JP2001300183A - ドラム式洗濯機の制御装置 - Google Patents

ドラム式洗濯機の制御装置

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JP2001300183A
JP2001300183A JP2000122012A JP2000122012A JP2001300183A JP 2001300183 A JP2001300183 A JP 2001300183A JP 2000122012 A JP2000122012 A JP 2000122012A JP 2000122012 A JP2000122012 A JP 2000122012A JP 2001300183 A JP2001300183 A JP 2001300183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】投入された衣類の量の検出誤差が少ないドラム
式洗濯機の制御装置を提供する。また、安価な制御回路
によってドラム内の衣類の片寄り量を検知できるドラム
式洗濯機の制御装置を提供する。 【解決手段】洗い工程前に所定の設定周波数の正弦波状
電圧をドラム駆動用モータ9に供給しオープンループ駆
動させたときに生じる前記正弦波状電圧の位相とロータ
位置検出手段63によって検出される位置信号の位相と
のずれである洗い工程前ずれ角度量を検出し、ドラムが
1回転する際の前記洗い工程前ずれ角度量の平均値に基
づいてドラムに投入された衣類の量を検出する。また、
高速脱水前に同様して高速脱水前ずれ角度量を検出し、
ドラムが1回転する際の高速脱水前ずれ角度量の変化量
に基づいてドラム内の衣類の片寄り量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略水平な軸を中心
に回転する横型のドラムを備えたドラム式洗濯機の制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】略水平な軸を中心に回転する横型のドラ
ムを備えたドラム式洗濯機は、特にヨーロッパのおいて
広く使用されている。ドラム式洗濯機は一般に、ドラム
を低速で回転させる洗い工程、すすぎ工程と、ドラムを
高速で回転させる脱水工程から成る洗濯作業を行い、さ
らに乾燥工程を行なうものが商品化されている。
【0003】従来のドラム式洗濯機は、ドラムを駆動さ
せるモータを高速回転させたのち、モータ駆動をオフに
することで慣性回転減衰を求め、この減衰に基づいてド
ラム内に投入された衣類の量を検出していた。
【0004】また、ドラム内の衣類の片寄り量は、その
片寄り量が原因で起こる振動を振動センサで検出するこ
とによって、検知していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、慣性回
転減衰に基づいた衣類の量の検出は、モータの回転軸の
オイルシール摺動抵抗の影響を受けるため、誤差が大き
い。また、ドラム内の衣類の片寄り量の検知には振動セ
ンサが必要なためコストがかかっていた。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑み、投入され
た衣類の量の検出誤差が少ないドラム式洗濯機の制御装
置を提供することを目的とする。また、本発明は、安価
な制御回路によってドラム内の衣類の片寄り量を検知で
きるドラム式洗濯機の制御装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るドラム式洗濯機の制御装置において
は、ドラムを駆動させるDCブラシレスモータと、その
モータの回転駆動を制御するインバータ制御手段と、前
記モータのロータ位置を検出する位置検出手段と、を備
え、洗い工程前に所定の設定周波数の正弦波状電圧を前
記モータに供給しオープンループ駆動させたときに生じ
る前記正弦波状電圧の位相と前記位置検出手段によって
検出される位置信号の位相とのずれである洗い工程前ず
れ角度量を検出するとともに、前記ドラムが1回転する
際の前記洗い工程前ずれ角度量の平均値に基づいて前記
ドラムに投入された衣類の量を検出することを特徴とす
る。
【0008】DCブラシレスモータをロータ位置信号か
らの位置信号を同期基準にしないで、任意の設定周波数
で駆動させるオープンループ駆動(非同期運転)の場
合、負荷がかかるとモータに供給される正弦波状電圧と
ロータの位置検出手段によって検出される位置信号との
位相ずれが可変する。この位相ずれ角度量は負荷が大き
くなるほど大きくなる。
【0009】従って、モータに供給される正弦波状電圧
とロータの位置検出手段によって検出される位置信号と
の位相ずれ角度量のドラム1回転中の平均値を求めるこ
とで、ドラム1回転中の負荷状態の平均すなわちドラム
に投入された衣類の量を求めることができる。
【0010】また、本発明に係るドラム式洗濯機の制御
装置においては、ドラムを駆動させるDCブラシレスモ
ータと、そのモータの回転駆動を制御するインバータ制
御手段と、前記モータのロータ位置を検出する位置検出
手段と、を備え、高速脱水前に概ねドラム内の衣類がド
ラム周面に貼り付く所定の設定周波数の正弦波状電圧を
前記モータに供給しオープンループ駆動させたときに生
じる前記正弦波状電圧の位相と前記位置検出手段によっ
て検出される位置信号の位相とのずれである高速脱水前
ずれ角度量を検出するとともに、前記ドラムが1回転す
る際の前記高速脱水前ずれ角度量の変化量に基づいて前
記ドラム内の衣類の片寄り量を検出することを特徴とす
る。
【0011】モータに供給される正弦波状電圧とロータ
の位置検出手段によって検出される位置信号との位相差
についてドラム1回転中の変化量を求めることで、ドラ
ム1回転中の負荷状態の変化量すなわちドラム内の衣類
の片寄り量を求めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の実施形態における
ドラム式洗濯機の外観斜視図である。洗濯機の外壁を形
成する本体外装部1は前面が開閉扉3で開閉できるよう
になっている。本体外装部1の前面上部には操作キーや
表示部を備えた操作パネル11が設けられている。
【0013】図2にドラム式洗濯機の側面断面図を示
す。本体外装部1内には前面に開口部4aを有する有底
筒状の水槽4が配される。水槽4は図6〜図7に示すよ
うに、本体外装部1内に引張りバネから成る第1懸架装
置7a及び第2懸架装置7bで弾力的に支持されてい
る。
【0014】本体外装部1の内壁には水槽4の前方上部
にアングル29aが取り付けられ、本体外装部1の背壁
には上部にアングル29bが取り付けられている。水槽
4の前面及び背面にはアングル30a、30bが固着さ
れている。そして、アングル29aとアングル30aに
第1懸架装置7aを掛着して、水槽4の前部は第1懸架
装置7aにより左右の2箇所を懸架されている。
【0015】同様に、アングル29bとアングル30b
に第2懸架装置7bを掛着して、水槽4の後部は第2懸
架装置7bにより左右の2箇所を懸架されている。ま
た、第1、第2懸架装置7a、7bは、鉛直方向に対し
てそれぞれ角度θ1、θ2だけ左右対称に傾斜して取り
付けられている。これにより、水槽4を左右方向の摺動
に対して求心させることができる。尚、アングル30
a、30bは水槽4と一体成形してもよい。
【0016】また、水槽4はダンパー8a、8bから成
る減衰装置により本体外装部1の底部に支持されてい
る。水槽4の前方には左右の2箇所にダンパー8aが取
付られ、水槽4の後方には左右の2箇所にダンパー8b
が取付られている。これにより水槽4の揺動を減衰する
ようになっている。
【0017】本体外装部1の背壁には、フェルトやゴム
等から成る緩衝材28が固着されている。これにより、
水槽4が前後方向に摺動した際に、水槽4と本体外装部
1の背壁との衝突による騒音の発生を防止している。
【0018】水槽4内にはドラム5が配設されている。
ドラム5は軸部5eに固定されており、モータケース9
aを介して水槽4と一体化されるベアリング6に軸部5
eが支持されて、回転自在になっている。軸部5eにはロ
ータ9bが固着され、モータケース9a内にはステータ
9cが固定されている。これらにより、ドラム5を駆動
するモータ9が構成されている。モータ9の回転駆動は
後述する制御装置2によって制御されている。尚、本実
施形態ではモータ9として3相20極DCブラシレスモ
ータを使用している。
【0019】モータ9のロータ9bは図16に示すよう
な構造であり、図17に示すステータ9cの内部に同心
軸状に回転可能に保持されている。ロータコア71は積
層された鋼板で構成されている。ロータコア71の突極
71Aの間には、永久磁石72が配設されている。隣り
合う永久磁石72のN極72NとS極72Sの配置を逆
にすることで、ロータコアの突極部分71AはN極71
NとS極71Sの交互になる。このような構成にするこ
とで、ロータコアに永久磁石を円周状に貼り付け周設す
る構成よりも高い磁力を得ることができる。
【0020】モータ9は20極で、ロータコアの突極部
分71AはN極とS極がそれぞれ10個ずつであるが、
極数については本発明を限定するものではない。また、
ロータの構成も本発明を限定するものではなく、例えば
ロータに永久磁石を円周状に貼り付け周設する構成にし
てもよい。
【0021】モータカバー9a内に設けられたステータ
9cを図17に示す。ステータ9cは24極であり、ス
テータコア73はロータコア71と同様に積層された鋼
板で構成される。ステータコア73には、巻線74が集
中巻方式で巻設されている。集中巻方式は本発明を限定
するものではなく、例えば重ね巻方式で巻線をステータ
コアに巻設してもよい。また、ロータ9bとステータ9
cの間には、ホールセンサ(図示せず)がモータカバー
9aに固着して設けられており、ロータコアの突極71
AのN極とS極を検出する。
【0022】尚、本実施形態は、ドラム5とモータ9が
直接固定されたダイレクトドライブ方式であるが、ベル
トとプーリでモータ回転トルクをドラム5に伝えるベル
トドライブ方式でもよい。
【0023】ドラム5の周壁全体には小孔5aが設けら
れている。小孔5aは洗濯時に水槽4とドラム5との間
を洗濯水が流出入できるようにしている。ドラム5の内
壁面にはバッフル5bが突出して設けられ、ドラム5の
回転により洗濯物を引っかけて持ち上げ、洗濯液中に落
下させることにより洗浄が行われるようになっている。
【0024】ドラム5の前面の開口部5cの外周縁には
液体バランサ5dが設けられている。液体バランサ5d
には塩水等の液体が封入されており、ドラム5の回転時
に該流体が移動して洗濯物及び洗濯液の片寄りによる重
心移動をうち消すようになっている。尚、液体バランサ
5dはドラム5の内周縁に設けてもよい。
【0025】ドラム5の回転軸心y−yは、水平軸に対
して角度θだけドラム5の奥が下がるように傾斜されて
いる。これにより、使用者がドラム式洗濯機の前面側に
立って洗濯物を出し入れする際に、ドラム5の奥まで見
通しが良くなり、洗濯物の出し入れが容易になる。
【0026】洗濯物投入口1aと水槽4の開口部4aの
周縁にはゴムや樹脂等の弾性体からなるパッキン10が
通路を形成するように取り付けられている。パッキン1
0は開閉扉3を閉じたときに内周縁10aが開閉扉3の
周縁に密着する構造となっている。これにより、洗濯動
作中の防水を行なうようになっている。また、パッキン
10は蛇腹などにより水槽4の揺動に応じて撓みを生じ
て追従するようになっている。
【0027】本体外装部1内の上部には水道管に接続さ
れた給水パイプ12が配設されている。給水パイプ12
の途中に設けた給水弁13を開放すると、洗剤ケース1
4を介してパッキン10に取り付けられた給水ノズル1
5から水槽4内に水道水が給水されるようになってい
る。
【0028】水槽4の底面より導出された排水ダクト1
6は、管路途中に糸屑フィルタ17aを内設した接続ケ
ース17及び排水ポンプ18を備えており、水槽4から
の洗濯液を本体外装部1の外部に排水する構造となって
いる。糸屑フィルタ17aは、例えば、樹脂を格子状に
形成したり、あるいは、目の細かい繊維を袋状に形成し
て構成され、洗濯液中の糸屑等を集積するもので、接続
ケース17内に着脱自在に装着され、本体外装部1の前
面下部から取り外すことができる。
【0029】接続ケース17の上部にはエアートラップ
22から動圧パイプ21を介して水位センサ23が設け
られている。水位センサ23は、エアートラップ22内
の圧力変化に応じて磁性体をコイル内で移動させる。そ
の結果生じるコイルのインダクタンス変化を発振周波数
の変化として検出し、水槽4内の水位を検知するように
なっている。
【0030】また、ドラム式洗濯機は図3に示す側面断
面図のような構造でもよい。尚、図2と同一の部品には
同一の符号を付してある。接続ケース17の出口側には
排水ダクト16bから分岐する循環ダクト19が設けら
れている。循環ダクト19は水槽4の開口部4aに臨む
ようにパッキン10に接続されており、管路途中に循環
ポンプ20を備えている。
【0031】従って、排水ポンプ18を停止して循環ポ
ンプ20を駆動させると、水槽4、排水ダクト16a、
接続ケース17、排水ダクト16b、循環ポンプ20及
び循環ダクト19を通って水槽4に至る循環経路が形成
される。この循環経路を通して水槽4内の洗濯液を循環
させることで、洗濯液内の洗剤を充分溶解させるととも
に、糸屑フィルタ17aによって糸屑等を除去する。こ
れにより、洗濯物に対する糸屑の再付着を防止すること
ができる。
【0032】さらに、ドラム式洗濯機は図4に示す側面
断面図のような構造でもよい。尚、図2と同一の部品に
は同一の符号を付してある。水槽4の上方には洗濯物を
乾燥させるための送風ファン25とヒータ26から構成
された乾燥ユニット24が設けられている。乾燥ユニッ
ト24は水槽4の開口部4aに臨む吹き出し口4bと下
部に設けられた循環口4cとを連結する冷却ダクト27
の経路途中に配されている。また、冷却ダクト27内に
は冷却装置(図示せず)が備えられている。
【0033】上記のような構成において、ドラム式洗濯
機の動作を制御する制御装置2が操作パネル11の裏面
に配されている。制御装置2について図8を参照して説
明する。
【0034】制御装置2は主制御装置50と副制御装置
51とで構成されている。主制御部50は洗い、すす
ぎ、脱水等の各工程の動作の内容や、工程の実行順序
(すなわち処理コース)等のプログラムを記憶してお
り、このプログラムに従って給水弁13の開閉と排水ポ
ンプ18を制御するとともに、副制御部51を介してモ
ータ9を制御する。
【0035】主制御部50は、洗濯の予約等の信号を操
作パネル11から入力し、動作の経過等を表示ための信
号を操作パネル11に出力する。また、主制御部50
は、洗濯終了時等にブザー52を鳴らす。さらに、主制
御部50は、水槽4内の水位を表す信号を水位センサ2
3から入力する。
【0036】また、主制御部50はモータ9の回転を制
御するために必要な信号S1を同期用クロックCLKと
ともに、副制御部51に送信する。信号S1を受けた副
制御部51は信号S1を読み取った後、クロックCLK
に同期して信号S2を主制御部50に送信する。
【0037】次に、図9を用いて副制御部51の構成を
説明する。商用電源53から出力される交流電圧はリア
クトル54を介して整流回路55に供給され、整流回路
55で脈流状の直流に変換される。整流回路55には、
ダイオードブリッジが使用されている。
【0038】整流回路55で整流された直流は平滑用の
コンデンサ56a、56bで平滑される。コンデンサ5
6aの+端子は整流回路55の+側の端子に接続されて
いる。コンデンサ56aの−端子とコンデンサ56bの
+端子は商用電源53の−側の出力端子に接続されてい
る。コンデンサ56bの−端子は整流回路53の−側の
出力端子に接続されている。コンデンサ56a、56b
で平滑された直流電圧がインバータ回路57に供給され
る。インバータ回路57は直流を三相交流に変換する。
【0039】インバータ回路57はスイッチング手段と
して6個のNPN型トランジスタ58a〜58c、59a
〜59cを三相全波ブリッジ構成にしたものである。そ
して、6個のトランジスタ58a〜58c、59a〜59
cにはそれぞれ並列にダイオード60a〜60c、61a
〜61cが接続されている。トランジスタ58a〜58
cとトランジスタ59a〜59cの各接続点a、b、cが
モータ9の各相(U相、V相、W相)のステータコイル
Lu、Lv、Lwに接続されている。また、トランジス
タ58a〜58c、59a〜59cのベース端子はドライ
ブ回路62に接続されている。
【0040】モータ9はロータの回転位置を検出するホ
ールセンサ63a、63b、63cを有している。各ホ
ールセンサ63a、63b、63cより出力されるロー
タ位置信号Hu、Hv、Hwはマイクロコンピュータ6
4に入力される。
【0041】マイクロコンピュータ64は駆動信号P1
〜P6をドライブ回路62に出力する。ドライブ回路6
2は駆動信号P1、P2を数〜数十kHzでPWMチョ
ッピングするとともに増幅してそれぞれトランジスタ5
8a、59aのベース端子に供給し、駆動信号P3、P4
を数〜数十kHzでPWMチョッピングするとともに増
幅してそれぞれトランジスタ58b、59bのベース端
子に供給し、駆動信号P5、P6を数〜数十kHzでP
WMチョッピングするとともに増幅してそれぞれトラン
ジスタ58c、59cのベース端子に供給する。
【0042】ロータ位置信号Hu、Hv、Hwとステー
タコイルLu、Lv、Lwに供給される正弦波状電圧E
u、Ev、Ewとの位相が一致するように、マイクロコ
ンピュータ64が駆動信号P1〜P6をドライブ回路6
2に出力してモータ9を回転制御することを同期運転と
いう。
【0043】一方、正弦波状電圧Eu、Ev、Ewが任
意の設定周波数になるように、マイクロコンピュータ6
4が駆動信号P1〜P6をドライブ回路62に出力して
オープンループ駆動でモータ9を回転制御することを非
同期運転いう。
【0044】65は抵抗R1と抵抗R2の接続ノードの
電圧を入力してインバータ回路57の入力電圧を検出す
るインバータ入力電圧検出手段であり、その検出出力は
マイクロコンピュータ64へ送られる。
【0045】主制御部50は図5に示す運転チャートを
プログラムとして記憶しており、そのプログラムに従っ
て洗濯動作を実行するようになっている。
【0046】洗濯物投入口1aより洗濯物を投入して開
閉扉を閉じると、開閉扉3の周縁にパッキン10の内周
縁10aが密着して水槽4が封止される。そして、洗剤
ケース14に洗剤を入れ、操作パネル11を操作すると
主制御部50から信号S1が副制御部51に送られる。
副制御部51は信号S1に基づき、モータ9を70rp
mで所定の時間非同期運転させる。このときロータ位置
信号Hu、Hv、Hwの信号位相とステータ9cに与え
られる正弦波状電圧Eu、Ev、Ewとの間にはずれが
生じる(以下、このずれを位相ずれ角度量という)。
【0047】図18の(a)にU相に印加される正弦波
状電圧Euの波形を、(b)〜(d)にロータ位置信号
Huを、それぞれ示す。(b)に示すロータ位置信号H
u’は同期運転を行ったときの信号波形であり、ロータ
位置信号Hu’のパルスエッジは、正弦波状電圧Euの
ゼロクロスと一致している。(c)に示すロータ位置信
号Hu’’はオープンループ駆動して非同期運転を行っ
ている状態で負荷トルクが大きくなったときの信号波形
であり、同期運転のときに比べてロータ9bがステータ
9cの巻線74に印加する電圧位相に対して遅れ気味に
回転するため、ロータ位置信号Hu’’と正弦波状電圧
Euの位相にずれ角δ1が生じる。尚、本説明において
はU相を使ってずれ角を検知したが、他の相や複数の相
を使ってもよい。また、図18においては電気角1周期
分のみを示したが、本実施形態で用いたモータは20極
であるので、N極とS極を一対として、ロータ1回転で
10周期の正弦波状電圧Euとなる。
【0048】ドラム内の衣類が片寄った状態の場合は、
ドラム回転中に片寄った衣類を持ち上げる時と片寄った
衣類が下ろされる時とで負荷トルクの差が生じるので、
ドラム1回転中の10周期の正弦波状電圧Euに対する
ロータ位置信号Hu’’のずれ角δ1は大きくなったり
小さくなったりする。衣類の片寄り量が大きいほどずれ
角δ1の最大値と最小値の差が大きくなるなど、ずれ角
δ1の変化に基づき衣類の片寄り量を検知することがで
きる。尚、ずれ角δ1は遅れだけでなく、片寄っている
衣類が下りてくる場合は衣類の重量でドラムがモータ駆
動回転数以上になり、(d)に示すように正弦波状電圧
Euより早めにずれ角δ1が生じる場合もある。また、
衣類の量が多い場合は回転負荷トルクが大きいため、ず
れ角δ1の平均値が衣類の少ないときに比べて正弦波状
電圧Euに対して遅れ気味に推移することを検知すれ
ば、衣類の量を検出できる。
【0049】モータ1回転における位相ずれ角度量の平
均値は、図10に示すようにドラム内の設置した重りが
重くなるほど大きくなる。尚、図10はモータ9の回転
数が80rpm、モータ9に供給する正弦波状電圧のP
WMデューティが120のときの特性を示している。従
って、ドラムに投入された衣類の量が多く重ければ重い
ほど、位相ずれ角度量の平均値は大きくなる。これによ
り位相ずれ角度量からドラム内に投入された衣類の量を
検出することができる。
【0050】衣類の量を検出する際のモータ9の回転数
やモータ9に供給する正弦波状電圧のPWMデューティ
は、本実施形態で用いた値に限定されることなくドラム
5の直径や形状に応じて適した値を設定するとよい。
【0051】衣類の量が検出されると、主制御部50は
この衣類の量に基づき、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥工
程におけるドラム5の回転速度、反転時間や反転周期を
予め記憶されている回転チャートから決定し、さらに
は、乾燥運転の完了までの運転時間を予測する。これに
より、衣類の量に応じた最適な洗濯動作を行なうことが
できる。洗濯動作を図5を参照して以下に説明する。
【0052】まず、洗濯チャートに従って、「洗い工
程」を開始する。「洗い工程」の給水動作では、開閉扉
3がロックされるとともに給水弁13が開成する。給水
弁13の開成に基づいて水道水は洗剤ケース14を経由
して給水ノズル15から洗剤とともに水槽4とドラム5
内に流れ込む。そして、水槽4内の水位は、位相ずれ角
度量によって検出された衣類の量に応じて所定水位に決
定されている。この所定の水位に達すると、水位センサ
23が検知して検知信号を主制御部50に出力する。主
制御部50は給水弁13を閉じ、洗いチャートに基づい
て副制御部51に信号S1を送る。副制御部51は信号
S1に基づきドラム5を回転駆動させるモータ9を制御
して所定時間だけ”洗い動作”が行われる。この所定時
間も位相ずれ角度量によって検出された衣類の量に基づ
いて決定される。
【0053】そして、「洗い工程」が終了すると、”す
すぎ脱水動作”と”攪拌すすぎ動作”を交互に複数回繰
り返して成る「すすぎ工程」に移行する。「すすぎ工
程」では、まず排水ポンプ18が作動して、洗濯液を排
水ダクト16、接続ケース17を介して本体外装部1の
外部に排水する排水動作が行われる。排水動作が終了す
ると、制御装置2はモータ9を第1脱水チャートに基づ
き駆動させる。これにより、ドラム5が回転して”すす
ぎ脱水動作”が行われる。洗濯物の洗濯液は脱水回転に
よる遠心力でドラム5の全周壁に設けられた小孔5aを
通じて水槽4の内壁へ突出される。その内壁を伝って水
槽4内の下部に流下した洗濯液は排水ダクト16を介し
て外部に排水される。
【0054】ドラム5内の衣類の片寄り量が大きい
と、”すすぎ脱水動作”での高速回転運転において異常
振動が起こり最悪の場合には洗濯機が転倒する。このた
め、高速回転運転に移行する前に低回転にて段階的に回
転数を挙げて運転することで脱水を行い、衣類の片寄り
量が十分に小さいことを確認した後、高速回転を行なう
ようにしている。
【0055】この衣類の片寄り量は、衣類の量の検出と
同様にロータ位置信号Hu、Hv、Hwの信号位相とス
テータコイルLu、Lv、Lwに供給される正弦波状電
圧Eu、Ev、Ewの位相との間に生じるずれ角度量か
ら検出する。
【0056】図11は正弦波状電圧Eu、Ev、Ewの
PWMデューティが80、モータ9の回転数が70rp
mのときにおけるドラム5内の一箇所に重りを張り付け
たときのロータ位置信号Hu、Hv、Hwの信号位相と
正弦波状電圧Eu、Ev、Ewの位相との間に生じるず
れ角度量の変化量(以下位相ずれ角度量の変化量とい
う)を示す特性図である。これにより一箇所に張り付け
らた重りが重いほど、位相ずれ角度量の変化量が大きく
なることが分かる。従って、ドラム内の衣類の片寄り量
は、位相ずれ角度量の変化量から求めることができる。
尚、図11の変化量は位相ずれ角度量の最大値と最小値
の差を使用している。
【0057】”すすぎ脱水動作”は図12のフローチャ
ートに示す手順で行われる。このフローチャートはマイ
クロコンピュータ64内に記憶されている。ステップ#
10では、モータ9を約50rpmで回転駆動させ布ほ
ぐし同期運転を行なう。次に、ステップ#20におい
て、モータ9を70rpmの回転数で非同期運転させ
る。ステップ#30では1回転中の位相ずれ角度量の変
化量と予め記憶されている閾値を比較する。位相ずれ角
度量の変化量が閾値よりも小さい場合は、衣類の片寄り
量が充分に小さいので、ただちにステップ#50の高速
脱水立ち上げ(非同期)に移行する。これにより、以降
の80rpm、90rpm非同期運転を省略することが
でき、洗濯時間を短縮することができる。
【0058】一方、位相ずれ角度量の変化量が閾値より
も大きい場合は、ステップ#40に進み、所定の70r
pm運転時間が終了しているかを判断する。運転時間が
終了していなければ、ステップ#30に戻り70rpm
の回転数での運転を続行しながら、逐次位相ずれ角度量
の変化量と閾値を比較する。
【0059】70rpmでの運転時間が終了しても、依
然として位相ずれ角度量の変化量が閾値より大きい場合
は、衣類の片寄り量が大きいままであるので、ステップ
#60に進み80rpmで非同期運転を行なう。回転数
を大きくすることで回転による遠心力が増し、衣類に含
まれている水分が飛ばされるので、衣類の片寄り量は小
さくなる。80rpm非同期運転においても、70rp
m非同期運転と同様ステップ#70では1回転中の位相
ずれ角度量の変化量と予め記憶されている閾値を比較す
る。位相ずれ角度量の変化量が閾値よりも小さい場合
は、衣類の片寄り量が充分に小さいので、ただちにステ
ップ#50の高速脱水立ち上げ(非同期)に移行する。
これにより、以降の90rpm非同期運転を省略するこ
とができ、洗濯時間を短縮することができる。
【0060】一方、位相ずれ角度量の変化量が閾値より
も大きい場合は、ステップ#80に進み、所定の80r
pm運転時間が終了しているかを判断する。運転時間が
終了していなければ、ステップ#70に戻り80rpm
の回転数での運転を続行しながら、逐次位相ずれ角度量
の変化量と閾値を比較する。
【0061】80rpmでの運転時間が終了しても、依
然として位相ずれ角度量の変化量が閾値より大きい場合
は、衣類の片寄り量が大きいままであるので、ステップ
#90に進み90rpmで非同期運転を行なう。90r
pm非同期運転においても、80rpm非同期運転と同
様にステップ#100では1回転中の位相ずれ角度量の
変化量と予め記憶されている閾値を比較する。位相ずれ
角度量の変化量が閾値よりも小さい場合は、衣類の片寄
り量が充分に小さいので、ステップ#50の高速脱水立
ち上げ(非同期)に移行する。
【0062】一方、ずれ角度量が閾値よりも大きい場合
は、ステップ#110に進み、所定の90rpm運転時
間が終了しているかを判断する。運転時間が終了してい
なければ、ステップ#100に戻り90rpmの回転数
での運転を続行しながら、逐次位相ずれ角度量の変化量
と閾値を比較する。
【0063】90rpmでの運転時間が終了しても、依
然として位相ずれ角度量の変化量が閾値より大きい場合
は、衣類の片寄り量が大きいままである。衣類の片寄り
量が大きいままこれ以上回転数を上げると異常振動等が
発生する可能性があり危険であるので、衣類の片寄り量
が小さくなるようにステップ#10の布ほぐし同期運転
からやり直す。
【0064】尚、ステップ#30、#70、#100で
の閾値は、衣類の量に応じて可変させてもよい。これに
より、衣類の量毎に高速脱水運転に移行できる衣類の片
寄り量を設定できるので、衣類の量にかかわらず高速脱
水運転での振動や騒音を低減することができる。また、
ステップ#20、#60、#90の回転数は、ドラム5
の直径や形状に応じて適した値に設定すればよい。
【0065】次に、ステップ#50以降の高速脱水運転
について説明する。ステップ#120では回転数を10
00rpmまで上昇させて非同期運転で高速脱水を行な
う。ステップ#120において位相ずれ角度量の変化量
と予め記憶している閾値とを比較する。位相ずれ角度量
の変化量が閾値よりも大きい場合、衣類の片寄り量が大
きくなったので、ステップ#130に進みモータ9の回
転を停止させる。これにより、衣類に囲まれていた水が
高速脱水により急に抜け出し衣類の片寄り量が大きくな
った場合でも、すぐにモータを停止させることができる
のでドラム式洗濯機の安全性が高まる。尚、片寄り量を
検知する回転数は1000rpmだけでなく、中間回転
数でも複数回検知を行うなど振動抑制機構に応じて適し
た値に設定すればよい。
【0066】一方、位相ずれ角度量の変化量が閾値より
も小さい場合は、ステップ#140に進み脱水時間が所
定の運転時間に達していないか判断する。脱水運転時間
が終了していない場合ステップ#120に戻り、高速脱
水を行いながら、逐次位相ずれ角度量の変化量と閾値を
比較する。脱水運転時間が終了した場合、”すすぎ脱水
動作”を終了する。
【0067】”すすぎ脱水動作”は図13に示すフロー
チャートの手順によって行ってもよい。尚、図13に示
すフローチャートは、図12に示すフローチャートのス
テップ#30と#40の間、ステップ#70と#80の
間、ステップ#100と#110の間のそれぞれに同じ
判別ステップを設けているので、ステップ#30と#4
0の間のみを記載し他は省略する。
【0068】ステップ#32において1回転中のずれ角
度と設定値を比較する。比較の結果1回転中のずれ角度
が設定値より小さいときは、そのままステップ#36に
進む。一方、1回転中のずれ角度が設定値より大きいと
きは、ドラム5内の衣類の量に対してモータ9のトルク
が不足しているので、ステップ#34に進みステータコ
イルLu、Lv、Lwに供給する正弦波状電圧のPWM
デューティ幅を大きめに補正しモータトルクを大きく
し、ステップ#36に進む。
【0069】次にステップ#36においてロータ位置信
号Hu、Hv、Hwに基づいて検出されるモータ9の回
転数と設定値を比較する。比較の結果1回転中のずれ角
度が設定値より小さいときは、そのままステップ#40
に進む。一方、1回転中のずれ角度が設定値より大きい
ときは、ドラム5内の衣類の量に対してモータ9のトル
クが不足しているので、ステップ#38に進みステータ
コイルLu、Lv、Lwに供給する正弦波状電圧のPW
Mデューティ幅を大きめに補正しモータトルクを大きく
し、ステップ#40に進む。
【0070】また、”すすぎ脱水動作”は図14に示す
フローチャートの手順によって行ってもよい。尚、図1
4のフローチャートは、図12のフローチャートのステ
ップ#30と#40の間、ステップ#70と#80の間
のそれぞれに同じ判別ステップを設けているので、ステ
ップ#30と#40の間のみを記載し他は省略する。
【0071】ステップ#32において1回転中のずれ角
度と設定値を比較する。比較の結果1回転中のずれ角度
が設定値より小さいときは、そのままステップ#36に
進む。一方、1回転中のずれ角度が設定値より大きいと
きは、ドラム5内の衣類の量に対してモータ9のトルク
が不足しているので、不安定な回転になったり、ロータ
位相の大幅ずれによる脱調現象に至る可能性がある。そ
こで、ステップ#60に進み、回転数を高くすることで
衣類のドラムへの貼り付きを強くし、回転を安定させ、
上記のような不具合を未然に防止する。
【0072】次にステップ#36においてロータ位置信
号Hu、Hv、Hwに基づいて検出されるモータ9の回
転数と設定値を比較する。比較の結果1回転中のずれ角
度が設定値より小さいときは、そのままステップ#40
に進む。一方、1回転中のずれ角度が設定値より大きい
ときは、ドラム5内の衣類の量に対してモータ9のトル
クが不足しているので、不安定な回転になったり、ロー
タ位相の大幅ずれによる脱調現象に至る可能性がある。
そこで、ステップ#60に進み、回転数を高くすること
で衣類のドラムへの貼り付きを強くし、回転を安定さ
せ、上記のような不具合を未然に防止する。
【0073】さらに、モータトルク不足が起こらないよ
うにするため、位相ずれ角度量から検出された衣類の量
が多いほど、ステップ#20、#60、#90において
設定されている回転数を高めに設定するようにしてもよ
い。
【0074】次に、商用電源53の電圧変動に応じて、
PWMデューティ幅又は衣類の量および衣類の片寄り量
を補正する実施形態について説明する。商用電源53か
ら供給される電圧が大きいときは、インバータ入力電圧
検出手段65で検出されるDC電圧も大きくなる。DC
電圧が252、280、308(V)と変動したときの
位相ずれ角度量の変化量の特性図を図15に示す。この
とき、ドラム5には均等に15kgの重りが貼り付けられ
たうえに一箇所に600gの重りを貼り付けており、モ
ータ回転数は70rpm、モータ9へ供給する正弦波状
電圧Eu、Ev、EwのPWMデューティは80に設定
している。
【0075】図15から分かるように、DC電圧が上昇
することで、モータ9へ供給する正弦波状電圧Eu、E
v、Ewも大きくなりモータトルクが増加する。これに
より、位相ずれ角度量の変化量は小さくなる。
【0076】そこで、DC電圧に応じた前記PWMデュ
ーティを予めマイクロコンピュータに記憶しておくこと
で、DC電圧が変動した場合でも正弦波状電圧Eu、E
v、Ewが一定になるようにする。すなわち、DC電圧
が大きいときは前記PWMデューティを小さくし、DC
電圧が小さいときは前記PWMデューティを大きくす
る。これにより、DC電圧が変動した場合でもモータト
ルクは一定になり、衣類の片寄り量が正確に検出でき
る。
【0077】また、DC電圧に応じて検出された衣類の
片寄り量を補正してもよい。すなわち、DC電圧が大き
いときは検出された衣類の量を少なめに補正し、DC電
圧が小さいときは検出された衣類の量を多めに補正す
る。これにより、DC電圧が変動に伴いモータトルクが
変動した場合でも、衣類の片寄り量が正確に検出でき
る。
【0078】衣類の量においても、衣類の片寄り量と同
様の補正によって商用電源53の電圧が変動した場合で
も正確に検出できる。
【0079】尚、本実施形態ではインバータ回路57に
入力されるDC電圧に基づき補正を行ったが、DC電圧
の代わりに商用電源から出力されるAC電圧あるいはA
C電流に基づいて補正を行ってもよい。
【0080】”すすぎ脱水動作”中に、給水弁13を開
いて給水ノズル15から水槽4内に水道水を噴射しても
よい。このようにすると、水道水は遠心力により洗濯物
を透過して、洗濯物に残った洗剤を効率よく除去するこ
とができる。
【0081】尚、高速脱水においては回転数が高く、慣
性力も大きく、負荷トルクが安定しているため非同期運
転に設定しているが、同期運転にして高速脱水を行って
もよい。また、本実施形態の各ステップで用いている回
転数に限られず、ドラムの直径や形状に応じて適する回
転数を設定するとよい。
【0082】”すすぎ脱水動作”が終了すると、給水動
作が行われる。すなわち、排水ポンプ18が停止して、
給水弁13が再度開かれる。給水弁13の開成に伴って
水槽4内の水位が所定水位になると給水弁13が閉じら
れる。制御装置2はモータ9をすすぎチャートに基づき
駆動させる。これにより、ドラム5が回転して”攪拌す
すぎ動作”が実行される。
【0083】この”攪拌すすぎ動作”中に、柔軟仕上剤
収納箱(図示せず)及びこれに連通するすすぎ給水経路
を別途設け、このすすぎ給水経路から柔軟仕上剤ととも
に給水するようにしてもよい。また、「洗い工程」にお
ける”洗い動作”あるいは「すすぎ工程」における”攪
拌すすぎ動作”中に循環ポンプ20を駆動させて水槽4
内の洗濯液を循環させてもよい。
【0084】以上の”すすぎ脱水動作”と”攪拌すすぎ
動作”とを数回繰り返して「すすぎ工程」が終了する
と、主制御部50内に記録されているプログラムが「脱
水工程」に切り替わる。「脱水工程」ではまず、給水弁
13を閉じるとともに排水ポンプ18を作動させて洗濯
液を外部に排水する”排水動作”が行われる。
【0085】そして、制御装置2はモータ9を第2脱水
チャートに基づき駆動させる。これにより、ドラム5が
回転して”仕上げ脱水動作”が行われる。”仕上げ脱水
動作”では、脱水回転による遠心力によって、ドラム5
の全周壁に設けた小孔5aを通じて洗濯液を水槽4の内
壁へ突出させる。突出した洗濯液は水槽4の内壁を下部
に流下し、排水ダクト16を介して外部に排水される。
この”仕上げ脱水動作”は前述した”すすぎ脱水動作”
の実施形態と同様の実施形態で行われる。ただし、この
2つの動作では回転数や運転時間等の設定は異なってい
る。
【0086】「脱水工程」が終了すると、制御回路2
は、モータ9を乾燥チャートに基づき制御することによ
りドラム5を回転させるともに、送風ファン25及びヒ
ータ26を駆動させて「乾燥工程」を実行する。ドラム
5内の空気はドラム5の小孔5a、水槽4の循環口4
c、冷却ダクト27を経て送風ファン25、ヒータ26
を通り、吸出し口4bよりドラム5内へ循環する。
【0087】ドラム5内の洗濯物の水分を吸収した空気
は、送風ファン25により冷却ダクト27内に吸引され
る。吸引された空気は冷却ダクト27を通過中に冷却ダ
クト27に設けた冷却器(図示せず)で冷却されること
により降温される。その結果、冷却ダクト27内の空気
は水分の結露により除湿され、湿度の低い空気となって
ヒータ26に至る。
【0088】ヒータ26で加熱された空気は温風となっ
て吹き出し口4bより水槽4内に吹き込まれ、再び洗濯
物と接触して洗濯物の水分を吸収する。再度循環口4a
から冷却ダクト27内に吸引されて同様に冷却器で冷却
され除湿される。この動作を繰り返すことにより、「乾
燥工程」が実行される。
【0089】そして、位相ずれ角度量から検出された衣
類の量に基づき決められた所定時間が経過すると「乾燥
工程」を終了する。この「乾燥工程」において除湿によ
り凝縮された水分は、冷却ダクト27内を下降して循環
内4cから排水ダクト16を介して外部に排水される。
尚、乾燥終了検知は、水槽の吹き出し口4bや循環口4
cなどの温度変化や湿度変化によって行ってもよく、そ
の場合位相ずれ角度量から検出された衣類の量は、乾燥
運転前の運転時間予測して操作パネル11に表示するこ
と等に使用することができる。
【0090】以上のように、操作パネル11からの入力
と、衣類の量と、衣類の片寄り量に基づいて、制御装置
2が設定された条件に従って、「洗い工程」、「すすぎ
工程」、「脱水工程」、「乾燥工程」を連続あるいは単
独で実行する。
【0091】
【発明の効果】本発明によると、モータに供給される正
弦波状電圧の位相と位置検出手段によって検出される位
置信号の位相との差の1回転中の平均値に基づいてドラ
ムに投入された衣類の量を検出するので、特別なセンサ
が不要となる。更に、タイマ動作のみの測定になるの
で、振動センサなどのアナログ値の常時検知と比較して
データの処理が簡単になる。これにより、低コスト化を
図ることができる。
【0092】また、本発明によると、洗い工程前ずれ角
度量の平均値に基づいて検出される衣類の量に応じて運
転パターンを制御するので、衣類の量に対応した最適な
洗濯運転が実施できる。更に、乾燥運転完了までの運転
時間を推定するので、使用者にとって使い勝手が良くな
る。
【0093】また、本発明によると、モータに供給され
る正弦波状電圧の位相と位置検出手段によって検出され
る位置信号の位相とのずれの1回転中の変化量に基づい
てドラム内の衣類の片寄り量を検出するので、振動セン
サ等の特別なセンサが不要となる。これにより、低コス
ト化を図ることができる。
【0094】また、本発明によると、衣類の片寄り量が
予め設定された閾値よりも小さいときに高速脱水に移行
するので、衣類の片寄り量が少ない状態で高速脱水運転
を立ち上げることになる。これにより、高速脱水運転時
の振動や騒音を低減することができる。
【0095】また、本発明によると、衣類の量に応じて
前記閾値を可変するので、衣類の量毎に高速脱水運転に
移行できる衣類の片寄り量を設定できる。これにより、
衣類の量にかかわらず高速脱水運転での振動や騒音を低
減することができる。
【0096】また、本発明によると、複数の設定周波数
の正弦波状電圧をモータに供給して衣類の片寄り量を検
出するので、衣類の量にかかわらず最適な衣類の片寄り
量が検出できる。さらに、衣類の片寄り量が少ない場合
は以降の回転数を省略して高速脱水に移行するので、衣
類の片寄り量の検出時間が短縮できる。
【0097】また、本発明によると、所定の設定周波数
の正弦波状電圧をモータに供給したときにおける高速脱
水前ずれ角度量の変化量が予め設定された所定の値より
大きいとき、あるいは、モータの回転数が前記所定の設
定周波数に対して設定値以上に遅れるときは、モータに
供給する正弦波状電圧のPWMデューティ幅を大きめに
補正するので、モータトルクが不足したときはすぐにモ
ータトルクが大きくなる。これにより、モータトルクが
不足し、不安定な回転になったり、ロータ位相の大幅ず
れによる脱調現象が発生したりする不具合を未然に防止
できる。
【0098】また、本発明によると、所定の設定周波数
の正弦波状電圧をモータに供給したときにおける高速脱
水前ずれ角度量の変化量が予め設定された所定の値より
大きいとき、あるいは、モータの回転数が前記所定の設
定周波数に対して設定値以上に遅れるときは、次の設定
周波数の正弦波状電圧をモータに供給するので、衣類の
ドラムへの貼り付きが強くなり回転が安定する。これに
より、モータトルクが不足し、不安定な回転になった
り、ロータ位相の大幅ずれによる脱調現象が発生したり
する不具合を未然に防止できる。
【0099】また、本発明によると、衣類の量が多いほ
ど、所定の複数の設定周波数を高めに設定するので、遠
心力が増し脱水量が増える。これにより、モータトルク
不足から生じる不具合を未然に防止することができる。
【0100】また、本発明によると、高速脱水時にずれ
角度量の変化量が閾値よりも大きいときはモータを停止
させるので、高速脱水中に衣類に囲まれていた水が急に
抜け衣類の片寄り量が急激に変化した場合はモータが停
止する。これにより、ドラム式洗濯機の安全性が高ま
る。
【0101】また、本発明によると、商用AC電源から
供給されるAC電圧を整流手段によって整流したDC電
圧に応じて、モータに供給する正弦波状電圧のPWMデ
ューティ幅を可変するので、AC電圧が変動したときで
もモータトルクを一定にできる。これにより、AC電圧
が変動したときでも衣類の量や衣類の片寄り量を正確に
検出できる。
【0102】また、本発明によると、商用AC電源から
供給されるAC電圧を整流手段によって整流したDC電
圧に応じて、衣類の量や衣類の片寄り量を補正するの
で、AC電圧が変動に伴いモータトルクが変動したとき
でも衣類の量や衣類の片寄り量を正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機を示す側面断面図である。
【図3】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機を示す他の切断面の側面断面図である。
【図4】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機を示す更に他の切断面の側面断面図である。
【図5】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機の洗濯動作を示すチャート図である。
【図6】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機の懸架状態を示す正面図である。
【図7】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機の懸架状態を示す背面図である。
【図8】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機の制御装置の回路ブロック図である。
【図9】 本発明の実施形態におけるドラム式洗濯
機の副制御部の回路ブロック図である。
【図10】 ドラム内に貼り付けた重りに対する位相
ずれ角度量の平均値の特性を示す図である。
【図11】 ドラム内の1箇所に貼り付けた重りに対
する位相ずれ角度量の変化量の特性を示す図である。
【図12】 本発明の実施形態におけるドラム式洗
濯機の”すすぎ脱水動作”を示すフローチャート図であ
る。
【図13】 本発明の実施形態におけるドラム式洗
濯機の”すすぎ脱水動作”を示す他のフローチャート図
である。
【図14】 本発明の実施形態におけるドラム式洗
濯機の”すすぎ脱水動作”を示す更に他のフローチャー
ト図である。
【図15】 DC電圧に対する位相ずれ角度量の変
化量の特性を示す図である。
【図16】 本発明の実施形態におけるドラム式洗
濯機に設けられているモータのロータの構成を示す図で
ある。
【図17】 本発明の実施形態におけるドラム式洗
濯機に設けられているモータのステータの構成を示す図
である。
【図18】 本発明の実施形態におけるドラム式洗
濯機に設けられているモータに印加する電圧波形とモー
タから出力される位置信号を示す図である。
【符号の説明】
1 本体外装部 2 制御装置 3 開閉扉 4 水槽 4a 開口部 4b 吹き出し口 4c 循環口 5 ドラム 5a 小孔 5c 開口部 5d 液体バランサ 5e 軸部 6 ベアリング 7a 第1懸架装置 7b 第2懸架装置 8a、8b ダンパー 9 モータ 9a モータケース 9b ロータ 9c ステータ 10 パッキン 10a 内周縁 11 操作パネル 12 給水パイプ 13 給水弁 14 洗剤ケース 15 給水ノズル 16 排水ダクト 17 接続ケース 17a 糸屑フィルタ 18 排水ポンプ 19 循環ダクト 20 循環ポンプ 21 動圧パイプ 22 エアートラップ 23 水位センサ 24 乾燥ユニット 25 送風ファン 26 ヒータ 27 冷却ダクト 28 緩衝材 29a、29b アングル 30a、30b アングル 50 主制御部 51 副制御部 52 ブザー 53 商用電源 54 リアクトル 55 整流回路 56a、56b コンデンサ 57 インバータ回路 58a〜59c トランジスタ 59a〜59c トランジスタ 60a〜60c ダイオード 61a〜61c ダイオード 62 ドライブ回路 63a〜63c ホールセンサ 64 マイクロコンピュータ 65 インバータ入力電圧検出手段 71 ロータコア 71A ロータコアの突極部分 71N N極であるロータコアの突極部分 71S S極であるロータコアの突極部分 72 永久磁石 72N 永久磁石のN極部 72S 永久磁石のS極部 73 ステータコア 74 巻線 Hu、Hv、Hw ロータ位置信号 P1〜P6 駆動信号
フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA10 BA04 BA16 BB05 CA02 CB07 HB09 KA02 KA07 KA36 KB11 LA03 LB02 LB27 LB35 LC13 LC15 MA01 MA02 MA05 MA06 MA08 MA09 5H560 AA10 BB04 BB07 DA02 EB01 EC01 GG04 SS07 UA02 XA05 XA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラムを駆動させるDCブラシレスモータ
    と、そのモータの回転駆動を制御するインバータ制御手
    段と、前記モータのロータ位置を検出する位置検出手段
    と、を備えたドラム式洗濯機の制御装置において、 洗い工程前に所定の設定周波数の正弦波状電圧を前記モ
    ータに供給しオープンループ駆動させたときに生じる前
    記正弦波状電圧の位相と前記位置検出手段によって検出
    される位置信号の位相とのずれである洗い工程前ずれ角
    度量を検出するとともに、 前記ドラムが1回転する際の前記洗い工程前ずれ角度量
    の平均値に基づいて前記ドラムに投入された衣類の量を
    検出することを特徴とするドラム式洗濯機の制御装置。
  2. 【請求項2】前記洗い工程前ずれ角度量の平均値に基づ
    いて検出された衣類の量に応じて、洗い、すすぎ、脱水
    の運転制御を行うとともに、乾燥運転完了までの運転時
    間を推定することを特徴をする請求項1に記載のドラム
    式洗濯機の制御装置。
  3. 【請求項3】ドラムを駆動させるDCブラシレスモータ
    と、そのモータの回転駆動を制御するインバータ制御手
    段と、前記モータのロータ位置を検出する位置検出手段
    と、を備えたドラム式洗濯機の制御装置において、 高速脱水前に所定の設定周波数の正弦波状電圧を前記モ
    ータに供給しオープンループ駆動させたときに生じる前
    記正弦波状電圧の位相と前記位置検出手段によって検出
    される位置信号の位相とのずれである高速脱水前ずれ角
    度量を検出するとともに、 前記ドラムが1回転する際の前記高速脱水前ずれ角度量
    の変化量に基づいて前記ドラム内の衣類の片寄り量を検
    出することを特徴とするドラム式洗濯機の制御装置。
  4. 【請求項4】前記衣類の片寄り量が予め設定された閾値
    よりも小さいときは高速脱水に移行することを特徴とす
    る請求項3に記載のドラム式洗濯機の制御装置。
  5. 【請求項5】ドラムを駆動させるDCブラシレスモータ
    と、そのモータの回転駆動を制御するインバータ制御手
    段と、前記モータのロータ位置を検出する位置検出手段
    と、を備えたドラム式洗濯機の制御装置において、 洗い工程前に所定の第2設定周波数の正弦波状電圧を前
    記モータに供給しオープンループ駆動させたときに生じ
    る前記正弦波状電圧波形の位相と前記位置検出手段によ
    って検出される位置信号の位相とのずれである洗い工程
    前ずれ角度量を検出するとともに、前記ドラムが1回転
    する際の前記洗い工程前ずれ角度量の平均値に基づいて
    前記ドラムに投入された衣類の量を検出するとともに、 前記洗い工程前ずれ角度量の平均値に基づいて検出され
    た衣類の量に応じて、前記閾値が可変することを特徴と
    する請求項4に記載のドラム式洗濯機の制御装置。
  6. 【請求項6】前記所定の設定周波数は複数の周波数で構
    成され、前記閾値は前記複数の周波数毎に予め設定され
    ているとともに、 前記複数の周波数の正弦波状電圧のうち低い周波数の正
    弦波状電圧から順次前記モータに供給しオープンループ
    駆動させ、前記衣類の片寄り量が前記閾値よりも小さく
    なったときは、以降の周波数の正弦波状電圧の供給を取
    りやめ、高速脱水に移行することを特徴とする請求項4
    または5に記載のドラム式洗濯機の制御装置。
  7. 【請求項7】前記所定の設定周波数の正弦波状電圧を前
    記モータに供給したときにおける高速脱水前ずれ角度量
    の変化量が予め設定された所定の値より大きいとき、あ
    るいは、前記位置信号に基づいて検出される前記モータ
    の回転数が前記所定の設定周波数に対して設定値以上に
    遅れるときは、前記モータに供給する正弦波状電圧のP
    WMデューティ幅を大きめに補正して前記モータを駆動
    させることを特徴とする請求項6に記載のドラム式洗濯
    機の制御装置。
  8. 【請求項8】前記所定の周波数の正弦波状電圧を前記モ
    ータに供給したときにおける高速脱水前ずれ角度量の変
    化量が予め設定された所定の値より大きいとき、あるい
    は、前記位置信号に基づいて検出される前記モータの回
    転数が前記所定の設定周波数に対して設定値以上に遅れ
    るときは、次の高めの設定周波数の正弦波状電圧を前記
    モータに供給しオープンループ駆動させることを特徴と
    する請求項6に記載のドラム式洗濯機の制御装置。
  9. 【請求項9】ドラムを駆動させるDCブラシレスモータ
    と、そのモータの回転駆動を制御するインバータ制御手
    段と、前記モータのロータ位置を検出する位置検出手段
    と、を備えたドラム式洗濯機の制御装置において、 洗い工程前に所定の第2設定周波数の正弦波状電圧を前
    記モータに供給しオープンループ駆動させたときに生じ
    る前記正弦波状電圧の位相と前記位置検出手段によって
    検出される位置信号の位相とのずれである洗い工程前ず
    れ角度量を検出し、前記ドラムが1回転する際の前記洗
    い工程前ずれ角度量の平均値に基づいて前記ドラムに投
    入された衣類の量を検出するとともに、 前記洗い工程前ずれ角度量の平均値に基づいて検出され
    た衣類の量が多いほど、前記複数の設定周波数を高めに
    設定することを特徴とする請求項6から請求項8のいず
    れかに記載のドラム式洗濯機の制御装置。
  10. 【請求項10】ドラムを駆動させるDCブラシレスモー
    タと、そのモータの回転駆動を制御するインバータ制御
    手段と、前記モータのロータ位置を検出する位置検出手
    段と、を備えたドラム式洗濯機の制御装置において、 高速脱水時に所定の設定周波数の正弦波状電圧を前記モ
    ータに供給しオープンループ駆動させたときに生じる前
    記正弦波状電圧の位相と前記位置検出手段によって検出
    される位置信号の位相とのずれ角度量を検出するととも
    に、 前記ドラムが1回転する際の前記ずれ角度量の変化量が
    予め設定された閾値よりも大きいときは前記モータを停
    止させることを特徴とするドラム式洗濯機の制御装置。
  11. 【請求項11】前記インバータ制御手段は、 商用AC電源から供給されるAC電圧を整流手段によっ
    て整流したDC電圧を検出する電圧検出手段を備えると
    ともに、 その電圧検出手段によって検出されたDC電圧に応じ
    て、前記モータに供給する正弦波状電圧のPWMデュー
    ティ幅を可変することを特徴とする請求項1から請求項
    10のいずれかに記載のドラム式洗濯機の制御装置。
  12. 【請求項12】前記インバータ制御手段は、 商用AC電源から供給されるAC電圧を整流手段によっ
    て整流したDC電圧を検出する電圧検出手段を備えると
    ともに、 その電圧検出手段によって検出されたDC電圧に応じ
    て、前記衣類の量や前記衣類の片寄り量の判定を補正す
    ることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか
    に記載のドラム式洗濯機の制御装置。
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