JP2001298252A - プリント基板検査方法および装置 - Google Patents

プリント基板検査方法および装置

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JP2001298252A
JP2001298252A JP2000114713A JP2000114713A JP2001298252A JP 2001298252 A JP2001298252 A JP 2001298252A JP 2000114713 A JP2000114713 A JP 2000114713A JP 2000114713 A JP2000114713 A JP 2000114713A JP 2001298252 A JP2001298252 A JP 2001298252A
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circuit board
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hole
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Hidekazu Miyazaki
英一 宮崎
Hiroji Motosugi
広二 本杉
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多種類のプリント基板の検査が可能であり、ス
ルーホールの検査または配線パターンとスルーホールの
検査を短時間で実行することのできるプリント基板検査
方法および装置を提供する。 【構成】プリント基板8の一方の面側に設けられた印加
電極31から、前記プリント基板に設けられたスルーホ
ール84〜87の一端部に高周波電圧を印加する手順
と、前記高周波電圧により前記プリント基板の他方の面
から放射される電磁波を検出する手順と、前記電磁波の
検出強度から、前記プリント基板に設けられた前記スル
ーホールの良否の検査を行う手順とを有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント基板の
製造工程において、その配線パターンの良否を検査する
ためのプリント基板検査方法および装置に関するもので
あり、特に、配線パターンの良否とともにスルーホール
の良否を容易に検査することのできるプリント基板検査
方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板の検査は、プリント
基板のエッチング終了後に画像検査装置で配線パターン
の仕上がり具合を検査し、シルク・レジスト工程を経た
後、ランド等にピン状電極を接触させて電気試験機によ
る電気的導通の検査(線路の切断、他のパターンとの接
触等の検査)を行っていた。一般的には、画像試験を行
っているところは少なく、電気試験機による検査のみと
いう場合も多かった。これらの検査後に、プリント基板
が製品として出荷されている。電気試験機には、専用治
具チェッカー、ユニバーサルチェッカー、フライングプ
ローブチェッカーの3種類の試験機がある。
【0003】図1は、専用治具チェッカーを示す図であ
る。専用治具チェッカーは、検査対象のプリント基板専
用の専用治具10,10を製作し、その専用治具10の
ピン状電極13をプリント基板8に押し当てて、配線パ
ターンにおける切断個所の有無や、他のパターンとの短
絡個所の有無を検査する。専用治具10は、プリント基
板8の各配線パターンの一端部と他端部に接触するよう
に、ピン状電極13がピンソケット11の取付面上に配
置され、サポート板12により位置決めされている。
【0004】この専用治具チェッカーは、プリント基板
上のパターン・ランドが微小化してきたため、ピン状電
極を配置できない場合もあるが、基本的には高速かつ確
実な試験が行える。しかし、プリント基板の種類ごと
に、その種類のプリント基板に対応させた専用治具1
0,10を製作する必要があるため、大量生産の製品の
検査には適しているが、少量品の検査の場合は治具製作
費用の負担が大きくなるという問題点がある。さらに、
この専用治具チェッカーでは配線パターンの導通検査の
みが可能であり、より詳細かつ高度な検査である、配線
パターンの微小な欠陥や変形等の有無の検査を行うこと
はできなかった。
【0005】ユニバーサルチェッカーは、所定面積の中
に2.54mm間隔、またはそれ以下の一定間隔(1.
8mm、1.5mm、1.27mm等)の2次元格子状
にピン状電極を配置したものである。この格子状のピン
状電極にプリント基板を押し当ててパターンの一端部と
他端部に接触しているピンを割り出し、これを基に専用
治具チェッカーと同様な試験を行う。プリント基板上の
パターン・ランドが比較的大型であれば、このユニバー
サルチェッカーで検査できるが、最近のプリント基板は
パターン・ランドが微小化しているため、ユニバーサル
チェッカーでは検査不可能な場合が多い。
【0006】図2は、これを改良したユニバーサルチェ
ッカー20を示す図である。プリント基板8の検査点に
幾何学的に一対一に対応して孔あけされたパターン板2
4をプリント基板8の種類ごとに作成し、図2のように
プリント基板8に近接して配置する。ピンソケット21
に格子状に配置されたピン25に軸方向長さの長いロン
グピン26を接続し、ロングピン26をガイド板22、
ロングピンサポート板23を介してパターン板24のパ
ターン孔に挿入する。そして、ロングピン26の先端部
を検査点に接触させることにより、専用治具チェッカー
と同様に、その配線パターンの切断や他のパターンとの
短絡の有無を検査する。
【0007】この改良型のユニバーサルチェッカー20
においても、プリント基板の種類ごとに、その種類のプ
リント基板に対応させた専用のガイド板22、ロングピ
ンサポート板23、パターン板24等を製作する必要が
あり、プリント基板の種類に応じてそれらを交換する必
要があるという、専用治具チェッカーと同様の問題点が
ある。また、この改良型のユニバーサルチェッカーで
も、配線パターンの導通検査のみが可能であり、より詳
細かつ高度な検査である、配線パターンの微小な欠陥や
変形等の有無の検査を行うことはできなかった。
【0008】フライングプローブチェッカーは、専用治
具チェッカー、ユニバーサルチェッカーの問題点を解決
すべく開発されたものであり、測定電極(プローブ)が
平面(X−Y座標)上を任意に移動できるように作られ
ている。そのため、プリント基板の配線パターンの一端
部と他端部にプローブを移動させ押し当てることによ
り、配線パターンの切断や他のパターンとの短絡の有無
を検査することができる。専用治具が不要であり、かつ
測定電極を含む測定部が簡素な構成となり、少量のプリ
ント基板の検査には適している。しかし、プリント基板
の多数の配線パターンを、パターンごとに順次測定部の
移動および位置決めを行いながら検査する必要があるた
め、検査に時間がかかるという問題点がある。
【0009】以上のような電気試験機に対して、画像検
査装置は、エッチング終了後にプリント基板に印刷され
た配線パターンをCCDイメージセンサーによるパター
ン認識を通して検査するものである。画像検査装置によ
れば、微細なパターンまで判別可能であるが、スルーホ
ール(プリント基板の表面と裏面の配線パターンを電気
的に接続するための微小な貫通孔)の内面が見えないた
め、スルーホールの導通状態が検査できないという問題
点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電気試験機にはそれぞれに問題点があり、画像検査装置
を使用してもスルーホールの検査が行えないという問題
点があった。そのため、多種類のプリント基板にも迅速
に対応でき、配線パターンとスルーホールの検査を短時
間に低コストで行うことのできる検査方法および装置は
いまだ実現されていなかった。
【0011】そこで、本発明は、多種類のプリント基板
の検査が可能であり、スルーホールの検査または配線パ
ターンとスルーホールの検査を短時間で実行することの
できるプリント基板検査方法および装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプリント基板検査方法は、プリント基板の
一方の面側に設けられた印加電極から、前記プリント基
板に設けられたスルーホールの一端部に高周波電圧を印
加する手順と、前記高周波電圧により前記プリント基板
の他方の面から放射される電磁波を検出する手順と、前
記電磁波の検出強度から、前記プリント基板に設けられ
た前記スルーホールの良否の検査を行う手順とを有する
ものである。
【0013】また、上記のプリント基板検査方法におい
て、前記印加電極は、前記プリント基板の複数の前記ス
ルーホールに同時に高周波電圧を印加することが可能な
ものであることが好ましい。
【0014】また、本発明のプリント基板検査装置は、
プリント基板の一方の面側に設けられ、前記プリント基
板に設けられたスルーホールの一端部に高周波電圧を印
加する印加電極と、前記プリント基板の他方の面側に設
けられ、前記高周波電圧により前記プリント基板の他方
の面から放射される電磁波を検出する電磁波検出手段
と、前記電磁波検出手段の検出出力を処理して、前記プ
リント基板に設けられた前記スルーホールの検査を行う
信号処理手段とを有するものである。
【0015】また、上記のプリント基板検査装置におい
て、前記印加電極は、前記プリント基板の複数の前記ス
ルーホールに同時に高周波電圧を印加することが可能な
ものであることが好ましい。
【0016】また、上記のプリント基板検査装置におい
て、前記印加電極および前記電磁波検出手段を前記プリ
ント基板の表面上の任意の位置に、前記プリント基板に
対して相対的に移動可能な移動手段を有することが好ま
しい。
【0017】また、上記のプリント基板検査装置におい
て、前記プリント基板の配線パターンを画像により検査
する画像検査手段を有することが好ましい。
【0018】また、上記のプリント基板検査装置におい
て、前記プリント基板の表面と裏面とを反転させる反転
手段を設けることができる。
【0019】また、上記のプリント基板検査装置におい
て、前記画像検査手段を、前記プリント基板の表面側と
裏面側とにそれぞれ設けるようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図3は、本発明のプリント基板検
査装置1の構成を示す図である。プリント基板8は取付
枠9に取り付けられて案内レール2上に載置され、図示
しない移動機構により自動的に移動および搬送が行われ
る。このプリント基板8には、スルーホール(プリント
基板の表面と裏面の配線パターンを電気的に接続するた
めの微小な貫通孔)が形成されている。プリント基板8
は、図3の右側から左方向に移動されて右側の検査領域
で停止位置決めされ、そこで信号処理部5、印加電極3
1およびアンテナ41によるスルーホールの検査が行わ
れる。
【0021】スルーホールの検査が終了すると、プリン
ト基板8は、次に左側に移動されて左側の検査領域で停
止位置決めされ、CCDカメラ61による配線パターン
の検査が行われる。CCDカメラ61による画像検査を
行っている時間に、次のプリント基板8のスルーホール
の検査を右側の検査領域で同時に行うことができるた
め、総合的な検査時間は短縮され、効率的にプリント基
板8の検査を行うことができる。
【0022】CCDカメラ61による配線パターンの検
査は、照明器62およびCCDカメラ61を備えた画像
検出ヘッド6をプリント基板8の検査面に沿って直交2
軸方向(X−Y軸方向)に移動させ、プリント基板8上
の配線パターンを画像データとして取得して行う。この
取得した画像データを基準データと比較することによ
り、パターンの切断、他パターンとの接触、パターン変
形部等の欠陥部を検出することができる。基準データと
しては、比較基準用の正常製品データ、同じ種類の1枚
目のプリント基板で取得したデータ、プリント基板の設
計データや加工データから作成した基準データ等を使用
することができる。
【0023】反転機構7は、プリント基板8の表面側の
画像検査の後、プリント基板8の裏面側の画像検査を行
うためにプリント基板8を反転させるための機構であ
る。プリント基板8の表面側の画像検査終了後、画像検
出ヘッド6を退避位置に移動させ、裏面側が上側を向く
ように反転機構7によってプリント基板8を反転する。
その後、画像検出ヘッド6を検査位置に移動させ、プリ
ント基板8の裏面側の画像検査を行う。これにより、プ
リント基板8の表裏両面の画像検査を自動的に連続して
行うことができる。
【0024】反転機構7の動作は、後に図8により詳し
く説明する。このように、反転機構7を設置する代わり
に、画像検出ヘッド6をプリント基板8の表側だけでな
く裏側にも設けるようにしてもよい。画像検出ヘッド6
をプリント基板8の表裏両側に設ければ、プリント基板
8の表面側の画像検査と裏面側の画像検査とを同時に実
行することができ、検査時間を短縮することができる。
【0025】図4は、印加電極31とアンテナ41とに
よるスルーホールの検査領域の拡大図である。取付枠9
に取り付けられたプリント基板8は、案内レール2上に
載置され図示しない移動機構により左側に移動されて、
検査位置に停止位置決めされる。検査位置には、プリン
ト基板8の上方に印加電極31が設けられており、プリ
ント基板8の下方にアンテナ41が設けられている。
【0026】この印加電極31は、電極支持部材3によ
って支持されており、左右方向(X方向)、前後方向
(Y方向)、上下方向(Z方向)にそれぞれ移動および
位置決めが可能である。印加電極31をスルーホールの
上面ランドに接触させ、印加電極31からプリント基板
8のスルーホールに高周波電圧が印加される。この高周
波電圧はスルーホールを伝搬して下面ランドから電磁波
として放射される。高周波電圧の周波数は、例えば、1
0kHz〜1MHz程度が使用できる。
【0027】アンテナ41は、プリント基板8の下面か
ら放射される電磁波を検出するためのものである。この
検出した電磁波の強度によりスルーホールの良否の検査
を行う。アンテナ41は、アンテナ支持部材4によって
支持されており、左右方向(X方向)、前後方向(Y方
向)にそれぞれ移動および位置決めが可能である。アン
テナ41は、印加電極31と対向する位置となるよう
に、印加電極31と同期して移動される。
【0028】プリント基板8に形成された基準位置マー
ク82は、プリント基板8の配線パターンやスルーホー
ルの検査および部品組付けの基準位置を示すものであ
る。基準位置マーク82を基準として、スルーホールま
たは配線パターンの検査位置でプリント基板8の移動を
停止させ、スルーホールの検査または配線パターンの検
査を実行することができる。取付枠9に設けられた係合
穴91は、次の画像検査部において、反転機構7の反転
腕71の先端部を挿入し、プリント基板8を取付枠9と
ともに表裏反転させるためのものである。
【0029】図5は、本発明のプリント基板検査方法の
動作原理を示す図である。ここでは単純化するために、
プリント基板8のスルーホールに高周波電圧を印加する
ための印加電極31をピン状電極とした。図5に示すよ
うに、印加電極31を介して高周波電圧を例えばスルー
ホール86の上面ランドに印加する。スルーホール86
のように上下間が正常に導通しているものでは、高周波
電圧による電磁波がスルーホールの導体上を伝搬して下
面ランドから放射される。
【0030】これに対してスルーホール85では、表裏
間で完全に切断されているので、印加電極31を上面ラ
ンドに接触させたときの下面ランドからの電磁波の放射
強度は小さくなる。また、スルーホール87のように表
裏間で導体に一部欠損がある場合には、スルーホールの
導体を伝搬する電磁波に反射等が生じて、下面ランドか
らの放射強度は減少し、スルーホール85の場合とスル
ーホール86の場合の中間程度の電磁波放射強度とな
る。このようにして、スルーホール84〜87の上面ラ
ンドに印加電極31を接触させた場合の下面ランドから
の電磁波の放射強度をアンテナ41で検出して、良品の
プリント基板におけるスルーホールでの基準値と比較す
ることにより、それぞれのスルーホール84〜87の良
否を検査することができる。
【0031】図5のように、印加電極31をスルーホー
ル84〜87に1つずつ順次接触させるようにして、ア
ンテナ41で下面ランドからの電磁波の放射強度を検出
しても、スルーホールの検査を行うことはできるが、そ
のためには、印加電極31およびアンテナ41をスルー
ホールの数だけ移動位置決めしなければならず、検査時
間が長くなるという問題点がある。そこで、印加電極3
1を板状の電極として、複数のスルーホールの検査を同
時に行うようにすれば、検査時間を短縮することができ
る。
【0032】図6は、印加電極31の具体的形態を示す
図である。図6に示すように、板状の印加電極31を複
数のスルーホール84〜87の上面ランドに同時に接触
させて、それらのスルーホール84〜87の下面ランド
から放射される電磁波の強度をアンテナ41によって検
出する。良品のプリント基板8について予め放射強度の
基準値を測定して記憶しておけば、その基準データと比
較することにより印加電極31の面積に含まれるスルー
ホールの良否を判定することができる。そして、プリン
ト基板8の全面をカバーするように印加電極31および
アンテナ41の位置を順次変更して検査を行うことによ
り、プリント基板8全面のスルーホールの検査を行うこ
とができる。
【0033】なお、図6では、印加電極31とアンテナ
41の相対位置は固定して、スルーホール84〜87の
下面ランドから放射される電磁波の総和を検出するよう
にしているが、アンテナ41を相対的に移動させて個々
のスルーホールからの放射電磁波を別々に検出するよう
にしてもよい。すなわち、図6のように印加電極31を
位置させた状態で、アンテナ41をスルーホール84の
真下の位置からスルーホール87の真下の位置まで、順
次移動させて放射電磁波を検出する。このように検出す
ると、検出時間は長くなるが、スルーホールの良否によ
る検出値の差が大きくなるため正確な検査を行うことが
できる。
【0034】また、印加電極31をそのカバー範囲を単
位としてXY方向に移動して、プリント基板8の全面を
走査するように検査してもよいが、スルーホールの位置
を予め設計データや加工データから取得しておき、スル
ーホールの存在する範囲のみを検査するようにすれば、
さらに検査時間を短縮することができる。さらに、ここ
ではプリント基板8を固定して印加電極31とアンテナ
41を移動しながら検査を行うようにしているが、印加
電極31とアンテナ41を固定してプリント基板8を移
動しながら検査を行うようにしてもよい。また、プリン
ト基板全体のスルーホールの数が比較的少ない場合に
は、印加電極の大きさをプリント基板全体を覆うような
大きさとして、1度に全てのスルーホールの検査を行う
ようにすることもできる。
【0035】図7は、信号処理部5の構成を示すブロッ
ク図である。信号処理部5は、印加電極31に高周波電
圧を出力するとともに、アンテナ41からの電磁波検出
データにより、プリント基板8の各スルーホールの良否
を判定する。信号処理部5には、種々のデータ処理を行
う情報処理手段としてのCPU50が設けられており、
CPU50にはバス51を介して主記憶装置としてRO
M52およびRAM53が接続されている。CPU50
は、ROM52に記憶されているシステムプログラムお
よびデータと、RAM53にロードされたプログラムお
よびデータに従って動作する。RAM53へのプログラ
ムおよびデータのロードは入出力装置56から行う。
【0036】このようなRAM53にロードされるプロ
グラムとしては、基本プログラムであるOS(オペレー
ティング・システム)やプリント基板検査装置1として
のデータ処理機能を実現させる信号処理プログラム53
1、表示手段54に対して文字や図形の表示を行う表示
制御プログラム等がある。また、RAM53には、スル
ーホールから放射される電磁波の検出データである電磁
波強度分布データ532と、電磁波強度分布の基準とな
る基準データ533を記憶するための記憶領域が設けら
れている。
【0037】信号処理部5には、文字および図形を表示
する表示手段54、操作者がデータを入力するための入
力手段55が設けられている。これらはインターフェー
ス回路を介してバス51に接続されている。表示手段5
4としてはCRT、EL表示パネルや液晶ディスプレイ
等が使用でき、入力手段55としてはキーボード、マウ
ス、トラックボール等が使用できる。
【0038】また、信号処理部5には入出力装置56が
設けられている。入出力装置56にはプリンタや、外部
機器との測定情報等のやりとりを行う通信インターフェ
ース回路等を含むものである。また、入出力装置56と
してフレキシブルディスク等の交換可能記憶媒体の入出
力装置や固定ディスク装置を設けることもできる。高周
波回路57は、印加電極31に高周波電圧を出力し、ま
た、アンテナ41により検出した電磁波の高周波電圧を
処理するための回路である。
【0039】高周波回路57にアンテナ41からの検出
信号が入力されると、その信号は電磁波強度としてデジ
タル化され電磁波強度分布データ532としてRAM5
3に記憶される。また、RAM53には、電磁波強度分
布の基準値となる基準データ533が予め記憶されてい
る。基準データ533としては、比較基準用の正常製品
における電磁波強度分布データ、同じ種類の1枚目のプ
リント基板で取得した電磁波強度分布データ、プリント
基板の設計データや加工データから作成した基準データ
等を使用することができる。
【0040】そして、その検査中のプリント基板の電磁
波強度分布データ532と、予め記憶されている基準デ
ータ533とを比較して、両者に許容値を超える差があ
る場合には、検査中のプリント基板を不良品と判定する
ものである。両者の差が許容値以内であれば、検査中の
プリント基板を良品と判定する。判定結果は、表示手段
54に表示したり、選別装置(図示せず)に送出してプ
リント基板の自動選別に利用することができる。
【0041】図8は、反転機構7によるプリント基板8
の反転動作を示す図である。画像検出ヘッド6によるプ
リント基板8の表面側の画像検査が終了すると、まず、
画像検出ヘッド6を退避位置に移動させる。次に、反転
機構7の反転腕71を取付枠9に向けて前進させ、反転
腕71の先端部を係合穴91(図4参照)に係合挿入す
る。そして、反転腕71を上昇させて取付枠9およびプ
リント基板8を上方に移動し、さらに反転腕71を18
0度回動させて取付枠9およびプリント基板8を反転さ
せる。その後、反転腕71を下降させて取付枠9および
プリント基板8を反転した状態で案内レール2上に載置
する。そして、画像検出ヘッド6を検査位置に移動さ
せ、プリント基板8の裏面側の画像検査を行う。これに
より、プリント基板8の表裏両面の画像検査を自動的に
連続して行うことができる。
【0042】以上のように、印加電極31とアンテナ4
1によりプリント基板8のスルーホール84〜87の良
否検査を短時間に行うことができ、プリント基板8の両
面の配線パターンを画像検出ヘッド6による画像検査に
より行うことができるので、配線パターンとスルーホー
ルの検査を短時間に自動的に実行することができる。
【0043】従来の検査工程では、プリント基板のエッ
チング後の画像検査による配線パターンの検査と、出荷
前の電気試験機による導通検査の2回の検査を行ってい
た。経験的には、目視で判別しにくいプリント基板の不
良の多くがレジスト前に発生している。このため、プリ
ント基板のエッチング後(レジスト前)に本発明のプリ
ント基板検査装置1によって検査を行えば、1回の検査
によりプリント基板の目視検査以外の検査を完了するこ
とができ、出荷前の最終検査として目視検査のみを行え
ばよく、電気検査を省略することも可能となる。
【0044】そして、スルーホールの検査は、専用治具
を作成する必要もなく正確な検査が行えるため、検査時
間ひいてはプリント基板の作成期間も短縮させることが
でき、検査のためのランニングコストも減少させること
ができる。また、配線パターンの検査は画像検査により
行うので、導通検査だけでなく、パターンの一部欠落や
変形の有無等の詳細な検査を行うことができる。
【0045】なお、以上の実施の形態においては、スル
ーホールの検査の後に配線パターンの画像検査を行って
いるが、これに限らず、配線パターンの画像検査の後に
スルーホールの検査を行うようにしてもよい。また、以
上の実施の形態のように、スルーホールの検査部と配線
パターンの画像検査部とを一体化して1つのプリント基
板検査装置として構成することが好ましいが、スルーホ
ールの検査部のみを備えたプリント基板検査装置とする
こともできる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0047】スルーホールの一端部に高周波電圧を印加
し他端部から放射される電磁波を検出してスルーホール
の検査を行うようにしたので、専用治具を作成する必要
もなく正確な検査を短時間で行うことができ、検査時間
および検査費用を削減することができる。また、スルー
ホールの電気的な導通のみでなく、一部欠損等の詳細な
検査が可能であるため、スルーホールの経時変化による
切断等の可能性も検査でき、プリント基板の信頼性を向
上させることができる。
【0048】印加電極をプリント基板の複数のスルーホ
ールに同時に高周波電圧を印加することが可能なものと
したので、短時間で検査を実行することができる。
【0049】印加電極および電磁波検出手段をプリント
基板の表面上の任意の位置に相対移動可能としたので、
プリント基板の全面を走査して全てのスルーホールの検
査を行うことができる。
【0050】プリント基板の配線パターンを画像により
検査する画像検査手段を併設するようにしたので、スル
ーホールの検査に連続して配線パターンの検査を行うこ
とができ、検査工程を削減するとともに自動化すること
ができ、効率的にプリント基板の検査を行うことができ
る。
【0051】プリント基板の表面と裏面とを反転させる
反転手段を設けるようにすれば、表面と裏面の配線パタ
ーンの検査を自動化して連続的に行うことができ、効率
的にプリント基板の検査を行うことができる。
【0052】画像検査手段をプリント基板の表面側と裏
面側とにそれぞれ設けるようにすれば、表面と裏面の配
線パターンの検査を自動化して同時に行うことができ、
さらに効率的にプリント基板の検査を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の電気試験機である専用治具チェ
ッカーを示す図である。
【図2】図2は、改良型のユニバーサルチェッカーを示
す図である。
【図3】図3は、本発明のプリント基板検査装置の構成
を示す図である。
【図4】図4は、スルーホールの検査領域の拡大図であ
る。
【図5】図5は、本発明のプリント基板検査方法の動作
原理を示す図である。
【図6】図6は、印加電極の具体的形態を示す図であ
る。
【図7】図7は、信号処理部の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図8は、反転機構によるプリント基板の反転動
作を示す図である。
【符号の説明】
1…プリント基板検査装置 2…案内レール 3…電極支持部材 4…アンテナ支持部材 5…信号処理部 6…画像検出ヘッド 7…反転機構 8…プリント基板 9…取付枠 10…専用治具 11…ピンソケット 12…サポート板 13…ピン状電極 20…ユニバーサルチェッカー 21…ピンソケット 22…ガイド板 23…ロングピンサポート板 24…パターン板 25…ピン 26…ロングピン 31…印加電極 41…アンテナ 61…CCDカメラ 62…照明器 71…反転腕 82…基準位置マーク 84〜87…スルーホール 91…係合穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板(8)の一方の面側に設けら
    れた印加電極(31)から、前記プリント基板(8)に
    設けられたスルーホール(84〜87)の一端部に高周
    波電圧を印加する手順と、 前記高周波電圧により前記プリント基板(8)の他方の
    面から放射される電磁波を検出する手順と、 前記電磁波の検出強度から、前記プリント基板(8)に
    設けられた前記スルーホール(84〜87)の良否の検
    査を行う手順とを有するプリント基板検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したプリント基板検査方法
    であって、 前記印加電極(31)は、前記プリント基板(8)の複
    数の前記スルーホールに同時に高周波電圧を印加するこ
    とが可能なものであるプリント基板検査方法。
  3. 【請求項3】プリント基板(8)の一方の面側に設けら
    れ、前記プリント基板(8)に設けられたスルーホール
    (84〜87)の一端部に高周波電圧を印加する印加電
    極(31)と、 前記プリント基板(8)の他方の面側に設けられ、前記
    高周波電圧により前記プリント基板(8)の他方の面か
    ら放射される電磁波を検出する電磁波検出手段(41)
    と、 前記電磁波検出手段の検出出力を処理して、前記プリン
    ト基板(8)に設けられた前記スルーホール(84〜8
    7)の検査を行う信号処理手段(5)とを有するプリン
    ト基板検査装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したプリント基板検査装置
    であって、 前記印加電極(31)は、前記プリント基板(8)の複
    数の前記スルーホールに同時に高周波電圧を印加するこ
    とが可能なものであるプリント基板検査装置。
  5. 【請求項5】請求項3,4のいずれか1項に記載したプ
    リント基板検査装置であって、 前記印加電極(31)および前記電磁波検出手段(4
    1)を前記プリント基板(8)の表面上の任意の位置
    に、前記プリント基板(8)に対して相対的に移動可能
    な移動手段を有するプリント基板検査装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれか1項に記載したプ
    リント基板検査装置であって、 前記プリント基板(8)の配線パターンを画像により検
    査する画像検査手段(6)を有するプリント基板検査装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載したプリント基板検査装置
    であって、 前記プリント基板(8)を表面と裏面とを反転させる反
    転手段(7)を有するプリント基板検査装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載したプリント基板検査装置
    であって、 前記画像検査手段(6)は、前記プリント基板(8)の
    表面側と裏面側とにそれぞれ設けられているものである
    プリント基板検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009511884A (ja) * 2005-10-12 2009-03-19 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 漏れ検知器
CN107831427A (zh) * 2017-11-09 2018-03-23 伟创力电子技术(苏州)有限公司 一种自动高压测试系统

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