JP2011178905A - 攪拌装置および攪拌方法 - Google Patents

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【課題】 モノマー相/水相界面にせん断力を加え、モノマーを細分化することにより、効率的にモノマーを水に分散させることができる攪拌装置および攪拌方法を提供する。
【解決手段】 モノマーmと水wとが供給される有底筒状の反応槽2と、この反応槽2の中心部に駆動装置によって回転自在に設けられた回転軸3と、この回転軸3の下端部3aに設けられたボトムパドル4およびボトムパドル4の両端部から各々反応槽2の内壁に沿って立設された一対のサイドパドル5を有し、反応槽2内において、モノマーmおよびw水の上下方向の攪拌流を形成するU字状の攪拌翼6とを備えた攪拌装置1において、モノマーm相と水w相との界面7に配置され、回転軸3により回転駆動されるミドルパドル8を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、懸濁重合に用いられる攪拌装置および攪拌方法に関するものである。
通常、懸濁重合は、モノマー(油)と分散剤、安定化剤を含んだ水を反応槽に供給し、攪拌により混合して、モノマー/水エマルジョンを形成した後に、重合開始温度まで昇温して重合を行うものである。
従来、懸濁重合の攪拌装置には、放射流を作るタービン翼、軸流を作る傾斜パドル翼などが用いられてきた。これらは、反応槽内に乱流を起こしてモノマー相を水相に混合分散し、モノマー/水エマルジョンを形成させる方式である。しかし、これらの攪拌翼は懸濁重合におけるモノマー相の均一分散に必要となるせん断流と循環流のバランスが上手く取れないため、淀みや過分散が起こりやすい。
この結果、塊状重合物或いは小径の樹脂粒子が生成してしまう。また、反応槽下部に設置した攪拌翼で起こした上昇流は、モノマー相/水相界面によって遮られてしまう。このため、高攪拌速度により攪拌し、モノマー相/水相界面を破る必要がある。しかし、攪拌速度が高速だと製品樹脂粒子径が小さくなってしまうという問題がある。
そこで、大径の製品樹脂粒子径を所望する場合には、高速で攪拌を行い、モノマー/水エマルジョンを形成した後、攪拌速度を下げて油滴の合一を行う等の手法が取られていた。
ところが、ビニルピリジン/ジビニルベンゼンなどの系は、油滴の合一が起こりにくく、長時間の処理が必要となるため、一部のモノマー相が水相に溶け込んで目標の液滴径を持つ均一分散が行えないという問題があった。
さらに、高速で攪拌を行うために、変速機などが必要であるとともに、高出力の攪拌機モータが必要であるため、装置が大型化するとともにコストが嵩むという問題もある。また、攪拌混合の効果を得るために、大上昇流を形成すると液面の盛り上がりが起こり、渦流れが発生して気泡が巻き込まれる。これにより、気泡が核となり、殻粒子(空洞粒子)が生成する問題もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、モノマー相/水相界面にせん断力を加え、モノマーを細分化することにより、効率的にモノマーを水に分散させることができる攪拌装置および攪拌方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の攪拌装置は、モノマーと水とが供給される有底筒状の反応槽と、この反応槽の中心部に駆動装置によって回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸の下端部に設けられたボトムパドルおよび該ボトムパドルの両端部から各々上記反応槽の内壁に沿って立設された一対のサイドパドルを有し、上記反応槽内において、上記モノマーおよび水の上下方向の攪拌流を形成するU字状の攪拌翼とを備えた攪拌装置において、上記モノマー相と水相との界面に配置され、上記回転軸により回転駆動されるミドルパドルを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の攪拌装置において、上記ミドルパドルは、鉛直方向の高さ位置が調整可能に設けられていることを特徴とするものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の攪拌装置において、上記サイドパドルの各々の上端部に、上記回転軸側に延出するボルテックスブレーカが一体的に設けられていることを特徴とするものである。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の攪拌装置において、上記ミドルパドルは、鉛直方向の幅が上記ボトムパドルの鉛直方向の幅の20〜60%に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載された攪拌装置を用いた攪拌方法において、上記水相を上昇流により上昇させるとともに、上記モノマー相と水相との界面にせん断力を加えて、上記モノマーを細分化させつつ上記水相に分散させ、かつ気液界面で生成される渦による気泡の巻き込みを防止することを特徴とするものである。
請求項1〜5に記載の本発明によれば、有底筒状の反応槽の中心部に設けられた回転軸の下端部に、ボトムパドルおよび該ボトムパドルの両端部から各々上記反応槽の内壁に沿って立設された一対のサイドパドルからなるU字状の攪拌翼を設けるとともに、上記モノマー相と水相との界面に配置され、上記回転軸により回転駆動されるミドルパドルを設けているため、上記モノマー相と水相との界面にせん断力を加わりせん断流を形成し、このせん断流によって上記モノマーを細分化して、上記水相に均一に分散させることができる。これにより、上記モノマーの淀みによる塊状重合物の生成を抑えるとともに、過分散による樹脂粒径の過小生成を抑えることができ、製品樹脂の歩留まりを高めることができる。
また、上記回転軸と共に回転自在に設けられた上記ミドルパドルにより、上記モノマー相と水相との界面に、効率的にせん断力を与えることができるため、高攪拌速度により上記モノマー相と水相との界面を破壊する必要がない。この結果、大型の攪拌機モータや変速機を用いることがなく、電力量やコストを抑えることができる。
請求項2に記載の本発明によれば、上記ミドルパドルは、鉛直方向の高さ位置が調整可能に設けられているため、上記モノマーと水との比率に合わせ、上記モノマー相と水相との界面に、上記ミドルパドルを簡便に配置することができる。これにより、上記モノマーと水との比率が変わった場合でも、迅速に対応することができ、確実に上記モノマー相と水相との界面にせん断力を加えることができる。
請求項3に記載の本発明によれば、上記サイドパドルの各々の上端部に、上記回転軸側に延出するボルテックスブレーカが一体的に設けられているため、上記攪拌翼の回転によって、上記モノマー及び水の上下方向の攪拌流が形成されて起こる気液界面の盛り上がりを抑えることができる。この結果、気液界面の盛り上がりによって起こる渦流れを抑えて、気泡の巻き込みを防止し、この気泡が核となる殻粒子(空洞粒子)の生成を防ぐことができる。
請求項4に記載の本発明によれば、上記ミドルパドルの鉛直方向の幅が、上記ボトムパドルの鉛直方向の幅の20〜60%に形成されているため、上記モノマーおよび水の上下方向の攪拌流への阻害を最小限に抑えることができる。これにより、上記反応槽全体の流れの均一化を図ることができる。
請求項5に記載の本発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載された攪拌装置を用いることにより、上記水相を上昇流により上昇させるとともに、上記モノマー相と水相との界面にせん断力を加えて、上記モノマーを細分化させつつ上記水相に分散させ、かつ気液界面で生成される渦による気泡の巻き込みを防止するため、上記モノマーの均一分散に必要となるせん断流と循環流のバランスを得ることができ、歩留まりの高いモノマー/水エマルジョンを形成することができる。
本発明の攪拌装置の一実施形態の概略を示す断面図である。 本発明の攪拌装置の一実施形態の概略を示す平面図である。 (a)〜(c)は、モノマー相と水相との界面に対応して、ミドルパドルの位置の調整を示した説明図である。 本発明の攪拌装置およびその他の攪拌装置における粒径分布図である。
図1〜図3は、本発明の攪拌装置の一実施形態を示すものである。
図1に示すように、本発明の攪拌装置1は、モノマーmと水wとが供給される有底筒状の反応槽2と、この反応槽2の中心部に駆動装置により、回転自在に設けられた回転軸3と、この回転軸の下端部に設けられたボトムパドル4、および該ボトムパドル4の両端部から各々反応槽2の内壁に沿って立設された一対のサイドパドル5を有したU字状の攪拌翼6とを備えている。
ここで、U字状の攪拌翼6は、平板状のステンレス鋼等によって形成されている。そして、この攪拌翼6は、ボトムパドル4の水平方向の中心部において、ネジによって回転軸3の下端部に一体的に取り付けられている。このボトムパドル4は、反応槽2の底部側が円弧状に形成されいる。また、ボトムパドル4の両端部には、各々反応槽2の内壁と平行に立設されている一対のサイドパドル5が一体に形成されている。このサイドパドル5は、各々の水平方向の幅寸法が、ボトムパドル4の鉛直方向の幅寸法よりも小さく形成されている。これにより、モノマーmおよび水wの上下方向の攪拌流が、スムーズに流れて反応槽2内を循環する。
そして、サイドパドル5間に、モノマーm相と水w相との界面7に配置されるミドルパドル8が横架されている。このミドルパドル8は、鉛直方向の幅寸法が、ボトムパドル4の鉛直方向の幅寸法よりも小さく形成され、ボトムパドル4の幅寸法の20〜60%の割合に形成されている。また、ミドルパドル8は、各々のサイドパドル5の鉛直方向の中心部近傍に穿設されたスリット5bに、ネジによって鉛直方向にスライド可能に取り付けられているとともに、ミドルパドル8の水平方向の中心部と回転軸3とが、ネジによって係着可能に設けられている。
さらに、サイドパドル5の上端部5aには、回転軸3側に向けて直角に延出する平板状のボルテックスブレーカ9が一体的に設けられている。このボルテックスブレーカ9は、各々の板面が気液界面11に対して垂直に配設されているとともに、ボルテックスブレーカ9の各々が間隔を置いて、回転軸3を挟んで対峙して配置されている。
また、有底筒状の反応槽2は、底部が円弧状に形成されている。そして、反応槽2の内壁には、この内壁面から突出するとともに、鉛直方向に延在する邪魔板10が設けられている。この邪魔板10は、図2に示すように、反応槽2の円周方向に等間隔で4箇所設けられている。
以上の構成による本実施形態の攪拌装置を用いて、モノマーmと水wを攪拌し、モノマー/水エマルジョンを形成するには、まず有底筒状の反応槽2に、モノマーmと水wを供給する。ここで、水wよりも比重の小さいモノマーmが、モノマーm相として反応槽2の上方に位置し、水wが反応槽2の下方に、水w相として位置して、それぞれが分離した状態になるため、モノマーm相と水w相との界面に、攪拌翼6のサイドパドル5間に、ネジで固定され横架されているミドルパドル8の位置を調整する。
ここで、反応槽2に供給されるモノマーm相と水w相とによって形成される界面7に、ミドルパドル8の位置を調整し配置する方法を図3によって説明する。図3(a)には、モノマーm相と水w相との界面7の位置にミドルパドル8が配置されている。これを図3(a)とは異なる比率のモノマーmと水wとを供給することによって、モノマーm相と水w相との界面7の位置が、図3(b)または図3(c)に示す位置になった場合には、各々のサイドパドル5のスリット5bに固着されているネジを緩めるとともに、回転軸3とミドルパドル8の中央部とを固着しているネジを緩め、ミドルパドル8を鉛直方法にスライドさせて、図3(b)または図3(c)に示したモノマーm相と水w相との界面7に配置し、緩めた3箇所のネジを締めて固定する。
次いで、駆動装置を稼働させて、回転軸3を回転させる。そして、回転軸3の回転とともに、この回転軸3に一体的に設けられた攪拌翼6が、反応槽2内で回転する。この攪拌翼6の回転により、図1で示すように、ボトムパドル4により吐出された水w相は、反応槽2の壁面に形成された邪魔板10を上昇し、モノマーm相と水w相の界面7に達する。このとき、モノマーm相と水w相の界面7は、サイドパドル5のスリット5bにより高さ調整されたミドルパドル8によって乱され、モノマーmが細分化されつつ水w相に分散されるため、モノマーm/水wエマルジョンが生成される。
そして、生成されたモノマーm/水wエマルジョンは、上向流により気液界面11近傍まで達し、反応槽2の中心部近傍から下降して、反応槽2全体を循環する。この際に、ボトムパドル4の鉛直方向の幅寸法よりも小さく形成されたサイドパドル5の水平方向の幅寸法により、上記上向流を阻害しない程度の緩やかな水平方向の流れを形成し、反応槽2全体の流れの均一化を図るとともに、下降流の促進を行う。
さらに、ボルテックスブレーカ9によって、気液界面11近傍に円周方向の流れが形成され、上記上向流により形成される液の盛り上がりを抑える。これにより、渦流れの発生による気泡の巻き込みを防止して、この気泡が核となる殻粒子の生成を抑制する。
上述の実施形態による攪拌装置および攪拌方法によれば、有底筒状の反応槽2の中心部に設けられた回転軸3の下端部3aに、ボトムパドル4およびボトムパドル4の両端部から各々反応槽2の内壁に沿って立設された一対のサイドパドル5からなるU字状の攪拌翼6を設けているとともに、モノマーm相と水w相との界面7に配置され、回転軸3により回転駆動されるミドルパドル8を設けているため、モノマーm相と水w相との界面7にせん断力が加わりせん断流を形成し、このせん断流によりモノマーmを細分化して、水w相に均一に分散させることができる。これにより、モノマーmの淀みによる塊状重合物の生成を抑えるとともに、過分散による樹脂粒径の過小生成を抑えることができ、製品樹脂の歩留まりを高めることができる。
また、回転軸3と共に回転自在に設けられたミドルパドル8により、モノマーm相と水w相との界面7に、効率的にせん断力を加えることができるため、高攪拌速度によりモノマーm相と水w相との界面7を破壊する必要がない。この結果、大型の攪拌機モータや変速機を用いることがなく、電力量やコストを抑えることができる。
そして、ミドルパドル8は、各々のサイドパドル5に形成されたスリット5bによって、鉛直方向の高さ位置が調整可能に設けられているため、モノマーmと水wとの比率に合わせ、モノマーm相と水w相との界面7に、ミドルパドル8を簡便に配置することができる。これにより、モノマーmと水wとの比率が変わった場合でも、迅速に対応することができ、確実にモノマーm相と水w相との界面7にせん断力を加えることができる。
さらに、各々のサイドパドル5の上端部5aに、回転軸3側に延出するボルテックスブレーカ9が一体的に設けられているため、攪拌翼6の回転によって、モノマーm及び水wの上下方向の攪拌流の形成による気液界面11の盛り上がりを抑えることができる。この結果、気液界面11の盛り上がりによって起こる渦流れを抑えて、気泡の巻き込みを防止し、この気泡が核となる殻粒子の生成を防ぐことができる。
また、ミドルパドル8の鉛直方向の幅が、ボトムパドル4の鉛直方向の幅の20〜60%に形成されているため、モノマーmおよび水wの上下方向の攪拌流への阻害を最小限に抑えることができる。これにより、反応槽2全体の流れの均一化を図ることができる。
そして、本発明の攪拌装置を用いることにより、水w相が上昇流により上昇するとともに、モノマーm相と水w相との界面7にせん断力が加わり、モノマーmが細分化されて水w相に分散し、かつ気液界面11で生成される渦による気泡の巻き込みが防止され、均一循環混合が行われるため、モノマーmの均一分散に必要となるせん断流と循環流のバランスを得ることができ、均一なモノマー/水エマルジョンを形成することができる。
<実験例>
ここで、発明者が行った実験により得られた効果を説明する。
実験は、本発明の攪拌装置1に用いられた攪拌翼6(翼径115mm)と、従来懸濁重合用の攪拌翼であるディスクタービン翼(翼径120mm、6枚)、およびゲート&アンカー型翼(翼径130mm)を用いて、直径230mm、液深270mmの反応槽2によって、ビニルピリジン/ジビニルベンゼン共重合体の合成を行った。今回の実験では、攪拌速度を分散可能最低速度とし、重合が終了するまで同じ速度を維持した。
上記の実験により、本発明の攪拌装置1に用いられた攪拌翼6、ディスクタービン翼、ゲート&アンカー型翼の各攪拌翼毎の分散可能最低攪拌速度と、この速度において得られた樹脂の平均粒径、塊状重合物及び殻粒子の割合を求めたものが表1となる。また、粒径分布を図4に示す。
Figure 2011178905
この実験により、本発明の攪拌装置1に用いられた攪拌翼6は、低攪拌速度での重合が行えるとともに、特別な操作無しに大粒子径の製品を容易に得ることができる。また、淀みによる塊状重合物を完全になくすことができ、さらに渦流れによって起こる気泡の巻き込みによる殻粒子の生成を低減することができる。
なお、上記実施の形態において、サイドパドルにスリットを設けて、ミドルパドルを鉛直方向に調整可能にする場合のみ説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、回転軸3のみに摺動可能に固着して、回転軸3の鉛直方向にスライドさせても対応可能である。
モノマーの懸濁重合などに利用することができる。
1 攪拌装置
2 反応槽
3 回転軸
3a 下端部
4 ボトムパドル
5 サイドパドル
5a 上端部
6 攪拌翼
7 界面
8 ミドルパドル
9 ボルテックスブレーカ
10 邪魔板
11 気液界面
m モノマー
w 水

Claims (5)

  1. モノマーと水とが供給される有底筒状の反応槽と、この反応槽の中心部に駆動装置によって回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸の下端部に設けられたボトムパドルおよび該ボトムパドルの両端部から各々上記反応槽の内壁に沿って立設された一対のサイドパドルを有し、上記反応槽内において、上記モノマーおよび水の上下方向の攪拌流を形成するU字状の攪拌翼とを備えた攪拌装置において、
    上記モノマー相と水相との界面に配置され、上記回転軸により回転駆動されるミドルパドルを設けたことを特徴とする攪拌装置。
  2. 上記ミドルパドルは、鉛直方向の高さ位置が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の攪拌装置。
  3. 上記サイドパドルの各々の上端部に、上記回転軸側に延出するボルテックスブレーカが一体的に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の攪拌装置。
  4. 上記ミドルパドルは、鉛直方向の幅が上記ボトムパドルの鉛直方向の幅の20〜60%に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の攪拌装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された攪拌装置によって、上記水相を上昇流により上昇させるとともに、上記モノマー相と水相との界面にせん断力を加えて、上記モノマーを細分化させつつ上記水相に分散させ、かつ気液界面で生成される渦による気泡の巻き込みを防止することを特徴とする攪拌方法。
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