JP2007178395A - 多光軸光電センサ及び多光軸光電センサの偏向ユニット - Google Patents

多光軸光電センサ及び多光軸光電センサの偏向ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】設置に要するスペースを抑えるとともに、床や天井からの光線の反射による物体の侵入の検出漏れを抑制することができる多光軸光電センサ及び多光軸光電センサの偏向ユニットを提供する。
【解決手段】投光器及び受光器の間に設置する中間ユニット9は、反射部材12の投光素子のうち最も鉛直方向下側に位置するものから発せられる光線が入射する部分より鉛直方向下方側、及び反射部材12の投光素子のうち最も鉛直方向上側に位置するものから発せられる光線が入射する部分より鉛直方向上方側の少なくとも一方に光線を受光素子に向けて偏向しないケース部13を備えることとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、監視領域内への物体の侵入を検出する多光軸光電センサ、及び多光軸光電センサの偏向ユニットに関する。
従来、多光軸光電センサとして、複数の投光素子が備えられた投光器と各投光素子に対応して複数の受光素子が備えられた受光器とが対向して配置されているものがある。そして、投光器に備えられた投光素子が所定の投光タイミングにて順次投光される投光スキャン動作を所定周期で繰り返し行うとともに、各投光素子と対応する受光素子からの受光信号に基づいて、検出エリア内への物体侵入が検出される。
ところで、上記の多光軸光電センサが床や天井に近接して配置される場合がある。そして、床や天井面に光沢がある場合、投光素子から投光された光が、床や天井面に反射して受光動作を行っている受光素子に干渉光として入射することがある。すると、光軸が遮光されているのに、光軸の遮光状態を検出できないという誤検出が生じてしまうことになる。
このため、例えば、特許文献1には、投光器と受光器のほぼ中央に反射防止機構を設けた多光軸光電センサが開示されている。また、多光軸光電センサを床面や天井面から離間配置したり、対向配置された投光器と受光器との間にスリットを配置したりすることが考えられる。
特開2001−227696号公報(第3図)
ところが、上記特許文献1のセンサやスリットを配置する方法では、反射防止機構やスリットが邪魔になり作業性が悪くなる。また、上記特許文献1やセンサを床面や天井面から離間させる方法では、デッドスペースが大きくなり、設置に要するスペースが増大する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされてものであり、設置に要するスペースの増大を抑えるとともに、床や天井からの光線の反射による誤検出を防止することができる多光軸光電センサ及び多光軸光電センサの偏向ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、光線を出射する複数の投光素子が所定の配列方向に沿って一列に設けられた投光器と、光線が入射される受光素子が前記投光素子の夫々と対向する態様で前記投光素子と同一数設けられた受光器とを備え、前記投光素子は所定の周期で順次光線を出射するとともに、当該投光素子と対応する前記受光素子が光線の出射と同期して光線の入射を有効とし、当該光線の入射が有効となっている間に前記光線が遮断された場合に物体の検出を行う多光軸光電センサにおいて、前記投光器と前記受光器との間に少なくとも1以上配設されるとともに、前記投光素子の夫々から発せられた光線を対応する前記受光素子に向けて偏向する偏向部を有する偏向ユニットを更に備え、前記偏向ユニットは、前記投光素子のうち最も前記配列方向の一端側、及び前記投光素子のうち最も前記配列方向の他端側の少なくとも一方に位置するものに対応する前記偏向部より前記配列方向の外側に、光線を対応する前記受光素子に向けて偏向しない非偏向部を備えることを要旨とする。
同構成によれば、多光軸光電センサが光沢のある床に設置されたり、光沢のある天井付近に設置されて床や天井に光線が反射した場合、反射された光線が非偏向部に遮断されて対応する受光素子に入射されない。そのため、手などの身体の一部が最も下方の光軸又は最も上方の光軸を遮った場合に、反射による光線が遮られた光軸に対応する受光素子に入射されて物体の侵入が検出されないといった誤作動が防止される。
また、偏向ユニットに光線を遮光する構成を一体化したため、偏向ユニットを使用する必要がある多光軸光電センサの配置態様の場合には、別途反射による光線を遮断するための構成を設ける必要がなく、デッドスペースを削減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多光軸光電センサにおいて、前記偏向ユニットは、前記投光素子の光軸と対向する部位にのみ前記偏向部を備えていることを要旨とする。
同構成によれば、投光素子から対応する受光素子に向けて出射される光線以外は偏向部によって偏向されないため、受光素子に床や天井から反射して光線が入射する可能性が一層抑制される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の多光軸光電センサにおいて、前記偏向ユニットは、前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位の少なくとも一方に開口部が形成されることを要旨とする。
同構成によれば、投光素子から対応する受光素子に向けて出射される光線は開口部を通過して正常に受光素子に入射される。一方、床や天井に反射した光線はケース部によって遮断されるため、受光素子に床や天井から反射して光線が入射する可能性が一層抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の多光軸光電センサにおいて、前記偏向ユニットは、前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位に開口部が形成されることを要旨とする。
同構成によれば、投光素子から対応する受光素子に向けて出射される光線は開口部を通過して正常に受光素子に入射される。一方、床や天井に反射した光線はケース部によって遮断されるため、受光素子に床や天井から反射して光線が入射する可能性が一層抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちの何れか一項に記載の多光軸光電センサにおいて、前記偏向部は、該偏向部に対する入射光軸と出射光軸とが成す角度が常に一定となるように前記光線の偏向角度に対応する角度で対向する2枚の反射鏡から構成されることを要旨とする。
同構成によれば、偏向部に、入射された光線は、入射された光線に対し必ず所望の偏向角度で偏向される。従って、投光素子から出射された光線を正確に偏向角度分、偏向するように偏向ユニットを設置する必要がないため、設置の際の微調整が不要となり設置が容易になる。
請求項6に記載の発明は、光線を出射する複数の投光素子が所定の配列方向に沿って一列に設けられた投光器と、光線が入射される受光素子が前記投光素子の夫々と対向する態様で前記投光素子と同一数設けられた受光器とを備え、前記投光素子は所定の周期で順次光線を出射するとともに、当該投光素子と対応する前記受光素子が光線の出射と同期して光線の入射を有効とし、当該光線の入射が有効となっている間に前記光線が遮断された場合に物体の検出を行い、前記投光器と前記受光器が夫々の光軸を互いにずらして配置される多光軸光電センサに用いられ、前記投光器と前記受光器との間に少なくとも1以上配設される偏向ユニットにおいて、前記投光素子の夫々から発せられた光線を対応する前記受光素子に向けて偏向する偏向部と、更に前記投光素子のうち最も前記配列方向の一端側、及び前記投光素子のうち最も前記配列方向の他端側の少なくとも一方に位置するものに対応する前記偏向部より前記配列方向の外側に光線を前記受光素子に向けて偏向しない非偏向部と、を備えることを要旨とする。
同構成によれば、多光軸光電センサが光沢のある床に設置されたり、光沢のある天井付近に設置されて床や天井に光線が反射した場合、反射された光線が非偏向部に遮断されて対応する受光素子に入射されない。そのため、手などの身体の一部が最も下方の光軸又は最も上方の光軸を遮った場合に、反射による光線が遮られた光軸に対応する受光素子に入射されて物体の侵入が検出されないといった誤作動が防止される。
また、偏向ユニットに光線を遮光する構成を一体化したため、偏向ユニットを使用する必要がある多光軸光電センサの配置態様の場合には、別途反射による光線を遮断するための構成を設ける必要がなく、デッドスペースを削減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の偏向ユニットにおいて、前記投光素子の光軸と対向する部位にのみ前記偏向部を備えていることを要旨とする。
同構成によれば、投光素子から対応する受光素子に向けて出射される光線以外は偏向部によって偏向されないため、受光素子に床や天井から反射して光線が入射する可能性が一層抑制される。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の偏向ユニットにおいて、前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位、及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位の少なくとも一方に開口部が形成されることを要旨とする。
同構成によれば、投光素子から対応する受光素子に向けて出射される光線は開口部を通過して正常に受光素子に入射される。一方、床や天井に反射した光線はケース部によって遮断されるため、受光素子に床や天井から反射して光線が入射する可能性が一層抑制される。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の偏向ユニットにおいて、前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位、及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位に開口部が形成されることを要旨とする。
同構成によれば、投光素子から対応する受光素子に向けて出射される光線は開口部を通過して正常に受光素子に入射される。一方、床や天井に反射した光線はケース部によって遮断されるため、受光素子に床や天井から反射して光線が入射する可能性が一層抑制される。
請求項10に記載の発明は、請求項6〜9のうちの何れか一項に記載の偏向ユニットにおいて、前記偏向部は、該偏向部に対する入射光軸と出射光軸とが成す角度が常に一定となるように前記光線の偏向角度に対応する角度で対向する2枚の反射鏡から構成されることを要旨とする。
同構成によれば、偏向部に、入射された光線は、入射された光線に対し必ず偏向角度の角度で偏向される。従って、投光素子から出射された光線を正確に偏向角度分、偏向するように偏向ユニットを設置する必要がないため、設置の際の微調整が不要となり設置が容易になる。
本発明の多光軸光電センサ及び多光軸光電センサの偏向ユニットは、設置に要するスペースの増大を抑えるとともに、床や天井からの光線の反射による誤検出を防止することができる。
(第1実施形態)
本発明の多光軸光電センサを具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1(a)示すように、プレス機1は、奥側壁部2と左側壁部3とにより形成されたコーナ部に設置されている。従って、プレス機1には、正面(図1(a)の下側)と左側面(図1(a)の左側)から作業者等の物体がプレス機1に近づくことが可能となっている。このプレス機1が設置された領域に進入する物体を検出するために、プレス機1の近傍には、多光軸光電センサ4が設置されている。
多光軸光電センサ4は、投光器5と受光器7と中間ユニット9とから構成され、投光器5は、プレス機1の図1における手前側であって、かつ左側壁部3と接する位置に設置され、受光器7は、プレス機1の図1における右側であって、かつ奥側壁部2と接する位置に設置されている。
投光器5は、直方体状の本体部5aを有しており、本体部5aが図示しない取付部によって左側壁部3に固定されている。また、本体部5aには、赤外LEDよりなる複数(図において10個)の投光素子6(6a〜6j)が鉛直方向一列であって、かつ等間隔に配置されている。そして、本体部5aは、各投光素子6a〜6jからプレス機1の正面と平行に光が投光されるように配置されている。
受光器7は、直方体状の本体部7aを有しており、本体部7aが図示しない取付部によって奥側壁部2に固定されている。また、本体部7aには、フォトダイオードよりなり、投光器5の投光素子6a〜6jと対応する受光素子8(8a〜8j)が鉛直方向一列であって、かつ等間隔に配置されている。そして、受光器7は、プレス機1の左側面と平行な光を受光するように配置されている。従って、投光器5及び受光器7は、投光素子6の出射光軸と受光素子8の入射光軸とが直交するように設置されている。
投光器5の出射光軸と受光器7の入射光軸との交点には、偏向ユニットとしての中間ユニット9が配置されている。つまり、中間ユニット9は、プレス機1の右側手前に配置されている。図2に示すように、中間ユニット9は、正方形状の底板部11が床面10aに固定され、その底板部11には、直方体状であり下端が開口し投光器5及び受光器7とほぼ同じ高さのケース部13が取着されている。そのケース部13内には、偏向部としての長尺板状の反射部材12が収容され、その反射部材12の反射面は底板部11の対角線に沿っており、投光器5から出射された光の方向と受光器7に向かう方向に偏向するように配置されている。
投光器5と対向するケース部13の投光器側側面13aの短手方向中央には、開口部としての円形状の投光器側スリット14(14a〜14j)が鉛直方向一列であって、かつ等間隔に形成されている。また、受光器7と対向するケース部13の受光器側側面13bの短手方向中央には、開口部としての円形状の受光器側スリット15(15a〜15j)が鉛直方向一列であって、かつ等間隔に形成されている。なお、鉛直方向下側に位置する投光器側スリット14a及び受光器側スリット15aは、底板部11から所定の距離離れた位置に形成されている。また、鉛直方向上側に位置する投光器側スリット14j及び受光器側スリット15jは、ケース部13の上面13cから所定の距離離れた位置に形成されている。
なお、投光素子6、受光素子8、投光器側スリット14、及び受光器側スリット15は、夫々一対一に対応しており、対応する素子及びスリット同士は鉛直方向同じ高さになるように配置されている。また、投光器5から発せられた光線が受光器7に向けて適切に偏向されるために、図1(a)に示すように、投光器5から発せられる光線と、反射部材12から受光器に向けて偏向される光線とが水平面において直角をなすように、中間ユニット9は配置されている。
投光器5の投光素子6と、受光器7に配される各受光素子8とは、上下方向でそれぞれ同じ高さに配置された素子同士が互いに正規の相手方となる。対をなす投光素子6と受光素子8を、順次変更することにより、投光器5と受光器7との間に所定範囲の検出エリアが設定される。この検出エリアに被検出物体が存在すると、投光器5及び受光器7間を通過する光が遮断され、検出エリアに被検出物体が存在するとしてその旨の検出信号を外部装置に出力するようになっている。
具体的には、投光器5は、図示しない制御回路からクロックパルス信号が入力されるごとに、上端側に設けられた投光素子6jから順次、光を出射する。一方、当該クロックパルス信号は同時に受光素子8にも入力されており、上端側に設けられた受光素子8jから順次、光の入射を有効とする。つまり、上下方向に配された各投光素子6のうち、投光する投光素子6に対応する受光素子8のみが有効となる。これにより、各受光素子8が対応する投光素子6からの光線が入射され、その受光素子8から出力された受光信号が図示しない制御回路に入力される。
次に、このように配置した多光軸光電センサ4の作用を図3に基づき説明する。図3は、投光器5から出射された光線の鉛直方向における経路を簡略的に示しており、説明の便宜上、反射部材12等は省略している。
図3に示すように、投光器5の投光素子6aから出射された光線は、投光素子6aと受光素子8aを直線的に結ぶ光軸である経路L1に沿って、投光器側スリット14a及び受光器側スリット15aを通過して、受光素子8aに入射される。また、受光素子8aには、光沢のある床面10aにて反射した光、つまり投光素子6aから床面10aにて反射する経路の光が入射される。
例えば、図3に示すように、投光素子6aから出射された光線は、投光器5と受光器7との中間の床面10aで反射した場合、中間ユニット9にケース部13が取り付けられていなければ、受光素子8aに入射される経路L2をとる。
しかしながら、中間ユニット9がP1の位置に配置されているため、この経路L2にある光線は、床で反射した後、中間ユニット9のケース部13の投光器側側面13aであって、投光器側スリット14aよりも鉛直方向下側の部分によって遮光されるため、受光素子8aには入射されない。
中間ユニット9がP2の位置に配置されている場合も同様に、この経路L2にある光線は、中間ユニット9の投光器側スリット14aを通過した後に、中間ユニット9のケース部13の受光器側側面13bであって、受光器側スリット15aよりも鉛直方向下側の部分によって遮光され、受光素子8aに入射されない。
多光軸光電センサ4が光沢のある天井面10bに近接して配置された場合、床面10aの場合と同様に、投光素子6jから投光され天井面10bにて反射する経路L3の光は、位置P1または位置P2に配置された中間ユニット9により遮光され、受光素子8jには入射されない。
つまり、本実施形態においてはケース部13の投光器側側面13aの投光器側スリット14aより下方の面、投光器側スリット14jより上方の面、受光器側側面13bの受光器側スリット15aより下方の面、及び受光器側スリット15jより上方の面が非偏向部として機能している。
以上に説明した本実施形態の多光軸光電センサ4においては以下の効果を奏することができる。
(1)中間ユニット9のケース部13は、最も鉛直方向下側に位置する投光素子6aから発せられる光線が当たって偏向される反射部材12の部分より鉛直方向下方の投光器側側面13a又は受光器側側面13bが光線を遮断して偏向しないこととした。また、中間ユニット9のケース部13は、最も鉛直方向上側に位置する投光素子6jから発せられる光線が当たって偏向される反射部材12の部分より鉛直方向上方の投光器側側面13a又は受光器側側面13bが光線を遮断して偏向しないこととした。従って、光沢のある床や天井に光線が反射した場合、反射された光線が投光器側側面13a又は受光器側側面13bに遮断されて対応する受光素子に入射されない。そのため、手などの身体の一部が最も下方の光軸又は最も上方の光軸を遮った場合に、反射による光線が遮られた光軸に対応する受光素子に入射されて物体の侵入が検出されないといった誤作動が防止される。
(2)中間ユニット9は、光線を偏向するための反射部材12と、床や天井に反射した光線を遮断するためのケース部13とを一体化した構成とした。そのため、反射部材12を使用する必要がある配置態様の場合には、別途反射光を遮断するための構成を設ける必要がなく、デッドスペースを削減することができる。
(3)中間ユニット9のケース部13には、投光器5から出射された光線があたる部分にのみ投光器側スリット14が形成されているとともに、反射部材12により受光素子8に向けて偏向された光線があたる部分にのみ受光器側スリット15が形成されることとした。従って、投光素子6から出射された光線が対応する受光素子8以外の受光素子8に向かっている場合であっても、ケース部13によって光線が遮光されるため、正規な光線しか中間ユニット9を通過せず多光軸光電センサ4の検出精度が向上する。
なお、本実施形態の多光軸光電センサ4の構成は以下のように変更してもよい。
・ケース部13にスリットを設ける構成に代えて、図4(a)に示すように、投光器側側面13a及び受光器側側面13bのいずれか一方を全面開放するように変更してもよい。
・ケース部13にスリットを設ける構成に代えて、図4(b)に示すように、最も下側の投光素子6aか出射される光線があたる反射部材12の部分より下方に三角形状の仕切り部16を設けるとともに、最も上側の投光素子6jか出射される光線があたる反射部材12の部分より上方に三角形状の仕切り部16を設けるように変更してもよい。この場合、仕切り部16は、投光器5と受光器7の間の距離と中間ユニットの配置位置に応じて、反射光の経路と仕切り部16の下面とが交差するように高さが設定される。このような構成でも、床や天井に反射した光は仕切り部16に遮断され、(1)に準ずる効果を奏することができる。
・反射部材12は、図5(a)に示すように、2枚の反射鏡12a及び12bをそれぞれ45度の角度で対向するように配置して構成してもよい。この場合、図5(b)に示すように、角度CABと角度CBAの和は45度となるとともに、角度CABと角度CADは等しく、角度CBAと角度CBDは等しいため、角度BADと角度ABDの和は90度になる。従って、反射鏡12bに入射された光線は、入射された光線に対し必ず90度の角度で偏向される。従って、投光素子から出射された光線を正確に90度偏向させる位置に中間ユニット9を設置する必要がないため、設置の際の微調整が必要ではなくなり設置が容易になる。
また、例えば、反射部材に入射された光線を、入射された光線に対し60度に偏向させたい場合は、2枚の反射鏡をそれぞれ60度の角度で対向するように配置して構成すればよく、偏向させたい角度に応じて適宜変更すればよい。
・ケース部13の最も上方側のスリットの上方、及び最も下側のスリットの下方のいずれか一方は、中間ユニットが使用される状況に応じて光線を遮断する部分を有しないように変更してもよい。
・投光素子6と受光素子8は対応する素子同士が同期する構成としたが、これを投光素子6は常に光線を出力し、一方受光素子8はクロック周波数の入力がある毎に順次有効となる素子が切換わる構成に変更してもよい。
・中間ユニット9は、多光軸光電センサ4の設置態様に応じて、設置する数を2以上にしてもよい。
・スリットは円形状のものを示したが、これは例えば矩形状や楕円形状のものに変更してもよい。
・光線が投光器側側面13aを通過してから受光器側側面13bに到達するまでの距離はできる限り長くなるのが好ましい。そうすることで、正規でない光線が投光器側側面13aを通過した場合であっても、受光器側側面13bによって遮断される可能性が高まる。
(第2実施形態)
次に、本発明の多光軸光電センサ4の第2の実施形態を図6及び図7に基づき説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態で示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての説明は省略する。また、本実施形態における投光器5及び受光器7の構成は第1の実施形態で示したものと同一であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の中間ユニット9は、底板部11の上に長尺状の板部17が配置されている。そして、当該板部17の短手方向中央には、円形状に形成された偏向部としての10個の反射部材18(18a〜18j)が鉛直方向一列であって、かつ等間隔に配置されている。なお、鉛直方向下側に位置する反射部材18aは、底板部11から所定の距離離れた位置に配置されている。また、鉛直方向上側に位置する反射部材18jは、板部17の上端17aから所定の距離離れた位置に形成されている。
次に、このように配置した多光軸光電センサ4の作用を図7に基づき説明する。図7は、投光器5から出射された光線の鉛直方向における経路を簡略的に示している。
図7に示すように、投光器5の投光素子6aから出射された光線は、投光素子6aと受光素子8aを直線的に結ぶ光軸である経路L1に沿って、反射部材18aにより偏向されて、受光素子8aに入射される。また、受光素子8aには、光沢のある床面10aにて反射した光、つまり投光素子6aから床面10aにて反射する経路の光が入射される。
例えば、図7に示すように、投光素子6aから出射された光線は、投光器5と受光器7との中間の床面10aで反射した場合、板部17の全面が反射部材で構成されている場合、受光素子8aに入射される経路L2をとる。
しかしながら、中間ユニット9がP3の位置に配置されているため、この経路L2にある光線は、床で反射した後、反射部材18aよりも鉛直方向下側の板部17によって遮光され、受光素子8aには入射されない。
中間ユニット9がP4の位置に配置されている場合も同様に、この経路L2にある光線は、直接反射部材18aよりも鉛直方向下側の板部17によって遮光され、受光素子8aには入射されない。
多光軸光電センサ4が光沢のある天井に近接して配置された場合、床面10aの場合と同様に、投光素子6jから投光され天井面10bにて反射する経路L3の光は、位置P3または位置P4に配置された中間ユニット9により遮光され、受光素子8jには入射されない。 つまり、本実施形態においては反射部材18aより下方の板部17及び反射部材18jより上方の板部17が非偏向部として機能している。
従って、このように構成した多光軸光電センサ4においても、投光素子6から対応する受光素子8に向けて出射される光線以外は反射部材18によって偏向されないため、(1)〜(3)に準ずる効果を奏することができる。また、次のような効果を奏することができる。
(4)板部17に反射部材18を配置する構成とした。そのため、構成が簡略化されて容易に製造することができる。
なお、本実施形態の多光軸光電センサ4の構成は以下のように変更してもよい。
・板部17に反射部材18を配置するように構成したが、長尺状の反射鏡に、対応する箇所に円形状の孔を開けたシートを貼り付ける等の構成に変更してもよい。
(a)第1実施形態の多光軸光電センサ置の設置態様を示す上面図であり、(b)はその斜視図である。 同じく、多光軸光電センサに用いられる中間ユニットの斜視図である。 同じく、多光軸光電センサの光線の経路を示す説明図である。 (a)(b)は、第1実施形態の別例の中間ユニットの斜視図である。 (a)は、第1実施形態の別例の中間ユニットの斜視図であり、(b)はその動作図である。 第2実施形態の中間ユニットの斜視図である。 同じく、多光軸光電センサの光線の経路を示す説明図である。
符号の説明
4…多光軸光電センサ、5…投光器、6…投光素子、7…受光器、8…受光素子、9…中間ユニット、10a…床面、10b…天井面、12,18…反射部材、13…ケース部。

Claims (10)

  1. 光線を出射する複数の投光素子が所定の配列方向に沿って一列に設けられた投光器と、光線が入射される受光素子が前記投光素子の夫々と対向する態様で前記投光素子と同一数設けられた受光器とを備え、
    前記投光素子は所定の周期で順次光線を出射するとともに、当該投光素子と対応する前記受光素子が光線の出射と同期して光線の入射を有効とし、当該光線の入射が有効となっている間に前記光線が遮断された場合に物体の検出を行う多光軸光電センサにおいて、
    前記投光器と前記受光器との間に少なくとも1以上配設されるとともに、前記投光素子の夫々から発せられた光線を対応する前記受光素子に向けて偏向する偏向部を有する偏向ユニットを更に備え、
    前記偏向ユニットは、前記投光素子のうち最も前記配列方向の一端側、及び前記投光素子のうち最も前記配列方向の他端側の少なくとも一方に位置するものに対応する前記偏向部より前記配列方向の外側に、光線を対応する前記受光素子に向けて偏向しない非偏向部を備えることを特徴とする多光軸光電センサ。
  2. 前記偏向ユニットは、前記投光素子の光軸と対向する部位にのみ前記偏向部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の多光軸光電センサ。
  3. 前記偏向ユニットは、前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、
    当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位の少なくとも一方に開口部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の多光軸光電センサ。
  4. 前記偏向ユニットは、前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、
    当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位に開口部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の多光軸光電センサ。
  5. 前記偏向部は、該偏向部に対する入射光軸と出射光軸とが成す角度が常に一定となるように前記光線の偏向角度に対応する角度で対向する2枚の反射鏡から構成されることを特徴とする請求項1〜4のうちの何れか一項に記載の多光軸光電センサ。
  6. 光線を出射する複数の投光素子が所定の配列方向に沿って一列に設けられた投光器と、光線が入射される受光素子が前記投光素子の夫々と対向する態様で前記投光素子と同一数設けられた受光器とを備え、前記投光素子は所定の周期で順次光線を出射するとともに、当該投光素子と対応する前記受光素子が光線の出射と同期して光線の入射を有効とし、当該光線の入射が有効となっている間に前記光線が遮断された場合に物体の検出を行い、前記投光器と前記受光器が夫々の光軸を互いにずらして配置される多光軸光電センサに用いられ、前記投光器と前記受光器との間に少なくとも1以上配設される偏向ユニットにおいて、
    前記投光素子の夫々から発せられた光線を対応する前記受光素子に向けて偏向する偏向部と、更に前記投光素子のうち最も前記配列方向の一端側、及び前記投光素子のうち最も前記配列方向の他端側の少なくとも一方に位置するものに対応する前記偏向部より前記配列方向の外側に光線を前記受光素子に向けて偏向しない非偏向部と、を備えることを特徴とする偏向ユニット。
  7. 前記投光素子の光軸と対向する部位にのみ前記偏向部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の偏向ユニット。
  8. 前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、
    当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位、及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位の少なくとも一方に開口部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の偏向ユニット。
  9. 前記偏向部の周囲を囲むように設けられたケース部を備え、
    当該ケース部には、前記投光器から入射される光線が当たる部位、及び当該偏向部から反射される光線が当たる部位に開口部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の偏向ユニット。
  10. 前記偏向部は、該偏向部に対する入射光軸と出射光軸とが成す角度が常に一定となるように前記光線の偏向角度に対応する角度で対向する2枚の反射鏡から構成されることを特徴とする請求項6〜9のうちの何れか一項に記載の偏向ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016215305A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 アズビル株式会社 衝突検知装置
JP7108486B2 (ja) 2018-07-20 2022-07-28 三菱重工機械システム株式会社 車両検知器
JP7400561B2 (ja) 2020-03-11 2023-12-19 オムロン株式会社 多光軸光電センサシステム及び反射器

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