JP2001293729A - タイヤ加硫成形用金型の洗浄方法 - Google Patents

タイヤ加硫成形用金型の洗浄方法

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JP2001293729A
JP2001293729A JP2000115180A JP2000115180A JP2001293729A JP 2001293729 A JP2001293729 A JP 2001293729A JP 2000115180 A JP2000115180 A JP 2000115180A JP 2000115180 A JP2000115180 A JP 2000115180A JP 2001293729 A JP2001293729 A JP 2001293729A
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mold
cleaning
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tire
reaction gas
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Akikazu Seko
明和 瀬古
Takuzo Sano
拓三 佐野
Miyuki Saito
幸 斉藤
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Yokohama Rubber Co Ltd
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MORI ENGINEERING KK
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セクターのタイヤプロファイル面及びモール
ド鋳継ぎ部の加硫汚れを、減圧下の真空処理槽内におい
てプラズマ放電と反応ガスとの化学変化により効率良く
洗浄するタイヤ加硫成形用金型の洗浄方法を提供する。 【解決手段】プラズマ洗浄装置は、密閉された洗浄処理
槽10内に設置された電極テーブル11上に、前記複数
のピースブロック3a,3bを組付けた複数個のセクタ
ー1をプロファイル面1aが板状のシャワー電極12と
相対向する位置となるように配設する。そして、前記洗
浄処理槽10内を、排気孔15,フィルタ16,排気真
空ポンプ17を介して減圧状態(この実施形態では、7
0Paまで減圧させる)にし、この状態で、前記セクタ
ー1をプロファイル面1aに、前記シャワー電極12か
ら酸素と四フッ化炭素との混合体から成る反応ガスGを
噴射させながらプラズマを発生させて洗浄させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ加硫成形
用金型の洗浄方法に係わり、更に詳しくは特にスピュー
レスモールド(タイヤ加硫時に溶融したゴム材料が流出
しない程度の微小なベントホールや排気溝を備えた金
型)のプロファイル面の加硫汚れをプラズマと反応ガス
との化学変化により効率良く洗浄するタイヤ加硫成形用
金型の洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、外観の優れたタイヤで、かつタイ
ヤ加硫成形時に不良品の発生を低減させる目的で、ベン
トホールや排気溝をモールドプロファイル面に形成して
いないスピューレスモールド(スリットベント)が使用
されている。
【0003】このスピューレスモールドの発明として
は、例えば、. 特開平4-223108号公報(発明の名称:
未加硫タイヤカーカスの加硫用金型および該金型の製作
方法ならびに該金型を使用したタイヤの加硫方法)及び
特開平10-24423号公報(発明の名称:タイヤ加硫成型用
金型およびその製造方法)等が提案されている。
【0004】前者の発明は、タイヤのトレッドパター
ンを各ピッチ毎に分割したバックブロックを組立て、バ
ックブロック間に設けた隙間からタイヤと金型との間に
存在するエアーを外部から吸引する方法であり、また後
者の発明は、パターンピースの母体金属(アルミニュ
ウム)に異種金属(SS400)を鋳ぐるんで、タイヤ加硫時
の成形温度(160 °C) における線熱膨張係数の差によ
って形成される隙間を利用してエアーを排出する方法で
ある。
【0005】また、その他に、スピューレスモールドと
しては、機械加工でピース間に段差を設けたり、ピース
間にスペーサを挿入することで、エアー抜きを行う方法
がある。
【0006】ところで、スピューレスモールドでは、タ
イヤ加硫成形時にタイヤプロファイル面や、バックブロ
ック間に設けた隙間、及び金属の鋳継ぎ部にゴム材料の
一部が溶着したり、詰まったりすることがある。これに
よって、モールドプロファイル面を汚したり、隙間や鋳
継ぎ部を塞ぎ、加硫成形されたタイヤの外観を損うと共
に、加硫時にエアー抜きを効率良く行うことが出来ない
と言う問題が発生し、このため、スピューレスモールド
を定期的に洗浄する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のスピューレスモ
ールドのクリーニング方法としては、例えば、モールド
プロファイル面にプラスチックビーズをエアーで吹き付
けるショットブラスト、カーボランダムと水を混ぜてエ
アーで吹き付ける液体ホーニング、ドライアイスペレッ
トを噴射してサーマルショックを利用して表面の汚れを
剥離するコールドジット、高圧水を噴射する高圧ジェッ
ト洗浄等があり、また最近ではYAGレーザーを利用し
たレーザークリーニングが採用されている。
【0008】しかし、スピューレスモールドは、エアー
ベントの代わりにタイヤプロファイル面にスリットベン
ドと呼称されている隙間を形成しており、その隙間は1
/100mm前後と非常に狭いため、従来のクリーニング
方法ではモールド成形面の汚れは除去できるが、スリッ
トベンド部は充分にクリーニングすることが出来なかっ
た。
【0009】例えば、ショットブラストを使用するとシ
ョットピーニング効果によってスリットベントが潰れて
エアーベント効果がなくなり、またレーザーは直進する
性質のため、スリットベント部の隙間の奥に進入できず
汚れがとれない。また、高圧ジェット洗浄は、20MP
a以上の圧力をかけるとスリットベント部の汚れは取れ
るがタイヤの模様を形成する細い骨が破損したり、サイ
プブレードが曲がる等の問題が生じ、いずれにしても従
来のクリーニング方法では、スピューレスモールドを効
率良く洗浄することは困難であった。
【0010】また、他の洗浄方法として、化学薬品洗浄
に効果を期待することが出来るが、金型の材料がアルミ
材質である場合には腐食の危険があり、廃液処理の問
題、安全性、金型を分解・組み立てする必要がある等、
実用化するにはコスト、作業性からも問題があった。
【0011】そこで、本願発明者等は、スピューレスタ
イヤを製造中にスピューレスモールドのスリットベント
が詰まってライト故障(エアー残りによるタイヤ表面の
凹み等)が発生した場合に、加硫機上でライト故障が発
生した箇所を酸素アセチレンバーナーでスリットベント
部を軽く炙ると火柱が走り、黒い汚れが白く変化して通
気性が回復し、ライト故障が止まる現象を発見した。こ
の現象を検証してみると、酸素と温度の介在により汚れ
が酸化反応によって分解すると考えられる。
【0012】しかし、モールドのスリットベント部を高
温の炎で炙ると、プロファイル面に形成されたタイヤパ
ターンによっては細いリブが瞬時に溶け、外観不良を起
こす危険が高く、また加硫機上で作用するため、安全面
等において問題があることが判った。本願発明者等は、
上記酸化反応に着目し、モールドを損傷しない低温で酸
化反応が発生する条件を調べた結果、低温プラズマ雰囲
気下で金型汚れを処理するのが最も有効であることを見
いだしたのである。
【0013】この発明の目的は、スピューレスモールド
を構成するセクターのタイヤプロファイル面及びモール
ド鋳継ぎ部の加硫汚れを、減圧下の真空処理槽内におい
てプラズマ放電と反応ガスとの化学変化により効率良く
洗浄するタイヤ加硫成形用金型の洗浄方法を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、ダイカスト鋳造により複数回のショットに
分けてピースブロックを鋳造積層し、該ピースブロック
の鋳継ぎ部に、鋳込み金属材料の凝固収縮により微細な
間隙を形成すると共に、前記鋳継ぎ部のライン上に、モ
ールド背面側から法線方向に大気と連通する排気孔を形
成したタイヤ加硫成形用金型の洗浄方法であって、洗浄
処理槽内に設けた電極テーブル上に、前記複数のピース
ブロックを組付けた複数組みのセクターをモールドプロ
ファイル面が板状の電極と相対向する位置になるように
配設し、前記洗浄処理槽内を減圧状態にした状態で、モ
ールドプロファイル面に反応ガスを噴射させながらプラ
ズマを生成させ、前記反応ガスがセクターモールド表面
の鋳継ぎ部からセクターモールド内の排気孔に流れる
際、反応ガスの化学変化によってモールド表面及び鋳継
ぎ部から排気孔の加硫汚れを除去することを要旨とする
ものである。
【0015】また、この発明では、セクターモールドを
第1洗浄工程としてのプラズマクリーニングした後、第
2洗浄工程として水洗浄機で洗浄することを要旨とする
ものである。
【0016】この発明は、上記のように構成され、スピ
ューレスモールドを構成するセクターを減圧下の洗浄処
理槽内に設置し、プラズマ放電と反応ガスとの化学変化
によってセクターのタイヤプロファイル面及びモールド
鋳継ぎ部の加硫汚れを除去し、その後、水洗浄機で洗浄
することで、タイヤの模様を形成する細い骨が破損した
り、サイプブレードが曲がる等の問題もなく、更に金型
の材料が腐食したり、廃液処理の問題もなく、安全で、
効率良くタイヤ加硫用金型の洗浄作業を行うことが出来
るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。
【0018】図1は、この発明を実施した分割型のスピ
ューレスタイヤ加硫成形用金型(スピューレスセクター
モールド)を構成する一つのセクターの斜視図を示し、
この一つのセクター1は、製品タイヤの少なくともトレ
ッド部のプロファイル面1a(タイヤ成形面)に対応し
た凹凸2が形成された複数のピース3を相互に隣接させ
てバックブロック4に装着することにより構成してあ
る。
【0019】そして、セクター1は、複数個(この実施
形態では8個であるが、数はとくに限定されるものでは
ない)相互に連結させて環状に構成することによりセク
ターモールドを構成する。
【0020】また、前記バックブロック4に装着する複
数のピース3は、図2〜図4に示すように、タイヤ周方
向のトレッドパターンを、一定のピッチまたは任意のピ
ッチに複数区画分割してピース単体により構成すると共
に、この各ピース単体は、ダイカスト鋳造により複数回
のショット(この実施形態では2ショットであるが、特
に回数は限定されるものではない)に分けて第1ピース
ブロック3aと第2ピースブロック3bとに鋳造積層し
て構成するものである。
【0021】そして、前記複数回のショットによる鋳込
み金属材料(第1ピース3aと第2ピース3b)の鋳継
ぎ部Xに、図3に示すような金属材料の凝固収縮による
微細な隙間hを形成する。なお、この実施形態における
鋳込み金属材料としては、第1ピースブロック3a及び
第2ピースブロック3bともアルミニュウムの同種金属
を使用し、前記第2ショットの凝固収縮により形成され
る微細な隙間hは、0.005 〜0.08mm、好ましくは0.02mm
である。
【0022】更に、この発明の実施形態では、ピース3
のプロファイル面から下方に、微細な隙間hと連通する
排気孔14が形成してあり、また図示しないが、ピース
3の裏面側には、大気と連通する排気孔が設けてある。
【0023】この発明では、上記のように構成されるス
ピューレスタイヤ加硫成形用金型を洗浄する場合に、複
数個(偶数個が望ましい)のセクター1を後述する減圧
下の洗浄処理槽10内に設置し、プラズマ放電と反応ガ
スとの化学変化によってセクター1のプロファイル面1
a(モールド成形面)及びモールド鋳継ぎ部X,排気孔
14の加硫汚れを除去し、その後、後述する水洗浄機で
洗浄するようにしたものである。
【0024】前記プラズマ洗浄装置は、図5に示すよう
に、密閉された洗浄処理槽10(アルミチャンバー)内
に設置された電極テーブル11上に、前記複数のピース
ブロック3a,3bを組付けた複数個のセクター1(こ
の実施形態では2個または4個を対面させる)をプロフ
ァイル面1aが板状のシャワー電極12と相対向する位
置となるように配設する。
【0025】そして、前記洗浄処理槽10内を、排気孔
15,フィルタ16,排気真空ポンプ17を介して減圧
状態(この実施形態では、70Paまで減圧させる)に
し、この状態で、前記セクター1をプロファイル面1a
に、前記シャワー電極12から酸素と四フッ化炭素(C
F4)との混合体から成る反応ガスGを噴射させながら
プラズマを発生させて洗浄させる。
【0026】ここで、安定したプラズマを発生させ、し
かもセクター1のプロファイル面1aのみならず、鋳継
ぎ部Xの微細な隙間hの加硫汚れを除去するためには、
発明者等の多くの実験と理論の結果から、プラズマを負
荷に供給する時に最も必要であるインピーダンス整合器
の性能が極めて重要であることが判った。
【0027】即ち、負荷に安定したプラズマを供給し、
所定の目的、即ち、鋳継ぎ部Xの微細な隙間hの加硫汚
れを除去する目的を達成するには、インピーダンス整合
器から発生する直流バイアス電圧が極めて重要であるこ
とが明らかとなり、その直流バイアス電圧を調整するこ
とによって、上記のようなピースブロックの鋳継ぎ部X
の微細な隙間h(スリット)に安定な、強力なプラズマ
を供給することが明確になったのである。
【0028】具体的には、インピーダンス整合器の出力
チュウーニイグコイル回路に直流バイアス電圧を発生さ
せることで、鋳継ぎ部Xの微細な隙間h(スリット)を
綺麗にクリーニングすることが可能となったのである。
【0029】前記反応ガスGは、上述したように酸素と
四フッ化炭素(CF4)の混合体を使用し、その流量
は、それぞれ400SCCM,100SCCMで噴出さ
せ、噴出圧力を0.15MPaに設定する。
【0030】前記セクター1のプロファイル面1aに噴
射された反応ガスGは、鋳継ぎ部Xの微細な隙間hから
第1ピースブロック3a及び第2ピースブロック3bの
内部の排気孔14へ流れ、そして更に反応ガスGは、排
気孔14を通ってセクター1の両端面から密閉された洗
浄処理槽10の下部に設けた排気孔15に流れる。
【0031】前記排気真空ポンプ17は常時作動してい
るので、反応ガスGは上述した経路を通り鋳継ぎ部Xの
微細な隙間h(スリットベント部)にプラズマを生成
し、反応ガスGが変化して生じたイオンやラジカル粒子
(中性活性種)等との化学変化によって加硫汚れをアッ
シング及びエッチングしてモールドの汚れを除去するも
のである。このような状態は、洗浄処理槽10の図示し
ない覗き窓から観察するとセクター1の排気孔14内が
青白く光り、プラズマが発生しているのを確認すること
が出来る。
【0032】また、汚れの成分を分析すると有機成分、
カーボン、硫黄、亜鉛等が検出されるが、反応ガスGの
酸素と四フッ化炭素(CF4)の化学変化により、例え
ば、カーボン(炭素)は酸素と反応して二酸化炭素にな
り、排気真空ポンプ17で外部に排出させる。プラズマ
により有機物は気化して排出されるが無機物はセクター
1のプロファイル面1aの表面に残る。その残留物は、
黒色から白色に変化しており分析すると亜鉛が検出され
た。
【0033】この無機物の亜鉛は、ナイロンブラシでブ
ラッシングすると簡単に落ちるが、鋳継ぎ部Xの微細な
隙間hの部分は必ずしも取れないため、別の手段が必要
となり、二次洗浄として図6に示すような水洗浄機20
を使用する。
【0034】また水洗浄する場合に、プラズマ処理直後
にセクター1の表面温度は、測定結果約130℃である
が、この状態で水をかけるとセクター表面の亜鉛と反応
して灰色に変化し、斑模様のシミが焼き付きとれなくな
るので冷却する必要がある。
【0035】なお、温度変化は15分後に100℃、3
0分後に80℃、1時間後に63℃であった。
【0036】この水洗浄機20は、ケーシング21内に
セクター1を取付ける回転可能なターンテーブル22
と、セクター1のプロファイル面1a及び側面等に高圧
水を吹き付ける水噴射ノズル23とで構成され、前記セ
クター1を取付けたターンテーブル22を所定の速度で
回転させながらセクター1のプロファイル面1a及び側
面に高圧水Wを吹き付けることで、セクター1のプロフ
ァイル面1aの鋳継ぎ部X等に付着する残留物を効率良
く除去することが出来るものである。なお、24は排水
管を示している。
【0037】更にこの発明の他の実施形態としては、プ
ラズマ洗浄したセクター1を水中洗浄する方法であっ
て、水中洗浄機は、図7に示すように、処理槽25に高
圧噴射ノズル26を備え、気泡ショットブラストと呼称
される洗浄装置で鋳継ぎ部Xの微細な隙間hを効果的に
洗えることが出来る。
【0038】即ち、処理槽25に約70℃〜80℃の温
水Waを満たし、籠27にセクター1の汚れ面を横に向
けて2個入れて温水Wa中に浸す。そして、前記籠27
は、処理槽25の中で水平に正転または逆転を繰返し、
処理槽25の対角コーナー2ヵ所に縦に3個の回転噴射
ノズル26を配置し、また底部に5個の固定ノズル28
を上向きに配置して同時に作用させる。噴射水圧は、1
0MPaで10分間でセクター1のプロファイル面1a
等に付着した亜鉛等の無機物を洗浄することが出来た。
【0039】乾燥は、エアーブローで水分を除去して放
置するだけで、セクター1の潜熱で乾燥可能であるが、
真空乾燥機を併用しても良い。なお、最後にクリーニン
グ効果の確認のために、エアーリークテスター等の測定
器を使用して測定した結果、スピューレスタイヤ加硫成
形用金型の通気性を回復することが確認できた。
【0040】以上のように、この発明の実施形態では、
スピューレスモールドを構成するセクター1を減圧下の
洗浄処理槽10内に設置し、プラズマ放電と反応ガスと
の化学変化によってセクター1のタイヤプロファイル面
1a及びモールド鋳継ぎ部Xや排気孔14の加硫汚れを
除去し、その後水洗浄機で洗浄することで、タイヤの模
様を形成する細い骨が破損したり、サイプブレードが曲
がる等の問題もなく、更に金型の材料が腐食したり、廃
液処理の問題もなく、安全で、効率良くタイヤ加硫用金
型の洗浄作業を行うことが出来るものである。
【0041】なお、上記の実施形態では、1個のタイヤ
加硫成形用金型の洗浄方法について説明したが、複数個
の金型を同時に洗浄させる場合には、各モールドのプロ
ファイル面に反応ガスを等量噴射させてプラズマを発生
させる必要があり、このような場合には、ガズ分配器を
用いて流量計を見ながらバルブの開度を調整することで
容易に行うことも可能である。
【0042】
【発明の効果】この発明は、上記のようにダイカスト鋳
造により複数回のショットに分けてピースブロックを鋳
造積層し、該ピースブロックの鋳継ぎ部に、鋳込み金属
材料の凝固収縮により微細な間隙を形成すると共に、前
記鋳継ぎ部のライン上に、モールド背面側から法線方向
に大気と連通する排気孔を形成したタイヤ加硫成形用金
型の洗浄方法であって、洗浄処理槽内に設けた電極テー
ブル上に、前記複数のピースブロックを組付けた複数組
みのセクターをモールドプロファイル面が板状の電極と
相対向する位置になるように配設し、前記洗浄処理槽内
を減圧状態にした状態で、モールドプロファイル面に反
応ガスを噴射させながらプラズマを生成させ、前記反応
ガスがセクターモールド表面の鋳継ぎ部からセクターモ
ールド内の排気孔に流れる際、反応ガスの化学変化によ
ってモールド表面及び鋳継ぎ部から排気孔の加硫汚れを
除去し、その後、プラズマ処理したセクターモールドを
水洗浄機で洗浄するようにしたので、従来のようにタイ
ヤの模様を形成する細い骨が破損したり、サイプブレー
ドが曲がる等の問題もなく、更に金型の材料が腐食した
り、廃液処理の問題もなく、セクターのタイヤプロファ
イル面及びモールド鋳継ぎ部,排気孔の加硫汚れを、安
全で、効率良く洗浄することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した分割型のスピューレスタイ
ヤ加硫成形用金型(スピューレスモールドセクターモー
ルド)を構成する一つのセクターの斜視図である。
【図2】第1ピースブロックと第2ピースブロックとを
一体的に鋳造した断面図である。
【図3】図2のA部における隙間と連通する排気孔の拡
大断面図である。
【図4】第1ピースブロックと第2ピースブロックとを
一体的に鋳造した完成ピースの平面図である。
【図5】プラズマ洗浄装置の断面図である。
【図6】水洗浄装置の第1実施形態の断面図である。
【図7】水洗浄装置の第2実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 セクター 1a プロファイル面 2 凹凸 3 ピース 3a 第1ピースブロック 3b 第2ピースブロック 4 バックブロック 10 洗浄処理槽 11 電極テーブル 12 シャワー電極 14 排気孔 15 排気孔 16 フィルタ 17 排気真空ポンプ 20 水洗浄機 21 ケーシング 22 ターンテーブル 23 噴射ノズル 24 排水管 X 鋳継ぎ部 h 隙間 W 高圧水 Wa 温水 G 反応ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 拓三 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 斉藤 幸 埼玉県入間郡三芳町北永井字鶴ノ舞585− 9 株式会社モリエンジニアリング内 Fターム(参考) 3B116 AA46 AB01 AB34 BB21 BB82 BB89 BB90 CC03 CD11 CD33 3B201 AA46 AB01 AB34 BB21 BB82 BB89 BB90 BB92 BB98 CB12 CB21 CC12 CD11 CD33 4F202 AM13 AM28 AM29 AM30 CA21 CU01 CU20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカスト鋳造により複数回のショット
    に分けてピースブロックを鋳造積層し、該ピースブロッ
    クの鋳継ぎ部に、鋳込み金属材料の凝固収縮により微細
    な間隙を形成すると共に、前記鋳継ぎ部のライン上に、
    モールド背面側から法線方向に大気と連通する排気孔を
    形成したタイヤ加硫成形用金型の洗浄方法であって、 洗浄処理槽内に設けた電極テーブル上に、前記複数のピ
    ースブロックを組付けた複数組みのセクターをモールド
    プロファイル面が板状の電極と相対向する位置になるよ
    うに配設し、前記洗浄処理槽内を減圧状態にした状態
    で、モールドプロファイル面に反応ガスを噴射させなが
    らプラズマを生成させ、前記反応ガスがセクターモール
    ド表面の鋳継ぎ部からセクターモールド内の排気孔に流
    れる際、反応ガスの化学変化によってモールド表面及び
    鋳継ぎ部から排気孔の加硫汚れを除去するタイヤ加硫成
    形用金型の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄処理槽内の減圧雰囲気を0.5
    Pa〜300Paを維持するように設定する請求項1に
    記載のタイヤ加硫成形用金型の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記反応ガスは、酸素と四フッ化炭素の
    混合体を使用し、その流量は、それぞれ400SCC
    M,100SCCMで噴出させ、噴出圧力を0.15M
    Paに設定した請求項1または2に記載のタイヤ加硫成
    形用金型の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記セクターモールドを第1洗浄工程と
    してのプラズマクリーニングした後、第2洗浄工程とし
    て水洗浄機で洗浄する請求項1,2または3に記載のタ
    イヤ加硫成形用金型の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記水洗浄は、ケーシング内に設けたタ
    ーンテーブルにセクターを取付け、セクターのプロファ
    イル面及び側面に水噴射ノズルから高圧水を吹き付けて
    洗浄する請求項4に記載のタイヤ加硫成形用金型の洗浄
    方法。
  6. 【請求項6】 前記水洗浄は、70〜80℃の温水を入
    れた処理槽内に、汚れ面を横向きにして籠に入れたセク
    ターを浸し、そしてセクターを水平に正転または逆転さ
    せながら、水平方向及び底面方向から高圧水を噴射させ
    て洗浄する請求項4に記載のタイヤ加硫成形用金型の洗
    浄方法。
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