JPH0927235A - キースイッチ及びこれを有するキーボード - Google Patents

キースイッチ及びこれを有するキーボード

Info

Publication number
JPH0927235A
JPH0927235A JP7177533A JP17753395A JPH0927235A JP H0927235 A JPH0927235 A JP H0927235A JP 7177533 A JP7177533 A JP 7177533A JP 17753395 A JP17753395 A JP 17753395A JP H0927235 A JPH0927235 A JP H0927235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
pair
key top
arm
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7177533A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Hayashi
和敏 林
Michihiro Aoyama
通啓 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Fujitsu Component Ltd filed Critical Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority to JP7177533A priority Critical patent/JPH0927235A/ja
Publication of JPH0927235A publication Critical patent/JPH0927235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パンタグラフを利用したキースイッチに関
し、低背化と組立の容易化を実現する。 【解決手段】 キートップ51は、その下面に、軸受部
51−3,51−5のみを有し、ハウジング55は、摺
動案内部55−2〜55−5のみを有する。パンタグラ
フ57は、平行の一対の細長の第1の腕部60−1,6
0−2と、第1の腕部の一端の摺動軸部60−1a,6
0−2aと、第1の腕部の他端の連結回動軸部60−3
と、補強梁60−4とよりなる第1のリンク60と、平
行の一対の細長の第2の腕部61−1,61−2と、第
2の腕部の一端の摺動軸部61−1a,61−2aと、
第2の腕部の他端の連結回動軸部61−3と、補強梁6
1−4とよりなる第2のリンク61とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキースイッチ及びこ
れを有するキーボードに係り、特に、ノート型のパーソ
ナルコンピュータに適用される低背タイプのキーボード
に適用されるキースイッチ及びこれを有するキーボード
に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、実用新案登録番号第3003
466号公報及び実開平5−66832号公報に記載し
てある従来の一例の低背タイプのキースイッチ10の一
部を示す。同図(A)は、操作前の状態、同図(B)
は、押し下げ操作したときの状態を示す。
【0003】キースイッチ10は、押し下げ操作される
キートップ11と、メンブレンスイッチ12を有するメ
ンブレンシート13と、メンブレンシート13を支持す
るサポートパネル14と、サポートパネル14に固定さ
れてメンブレンシート13上にもうけてあるハウジング
15と、操作時にキートップ11により押されて変形し
てメンブレンスイッチ12を押してこれを閉じるゴム製
のアクチュエータ16と、ハウジング15とキートップ
11との間に設けてあるパンタグラフ17とを有する。
【0004】パンタグラフ17は、第1のリンク20と
第2のリンク21とが、中央の位置で、ピン23によっ
て回動可能に連結された構造を有する。キートップ11
は、下面に、軸受部11aと、摺動案内部11bとを有
する。ハウジング15は、上面に、軸受部15aと、摺
動案内部15bとを有する。第1のリンク20のX1端
の軸24は、軸受部15aに回動可能に嵌合しており、
X2端の軸25は、摺動案内部11bに係合している。
第2のリンク21のX1端の軸26は、軸受部11aに
回動可能に嵌合しており、X2端の軸27は、摺動案内
部15bに係合している。
【0005】指先30でキートップ11を押し下げ操作
すると、図16(B)に示すように、パンタグラフ17
が折り畳まれる。即ち、軸25、27が夫々摺動案内部
11b、15bにより案内されつつX2方向に移動し
て、第1のリンク20が、軸24を中心に反時計方向
に、第2のリンク21が、軸26を中心に時計方向に同
じ速さで回動する。キートップ11は、パンタグラフ1
7に支持されて水平姿勢を保ったまま、下降する。図1
6(B)は、キートップ11が最下位置まで押し下げら
れたときの状態を示す。キートップ11が押し下げられ
ると、ゴム製のアクチュエータ16が潰れるように変形
して、メンブレンスイッチ12を押して、これが閉じ
る。
【0006】指先30をキートップ11から離すと、ゴ
ム製のアクチュエータ16の弾撥力でキートップ11が
Z1方向に押し上げられる。パンタグラフ17は、上記
とは逆に立ち上がるように変形し、キートップ11は、
パンタグラフ17に支持されて水平姿勢を保ったまま、
上昇する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のキー
スイッチ10は、以下の二つの問題点があった。 (1)低背化が十分でない(高さ寸法H1を小さく出来
ない)。キースイッチ10の高さ寸法H1は、サポート
パネル14の底面からハウジング15の最も高い部位ま
での高さ寸法H2と、押し下げられるキートップ11が
よぎる空間33の高さ寸法H2(キートップ11の押し
下げストロークSに対応する)と、キートップ11自身
の高さ(厚さ)寸法H3とを加算した寸法である。 摺
動案内部11bは、厚さt1のレール部31を有し、摺
動案内部15bは、厚さt2のレール部32を有する。
よって、キートップ11のうち、最も低い部位は、レー
ル部31の位置であり、ハウジング15の最も高い部位
は、レール部32の位置である。
【0008】ここで、第1には、キートップ11の摺動
案内部11bと、ハウジング15の摺動案内部15bと
が高さ方向上対向している関係上、上記の空間33を、
ハウジング15の最も高い部位とキートップ11の最も
低い部位との間に設ける必要があること、第2には、キ
ートップ11自身の高さ(厚さ)寸法H4が大きいこと
が原因で、キーボード10の高さ寸法H1は、十分に小
さく出来ていない。 (2)組立てがしにくい。
【0009】キースイッチ10は、通常、パンタグラ
フ17をハウジング15に組み込む、ゴム製のアクチ
ュエータ16をハウジング15に組み込む、キートッ
プ11をパンタグラフ17に組み付ける、の手順で組立
てられる。ここで、キートップ11をパンタグラフ17
に組み付けるときには、キートップ11をパンタグラフ
17に被せた状態で、軸受部11aを軸26にパチンと
嵌めると共に、摺動案内部11bを軸25にパチンと嵌
める作業が必要となる。
【0010】ここで、軸受部11aと摺動案内部11b
について、軸が入り込む開口(切欠)の部位についてみ
る。軸受部11aは開口(切欠)を下側に有しているた
め、キートップ11をパンタグラフ17に被せた状態で
キートップ11を押しつければ、軸受部11aが軸26
にパチンと嵌まる。しかし、摺動案内部11bは開口
(切欠)を側方に有しているため、キートップ11を押
しつけるだけで良いというわけにはいかず、何らかの治
具等を使って作業を行う必要があり、組立てがしにく
い。
【0011】そこで、本発明は、上記課題を解決したキ
ースイッチ及びこれを有するキーボードを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、押し
下げ操作されるキートップと、該キートップの下方に配
されたハウジングと、下側を該ハウジングに連結され、
上側を該キートップに連結されて、該ハウジングと該キ
ートップとの間に設けてあり、押し下げ操作されたキー
トップが下降するように該キートップを支持するパンタ
グラフと、該キートップの下側に位置しており、該キー
トップが押し下げ操作されたときに、該キートップによ
り押されて弾性変形して、接点を閉じると共に該キート
ップに押し上げ力を付与するアクチュエータとを有し、
該キートップは、その下面に、回動可能に支持する軸受
部のみを有し、該ハウジングは、摺動可能に支持する摺
動案内部のみを有し、該パンタグラフは、細長の第1の
腕部と、該第1の腕部の一端の摺動軸部と、該第1の腕
部の他端の連結回動軸部とよりなる第1のリンクと、細
長の第2の腕部と、該第2の腕部の一端の摺動軸部と、
該第2の腕部の他端の連結回動軸部とよりなる第2のリ
ンクとよりなり、第1のリンクが、その連結回動軸部
が、上記軸受部に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、
上記摺動案内部に摺動可能に嵌合した状態で、斜めの向
きで取り付けてあり、第2のリンクが、その連結回動軸
部が、上記軸受部に回動可能に嵌合し、その摺動軸部
が、上記摺動案内部に摺動可能に嵌合し、その第2の腕
部が、上記第1のリンクの第1の腕部と交差した状態
で、斜めの向きで取り付けてある構成としたものであ
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の該パンタグ
ラフは、平行の一対の細長の第1の腕部と、該一対の第
1の腕部の一端の摺動軸部と、該一対の第1の腕部の他
端に位置しており該一対の第1の腕部の他端の間を連結
している連結回動軸部と、該一対の第1の腕部の略中央
部の幅方向上両側の部位に位置する第1、第2の突起と
よりなる略U字状の第1のリンクと、平行の一対の細長
の第2の腕部と、該一対の第2の腕部の一端の摺動軸部
と、該一対の第2の腕部の他端に位置しており該一対の
第2の腕部の他端の間を連結している連結回動軸部とよ
りなる略U字状の第2のリンクとよりなり、上記第1の
リンクが、その連結回動軸部が、上記軸受部に回動可能
に嵌合し、その摺動軸部が、上記摺動案内部に摺動可能
に嵌合した状態で、斜めの向きで取り付けてあり、且
つ、上記第2のリンクが、その連結回動軸部が、上記軸
受部に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、上記摺動案
内部に摺動可能に嵌合し、第2の腕部が、上記第1のリ
ンクの第1の腕部と交差し、上記第1、第2の突起の間
に嵌合した構成としたものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の該パンタグ
ラフは、平行の一対の細長の第1の腕部と、該一対の第
1の腕部の一端の摺動軸部と、該一対の第1の腕部の他
端に位置しており該一対の第1の腕部の他端の間を連結
している連結回動軸部と、該一対の第1の腕部の略中央
部の幅方向上両側の部位に位置する第1、第2の突起と
よりなる略U字状の第1のリンクと、平行の一対の細長
の第2の腕部と、該一対の第2の腕部の一端の摺動軸部
と、該一対の第2の腕部の他端に位置しており該一対の
第2の腕部の他端の間を連結している連結回動軸部と、
該一対の第2の腕部の略中央部の幅方向上両側の部位に
位置する第1、第2の凹部とよりなる略U字状の第2の
リンクとよりなり、上記第1のリンクが、その連結回動
軸部が、上記軸受部に回動可能に嵌合し、その摺動軸部
が、上記摺動案内部に摺動可能に嵌合した状態で、斜め
の向きで取り付けてあり、且つ、上記第2のリンクが、
その連結回動軸部が、上記軸受部に回動可能に嵌合し、
その摺動軸部が、上記摺動案内部に摺動可能に嵌合し、
第2の腕部が、上記第1のリンクの第1の腕部と交差
し、その第1、第2の凹部が、上記第1、第2の突起の
間に嵌合した構成としたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
において、上記略U字状の第1のリンクは、連結回動軸
部の近傍において、平行の一対の細長の第1の腕部の間
を繋いで第1のリンクの剛性を補強する補強梁を有し、
且つ上記略U字状の第2のリンクは、連結回動軸部の近
傍において、平行の一対の細長の第2の腕部の間を繋い
で第2のリンクの剛性を補強する補強梁を有する構成を
有することを構成としたものである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1のハウジング
は、キートップを押し下げきったときに、請求項2又は
3の第1のリンクの連結回動軸部を受け止める受け止め
部と、請求項2又は3の第2のリンクの連結回動軸部を
受け止める受け止め部とを有する構成としたものであ
る。
【0017】請求項6の発明は、請求項2又は3におい
て、上記第1のリンクの第1の突起又は第2の突起は、
突起同士が対向する面とは反対側の面に、先端に向かう
につれて他方の突起に向かう方向に傾斜している斜面を
有する構成としたものである。
【0018】請求項7の発明は、請求項2又は3におい
て、上記第1のリンクの第1の突起又は第2の突起は、
他方の突起の長さより短い長さを有し、且つ、突起同士
が対向する面とは反対側の面に、先端に向かうにつれて
他方の突起に向かう方向に傾斜している斜面を有する構
成としたものである。
【0019】請求項8の発明は、請求項1乃至7のうち
いずれか一項記載のキースイッチが配列された構成とし
たものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例のキース
イッチ50を分解して示し、図2(A)は、操作前の状
態、同図(B)は、押し下げ操作したときの状態を示
す。図3は、キースイッチ50をキートップを透視して
示す平面図である。
【0021】キースイッチ50は、個片タイプのもので
あり、押し下げ操作されるキートップ51と、接近して
対向している二つの接点よりなるメンブレンスイッチ5
2を有するPETフィルム製のメンブレンシート53
と、メンブレンシート53を支持するサポートパネル5
4と、サポートパネル54に固定されてメンブレンシー
ト53上にもうけてあるハウジング55と、操作時にキ
ートップ51により押されて変形してメンブレンスイッ
チ52を押してこれを閉じるゴム製のアクチュエータ5
6と、ハウジング55とキートップ51との間に設けて
あるパンタグラフ57とを有する。
【0022】メンブレンスイッチ52は、メンブレンシ
ート53上に印刷されてなる接点よりなる。ハウジング
55とサポートパネル54とは、ねじ止めされて、又は
かしめによって固定してある。パンタグラフ57は、共
に略U字状をなす第1のリンク60と第2のリンク61
とが交差するように組み合わされた構造を有する。
【0023】第1のリンク60は、図4(A)乃至
(D)に併せて示すように、平行の一対の細長の第1の
腕部60−1,60−2と、連結回動軸部60−3と、
補強梁60−4と、摺動軸部60−1a,60−2a
と、第1の突起60−1b,60−2bと、第2の突起
60−1c,60−2cとを有する。
【0024】摺動軸部60−1a,60−2aは、一対
の第1の腕部60−1,60−2の一端より外側に突き
出ている。連結回動軸部60−3は、一対の第1の腕部
60−1,60−2の他端の間を連結している。補強梁
60−4は、連結回動軸部60−3より若干中央部側に
寄った部位において、平行の一対の細長の第1の腕部6
0−1,60−2の間を繋いでいる。この補強梁60−
4によって、第1のリンク60の剛性が補強されてお
り、第1のリンク60は捩じれ変形しにくくなってい
る。連結回動軸部60−3は、中央の部分に太径部60
−3aを有する。
【0025】第1の突起60−1bは、第1の腕部60
−1の略中央部であって、第1の腕部60−1を横向き
とした場合の、幅方向上上側の部位より、外側に突き出
ている。第2の突起60−1cは、第1の腕部60−1
の略中央部であって、幅方向上、第1の腕部60−1を
横向きとした場合の、下側の部位より、外側に突き出て
いる。第1の突起60−2b、第2の突起60−2c
は、第1の腕部60−2より、上記の第1の突起60−
1b、第2の突起60−1cの場合と同様に突き出てい
る。図5に拡大して示すように、第1の突起60−1
b、第2の突起60−1cは、共に円柱形状である。第
1の突起60−1bは、上側に、先端に向かうにつれて
下方に傾斜している斜面60−1b−1を有する。第2
のリンク61が、第1のリンク60と組み合わせ易いよ
うにするためである。別の第1の突起60−2b、第2
の突起60−2cは、第1の突起60−1b、第2の突
起60−1cと同じ構成であり、斜面60−2b−1を
有する。
【0026】第2のリンク61は、上記の第1のリンク
60と似た形状を有し、図6(A)乃至(D)に併せて
示すように、平行の一対の細長の第2の腕部61−1,
61−2と、連結回動軸部61−3と、補強梁61−4
と、摺動軸部61−1a,61−2aと、第1の凹部6
1−1b,61−2bと、第2の凹部61−1c,61
−2cとを有する。
【0027】摺動軸部61−1a,61−2aは、一対
の第2の腕部61−1,61−2の一端より外側に突き
出ている。連結回動軸部61−3は、一対の第2の腕部
61−1,61−2の他端の間を連結している。補強梁
61−4は、連結回動軸部61−3より若干中央部側に
寄った部位において、平行の一対の細長の第2の腕部6
1−1,61−2の間を繋いでいる。この補強梁61−
4によって、第2のリンク61の剛性が補強されてお
り、第2のリンク61は捩じれ変形しにくくなってい
る。連結回動軸部61−3は、中央の部分に太径部61
−3aを有する。
【0028】第1の凹部61−1bは、長孔の半分に対
応した形状を有し、第2の腕部61−1の略中央部であ
って、第2の腕部61−1を横向きとした場合の、幅方
向上上側縁の部位に形成してある。第2の凹部61−1
cは、長孔の半分に対応した形状を有し、第2の腕部6
1−1の略中央部であって、幅方向上、第1の腕部61
−1を横向きとした場合の、下側縁の部位に形成してあ
る。第1の凹部61−2b、第2の凹部61−2cは、
第2の腕部61−2に、上記の第1の凹部61−1b、
第2の凹部61−1cの場合と同様に形成してある。図
7に拡大して示すように、第2の凹部61−1cは、第
2の腕部61−1の内側面側に、面取りされた斜面61
−1c−1を有する。第2のリンク61が、第1のリン
ク60と組み合わせ易いようにするためである。別の第
1の凹部61−2b、第2の凹部61−2cは、上記の
第1の凹部61−1b、第2の凹部61−1cと同じ構
成であり、面取りされた斜面61−2c−1を有する。
【0029】第1のリンク60と第2のリンク61と
は、第2のリンク61の平行の一対の細長の第2の腕部
61−1,61−2が、第1のリンク60の平行の一対
の細長の第1の腕部60−1,60−2の外側に位置
し、且つ、一の第2の腕部61−1が第1の突起60−
1bと、第2の突起60−1cとの間に嵌合し、別の第
2の腕部61−2が第1の突起60−2bと、第2の突
起60−2cとの間に嵌合して、交差した状態で組み合
わされている。具体的には、一側の第1の腕部60−1
と第2の腕部61−1とについてみると、図12に示す
ように、第1の凹部61−1b内に第1の突起60−1
bが嵌合し、第2の凹部61−1c内に第2の突起60
−1c嵌合している。第1、第2の突起60−1b、6
0−1cは、夫々第1、第2の凹部61−1b、61−
1c内をその長手方向に移動可能である。このため、第
1のリンク60と第2のリンク61とは、交差している
箇所を中心に、ある角度範囲内で、独立に回動可能であ
る。
【0030】パンタグラフ57が上記の構成であること
によって、ハウジング55及びキートップ51は、以下
の述べる構造を有する。ハウジング55は、図8(A)
乃至(D)、図9、及び図10に併せて示すように、矩
形板状の本体部55−1に、4つの摺動案内部55−2
乃至55−5と、2つの受け止め部55−6,55−7
と、開口55−8とを設けてなる構造を有する。
【0031】開口55−8は、中央の円形の開口部55
−8aと、円形開口部55−8aのY2端側よりX2方
向に延在している細長の開口部55−8bと、円形開口
部55−8aのY2端側よりX1方向に延在している細
長開口部55−8cと、円形開口部55−8aのY1端
側よりX2方向に延在している細長開口部55−8d
と、円形開口部55−8aのY1端側よりX1方向に延
在している細長開口部55−8eとよりなる。円形開口
部55−8aは、ゴム製のアクチュエータ56に対応す
る大きさを有し、ゴム製のアクチュエータ56を受け入
れてこれを位置規制する。細長開口部55−8b及び5
5−8dは、第1のリンク60の平行の一対の細長の第
1の腕部60−1,60−2の特に先端側の部分を受け
入れる。細長開口部55−8c及び55−8eは、第2
のリンク61の平行の一対の細長の第2の腕部61−
1,61−2の特に先端側の部分を受け入れる。
【0032】また、各細長開口部55−8b乃至55−
8eの先端側は、板状の本体部55−1の中心側に少し
伸びている入江状の凹部55−8b−1乃至55−8e
−1を有する。後述するように、第1、第2のリンク6
0、61は、平行の一対の細長の第1、第2の腕部60
−1,60−2,61−1,61−2の先端を少しすぼ
め、差し込み、すぼめを解除することによって、摺動軸
部60−1a,60−2a,61−1a,61−2aが
摺動案内部55−2乃至55−5に嵌合させられる。上
記の凹部55−8b−1乃至55−8e−1は、すぼめ
られた状態の第1、第2の腕部60−1,60−2,6
1−1,61−2の先端を受け入れる。
【0033】受け止め部55−6,55−7は、図10
に示すように、夫々上面に、円柱状の凹部55−6a,
55−7aを有する。凹部55−6a,55−7aは、
Y1,Y2方向に延在しており、且つ上記太径部60−
3a,61−3aに対応する径の円柱の周側面に対応す
る形状を有する。この受け止め部55−6,55−7
は、円形開口部55−8aに臨んで、円形開口部55−
8aのX1側とX2側とに設けてある。一の受け止め部
55−6は、第1のリンク60の太径部60−3aを受
け止める。別の受け止め部55−7は、第2のリンク6
1の太径部61−3aを受け止める。
【0034】摺動案内部55−2乃至55−5は、夫々
細長開口部55−8b,55−8d,55−8c,55
−8eの先端の外側の部位に形成してある。摺動案内部
55−2乃至55−5は、図9に示すように、板状の本
体部55−1の底面側より凹状にえぐられており、X
1,X2方向に延在している凹部よりなる。摺動案内部
55−2乃至55−5は、細長開口部55−8b,55
−8d,55−8c,55−8e側が細長開口部55−
8b,55−8d,55−8c,55−8eに開口して
いる。また、摺動案内部55−2乃至55−5は、夫々
板状の本体部55−1の上面より突き出ている天板部5
5−2a乃至55−5aを有する。なお、ハウジング5
5がサポートパネル54に固定された状態では、摺動案
内部55−2乃至55−5の下側の開口面は、メンブレ
ンシート53によって塞がれている。
【0035】ここで、摺動案内部55−2乃至55−5
の下側の開口面がメンブレンシート53によって塞がれ
る構成である故、摺動案内部55−2乃至55−5は単
に凹部であればよい。従って、ハウジング55は、スラ
イド方式ではない、通常の金型を使用して成形される。
【0036】キートップ51は、図11に併せて示すよ
うに、偏平形状のキートップ本体51−1と、キートッ
プ本体51−1の下面に突き出ている4つの軸受部51
−2乃至51−5、及び円形凸部51−6とよりなる。
軸受部51−2は、図11の一部に拡大して示すよう
に、キートップ本体51−1の下面に突き出ているリブ
51−2aに形成してある略U字状の切り込み51−2
bよりなる。他の軸受部51−3乃至51−5も、同じ
構成である。各切り込み51−2bの開口は、共に下を
むいている。
【0037】このため、キートップ51も、スライド方
式ではない、通常の金型を使用して成形される。次に、
キースイッチ50の主要部の構成について、特に図1、
2、3を参照して説明する。
【0038】パンタグラフ57は、摺動軸部60−1
a,60−2a,61−1a,61−2aが案内部55
−2乃至55−5にX1,X2方向に摺動可能に嵌合し
た状態で、ハウジング55に支持されている。キートッ
プ51は、軸受部51−2、51−3が、第1のリンク
60の連結回動軸部60−3の両端近傍の部位と嵌合
し、軸受部51−4、51−5が、第2のリンク61の
連結回動軸部61−3の両端近傍の部位と嵌合して、パ
ンタグラフ57上に支持されている。連結回動軸部60
−3,61−3は、軸受部51−2乃至51−5に対し
て回動可能である。略円筒状のゴム製のアクチュエータ
56が、ハウジング55の円形開口部55−8aに嵌合
して位置決め規制されて、メンブレンシート53上に載
っている。アクチュエータ56の上面は、キートップ5
1を押し上げている。パンタグラフ57は、立ち上がっ
た状態にある。
【0039】次に、キートップ51を操作したときのキ
ースイッチ50の動作について説明する。指先30でキ
ートップ51を押し下げ操作すると、図2(B)に示す
ように、パンタグラフ57が折り畳まれる。即ち、摺動
軸部60−1a,60−2aが夫々摺動案内部55−
2,55−3により案内されつつX2方向に移動して、
第1のリンク60が、X2方向に移動しつつある摺動軸
部60−1a,60−2aを中心に時計方向に回動す
る。また、摺動軸部61−1a,61−2aが夫々摺動
案内部55−4,55−5により案内されつつX1方向
に移動して、第2のリンク61が、X1方向に移動しつ
つある摺動軸部61−1a,61−2aを中心に反時計
方向に回動する。キートップ51は、パンタグラフ57
に支持されて水平姿勢を保ったまま、下降する。図2
(B)は、キートップ51が最下位置まで押し下げられ
たときの状態を示す。キートップ51が押し下げられる
と、ゴム製のアクチュエータ56が潰れるように変形し
て、メンブレンスイッチ52を押して、これが閉じる。
【0040】指先30をキートップ51から離すと、ゴ
ム製のアクチュエータ56の弾撥力でキートップ51が
Z1方向に押し上げられる。パンタグラフ57は、上記
とは逆に立ち上がるように変形し、キートップ51は、
パンタグラフ57に支持されて水平姿勢を保ったまま、
上昇する。
【0041】次に、上記構成のキースイッチ50の特長
について説明する。 (1)低背である(高さ寸法H11が小さい)。図2に
示すように、キースイッチ50の高さ寸法H11は、サ
ポートパネル53の底面からハウジング54の最も高い
部位までの高さ寸法H12と、押し下げられるキートッ
プ51がよぎる空間63の高さ寸法H13(キートップ
51の押し下げストロークSに対応する)と、キートッ
プ51自身の高さ(厚さ)寸法H14とを加算した寸法
である。
【0042】キートップ51のうち、最も低い部位は、
軸受部51−2乃至51−5の位置であり、ハウジング
55の最も高い部位は、天板部55−2a乃至55−5
aの位置である。天板部55−2a乃至55−5aはハ
ウジング本体部55−1上面より若干突き出しているけ
れども、軸受部51−2乃至51−5はキートップ本体
51−1の下面より少しも突き出していない。軸受部5
1−2乃至51−5には、従来のレール部に相当する部
分が必要でなく、軸受部51−2の高さ寸法H15は小
さい。
【0043】ここで、キートップ51には軸受部51−
2乃至51−5だけが設けてあるため、上記の空間63
の上端は、小さい高さ寸法H15を有する軸受部51−
2乃至51−5の下端であり、キートップ51の高さ位
置は、従来より低い。更には、キートップ51には軸受
部51−2乃至51−5だけが設けてある、従来のレー
ル部に相当する部分が無いため、キートップ51自身の
高さ(厚さ)寸法H14が従来にくらべて小さい。
【0044】このため、キースイッチ50の高さ寸法H
11は、従来のキースイッチ10の高さ寸法H1より小
さく、キースイッチ50は低背である。 (2)キートップ51のうちのコーナ部を押した場合で
も、キートップ51は水平姿勢を保ったまま、下降す
る。
【0045】例えば、図12に示すように、キートップ
51のうちの一のコーナ部64を押した場合についてみ
る。キートップ51のコーナ部64が押されると、先
ず、コーナ部64の直ぐ下側に位置する第1のリンク6
0が、摺動軸部60−1aを中心に時計方向に回動す
る。第1のリンク60が回動することによって、第1の
突起60−1bが、第2のリンク61の第1の凹部61
−1bをZ2方向に押し、第2のリンク61が、摺動軸
部61−1aを中心に反時計方向に回動される。
【0046】しかも、第1のリンク60は、補強梁60
−4を有し、剛性が補強されており、捩じれ変形せず、
Y1側の第1の腕部60−2もY2側の第1の腕部60
−1と一体的に回動する。このため、第1の腕部60−
2の第1の突起60−2bが、第2のリンク61の第1
の凹部61−2bをZ2方向に押し、第2のリンク61
のY1側の第2の腕部61−2も反時計方向に回動され
る。即ち、第1のリンク60及び第2のリンク61が、
共に捩じれ変形せずに回動する。
【0047】これによって、キートップ51は、少しも
傾斜することなく、水平姿勢を保ったまま、下降する。
キートップ51のコーナ部64とは反対側のコーナ部6
5が押された場合には、先ず、コーナ部65の直ぐ下側
に位置する第2のリンク61が、摺動軸部61−1aを
中心に反時計方向に回動する。第2のリンク61が回動
することによって、第2の凹部61−2cが、第1のリ
ンク60の第2の突起60−1cをZ2方向に押し、第
1のリンク60が、摺動軸部60−1aを中心に時計方
向に回動される。
【0048】これによって、キートップ51は、少しも
傾斜することなく、水平姿勢を保ったまま、下降する。
即ち、キートップ51のどの部位を押した場合でも、パ
ンタグラフ57は正常に折り畳まれ、キートップ51
は、少しも傾斜することなく、水平姿勢を保ったまま、
下降する。 (3)メンブレンスイッチ52等が保護される。
【0049】図2(B)に示すように、キートップ51
を最も押し下げた位置は、太径部60−3aが受け止め
部55−6に当たり、太径部61−3aが受け止め部5
5−7に当たることによって規制される。このため、キ
ートップ51を強く押し下げ操作した場合でも、メンブ
レンスイッチ52が過度に強く押されることはなく、メ
ンブレンスイッチ52が保護される。
【0050】また、太径部60−3a,61−3aは、
連結回動軸部60−3,61−3の中央にあるため、太
径部60−3a,61−3aが受け止め部55−6,5
5−7に勢いよくあたっても、パンタグラフ57が壊れ
る虞はない。更には、キートップ51のうち、X1,X
2側の二箇所を受け止められるため、キートップ51は
少しも傾斜しない。 (4)パンタグラフ57は高い機械的強度を有する。
【0051】第2のリンク61の細長の第2の腕部61
−1は、幅方向上両側に、第1の凹部61−1bと、第
2の凹部61−1cとを有し、くびれた部分を有する。
パンタグラフ57のうち、機械的強度が弱い部分はこの
くびれた部分である。しかし、第2の腕部61−1の中
央部分は比較的広くとれるため、図7に示すように、く
びれた部分の幅Wは、比較的大きい。よって、パンタグ
ラフ57は高い機械的強度を有する。 (5)組立がし易い。
【0052】キースイッチ50の上側の部分は、図13
に示すように、第1のリンク60をハウジング55に
組み込む工程70、第2のリンク61をハウジング5
5に組み込み、、第1のリンク60と組み合わせる工程
71、ゴム製のアクチュエータ56をハウジング55
に組み込む工程72、キートップ51をパンタグラフ
57に組み付ける工程73、の手順で組立てる。
【0053】工程70について。 第1のリンク60は、平行の一対の細長の第1の腕部6
0−1,60−2の先端を少しすぼめ、凹部55−8b
−1,55−8d−1内に差し込み、すぼめを解除する
ことによって、ハウジング55に組み込まれる。すぼめ
を解除すると、摺動軸部60−1a,60−2aが、摺
動案内部55−2,55−3に側方から嵌合する。第1
のリンク60は、倒した状態とされ、太径部60−3a
が受け止め部55−6に載置されて凹部55−6aに嵌
合して、横にずれないように位置規制される。
【0054】上記の凹部55−8b−1,55−8d−
1が存在することによって、第1のリンク60は容易に
組み込まれる。 工程71について。 第2のリンク61は、平行の一対の細長の第2の腕部6
1−1,61−2を、既に組み込まれている第1のリン
ク60の平行の一対の細長の第1の腕部60−1,60
−2の外側に位置するようにし、先端を少しすぼめ、凹
部55−8c−1,55−8e−1内に差し込み、すぼ
めを解除することによって、ハウジング55に組み込ま
れる。続いて、第2のリンク61は、強制的に倒され
て,水平とされ、この過程で、第1のリンク60と組み
合わされ、パンタグラフ57が形成される。
【0055】すぼめを解除すると、摺動軸部61−1
a,61−2aが、摺動案内部55−4,55−5に側
方から嵌合する。上記の凹部55−8c−1,55−8
e−1が存在することによって、第2のリンク61はハ
ウジング55に容易に組み込まれる。
【0056】また、第2のリンク61を強制的に倒すと
きに、第2の凹部61−1cの面取りされた斜面61−
1c−1が第1の突起60−1bの斜面60−1b−1
に案内され、平行の一対の細長の第2の腕部61−1,
61−2は外側に膨らむように弾性的に撓まされて第1
の突起60−1bの箇所を通過する。通過すると、平行
の一対の細長の第2の腕部61−1,61−2は元に戻
り、第1の突起60−1bと第2の突起60−1cとの
間に嵌合する。
【0057】即ち、第2のリンク61を第1のリンク6
0と組み合わせて、パンタグラフ57を形成する作業
は、治具を使用せずに、単に第2のリンク61を強制的
に倒すだけでよく、し易い。また、太径部61−3aが
受け止め部55−7に載置されて凹部55−7aに嵌合
して、横にずれないように位置規制される。
【0058】工程72について。 ゴム製のアクチュエータ56を、ハウジング55の円形
開口部55−8aに嵌合させて、メンブレンシート53
上に置く。 工程73について。
【0059】キートップ51をその4つの軸受部51−
2乃至51−5の下側の開口を連結回動軸部60−3,
61−3に位置あわせて、キートップ51をパンタグラ
フ57に被せた状態でキートップ51を押しつける。こ
れにより、軸受部51−2乃至51−5が連結回動軸部
60−3,61−3にパチンと嵌まり、キートップ51
がパンタグラフ57に組み付けられる。
【0060】即ち、治具は使用せずにキートップ51を
単に押しつけるだけで済み、キートップ51をパンタグ
ラフ57に組み付ける作業はし易い。ここで、パンタグ
ラフ57は受け止め部55−6,55−7によって横に
ずれないように位置規制されているため、キートップ5
1をパンタグラフ57に組み付ける作業は、安定に行わ
れる。
【0061】図14は、上記のキースイッチ50が複数
並んで設けられた構成のキーボード60を示す。このキ
ーボード80は、従来に比べて更に薄厚の低背タイプで
あり、ノート型のパーソナルコンピュータに適用され
る。次に、変形例について説明する。
【0062】図15は、第1のリンクの変形例を示す。
第1のリンク60Aは、第1の突起60A−1bを有す
る。第1の突起60A−1bは、第2の突起60A−1
cより寸法a短く、且つ斜面60A−1b−1を有す
る。また、上記とは逆に、第2のリンク、第1のリンク
の順で組み込んでもよい。この場合には、第1のリンク
のうち下側に位置する第2の突起の下面に斜面を形成す
ればよい。
【0063】ハウジングは、複数のキースイッチが並ん
だサイズのものでもよい。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
キートップは、その下面に、回動可能に支持する軸受部
のみを有する構成であるため、キートップの下面に、軸
受部に加えて、摺動可能に支持する摺動案内部も設けた
構成に比べて、キートップ自体を偏平と得る。また、キ
ートップは、その下面に、回動可能に支持する軸受部の
みを有し、且つハウジングは、摺動可能に支持する摺動
案内部のみを有する構成としてあるため、キートップを
押しつけ操作したときに、摺動案内部同士が対向するこ
とがなく、軸受部と摺動案内部とが対向することにな
り、摺動案内部同士が対向する場合に比べて、キースイ
ッチの高さを低くすることが出来る。これらによって、
従来に比べてキースイッチを低背化出来る。
【0065】また、キートップは、その下面に、回動可
能に支持する軸受部のみを有する構成であるため、キー
トップをパンタグラフに被せて押しつけるだけで、治具
等は使用せずに、キートップをパンタグラフと結合させ
ることが出来、よって、キースイッチを従来に比べて簡
単に組立て出来る。
【0066】請求項2の発明によれば、第1、第2のリ
ンクが、共に略U字状である構成であるため、第1、第
2のリンクの取り扱いがし易い。また、第2のリンクの
第2の腕部が、第1のリンクの第1の腕部と交差し、第
1、第2の突起の間に嵌合した構成であるため、第1の
リンクと第2のリンクとを組み合わせる組立がし易い。
また、第1、第2の突起を設けた構成であるため、一の
リンクの動きを他のリンクに伝えることが出来、よっ
て、キートップのコーナ部を押した場合にも、パンタグ
ラフを正常に動作させることが出来、キートップが水平
姿勢を維持したまま下降するようにすることが出来る。
【0067】請求項3の発明によれば、第2のリンクの
第2の腕部の第1、第2の凹部が、第1のリンクの第1
の腕部の第1、第2の突起の間に嵌合した構成であるた
め、嵌合する部位を決まり、よって、第1のリンクと第
2のリンクとを組み合わせる組立がし易い。また、一の
リンクの動きを他のリンクに伝えることが出来、よっ
て、キートップのコーナ部を押した場合にも、パンタグ
ラフを正常に動作させることが出来、キートップが水平
姿勢を維持したまま下降するようにすることが出来る。
【0068】請求項4の発明によれば、補強梁を設けた
構成としてあるため、略U字状の第1、第2のリンクを
捩じれ変形しにくくし得、よって、キートップのコーナ
部を押した場合にも、パンタグラフが正常に動作し、キ
ートップが水平姿勢を維持したまま下降するようにする
ことが出来る。
【0069】請求項5の発明によれば、受け止め部を設
けた構成としてあるため、キートップを押し下げきった
位置、所謂ストロークエンドが決まり、よって、接点に
過度に強い力が加わることを防止し得、接点が損傷する
ことを防止出来る。請求項6の発明によれば、第1の突
起又は第2の突起に斜面を設けた構成としてあるため、
例えば、第2のリンクを第1のリンクに組み付けるとき
に、単に第2のリンクを押しつけるだけで、第2のリン
クの第2の腕部が、第1の突起を容易に乗り越えること
が出来、よって、パンタグラフの組立を容易に行うこと
が出来る。
【0070】請求項7の発明によれば、第1のリンクの
第1の突起又は第2の突起は、他方の突起の長さより短
い長さを有し、且つ、突起同士が対向する面とは反対側
の面に、先端に向かうにつれて他方の突起に向かう方向
に傾斜している斜面を有する構成としてあるため、例え
ば、第2のリンクを第1のリンクに組み付けるときに、
単に第2のリンクを押しつけるだけで、第2のリンクの
第2の腕部が、第1の突起を容易に乗り越えることが出
来、よって、パンタグラフの組立を容易に行うことが出
来る。
【0071】請求項8の発明によれば、請求項1乃至7
のうちいずれか一項記載のキースイッチが配列された構
成であるため、キーボードの厚さが薄くなり、従来に比
べて低背化したキーボードを実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキースイッチの一実施例の分解斜視図
である。
【図2】図1のキースイッチの立面図である。
【図3】図1のキースイッチの平面図である。
【図4】第1のリンクを示す図である。
【図5】図4中、第1、第2の突起の部分を拡大して示
す斜視図である。
【図6】第2のリンクを示す図である。
【図7】図6中、第1、第2の凹部の部分を拡大して示
す斜視図である。
【図8】ハウジングを示す図である。
【図9】図8(A)中、IX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図8(A)中、X−X線に沿う断面図であ
る。
【図11】キートップの底面図である。
【図12】キースイッチ操作時のパンタグラフの動作を
説明する図である。
【図13】キースイッチの組立工程図である。
【図14】図2のキースイッチを設けてなるキーボード
を示す図である。
【図15】第1のリンクの変形例を示す図である。
【図16】従来例を示す図である。
【符号の説明】
50 キースイッチ 51 キートップ 51−1 キートップ本体 51−2〜51−5 軸受部 51−2a リブ 51−2b 略U字状の切り込み 51−6 円形凸部 52 メンブレンスイッチ 53 メンブレンシート 54 サポートパネル 55 ハウジング 55−1 ハウジング本体部 55−2〜55−5 摺動案内部 55−2a〜55−5a 天板部 55−6,55−7 受け止め部 55−6a,55−7a 凹部 55−8 開口 55−8a 円形開口部 55−8b〜55−8e 細長開口部 55−8b−1〜55−8e−1 凹部 56 ゴム製のアクチュエータ 57 パンタグラフ 60,60A 第1のリンク 60−1,60−2 第1の腕部 60−1a,60−2a 摺動軸部 60−1b,60−2b,60A−1b 第1の突起 60−1c,60−2c 第2の突起 60−1b−1,60A−1b−1 斜面 60−3 連結回動軸部 60−4 補強梁 61 第2のリンク 61−1,61−2 第2の腕部 61−1a,61−2a 摺動軸部 61−1b,61−2b 第1の凹部 61−1c,61−2c 第2の凹部 61−3 連結回動軸部 61−4 補強梁 63 空間 80 キーボード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し下げ操作されるキートップと、 該キートップの下方に配されたハウジングと、 下側を該ハウジングに連結され、上側を該キートップに
    連結されて、該ハウジングと該キートップとの間に設け
    てあり、押し下げ操作されたキートップが下降するよう
    に該キートップを支持するパンタグラフと、 該キートップの下側に位置しており、該キートップが押
    し下げ操作されたときに、該キートップにより押されて
    弾性変形して、接点を閉じると共に該キートップに押し
    上げ力を付与するアクチュエータとを有し、 該キートップは、その下面に、回動可能に支持する軸受
    部のみを有し、 該ハウジングは、摺動可能に支持する摺動案内部のみを
    有し、 該パンタグラフは、 細長の第1の腕部と、該第1の腕部の一端の摺動軸部
    と、該第1の腕部の他端の連結回動軸部とよりなる第1
    のリンクと、 細長の第2の腕部と、該第2の腕部の一端の摺動軸部
    と、該第2の腕部の他端の連結回動軸部とよりなる第2
    のリンクとよりなり、 第1のリンクが、その連結回動軸部が、上記軸受部に回
    動可能に嵌合し、その摺動軸部が、上記摺動案内部に摺
    動可能に嵌合した状態で、斜めの向きで取り付けてあ
    り、第2のリンクが、その連結回動軸部が、上記軸受部
    に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、上記摺動案内部
    に摺動可能に嵌合し、その第2の腕部が、上記第1のリ
    ンクの第1の腕部と交差した状態で、斜めの向きで取り
    付けてある構成としたことを特徴とするキースイッチ。
  2. 【請求項2】請求項1の該パンタグラフは、 平行の一対の細長の第1の腕部と、該一対の第1の腕部
    の一端の摺動軸部と、該一対の第1の腕部の他端に位置
    しており該一対の第1の腕部の他端の間を連結している
    連結回動軸部と、該一対の第1の腕部の略中央部の幅方
    向上両側の部位に位置する第1、第2の突起とよりなる
    略U字状の第1のリンクと、 平行の一対の細長の第2の腕部と、該一対の第2の腕部
    の一端の摺動軸部と、該一対の第2の腕部の他端に位置
    しており該一対の第2の腕部の他端の間を連結している
    連結回動軸部とよりなる略U字状の第2のリンクとより
    なり、 上記第1のリンクが、その連結回動軸部が、上記軸受部
    に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、上記摺動案内部
    に摺動可能に嵌合した状態で、斜めの向きで取り付けて
    あり、且つ、上記第2のリンクが、その連結回動軸部
    が、上記軸受部に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、
    上記摺動案内部に摺動可能に嵌合し、第2の腕部が、上
    記第1のリンクの第1の腕部と交差し、上記第1、第2
    の突起の間に嵌合した構成としたことを特徴とするキー
    スイッチ。
  3. 【請求項3】請求項1の該パンタグラフは、 平行の一対の細長の第1の腕部と、該一対の第1の腕部
    の一端の摺動軸部と、該一対の第1の腕部の他端に位置
    しており該一対の第1の腕部の他端の間を連結している
    連結回動軸部と、該一対の第1の腕部の略中央部の幅方
    向上両側の部位に位置する第1、第2の突起とよりなる
    略U字状の第1のリンクと、 平行の一対の細長の第2の腕部と、該一対の第2の腕部
    の一端の摺動軸部と、該一対の第2の腕部の他端に位置
    しており該一対の第2の腕部の他端の間を連結している
    連結回動軸部と、該一対の第2の腕部の略中央部の幅方
    向上両側の部位に位置する第1、第2の凹部とよりなる
    略U字状の第2のリンクとよりなり、 上記第1のリンクが、その連結回動軸部が、上記軸受部
    に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、上記摺動案内部
    に摺動可能に嵌合した状態で、斜めの向きで取り付けて
    あり、且つ、上記第2のリンクが、その連結回動軸部
    が、上記軸受部に回動可能に嵌合し、その摺動軸部が、
    上記摺動案内部に摺動可能に嵌合し、第2の腕部が、上
    記第1のリンクの第1の腕部と交差し、その第1、第2
    の凹部が、上記第1、第2の突起の間に嵌合した構成と
    したことを特徴とするキースイッチ。
  4. 【請求項4】上記略U字状の第1のリンクは、連結回動
    軸部の近傍において、平行の一対の細長の第1の腕部の
    間を繋いで第1のリンクの剛性を補強する補強梁を有
    し、且つ上記略U字状の第2のリンクは、連結回動軸部
    の近傍において、平行の一対の細長の第2の腕部の間を
    繋いで第2のリンクの剛性を補強する補強梁を有する構
    成を有することを構成としたことを特徴とする請求項2
    又は請求項3記載のキースイッチ。
  5. 【請求項5】請求項1のハウジングは、キートップを押
    し下げきったときに、請求項2又は3の第1のリンクの
    連結回動軸部を受け止める受け止め部と、請求項2又は
    3の第2のリンクの連結回動軸部を受け止める受け止め
    部とを有する構成としたことを特徴とするキースイッ
    チ。
  6. 【請求項6】上記第1のリンクの第1の突起又は第2の
    突起は、突起同士が対向する面とは反対側の面に、先端
    に向かうにつれて他方の突起に向かう方向に傾斜してい
    る斜面を有する構成としたことを特徴とする請求項2又
    は3記載のキースイッチ。
  7. 【請求項7】上記第1のリンクの第1の突起又は第2の
    突起は、他方の突起の長さより短い長さを有し、且つ、
    突起同士が対向する面とは反対側の面に、先端に向かう
    につれて他方の突起に向かう方向に傾斜している斜面を
    有する構成としたことを特徴とする請求項2又は3記載
    のキースイッチ。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の
    キースイッチが配列された構成としたことを特徴とする
    キーボード。
JP7177533A 1995-07-13 1995-07-13 キースイッチ及びこれを有するキーボード Pending JPH0927235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7177533A JPH0927235A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 キースイッチ及びこれを有するキーボード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7177533A JPH0927235A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 キースイッチ及びこれを有するキーボード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0927235A true JPH0927235A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16032603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7177533A Pending JPH0927235A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 キースイッチ及びこれを有するキーボード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0927235A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6257782B1 (en) 1998-06-18 2001-07-10 Fujitsu Limited Key switch with sliding mechanism and keyboard
US6376789B2 (en) 2000-04-14 2002-04-23 Fujitsu Takamisawa Component Ltd. Key switch and keyboard
JP2009181961A (ja) * 2009-05-11 2009-08-13 Fujitsu Component Ltd キースイッチ装置及びキーボード
JP2010282946A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Primax Electronics Ltd 鋏型連接部材を備えたキー構造
JP2012022993A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Oki Electric Ind Co Ltd キースイッチ構造
JP2012243627A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Oki Electric Ind Co Ltd キースイッチ構造
US8779308B2 (en) 2011-02-07 2014-07-15 Fujitsu Component Limited Key switch device and keyboard
US9741507B2 (en) 2013-12-13 2017-08-22 Fujitsu Component Limited Key switch device and keyboard
US11004627B2 (en) 2017-03-30 2021-05-11 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member and key switch device
US11862415B2 (en) 2013-05-14 2024-01-02 Fujitsu Component Limited Keyswitch device and keyboard

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6257782B1 (en) 1998-06-18 2001-07-10 Fujitsu Limited Key switch with sliding mechanism and keyboard
US6376789B2 (en) 2000-04-14 2002-04-23 Fujitsu Takamisawa Component Ltd. Key switch and keyboard
JP2009181961A (ja) * 2009-05-11 2009-08-13 Fujitsu Component Ltd キースイッチ装置及びキーボード
JP2010282946A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Primax Electronics Ltd 鋏型連接部材を備えたキー構造
JP2012022993A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Oki Electric Ind Co Ltd キースイッチ構造
US8779308B2 (en) 2011-02-07 2014-07-15 Fujitsu Component Limited Key switch device and keyboard
JP2012243627A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Oki Electric Ind Co Ltd キースイッチ構造
US11862415B2 (en) 2013-05-14 2024-01-02 Fujitsu Component Limited Keyswitch device and keyboard
US9741507B2 (en) 2013-12-13 2017-08-22 Fujitsu Component Limited Key switch device and keyboard
US10410806B2 (en) 2013-12-13 2019-09-10 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member for a key switch device
US11011329B2 (en) 2013-12-13 2021-05-18 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member for a key switch device
US11004627B2 (en) 2017-03-30 2021-05-11 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member and key switch device
US11355293B2 (en) 2017-03-30 2022-06-07 Fujitsu Component Limited Reaction force generating member and key switch device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4377398B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
EP0543649B1 (en) Keyswitch assembly
EP0887818B1 (en) Push Button switch and manufacturing method of the same
JP2009004392A (ja) キースイッチ
US20060000695A1 (en) Key switch
US5555971A (en) Key switch
JPH0927235A (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4138898B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4343932B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4343934B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4343933B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4084397B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4050769B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4050770B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP4308836B2 (ja) キースイッチ及びこれを有するキーボード
JP3352680B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352678B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352677B2 (ja) キースイッチ装置
JP4154445B2 (ja) キースイッチ用リンク
JP3299535B2 (ja) キースイッチ装置
JPH11152U (ja) キ―スイッチ
JP3201384B2 (ja) キースイッチ装置
JP2877229B2 (ja) キースイッチ装置
JP2002083526A (ja) キースイッチ装置
JP2002150874A (ja) キースイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060613