JP2001297651A - キースイッチ装置及びキーボード - Google Patents

キースイッチ装置及びキーボード

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JP2001297651A JP2000118553A JP2000118553A JP2001297651A JP 2001297651 A JP2001297651 A JP 2001297651A JP 2000118553 A JP2000118553 A JP 2000118553A JP 2000118553 A JP2000118553 A JP 2000118553A JP 2001297651 A JP2001297651 A JP 2001297651A
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    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キースイッチ装置の組立工程で、ギアリンク
形式の一対のリンク部材にキートップを組付ける前に、
それらリンク部材相互の噛合不良を排除する。 【解決手段】 キースイッチ装置10は、ベース12
と、ベース12上に配置されるキートップと、キートッ
プをベース12上で昇降方向へ案内支持するギアリンク
形式の一対のリンク部材16と、キートップの昇降動作
に対応して電気回路の接点を開閉するスイッチ機構とを
備える。ベース12には、その中心開口部20を画成す
る一対の対向内周面12bのそれぞれに、各内周面12
bから中心開口部20の内方へ局部的に突出する突壁部
分42が設けられる。それら突壁部分42は、一対のリ
ンク部材16を中心開口部20に受容したときに、両リ
ンク部材16の端部領域の支軸34に近接して対向し、
ベース12の各内周面12bとそれに対向するリンク部
材16の各支軸34との間の隙間を局部的に低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打鍵操作されるキ
ースイッチ装置に関し、特に、電子機器の入力装置であ
るキーボードで好適に使用されるキースイッチ装置に関
する。さらに本発明は、そのようなキースイッチ装置を
多数備えたキーボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ノート型パーソナルコンピュータ
やノート型ワードプロセッサ等の携帯用電子機器の分野
では、機器の携帯性を向上させる目的で、キーボードを
含む機器筐体の薄型化すなわち低背化を実現するための
様々な技術が提案されている。特に、打鍵操作される多
数のキースイッチ装置を備えたキーボードを低背化する
際には、一定水準の操作性を確保するためにキースイッ
チ装置のストローク量を所定量に維持しつつ、キースイ
ッチ装置の非操作(スイッチオフ)時及び押下げ操作
(スイッチオン)時の全高を削減することが要求されて
いる。
【0003】低背型キーボードに使用できるキースイッ
チ装置は、一般に、ベースと、ベース上に配置されるキ
ートップと、互いに連動してキートップをベース上で昇
降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、キートップ
の昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するスイッ
チ機構とを備えて構成される。一対のリンク部材として
は、側面視逆V字状に組合わされて、それらの第1端領
域でベースに摺動可能に係合し、かつ第2端領域で互い
に歯車状に噛み合うとともにキートップに回動自在に連
結される、いわゆるギアリンク形式のもの(例えば特開
平11−3628号公報参照)、側面視X字状に組合わ
されて交点で互いに回動可能に連結され、それらの第1
端領域でベース又はキートップに摺動可能に係合し、か
つ第2端領域でベース又はキートップに回動自在に連結
される、いわゆるパンタグラフ形式のもの(例えば実開
平5−66832号公報参照)、側面視X字状に組合わ
されて交点で互いに摺動可能に連結され、それらの第1
端領域でベースに摺動可能に係合し、かつ第2端領域で
キートップに回動自在に連結される、いわゆる変形パン
タグラフ形式のもの(例えば特開平9−27235号公
報参照)等が採用されている。
【0004】キートップは、これらリンク部材が互いに
連動することにより、ベースに対し実質的鉛直方向へ所
定の姿勢を保持しつつ平行移動できる。キートップが昇
降(打鍵)ストロークの下限位置に到達すると、一対の
リンク部材はキートップの下に実質的に寝かせた平置状
態で、ベースに設けた開口部に受容される。このような
構成により、キートップの打鍵ストローク量を維持しつ
つ、キースイッチ装置の非操作時及び押下げ時の全高を
低減することができる。
【0005】例えば、上記したギアリンク形式のリンク
部材を備えるキースイッチ装置では、各リンク部材は、
互いに略平行に延びる一対の腕部を有し、それら腕部を
含む端部領域すなわち第2端領域に、キートップに回動
自在に係合する支軸が、第2端領域の回動軸線に沿って
それぞれ外方へ延設される。第2端領域にはさらに、連
動相手のリンク部材の対応の第2端領域に係合する連動
部として、回動軸線に略直交する方向へ突出する1つ以
上の歯が設けられる。
【0006】他方、キートップには、各リンク部材の各
腕部の支軸を回動自在に支持する4個の枢着部が設けら
れる。それら枢着部の各々は、各リンク部材の各腕部の
支軸を回動自在に支持する軸受穴と、軸受穴に連通する
切欠きとを備えた板状部材として、キートップの内面に
突設される。それら枢着部の切欠きは、各リンク部材の
支軸の太さに比べて小さい幅を有して、キートップの内
面に略直交する方向へ互いに略平行に延設される。
【0007】このキースイッチ装置を組立てる際には、
まず一対のリンク部材を、それらの第1端領域でベース
に係合させるとともに第2端領域で互いに噛合させて、
ベースの開口部内に寝かせて平置状態に配置する。この
状態(すなわちキートップのストローク下限位置に対応
する状態)で、キートップの各枢着部を対応の各リンク
部材の支軸に上から押付け、支軸をまず枢着部の切欠き
に圧入して枢着部を弾性変形させつつ、軸受穴にスナッ
プ式に嵌入する。この構成により、キースイッチ装置の
組立てが容易になるとともに、キートップの成形型の構
造が簡略化される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したギアリンク形
式のリンク部材を備える従来のキースイッチ装置の構成
では、キースイッチ装置を組立てる際にキートップの各
枢着部を対応の各リンク部材の支軸に比較的容易に嵌着
できるよう、組立完了時には各リンク部材の第2端領域
(特に支軸先端)とベースの開口部の内周面との間に若
干の隙間が形成されるようになっている。そしてこの隙
間に起因して、一対のリンク部材はベースの開口部内に
おいても水平方向へ僅かに変位できるので、キートップ
を嵌着する前に、両リンク部材がベースの開口部内で位
置ずれを生じて、それぞれの連動部が互いに正確に噛合
していない状態になる場合がある。このような噛合不良
の状態でキートップを両リンク部材に嵌着すると、連動
部の歯の変形や欠損が生じ、キースイッチ装置の打鍵操
作感覚やストローク特性に悪影響を及ぼすことが懸念さ
れる。したがって、キートップの嵌着前に、リンク部材
対の噛合不良を修正する必要がある。
【0009】このようなキースイッチ装置を多数備えた
キーボードを組立てる際には、通常、多数の開口部を備
えた大判のベース(例えばスイッチパネルと称する)を
用意し、個々のキースイッチ装置に対応する開口部にそ
れぞれ一対のリンク部材を前述したようにして受容した
状態で、個々のキースイッチ装置のキートップを対応の
リンク部材対に嵌着している。したがって、キートップ
の嵌着前に、全てのキースイッチ装置のリンク部材対の
噛合不良を修正することが要求される。このような修正
作業は従来、手作業に依存しているので、時間を消費す
るとともに作業者の熟練を要し、キースイッチ装置及び
キーボードの製造コストを上昇させる要因となっている
だけでなく、大量の製品に対し反復作業するうちには人
為的な修正ミスが生じ得るものであった。
【0010】また、従来のキースイッチ装置では、一対
のリンク部材は、上記したギアリンク形式、パンタグラ
フ形式及び変形パンタグラフ形式のいずれの形式におい
ても、各々がその第1端領域又は第2端領域に突設した
支軸を介して、ベース及びキートップのいずれか一方に
回動自在に連結されている。各リンク部材の支軸は、ベ
ース又はキートップに設けた枢着部の軸受穴(又は溝)
に嵌着される。この構成では、前述したように支軸の嵌
入を容易にするとともに成形型の構成を簡略化するため
に、通常は枢着部に、軸受穴に連通する切欠きが設けら
れる。しかし、この切欠きの存在に起因して、軸受穴内
で支軸のがたつきが生じ易くなり、結果として打鍵操作
時のキートップのがたつき及びそれに伴う騒音が生じ易
くなる課題があった。このような課題を解決するため
に、回動連結部における部材間すなわち支軸と枢着部と
の間の嵌合形態を過剰に密にしてしまうと、打鍵操作感
覚が悪化することが懸念される。
【0011】さらに、従来のキースイッチ装置では、上
記したギアリンク形式、パンタグラフ形式及び変形パン
タグラフ形式のいずれのリンク部材対を有するものにお
いても、キートップは弾性部材によって常にベースから
鉛直上方へ離れる方向へ付勢されており、打鍵操作時に
この上方付勢力に抗してキートップを押下げることによ
り、キートップの下方に設置されたスイッチ機構の電気
接点が閉成される構成となっている。したがって、キー
トップへの押下げ力が解除されると、キートップはリン
ク部材対の案内の下で、弾性部材の付勢により初期位置
すなわちストローク上限位置に復帰する。ここで、キー
トップの上限位置は、各リンク部材の摺動側の端部領域
に突設した支軸が、この支軸に摺動自在に係合するベー
ス又はキートップの摺動係合部の壁によって係止された
時点で規定される。その結果、キートップが上限位置に
復帰したときに、各リンク部材の摺動側の支軸とベース
又はキートップの摺動係合部の壁との間に衝突音が生じ
る。キースイッチ装置におけるこのような部材間の衝突
音は、特に静粛性を要する環境下でのキーボードの使用
を考慮して、可及的に低減することが要求されている。
【0012】ところで、キーボードの組立工程として、
上記したように全てのキースイッチ装置のキートップを
対応のリンク部材対に嵌着した後に、各キートップに所
要の文字や記号等の標示を印刷する手順を採る場合があ
る。この組立工程において、キーボードに組み込まれる
多数のキースイッチ装置がそれぞれに形状や色の異なる
キートップを有する場合には、印刷前の多種類のキート
ップを色別、形状別に在庫管理し、かつ部品供給するこ
とが要求される。さらに、例えばレーザ印刷用のキート
ップ材料はパッド印刷用のキートップ材料とは一般に異
なるものであるから、そのような異種材料からなる多数
のキートップを在庫として保有する場合は、色及び形状
のみならず材料別の管理も必要となる。しかし、色及び
形状が同一で材料の異なるキートップは、目視での識別
が困難であり、それらが誤って混在した場合には、例え
ばパッド印刷用のキートップ材料にレーザ印刷を実施す
ることは困難であるから、キーボードの組立工程に支障
を来す危惧がある。
【0013】したがって本発明の目的は、打鍵操作され
るキートップを有したキースイッチ装置において、ギア
リンク形式の一対のリンク部材にキートップを組付ける
前に、それらリンク部材相互の噛合不良を確実かつ比較
的容易に排除でき、以て組立工程を簡略化して製造コス
トを低減できるキースイッチ装置を提供することにあ
る。
【0014】本発明の他の目的は、打鍵操作されるキー
トップを有したキースイッチ装置において、キートップ
の打鍵操作感覚を悪化させることなく、ベース又はキー
トップと一対のリンク部材との回動連結部における部材
間の隙間に起因するリンク部材のがたつきを抑制し、以
て打鍵操作時に生じ得るキートップのがたつき及び騒音
を可及的に低減できるキースイッチ装置を提供すること
にある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、打鍵操作され
るキートップを有したキースイッチ装置において、キー
トップの打鍵操作時に、特にキートップがストローク上
限位置に復帰する瞬間の部材間の衝突音を可及的に低減
できるキースイッチ装置を提供することにある。
【0016】本発明のさらに他の目的は、打鍵操作され
るキートップを有したキースイッチ装置において、異な
る材料からなるキートップを正確かつ比較的容易に識別
でき、以て多数のキースイッチ装置を有するキーボード
の生産性を向上させることができるキースイッチ装置を
提供することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、上記したよう
なキースイッチ装置を多数備え、組立作業性及び操作性
に優れたキーボードを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ベースと、ベース上に配
置されるキートップと、互いに連動してキートップをベ
ース上で昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、
キートップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉
するスイッチ機構とを具備し、一対のリンク部材の各々
がその端部領域でキートップに回動自在に連結されてな
るキースイッチ装置において、ベースは、一対のリンク
部材を受容可能な開口部を画成する内周面と、内周面に
設けられ、内周面と開口部に受容した一対のリンク部材
の各々の端部領域との間の隙間を局部的に低減する突壁
部分とを備えることを特徴とするキースイッチ装置を提
供する。
【0019】上記構成では、一対のリンク部材をベース
の開口部に受容した状態で、それらリンク部材の各々の
端部領域とベースの内周面との間の隙間が、突壁部分に
よって局部的に低減される。この状態で、各リンク部材
の端部領域は、突壁部分を有するベースの内周面に接近
及び離反する方向へ殆ど変位できなくなる。したがっ
て、一対のリンク部材がギアリンク形式の場合、それら
リンク部材にキートップを組付ける前の状態、すなわち
両リンク部材をベースの開口部に受容した状態で、リン
ク部材相互の噛合不良が確実に防止される。
【0020】また、請求項2に記載の発明は、ベース
と、ベース上に配置されるキートップと、互いに連動し
てキートップをベース上で昇降方向へ案内支持する一対
のリンク部材と、キートップの昇降動作に対応して電気
回路の接点を開閉するスイッチ機構とを具備し、一対の
リンク部材の各々がその端部領域でベース及びキートッ
プのいずれか一方に回動自在に連結されてなるキースイ
ッチ装置において、一対のリンク部材の各々は、少なく
ともその端部領域の一部分で局所的に、リンク部材自体
と連結相手のベース又はキートップとの間に相対的に生
じる弾性復元力により、ベース又はキートップに押付け
られることを特徴とするキースイッチ装置を提供する。
【0021】上記構成では、一対のリンク部材の各々を
ベース又はキートップに回動自在に連結した状態で、各
リンク部材の端部領域が局所的に連結相手のベース又は
キートップに圧力下で押付けられる。したがって、一対
のリンク部材とベース又はキートップとの回動連結部に
おける部材間に隙間がある場合にも、両リンク部材の端
部領域は常に圧力下で支持されるので、打鍵操作中のそ
れらリンク部材のがたつきが抑制される。
【0022】また、請求項3に記載の発明は、ベース
と、ベース上に配置されるキートップと、互いに連動し
てキートップをベース上で昇降方向へ案内支持する一対
のリンク部材と、キートップの昇降動作に対応して電気
回路の接点を開閉するスイッチ機構とを具備し、一対の
リンク部材の各々がその端部領域でベース及びキートッ
プのいずれか一方に摺動自在に連結されてなるキースイ
ッチ装置において、キートップの上昇動作に伴う一対の
リンク部材の各々の端部領域の、ベース及びキートップ
のいずれか一方に対する摺動動作を、キートップが昇降
ストロークの上限位置に達する直前に徐々に制動する緩
衝部を具備することを特徴とするキースイッチ装置を提
供する。
【0023】上記構成では、キートップが昇降ストロー
クの上限位置に達する直前に、緩衝部が各リンク部材の
端部領域の摺動動作を徐々に制動する。したがって、キ
ートップの打鍵操作時に、キートップがストローク上限
位置に復帰する瞬間の部材間の衝突音が可及的に低減さ
れる。
【0024】また、請求項4に記載の発明は、ベース
と、ベース上に配置されるキートップと、キートップを
ベース上で昇降方向へ案内支持する案内支持部材と、キ
ートップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉す
るスイッチ機構とを具備するキースイッチ装置におい
て、キートップに、キートップの品種の識別を可能にす
る識別部を設けたことを特徴とするキースイッチ装置を
提供する。上記構成では、キートップの品種を標示する
機能を識別部に付与することにより、異なる材料からな
るキートップであっても正確に識別できる。
【0025】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4のいずれか1項に記載のキースイッチ装置を多数配
列して構成されるキーボードを提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図面を
参照すると、図1は本発明の第1の実施形態によるキー
スイッチ装置10の分解斜視図、図2はキースイッチ装
置10のキートップ取付前の組立平面図、図3はキース
イッチ装置10のキートップの底面図である。キースイ
ッチ装置10は、ベース12と、ベース12の主表面1
2a上に昇降方向へ移動可能に配置され、オペレータの
手指で打鍵される操作面14aを有するキートップ14
と、キートップ14をベース12上で昇降方向へ案内支
持する一対のリンク部材16と、キートップ14の昇降
動作に対応して電気回路の接点を開閉するスイッチ機構
18とを備えて構成される。
【0027】ベース12は、キートップ14によって遮
蔽される略矩形の中心開口部20を備える枠状部材であ
る。ベース12には、中心開口部20を画成する一対の
対向内周面12bに沿って、二組の摺動係合部22が左
右方向(図2)ヘ互いに離間して設けられる。各摺動係
合部22は、ベース12の主表面12a及び内周面12
bから突出する壁部分を有してL字状に伸び、この壁部
分の内側に、主表面12aに略平行に延びる案内溝22
aが形成される。各組を成す2個の摺動係合部22は、
各々の案内溝22aをベース12の一対の内周面12b
に沿った対応位置に配置する。さらに、各組で対応する
側の摺動係合部22は、ベース12の1つの内周面12
bに沿って左右方向へ整列配置される。各摺動係合部2
2には、一対のリンク部材16の各々がその後述する第
1端領域で摺動自在に係合する。
【0028】キートップ14は、略矩形平面形状を有す
る皿状の部材であり、操作面14aの反対側の内面14
bに、二組の枢着部24が左右方向(図3)へ互いに並
置して形成される。各枢着部24は、キートップ14の
内面14bから直立状に突設される板状片からなり、板
厚方向へ貫通する軸受穴24aと、内面14bに略直交
する方向へ延びて軸受穴24aに連通する切欠き24b
とが形成される。各組を成す2個の枢着部24は、キー
トップ14の内面14bの左右方向中央領域で、両者間
に後述する各リンク部材16の一対の腕部26、28の
末端領域を配置可能な距離だけ互いに離れて配置され、
各々の軸受穴24aがその軸線方向へ互いに整列するよ
うに位置決めされる。さらに、各組で対応する側の枢着
部24は、キートップ14の内面14b上で左右方向へ
整列配置される。各枢着部24には、一対のリンク部材
16の各々がその後述する第2端領域で回動自在に係合
する。
【0029】一対のリンク部材16は、互いに実質的同
一の形状及び寸法を有し、それらの一端で互いに歯車状
に連結されて側面視逆V字形態を呈し得るように組合わ
される。各リンク部材16は、互いに平行に延びる一対
の腕部26、28と、それら腕部26、28をそれぞれ
の基端で互いに連結する連結部30とを一体に備える。
図示実施形態では、連結部30を含む端部領域をリンク
部材16の第1端領域と定義し、両腕部26、28を含
む端部領域をリンク部材16の第2端領域と定義する。
各リンク部材16の第1端領域には、互いに離反する外
側面から連結部30の反対側へ一対の支軸32がそれぞ
れ同軸状に突設される。また、各リンク部材16の第2
端領域には、両腕部26、28の外側面から支軸32と
同一側へ一対の支軸34がそれぞれ同軸状に突設され
る。さらに、各リンク部材16の一方の腕部26には、
第2端領域の支軸34に近接する先端面に1枚の歯36
が設けられ、他方の腕部28には、同様に支軸34に近
接する先端面に2枚の歯38が設けられる。
【0030】一対のリンク部材16の各々は、第1端領
域に設けた支軸32を、ベース12の各摺動係合部22
の案内溝22aに摺動自在に係合させ、かつ第2端領域
に設けた支軸34を、キートップ14の各枢着部24の
軸受穴24aに回動自在に嵌入して、ベース12とキー
トップ14との間に配置される。このとき一対のリンク
部材16は、それぞれの一方の腕部26の1枚の歯36
と、それぞれの他方の腕部28の2枚の歯38とが、連
動部として互いに噛み合わされ、それにより、両腕部2
6、28の支軸34が共有する回動軸線40を中心とし
て、互いに連動して回動できるようになっている。
【0031】したがってキートップ14は、一対のリン
ク部材16がそれぞれの回動軸線40を中心に同期して
反対方向へ揺動するとともに、それぞれの支軸32がベ
ース12に沿って略水平方向へ摺動することにより、ベ
ース12に対し略鉛直方向へ、操作面14aを主表面1
2aに略平行に配置した所定の略水平姿勢を保持しつつ
平行移動する。キートップ14の打鍵ストロークすなわ
ち昇降ストロークの上限位置は、一対のリンク部材16
の各支軸32の相互接近方向への摺動が、ベース12の
各摺動係合部22の案内溝22aを画成する壁部分によ
って係止された時点で規定される。キートップ14がこ
の上限位置から下降するに従い、一対のリンク部材16
の各支軸32は、キートップ14の昇降方向に略直交す
る相互離反方向へ摺動する。キートップ14が昇降スト
ロークの下限位置に達すると、一対のリンク部材16は
キートップ14の内面14b側に収容されるとともに、
ベース12の中心開口部20に少なくとも部分的に受容
される(図2)。
【0032】図2及び図4に示すように、ベース12に
は、中心開口部20を画成する一対の対向内周面12b
のそれぞれに、各内周面12bから中心開口部20の内
方へ局部的に突出する2つの突壁部分42が設けられ
る。それら突壁部分42は、キートップ14が昇降スト
ロークの下限位置にあるとき、すなわち一対のリンク部
材16をベース12の中心開口部20に受容したとき
に、両リンク部材16のそれぞれの第2端領域に設けた
支軸34の軸線方向端面に近接して対向する配置及び寸
法を有する。それにより、一対のリンク部材16がベー
ス12の中心開口部20に受容されている間、ベース1
2の中心開口部20を画成する各内周面12bと、それ
に対向する各リンク部材16の各腕部26、28の支軸
34との間の隙間が、各突壁部分42の位置で局部的に
低減されることになる。
【0033】キースイッチ装置10のスイッチ機構18
は、一対の接点44(一方の接点44のみ図1に示す)
を対向させて各々に担持する一対のシート基板46を有
するシート状のスイッチ(本明細書でメンブレンスイッ
チと称する)48と、キートップ14とメンブレンスイ
ッチ48との間に配置され、キートップ14の下降動作
に伴い両接点44を閉じるように作用する作動部材50
とから構成される。メンブレンスイッチ48の一対のシ
ート基板46の間には、それらシート基板46を所定間
隔に支持して両接点44を開状態に保持するスペーサ5
2(図4)が設置される。
【0034】メンブレンスイッチ48の両シート基板4
6は、いずれも周知のフレキシブル印刷回路板の構成を
有し、そのフィルム基体の表面に、互いに短絡可能な接
点44が設けられる。それらシート基板46は、ベース
12の下で支持板54上に支持され、両接点44は、ベ
ース12の中心開口部20の略中心に位置決めされる。
作動部材50は、ゴム材料から一体成形されたドーム状
部材であり、ドーム頂部50aをキートップ14側に向
けた姿勢で、ベース12の中心開口部20内に配置され
る。作動部材50は、無負荷時にはドーム頂部50aを
上側のシート基板46の上方に離隔して配置する。作動
部材50のドーム頂部50aの内面には、シート基板4
6に向かって延びる柱状の押圧部(図示せず)が形成さ
れる。
【0035】一対のシート基板46に担持された接点4
4は、各シート基板46が本質的に有するこしにより、
スペーサ52を介して通常は開状態に保持され、作動部
材50の押圧部の下方に位置決めされる。作動部材50
のドーム頂部50aにシート基板46に接近する方向へ
の外力が加わると、作動部材50は弾性変形し、その押
圧部が上側のシート基板46を外面から押圧することに
より、一対の接点44を閉じる。なお、図示実施形態で
は作動部材50は、その下端のドーム開口端50bで、
ベース12と上側のシート基板46との間に配置される
可撓性を有するシート部材56に固定的に連結される。
或いは、シート部材56を用いずに、作動部材50を上
側のシート基板46に直接連結することもできる。
【0036】キースイッチ装置10では、キートップ1
4に外力が加わらないときには、スイッチ機構18の作
動部材50がドーム頂部50aの外面でキートップ14
をベース12から鉛直上方へ離れた上限位置に付勢支持
する。このときメンブレンスイッチ48は、一対の接点
44が開いた状態にある。また、オペレータの打鍵操作
によりキートップ14が押下げられたときには、作動部
材50はキートップ14に上方への弾性付勢力を及ぼし
つつ変形し、キートップ14が下限位置に達する直前に
上側のシート基板46を外面から押圧して接点44を閉
じる。キートップ14への押下げ力が解除されると、作
動部材50が弾性的に復元し、キートップ14を上限位
置へ復帰させるとともに、上側のシート基板46が復元
して接点44が開く。
【0037】上記構成を有するキースイッチ装置10を
組立てる際には、まず支持板54の上にメンブレンスイ
ッチ48、作動部材50及びベース12を上記した位置
関係で載置する。次いで一対のリンク部材16を、各々
の第1端領域の支軸32をベース12の対応の摺動係合
部22に係合させ、さらに両者の第2端領域の歯36、
38を互いに噛合させて、ベース12の中心開口部20
内に寝かせた平置状態に受容配置する(図2)。このと
き、各リンク部材16の第2端領域の支軸34は、その
軸線方向端面で、ベース12の各内周面12bに設けた
突壁部分42に近接かつ対向して配置される。この状態
(すなわちキートップ14の昇降ストロークの下限位置
に対応する状態)で、キートップ14の各枢着部24を
対応の各リンク部材16の支軸34に上から押付け、支
軸34をまず枢着部24の切欠き24bに圧入して枢着
部24を弾性変形させつつ、軸受穴24aにスナップ式
に嵌入する。
【0038】ここでキースイッチ装置10においては、
前述したように、ベース12の中心開口部20内に平置
状態に配置した各リンク部材16の各腕部26、28の
支軸34と、それに対向するベース12の各内周面12
bとの間の隙間が、各突壁部分42の位置で局部的に低
減されている。したがって、一対のリンク部材16の互
いに連動する歯36、38同士が正確に噛合しない限
り、各突壁部分42が障害物となって、それらリンク部
材16をベース12の中心開口部20内に平置状態に配
置することができない。また、一対のリンク部材16が
一旦、ベース12の中心開口部20内に平置状態に配置
されれば、各リンク部材16は中心開口部20内で支軸
34の軸線方向へ殆ど変位できなくなり、その結果、そ
れらの歯36、38同士の正確な噛合状態が維持され
る。
【0039】しかも、ベース12の各内周面12b上で
各突壁部分42は、各リンク部材16の支軸34に局所
的に対向する形状を有しているので、キートップ14の
各枢着部24を対応の各支軸34に上から押付ける際の
障害物になることは回避される。したがって、突壁部分
42を有しない従来構造と同程度に、キートップ14の
各枢着部24を対応の各リンク部材16の支軸34に容
易に嵌着することができる。このようにして、キートッ
プ14の嵌着前に、両リンク部材16の歯36、38同
士の噛合不良が生じることが確実かつ比較的容易に防止
され、互いに正確に噛合した両リンク部材16にキート
ップ14を組付けることが可能になる。こうして組立て
られたキースイッチ装置10は、一対のリンク部材16
の適正かつ安定的な連動案内作用の下で、キートップ1
4の良好な打鍵操作感覚及びストローク特性を獲得する
ことができる。
【0040】なお、ベース12の突壁部分42がキート
ップ14の枢着部24に対する障害物にならないように
するためには、例えば図2に示すように、軸線40に直
交する方向の支軸34の断面形状よりも、同方向の突壁
部分42の断面形状が小さくなるように形成することが
望ましい。また、図4に示す角柱状の突壁部分42に限
らず、図1に示すような円柱状の突壁部分42を採用す
ることもできる。さらに、図5(a)に示す均一厚みの
突壁部分42に限らず、図5(b)に示すように下方へ
向かって厚みが漸増する突壁部分42を採用することも
できる。このような漸増厚みの突壁部分42によれば、
そのテーパ面42aでキートップ14の枢着部24を中
心開口部20内に円滑に案内できるので、支軸34より
も大きく、例えば内周面12bの全体に突壁部分42を
形成しても、枢着部24に対する障害物になることは回
避される。
【0041】図6は、上記したキースイッチ装置10を
多数配列して構成された本発明の一実施形態によるキー
ボード60を示す。キーボード60では、前述した各キ
ースイッチ装置10におけるベース12、メンブレンス
イッチ48、支持板54、及び作動部材50を固定した
シート部材56がいずれも、キーボード60に組み込ま
れる全てのキースイッチ装置10に対して共通する大判
のベース12′、メンブレンスイッチ48′、支持板5
4′、及び多数の作動部材50を固定したシート部材5
6′として形成される。なお、各キースイッチ装置10
における一対のリンク部材16は、図示省略する。ま
た、前述したドーム状の作動部材50を有するスイッチ
機構18の構成は、それ自体公知のものであり、本発明
に係るキースイッチ装置10及びキーボード60は、上
記以外の様々な構成を有するスイッチ機構を採用するこ
とができる。
【0042】キーボード60を組立てる際には、ベース
12′の多数の開口部20′に、個々のキースイッチ装
置10のリンク部材対16をそれぞれ前述したようにし
て受容した状態で、全てのキースイッチ装置10のキー
トップ14を順次対応のリンク部材対16に上から押付
けて嵌着する。このとき、各キートップ14を嵌着する
前に、全てのキースイッチ装置10のリンク部材対16
は、前述したように作業者の熟練を要することなく比較
的容易に正確に相互噛合した状態に保持されるので、噛
合修正作業が不要になるとともにキーボード60の製造
コストの上昇が抑制され、以て、組立作業性及び操作性
に優れたキーボード60を提供することができる。
【0043】図7は、本発明の第2の実施形態によるキ
ースイッチ装置70を示す。キースイッチ装置70は、
キートップ72及びリンク部材74の構成以外は、図1
に示すキースイッチ装置10と実質的同一の構成を有す
るので、対応する構成要素には共通の参照符号を付して
その説明を省略する。すなわちキースイッチ装置70
は、ベース12と、ベース12の主表面12a上に昇降
方向へ移動可能に配置され、オペレータの手指で打鍵さ
れる操作面72aを有するキートップ72と、キートッ
プ72をベース12上で昇降方向へ案内支持する一対の
リンク部材74(一方のリンク部材74のみ図示)と、
キートップ72の昇降動作に対応して電気回路の接点を
開閉するスイッチ機構18とを備えて構成される。
【0044】キートップ72は、略矩形平面形状を有す
る皿状の部材であり、図3に示すキートップ14と同様
に、操作面72aの反対側の内面72bに、二組の枢着
部76が左右方向へ互いに並置して形成される。各枢着
部76は、キートップ72の内面72bから直立状に突
設される板状片からなり、板厚方向へ貫通する軸受穴7
6aと、内面72bに略直交する方向へ延びて軸受穴7
6aに連通する切欠き76bとが形成される(図8)。
各組を成す2個の枢着部76は、キートップ72の内面
72bの左右方向中央領域で、両者間に後述する各リン
ク部材74の一対の腕部78、80の末端領域を配置可
能な距離だけ互いに離れて配置され、各々の軸受穴76
aがその軸線方向へ互いに整列するように位置決めされ
る。さらに、各組で対応する側の枢着部76は、キート
ップ72の内面72b上で左右方向へ整列配置される。
各枢着部76には、一対のリンク部材74の各々がその
後述する第2端領域で回動自在に係合する。
【0045】一対のリンク部材74は、互いに実質的同
一の形状及び寸法を有し、図2に示す一対のリンク部材
16と同様に、それらの一端で互いに歯車状に連結され
て側面視逆V字形態を呈し得るように組合わされる。各
リンク部材74は、互いに平行に延びる一対の腕部7
8、80と、それら腕部78、80をそれぞれの基端で
互いに連結する連結部82とを一体に備える。図示実施
形態では、連結部82を含む端部領域をリンク部材74
の第1端領域と定義し、両腕部78、80を含む端部領
域をリンク部材74の第2端領域と定義する。各リンク
部材74の第1端領域には、互いに離反する外側面から
連結部82の反対側へ一対の支軸84がそれぞれ同軸状
に突設される。また、各リンク部材74の第2端領域に
は、両腕部78、80の外側面から支軸84と同一側へ
一対の支軸86がそれぞれ同軸状に突設される。さら
に、各リンク部材74の一方の腕部78には、第2端領
域の支軸86に隣接する先端面に1枚の歯(図示せず)
が設けられ、他方の腕部80には、同様に支軸86に隣
接する先端面に2枚の歯(図示せず)が設けられる。
【0046】一対のリンク部材74の各々は、第1端領
域に設けた支軸84を、ベース12の各摺動係合部22
の案内溝22aに摺動自在に係合させ、かつ第2端領域
に設けた支軸86を、キートップ72の各枢着部76の
軸受穴76aに回動自在に嵌入して、ベース12とキー
トップ72との間に配置される。このとき一対のリンク
部材74は、それぞれの一方の腕部78の1枚の歯と、
それぞれの他方の腕部80の2枚の歯とが、連動部とし
て互いに噛み合わされ、それにより、両腕部78、80
の支軸86が共有する回動軸線を中心として、互いに連
動して回動できるようになっている。
【0047】したがってキートップ72は、一対のリン
ク部材74がそれぞれの支軸86を中心に同期して反対
方向へ揺動するとともに、それぞれの支軸84がベース
12に沿って略水平方向へ摺動することにより、ベース
12に対し略鉛直方向へ、操作面72aを主表面12a
に略平行に配置した所定の略水平姿勢を保持しつつ平行
移動する。キートップ72の打鍵ストロークすなわち昇
降ストロークの上限位置は、一対のリンク部材74の各
支軸84の相互接近方向への摺動が、ベース12の各摺
動係合部22の案内溝22aを画成する壁部分によって
係止された時点で規定される。キートップ72がこの上
限位置から下降するに従い、一対のリンク部材74の各
支軸84は、キートップ72の昇降方向に略直交する相
互離反方向へ摺動する。キートップ72が昇降ストロー
クの下限位置に達すると、一対のリンク部材74はキー
トップ72の内面72b側に収容されるとともに、ベー
ス12の中心開口部20に実質的に受容される。
【0048】キースイッチ装置70は、キートップ72
の良好な打鍵操作特性を確保するために、リンク部材7
4の第2端領域の各支軸86を、キートップ72の各枢
着部76の軸受穴76aに隙間嵌め状態で嵌入してい
る。したがってそのままでは、従来のキースイッチ装置
と同様に、切欠き76bの存在に起因して軸受穴76a
内で支軸86のがたつきが生じ易くなくなることが懸念
される。このような懸念を解消するために、キースイッ
チ装置70では、キートップ72に、二組の枢着部76
のそれぞれに近接して並置される計4個の当接板88を
設置している。各当接板88は、リンク部材74の各腕
部78、80に対して各枢着部76の反対側すなわち外
側で、各枢着部76に略平行に離間して、かつ軸受穴7
6aに軸線方向へ重畳して配置される。各当接板88
は、好ましくはキートップ72と同一の材料からなり、
キートップ72の内面72bに直立状に一体形成され
る。
【0049】他方、リンク部材74の第2端領域に設け
た各支軸86は、その回動軸線上に頂点86aを有して
円錐状に延出する軸線方向端面を備える。リンク部材7
4の両腕部78、80の支軸86を、キートップ72の
対応の枢着部76の軸受穴76aに嵌入すると、各支軸
86はその頂点86aで、対応の枢着部76の外側に位
置する当接板88に当接される。このとき、各支軸86
と各当接板88との間に相互押圧力が生じるように、各
支軸86の寸法及び各当接板88の位置を設定する。そ
れにより、リンク部材74の両腕部78、80とキート
ップ72の対応の当接板88との少なくともいずれか
が、それぞれの基端を支点として弾性的に撓曲される。
その結果、各リンク部材74は、その両腕部78、80
とキートップ72の対応の当接板88との間に相対的に
生じる弾性復元力により、各腕部78、80の支軸86
がその回動軸線上の頂点86aで局所的に、キートップ
72に一体形成した各当接板88に押付けられることに
なる。
【0050】このように、キースイッチ装置70におい
ては、キートップ72の各枢着部76の軸受穴76aに
隙間嵌め状態で嵌入されたリンク部材74の各支軸86
が、その頂点86aで、キートップ72の打鍵ストロー
クの全範囲に渡って常に当接板88に圧力下で当接され
る。したがって、枢着部76に切欠き76bを設けてい
るにも関わらず、支軸86は当接板88によって弾性的
に支えられるので、軸受穴76a内での支軸86のがた
つきが効果的に防止される。しかも、支軸86はその回
動軸線上の頂点86aで局所的に支持されるので、支軸
86と当接板88との間の動摩擦力は最小限に抑制さ
れ、キートップ72の打鍵操作感覚に殆ど影響を及ぼさ
ない。その結果、キースイッチ装置70によれば、キー
トップ72の打鍵操作感覚を悪化させることなく、キー
トップ72の枢着部76と一対のリンク部材74の支軸
86との間の隙間に起因するリンク部材74のがたつき
が抑制され、以て打鍵操作時に生じ得るキートップ72
のがたつき及び騒音が可及的に低減される。
【0051】上記構成に加えて、或いはその代わりに、
図9に示すように、リンク部材74の第1端領域に設け
た支軸84が、その中心軸線上に頂点84aを有して円
錐状に延出する軸線方向端面を備える構成とすることも
できる。この構成では、リンク部材74の両支軸84
を、ベース12の対応の摺動係合部22の案内溝22a
に挿入すると、各支軸84はその頂点84aで、キート
ップ72の打鍵ストロークの全範囲に渡って常に各案内
溝22aの内壁に圧力下で当接される。このような構成
によっても、キートップ72の打鍵操作感覚を悪化させ
ることなく、リンク部材74のがたつきを抑制すること
ができる。なお、上記構成において、支軸84、86の
頂点84a、86aは、支軸84、86の中心軸線から
外れた位置に形成することもできる。
【0052】また、図10に示すように、リンク部材7
4の第1端領域に設けた支軸84が、その軸線方向の一
部分に、ベース12の摺動係合部22の案内溝22aに
密に嵌合可能な大径部分90を有する構成とすることも
できる。この構成では、リンク部材74の両支軸84
を、対応の摺動係合部22の案内溝22aに挿入する
と、各支軸84はその大径部分90で局所的に、キート
ップ72の打鍵ストロークの全範囲に渡って常に各案内
溝22aの内壁に当接される。このような構成において
も、大径部分90の軸線方向長さを可及的に小さくすれ
ば、キートップ72の打鍵操作感覚を実質的に悪化させ
ることなく、リンク部材74のがたつきを抑制すること
ができる。また、大径部分90の軸線方向長さを適宜選
択することにより、キートップ72の昇降動作の円滑さ
を調節することもできる。
【0053】さらに、図11に示すように、リンク部材
74の両腕部78、80の外面に、第2端領域の支軸8
6を包囲するようにして、局所的に凹凸面92を形成す
ることもできる。このとき、リンク部材74の各腕部7
8、80が、その凹凸面92の突起部分の頂点で、両腕
部78、80と対応の枢着部76との間に相対的に生じ
る弾性復元力により、キートップ72の打鍵ストローク
の全範囲に渡って常に枢着部76の表面に圧力下で当接
されるように、凹凸面92の形状及び寸法を適宜設定す
る。このような構成においても、凹凸面92の面積を可
及的に小さくしたり、凹凸の粗さを可及的に粗くすなわ
ち突起部分の個数を可及的に小さくしたりすれば、キー
トップ72の打鍵操作感覚を実質的に悪化させることな
く、リンク部材74のがたつきを抑制することができ
る。また、凹凸面92の面積や凹凸の粗さを適宜選択す
ることにより、キートップ72の昇降動作の円滑さを調
節することもできる。
【0054】さらに、図12及び図13に示すように、
リンク部材74の両腕部78、80の外面に、第2端領
域の支軸86に隣接して局所的に突起94を形成すると
ともに、キートップ72の両枢着部76の互いに対向す
る面に、軸受穴76a及び切欠き76bに隣接する面取
り部分96を形成することもできる。このとき、リンク
部材74の各腕部78、80が、その突起94で、両腕
部78、80と対応の枢着部76との間に相対的に生じ
る弾性復元力により、キートップ72の打鍵ストローク
の全範囲に渡って常に面取り部分96に圧力下で当接さ
れるように、突起94及び面取り部分96の形状及び寸
法を適宜設定する。このような構成においても、突起9
4と面取り部分96との相互接触面積を可及的に小さく
すれば、キートップ72の打鍵操作感覚を実質的に悪化
させることなく、リンク部材74のがたつきを抑制する
ことができる。また、突起94の形状及び寸法を適宜選
択することにより、キートップ72の昇降動作の円滑さ
を調節することもできる。
【0055】なお、リンク部材74の支軸84、86を
構成部材間の相対的弾性復元力下で押え付けることによ
りリンク部材74のがたつきを排除する上記した種々の
構成は、ギアリンク形式のリンク部材に限らず、パンタ
グラフ形式や変形パンタグラフ形式等の他の形式のリン
ク部材を有するキースイッチ装置にも適用できる。この
ような適用では、一対のリンク部材の各々はその端部領
域に、ベース及びキートップのいずれか一方に回動自在
に連結される支軸を備え、少なくとも支軸がその一部分
で局所的に、リンク部材自体と連結相手のベース又はキ
ートップとの間に相対的に生じる弾性復元力により、ベ
ース又はキートップに押付けられる構成となる。また、
上記した種々の構成は、それぞれ単独でも所期の作用効
果を奏するが、幾種類かを組合せて使用することによ
り、がたつき抑制効果が一層向上することは理解されよ
う。
【0056】さらに、上記した第2の実施形態によるキ
ースイッチ装置は、図6に示すような、多数のそれらキ
ースイッチ装置を組み込んで備えるキーボードを構成で
きる。このような構成を有するキーボードは、良好な打
鍵操作感覚を維持しつつ、打鍵操作時のキートップのが
たつき及びそれに伴う騒音が少ない、優れた操作性を有
するものとなる。
【0057】図14は、本発明の第3の実施形態による
キースイッチ装置100を示す。キースイッチ装置10
0は、ベース102の構成以外は、図1に示すキースイ
ッチ装置10と実質的同一の構成を有するので、対応す
る構成要素には共通の参照符号を付してその説明を省略
する。すなわちキースイッチ装置100は、ベース10
2と、ベース102の主表面102a上に昇降方向へ移
動可能に配置されるキートップ14と、キートップ14
をベース102上で昇降方向へ案内支持する一対のリン
ク部材16と、キートップ14の昇降動作に対応して電
気回路の接点を開閉するスイッチ機構18とを備えて構
成される。
【0058】図14及び図15に示すように、ベース1
02は、キートップ14によって遮蔽される略矩形の中
心開口部104を備える枠状部材である。ベース102
には、中心開口部104を画成する一対の対向内周面1
02bに沿って、二組の摺動係合部106が左右方向
(図14)ヘ互いに離間して設けられる。各摺動係合部
106は、ベース102の主表面102a及び内周面1
02bから突出する壁部分を有し、この壁部分の内側
に、主表面102aに略平行に延びる案内溝106aが
形成される。各組を成す2個の摺動係合部106は、各
々の案内溝106aをベース102の一対の内周面10
2bに沿った対応位置に配置する。さらに、各組で対応
する側の摺動係合部106は、ベース102の1つの内
周面102bに沿って左右方向へ整列配置される。各摺
動係合部106の案内溝106aには、一対のリンク部
材16の各々の第1端領域に設けた支軸32が摺動自在
に挿入される。なお、ベース102では、1つのリンク
部材16の両支軸32に係合する一対の摺動係合部10
6の各々に、中心開口部104の上方に延出する張出壁
部分106bが形成される。
【0059】ベース102にはさらに、各組を成す2個
の摺動係合部106の張出壁部分106bの間に、中心
開口部104を画成する他の対向内周面102c(図1
6)の略中央位置から中心開口部104の上方へ延出す
る緩衝片108がそれぞれ形成される。それら緩衝片1
08は、各々の基端でベース102に一体的に連結され
るとともに、他端の自由端領域で、両摺動係合部106
に支軸32を係合させた対応のリンク部材16の第1端
領域の上方へ延出する。各緩衝片108は、その基端を
支点に、隣合う張出壁部分106bから独立して弾性的
に揺動できるようになっている。
【0060】図16に示すように、キートップ14が打
鍵ストロークの下限位置にあるときに、ベース102に
設けた一対の緩衝片108の各々は、対応のリンク部材
16の第1端領域から上方へ離れた位置で無負荷状態に
置かれる(図16(a))。キートップ14が下限位置
から上限位置へ移動するに従い、両リンク部材16の第
1端領域は対応の摺動係合部106に沿って相互接近方
向へ移動し、それに伴って各リンク部材16の連結部3
0が対応の緩衝片108に徐々に接近する。そして、キ
ートップ14が上限位置に達する直前に、各リンク部材
16の連結部30が対応の緩衝片108の自由端領域に
衝突する(図16(b))。それにより各緩衝片108
は、その基端を支点に弾性変形して自由端領域が上方へ
揺動する。
【0061】このように、キースイッチ装置100で
は、打鍵操作に際しキートップ14への押下げ力が解除
されて、キートップ14がストローク下限位置から、両
リンク部材16の案内の下で作動部材50の弾性復元力
により初期位置すなわちストローク上限位置に復帰する
ときに、各リンク部材16の第1端領域の支軸32がそ
の外周面で対応の摺動係合部106の壁に衝突して係止
される直前に、各リンク部材16の連結部30が対応の
緩衝片108の自由端領域に衝突する。このとき各緩衝
片108は、その基端を支点に弾性的に揺動し、それに
より各リンク部材16のさらなる揺動動作、すなわち第
1端領域の支軸32のさらなる摺動動作を徐々に制動す
る緩衝部として作用する。その結果、キートップ14が
ストローク上限位置に復帰する瞬間、すなわち各支軸3
2がその外周面で対応の摺動係合部106の係止壁に衝
突するときの、それら部材間の衝突音が低減される。
【0062】キースイッチ装置100においては、キー
トップ14の昇降動作及び打鍵操作感覚に及ぼす影響を
最小限にするために、上記したようにキートップ14が
ストローク上限位置に復帰する直前に、各リンク部材1
6の連結部30が対応の緩衝片108の自由端領域に衝
突するように構成することが肝要である。なお各緩衝片
108は、ベース102と同一の樹脂材料でベース10
2に一体成形でき、また各緩衝片108の形状及び寸法
を適宜設定することにより、衝突音の低減効果を最適化
できる。
【0063】図17は、上記した緩衝片108に代わる
他の緩衝部を備えた変形例によるベース110の主要部
を示す。ベース110は、緩衝部の構成以外は、上記し
たベース102と実質的同一の構成を有するので、対応
する構成要素には共通の参照符号を付してその説明を省
略する。ベース110では、各摺動係合部106の案内
溝106aの側壁面、すなわち対応のリンク部材16の
第1端領域に設けた支軸32の軸線方向端面に対向する
壁面が、ベース110の内周面110bに対して僅かに
傾斜する傾斜壁面112として形成されている。1つの
リンク部材16の両支軸32に係合する一対の摺動係合
部106において、これら傾斜壁面112は、両者間の
距離が、中心開口部104を画成する1つの内周面11
0cに隣接する部位で最大となり、かつ内周面110c
から最も離れた案内溝106aの係止壁に隣接する部位
で最小となるように延設される。また、それら傾斜壁面
112間の最小距離は、リンク部材16の両支軸32の
軸線方向端面間の距離よりも僅かに小さく設定される。
【0064】上記構成を有するベース110の傾斜壁面
112は、ベース102における緩衝片108と同様
に、部材間の衝突音を低減する緩衝部として作用する。
詳述すれば、図18に示すように、キートップ14(図
14)が打鍵ストロークの下限位置にあるときに、各リ
ンク部材16の第1端領域に設けた各支軸32の軸線方
向端面は、ベース110の対応の摺動係合部106の傾
斜壁面112から側方へ離れた位置に置かれる(図18
(a))。キートップ14が下限位置から上限位置へ移
動するに従い、両リンク部材16の第1端領域は対応の
摺動係合部106に沿って相互接近方向へ移動し、それ
に伴って各リンク部材16の支軸32の軸線方向端面が
対応の傾斜壁面112に徐々に接近する。そして、キー
トップ14が上限位置に達する直前に、各リンク部材1
6の支軸32がその軸線方向先端で対応の傾斜壁面11
2に衝突する(図18(b))。
【0065】このように、ベース110では、キートッ
プ14がストローク下限位置から、両リンク部材16の
案内の下で作動部材50(図14)の弾性復元力により
ストローク上限位置に復帰するときに、各リンク部材1
6の第1端領域の支軸32がその外周面で摺動係合部1
06の壁に衝突して係止される直前に、各支軸32がそ
の軸線方向先端で対応の傾斜壁面112に衝突する。こ
こで、支軸32と傾斜壁面112との衝突は、互いに摺
動しながら徐々に接触圧力が高まるような形態で生じ
る。したがって各傾斜壁面112は、各リンク部材16
のさらなる揺動動作、すなわち第1端領域の支軸32の
さらなる摺動動作を徐々に制動する緩衝部として作用
し、その結果、キートップ14がストローク上限位置に
復帰する瞬間、すなわち各支軸32がその外周面で対応
の摺動係合部106の係止壁に衝突するときの、それら
部材間の衝突音が低減される。
【0066】なお、上記した傾斜壁面112による緩衝
作用を補助するために、図19に示すように、リンク部
材16の第1端領域の支軸32の基端近傍に、支軸32
の径方向に延びてその外周面に局部的に開口するスリッ
ト114を形成することが好ましい。スリット114を
設けた支軸32は、対応の傾斜壁面112に衝突したと
きに、支軸32の基端の連結部分を支点に弾性的に揺動
できるようになり、それにより、部材間の衝突音が一層
効果的に低減される。
【0067】図20は、さらに他の緩衝部を備えたベー
ス120の主要部を示す。ベース120は、緩衝部の構
成以外は、前述したベース102と実質的同一の構成を
有するので、対応する構成要素には共通の参照符号を付
してその説明を省略する。ベース120では、各摺動係
合部106の案内溝106aの係止壁122、すなわち
中心開口部104を画成する1つの内周面120cから
最も離れた壁122に隣接して、緩衝壁124が形成さ
れている。それら緩衝壁124は、各々の上端で対応の
摺動係合部106に一体的に連結されるとともに、下方
の自由端領域で、両摺動係合部106に支軸32を係合
させた対応のリンク部材16(図14)の側方に配置さ
れる。また、各緩衝壁124の内壁面124aは、隣合
う係止壁122の内壁面122aよりも案内溝106a
内に突出して、すなわちベース120の内周面120c
に近接して配置される(図21)。各緩衝壁124は、
その基端を支点に、隣合う係止壁122から独立して弾
性的に揺動できるようになっている。
【0068】上記構成を有するベース120の緩衝壁1
24は、ベース102における緩衝片108と同様に、
部材間の衝突音を低減する緩衝部として作用する。詳述
すれば、図21に示すように、キートップ14(図1
4)の昇降動作に伴って移動する各リンク部材16の第
1端領域の各支軸32は、キートップ14がストローク
下限位置から所定距離の範囲にある間は、ベース120
の対応の摺動係合部106の緩衝壁124から離れた位
置に置かれる(図21(a))。キートップ14が下限
位置から上限位置へ移動するに従い、両リンク部材16
の第1端領域は対応の摺動係合部106に沿って相互接
近方向へ移動し、それに伴って各リンク部材16の支軸
32が対応の緩衝壁124に徐々に接近する。そして、
キートップ14が上限位置に達する直前に、各リンク部
材16の支軸32がその外周面で対応の緩衝壁124に
衝突する(図21(b))。それにより各緩衝壁124
は、その基端を支点に弾性変形して自由端領域が図示矢
印α方向へ揺動する。
【0069】このように、ベース120では、キートッ
プ14がストローク下限位置から、両リンク部材16の
案内の下で作動部材50(図14)の弾性復元力により
ストローク上限位置に復帰するときに、各リンク部材1
6の第1端領域の支軸32がその外周面で対応の摺動係
合部106の係止壁122に衝突して係止される直前
に、各支軸32の外周面が対応の緩衝壁124に衝突す
る。このとき各緩衝壁124は、その基端を支点に弾性
的に揺動し、それにより各リンク部材16のさらなる揺
動動作、すなわち第1端領域の支軸32のさらなる摺動
動作を徐々に制動する緩衝部として作用する。その結
果、キートップ14がストローク上限位置に復帰する瞬
間、すなわち各支軸32がその外周面で対応の摺動係合
部106の係止壁122に衝突するときの、それら部材
間の衝突音が低減される。
【0070】なお、上記した緩衝壁124に代えて、図
22に示すように、各摺動係合部106の係止壁122
から側方へ突出する緩衝壁126を設けることもでき
る。この場合、各緩衝壁126はその自由端領域に、隣
合う係止壁122の内壁面122a(図21)よりも案
内溝106a内に突出して、すなわちベース120の内
周面120cに近接して配置される隆起部分126aが
形成される。なお、いずれの緩衝壁124、126も、
対応のリンク部材16の寸法及び形状に影響を及ぼさな
いように形成されることが望ましい。したがって図23
に示すように、各摺動係合部106の係止壁122から
離れた位置に、さらに大きな弾性変形領域を有する緩衝
壁128を形成することが有利である。
【0071】図24は、上記したようにキースイッチ装
置のベースに緩衝部を設ける代わりに、例えば図1のキ
ースイッチ装置10において、作動部材50を担持して
ベース12の下方に配置されるシート部材56に緩衝部
を設ける構成を示す。この構成では、シート部材56の
上面の、ベース12の各摺動係合部22の案内溝22a
に対応する位置に、それぞれ高摩擦層130が形成され
ている。各高摩擦層130は、対応の摺動係合部22の
案内溝22a内で、キートップ14のストローク上限位
置を規定する摺動係合部22の係止壁132に近接して
配置される(図25)。
【0072】各高摩擦層130は、シート部材56の上
面に例えばシリコン接着剤等の、乾燥時に高摩擦面を形
成し得る材料を塗布することによって形成できる。この
場合、シート部材56に作動部材50を固定するために
使用される接着剤と同一の接着剤を使用して、作動部材
50を固定する前の接着剤塗布工程で同時に高摩擦層1
30を形成することが、製造作業を簡略化できる点で有
利である。
【0073】上記構成を有するシート部材56の高摩擦
層130は、前述したベース102における緩衝片10
8と同様に、部材間の衝突音を低減する緩衝部として作
用する。詳述すれば、図25に示すように、キートップ
14(図14)の昇降動作に伴って移動する各リンク部
材16の第1端領域の各支軸32は、キートップ14が
ストローク下限位置から所定距離の範囲にある間は、対
応の摺動係合部22の案内溝22a内でシート部材56
上の高摩擦層130から離れた位置に置かれる(図25
(a))。キートップ14が下限位置から上限位置へ移
動するに従い、両リンク部材16の第1端領域は対応の
摺動係合部22に沿って相互接近方向へ移動し、それに
伴って各リンク部材16の支軸32が対応の高摩擦層1
30に徐々に接近する。そして、キートップ14が上限
位置に達する直前に、各リンク部材16の支軸32がそ
の外周面で対応の高摩擦層130に乗り上げる(図25
(b))。
【0074】したがって、キートップ14がストローク
下限位置から、両リンク部材16の案内の下で作動部材
50の弾性復元力によりストローク上限位置に復帰する
ときに、各リンク部材16の第1端領域の支軸32がそ
の外周面で対応の摺動係合部22の係止壁132に衝突
して係止される直前に、各支軸32の外周面が対応の高
摩擦層130に乗り上げる。このとき各高摩擦層130
は、対応の支軸32に対して高い動摩擦力を発揮し、そ
れにより各リンク部材16のさらなる揺動動作、すなわ
ち第1端領域の支軸32のさらなる摺動動作を徐々に制
動する緩衝部として作用する。その結果、キートップ1
4がストローク上限位置に復帰する瞬間、すなわち各支
軸32がその外周面で対応の摺動係合部22の係止壁1
32に衝突するときの、それら部材間の衝突音が低減さ
れる。
【0075】なお、キートップ14がストローク上限位
置に復帰する瞬間の部材間の衝突音を低減する上記した
種々の緩衝部の構成は、ギアリンク形式のリンク部材に
限らず、パンタグラフ形式や変形パンタグラフ形式等の
他の形式のリンク部材を有するキースイッチ装置にも適
用できる。このような適用では、一対のリンク部材の各
々はその端部領域で、ベース及びキートップのいずれか
一方に摺動自在に連結されるものであって、キートップ
の上昇動作に伴うそれらリンク部材の各々の端部領域
の、ベース及びキートップのいずれか一方に対する摺動
動作を、キートップが昇降ストロークの上限位置に達す
る直前に徐々に制動する緩衝部を備える構成となる。ま
た、上記した種々の緩衝部は、それぞれ単独でも所期の
作用効果を奏するが、幾種類かを組合せて使用すること
により、部材間衝突音の低減効果が一層向上することは
理解されよう。
【0076】さらに、上記した第3の実施形態によるキ
ースイッチ装置100は、図6に示すような、多数のそ
れらキースイッチ装置100を組み込んで備えるキーボ
ードを構成できる。このような構成を有するキーボード
は、各キースイッチ装置100の打鍵操作時に、キート
ップがストローク上限位置に復帰する瞬間の部材間の衝
突音を可及的に低減でき、特に静粛性を要する環境下で
有利に使用できるものとなる。
【0077】図26及び図27は、キートップ識別部を
有した本発明の第4の実施形態によるキースイッチ装置
のキートップ140を示す。このキースイッチ装置は、
キートップ140の構成以外は、前述した本発明の第1
〜第3の実施形態によるキースイッチ装置10、70、
100や、他の公知のキースイッチ装置と同様の構成を
有することができる。この場合、キートップをベース上
で昇降方向へ案内支持する案内支持部材として、前述し
た種々のリンク部材の代わりに、入れ子式摺動部材を有
するキースイッチ装置にも適用できる。
【0078】キートップ140は、略矩形平面形状を有
する皿状の部材であり、図3に示すキートップ14と同
様に、操作面140aの反対側の内面140bに、二組
の枢着部142が左右方向へ互いに並置して形成され
る。それら枢着部142には、例えば図示しない一対の
リンク部材をそれらの端部領域で回動自在に係着でき
る。キートップ140はさらに、内面140bの外周縁
に沿って形成される環状の底面140cを有し、底面1
40c上に、キートップ140の品種の識別を可能にす
る識別部144が形成される。それら識別部144は、
底面140cに凹設される矩形凹部から構成される。
【0079】キートップ140の識別部144は、キー
トップ140自体の色、形状、材料等の種々の構成内容
(品種)を示す指標として機能する。したがって、図2
7及び図28(a)、(b)に示すように、品種の異な
るキートップ140、140′、140″に対し、識別
部144の個数、位置、深さ等の設置形態を適宜選択し
て形成すれば、多数のキートップ140、140′、1
40″が混在していても、識別部144の設置形態を1
つずつ判定することにより、それらキートップ140、
140′、140″の品種を正確に識別することができ
る。識別部144の設置形態の判定方法としては、目
視、CCDカメラによるパターン認識、超音波照射によ
る深さ判別等の、公知の方法を実施できる。
【0080】このように、キートップ140を有するキ
ースイッチ装置によれば、例えばレーザ印刷用及びパッ
ド印刷用といった異種材料を含む多品種のキートップ1
40を在庫として保有する場合に、それらキートップ1
40の色、形状、材料を、キートップ成形後の品種別仕
分けの段階、仕分けられたキートップを適宜抽出する組
立作業の段階等のいずれの段階においても、正確かつ比
較的容易に識別することができる。したがって、キース
イッチ装置の生産性が向上する利点が得られる。
【0081】なお、キートップ140に設けられる識別
部144は、上記した矩形凹部に限らず円形凹部等の他
の形状を採用でき、また、図29に示すような貫通穴か
らなる識別部146を採用することもできる。いずれに
しても、キートップ140の外観や操作性に著しい影響
を与えない箇所に、所要の識別部を設けることが望まし
い。
【0082】さらに、上記した第4の実施形態によるキ
ースイッチ装置は、図6に示すような、多数のそれらキ
ースイッチ装置を組み込んで備えるキーボードを構成で
きる。このような構成を有するキーボードは、各キース
イッチ装置の組立工程において、異なる材料からなるキ
ートップ140を正確かつ比較的容易に識別できるの
で、キーボードの生産性が向上する利点がある。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、打鍵操作されるキートップを有したキースイ
ッチ装置において、ギアリンク形式の一対のリンク部材
にキートップを組付ける前に、それらリンク部材相互の
噛合不良を確実かつ比較的容易に排除でき、以てキース
イッチ装置の組立工程を簡略化して製造コストを低減す
ることが可能になる。また、このようなキースイッチ装
置を多数備えるキーボードは、組立作業性及び操作性に
優れたものとなる。
【0084】また本発明によれば、打鍵操作されるキー
トップを有したキースイッチ装置において、キートップ
の打鍵操作感覚を悪化させることなく、ベース又はキー
トップに設けられるリンク枢着部と一対のリンク部材の
支軸との間の隙間に起因するリンク部材のがたつきを抑
制し、以て打鍵操作時に生じ得るキートップのがたつき
及び騒音を可及的に低減することが可能になる。また、
このようなキースイッチ装置を多数備えるキーボード
は、操作性に優れたものとなる。
【0085】さらに本発明によれば、打鍵操作されるキ
ートップを有したキースイッチ装置において、特にキー
トップがストローク上限位置に復帰する瞬間の部材間の
衝突音を可及的に低減することが可能になる。また、こ
のようなキースイッチ装置を多数備えるキーボードは、
静粛性に優れたものとなる。
【0086】さらに本発明によれば、打鍵操作されるキ
ートップを有したキースイッチ装置において、異なる材
料からなるキートップを確実かつ比較的容易に識別で
き、以て多数のキースイッチ装置を有するキーボードの
生産性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるキースイッチ装
置の分解斜視図である。
【図2】図1のキースイッチ装置におけるキートップ装
着前の状態を示す組立平面図である。
【図3】図1のキースイッチ装置で使用されるキートッ
プの底面図である。
【図4】図2の線IV−IVに沿った断面図である。
【図5】(a)図1のキースイッチ装置における突壁部
分を示す断面側面図、及び(b)変形例による突壁部分
を示す断面側面図である。
【図6】本発明の一実施形態によるキーボードの一部切
欠き斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるキースイッチ装
置の断面側面図である。
【図8】図7のキースイッチ装置で使用されるキートッ
プの部分拡大図である。
【図9】第2の実施形態によるキースイッチ装置で使用
できるリンク部材の変形例を示す部分拡大図である。
【図10】第2の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるリンク部材の他の変形例を示す部分拡大図であ
る。
【図11】第2の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるリンク部材のさらに他の変形例を示す部分拡大
図である。
【図12】第2の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるリンク部材及び枢着部の変形例を示す部分拡大
図である。
【図13】図12のリンク部材及び枢着部の組立時の状
態を示す断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態によるキースイッチ
装置の組立断面図である。
【図15】図14のキースイッチ装置で使用されるベー
スの斜視図である。
【図16】図14のキースイッチ装置における緩衝部の
作用を示す部分拡大断面図で、キートップの(a)スト
ローク下限位置及び(b)ストローク上限位置に対応す
る状態を示す。
【図17】第3の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるベースの変形例を底面側から示す部分斜視図で
ある。
【図18】図17のベースにおける緩衝部の作用を示す
部分拡大底面図で、キートップの(a)ストローク下限
位置及び(b)ストローク上限位置に対応する状態を示
す。
【図19】図17のベースと共に使用できるリンク部材
の変形例の部分平面図である。
【図20】第3の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるベースの他の変形例を示す部分斜視図である。
【図21】図20のベースにおける緩衝部の作用を示す
図で、キートップの(a)ストローク中間位置及び
(b)ストローク上限位置に対応する状態を示す。
【図22】第3の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるベースのさらに他の変形例を示す部分斜視図で
ある。
【図23】第3の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるベースのさらに他の変形例を示す部分斜視図で
ある。
【図24】第3の実施形態によるキースイッチ装置で使
用できるシート部材の変形例を示す斜視図である。
【図25】図24のシート部材における緩衝部の作用を
示す図で、キートップの(a)ストローク下限位置及び
(b)ストローク上限位置に対応する状態を示す。
【図26】本発明の第4の実施形態によるキースイッチ
装置で使用されるキートップの底面図である。
【図27】図26のキートップの側面図である。
【図28】変形例によるキートップの側面図で、(a)
1つの識別部を有する例、及び(b)深さの異なる2つ
の識別部を有する例を示す。
【図29】他の変形例によるキートップの部分拡大底面
図である。
【符号の説明】
10、70、100…キースイッチ装置 12、102、110、120…ベース 12b、102b、110b…内周面 14、72、90…キートップ 16、74…リンク部材 18…スイッチ機構 20、104…開口部 22、106…摺動係合部 24、76、92…枢着部 32、34、84、86…支軸 36、38…歯 42…突壁部分 48…メンブレンスイッチ 50…作動部材 60…キーボード 88…当接板 108…緩衝片 112…傾斜壁面 124、126、128…緩衝壁 130…高摩擦層 144、146…識別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 均 東京都品川区東五反田2丁目3番5号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内 (72)発明者 林 和敏 東京都品川区東五反田2丁目3番5号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA01 BA01 BB03 BB07 CB01 CB02 CB08 CD02 CD07 FB07 FB14 JA01 JF00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、該ベース上に配置されるキー
    トップと、互いに連動して該キートップを該ベース上で
    昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、該キート
    ップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するス
    イッチ機構とを具備し、前記一対のリンク部材の各々が
    その端部領域で前記キートップに回動自在に連結されて
    なるキースイッチ装置において、 前記ベースは、前記一対のリンク部材を受容可能な開口
    部を画成する内周面と、該内周面に設けられ、該内周面
    と該開口部に受容した該一対のリンク部材の各々の前記
    端部領域との間の隙間を局部的に低減する突壁部分とを
    備えることを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 ベースと、該ベース上に配置されるキー
    トップと、互いに連動して該キートップを該ベース上で
    昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、該キート
    ップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するス
    イッチ機構とを具備し、前記一対のリンク部材の各々が
    その端部領域で前記ベース及び前記キートップのいずれ
    か一方に回動自在に連結されてなるキースイッチ装置に
    おいて、 前記一対のリンク部材の各々は、少なくともその前記端
    部領域の一部分で局所的に、該リンク部材自体と連結相
    手の前記ベース又は前記キートップとの間に相対的に生
    じる弾性復元力により、該ベース又は該キートップに押
    付けられることを特徴とするキースイッチ装置。
  3. 【請求項3】 ベースと、該ベース上に配置されるキー
    トップと、互いに連動して該キートップを該ベース上で
    昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、該キート
    ップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するス
    イッチ機構とを具備し、前記一対のリンク部材の各々が
    その端部領域で前記ベース及び前記キートップのいずれ
    か一方に摺動自在に連結されてなるキースイッチ装置に
    おいて、 前記キートップの上昇動作に伴う前記一対のリンク部材
    の各々の前記端部領域の、前記ベース及び該キートップ
    のいずれか一方に対する摺動動作を、該キートップが昇
    降ストロークの上限位置に達する直前に徐々に制動する
    緩衝部を具備することを特徴とするキースイッチ装置。
  4. 【請求項4】 ベースと、該ベース上に配置されるキー
    トップと、該キートップを該ベース上で昇降方向へ案内
    支持する案内支持部材と、該キートップの昇降動作に対
    応して電気回路の接点を開閉するスイッチ機構とを具備
    するキースイッチ装置において、 前記キートップに、該キートップの品種の識別を可能に
    する識別部を設けたことを特徴とするキースイッチ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のキ
    ースイッチ装置を多数配列して構成されるキーボード。
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