JP2001291025A - 課金処理装置、情報処理装置、情報処理システム、課金方法、及び記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力情報を一時保持し、当該入力情報の出力
に対して課金する際に、情報保持の時間をも課金対象と
することで、より厳密な課金環境を提供することが可能
な課金機能を有する装置或いはシステムを提供する。 【解決手段】 保持時間取得手段５０５ａは、保持手段
１３２にて保持された出力対象となる画像情報の保持時
間を算出する。課金手段５０５ｂは、保持時間取得手段
５０５ａにて算出された保持時間を課金の一要因とし
て、当該画像情報出力に対する課金額を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、入力画像
情報を記憶媒体へ記憶保持し、当該記憶媒体に保持され
た画像情報をプリントアウトする際に、プリントアウト
する用紙のサイズ、種類、及び枚数等に対して課金処理
を行うようになされた装置やシステムに用いられる、課
金処理装置、情報処理装置、情報処理システム、課金方
法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュ
ータが読出可能に格納した記憶媒体に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年においては、例えば、複写機のディ
ジタル化に伴い、複写機のスキャナ機能やプリンタ機能
を使用したファクシミリ送受信機能、及びＰＤＬ（Ｐａ
ｇｅＤｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ Ｌａｎｇｕａｇｅ）プリ
ンタ機能等、複数の機能を合わせ持つ複写機（以下、
「複合機」と言う）が実用化されてきている。このよう
な複合機は、次のような特徴（１）〜（６）を有する。

【０００３】（１）複写機機能、ファクシミリ送受信機
能、及びＰＤＬプリンタ機能等の単機能だけでなく、例
えば、ＰＤＬプリンタ機能によるＰＤＬ展開画像を、フ
ァクシミリ送受信機能によりファクシミリ送信するとい
った複数の機能間でも動作可能である。

【０００４】（２）例えば、コンピュータ装置とＬＡＮ
経由で接続することにより、コンピュータ装置において
も、複合機が有する各機能を利用できる。

【０００５】（３）複写機機能、ＰＤＬプリント機能、
及びファクシミリプリンタ機能等の各機能において、複
合機のプリンタ部分の制御プログラムを共通化し、ま
た、複写機機能、ファクシミリ読取機能、及びスキャナ
機能等の各機能において、複合機のリーダ部分の制御プ
ログラムを共通化することで、各種機能を実現する制御
プログラム量を削減し、所望の機能を経済性良く且つ簡
略に実現することができる。

【０００６】（４）画像情報を蓄積するための大容量の
ハードディスクや半導体メモリ等の画像記億部を備え、
この画像記憶部を境に、画像入力ジョブと画像出力ジョ
ブに分割し、これらジョブの任意の組み合わせにより、
所望の機能を提供できる。また、画像入力ジョブと画像
出力ジョブを並列に処理実行することで、画像入出力の
高速化を図ることも可能となる。尚、画像入力ジョブと
は、スキャナ機能やＰＤＬプリンタ機能による展開画像
や、ファクシミリ送受信機能によるファクシミリ受信文
書（文書画像）等を画像記憶部へ画像入力するジョブで
あり、画像出力ジョブとは、画像記憶部へ蓄積された画
像情報を、プリンタ機能によりプリントアウトしたり、
ファクシミリ送受信機能によりファクシミリ送信した
り、或いはネットワークを介してコンピュータ装置等の
外部へ画像転送したりするジョブである。

【０００７】（５）（４）で説明したような、画像情報
を一時保持できる複合機において、プリンタ機能等によ
り画像記憶部内の画像情報のプリントアウトを行う場
合、印刷開始条件を設定するための手段を設けること
で、複合機の有効利用や出力画像の機密保持をも可能と
なる。

【０００８】（６）（４）や（５）で説明したような、
画像情報の一時保持及び出力できる複合機としては、画
像情報がプリントアウトされた用紙サイズ、用紙種類、
用紙枚数に対して課金処理を施す機能（課金機能）を有
するものも実用化されてきている。このような課金機能
により、社内での部門管理や出力センタ等における課金
処理などを、複合機内で容易に行うことが可能となる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、画像情報を画像記憶部へ一時保持し、設定さ
れた印刷開始条件に基づき、画像記憶部内の画像情報の
プリントアウトを行う際に課金するようになされた従来
の複合機（上記（６）参照）では、画像記憶部へ保持さ
れた時間については、課金処理の対象とならないという
欠点があった。このため、複合機でのより厳密な課金環
境を提供することができなかった。

【００１０】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、入力情報を一時保持し、当該入
力情報の出力に対して課金する際に、情報保持の時間を
も課金対象とすることで、より厳密な課金環境を提供す
ることが可能な、課金処理装置、情報処理装置、情報処
理システム、課金方法、及びそれを実施するための処理
ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体
を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第１の発明は、入力情報を保持し、当該保持情報から外
部指示された情報を出力する際に、当該出力対象情報に
対して課金を行う課金処理装置であって、上記保持情報
の保持時間を取得する保持時間取得手段と、上記保持時
間取得手段にて得られた出力対象情報の保持時間に基づ
いて、当該出力対象情報に対して課金を行う課金手段と
を備えることを特徴とする。

【００１２】第２の発明は、入力情報を保持し、当該保
持情報から外部指示された情報を出力する機能を有する
情報処理装置であって、請求項１記載に課金処理装置の
機能を有することを特徴とする。

【００１３】第３の発明は、外部との画像情報の送受信
を行うためのインタフェース手段と、 上記インターフ
ェース手段を介して送信されてきた画像情報を入力する
少なくとも１つの画像入力手段と、上記画像入力手段に
より入力された画像情報を保持する保持手段と、上記保
持手段に保持された画像情報を少なくとも１つの画像出
力部へ出力する画像出力手段と、上記保持手段にて保持
された画像情報の保持時間を算出する保持時間算出手段
と、上記保持時間算出手段にて算出された保持時間を課
金の一要因として、上記画像出力手段による画像情報の
出力の際に、当該画像情報出力に対する課金額を算出す
る課金手段とを備えることを特徴とする。

【００１４】第４の発明は、複数の機器が互いに通信可
能に接続されてなる情報処理システムであって、上記複
数の機器のうち少なくとも１つの機器は、請求項１記載
の課金処理装置の機能、又は請求項２及び３の何れかに
記載の情報処理装置の機能を有することを特徴とする。

【００１５】第５の発明は、入力情報を保持し、当該保
持情報から外部指示された情報を出力する際に、当該出
力対象情報に対して課金を行うための課金方法であっ
て、上記保持情報の保持時間を取得する保持時間取得ス
テップと、上記保持時間取得ステップにより得られた出
力対象情報の保持時間に基づいて、当該出力対象情報に
対して課金を行う課金ステップとを含むことを特徴とす
る。

【００１６】第６の発明は、入力情報を保持し、当該保
持情報から外部指示された情報を出力する際に、当該出
力対象情報に対して課金を行うための課金方法であっ
て、任意の情報を少なくとも１つの入力手段により入力
する入力ステップと、上記入力ステップにより入力され
た情報を保持する保持ステップと、上記保持ステップに
より保持された情報を少なくとも１つの出力手段へ出力
する出力ステップと、上記保持ステップにより保持され
た情報の当該保持時間を算出する保持時間算出ステップ
と、上記出力ステップによる情報出力に対する課金を行
う際に、上記保持時間算出ステップにより算出された当
該出力情報の保持時間を課金の一要因とする課金ステッ
プとを含むことを特徴とする。

【００１７】第７の発明は、上記第６の発明において、
上記出力手段は、印刷出力手段を含み、上記課金ステッ
プは、上記印刷出力手段での印刷出力の用紙の種類、サ
イズ、及び枚数の少なくとも何れかの情報と、上記保持
時間とに基づいて、上記情報出力に対する課金を行うス
テップを含むことを特徴とする。

【００１８】第８の発明は、上記第５又は６の発明にお
いて、上記入力情報は、画像情報を含むことを特徴とす
る。

【００１９】第９の発明は、請求項１記載の課金処理装
置の機能、又は請求項２及び３の何れかに記載の情報処
理装置の機能、又は請求項４記載の情報処理システムの
機能を実施するための処理プログラムを、コンピュータ
が読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とす
る。

【００２０】第１０の発明は、請求項５〜８の何れかに
記載の課金方法の処理ステップを、コンピュータが読出
可能に格納した記憶媒体であることを特徴とする。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００２２】本発明は、例えば、図１に示すような複合
機１００に適用される。この複合機１００は、ファクシ
ミリ送受信機能やプリンタ機能等の各機能と共に、特
に、課金機能をも有する装置であり、上記図１に示すよ
うに、セットされた原稿上の情報（原稿画像データ）を
読み取るリーダ部１１０と、画像データの入出力を制御
する画像入出力制御部１３０と、画像入出力制御部１３
０からの画像データに基づく画像を記録紙上へ記録（プ
リントアウト）するプリンタ部１２０とを備えている。

【００２３】＜画像入出力制御部１３０の構成＞画像入
出力制御部１３０は、リーダ部１１０及びプリンタ部１
２０とそれぞれ接続されており、電話回線２１０や通信
媒体２２０を介して送信されてきた画像データの本装置
１００への入力、リーダ１１０にて得られた画像データ
の本装置１００からの電話回線２１０や通信媒体２２０
への出力等、画像データの入出力を制御するようになさ
れている。

【００２４】具体的には、画像入出力制御部１３０は、
ファクシミリ部１３１、ストレージ部１３２、コンピュ
ータインターフェイス部１３４、ＲＩＰ（Ｒａｓｔｅｒ
Ｉｍａｇｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）部１３５、操作部
１３６、及びコア部１３７を含んでいる。

【００２５】ファクシミリ部１３１は、電話回線２１０
を介して送信されてきた圧縮画像データを伸長し、当該
伸長後の画像データをコア部１３７へ供給する。また、
ファクシミリ部１３１は、コア部１３７からの画像デー
タを圧縮し、当該圧縮後の画像データ（圧縮画像デー
タ）を電話回線２１０や通信媒体２２０へ送出する。

【００２６】ストレージ部１３２は、ファクシミリ部１
３１での送受信画像データを、ハードディスク１３３へ
一時的に保存する。また、ストレージ部１３２は、コア
部１３７からの圧縮画像データ、及び当該圧縮画像デー
タを検索するための画像データＩＤ番号を、ハードディ
スク１３３へ保存する。また、ストレージ部１３２は、
コア部１３７を介して供給されたコードデータに基づい
て、ハードディスク１３３内の圧縮画像データから、該
当する画像データＩＤ番号が付加された圧縮画像データ
を検索し、当該検索した圧縮画像データをハードディス
ク１３３から読み出してコア部１３７へと供給する。

【００２７】コンピュータインターフェイス部１３４
は、通信媒体２３０上の端末装置２３０（パーソナルコ
ンピュータ（ＰＣ）やワークステーション（ＷＳ）等）
と、コア部１３７との間のインターフェースである。
尚、通信媒体２３０としては、例えば、端末装置２３０
と１対１でローカルに接続する通信媒体であってもよい
し、インターネット等のネットワークであってもよい。

【００２８】ＲＩＰ部１３５は、端末装置２３０からの
画像を示すコードデータ（ＰＤＬ）を、プリンタ部１２
０で記録できる画像データに展開する。

【００２９】操作部１３６は、例えば、タッチパネルデ
ィスプレイ及びハードキーを備え、ユーザインターフェ
ースにより、本装置１００への動作指示や動作設定等を
行う。

【００３０】コア部１３７は、詳細は後述するが、リー
ダ部１１０、プリンタ部１２０、ファクシミリ部１３
１、ストレージ部１３２、コンピュータインターフェイ
ス部１３４、ＲＩＰ部１３５、及び操作部１３６のそれ
ぞれの間のデータの流れを制御する。

【００３１】＜リーダ部１１０及びプリンタ部１２０の
構成＞図２は、リーダ部１１０及びプリンタ部１２０の
断面図を示したものである。

【００３２】上記図２に示すリーダ部１１０において、
先ず、原稿給送装置３０１は、ユーザからセットされた
複数の原稿を、先頭から順に１枚ずつ、プラテンガラス
３０２上へ給送し、後述する原稿上の情報の読取動作終
了後、プラテンガラス３０２上の原稿を排出する。

【００３３】原稿がプラテンガラス３０２上に搬送され
ると、ランプ３０３が点灯し、スキャナユニット３０４
の移動が開始する。これにより、原稿上を露光走査が開
始される。このときの原稿からの反射光は、ミラー３０
５，３０６，３０７、及びレンズ３０８によってＣＣＤ
イメージセンサ（以下、単に「ＣＣＤ」と言う）３０９
へ導かれる。したがって、露光走査された原稿上の情報
（画像情報）は、ＣＣＤ３０９によって読み取られる。

【００３４】ＣＣＤ３０９から出力される画像データ
は、所定の処理が施された後、画像入出力制御部１３０
のコア部１３７を介して、プリンタ部１２０へ転送され
る。

【００３５】プリンタ部１２０において、レーザドライ
バ４２１は、レーザ発光部４０１を駆動することで、画
像入出力制御部１３０のコア部１３７から出力された画
像データに応じたレーザ光を、レーザ発光部４０１に発
光させる。

【００３６】感光ドラム４０２は、レーザ発光部４０１
から発光されたレーザ光から照射される。これにより、
感光ドラム４０２上には、当該レーザ光に応じた潜像が
形成される。感光ドラム４０２の潜像の部分には、現像
器４０３によって現像剤が付着される。

【００３７】また、レーザ光の照射開始と同期したタイ
ミングで、カセット４０４及びカセット４０５の何れか
のカセットから記録紙が給紙され、この記録紙は、転写
部４０６へと搬送される。転写部４０６は、搬送されて
きた記録紙に対して、感光ドラム４０２に付着された現
像剤を転写する。

【００３８】現像剤の乗った記録紙は、定着部４０７へ
と搬送され、定着部４０７の熱及び圧力により、当該記
録紙上の現像剤が当該記像紙へ定着する。定着部４０７
を通過した記録紙は、排出ローラ４０８によって排出さ
れる。

【００３９】尚、両面記録が設定されている場合は、排
出ローラ４０８のところまで記録紙が搬送された後、排
出ローラ４０８の回転方向が逆転されることで、当該記
録紙は、フラッパ４０９によって再給紙搬送路４１０へ
導かれる。そして、再給紙搬送路４１０へ導かれた記録
紙は、上述したタイミングで転写部４０６へと搬送され
る。

【００４０】＜画像入出力制御部１３０のコア部１３７
の構成＞図３は、コア部１３７の内部構成を示したもの
である。すなわち、コア部１３７は、上記図３に示すよ
うに、ファクシミリ部１３１、ストレージ部１３２、コ
ンピュータインターフェース部１３４、ＲＩＰ部１３
５、及び操作部１３６のインターフェース部５０７と、
リーダ部１１０及びプリンタ部１２０のインターフェー
ス部５０２と、データ処理部５０１と、画像出力開始判
断部５０６と、本実施の形態での最も特徴とする保持時
間算出機能５０５ａ及び課金機能５０５ｂを有するデー
タ管理部５０５と、コア部１３０全体の動作制御を司る
ＣＰＵ５０３と、ＣＰＵ５０３での動作制御のための処
理プログラム及び各種データ等が記憶されＣＰＵ５０３
の作業用メモリとしても使用されるメモリ５０４とを含
んでいる。以下、コア部１３７が備える各構成部の詳細
及びその動作について、具体的に説明する。

【００４１】先ず、リーダ部１１０により得られた画像
データは、インターフェース部５０２を介して、データ
処理部５０１ヘ転送される。データ処理部５０１は、そ
の内部に、Ａ４／Ｌｅｔｔｅｒサイズ相当の複数ぺージ
分のページメモリを有し、この画像メモリへ、インター
フェース部５０２を介してリーダ部１１０から転送され
てきた画像データを一時的に記憶する。その後、データ
処理部５０１は、ページメモリ内の画像データに対し
て、必要に応じて、画像の回転処理や変倍処理等の画像
処理や、画像データの圧縮及び伸長処理を施す。ここで
は、データ処理部５０１は、ページメモリ内の画像デー
タに対して圧縮処理を施し、当該処理後の画像データ
（圧縮画像データ）を、インターフェイス５０７を介し
てストレージ部１３２へと転送する。このとき、データ
処理部５０５は、当該圧縮画像データをストレージ部１
３２で検索する際に使用する画像データＩＤ番号を決定
し、この画像データＩＤ番号をも当該圧縮画像データと
共に、ストレージ部１３２へと転送する。

【００４２】また、コンピュータインターフエイス部１
３４を介して入力された画像を示すコードデータ（ＰＤ
Ｌ）は、インターフェース５０７及びデータ処理部５０
１を介して、ＲＩＰ部１３５へ転送される。ＲＩＰ部１
３５は、転送されてきたコードデータ（ＰＤＬ）を画像
データに展開し、当該画像データを、インターフェース
５０７を介して、データ処理部５０１へと転送する。デ
ータ処理部５０１は、上述したリーダ部１１０からの画
像データに対する処理と同様に、インターフェース部５
０７を介してＲＩＰ部１３５から転送されてきた画像デ
ータを内部のページメモリへ一時的に記憶し、その後、
ページメモリ内の画像データに対して圧縮処理を施し、
当該処理後の画像データ（圧縮画像データ）を、決定し
た画像データＩＤと共に、インターフェイス５０７を介
してストレージ部１３２へと転送する。

【００４３】上述のようにしてストレージ部１３２へ転
送された画像データ（圧縮画像データ）は、ストレージ
部１３２において、データ処理部５０１で決定された画
像データＩＤ番号で管理される。すなわち、ストレージ
部１３２は、転送されてきた圧縮画像データを、その圧
縮画像データＩＤと共に、ハードディスク１３３へ保持
する。

【００４４】ストレージ部１３２にて管理された圧縮画
像データは、データ処理部５０１へ転送され、データ処
理部５０１にて伸長され、その内部のページメモリへ一
時的に記憶され、その後、プリンタ部１２０やファクシ
ミリ部１３１、或いはコンピュータインターフェイス部
１３４へと転送される。

【００４５】ここで、圧縮画像データがストレージ部１
３２で保持されたとき、その旨が直ちにデータ管理部５
０５へ通知される。データ管理部５０５は、詳細は後述
するが、保持時間算出機能５０５ａにより、ストレージ
部１３２で保持された圧縮画像データの当該保持開始時
間（画像保持開始時間）を、その画像データＩＤ番号
（データ処理部５０１で定められた画像データＩＤ番
号）と関連づけて管理し、画像データの出力の際には、
課金機能５０５ｂにより、当該出力に対する課金処理を
実行する。

【００４６】尚、データ処理部５０１に対して画像デー
タを入力し、その内部のページメモリへ一時的に記憶し
た後、ストレージ部１３２へ転送する前に、内部セレク
タを切り替えることで、プリンタ部１２０やファクシミ
リ部１３１、或いはコンピュータインターフェイス部１
３４へ転送するようにしてもよい。このときの内部セレ
クタの制御は、ＣＰＵ５０３が、メモリ５０４に記憶さ
れている制御プログラム、及び操作部１３６から転送さ
れた制御コマンドに従って実行される。

【００４７】上述のようなコア部１３７により、本実施
の形態での複合機１００は、データ処理部５０１及びス
トレージ部１３２を介して、原稿上の画像情報の読み取
り、画像データのプリントアウト、画像データの送受
信、画像データの保存、コンピュータ（端末装置２３
０）との間のデータ入出力等の機能を複合させた処理を
行うことが可能となっている。

【００４８】＜コア部１３７のデータ管理部５０５の構
成及び課金処理＞まず、上述したように、データ処理部
５０１は、転送されてきた圧縮画像データ（以下、単に
「画像データ」と言う）に対して画像データＩＤ番号を
決定し、当該画像データ及びその画像データＩＤ番号
を、ストレージ部１３２へと転送する。ストレージ部１
３２は、データ処理部５０１からの画像データ及びその
画像データＩＤ番号を、ハードディスク１３３へ保持す
る。これと同時に、データ管理部５０５に対して、画像
保持開始通知が送られる。

【００４９】そこで、データ管理部５０５は、画像保持
開始通知により示される画像データ（保持対象の画像デ
ータ）の保持時間を、当該画像データの画像データＩＤ
番号（データ処理部５０１で定められた画像データＩＤ
番号）と関連付けて管理する。また、ストレージ部１３
２は、保持対象の画像データを、当該画像データの画像
データＩＤ番号（データ処理部５０１で定められた画像
データＩＤ番号）で管理する。

【００５０】そして、データ出力開始判断部５０６は、
ＣＰＵ５０３からの指示（ユーザからの操作部１３６に
おける操作に従った出力指示等）に従って、出力対象の
画像データを示すコードデータ（データ処理部５０１で
定められた画像データＩＤ番号）と共に出力指示を、デ
ータ管理部５０５及びストレージ部１３２へ通知する。
これにより、ストレージ部１３２は、データ出力開始判
断部５０６からの画像データＩＤ番号及び出力指示によ
り、該当する画像データをハードディスク１３３から読
み出して出力する。また、データ管理部５０５は、出力
対象の画像データの保持時間を算出し、その算出結果に
基づいて課金処理を行う。

【００５１】図４は、ストレージ部１３２に保持されて
いる画像データの出力に対する課金処理の動作の一例を
示したものである。

【００５２】ステップＳ６０１：例えば、コンピュータ
インタフェース部１３４から画像を示すコードデータ
（ＰＤＬ）が入力された場合、そのコードデータ（ＰＤ
Ｌ）は、インターフェース５０７を介して、データ処理
部５０１へと転送される。データ処理部５０１は、転送
されてきたコードデータ（ＰＤＬ）に対して、画像デー
タＩＤ番号を発行する。

【００５３】ステップＳ６０２：データ処理部５０１
は、ステップＳ６０１にて画像データＩＤ番号を発行し
たコードデータ（ＰＤＬ）を、インターフェース５０７
を介して、ＲＩＰ部１３５へと転送する。ＲＩＰ部１３
５は、データ処理部５０１からのコードデータ（ＰＤ
Ｌ）を画像データへ展開する。

【００５４】ステップＳ６０３：ＲＩＰ部１３５にて展
開された画像データは、インターフェース５０７を介し
て、データ処理部５０１へと転送される。データ処理部
５０１は、ＲＩＰ部１３５からの画像データを、その内
部のぺージメモリへ一時的に記憶した後、圧縮処理を行
い、当該処理後の画像データを、ステップＳ６０１にて
発行した画像データＩＤ番号と共に、インターフェース
５０７を介して、ストレージ部１３２へと転送する。

【００５５】ステップＳ６０４：ストレージ部１３２
は、データ処理部５０１からの画像データを、当該画像
データと共に転送されてきた画像データＩＤ番号に関連
付けて、ハードディスク１３３にて管理（保持）する。
また、ストレージ部１３２は、データ管理部５０５に対
して、当該画像データの画像保持開始を通知する。この
画像保持開始通知には、当該画像データの画像データＩ
Ｄ番号及びぺージ数情報（保持画像ページ数情報）等が
含まれている。

【００５６】ステップＳ６０５：データ管理部５０５
は、ストレージ部１３２からの画像保持開始通知によ
り、ストレージ部１３２にて保持された画像データの保
持開始時間及び保持画像ページ数情報等を、当該画像デ
ータの画像データＩＤ番号に関連付けて管理する。そし
て、データ管理部５０５は、画像出力開始判断部５０６
からの出力指令の待ち状態となる。

【００５７】ステップＳ６０６：画像出力開始判断部５
０６から出力指令が出力されると、データ管理部５０５
は、その出力指令により示される画像データＩＤ番号に
関する情報（保持開始時間及び保持画像ページ数情報
等）を、管理情報の中から取得する。

【００５８】ステップＳ６０７：データ管理部５０５
は、ステップＳ６０６にて取得した保持開始時間によ
り、当該画像データの保持時間を算出する。

【００５９】ステップＳ６０８：データ管理部５０５
は、ステップＳ６０７にて算出した保持時間を考慮にい
れた課金額を、 課金額＝画像ぺージ数×１ぺージあたりの基本額＋保持
時間×単位時間あたりの基本額 なる式によって算出する。この課金額は、画像データの
出力を指示（画像出力開始判断部５０６から出力される
出力指令の共となる指示）したユーザへ通知される。

【００６０】ステップＳ６０９：画像出力開始判断部５
０６から出力された出力指令は、ストレージ部１３２へ
も転送される。これにより、ストレージ部１３２は、ハ
ードディスク１３３から該当する画像データＩＤ番号の
画像データ（圧縮画像データ）を読み出し、インターフ
ェース５０７を介して、データ処理部５０１へと転送す
る。データ処理部５０１は、ストレージ部１３２からの
圧縮画像データを伸長処理し、当該処理後の画像データ
を、その内部のぺージメモリへ一時的に記憶した後、イ
ンターフェース５０２を介して、プリンタ部１２０へと
転送する。プリンタ部１２０は、データ処理部５０１か
らの画像データに基づく画像を記録紙上へ記録（プリン
トアウト）する。

【００６１】ステップＳ６１０：ステップＳ６０９での
出力（プリントアウト）が終了すると、例えば、ＣＰＵ
５０３は、ストレージ部１３２に対して、出力対象の画
像データの消去を指示する。これにより、ストレージ部
１３２は、ハードディスク１３３で管理している画像デ
ータの中から該当する画像データを消去する。

【００６２】尚、本実施の形態では、出力対象（課金対
象）の画像データを、ストレージ部１３２のハードディ
スク１３３で管理（保持）するようにしたが、これに限
られることはなく、例えば、データ処理部５０１内のぺ
ージメモリの一部を使用して管理（保持）するように構
成にしてもよい。

【００６３】また、入力データとしては、コンピュータ
インターフェイス部１３４を介して入力されるコードデ
ータ（ＰＤＬ）に限らず、その他の入力方法で入力され
たデータとしても差し支えない。

【００６４】また、フィニッシャ内部の構成は本実施の
形態で示したものでなくても同様に適用可能であり、存
在するのであれば他のオプションが装備された場合にも
適用できる。

【００６５】また、本発明の目的は、本実施の形態のホ
スト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に
供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（又は
ＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読みだして実行することによっても、達成される
ことは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出
されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実
現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記
憶媒体は本発明を構成することとなる。プログラムコー
ドを供給するための記憶媒体としては、ＲＯＭ、フロッ
ピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、磁気テ
ープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができ
る。また、コンピュータが読みだしたプログラムコード
を実行することにより、本実施の形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼動しているＯＳ等が実際の処理の一
部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコード
が、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピ
ュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに
書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づ
き、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣ
ＰＵなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれ
ることは言うまでもない。

【００６６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、保
持された情報出力に対する課金を行う際に、当該保持時
間を考慮するように構成したことにより、出力資源のよ
り厳密な課金環境の提供が可能となる。具体的には例え
ば、画像情報を一時的に保持可能なストレイジを有する
複合機において、画像情報の印刷出力に対する課金を実
現する際に、印刷出力枚数だけでなく、画像情報が保持
された時間を考慮して、課金を行うことができるため、
より厳密な課金が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した複合機の構成を示すブロック
図である。

【図２】上記複合機のリーダ部及ぴプリンタ部の断面図
である。

【図３】上記複合機のコア部の内部構成を示すブロック
図である。

【図４】上記複合機での課金処理を説明するためのフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１００ 複合機 １１０ リーダ部 １２０ プリンタ部 １３０ 画像入出力制御部 １３１ ファクシミリ部 １３２ ストレージ部 １３３ ハードディスク １３４ コンピュータインターフェイス部 １３５ ＲＩＰ部 １３６ 操作部 １３７ コア部 ２１０ 電話回線 ２２０ 通信媒体 ２３０ 端末装置（パーソナルコンピュータ等） ５０１ データ処理部 ５０２，５０７ インターフェース部 ５０３ ＣＰＵ ５０４ メモリ ５０５ データ管理部 ５０６ 画像出力開始判断部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力情報を保持し、当該保持情報から外
   部指示された情報を出力する際に、当該出力対象情報に
   対して課金を行う課金処理装置であって、 上記保持情報の保持時間を取得する保持時間取得手段
   と、 上記保持時間取得手段にて得られた出力対象情報の保持
   時間に基づいて、当該出力対象情報に対して課金を行う
   課金手段とを備えることを特徴とする課金処理装置。
2. 【請求項２】 入力情報を保持し、当該保持情報から外
   部指示された情報を出力する機能を有する情報処理装置
   であって、 請求項１記載に課金処理装置の機能を有することを特徴
   とする情報処理装置。
3. 【請求項３】 外部との画像情報の送受信を行うための
   インタフェース手段と、 上記インターフェース手段を介して送信されてきた画像
   情報を入力する少なくとも１つの画像入力手段と、 上記画像入力手段により入力された画像情報を保持する
   保持手段と、 上記保持手段に保持された画像情報を少なくとも１つの
   画像出力部へ出力する画像出力手段と、 上記保持手段にて保持された画像情報の保持時間を算出
   する保持時間算出手段と、 上記保持時間算出手段にて算出された保持時間を課金の
   一要因として、上記画像出力手段による画像情報の出力
   の際に、当該画像情報出力に対する課金額を算出する課
   金手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
4. 【請求項４】 複数の機器が互いに通信可能に接続され
   てなる情報処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも１つの機器は、請求項
   １記載の課金処理装置の機能、又は請求項２及び３の何
   れかに記載の情報処理装置の機能を有することを特徴と
   する情報処理システム。
5. 【請求項５】 入力情報を保持し、当該保持情報から外
   部指示された情報を出力する際に、当該出力対象情報に
   対して課金を行うための課金方法であって、 上記保持情報の保持時間を取得する保持時間取得ステッ
   プと、 上記保持時間取得ステップにより得られた出力対象情報
   の保持時間に基づいて、当該出力対象情報に対して課金
   を行う課金ステップとを含むことを特徴とする課金方
   法。
6. 【請求項６】 入力情報を保持し、当該保持情報から外
   部指示された情報を出力する際に、当該出力対象情報に
   対して課金を行うための課金方法であって、 任意の情報を少なくとも１つの入力手段により入力する
   入力ステップと、 上記入力ステップにより入力された情報を保持する保持
   ステップと、 上記保持ステップにより保持された情報を少なくとも１
   つの出力手段へ出力する出力ステップと、 上記保持ステップにより保持された情報の当該保持時間
   を算出する保持時間算出ステップと、 上記出力ステップによる情報出力に対する課金を行う際
   に、上記保持時間算出ステップにより算出された当該出
   力情報の保持時間を課金の一要因とする課金ステップと
   を含むことを特徴とする課金方法。
7. 【請求項７】 上記出力手段は、印刷出力手段を含み、 上記課金ステップは、上記印刷出力手段での印刷出力の
   用紙の種類、サイズ、及び枚数の少なくとも何れかの情
   報と、上記保持時間とに基づいて、上記情報出力に対す
   る課金を行うステップを含むことを特徴とする請求項６
   記載の課金方法。
8. 【請求項８】 上記入力情報は、画像情報を含むことを
   特徴とする請求項５又は６記載の課金方法。
9. 【請求項９】 請求項１記載の課金処理装置の機能、又
   は請求項２及び３の何れかに記載の情報処理装置の機
   能、又は請求項４記載の情報処理システムの機能を実施
   するための処理プログラムを、コンピュータが読出可能
   に格納したことを特徴とする記憶媒体。
10. 【請求項１０】 請求項５〜８の何れかに記載の課金方
    法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に格納し
    たことを特徴とする記憶媒体。