JP2001295209A - 層状舗装構造及び舗装方法 - Google Patents

層状舗装構造及び舗装方法

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JP2001295209A
JP2001295209A JP2000112333A JP2000112333A JP2001295209A JP 2001295209 A JP2001295209 A JP 2001295209A JP 2000112333 A JP2000112333 A JP 2000112333A JP 2000112333 A JP2000112333 A JP 2000112333A JP 2001295209 A JP2001295209 A JP 2001295209A
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Masahiko Kono
正彦 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下2層に敷き詰めた粒状物の移動を防止し
て舗装面の外観を美麗な状態に維持することができる層
状舗装構造及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 鉛直方向の多数の隔壁又は突起によって
囲まれた空隙部を有する成形部材の前記空隙部内に、異
なる種類の粒状物又は粒径の異なる粒状物を上下に層状
に充填する。下層の粒状物の充填は、成形部材の上部
に、下層に充填される粒状物を透過可能な開口部が設け
られたスペーサーを載置して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層状舗装構造及び
舗装方法に関し、詳しくは、砂利、砂、砕石、レンガ
屑、バークチップ等の粒状物を使用した舗装構造であっ
て、種類や粒径の異なる粒状物を上下に層状に充填した
舗装構造及び粒状物を層状に充填するための舗装方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】砕石や砂利等の粒状物を使用した舗装
は、アスファルト等に比べて透水性が優れ、施工が簡易
で、安価であることから、従来から、簡易な歩道や駐車
場等に用いられてきた。また、寺社の境内等において
は、アスファルト舗装等では景観上好ましくないという
理由で、砂利等による舗装が行われている。これらの施
工方法は、単に粒状物を敷詰めるのみか、敷詰めた後に
ローラーによって転圧を行う方法により行われていた。
【0003】しかし、砕石や砂利を敷詰めてローラー等
の転圧により踏固めただけでは、人の歩行や車両の走行
によって表面の砂利等を移動させてしまうため、定期的
な保守を行う必要があった。また、車両が移動する際
に、砂利を跳ね飛ばして危険であったり、タイヤを取ら
れて走行性が悪化したり、場合によってはタイヤが空転
するような事態も発生していた。さらに、長年使用して
いる内に、車等の荷重によって砂利等の間の空隙が圧縮
され、そこに泥等の粒子の細かい物が溜って透水性が小
さくなり、水溜りができてしまうという問題のあった。
【0004】このようなことから、鉛直方向の多数の隔
壁又は突起によって囲まれた空隙部を有する合成樹脂製
成形部材を路盤上に敷設し、前記空隙部内に粒状物を充
填した舗装構造が提案されている(特願平11−136
922号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、砂利等の粒
状物を用いた舗装においては、外観に優れた玉砂利のよ
うな石材を敷き詰めることにより、美しい舗装面を創出
することが可能となるが、このような外観の良好な石材
は一般的に高価であり、通常の砕石と比較した場合、1
0倍以上の価格差があることも珍しくないため、これら
を大量に敷き詰めることは経済的に大きな問題となる。
【0006】施工費用を低く抑えるため、安価な砕石を
敷き詰めた上に、外観に優れた石材を敷き詰める2層構
造の舗装を行うことが考えられるが、単に2層に敷き詰
めただけでは、車両の通行等によって上層の高価で見映
えの良い石材が移動し、下層の安価で見映えの悪い石材
が露出したり、両者が入り混じったりして舗装面の外観
が損なわれてしまうので、補修等に多大な労力や費用が
必要になってしまうことがあった。
【0007】そこで本発明は、上下2層に敷き詰めた粒
状物の移動を防止して舗装面の外観を美麗な状態に維持
することができる層状舗装構造を提供するとともに、下
層の粒状物を所定の厚みで敷き詰めることによって上層
の粒状物を所定の状態で見映え良く敷き詰めることがで
きる舗装方法、及び、この舗装方法に使用するのに適し
た構造の成形部材並びにスペーサーを提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の層状舗装構造は、鉛直方向の多数の隔壁又
は突起によって囲まれた空隙部を有する成形部材の前記
空隙部内に粒状物を充填した舗装構造であって、異なる
種類の粒状物又は粒径の異なる粒状物を前記空隙部内に
上下に層状に充填したことを特徴としている。
【0009】また、本発明の舗装方法は、鉛直方向の多
数の隔壁又は突起によって囲まれた空隙部を有する成形
部材の前記空隙部内に異なる種類の粒状物又は粒径の異
なる粒状物を層状に充填する方法であって、前記成形部
材の上部に、下層に充填される粒状物を透過可能な開口
部が設けられたスペーサーを載置し、該スペーサーの開
口部を通して下層の粒状物を前記空隙部内に充填した
後、該スペーサーを成形部材上部から取外し、スペーサ
ーを取外した後に形成される空隙部分に上層の粒状物を
充填することを特徴としている。
【0010】さらに、上記舗装方法に用いるのに適した
成形部材は、前記隔壁又は突起の上方に、前記スペーサ
ーを所定位置に支持するための支持部を有していること
を特徴とし、スペーサーは、前記成形部材の一部に係止
してスペーサーを所定位置に保持するための係止部を有
していること、また、スペーサーの開口部は、上方の開
口が下方の開口より広く形成されていることを特徴とし
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の層状舗装構造の一
形態例を示す縦断面図、図2及び図3は本発明に適した
形状の成形部材の第1形状例を示すもので、図2は一部
断面側面図、図3は平面図である。また、図4は本発明
に適した形状のスペーサーの第1形状例を示すもので、
スペーサーを成形部材に載置した状態を示す一部断面側
面図である。図5乃至図7は舗装手順を示すもので、図
5は下層の粒状物を充填している状態を示す縦断面図、
図6はスペーサーを取外した状態を示す縦断面図、図7
は上層の粒状物を充填している状態を示す縦断面図であ
る。
【0012】さらに、図8はスペーサーの第2形状例を
示す側面図、図9はスペーサーの第3形状例を示す斜視
図、図10及び図11は成形部材の第2形状例とスペー
サーの第4形状例とを示すもので、図10は断面側面
図、図11は斜視図である。
【0013】まず、本発明の舗装構造は、図1に示すよ
うに、路盤10の上に敷設した成形部材11の空隙部1
2内に、第1粒状物13と第2粒状物14とを上下に層
状に充填したものである。第1粒状物13と第2粒状物
14とは、異なる種類、例えば、第1粒状物13が砕
石、第2粒状物14が玉砂利のような組み合わせや、同
じ種類の粒状物であって、例えば第1粒状物13が小径
粒状物、第2粒状物14が大径粒状物のような組合わ
せ、さらに、種類も粒径も異なる粒状物同士の組み合わ
せとなっている。通常は、表面に出ない第1粒状物13
として砕石、砂、土、廃材等の安価なものを、表面の第
2粒状物14として外観に優れた玉砂利や白川砂等の高
価なものや、特定の機能を有するものを選択する。
【0014】本形態例に示す成形部材11は、上下に通
孔15a、15bを有する突起からなる受圧体15を、
隔壁を形成する連接部16により縦方向及び横方向にそ
れぞれ等間隔で同数配置して、例えば外形を50cm角
の正方形状に形成した合成樹脂製のものであって、各外
周辺には、敷設時に隣接する成形部材11同士を連結す
るための雄連結部17と雌連結部18とをそれぞれ設け
ている。
【0015】前記受圧体15は、底部の接地面15cか
ら頂部の受圧面15dに向かって次第に細くなる中空四
角錘台状に形成されており、上方に向かって幅狭となる
各側面には、受圧体内外に連通する縦長の通孔15eが
設けられている。さらに、受圧体15の上部には、図4
に示すようなスペーサー20を支持するための段部から
なる支持部19が設けられている。
【0016】また、前記連接部16は、受圧体15のコ
ーナー部同士の間を連結するように設けられており、図
2に示すように、上縁16aが受圧体11の約半分の高
さ位置で、下縁16bが受圧体15の下端より僅かに上
方に位置するように形成されている。これにより、舗装
面に連接部16の上縁16aが露出しないようにすると
ともに、下縁16bの下方に通水路となる空間を形成す
るようにしている。
【0017】このように成形部材11を形成することに
より、4個の受圧体15を頂点とし、これらを連結する
連接部16を四辺とする正方形状の部分に、成形部材下
部から上部に向かって上方が拡大した形状の前記空隙部
12が形成される。すなわち、受圧面15dの面積(投
影面積)に比べて接地面15cの面積(投影面積)を大
きくしておくことにより、踏圧を安定した状態で受ける
ことができる。また、空隙部12の上部開口面積を下部
開口面積より大きく形成したことにより、空隙部12内
への粒状物13,14の充填を容易かつ確実に行うこと
ができる。
【0018】なお、成形部材10を合成樹脂で形成する
ことにより、他のコンクリートや金属のような材料に比
べて軽量性、成形性、土中での安定性等に優れたものと
することができる。合成樹脂としては、車両等の荷重に
耐えられる機械的強度を有し、屋外での使用に耐えられ
るものであればよく、特に、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ABS、ポリ塩化ビニル、FRP等の機械的強度
に優れた合成樹脂が最適である。また、成形部材10の
大きさは、施工性や保管、運搬を考慮して設定すればよ
く、広大な場所を施工する場合は、縦横寸法が数m程度
の正方形や長方形に形成することもできる。
【0019】第1粒状物13を前記空隙部12内に充填
する際に使用するスペーサー20は、成形部材11の各
空隙部12の上方にそれぞれ嵌入する嵌入部21を有す
るマット状のものであって、嵌入部21同士の間には、
各受圧体15の上部が貫通する嵌合孔22が設けられて
いる。さらに、嵌入部21の周縁下部には受圧体15の
支持部19に係止する係止部23が設けられており、嵌
入部21の中央には、第1粒状物13が通過可能な大き
さの通孔24が設けられている。この通孔24の大きさ
は、下層の第1粒状物13が通過できれば任意の形状及
び個数で形成することができ、例えば、平面視が円形で
も方形でもよく、格子状やスリット状等に形成すること
ができる。
【0020】このスペーサー20は、嵌合孔22に受圧
体上部を挿通し、空隙部12に嵌入部21を嵌入させて
係止部23を支持部19に係止させた状態で、嵌入部2
1の上面が受圧体15の受圧面15dと略同一高さにな
るように形成されている。なお、スペーサー20の全体
の大きさは、通常は成形部材11と同じに形成すればよ
いが、成形部材11よりスペーサー20が大きくてもよ
く、逆にスペーサー20が小さくてもよく、両者の形状
等によって適宜に設定することができる。
【0021】次に、この成形部材11及びスペーサー2
0を使用して粒状物13,14による2層構造の舗装を
行う施工例を説明する。まず、舗装を行う部分の路盤工
事を行った後、路盤10の上面に成形部材11を敷設し
て隣接する成形部材11同士を雄,雌連結部17,18
により相互に連結するとともに、成形部材11の上部に
スペーサー20を載置する。このとき、必要に応じて杭
のような固定部材を使用して成形部材11を路盤10に
固定するようにしてもよく、成形部材11の下に排水材
等を介在させておくこともできる。
【0022】この状態で、スペーサー20の上から第1
粒状物13を投入し、該粒状物13がスペーサー20の
通孔24を通って各空隙部12内に均等に充填されるよ
うに、敷き均し具25を使用して地均しを行う。この作
業により、第1粒状物13がスペーサー20の嵌入部2
1より下方の空隙部12下半部内に充填された状態にな
る。このとき、前述のように嵌入部21の上面と受圧体
15の受圧面15dとを略同一高さにしておくことによ
り、地均しを行う際に敷き均し具25が嵌入部21上面
又は受圧面15dにひっかることがなく、地均しを容易
に行うことができる。
【0023】スペーサー20上部の余剰の粒状物13を
敷き均し具25や箒によって除去した後、図6に示すよ
うに、スペーサー20を成形部材11上から取外すこと
により、第1粒状物13の上方の空隙部12内に、第2
粒状物14を充填するための空間12aが形成される。
この空間12aの容積は、嵌入部21の体積と略等しく
なるので、嵌入部21の体積を調整することにより、第
2粒状物14を充填するのに適した任意の大きさの空間
12aを形成することができる。このとき、空間12a
の容積が小さすぎると、下層の第1粒状物13が表面に
露出してしまうことがあるので、空間12aの容積は、
空隙部12の容積の少なくとも10%以上、高さも10
mm以上にしておくことが好ましい。
【0024】なお、スペーサー20を取外したときに、
通孔24内に残った第1粒状物13が通孔24から落下
して凸部13aを形成するが、砂、砂利、砕石等の粘度
の小さなものは自重で崩れるので、空間12aの高さを
適切に設定しておくことにより、これらが表面に出るよ
うなことはない。一方、土等の粘度の高いものの場合
は、凸部13aは崩れにくいが、通孔24の下部開口を
上部開口に対して小さくしておくことにより、スペーサ
ー20を取外すときに通孔24内に詰まった状態のまま
一緒に持ち上げられ、また、小さな開口から落下するた
めに凸部13aが形成されにくくなる。さらに、通孔2
4を多数設けて凸部13aを細かく分割することによっ
て凸部13aの高さを低くすることもでき、通孔24を
鉛直方向に細長くすることも、凸部13aを崩れやすく
するために有効である。
【0025】次に、図7に示すように、スペーサー20
を取外した成形部材11の上に第2粒状物14を投入
し、敷き均し具25を使用して地均しを行い、空隙部上
方の空間12a内に、第2の状物14を充填する。これ
により、図1に示すような2層構造の舗装が完成する。
また、このときに、第1粒状物13に形成された凸部1
3aは、第2粒状物14によって押し潰されるので、凸
部13aが舗装表面に突出することはない。
【0026】前記空隙部12の大きさ(容積、高さ、開
口面積)や受圧体15の強度は、使用する粒状物13,
14の形状や性状だけでなく、舗装場所の使用状態、す
なわち、車両の通行の有無、歩行時の感触等も含めて最
適な状態を選定するべきである。例えば、車両が通行す
る場合は、空隙部12の開口幅が広すぎると、粒状物1
3,14が空隙部12内で移動してタイヤが落込むおそ
れがあり、歩行が主体の場合でも、開口部が広いと同様
にして足をとられるおそれがある。逆に、開口部を狭く
しすぎると、粒状物13,14の充填に支障を来すこと
があるので、タイヤの落込みなどを防止できる範囲で、
できるだけ開口部を大きくしておくことが望ましい。
【0027】例えば、空隙部12の容積は、粒状物1
3,14の平均体積の10〜5000倍の範囲が適当で
あり、空隙部の容積が粒状物の平均体積の10倍未満だ
と、粒状物を空隙部内に平均的に充填できなくなり、粒
状物が空隙部からはみ出してしまうことがある。逆に空
隙部の容積が粒状物の平均体積の5000倍を超える
と、空隙部内に充填した粒状物の保持が十分に行えなく
なる。また、空隙部の高さは50〜200mmの範囲が
適当であり、空隙部が低すぎる場合は粒状物を十分に保
持することができず、体積の大きな粒状物の充填性も低
下する。逆に空隙部をあまり高くすると、成形性に悪影
響を及ぼし、製造コストの上昇を招くことになる。さら
に、空隙部の開口面積は、4〜400cmの範囲にし
ておくことが好ましく、開口面積が小さすぎると粒状物
の充填が困難になり、開口面積が大きすぎると粒状物の
保持性が低下してしまう。
【0028】したがって、各粒状物13,14に対して
成形部材11及びスペーサー20を舗装場所に応じて適
当に形成することにより、各粒状物を空隙部12内に保
持して粒状物の移動や散逸を防止できる。また、タイヤ
や靴等からの荷重の大部分を受圧体15で受けることが
できるため、空隙部内に充填した粒状物が荷重で圧縮さ
れることがほとんどなく、圧縮されたとしても僅かであ
り、しかも、粒状物の横方向への移動が受圧体15や連
接部16で規制されているため、轍や陥没部の発生を防
止することができる。
【0029】また、粒状物同士の隙間が圧縮されないた
め、泥等の微細粒状物が粒状物間に圧縮されて詰込まれ
ることがなくなるので、透水性が低下することもなくな
る。さらに、このような粒状舗装材には、一般に、砕
石、砂利、玉砂利、煉瓦屑等を使用するが、粒状物にほ
とんど荷重がかからないため、荷重のかかる舗装面には
通常使用することができない機械的強度に劣る各種多孔
質体やバークチップのような柔らかい粒状物も舗装材と
して使用することが可能となる。
【0030】さらに、受圧体15の上下(接地面15
c、受圧面15d)や側面に通孔15a、15b、15
eを設け、連接部16の上下にも空間を設けておくこと
により、成形部材11の自体の透水性も向上させること
ができ、粒状物13,14の下部における横方向への水
の流れも円滑になる。また、受圧体15の上部通孔15
aを利用してマーカー等を固定することもできる。
【0031】図8に示すスペーサー30は、成形部材1
1の空隙部12上方に嵌入する嵌入部31に複数の通孔
32を設けたマット状のものであって、嵌入部31間に
は受圧体15の受圧面15d部分が嵌合する嵌合孔33
が設けられている。このスペーサー30は、嵌合孔33
と受圧面15dとを嵌合させるようにして成形部材11
の上部に載置することにより、嵌入部31が空隙部12
内に所定量進入した状態となる。
【0032】図9に示すスペーサー40は、前記同様に
形成した成形部材の受圧体上部に被せる被着部41と、
被着部41同士を連結する連結板42と、各連結板42
間に所定間隔の格子状に掛け渡されて第1粒状物が通過
する通孔43を形成する中骨44とにより形成されてい
る。このスペーサー40は、被着部41を受圧体の上部
に被せることにより、連結板42及び中骨44が、前記
嵌入部と同様に、受圧体間の空隙部内に所定量入り込ん
だ状態となる。
【0033】図10及び図11に示す成形部材50は、
いわゆるインターロッキングブロックと呼ばれるもので
あり、鉛直方向に貫通する通孔からなる空隙部51を有
するブロックを適当な間隔で設けたものであって、一般
に、空隙部51内で芝生等を生育させる目的で用いられ
る。このとき、芝生の生育する空隙部51の上部は土等
が好ましく、空隙部51の下部やブロック間の隙間56
は砂を用いるのが好ましい。
【0034】このような成形部材50に使用するスペー
サー52は、空隙部51内に嵌入する嵌入部53と、該
嵌入部53の上部を連結する連結部54と、嵌入部53
に設けられた第1粒状物充填用の通孔55とにより形成
されている。
【0035】この成形部材50の空隙部51に粒状物を
上下に層状に充填する場合も、該成形部材50を路盤上
に敷設し、スペーサー52の嵌入部53を空隙部51内
に嵌入させてスペーサー52を成形部材50上に載置し
た後、第1粒状物、例えば砂を通孔55を通して空隙部
51内に充填することにより、第1粒状物を空隙部51
内に所定量、所定高さで充填することができる。また、
このとき、ブロック間の隙間56はスペーサー52で覆
われていないため、この隙間56には第1粒状物が充填
された状態となる。
【0036】したがって、第1粒状物を充填した後にス
ペーサー53を取外して第2粒状物、例えば土を空隙部
51内に充填することにより、空隙部51の下部に第1
粒状物である砂の層が、その上方、表面層に第2粒状物
である土の層が、芝生等の生育に好ましい積層状態で形
成されることになる。
【0037】このように、成形部材上にスペーサーを載
置した状態で第1粒状物を充填した後、スペーサーを取
外して第2粒状物を充填することにより、種類や粒径が
異なる粒状物を層状に積層した舗装構造が得られる。し
たがって、美観に優れた高価な粒状物を使用して舗装を
行う際に、下層に安価な粒状物を、上層(表面層)に高
価な粒状物を層状に充填することにより、従来に比べて
高価な粒状物の使用量を大幅に削減することができ、舗
装費用の低減を図ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表面に露出しない下層に安価な粒状物を充填し、表面の
上層に高価な粒状物を充填するなどの層状舗装を行うこ
とができるので、粒状物による舗装コストを低減するこ
とができる。そして、鉛直方向の多数の隔壁又は突起に
よって囲まれた空隙部に粒状物を充填することにより粒
状物の移動を抑えることができるので、層状舗装を確実
に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の層状舗装構造の一形態例を示す縦断
面図である。
【図2】 成形部材の第1形状例を示す一部断面側面図
である。
【図3】 成形部材の第1形状例を示す平面図である。
【図4】 スペーサーを成形部材に載置した状態を示す
一部断面側面図である。
【図5】 下層の粒状物を充填している状態を示す縦断
面図である。
【図6】 スペーサーを取外した状態を示す縦断面図で
ある。
【図7】 上層の粒状物を充填している状態を示す縦断
面図である。
【図8】 スペーサーの第2形状例を示す側面図であ
る。
【図9】 スペーサーの第3形状例を示す斜視図であ
る。
【図10】 成形部材の第2形状例及びスペーサーの第
4形状例を示す断面側面図である。
【図11】 成形部材の第2形状例及びスペーサーの第
4形状例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11,50…成形部材、12…空隙部、13…第1粒状
物、14…第2粒状物、15…受圧体、16…連接部、
17…雄連結部、18…雌連結部、19…支持部、2
0,30,40,52…スペーサー、21…嵌入部、2
2…嵌合孔、23…係止部、24…通孔、25…敷き均
し具、53…嵌入部、54…連結部、55…通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向の多数の隔壁又は突起によって
    囲まれた空隙部を有する成形部材の前記空隙部内に粒状
    物を充填した舗装構造であって、異なる種類の粒状物又
    は粒径の異なる粒状物を前記空隙部内に上下に層状に充
    填したことを特徴とする層状舗装構造。
  2. 【請求項2】 鉛直方向の多数の隔壁又は突起によって
    囲まれた空隙部を有する成形部材の前記空隙部内に異な
    る種類の粒状物又は粒径の異なる粒状物を層状に充填す
    る方法であって、前記成形部材の上部に、下層に充填さ
    れる粒状物を透過可能な開口部が設けられたスペーサー
    を載置し、該スペーサーの開口部を通して下層の粒状物
    を前記空隙部内に充填した後、該スペーサーを成形部材
    上部から取外し、スペーサーを取外した後に形成される
    空隙部分に上層の粒状物を充填することを特徴とする舗
    装方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の舗装方法に用いられる成
    形部材であって、該成形部材は、前記隔壁又は突起の上
    方に、前記スペーサーを所定位置に支持するための支持
    部を有していることを特徴とする成形部材。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の舗装方法に用いられるス
    ペーサーであって、前記成形部材の一部に係止してスペ
    ーサーを所定位置に保持するための係止部を有している
    ことを特徴とするスペーサー。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の舗装方法に用いられるス
    ペーサーであって、前記開口部は、上方の開口が下方の
    開口より広く形成されていることを特徴とするスペーサ
    ー。
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