JP2001294172A - サスペンションフレーム構造 - Google Patents

サスペンションフレーム構造

Info

Publication number
JP2001294172A
JP2001294172A JP2000110141A JP2000110141A JP2001294172A JP 2001294172 A JP2001294172 A JP 2001294172A JP 2000110141 A JP2000110141 A JP 2000110141A JP 2000110141 A JP2000110141 A JP 2000110141A JP 2001294172 A JP2001294172 A JP 2001294172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
suspension
suspension frame
side plates
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000110141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3791295B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Suzuki
智之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2000110141A priority Critical patent/JP3791295B2/ja
Priority to US09/801,995 priority patent/US6409216B2/en
Priority to DE10114047A priority patent/DE10114047B4/de
Publication of JP2001294172A publication Critical patent/JP2001294172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3791295B2 publication Critical patent/JP3791295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動時、横荷重時あるいはエンジンマウント
荷重時の剛性を向上し得るサスペンションフレーム構造
を提供すること。 【解決手段】 アッパープレートおよびロアプレートを
接合してサスペンションフレームを形成し、このサスペ
ンションフレームの左右の両端部に、サスペンションア
ームの支持部を前後に設けたサスペンションフレーム構
造において、上記アッパープレート8を、サスペンショ
ンアーム101 ,102 の少なくとも後ろ側アーム部
10bを支持する支持部5bを設けた一対のサイドプレ
ート111,112 と、これらサイドプレート111
,112 相互を連結するセンタープレート12で構成
した構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サスペンションロ
アアームおよびエンジンマウントメンバー等を支持する
サスペンションフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体構造は、一般的に、トラッ
ク等に採用されているフレーム付き構造と、乗用車等に
採用されているフレームレス構造に大別される。フレー
ムレス構造は、フレームがない代わりに、ボデーの一部
としてサイドメンバやクロスメンバを組み込んで、ねじ
り剛性の向上を図っている。シャシ部品は、ボデーに直
接取り付けるが、一部の車では、部分フレーム、いわゆ
るサブフレームに取り付けてからボデーに組み付けてい
るものもある。
【0003】このサブフレームには、通常、サスペンシ
ョンロアアームが両側に取り付けられることからサスペ
ンションフレームとも呼ばれている。以下、サブフレー
ム等を総称してサスペンションフレームと呼ぶ。このサ
スペンションフレームは、サスペンションロアアーム、
スタビライザー等が取り付けられて組立部品として車体
に組み付けられている。このサスペンションフレーム
は、基本構造として、一般的にアッパープレート、ロア
プレートおよびロアアーム取付ブラケットで構成されて
いる。
【0004】図8ないし図10は従来のサスペンション
フレームの構造(特開平7−179180号公報)を示
したものである。サスペンションフレーム100は、両
側部を一対のサイドメンバ101,101に支持されて
おり、サスペンションフレーム100の両側には、サス
ペンションロアアーム102,102が取り付けられて
いる。このサスペンションフレーム100と、前方に設
けられたクロスメンバ103との間には、センタメンバ
104が掛け渡されてエンジン105が組み付けられて
いる。このサスペンションフレーム100は、ダッシュ
パネル106で仕切られたエンジンルーム下方に通常配
設されており、各種の装備品等が組み付けられている。
ダッシュパネル106には、ステアリングナックル10
7がブラケット108によって取り付けられている。
【0005】このサスペンションフレーム100は、図
11ないし図13に示すように、通常、鋼板等をプレス
成形によって形成されたアッパープレート109とロア
プレート110を溶接等により接合して形成されたもの
で、左右両側に車体に取り付ける車体取付部h,i,j
が設けられ、中央部にエンジンマウントメンバー取付部
kが設けられている。このサスペンションフレーム10
0の車幅方向の両側に一対のサスペンションロアアーム
取付部100a,100bが設けられている。車体前方
側のサスペンションロアアーム取付部100aには、片
持ち状態で、ロアアーム取付ブラケット111が設けら
れている。このロアアーム取付ブラケット111はプレ
ス成形等により略四角形の箱形の片側の側面を開放して
形成されたもので、対向する壁面111a,111bに
サスペンションロアアーム102,102の軸支部11
2,112が設けられている。このロアアーム取付ブラ
ケット111は、サスペンションフレーム100の車体
取付部h,i,jの外側に片持ち支持されるため、剛性
が低く操縦安定性及び振動騒音に不利な構造となる。
【0006】ロアアーム取付ブラケット111の取付部
は、図13に示すように、アッパープレート109の先
端部109aをロアアーム取付ブラケット111の上面
に一部を重ねて接合している。また、ロアプレート11
0の先端はロアアーム取付ブラケット111の壁面に突
き合わせて溶接されるため、リーンフォースメント11
3をアッパープレート109とロアプレート110相互
間に掛け渡して補強している。さらに、ロアアーム取付
ブラケット111の開口端部に沿ってフランジ部114
を設けて剛性の向上を図っている。
【0007】サスペンションフレーム100が最も厳し
い条件は、前後方向の荷重が加わった時である(実車で
は、制動時やポットホールに落ちたときなど。)。制動
荷重時のサスペンションフレーム100の変形モードと
しては、図14に示すように、ロアアーム取付ブラケッ
ト111の取付部100aは、矢印のように外側に捩
られながら開くモード、サスペンションフレーム100
の中央部100bは、破線のように下に沈み込むモー
ドとなる。サスペンションフレーム100中央部100
bの沈み込みは、急発進時のエンジンマウントメンバー
からの荷重時も同様に起こる。
【0008】一方、図15に示すように、横方向から荷
重が加わった場合には、ロアアーム取付ブラケット11
1の取付部100aは、矢印のように内側に捩られ
る。その結果、サスペンションフレーム100の車体後
方側のロアアーム取付部100dは、一方が矢印のよ
うに上方向に、他方が矢印のように下側に変形し、ま
た、サスペンションフレーム100中央部100bの両
側では、一方が矢印のように上方向に、他方が矢印
のように下側に変形し、波打つようなモードとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような変形モー
ドから明らかなように、サスペンションフレーム100
が上下2枚合わせだけでは、ロアアーム取付の開口部周
辺の剛性が低い。開口部近傍には、車体取付部があり、
この部分のサスペンションフレーム100剛性が低い
と、サスペンションフレーム100の1次固有振動数が
車体と共振する可能性がある。
【0010】本発明は上記課題を解決し、制動時、横方
向からの荷重時、あるいはエンジンマウント荷重時の剛
性を向上し得るサスペンションフレーム構造を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、アッパープレートおよびロアプレートを接合
してサスペンションフレームを形成し、このサスペンシ
ョンフレームの左右の両端部に、サスペンションアーム
の支持部を前後に設けたサスペンションフレーム構造に
おいて、上記アッパープレートを、サスペンションアー
ムの少なくとも後ろ側アーム部を支持する支持部を設け
た一対のサイドプレートと、これらサイドプレート相互
を連結するセンタープレートで構成したことにある。ま
た、本発明は、アッパープレートおよびロアプレートを
接合してサスペンションフレームを形成し、このサスペ
ンションフレームの左右の両端部に、略前方側と側方側
に延出したサスペンションアームの支持部を設けたサス
ペンションフレーム構造において、上記アッパープレー
トを、サスペンションアームの少なくとも後ろ側アーム
部を支持する支持部を設けた一対のサイドプレートと、
これらサイドプレート相互を連結するセンタープレート
で構成し、上記略前方側に延出したサスペンションアー
ムの支持部に外壁部を形成するとともに、上記センター
プレートに、上記外壁部と連続する立て壁部を設けたこ
とにある。さらに、本発明は、上記センタープレート
を、上記左右の立て壁部の内側に傾斜部を設け、この傾
斜部相互間に上記ロアプレートに接合される中間部を設
けるとともに上記左右の立て壁部と傾斜部との間に上記
ロアプレートに面接合される重ね合わせ部を設けて構成
したことにある。またさらに、サイドプレートの周縁部
をロアプレートに接合するとともに、該サイドプレート
の下面を上記センタープレートの傾斜部上端および立て
壁部上端に接合したことにある。また、センタープレー
トの重ね合わせ部とロアプレートとの間を溶け込み溶接
によって接合したことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0013】図1は、自動車の車体前部を示したもの
で、ダッシュパネル1で仕切られたエンジンルーム2に
は、車体両側部に配設されたフロントサイドメンバ31
,32 にブラケット4を介してサスペンションフレー
ム5がエンジンルーム下面側に配設されている。フロン
トサイドメンバ31 ,32 の外側には、左右の車輪6
を懸架するストラット7がそれぞれ設けられている。
【0014】サスペンションフレーム5の構造を、図2
ないし図7に従って説明する。サスペンションフレーム
5は、図2ないし図5に示すように、アッパープレート
8およびロアプレート9をプレス成形によりそれぞれ形
成し、これらアッパープレート8およびロアプレート9
を溶接等により互いに接合して略閉曲面構造に形成した
ものである。サスペンションフレーム5の左右には、ア
ッパープレート8およびロアプレート9によって形成さ
れるサスペンションロアアーム支持部5a,5bが略前
方側と側方側に分岐延出されて、それぞれ設けられてい
る。
【0015】上記アッパープレート8は、一対のサイド
プレート111 ,112 と、これらサイドプレート1
11 ,112 相互間に配設されるセンタープレート1
2で3分割構造に構成されており、これら一対のサイド
プレート111 ,112 とセンタープレート12を互
いに接合して一体に成形されている。サイドプレート1
11 ,112 とセンタープレート12は、鋼板をプレ
ス成形によってそれぞれ形成されている。
【0016】一方、上記ロアプレート9は、図4および
図5に示すように、平板状の鋼板の後端部を上方に折り
曲げて立ち上げ、かつ、左右の両端部には、サスペンシ
ョンロアアーム101 ,102 のアーム10a,10
bを支持するサスペンションロアアーム支持部9a,9
bが、左右の略前方側と側方側に分岐延出して設けられ
ている。上記ロアプレート9は、後端部からサスペンシ
ョンロアアーム支持部9bにかけての周縁部に立ち上げ
部9cが設けられ、かつ前端部周縁部にフランジ部9d
が設けられている。上記サスペンションロアアーム支持
部9bの周縁に設けられた立ち上げ部9cには、前面側
に、サスペンションロアアーム101,102 の後ろ
側アーム10bを支持するための切り欠き部9eが設け
られている。また、上記前方側のサスペンションロアア
ーム支持部9aから側方側のサスペンションロアアーム
支持部9bの基端部にかけてのロアプレート9の外側面
には、上記ロアプレート9の外側縁に沿って外壁部9f
が立設されている。
【0017】上記センタープレート12は、図4に示す
ように、プレートの両側12aを中間部12bに対して
斜め上方に折り曲げて斜面部12cを形成し、その斜面
部12cの両端部を下方向に向けて、略直角に折り曲げ
て壁部12dを形成したものである。この壁部12dの
両側には、ロアプレート9の上面に重ね合わされる重ね
合わせ部12eが連接されており、この重ね合わせ部1
2eの先には、上方に折り曲げて立設された立て壁部1
2fが形成されている。この立て壁部12fは、上記ロ
アプレート9の外壁部9fと車体前後方向に略一直線状
に連続するように設けられている。この立て壁部12f
上端のフランジ部は、ロアプレート9の外壁部9fの上
端のフランジ部とともにサイドプレート111 ,11
2 の下面に接合されている。センタープレート12の
重ね合わせ部12eは、ロアプレート9の上面に溶け込
み溶接w1により接合されている。また、立て壁部12
fは、前端側を外壁部9fに接合し、後端側をロアプレ
ート9の後端立ち上げ部9cに接合されている。
【0018】このセンタープレート12は、両側の立て
壁部12fがサイドプレート111,112 の側壁部
11fと略一直線に連続するようにしてサイドプレート
111 ,112 に組み付けられている。センタープレ
ート12は、立て壁部12fが、上記ロアプレート9の
外壁部9fと略一直線状に連続するようにして、ロアプ
レート9上面に配置され、その中間部12bをロアプレ
ート9にスポット溶接w2等により接合されている。立
て壁部12f上端に設けられたフランジ部は、ロアプレ
ート9の外壁部9fの上端に設けられたフランジ部とと
もにサイドプレート111 ,112 の下面に接合され
ている。センタープレート12の重ね合わせ部12e
は、ロアプレート9の上面に溶け込み溶接w1により接
合されている。センタープレート12の斜面部12cお
よび立て壁部12fとサイドプレート111 ,112
の上面との間には、間隙13が形成されて閉じ断面Sが
形成されている。
【0019】上記一対のサイドプレート111 ,11
2 は、サスペンションロアアーム101 ,102 の
アーム10a,10bを支持するサスペンションロアア
ーム支持部11a,11bが、ロアプレート9と同様に
左右の略前方側と側方側に分岐延出して設けられてい
る。このサイドプレート111 ,112 は、サイドプ
レート111 ,112 の互いに対向する内側縁部11
cをセンタープレート12の斜面部12c上端に接合
し、サイドプレート111 ,112 の前面部フランジ
部11dをロアプレート9の前面部フランジ部9dに接
合している。上記サスペンションロアアーム支持部9a
と、上記一対のサイドプレート111 ,112 に設け
られたサスペンションロアアーム支持部11aには、左
右のロアアーム取付ブラケット141 ,142 が装着
されており、このロアアーム取付ブラケット141 ,
142 にサスペンションロアアーム101 ,102の
アーム10a,10bが揺動自在に支持されている。
【0020】このロアアーム取付ブラケット141 ,
142 はプレス成形等により略箱形形状をしており、
この箱形形状の片側の側面を開放してサスペンションロ
アアーム101 ,102 のアーム10a,10bの揺
動軸を支持する支持部を形成したもので、この箱形形状
における車体の前後方向に対向する前後壁面14aに、
サスペンションロアアーム101 ,102 の揺動軸を
装着する取付孔14bが設けられている。
【0021】一方、上記サスペンションフレーム5の略
中央部には、エンジンマウントメンバー取付部15が設
けられている。また、サイドプレート111 ,112
およびロアプレート9には、それぞれ対応する位置にサ
スペンションフレーム5の車体取付穴11h,11i,
11jおよび9h,9i,9jがそれぞれ設けられてい
る。上記センタープレート12には、車体取付部11
i,11h,9i,9hに対応する取付穴12i,12
hが設けられている。
【0022】さらに、サイドプレート111 ,112
のサスペンションロアアーム支持部11bと、ロアプレ
ート9のサスペンションロアアーム支持部9bには、サ
スペンションロアアーム101 ,102 の後ろ側アー
ム10bを支持するための取付穴11g、9gがそれぞ
れ対応する位置に設けられている(図4参照)。これら
車体取付穴11h,11g,11j、9h,9g,9
j、および12hには、図6に示すように、それぞれカ
ラー16が嵌入されて溶接されている。図示していない
が、センタープレート12が設けられている部分にも、
取付穴12iに同様のカラー16を用いることができ
る。センタープレート12取付部では、図4に示すよう
にロアプレート9とセンタープレート12が溶け込み溶
接w1によって互いに接合されている。なお、センター
プレート12と、サイドプレート111 ,112 との
接合、およびセンタープレート12とロアプレート9と
の接合は、アーク溶接、スポット溶接等、種々の接合方
法によって接合することができる。サスペンションロア
アーム101 ,102 は、図7に示すように、前側ア
ーム10aが水平軸によって支持され、後ろ側アーム1
0bが垂直軸によって支持されるものである。前側アー
ム10aおよび後ろ側アーム10bには、ブッシュ17
が設けられており、サスペンションロアアーム101
,102 は、このブッシュ17の中心に支持軸を挿通
させてサスペンションフレーム5に揺動自在に支持され
ている。
【0023】また、サイドプレート111 ,112 の
サスペンションロアアーム支持部11bは、一段高く形
成してロアプレート9のサスペンションロアアーム支持
部9bとの間隔を広げており、サスペンションロアアー
ム101 ,102 のアーム10bの支持部を形成して
いる。
【0024】次に、上記構成によると、アッパープレー
ト8は、一対のサイドプレート111 ,112 と、こ
れらサイドプレート111 ,112 相互間に配設され
るセンタープレート12で3分割構造に構成する。そし
て、ロアプレート9にセンタープレート12を接合す
る。このセンタープレート12は、両側の立て壁部12
fがサイドプレート111,112 の側壁部11fと
略一直線に連続するようにしてサイドプレート111
,112 に組み付ける。そして、センタープレート1
2は、立て壁部12fが、上記ロアプレート9の外壁部
9fと一直線状に連続するようにして、ロアプレート9
上面に配置して、その中間部12bをロアプレート9に
スポット溶接w2等により接合する。センタープレート
12の重ね合わせ部12eは、ロアプレート9の上面に
溶け込み溶接w1により接合する。サイドプレート11
1 ,112 をロアプレート9とセンタープレート12
の上に配置し、サイドプレート111 ,112 の互い
に対向する内側縁部11cをセンタープレート12の斜
面部12c上端にアーク溶接w3等により接合し、サイ
ドプレート111 ,112 の前面部フランジ部11d
をロアプレート9の前面部フランジ部9dにスポット溶
接w2等により接合する。さらに、センタープレート1
2の立て壁部12f上端のフランジ部と、ロアプレート
9の外壁部9fの上端のフランジ部を、サイドプレート
111 ,112の下面に接合する。
【0025】上記構成によると、センタープレート12
は、従来よりも板厚を薄くして質量を低くできるので、
サスペンションフレーム5の軽量化を図ることができ
る。一方、サイドプレート111 ,112 の板厚は、
センタープレート12の板厚よりも厚く形成して車体取
付部の剛性を向上させることができる。サイドプレート
111 ,112 の板厚を厚くすることで、サスペンシ
ョンフレーム5の固有振動数を向上させて、いわゆる、
こもり音を抑制することができる。センタープレート1
2の重ね合わせ部12eは、ロアプレート9の上面に溶
け込み溶接w1により接合しているので、この部分でロ
アプレート9が二層構造となるとともに、サイドプレー
ト111 ,112 との間で閉じ断面構造が形成される
ことから、特に車体への取付部での剛性が向上し、制動
力、横力およびエンジンマウント荷重時の剛性の向上を
図ることができる。
【0026】また、アッパープレート8のサスペンショ
ンロアアーム支持部11bは、一段高く形成してロアプ
レート9のサスペンションロアアーム支持部9bとの間
隔を広げて、サスペンションロアアーム101 ,10
2 のアーム10bの支持部を形成している。これによ
って、サスペンションロアアーム101 ,102 のア
ーム10b取付部のみアッパープレート8と、ロアプレ
ート9の間隔を広げることができるので、サスペンショ
ンフレーム5の剛性が低下することがない。サスペンシ
ョンロアアーム101 ,102 のアーム10b部は、
アッパープレート8とロアプレート9相互間に支持され
るので、剛性の向上を図ることができる。特に、サスペ
ンションロアアーム支持部11bとサスペンションロア
アーム支持部9bは、先端側および後端側が互いに接合
され、かつ基端側がセンタープレート12の立て壁部1
2fによって接合されているので、サスペンションロア
アーム101 ,102 のアーム10b部の引き出し部
分のみが開口していることから、アーム10b支持部を
強固な構造にすることができる。
【0027】なお、本発明は、上記実施の形態にのみ、
限定されるものではなく、例えば、本発明では、一対の
サイドプレート111 ,112 と、センタープレート
12に3分割したが、3分割以上に分割することも可能
である。また、サイドプレート111 ,112 の板厚
は、センタープレート12の板厚よりも厚く形成するこ
とにより車体取付部が設けられているサイドプレート1
11 ,112 の剛性を向上することができる。このと
き、センタープレート12は、従来よりも薄い板厚の帯
状のプレートを用いることにより全体の重量を軽減する
ことができる。また、板厚の異なる材料をレーザ溶接に
より一枚物に形成されたテーラードブランク材をセンタ
ープレート12に使用することで、さらなる軽量化が可
能になる。その際、センタープレート12の中間部12
bに板厚の薄い部分を使用することは言うまでもない。
その他、本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜変更し
て実施し得ることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるサスペ
ンションフレーム構造によれば次のような効果を奏する
ことができる。請求項1において、アッパープレートお
よびロアプレートを接合してサスペンションフレームを
形成し、このサスペンションフレームの左右の両端部
に、サスペンションアームの支持部を前後に設けたサス
ペンションフレーム構造において、上記アッパープレー
トを、サスペンションアームの少なくとも後ろ側アーム
部を支持する支持部を設けた一対のサイドプレートと、
これらサイドプレート相互を連結するセンタープレート
で構成したので、板厚を調整することにより、軽量化と
ともに、制動力、横力およびエンジンマウント荷重時の
剛性の向上を図ることができる。マウント荷重時の剛性
向上により、マスダンパーを廃止することができる。請
求項2において、アッパープレートおよびロアプレート
を接合してサスペンションフレームを形成し、このサス
ペンションフレームの左右の両端部に、略前方側と側方
側に延出したサスペンションアームの支持部を設けたサ
スペンションフレーム構造において、上記アッパープレ
ートを、サスペンションアームの少なくとも後ろ側アー
ム部を支持する支持部を設けた一対のサイドプレート
と、これらサイドプレート相互を連結するセンタープレ
ートで構成し、上記略前方側に延出したサスペンション
アームの支持部に外壁部を形成するとともに、上記セン
タープレートに、上記外壁部と連続する立て壁部を設け
たので、板厚を調整することにより、重量を低く抑えた
状態で、制動力、横力およびエンジンマウント荷重時の
剛性の向上を図ることができる。請求項3において、セ
ンタープレートを、上記左右の立て壁部の内側に傾斜部
を設け、この傾斜部相互間に上記ロアプレートに接合さ
れる中間部を設けるとともに上記左右の立て壁部と傾斜
部との間に上記ロアプレートに面接合される重ね合わせ
部を設けて構成したので、ロアプレートを二層構造にし
て、かつ左右の立て壁部と傾斜部との間に閉じ断面構造
を形成することができることから、剛性の向上ととも
に、操縦安定性の向上が図れ、制動力、横力およびエン
ジンマウント荷重時の剛性の向上を図ることができる。
固有振動数の向上によりこもり音対策を図ることができ
る。請求項4において、サイドプレートの周縁部をロア
プレートに接合するとともに、該サイドプレートの下面
を、上記センタープレートの傾斜部上端および立て壁部
上端に接合したので、閉じ断面構造を形成することがで
きることから、剛性の向上とともに、操縦安定性の向上
が図れ、制動力、横力およびエンジンマウント荷重時の
サスペンションフレームの剛性の向上を図ることができ
る。請求項5において、センタープレートの重ね合わせ
部とロアプレートとの接合に溶け込み溶接を行うので、
面剛性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサスペンションフレーム構造の実
施の形態を示す概念斜視図である。
【図2】図1のサスペンションフレーム構造を示す斜視
図である。
【図3】図2のサスペンションフレーム構造を示す平面
図である。
【図4】図2のサスペンションフレーム構造を分解して
示す斜視図である。
【図5】図2のアッパープレートおよびロアプレートを
示す平面図である。
【図6】図2のA−A線断面図である。
【図7】図1のサスペンションロアアームを示す斜視図
である。
【図8】従来のサスペンションフレーム構造を示す斜視
図である。
【図9】従来のサスペンションフレーム構造を示す平面
図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】従来のサスペンションフレーム構造を示す平
面図である。
【図12】従来のサスペンションフレーム構造を示す斜
視図である。
【図13】図11のB−B線断面図である。
【図14】従来のサスペンションフレーム構造による制
動荷重時の変形モードを示す斜視図である。
【図15】従来のサスペンションフレーム構造による横
荷重時の変形モードを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ダッシュパネル 2 エンジンルーム 31 ,32 サイドメンバ 4 ブラケット 5 サスペンションフレーム 6 車輪 7 ストラット 8 アッパープレート 9 ロアプレート 101 ,102 サスペンションロアアーム 111 ,112 サイドプレート 12 センタープレート 13 間隙 141 ,142 ロアアーム取付ブラケット 5a、5b サスペンションロアアーム支持部 9h,9i,9j、11h,11i,11j、12h,
12i 車体取付穴 9a,9b、11a,11b サスペンションロアア
ーム支持部 9f 外壁部 12d 壁部 12e 重ね合わせ部 12f 立て壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパープレートおよびロアプレートを
    接合してサスペンションフレームを形成し、このサスペ
    ンションフレームの左右の両端部に、サスペンションア
    ームの支持部を前後に設けたサスペンションフレーム構
    造において、上記アッパープレートを、サスペンション
    アームの少なくとも後ろ側アーム部を支持する支持部を
    設けた一対のサイドプレートと、これらサイドプレート
    相互を連結するセンタープレートで構成したことを特徴
    とするサスペンションフレーム構造。
  2. 【請求項2】 アッパープレートおよびロアプレートを
    接合してサスペンションフレームを形成し、このサスペ
    ンションフレームの左右の両端部に、略前方側と側方側
    に延出したサスペンションアームの支持部を設けたサス
    ペンションフレーム構造において、上記アッパープレー
    トを、サスペンションアームの少なくとも後ろ側アーム
    部を支持する支持部を設けた一対のサイドプレートと、
    これらサイドプレート相互を連結するセンタープレート
    で構成し、上記略前方側に延出したサスペンションアー
    ムの支持部に外壁部を形成するとともに、上記センター
    プレートに、上記外壁部と連続する立て壁部を設けたこ
    とを特徴とするサスペンションフレーム構造。
  3. 【請求項3】 上記センタープレートを、上記左右の立
    て壁部の内側に傾斜部を設け、この傾斜部相互間に上記
    ロアプレートに接合される中間部を設けるとともに上記
    左右の立て壁部と傾斜部との間に上記ロアプレートに面
    接合される重ね合わせ部を設けて構成したことを特徴と
    する請求項2に記載のサスペンションフレーム構造。
  4. 【請求項4】 上記サイドプレートの周縁部をロアプレ
    ートに接合するとともに、該サイドプレートの下面を、
    上記センタープレートの傾斜部上端および立て壁部上端
    に接合したことを特徴とする請求項3に記載のサスペン
    ションフレーム構造。
  5. 【請求項5】 上記センタープレートの重ね合わせ部と
    ロアプレートとの間を溶け込み溶接によって接合したこ
    とを特徴とする請求項3または4に記載のサスペンショ
    ンフレーム構造。
JP2000110141A 2000-03-17 2000-04-12 サスペンションフレーム構造 Expired - Fee Related JP3791295B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000110141A JP3791295B2 (ja) 2000-04-12 2000-04-12 サスペンションフレーム構造
US09/801,995 US6409216B2 (en) 2000-03-17 2001-03-08 Suspension frame construction
DE10114047A DE10114047B4 (de) 2000-03-17 2001-03-15 Fahrschemelkonstruktion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000110141A JP3791295B2 (ja) 2000-04-12 2000-04-12 サスペンションフレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001294172A true JP2001294172A (ja) 2001-10-23
JP3791295B2 JP3791295B2 (ja) 2006-06-28

Family

ID=18622709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000110141A Expired - Fee Related JP3791295B2 (ja) 2000-03-17 2000-04-12 サスペンションフレーム構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3791295B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005138652A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用サスペンションメンバの補強構造
JP2008001307A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Mazda Motor Corp サスペンションフレーム構造
KR101211420B1 (ko) * 2010-10-29 2012-12-12 주식회사화신 차량용 크로스 멤버
CN103786788A (zh) * 2012-10-26 2014-05-14 广州汽车集团股份有限公司 一种汽车前副车架及相应的汽车
KR101530173B1 (ko) * 2013-05-31 2015-06-19 주식회사화신 프런트 크로스 멤버
US20160068036A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Suzuki Motor Corporation Suspension Frame Structure
US20160221606A1 (en) * 2013-08-12 2016-08-04 Kirchhoff Automotive Deutschland Gmbh Subframe for a Motor Vehicle Axle and Method for Producing a Subframe

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005138652A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用サスペンションメンバの補強構造
JP4509533B2 (ja) * 2003-11-05 2010-07-21 ダイハツ工業株式会社 車両用サスペンションメンバの補強構造
JP2008001307A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Mazda Motor Corp サスペンションフレーム構造
KR101211420B1 (ko) * 2010-10-29 2012-12-12 주식회사화신 차량용 크로스 멤버
CN103786788A (zh) * 2012-10-26 2014-05-14 广州汽车集团股份有限公司 一种汽车前副车架及相应的汽车
CN103786788B (zh) * 2012-10-26 2016-01-27 广州汽车集团股份有限公司 一种汽车前副车架及相应的汽车
KR101530173B1 (ko) * 2013-05-31 2015-06-19 주식회사화신 프런트 크로스 멤버
US20160221606A1 (en) * 2013-08-12 2016-08-04 Kirchhoff Automotive Deutschland Gmbh Subframe for a Motor Vehicle Axle and Method for Producing a Subframe
US9764764B2 (en) * 2013-08-12 2017-09-19 Kirchhoff Automotive Deutschland Gmbh Subframe for a motor vehicle axle and method for producing a subframe
US20160068036A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Suzuki Motor Corporation Suspension Frame Structure
US9457636B2 (en) * 2014-09-05 2016-10-04 Suzuki Motor Corporation Suspension frame structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP3791295B2 (ja) 2006-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6409216B2 (en) Suspension frame construction
JP3788175B2 (ja) サスペンションフレーム構造
JP5061512B2 (ja) サスペンションフレーム構造
JP5299337B2 (ja) 車両のサブフレーム構造
US6402172B1 (en) Suspension frame construction
JP6845539B2 (ja) 自動車の後部サスペンション構造
JP3226142B2 (ja) 自動車のサブフレーム構造
JP3791291B2 (ja) サスペンションフレーム構造
JP2001294172A (ja) サスペンションフレーム構造
US11225288B2 (en) Front vehicle body structure of vehicle
JPH08104251A (ja) サスペンション装置の取付構造
JP2002347662A (ja) 車体側部構造
JP3127764B2 (ja) 自動車の後輪サスペンションアーム
JP2002145109A (ja) サスペンションフレーム構造
JP2001106116A (ja) 自動車のサスペンションフレーム構造
JP3514966B2 (ja) 後輪懸架装置の支持構造
JP4529569B2 (ja) 車体後部構造
JP6875679B2 (ja) 自動車の後部サスペンション構造
JP2006168641A (ja) 自動車のサスペンションアーム
JP4405376B2 (ja) 自動車のサスペンションアーム
WO2022107410A1 (ja) 車両のフレーム構造
JP2554029Y2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP4108309B2 (ja) 自動車のサスペンションロッド支持構造
JP7091967B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2020069830A (ja) 車両構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060327

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees