JP2001292923A - 移乗台付浴槽および浴室 - Google Patents

移乗台付浴槽および浴室

Info

Publication number
JP2001292923A
JP2001292923A JP2000109569A JP2000109569A JP2001292923A JP 2001292923 A JP2001292923 A JP 2001292923A JP 2000109569 A JP2000109569 A JP 2000109569A JP 2000109569 A JP2000109569 A JP 2000109569A JP 2001292923 A JP2001292923 A JP 2001292923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
transfer
transfer table
longitudinal direction
handrail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000109569A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiko Masakado
詠子 正角
Yoshinori Shinjo
義典 新城
Shunji Hosoda
俊二 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2000109569A priority Critical patent/JP2001292923A/ja
Publication of JP2001292923A publication Critical patent/JP2001292923A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】身体の左右の半身が麻痺しているような身体障
害者でも安心して入浴できる移乗台付浴槽および浴室を
提供すること。 【解決手段】複数の移乗台19,20と、複数の移乗台
19,20を両端に配設可能になされた浴槽11とから
なる移乗台付浴槽。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者や病人、
或いは身体の左右の片側が麻痺しているような身体障害
者が入浴する際に、入浴の補助として利用される移乗台
が設けられた移乗台付浴槽および浴室に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高齢者や病人などの体力のない人
が容易に浴槽に入ったり浴槽から出たりするために移乗
台を取り付けた移乗台付浴槽があり、例えば図24に示
したようなものがある(特開昭10−85152号公報
参照)。
【0003】図24(a)の入浴補助具付浴槽では、浴
槽1の長手方向の一端部1aに中空ボード6が入浴補助
具として設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一端部
にしか移乗台がないと、身体の左右の半身片側が麻痺し
ているような身体障害者が入浴する場合、麻痺していな
い側(以下、「健側」とする)で身体を支えつつ移乗台
に腰掛けて浴槽に容易に入ることができるものの、浴槽
から出るときには麻痺側から出なければならなくなり、
使用に不安感を募らせてしまう虞があった。
【0005】以下、詳細な説明を図24を用いて説明す
る。
【0006】図24(a)の入浴補助具付浴槽では、浴
槽1の側壁2,2の上縁部にフランジ部3,3及び段差
面4,4が設けられ、浴槽1の長手方向の一端部1aに
係合溝5が設けられていると共に、一端部1aに中空ボ
ード6が入浴補助具として設置されている。この中空ボ
ード6は下面の両側及び後部に図24(b)に示したよ
うな突起7,7及び8がそれぞれ設けられている。そし
て、突起7,7をフランジ部3,3の外側に配設し、突
起8を係合溝5に係合させることにより、補助具として
の中空ボード6が水平方向に移動しないように端部1a
上に載置している。
【0007】また、図25,26に示した入浴補助具付
浴槽では、浴槽1の長手方向の中央部に側壁2,2上に
中空ボード9の両端部を載置すると共に、両端部下面に
突設した支え棒10で中空ボード9の両端部を側壁2,
2に強固に固定した構造が開示されている。
【0008】しかしながら、身体の左右の片側が麻痺し
ているような身体障害者が入浴する場合、麻痺していな
い側の手や足で身体を支えながら浴槽1内に入ったり、
浴槽から出たりする。このため、図24(a)に開示さ
れた入浴補助具付浴槽では、身体の左側が麻痺している
ような身体障害者が利用しようとしても、左側の手で中
空ボード6を支えることができず、中空ボード6を利用
することができないものであった。
【0009】また、図25,26に示したような入浴補
助具付浴槽では、支え棒10による固定が強固であるた
め、身体の左右の片側が麻痺しているような身体障害者
では中空ボード9を側壁2,2から取り外して移動する
ことは困難であった。
【0010】そこで、この発明は、身体の左右の半身が
麻痺しているような身体障害者でも安心して入浴できる
移乗台付浴槽および浴室を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明の移乗台付浴槽は、複数の移乗台
と、前記複数の移乗台を両端に配設可能になされた浴槽
とからなることを特徴とする。
【0012】また、請求項2の発明の移乗台付浴槽は、
請求項1に記載の移乗台付浴槽において、前記浴槽の長
手方向中央部に、上下に延びる縦手摺が配置されたこと
を特徴とする。
【0013】更に、請求項3の発明の移乗台付浴槽は、
請求項1又は2に記載の移乗台付浴槽において、前記浴
槽の一端に複数の移乗台を配設可能にしたことを特徴と
する。
【0014】また、請求項4の発明の移乗台付浴槽は、
請求項1〜3のいずれか一つに記載の移乗台付浴槽にお
いて、前記浴槽は、側壁の上縁部内側に上端面より一段
低い段差面が設けられ、前記段差面に移乗台を載置可能
になされているとともに、前記移乗台の上面と前記側壁
の上端面とが面一になるように形成されていることを特
徴とする。
【0015】請求項5の発明の浴室は、複数の移乗台と
前記複数の移乗台を両端に配設可能になされた浴槽とか
らなる移乗台付浴槽と、前記移乗台付浴槽外の洗い場に
設けられた水栓と、前記移乗台付浴槽の長手方向略中央
部に配置された縦手摺とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態1】以下、この発明の実施の形態1
を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る移乗台
付浴槽を備えた設備ユニットを示す一部切欠斜視図であ
る。図2(b)は図2(a)におけるA−A断面図であ
る。
【0017】設備ユニットAは、図示しないボックスラ
ーメン構造を有する鉄骨製建物ユニット構造体内に防水
パンBPを設置し、防水パンBPの周縁に複数の壁パネ
ルPを立設し、壁パネルPの上端に天井パネルUPを架
設したユニット式のものである。
【0018】設備ユニットAの側面の一部には、出入り
口A1が設けられており、出入り口A1の四辺には縦枠
と横枠とからなる枠体(図示せず)が設けられ、枠体内
部に引戸や折戸などの扉が設けられるようになってい
る。
【0019】防水パンBPには、平面視長方形状の浴槽
載置部BP1と洗い場BP2とが一体に形成されてい
る。浴槽載置部BP1は洗い場BP2から一段落とし込
まれ、上方には浴槽11と浴槽11のかまち面と面一に
なるようにバスボードBが載置されている。
【0020】洗い場52に臨む浴槽11の外部近傍の矢
印Baで示した壁パネルPには、下から順にバスボード
Bと同じ高さの着座可能なカウンタC、洗体洗髪用の水
栓S、U字状の手摺T1が取り付けられていると共に、
手摺T1の内側に位置する鏡Mが取り付けられている。
【0021】また、出入り口A1から浴槽11に向かっ
て左側の壁パネルPには、出入り口A1から浴槽11に
かけて直線状の横手摺T2が設けられている。更に、出
入り口A1から浴槽11に向かって右側の壁パネルPに
は、出入り口A1からカウンタCや水栓Sにかけて平面
視L字状の横手摺T3が設けられている。
【0022】次に、本発明の要部である浴槽について説
明する。
【0023】図1の浴槽11は、図2(a)に示したよ
うに左右の側壁12,13と、側壁12,13の長手方
向の両端部に連設された端側壁14,15と、底壁16
を有する。
【0024】この側壁12,13及び端側壁14,15
の上縁部の内側には、一段低い段差面17が設けられて
いる。また、側壁12,13及び端側壁14,15の上
縁部の外側には、段差面17を設けることにより、段差
面17の外側縁に沿って上方に延びる上外側壁部(フラ
ンジ)18が形成されている。
【0025】この浴槽11の長手方向の両端部上には、
使用者が着座可能な中空で軽量の移乗台19,20がそ
れぞれ配設されている。この移乗台19の3辺は側壁1
2,13及び端側壁14の段差面17上に載置され、
又、移乗台20の3辺は側壁12,13及び端側壁15
の段差面17上に載置されている。しかも、移乗台1
9,20の上面は、図2(a),(b)に示したよう
に、上外側壁部18の上端面と面一に設けられている。
【0026】この移乗台19,20は、図3に示したよ
うに、ツマミ部21aを有するネジ(係止手段)21で
側壁12,13に着脱可能に固定する事ができる。即
ち、移乗台19,20の左右方向の端部に挿通孔22を
設けると共に、側壁12,13に段差面17に開口する
ネジ穴23を設けて、挿通孔22に挿通したネジ21を
係止部としてのネジ穴23に螺着することで、移乗台1
9,20を側壁12,13に容易に固定できる。一方、
ネジ21をネジ穴23から外すことで、移乗台19,2
0を側壁12,13から容易に外すことができる。
【0027】また、移乗台19には長手方向(浴槽11
の巾方向)に延びる手摺24が壁パネルP側の側部に沿
って設けられ、移乗台20には壁パネルP側に沿う側の
縁部に位置して手摺25と26が設けられている。
【0028】また、上述した浴槽11を図1に示すよう
に浴室33に設置した場合、図5に示したように浴室3
3の長手方向の側方には壁パネルPの内壁33aが設け
られる。そして、この内壁33aには、図5に示したよ
うに水平な通常手摺34が設けられている。
【0029】次に、この様な構成の移乗台付浴槽の作用
を説明する。
【0030】上述した構成では、身体障害者や老人等の
使用者Mは出入り口A1から浴室33内に対して出入り
する。そして、右側が麻痺している身体障害者は、浴槽
11に入る場合、左手を利用して手摺T2を掴みながら
浴槽11まで移動する。そして、左手を利用して移乗台
19の手摺24を掴んで浴槽11に入る。
【0031】一方、浴槽11から出る場合には、移乗台
20を左手で掴んで立ち上がった後、移乗台20の手摺
25,26を利用して浴槽11から出る。この後、カウ
ンタCに腰掛けることもできる。また、浴槽11から出
て浴室33から出る場合、左手を利用して手摺T1,T
3を掴みながら出入り口A1まで移動する。
【0032】また、これとは逆に左側が麻痺している身
体障害者は、浴槽11に入る場合、右手を利用して手摺
T3,T1を掴みながら浴槽11まで移動する。この
際、浴槽11に至る前に疲れた場合には、カウンタCに
腰掛けることもできる。そして、右手を利用して移乗台
20の手摺25,26を掴んで浴槽11に入る。
【0033】一方、浴槽11から出る場合には、移乗台
19を右手で掴んで立ち上がった後、移乗台19の手摺
24を利用して浴槽11から出る。また、浴槽11から
出て浴室33から出る場合、右手を利用して手摺T2を
掴みながら出入り口A1まで移動する。
【0034】更に、移乗台19,20を浴槽11の長手
方向両端部に固定した状態では、身体障害者や老人等の
使用者Mは移乗台19の手摺24や移乗台20の手摺2
5,26等を利用して、浴槽11内に入ったり、浴槽1
1から出たりすることができる。しかも、浴槽11の上
面と移乗台19,20の上面とが面一であるので、使用
者Mは移乗台20に図5の如く座った状態で浴槽11内
に入ったり或いは浴槽11から出たりするのをスムーズ
に行うことができ、又同様に使用者Mは移乗台19を利
用して浴槽11内に入ったり或いは浴槽11から出たり
するのをスムーズに行うことができる。
【0035】また、身体の片側例えば左側が麻痺してい
る身体障害者等の使用者Mでも、麻痺していない側の手
を利用して係止手段であるネジ21を操作して、移乗台
19,20を麻痺していない側の手を利用可能な位置に
容易に移動設置できる。
【0036】また、ネジ21は、ツマミ部21aが掴み
やすいように蝶ナットのツマミ部と同じ形状に形成され
ているので、ツマミ部21aを滑ることなしに容易に操
作できる。従って、ネジ21のネジ穴23への螺着や、
ネジ21のネジ穴23からの取り外しが容易である。こ
の結果、移乗台19,20の側壁12,13への固定及
びその解除が容易である。
【0037】そして、ネジ21をネジ穴23から外すこ
とで、移乗台19,20を浴槽11の長手方向に矢印2
7で示したように移動させることができる。この場合、
手摺付の移乗台19,20を浴槽11の長手方向の端部
の一方に配設することもできる。尚、この場合、身体の
片側、例えば左側が麻痺している身体障害者等の使用者
Mは、麻痺していない側の右手を利用して係止手段であ
るネジ21を操作して、移乗台20を麻痺していない側
の右手を利用可能な位置に容易に移動設置できる。
【0038】また、ネジ穴23を側壁12,13に沿っ
て複数間隔を置いて設けておくことで、移乗台19,2
0を浴槽11の長手方向に移動させてネジ21で固定で
きる。
【0039】更に、健常な家族が使用する場合、移乗台
19,20を浴槽11から取り外すことで、浴槽11を
広々と使用できる。 (変形例1)図4,図5は、係止手段の他の例を示した
もので、移乗台19,20の左右方向(長手方向)の端
部に左右に延びるスリット(長孔)28を形成し、この
スリット28に移動調整式の係止具29を係止手段とし
てを取り付けた例を示したものである。この係止具29
は、スリット28を貫通する支持軸30と、支持軸30
の下端部に一体に設けられたゴムや軟質の合成樹脂等か
らなる摩擦係止部材31と、支持軸30の上端部に螺着
された操作ネジ32を有する。
【0040】この構成によれば、操作ネジ32を緩め
て、操作ネジ32の頭部32aと摩擦部材31との間隔
を開くことで、係止具29をスリット28の長手方向に
移動させることができる。従って、摩擦係止部材31を
側壁12,13に押しつけた状態で、操作ネジ32を締
め付けることで、摩擦係止部材31が側壁12,13に
摩擦係止される。一方、操作ネジ32を緩めて、摩擦係
止部材31を側壁12,13から離すことで、摩擦係止
部材31の摩擦係止状態を解除して、移動台19,20
を浴槽11の長手方向に容易に移動させることができ
る。
【0041】
【発明の実施の形態2】また、図6は発明の実施の形態
2を示したものである。この発明の実施の形態2は、図
1の実施の形態1に加えて、浴槽11の側壁12の長手
方向の中央部に上下に延びる縦手摺37を着脱可能に設
けた例を示したものである。
【0042】この縦手摺37を側壁12に設けるため
に、図7(a)に示したように側壁12に手摺用の深い
凹部39と蓋体用の浅い凹部40を隣接して設けると共
に、通常は凹部39を蝶番41で回動可能な蓋体42で
通常は閉成しておく。そして、使用時には図7(b)の
如く蓋体42を開いて、開いた蓋体42を凹部40に配
設し、蓋体42の上面と底壁16の上面とを面一にし、
身体障害者の障害となる凹凸ができないようにする。そ
して、凹部39に縦手摺37の下端部を挿入嵌合する。
また、縦手摺37の上端部には上下に進退動する軸部材
43を抜け外れ不能に保持させると共に、軸部材43の
上端には当接板43aを一体に設ける。そして、この軸
部材43及び当接板43aをこの当接板43aと縦手摺
37の上端との間に介装したコイルスプリング44で上
方に付勢することにより、当接板43aを浴室33の天
井45に当接させる様にする。
【0043】この様な構成の機能を説明する。
【0044】図6に示すように浴室内において、右麻痺
の浴室利用者が水栓Sにより洗体,洗髪等を行った後、
浴槽11に入る場合、身体をねじって左手で縦手摺37
を掴み、立ち上がる。この後、浴室利用者は、縦手摺3
7を握りつつ移乗台19に腰掛ける。この腰掛けた状態
で浴室利用者は、浴槽11の側壁を跨いで浴槽11に入
る。
【0045】尚、縦手摺37がない場合、浴室利用者は
左手で手摺T1を掴み立ち上がることになる。しかし、
この場合、浴槽利用者は、浴槽に対して側方を向いた状
態であり、移乗台19に対しては背を向けた状態とな
る。この体勢では浴室利用者から移乗台19や20まで
の移動距離が長くなる場合があるので、移乗台19又は
20までの移動が不安となる。
【0046】また、浴室利用者が、浴槽11から出ると
きには縦手摺37を掴んで立ち上がり、移乗台20及び
浴槽11のかまちに腰掛けた後、浴槽11の側壁を跨い
で浴槽11から出る。この後、手摺T1,T3を左手で
掴んで浴室の出入り口A1まで移動する。 (変形例1)この縦手摺37の下端部を浴槽11の側壁
12に取り付ける場合、この側壁12の凹部39に単に
嵌合する構成としているが、必ずしもこれに限定される
ものではない。例えば、図8(a)に示したように凹部
39に雌ネジ部39aを設け、縦手摺37の下端部に雄
ネジ部37aを設け、この雄ネジ部37aを雌ネジ部3
9aに螺着して、縦手摺37の下端部を底壁16に固定
するようにしても良い。 (変形例2)また、図8(b)に示したように凹部39
に雌ネジ部39aを設け、縦手摺37の下端部に雄ネジ
部46aが設けられたリングネジ46を回転自在に保持
させ、この雄ネジ部46aを雌ネジ部39aに螺着し
て、縦手摺37の下端部を底壁16に固定するようにし
ても良い。
【0047】
【発明の実施の形態3】また、発明の実施の形態1の浴
槽1に設けた段差面17及び上述した係止手段に代え
て、図9に示したように、端側壁14,15の内側に段
差面14a,15aを形成すると共に、側壁12の長手
方向両端部に内側面及び上端面に開放する係合凹部12
a,12b及び12c,12dを隣接して係止部として
形成し、側壁13の長手方向両端部に内側面及び上端面
に開放する係合凹部13a,13b及び13c,13d
を隣接して係止部として形成する。そして、浴槽11の
端をそれぞれに2枚の移乗台47を載置できるようにな
っている。
【0048】係合凹部12a,13aは、それぞれ同じ
大きさ形状に形成されて対向していると共に、底面が段
差面14aに同一面で連設されている。係合凹部12
c,13cは、それぞれ同じ大きさ形状に形成されて対
向していると共に、底面が段差面15aに同一面で連設
されている。また、係合凹部12b,13b同士及び1
2d,13d同士も、それぞれ同じ大きさ形状に形成さ
れて対向している。
【0049】この様な浴槽1には、図10に示した板状
で中空の移乗台47を用いる。この移乗台47は、風呂
蓋等が用いられる。そして、移乗台47の長手方向両端
部には係合凹部12a〜12d又13a〜13dに係合
し得る係合凸部47a,47bが形成されている。
【0050】この移乗台47は、例えば図11(a)の
如く、係合凸部47a,47bを浴槽1の長手方向の一
端部にある係合凹部12a,13aにそれぞれ係合させ
ると共に、一側部を段差面14a上に当接させて、水平
方向への移動を阻止するように係止させると共に、上面
を側壁12,13及び端側壁14の上面と同一面として
使用する。 (変形例1)また、図11(b)の如く移乗台47に隣
接して他の移乗台47を配設し、この移乗台47の係合
凸部47a,47bを浴槽1の長手方向の一端部にある
12b,13bにそれぞれ係合させて、水平方向への移
動を阻止するように係止させると共に、移乗台47,4
7の上面を側壁12,13の上面と同一面として使用し
ても良い。 (変形例2)更に、図11(a)の移乗台47の配置に
加えて他の移乗台47を図11(c)の如く浴槽1の他
端部に配設し、この移乗台47の係合凸部47a,47
bを浴槽1の長手方向の他端部にある12c,13cに
それぞれ係合させると共に、一側部を段差面15a上に
当接させて、水平方向への移動を阻止するように系止さ
せると共に、上面を側壁12,13及び端側壁15の上
面と同一面として使用しても良い。
【0051】この構成によれば、移乗47台が水平方向
に移動するのを簡単な構造で容易に実現でき、又、片側
が麻痺している身体障害者でも移乗台47の浴槽に対す
る着脱を容易に行うことができる。また、図11(b)
に示すように浴槽11の一端に2枚の移乗台47を配設
して面積を大きくすることで、膝の曲がりにくい入浴者
であっても安心して腰掛けることができる。
【0052】
【発明の実施の形態4】更に、図12〜図15は、発明
の実施の形態4を示したものである。本実施の形態は、
図1の浴槽1の側壁12,13の長手方向両端部及びそ
の近傍に内面に開口する複数の係止穴48を係止部とし
て形成すると共に、移乗台19の長手方向両端部近傍に
長手方向に延びるスリット49を形成し、このスリット
49に対応して移乗台19の下面に係止手段50を取り
付けた例を示したものである。
【0053】この係止手段50は、移乗台19の長手方
向両端部近傍の下面に固定した保持部材51と、移乗台
19の長手方向に進退移動可能且つ保持部材51の端部
から出没自在に保持部材51に保持された係止ピン52
と、係止ピン52と一体に設けられ且つスリット49内
に配設された操作ツマミ53を有する。
【0054】この構成によれば、図14(a),(b)
の如く移乗台19を浴槽1の長手方向の端部上に配設し
て、移乗台19の長手方向両端部を段差面17上に載置
すると共に、操作ツマミ53を操作して係止ピン52を
図15の如く係止穴48に挿入係合させることで、移乗
台19が水平方向に移動したり、浴槽1の上方に動いた
りするのを容易に防止できる。また、係止ピン52を係
止穴48から外すことにより、移乗台19を浴槽1から
容易に取り外せるようにできる。
【0055】また、この様な移乗台19は、図16
(a),(b)の如く浴槽1の長手方向の一端部側にお
いて2枚隣接して配設しても良いし、又、図17
(a),(b)の如く浴槽1の長手方向の両端部側にそ
れぞれ配設しても良い。
【0056】
【発明の実施の形態5】また、図18〜図23は、発明
の実施の形態5を示したものである。この図18
(a),(b)では、浴槽1の側壁12,13の内面上
部に長手方向に水平に延びる手摺54を設けていると共
に、側壁12,13の長手方向両端部及びその近傍に図
18(b)の如く係止穴55,56からなる係止部L
1,L2及び係止部L3,L4を設けている。また、こ
の係止部L1,L2及び係止部L3,L4等には図19
に示したようL字状の移乗板57が取り付けられる。
【0057】この移乗板57は、天板部57aと、天板
部57aの一側部に下方に向けて連設した巾狭の背凭れ
板部57bからL字状に形成されている。そして、天板
部57a及び背凭れ板部57bの長手方向両端部には図
13,図15に示したスリット49及び係止手段50を
設ける。
【0058】この構成により、例えば移乗板57を図2
0(a),(b)の如く浴槽1の長手方向の一端部上に
配設して、図15と同様にして上下の係止手段50,5
0の係止ピン52,52を図21(a)の如く係止部L
1の係止穴55,56(図21(b)参照)に嵌合挿入
することにより、移乗板57が水平方向及び上下に移動
しないように係止することができる。この構成により、
使用者は浴槽1内で背凭れ板部57bによりかかること
ができる。 (変形例1)また、この様な移乗台57は、図22
(a),(b)の如く浴槽1の長手方向の一端部側にお
いて2枚隣接して配設しても良い。この場合、左右の手
摺54,54に対応する移乗台57の背凭れ板部57b
は、手摺54,54間に配設されることになる。 (変形例2)更に、2つの移乗台57,57を図17
(a),(b)の如く浴槽1の長手方向の両端部側にそ
れぞれ配設して、背凭れ板部57b,57bを対向させ
る様にしても良い。この配置により使用者は、一方の背
凭れ板部57bに背中を当てると共に、他方の背凭れ板
部57bに足を当てて、背中を一方の背凭れ板部57b
に固定する様にする。この配置により片側が麻痺してい
る身体障害者が利用しても、麻痺していない側の足で突
っ張ることにより、溺れるのを未然に防ぐことができ
る。また、この配置は健常者が利用することもできる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
移乗台付浴槽は、複数の移乗台と、前記複数の移乗台を
両端に配設可能になされた浴槽とからなる構成としたの
で、身体の左右の半身が麻痺しているような身体障害者
でも安心して入浴できる。
【0060】また、請求項2の発明の移乗台付浴槽は、
請求項1に記載の移乗台付浴槽において、前記浴槽の長
手方向中央部に、上下に延びる縦手摺が配置された構成
としたので、身体の片側が麻痺している身体障害者は、
麻痺していない側の手を利用して縦手摺を掴み、身体の
向きを変えたりする事ができる。これにより、浴槽を利
用後に、浴槽から出易い向きに身体の向きを変えて、麻
痺していない手を利用できる。
【0061】更に、請求項3の発明の移乗台付浴槽は、
請求項1又は2に記載の移乗台付浴槽において、前記浴
槽の一端に複数の移乗台を配設可能にしたので、広い面
積の移乗台として浴槽への出入りを容易に行うことがで
きる。
【0062】また、請求項4の発明の移乗台付浴槽は、
請求項1〜3のいずれか一つに記載の移乗台付浴槽にお
いて、前記浴槽は、側壁の上縁部内側に上端面より一段
低い段差面が設けられ、前記段差面に移乗台を載置可能
になされているとともに、前記移乗台の上面と前記側壁
の上端面とが面一になるように形成されているので、浴
槽の上面と移乗台の上面とが面一であるので、移乗台に
座った状態で浴槽内に入ったり或いは浴槽から出たりす
るのをスムーズに行うことができる。
【0063】請求項5の発明の浴室は、複数の移乗台と
前記複数の移乗台を両端に配設可能になされた浴槽とか
らなる移乗台付浴槽と、前記移乗台付浴槽外の洗い場に
設けられた水栓と、前記移乗台付浴槽の長手方向略中央
部に配置された縦手摺とを備える構成としたので、身体
の片側が麻痺している身体障害者は、水栓を利用してい
ても麻痺していない側の手を利用して縦手摺を掴み、水
栓と浴槽との間で身体の向きを変えて浴槽側に移動する
事ができる。これにより、水栓を利用後に、浴槽に入り
易い向きに身体の向きを変えて、麻痺していない手を利
用して浴槽に入ることができる。また、浴槽に入ってい
る状態において浴槽から出て水栓を利用する場合でも、
麻痺していない側の手を利用して縦手摺を掴んで浴槽か
ら出て、水栓まで移動して水栓を利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る浴槽が設けられた設備ユニット
の一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図2】(a)は図1の浴槽の概略斜視図、(b)は
(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の移乗台の固定具の一例を示す要部断面図
である。
【図4】(a)は図1の移乗台の固定具の他の例を示す
主要平面図、(b)は(a)の主要平面図である。
【図5】変形例1の係止手段の他の例を示す斜視図であ
る。
【図6】この発明に係る浴槽の実施の形態2を示す斜視
図である。
【図7】(a)は図6の身障者用縦手摺の浴槽側取付部
の断面図、(b)は図6の身障者用縦手摺の取付例を示
す断面図である。
【図8】(a)は図7の身障者用縦手摺の浴槽側への取
付の他の例を示す断面図、(b)は(a)の身障者用縦
手摺の浴槽側への取付の他の例を示す断面図である。
【図9】この発明に係る浴槽の実施の形態3を示す平面
図である。
【図10】図9の浴槽に用いる移動台の斜視図である。
【図11】(a)は図9の浴槽に図10の移動台を配置
した例を示す平面図、(b)は図9の浴槽に図10の移
動台を配置した他の例を示す平面図、(c)は図9の浴
槽に図10の移動台を配置した他の例を示す平面図であ
る。
【図12】(a)はこの発明に係る浴槽の実施の形態4
を示す平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図
である。
【図13】図12の浴槽に用いる移動台の斜視図であ
る。
【図14】(a)は図12の浴槽に図13の移動台を配
置した例を示す平面図、(b)は(a)のC−C線に沿
う断面図である。
【図15】図14(b)のD−D線に沿う断面図であ
る。
【図16】(a)は図12の浴槽に図13の移動台を配
置した他の例を示す平面図、(b)は(a)のE−E線
に沿う断面図である。
【図17】(a)は図12の浴槽に図13の移動台を配
置した他の例を示す平面図、(b)は(a)のF−F線
に沿う断面図である。
【図18】(a)はこの発明に係る浴槽の実施の形態5
を示す平面図、(b)は(a)のG−G線に沿う断面図
である。
【図19】図18の浴槽に用いる移動台の斜視図であ
る。
【図20】(a)は図18の浴槽に図19の移動台を配
置した例を示す平面図、(b)は(a)のH−H線に沿
う断面図である。
【図21】(a)は図20(b)のI−I線に沿う断面
図、(b)は(a)のJ−J線に沿う断面図である。
【図22】(a)は図18の浴槽に図19の移動台を配
置した他の例を示す平面図、(b)は(a)のK−K線
に沿う断面図である。
【図23】(a)は図18の浴槽に図19の移動台を配
置した他の例を示す平面図、(b)は(a)のL−L線
に沿う断面図である。
【図24】(a)は従来の移動台を有する浴槽の一例を
示す斜視図、(b)は(a)の中空ボードの下面図であ
る。
【図25】図24の移動台の使用例を示す断面図であ
る。
【図26】従来の移動台を有する浴槽の他の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1・・・浴槽 12,13・・・側壁 12a〜12d、13a〜13d・・・係合凹部 17・・・段差面 19,20・・・移乗台 21・・・ネジ(係止手段) 29・・・係止具(係止手段) 37・・・縦手摺 47・・・移乗台 47a,47b・・・係合凸部 48,55,56・・・係止穴 52・・・係止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D032 AA07 DA07 4C094 AA01 BA21 BB10 CC05 CC09 DD11 GG02 GG14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移乗台と、前記複数の移乗台を両
    端に配設可能になされた浴槽とからなることを特徴とす
    る移乗台付浴槽。
  2. 【請求項2】 前記浴槽の長手方向略中央部に、上下に
    延びる縦手摺が配置されたことを特徴とする請求項1に
    記載の移乗台付浴槽。
  3. 【請求項3】 前記浴槽の一端に複数の移乗台を配設可
    能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の移乗
    台付浴槽。
  4. 【請求項4】 前記浴槽は、側壁の上縁部内側に上端面
    より一段低い段差面が設けられ、前記段差面に移乗台を
    載置可能になされているとともに、 前記移乗台の上面と前記側壁の上端面とが面一になるよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載の移乗台付浴槽。
  5. 【請求項5】複数の移乗台と前記複数の移乗台を両端に
    配設可能になされた浴槽とからなる移乗台付浴槽と、前
    記移乗台付浴槽外の洗い場に設けられた水栓と、前記移
    乗台付浴槽の長手方向略中央部に配置された縦手摺とを
    備えることを特徴とする浴室。
JP2000109569A 2000-04-11 2000-04-11 移乗台付浴槽および浴室 Withdrawn JP2001292923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109569A JP2001292923A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 移乗台付浴槽および浴室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109569A JP2001292923A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 移乗台付浴槽および浴室

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001292923A true JP2001292923A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18622243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000109569A Withdrawn JP2001292923A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 移乗台付浴槽および浴室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001292923A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263231A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sekisui Home Techno Kk 浴槽
JP2013078478A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Debero:Kk 介護用浴槽
JP2013179989A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Toto Ltd 浴室
JP2016187581A (ja) * 2016-06-23 2016-11-04 Toto株式会社 浴室
JP2017051254A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 積水ホームテクノ株式会社 浴室用天板付台
JP2017119011A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社Lixil 浴槽
JP2017119003A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社Lixil 浴槽装置
JP2017217421A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社Lixil 浴槽装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263231A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sekisui Home Techno Kk 浴槽
JP2013078478A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Debero:Kk 介護用浴槽
JP2013179989A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Toto Ltd 浴室
JP2017051254A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 積水ホームテクノ株式会社 浴室用天板付台
JP2017119011A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社Lixil 浴槽
JP2017119003A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社Lixil 浴槽装置
JP2017217421A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社Lixil 浴槽装置
JP7171159B2 (ja) 2016-06-10 2022-11-15 株式会社Lixil 浴槽装置
JP2016187581A (ja) * 2016-06-23 2016-11-04 Toto株式会社 浴室

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001292923A (ja) 移乗台付浴槽および浴室
JP2834350B2 (ja) 浴槽可動浴室ユニット
JP2001329702A (ja) 手すり付き浴室構造
JP4636776B2 (ja) 浴室構造
JP3794445B2 (ja) サニタリールーム
JP5150693B2 (ja) 浴室構造
JP4102049B2 (ja) 浴室構造
JP2014066011A (ja) 浴室ユニット
JP2531163Y2 (ja) 浴 室
JP4102097B2 (ja) 浴室
JP2557813Y2 (ja) 浴室におけるポールの設置構造
KR940002065Y1 (ko) 욕조용 목욕 깔판
JP2599689Y2 (ja) バスルームユニット
JP2003250713A (ja) 浴室構造
JP3059758U (ja) 介護用浴槽
JP6127109B2 (ja) ユニットシステム
JP2001198042A (ja) バスルーム構造
JP2570040Y2 (ja) 要介護者用ユニットバス
JP5827201B2 (ja) ユニットシステム
JP5322291B2 (ja) 浴室
JPH05111439A (ja) 車椅子用洗面化粧台
JP2588260Y2 (ja) バスルームユニット
JP2007296302A (ja) 手すり付き浴槽用踏み段
JPH09144087A (ja) スライド式シャワーフック装置
JPH1057264A (ja) 浴室用移乗台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070111

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070724