JP2001292949A - 食器洗浄乾燥器の予想運転所要時間演算方法,及び予想運転所要時間の演算機能を有する食器洗浄乾燥器 - Google Patents

食器洗浄乾燥器の予想運転所要時間演算方法,及び予想運転所要時間の演算機能を有する食器洗浄乾燥器

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JP2001292949A
JP2001292949A JP2000111970A JP2000111970A JP2001292949A JP 2001292949 A JP2001292949 A JP 2001292949A JP 2000111970 A JP2000111970 A JP 2000111970A JP 2000111970 A JP2000111970 A JP 2000111970A JP 2001292949 A JP2001292949 A JP 2001292949A
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heating
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Yoshibumi Uchise
義文 内▲勢▼
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Hanshin Electric Co Ltd
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Hanshin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食器洗浄乾燥器において運転開始から全工程
を終了するまでの予想運転所要時間を運転開始の直後に
正確に演算する。 【解決手段】 洗浄庫内11への水の供給を制御する給水
弁14と、洗浄庫内11の水及び空気を加熱できるヒータ15
と、洗浄庫内11の水温と洗浄庫内11の庫内温度を検出で
きる温度センサ17を設ける。操作手段12に設けてある運
転開始指令手段を使用者が操作することによる運転開始
指令に伴い、温度センサ17を介して得られる温度情報に
基づきヒータ15による温度制御を行ないながら、洗浄行
程、すすぎ行程、乾燥行程を順次実行する。運転開始指
令操作が出されるに伴い、非運転時の洗浄庫内11の温度
と、過去の運転時に供給された水の水温に基づいて定め
られる過去水温と、ヒータ15の熱量と、ヒータ15の水に
対する熱交換係数及び洗浄庫内11の空気に対する熱交換
係数と、洗浄庫内11に給水する水量と、各行程での温度
制御をする目標温度とに基づき、洗浄行程開始から乾燥
行程終了までに要するであろう予想運転所要時間を演算
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄乾燥器の
運転開始時において当該運転開始時から運転終了までに
要するであろう予想運転所要時間を演算するための方
法、及びそうした機能を有する食器洗浄乾燥器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】庫内に収納した食器を自動的に洗浄、乾
燥する食器洗浄乾燥器は既に種々の機種が市場に供給さ
れている。そして、そうした装置の付加価値を高めるた
めの一つの工夫として、使用者が運転を指令してから自
動的に洗浄、乾燥が終わるまでの予想時間を適当な表示
手段に正確に表示したいとの要請がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既存の食器洗浄乾燥器
では、温度検出手段を用いて加熱手段による洗浄庫内の
水や空気の温度制御を行ないながら、一般には複数から
一つを選択できる「コース」と呼ばれる運転パターンに
従って洗浄やすすぎ、乾燥を行う時間を予め定めている
ものが多い。例えば図2は基本的なコース例を具体的数
値と共に示しており、「標準コース」、「念入コー
ス」、「快速コース」とそれぞれ呼ばれる三つの運転パ
ターンが挙げられている。標準コースでは洗浄行程は57
℃の水を用いて25分と予定されており、その後、排水、
再給水を伴う水すすぎ1分を少しの時間を置いて繰り返
し二回、続いて同様に排水、再給水を伴う湯すすぎを70
℃の水で15分行った後、排水し、庫内を70℃にして20分
保つことで乾燥行程とするというパターンになってい
る。対して、念入りコースでは水すすぎが三回に増え、
乾燥時間も30分となっており、逆に快速コースでは、最
初の洗浄行程と湯すすぎ行程を50℃の水で2分と短縮
し、乾燥時間も10分としている。
【0004】従って、こうした既定の運転パターンに基
づけば、庫内に供給される水の温度や庫内の空気の温度
は温度センサにより検出しているのであるから、運転開
始から終了に至るまでの所要時間は、単なる足し算でも
容易に算出できるかのように思われる。しかし、使用す
る水の温度や気温(洗浄庫内温度)は、季節変化や設置
環境によって大幅に異なり、加熱するにしても、水や庫
内温度が目標温度に達するまでの時間は大幅にばらつ
く。つまり、標準コースや念入りコースの洗浄行程で57
℃の水で25分洗浄するとは言っても、そもそもその時ご
とに異なる水温の水をこの目標温度57℃にまで加熱する
に要する時間は大きく異なるし、全く同様に、湯すすぎ
の時の目標温度に到達するまでに要する水の加熱時間
や、乾燥行程にて庫内温度が目標温度に達するまでの加
熱時間も大幅に変動し得る。結局、運転開始から終了ま
でに要する運転所要時間を正確に予想、把握する事は難
しいため、従来はせいぜい、標準気温、標準水温での所
要時間を説明書等に記載しておく等の手法しか採られて
いなかった。
【0005】もっとも、安易な演算方法としてなら、未
使用時の庫内の温度によりおおまかな季節判定を行な
い、夏、中間期、冬等の簡易な季節判定をしておき、さ
らに、洗浄に使用する水が給湯機により加温された湯で
あるのか水道水そのものの水であるのか等に基いておお
まかな時間予測をすることが考えられる。が、これだけ
では、やはり実際に掛かった実所要時間は、演算結果の
予想運転所要時間とは大きく異なってしまう。これを正
確に行おうとしても、毎回、実際に使用する水温は、運
転を開始して給水を行なった後でないと検出できないた
め、運転を開始する操作を行なった直後に運転所要時間
を予測することは原理的に不能である。
【0006】にもかかわらず、上述の簡易手法をあえて
採用し、予想運転所要時間ないし予想終了時刻を報知す
るようにすると、寧ろそれは、単に無意味になるばかり
か、使用者の誤解を招く元となり、故障とも誤認され兼
ねない。
【0007】本発明はこの点に鑑みて成されたもので、
運転開始から終了までに要するであろう予想運転所要時
間をなるべく正確に、かつ、使用者が運転開始操作を行
なった後、できるだけ速やかに演算し得るようにせんと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、上述したような食器洗浄乾燥器におい
て、運転開始指令操作がなされるに伴い、非運転時の洗
浄庫内の温度と、過去の運転時に供給された水の水温に
基づいて定められる過去水温と、加熱手段の熱量と、当
該加熱手段の水に対する熱交換係数、及び洗浄庫内の空
気に対する熱交換係数と、洗浄庫内に給水する水量と、
既述した洗浄、すすぎ、乾燥等から成る行程群の各行程
での温度制御をする目標温度とに基づき、上記洗浄行程
開始から上記乾燥行程終了までに要するであろう予想運
転所要時間を演算することを提案する。
【0009】本発明は装置としても規定でき、運転開始
指令操作が出されるに伴い、非運転時の洗浄庫内の温度
と、前回の運転時に供給された水の水温と、庫内に供給
された水や庫内の空気を加熱する加熱手段の熱量と、加
熱手段の水に対する熱交換係数、及び洗浄庫内の空気に
対する熱交換係数と、洗浄庫内に給水する水量と、上記
したと同様の各行程での温度制御をする目標温度とに基
づき、洗浄行程開始から乾燥行程終了までに要するであ
ろう予想運転所要時間を演算する手段を有する食器洗浄
乾燥器を提案する。
【0010】本発明の下位概念として望ましい構成は幾
つか有り、まず、演算が終了した時点で演算結果の予想
運転所要時間を表示器を介して報知するのは殆ど基本構
成に加えて良い程の下位概念であるが、特に、本発明を
適用する食器洗浄乾燥器に時計機能を備えさせれば、上
記した演算結果の予想運転所要時間と、運転開始指令操
作がなされた時の時刻とに基づき、運転終了予定時刻を
表示器を介して報知できる。
【0011】ここで、表示器は光学的手段を用いた可視
表示手段であっても良いし、音声報知手段を用いた音声
報知機能を有しても良く、従って当然、これら下位概念
の構成を共に有しても良い。
【0012】さらに、正しい値を求めるための演算上の
望ましい工夫としては。各回において運転開始に伴い検
出した庫内温度を記憶しておくようにし、前回の食器洗
浄乾燥器の使用による運転終了時から今回運転開始指令
がなされた時までに予め定められた時間を経過していな
い場合には、今回の演算に用いる庫内温度は、当該今回
の運転開始に伴う時の庫内温度ではなく、以前の最も近
い回においてその前の回の運転終了時からその回の運転
開始指令がなされた時までの経過時間が上記の予め定め
られた経過時間を経過していた回の運転開始指令に伴い
検出され、記憶された温度とすることを提案できる。
【0013】また、過去水温は直前の回において最初の
給水から水加熱に移る直前に検出した水温であっても良
いが、同じく補正関係の改良としては、各回において給
水から水加熱に移る直前に検出した水温を記憶してお
き、前回において給水から水加熱に移る直前に検出、記
憶した前回水温に対し、当該前回水温と前々回において
給水から水加熱に移る直前に検出、記憶した前々回水温
との差を予め定められた数で割った値を足した温度を過
去水温とすることや、あるいは、以前の複数回において
検出、記憶された水温の平均値を過去水温とすることを
提案できる。
【0014】さらに、加熱手段の水に対する熱交換係
数、及び空気に対する熱交換係数は、それぞれ初期値と
して予め定めておき、実際に運転した時に要した実運転
所要時間と、予測演算により求めた予想運転所要時間と
の差により、学習補正することも望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には本発明を適用した食器洗
浄乾燥器10の一実施形態が示されているが、本発明によ
る改良部分を除き、物的な構成それ自体は公知既存の食
器洗浄乾燥器におけると同様でよい。運転パターンも限
定的ではなく、予め定められた単一パターン(既定の単
一コース)しかなくても良いし、図2に示して既に説明
したような各コースを有するものでも良く、さらに細か
に分かれた、より多くのコースないしパターンを有して
いても良い。
【0016】操作手段12には詳しくは示していないが、
使用者が庫内に食器を入れた後、扉を閉じてから運転開
始を指令するためのスイッチ等の操作手段が設けられ
る。複数のコースが設定できる機種であるならば、使用
者が適当なコースを選んだ後。運転開始指令手段を操作
すると、一般にマイクロコンピュータを含んで構成され
る制御装置13が、これは公知の構成におけると同様、ま
ずは洗浄行程を開始して給水弁14を開き、庫内11に給水
を始めさせる。
【0017】庫内11の水位は水位センサ18で監視してお
き、水位センサ18が予め定められている水位になったこ
とを検出した時点で制御装置13は給水弁18を閉じ、給水
を終了する。
【0018】この時の水温は温度センサ17により検出
し、制御装置13に付属の図示しない記憶手段に記憶して
おく。本発明により各運転回毎に運転所要時間を演算す
るために用いる重要なデータの一つである水温は、この
ときの水温ではなく、後述するように過去水温であるた
め、次回以降にこのときの水温データを使用するべく、
記憶しておくのである。
【0019】次に、制御装置13は加熱手段として例えば
一般的な電気量―熱量変換タイプのヒータ15により、庫
内11に供給された水を加熱すると共に、洗浄装置、例え
ばその一部を構成するポンプ16を正転させ、庫内11の水
を庫内の望ましくは庫内上下に設けたブーメラン形状の
噴出部19,19に加圧して供給することで、庫内11に収め
られた食器(図示せず)の洗浄を開始する。このときの
水の加熱温度(目標温度)や洗浄時間は、既に説明した
ように、選択された運転パターンに応じて予め定められ
た温度及び時間である。
【0020】予定の洗浄時間が経過すると、制御装置13
はでヒータ15及びポンプ16の正転を止め、今度はポンプ
16を逆転させることで庫内の水を外に排出する。
【0021】次に、これも既に説明したように、水すす
ぎと湯すすぎの少なくとも一方または双方の行程を含む
すすぎ行程に入り、それぞれ選択された運転パターンに
従って予め定められている時間や回数に亘り、ポンプ16
を正転駆動する。湯すすぎの場合にはヒータ15により予
め定められている目標温度にまで水を加熱する。
【0022】すすぎ行程が終われば制御装置13はポンプ
16を逆転させて庫内11を排水した後に乾燥行程に移る。
このときには水は給水せずに、ヒータ16とファン21を駆
動して、温風で食器の乾燥を行なう。乾燥の方法として
は、既に図2に即して運転パターン例に関し説明したよ
うに、庫内温度を比較的低い高温(70℃度程度)で運転
パターンに従って予めさだめられた時間に亘り保つ方法
の外、庫内11の温度が予め定められた限界温度(例えば
90℃程度)になるまでヒータ16を駆動する方法もある。
ただし、一般にファン21の送風量は固定にしておくのが
普通であり、というよりも、送風量まで細かに調整する
必要は殆どない。なお、温度センサ17を図示のように水
が供給されたときには水に触れる所に設けておけば、当
該温度センサを水温検出センサとしても庫内11の空気の
温度検出センサとしても共用できる。もちろん、水温検
出用と庫内温度検出用とに別途設けても構わない。
【0023】一連の行程が終了すると、望ましくは制御
装置13に計時機能を設けておき、当該時点から時間の計
時を開始し、次回運転が開始された時にそれまでの経過
時間を記憶する。
【0024】しかるに、本発明では、使用者が操作手段
12に設けてある図示しない運転開始指令手段を操作する
ことで運転開始指令操作がなされるに伴い、その回に要
するであろう運転所要時間を予測演算する。
【0025】これに用いるデータは、基本的には、 (1)温度センサ17により検出される非運転時の洗浄庫内
の温度 (2)同じく温度センサ17により検出され、制御装置13に
付属の記憶手段に記憶されている過去の運転時に供給さ
れた水の水温に基づいて定められる過去水温T (3)ヒータ15(加熱手段15)の熱量 (4)当該ヒータ15の水に対する熱交換係数 (5)同じく当該ヒータ15の洗浄庫内の空気に対する熱交
換係数 (6)洗浄庫内に給水する水量 (7)各行程での温度制御をする目標温度 であり、運転パターンは予め定めておけるのであるか
ら、これらのデータ (1)〜(7) に基づくことで、それぞ
れの運転パターンに従い、洗浄行程開始から乾燥行程終
了までに要するであろう予想運転所要時間をかなり精度
よく演算することができる。
【0026】ここで、過去水温Tは、単純には直前の回
の運転開始に伴い給水がなされてから水加熱に移る直前
に検出、記憶した前回の水温データであって良い。しか
し、演算精度をさらに上げるための望ましい補正手法と
しては、制御装置13に付属の記憶領域に少なくとも前回
の水温と前々回の水温とを記憶しておける領域を設けて
おき、前回水温aに対し、当該前回水温aと、前々回に
おいてやはり給水から水加熱に移る直前に検出、記憶し
た前々回水温bとの差(a−b)を予め定められた数n(例
えばn=4)で割った値を足した温度(T=a+(a−b)/4)と
することが挙げられる。nは任意実験的に設定可能であ
るが、本発明者の実験例では上述のように4が適当であ
った。
【0027】実際、このような補正手法を取ると、今回
の実際の庫内供給水温により近い値が出るので、予想運
転所要時間の演算精度が高まる。既述のように、従来は
現在の水温を検出する手段がなく(と言うよりも、給水
完了時点でなければ現在の水温を検出できないことは既
に述べた)、かつ、過去水温を利用するという思想もな
かったため、精度の良い運転所要時間の予測が不能であ
った所、本発明によると、高精度な演算が可能となる。
この水温データTが揃えば、既存の適当なる関係式を用
い、そしてまた種々の予実験により求めて制御装置13に
付属の記憶領域に格納した対応データテーブル等を用い
ることにより、予想運転所要時間を求めること自体は当
業者に容易である。
【0028】なお、制御装置13にそれぞれ運転開始に伴
い給水がなされてから水加熱に移る直前に検出、記憶し
た以前の複数回分に亘る水温記憶領域を設けておいて、
それら複数回分の水温の平均値を今回使用する過去水温
Tとしても、相当程度に精度の高い運転所要時間の予測
演算が可能となる。
【0029】さらに、庫内温度についてであるが、これ
自体は運転開始指令の直後に捕らえることができるの
で、乾燥行程における予想所要時間はほぼ正確に求め得
るが、この庫内温度情報は、洗浄工程やすすぎ行程で水
の加熱を要する時にも、上記の用に本発明にて正確に捕
らえ得る水温データと共に用いることで、より正確な行
程所要時間を予測演算するに役立つ。しかし、前回の運
転が終了した時から余り時間が経っていない内に今回の
運転開始指令が出された場合、庫内温度は前回の最終工
程である乾燥行程における余熱のため、当該開始時に大
気温と大きな差がある場合も考えられる。
【0030】そこで望ましくは、既に述べたように、一
連の行程が終了したときから制御装置13に設けた計時機
能により当該運転終了時点からの時間を計測しておくよ
うにして、使用者により運転開始指令動作がなされた時
に前回運転終了時から予め定めた一定時間(十分に冷め
ているであろうと実験的に求められる時間)が経過して
いれば、その回に温度センサ17にて検出される温度を庫
内温度として使用し、そうではなくて、当該一定時間に
満たなかった場合には、今回の演算に用いる庫内温度
は、当該今回の運転開始に伴う時の庫内温度ではなく、
以前の最も近い回においてその前の回の運転終了時から
その回の運転開始指令がなされた時までの経過時間が当
該一定時間を経過していた回の運転開始指令に伴い検出
され、記憶された庫内温度とする。このためにはもちろ
ん、制御装置13に付属の記憶領域に適当回数に亘り運転
開始指令操作に伴って温度センサ17が検出した庫内温度
と、上記の判断基準に従って決定した庫内温度とを更新
可能に格納できるようにしておく。
【0031】加熱手段の水に対する熱交換係数、及び洗
浄庫内の空気に対する熱交換係数については、当初は予
め実験的に求めた値をそれぞれ初期値として定めること
になるが、各回毎に実際に運転した時に要した実所要時
間と、本発明に従う演算により求めた予想運転所要時間
との間に差が出た場合、その差により、これらの値を学
習補正し制御装置13に付属の記憶領域に記憶し、次回は
この値を用いるようにするとなお良い。
【0032】いずれにしても、上記のように、本発明に
よると、全工程終了までの予想運転所要時間を運転開始
の後、直ぐに演算でき、従って演算した時間を表示器に
直ちに表示できるため、使用者の利便性が大いに増す。
【0033】ここで、表示器は時間を可視表示する光学
表示器23等の可視表示手段であっても良いし、音声によ
り予想運転所要時間を告げるスピーカ22を含む音声報知
器等の音声報知手段であっても良く、両者双方を有して
いても良い。また、制御装置13に時計機能を含ませた場
合には、運転終了までに要する時間ではなくて、運転終
了の予測時刻を表示することもできる。制御装置13に時
計機能を含ませること自体は既に公知の技術である。
【0034】なお、上述の実施形態では、洗浄工程にお
いて洗剤を用いない方式を想定したが、もちろん、洗浄
工程で洗剤を手動ないし自動注入するための装置を有す
る食器洗浄乾燥器にも本発明は同様に適用できる。その
ために要する追加の時間は、本発明に従う演算手法を採
用した上で、時間加算的なデータの一つとして取り込む
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、食器洗浄乾燥器の運転
の開始時に全工程終了に要する予想運転所要時間ないし
運転終了予定時刻を従来に比し相当正確に演算でき、こ
れを直ちに表示すれば、使用者の使い勝手を向上した食
器洗浄乾燥器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な食器洗浄乾燥器の概略構成
図である。
【図2】食器洗浄乾燥器に設定されている運転コース例
ないし運転パターン例の説明図である。
【符号の説明】
10 食器洗浄乾燥器 11 洗浄庫内 12 操作手段 13 制御装置 14 給水弁 15 ヒータ(加熱手段) 16 ポンプ 17 温度センサ 18 水位センサ 19 噴出装置 22 スピーカ 23 光学表示器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄庫内への水の供給を制御する給水弁
    と、該洗浄庫内の水及び空気を加熱できる加熱手段と、
    該洗浄庫内の水温と洗浄庫内の庫内温度を検出できる温
    度検出手段を有し、使用者による運転開始指令操作に伴
    い、上記温度検出手段を介して得られる温度情報に基づ
    き上記加熱手段による温度制御を行ないながら、洗浄行
    程、すすぎ行程、乾燥行程を順次実行し、該洗浄庫内に
    収められている食器の自動洗浄乾燥を行なう食器洗浄乾
    燥器において、上記運転開始指令操作に伴う上記洗浄行
    程の開始から上記乾燥行程終了までに要するであろう予
    想運転所要時間を演算する方法であって;上記運転開始
    指令操作がなされるに伴い、非運転時の上記洗浄庫内の
    温度と、過去の運転時に供給された水の水温に基づいて
    定められる過去水温と、上記加熱手段の熱量と、該加熱
    手段の水に対する熱交換係数及び該洗浄庫内の空気に対
    する熱交換係数と、該洗浄庫内に給水する水量と、上記
    各行程での温度制御をする目標温度とに基づき、上記予
    想運転所要時間を演算すること;を特徴とする食器洗浄
    乾燥器の予想運転所要時間演算方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって;上記演算
    が終了した時点で該演算結果の上記予想運転所要時間を
    表示器を介して報知すること;を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって;上記食器
    洗浄乾燥器は時計機能を有し、上記演算結果の上記予想
    運転所要時間と、上記運転開始指令操作がなされた時の
    時刻とに基づき、運転終了予定時刻を表示器を介して報
    知すること;を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の方法であって;
    上記表示器は光学的手段を用いた可視表示手段であるこ
    と;を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の方法であって;
    上記表示器は音声報知手段を用いた音声報知機能を有す
    ること;を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法であって;各回にお
    いて運転開始に伴い検出した上記庫内温度を記憶してお
    くようにし、前回の食器洗浄乾燥器の使用による運転終
    了時から今回運転開始指令がなされた時までに予め定め
    られた時間を経過していない場合には、今回の上記演算
    に用いる上記庫内温度は、当該今回の運転開始に伴う時
    の庫内温度ではなく、以前の最も近い回においてその前
    の回の運転終了時からその回の運転開始指令がなされた
    時までの経過時間が上記予め定められた経過時間を経過
    していた回の運転開始指令に伴い検出され、記憶された
    庫内温度とすること;を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の方法であって;上記過去水温
    は、前回において給水から水加熱に移る直前に検出、記
    憶した前回水温に対し、該前回水温と前々回において給
    水から水加熱に移る直前に検出、記憶した前々回水温と
    の差を予め定められた数で割った値を足した温度とする
    こと;を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1の方法であって;上記過去水温
    は、以前の複数回において給水から水加熱に移る直前に
    検出、記憶した水温の平均値とすること;を特徴とする
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1の方法であって;上記加熱手段
    の水に対する上記熱交換係数、及び上記洗浄庫内の空気
    に対する上記熱交換係数は、それぞれ初期値として予め
    定めておき、実際に運転した時に要した実所要時間と、
    上記演算により求めた予想運転所要時間との差により、
    学習補正すること;を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 洗浄庫内への水の供給を制御する給水
    弁と、該洗浄庫内の水及び空気を加熱できる加熱手段
    と、該洗浄庫内の水温と洗浄庫内の庫内温度を検出でき
    る温度検出手段を有し、操作手段に設けてある運転開始
    指令手段を使用者が操作することによる運転開始指令に
    伴い、上記温度検出手段を介して得られる温度情報に基
    づき上記加熱手段による温度制御を行ないながら、洗浄
    行程、すすぎ行程、乾燥行程を順次実行し、該洗浄庫内
    に収められている食器の自動洗浄乾燥を行なう食器洗浄
    乾燥器であって;上記運転開始指令操作が出されるに伴
    い、非運転時の上記洗浄庫内の温度と、過去の運転時に
    供給された水の水温に基づいて定められる過去水温と、
    上記加熱手段の熱量と、該加熱手段の水に対する熱交換
    係数及び該洗浄庫内の空気に対する熱交換係数と、該洗
    浄庫内に給水する水量と、上記各行程での温度制御をす
    る目標温度とに基づき、上記洗浄行程開始から上記乾燥
    行程終了までに要するであろう予想運転所要時間を演算
    する手段を有すること;を特徴とする、予想運転所要時
    間の演算機能を有する食器洗浄乾燥器。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の食器洗浄乾燥器であ
    って;上記演算が終了した時点で該演算結果の上記予想
    運転所要時間を報知する表示器を有すること;を特徴と
    する食器洗浄乾燥器。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の食器洗浄乾燥器であ
    って;上記食器洗浄乾燥器は時計機能と,上記演算結果
    の予想運転所要時間と上記運転開始指令操作がなされた
    時の時刻とに基づき、運転終了予定時刻を算出する手段
    と,該算出された該運転終了予定時刻を表示する表示器
    とを有すること;を特徴とする食器洗浄乾燥器。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載の食器洗浄
    乾燥器であって;上記表示器は光学的手段を用いた可視
    表示手段であること;を特徴とする食器洗浄乾燥器。
  14. 【請求項14】 請求項11または12記載の食器洗浄
    乾燥器であって;上記表示器は音声報知手段を用いた音
    声報知機能を有すること;を特徴とする食器洗浄乾燥
    器。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の食器洗浄乾燥器であ
    って;各回において運転開始に伴い検出した上記庫内温
    度を記憶する記憶手段と,運転終了時から次の運転開始
    指令時までの経過時間を計時する手段とを有し;前回の
    食器洗浄乾燥器の使用による運転終了時から今回運転開
    始指令がなされた時までに予め定められた時間を経過し
    ていない場合には、今回の上記演算に用いる上記庫内温
    度は、当該今回の運転開始に伴う時の庫内温度ではな
    く、以前の最も近い回においてその前の回の運転終了時
    からその回の運転開始指令がなされた時までの経過時間
    が上記予め定められた経過時間を経過していた回の運転
    開始指令に伴い検出、記憶された庫内温度とすること;
    を特徴とする食器洗浄乾燥器。
  16. 【請求項16】 請求項10記載の食器洗浄乾燥器であ
    って;少なくとも前回及び前々回において給水から水加
    熱に移る直前に検出した水温を記憶しておく記憶手段を
    有し;上記過去水温は、前回において給水から水加熱に
    移る直前に検出、記憶した前回水温に対し、該前回水温
    と前々回において給水から水加熱に移る直前に検出、記
    憶した前々回水温との差を予め定められた数で割った値
    を足した温度とすること;を特徴とする食器洗浄乾燥
    器。
  17. 【請求項17】 請求項10記載の食器洗浄乾燥器であ
    って;少なくとも以前の複数回に亘り該複数回の各回に
    おいて給水から水加熱に移る直前に検出した水温を記憶
    しておく記憶手段を有し;上記過去水温は、該以前の複
    数回において給水から水加熱に移る直前に検出、記憶し
    た水温の平均値とすること;を特徴とする食器洗浄乾燥
    器。
  18. 【請求項18】 請求項10記載の食器洗浄乾燥器であ
    って;上記加熱手段の水に対する上記熱交換係数、及び
    上記洗浄庫内の空気に対する上記熱交換係数は、それぞ
    れ初期値として予め定めておき、実際に運転した時に要
    した実所要時間と、上記演算により求めた予想運転所要
    時間との差により、学習補正すること;を特徴とする食
    器洗浄乾燥器。
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