JP2001291480A - 回転陽極型x線管 - Google Patents

回転陽極型x線管

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JP2001291480A
JP2001291480A JP2000103287A JP2000103287A JP2001291480A JP 2001291480 A JP2001291480 A JP 2001291480A JP 2000103287 A JP2000103287 A JP 2000103287A JP 2000103287 A JP2000103287 A JP 2000103287A JP 2001291480 A JP2001291480 A JP 2001291480A
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JP
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rotating body
rotating
anode
ray tube
revolving
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JP2000103287A
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Hideo Abu
秀郎 阿武
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亙って安定した回転バランスが維持さ
れる回転陽極型X線管を提供すること。 【解決手段】 X線を発生する陽極ターゲット13が設
けられた回転陽極12と、この回転陽極12が固定され
た支持用シャフト14と、この支持用シャフト14が連
結された第1回転体16と、この第1回転体16の外周
面に第1回転体16と同軸的に接合された第2回転体1
7と、第1回転体16および第2回転体17の内側に配
置された固定体21とを具備した回転陽極型X線管にお
いて、第2回転体17の外周面に、第2回転体17より
も熱膨張率が小さい材料の変形防止リング18を接合し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療用診断装置
などに使用される回転陽極型X線管に関する。
【0002】
【従来の技術】回転陽極型X線管は、陽極ターゲットが
設けられた円盤状回転陽極、および、円盤状回転陽極を
回転可能に支持する回転機構、電子ビームを放出する陰
極などを真空容器内に配置した構造になっている。この
ような構造において、真空容器外に配置した電磁コイル
に回転磁界を発生させ、これによって回転機構に支持さ
れた円盤状回転陽極を高速に回転させ、回転状態にある
陽極ターゲットに電子ビームを照射しX線を発生させて
いる。
【0003】上記した回転陽極型X線管の回転機構は、
通常、回転体と固定体から構成され、回転体と固定体間
に軸受が設けられている。回転陽極型X線管の軸受に
は、これまでころがり軸受が多く使用されている。近
年、回転機構を構成する回転体および固定体の両方ある
いはいずれか一方の軸受面にらせん溝を形成し、ガリウ
ム(Ga)やガリウムーインジウムー錫(Ga−In−
Sn)合金などの液体金属潤滑材を、軸受間隙やらせん
溝に充填する動圧滑り軸受の採用が進んでいる。
【0004】動圧滑り軸受を用いた回転陽極型X線管
は、たとえば特公昭60−21463号、特開昭60−
97536号、特開昭60−117531号、特開昭6
1−2914号、特開昭60−287555号の各公報
に開示されている。
【0005】ところで、上記した回転陽極型X線管で
は、陽極ターゲットが設けられた円盤状回転陽極は支持
用シャフトにねじで固定され、支持用シャフトは、回転
機構を構成する有底円筒状の第1回転体に連結されてい
る。この場合、支持用シャフトは、たとえば第1回転体
の底部中央の透孔部分にねじ込んで連結されている。
【0006】また、第1回転体の外周には、電気伝導度
の高い銅からなる円筒状の第2回転体がろう付けにより
一体的に接合されている。第1回転体の内側には、有底
円筒状の第3回転体が一体結合されている。第1回転体
と第3回転体は、管軸方向にみて、伝熱経路的に陽極タ
ーゲットから遠い位置で一体結合されている。なお、第
3回転体は、円盤状回転陽極を支持する支持シャフトが
回転する軸と同じ軸上で回転し、第3回転体の内側に軸
受を介して固定体が嵌合されている。
【0007】上記した構成において、外部から回転磁界
が加えられと、回転機構を構成する第1回転体、第2回
転体および第3回転体がそれぞれ回転し、これらに連結
した円盤状回転陽極が回転し、陽極ターゲットが回転す
る。この状態で、電子ビームが陰極から陽極タ一ケット
に照射され、陽極タ一ゲットからX線が放出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転陽極型X線
管は、第1回転体よりも、その外周に接合される第2回
転体の方が熱膨張率が大きくなっている。このため、第
1回転体と第2回転体との接合部を全面にわたって欠陥
なくろう付けすることが困難になっている。また、接合
部に不良箇所があると、動作時の温度サイクルによっ
て、不良箇所を起点とするろう付け面の剥離が進行す
る。接合面に剥離が発生すると、第1回転体から第2回
転体への伝熱量が減少し、第1回転体の温度が上昇す
る。この場合、支持シャフトと第1回転体との接合部の
温度が上がり、ろう接部分が変形し、支持シャフトと第
1回転体との同芯度が悪化する。その結果、回転機構の
回転バランスがくずれ、回転陽極型X線管の振動が大き
くなり、不良発生の原因になる。
【0009】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、長期に亙って安定した回転バランスが維持される回
転陽極型X線管を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線を発生す
る陽極ターゲットが設けられた回転陽極と、この回転陽
極が固定された支持用シャフトと、この前記支持用シャ
フトが連結された第1回転体と、この第1回転体の外周
面に前記第1回転体と同軸的に接合された第2回転体
と、前記第1回転体および前記第2回転体の内側に配置
された固定体とを具備した回転陽極型X線管において、
前記第2回転体の外周面に、前記第2回転体よりも熱膨
張率が小さい材料の変形防止リングを接合したことを特
徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、動圧
滑り軸受を採用した回転陽極型X線管を例にとり図1を
参照して説明する。図1は、回転陽極型X線管の円盤状
回転陽極部分および円盤状回転陽極を回転させる回転機
構部分などを抜き出し、その一部を断面で示している。
【0012】符号11は、回転陽極型X線管を構成する
真空容器で、図ではその一部が示されている。真空容器
11内に円盤状回転陽極12が配置され、円盤状回転陽
極12の表面に陽極ターゲット13が設けられている。
円盤状回転陽極12は支持用シャフト14にねじ15で
固定されている。支持用シャフト14は、陽極ターゲッ
トの熱が直接伝わるため、W(タングステン)やMo
(モリブデン)、これらの合金など高融点金属が使用さ
れている。支持用シャフト14は有底円筒状の第1回転
体16に連結されている。支持用シャフト14は、たと
えば第1回転体16の底部16a中央の透孔部分にねじ
込まれ、ろう付けなどによって連結されている。
【0013】第1回転体16には、たとえば、鉄(50
%)−ニッケル(50%)合金が使用されている。第1
回転体16の外周には円筒状の第2回転体17が一体的
に接合されている。第1回転体16と第2回転体17
は、たとえば、第1回転体16の支持用シャフト14側
の端部において、所定幅の接合領域R1でろう付けされ
ている。第2回転体17には、Cu(銅)またはCuが
主のCu合金が使用されている。また、第2回転体17
の外周面を巻く形で、ニッケルメッキされた純鉄材から
なる円筒状の変形防止リング18が所定幅の接合領域R
2でろう付けされている。
【0014】この場合、円C内に拡大して示すように、
陽極ターゲット13側の第2回転体17の端部に外径が
小さくなった薄肉部17aを設け、この薄肉部17aの
外側に薄肉部17aを埋める形で変形防止リング18が
ろう付けされている。また、第1回転体16および第2
回転体17の接合領域R1と、第2回転体17および変
形防止リング17の接合領域R2は、管軸方向に見た場
合、少なくとも一部で重なるように設定されている。な
お、接合領域R1と接合領域R2はできるだけ広い範囲
で重なるようにすることが望ましい。
【0015】また、第2回転体17の外周面の一部に黒
色皮膜19を被覆し、第2回転体17に達した熱を輻射
するようにしている。
【0016】なお、支持シャフト14と第1回転体16
との接合、および、第1回転体16と第2回転体17と
の接合は、Au(金)やCu、Ag(銀) を主としたろ
う材を使用したろう付けで行われる。また、第1回転体
16と第2回転体17を接合する際に、同一のろう材を
使用して、第2回転体17と変形防止リング18が同時
に接合される。これらの接合部は、いずれも陽極ターゲ
ット13の熱が伝達する伝熱経路上に位置し、たとえば
管軸方向に見た場合、陽極ターゲット13の近くに位置
している。
【0017】また、第1回転体16の内側に、有底円筒
状の第3回転体20が一体結合されている。第1回転体
16と第3回転体20は、たとえば管軸方向に見た場
合、陽極ターゲット13から遠い位置、すなわち陽極タ
ーゲット13と反対側に位置する第1回転体16端部の
領域R3でろう付けされている。なお、第3回転体20
は支持シャフト14が回転する軸と同じ軸上で回転す
る。
【0018】第3回転体20の内側に固定体21が挿入
嵌合されており、第3回転体20の下端部に円盤状の開
口部閉塞体22が固定されている。固定体21の第3回
転体20との嵌合部分には動圧式滑り軸受が設けられて
いる。たとえば、固定体21の外周部分に動圧式のラジ
アル滑り軸受23aが設けられ、固定体21の図の上下
の端面部分にスラスト滑り軸受け23bが設けられてい
る。
【0019】ラジアル滑り軸受け23aは、管軸方向に
離れた2つの領域に設けられ、これらの各領域では、た
とえば固定体21の外周壁面に2組のヘリンボンパター
ンらせん溝24aが形成されている。固定体21の2つ
の端面部分に設けられるスラスト滑り軸受23bのう
ち、図の上方のスラスト滑り軸受23bは、たとえば固
定体21の端面に、図2に示すようなサークル状のヘリ
ンボンパターンらせん溝24bが形成されている。図の
下方のスラスト滑り軸受23bは、たとえば固定体21
の径が大から小へと変化する段差部分が接する開口部閉
塞体22の上面に、図3に示すようなサークル状のヘリ
ンボンパターンらせん溝24cが形成されている。
【0020】上記の動圧式滑り軸受は、回転体および固
定体の軸受面は、動作中、約20μの軸受間隙を保つよ
うに設定され、また、らせん溝内および軸受間隙に液体
金属潤滑材(図示せず)が供給される。
【0021】上記した構成において、外部から回転磁界
が加えられると、回転機構を構成する第1ないし第3の
回転体16、17、20がそれぞれ回転し、これらに連
結された円盤状回転陽極12が回転し、円盤状回転陽極
12上の陽極タ一ケット13が回転する。この状態で、
陰極から電子ビームが陽極タ一ケット13に照射され、
陽極タ一ゲット13からX線が放出される。
【0022】上記した構成によれば、第2回転体の外周
面に、第2回転体よりも熱膨張率が小さい材料の変形防
止リングが接合されている。したがって、第1回転体と
第2回転体をろう付けする場合に、第1回転体と第2回
転体が密着し、良好なろう付け接合が得られる。
【0023】また、動作時などに温度が上昇しても、第
1回転体と第2回転体との接合部分の隙間が膨張するこ
ともない。そのため、第1回転体と第2回転体に剥離な
どが発生せず、陽極タ一ゲットの熱が第2回転体に良好
に伝達され、第1回転体の温度上昇が抑えられる。その
結果、支持シャフトと第1回転体の同芯度の悪化が防止
され、長期にわたり安定な回転バランスが維持され、回
転振動の少ない回転陽極型X線管が実現される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、長期に亙って安定した
回転バランスが維持される回転陽極型X線管を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための構造図で、
一部を断面で示している。
【図2】本発明の動圧式滑り軸受に使用されるヘリンボ
ンパターンらせん溝を示す図である。
【図3】本発明の動圧式滑り軸受に使用される他のヘリ
ンボンパターンらせん溝を示す図である。
【符号の説明】
11…真空容器 12…円盤状回転陽極 13…陽極タ一ゲット 14…支持用シャフト 15…ねじ 16…第1回転体 17…第2回転体 18…変形防止リング 19…黒色皮膜 20…第3回転体 21…固定体 22…開口部閉塞体 23a…ラジアル滑り軸受 23b…スラスト滑り軸受

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生する陽極ターゲットが設けら
    れた回転陽極と、この回転陽極が固定された支持用シャ
    フトと、この前記支持用シャフトが連結された第1回転
    体と、この第1回転体の外周面に前記第1回転体と同軸
    的に接合された第2回転体と、前記第1回転体および前
    記第2回転体の内側に配置された固定体とを具備した回
    転陽極型X線管において、前記第2回転体の外周面に、
    前記第2回転体よりも熱膨張率が小さい材料の変形防止
    リングを接合したことを特徴とする回転陽極型X線管。
  2. 【請求項2】 第2回転体が銅または銅合金で形成され
    た請求項1記載の回転陽極型X線管。
  3. 【請求項3】 第1回転体および第2回転体の接合領域
    と、第2回転体および変形防止リングの接合領域とが、
    管軸方向において少なくとも一部で重なっている請求項
    1記載の回転陽極型X線管。
  4. 【請求項4】 第1回転体の内側に前記第1回転体に連
    結された第3回転体が設けられ、この第3回転体と固定
    体との間に液体金属潤滑材が供給される動圧滑り軸受が
    形成された請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記
    載の回転陽極型X線管。
  5. 【請求項5】 変形防止リングがニッケルメッキされた
    純鉄材で形成されている請求項1ないし請求項3のいず
    れか1つに記載の回転陽極型X線管。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536225A (ja) * 2000-06-20 2003-12-02 バリアン・メディカル・システムズ・インコーポレーテッド 回転型アノードを有するx線管用の駆動組立体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536225A (ja) * 2000-06-20 2003-12-02 バリアン・メディカル・システムズ・インコーポレーテッド 回転型アノードを有するx線管用の駆動組立体
JP4879446B2 (ja) * 2000-06-20 2012-02-22 バリアン・メディカル・システムズ・インコーポレイテッド 回転型アノードを有するx線管用の駆動組立体

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