JP2001295916A - 車両の自動変速装置 - Google Patents

車両の自動変速装置

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JP2001295916A JP2000115873A JP2000115873A JP2001295916A JP 2001295916 A JP2001295916 A JP 2001295916A JP 2000115873 A JP2000115873 A JP 2000115873A JP 2000115873 A JP2000115873 A JP 2000115873A JP 2001295916 A JP2001295916 A JP 2001295916A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速モードにおける車両の加速・減速時
のフィーリングを良好にできる車両の自動変速装置を提
供する。 【解決手段】 アクセル開度と変速機3の出力軸回転数
とから最適ギヤ段を設定したマップを備えると共に、車
両運転時のアクセル開度と出力回転数から最適ギヤ段を
選定して変速機3を自動変速する車両の自動変速装置に
おいて、車両の加速・減速時、現ギヤ段から出力軸回転
数の増減に対してギヤ段をスキップして選択するスキッ
プシフトモードを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にトラクタ等の
大型車両に適用される車両の自動変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近ではドライバの負担を軽減するた
め、トラクタやトラック等の大型車両においても自動ク
ラッチ装置や自動変速機を採用する例が多く見られる。
この場合、車速に応じた最適ギヤ段がマップに従って定
められ、車両の加速・減速に合わせて自動的にシフトア
ップ・シフトダウンがなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
自動変速装置にあっては、変速段数が十数段と多段であ
り、トレーラが連結されていない等、車載重量が軽い場
合、加速・減速に合わせて自動的にシフトアップ・シフ
トダウンを行うと、アウトプットシャフト回転数の増減
に応じてギヤチェンジが頻繁に行われ過ぎてフィーリン
グ上好ましくない。 そこで、本発明の目的は、自動変
速モードにおける車両の加速・減速時のフィーリングを
良好にできる車両の自動変速装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクセル開度
と変速機の出力軸回転数とから最適ギヤ段を設定したマ
ップを備えると共に、車両運転時のアクセル開度と出力
回転数から最適ギヤ段を選定して変速機を自動変速する
車両の自動変速装置において、車両の加速・減速時、現
ギヤ段から出力軸回転数の増減に対してギヤ段をスキッ
プして選択するスキップシフトモードを備えたものであ
る。
【0005】また、車両の加速時、現ギヤ段から1段飛
ばしたギア段に上げてスキップするシフトアップモード
を設定し、現ギヤ段での出力軸回転数が、マップで設定
した現ギヤ段の設定回転数を上回ったとき、現ギヤ段か
ら1段飛ばした目標ギヤ段にシフトさせることが好まし
い。
【0006】さらに、車両の減速時、現ギヤ段から1段
飛ばしたギア段に下げてスキップするシフトダウンモー
ドを設定し、現ギヤ段での出力軸回転数が、マップで設
定した1段飛ばした目標ギヤ段の設定回転数を下回った
とき、現ギヤ段をその目標ギヤ段にシフトさせることが
好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0008】先ず本発明における車両の自動変速装置の
構成を図4、図5、図6により説明する。
【0009】図5は、自動変速装置の構成図を示し、こ
こでは車両がトレーラを牽引するトラクタであり、エン
ジンがディーゼルエンジンである。
【0010】図示するように、エンジン1にクラッチ2
を介して変速機3が取り付けられ、変速機3の出力軸4
(図4参照)が図示しないプロペラシャフトに連結され
て後輪(図示せず)を駆動するようになっている。
【0011】エンジン1はエンジンコントロールユニッ
ト(ECU)6によって電子制御される。即ち、ECU
6は、エンジン回転センサ7とアクセル開度センサ8と
の出力から現在のエンジン回転速度及びエンジン負荷を
読取り、主にこれらに基づいて燃料噴射ポンプ1aを制
御し、燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御する。
【0012】図4に示すように、エンジンのクランク軸
にフライホイール1bが取り付けられ、フライホイール
1bの外周にリングギヤ1cが形成され、リングギヤ1
cの歯が通過する度にエンジン回転センサ7がパルスを
出力し、ECU6が単位時間当たりのパルス数をカウン
トしてエンジン回転数を算出する。
【0013】図5に示すように、ここではクラッチ2と
変速機3とがトランスミッションコントロールユニット
(TMCU)9の制御信号に基づいて自動制御される。
ECU6とTMCU9とは互いにバスケーブル等を介し
て接続され、相互に連絡可能である。
【0014】図4、図5、図6に示すように、クラッチ
2は機械式摩擦クラッチであり、入力側をなすフライホ
イール1b、出力側をなすドリブンプレート2a、及び
ドリブンプレート2aをフライホイール1bに摩擦接触
或いは離反させるプレッシャプレート2bから構成され
る。そしてクラッチ2は、クラッチブースタ10により
プレッシャプレート2bを軸方向に操作し、基本的には
自動断接され、ドライバの負担を軽減し得るものとなっ
ている。一方、微低速走行に際しての微妙なクラッチワ
ークや、非常時のクラッチ急断を可能とするため、ここ
ではクラッチペダル11によるマニュアル断接も可能と
なっている。所謂セレクティブオートクラッチの構成で
ある。クラッチ自体のストローク(即ちプレッシャプレ
ート2bの位置)を検知するクラッチストロークセンサ
14と、クラッチペダル11の踏込みストロークを検知
するクラッチペダルストロークセンサ16とが設けら
れ、それぞれTMCU9に接続される。
【0015】図6に分かりやすく示すが、クラッチブー
スタ10は実線で示す二系統の空圧通路a,bを通じて
エアタンク5に接続され、エアタンク5から供給される
空圧で作動する。一方の通路aがクラッチ自動断接用、
他方の通路bがクラッチマニュアル断接用である。一方
の通路aが二股状に分岐され、そのうちの一方に自動断
接用の電磁弁MVC1,MVC2が直列に設けられ、他
方に非常用の電磁弁MVCEが設けられる。分岐合流部
にダブルチェックバルブDCV1が設けられる。他方の
通路bに、クラッチブースタ10に付設される油圧作動
弁12が設けられる。両通路a,bの合流部にもダブル
チェックバルブDCV2が設けられる。ダブルチェック
バルブDCV1,DCV2は差圧作動型の三方弁であ
る。
【0016】上記電磁弁MVC1,MVC2,MVCE
はTMCU9によりON/OFF制御され、ONのとき上流側を
下流側に連通し、OFF のとき上流側を遮断して下流側を
大気開放する。まず自動側を説明すると、電磁弁MVC
1は単にイグニッションキーのON/OFFに合わせてON/OFF
されるだけである。イグニッションキーOFF 、つまり停
車中はOFF となり、エアタンク5からの空圧を遮断す
る。電磁弁MVC2は比例制御弁で、供給又は排出エア
量を自由にコントロールできる。これはクラッチの断接
速度制御を行うためである。電磁弁MVC1,MVC2
がともにONだとエアタンク5の空圧がダブルチェックバ
ルブDCV1,DCV2をそれぞれ切り換えてクラッチ
ブースタ10に供給される。これによりクラッチが分断
される。クラッチを接続するときはMVC2のみがOFF
され、これによりクラッチブースタ10の空圧がMVC
2から排出されてクラッチが接続される。
【0017】ところでもし仮にクラッチ分断中に電磁弁
MVC1又はMVC2に異常が生じ、いずれかがOFF と
なると、ドライバの意思に反してクラッチが急接されて
しまう。そこでこのような異常がTMCU9の異常診断
回路で検知されたら、即座に電磁弁MVCEをONする。
すると電磁弁MVCEを通過した空圧がダブルチェック
バルブDCV1を逆に切り換えてクラッチブースタ10
に供給され、クラッチ分断状態が維持され、クラッチ急
接が防止される。
【0018】次にマニュアル側を説明する。クラッチペ
ダル11の踏込み・戻し操作に応じてマスタシリンダ1
3から油圧が給排され、この油圧が破線で示す油圧通路
13aを介して油圧作動弁12に供給される。これによ
って油圧作動弁12が開閉され、クラッチブースタ10
への空圧の給排が行われ、クラッチ2のマニュアル断接
が実行される。油圧作動弁12が開くと、これを通過し
た空圧がダブルチェックバルブDCV2を切り換えてク
ラッチブースタ10に至る。なお、クラッチの自動断接
とマニュアル断接とが干渉した場合はマニュアル断接を
優先させるようになっている。
【0019】図4に詳細に示すように、変速機3は基本
的に常時噛み合い式のいわゆる多段変速機で、前進16
段、後進2段に変速可能である。変速機3は入力側と出
力側とにそれぞれ副変速機としてのスプリッタ17及び
レンジギヤ19を備え、これらの間にメインギヤ段18
を備えている。そして、入力軸15に伝達されてきたエ
ンジン動力をスプリッタ17、メインギヤ段18、レン
ジギヤ19へと順に送って出力軸4に出力する。
【0020】変速機3を自動変速すべくギヤシフトユニ
ットGSUが設けられ、これはスプリッタ17、メイン
ギヤ段18、レンジギヤ19それぞれの変速を担当する
スプリッタアクチュエータ20、メインアクチュエータ
21及びレンジアクチュエータ22から構成される。こ
れらアクチュエータもクラッチブースタ10同様空圧作
動され、TMCU9によって制御される。各ギヤ17,
18,19の現在ポジションはギヤポジションスイッチ
23(図5参照)で検知される。カウンタシャフト32
の回転速度がカウンタシャフト回転センサ26で検知さ
れ、出力軸4の回転速度が出力軸回転センサ28で検知
される。これら検知信号はTMCU9に送られる。
【0021】この自動変速機ではマニュアルモードが設
定され、ドライバのシフトチェンジ操作に基づくマニュ
アル変速が可能である。この場合、図5に示すように、
クラッチ2の断接制御及び変速機3の変速制御は運転席
に設けられたシフトレバー装置29からの変速指示信号
を合図に行われる。即ち、ドライバが、シフトレバー装
置29のシフトレバー29aをシフト操作すると、シフ
トレバー装置29に内蔵されたシフトスイッチが作動
し、変速指示信号がTMCU9に送られ、これを基にT
MCU9はクラッチブースタ10、スプリッタアクチュ
エータ20、メインアクチュエータ21及びレンジアク
チュエータ22を適宜作動させ、一連の変速操作(クラ
ッチ断→ギヤ抜き→ギヤ入れ→クラッチ接)を実行す
る。そしてTMCU9は現在のシフト段をモニター31
に表示する。
【0022】シフトレバー装置29において、Rはリバ
ース、Nはニュートラル、Dはドライブ、UPはシフト
アップ、DOWNはシフトダウンをそれぞれ意味する。
また運転席に、変速モードを自動とマニュアルに切り換
えるモードスイッチ24と、変速を1段ずつ行うか段飛
ばしで行うかを切り換えるスキップスイッチ25とが設
けられる。
【0023】自動変速モードのとき、シフトレバー29
aをDレンジに入れておけば車速に応じて自動的に変速
が行われる。またこの自動変速モードでも、ドライバが
シフトレバー29aをUP又はDOWNに操作すれば、
マニュアルでのシフトアップ又はシフトダウンが可能で
ある。この自動変速モードにおいて、スキップスイッチ
25がOFF (通常モード)なら変速は1段ずつ行われ
る。これはトレーラ牽引時等、積載荷重が比較的大きい
ときに有効である。またスキップスイッチ25がON(ス
キップモード)なら変速は、後で詳しく説明するが、本
発明の特徴である1段飛ばしで行われる。これはトレー
ラを牽引してないときや荷が軽いときなどに有効であ
る。
【0024】一方、マニュアル変速モードのときは、変
速は完全にドライバの意思に従う。シフトレバー29a
がDレンジのときは変速は行われず、現在ギヤが保持さ
れ、ドライバの積極的な意思でシフトレバー29aをU
P又はDOWNに操作したときのみ、シフトアップ又は
シフトダウンが可能である。このときも前記同様、スキ
ップスイッチ25がOFF なら変速は1段ずつ行われ、ス
キップスイッチ25がONなら変速は1段飛ばしで行われ
る。このモードではDレンジは現ギヤ段を保持するH
(ホールド)レンジとなる。
【0025】なお、運転席に非常用変速スイッチ30が
設けられ、GSUの電磁弁等が故障したときはスイッチ
30の手動切換により変速できるようになっている。
【0026】図4に示すように、変速機3にあっては、
入力軸15、メインシャフト33及び出力軸4が同軸上
に配置され、カウンタシャフト32がそれらの下方に平
行配置される。入力軸15がクラッチ2のドリブンプレ
ート2aに接続され、入力軸15とメインシャフト33
とが相対回転可能に支持される。
【0027】まずスプリッタ17とメインギヤ段18の
構成を説明する。入力軸15にスプリットハイギヤSH
が回転可能に取り付けられる。またメインシャフト33
にも前方から順にメインギヤM4,M3,M2,M1,
MRが回転可能に取り付けられる。MRを除くギヤS
H,M4,M3,M2,M1は、それぞれカウンタシャ
フト32に固設されたカウンタギヤCH,C4,C3,
C2,C1に常時噛合される。ギヤMRはアイドルリバ
ースギヤIRに常時噛合され、アイドルリバースギヤI
Rはカウンタシャフト32に固設されたカウンタギヤC
Rに常時噛合される。
【0028】入力軸15及びメインシャフト33に取り
付けられた各ギヤSH,M4…に、当該ギヤを選択し得
るようスプライン36が一体的に設けられ、これらスプ
ライン36に隣接して入力軸15及びメインシャフト3
3に第1〜第4スプライン37〜40が固設される。第
1〜第4スプライン37〜40に常時係合して第1〜第
4スリーブ42〜45が前後スライド可能に設けられ
る。第1〜第4スリーブ42〜45を適宜選択してスラ
イド移動させ、ギヤ側スプライン36と係合・離脱させ
ることによりギヤ入れ・ギヤ抜きを行える。第1スリー
ブ42の移動をスプリッタアクチュエータ20で行い、
第2〜第4スリーブ43〜45の移動をメインアクチュ
エータ21で行う。
【0029】このように、スプリッタ17とメインギヤ
段18とは各アクチュエータ20,21によって自動変
速され得る常時噛み合い式の構成とされる。特に、スプ
リッタ17のスプライン部には通常の機械的なシンクロ
機構が存在するものの、メインギヤ段18のスプライン
部にはシンクロ機構が存在しない。このため、シンクロ
制御なるものを行ってエンジン回転とギヤ速度とを調速
し、シンクロ機構なしで変速できるようになっている。
ここではメインギヤ段18以外にスプリッタ17にもニ
ュートラルポジションが設けられ、所謂ガラ音対策がな
されている(特願平11-319915 号参照)。
【0030】次にレンジギヤ19の構成を説明する。
【0031】レンジギヤ19は遊星歯車機構34を採用
しており、ハイ・ローいずれかのポジションに切り替え
ることができる。遊星歯車機構34は、メインシャフト
33の最後端に固設されたサンギヤ65と、その外周に
噛合される複数のプラネタリギヤ66と、プラネタリギ
ヤ66の外周に噛合される内歯を有したリングギヤ67
とからなる。各プラネタリギヤ66は共通のキャリア6
8に回転可能に支持され、キャリア68は出力軸4に連
結される。リングギヤ67は管部69を一体的に有し、
管部69は出力軸4の外周に相対回転可能に嵌め込まれ
て出力軸4とともに二重軸を構成する。
【0032】第5スプライン41が管部69に一体的に
設けられる。また第5スプライン41の後方に隣接し
て、出力軸4に出力軸スプライン70が一体的に設けら
れる。第5スプライン41の前方に隣接して、ミッショ
ンケース側に固定された固定スプライン71が設けられ
る。第5スプライン41に常時係合して第5スリーブ4
6が前後スライド可能に設けられる。第5スリーブ46
の移動がレンジアクチュエータ22で行われる。レンジ
ギヤ19の各スプライン部にはシンクロ機構が存在す
る。
【0033】第5スリーブ46が前方に移動するとこれ
が固定スプライン71に係合し、第5スプライン41と
固定スプライン71とが連結される。これによりリング
ギヤ67がミッションケース側に固定され、出力軸4が
1より大きい減速比で回転駆動されるようになる。これ
がローのポジションである。
【0034】一方、第5スリーブ46が後方に移動する
とこれが出力軸スプライン70に係合し、第5スプライ
ン41と出力軸スプライン70とが連結される。これに
よりリングギヤ67とキャリア68とが互いに固定さ
れ、出力軸4が1の減速比で直結駆動されるようにな
る。これがハイのポジションである。
【0035】このように、この変速機3では、前進側に
おいて、スプリッタ17でハイ・ローの2段、メインギ
ヤ段18で4段、レンジギヤ19でハイ・ローの2段に
変速可能であり、計2×4×2=16段に変速すること
ができる。また後進側では、スプリッタ17のみでハイ
・ローを切り替えて2段に変速することができる。
【0036】次に、各アクチュエータ20,21,22
について説明する。これらアクチュエータはエアタンク
5の空圧で作動する空圧シリンダと、空圧シリンダへの
空圧の給排を切り替える電磁弁とで構成される。そして
これら電磁弁がTMCU9で選択的に切り替えられ、空
圧シリンダを選択的に作動させるようになっている。
【0037】スプリッタアクチュエータ20は、ダブル
ピストンを有した空圧シリンダ47と三つの電磁弁MV
H,MVF,MVGとで構成される。スプリッタ17を
ニュートラルにするときはMVH/ON,MVF/OF
F,MVG/ONとされる。スプリッタ17をハイにす
るときはMVH/OFF,MVF/OFF,MVG/O
Nとされる。スプリッタ17をローにするときはMVH
/OFF,MVF/ON,MVG/OFFとされる。
【0038】メインアクチュエータ21は、ダブルピス
トンを有しセレクト側の動作を担当する空圧シリンダ4
8と、シングルピストンを有しシフト側の動作を担当す
る空圧シリンダ49とを備える。各空圧シリンダに対し
て複数の電磁弁MVC,MVD,MVE及びMVB,M
VAが設けられる。
【0039】セレクト側空圧シリンダ48は、MVC/
OFF,MVD/ON,MVE/OFFのとき図の下方
に移動し、メインギヤの3rd、4th又はN3を選択
可能とし、MVC/ON,MVD/OFF,MVE/O
Nのとき中立となり、メインギヤの1st、2nd又は
N2を選択可能とし、MVC/ON,MVD/OFF,
MVE/OFFのとき図の上方に移動し、メインギヤの
Rev又はN1を選択可能とする。
【0040】シフト側空圧シリンダ49は、MVA/O
N,MVB/ONのとき中立となり、メインギヤのN
1、N2又はN3を選択可能とし、MVA/ON,MV
B/OFFのとき図の左側に移動し、メインギヤの2n
d,4th又はRevを選択可能とし、MVA/OF
F,MVB/ONのとき図の右側に移動し、メインギヤ
の1st又は3rdを選択可能とする。
【0041】レンジアクチュエータ22は、シングルピ
ストンを有した空圧シリンダ50と二つの電磁弁MV
I,MVJとで構成される。空圧シリンダ50は、MV
I/ON,MVJ/OFFのとき図の右側に移動し、レ
ンジギヤをハイとし、MVI/OFF,MVJ/ONの
とき図の左側に移動し、レンジギヤをローとする。
【0042】ところで、上記シンクロ制御に際してカウ
ンタシャフト32を制動するため、カウンタシャフト3
2にはカウンタシャフトブレーキ27が設けられる。カ
ウンタシャフトブレーキ27は湿式多板ブレーキであっ
て、エアタンク5の空圧で作動する。この空圧の給排を
切り替えるため電磁弁MV BRKが設けられる。電磁
弁MV BRKがONのときカウンタシャフトブレーキ
27に空圧が供給され、カウンタシャフトブレーキ27
が作動状態となる。電磁弁MV BRKがOFFのとき
にはカウンタシャフトブレーキ27から空圧が排出さ
れ、カウンタシャフトブレーキ27が非作動となる。
【0043】この図4の1stから16thのシフトチ
ェンジにおける、スプリッタ17のH,Lの切り換え、
メインギヤ18(1st〜4th)の切り換え、スプリ
ッタ19のH,Lの切り換えの関係は下表の通りであ
る。
【0044】
【表1】
【0045】次に、自動変速制御の内容を説明する。
【0046】TMCU9には図2に示すシフトアップマ
ップと図3に示すシフトダウンマップとがメモリされて
おり、TMCU9は、自動変速モードのとき、これらマ
ップに従って最適ギア段を選定して自動変速を実行す
る。
【0047】例えば図2のシフトアップマップにおい
て、ギヤ段n(nは1から15までの整数)からn+1
へのシフトアップ線図がアクセル開度(%)と出力軸回
転数(rpm )との関数で決められている。そしてマップ
上では現在のアクセル開度(%)と出力軸回転数(rpm
)とからただ1点が定まる。
【0048】車両加速中は、車輪に連結された出力軸4
の回転数が次第に増加していく。そこで通常の自動変速
モードでは、図4に示した出力軸回転センサ28で検出
された出力軸回転数(rpm )とアクセル開度センサ8
(図5)によるアクセル開度(%)とがTMCU9に入
力され、そのアクセル開度における回転数が、現在のギ
ヤ段nの線図を越える度に1段ずつシフトアップを行う
こととなる。
【0049】図3のシフトダウンマップにおいても同様
に、ギヤ段n+1(nは1から15までの整数)からn
へのシフトダウン線図がアクセル開度(%)と出力軸回
転数(rpm )との関数で決められている。そしてマップ
上では現在のアクセル開度(%)と出力軸回転数(rpm
)とからただ1点が定まる。
【0050】車両減速中は出力軸4の回転数が次第に減
少していくので、通常の自動変速モードでは、現在の1
点が各線図を越える度に1段ずつシフトダウンを行う。
【0051】TMCU9は、出力軸回転センサ28で検
出された現在の出力軸回転数の値から現在の車速を換算
し、これをスピードメータに表示すると共にシフトアッ
プ、シフトダウンを行ったときに、その新たなシフト段
をモニター31に表示する。
【0052】本発明においては、自動変速モード(図5
のシフトレバー29aがドライブDの位置)のときで、
スキップスイッチ25がONで、スキップモードのとき
に、現ギヤ段から、線図を交互に1本ずつ飛ばしてたシ
フトアップを行うスキップシフトモードを備えたことに
ある。
【0053】すなわち、図2のシフトアップにおいて、
アクセルを踏み込んで加速する際、現ギヤ段が8thの
とき、出力軸回転数が8th→9thの線図を越えた
(設定回転数を上回った)ときには、現ギア段の8th
から10thの目標ギヤ段に、さらに出力軸回転数が上
がれば、1段飛ばしに12th,14th,16thと
シフトアップする。
【0054】また、図3のシフトダウンにおいて、車速
が減速した際、現ギヤ段が、16thのとき、出力軸回
転数が16th→15thのシフト線図を1段飛ばした
15th→14thの線図を下回った(設定回転数を下
回った)ときには、現ギア段の16thから14thの
目標ギア段に、さらに出力軸回転数が下がれば、線図を
1段飛ばしに12th,10thとシフトダウンする。
【0055】このシフトアップとシフトダウンのスキッ
プシフトモードのフローを図1により説明する。
【0056】図1(a)はシフトアップのフローを示
し、制御が開始100されると、step1でスキップ
モードかどうかを判断し、スキップモードであれば(ye
s) 、step2で、自動変速モードかどうかを判断
し、自動変速モードのとき(yes) 、step3で、現ギ
ア段が、その現ギア段における現出力軸回転数に基づい
た図2のシフトアップから選択される選択ギヤ段に対し
て小さいかどうか(現ギヤ<選択ギヤ)を判断し、マッ
プでの選択ギヤ段に対して現ギヤ段が小さくなったとき
(yes) 、目標ギア段を現ギア段+2に設定101する。
次にstep4で、現ギア段+2の設定101により設
定された目標ギア段が16thより大きいかどうかが判
断され、小さければ(no)、制御を終了103し、目標ギ
ア段=でシフトアップを実行する。
【0057】その後、再度シフトアップ制御開始100
がなされて、各step1,2,3の判断がなされ、加
速により出力軸回転数が上昇しているとき、各step
1,2,3の判断がyesとなり、現ギア段+2の設定
101で、順次1段飛ばしにシフトアップされ、最終的
にstep4の判断で、設定101で設定した目標ギア
段が16thより大きくなったとき(yes) 、目標ギア段
を16thに設定(目標ギア=16th)102して、
制御を終了103する。
【0058】次にシフトダウンを説明する。
【0059】図1(b)はシフトダウンのスキップシフ
トモードのフローを示し、制御が開始110されると、
step5でスキップモードかどうかを判断し、スキッ
プモードであれば(yes) 、step6で、自動変速モー
ドかどうかを判断し、自動変速モードのとき(yes) 、s
tep7で、現出力軸回転数に基づいた、図3のシフト
ダウンマップから選択される選択ギア段が、シフト線図
を1段飛ばしたギア段と同じかどうか(現ギヤ−2=選
択ギヤ)を判断し、現出力軸回転数が、現ギヤ段−2
(=選択ギヤ段)の回転数になったとき(yes) 、目標ギ
ア段を選択ギア段に設定111する。次にstep8
で、設定111された目標ギア段が発進ギア段より小さ
いかどうかが判断され、大きければ(no)、制御を終了1
13し、目標ギヤ=選択ギヤとしてシフトダウンを実行
する。
【0060】その後、再度シフトダウン制御の開始11
0がなされて、各step5,6,7の判断がなされ、
減速により出力軸回転数が下がっているとき、各ste
p5,6,7の判断がyesとなり、現ギア段=選択ギ
アの設定111で、順次1段飛ばしにシフトダウンさ
れ、最終的にstep8の判断で、設定111で設定し
た目標ギア段が発進段より小さくなったとき(yes) 、目
標ギア段を発進段に設定(目標ギア=発進段)112し
て、制御を終了113する。
【0061】このように、スキップモードであれば図
2,図3に示したシフトアップ、シフトダウンマップの
線図を交互に1本ずつ飛ばしてシフトダウンすること
で、ギアチェンジが頻繁に行われることがなくなる。
【0062】特に、本発明においては、1段飛ばしにシ
フトアップ、シフトダウンを行うことで、そのシフトチ
ェンジは、表1にも示したように、図3のメインギア1
8の切り換えのみで1段飛ばしのシフトチェンジが行わ
れるためシフトチェンジのフィーリングが向上する。
【0063】すなわち、図2の8thから16thまで
シフトアップする際には、8thから10thへのシフ
トアップは、レンジ19をLからHに切り換えメインギ
ア段18を4thから1stに切り換えるが、10→1
2th、12→14th、14→16thのシフトアッ
プはメインギア段18の切換のみでよい。
【0064】また逆に図3のシフトダウンにおいても、
16thから10thまでのシフトダウンはメインギア
段18の切換のみで、レンジ19やスプリッタ17の切
換をしないで済む。
【0065】なお、上述の実施の形態では、現ギア段
が、偶数段のときに1段飛ばしにスキップシフトする例
で説明したが、現ギア段が奇数段で、1段飛ばしにスキ
ップシフトするようにしてもよいことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0067】(1) 車両加速・減速時に頻繁にシフト
チェンジをすることがなくなる。
【0068】(2) 運転フィーリングを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフトアップ・シフトダウンの制
御の内容を示すフローチャートである。
【図2】本発明におけるシフトアップのマップを示す図
である。
【図3】本発明におけるシフトダウンのマップを示す図
である。
【図4】本発明における車両のエンジン駆動系を示す構
成図である。
【図5】本発明における自動変速機を示す構成図であ
る。
【図6】本発明における自動クラッチ装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クラッチ 3 変速機 7 エンジン回転センサ 8 アクセル開度センサ 9 トランスミッションコントロールユニット(TMC
U) 10 クラッチブースタ 20 スプリッタアクチュエータ 21 メインアクチュエータ 22 レンジアクチュエータ 25 スキップスイッチ 26 カウンタシャフト回転センサ 28 出力軸回転センサ 29 シフトレバー装置 29a シフトレバー GSU ギヤシフトユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル開度と変速機の出力軸回転数と
    から最適ギヤ段を設定したマップを備えると共に、車両
    運転時のアクセル開度と出力回転数から最適ギヤ段を選
    定して変速機を自動変速する車両の自動変速装置におい
    て、車両の加速・減速時、現ギヤ段から出力軸回転数の
    増減に対してギヤ段をスキップして選択するスキップシ
    フトモードを備えたことを特徴とする車両の自動変速装
    置。
  2. 【請求項2】 車両の加速時、現ギヤ段から1段飛ばし
    たギヤ段に上げてスキップするシフトアップモードを設
    定し、現ギヤ段での出力軸回転数が、マップで設定した
    現ギヤ段の設定回転数を上回ったとき、現ギヤ段から1
    段飛ばした目標ギヤ段にシフトさせる請求項1記載の車
    両の自動変速装置。
  3. 【請求項3】 車両の減速時、現ギヤ段から1段飛ばし
    たギア段に下げてスキップするシフトダウンモードを設
    定し、現ギヤ段での出力軸回転数が、マップで設定した
    1段飛ばした目標ギヤ段の設定回転数を下回ったとき、
    現ギヤ段をその目標ギヤ段にシフトさせる請求項1記載
    の車両の自動変速装置。
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