JP2001295547A - ドア用センサ - Google Patents

ドア用センサ

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JP2001295547A
JP2001295547A JP2000114998A JP2000114998A JP2001295547A JP 2001295547 A JP2001295547 A JP 2001295547A JP 2000114998 A JP2000114998 A JP 2000114998A JP 2000114998 A JP2000114998 A JP 2000114998A JP 2001295547 A JP2001295547 A JP 2001295547A
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door
reflecting mirror
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JP2000114998A
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Shigeaki Sasaki
重明 佐々木
Kenji Nishigaki
健司 西垣
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Nabco Ltd
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動ドアの快適性と安全性を確保する。 【解決手段】 ドア開口面の近傍の床面における所定の
領域を含む物体存在検知エリアを第1の光学素子列の第
1投光器列26が形成する。ドア開口面にほぼ垂直な方向
に沿って第1の投光器列26と接近して第2の光学素子列
の第2の投光器列28が配置されている。第2の投光器列
28と共同してドア開口面近傍の床面における前記所定の
領域とは異なる領域を含む複数の起動検知エリアを物体
存在検知エリアとは実質的に非重複に固定反射鏡30と回
転反射鏡32が形成する。 第1の投光器列26と、第2の
投光器列28及び固定反射鏡30、回転反射鏡32との間の光
路を遮光板54が遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアの上方の天井
や無目に設置して、自動ドア付近の人を検出するドア用
センサに関し、特に、ドアを通過しようとする人を検出
すると共に、ドア付近に立ち止まっている人も検知する
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動ドアでは、人が存在しないときドア
パネルによってドア開口が閉じられており、人が自動ド
アに近づいたとき、ドアパネルを開いて、人を通過させ
る。そのため、人が自動ドアに近づいたことを検出する
必要がある。一方、自動ドアの近傍に人が立ち止まって
いるとき、ドアパネルを閉じると、ドアパネルに人が衝
突する可能性がある。そこで、自動ドアに接近して物体
存在検知エリアと、物体存在検知エリアよりも自動ドア
から離れた位置に起動検知エリアとを形成する。物体存
在検知エリアは、自動ドア近傍に人が立ち止まっている
ことを検出し、そのときにはドアパネルを閉じないよう
にするためのものである。起動エリアは、人が自動ドア
に向かって近づいていることを検知し、ドアパネルを開
くためのものである。これら起動用のセンサと、物体存
在検出用のセンサとを、個別に設けることはコスト増に
なるし、美観上も望ましくない。
【0003】1台のドア用センサであって、複数の検知
エリアを持つものが、例えば特開平8−1366564
号公報に開示されている。この技術では、1つの投光器
からの投光光線のうち、ドアパネルに沿ってドアパネル
の近傍の床面に向けて照射され、床面から反射されて1
つの受光器に入射する光線によって1つの検知エリアを
形成する。投光器からの残りの光線が反射手段によって
反射されて、ドアパネルよりも離れた床面に向けて照射
され、床面から反射され、上記受光器に入射することに
よって、別のエリアを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このドアセンサでは、
1つのセンサによって、ドアに接近した検知エリアと、
ドアから離れた検知エリアとを形成しているので、ドア
に接近した検知エリアを物体存在検知エリアとして、ド
アから離れた検知エリアを起動検知用エリアとして使用
可能である。しかし、このドアセンサでは、1組の投光
器と受光器しか使用していないので、2つの検知エリア
のいずれで人が検出されたかを区別することができな
い。従って、ドア付近に静止している人を検知し、人が
ドアパネルに衝突することを防止するための静止体検知
と、ドアに接近しつつある人を検知し、ドアパネルを開
くための動体検知とを、分離制御することができない。
自動ドアでは、不要なときにはドア開口を閉じておき、
人が自動ドアに向かってきたとき、速やかにドア開口を
開放し、人がドア開口を通過した後には、速やかにドア
開口を閉じることによって自動ドアの快適性が保たれて
いる。また、ドアパネルに人が近づいたまま、立ち止ま
っている場合に、ドアパネルを移動させないことによっ
て安全性が保たれている。従って、静止体検知と動体検
知とを分離制御することが、自動ドアの快適性と安全性
を確保する上で、必須である。
【0005】本発明は、1つのセンサでありながら、自
動ドアの快適性と安全性を確保することができるドア用
センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様のドア用
センサは、ドア開口面の近傍の床面における所定の領域
を含む物体存在検知エリアを形成する第1の光学素子
と、前記ドア開口面にほぼ垂直な方向に沿って第1の光
学素子と接近して配置された第2の光学素子とを、有し
ている。第1の光学素子としては、投光器と受光器とを
用いることもできるし、焦電センサを使用することもで
きる。第2の光学素子も同様である。第1及び第2の光
学素子は、1つの筐体内に設けることができる。この筐
体は、例えばドア近傍の天井または無目に取り付けら
れ、その内面は遮光性とすることが望ましい。第1の光
学素子は複数設けることができるし、第2の光学素子も
同様である。第2の光学素子と共同して、複数検知エリ
ア形成手段が、前記ドア開口面近傍の床面における前記
所定の領域とは異なる領域を含む複数の起動検知エリア
を前記物体存在検知エリアとは非重複に形成する。複数
検知エリア形成手段としては、例えば第2の光学素子の
一部として投光器が使用される場合、投光器から放射さ
れる光線を異なる光路に反射させる反射手段またはフレ
ネルレンズを使用することができる。フレネルレンズを
使用する場合、第1の光学素子に対して通常のレンズ、
例えば凸レンズや片凸レンズ等を使用することがある。
また、第2の光学素子の残りの部分として受光器が使用
される場合、床面からの異なる光路を通る複数の反射光
線を受光器に収束させる反射手段またはフレネルレンズ
を使用することができる。第1の光学素子と、第2の光
学素子及び前記複数検知エリア形成手段との間の光路を
光路遮断手段が遮断する。
【0007】このドア用センサによれば、第1の光学素
子によってドア開口の近傍に物体存在検知エリアが形成
され、この物体存在検知エリアに物体、例えば人が存在
する場合、検出信号を発生する。この検出信号は、物体
検知エリアに物体が存在するか否かとは独立して発生す
る。第2の光学素子及び複数検知エリア形成手段によっ
て、物体存在検知エリアとは重複せずに複数の検知エリ
アが形成される。複数の検知エリアの何れかにおいて物
体、例えば人が検知されると、検知エリア検出信号が発
生する。この検知エリア検出信号は、物体存在検知エリ
アに物体が存在するか否かとは独立して発生する。従っ
て、静止体検知と動体検知とを独立して行え、自動ドア
の快適性と安全性を確保することができる。しかも、光
路遮断手段が設けられているので、例えば第1の光学素
子に含まれている投光器からの光線が誤って複数検知エ
リア形成手段に入射して、不要な検知エリアを形成する
こともなく、また例えば第1の光学素子に含まれる受光
器に、複数検知エリア形成手段によって反射された光線
が入射して、不要な検知エリアを形成することもない。
【0008】前記複数エリア形成手段は、レンズを有す
るものとできる。このレンズとしては、例えば凸レン
ズ、片凸レンズのような拡散・収束用レンズを使用する
ことができる。このレンズと第2の光学素子との間に複
数の光路を形成する反射手段が設けられる。反射手段
は、1つだけ設けることもできるし、複数設けることも
できる。この場合、第1の光学素子の光も上記レンズを
通過するようにできる。
【0009】反射手段を設けているので、レンズとして
は、複数エリア形成手段用にフレネルレンズのような特
殊なレンズを使用する必要がなく、レンズの設計が容易
になる。
【0010】第1の光学素子の指向性を、第2の光学素
子の指向性よりも鋭くすることもできる。この場合、第
1及び第2の光学素子が同じ発光量の投光器を含んでい
る場合、指向性が鋭い第1の光学素子の方が、物体存在
検知エリアの単位面積当たりの光量を多くすることがで
き、物体存在検知エリアを起動検知エリアよりも明確に
することができ、物体存在検知エリアに立ち止まった人
を明確に検出することができ、このような人の安全性を
確保することができる。
【0011】第1及び第2の光学素子それぞれが、光を
投光する投光器と、光を受光する受光器とを具備するも
のとできる。この場合、前記光路遮断手段は、前記投光
器側または受光器側の一方に設置されている。このよう
に構成した場合、光路遮断手段は、投光器側若しくは受
光器側のみに設ければよいので、光学系全体が簡単な構
造となり、その製造が容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態のドア用セン
サ2は、図3に示すように、自動ドア4の近傍の天井6
に床面8を向いて取り付けられている。自動ドア4は、
人が通行可能なドア開口9(図4参照)をドアパネル1
0によって閉鎖しておき、通行者がドアパネル10に近
づいてきたとき、ドアパネル10をスライドさせて、ド
ア開口9を開き、ドア開口9を通行者が通行し終わった
後に、ドアパネル10をスライドさせて、再びドア開口
9を閉じるものである。この通行者の検出のためにドア
用センサ2が設けられている。図3では、ドア開口9の
一方の面側のみにドア用センサ2を示しているが、実際
には、ドア開口9の他方の面側にもドア用センサ2は、
設けられている。なお、天井6に設ける以外に、ドアパ
ネル10の上方に設けられている無目12にドア用セン
サ2を設けることもある。
【0013】ドア用センサ2は、図3に示すように、ド
ア開口9に非常に接近した位置に物体存在検知エリア1
4を形成している。この存在検知エリア14は、図4に
示すようにドアパネル10に沿ってほぼ一直線状にほぼ
接して形成された複数の例えば7つの物体存在副検知エ
リア14a乃至14gから構成されている。各物体存在
副検知エリア14a乃至14gは、床面8上に最大面積
を有し、床面8からドア用センサ2に向かうに従って、
床面8に平行な面の面積が徐々に縮小される錐体に形成
されている。
【0014】ドア用センサ2は、図3に示すように、物
体存在検知エリア14からドアパネル10と反対側に若
干離れて3つの起動検知エリア16、18及び19も形
成している。これら起動検知エリア16、18及び19
も、図4(a)乃至(c)に示すようにドアパネル10
に沿って一直線状に形成された複数の例えばそれぞれ7
つの起動副検知エリア16a乃至16g、18a乃至1
8g及び19a乃至19gを有している。これら起動副
検知エリア16a乃至16g、18a乃至18g及び1
9a乃至19gも、物体存在副検知エリア14a乃至1
4gと同様な錐体に形成されている。起動検知エリア1
6の位置及び奥行き(床面8に沿ってドア開口8から離
れる方向)寸法は固定である。起動検知エリア18、1
9では、それの位置は固定であるが、奥行き寸法が変化
する。起動検知エリア19の位置及び奥行き寸法は、図
4(a)乃至(c)に示すように、奥行き方向に移動さ
せることができる。
【0015】ドア用センサ2は、図2に示すように、1
つの筐体20を有し、その内部を仕切壁22によってド
ア開口9に沿って隣接配置された投光部24と受光部2
5とに分割されている。投光部24及び受光部25との
内面は、外部から余分な光が侵入しないように、遮光処
理が施されている。
【0016】図1に示すように、投光部24内には、第
1の投光器列26と第2の投光器列28とが配置されて
いる。第1の投光器列26は、図4に示すように、7つ
の投光器26a乃至26gから構成され、各投光器26
a乃至26gによって物体存在副検知エリア14a乃至
14gの往路が形成される。第2の投光器列28も、7
つの投光器28a乃至28gから構成され、各投光器2
8a乃至28gと後述する反射手段によって、各起動副
検知エリア16a乃至16g、18a乃至18g及び1
9a乃至19gの往路が形成される。各投光器26a乃
至26g、28a乃至28gには、例えば赤外線発光ダ
イオードが使用される。なお、各投光器26a乃至26
g、28a乃至28gには、投光量が同じものが使用さ
れているが、投光器26a乃至26gには、投光器28
a乃至28gよりも指向性の鋭いものが使用されてい
る。
【0017】第1及び第2の投光器列26、28は、ド
ア開口9に対して垂直な面に沿って配置され、第2の投
光器列28の方がドア開口9に接近して配置され、第1
の投光器列26がドア開口9から離れた位置に配置され
ている。
【0018】第1の投光器列26の各投光器26a乃至
26gは、図2に示すように、床面8に平行な1つの面
内における同一点で、各投光器26a乃至26gの光軸
(放射強度が最大の部分)が互いに交差するように、下
方に向けてドア開口9に平行な面内に円弧状に配置され
ている。
【0019】第2の投光器列28の各投光器28a乃至
28gも、第1の投光器列と同様にドア開口9に平行な
面内に円弧状に配置されている。但し、図1に示すよう
に、各投光器28a乃至28gの光軸は、ドア開口9側
に向かってそれぞれ同一角度だけ傾けて、床面8に平行
な1つの面内における同一点で、各投光器28a乃至2
8gの光軸が互いに交差するように配置されている。
【0020】これら各投光器28a乃至28gに接し
て、複数エリア形成手段の一部をなす固定反射手段、例
えば固定反射鏡30がドア開口9に平行に配置されてい
る。この固定反射鏡30は、板状に形成され、その反射
面が各投光器28a乃至28g側を向いている。
【0021】固定反射鏡30の下方には、複数エリア形
成手段の残りの部分を構成する回転反射手段、例えば回
転反射鏡32が配置されている。この回転反射鏡32
も、板状に形成され、その反射面が第2の投光器28a
乃至28g側を向いている。この回転反射鏡32は、そ
の下端部にドア開口9に平行に直線状に伸びる回転軸3
4を有している。この回転軸34が図2に示すように筐
体20の外部に設けられたレバー36に結合されてい
る。レバー36を回転させることによって、回転反射鏡
32が回転軸34の回りを回転する。回転反射鏡32の
上縁部は、固定反射鏡30の下端部に接近して配置さ
れ、図7及び図8に示すように固定反射鏡30の下端部
よりも若干上端部が前方(ドア開口9とは反対側)に位
置している第1の位置と、図9及び図10に示すように
固定反射鏡30の下端部に上端部が一致している第2の
位置と、図11に示すように固定反射鏡30の下端部よ
りも上端部がドア開口9側に傾いている第3の位置と
を、レバー36の操作によって取れるように構成されて
いる。
【0022】これら第1及び第2の投光器列26及び2
8の下方には、第1の投光器列26の各投光器26a乃
至26gからの投光光線を拡散させるように拡散手段、
例えば片凸レンズ38が配置されている。同様に、第2
の投光器列28の各投光器28a乃至28gからの光線
の一部並びに残りの光線を固定反射鏡30及び回転反射
鏡32によって反射させた光線も片凸レンズ38によっ
て拡散させられている。
【0023】従って、図5に示すように、第1の投光器
26a乃至26dからの光線は、そのまま下方に向か
い、レンズ38によって拡散され(図5ではレンズ38
による拡散効果は無視して記載している。以下、図6乃
至図11において同じ。)、物体存在副検知エリア14
a乃至14gの往路を形成する。この物体存在副検知エ
リア14a乃至14gの往路は、図4(a)乃至(c)
から明らかなようにレバー36の操作による回転反射鏡
32の位置に拘わらず、常に同じ位置に形成される。
【0024】また、図6に示すように、回転反射鏡32
の上端が若干固定反射鏡30の下端よりも前方に位置し
ていると、第2の投光器列28a乃至28gからの光線
のうち下方に直接に向かうものは、レンズ38によって
拡散され、起動副検知エリア16a乃至16gの往路を
形成する。なお、起動副検知エリア16a乃至16gの
往路は、図4(a)乃至(c)から明らかなように回転
反射鏡32が第1乃至第3の位置のいずれにあっても、
形成される位置は変化しない。
【0025】回転反射鏡32が第1の位置にあると、図
7に示すように、投光器28a乃至28gからの光線の
うち固定反射鏡30によって反射され、かつ回転反射鏡
32によって阻止されなかったものが、レンズ38を通
過して、図4(a)に示すように起動副検知エリア18
a乃至18gの往路を形成する。
【0026】このとき、図8に示すように、投光器28
a乃至28gからの光線のうち回転反射鏡32の全面に
よって反射された光線によって、図4(a)に示すよう
に起動副検知エリア19a乃至19gの往路が形成され
る。
【0027】また、図9に示すように、回転反射鏡32
の上端部が、固定反射鏡30の下端とほぼ一致する状態
に回転反射鏡32が回転させられている第2の位置で
は、図9に示すように、固定反射鏡30で反射された光
線は、回転反射鏡32によって全く阻止されず、レンズ
38に向かい、拡散されて、起動副検知エリア18a乃
至18gの往路を形成する。この起動副検知エリア18
a乃至18gの往路は、図4(b)に示すように、回転
反射鏡32の上端部が固定反射鏡32の下端部よりも前
側に位置したときよりも奥行き方向に広がっている。
【0028】このとき、図10に示すように回転反射鏡
32によって反射された投光器28a乃至28gの光線
によって起動副検知エリア19a乃至19gの往路が形
成される。この起動副検知エリア19a乃至19gの往
路の位置は、図4(b)に示すように回転反射鏡32の
上端部が固定反射鏡32の下端部よりも前側に位置した
ときの起動副検知エリア19a乃至19gの往路の位置
よりもドア開口9から離れた位置に、奥行き寸法が広が
って、かつ起動副検知エリア18a乃至18gと隣接し
て、形成される。
【0029】この場合でも、回転反射鏡32の上端部が
固定反射鏡32の下端部よりも前側に位置したときと物
体副検知エリア14a乃至14g、起動副検知エリア1
6a乃至16gの位置に変化はない。
【0030】図11に示すように、回転反射鏡32の上
端部が、固定反射鏡30の下端部よりもドア開口9側に
傾いた第3の位置では、投光器28a乃至28gからの
光線のうち固定反射鏡30の下端部を通過して回転反射
鏡32に向かったものと回転反射鏡32の下端に向か
い、ここで反射されたものとの間に含まれている光線が
レンズ38に向かい、拡散されて、起動副検知エリア1
9a乃至19gの往路を形成する。従って、起動副検知
エリア19a乃至19gの往路の位置は、図4(c)に
示すように、回転反射鏡32の上端部が、固定反射鏡3
0の下端部に一致しているときよりもさらにドア開口9
から離れる方向に移動している。このとき、起動副検知
エリア16a乃至16g及び18a乃至18gは、図4
(c)に示すように、回転反射鏡32の上端部が、固定
反射鏡30の下端部に一致している第2の位置と同じに
形成されている。
【0031】なお、第1の投光器列26の各投光器26
a乃至26gの各光軸の交点は、図2に示すように片凸
レンズ38の平面上にある。なお、片凸レンズ38の全
面には、赤外線は透過するが他の光線は透過しないカバ
ー40が図1に示すように形成されている。
【0032】物体存在副検知エリア14a乃至14gの
往路、起動副検知エリア16a乃至16gの往路及び1
8a乃至18gの往路は、その中に人等の物体が存在し
ないと、床面8で反射され、物体存在副検知エリア14
a乃至14gの復路、起動副検知エリア16a乃至16
gの復路、18a乃至18gの復路、19a乃至19g
の復路を形成して、受光部25に入射する。
【0033】受光部25も、図2に示すように、投光部
24と同様に、集束手段、例えば片凸レンズ42、回転
反射鏡44、固定反射鏡46を有している。そして、第
1の投光器列26に代えて、第1の受光器列48が、第
2の投光器列28に代えて、第2の受光器列(図示せ
ず)が配置されている。第1の受光器列48は、第1の
投光器列26の各投光器26a乃至26gに対応して受
光器48a乃至48gを有し、第2の受光器列も、第2
の投光器列28の各投光器28a乃至28gに対応して
7つの受光器を有している。これら片凸レンズ42、回
転反射鏡44、固定反射鏡46、第1の受光器列48、
第2の受光器列の配置は、全く投光部24の片凸レンズ
38、回転反射鏡32、固定反射鏡30、第1の投光器
列26、第2の投光器列28と、光の可逆性により同一
に構成されているので、その詳細な説明は省略する。な
お、回転反射鏡44の回転軸50は、投光部24の回転
反射鏡32の回転軸34と結合されており、レバー36
の回転によって回転反射鏡32及び44が同一平面上に
常に位置するように、回転反射鏡32及び44は同期し
て同一角度回転する。
【0034】このような第1の投光器列26と第1の受
光器列48とによって第1の光学素子列が形成され、第
2の投光器列28と第2の受光器列とによって第2の光
学素子列が形成されている。そして、第1の投光器列2
6と第1の受光器列48との互いに対応する投光器と受
光器とによって第1の光学素子列が形成され、同じく第
2の投光器列28と第2の受光器列との互いに対応する
投光器と受光器とによって第2の光学素子列が形成され
ている。
【0035】第1の光学素子列によって、物体存在検知
エリア14が形成されており、この中に物体、例えば人
が存在すると、第1の受光器列48のいずれかの受光器
が検出信号を発生する。第2の光学素子列と固定反射鏡
30、46、回転反射鏡32、44とによって、起動検
知エリア16、18、19が形成され、これらのいずれ
かに物体、例えば人が存在すると、第2の受光器列の何
れかの受光器が検出信号を発生する。また、物体存在検
知エリア14に人が存在しても、第2の受光器列のいず
れの受光器も検出信号を発生しない。同様に、起動検知
エリア16、18、19のいずれに人が存在していて
も、第1の受光器列のいずれの受光器も検出信号を発生
しない。従って、ドア付近に静止している人を検知する
静止体検知と、ドアに接近しつつある人を検知する動体
検知とを、分離制御することができる。
【0036】ところで、図1及び図2に示すように、第
1の投光器列26と第2の投光器列28との間に、光路
遮断手段として、円弧状の遮光板54が各投光器に沿っ
て配置されている。この遮光板54は、第1の投光器列
28の第1の投光器28a乃至28gから投光される光
線のうち特にドア開口9側に向かう光線が、図5の右側
に実線で示すものに限定されるように設けられている。
これによって第1の投光器28a乃至28gからの光線
が、固定反射鏡30や回転反射鏡32に向かうことが阻
止され、誤って物体副検知エリアが形成されることを防
止できる。また、第2の投光器28a乃至28gからの
投光光線が、遮光板54を超えて図5における左側にま
で拡散して、起動副検知エリア16a乃至16gを不要
に拡大することも防止している。
【0037】この遮光板54は、第1の投光器26a乃
至26gと第2の投光器列28a乃至28gとを比較的
接近させて配置している関係上、必要である。遮光板5
4を設けずに、物体存在副検知エリア14a乃至14g
が誤って形成されたり、起動副検知エリア16a乃至1
6が不要に拡大されることを防止しようとすると、第1
の投光器26a乃至26gと第2の投光器28a乃至2
8gとを離して配置する必要がある。しかし、この場
合、物体存在副検知エリア14a乃至14gを所望の位
置、即ちドア開口9に接近した位置に配置することがで
きないし、更にこのドア用センサ2の厚さ寸法が大きく
なり、美観上好ましくない。
【0038】この遮光板54の下端部には、ドア開口9
とは反対側に、即ち第1の投光器列26側に突出した突
起56が形成されている。もし、この突起56を設けず
に、図5に示すのと同様にドア開口9側に向かう第1の
投光器列26からの光線を制限しようとしたなら、図5
に点線で示すように遮光板54を下方にまで延長する必
要がある。しかし、このように延長すると、第2の投光
器列28から投光され、固定反射鏡30によって反射さ
れた光線を、この延長された遮光板が阻止し、起動副検
知エリア18a乃至18gが正しく形成できなくなる。
そこで、遮光板54を延長せずに、突起56を形成する
ことによって、遮光板54を下方に長く形成する必要を
除去し、起動副検知エリア18a乃至18gを形成でき
る上に、上述したような起動検知エリアの不要な拡大及
び物体存在副検知エリアの誤った形成を防止することが
できる。
【0039】なお、遮光板54は、投光部24のみに設
けている。従って、光学系全体を簡単な構成とすること
ができる。無論、構成が複雑になることを厭わなけれ
ば、受光部25にも同様に遮光板を設けることもでき
る。
【0040】また、第1の投光器列26の投光器26a
乃至26gの指向性が、第2の投光器列28の投光器2
8a乃至28gの指向性よりも鋭くされている。従っ
て、投光器26a乃至26gと28a乃至28gとが同
じ光量を発する場合、第1の投光器列26の投光器26
a乃至26gによって形成された物体存在副検知エリア
14a乃至14gのおける単位面積当たりの光量は、第
2の投光器28の投光器28a乃至28gによって形成
された起動副検知エリア16a乃至16g、18a乃至
18g、19a乃至19gにおける単位面積当たりの光
量よりも多くなり、物体存在副検知エリア14a乃至1
4gを明瞭なものとすることができる。
【0041】また、複数エリア形成手段として、固定反
射鏡30、46と回転反射鏡32、44とを使用してい
るので、複数エリア形成手段の構成が簡単になるし、レ
ンズとしても、設計が容易な片凸レンズを使用すること
ができる。例えば、固定反射鏡や回転反射鏡を使用しな
ければ、第2の投光器列28からの光線をフレネルレン
ズに通過させ、また受光部のフレネルレンズによって集
束させた光線を第2の受光器列に入射させることによっ
て複数の起動検知エリアを形成することが考えられる。
しかし、このフレネルレンズの設計は比較的難しく、そ
の上に、第1の投光器列及び第1の受光器列用に片凸レ
ンズや凸レンズを別途設けなければならず、益々光学系
が複雑になる。しかし、反射鏡を使用した場合には、第
1及び第2の投光器列受光器列に共通に片凸レンズや凸
レンズを使用することができ、光学系が簡易になる。な
お、フレネルレンズを用いる場合、フレネルレンズと片
凸レンズとの間に第1の投光器列からの光線がフレネル
レンズに入射することを阻止するように、光路遮断手段
を設ければよい。
【0042】上記の実施の形態では、投光器と受光器と
を用いて、光学素子を形成したが、上記の実施の形態に
おける受光部の第1及び第2の受光器列を第1及び第2
の焦電センサ列に置換し、これらの間に遮光板54と同
様な遮光板を設けることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1つの
ドア用センサでありながら、第1及び第2の光学素子を
用いているので、静止体検知と動体検知との分離制御を
可能とし、しかも、光路遮蔽手段を設けているので、第
1及び第2の光学素子の光路の干渉を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のドア用センサの投光部の
縦断面図である。
【図2】図1のドア用センサの縦断正面図である。
【図3】図1のドア用センサを取り付け状態を示す側面
図である。
【図4】図3の取り付け状態において形成される検知エ
リアが変化する状態を示す平面図である。
【図5】図1のドア用センサにおける第1の投光器の光
路図である。
【図6】図1のドア用センサにおける第2の投光器の直
接光の光路図である。
【図7】図1のドア用センサにおける回転反射鏡が第1
の位置での第2の投光器から固定反射鏡で反射した光の
光路図である。
【図8】図1のドア用センサにおける回転反射鏡が第1
の状態での第2の投光器から回転反射鏡で反射した光の
光路図である。
【図9】図1のドア用センサにおける回転反射鏡が第2
の状態での第2の投光器から固定反射鏡で反射した光の
光路図である。
【図10】図1のドア用センサにおける回転反射鏡が第
2の状態での第2の投光器から回転反射鏡で反射した光
の光路図である。
【図11】図1のドア用センサにおける回転反射鏡が第
3の状態での第2の投光器から回転反射鏡で反射した光
の光路図である。
【符号の説明】
2 ドア用センサ 26a乃至26g 第1の投光器列の投光器 28a乃至28g 第2の投光器列の投光器 30 固定反射鏡 32 回転反射鏡 54 遮光板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア開口面の近傍の床面における所定の
    領域を含む物体存在検知エリアを形成する第1の光学素
    子と、 前記ドア開口面にほぼ垂直な方向に沿って第1の光学素
    子と接近して配置された第2の光学素子と、 第2の光学素子と共同して前記ドア開口面近傍の床面に
    おける前記所定の領域とは異なる領域を含む複数の起動
    検知エリアを前記物体存在検知エリアとは実質的に非重
    複に形成する複数検知エリア形成手段と、 第1の光学素子と、第2の光学素子及び前記複数検知エ
    リア形成手段との間の光路を遮断する光路遮断手段と
    を、具備するドア用センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドア用センサにおいて、
    前記複数エリア形成手段は、レンズと、このレンズと第
    2の光学素子との間に複数の光路を形成する反射手段と
    を、具備するドア用センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドア用センサにおいて、
    前記第1の光学素子の指向性を、第2の光学素子の指向
    性よりも鋭くしたドア用センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のドア用センサにおいて、
    第1及び第2の光学素子それぞれが、光を投光する投光
    器と、光を受光する受光器とからなり、前記光路遮断手
    段は、前記投光器側または受光器側の一方に設置されて
    いるドア用センサ。
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