JP2001293848A - 画像形成装置及び方法 - Google Patents

画像形成装置及び方法

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JP2001293848A
JP2001293848A JP2000108683A JP2000108683A JP2001293848A JP 2001293848 A JP2001293848 A JP 2001293848A JP 2000108683 A JP2000108683 A JP 2000108683A JP 2000108683 A JP2000108683 A JP 2000108683A JP 2001293848 A JP2001293848 A JP 2001293848A
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JP2000108683A
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English (en)
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Tomoyuki Moriya
知之 森谷
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインヘッド型のインクジェットを用いた転
写型画像形成方式において増粘材料として粉体を転写体
に形成する方式を用いることで、高画質、高速モード
等、複数の画像密度に対応可能なラインヘッド型のイン
クジェットを用いた転写型画像形成方式のインクジェッ
トプリンタを提供する。 【解決手段】 転写体51に予め液体により溶解または
膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることができる
材料11を形成する材料形成手段10と、液体を画像信
号に応じて転写体の進行方向と直角方向で転写体の全幅
上に供給して該転写体上に画像を形成する画像形成手段
100と、前記画像を記録体上に転写する転写手段20
0とよりなる画像形成装置において、前記転写体51に
対して、前記材料形成手段10を転写体51の進行方向
と略垂直方向に接離自在にする手段20、21を有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を用いた転写型画像形成装置に関するものであっ
て、特に転写体に材料を形成する材料形成手段、転写手
段、クリーニング手段及び複数の画像密度に対応可能な
ラインヘッド型のインクジェットを用いた転写型画像形
成方式のインクジェットプリンタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラインヘッド型のインクジェット
を用いた転写型画像形成方式として、特開平5−330
028号公報に示された発明が提案されている。しか
し、斯かる方式はインクにより直接転写体に画像を形成
し、その後増粘手段としてイオン照射や加熱を行う等の
手段を用いるものであるため、消費電力が多く、機構が
複雑になる等の不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、ラインヘッド型のインクジェットを用いた転写型画
像形成方式において増粘材料としての粉体を転写体に塗
布する方式を用いることで、高画質、高速モード等、複
数の画像密度に対応可能なラインヘッド型のインクジェ
ットを用いた転写型画像形成方式のインクジェットプリ
ンタを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、転写体に予め液体により溶解ま
たは膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることがで
きる材料を形成する材料形成手段と、液体を画像信号に
応じて転写体の進行方向と直角方向で転写体の全幅上に
供給して該転写体上に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像を記録体上に転写する転写手段とよりなる画像
形成装置において、前記転写体に対して、前記材料形成
手段を転写体の進行方向と略直交方向に接離自在にする
手段を有する画像形成装置を最も主要な特徴とする。請
求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置におい
て、前記転写体に材料を形成する材料形成手段は筐体に
収納されている画像形成装置を主要な特徴とする。請求
項3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、
前記転写体に材料を形成する材料形成手段を収納する筐
体を動作させる可動手段を設けた画像形成装置を主要な
特徴とする。請求項4の発明は、請求項3記載の画像形
成装置において、前記筐体を動作させる可動手段は前記
材料形成手段を前記転写体と離間した位置において転写
体に接触しない範囲内で転写体の進行方向と直交方向に
往復動させる可動手段である画像形成装置を主要な特徴
とする。請求項5の発明は、請求項3記載の画像形成装
置において、前記可動手段は前記材料形成手段を前記転
写体と離間した位置において転写体に接触しない範囲内
で回転揺動させる可動手段である画像形成装置を主要な
特徴とする。請求項6の発明は、請求項3乃至5のいず
れか1項記載の画像形成装置において、前記可動手段は
ギヤ又はラックを含む可動手段である画像形成装置を主
要な特徴とする。
【0005】請求項7の発明は、転写体に予め液体によ
り溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させる
ことができる材料を形成し、爾後液体を画像信号に応じ
て転写体の進行方向と直角方向の転写体の全幅上に供給
して該転写体上に画像を形成し、その後前記画像を記録
体上に転写する画像形成方法において、前記材料を収納
する筐体全体を転写体の進行方向と略直交方向に接離可
動すると共に離間位置に置いて転写体に接触しない範囲
内で往復動させる画像形成方法を最も主要な特徴とす
る。請求項8の発明は、転写体に予め液体により溶解ま
たは膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることがで
きる材料を形成し、爾後液体を画像信号に応じて転写体
の進行方向と直角方向の転写体の全幅上に供給して該転
写体上に画像を形成し、その後前記画像を記録体上に転
写する画像形成方法において、前記材料を収納する筐体
全体を転写体の進行方向と略直交方向に接離可動すると
共に離間位置に置いて中間転写体に接触しない範囲内で
回転揺動させる画像形成方法を最も主要な特徴とする。
請求項9の発明は、転写体に吸水性の材料を形成する手
段を収納する筐体全体を回転接離可動すると共に離間位
置に置いて転写体に接触しない範囲内で少なくとも1回
または複数回動作させることを特徴とする請求項7又は
8記載の画像形成方法を主要な特徴とする請求項10の
発明は、インク滴を射出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに対して間隙を有して移動す
る転写体と、転写体上にインク像を形成し、前記転写体
から記録体にインク像を転写する手段と、転写体に吸水
性の材料を形成する手段とを有し、インクジェットヘッ
ドのノズル列が転写体の移動方向と直角方向に設置され
ている転写型画像形成装置において、前記転写手段を転
写体に接離する手段を設けた画像形成装置を最も主要な
特徴とする。請求項11の発明は、前記転写手段の接触
は記録体を介して行い、記録体が存在しない時は転写体
から分離している請求項10記載の画像形成装置を主要
な特徴とする。請求項12の発明は、インク滴を射出す
るインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッド
に対して間隙を有して移動する転写体と、転写体上にイ
ンク像を形成し、前記転写体から記録体にインク像を転
写する手段と、転写体に吸水性の材料を形成する手段と
を有し、インクジェットヘッドのノズル列が転写体の移
動方向と直角方向に設置されている転写型画像形成装置
において、転写体のクリーニング手段を接離する手段を
設けた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
【0006】請求項13の発明は、転写体をクリーニン
グする前記クリーニング手段を収納する筐体全体を可動
する手段を設けた請求項12の画像形成装置を主要な特
徴とする。請求項14の発明は、前記クリーニング手段
を収納する筐体を可動する手段はギヤ又はラックである
請求項12又は13記載の画像形成装置を主要な特徴と
する。請求項15の発明は、インクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに対して間隙を有して移動す
る転写体と、転写体上に前記インクジェットヘッドによ
りインク像を形成する記録手段と、前記転写体から記録
体にインク像を転写する手段と、転写体に吸水性の粉体
を形成する手段とを有し、インクジェットヘッドのノズ
ル列が転写体の移動方向と直角方向に設置されている転
写型画像形成装置において、記録密度に合わせて転写体
の送り速度を変更するとともに、ノズルピッチと記録密
度が同じ時は前記記録手段をホームポジションにて記録
し、記録密度がノズルピッチより高密度の場合は転写体
1回転ごとに記録手段をシフトして記録し、転写体の少
なくとも1回転を含む複数回の回転で所望の記録密度の
記録を行う画像形成装置を最も主要な特徴とする。請求
項16の発明は、記録密度がノズルピッチより高密度の
場合であって連続して複数枚の記録を行う際には、奇数
枚目は記録手段をホームポジションから順方向にシフト
し、偶数枚目はホームポジション方向へ逆方向にシフト
する請求項15記載の画像形成装置を主要な特徴とす
る。請求項17の発明は、1枚もしくは連続して複数枚
の記録を行う際には、転写体を連続動作し、かつノズル
ピッチと記録密度が同じ時は材料形成動作を連続して行
い、記録密度がノズルピッチより高密度の場合には、各
用紙内での転写体1回転目時のみ材料形成動作を行う請
求項15又は16記載の画像形成装置を主要な特徴とす
る。請求項18の発明は、1枚もしくは連続して複数枚
の記録を行う際には、転写体を連続動作し、かつノズル
ピッチと記録密度が同じ時は記録体を介在させて転写動
作を連続して行い、記録密度がノズルピッチより高密度
の場合には、各記録体内での転写体最終回転目時のみ記
録体を介在させて転写動作を行う請求項15又は16記
載の画像形成装置を主要な特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しつつ本発明の実
施形態にかかわる各画像形成方法及び装置の構成及び動
作の説明をおこなう。図1は本発明に関わる画像形成装
置の基本構成を示すもので、材料(以下セット剤と称す
る)を供給する材料形成装置(材料形成手段)10、転
写体装置50、記録装置(画像形成手段)100、給紙
装置150、転写装置200、排紙装置250、コント
ローラ350、レジストユニット400及び転写体上の
残留セット剤のクリーニング装置300より構成されて
いる。先ずはじめに、セット剤形成装置10について説
明する。図1においてセット剤形成装置10は、転写体
装置50を構成する転写体である中間転写体51にセッ
ト剤11を付着する機能を有する装置である。セット剤
11としてはアクリル酸樹脂、アクリル酸/メタクリル
酸共重合樹脂、メタクリル酸樹脂、澱粉等の吸水性を示
す粉体が用いられ、該粉体は0. 5〜20μm程度の粒
径である。セット剤形成装置10に含まれている図示し
ない駆動モータの駆動力が伝達されることで、筐体19
内のセット剤補給攪拌ローラ(以下補給ローラと称す
る)13と、筐体19外に一部を露出させたセット剤付
着ローラ(以下付着ローラと称する)15がおのおの矢
印aおよびb方向に回転する。補給ローラ13の周面に
は、ブレード14が面接触しており、セット剤11の補
給量の調整及び補給ローラ13上でのセット剤11の均
一化が図られるようになっている。補給ローラ13と付
着ローラ15とは筐体19内で接触しており、セット剤
11は、補給ローラ13から付着ローラ15に転移する
ことで付着ローラ15に均一に付着される。更に、付着
ローラ15の近傍、つまり筐体19の開口部近傍に取り
付けたブレード16は先端を付着ローラ15に接してお
り、該ブレード16は付着ローラ15上のセット剤11
の更なる薄層化、均一化を行うとともに、セット剤形成
装置10の筐体19からセット剤11が漏れることを防
止する働きをしている。セット剤形成装置10の筐体1
9内のセット剤11の量が不足してくると、新たなセッ
ト剤11が補給タンク12から筐体19内に随時補給さ
れる。補給タンク12は筐体19に対して着脱交換可能
であり、セット剤11が消耗すると、図示しないセット
剤検出手段により補給タンク12の交換の指示がなさ
れ、操作者によって随時交換されるものとする。
【0008】図1に示すように、セット剤11を中間転
写体51に付着する時には、付着ローラ15と中間転写
体51は接触しており、中間転写体51は矢印c方向に
動作しているところに、付着ローラ15からセット剤1
1が中間転写体51に均一に付着されることになる。セ
ット剤形成装置10は、必要に応じ、中間転写体51と
接離動作を行うように構成されている。図2(a)に
は、セット剤形成装置10が中間転写体51と接触して
いる状態が示されている。すなわち、セット剤形成装置
10の筐体19の内部には付着ローラ15やセット剤1
1等、セット剤11を中間転写体51に付着させる機能
を果たす部品が組み込まれるとともに、筐体19の外周
部にはラック部20が形成されており、セット剤形成装
置10の他の適所に回転自在に設けられたピニオン21
と歯合している。筐体19は、図示しないガイド機構に
よって矢印e−g方向へ進退可能に支持されており、筐
体19に組み付けられた補給タンク12、補給ローラ1
3、付着ローラ15、ブレード14、16等が一緒に移
動する。ピニオン21が矢印d方向に所定量回転するこ
とで筐体19が所定量矢印e方向に移動し、付着ローラ
15はローラ54に押しつけられ中間転写体51と接触
するようになっている。つまり、中間転写体51及び付
着ローラ15はそれぞれ矢印c、b方向に回転してお
り、付着ローラ15上のセット剤11は均一に中間転写
体51上に付着される。ラック部20とピニオン21
は、可動手段を構成している。一方、記録待機状態や、
電源が投入されていない場合等、セット剤11の付着の
必要がない場合、中間転写体51と付着ローラ15は離
間するようになっている。この様子が図2(b)に示さ
れている。即ち、ピニオン21が図2(a)とは逆の矢
印方向fに所定量回転することで、筐体19が図2
(a)とは逆の矢印g方向に所定量移動し、付着ローラ
15と中間転写体51はギャップδrの間隔をあけて対
峙する。ここでは中間転写体51及び付着ローラ15は
停止しているものとして説明しているが、回転していて
も機能上問題は発生しない。
【0009】筐体19の所定量移動後、中間転写体51
に接触しない移動量、すなわちギャップδrよりも小さ
いギャップδr1隔てた位置まで、ピニオン21は少な
くとも1回もしくは複数回正逆転を繰り返す。このこと
によりセット剤形成装置10は、中間転写体51の方向
にδr1幅で左右に往復動することになり、セット剤形
成装置10には振動が与えられることとなる。セット剤
形成装置10に往復動をさせて振動を与える理由は、通
常の付着動作によって大半のセット剤11は付着ローラ
15へ移送されて行くのであるが、補給タンク12内や
筐体19内では往々にしてセット剤11の流れが滞る場
所が発生する。そこで、この滞留を解消するためセット
剤形成装置10に振動を与えることにしたのである。斯
かる滞留は、特に補給タンク12や筐体19内の内壁面
に起きやすく、図2(a)に示した補給タンク12の内
部の様子で明らかなように、セット剤11は内壁面に多
く残り、セット剤流出口近くの中央部が少なくなりU字
状になってしまう傾向がある。前述したように、セット
剤形成装置10を往復動させることで、補給タンク12
や筐体19内の内壁面に滞ったセット剤11は崩落され
てセット剤11の流れ易い部分に移動し、図2(b)に
示すように、補給タンク12内ではセット剤11はなだ
らかな形状に変化し、セット剤11の移送が容易にな
り、滞留の発生を未然に防止することができる。
【0010】次に図3に基づき本発明が適用されるセッ
ト剤形成装置第2実施形態を説明する。尚、第1実施形
態と同様の機能及び動作を行うものに対しては、同一の
番号を使用し、説明は割愛する。図3(a)には、セッ
ト剤形成装置10が中間転写体51と接触している状態
が示されている。すなわち、セット剤形成装置10の筐
体19内部には、付着ローラ15やセット剤11等、セ
ット剤を中間転写体51に付着させる機能を果たす部品
が組み込まれているのは第1実施形態と同様であるが、
外周部にはギヤ部22が直接形成されており、セット剤
形成装置10の他の部位に回転自在に設けられたピニオ
ン23と噛合している。筐体19とこれに組み付けられ
た各部材は筐体19と共に矢印i−k方向へ回動するよ
うに構成されている。ギヤ部22とピニオン23は可動
手段を構成している。第1実施形態では左右に往復動す
るものであったが、本例では図示しないモータにより駆
動されるピニオン23が矢印h方向に所定量回転するこ
とで筐体19が所定量矢印i方向に回転し、付着ローラ
15は、中間転写体支持ローラ54に押しつけられ中間
転写体51と接触する。この時、中間転写体51及び付
着ローラ15は矢印方向cに回転しており、付着ローラ
15上のセット剤11は、均一に中間転写体51上に付
着される。また、記録待機状態や、電源が投入されてい
ない場合等、セット剤の付着の必要がない場合、中間転
写体51と付着ローラ15は離間するようになってい
る。この様子が図3(b)に示されている。ピニオン2
3が図3(a)とは逆方向である矢印j方向に所定量回
転することで、筐体19が図3(a)とは逆方向である
矢印k方向に所定量回転し、付着ローラ15と中間転写
体51はギャップδrの間隔を明けて対峙する。ここで
は中間転写体51及び付着ローラ15は停止しているも
のとして説明しているが、回転していても機能上問題は
発生しない。所定量移動後、中間転写体51に接触しな
い移動量、すなわちギャップδrよりも小さいギャップ
δr1有した位置まで、ピニオン23は少なくとも1回
又は複数回正逆転の回転を繰り返す。このことによりセ
ット剤形成装置10は、中間転写体51方向にδr1振
幅で回転揺動する。この回転揺動により、第1実施形態
と同様に、補給タンク12内ではセット剤11はなだら
かな形状に変化し、セット剤の移送が容易になる。
【0011】図4に基づき本発明が適用されるセット剤
形成装置の第3実施形態を説明する。尚、第1及び第2
実施形態と同様の機能及び動作を行うものに対しては、
同一の番号を使用し、説明は割愛する。第3実施形態の
特徴とするところは、セット剤形成装置10の筐体19
の外周部にはラック部20とギヤ部22が併置されてお
り、該ラック部20はセット剤形成装置10の外部に支
持されたピニオン21が噛合するようになっているとと
もに、前記ギヤ部22はピニオン23と噛合するように
構成されている点にある。また、筐体19と、その連設
部品は矢印l1−n方向へ進退可能である。また、矢印
n1方向へ回動自在である。ピニオン21が矢印l方向
に所定量回転することで筐体19が所定量矢印l1方向
に移動し、付着ローラ15はローラ54に押しつけられ
中間転写体51と接触する。この時、中間転写体51及
び付着ローラ15はおのおの矢印c、b方向に回転して
おり、付着ローラ15上のセット剤11は均一に中間転
写体51上に塗布される。この場合、ピニオン23はギ
ヤ部22とは噛合していないものとする。また、記録待
機状態や、電源が投入されていない場合等、セット剤の
付着の必要がない場合、中間転写体51と付着ローラ1
5は離間するようになっている。この様子が図4(b)
に示されている。ピニオン21が図4(a)とは逆方向
である矢印m方向に所定量回転することで、筐体19が
図4(a)とは逆方向である所定量矢印n方向に移動
し、付着ローラ15と中間転写体51はギャップδrの
間隔を明けて対峙する。この時点で、ピニオン23はギ
ヤ部22と噛みあい、ピニオン21は停止する。次にピ
ニオン23が矢印のように正逆回転を1回または複数回
繰り返すことにより、セット剤付着装置10はピニオン
21と共に中間転写体51に接触しない移動量すなわち
ギャップδrよりも小さいギャップδr1の位置まで矢
印方向n1に回転揺動して正規の位置で停止する。この
回転揺動により、第1及び第2実施形態と同様に、補給
タンク12内ではセット剤11はなだらかな形状に変化
し、セット剤の移送が容易になる。以上がセット剤形成
装置10に関する説明である。再度、図1に戻り、転写
体装置50について説明する。図1において、中間転写
体51の材料としては、セット剤である粉体11を表面
に付着し易い、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム、ク
ロロプレンゴムなどの材料を使用するものとし、中間転
写体51の表面に薄層の粉体層を形成できるようにす
る。また、中間転写体51はベルトの形状をしており、
端面にはマーカ57が施されている。転写体装置50は
3本の中間転写体支持ローラ52、53、54、中間転
写体51よりなり、図示しない駆動モータによって矢印
c方向に回転している。
【0012】位置制御エンコーダ56は、中間転写体5
1のマーカ57を読みとり記録タイミングや給紙タイミ
ングの制御を行い、セット剤形成装置10と共に動作す
るものとする。中間転写体51は、例えば幅方向が21
5mmで周長が327mmからなり、中間転写体51の
一回転でA4縦サイズの画像を記録することが可能であ
る。次いで本発明が適用される記録装置について説明す
る。図1において、中間転写体51にセット剤11が付
着され、中間転写体51に施したマーカ57を位置制御
エンコーダ56で読みとることで、中間転写体51のセ
ット剤が形成された部分が、記録装置100の位置に到
達したと判断すると、コントローラの制御によって記録
動作が始まる。記録装置100により中間転写体51の
セット剤11上に画像が記録される。記録装置100は
各色対応の記録ヘッド103を搭載したヘッドアレイ1
05からなっている。また記録ヘッド103は必要に応
じ水性のインク104を吐出し、セット剤11が付着さ
れた中間転写体51上に画像を形成する。形成される画
像は、コントローラ350にて鏡像画像データに変換さ
れ、記録装置100により鏡像画像として中間転写体5
1へ記録される。ヘッドアレイ105は2本の支持軸で
あるガイドシャフト101,ガイドシャフト102に、
軸方向に可動でかつ中間転写体51とのギャップが一定
になるように保持されている。更に記録装置100の詳
細を、図5の底面図に基づき説明する。記録ヘッド10
3は黒インク用記録ヘッド103B、シアン用記録ヘッ
ド103C、マゼンタ用記録ヘッド103M、イエロー
用記録ヘッド103Yからなり、中間転写体51の進行
方向cにqの間隔で配置されている。また、各記録ヘッ
ド103B、103C、103M、103Y内のノズル
間の距離、いわゆるノズルピッチは各々pの間隔で配置
されている。各ヘッドはノズルピッチpが0.0847
mmすなわち300dpi(ドット/インチ)からな
り、ノズル数は用紙幅A4縦サイズに対応できる248
0個である。ヘッドアレイ105はガイドシャフト10
1,ガイドシャフト102によって中間転写体51の進
行方向と直交する方向に移動可能なように支持されてい
る。また、ガイドシャフト101,ガイドシャフト10
2は側板106及び側板107に固定されている。側板
107とヘッドアレイ105との間には圧縮ばね108
がガイドシャフト101,ガイドシャフト102の外周
に巻き付くような態様で設けられており、該圧縮ばね1
08によってヘッドアレイ105は常時側板106方向
へと押圧されている。
【0013】一方、側板106にはシフトモータ109
が配されており、その回転軸109aには偏芯量δhの
カム110が取り付けられている。カム110は外周面
にてヘッドアレイ105の一端面に接している。また、
シフトモータ109の回転軸109aの他端には、常時
カム110の位置と対応づけられた回転位置検出用のス
リットが刻まれたディスク111が取り付けられてい
る。該ディスク111のスリットの位置をエンコーダ1
12にて読みとり、必要偏芯量に合わせてシフトモータ
109を正逆回転させ、カム110にてヘッドアレイを
押圧したり戻したりする。従ってヘッドアレイ105、
ひいてはヘッド103を、必要とされる量に応じて水平
方向に移動することが可能である。次に本発明に係る転
写装置について説明する。図1において、記録装置10
0にて中間転写体51上に記録された水性のインク10
4は中間転写体51上に薄層形成されている吸水性のセ
ット剤11である粉体に吸収され、適度の粘性を持った
ゲル状物質になる。転写ローラ201はローラ53方向
に押圧されており、画像の形に形成されたゲル状物質
は、記録体である転写紙151と接触、加圧されて転写
紙151へそっくり転移する。既述の通り、中間転写体
51はシリコンまたはフッ素系の弾性体で構成されてい
るので、ゲル状物質に対しては離型性が良く、ゲル状物
質は中間転写体51上にはほとんど残留しない。転写装
置(転写手段)200の詳細な構成、動作を図6に基づ
き説明する。図6(a)に示すように、転写ローラ20
1は軸受203を介してアーム202の一端に支持され
ている。アーム202には回転中心となる支点204が
あり、支点204を中心に転写ローラ201は揺動す
る。また、アーム202は鉄材、ニッケル材等の着磁材
料からなる。引っ張りばね206はアーム202と支持
板207との間に両者を引き寄せるように張装されてお
り、この結果、転写ローラ201はたえずローラ53か
ら離間するように付勢されている。転写の必要がない時
には、コントローラー350の指示により、マグネット
205には通電されておらず、アーム202は引っ張り
ばね206の張力で矢印o方向に動作しており、転写ロ
ーラ201が矢印r方向に揺動しているので、ローラ5
3から離れ中間転写体51と転写ローラ201との間に
はギャップδtが存在している。
【0014】中間転写体51上の画像を転写紙151に
転写するために、転写紙151が中間転写体51と転写
ローラ201の間に入ってくると、図6(b)に示した
ように、コントローラー350の指示によりマグネット
205に通電され、引っ張りばね206の張力に抗して
アーム202は矢印s方向に吸着される。この結果アー
ム202が中間転写体51と転写ローラ201とを密着
するように加圧、動作する。中間転写体51、転写ロー
ラ201、転写紙151もおのおの矢印方向に動作し、
中間転写体51上の画像は転写紙151に正画像として
転写される。転写が完了すると、図6(a)に示すよう
に転写ローラ201は再度ローラ53から離間する。転
写後の中間転写体51においては、転写された画像部分
は表面が露出してしまっている。そこで、次の記録のた
めに、中間転写体51上にセット剤11の薄層を再生す
る必要がある。中間転写体51の表面特性は、セット剤
11の薄層で大きく変わることはない。そこで画像に使
われなかったためセット剤11の薄層としてそのまま残
っているものを付着したままでも、セット剤形成装置1
0で再付着するだけで十分再生できる。よって再度セッ
ト剤塗布装置10により転写後の中間転写体51にセッ
ト剤11の薄層を形成する。装置が使われない状態が長
く続くような場合は、中間転写体51上のセット剤11
が空気中の湿度を吸い粘度が上昇することもある。斯か
るセット剤11をそのまま作像に使用することはできな
いので、使用前に粘度が上昇したセット剤11のみを中
間転写体51から取り除く必要がある。斯かる理由か
ら、図1に示すようにクリーニング装置300を配置し
た。同様に転写紙151のジャム等により中間転写体5
1上の記録画像が破損した場合や、記録途中で記録を中
断した場合は中間転写体51上の記録されたセット剤1
1を、中間転写体51から取り除く必要があるのでクリ
ーニング装置300を配置してある。
【0015】クリーニング装置300の具体的構成及び
動作を図7に基づいて説明する。図7(a)はクリーニ
ングの必要ない待機時の状態を示す。クリーニング装置
300は、クリーニングローラ301、スクレーパ30
2を内蔵した筐体303からなり、筐体303の外周部
にはラック部304が構成されている。ラック部304
にはピニオン305が噛合しており、ピニオン305の
矢印t方向への回転により、筐体303は矢印u方向に
移動可能であり、これにともないクリーニングローラ3
01と中間転写体51の接離が可能になっている。待機
状態ではクリーニングローラ301と中間転写体51の
間にはギャップδcを有している。クリーニング状態で
は図7(b)に示すように、ピニオン305は矢印v方
向に回転し、筐体303は矢印x方向に移動する。クリ
ーニングローラ301は中間転写体51と接触し、中間
転写体51及びクリーニングローラ301はおのおの矢
印方向に移動、回転する。クリーニングローラー301
は金属表面または樹脂コートのような平滑性があって離
型性はそれほど高くない材料を使用しており、前述した
粘度が上昇したセット剤11を中間転写体51から付着
除去する。除去されたセット剤11は、スクレーパ30
2でクリーニングローラ301表面から回収される。劣
化したセット剤11が取り除かれた中間転写体51は、
セット剤形成装置10によりセット剤11の薄層を全面
に再生され、再び作像に供される。クリーニング動作終
了後、ピニオン305は逆回転し筐体303も逆動作
し、クリーニングローラ301は中間転写体51とギャ
ップδcを有しつつ、図7(a)に示す状態で停止し再
び記録可能状態となる。更に給紙装置150、排紙装置
250、レジスト装置400の各々を図1に基づき説明
する。記録が行われている最中又は終了後に、給紙装置
150から転写紙151が送り出され、レジスト装置4
00のレジストローラ401,レジストローラ402ま
で送られる。位置制御エンコーダ56からの信号にタイ
ミングを合せ、レジストローラ401、レジストローラ
402から転写紙151が送り出され、転写装置200
の転写ローラ201およびローラ53などにより、中間
転写体51上の画像が転写紙151に転写され、排紙装
置250により排紙・ストックされる。
【0016】次に本発明の実施例の記録シーケンスを図
8乃至図12に基づき説明する。 1)高速記録パターン(画素密度300dpi×300
dpi)の場合 図8(a)は記録ヘッド103のノズルピッチpが30
0dpiで、画素密度300dpiの時の記録開始時の
シーケンスを示す。装置の待機状態から、1枚目の記録
命令があるとセット剤形成装置10のピニオン21が回
転し、筐体19が中間転写体51方向に移動し支持ロー
ラ54に押しつけられ、付着ローラ15と中間転写体5
1とが接触する。複数枚記録時のように連続して記録信
号がある時には、ピニオン21は逆回転せず、付着ロー
ラ15は中間転写体51に押しつけられた状態を維持す
る。従って、2枚目以降付着ローラ15は中間転写体5
1から離間しないものとする。移動動作が終わると中間
転写体51、付着ローラ15が回転動作を行い、中間転
写体51にセット剤11を付着形成する。中間転写体5
1の回転動作によりマーカ57が検出され、その信号を
基準にして中間転写体上の画像形成に必要な位置に記録
ヘッド103から水性のインク104を吐出する。中間
転写体51は連続して記録信号があるような複数枚記録
時は、回転動作を維持する。記録ヘッド103による水
性のインク104繰り返し吐出周期時間が300dpi
(0.0847mm)送りになるように中間転写体51
の周速を設定している。一方、記録ヘッド103のノズ
ル間隔pは300dpi(0.0847mm)である。
従って、形成される画像は300dpi×300dpi
の画像となる。各色に対応した記録ヘッド103B、1
03C、103M、103Yは、中間転写体51の進行
方向にqの間隔を置いて配置されているので、記録タイ
ミングもその間隔にあわせてTib、Tic、Tim、
Tiyと異なる。また、ヘッドアレイ105はホームポ
ジション位置にすでにセットされているので移動しな
い。記録動作は必要画像領域に水性のインク104の吐
出が終わると終了する。
【0017】一方、マーカ検出信号の出力からタイミン
グTkおいて、給紙装置150から転写紙151がレジ
スト装置400へ給送され、レジストローラ401、レ
ジストローラ402が回転し、転写紙151が搬送され
ると給紙動作は停止する。スキュー補正が行われると同
時に転写紙105の先端は所定の位置に転写されるよう
待機される。中間転写体51が回転移動してきて所定の
位置に転写されるタイミングTrにてレジストローラ4
01、レジストローラ402が回転し、転写紙151は
転写部に繰り出される。転写紙が繰り出し終わるとレジ
ストローラ401、レジストローラ402が回転終了す
る。転写の為に転写ローラ201はタイミングTtにて
回転が行われ、転写紙151が中間転写体51と転写ロ
ーラ201間に入るタイミングTmでマグネット205
に通電されアーム202が吸着される。ローラ53は転
写ローラ201に加圧されて中間転写体51と密着し、
中間転写体51上の画像は、転写紙151の搬送にとも
ない転写紙151に転写される。転写紙151の終端が
転写ローラ201から外れる直前に、マグネット205
への通電が断たれ、アーム202は引っ張りばね206
の張力で戻され、転写ローラ201はローラ53から離
間する。また、転写ローラ201の回転も断たれ停止す
る。転写後の転写紙151は排紙装置250によりタイ
ミングThにて排紙されストックされる。また、ストッ
ク後排紙装置250も停止する。以上、中間転写体51
は1回転で画像形成すると同時に転写紙151に画像を
形成し出力する。記録終了時のシーケンスを図8(b)
に基づき説明する。記録動作が終了し次の記録信号がな
い時は、転写ローラ201の回転動作が停止すると同時
に中間転写体51の回転動作も停止し、セット剤形成装
置10のピニオン21が逆回転し、筐体19が中間転写
体51から離れる方向に逆移動し、中間転写体51とギ
ャップδrおいた状態で停止する。なお、記録中を通し
てクリーニング装置300はクリーニングの必要性がな
いので中間転写体51から離れた位置にあり、クリーニ
ングローラ301も停止状態にある。
【0018】2)標準記録パターン(画素密度600d
pi×600dpi)の場合 図9は記録ヘッド103のノズルピッチpが300dp
iで、画素密度600dpiの時の記録シーケンスを示
す。図9(a)は記録開始時のシーケンスを説明するも
のである。装置の待機状態から1枚目の記録命令がある
と、セット剤形成装置10のピニオン21が回転し筐体
19が中間転写体51方向に移動し、支持ローラ54に
押しつけられ、付着ローラ15と中間転写体51が接触
する。移動動作が終わると中間転写体51、付着ローラ
15が回転動作を行い、中間転写体51にセット剤11
を付着する。中間転写体51の回転動作によりマーカ5
7が検出され、その信号を基準にして、記録ヘッド10
3から中間転写体上の画像形成に必要な位置へと水性の
インク104が吐出される。記録ヘッド103の水性の
インク104繰り返し吐出周期時間が600dpi
(0.0424mm)送りになるように中間転写体51
の周速を設定している。一方、記録ヘッド103のノズ
ル間隔pは300dpi(0.0847mm)である。
従って、形成される画像は中間転写体51幅方向300
dpi×中間転写体送り方向600dpiの画像とな
る。各色の記録ヘッド103B、103C、103M、
103Yは中間転写体51の進行方向に間隔q置いてい
るので記録タイミングもその間隔にあわせてTib、T
ic、Tim、Tiyと異なっている。また、ヘッドア
レイ105はホームポジション位置にすでにセットされ
ているので移動しないで記録される。記録動作は必要画
像領域に吐出が終わると記録を終了する。記録の終了を
受けてヘッドアレイ105はシフトモータ109により
ホームポジションから0.0424mm(600dp
i)シフトする。一方、中間転写体51の付着領域に付
着が終了するとセット剤形成装置10のピニオン21が
逆回転し、筐体19が中間転写体51から離れる方向に
逆移動し中間転写体51と分離状態で停止する。同時に
付着ローラ15も回転動作を停止する。従って中間転写
体51上に先に作成された画像が残った状態で中間転写
体51の回転動作により再度マーカ57が検出され、画
像形成に必要な位置に記録ヘッド103から水性のイン
ク104を吐出する。ヘッドアレイ105はシフトして
おり形成される最終画像は中間転写体51幅方向600
dpi×中間転写体送り方向600dpiの画像とな
る。
【0019】一方、給紙装置150からタイミングTk
をおいて転写紙151がレジスト装置400へ繰り出さ
れ、レジストローラ401、レジストローラ402が回
転し転写紙151が搬送されると給紙動作は停止する。
スキュー補正が行われると同時に転写紙105の先端は
所定の位置に転写されるよう待機される。中間転写体5
1が回転移動してきて所定の位置に転写されるタイミン
グTrにてレジストローラ401、レジストローラ40
2が回転し転写紙151は転写部50に繰り出される。
転写紙が繰り出し終わるとレジストローラ401、レジ
ストローラ402が回転終了する。転写のために転写ロ
ーラ201はタイミングTtにて回転が行われ、転写紙
151が中間転写体51と転写ローラ201の間に入る
タイミングTmでマグネット205に通電されアーム2
02が吸着される。転写ローラ201はローラ53に加
圧されて中間転写体51と密着し、転写紙151は搬送
されながら中間転写体51上の画像は転写紙151に転
写される。転写紙151の終端が転写ローラ201から
外れる直前にマグネット205への通電が断たれアーム
202は引っ張りばね206の張力で戻され、転写ロー
ラ201はローラ53から離れる。また、転写ローラ2
01の回転も断たれ停止する。転写後の転写紙151は
排紙装置250によりタイミングThにて排紙されスト
ックされる。また、ストック後排紙装置も停止する。以
上、中間転写体51は2回転で画像形成すると同時に転
写紙151に画像を形成し出力する。2枚目の記録命令
が来るとセット剤形成装置10のピニオン21が再度回
転し、筐体19が中間転写体51方向に移動し支持ロー
ラ54に押しつけられ、付着ローラ15と中間転写体5
1が接触する。移動動作が終わると付着ローラ15も再
度回転動作を行い、中間転写体51は連続回転中であ
り、セット剤11を付着する。以降上述の1枚目の記録
と同一の動作を行うが、ヘッドアレイ105は1枚目の
中間転写体51の2回転目と同じシフト状態の位置にあ
り記録され、2回転目にホームポジションに逆シフト動
作する。従って、コントローラ350から記録ヘッド1
03への吐出命令は転写紙151の奇数枚目と偶数枚目
では奇数桁データ、偶数桁データが先に送られ転写紙1
51の記録ページごとに切り替えられ転送される。記録
終了時のシーケンスを図9(b)の記録終了時で説明す
る。記録動作が終了し、次の記録信号がない時は中間転
写体51の回転動作も停止し、ヘッドアレイ105がシ
フト位置にある場合、即ち転写紙151が奇数枚記録時
はホームポジションへ逆シフトして停止する。また、ヘ
ッドアレイ105がホームポジション位置にある場合、
即ち転写紙151が偶数枚記録時は停止したままであ
る。記録中を通してクリーニング装置300はクリーニ
ングの必要性がないので中間転写体51から離れた位置
にあり、クリーニングローラ301も停止状態にある。
【0020】3)高画質記録パターンの場合(画素密度
1200dpi×1200dpi) 図10,図11に記録ヘッド103のノズルピッチpが
300dpiで、画素密度1200dpiの時の記録シ
ーケンスを示す。図10の記録開始時を参照して、装置
の待機状態から1枚目の記録命令があるとセット剤形成
装置10のピニオン21が回転し筐体19が中間転写体
51方向に移動し支持ローラ54に押しつけられ、付着
ローラ15と中間転写体51が接触する。移動動作が終
わると中間転写体51、付着ローラ15が回転動作を行
い、中間転写体51にセット剤11を付着する。中間転
写体51の回転動作によりマーカ57が検出され、その
信号を基準にして中間転写体上の画像形成に必要な位置
に記録ヘッド103から水性のインク104を吐出す
る。記録ヘッド103の水性のインク104の繰り返し
吐出周期時間が1200dpi(0.0212mm)送
りになるように中間転写体51の周速を設定している。
一方記録ヘッド103のノズル間隔pは300dpi
(0.0847mm)である。従って、形成される画像
は中間転写体51幅方向300dpi×中間転写体送り
方向1200dpiの画像となる。間隔各色の記録ヘッ
ド103B、103C、103M、103Yは中間転写
体51の進行方向に間隔qで置かれているので記録タイ
ミングもその間隔にあわせてTib、Tic、Tim、
Tiyと異なっている。また、ヘッドアレイ105はホ
ームポジション位置にすでにセットされているので移動
しないで記録される。記録動作は必要画像領域に吐出が
終わると記録を終了する。記録終了を受けてヘッドアレ
イ105はシフトモータ109により0.0212mm
(1200dpi)シフトしシフト位置1に移動する。
一方、中間転写体51の付着領域に付着が終了するとセ
ット剤形成装置10のピニオン21が逆回転し筐体19
が中間転写体51から離れる方向に逆移動し中間転写体
51と分離状態で停止すると同時に付着ローラ15も回
転動作を停止する。従って中間転写体上に先に作成され
た画像が残った状態で中間転写体51の回転動作により
再度マーカ57が検出され、画像形成に必要な位置に記
録ヘッド103から水性のインク104を吐出する。さ
らに、記録終了を受けてヘッドアレイ105はシフトモ
ータ109により0.0212mm(1200dpi)
シフトしシフト位置2に移動し中間転写体51の回転動
作により再度マーカ57が検出され、画像形成に必要な
位置に記録ヘッド103から水性のインク104を吐出
する。最後に記録終了を受けてヘッドアレイ105はシ
フトモータ109により0.0212mm(1200d
pi)シフトしシフト位置3に移動し中間転写体51の
回転動作により再度マーカ57が検出され、画像形成に
必要な位置に記録ヘッド103から水性のインク104
を吐出する。形成された最終画像は中間転写体51幅方
向1200dpi×中間転写体送り方向1200dpi
の画像となる。上述のように中間転写体51が4回転し
画像が完成されると給紙装置150からタイミングTk
おいて転写紙151がレジスト装置400へ繰り出さ
れ、レジストローラ401、レジストローラ402が回
転し転写紙151が搬送されると給紙動作は停止する。
スキュー補正が行われると同時に転写紙105の先端は
所定の位置に転写されるよう待機される。中間転写体5
1が回転移動してきて所定の位置に転写されるタイミン
グTrにてレジストローラ401、レジストローラ40
2が回転し転写紙151は転写部に繰り出される。転写
紙が繰り出し終わるとレジストローラ401、レジスト
ローラ402が回転終了する。転写の為に転写ローラ2
01はタイミングTtにて回転が行われ、転写紙151
が中間転写体51と転写ローラ201の間に入るタイミ
ングTmでマグネット205に通電されアーム202が
吸着される。転写ローラ201は支持ローラ53に加圧
されて中間転写体51と密着し、転写紙151は搬送さ
れながら中間転写体51上の画像は転写紙151に転写
される。転写紙151の終端が転写ローラ201から外
れる直前にマグネット205への通電が断たれアーム2
02は引っ張りばね206の張力で戻され、転写ローラ
201はローラ53から離れる。また、転写ローラ20
1の回転も断たれ停止する。
【0021】転写後の転写紙151は排紙装置250に
よりタイミングThにて排紙されストックされる。ま
た、ストック後排紙装置も停止する。以上、中間転写体
51は4回転で画像形成すると同時に転写紙151に画
像を形成し出力する。2枚目の記録命令が来るとセット
剤形成装置10のピニオン21が再度回転しケーシング
19が中間転写体51方向に移動し支持ローラ54に押
しつけられ、付着ローラ15と中間転写体51が接触す
る。移動動作が終わると付着ローラ15も再度回転動作
を行い、中間転写体51は連続回転中であり、セット剤
11を付着する。以降、上述の1枚目の記録と同一の動
作を行うが、ヘッドアレイ105は1枚目の中間転写体
51の4回転目と同じシフト位置3にあって記録され、
2回転目に逆シフト動作しシフト位置2に移動して記録
記録され、3回転目に逆シフト動作してシフト位置1に
移動して記録され、最後に4回転目に逆シフト動作して
ホームポジション位置にて記録されて2枚目の画像が完
成し転写、給紙排紙される。従って、コントローラ35
0から記録ヘッド103への吐出命令は転写紙151の
奇数枚目と偶数枚目ではホームポジション位置データ、
シフト位置3データが先に送られ、転写紙151の記録
ページごとに切り替えられ転送される。記録終了時のシ
ーケンスを図11の記録終了時で説明する。記録動作が
終了し次の記録信号がない時は中間転写体51の回転動
作も停止し、ヘッドアレイ105がシフト位置3にある
場合、即ち転写紙151の奇数枚記録時はホームポジシ
ョンへ逆シフトして停止する。また、ヘッドアレイ10
5がホームポジション位置にある場合、即ち転写紙15
1の偶数枚記録時は逆シフト動作しない。記録中を通し
てクリーニング装置300はクリーニングの必要性がな
いので中間転写体51から離れた位置にあり、クリーニ
ングローラ301も停止状態にある。
【0022】図12にクリーニング動作シーケンスを示
した。クリーニング命令を受けると中間転写体51が回
転動作を行うと同時にクリーニングローラ301が回転
する。同時に、ピニオン305が回転し、ハウジング3
03が移動しクリーニングローラ301が中間転写体5
1と接触し中間転写体51上のセット剤11を掻き落と
す。確実に中間転写体51上のセット剤11を掻き落と
すため、マーカ57を2回読みとる。2回目のマーカ5
7の読みとりが行われると、クリーニングローラの回転
を停止し、同時にピニオン305が逆回転し、クリーニ
ングローラ301は中間転写体51から分離される。ま
た、同時にセット剤形成装置10が動作し、付着ローラ
15が中間転写体51に接触し、付着ローラ15も回転
し、新たなセット剤11を付着する。3回目のマーカ5
7が読みとられると、セット剤形成装置10が逆動作
し、付着ローラ15が中間転写体51から分離すると同
時に回転を停止する。その後、中間転写体に新たなセッ
ト剤11が付着され再度記録が可能な状態に復旧する。
以上の記載において、中間転写体21はベルト方式にて
記載しているが回転ドラムでも同様であり、特に回転ベ
ルト方式にこだわるものではない。
【0023】
【発明の効果】請求項1の本発明は、転写体に予め液体
により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇さ
せることができる材料を形成する材料形成手段と、液体
を画像信号に応じて転写体の進行方向と直角方向で転写
体の全幅上に供給して該転写体上に画像を形成する画像
形成手段と、前記画像を記録体上に転写する転写手段と
よりなる画像形成装置において、前記転写体に対して、
前記材料形成手段を転写体の進行方向と略垂直方向に接
離自在にする手段を有することとしたので、必要時にの
み材料の形成を行うことで不必要に転写体との接触を避
け、転写体の劣化を防止出来る。ひいては中間転写体の
長寿命化が可能になり、余分な材料が消費されることを
防ぐことができる。又、材料形成手段を転写体の進行方
向と直交方向に接離可動することで、材料形成手段と転
写体との接触及び分離がスリップすることなく行われる
ため、材料が剥離したり飛散したりすることがない画像
形成装置を提供することができた。請求項2の発明は、
請求項1記載の画像形成装置において、前記転写体に材
料を形成する材料形成手段は筐体に収納されていること
としたので、接離動作を材料形成手段を内蔵する筐体で
行うことで材料形成手段内に余分な動作部品を追加する
ことなく、材料の漏れもなく容易に接離動作を行うこと
ができる画像形成装置を提供することができた。請求項
3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前
記転写体に材料を形成する材料形成手段を収納する筐体
を動作させる可動手段を設けることとしたので、材料形
成手段内に余分な動作部品を追加することなく、材料の
漏れもなく容易に接離動作を行うことができる画像形成
装置を提供することができた。請求項4の発明は、請求
項3記載の画像形成装置において、前記筐体を動作させ
る可動手段は前記材料形成手段を前記転写体と離間した
位置において転写体に接触しない範囲内で転写体の進行
方向と直交方向に往復動させる可動手段であることとし
たので、前記材料形成手段が転写体と分離した後に材料
形成手段を往復動することで材料形成手段や補給タンク
内に滞留した材料を掻き落とし再び流動させることがで
きる画像形成装置を提供することができた。
【0024】請求項5の発明は、請求項3記載の画像形
成装置において、前記可動手段は前記材料形成手段を前
記転写体と離間した位置において転写体に接触しない範
囲内で回転揺動させる可動手段であることとしたので、
前記材料形成手段が転写体と分離した後に材料形成手段
を回転揺動させることで材料形成手段や補給タンク内に
滞留した材料を掻き落とし再び流動させることができる
画像形成装置を提供することができた。請求項6の発明
は、請求項3乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置
において、前記可動手段はギヤ又はラックを含む可動手
段であることとしたので、接離動作を行うのに筐体にギ
ヤ、ラックをとりつけるだけで安価に構成することがで
きる画像形成装置を提供することができた。請求項7の
発明は、転写体に予め液体により溶解または膨潤可能で
かつ該液体の粘度を上昇させることができる材料を形成
し、爾後液体を画像信号に応じて転写体の進行方向と直
角方向の転写体の全幅上に供給して該転写体上に画像を
形成し、その後前記画像を記録体上に転写する画像形成
方法において、前記材料を収納する筐体全体を転写体の
進行方向と略直交方向に接離可動すると共に離間位置に
置いて転写体に接触しない範囲内で往復動させることと
したので、材料形成手段や補給タンク内に滞留した材料
を掻き落とし再び流動させることができる画像形成方法
を提供することができた。請求項8の発明は、転写体に
予め液体により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度
を上昇させることができる材料を形成し、爾後液体を画
像信号に応じて転写体の進行方向と直角方向の転写体の
全幅上に供給して該転写体上に画像を形成し、その後前
記画像を記録体上に転写する画像形成方法において、前
記材料を収納する筐体全体を転写体の進行方向と略直交
方向に接離可動すると共に離間位置に置いて中間転写体
に接触しない範囲内で回転揺動させることとしたので、
材料の形成にあたって筐体を回転揺動させて接離可動に
することで転写体への接離時の押しつけ力が急激に変化
せず、徐々に変化することで転写体への衝撃が緩和され
転写体の急激な速度変動が防止できるとともに、材料形
成手段や補給タンク内に滞留した材料を掻き落とし再び
流動させることができる画像形成方法を提供することが
できた。
【0025】請求項9の発明は、転写体に吸水性の粉体
を形成する部材を収納する筐体全体を回転接離可動する
と共に離間位置において中間転写体に接触しない範囲内
で少なくとも1回または複数回動作させることとしたの
で、材料形成手段や補給タンク内に滞留した材料を掻き
落とし再び流動させることができる画像形成装置を提供
することができた。請求項10の発明は、インク滴を射
出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘ
ッドに対して間隙を有して移動する転写体と、転写体上
にインク像を形成し、前記転写体から記録体にインク像
を転写する手段と、転写体に吸水性の材料を形成する手
段とを有し、インクジェットヘッドのノズル列が転写体
の移動方向と直角方向に設置されている転写型画像形成
装置において、前記転写手段を転写体に接離する手段を
設けて、転写手段を接離可動にしたので高画質モード時
に複数回書き込みを行っても転写体上の画像を乱すこと
がないようにすることができる画像形成装置を提供する
ことができた。請求項11の発明は、前記転写手段の接
触は記録体を介して行い、記録体が存在しない時は転写
体から分離していることとしたので、記録体を介した時
のみ転写押圧し直接転写体を押圧することがないので材
料の飛散やこぼれを起こさないようにすることができる
画像形成装置を提供することができた。請求項12の発
明は、インク滴を射出するインクジェットヘッドと、前
記インクジェットヘッドに対して間隙を有して移動する
転写体と、転写体上にインク像を形成し、前記転写体か
ら記録体にインク像を転写する手段と、転写体に吸水性
の材料を形成する手段とを有し、インクジェットヘッド
のノズル列が転写体の移動方向と直角方向に設置されて
いる転写型画像形成装置において、転写体のクリーニン
グ手段を接離する手段を設けて、クリーニング手段を接
離可動にすることにしたので必要時のみクリーニングを
行うことが可能で、無駄に材料を消費することがないよ
うにすることができる画像形成装置を提供することがで
きた。請求項13の発明は、転写体をクリーニングする
前記クリーニング手段を収納する筐体全体を可動する手
段を設けたので、筐体が接離動作を行うことでクリーニ
ング装置内に余分な動作部品を追加することなく容易に
接離動作を行うことができると同時に材料の漏れ等の恐
れを皆無にできる画像形成装置を提供することができ
た。
【0026】請求項14の発明は、前記クリーニング手
段を収納する筐体を可動する手段はギヤ又はラックであ
ることとしたので、接離動作を行うのに筐体にギヤ、ラ
ックをとりつけるだけですみ安価に構成することができ
る画像形成装置を提供することができた。請求項15の
発明は、インク滴を射出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに対して間隙を有して移動す
る転写体と、転写体上にインク像を形成する記録手段
と、前記転写体から記録体にインク像を転写する手段
と、転写体に吸水性の材料を形成する手段とを有し、イ
ンクジェットヘッドのノズル列が転写体の移動方向と直
角方向に設置されている転写型画像形成装置において、
記録密度に合わせて転写体の送り速度を変更するととも
に、ノズルピッチと記録密度が同じ時は前記記録手段を
ホームポジションにて記録し、記録密度がノズルピッチ
より高密度の場合は転写体1回転ごとに記録手段をシフ
トして記録し、転写体の少なくとも1回転を含む複数回
の回転で所望の記録密度の記録を行うこととしたので、
記録手段をシフトすることでノズルピッチ以上の記録密
度の画像を形成することができる画像形成装置を提供す
ることができた。請求項16の発明は、記録密度がノズ
ルピッチより高密度の場合であって連続して複数枚の記
録を行う際には、奇数枚目は記録手段をホームポジショ
ンから順方向にシフトし、偶数枚目はホームポジション
方向へ逆方向にシフトすることとしたので、記録手段を
正方向、逆方向とページごとにシフトすることでページ
ごとにホームポジションに戻す必要がなく記録時間を短
縮することができる画像形成装置を提供することができ
た。請求項17の発明は、1枚もしくは連続して複数枚
の記録を行う際には、転写体を連続動作し、かつノズル
ピッチと記録密度が同じ時は材料形成動作を連続して行
い、記録密度がノズルピッチより高密度の場合には、各
用紙内での転写体1回転目時のみ材料形成動作を行うこ
ととしたので、材料の形成を転写体1回転目のみにする
ことでノズルピッチより高密度の画像を形成することが
できる画像形成装置を提供することができた。請求項1
8の発明は、1枚もしくは連続して複数枚の記録を行う
際には、転写体を連続動作し、かつノズルピッチと記録
密度が同じ時は記録体を介在させて転写動作を連続して
行い、記録密度がノズルピッチより高密度の場合には、
各記録体内での転写体最終回転目時のみ記録体を介在さ
せて転写動作を行うこととしたので、記録動作を転写体
の最終回転目のみにすることでノズルピッチより高密度
の画像を記録体に出力することができる画像形成装置を
提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置及び方法の基
本構成を説明する説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の説明図であり、(a)は
セット剤形成装置が中間転写体と移動することで接触す
る状態を、(b)は両者が離間した後、セット剤形成装
置を揺動される状態をあらわした説明図である。
【図3】本発明の第2実施例の説明図であり、(a)は
セット剤形成装置が中間転写体に回転して接触する状態
を、(b)は両者が離間した後、セット剤形成装置を回
転揺動する状態をあらわした説明図である。
【図4】本発明の第3実施例の説明図であり、(a)は
セット剤形成装置が中間転写体と移動することで接触す
る状態を、(b)は両者が離間した後、セット剤形成装
置を回転揺動する状態をあらわした説明図である。
【図5】本発明の記録手段の詳細な構成、動作を説明す
る説明図である。
【図6】本発明の転写手段の詳細な構成、動作を説明す
る説明図であり、(a)は転写手段が転写体より離間し
ている状態を、(b)は転写手段が転写体と接触してい
る状態を説明する説明図である。
【図7】本発明のクリーニング手段の詳細な構成、動作
を説明する説明図であり、(a)はクリーニング手段が
転写体より離間している状態を、(b)はクリーニング
手段が転写体と接触している状態を説明する説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例の高速記録パターン(画素密度
300dpi×300dpi)の場合の記録シーケンス
の詳細を説明する説明図であり、(a)は記録開始時の
シーケンスを、(b)は記録終了時のシーケンスを説明
する説明図である。
【図9】本発明の実施例の準記録パターン(画素密度6
00dpi×600dpi)の場合の記録シーケンスの
詳細を説明する説明図であり、(a)は記録開始時のシ
ーケンスを、(b)は記録終了時のシーケンスを説明す
る説明図である。
【図10】本発明の実施例の高画質記録パターンの場合
(画素密度1200dpi×1200dpi)の記録シ
ーケンスの詳細を説明する説明図であり、記録開始時の
シーケンスを示す図である。
【図11】記録終了時のシーケンスを説明する説明図で
ある。
【図12】本発明のクリーニング動作のシーケンスを説
明する説明図である。
【符号の説明】
10 セット剤形成装置 11 セット剤 12 補給タンク 13 補給撹拌ローラ 14 ブレード 15 付着ローラ 16 ブレード 19 筐体 20 ラック 21 ピニオン 22 ギヤ 23 ピニオン 50 転写体装置 51 中間転写体 52 支持ローラ 53 支持ローラ 54 支持ローラ 56 位置制御エンコーダ 57 マーカ 100 記録装置 101 ガイドシャフト 102 ガイドシャフト 103 記録ヘッド 103B 黒インク用記録ヘッド 103C シアン用記録ヘッド 103M マゼンタ用記録ヘッド 103Y イエロー用記録ヘッド 104 インク 105 ヘッドアレイ 106 側板 107 側板 108 圧縮ばね 109 シフトモータ 110 カム 111 デスク 112 エンコーダ 150 給紙装置 151 転写紙 200 転写装置 201 転写ローラ 202 アーム 203 軸受 204 支点 205 マグネット 206 引っ張りばね 207 支持版 250 排紙装置 300 クリーニング装置 301 クリーニングローラ 302 スクレーパ 303 筐体 304 ラック 305 ピニオン 350 コントローラー 400 レジスト装置 401 ローラ 402 ローラ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め液体により溶解または膨潤可能でか
    つ該液体の粘度を上昇させることができる材料を転写体
    に形成する材料形成手段と、液体を画像信号に応じて転
    写体の進行方向と直角方向で転写体の略全幅上に供給し
    て該転写体上に画像を形成する画像形成手段と、前記画
    像を記録体上に転写する転写手段とよりなる画像形成装
    置において、前記転写体に対して、前記材料形成手段を
    転写体の進行方向と略直交方向に接離自在にする手段を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記転写体に材料を形成する材料形成手段は筐体に収納
    されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記転写体に材料を形成する材料形成手段を収納する筐
    体を動作させる可動手段を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像記録装置において、
    前記筐体を動作させる可動手段は前記材料形成手段を前
    記転写体と離間した位置において転写体に接触しない範
    囲内で転写体の進行方向と直交方向に往復動させる可動
    手段であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記可動手段は前記材料形成手段を前記転写体と離間し
    た位置において転写体に接触しない範囲内で回転揺動さ
    せる可動手段であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれか1項記載の画
    像形成装置において、前記可動手段はギヤ又はラックを
    含む可動手段であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 予め液体により溶解または膨潤可能でか
    つ該液体の粘度を上昇させることができる材料を転写体
    に形成し、爾後液体を画像信号に応じて転写体の進行方
    向と直角方向の転写体の略全幅上に供給して該転写体上
    に画像を形成し、その後前記画像を記録体上に転写する
    画像形成方法において、前記材料を収納する筐体全体を
    転写体の進行方向と略直交方向に接離可動すると共に離
    間位置に置いて転写体に接触しない範囲内で往復動させ
    ることを特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】 予め液体により溶解または膨潤可能でか
    つ該液体の粘度を上昇させることができる材料を転写体
    に形成し、爾後液体を画像信号に応じて転写体の進行方
    向と直角方向の転写体の全幅上に供給して該転写体上に
    画像を形成し、その後前記画像を記録体上に転写する画
    像形成方法において、前記材料を収納する筐体全体を転
    写体の進行方向と略直交方向に接離可動すると共に離間
    位置に置いて中間転写体に接触しない範囲内で回転揺動
    させることを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 転写体に吸水性の粉体を形成する部材を
    収納する筐体全体を回転接離可動すると共に離間位置に
    おいて中間転写体に接触しない範囲内で少なくとも1回
    または複数回動作させることを特徴とする請求項7又は
    8記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 インク滴を射出するインクジェットヘ
    ッドと、前記インクジェットヘッドに対して間隙を有し
    て移動する転写体と、転写体上にインク像を形成し、前
    記転写体から記録体にインク像を転写する転写手段と、
    転写体に吸水性の材料を形成する手段とを有し、インク
    ジェットヘッドのノズル列が転写体の移動方向と直角方
    向に設置されている転写型画像形成装置において、前記
    転写手段を転写体に接離する手段を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記転写手段の転写体に対する接触は
    記録体を介して行い、記録体が存在しない時は転写体か
    ら分離していることを特徴とする請求項10記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 インク滴を射出するインクジェットヘ
    ッドと、前記インクジェットヘッドに対して間隙を有し
    て移動する転写体と、転写体上にインク像を形成し、前
    記転写体から記録体にインク像を転写する手段と、転写
    体に吸水性の材料を形成する手段とを有し、インクジェ
    ットヘッドのノズル列が転写体の移動方向と直角方向に
    設置されている転写型画像形成装置において、転写体の
    クリーニング手段を接離する手段を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  13. 【請求項13】 転写体をクリーニングする前記クリー
    ニング手段を収納する筐体全体を可動する手段を設けた
    ことを特徴とする請求項12の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記クリーニング手段を収納する筐体
    を可動する手段はギヤ又はラックであることを特徴とす
    る請求項12又は13記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 インクジェットヘッドと、前記インク
    ジェットヘッドに対して間隙を有して移動する転写体
    と、転写体上に前記インクジェットヘッドによりインク
    像を形成する記録手段と、前記転写体から記録体にイン
    ク像を転写する転写手段と、転写体に吸水性の材料を形
    成する手段とを有し、インクジェットヘッドのノズル列
    が転写体の移動方向と直角方向に設置されている転写型
    画像形成装置において、記録密度に合わせて転写体の送
    り速度を変更するとともに、ノズルピッチと記録密度が
    同じ時は前記記録手段をホームポジションにて記録し、
    記録密度がノズルピッチより高密度の場合は転写体1回
    転ごとに記録手段をシフトして記録し、転写体の少なく
    とも1回転を含む複数回の回転で所望の記録密度の記録
    を行うことを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 記録密度がノズルピッチより高密度の
    場合であって連続して複数枚の記録を行う際には、奇数
    枚目は記録手段をホームポジションから順方向にシフト
    し、偶数枚目はホームポジション方向へ逆方向にシフト
    することを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 1枚もしくは連続して複数枚の記録を
    行う際には、転写体を連続動作し、かつノズルピッチと
    記録密度が同じ時は材料形成動作を連続して行い、記録
    密度がノズルピッチより高密度の場合には、各用紙内で
    の転写体1回転目時のみ材料形成動作を行うことを特徴
    とする請求項15又は16記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 1枚もしくは連続して複数枚の記録を
    行う際には、転写体を連続動作し、かつノズルピッチと
    記録密度が同じ時は記録体を介在させて転写動作を連続
    して行い、記録密度がノズルピッチより高密度の場合に
    は、各記録体内での転写体最終回転目時のみ記録体を介
    在させて転写動作を行うことを特徴とする請求項15又
    は16記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114312089A (zh) * 2021-12-15 2022-04-12 安徽大地熊新材料股份有限公司 一种磁性件的表面喷印方法及设备

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