻き込ものと掻き上げるもの
の双方のタイプを必要とするものでなく、どちらか一方
のタイプのものだけを設けるものでも良い。
【0015】タンク2の中央部には、混合液流出用の円
管2cが立設され、攪拌子3の円筒体4でもって、この
円管2cを被覆した状態でタンク2内に攪拌子3を嵌め
込む。これにより、タンク2内部は、タンク2外壁内周
面2aと攪拌子3の円筒体4の外周面4aとの間に生じ
る第1の槽S1と、攪拌子3の円筒体4の内周面4bと
タンク2の円管2c外周面との間に生じる第2の槽S2
とに区画され、これら双方が液溜槽として作用する。こ
こで、攪拌子3の掻取り板5の下端の第1の傾斜板5b
は、円筒体4よりも若干長く形成され、円筒体4の下端
とタンク2の内底面2bとの間に生じる間隙Dから第1
の槽S1で攪拌された液体と粉体の混合液が第2の槽S
2に流入できるようにされている。
【0016】そして、第1の槽S1で攪拌された混合液
が、この間隙Dを通過して円筒体内部(第2の槽S2)
内へ流入し、さらに第2の槽S2内の円管2cからオー
バーフローした混合液が連続して流出されることとな
る。このため、第1の槽S1内に貯留された混合液は、
第2の槽S2からの混合液の流出に影響を受けることが
なく、常に一定の液量を保持することができる。したが
って、タンク2内部全体での液量を常に一定に確保しつ
つ連続送液による液体と粉体との混合物質の流量制御を
確実に行なうことができる。
【0017】図6は、2種以上の物質の混合を行う振動
型攪拌混合装置を示すものである。この振動型攪拌混合
装置Vのケーシング11は、筒状に形成されており、内
部に攪拌すべき物質(以下、流体という)を流通させる
流通路12が設けられており、その下部側面の開口部が
流体の流入口14であり、上部側面の開口部が流出口1
5である。そして、流体はポンプ等により流入口14か
ら圧入されて流通路12を通り流出口15から排出され
る。ケーシング11の内部には、攪拌体13が挿入配置
されており、この攪拌体13は、振動源(バイブレータ
ー)に連結された駆動軸16の駆動により上下に振動す
る。ここで、攪拌体13は、その周囲に螺旋羽根13b
が形成された複数の攪拌素子13aを一体的に連結して
構成されている。
【0018】このような振動型攪拌混合装置Vにおいて
は、被混合流体が、ケーシング11の内部に流通された
状態で攪拌体13が上下に振動し、流通路12にて攪拌
混合が行われる。その際、被混合流体は攪拌体13及び
仕切板17と衝突し、また、仕切板17の丸穴(流通
穴)17aを通って流体が流通されるため、流体の流通
速度が制限される。そして、この状態で攪拌体13が上
下振動されるため、十分な攪拌混合効果が得られ、ケー
シング11内で、流体、気体、あるいは粉体等の攪拌混
合を行い、エマルションの製造、pH調整や酸化還元反
応、合成反応等の化学反応を行う装置の攪拌機として使
用されるものである。
【0019】
【実施例2】図7は、本発明の粉液攪拌装置と図6に示
すような振動型攪拌混合装置を用いた攪拌混合システム
の具体例を示すものであり、実施例1に示す粉液攪拌装
置1と、内部に被混合物質が収容されるケーシング11
内に配置された攪拌体13の振動によって被混合物質の
攪拌混合を行う振動型攪拌混合装置Vとを用いて粉体A
と液体Bとを攪拌混合するシステムである。本システム
では、粉体Aと液体Bを直列のラインで接続し、振動型
攪拌混合装置Vの下方から送液して攪拌混合する。この
場合、液体BをポンプP1により粉液攪拌装置1に連続
的に送出すると共に、粉体Aを連続又は間欠的に加えて
ゆく、そして、粉液攪拌装置1にて攪拌混合され、オー
バーフローして流出してくる混合液をポンプP2により
振動型攪拌混合装置Vに圧入し、さらに攪拌混合する。
これにより、粉体Aを液体B内に均一に分散混合させる
ことができる。
【0020】
【実施例3】図8は、固形物質の粉砕あるいは粉粒の更
なる微細化を行なう振動型分散粉砕装置であり、底部が
封鎖されたケーシング21の中間部側面に処理物質の注
入口29を設け、この注入口29から処理物質を圧入し
て粉砕するものである。擂り子23は、金属製円筒体の
外周面に複数の鍔部23bが形成されているが、その各
鍔部23bの傾斜方向が、擂り子23の中心を基点とし
て上下対称にされている。すなわち、擂り子23の中心
から上部の鍔部23bはケーシング21の内周面と擂り
子23の外周面との間隙28が下方から上方に向かって
漸次狭くなる形状にし、擂り子23の中心から下部の鍔
部23bをケーシング21の内周面と擂り子23の外周
面との間隙28が上方から下方に向かって漸次狭くなる
形状にされている。
【0021】このような振動型分散粉砕装置において
は、処理物質をケーシング21の注入口29から圧入し
てケーシング21内を上下に分流させた状態で擂り子2
3が上下に振動し、処理物質は、矢示するごとく上下方
向に流通しながらケーシング21の内周面と擂り子23
の鍔部23bとの間隙28による挟圧力でもって擂り潰
される。ここで、擂り子23の内部を上下に貫通する通
路23cを設け、擂り子23が下動した時に、ケーシン
グ21の下方に貯溜した粉砕物質が、前記貫通路23c
を通って上方に溢出して、擂り子23が下動する際に受
ける押圧抵抗を削減し駆動力を省力化する。本実施例装
置は、図中仮想線で示すように、振動源Mに連結されて
上下動する駆動軸16に攪拌体13を取り付けた振動型
攪拌混合装置Vの下方に、当該装置の駆動軸16と同軸
上に配置され、処理物質の粉砕及び攪拌混合を連続的に
行なうものとされており、その注入口29に本発明の粉
液攪拌装置1を直結して粉体と液体との混合液を送液す
るものである。尚、本実施装置では、処理物質を擂り潰
した後、攪拌混合するものとされているが、混合した後
に擂り潰す構成としても良い。
【0022】このような振動型分散粉砕装置によれば、
固体の粉砕あるいは2種以上の物質、例えば、粉体と液
体との良質な混合物質(液体中に粉体が均一に分散混合
した物質)や水と油との良質な混合物質(エマルショ
ン)を得ることができる。すなわち、ケーシングに圧入
された2種以上の物質の内、少なくとも1種以上を擂り
潰して混合物質中に分散させることができる。
【0023】
【実施例4】図9は、振動型分散粉砕装置の他の実施例
を示すものであり、底部に排出口を有するケーシング3
1の中間部側面に処理物質の注入口39を設け、この注
入口39から処理物質を圧入して粉砕するものである。
この振動型分散粉砕装置の擂り子33は、図10に示す
ように、金属製平板の表裏面に、傾斜した格子状に溝条
35が形成されると共に、その中央部に矩形の透孔36
が形成され、この透孔36の上下には、透孔に向かって
板厚が薄くなるように傾斜面36aが連続して形成され
ている。そして、図9に示すように、同じく板状に形成
された挟持板37に挟まれた状態で、処理物質が流通す
る間隙36bが生じるようになっている。このように擂
り子33を平板状に形成したことにより、摺り子33と
挟持板37内側面との接触面積を拡げることができ、粉
砕処理量を増加することができる。とくに、この摺り子
3は復数連設することができるので、処理能力を飛躍的
に高めることができる。尚、溝条35の形状が格子状に
限定されないことは言うまでもない。この擂り子33に
は、その振動方向に端部(上端あるいは下端)が開放さ
れた連通溝(縦溝)33bが、溝条35同士を連通して
設けられており、摺り子33と挟持板37との接触面積
を拡げ、粉砕処理量を増加することができるようにされ
ている。
【0024】図11は、本発明に係る粉液攪拌装置1
と、図9に示す振動型分散粉砕装置Cとを用いて粉体A
と液体Bとを攪拌混合並びに分散粉砕処理するシステム
である。本システムでは、先ず、前工程として、粉体A
と液体Bとを粉液攪拌装置1でもって攪拌混合し(以
下、予備混合という)、その混合物質を直列のラインで
接続し、振動型分散粉砕装置Cの中間部からポンプPで
もって送液して粉砕処理する。これは、粉体Aと液体B
を振動型分散粉砕装置Cに個々に直接供給すると、大き
な塊状の二次凝集粒(ダマ)が生じ、供給口付近で目詰
まりを起こしてしまい、被混合物質を定量に供給して行
くことが困難になるからである。
【0025】このため、上記攪拌混合システムでは、粉
体Aと液体Bの混合比が一定比率となるように、計量供
給装置38にて計量し、一旦、粉液攪拌装置1に投入し
て予備混合した後で、振動型分散粉砕装置Cに送液する
ようにしている。これにより、粉体Aを液体B内に確実
に分散させることができ、混合液中で発生する二次凝集
粒も流通可能な大きさ程度のもので済むので、混合物質
の連続投入を可能にすることができる。
【0026】本実施例の攪拌混合システムによれば、固
体の粉砕あるいは2種以上の物質、例えば、粉体と液体
との良質な混合物質(液体中に粉体が均一に分散混合し
た物質)を得ることができる。すなわち、ケーシングに
圧入された2種以上の物質の内、少なくとも1種以上を
擂り潰して混合物質中に分散させることができる。
【0027】上記各実施例の攪拌混合システムは、粉体
Aと液体Bのどちらか一方あるいは双方が反応機能を有
する物質、例えば各種触媒、重合反応の開始剤、酵素な
どである場合、特に有効な攪拌混合システムとなり得
る。すなわち、アニオン重合、カチオン重合、ラジカル
重合、乳化重合、懸濁重合及びクラフト重合のような各
種重合反応や酸化反応、加水分解などを行なうことがで
きる汎用性に富む攪拌混合システムとなる。尚、被混合
物質は、反応機能を有するものであれば上記のものに限
定されない。
【0028】例えば、ラジカル重合、懸濁重合、アニオ
ン重合またはカチオン重合の場合には、溶媒に可溶又は
分散、乳化可能なモノマーを溶解した重合溶液と、重合
開始剤又は重合触媒とを攪拌混合並びに分散粉砕処理し
て重合反応を行なう。
【0029】モノマーとしては、例えばアクリルアミ
ド、メタクリルアミド等の不飽和脂肪酸アミド類や、ア
クリル酸、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸類や、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル
酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)ア
クリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)ア
クリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタジ
エン、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アク
リル酸ニルホラン、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の不飽和脂肪酸エステル
類、酢酸ビニル、n−メチルピロリドン、ビニルピリジ
ン、ブタジエン、スチレン、スチレンスルホン酸、不飽
和脂肪酸のスルホン酸エステル類などが挙げられる。
【0030】ラジカル重合、懸濁重合、乳化重合に用い
られる重合開始剤としては、例えば過酸化カリウム、過
酸化ナトリウム等の過酸化物や、クメンハイドロパーオ
キサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサ
イド等のパーオキサイド化合物や、パーエステル化合物
やα,α’−アゾビスイソブチニトリル、α,α’−ア
ゾビス(ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物など
が挙げられる。
【0031】アニオン重合では、重合触媒として、アル
カリ金属、金属水酸化物、グリニャール試薬などの求核
試薬が用いられる。また、カチオン重合では、重合触媒
として、プロトン酸、ハロゲン化金属、安定カルボニウ
ムイオンなどが用いられる。
【0032】乳化重合の際に用いられる乳化剤として
は、例えばイソステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、アルギン酸、ノナデカン酸、n−トリデカン酸、
ラルリン酸、ウンデカン酸等のソルビタン高級脂肪酸
や、ロジン石鹸、脂肪酸石鹸、アルキルベンゼンスルホ
ン酸石鹸、アルキルスルホン酸石鹸等を用いることがで
きる。
【0033】上記のような反応系においては、その反応
の性質によっては、粉体Aと液体Bとを予備混合したも
のを、先ず、臼あるいは振動型分散粉砕装置Cでもって
分散粉砕処理した後、振動型攪拌混合装置Vでもって反
応混合させるという方法を採ることもできる。これによ
り反応物質が混合物質中で均一に分散して反応効率を高
めることができる。
【0034】具体的には、図12に示すシステムのよう
に、粉液攪拌装置1でもって予め攪拌混合された粉体A
と粉体Bとからなる第1の被混合物質を振動型攪拌混合
装置Vの下端側面11aから流入させると共に、触媒や
硬化剤等の反応基質である第2の被混合物質を第1の被
混合物質の流入経路とは別経路11bから時間差を設け
て流入させて、第1の被混合物質と第2の被混合物質と
を攪拌混合する。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、貯
留タンク内での液量を常に一定に確保しつつ、連続送液
による液体と粉体との混合物質の流量制御を確実に行な
うことができる粉液攪拌装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉液攪拌装置を模式的に示す側面
断面図である。
【図2】本発明に係る粉液攪拌装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図3】図2の一部断面側面図である。
【図4】図3の一部断面左側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】振動型攪拌混合装置を示す側面断面図である。
【図7】本発明装置と振動型攪拌混合装置を用いた攪拌
混合システムの一実施例を示す説明図である。
【図8】本発明装置と振動型分散粉砕及び攪拌混合装置
を用いた攪拌混合システムを示す説明図である。
【図9】平板状の擂り子を用いた振動型分散粉砕装置を
示す説明図である。
【図10】図9の装置で使用される平板状の擂り子を示
す正面図である。
【図11】本発明装置と振動型分散粉砕装置を用いた攪
拌混合システムを示す説明図である。
【図12】本発明装置と振動型攪拌混合装置を用いた攪
拌混合システムの他の実施例を示す説明図である。
【図13】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
A 粉体 B 液体 C 振動型粉砕分散装置 V 振動型攪拌混合装置 S1 第1の槽 S2 第2の槽 1 粉液攪拌装置 2 粉液攪拌装置のタンク 2c タンクの円管 3 攪拌子 4 円筒体 5 掻き取り板 5a 傾斜板 5b 傾斜板 5c 傾斜板 5d 傾斜板 5e 窓口 5f 垂直板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 15/04 B01F 15/04 E 4G078 B02C 17/16 B02C 17/16 Z 19/10 19/10 A Fターム(参考) 4D063 FF14 FF21 GA10 GC01 GC07 4D067 CF02 CF10 CF11 CF22 CF24 GA20 4G035 AB43 AE13 4G036 AB02 AB04 4G037 BA05 BB14 EA04 EA10 4G078 AA03 AB11 BA05 CA01 CA09 CA12 DA01 DA28 DB01 DC01 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体と粉体を収容するタンクと、該タン
    ク内に配置され前記液体と粉体を攪拌混合する攪拌子と
    からなる攪拌装置において、該タンク内の液量を確保す
    るための液溜槽を、タンク内を区画して設けたことを特
    徴とする粉液攪拌装置。
  2. 【請求項2】 攪拌子に、タンク内壁面に付着する粉液
    を掻き取るための掻き取り羽根を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の粉液攪拌装置。
  3. 【請求項3】 掻き取り羽根に、粉体を下方へ掻き込む
    傾斜板及び/又は掻き上げる傾斜板を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の粉液攪拌装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の粉液攪拌装
    置と、内部に被混合物質が収容されるケーシング内に配
    置された攪拌体の振動によって前記被混合物質を攪拌混
    合する振動型攪拌混合装置とを用いて液体と粉体との攪
    拌混合を行なう攪拌混合システムであって、前記粉液攪
    拌装置を用いて液体と粉体又は一定の比率に計量された
    液体と粉体とを予め攪拌混合した後、振動型攪拌混合装
    置へ被混合物質を流入させることを特徴とする攪拌混合
    システム。
  5. 【請求項5】 粉液攪拌装置から振動型攪拌混合装置へ
    の被混合物質の流入を側面からとしたことを特徴とする
    請求項4記載の攪拌混合システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3記載の粉液攪拌装
    置を用いて液体と粉体又は一定の比率に計量された液体
    と粉体とを予め攪拌混合した後、混合液中に発生する粉
    体の二次凝集粒を振動型分散粉砕装置でもって擂り潰
    し、粉体を液体中に均一に分散混合させることを特徴と
    する攪拌混合システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3記載の粉液攪拌装
    置でもって予め攪拌混合された液体と粉体とからなる第
    1の被混合物質を振動型攪拌混合装置へ流入させると共
    に、第2の被混合物質を前記第1の被混合物質の流入経
    路と別経路で振動型攪拌混合装置へ流入させて、前記第
    1の被混合物質と前記第2の被混合物質とを攪拌混合す
    ることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに
    記載の攪拌混合システム。
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