JP2001294162A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

車両用ステアリング装置

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JP2001294162A
JP2001294162A JP2000115495A JP2000115495A JP2001294162A JP 2001294162 A JP2001294162 A JP 2001294162A JP 2000115495 A JP2000115495 A JP 2000115495A JP 2000115495 A JP2000115495 A JP 2000115495A JP 2001294162 A JP2001294162 A JP 2001294162A
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telescopic
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Kenji Sato
健司 佐藤
Sakae Matsumoto
栄 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングコラムのためのカウルの見栄え
を良くすると共に、充分なチルト・テレスコピック締付
力を得ること。 【解決手段】 チルト・テレスコピック締付時には、カ
ム・ロック機構により、一対のトグル部材14a,14
bの略中央を軸方向に押圧し、これら一対のトグル部材
14a,14bを突っ張らせて、コラム側ブラケット8
を車体側ブラケット5に摺接して押圧するように構成し
ている。そのため、テレスコピック調整時に、操作レバ
ー18は、ステアリングコラム4やカウルと共に軸方向
に移動することができ、これにより、カウルに形成する
操作レバー18のための凹所を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の運転姿勢
に応じて、ステアリングホイールの傾斜角度を調整でき
ると共に、ステアリングホイールの軸方向位置を調整で
きるチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ステアリング装置には、運転者の
運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの傾斜角度を
調整できると共に、ステアリングホイールの軸方向位置
を調整できるチルト・テレスコピック式のステアリング
装置がある。
【0003】例えば、欧州特許(EP)0345101
(A1)公開公報に開示してあるように、いわゆる腰振
りタイプのチルト・テレスコピック式のステアリング装
置では、ステアリングコラムを包囲するように、車体側
ブラケット(チルトブラケット)が設けてあり、この車
体側ブラケットの内側に、ステアリングコラムに固定し
たコラム側ブラケット(ディスタンスブラケット)が上
下動自在に設けてある。
【0004】また、車体側ブラケットには、チルト溝が
形成してあると共に、コラム側ブラケットには、テレス
コ溝が形成してあり、これらチルト溝およびテレスコ溝
に、締付ボルトが挿通してある。
【0005】さらに、この締付ボルトを挿通して、一対
のトグル部材がコラム側ブラケットの両側部間に設けて
あり、一方のトグル部材には、操作レバーが一体的に形
成してある。
【0006】これにより、チルト・テレスコピック調節
位置への締付時には、操作レバーを一方向に傾動させる
と、一対のトグル部材がコラム側ブラケットの間で突っ
張り、コラム側ブラケットを車体側ブラケットに摺接し
て押圧することができる。
【0007】一方、チルト・テレスコピック調整時に
は、操作レバーを逆方向に傾動させると、一対のトグル
部材の突っ張りが解除され、車体側ブラケットに対する
コラム側ブラケットの摺接を解除することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなタイプのチルト・テレスコピック式のステアリン
グ装置では、ステアリングコラムを被覆する樹脂製のカ
ウルの下側には、見栄え上の観点から、上述した操作レ
バーを収納するための凹所が形成してある。
【0009】また、テレスコピック調整時にステアリン
グコラムを軸方向に移動する際、締付ボルトは、静止し
ているのに対し、ステアリングコラムはこの締付ボルト
に沿って軸方向に移動するようになっている。
【0010】しかしながら、操作レバーは、一方のトグ
ル部材に一体的に形成してあり、トグル部材には、締付
ボルトが挿通してあることから、テレスコピック調整時
にステアリングコラムを軸方向に移動する際、操作レバ
ーは、締付ボルトと共に静止している。
【0011】したがって、上述したカウル下側の凹所
は、操作レバーとの干渉を避けるためには、テレスコピ
ック調整時の移動ストロークに相当する長さを確保する
必要があり、その結果、カウル下側の見栄えを損ねると
いった虞れがある。
【0012】さらに、上述した一対のトグル部材の突っ
張り力が最大になるのは、これら一対のトグル部材の略
中央部と、これら一対のトグル部材の両端部とが略直線
状となったときである。
【0013】しかしながら、上述した公報では、チルト
・テレスコピック締付時、一対のトグル部材の略中央部
と、その両端部とが略直線状の位置から更に若干である
が、略「く」字状に変化した状態で、チルト・テレスコ
ピック締付が行われているため、一対のトグル部材の突
っ張り力が最大の時に、この締付が行われておらず、必
ずしも充分な締付力が得られていないといったことがあ
る。
【0014】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、ステアリングコラムのためのカウ
ルの見栄えを良くすると共に、充分なチルト・テレスコ
ピック締付力を得ることができる車両用ステアリング装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用ステアリング装置は、ステアリ
ングホイールを傾動又は軸方向に移動して、チルト調整
又はテレスコピック調整する車両用ステアリング装置に
おいて、車体側に設けてあると共に、ステアリングコラ
ムを挟んだ2つの側面にチルト溝を形成した車体側ブラ
ケットと、2つの側面間にステアリングコラムを支持
し、この車体側ブラケットに摺接自在に設けてあると共
に、該側面にテレスコ溝を形成したコラム側ブラケット
と、前記車体側ブラケットのチルト溝および前記コラム
側ブラケットのテレスコ溝に挿通した締付ボルトと、こ
の締付ボルトを挿通して前記コラム側ブラケットの間に
設けた一対のトグル部材と、チルト・テレスコピック締
付時に、前記一対のトグル部材の軸方向に押圧し、これ
ら一対のトグル部材を突っ張らせて、前記コラム側ブラ
ケットを前記車体側ブラケットに摺接して押圧する一
方、チルト・テレスコピック調整時に、前記一対のトグ
ル部材の軸方向押圧を解除し、これら一対のトグル部材
の突っ張りを解除して、前記車体側ブラケットに対する
前記コラム側ブラケットの摺接を解除するカム・ロック
機構と、を具備することを特徴とする。
【0016】このように、本発明によれば、チルト・テ
レスコピック位置への締付固定時には、カム・ロック機
構により、一対のトグル部材を軸方向に押圧し、これら
一対のトグル部材を突っ張らせて、コラム側ブラケット
を車体側ブラケットに摺接して押圧するように構成して
いる。そのため、従来のように、操作レバーを一方のト
グル部材に一体的に形成している場合のように、テレス
コピック調整時には、操作レバーは、締付ボルトと共に
静止しているのではなく、ステアリングコラムやカウル
と共に軸方向に移動することができる。したがって、カ
ウルに形成する操作レバーのための凹所の長さをテレス
コピック調整時の移動ストロークに相当する長さまで確
保する必要がなく、このカウルの見栄えを良くすること
ができる。
【0017】また、一対のトグル部材の略中央部と、こ
れら一対のトグル部材の両端部とが略直線状となり、一
対のトグル部材の突っ張り力が最大になった時に、カム
・ロック機構により、チルト・テレスコピック締付を行
うことができるため、充分なチルト・テレスコピック締
付力を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
チルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装置を
図面を参照しつつ説明する。 (第1実施の形態)図1は、本発明の第1実施の形態に
係るチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装
置の側面図である。図2は、図1に示した車両用ステア
リング装置の平面図である。図3は、図1に示した車両
用ステアリング装置の底面図である。図4は、図1に示
した車両用ステアリング装置の背面図である。図5は、
図1に示した車両用ステアリング装置の側面の断面図で
ある。図6は、図1に示した車両用ステアリング装置の
底面の断面図である。図7は、図1のA−A線に沿った
横断面図である。図8は、図1に示した車両用ステアリ
ング装置の底面図であって、チルト・テレスコピック締
付時を示す。図9は、図1に示した車両用ステアリング
装置の底面図であって、チルト・テレスコピック解除時
を示す。図10(a)は、一対のクランプ部材を模式的
に示す図であって、チルト・テレスコピック締付時を示
し、図10(b)は、同図であって、チルト・テレスコ
ピック解除時を示す。
【0019】図1に示すように、いわゆる腰振りタイプ
のチルト・テレスコピック式のステアリング装置では、
ステアリングシャフトは、ステアリングホイール(図示
略)に連結する中空のアッパーシャフト1と、このアッ
パーシャフト1にスプライン嵌合した中実のロアーシャ
フト2と、このロアーシャフト2の下端に連結した自在
継手3とからなっている。これらアッパーシャフト1お
よびロアーシャフト2は、ステアリングコラム4により
適宜の軸受を介して回転自在に支持してある。
【0020】ステアリングコラム4の下方前端部付近に
は球面ブッシュ51が設けてあり、この球面ブッシュ5
1は車体側ブラケット部材52の下方前端に固設された
球面サポートブラケット53に嵌合している。こうして
アッパーシャフト1はコラム4と共に球面ブッシュ51
をチルト中心として略上下方向にチルト傾動できると共
に、ロアーシャフト2に対して軸方向にテレスコピック
摺動することができる。
【0021】図3および図4に示すように、2つのL部
材から成るチルトブラケット部材5a,5bおよびこれ
らを連結しかつ車体に固設される連結部材からなる車体
側ブラケット(チルトブラケット)部材52とがステア
リングコラム4を側方および上方から囲うように設けて
あり、このチルトブラケット部材5a,5bの側面に
は、チルト用溝6a,6bがそれぞれ形成してあると共
に、上方のフランジには、二次衝突時の離脱用カプセル
7a、7bが設けてある。
【0022】チルトブラケット部材5a,5bの内側に
は、平面視が略長方形状のコラム側ブラケットであるデ
ィスタンスブラケット8がチルトブラケット5a,5b
に摺接自在に設けてあり、ディスタンスブラケット8の
側面には、テレスコ溝9a,9bが形成してある。
【0023】これらチルトブラケット部材5a,5bの
チルト溝6a,6b、およびディスタンスブラケット8
のテレスコ溝9a.9bには、締付ボルト10(チルト
ボルト)が座金11a,11b,12を介して挿通して
あり、その先端ネジ部には、ナット13が螺合して締結
してある。
【0024】座金11aと11bとの間には、締め付け
ボルト10を挿通して断面U字形状の一対のトグル部材
14a、14bが設けてある。一対のトグル部材14
a、14bは対応する座金11a,11bに形成された
凹部に填り合う凸部をそれぞれ有しており、またこれら
一対のトグル部材14a、14b間には互いに填り合う
ことのできる凹部および凸部が形成されている。トグル
部材14a、14bは、図10(a)に示すように共に
左方に押される時、座金11a,11bの凹部に嵌合す
る両端凸部を中心として揺動し、トグル部材14a、1
4b間の凸凹部も互いに嵌合して両端凸部とトグル部材
14a、14b間の凸凹嵌合部とが略一直線状になり、
こうして一対のトグル部材14a、14bは最大の突っ
張り力を発揮する。
【0025】一方、図10(b)に示すように、一対の
トグル部材14a,14bへの押圧を解除すると、その
両端部を中心として揺動可能になり、突っ張りは解除さ
れそのときトグル部材14a、14bの両端凸部と両者
間の凸凹嵌合部とは略「く」字状になる。
【0026】さらに、本実施の形態では、これら一対の
トグル部材14a,14bを押圧してロックするための
カム・ロック機構が設けてある。
【0027】図6および図7に示すように、一対のトグ
ル部材14a、14b間において、締付ボルト10に
は、ステアリング装置の軸線方向とほぼ平行に延びる雌
ネジ部材15がその両側部を挿通して設けてあり、この
雌ネジ部材15の軸方向の内面には、雌ネジが形成して
ある。また、図7に示すように、この雌ネジ部材15の
外形状は、非円形(例えば、四角形)であり、後述のカ
ム部材19に対して非回転になっている。
【0028】雌ネジ部材15の雌ネジ部には、図6に示
すように、棒状部材16の先端雄ネジ部16aが螺合し
ている。この棒状部材16の基部は、ディスタンスブラ
ケット8にスペーサ17を介して取り付けてある。スペ
ーサ17には操作レバー18が取り付けてある。図4に
示すように、棒状部材16の外形状は、非円形(楕円
形、二平面、十字など)に形成してあり、スペーサ17
の内周面も、この非円形に対応するように形成してあ
る。これにより、操作レバー18を回動すると、スペー
サ17も回動し、棒状部材16も回動する。
【0029】この棒状部材16の先端部には、図3、図
5および図6に示すように、筒状のカム部材19が挿通
して設けてあると共に、このカム部材19に係合するピ
ン20が固着してある。このカム部材19には、ピン2
0が滑るカム溝19aが形成してある。カム部材19の
内形状は雌ネジ部材15の外形状と対応するように非円
形(例えば4角形)になっており雌ネジ部材15に対し
て非回転となっている。 図8に示すように、チルト・
テレスコピック締付時には、操作レバー18を回動する
と、棒状部材16およびピン20が回動し、ピン20が
カム部材19のカム溝19aからはみ出した状態にな
り、その結果、カム部材19が図の左方に移動しながら
一対のトグル部材14a,14bを図の左方に押圧する
ようになっている。
【0030】図9に示すように、チルト・テレスコピッ
ク位置への締め付け解除時には、操作レバー18を逆方
向に回動すると、棒状部材16およびピン20が回動
し、ピン20がカム部材19のカム溝19aの最底部に
位置する状態になり、その結果、カム部材19が図の右
方へ移動しカム部材19から一対のトグル部材14a,
14bへの押圧が解除されるようになっている。
【0031】なお、図8は、テレスコピックの最伸時を
示し、図9は、テレスコピックの最縮時を示している。
このように、棒状部材16は、テレスコピック摺動に対
応して、スペーサ17の内周面を摺動して軸方向に移動
するようになっている。
【0032】以上のように構成してあるため、チルト・
テレスコピック締付時には、図8に示すように、操作レ
バー18を回動すると、棒状部材16およびピン20が
回動し、ピン20がカム部材19のカム溝19aからは
み出した状態になる。その結果、カム部材19が車両前
方に移動しながら一対のトグル部材14a,14bの略
中央部を車両前方に押圧し、一対のトグル部材14a,
14bは、その略中央部と両端部とが略直線状になっ
て、突っ張った状態でロックする。
【0033】これにより、一対のトグル部材14a,1
4bは、座金11a,11bの間で突っ張った状態で、
コラム側ブラケット8を車体側ブラケット5に摺接し
て、チルト・テレスコピック調節位置にコラム側ブラケ
ット8を締付固定する。
【0034】また、一対のトグル部材14a,14bの
略中央部と、その両端部とが略直線状となり、一対のト
グル部材14a,14bの突っ張り力が最大になった時
に、カム・ロック機構により、チルト・テレスコピック
調節位置にコラム側ブラケット8を締付固定することが
できるため、充分な締付固定力を得ることができる。
【0035】一方、チルト・テレスコピック調節位置へ
の締め付け解除時には、図9に示すように、操作レバー
18を逆方向に回動すると、棒状部材16およびピン2
0が回動しカム部材19が車両後方にカム溝19aの深
さ分だけ移動して、ピン20がカム部材19のカム溝1
9aの最底部に位置する状態になる。その結果、カム部
材19から一対のトグル部材14a,14bへの押圧が
解除され、一対のトグル部材14a,14bの略中央部
には、図9に示すように、隙間(d)ができる。
【0036】これにより、車体側ブラケット5に対する
コラム側ブラケット8の摺接が解除され、チルト・テレ
スコピック位置の調整を行うことができる。
【0037】チルト調整時には、球面ブッシュ51の中
心をチルト中心として、チルト溝6に沿って締付ボルト
10を移動しながら、ステアリングホイール(図示略)
をアッパーシャフト1やステアリングコラム4と共にチ
ルト傾動して、ステアリングホイール(図示略)の傾斜
角度を所望に調整することができる。
【0038】テレスコピック調整時には、静止した締付
ボルト10に対してテレスコ溝9a、9bに沿ってコラ
ム側ブラケット8が軸方向に移動するように、ステアリ
ングホイール(図示略)をアッパーシャフト1やステア
リングコラム4と共にテレスコピック摺動して、ステア
リングホイール(図示略)の軸方向位置を所望に調整す
ることができる。
【0039】本実施の形態では、操作レバー18の回動
により、カム部材19を軸方向に移動して一対のトグル
部材14a,14bを押圧してロックするカム・ロック
機構を用いている。そのため、従来のように、操作レバ
ーを一方のトグル部材に一体的に形成している場合のよ
うに、テレスコピック調整時には、操作レバー18は、
締付ボルト10と共に静止しているのではなく、ステア
リングコラム4やカウル(図示略)と共に軸方向に移動
することができる。したがって、カウル(図示略)に形
成する操作レバー18のための凹所(図示略)の長さを
テレスコピック調整時の移動ストロークに相当する長さ
まで確保する必要がなく、このカウル(図示略)の見栄
えを良くすることができる。 (第2実施の形態)図11は、本発明の第2実施の形態
に係るチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング
装置の底面図であり、テレスコピック最伸状態を示す。
図12は、図11に示したチルト・テレスコピック式の
車両用ステアリング装置の底面図であり、テレスコピッ
ク最縮状態を示す。
【0040】第1実施の形態の図9に示したように、テ
レスコピック最縮時には、棒状部材16は、コラム側ブ
ラケット8の車両後方に大きく突出した状態となってお
り、他の部品との干渉の虞れがある。
【0041】このようなことから、本第2実施の形態で
は、棒状部材16を三段の伸縮機構から構成してある。
即ち、棒状部材16は、車両前方側の先端雄ネジ部16
aと、バー部材16bと、第1スペーサ16cと、第2
スペーサ16dとから伸縮自在に構成してある。
【0042】このように構成してあるため、図12に示
すように、テレスコピック最縮時には、棒状部材16
は、最縮状態になり、コラム側ブラケット8の車両後方
に突出することもなく、他の部品に干渉するといった虞
れもない。 (第3実施の形態)図13は、本発明の第3実施の形態
に係るチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング
装置の側面図である。図14は、図13に示した車両用
ステアリング装置の平面図である。図15は、図13に
示した車両用ステアリング装置の底面図である。図16
は、図13のB−B線に沿った横断面図である。
【0043】本第3実施の形態では、図16に示すよう
に、車体側ブラケット部材5a、5bの内側に、それぞ
れ3枚のチルト用摩擦板21…がボルト22とナット2
3により取り付けてある。また、これらチルト用摩擦板
21…の間に、それぞれ2枚のテレスコ用摩擦板24…
がピン25により取り付けてある。
【0044】第1実施の形態では、チルトとテレスコピ
ック共に、摩擦面は4面であったが、本第3実施の形態
では、上記のように、摩擦板21,24を追設すること
により、摩擦面は、チルト用に16面、テレスコピック
用に12面に増加することができる。
【0045】このように、摩擦面を増加することによ
り、チルト・テレスコピック締付時の保持力を向上する
ことができ、操作レバー18の操作力を低減することが
できる。なお、摩擦板21,24の枚数は、目的・用途
に応じて増減すればよい。
【0046】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。例えば、上述した実施
の形態では、チルト調整とテレスコピック調整の双方を
行うことができるが、いずれか一方の調整のみを行う場
合であっても、本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チルト・テレスコピック締付時には、カム・ロック機構
により、一対のトグル部材の略中央を軸方向に押圧し、
これら一対のトグル部材を突っ張らせて、コラム側ブラ
ケットを車体側ブラケットに摺接して押圧するように構
成している。そのため、従来のように、操作レバーを一
方のトグル部材に一体的に形成している場合のように、
テレスコピック調整時には、操作レバーは、締付ボルト
と共に静止しているのではなく、ステアリングコラムや
カウルと共に軸方向に移動することができる。したがっ
て、カウルに形成する操作レバーのための凹所の長さを
テレスコピック調整時の移動ストロークに相当する長さ
まで確保する必要がなく、このカウルの見栄えを良くす
ることができる。
【0048】また、一対のトグル部材の略中央部と、こ
れら一対のトグル部材の両端部とが略直線状となり、一
対のトグル部材の突っ張り力が最大になった時に、カム
・ロック機構により、チルト・テレスコピック締付を行
うことができるため、充分なチルト・テレスコピック締
付力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るチルト・テレス
コピック式の車両用ステアリング装置の側面図である。
【図2】図1に示した車両用ステアリング装置の平面図
である。
【図3】図1に示した車両用ステアリング装置の底面図
である。
【図4】図1に示した車両用ステアリング装置の背面図
である。
【図5】図1に示した車両用ステアリング装置の側面の
断面図である。
【図6】図1に示した車両用ステアリング装置の底面の
断面図である。
【図7】図1のA−A線に沿った横断面図である。
【図8】図1に示した車両用ステアリング装置の底面図
であって、チルト・テレスコピック締付時を示す。
【図9】図1に示した車両用ステアリング装置の底面図
であって、チルト・テレスコピック解除時を示す。
【図10】(a)は、一対のクランプ部材を模式的に示
す図であって、チルト・テレスコピック締付時を示し、
(b)は、同図であって、チルト・テレスコピック解除
時を示す。
【図11】本発明の第2実施の形態に係るチルト・テレ
スコピック式の車両用ステアリング装置の底面図であ
り、テレスコピック最伸状態を示す。
【図12】図11に示したチルト・テレスコピック式の
車両用ステアリング装置の底面図であり、テレスコピッ
ク最縮状態を示す。
【図13】本発明の第3実施の形態に係るチルト・テレ
スコピック式の車両用ステアリング装置の側面図であ
る。
【図14】図13に示した車両用ステアリング装置の平
面図である。
【図15】図13に示した車両用ステアリング装置の底
面図である。
【図16】図13のB−B線に沿った横断面図である。
【符号の説明】
1 アッパーシャフト 2 ロアーシャフト 3 自在継手 4 ステアリングコラム 5 車体側ブラケット(チルトブラケット) 6a,6b チルト溝 7a,,7b 離脱用カプセル 8 コラム側ブラケット(ディスタンスブラケット) 9a,9b テレスコ溝 10 締付ボルト 11a,11b 座金 12 座金 13 ナット 15 雌ネジ部材 16 棒状部材 16a 先端雄ネジ部 16b バー部材 16c 第1スペーサ 16d 第2スペーサ 17 スペーサ 18 操作レバー 19 カム部材 19a カム溝 20 ピン 21 チルト用摩擦板 22 ボルト 23 ナット 24 テレスコ用摩擦板 25 ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールを傾動又は軸方向
    に移動して、チルト調整又はテレスコピック調整する車
    両用ステアリング装置において、 車体側に設けてあると共に、ステアリングコラムを挟ん
    で両側面にチルト溝を形成した車体側ブラケットと、 2つの側面間にステアリングコラムを支持し、この車体
    側ブラケットに摺接自在に設けてあると共に、該側面に
    テレスコ溝を形成したコラム側ブラケットと、 前記車体側ブラケットのチルト溝および前記コラム側ブ
    ラケットのテレスコ溝に挿通した締付ボルトと、 この締付ボルトを挿通して前記コラム側ブラケットの間
    に設けた一対のトグル部材と、 チルト・テレスコピック締付時に、前記一対のトグル部
    材の略中央を軸方向に押圧し、これら一対のトグル部材
    を突っ張らせて、前記コラム側ブラケットを前記車体側
    ブラケットに摺接して押圧する一方、チルト・テレスコ
    ピック調整時に、前記一対のトグル部材の略中央への軸
    方向押圧を解除し、これら一対のトグル部材の突っ張り
    を解除して、前記車体側ブラケットに対する前記コラム
    側ブラケットの摺接を解除するカム・ロック機構と、を
    具備することを特徴とする車両用ステアリング装置。
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