JP2001298941A - リニアモータ駆動の軸送り装置 - Google Patents
リニアモータ駆動の軸送り装置Info
- Publication number
- JP2001298941A JP2001298941A JP2000115795A JP2000115795A JP2001298941A JP 2001298941 A JP2001298941 A JP 2001298941A JP 2000115795 A JP2000115795 A JP 2000115795A JP 2000115795 A JP2000115795 A JP 2000115795A JP 2001298941 A JP2001298941 A JP 2001298941A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- linear
- linear motor
- moving body
- bearings
- guide surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/04—Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
- F16C32/0406—Magnetic bearings
- F16C32/0408—Passive magnetic bearings
- F16C32/0423—Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other
- F16C32/0434—Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other for parts moving linearly
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C39/00—Relieving load on bearings
- F16C39/06—Relieving load on bearings using magnetic means
- F16C39/063—Permanent magnets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】リニアモータを駆動源とする固定体上の移動体
の軸送り装置が増えてきているが、リニアモータの1次
側部材と2次側部材との間に働く得られる推力の何倍に
も及ぶ大きな磁気吸引力が、軸受に負担を与えるだけで
なく、移動体を変形させ撓みを生じさせ、リニアモータ
の高応答の性能が発揮されず、精度を低下させていた。 【解決手段】両側端部の直動軸受間の中央部にリニアモ
ータが設けられる場合には該リニアモータと両側の各直
動軸受の間に、または、リニアモータが間隔を置いて2
個設けられている場合には該両リニアモータ間の中央部
位に、同一磁極を対向させるように組み合わせて構成さ
れる永久磁石を含む磁気反発部材を、移動方向に沿って
固定体上面と移動体下面とに相対向して取り付けて、リ
ニアモータの磁気吸引力を相殺、軽減させる。
の軸送り装置が増えてきているが、リニアモータの1次
側部材と2次側部材との間に働く得られる推力の何倍に
も及ぶ大きな磁気吸引力が、軸受に負担を与えるだけで
なく、移動体を変形させ撓みを生じさせ、リニアモータ
の高応答の性能が発揮されず、精度を低下させていた。 【解決手段】両側端部の直動軸受間の中央部にリニアモ
ータが設けられる場合には該リニアモータと両側の各直
動軸受の間に、または、リニアモータが間隔を置いて2
個設けられている場合には該両リニアモータ間の中央部
位に、同一磁極を対向させるように組み合わせて構成さ
れる永久磁石を含む磁気反発部材を、移動方向に沿って
固定体上面と移動体下面とに相対向して取り付けて、リ
ニアモータの磁気吸引力を相殺、軽減させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータによ
って駆動制御されるサドルやテーブル等の移動体の軸送
り装置、特に前記使用するリニアモータが、交流リニア
同期モータやリニア直流モータのようにモータの1次側
部材と2次側部材とが磁気吸引力によって強力に引き合
う態様のリニアモータである前記軸送り装置の構成に関
する。
って駆動制御されるサドルやテーブル等の移動体の軸送
り装置、特に前記使用するリニアモータが、交流リニア
同期モータやリニア直流モータのようにモータの1次側
部材と2次側部材とが磁気吸引力によって強力に引き合
う態様のリニアモータである前記軸送り装置の構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、工作機械では、サドルやテーブル
あるいはラムが移動軸としてリニアモータによって駆動
制御されるものが多くなってきている。このような軸送
り装置は、従来型の回転形のサーボモータによるボール
ねじ、ナットを介して軸を移動制御する軸送り装置とは
異なり、高応答、高加速など、高速に移動し、制御性が
いいところから精密なサーボ制御が可能となる。このた
め、工作機械に限らず、3次元測定機や各種産業分野に
おける位置決め装置として採用されるようになって来て
いる。
あるいはラムが移動軸としてリニアモータによって駆動
制御されるものが多くなってきている。このような軸送
り装置は、従来型の回転形のサーボモータによるボール
ねじ、ナットを介して軸を移動制御する軸送り装置とは
異なり、高応答、高加速など、高速に移動し、制御性が
いいところから精密なサーボ制御が可能となる。このた
め、工作機械に限らず、3次元測定機や各種産業分野に
おける位置決め装置として採用されるようになって来て
いる。
【0003】図8は、このようなリニアモータを駆動送
り手段として有するサドルやテーブル等の軸送り装置の
代表的な構成例の軸方向に対する直交断面図である。図
において、1は固定側のベッドやサドル、2は移動体側
のサドルやテーブルであり、両者は上下対向面におい
て、図示の場合、長手方向と直角な幅方向の両端に、ベ
ッド1上に形成した移動体の案内面上に取り付けられた
レール3Aと、夫々のレール3Aの長手方向に所定間隔
を置いた態様にサドル2下面に設けられ、ベアリングボ
ールまたはローラを内蔵する軸受3Bとからなる直動軸
受3R、3Lによって案内保持されてなる。この直動軸
受3R、3L間の中央の部位には、図示の場合所定の永
久磁石片4Aを強磁性体の鉄鋼材に移動長さ方向に列設
した磁石板4Bから成るリニアモータの2次側部材4が
ベッド1上の案内面上に長手方向に沿って取り付けら
れ、これに対し、移動長さ方向に複数個の磁極を形成し
た強磁性体の鉄芯に励磁コイルを巻回して成る電磁石5
Aの1次側部材5がサドル2下面に対向させて取り付け
られる。
り手段として有するサドルやテーブル等の軸送り装置の
代表的な構成例の軸方向に対する直交断面図である。図
において、1は固定側のベッドやサドル、2は移動体側
のサドルやテーブルであり、両者は上下対向面におい
て、図示の場合、長手方向と直角な幅方向の両端に、ベ
ッド1上に形成した移動体の案内面上に取り付けられた
レール3Aと、夫々のレール3Aの長手方向に所定間隔
を置いた態様にサドル2下面に設けられ、ベアリングボ
ールまたはローラを内蔵する軸受3Bとからなる直動軸
受3R、3Lによって案内保持されてなる。この直動軸
受3R、3L間の中央の部位には、図示の場合所定の永
久磁石片4Aを強磁性体の鉄鋼材に移動長さ方向に列設
した磁石板4Bから成るリニアモータの2次側部材4が
ベッド1上の案内面上に長手方向に沿って取り付けら
れ、これに対し、移動長さ方向に複数個の磁極を形成し
た強磁性体の鉄芯に励磁コイルを巻回して成る電磁石5
Aの1次側部材5がサドル2下面に対向させて取り付け
られる。
【0004】上述の如き構成のリニアモータ、即ちリニ
ア直流モータ、または直流もしくは交流リニア同期モー
タは、近年の永久磁石材、特に希土類磁石化およびNd
FeB磁石化による大幅な高性能化、電磁器技術および
電子自動制御技術の高精密化および高度化により約0.
1μmオーダの位置決め制御に使用されるようになって
きているが、前記リニアモータの1次側部材と2次側部
材とは、高性能の高推力を得るため約1mm前後以内の
微細間隙に設置して使用されるため、両者間には得られ
る定格推力の大凡7〜10倍の強力な磁気吸引力が作用
するものであることが知られている。
ア直流モータ、または直流もしくは交流リニア同期モー
タは、近年の永久磁石材、特に希土類磁石化およびNd
FeB磁石化による大幅な高性能化、電磁器技術および
電子自動制御技術の高精密化および高度化により約0.
1μmオーダの位置決め制御に使用されるようになって
きているが、前記リニアモータの1次側部材と2次側部
材とは、高性能の高推力を得るため約1mm前後以内の
微細間隙に設置して使用されるため、両者間には得られ
る定格推力の大凡7〜10倍の強力な磁気吸引力が作用
するものであることが知られている。
【0005】このとき、テーブルに負担される負荷を考
察すると、上記磁気吸引力(例えばF1)が、簡略化し
てリニアモータ4、5の間で、即ちサドル2の幅方向の
中央の位置に於いて集中荷重的に作用している場合に
は、直動軸受3R、3Lの箇所での負担は、垂直抗力と
してそれぞれF1/2(ここでは直動軸受3R、3Lの
軸受3Bが両側に各1個配置されているものとして単純
化している)になる。そしてサドル2の中央には、後述
するように曲げモーメント(M=−F1/2・L、但し
直動軸受3R、3L間の長さを2Lとする)が作用して
いるので、サドル2中央部を曲げ剛性(断面係数
(Z)、または断面2次モーメント(I))が大きくな
るよう形成しておかないと変位して精度が悪くなる。
察すると、上記磁気吸引力(例えばF1)が、簡略化し
てリニアモータ4、5の間で、即ちサドル2の幅方向の
中央の位置に於いて集中荷重的に作用している場合に
は、直動軸受3R、3Lの箇所での負担は、垂直抗力と
してそれぞれF1/2(ここでは直動軸受3R、3Lの
軸受3Bが両側に各1個配置されているものとして単純
化している)になる。そしてサドル2の中央には、後述
するように曲げモーメント(M=−F1/2・L、但し
直動軸受3R、3L間の長さを2Lとする)が作用して
いるので、サドル2中央部を曲げ剛性(断面係数
(Z)、または断面2次モーメント(I))が大きくな
るよう形成しておかないと変位して精度が悪くなる。
【0006】軸送り装置には、上述図8に示したものの
外種々の構成のものがあるが、例えば、大型装置である
場合、図9に示すように2個のリニアモータが並列に設
けられる。この場合、各リニアモータ4・5、4′・
5′の箇所での磁気吸引力をF1とすると、両側の直動
軸受3R、3Lに対する負荷の増加はF1であるが、直
動軸受3R、3L間の距離等は大きくなっているので、
実際の曲げモーメントは大きくなっていて、サドル2の
剛性を充分大きくして、撓み変形が生じないようにする
必要があるものである。
外種々の構成のものがあるが、例えば、大型装置である
場合、図9に示すように2個のリニアモータが並列に設
けられる。この場合、各リニアモータ4・5、4′・
5′の箇所での磁気吸引力をF1とすると、両側の直動
軸受3R、3Lに対する負荷の増加はF1であるが、直
動軸受3R、3L間の距離等は大きくなっているので、
実際の曲げモーメントは大きくなっていて、サドル2の
剛性を充分大きくして、撓み変形が生じないようにする
必要があるものである。
【0007】このようなリニアモータ駆動の軸送り装置
における直動軸受に対する負担の軽減と変形の減少また
は防止等の課題を解決するための手段として、例えば、
特開平8−192,327号公報(先行技術1と言
う)、特開平9−140,118号公報(先行技術2と
言う)、および特開平9−28,074号(先行技術3
と言う)に開示の技術がある。
における直動軸受に対する負担の軽減と変形の減少また
は防止等の課題を解決するための手段として、例えば、
特開平8−192,327号公報(先行技術1と言
う)、特開平9−140,118号公報(先行技術2と
言う)、および特開平9−28,074号(先行技術3
と言う)に開示の技術がある。
【0008】上記先行技術1のものは、リニアモータに
よって生ずる磁気吸引力の方向を直動軸受に作用する負
荷の方向と交叉するようにリニアモータを配置して、前
記磁気吸引力の分力が直動軸受に負担される負荷方向に
対して反対向きに作用するようにし、軸受の負担と抵抗
を軽減し、テーブル等の変形減少を計っている。また、
先行技術2のものは、テーブル、サドル等の移動体、ま
たはそれと一体の張り出し部材の1側にリニアモータを
取り付け、もう1側にリニアモータ側の吸引力を打消す
よう磁石板を取り付け、上記先行技術1と同一の目的効
果を達成しようとするものである。また、先行技術3の
ものは、リニアモータの1次側または2次側の一方の部
材をテーブル、サドル等の移動体に取り付けるとき、磁
気吸引力で変形し撓むプレートを移動体に取り付けてお
き、そのプレートに1次または2次側部材を取り付け、
移動体に大きな磁気吸引力が作用しないようにしたもの
である。
よって生ずる磁気吸引力の方向を直動軸受に作用する負
荷の方向と交叉するようにリニアモータを配置して、前
記磁気吸引力の分力が直動軸受に負担される負荷方向に
対して反対向きに作用するようにし、軸受の負担と抵抗
を軽減し、テーブル等の変形減少を計っている。また、
先行技術2のものは、テーブル、サドル等の移動体、ま
たはそれと一体の張り出し部材の1側にリニアモータを
取り付け、もう1側にリニアモータ側の吸引力を打消す
よう磁石板を取り付け、上記先行技術1と同一の目的効
果を達成しようとするものである。また、先行技術3の
ものは、リニアモータの1次側または2次側の一方の部
材をテーブル、サドル等の移動体に取り付けるとき、磁
気吸引力で変形し撓むプレートを移動体に取り付けてお
き、そのプレートに1次または2次側部材を取り付け、
移動体に大きな磁気吸引力が作用しないようにしたもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術1のものは、2つのリニアモータを夫々所定に傾
斜させて取り付け、その傾斜した状態でギャップを維持
させて作動させるものであるから、構成、製作等に難点
がある。また、先行技術2のものは、リニアモータと吸
着力相殺用磁石とを必ず背中合わせにしなければならな
いので、配置構成上の制約がある。即ち、この先行技術
の2中、図1の第1の実施例の構成によれば、テーブ
ル、サドル等の移動体14の上面に物が載置できない。
また、具体的構成例の図2のものでは、固定側がコの字
形の枠体でなければならないので、移動側の上面の載置
可能領域がやはり制限される。また、図3以下の他の実
施形態の構成によれば、移動体の下部に上向コの字形の
枠体が用意される構成で上面部に制約はないが、下部の
リニアモータと磁石との両面での磁気吸着力が等しく対
称にならないと運動の真直性にかえって悪い影響があ
る。また、先行技術3のものは、移動体に取り付けた変
形、撓み部材としてのプレート8が、変形し、撓んだ後
のリニアモータの作動が担保されていないだけでなく、
移動体に磁気吸引力がプレート8の固定部を介して作用
することになる。
行技術1のものは、2つのリニアモータを夫々所定に傾
斜させて取り付け、その傾斜した状態でギャップを維持
させて作動させるものであるから、構成、製作等に難点
がある。また、先行技術2のものは、リニアモータと吸
着力相殺用磁石とを必ず背中合わせにしなければならな
いので、配置構成上の制約がある。即ち、この先行技術
の2中、図1の第1の実施例の構成によれば、テーブ
ル、サドル等の移動体14の上面に物が載置できない。
また、具体的構成例の図2のものでは、固定側がコの字
形の枠体でなければならないので、移動側の上面の載置
可能領域がやはり制限される。また、図3以下の他の実
施形態の構成によれば、移動体の下部に上向コの字形の
枠体が用意される構成で上面部に制約はないが、下部の
リニアモータと磁石との両面での磁気吸着力が等しく対
称にならないと運動の真直性にかえって悪い影響があ
る。また、先行技術3のものは、移動体に取り付けた変
形、撓み部材としてのプレート8が、変形し、撓んだ後
のリニアモータの作動が担保されていないだけでなく、
移動体に磁気吸引力がプレート8の固定部を介して作用
することになる。
【0010】そこで本発明は、リニアモータによって駆
動制御されるサドルやテーブル等の移動体の軸送り装置
において、上述のように折角構成した軸送り装置の移動
体上への載物障害問題がなく、また軸送り運動の真直性
に悪影響が発生しないことはもちろんのこと、リニアモ
ータの磁気吸引力によって掛かる軸受部の負担が軽減さ
れるとともに、上記移動体の変形撓みが軽減され、精密
度を維持する軸送り装置を提供することを目的とする。
動制御されるサドルやテーブル等の移動体の軸送り装置
において、上述のように折角構成した軸送り装置の移動
体上への載物障害問題がなく、また軸送り運動の真直性
に悪影響が発生しないことはもちろんのこと、リニアモ
ータの磁気吸引力によって掛かる軸受部の負担が軽減さ
れるとともに、上記移動体の変形撓みが軽減され、精密
度を維持する軸送り装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の本発明の目的は、
(1)相対的な固定体上に形成された案内面上を、移動
体が水平1軸に線形移動可能に直動軸受を介して設けら
れている軸送り装置において、前記移動体は、線形移動
の方向と直交する両端部位に移動方向に沿って前記案内
面上と移動体下面とに取り付けられ、レールとこれに嵌
挿する少なくとも2個の軸受とから成る一対の直動軸受
によって支持され、該直動軸受間の中央部位において前
記案内面上と移動体下面とに取り付けられ、永久磁石片
を列設した磁石板と磁極が並ぶ鉄芯に励磁コイルが巻回
された電磁石とから成るリニアモータによって駆動制御
される軸送り装置であって、該リニアモータと両側の各
直動軸受との間に、同一磁極を対向させるように組み合
わせて構成される永久磁石を含む磁気反発部材が、相対
移動方向に沿って前記案内面上と移動体下面とに取り付
けられて成る軸送り装置とすることにより達成される。
(1)相対的な固定体上に形成された案内面上を、移動
体が水平1軸に線形移動可能に直動軸受を介して設けら
れている軸送り装置において、前記移動体は、線形移動
の方向と直交する両端部位に移動方向に沿って前記案内
面上と移動体下面とに取り付けられ、レールとこれに嵌
挿する少なくとも2個の軸受とから成る一対の直動軸受
によって支持され、該直動軸受間の中央部位において前
記案内面上と移動体下面とに取り付けられ、永久磁石片
を列設した磁石板と磁極が並ぶ鉄芯に励磁コイルが巻回
された電磁石とから成るリニアモータによって駆動制御
される軸送り装置であって、該リニアモータと両側の各
直動軸受との間に、同一磁極を対向させるように組み合
わせて構成される永久磁石を含む磁気反発部材が、相対
移動方向に沿って前記案内面上と移動体下面とに取り付
けられて成る軸送り装置とすることにより達成される。
【0012】また、前述の本発明の目的は、(2)相対
的な固定体上に形成された案内面上を、移動体が水平1
軸に線形移動可能に直動軸受を介して設けられている軸
送り装置において、前記移動体は、線形移動の方向と直
交する両端部位に移動方向に沿って前記案内面上と移動
体下面とに取り付けられ、レールとこれに嵌挿する少な
くとも2個の軸受とから成る一対の直動軸受とによって
支持され、永久磁石片を列設した磁石板と磁極が並ぶ鉄
芯に励磁コイルが巻回された電磁石とから成るリニアモ
ータが、前記直動軸受間の中央と両側の直動軸受との各
間において前記案内面上と移動体下面とに取り付けられ
て駆動制御される軸送り装置であって、該一対のリニア
モータ間の中央部位に同一磁極を対向させるように組み
合わせて構成される永久磁石を含む磁気反発部材が相対
移動方向に沿って前記案内面上と移動体下面とに取り付
けられて成る軸送り装置とすることによって達成され
る。
的な固定体上に形成された案内面上を、移動体が水平1
軸に線形移動可能に直動軸受を介して設けられている軸
送り装置において、前記移動体は、線形移動の方向と直
交する両端部位に移動方向に沿って前記案内面上と移動
体下面とに取り付けられ、レールとこれに嵌挿する少な
くとも2個の軸受とから成る一対の直動軸受とによって
支持され、永久磁石片を列設した磁石板と磁極が並ぶ鉄
芯に励磁コイルが巻回された電磁石とから成るリニアモ
ータが、前記直動軸受間の中央と両側の直動軸受との各
間において前記案内面上と移動体下面とに取り付けられ
て駆動制御される軸送り装置であって、該一対のリニア
モータ間の中央部位に同一磁極を対向させるように組み
合わせて構成される永久磁石を含む磁気反発部材が相対
移動方向に沿って前記案内面上と移動体下面とに取り付
けられて成る軸送り装置とすることによって達成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例に
係わるベッド、サドル等の相対的な固定体に対するサド
ル、テーブル等の移動体の軸送り装置を軸方向と直角方
向に切断して示した直交断面図、図2はこの第1実施例
の移動体に作用する力およびその力による曲げモーメン
ト線図を示すもので、前述従来例の図8の軸送り装置に
対応して示したものである。なお、図2で、移動体2の
断面は、同じ一つの単純梁に模している。
係わるベッド、サドル等の相対的な固定体に対するサド
ル、テーブル等の移動体の軸送り装置を軸方向と直角方
向に切断して示した直交断面図、図2はこの第1実施例
の移動体に作用する力およびその力による曲げモーメン
ト線図を示すもので、前述従来例の図8の軸送り装置に
対応して示したものである。なお、図2で、移動体2の
断面は、同じ一つの単純梁に模している。
【0014】図1および図2において、前述図8と同一
符号を付したものは、同一または同等物で、さらに、本
発明によれば、ベッド1等の固定体側の案内面上および
サドル2等の移動体側の下面の移動軸に直交する方向の
ほぼ中央にあるリニアモータ4・5の両側、両端部の直
動軸受3R、3Lとの間のほぼ中間の位置に、同一磁極
を対向させるように組み合わせて構成される永久磁石を
含む磁気反発部材6A、6Bの各一対が、相対移動方向
に取り付けてある。
符号を付したものは、同一または同等物で、さらに、本
発明によれば、ベッド1等の固定体側の案内面上および
サドル2等の移動体側の下面の移動軸に直交する方向の
ほぼ中央にあるリニアモータ4・5の両側、両端部の直
動軸受3R、3Lとの間のほぼ中間の位置に、同一磁極
を対向させるように組み合わせて構成される永久磁石を
含む磁気反発部材6A、6Bの各一対が、相対移動方向
に取り付けてある。
【0015】前記固定体側の磁気反発部材6Aは、図1
および図3に示すように強磁性体や非磁性体等のベース
部材61と、その上の他方の磁気反発部材6Bの相対向
する面に永久磁石62が取り付けられており、該永久磁
石62は、比較的幅が狭くて長尺状をした帯状体の表裏
方向にNSに着磁された一体物の磁石であっても良い
が、図示のようにほぼ同一の寸法、形状の短冊形の磁石
片62を同一磁極を一方の側に揃えて取り付けたもので
あっても良い。
および図3に示すように強磁性体や非磁性体等のベース
部材61と、その上の他方の磁気反発部材6Bの相対向
する面に永久磁石62が取り付けられており、該永久磁
石62は、比較的幅が狭くて長尺状をした帯状体の表裏
方向にNSに着磁された一体物の磁石であっても良い
が、図示のようにほぼ同一の寸法、形状の短冊形の磁石
片62を同一磁極を一方の側に揃えて取り付けたもので
あっても良い。
【0016】ここで、固定体側の案内面上に設けられる
磁気反発部材6Aは、移動体2の移動可能ストロークに
応じ、リニアモータの2次側部材磁石板4とほぼ同一長
さで、かつ、磁石板4の両側に対称に並設されているの
に対し、移動体側の磁気反発部材6Bは、リニアモータ
の1次側部材電磁石5とほぼ同一の長さと短く、前記磁
気反発部材6Aと対面する位置で、かつ前記電磁石5の
両側に並設させて設けられていることにより、移動体2
が移動軸方向のどの位置にあっても、リニアモータによ
る同一励磁状態時の磁気吸引力は一定で、またリニアモ
ータの両側にある各磁気反発部材6A、6Bによる磁気
反発力も一定に保たれる。
磁気反発部材6Aは、移動体2の移動可能ストロークに
応じ、リニアモータの2次側部材磁石板4とほぼ同一長
さで、かつ、磁石板4の両側に対称に並設されているの
に対し、移動体側の磁気反発部材6Bは、リニアモータ
の1次側部材電磁石5とほぼ同一の長さと短く、前記磁
気反発部材6Aと対面する位置で、かつ前記電磁石5の
両側に並設させて設けられていることにより、移動体2
が移動軸方向のどの位置にあっても、リニアモータによ
る同一励磁状態時の磁気吸引力は一定で、またリニアモ
ータの両側にある各磁気反発部材6A、6Bによる磁気
反発力も一定に保たれる。
【0017】上記のような負荷状態(但し、積載物や移
動体の重量は無視している)を以下に解析すると、リニ
アモータによる磁気吸引力F1は、両側の軸受3B、3
Bに負担される負荷として、それぞれN=F1/2作用
するが、磁気反発力F2、F2が作用すると、その負担
は、それぞれN=F1/2−F2となって減少すること
になる。そして、磁気反発部材6A、6Bの反発用永久
磁石がない図8の場合のリニアモータによる移動体2中
央での曲げモーメントM=−F1/2・L、図2のC線
図に対し、2組の磁気反発部材6A、6Bの反発力F2
が夫々働いてB線図の曲げモーメントが発生し、移動体
2には前記曲げモーメントMよりも低減されたA線図の
曲げモーメントが作用していることになる。即ち、軸受
3B、3B位置と磁気反発力が作用する位置との距離を
Kとすると、磁気反発力による移動体2の中央部の曲げ
モーメントはM=F2・Kである。したがって、磁気
「吸着力」と「反発力」とのモーメントが打消されてモ
ーメントが小さくなるわけで、移動体の撓みが小さくな
るか、剛性アップが軽減されることになる。この結果、
軸送り運動の真直性を良好に保った状態で、直動軸受3
R、3L部に掛かる負担が軽減されるとともに、移動体
2の変形撓みも減少し、精密な軸送り制御を高応答で高
速度で行えることになる。
動体の重量は無視している)を以下に解析すると、リニ
アモータによる磁気吸引力F1は、両側の軸受3B、3
Bに負担される負荷として、それぞれN=F1/2作用
するが、磁気反発力F2、F2が作用すると、その負担
は、それぞれN=F1/2−F2となって減少すること
になる。そして、磁気反発部材6A、6Bの反発用永久
磁石がない図8の場合のリニアモータによる移動体2中
央での曲げモーメントM=−F1/2・L、図2のC線
図に対し、2組の磁気反発部材6A、6Bの反発力F2
が夫々働いてB線図の曲げモーメントが発生し、移動体
2には前記曲げモーメントMよりも低減されたA線図の
曲げモーメントが作用していることになる。即ち、軸受
3B、3B位置と磁気反発力が作用する位置との距離を
Kとすると、磁気反発力による移動体2の中央部の曲げ
モーメントはM=F2・Kである。したがって、磁気
「吸着力」と「反発力」とのモーメントが打消されてモ
ーメントが小さくなるわけで、移動体の撓みが小さくな
るか、剛性アップが軽減されることになる。この結果、
軸送り運動の真直性を良好に保った状態で、直動軸受3
R、3L部に掛かる負担が軽減されるとともに、移動体
2の変形撓みも減少し、精密な軸送り制御を高応答で高
速度で行えることになる。
【0018】図4は、本発明の第2の実施例に係わる軸
送り装置の軸直交断面図で、前述従来例の図9の軸送り
措置に対応するものである。この例では、磁気反発部材
6A,6Bが間隔を置いて平行に併設された一対のリニ
アモータ4・5および4′・5′間の中央の部位に、相
対移動方向に沿って固定体1と移動体2とに設けられる
以外の点は、前述図1のものと図8のものとの関係と同
様な関係のものであるので、この部分の説明は省略す
る。
送り装置の軸直交断面図で、前述従来例の図9の軸送り
措置に対応するものである。この例では、磁気反発部材
6A,6Bが間隔を置いて平行に併設された一対のリニ
アモータ4・5および4′・5′間の中央の部位に、相
対移動方向に沿って固定体1と移動体2とに設けられる
以外の点は、前述図1のものと図8のものとの関係と同
様な関係のものであるので、この部分の説明は省略す
る。
【0019】図5は、前述図4の軸送り装置に於いて、
移動体1に作用する力およびその力による曲げモーメン
ト線図を示すもので、磁気反発部材6A、6Bが設けら
れていない図9の場合は2つのリニアモータによる磁気
吸引力が各F1で、曲げモーメント線図がCであったの
が、磁気反発部材6A、6Bを設けることにより、移動
体2に作用している曲げモーメント線図はAとなり、線
図Cに対して減少するものである。即ち、前述第1の実
施例と同様に、移動体2中央部での曲げモーメントは、
モーメント線図Cで、M=−F1・K、線図Bでは、M
=F2/2・L、したがって両者を合成した線図Aで
は、M=−F1・K−F2/2・Lとなって減少するわ
けである。そして、この結果として、軸送り運動の真直
性を良好に保った状態で、直動軸受3R、3Lに掛かる
負担が軽減されるとともに、移動体2の変形撓みも減少
し、精密な軸送り制御を、高応答で、高速度で行えるこ
ととなる。
移動体1に作用する力およびその力による曲げモーメン
ト線図を示すもので、磁気反発部材6A、6Bが設けら
れていない図9の場合は2つのリニアモータによる磁気
吸引力が各F1で、曲げモーメント線図がCであったの
が、磁気反発部材6A、6Bを設けることにより、移動
体2に作用している曲げモーメント線図はAとなり、線
図Cに対して減少するものである。即ち、前述第1の実
施例と同様に、移動体2中央部での曲げモーメントは、
モーメント線図Cで、M=−F1・K、線図Bでは、M
=F2/2・L、したがって両者を合成した線図Aで
は、M=−F1・K−F2/2・Lとなって減少するわ
けである。そして、この結果として、軸送り運動の真直
性を良好に保った状態で、直動軸受3R、3Lに掛かる
負担が軽減されるとともに、移動体2の変形撓みも減少
し、精密な軸送り制御を、高応答で、高速度で行えるこ
ととなる。
【0020】図6は、固定体1と移動体2間に介設した
2個のリニアモータ4・5および4′・5′によって働
く磁気吸引力を相殺軽減させる力を、永久磁石の異極間
に働く磁気吸引力によって両者間に離隔力として働かせ
る場合の一例を、前述図4と同様にして示したものであ
る。図に於いて7は、移動体2の下面に移動方向に沿っ
て取り付けられた断面が逆Tの字状をした一方の磁気吸
引部材で、Iの字ビームの支持部7Aと必要に応じて吸
引用永久磁石7Cをビーム7Aの両側に移動方向に沿っ
て取り付ける支持部材7Bとから成る。これに対し、一
対のブラケット8Aが前記ビーム7A部を両側から挟む
とともに逆Lの字状に向かい合わせで固定体1上面に取
り付けられ、前記支持部材7B上の永久磁石7Cと異極
で対向させる永久磁石8Bを取り付けて他方の磁気吸引
部材8を構成させるものである。
2個のリニアモータ4・5および4′・5′によって働
く磁気吸引力を相殺軽減させる力を、永久磁石の異極間
に働く磁気吸引力によって両者間に離隔力として働かせ
る場合の一例を、前述図4と同様にして示したものであ
る。図に於いて7は、移動体2の下面に移動方向に沿っ
て取り付けられた断面が逆Tの字状をした一方の磁気吸
引部材で、Iの字ビームの支持部7Aと必要に応じて吸
引用永久磁石7Cをビーム7Aの両側に移動方向に沿っ
て取り付ける支持部材7Bとから成る。これに対し、一
対のブラケット8Aが前記ビーム7A部を両側から挟む
とともに逆Lの字状に向かい合わせで固定体1上面に取
り付けられ、前記支持部材7B上の永久磁石7Cと異極
で対向させる永久磁石8Bを取り付けて他方の磁気吸引
部材8を構成させるものである。
【0021】この場合は、磁気吸引力を作用させるの
で、図7に示すように、例えばA図の如く、ブラケット
8Aに下向きに取り付けられた永久磁石8Bが一方の極
(S)を下向きに揃えてあるのに対し、これに対向する
支持部材7B上には、上向きに他方の極(N)を揃えて
取り付けることにより使用されているが、使用する永久
磁石が最大エネルギー積(BH)maxが約320KJ
/立方メートル前後またはそれ以上のNdFeB系等の
希土類合金強力磁石8Cの場合にはB図に示すように他
方の支持部材7Bを強磁性体材から成る構成とすること
もでき、また、その際永久磁石8Cは、隣り合って取り
付けられる永久磁石片が、異極である取り付け構成であ
っても良い。
で、図7に示すように、例えばA図の如く、ブラケット
8Aに下向きに取り付けられた永久磁石8Bが一方の極
(S)を下向きに揃えてあるのに対し、これに対向する
支持部材7B上には、上向きに他方の極(N)を揃えて
取り付けることにより使用されているが、使用する永久
磁石が最大エネルギー積(BH)maxが約320KJ
/立方メートル前後またはそれ以上のNdFeB系等の
希土類合金強力磁石8Cの場合にはB図に示すように他
方の支持部材7Bを強磁性体材から成る構成とすること
もでき、また、その際永久磁石8Cは、隣り合って取り
付けられる永久磁石片が、異極である取り付け構成であ
っても良い。
【0022】かくすることにより、前述図4の軸送り装
置の場合と同様に、軸受3Bにかかる力Nが軽減され
る。同様に、一対の磁気吸引部材7、8により、移動体
2のほぼ中央部に曲げモーメントのM=F2/2・Lが
作用し、リニアモータ4・5および4′・5′による曲
げモーメントM=−F1・Kを減少させるので、軸送り
運動の真直性を良好に保った状態で直動軸受3R・3L
に掛かる負担が軽減されるとともに、移動体2の変形撓
みも減少し、精密な軸送り制御を、高応答で、高速度で
行えることとなる。
置の場合と同様に、軸受3Bにかかる力Nが軽減され
る。同様に、一対の磁気吸引部材7、8により、移動体
2のほぼ中央部に曲げモーメントのM=F2/2・Lが
作用し、リニアモータ4・5および4′・5′による曲
げモーメントM=−F1・Kを減少させるので、軸送り
運動の真直性を良好に保った状態で直動軸受3R・3L
に掛かる負担が軽減されるとともに、移動体2の変形撓
みも減少し、精密な軸送り制御を、高応答で、高速度で
行えることとなる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1次側部
材と2次側部材との間に発生推力を上廻る強力な磁気吸
引力が作用する型式のリニアモータを使用した軸送り装
置において、前記磁気吸引力に対向する磁気反発力を固
定体と移動体との間に作用させて、直動軸受に掛かる負
荷を軽減するとともに、移動体を変形させようとする曲
げモーメントも軽減させることができる。このため直動
軸受部の荷重が軽減され、直動軸受部の寿命が延びると
ともに、摩擦抵抗も軽減されリニアモータの高応答性が
充分に発揮される。また、移動体の中心付近での撓み変
形量も少なくなるので、軸送り精度が向上するが、その
分移動体を剛性小さく簡略な構造とし、重量を軽減させ
たものとすることができる。
材と2次側部材との間に発生推力を上廻る強力な磁気吸
引力が作用する型式のリニアモータを使用した軸送り装
置において、前記磁気吸引力に対向する磁気反発力を固
定体と移動体との間に作用させて、直動軸受に掛かる負
荷を軽減するとともに、移動体を変形させようとする曲
げモーメントも軽減させることができる。このため直動
軸受部の荷重が軽減され、直動軸受部の寿命が延びると
ともに、摩擦抵抗も軽減されリニアモータの高応答性が
充分に発揮される。また、移動体の中心付近での撓み変
形量も少なくなるので、軸送り精度が向上するが、その
分移動体を剛性小さく簡略な構造とし、重量を軽減させ
たものとすることができる。
【0024】また、リニアモータの磁気吸引力を相殺、
軽減させる力を同じく磁気の反発または吸引力で行うよ
うにしたから、非接触で摩擦抵抗もなく、精度阻害要因
となることも無い。さらに前述先行技術のもののよう
に、移動体上面部の搭載制限問題を生じさせることなく
使用できるという利点もある。
軽減させる力を同じく磁気の反発または吸引力で行うよ
うにしたから、非接触で摩擦抵抗もなく、精度阻害要因
となることも無い。さらに前述先行技術のもののよう
に、移動体上面部の搭載制限問題を生じさせることなく
使用できるという利点もある。
【図1】本発明の第1の実施例に係わる移動体の軸送り
装置の断面図。
装置の断面図。
【図2】図1に係わる作用する力とその力による曲げモ
ーメントの線図。
ーメントの線図。
【図3】磁気反発部材の1実施例の部分拡大断面図。
【図4】本発明の第2の実施例に係わる移動体の軸送り
装置の断面図。
装置の断面図。
【図5】図4に係わる作用する力とその力による曲げモ
ーメントの線図。
ーメントの線図。
【図6】本発明のさらに他の実施例に係わる移動体の軸
送り装置の断面図。
送り装置の断面図。
【図7】AおよびBは、図6の実施例に於いて使用する
磁気吸引部材の実施例の部分拡大断面図。
磁気吸引部材の実施例の部分拡大断面図。
【図8】従来例の移動体の軸送り装置の断面図。
【図9】他の従来例の移動体の軸送り装置の断面図。
1 ベッド等の固定体 2 テーブル等の移動体 3R、3L 直動軸受 3A レール 3B 軸受 4、4′ リニアモータの2次側部材 5、5′ リニアモータの1次側部材 4A 永久磁石 5A 電磁石 6A、6B 磁気反発部材 7、8 磁気吸引部材
Claims (2)
- 【請求項1】 相対的な固定体上に形成された案内面上
を、移動体が水平1軸に線形移動可能に直動軸受を介し
て設けられている軸送り装置において、前記移動体は、
線形移動の方向と直交する両端部位に移動方向に沿って
前記案内面上と移動体下面とに取り付けられ、レールと
これに嵌挿する少なくとも2個の軸受とから成る一対の
直動軸受によって支持され、該直動軸受間の中央部位に
おいて前記案内面上と移動体下面とに取り付けられ、永
久磁石片を列設した磁石板と磁極が並ぶ鉄芯に励磁コイ
ルが巻回された電磁石とから成るリニアモータによって
駆動制御される軸送り装置であって、該リニアモータと
両側の各直動軸受との間に、同一磁極を対向させるよう
に組み合わせて構成される永久磁石を含む磁気反発部材
が、相対移動方向に沿って前記案内面上と移動体下面と
に取り付けられて成ることを特徴とするリニアモータ駆
動の軸送り装置。 - 【請求項2】 相対的な固定体上に形成された案内面上
を、移動体が水平1軸に線形移動可能に直動軸受を介し
て設けられている軸送り装置において、前記移動体は、
線形移動の方向と直交する両端部位に移動方向に沿って
前記案内面上と移動体下面とに取り付けられ、レールと
これに嵌挿する少なくとも2個の軸受とから成る一対の
直動軸受によって支持され、永久磁石片を列設した磁石
板と磁極が並ぶ鉄芯に励磁コイルが巻回された電磁石と
から成るリニアモータが、前記直動軸受間の中央と両側
の直動軸受との各間において前記案内面上と移動体下面
とに取り付けられて駆動制御される軸送り装置であっ
て、該一対のリニアモータ間の中央部位に同一磁極を対
向させるように組み合わせて構成される永久磁石を含む
磁気反発部材が相対移動方向に沿って前記案内面上と移
動体下面とに取り付けられて成るとこを特徴とするリニ
アモータ駆動の軸送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000115795A JP2001298941A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | リニアモータ駆動の軸送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000115795A JP2001298941A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | リニアモータ駆動の軸送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001298941A true JP2001298941A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18627357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000115795A Pending JP2001298941A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | リニアモータ駆動の軸送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001298941A (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520989A (ja) * | 1991-07-16 | 1993-01-29 | Omron Corp | 光電センサ |
JP2007209069A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Yamaha Motor Co Ltd | リニアモータ式単軸ロボット |
JP2008198685A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 直動装置および電子部品実装装置 |
JP2009005573A (ja) * | 2007-05-22 | 2009-01-08 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | リニアモータ式移動軸の手動送り機構 |
WO2008055917A3 (de) * | 2006-11-10 | 2009-01-22 | Schaeffler Kg | Lagerungsanordnung, insbesondere für eine werkzeugmaschine |
WO2009069423A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | スライドステージおよびxy方向可動スライドステージ |
CN100513066C (zh) * | 2006-06-08 | 2009-07-15 | 王秋楠 | 多功能双向加工机具的主机结构 |
CN101975220A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-02-16 | 北京前沿科学研究所 | 一种磁悬浮回转支承轴承 |
JP2011133937A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Sodick Co Ltd | 移動装置 |
WO2011086970A1 (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-21 | 株式会社シンプル東京 | 動力装置 |
JP2014042366A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Sinfonia Technology Co Ltd | 搬送装置 |
WO2018008280A1 (ja) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 日本電産コパル株式会社 | リニア振動モータ |
JP2018148760A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | 株式会社Fuji | リニアモータ |
CN108930715A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-04 | 杭州江河水电科技有限公司 | 一种双向相邻互质磁力及滚子混合推力轴承系统 |
JP2018536369A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-12-06 | コネ コーポレイションKone Corporation | 電気リニアモータ |
CN109720789A (zh) * | 2017-10-27 | 2019-05-07 | 佳能株式会社 | 运输系统、加工系统和物品制造方法 |
CN114684619A (zh) * | 2022-04-11 | 2022-07-01 | 江苏贺鸿电子有限公司 | 一种线路板检测的移料机构 |
CN114900009A (zh) * | 2022-07-13 | 2022-08-12 | 常州海特赐仁传动科技有限公司 | 稳定型竖向磁悬浮直线电机模组 |
-
2000
- 2000-04-11 JP JP2000115795A patent/JP2001298941A/ja active Pending
Cited By (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520989A (ja) * | 1991-07-16 | 1993-01-29 | Omron Corp | 光電センサ |
JP2007209069A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Yamaha Motor Co Ltd | リニアモータ式単軸ロボット |
CN100513066C (zh) * | 2006-06-08 | 2009-07-15 | 王秋楠 | 多功能双向加工机具的主机结构 |
WO2008055917A3 (de) * | 2006-11-10 | 2009-01-22 | Schaeffler Kg | Lagerungsanordnung, insbesondere für eine werkzeugmaschine |
JP2008198685A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 直動装置および電子部品実装装置 |
JP2009005573A (ja) * | 2007-05-22 | 2009-01-08 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | リニアモータ式移動軸の手動送り機構 |
WO2009069423A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | スライドステージおよびxy方向可動スライドステージ |
JP2011133937A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Sodick Co Ltd | 移動装置 |
WO2011086970A1 (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-21 | 株式会社シンプル東京 | 動力装置 |
JP2012145118A (ja) * | 2010-01-14 | 2012-08-02 | Keiko Kondo | 動力装置 |
JPWO2011086970A1 (ja) * | 2010-01-14 | 2013-05-20 | 圭子 近藤 | 動力装置 |
US8604628B2 (en) | 2010-01-14 | 2013-12-10 | Simple Tokyo Co., Ltd. | Rotation device |
CN101975220A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-02-16 | 北京前沿科学研究所 | 一种磁悬浮回转支承轴承 |
TWI574898B (zh) * | 2012-08-21 | 2017-03-21 | Sinfonia Technology Co Ltd | Handling device |
JP2014042366A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Sinfonia Technology Co Ltd | 搬送装置 |
JP2018536369A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-12-06 | コネ コーポレイションKone Corporation | 電気リニアモータ |
WO2018008280A1 (ja) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 日本電産コパル株式会社 | リニア振動モータ |
JP2018001108A (ja) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 日本電産コパル株式会社 | リニア振動モータ |
US20190165662A1 (en) * | 2016-07-05 | 2019-05-30 | Nidec Copal Corporation | Linear vibration motor |
JP2018148760A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | 株式会社Fuji | リニアモータ |
CN109720789A (zh) * | 2017-10-27 | 2019-05-07 | 佳能株式会社 | 运输系统、加工系统和物品制造方法 |
US11557954B2 (en) | 2017-10-27 | 2023-01-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Transport system, processing system, and article manufacturing method |
CN108930715A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-04 | 杭州江河水电科技有限公司 | 一种双向相邻互质磁力及滚子混合推力轴承系统 |
CN108930715B (zh) * | 2018-10-10 | 2020-06-19 | 杭州江河水电科技有限公司 | 一种双向相邻互质磁力及滚子混合推力轴承系统 |
CN114684619A (zh) * | 2022-04-11 | 2022-07-01 | 江苏贺鸿电子有限公司 | 一种线路板检测的移料机构 |
CN114684619B (zh) * | 2022-04-11 | 2023-09-22 | 江苏贺鸿电子有限公司 | 一种线路板检测的移料机构 |
CN114900009A (zh) * | 2022-07-13 | 2022-08-12 | 常州海特赐仁传动科技有限公司 | 稳定型竖向磁悬浮直线电机模组 |
CN114900009B (zh) * | 2022-07-13 | 2022-10-11 | 常州海特赐仁传动科技有限公司 | 稳定型竖向磁悬浮直线电机模组 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001298941A (ja) | リニアモータ駆動の軸送り装置 | |
US7355305B2 (en) | Small-size direct-acting actuator | |
WO2005122369A1 (ja) | ムービングマグネット形リニアスライダ | |
US7498700B2 (en) | Linear drive system | |
CN101764496A (zh) | 线性电动机 | |
JPH05284722A (ja) | リニアパルスモータ及びこれを具備した直動ユニット | |
JP2002034231A (ja) | リニアスライダ | |
EP1895830A1 (en) | A displacement device as well as a component placement device | |
JP5113436B2 (ja) | リニアモータ駆動の軸送り装置 | |
KR20160102761A (ko) | 자기 부상 모듈 및 자기 부상 모듈을 포함하는 리니어 모터 | |
JPS62165019A (ja) | 磁気浮上スライド | |
US20060108877A1 (en) | Extensible coil for biaxial driver | |
JP4041261B2 (ja) | ワイヤ放電加工機 | |
US20240283345A1 (en) | Double-sided linear motor | |
EP1594214A1 (en) | Driving unit | |
JP2001148398A (ja) | Xyステージ | |
JP2000102237A (ja) | リニアスライド | |
JPH03218249A (ja) | リニアモータ一体型直動案内ユニット | |
JP2002096233A (ja) | リニアスライダ | |
JPH0727060Y2 (ja) | スライド装置 | |
JP4815787B2 (ja) | 工作機械の送り装置 | |
JP4034106B2 (ja) | プレス機械および工作機械 | |
JP2002315297A (ja) | リニアモータシステムおよび移動体システム | |
JP3268101B2 (ja) | 位置決め装置 | |
JP2006034013A (ja) | 工作機械用リニアモータ |