JP2001294753A - 油中水型エマルジョン組成物及びこれを用いた化粧料 - Google Patents
油中水型エマルジョン組成物及びこれを用いた化粧料Info
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- JP2001294753A JP2001294753A JP2000110240A JP2000110240A JP2001294753A JP 2001294753 A JP2001294753 A JP 2001294753A JP 2000110240 A JP2000110240 A JP 2000110240A JP 2000110240 A JP2000110240 A JP 2000110240A JP 2001294753 A JP2001294753 A JP 2001294753A
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】油性感やべとつき感がなく、のび・広がりがよ
く、しっとり感、さらさら感、さっぱり感、清涼感やみ
ずみずしい感触を与え、且つ、安全性が高く、保存安定
性に優れ、化粧効果の持続性にすぐれている新しいタイ
プのスキンクリーム、メイクアップ化粧料、毛髪化粧料
等の提供。 【解決手段】 油性基剤(A)、乳化剤(B)、乳化助
剤(C)および水(D)を含有する油中水型エマルジョ
ン組成物において、(1)油性基剤成分(A)は、その
少なくとも50重量%が鎖状シリコーン油、(2)乳化
剤成分(B)は、HLB値3.0〜7.0のポリエーテ
ル変性シリコーン共重合体、(3)乳化助剤成分(C)
は、20℃で水に溶解する多価アルコール類からなるこ
とを特徴とする油中水型エマルジョン組成物により提
供。
く、しっとり感、さらさら感、さっぱり感、清涼感やみ
ずみずしい感触を与え、且つ、安全性が高く、保存安定
性に優れ、化粧効果の持続性にすぐれている新しいタイ
プのスキンクリーム、メイクアップ化粧料、毛髪化粧料
等の提供。 【解決手段】 油性基剤(A)、乳化剤(B)、乳化助
剤(C)および水(D)を含有する油中水型エマルジョ
ン組成物において、(1)油性基剤成分(A)は、その
少なくとも50重量%が鎖状シリコーン油、(2)乳化
剤成分(B)は、HLB値3.0〜7.0のポリエーテ
ル変性シリコーン共重合体、(3)乳化助剤成分(C)
は、20℃で水に溶解する多価アルコール類からなるこ
とを特徴とする油中水型エマルジョン組成物により提
供。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油中水型エマルジ
ョン組成物及びこれを主成分とする化粧料に関し、より
詳しくは、皮膚や毛髪に塗布したとき、油性感やべとつ
き感がなく、のび・広がりがよく、しっとり感、さらさ
ら感、さっぱり感、清涼感やみずみずしい感触を与え、
且つ、安全性が高く、保存安定性に優れ、化粧効果の持
続性に優れた油中水型エマルジョン化粧料に適した油中
水型エマルジョン組成物及びこれを主成分とする化粧料
に関する。
ョン組成物及びこれを主成分とする化粧料に関し、より
詳しくは、皮膚や毛髪に塗布したとき、油性感やべとつ
き感がなく、のび・広がりがよく、しっとり感、さらさ
ら感、さっぱり感、清涼感やみずみずしい感触を与え、
且つ、安全性が高く、保存安定性に優れ、化粧効果の持
続性に優れた油中水型エマルジョン化粧料に適した油中
水型エマルジョン組成物及びこれを主成分とする化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ツバキ油、オリーブ油、ミツロ
ウ、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、シリコー
ン油等の油性基剤を主成分とする油性化粧料としては、
用途面からみると、マッサージクリーム、クレンジング
クリーム、手荒れ防止用クリーム等の皮膚用化粧料、軟
膏型又はスティク状のファンデーション、アイカラー、
チークカラー、油性溶剤型又は軟膏型のアイライナー、
マスカラ等のメイクアップ化粧料、口紅、リップクリー
ム等の口唇用化粧料、毛髪化粧料等があり、油性皮膜を
皮膚上に形成し優れたエモリエント性(皮膚軟化性)、
保護性、撥水性、光沢性、柔軟性、潤滑性等の優れた機
能を発揮する。一方、油性化粧料を組成面及び製造面か
らみると、従来より、油性基剤そのままに、顔料や香料
を配合して使用していた。しかしながら、油性成分を多
量に用いたり、長期にわたり使用すると、毛髪にきしみ
感が増したり、脂ぎり感を与えたりし、皮膚に塗布する
と、伸び・広がりが重く感じられ、べとつき感がし、化
粧くずれが起こり易いという欠点があった。
ウ、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、シリコー
ン油等の油性基剤を主成分とする油性化粧料としては、
用途面からみると、マッサージクリーム、クレンジング
クリーム、手荒れ防止用クリーム等の皮膚用化粧料、軟
膏型又はスティク状のファンデーション、アイカラー、
チークカラー、油性溶剤型又は軟膏型のアイライナー、
マスカラ等のメイクアップ化粧料、口紅、リップクリー
ム等の口唇用化粧料、毛髪化粧料等があり、油性皮膜を
皮膚上に形成し優れたエモリエント性(皮膚軟化性)、
保護性、撥水性、光沢性、柔軟性、潤滑性等の優れた機
能を発揮する。一方、油性化粧料を組成面及び製造面か
らみると、従来より、油性基剤そのままに、顔料や香料
を配合して使用していた。しかしながら、油性成分を多
量に用いたり、長期にわたり使用すると、毛髪にきしみ
感が増したり、脂ぎり感を与えたりし、皮膚に塗布する
と、伸び・広がりが重く感じられ、べとつき感がし、化
粧くずれが起こり易いという欠点があった。
【0003】こうした欠点を改良するため、近年は、油
性基剤を溶剤に溶かした化粧料が製品化されているが、
溶剤の臭い、毒性、皮膚・毛髪へのダメージ、引火性、
オゾン層破壊問題、べとつき感、溶剤費用、油性基剤と
溶剤の相分離等の問題がおこる場合もあり、これらの油
性基剤を溶剤に溶かした化粧料の問題点を改善するため
に、油性基剤と水からなる化粧組成物が提案され、その
後、高分子合成化学と界面化学の進歩により、水中油型
エマルジョン組成物や油中水型エマルジョン組成物がつ
くられ、新しいタイプの化粧料として製品化されてき
た。
性基剤を溶剤に溶かした化粧料が製品化されているが、
溶剤の臭い、毒性、皮膚・毛髪へのダメージ、引火性、
オゾン層破壊問題、べとつき感、溶剤費用、油性基剤と
溶剤の相分離等の問題がおこる場合もあり、これらの油
性基剤を溶剤に溶かした化粧料の問題点を改善するため
に、油性基剤と水からなる化粧組成物が提案され、その
後、高分子合成化学と界面化学の進歩により、水中油型
エマルジョン組成物や油中水型エマルジョン組成物がつ
くられ、新しいタイプの化粧料として製品化されてき
た。
【0004】水中油型エマルジョン組成物は、水相が連
続層となっており、水中で微細化された油性基剤を、界
面活性剤を使用して水中に分散させたものであるので、
比較的水の含有量を多くすることができ、清涼感、さっ
ぱり感、みずみずしい感触、塗布するときの伸び・広が
りもよいが、油性基剤の特性である皮膚軟化性、保護
性、撥水性、光沢性、柔軟性、質量感、香料・薬剤保持
性、潤滑性、形態保持性等が弱められる傾向がある。
続層となっており、水中で微細化された油性基剤を、界
面活性剤を使用して水中に分散させたものであるので、
比較的水の含有量を多くすることができ、清涼感、さっ
ぱり感、みずみずしい感触、塗布するときの伸び・広が
りもよいが、油性基剤の特性である皮膚軟化性、保護
性、撥水性、光沢性、柔軟性、質量感、香料・薬剤保持
性、潤滑性、形態保持性等が弱められる傾向がある。
【0005】これに対して、油中水型エマルジョン組成
物は、油相が連続相となっており、油中で微細化された
水成分を、界面活性剤を使用して油中に分散させたもの
であるので、比較的に油の含有量を多くすることは容易
であるが、この場合は水の量は少ないので、清涼感、さ
っぱり感、みずみずしい感触に劣り、塗布するときの伸
び・広がりも悪く化粧料として使用するには、不十分で
ある。従って、油中水型エマルジョン組成物中の水成分
の比率を高めれば、皮膚や毛髪に塗布したとき、油性感
やべとつき感がなく、のび・広がりがよく、しっとり
感、さらさら感、さっぱり感、清涼感やみずみずしい感
触を与える化粧料用の油中水型エマルジョン組成物が得
られることは考えられるが、これまで油中水型エマルジ
ョン組成物中の水成分の比率を90重量%以上にするこ
とは報告されていない。油中水型エマルジョン組成物中
の水成分の比率が低いものは、上記したように界面活性
剤を使用して造ることはできるが、油中水型エマルジョ
ン組成物中の水成分の比率が90重量%以上のものはこ
れまで造られたことはない。
物は、油相が連続相となっており、油中で微細化された
水成分を、界面活性剤を使用して油中に分散させたもの
であるので、比較的に油の含有量を多くすることは容易
であるが、この場合は水の量は少ないので、清涼感、さ
っぱり感、みずみずしい感触に劣り、塗布するときの伸
び・広がりも悪く化粧料として使用するには、不十分で
ある。従って、油中水型エマルジョン組成物中の水成分
の比率を高めれば、皮膚や毛髪に塗布したとき、油性感
やべとつき感がなく、のび・広がりがよく、しっとり
感、さらさら感、さっぱり感、清涼感やみずみずしい感
触を与える化粧料用の油中水型エマルジョン組成物が得
られることは考えられるが、これまで油中水型エマルジ
ョン組成物中の水成分の比率を90重量%以上にするこ
とは報告されていない。油中水型エマルジョン組成物中
の水成分の比率が低いものは、上記したように界面活性
剤を使用して造ることはできるが、油中水型エマルジョ
ン組成物中の水成分の比率が90重量%以上のものはこ
れまで造られたことはない。
【0006】例えば、特公平3−6182号公報には、
シリコンオイル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサン、有機変性粘土鉱物、パラオキシ安息香酸
エステルならびにpH7以上の水を配合することを特徴
とするシリコンオイルを含むゲル組成物が開示されてお
り、明細書中には、水の配合量はゲル組成物中の0.2
〜80重量%の範囲と記載されており、乳化剤であるポ
リオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンのHL
B値は任意のものになっており、造られたゲル組成物が
油中水型であるか水中油型であるか不明である。
シリコンオイル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサン、有機変性粘土鉱物、パラオキシ安息香酸
エステルならびにpH7以上の水を配合することを特徴
とするシリコンオイルを含むゲル組成物が開示されてお
り、明細書中には、水の配合量はゲル組成物中の0.2
〜80重量%の範囲と記載されており、乳化剤であるポ
リオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンのHL
B値は任意のものになっており、造られたゲル組成物が
油中水型であるか水中油型であるか不明である。
【0007】また、特開平2−258711号には、鎖
状シリコン油が30重量%以上である油性基剤、ジメチ
ルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、デキ
ストリン脂肪酸エステル、水を含有することを特徴とす
る油中水型乳化化粧料が開示されているが、乳化剤であ
るジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合
体のHLB値は任意のものになっており、造られた油中
水型乳化化粧料の水含有量も40〜89重量%となって
いる。
状シリコン油が30重量%以上である油性基剤、ジメチ
ルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、デキ
ストリン脂肪酸エステル、水を含有することを特徴とす
る油中水型乳化化粧料が開示されているが、乳化剤であ
るジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合
体のHLB値は任意のものになっており、造られた油中
水型乳化化粧料の水含有量も40〜89重量%となって
いる。
【0008】さらにまた、特開平2−258710号に
は、鎖状シリコン油が30重量%以上である油性基材、
ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合
体、炭素数10〜22の飽和もしくは不飽和脂肪酸の多
価金属塩、水を含有することを特徴とする油中水型乳化
化粧料が開示されているが、乳化剤であるジメチルポリ
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体のHLB値は
任意のものになっており、造られた油中水型乳化化粧料
の水含有量も40〜89重量%となっている。
は、鎖状シリコン油が30重量%以上である油性基材、
ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合
体、炭素数10〜22の飽和もしくは不飽和脂肪酸の多
価金属塩、水を含有することを特徴とする油中水型乳化
化粧料が開示されているが、乳化剤であるジメチルポリ
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体のHLB値は
任意のものになっており、造られた油中水型乳化化粧料
の水含有量も40〜89重量%となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、油性
基剤として優れた性質を持つ鎖状シリコーン油を主成分
とし、水含有量が最高95重量%に達し、皮膚や毛髪に
塗布したとき、油性感やべとつき感がなく、のび・広が
りがよく、しっとり感、さらさら感、さっぱり感、清涼
感やみずみずしい感触を与え、且つ、安全性が高く、保
存安定性に優れ、化粧効果の持続性に優れた油中水型エ
マルジョン化粧料に適した油中水型エマルジョン組成物
及びこれを主成分とする化粧料を提供することにある。
基剤として優れた性質を持つ鎖状シリコーン油を主成分
とし、水含有量が最高95重量%に達し、皮膚や毛髪に
塗布したとき、油性感やべとつき感がなく、のび・広が
りがよく、しっとり感、さらさら感、さっぱり感、清涼
感やみずみずしい感触を与え、且つ、安全性が高く、保
存安定性に優れ、化粧効果の持続性に優れた油中水型エ
マルジョン化粧料に適した油中水型エマルジョン組成物
及びこれを主成分とする化粧料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、油性基剤として優
れた性質を持つ鎖状シリコーン油を主成分とする油性基
剤を乳化するにあたり、特定の物性をもつポリエーテル
変性シリコーン共重合体を乳化剤とし、特定の物性をも
つ多価アルコールを乳化助剤として採用すると、前記課
題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、油性基剤として優
れた性質を持つ鎖状シリコーン油を主成分とする油性基
剤を乳化するにあたり、特定の物性をもつポリエーテル
変性シリコーン共重合体を乳化剤とし、特定の物性をも
つ多価アルコールを乳化助剤として採用すると、前記課
題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0011】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
油性基剤(A)、乳化剤(B)、乳化助剤(C)および
水(D)を含有する油中水型エマルジョン組成物におい
て、(1)油性基剤成分(A)は、その少なくとも50
重量%が次の一般式(1):
油性基剤(A)、乳化剤(B)、乳化助剤(C)および
水(D)を含有する油中水型エマルジョン組成物におい
て、(1)油性基剤成分(A)は、その少なくとも50
重量%が次の一般式(1):
【0012】
【化3】 (式中、R1は脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水
素基、シクロアルキル基、アリール基、アルカリール基
及びフッ素置換アルキル基から選択された基を表し、m
は3〜500の整数を表す。)で表される鎖状シリコー
ン油からなり、(2)乳化剤成分は、次の一般式
(2):
素基、シクロアルキル基、アリール基、アルカリール基
及びフッ素置換アルキル基から選択された基を表し、m
は3〜500の整数を表す。)で表される鎖状シリコー
ン油からなり、(2)乳化剤成分は、次の一般式
(2):
【0013】
【化4】 (式中、R1は脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水
素基を表し、R2、R3およびR4は脂肪族不飽和基を
含まない1価の炭化水素基または次式:−YO(C2H
4O)p(C3H6O)qR(式中、Rは脂肪族不飽和
基を含まない1価の炭化水素基又は−Hを表し、Yは不
飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレン基
を表し、pは3〜20の整数を表し、qは0〜10の整
数を表す)で表されるポリオキシアルキレン基を表す
が、R3、R4およびR5の少なくとも1つは該ポリオ
キシアルキレン基を表し、xは6〜300の整数を表
し、yは0又は1〜50の整数を表し、x+yは6〜3
50の整数であり、そして、共重合体は少なくとも70
0の平均分子量を有する。)で表されるHLB値3.0
〜7.0のポリエーテル変性シリコーン共重合体からな
り、さらに、(3)乳化助剤成分(C)は、20℃で水
に溶解する多価アルコール類からなり、さらに、(4)
水(D)は、組成物全体の最高95重量%まで配合可能
なことを特徴とする油中水型エマルジョン組成物が提供
される。
素基を表し、R2、R3およびR4は脂肪族不飽和基を
含まない1価の炭化水素基または次式:−YO(C2H
4O)p(C3H6O)qR(式中、Rは脂肪族不飽和
基を含まない1価の炭化水素基又は−Hを表し、Yは不
飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレン基
を表し、pは3〜20の整数を表し、qは0〜10の整
数を表す)で表されるポリオキシアルキレン基を表す
が、R3、R4およびR5の少なくとも1つは該ポリオ
キシアルキレン基を表し、xは6〜300の整数を表
し、yは0又は1〜50の整数を表し、x+yは6〜3
50の整数であり、そして、共重合体は少なくとも70
0の平均分子量を有する。)で表されるHLB値3.0
〜7.0のポリエーテル変性シリコーン共重合体からな
り、さらに、(3)乳化助剤成分(C)は、20℃で水
に溶解する多価アルコール類からなり、さらに、(4)
水(D)は、組成物全体の最高95重量%まで配合可能
なことを特徴とする油中水型エマルジョン組成物が提供
される。
【0014】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明において、各成分の配合割合が、(A)3〜13
重量%、(B)1〜5重量%、(C)1〜10重量%、
及び(D)95〜85重量%であることを特徴とする油
中水型エマルジョン組成物が提供される。
の発明において、各成分の配合割合が、(A)3〜13
重量%、(B)1〜5重量%、(C)1〜10重量%、
及び(D)95〜85重量%であることを特徴とする油
中水型エマルジョン組成物が提供される。
【0015】さらにまた、本発明の第3の発明によれ
ば、第1又は第2の発明の油中水型エマルジョン組成物
を主成分とする化粧料が提供される。
ば、第1又は第2の発明の油中水型エマルジョン組成物
を主成分とする化粧料が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0017】1.油性基剤(A) 本発明において使用する油性基剤成分(A)は、一般式
(1):
(1):
【0018】
【化5】 (式中、R1は脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水
素基、シクロアルキル基、アリール基、アルカリール基
及びフッ素置換アルキル基から選択された基を表し、m
は3〜500の整数を表す。)で表される鎖状シリコー
ン油を少なくとも50重量%含有するものであるが、そ
の中に、任意成分として、0〜50重量%未満の範囲で
下記に述べるその他の油性成分を用いてもよい。
素基、シクロアルキル基、アリール基、アルカリール基
及びフッ素置換アルキル基から選択された基を表し、m
は3〜500の整数を表す。)で表される鎖状シリコー
ン油を少なくとも50重量%含有するものであるが、そ
の中に、任意成分として、0〜50重量%未満の範囲で
下記に述べるその他の油性成分を用いてもよい。
【0019】イ.鎖状シリコーン油 上記一般式(1)で表される鎖状シリコーン油は、皮膚
や毛髪に塗布したとき、安全性が高く、分子間の凝集力
が低いので、伸び・広がりがスムースに行われ、べとつ
き感もなく、光沢性、柔軟性、撥水性、気体・水蒸気透
過性、皮膚・毛髪保護性等に優れており化粧料基剤とし
て好適である。
や毛髪に塗布したとき、安全性が高く、分子間の凝集力
が低いので、伸び・広がりがスムースに行われ、べとつ
き感もなく、光沢性、柔軟性、撥水性、気体・水蒸気透
過性、皮膚・毛髪保護性等に優れており化粧料基剤とし
て好適である。
【0020】式中、R1は、脂肪族不飽和基を含まない
1価の炭化水素基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ルカリール基及びフッ素置換アルキル基から選択された
基であり、これらの基は、鎖状シリコーン油の表面張
力、親油性、親水性、気体・水蒸気透過性、乳化性等を
変化させることができ、化粧料の用途に応じて適宜選択
する。また、mは、ジアルキルシロキサンユニットの数
を規定し、3〜500の範囲、好ましくは10〜300
の範囲、最も好ましくは20〜120の範囲である。m
は、3未満であると、油性膜が破壊してしまいエマルジ
ョンが形成されなく、500を越えると、べとつき感が
し、伸び・広がりが悪くなり、水成分含有率が85重量
%以上の高含水率の油中水型エマルジョンを造る事が出
来ず望ましくない。
1価の炭化水素基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ルカリール基及びフッ素置換アルキル基から選択された
基であり、これらの基は、鎖状シリコーン油の表面張
力、親油性、親水性、気体・水蒸気透過性、乳化性等を
変化させることができ、化粧料の用途に応じて適宜選択
する。また、mは、ジアルキルシロキサンユニットの数
を規定し、3〜500の範囲、好ましくは10〜300
の範囲、最も好ましくは20〜120の範囲である。m
は、3未満であると、油性膜が破壊してしまいエマルジ
ョンが形成されなく、500を越えると、べとつき感が
し、伸び・広がりが悪くなり、水成分含有率が85重量
%以上の高含水率の油中水型エマルジョンを造る事が出
来ず望ましくない。
【0021】脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水素
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル
基、エイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、トリア
コンチル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、
シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられ、アリール基としては、フェニール基、ジ
フェニール基、ナフチル基、メシチル基等が挙げられ、
アルカリール基としては、トリル基、キシリル基、エチ
ルフェニル基、p−クメル基、ベンジル基、p−メチル
ベンジル基、フェネチル基、トリチル基、1−メチル−
1−フェニルエチル基等が挙げられ、フッ素置換アルキ
ル基としては、ノニルフルオロヘキシル基、トリデカフ
ルオロオクチル基、ペンタデカフルオロデシル基等が挙
げられる。
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル
基、エイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、トリア
コンチル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、
シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられ、アリール基としては、フェニール基、ジ
フェニール基、ナフチル基、メシチル基等が挙げられ、
アルカリール基としては、トリル基、キシリル基、エチ
ルフェニル基、p−クメル基、ベンジル基、p−メチル
ベンジル基、フェネチル基、トリチル基、1−メチル−
1−フェニルエチル基等が挙げられ、フッ素置換アルキ
ル基としては、ノニルフルオロヘキシル基、トリデカフ
ルオロオクチル基、ペンタデカフルオロデシル基等が挙
げられる。
【0022】油性基剤(A)中における鎖状シリコーン
油の割合は、前述したように、50重量%を越えている
ことが必要であり、50重量%未満では鎖状シリコーン
油の特性が発現しなくなり、又、水成分含有率が85重
量%以上の高含水率の油中水型エマルジョンを造る事が
出来ず望ましくない。
油の割合は、前述したように、50重量%を越えている
ことが必要であり、50重量%未満では鎖状シリコーン
油の特性が発現しなくなり、又、水成分含有率が85重
量%以上の高含水率の油中水型エマルジョンを造る事が
出来ず望ましくない。
【0023】ロ.その他の油性成分 シリコーン油以外のその他の油性基剤としては、通常、
エマルジョンタイプの化粧料に使用されるものであれ
ば、使用することができ、例えば、下記のように、天然
の植物、動物、鉱物を起源とする油脂類又はこれらを原
料とし変性した半合成油、石油化学により作った合成油
等があげられる。
エマルジョンタイプの化粧料に使用されるものであれ
ば、使用することができ、例えば、下記のように、天然
の植物、動物、鉱物を起源とする油脂類又はこれらを原
料とし変性した半合成油、石油化学により作った合成油
等があげられる。
【0024】天然の植物、動物、鉱物を起源とする油脂
類や合成油としては、スウィートアーモンド油、アボガ
ド油、アルモンド油、マカデミアナッツ油、月見草油、
オリーブ油、ゴマ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆
油、ツバキ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、
パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、綿実
油、落花生油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、モク
ロウ、ヤシ油、コメヌカ油、硬化ヒマシ油等の植物性油
脂類、豚脂、牛脂、卵黄油、ミンク油、タートル油、鯨
油等の動物性油脂類、流動パラフィン、ワセリン、パラ
フィン、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリ
ンワックス、スクワラン、プリスタン等の炭化水素類、
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ラノリンアルコール、2−ヘキシルデカノール、イ
ソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等
の高級脂肪族アルコール、コレステロール、フィトステ
ロール等のステロール類、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オ
レイン酸、ラウリン酸、リノレン酸、リノール酸、オキ
システアリン酸、ウンデシン酸、ラノリン脂肪酸等の脂
肪酸、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリッ
ト、イソプロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチ
ン酸、イソプロピルステアリン酸、2エチルヘキサン酸
グリセリール、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オ
レイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、グリ
セリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル等のエステル
類、鯨ロウ、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリン、液
状ラノリン、還元ラノリン、キャンデリラロウ、ホホバ
油等のロウ類、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチル
シクロヘキサシロキサン等の環状シロキサン等が挙げら
れる。
類や合成油としては、スウィートアーモンド油、アボガ
ド油、アルモンド油、マカデミアナッツ油、月見草油、
オリーブ油、ゴマ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆
油、ツバキ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、
パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、綿実
油、落花生油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、モク
ロウ、ヤシ油、コメヌカ油、硬化ヒマシ油等の植物性油
脂類、豚脂、牛脂、卵黄油、ミンク油、タートル油、鯨
油等の動物性油脂類、流動パラフィン、ワセリン、パラ
フィン、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリ
ンワックス、スクワラン、プリスタン等の炭化水素類、
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ラノリンアルコール、2−ヘキシルデカノール、イ
ソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等
の高級脂肪族アルコール、コレステロール、フィトステ
ロール等のステロール類、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オ
レイン酸、ラウリン酸、リノレン酸、リノール酸、オキ
システアリン酸、ウンデシン酸、ラノリン脂肪酸等の脂
肪酸、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリッ
ト、イソプロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチ
ン酸、イソプロピルステアリン酸、2エチルヘキサン酸
グリセリール、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オ
レイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、グリ
セリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル等のエステル
類、鯨ロウ、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリン、液
状ラノリン、還元ラノリン、キャンデリラロウ、ホホバ
油等のロウ類、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチル
シクロヘキサシロキサン等の環状シロキサン等が挙げら
れる。
【0025】2.乳化剤(B) 本発明において使用する乳化剤(B)は、一般式
(2):
(2):
【0026】
【化6】 (式中、R1は脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水
素基を表し、R2、R3およびR4は脂肪族不飽和基を
含まない1価の炭化水素基または次式:−YO(C2H
4O)p(C3H6O)qR(式中、Rは脂肪族不飽和
基を含まない1価の炭化水素基又は−Hを表し、Yは不
飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレン基
を表し、pは3〜20の整数を表し、qは0〜10の整
数を表す)で表されるポリオキシアルキレン基を表す
が、R2、R3およびR4の少なくとも1つは該ポリオ
キシアルキレン基を表し、xは6〜300の整数を表
し、yは0又は1〜50の整数を表し、x+yは6〜3
50の整数であり、そして、共重合体は少なくとも70
0の平均分子量を有する。)で表されるHLB値3.0
〜7.0のポリエーテル変性シリコーン共重合体であ
る。
素基を表し、R2、R3およびR4は脂肪族不飽和基を
含まない1価の炭化水素基または次式:−YO(C2H
4O)p(C3H6O)qR(式中、Rは脂肪族不飽和
基を含まない1価の炭化水素基又は−Hを表し、Yは不
飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレン基
を表し、pは3〜20の整数を表し、qは0〜10の整
数を表す)で表されるポリオキシアルキレン基を表す
が、R2、R3およびR4の少なくとも1つは該ポリオ
キシアルキレン基を表し、xは6〜300の整数を表
し、yは0又は1〜50の整数を表し、x+yは6〜3
50の整数であり、そして、共重合体は少なくとも70
0の平均分子量を有する。)で表されるHLB値3.0
〜7.0のポリエーテル変性シリコーン共重合体であ
る。
【0027】上記一般式(2)中のポリエーテル基にお
けるYで示される脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化
水素基の好適な例としては、−CH2−、−CH2CH
2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−および−
CH2CH2CH2CH2−等を挙げることができる。
また、上記式(2)中のポリエーテル基におけるR基の
具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、アセチル基およびプロピオニル基等が挙げられ
る。上記一般式(2)中、xは親油基であるジアルキル
シロキサンユニットの数を表し、親油性を発現させ且つ
HLB値を3.0〜7.0にするためには、xは6〜3
00の整数であることが必要である。一方、yは親水基
であるポリエーテル基の数を表し、親水性を発現させ且
つHLB値を3.0〜7.0にするためには、0又は1
〜50の整数であることが必要である。但し、yが0の
場合は、R3及びR4のいずれか又は両方がポリオキシ
アルキレン基である。
けるYで示される脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化
水素基の好適な例としては、−CH2−、−CH2CH
2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−および−
CH2CH2CH2CH2−等を挙げることができる。
また、上記式(2)中のポリエーテル基におけるR基の
具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、アセチル基およびプロピオニル基等が挙げられ
る。上記一般式(2)中、xは親油基であるジアルキル
シロキサンユニットの数を表し、親油性を発現させ且つ
HLB値を3.0〜7.0にするためには、xは6〜3
00の整数であることが必要である。一方、yは親水基
であるポリエーテル基の数を表し、親水性を発現させ且
つHLB値を3.0〜7.0にするためには、0又は1
〜50の整数であることが必要である。但し、yが0の
場合は、R3及びR4のいずれか又は両方がポリオキシ
アルキレン基である。
【0028】上記(2)式中、pはエチレンオキシドユ
ニットの数を表し、3〜20の範囲、好ましくは6〜1
5の範囲である。3未満であると、親水性が弱くなり、
ポリエーテル変性シリコーン共重合体のHLB値が3.
0未満となり、20を越えると水中油型エマルジョンを
形成し易くなり望ましくない。qはプロピレンオキシド
ユニットの数を表し、0〜10の範囲、好ましくは0〜
6の範囲である。プロピレンオキシドユニット自体は、
疎水性であるので0であってもよいが、エチレンオキシ
ドユニットの親水性をコントロールできるので、10ま
でであれば使用価値があるが、10を越えるとコストの
み上昇し親水性を阻害するので望ましくない。
ニットの数を表し、3〜20の範囲、好ましくは6〜1
5の範囲である。3未満であると、親水性が弱くなり、
ポリエーテル変性シリコーン共重合体のHLB値が3.
0未満となり、20を越えると水中油型エマルジョンを
形成し易くなり望ましくない。qはプロピレンオキシド
ユニットの数を表し、0〜10の範囲、好ましくは0〜
6の範囲である。プロピレンオキシドユニット自体は、
疎水性であるので0であってもよいが、エチレンオキシ
ドユニットの親水性をコントロールできるので、10ま
でであれば使用価値があるが、10を越えるとコストの
み上昇し親水性を阻害するので望ましくない。
【0029】なお、本発明において、乳化剤として用い
るポリエーテル変性シリコーン(B)のHLB値は、下
記のグリフィン式(W.C.Griffin,J.So
c.Cosmetic.Chemists,5,24
9,1954)に準拠して算出した。 HLB値=20(親水基部分の分子量/乳化剤の分子
量) なお、上記式において、親水基部分とは、エチレンオキ
シド部分すなわち(C2H4O)pの部分を意味する。
本発明において、乳化剤として用いるポリエーテル変性
シリコーン(B)のHLB値は3.0〜7.0、好まし
くは3.5〜5.0の範囲である。HLB値が3.0未
満であると、油中水型エマルジョンのシリコーン油相と
水相との界面のそれぞれのエネルギーレベルが違いすぎ
るため、界面状態が不安定となり、油中水型エマルジョ
ンが速やかに破壊し油相と水相に分離するので望ましく
ない。一方、HLB値が7.0を越えると、親水性がま
さり、油中水型エマルジョンはできず、水中油型エマル
ジョンが生成しやすくなり本発明の目的は達っせられな
く望ましくない。
るポリエーテル変性シリコーン(B)のHLB値は、下
記のグリフィン式(W.C.Griffin,J.So
c.Cosmetic.Chemists,5,24
9,1954)に準拠して算出した。 HLB値=20(親水基部分の分子量/乳化剤の分子
量) なお、上記式において、親水基部分とは、エチレンオキ
シド部分すなわち(C2H4O)pの部分を意味する。
本発明において、乳化剤として用いるポリエーテル変性
シリコーン(B)のHLB値は3.0〜7.0、好まし
くは3.5〜5.0の範囲である。HLB値が3.0未
満であると、油中水型エマルジョンのシリコーン油相と
水相との界面のそれぞれのエネルギーレベルが違いすぎ
るため、界面状態が不安定となり、油中水型エマルジョ
ンが速やかに破壊し油相と水相に分離するので望ましく
ない。一方、HLB値が7.0を越えると、親水性がま
さり、油中水型エマルジョンはできず、水中油型エマル
ジョンが生成しやすくなり本発明の目的は達っせられな
く望ましくない。
【0030】本発明において、乳化剤として用いるポリ
エーテル変性シリコーン(B)の使用量は、組成物全体
の1〜5重量%である。1重量%未満であると、油中水
型エマルジョンが形成されず、5重量%を越えると、油
中水型エマルジョンは形成されるが安定性がわるく水中
油型エマルジョンに転化してしまい望ましくない。
エーテル変性シリコーン(B)の使用量は、組成物全体
の1〜5重量%である。1重量%未満であると、油中水
型エマルジョンが形成されず、5重量%を越えると、油
中水型エマルジョンは形成されるが安定性がわるく水中
油型エマルジョンに転化してしまい望ましくない。
【0031】本発明において使用する乳化剤(B)とし
て好適なポリエーテル変性シリコーン共重合体を、以下
に示す。 化学式(3): HLB=3.6
て好適なポリエーテル変性シリコーン共重合体を、以下
に示す。 化学式(3): HLB=3.6
【0032】
【化7】 化学式(4): HLB=5.5
【0033】
【化8】 化学式(5): HLB=7.0
【0034】
【化9】 化学式(6): HLB=4.3
【0035】
【化10】 化学式(7): HLB=6.9
【0036】
【化11】 化学式(8): HLB=3.6
【0037】
【化12】 化学式(9): HLB=5.6
【0038】
【化13】 化学式(10): HLB=3.0
【0039】
【化14】 化学式(11): HLB=3.8
【0040】
【化15】 化学式(12): HLB=5.9
【0041】
【化16】 化学式(13): HLB=6.9
【0042】
【化17】 化学式(14): HLB=3.7
【0043】
【化18】 化学式(15): HLB=3.1
【0044】
【化19】 化学式(16): HLB=6.6
【0045】
【化20】 化学式(17): HLB=3.7
【0046】
【化21】 化学式(18): HLB=6.7
【0047】
【化22】 化学式(19): HLB=3.1
【0048】
【化23】 化学式(20): HLB=5.9
【0049】
【化24】 化学式(21): HLB=5.2
【0050】
【化25】 化学式(22): HLB=3.7
【0051】
【化26】 化学式(23): HLB=5.9
【0052】
【化27】 化学式(24): HLB=5.6
【0053】
【化28】 化学式(25): HLB=3.9
【0054】
【化29】 化学式(26): HLB=3.1
【0055】
【化30】 化学式(27): HLB=4.5
【0056】
【化31】 化学式(28): HLB=6.6
【0057】
【化32】 化学式(29): HLB=3.2
【0058】
【化33】 化学式(30): HLB=6.8
【0059】
【化34】 化学式(31): HLB=3.2
【0060】
【化35】 化学式(32): HLB=6.8
【0061】
【化36】 化学式(33): HLB=5.0
【0062】
【化37】 化学式(34): HLB=3.3
【0063】
【化38】 化学式(35): HLB=6.3
【0064】
【化39】
【0065】3.乳化助剤(C) 本発明の油中水型エマルジョン組成物において、乳化助
剤(C)は、20℃で水に溶解する多価アルコールを用
いる事が必要である。水に溶解しないと本発明の油中水
型エマルジョン組成物を形成することが出来なく望まし
くない。
剤(C)は、20℃で水に溶解する多価アルコールを用
いる事が必要である。水に溶解しないと本発明の油中水
型エマルジョン組成物を形成することが出来なく望まし
くない。
【0066】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,3−ブチレングリコール(1,3−ブタンジ
オール)、2−メチル−2,4−ペンタンジオール(ヘ
キシレングリコール)、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,3−
ブタンジオール、ピナコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、
トリペンタエリスリトール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、イソプレングリコール、2
−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール(トリメチロールエタン)、2−エチル−2−ヒ
ドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(トリメチ
ロールプロパン)、2,2−ジメチル−1,3−プロパ
ンジオール(ネオペンチルグリコール)、1,2,6−
トリヒドロキシヘキサン(1,2,6−ヘキサントリオ
ール)、ポリエチレングリコール、ポリフロピレングリ
コール、グリセリン、ジグリセリン、エリトリトール、
L−キシルロース、D−アラビトール、リビトール、L
−ソルボース、D−タガトール、D−フコース、D−フ
ルクトース、ガラクチトール、D−グルシトール、D−
マンニトール、2,3,4−トリヒドロキシブタナール
(トレオース)、α−D−グルコピラノシル−α−D−
グルコピラノシド(トレハロース)、ポリグリセリン、
ソルビトール、マンノース等が挙げられる。
ール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,3−ブチレングリコール(1,3−ブタンジ
オール)、2−メチル−2,4−ペンタンジオール(ヘ
キシレングリコール)、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,3−
ブタンジオール、ピナコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、
トリペンタエリスリトール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、イソプレングリコール、2
−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール(トリメチロールエタン)、2−エチル−2−ヒ
ドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(トリメチ
ロールプロパン)、2,2−ジメチル−1,3−プロパ
ンジオール(ネオペンチルグリコール)、1,2,6−
トリヒドロキシヘキサン(1,2,6−ヘキサントリオ
ール)、ポリエチレングリコール、ポリフロピレングリ
コール、グリセリン、ジグリセリン、エリトリトール、
L−キシルロース、D−アラビトール、リビトール、L
−ソルボース、D−タガトール、D−フコース、D−フ
ルクトース、ガラクチトール、D−グルシトール、D−
マンニトール、2,3,4−トリヒドロキシブタナール
(トレオース)、α−D−グルコピラノシル−α−D−
グルコピラノシド(トレハロース)、ポリグリセリン、
ソルビトール、マンノース等が挙げられる。
【0067】また、乳化助剤(C)の配合割合は、組成
物全量基準で、1〜10重量%好ましくは3〜7重量%
の範囲である。その配合割合が1重量%未満であると、
油性相と水相との界面が不安定となり油中水型エマルジ
ョンの安定持続性が悪くなり、10重量%を越えると油
中水型エマルジョンから水中油型エマルジョンに転化し
易くなり望ましくない。
物全量基準で、1〜10重量%好ましくは3〜7重量%
の範囲である。その配合割合が1重量%未満であると、
油性相と水相との界面が不安定となり油中水型エマルジ
ョンの安定持続性が悪くなり、10重量%を越えると油
中水型エマルジョンから水中油型エマルジョンに転化し
易くなり望ましくない。
【0068】4.水成分(D) 本発明の油中水型エマルジョン組成物において、組成物
全量基準で、85〜95重量%の水を使用する。その配
合割合が85重量%未満であると、造られた油中水型エ
マルジョン組成物のさらさら感、さっぱり感、清涼感等
が感じられなくなり、95重量%を越えると油性成分が
少なくなりすぎ、油中水型エマルジョンを形成するのが
困難となる。
全量基準で、85〜95重量%の水を使用する。その配
合割合が85重量%未満であると、造られた油中水型エ
マルジョン組成物のさらさら感、さっぱり感、清涼感等
が感じられなくなり、95重量%を越えると油性成分が
少なくなりすぎ、油中水型エマルジョンを形成するのが
困難となる。
【0069】5.その他の成分 本発明の油中水型エマルジョン組成物には、本発明の特
徴を損なわない範囲で通常化粧料の配合剤として使用さ
れる下記の成分を添加してもよい。
徴を損なわない範囲で通常化粧料の配合剤として使用さ
れる下記の成分を添加してもよい。
【0070】(5.1)有機変性粘土鉱物 三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの
一種で、一般に下記一般式(36):
一種で、一般に下記一般式(36):
【0071】 (X,Y)2-3(Si,Al)4O10(OH)2Z1/3・nH2O (36) ただし、X=Al,Fe(III),Mn(III),
Cr(III) Y=Mg,Fe(II),Ni,Zn,Li Z=K,Na,Ca で表される粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤で処理して得られるものである。具体的な例
としては、モンモリロナイト、サポナイトおよびヘクト
ライト等の天然または合成(この場合、式中の(OH)
基がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群
(市販品ではビーガム、クニピア、ラポナイトなどがあ
る)およびナトリウムシリシックマイカやナトリウムま
たはリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母(市
販品ではダイモナイト トピー工業(株)製等がある)
等の粘土鉱物をドデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステ
アリルトリメチルアンモニウムクロリド等の第四級アン
モニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られるも
のである。この際、非イオン性界面活性剤を併用しても
よい。
Cr(III) Y=Mg,Fe(II),Ni,Zn,Li Z=K,Na,Ca で表される粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤で処理して得られるものである。具体的な例
としては、モンモリロナイト、サポナイトおよびヘクト
ライト等の天然または合成(この場合、式中の(OH)
基がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群
(市販品ではビーガム、クニピア、ラポナイトなどがあ
る)およびナトリウムシリシックマイカやナトリウムま
たはリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母(市
販品ではダイモナイト トピー工業(株)製等がある)
等の粘土鉱物をドデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステ
アリルトリメチルアンモニウムクロリド等の第四級アン
モニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られるも
のである。この際、非イオン性界面活性剤を併用しても
よい。
【0072】製法としては、例えば、水、アセトンある
いは低級アルコール等の低沸点溶媒中で上記の鉱物粘土
と、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを分
散攪拌処理し低沸点溶媒を除去することによって得られ
る。本発明に用いる有機変性粘土鉱物中の第四級アンモ
ニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は粘土鉱物10
0gに対して60〜140ミリ当量であることが好まし
い。代表的な有機変性粘土鉱物としては、ジメチルアン
モニウムヘクトライト、ベンジルメチルステアリルアン
モニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアン
モニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウム等があげ
られる。市販品としては、ベントン38(ジステアリル
ジメチルアンモニウムクロライド処理モンモリロナイト
ナショナルレッド社製)等がある。本発明において
は、有機変性粘土鉱物を油中水型エマルジョン組成物に
配合すると、粘度上昇効果と水の表面張力降下効果を発
現し、化粧料の経時安定性や使用性がよくする効果があ
る。本発明においては、有機変性粘土鉱物を油中水型エ
マルジョン組成物に配合する場合は、0.1〜3.0重
量%、好ましくは0.5〜2.0重量%配合する。
いは低級アルコール等の低沸点溶媒中で上記の鉱物粘土
と、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを分
散攪拌処理し低沸点溶媒を除去することによって得られ
る。本発明に用いる有機変性粘土鉱物中の第四級アンモ
ニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は粘土鉱物10
0gに対して60〜140ミリ当量であることが好まし
い。代表的な有機変性粘土鉱物としては、ジメチルアン
モニウムヘクトライト、ベンジルメチルステアリルアン
モニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアン
モニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウム等があげ
られる。市販品としては、ベントン38(ジステアリル
ジメチルアンモニウムクロライド処理モンモリロナイト
ナショナルレッド社製)等がある。本発明において
は、有機変性粘土鉱物を油中水型エマルジョン組成物に
配合すると、粘度上昇効果と水の表面張力降下効果を発
現し、化粧料の経時安定性や使用性がよくする効果があ
る。本発明においては、有機変性粘土鉱物を油中水型エ
マルジョン組成物に配合する場合は、0.1〜3.0重
量%、好ましくは0.5〜2.0重量%配合する。
【0073】(5.2)抗菌防腐剤 パラオキシ安息香酸アルキルエステル(エチルパラペ
ン、ブチルパラペン等)、安息香酸、サリチル酸、ソル
ビン酸、石炭酸、デヒドロ酢酸及びその塩類、パラクロ
ロメタクレゾール、ホウ酸、ヘキサクロロフェン、トリ
ブロムサラン、イソプロピルメチルフェノール、オルト
フェニルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロ
ルヘキシジン、臭化アルキルイソキノリニウム、トリク
ロロカルバニリド、ハロカルバン、チラム、フェノキシ
エタノール、トリクロサン等があげられるる。
ン、ブチルパラペン等)、安息香酸、サリチル酸、ソル
ビン酸、石炭酸、デヒドロ酢酸及びその塩類、パラクロ
ロメタクレゾール、ホウ酸、ヘキサクロロフェン、トリ
ブロムサラン、イソプロピルメチルフェノール、オルト
フェニルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロ
ルヘキシジン、臭化アルキルイソキノリニウム、トリク
ロロカルバニリド、ハロカルバン、チラム、フェノキシ
エタノール、トリクロサン等があげられるる。
【0074】(5.3)酸化防止剤 トコフェノール、フィチン酸、ブチルヒドロキシトルエ
ン等が挙げられる。
ン等が挙げられる。
【0075】(5.4)紫外線吸収剤 オクチルシンナメート、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、パラアミノ安息香酸、ホモメチル−7N−アセ
チルアラントイラニレート、ブチルメトキシベンゾイル
メタン、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリル、アミルサリシレート等が挙げら
れる。
ェノン、パラアミノ安息香酸、ホモメチル−7N−アセ
チルアラントイラニレート、ブチルメトキシベンゾイル
メタン、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリル、アミルサリシレート等が挙げら
れる。
【0076】(5.5)有機酸 乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルタチオン、ア
ルコサルコシン酸、ラウロイルコシンナトリウム等があ
げられる。
ルコサルコシン酸、ラウロイルコシンナトリウム等があ
げられる。
【0077】(5.6)ビタミン類 ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタ
ミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエ
ート、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB12、
ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アス
コルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル(塩)、アス
コルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸ジパルミテ
ート等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコ
フェロール、γ−トコフェロール、ビタミンE−アセテ
ート、ビタミンE−ニコチネート等のビタミンE類、ビ
タミンD類、ビタミンH類、パントテン酸、パントテチ
ン等が挙げられる。
ミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエ
ート、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB12、
ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アス
コルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル(塩)、アス
コルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸ジパルミテ
ート等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコ
フェロール、γ−トコフェロール、ビタミンE−アセテ
ート、ビタミンE−ニコチネート等のビタミンE類、ビ
タミンD類、ビタミンH類、パントテン酸、パントテチ
ン等が挙げられる。
【0078】(5.7)無機塩類 硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、
硫酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アルミニウム、硝
酸カリウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩
化カリウム、塩化ナトリウム、塩化アルミニウム等があ
げられ、油中水型エマルジョン組成物に配合する場合
は、0.1〜3.0重量%、好ましくは0.5〜2.0
重量%配合する。配合すると、エマルジョン組成物の安
定性が向上し保存性がよくなる。
硫酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アルミニウム、硝
酸カリウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩
化カリウム、塩化ナトリウム、塩化アルミニウム等があ
げられ、油中水型エマルジョン組成物に配合する場合
は、0.1〜3.0重量%、好ましくは0.5〜2.0
重量%配合する。配合すると、エマルジョン組成物の安
定性が向上し保存性がよくなる。
【0079】(5.8)香料 バラ油、ジャスミン油、ラベンダー油、ペパーミント
油、ゼラニウム油、シンナモン油、オレンジ油、ムスク
油等の天然香料、リモネン、β−カリオフィレン、シス
−3−ヘキセノール、リナロール、β−フェニルエチル
アルコール、2,6−ノナジエナール、シトラール、α
−ヘキシルシンナシックアルデヒド、β−イオノン、シ
クロペンタデカノン、リナリルアセテート、ベンジルベ
ンゾエート、γ−ウンデカラクトン、オイゲノール、ロ
ーズオキサイド、インドール、フェニルアセトアルデヒ
ド、オーランチオール、オイゲノール、ローズオキサイ
ド、インドール、ゲラニオール、シトロネロール、ター
ビネオール、サンタロール、リラール、リリアール、ダ
マスコン、メチルイオノン、アセチルセドレン、ムスコ
ン、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネー
ト、メチルジャスモネート、ジャスミンラクトン、シク
ロペンタデカノリット等の合成香料が挙げられる。
油、ゼラニウム油、シンナモン油、オレンジ油、ムスク
油等の天然香料、リモネン、β−カリオフィレン、シス
−3−ヘキセノール、リナロール、β−フェニルエチル
アルコール、2,6−ノナジエナール、シトラール、α
−ヘキシルシンナシックアルデヒド、β−イオノン、シ
クロペンタデカノン、リナリルアセテート、ベンジルベ
ンゾエート、γ−ウンデカラクトン、オイゲノール、ロ
ーズオキサイド、インドール、フェニルアセトアルデヒ
ド、オーランチオール、オイゲノール、ローズオキサイ
ド、インドール、ゲラニオール、シトロネロール、ター
ビネオール、サンタロール、リラール、リリアール、ダ
マスコン、メチルイオノン、アセチルセドレン、ムスコ
ン、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネー
ト、メチルジャスモネート、ジャスミンラクトン、シク
ロペンタデカノリット等の合成香料が挙げられる。
【0080】(5.9)金属イオン封鎖剤 エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩、リン酸、クエン
酸、アスコルピン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン
酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられ、水
中の金属イオンは、油性基剤の酸化による変色、異臭の
原因となり、他の薬剤の作用を阻害し、また沈殿を生じ
させるので、金属イオン封鎖剤によって水中の金属イオ
ンを封鎖する。
酸、アスコルピン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン
酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられ、水
中の金属イオンは、油性基剤の酸化による変色、異臭の
原因となり、他の薬剤の作用を阻害し、また沈殿を生じ
させるので、金属イオン封鎖剤によって水中の金属イオ
ンを封鎖する。
【0081】(5.10)抗炎症剤 β−グリチルレチン酸、アラントイン、アズレン、ε−
アミノカプロン酸、ヒドロコーチゾン(V)、酢酸ヒド
ロコーチゾン、プレドニゾロン等があげられる。
アミノカプロン酸、ヒドロコーチゾン(V)、酢酸ヒド
ロコーチゾン、プレドニゾロン等があげられる。
【0082】(5.11)収斂剤 酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニ
ウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルホ石
炭酸亜鉛、タンニン酸、クエン酸等が挙げられ、皮膚を
ひきしめ整える効果がある。
ウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルホ石
炭酸亜鉛、タンニン酸、クエン酸等が挙げられ、皮膚を
ひきしめ整える効果がある。
【0083】(5.12)清涼化剤 メントール、カンフル等が挙げられる。
【0084】(5.13)鎮痒剤 塩酸ジフェニルヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミ
ン、カンファー、メントール等が挙げられる。
ン、カンファー、メントール等が挙げられる。
【0085】(5.14)皮膜形成高分子化合物 ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルピロリドン−プロピオン酸ビ
ニル三元共重合体、ポリビニルピロリドン−ジメチルア
ミノメチル−アクリル酸共重合体、ポリビニルピロリド
ン−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ビニルカプ
ロラクタム共重合体、ビニルイミダゾリウムメタクロラ
イド−ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルピロ
リドン−ジメチルアミノメタクリレート共重合体等のポ
リビニルピロリドン系高分子化合物、メチルビニルエー
テル−無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体
等の酢酸ビニル−エーテル系高分子化合物、酢酸ビニル
−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸ネオデ
カン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸−プロ
ピオンビニール共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分
子化合物、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル−アクリルア
ミド共重合体等の酸性アクリル酸系高分子化合物、ジア
ルキルアミノエチルアクリレート−アクリル酸アルキル
エステル共重合体のモノクロル酢酸両性化合物、アクリ
ル酸ヒドロキシプロピル−メタクリル酸ブチルアミノエ
チル−アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アク
リル酸系高分子化合物等が挙げられ、髪のセット保持力
を与え、髪にしなやかさを与える効果がある。
ニル共重合体、ポリビニルピロリドン−プロピオン酸ビ
ニル三元共重合体、ポリビニルピロリドン−ジメチルア
ミノメチル−アクリル酸共重合体、ポリビニルピロリド
ン−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ビニルカプ
ロラクタム共重合体、ビニルイミダゾリウムメタクロラ
イド−ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルピロ
リドン−ジメチルアミノメタクリレート共重合体等のポ
リビニルピロリドン系高分子化合物、メチルビニルエー
テル−無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体
等の酢酸ビニル−エーテル系高分子化合物、酢酸ビニル
−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸ネオデ
カン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸−プロ
ピオンビニール共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分
子化合物、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル−アクリルア
ミド共重合体等の酸性アクリル酸系高分子化合物、ジア
ルキルアミノエチルアクリレート−アクリル酸アルキル
エステル共重合体のモノクロル酢酸両性化合物、アクリ
ル酸ヒドロキシプロピル−メタクリル酸ブチルアミノエ
チル−アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アク
リル酸系高分子化合物等が挙げられ、髪のセット保持力
を与え、髪にしなやかさを与える効果がある。
【0086】(5.15)顔料 ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョ
ウ、酸化クロム等の無機顔料、タール色素、コチニー
ル、カーサシン、β−カロチン等の有機顔料、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイ
ト、カオリン、硫酸バリウム、無水ケイ酸、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム等の体質顔料、雲母チタン、
魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等のパール顔料、ナイロン
パウダー、ポリエチレン末等の高分子粉末等が挙げられ
る。
ウ、酸化クロム等の無機顔料、タール色素、コチニー
ル、カーサシン、β−カロチン等の有機顔料、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイ
ト、カオリン、硫酸バリウム、無水ケイ酸、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム等の体質顔料、雲母チタン、
魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等のパール顔料、ナイロン
パウダー、ポリエチレン末等の高分子粉末等が挙げられ
る。
【0087】6.油中水型エマルジョン組成物及び化粧
料の製造方法 本発明の油中水型エマルジョン組成物及び化粧料は、下
記の方法によって造ることができるが、本発明はこれら
の方法によって限定されるものではない。 (6.1) 油性基剤(A)に乳化剤(B)を、室温
(約20℃)で攪拌しながら添加し、更に温度を60〜
85℃に上昇し、油性基剤(A)と乳化剤(B)の溶解
物(E)をつくる。一方、乳化助剤(C)を水(D)
に、常温で攪拌しながら添加し、更に温度を40〜70
℃に上昇し、乳化助剤(C)と水(D)の溶解物(F)
をつくり、次いで温度が40〜70℃の溶解物(F)
に、温度を40〜70℃に下げた溶解物(E)を攪拌し
ながら徐々に混合し、次いで、混合物の温度が室温(2
0℃)に下がったとき、激しく攪拌する。上記した化粧
料添加剤(アジュバント)のうち、比較的に油性に近
い、有機変性粘度鉱物、顔料、酸化防止剤、ビタミン
類、香料、紫外線吸収剤、抗収斂剤、鎮痒剤等は溶解物
(E)に配合し、比較的に水性に近い、抗菌防腐剤、有
機酸、無機塩類、金属イオン封鎖剤、収斂剤、清涼化
剤、皮膜形成高分子等は溶解物(F)に配合する。
料の製造方法 本発明の油中水型エマルジョン組成物及び化粧料は、下
記の方法によって造ることができるが、本発明はこれら
の方法によって限定されるものではない。 (6.1) 油性基剤(A)に乳化剤(B)を、室温
(約20℃)で攪拌しながら添加し、更に温度を60〜
85℃に上昇し、油性基剤(A)と乳化剤(B)の溶解
物(E)をつくる。一方、乳化助剤(C)を水(D)
に、常温で攪拌しながら添加し、更に温度を40〜70
℃に上昇し、乳化助剤(C)と水(D)の溶解物(F)
をつくり、次いで温度が40〜70℃の溶解物(F)
に、温度を40〜70℃に下げた溶解物(E)を攪拌し
ながら徐々に混合し、次いで、混合物の温度が室温(2
0℃)に下がったとき、激しく攪拌する。上記した化粧
料添加剤(アジュバント)のうち、比較的に油性に近
い、有機変性粘度鉱物、顔料、酸化防止剤、ビタミン
類、香料、紫外線吸収剤、抗収斂剤、鎮痒剤等は溶解物
(E)に配合し、比較的に水性に近い、抗菌防腐剤、有
機酸、無機塩類、金属イオン封鎖剤、収斂剤、清涼化
剤、皮膜形成高分子等は溶解物(F)に配合する。
【0088】(6.2) 上記(6.1)の方法におい
て、温度が40〜70℃の溶解物(F)に、温度を40
〜70℃に下げた溶解物(E)を攪拌しながら徐々に混
合する順番を逆にする以外は、同様な方法で行う。 (6.3) 油性基剤(A)を、室温(約20℃)で攪
拌しながら混合し、更に温度を60〜85℃に上昇し、
油性基剤(A)の溶解物(G)をつくる。一方、乳化剤
(B)及び乳化助剤(C)を水(D)に、常温で攪拌し
ながら添加し、更に温度を40〜70℃に上昇し、乳化
剤(B)及び乳化助剤(C)と水(D)の溶解物(H)
をつくり、次いで温度が40〜70℃の溶解物(H)
に、温度を40〜70℃に下げた溶解物(G)を攪拌し
ながら徐々に混合し、次いで、混合物の温度が室温(2
0℃)に下がったとき、激しく攪拌する。上記した化粧
料添加剤(アジュバント)のうち、比較的に油性に近
い、有機変性粘度鉱物、顔料、酸化防止剤、ビタミン
類、香料、紫外線吸収剤、抗収斂剤、鎮痒剤等は溶解物
(G)に配合し、比較的に水性に近い、抗菌防腐剤、有
機酸、無機塩類、金属イオン封鎖剤、収斂剤、清涼化
剤、皮膜形成高分子等は溶解物(H)に配合する。 (6.4) 上記(6.3)の方法において、温度が4
0〜70℃の溶解物(G)に、温度を40〜70℃に下
げた溶解物(H)を攪拌しながら徐々に混合する順番を
逆にする以外は、同様な方法で行う。
て、温度が40〜70℃の溶解物(F)に、温度を40
〜70℃に下げた溶解物(E)を攪拌しながら徐々に混
合する順番を逆にする以外は、同様な方法で行う。 (6.3) 油性基剤(A)を、室温(約20℃)で攪
拌しながら混合し、更に温度を60〜85℃に上昇し、
油性基剤(A)の溶解物(G)をつくる。一方、乳化剤
(B)及び乳化助剤(C)を水(D)に、常温で攪拌し
ながら添加し、更に温度を40〜70℃に上昇し、乳化
剤(B)及び乳化助剤(C)と水(D)の溶解物(H)
をつくり、次いで温度が40〜70℃の溶解物(H)
に、温度を40〜70℃に下げた溶解物(G)を攪拌し
ながら徐々に混合し、次いで、混合物の温度が室温(2
0℃)に下がったとき、激しく攪拌する。上記した化粧
料添加剤(アジュバント)のうち、比較的に油性に近
い、有機変性粘度鉱物、顔料、酸化防止剤、ビタミン
類、香料、紫外線吸収剤、抗収斂剤、鎮痒剤等は溶解物
(G)に配合し、比較的に水性に近い、抗菌防腐剤、有
機酸、無機塩類、金属イオン封鎖剤、収斂剤、清涼化
剤、皮膜形成高分子等は溶解物(H)に配合する。 (6.4) 上記(6.3)の方法において、温度が4
0〜70℃の溶解物(G)に、温度を40〜70℃に下
げた溶解物(H)を攪拌しながら徐々に混合する順番を
逆にする以外は、同様な方法で行う。
【0089】
【実施例】以下に、本発明について実施例及び比較例を
挙げてさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実
施例に特に限定されるものではない。
挙げてさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実
施例に特に限定されるものではない。
【0090】実施例1(スキンクリーム化粧料の製造及
びその評価)
びその評価)
【0091】 原料の準備 油性基剤(A):ジメチルポリシロキサン(粘度10cSt) 3 重量% 流動パラフィン 1 重量% イソノナン酸イソノニル 1 重量% セタノール 0.5重量% ヘベニルアルコール 0.5重量% イソステアリルアルコール 0.5重量% 乳化剤 (B):ポリエーテル変性シリコーン共重合体 3 重量% (化学式(27)に化学式を示す。HLB=4.5) 乳化助剤(C):グリセリン 3.5重量%水 (D):精製水 87.5重量% 100.0重量部
【0092】その他成分として、下記成分を、上記成分
100.0重量部に対して、それぞれ表示した重量部を
配合する。 その他成分 :抗菌防腐剤(パラオキシ安息香酸エチルエステル)0.2重量部 有機変性粘土鉱物 (オクタデシルジメチルアンモニウム塩 0.5重量部 変性モンモリロナイト) 香料 (ラベンダー油) 0.1重量部
100.0重量部に対して、それぞれ表示した重量部を
配合する。 その他成分 :抗菌防腐剤(パラオキシ安息香酸エチルエステル)0.2重量部 有機変性粘土鉱物 (オクタデシルジメチルアンモニウム塩 0.5重量部 変性モンモリロナイト) 香料 (ラベンダー油) 0.1重量部
【0093】化粧料の製造方法 精製水に、1,3−ブチレングリコールを常温で攪拌し
ながら添加し、その後、65℃に加熱し水相部を得た。
残る油性成分を常温で攪拌しながら混合容器に添加し、
その後、65℃に加熱しながら攪拌し均一にし油相部を
得た。次いで、乳化機にて、上記油相部に、上記水相部
を攪拌しながら添加し、その後、更に十分攪拌をおこな
い、乳化し、油中水型エマルジョンを得た。これを25
℃まで冷却し、スキンクリームを得た。
ながら添加し、その後、65℃に加熱し水相部を得た。
残る油性成分を常温で攪拌しながら混合容器に添加し、
その後、65℃に加熱しながら攪拌し均一にし油相部を
得た。次いで、乳化機にて、上記油相部に、上記水相部
を攪拌しながら添加し、その後、更に十分攪拌をおこな
い、乳化し、油中水型エマルジョンを得た。これを25
℃まで冷却し、スキンクリームを得た。
【0094】スキンクリームの評価 (評価基準) 乳化安定性: :分離なし △:分離僅かにあり ×:分離あり 使用感: パネル10名による実用評価 :10名中7名以上が良好と回答した。 △:4〜6名が良好と回答した。 ×:3名以下が良好と回答した。
【0095】(評価結果) 安定性 使用感触 さっぱり感 のび べたつきの少なさ
【0096】実施例2(スキンクリーム化粧料の製造及
びその評価)
びその評価)
【0097】原料の準備 油性基剤(A):ジメチルポリシロキサン(粘度10cSt) 1 重量% デカメチルシクロペンタシロキサン 1 重量% 流動パラフィン 1 重量% 乳化剤 (B):ポリエーテル変性シリコーン共重合体 1.5重量% (化学式(25)に化学式を示す。HLB=3.9) 乳化助剤(C):1,3−ブチレングリコール 1 重量%水 (D):精製水 94.5重量% 100.0重量部
【0098】その他成分として、下記成分を、上記成分
100.0重量部に対して、それぞれ表示した重量部を
配合する。 その他成分 :抗菌防腐剤(パラオキシ安息香酸エチルエステル)0.2重量部 収斂剤 (アラントインヒドロキシアルミニウム)0.1重量部 有機変性粘土鉱物 0.5重量部 (オクタデシルジメチルアンモニウム塩 変性モンモリロナイト) 香料 (オリーブ油) 0.1重量部
100.0重量部に対して、それぞれ表示した重量部を
配合する。 その他成分 :抗菌防腐剤(パラオキシ安息香酸エチルエステル)0.2重量部 収斂剤 (アラントインヒドロキシアルミニウム)0.1重量部 有機変性粘土鉱物 0.5重量部 (オクタデシルジメチルアンモニウム塩 変性モンモリロナイト) 香料 (オリーブ油) 0.1重量部
【0099】化粧料の製造方法 上記した油性基剤(A)3重量%、乳化剤(B)1.5
重量%、乳化助剤(C)1重量%及び精製水2重量%を
60℃にて攪拌混合した。この中に、60℃に加熱した
精製水92.5重量%とその他成分を攪拌しながら添加
し、その後、更に十分攪拌をおこない、乳化し、油中水
型エマルジョンを得た。これを25℃まで冷却し、スキ
ンクリームを得た。
重量%、乳化助剤(C)1重量%及び精製水2重量%を
60℃にて攪拌混合した。この中に、60℃に加熱した
精製水92.5重量%とその他成分を攪拌しながら添加
し、その後、更に十分攪拌をおこない、乳化し、油中水
型エマルジョンを得た。これを25℃まで冷却し、スキ
ンクリームを得た。
【0100】(評価結果) 安定性 使用感触 さっぱり感 のび べたつきの少なさ
【0101】比較例1 実施例1において、ポリエーテル変性シリコーン共重合
体にかえて、α−モノ(メチル分岐パルミチン酸)グリ
セリンエーテルを使用した以外は、実施例1と同様な実
験を行ったところ、下記の評価結果であった。
体にかえて、α−モノ(メチル分岐パルミチン酸)グリ
セリンエーテルを使用した以外は、実施例1と同様な実
験を行ったところ、下記の評価結果であった。
【0102】(評価結果) 安定性 × 使用感触 さっぱり感 △ のび × べたつきの少なさ
【0103】比較例2 実施例2において、ポリエーテル変性シリコーン共重合
体にかえて、モノオレイン酸ソルビタンを使用した以外
は、実施例2と同様な実験を行ったところ、下記の評価
結果であった。 (評価結果) 安定性 △ 使用感触 さっぱり感 のび △ べたつきの少なさ △
体にかえて、モノオレイン酸ソルビタンを使用した以外
は、実施例2と同様な実験を行ったところ、下記の評価
結果であった。 (評価結果) 安定性 △ 使用感触 さっぱり感 のび △ べたつきの少なさ △
【0104】比較例3 実施例1において、ジメチルポリシロキサン(粘度10
cSt)3重量%を1重量%に、流動パラフィン1重量
%を3重量%に代えた以外は、実施例1と同様な実験を
行ったところ、油性感やべとつき感がし、エマルジョン
の経時安定性が悪かった。
cSt)3重量%を1重量%に、流動パラフィン1重量
%を3重量%に代えた以外は、実施例1と同様な実験を
行ったところ、油性感やべとつき感がし、エマルジョン
の経時安定性が悪かった。
【0105】比較例4 実施例1において、HLB=4.5のポリエーテル変性
シリコーン共重合体(化学式(27)に化学式を示
す。)を、HLB=2.8のポリエーテル変性シリコー
ン共重合体(下記化学式(37)に化学式を示す。)に
代えた以外は、実施例1と同様な実験を行ったところ、
エマルジョンは速やかにシリコーン油相と水相に分離し
エマルジョンの経時安定性が悪かった。 化学式(37): HLB=2.8
シリコーン共重合体(化学式(27)に化学式を示
す。)を、HLB=2.8のポリエーテル変性シリコー
ン共重合体(下記化学式(37)に化学式を示す。)に
代えた以外は、実施例1と同様な実験を行ったところ、
エマルジョンは速やかにシリコーン油相と水相に分離し
エマルジョンの経時安定性が悪かった。 化学式(37): HLB=2.8
【0106】
【化40】
【0107】比較例5 実施例1において、HLB=4.5のポリエーテル変性
シリコーン共重合体(化学式(27)に化学式を示
す。)をHLB=7.6のポリエーテル変性シリコーン
共重合体(下記化学式(38)に化学式を示す。)に代
えた以外は、実施例1と同様な実験を行ったところ、油
中水型エマルジョンはできず経時安定性の悪い水中油型
エマルジョンとなった。 化学式(38): HLB=7.6
シリコーン共重合体(化学式(27)に化学式を示
す。)をHLB=7.6のポリエーテル変性シリコーン
共重合体(下記化学式(38)に化学式を示す。)に代
えた以外は、実施例1と同様な実験を行ったところ、油
中水型エマルジョンはできず経時安定性の悪い水中油型
エマルジョンとなった。 化学式(38): HLB=7.6
【0108】
【化41】
【0109】比較例6 実施例1において、1,3−ブチレングリコールの使用
量を3.5重量%から0.5重量%に代えた以外は、実
施例1と同様な実験を行ったところ、油中水型エマルジ
ョンの経時安定性の悪く、速やかに油性相と水相に分離
した。
量を3.5重量%から0.5重量%に代えた以外は、実
施例1と同様な実験を行ったところ、油中水型エマルジ
ョンの経時安定性の悪く、速やかに油性相と水相に分離
した。
【0110】比較例7 実施例1において、1,3−ブチレングリコールの使用
量を3.5重量%から11.0重量%に代えた以外は、
実施例1と同様な実験を行ったところ、経時安定性の悪
い水中油型エマルジョンとなり、速やかに油性相と水相
に分離した。
量を3.5重量%から11.0重量%に代えた以外は、
実施例1と同様な実験を行ったところ、経時安定性の悪
い水中油型エマルジョンとなり、速やかに油性相と水相
に分離した。
【0111】実施例3(サンスクリーンクリーム化粧料
の製造及びその評価)
の製造及びその評価)
【0112】原料の準備 油性基剤(A):ジメチルポリシロキサン(粘度10cSt) 3 重量% デカメチルシクロペンタシロキサン 2 重量% イソノナン酸イソノニル 2 重量% セタノール 0.4 イソステアリルアルコール 0.4 乳化剤 (B):ポリエーテル変性シリコーン共重合体 3 重量% (化学式(9)に化学式を示す。HLB=5.6) 乳化助剤(C):1,3−ブチレングリコール 3.5重量%水 (D):精製水 85.7重量% 100.0重量部
【0113】その他成分として、下記成分を、上記成分
100.0重量部に対して、それぞれ表示した重量部を
配合する。 その他成分 :抗菌防腐剤(パラオキシ安息香酸エチルエステル)0.2重量部 粉体成分 (酸化チタン疎水化処理) 3.0重量部 香料 (ゼラニウム油) 0.1重量部 抗炎症剤 (酢酸ヒドロコーチゾン) 0.1重量部
100.0重量部に対して、それぞれ表示した重量部を
配合する。 その他成分 :抗菌防腐剤(パラオキシ安息香酸エチルエステル)0.2重量部 粉体成分 (酸化チタン疎水化処理) 3.0重量部 香料 (ゼラニウム油) 0.1重量部 抗炎症剤 (酢酸ヒドロコーチゾン) 0.1重量部
【0114】化粧料の製造方法 精製水に、1,3−ブチレングリコールを常温で攪拌し
ながら添加し、その後、65℃に加熱し水相部を得た。
残る油性成分を常温で攪拌しながら混合容器に添加し、
その後、65℃に加熱しながら攪拌し均一にし油相部を
得た。次いで、乳化機にて、上記油相部に、上記水相部
を攪拌しながら添加し、その後、更に十分攪拌をおこな
い、乳化し、油中水型エマルジョンを得た。これを25
℃まで冷却し、サンスクリーンクリームを得た。
ながら添加し、その後、65℃に加熱し水相部を得た。
残る油性成分を常温で攪拌しながら混合容器に添加し、
その後、65℃に加熱しながら攪拌し均一にし油相部を
得た。次いで、乳化機にて、上記油相部に、上記水相部
を攪拌しながら添加し、その後、更に十分攪拌をおこな
い、乳化し、油中水型エマルジョンを得た。これを25
℃まで冷却し、サンスクリーンクリームを得た。
【0115】サンスクリーンクリームの評価 (評価基準) 乳化安定性: :分離なし △:分離僅かにあり ×:分離あり 使用感: パネル10名による実用評価 :10名中7名以上が良好と回答した。 △:4〜6名が良好と回答した。 ×:3名以下が良好と回答した。
【0116】(評価結果) 安定性 使用感触 さっぱり感 のび べたつきの少なさ
【0117】
【発明の効果】本発明は、油性基剤として優れた性質を
持つ鎖状シリコーン油を主成分とし、これにHLB値が
低いポリエーテル変性シリコーン共重合体と多価アルコ
ールを併用しているので、水分含有率が85〜95重量
%の油中水型エマルジョン組成物が得られ、これを主成
分とする化粧料は、油性感やべとつき感がなく、のび・
広がりがよく、しっとり感、さらさら感、さっぱり感、
清涼感やみずみずしい感触を与え、且つ、安全性が高
く、保存安定性に優れ、化粧効果の持続性にすぐれてい
るので、新しいタイプのスキンクリーム、メイクアップ
化粧料、毛髪化粧料等を提供することができる。
持つ鎖状シリコーン油を主成分とし、これにHLB値が
低いポリエーテル変性シリコーン共重合体と多価アルコ
ールを併用しているので、水分含有率が85〜95重量
%の油中水型エマルジョン組成物が得られ、これを主成
分とする化粧料は、油性感やべとつき感がなく、のび・
広がりがよく、しっとり感、さらさら感、さっぱり感、
清涼感やみずみずしい感触を与え、且つ、安全性が高
く、保存安定性に優れ、化粧効果の持続性にすぐれてい
るので、新しいタイプのスキンクリーム、メイクアップ
化粧料、毛髪化粧料等を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/42 A61K 7/42 7/48 7/48 C08J 3/03 CFH C08K 3/20 3/075 CFH 5/053 C08K 3/20 5/5419 5/053 C08L 83/12 5/5419 C08J 3/03 CFH C08L 83/12 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB051 AB242 AB442 AC022 AC072 AC092 AC111 AC121 AC122 AC131 AC352 AC482 AC682 AD151 AD152 AD161 AD162 AD172 AD492 CC02 CC05 CC19 CC31 DD32 EE01 EE03 EE06 EE11 EE21 FF05 4F070 AA60 AC36 AC92 AE14 CA02 CB03 CB12 4J002 CH01Y CP03W CP18X DE027 EC046 EC056 EL086 FD20Y FD206 FD31X GB00
Claims (3)
- 【請求項1】 油性基剤(A)、乳化剤(B)、乳化助
剤(C)および水(D)を含有する油中水型エマルジョ
ン組成物において、(1)油性基剤成分(A)は、その
少なくとも50重量%が次の一般式(1): 【化1】 (式中、R1は脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水
素基、シクロアルキル基、アリール基、アルカリール基
及びフッ素置換アルキル基から選択された基を表し、m
は3〜500の整数を表す。)で表される鎖状シリコー
ン油からなり、(2)乳化剤成分(B)は、次の一般式
(2): 【化2】 (式中、R1は脂肪族不飽和基を含まない1価の炭化水
素基を表し、R2、R3およびR4は脂肪族不飽和基を
含まない1価の炭化水素基または次式:−YO(C2H
4O)p(C3H6O)q R(式中、Rは脂肪族不飽
和基を含まない1価の炭化水素基又は−Hを表し、Yは
不飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレン
基を表し、pは3〜20の整数を表し、qは0〜10の
整数を表す)で表されるポリオキシアルキレン基を表す
が、R2、R3およびR4の少なくとも1つは該ポリオ
キシアルキレン基を表し、xは6〜300の整数を表
し、yは0又は1〜50の整数を表し、x+yは6〜3
50の整数であり、そして、共重合体は少なくとも70
0の平均分子量を有する。)で表されるHLB値3.0
〜7.0のポリエーテル変性シリコーン共重合体からな
り、(3)乳化助剤成分(C)は、20℃で水に溶解す
る多価アルコール類からなり、さらに、(4)水(D)
は、組成物全体の最高95重量%まで配合可能なことを
特徴とする油中水型エマルジョン組成物。 - 【請求項2】 油性基剤(A)、乳化剤(B)、乳化助
剤(C)および水(D)を含有する油中水型エマルジョ
ン組成物において、各成分の配合割合が、(A)3〜1
3重量%、(B)1〜5重量%、(C)1〜10重量
%、及び(D)95〜85重量%であることを特徴とす
る請求項1に記載の油中水型エマルジョン組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の油中水型エマル
ジョン組成物を主成分とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000110240A JP2001294753A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 油中水型エマルジョン組成物及びこれを用いた化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000110240A JP2001294753A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 油中水型エマルジョン組成物及びこれを用いた化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001294753A true JP2001294753A (ja) | 2001-10-23 |
Family
ID=18622782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000110240A Pending JP2001294753A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 油中水型エマルジョン組成物及びこれを用いた化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001294753A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004189656A (ja) * | 2002-12-10 | 2004-07-08 | Kao Corp | 抗アクネ菌組成物 |
KR20060024612A (ko) * | 2004-09-14 | 2006-03-17 | 주식회사 엘지생활건강 | 자외선 차단 화장료 함침 시트 |
US20110070183A1 (en) * | 2009-09-24 | 2011-03-24 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Crosslinked polysiloxanes, a process for their preparation and use of the crosslinked polysiloxanes in emulsifier systems for water-in-oil emulsions |
JP2018108971A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | ポーラ化成工業株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
JP2022081540A (ja) * | 2017-01-05 | 2022-05-31 | ポーラ化成工業株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
-
2000
- 2000-04-12 JP JP2000110240A patent/JP2001294753A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004189656A (ja) * | 2002-12-10 | 2004-07-08 | Kao Corp | 抗アクネ菌組成物 |
KR20060024612A (ko) * | 2004-09-14 | 2006-03-17 | 주식회사 엘지생활건강 | 자외선 차단 화장료 함침 시트 |
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US8470306B2 (en) * | 2009-09-24 | 2013-06-25 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Crosslinked polysiloxanes, a process for their preparation and use of the crosslinked polysiloxanes in emulsifier systems for water-in-oil emulsions |
JP2018108971A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | ポーラ化成工業株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
JP2022081540A (ja) * | 2017-01-05 | 2022-05-31 | ポーラ化成工業株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
JP7290765B2 (ja) | 2017-01-05 | 2023-06-13 | ポーラ化成工業株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
JP7382129B2 (ja) | 2017-01-05 | 2023-11-16 | ポーラ化成工業株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20041028 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20041029 |