JP2001294111A - エアベルト装置 - Google Patents
エアベルト装置Info
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Abstract
トに発生する張力がラップベルトにも伝達されるように
なり、ショルダーベルト及びラップベルトの双方が乗員
に密着するエアベルト装置を提供する。 【解決手段】 ラップベルト3と膨張可能部2aを有し
たショルダーベルト2とが一連となっており、ラップベ
ルト3がタング5の掛通口15に掛通されている。イン
フレータ10が作動すると、ショルダーベルト2の膨張
可能部2aのバッグ8が膨張し、メッシュウェビング7
の長さが短くなり、該メッシュウェビング7に連結され
たラップベルト3がショルダーベルト2側に引張られ、
ラップベルト3がエアベルト掛通口15をショルダーベ
ルト側へ所要長さ移動する。この際、バッグ8の先端側
部分8aがメッシュウェビング7の挿通口16から引き
出される。
Description
速船等の移動体の乗員を車両衝突時等に保護するための
装置に関するものであり、特にシートベルトのように乗
員に装着され、且つガス発生装置からのガスによって膨
張するエアベルトを有した装置に関する。
ウェビングの少なくとも一部(とくに乗員の身体に当る
部分)を膨張可能なエアベルトにて構成したものであ
る。車両の衝突時や横転時にはガス発生装置が作動し、
エアベルトが膨張する。特開平5−85301号公報
(米国特許第5,346,250号)等の通り、このエ
アベルト装置として、エアベルトの一端をタングに接続
し、該タング及び該タングが装着されるバックルにそれ
ぞれガス通路を設け、該ガス通路を介してエアベルト内
にガスを導入するものがある。このエアベルトの他端
は、通常のシートベルト装置と同様の帯状体に縫合によ
り接続され、この帯状体がシートベルトリトラクタに巻
き取られる。このタングには、通常のシートベルトと同
様の帯状体よりなるラップベルトが接続されている。
入されてエアベルトが膨張した場合、ショルダーベルト
は長さが短くなろうとしてショルダーベルトに張力が発
生する。
張力をラップベルトにも伝達させ、ショルダーベルトと
ラップベルトのいずれをも所要の張力を与えて乗員を拘
束するようにしたエアベルト装置を提供することを目的
とする。
は、膨張可能部を有したショルダーベルトと、先端が該
ショルダーベルトの先端に接続されたラップベルトと、
該ショルダーベルトの後端側を巻き取るショルダー用リ
トラクタと、該ラップベルトの後端側を巻き取るラップ
用リトラクタと、該ショルダーベルトの先端とラップベ
ルトの先端とが接続されてなるベルトが掛けられたベル
ト掛通口を有するタングと、該タングが装着されるバッ
クルと、該バックルに設けられたガス噴出部と、該タン
グに設けられた、該ガス噴出部からのガスを前記膨張可
能部に導入するためのガス通路部材と、を有するエアベ
ルト装置であって、該ショルダーベルトの膨張可能部
は、膨張可能なバッグと、該バッグを囲んでおり、先端
側が前記ラップベルトに接続された膨張可能なウェビン
グとを備えてなり、該ウェビングの先端側にバッグ挿通
部が設けられており、バッグの先端側が該バッグ挿通部
を通ってウェビング外に引き出され、該バッグの先端部
が前記ガス通路部材に接続されており、該バッグが膨張
したときに該ウェビングの長さが小さくなり、ラップベ
ルトが前記タングのベルト掛通口を通ってショルダーベ
ルト側に引張られ、この際、該バッグの先端側が該バッ
グ挿通部を通って引き出されることを特徴とするもので
ある。
をバックルに装着することによりショルダーベルトが車
両乗員の上半身の前に沿って引き回され、ラップベルト
が乗員の腰の前に沿って引き回される。
噴出部からガスが噴出し、このガスがガス通路部材を通
ってエアベルトのバッグ内に導入され、膨張可能部が膨
張し、ショルダーベルトのウェビングの長さが縮み、該
ウェビングに張力が発生する。この張力により、該ウェ
ビングに連結されたラップベルトがショルダーベルト側
に引張られ、ラップベルトにも張力が加えられる。
グ挿通部を通ってバッグの先端側がウェビング外に引き
出されている。そして、このバッグの先端部がタングの
ガス連結部材に接続されている。バッグが膨張すると、
上記の通り、ウェビングの長さが短くなり、ウェビング
先端に連結されたラップベルトがショルダーベルト側へ
引張られる。一方、バッグの先端はタングに連結されて
おり、バッグはタングから離反しないので、ウェビング
のみがタングから離反するように後退移動し、バッグは
ウェビングに対し相対的に前進(タングに向って移動)
することになる。この結果、バッグの先端側は、バッグ
の膨張時に、ウェビングのバッグ挿通部から所定長さ引
き出されるようになる。
張可能部と、該膨張可能部の後端側が先端側に接続され
た帯状体とを備えてなり、該帯状体の後端側が前記ショ
ルダー用リトラクタに巻き取り可能となっており、前記
膨張可能部のバッグ及びウェビングの後端側が該帯状体
の先端側に接続されていることが好ましい。
囲するカバーを有しており、該カバーの先端側がタング
に対し連結されており、この連結は、バッグが膨張した
ときに解除されるものであることが好ましい。
カバーの先端側に設けられた開口が該フックに係止され
ることによりカバーがタングに連結されており、該フッ
クが損壊するか又はカバーの該開口近傍が断裂すること
によりカバーとタングとの連結が解除されることが好ま
しい。
について説明する。
の定常時の斜視図、第2図は実施の形態に係るエアベル
ト装置のバッグ膨張時の斜視図、第3図はタングの平面
図、第4図はタングの断面図、第5図はタングの斜視
図、第6図はタングの第5図とは反対側からの斜視図、
第7図はタングとバッグとの係合関係の説明図、第8図
はタングカバーを取り外した状態のタングの斜視図、第
9図はバッグ膨張時における第8図と同様部分の斜視
図、第10図はタングカバーとメッシュカバーとの係合
関係を示す斜視図である。なお、第7図(b),
(c),(d)は第7図(a)のB−B線、C−C線、
D−D線に沿う断面図である。
2及びラップベルト3が一つづきとなっているエアベル
ト1と、車体床部等に配設されたバックル4と、ベルト
装着時にバックル4に挿入係止されるタング5と、ショ
ルダーベルト2を案内するショルダーアンカ6等を備え
ている。
2aと、該膨張可能部2aに連なる膨張しない帯状体2
bとからなる。第4図の通り、膨張可能部2aは、メッ
シュウェビング7と、該メッシュウェビング7内に配置
されたバッグ8と、該メッシュウェビング7を囲むメッ
シュカバー9とからなる。
ルダーアンカ6に摺動自在に掛通された後、車体に固定
された緊急時ロック機構付きシートベルトリトラクタ
(ELR)よりなるショルダー用リトラクタ12に巻き
取り可能に連結されている。このショルダーベルト2は
乗員の上半身の前面に沿って引き回される。
て引き回され、車体等に固定されたラップ用リトラクタ
(ELR)13に巻取可能に連結されている。
時に作動して高圧のガスを発生するインフレータ10が
連結されている。このバックル4には、インフレータ1
0からのガスをタング5のガス通路部材14に導くため
のガス噴出部11が設けられている。タング5をバック
ル4に装着すると、ガス通路部材14の先端が該ガス噴
出部11に対面する。
れ、このベルト掛通口15にラップベルト3が挿通され
ている。
先端側部分8aは細幅袋状(筒状)のものであり、単に
ガスを通過させるダクトとしての役割を果すものであ
る。この先端側部分8aに引き続く部分が第7図(b)
の通り幅広袋状(筒状)の膨張部となっている。バッグ
8の後端部8bは、舌片状に後方に突出している。この
後端部8bは膨張しない。この後端部8bに対し第7図
(c)の通り帯状体2cの先端が縫合により連結されて
いる。
入されることにより膨張するが、この膨張時には実質的
には延伸しない。
先端側部分8a及び後端部8bと同幅となるように折り
畳まれ、メッシュウェビング7で囲まれている。このメ
ッシュウェビング7は、平たい中空筒状の帯形に保形さ
れている。
ュウェビング7の先端側部分に、バッグ8の先端側部分
8aを通過させるための開口16が設けられている。バ
ッグ8の先端側部分8aは、この開口16を通ってメッ
シュウェビング7外に引き出され、その先端が締付リン
グ18によってガス通路部材14に固定されている。
ッシュカバー9が設けられている。このメッシュカバー
9も、平たい中空筒状の帯状に保形されている。
にフック30が設けられ、メッシュカバー9の先端に
は、このフック30に係合する開口31が設けられてい
る。
ュウェビング7が挿入された後、このメッシュカバー9
の開口31をフック30に係止させる。バッグ8が膨張
した場合、メッシュカバー9にはタング5から引き離す
方向に力が加えられ、フック30が変形又は断裂する
か、あるいは開口31の縁部が断裂することにより、メ
ッシュカバー9がタング5から離反する。
は自在に伸縮するが、長手方向には実質的に伸長しない
編物よりなる。該メッシュウェビング7及びメッシュカ
バー9の後端側は帯状体2bに縫合により固着されてい
る。
側にキャップ17(第4,6図)が装着されている。こ
のキャップ17は、ガス噴出部11からガス噴出圧が加
えられると開放する強度のものとなっている。
14aが周設されており、バッグ8の先端側部分8aが
該ガス通路部材14の後端側に外嵌し、締付リング18
によって固定されている。
バックル4にラッチされる開口21を有する。このタン
グプレート20に対し、ガス通路部材14がビス22に
よって固定されている。タングプレート20及びガス通
路部材14の後部側を被うように合成樹脂製のタングカ
バー25が設けられている。
メッシュウェビング7とメッシュカバー9とを接着、粘
着又は融着により接合しても良い。メッシュカバー9、
メッシュウェビング7及びバッグ8がこのように接合さ
れることにより、これらの界面が滑らないようになり、
ショルダーベルト2が扱い易いものとなる。
グ7及びバッグ8の接合は、バッグ8が膨張するときに
は剥離等により解除され、バッグ8はメッシュウェビン
グ7に拘束されることなく膨張する。
タング5をバックル4に装着することにより乗員保護の
用途に供される。
ては、エアベルト1は通常のシートベルト装置のウェビ
ングと同様に乗員を座席に拘束する。このときショルダ
ーベルト2の膨張可能部2aは平たい帯状となってい
る。
いて、車両の衝突等に伴ってインフレータ10が作動す
ると、ガスがガス噴出部11からガス通路部材14を通
ってバッグ8内に導入され、バッグ8が膨張する。そう
すると、第9図の通り、ショルダーベルト2の膨張可能
部2aが太い筒状に拡径し、メッシュカバーの縫製糸が
切れて展開する。ショルダーベルト2の帯状体2bの後
端はELR12に巻き取られており、このELR12は
車両衝突時にはショルダーベルト2の引き出しを阻止す
る。従って、膨張可能部2aが拡径することによりショ
ルダーベルト2を構成するメッシュウェビング7の長さ
が短くなり、メッシュウェビング7に張力が発生する。
これにより、ラップベルト3がショルダーベルト2側に
引張られ、ラップベルト3がエアベルト掛通口15をシ
ョルダーベルト側へ所要長さ移動する。この際、バッグ
8の先端側部分8aはメッシュウェビング7のバッグ挿
通口16から引き出されるので、ラップベルト3はスム
ーズにショルダーベルト2側へ移動する。
した張力がラップベルト3へも伝達され、エアベルト1
が全体として引き締められて乗員にフィットするように
なり、乗員が座席にしっかりと拘束される。
14又はバックル4にはバッグ8内のガスを逃がすベン
トホールが設けられており、乗員の上半身が膨張したシ
ョルダーベルト2にのしかかってきたときにはガスが該
ベントホールから少しずつ流出し、乗員に加えられる衝
撃が吸収される。
トが膨張したときにショルダーベルトに発生する張力が
ラップベルトにも伝達されるようになり、ショルダーベ
ルト及びラップベルトの双方が乗員に密着するようにな
る。
視図である。
時の斜視図である。
る。
図である。
図である。
を示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 膨張可能部を有したショルダーベルト
と、 先端が該ショルダーベルトの先端に接続されたラップベ
ルトと、 該ショルダーベルトの後端側を巻き取るショルダー用リ
トラクタと、 該ラップベルトの後端側を巻き取るラップ用リトラクタ
と、 該ショルダーベルトの先端とラップベルトの先端とが接
続されてなるベルトが掛けられたベルト掛通口を有する
タングと、 該タングが装着されるバックルと、 該バックルに設けられたガス噴出部と、 該タングに設けられた、該ガス噴出部からのガスを前記
膨張可能部に導入するためのガス通路部材と、を有する
エアベルト装置であって、 該ショルダーベルトの膨張可能部は、膨張可能なバッグ
と、該バッグを囲んでおり、先端側が前記ラップベルト
に接続された膨張可能なウェビングとを備えてなり、 該ウェビングの先端側にバッグ挿通部が設けられてお
り、バッグの先端側が該バッグ挿通部を通ってウェビン
グ外に引き出され、該バッグの先端部が前記ガス通路部
材に接続されており、 該バッグが膨張したときに該ウェビングの長さが短かく
なり、ラップベルトが前記タングのベルト掛通口を通っ
てショルダーベルト側に引張られ、この際、該バッグの
先端側が該バッグ挿通部を通って引き出されることを特
徴とするエアベルト装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ショルダーベル
トは、前記膨張可能部と、該膨張可能部の後端側が先端
側に接続された帯状体とを備えてなり、 該帯状体の後端側が前記ショルダー用リトラクタに巻き
取り可能となっており、 前記膨張可能部のバッグ及びウェビングの後端側が該帯
状体の先端側に接続されていることを特徴とするエアベ
ルト装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記膨張可能部は、
前記ウェビングを包囲するカバーを有しており、 該カバーの先端側が前記タングに対し連結されており、
この連結は、前記バッグが膨張したときに解除されるも
のであることを特徴とするエアベルト装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記タングにフック
が設けられ、前記カバーの先端側に設けられた開口が該
フックに係止されることによりカバーがタングに連結さ
れており、 該フックが損壊するか又はカバーの該開口近傍が断裂す
ることによりカバーとタングとの連結が解除されること
を特徴とするエアベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000115555A JP4329221B2 (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | エアベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000115555A JP4329221B2 (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | エアベルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001294111A true JP2001294111A (ja) | 2001-10-23 |
JP4329221B2 JP4329221B2 (ja) | 2009-09-09 |
Family
ID=18627170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000115555A Expired - Fee Related JP4329221B2 (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | エアベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4329221B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1785318A2 (en) | 2005-11-10 | 2007-05-16 | Takata Corporation | Air belt apparatus for use in a motor vehicle |
US7571931B2 (en) | 2004-04-15 | 2009-08-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle passenger restraint system |
-
2000
- 2000-04-17 JP JP2000115555A patent/JP4329221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7571931B2 (en) | 2004-04-15 | 2009-08-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle passenger restraint system |
EP1785318A2 (en) | 2005-11-10 | 2007-05-16 | Takata Corporation | Air belt apparatus for use in a motor vehicle |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4329221B2 (ja) | 2009-09-09 |
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