JP2001289501A - 吊り具及び吊り方法 - Google Patents

吊り具及び吊り方法

Info

Publication number
JP2001289501A
JP2001289501A JP2000103279A JP2000103279A JP2001289501A JP 2001289501 A JP2001289501 A JP 2001289501A JP 2000103279 A JP2000103279 A JP 2000103279A JP 2000103279 A JP2000103279 A JP 2000103279A JP 2001289501 A JP2001289501 A JP 2001289501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaped
nut
unit
hanging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000103279A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Takechi
良則 武智
Tatsuo Furuta
辰夫 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000103279A priority Critical patent/JP2001289501A/ja
Publication of JP2001289501A publication Critical patent/JP2001289501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い場所に空調機等のユニットを設置する場
合は、容易に締付けることができないという問題があっ
た。 【解決手段】 ユニット1に設けられた貫通口4aに吊
りボルト3を通し、吊りボルト3に螺合する複数のナッ
ト5a、5b、8bを締め付けることによりユニット1
を吊りボルト3に固定するための吊り具であって、複数
のナット5a、5b、8bの一つとして吊りボルト3に
螺合され、外周に歯が形成された歯車状ナット8bと、
歯車状ナット8bの歯と噛合う歯が外周に形成され、回
動するように配置された歯車状締付具8aとを備え、歯
車状ナット8bと歯車状締付具8aの互いの歯と歯とを
噛み合わせ、歯車状締付具8aを回動させることにより
歯車状ナット8bを回動させることを特徴とする吊り
具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機等のユニ
ットを天井などからぶら下っている吊りボルトに固定す
る吊り具及びその吊り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の吊り具の斜視図、図7は図
6における吊り具の使用過程を示す図、図8は従来の吊
り具の狭い場所における使用例である。各図において、
1は天井等高い位置からぶら下げて使用する空調機等の
本体としてのユニット、2aはユニット1の側面から突
出するように設けられた吊金具、3は天井等の高い位置
よりぶら下っており、ユニット1を取り付ける吊ボル
ト、4は吊金具2aに設けられ、吊金具2aの一辺が開
くように吊金具2aをU字状に切り欠いた切欠き穴、4
aは吊金具2aのU字状の切欠き穴4の途中に切欠き穴
4の幅よりも大きく、吊金具2aを貫通するように設け
られた貫通口、5a、5bは吊ボルト3に螺合し、吊金
具2aの下面に設けられた第1及び第2のナット、5c
は吊ボルト3に螺合し、吊金具2aの上面に設けられた
第3のナット、6aは吊ボルト3に貫通し、吊金具2a
の下面に設けられ、切欠け穴4若しくは貫通口4aより
も大きい第1のワッシャー、6bは吊ボルト3に貫通
し、吊金具2aの上面に設けられ、切欠け穴4若しくは
貫通口4aよりも大きい第2のワッシャー、7は第1〜
第3のナットに嵌合させ、第1〜第3のナットを回動さ
せるスパナ等の締付工具、11は壁やユニット1に隣接
する他のユニット等の障害壁である。尚、第1のナット
5a、第2のナット5b、第3のナット5cでもって複
数のナットを形成している。
【0003】次に、ユニット1を吊りボルト3に取り付
け方法について説明する。まず、第3のナット5c、第
2のワッシャー6b、第1のワッシャー6a、第2のナ
ット5b、第1のナット5aの順に吊りボルト3に螺合
若しくは貫通させる。次に、第1のナット5aと第2の
ナット5bとを互いに締め付け合わせて固定させる。こ
の際、締め付け位置がユニット1の取り付け高さになる
ので、あらかじめ考慮しておく。次に、吊金具2aの貫
通口4aに切欠き穴4を通じて吊りボルト3を貫通させ
る。すると、固定された第1及び第2のナット5a、5
bとワッシャー6aとに吊り金具2aが引っかかり、吊
りボルト3にユニット1がぶら下った状態となる。この
時、ユニット1が水平に保たれているか否か確認し、水
平でなければ第1及び第2のナット5a、5bを再度調
節する。次に、ワッシャー6b、ナット5cを吊金具2
aまで下げる。次に、図7に示すように締付工具7で第
1乃至第3のナット5a、5b、5cを締付けて固定す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術の
ような構成では、例えば図8に示すように障害壁11に
近接したような狭い場所にユニット1を設置する場合
は、締付工具7で第3のナット5cを回動させる際に障
害壁11が邪魔となり容易に回動し締付けることができ
ないという問題があった。
【0005】この発明は、上述の問題点を解消するため
になされたもので、狭い設置場所においてもナットを容
易に且つ確実に締付けできる吊り具及び吊り方法を得る
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る吊り具
は、ユニットに設けられた貫通口に吊りボルトを通し、
前記吊りボルトに螺合する複数のナットを締め付けるこ
とにより前記ユニットを前記吊りボルトに固定するため
の吊り具であって、前記複数のナットの一つとして前記
吊りボルトに螺合され、外周に歯が形成された歯車状ナ
ットと、前記歯車状ナットの歯と噛合う歯が外周に形成
され、回動するように配置された歯車状締付具とを備
え、前記歯車状ナットと前記歯車状締付具の互いの歯と
歯とを噛み合わせ、前記歯車状締付具を回動させること
により前記歯車状ナットを回動させるものである。
【0007】第2の発明に係る吊り具は、第1の発明に
おいて前記歯車状締付具が、回動工具を用いて回動され
るものである。
【0008】第3の発明に係る吊り具は、第1の発明に
おいて前記歯車状締付具と前記歯車状ナットとが、各々
の回動軸が略平行となるように配置されるものである。
【0009】第4の発明に係る吊り具は、第1の発明に
おいて前記歯車状締付具と前記歯車状ナットとが、各々
の回動軸が互いに平行でない位置に配置されるものであ
る。
【0010】第5の発明に係る吊り方法は、ユニットに
設けられた貫通口に吊りボルトを通し、前記吊りボルト
に螺合する複数のナットを締め付けることにより前記ユ
ニットを前記吊りボルトに固定する吊り方法であって、
外周に歯が形成され、前記複数のナットの一つとしての
歯車状ナットを前記吊りボルトに螺合させる第1のステ
ップと、前記吊りボルトを前記貫通口に通す第2のステ
ップと、前記第1のステップ及び前記第2のステップの
後に、前記歯車状ナットの歯と噛合う歯が外周に形成さ
れ、回動するように配置された歯車状締付具と前記歯車
状ナットの互いの歯と歯とを噛み合わせ、前記歯車状締
付具を回動させることにより前記歯車状ナットを回動さ
せ、前記ユニットを前記吊りボルトに固定する第3のス
テップによる方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態にお
いて、従来の技術と同一の符号を付した箇所は同一また
は相当部分を示す。図1はこの発明における吊り具の斜
視図、図2は図1における吊り具の使用過程を示す図で
ある。各図において、1は天井等高い位置からぶら下げ
て使用する空調機等の本体としてのユニット、2は後述
する吊金具2aと締付治具2bから一体構成されるユニ
ット吊部、2aはユニット1の側面から突出するように
設けられた吊金具、2bはユニット1の側面から突出す
るように設けられ、後述する第1の歯車状締付具8aを
有する締付治具、3は天井等の高い位置よりぶら下って
おり、ユニット1を取り付ける吊ボルト、4は吊金具2
aに設けられ、吊金具2aの一辺が開くように吊金具2
aをU字状に切り欠いた切欠き穴、4aは吊金具2aの
U字状の切欠き穴4の途中に切欠き穴4の幅よりも大き
く、吊金具2aを貫通するように設けられた貫通口、5
a、5bは吊ボルト3に螺合し、吊金具2aの下面に設
けられた第1及び第2のナット、8aは外周に歯が形成
され、後述する嵌合部12を有し、吊金具2bに回動す
るように設置された歯車状締付具、8bは吊ボルト3と
螺合し、歯車状締付具8aと噛合う歯が外周に形成して
ある歯車状ナット、9は歯車状締付具8aと嵌合し、歯
車状締付具8aを回動させる回動工具、12は歯車状締
付具8aの回動軸の中心に設けられ、下方からの回動工
具9と嵌合する嵌合部である。
【0012】尚、歯車上締付具8aは、嵌合部12に回
動工具9を嵌合させると、回動工具9を用いて歯車状締
付具8aの回動軸に関して歯車状締付具8aを回動させ
ることが可能となる。尚、締付治具2bは貫通口4aか
らユニット1の側面に沿って水平方向に互いに離れて配
置されている。
【0013】尚、歯車状締付具8aと歯車状ナット8b
との回動軸は互いに平行である。また、歯車状締付具8
aと歯車状ナット8bの互いの歯と歯が噛合うような構
造をしている。特に本実施の形態では、歯車状締付具8
aと歯車状ナット8bとは共に平歯車の形状を採用し
た。もちろん、平歯車に限定するのではなく、例えばは
すば歯車を用いた場合などでも構わない。
【0014】また、噛合せた状態においては、歯車状締
付具8aを回動させると歯車状ナット8bも回動するよ
うになっている。尚、歯車状締付具8aと歯車状ナット
8bの各々の歯の形状は、互いに噛合えばどのような形
状でも構わない。
【0015】尚、歯車状締付具8aと歯車状ナット8b
とは共に切欠き穴4及び貫通口4aより大きくなるよう
構成されている。また、歯車状締付具8aの直径は歯車
状ナット8bの直径よりも大きくしておくことが望まれ
る。何故なら、歯車状ナット8dが歯車状締付具8aを
回動させる力、即ち締付る力が強く働き、歯車状ナット
8dをより確実に締め付けることができるからである。
この歯車状締付具8aの直径と歯車状ナット8bの直径
の夫々の大きさは設置条件などにより適宜設定すれば良
い。
【0016】尚、回動工具9は、下方より嵌合部12に
嵌合させたときに、回動工具9の取っ手部分が少なくと
もユニット1若しくはユニット1に近接する障害壁11
の下端より十分食み出る長さを有している。よって、ユ
ニット1若しくは障害壁11が障害となること無く、回
動工具9を回動することができる。
【0017】次に、この発明の吊り具を用いてユニット
1を取り付ける方法について説明する。まず、歯車状ナ
ット8b、第2のナット5b、第1のナット5aの順に
吊ボルト3に螺合させる。
【0018】次に、従来の技術と同様にして、ユニット
1の取り付け高さを考慮して、第1のナット5aと第2
のナット5bとを互いに締め付け合わせて固定させる。
次に、従来の技術と同様にして、吊金具2aの貫通口4
aに切欠き穴4を通じて吊りボルト3を貫通させる。
尚、ユニット1の水平調整も済ましておく。この状態が
図1に示した斜視図に相当する。
【0019】次に、歯車状ナット8bを回動させて吊金
具2aまで吊ボルト3の下方へ移動させる。この際、歯
車状ナット8bの歯と歯車状締付具8aの歯とを噛合せ
る。この状態が図2に示した斜視図に相当する。
【0020】次に、図2に示すように、下方より回動工
具9を嵌合部12に嵌合させ、回動工具9を回動させ
る。この回動により、連動する歯車状締付具8a及び歯
車状ナット8bが共に回動し、歯車状ナット8bが吊金
具2bを締め付けることとなる。以上により、ユニット
1が吊ボルト3に固定される。
【0021】図3は吊金具2aと締付治具2bとの配置
を図1とは別の配置にした場合を示す図である。図にお
いて、締付治具2bは貫通口4aからユニット1の側面
に対して垂直方向に互いに離れて配置されている。
【0022】尚、図3の動作については、図1を同様で
あるので省略する。
【0023】尚、本実施の形態ではユニット吊部2は吊
金具2aと締付治具2bとによって一体構成されている
が、別々の構成でも構わない。更に、締付治具2bのユ
ニット1と対向するように一体に設けたが、この締付治
具2bをユニット1から取り外し可能な構造としても構
わない。
【0024】尚、締付治具2bは貫通口4aからユニッ
ト1の側面に沿って平行方向若しくは垂直方向に互いに
離れて配置したが、歯車状締付具8aと歯車状ナット8
bとの歯と歯が噛合いさえすれば、締付治具2bと吊金
具2aとはどのような位置に配置しても構わない。
【0025】尚、本実施の形態では、吊金具2aの上面
に歯車状ナット8bを配置した場合について説明した
が、下面に設けた場合、即ち吊ボルト3の吊金具2aの
上面に第1及び第2のナット5a、5bを、吊金具2a
の上面に歯車状ナット8bを設けた場合でも構わない。
【0026】尚、本実施の形態において、従来の技術と
同様にワッシャーを設けた構成にしても構わない。
【0027】このように、本実施の形態においては上述
した構成をしているので、歯車状締付具8aを用いて間
接的に歯車状ナット8bを回動させて吊金具2aを締め
付けることができ、狭い場所にユニット1を設置する場
合でも、ユニット1若しくは障害壁11が締付作業の障
害とならず、容易に且つ確実に吊金具2aを歯車状ナッ
ト8bで締め付けることができる。また、締付治具2b
を吊金具2aからユニット1の側面に沿って平行方向に
水平移動した位置に配置した為、ユニット1の側面から
の出っ張りが少なく、狭い場所にユニット1を設置する
ことができる。
【0028】また、締付治具2bをユニット1から取り
外し可能な構造にした為、取り付け及び取り外しの時の
みに締付治具2bを使用すればよく、また複数のユニッ
トを設置する場合においても、締付治具2bを共通化す
ることができ、コストの低減となる。また、歯車状締付
具8aの直径は歯車状ナット8bの直径よりも大きくし
た為、歯車状ナット8bが歯車状締付具8aを回動させ
る力、即ち締め付ける力が強く働き、歯車状ナット8b
をより確実に締め付けることができる。
【0029】実施の形態2.本実施の形態において、実
施の形態1と同一の符号を付した箇所は同一または相当
部分を示す。図4はこの発明の他の実施の形態における
吊り具の斜視図、図5はこの発明による吊り具の締付治
具の実施の形態2を示している。各図において、2cは
後述する固定具10を貫通口4aの方向に対して水平移
動可能なスライド機構を設けた締付治具、8cは外周に
歯が形成され、回動軸の中心に後述する回動工具9と嵌
合する嵌合部12を有し、後述する固定具10に回動す
るように設置された歯車状締付具、8dは吊ボルト3と
螺合し、歯車状締付具8cと噛合う歯が外周に形成して
ある歯車状ナット、10は歯車状締付具8cが回動する
ように設置された固定具である。
【0030】尚、歯車状締付具8cの回動軸方向は固定
具10のスライド方向であり、この歯車状締付具8cの
嵌合部12に回動工具9を嵌合させると、回動工具9を
用いて歯車状締付具8cの回動軸に関して歯車状締付具
8cを回動させることが可能な構造としている。尚、締
付治具2bは貫通口4aからユニット1の側面に沿って
平行方向に離れて配置されている。
【0031】尚、歯車状締付具8cと歯車状ナット8d
との回動軸は互いに交差し、更に、歯車状締付具8cと
歯車状ナット8dの互いの歯と歯が噛合うような構造を
している。特に本実施の形態では、歯車状締付具8cと
歯車状ナット8dとは共に傘歯車の形状を採用し、互い
の回動軸が直交するよう構成されている。もちろん、傘
歯車に限定するのではなく、例えば冠歯車とピニオンと
を組み合わせた場合、ピン車とピニオンとを組み合わせ
た場合などでも構わない。更には、歯車状締付具8cと
歯車状ナット8dとが互いに食違い傘歯車の構成をし
て、互いの回動軸が捩じれの位置にあっても構わない。
【0032】また、噛合せた状態においては、歯車状締
付具8cを回動させると歯車状ナット8dも回動するよ
うになっている。尚、歯車状締付具8cと歯車状ナット
8dの各々の歯の形状は、互いに噛合えばどのような形
状でも構わない。
【0033】また、歯車状締付具8cの直径は歯車状ナ
ット8dの直径よりも大きくしておくことが望まれる。
何故なら、歯車状ナット8dが歯車状締付具8cを回動
させる力、即ち締付る力が強く働き、歯車状ナット8d
をより確実に締め付けることができるからである。この
歯車状締付具8cの直径と歯車状ナット8dの直径の夫
々の大きさは設置条件などにより適宜設定すれば良い。
【0034】尚、回動工具9は、ユニット1の側面に沿
って水平方向より嵌合部12に嵌合させたときに、回動
工具9の取っ手部分が少なくともユニット1若しくはユ
ニット1に近接する障害壁11の端より十分食み出る長
さを有している。よって、ユニット1若しくは障害壁1
1が障害となること無く、回動工具9を回動することが
できる。
【0035】次に、この発明の吊り具を用いてユニット
1を取り付ける方法について説明する。まず、実施の形
態1と同様にして、歯車状ナット8d、第2のナット5
b、第1のナット5aの順に吊ボルト3に螺合させる。
【0036】次に、ユニット1の取り付け高さを考慮し
て、第1のナット5aと第2のナット5bとを互いに締
め付け合わせて固定させる。次に、固定具10を締付治
具2c上をスライドさせ、貫通口4aより遠い位置に移
動させる。次に、吊金具2aの貫通口4aに切欠き穴4
を通じて吊りボルト3を貫通させる。この際、予め固定
具10を貫通口4aより遠い位置に移動させておいた
為、固定具10若しくは歯車状締付具8cと歯車状ナッ
ト8dとは干渉しない。尚、ユニット1の水平調整も済
ましておく。この状態が図4に示した斜視図に相当す
る。
【0037】次に、歯車状ナット8dを回動させて吊金
具2aまで移動させる。次に、固定具10を締付治具2
c上を貫通口4a、即ち歯車状ナット8d方向へスライ
ドさせ歯車状締付具8cと歯車状ナット8dとの歯と歯
とを噛合せる。この状態が図5に示した斜視図に相当す
る。
【0038】次に、図5に示すように、ユニット1の側
面と平行に回動工具9を嵌合部12に嵌合させ、回動工
具9を回動させる。即ち、連動する歯車状締付具8c及
び歯車状ナット8dが共に回動し、歯車状ナット8dが
吊金具2aを締め付けることとなる。以上により、ユニ
ット1が吊ボルト3に固定される。
【0039】尚、本実施の形態ではユニット吊部2は吊
金具2aと締付治具2cとによって一体構成されている
が、別々の構成でも構わない。更に、締付治具2cをユ
ニット1から突出するように設けたが、この締付治具2
cをユニット1から取り外し可能な構造としても構わな
い。
【0040】尚、締付治具2cは貫通口4aからユニッ
ト1の側面に沿って平行方向に互いに離れて配置した
が、歯車状締付具8cと歯車状ナット8dとの歯と歯が
噛合いさえすれば、締付治具2cと吊金具2aとはどの
ような位置に配置しても構わない。尚、本実施の形態で
は、吊金具2aの上面に歯車状ナット8dを配置した場
合について説明したが、下面に設けた場合、即ち吊ボル
ト3の吊金具2aの上面に第1及び第2のナット5a、
5bを、吊金具2aの上面に歯車状ナット8dを設けた
場合でも構わない。
【0041】尚、本実施の形態において、従来の技術と
同様にワッシャーを設けた構成にしても構わない。
【0042】このように、本実施の形態においては上述
した構成をしているので、回動工具9を用いて間接的に
歯車状ナット8dを回動させて吊金具2aを締め付ける
ことができ、狭い場所にユニット1を設置する場合で
も、容易に且つ確実に吊金具2aを歯車状ナット8dで
締め付けることができる。また、締付治具2cを吊金具
2aからユニット1の側面に沿って平行方向に水平移動
した位置に配置した為、ユニット1の側面からの出っ張
りが少なく、狭い場所にユニット1を設置することがで
きる。
【0043】また、締付治具2cをユニット1から取り
外し可能な構造にした為、取り付け及び取り外しの時の
みに締付治具2cを使用すればよく、また複数のユニッ
トを設置する場合においても、締付治具2cを共通化す
ることができ、コストの低減となる。また、歯車状締付
具8cの直径は歯車状ナット8dの直径よりも大きくし
た為、歯車状ナット8dが歯車状締付具8cを回動させ
る力、即ち締付る力が強く働き、歯車状ナット8dをよ
り確実に締め付けることができる。
【0044】
【発明の効果】第1の発明に係る吊り具は、ユニットに
設けられた貫通口に吊りボルトを通し、前記吊りボルト
に螺合する複数のナットを締め付けることにより前記ユ
ニットを前記吊りボルトに固定するための吊り具であっ
て、前記複数のナットの一つとして前記吊りボルトに螺
合され、外周に歯が形成された歯車状ナットと、前記歯
車状ナットの歯と噛合う歯が外周に形成され、回動する
ように配置された歯車状締付具とを備え、前記歯車状ナ
ットと前記歯車状締付具の互いの歯と歯とを噛み合わ
せ、前記歯車状締付具を回動させることにより前記歯車
状ナットを回動させるので、歯車状締付具を用いて間接
的に歯車状ナットを回動させて吊金具を締め付けること
ができる。
【0045】第2の発明に係る吊り具は、第1の発明に
おいて前記歯車状締付具が、回動工具を用いて回動され
るので、狭い場所でもユニットを設置することができ
る。
【0046】第3の発明に係る吊り具は、第1の発明に
おいて前記歯車状締付具と前記歯車状ナットとは、各々
の回動軸が略平行となるように配置されるので、狭い場
所でもユニットを設置することができる。
【0047】第4の発明に係る吊り具は、第1の発明に
おいて前記歯車状締付具と前記歯車状ナットとは、各々
の回動軸が互いに平行でない位置に配置されるので、狭
い場所でもユニットを設置する事ができる。
【0048】第5の発明に係る吊り方法は、ユニットに
設けられた貫通口に吊りボルトを通し、前記吊りボルト
に螺合する複数のナットを締め付けることにより前記ユ
ニットを前記吊りボルトに固定する吊り方法であって、
外周に歯が形成され、前記複数のナットの一つとしての
歯車状ナットを前記吊りボルトに螺合させる第1のステ
ップと、前記吊りボルトを前記貫通口に通す第2のステ
ップと、前記第1のステップ及び前記第2のステップの
後に、前記歯車状ナットの歯と噛合う歯が外周に形成さ
れ、回動するように配置された歯車状締付具と前記歯車
状ナットの互いの歯と歯とを噛み合わせ、前記歯車状締
付具を回動させることにより前記歯車状ナットを回動さ
せ、前記ユニットを前記吊りボルトに固定する第3のス
テップにより歯車状締付具を用いて間接的に歯車状ナッ
トを回動させて吊金具を締め付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による吊り具の実施の形態1を示す
斜視図である。
【図2】 この発明による吊り具の実施の形態1を示す
斜視図である。
【図3】 図1における吊り具のユニット吊部の他の例
を示す斜視図である。
【図4】 この発明による吊り具の実施の形態2を示す
斜視図である。
【図5】 この発明による吊り具の実施の形態2を示す
斜視図である。
【図6】 従来例による吊り具を斜視図で示す。
【図7】 従来例による吊り具を斜視図に示す。
【図8】 従来例による吊り具を斜視図に示す。
【符号の説明】
1 ユニット、2 ユニット吊部、2a 吊金具、2
b、2c 締付治具、3吊ボルト、4 切欠け穴、4a
貫通口、5a、5b、5c 第1〜第3のナット、6
a、6b ワッシャー、7 締付工具、8a、8c 歯
車状締付具、8b、8d 歯車状ナット、9 回動工
具、10 固定具、11 障害壁、12 嵌合部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットに設けられた貫通口に吊りボル
    トを通し、前記吊りボルトに螺合する複数のナットを締
    め付けることにより前記ユニットを前記吊りボルトに固
    定するための吊り具であって、前記複数のナットの一つ
    として前記吊りボルトに螺合され、外周に歯が形成され
    た歯車状ナットと、前記歯車状ナットの歯と噛合う歯が
    外周に形成され、回動するように配置された歯車状締付
    具とを備え、前記歯車状ナットと前記歯車状締付具の互
    いの歯と歯とを噛み合わせ、前記歯車状締付具を回動さ
    せることにより前記歯車状ナットを回動させることを特
    徴とする吊り具。
  2. 【請求項2】 前記歯車状締付具は、回動工具を用いて
    回動されることを特徴とする請求項1記載の吊り具。
  3. 【請求項3】 前記歯車状締付具と前記歯車状ナットと
    は、各々の回動軸が略平行となるように配置されること
    を特徴とする請求項1記載の吊り具。
  4. 【請求項4】 前記歯車状締付具と前記歯車状ナットと
    は、各々の回動軸が互いに平行でない位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の吊り具。
  5. 【請求項5】 ユニットに設けられた貫通口に吊りボル
    トを通し、前記吊りボルトに螺合する複数のナットを締
    め付けることにより前記ユニットを前記吊りボルトに固
    定する吊り方法であって、外周に歯が形成され、前記複
    数のナットの一つとしての歯車状ナットを前記吊りボル
    トに螺合させる第1のステップと、前記吊りボルトを前
    記貫通口に通す第2のステップと、前記第1のステップ
    及び前記第2のステップの後に、前記歯車状ナットの歯
    と噛合う歯が外周に形成され、回動するように配置され
    た歯車状締付具と前記歯車状ナットの互いの歯と歯とを
    噛み合わせ、前記歯車状締付具を回動させることにより
    前記歯車状ナットを回動させ、前記ユニットを前記吊り
    ボルトに固定する第3のステップとを備えたことを特徴
    とする吊り方法。
JP2000103279A 2000-04-05 2000-04-05 吊り具及び吊り方法 Pending JP2001289501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000103279A JP2001289501A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 吊り具及び吊り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000103279A JP2001289501A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 吊り具及び吊り方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001289501A true JP2001289501A (ja) 2001-10-19

Family

ID=18617023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000103279A Pending JP2001289501A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 吊り具及び吊り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001289501A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003035992A1 (en) * 2001-10-24 2003-05-01 Milan Pilja Joiner improvements
WO2004014611A1 (en) * 2002-08-09 2004-02-19 Rapidjoint Pty Ltd Clamping assembly
EP1445054A2 (en) * 2003-02-07 2004-08-11 BLACK & DECKER INC. Shoe clamping mechanism for power tool and power tool incorporating such mechanism
AU2002332982B2 (en) * 2001-10-24 2006-09-28 Milan Pilja Joiner improvements
US7824125B2 (en) 2004-03-03 2010-11-02 Rapidjoint Pty Ltd Clamping assemblies
JP2011056635A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Kandenko Co Ltd 電動式ナット回し工具
KR101136347B1 (ko) 2009-10-09 2012-04-18 주식회사 서진기초 지주용 기초콘크리트
KR101174828B1 (ko) 2010-06-03 2012-08-17 이덕규 급배기용 디퓨져
JP2013256975A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Toda Constr Co Ltd 吊り金具用補強金具
JP7495129B2 (ja) 2021-04-05 2024-06-04 株式会社ユニオン 締結具

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7004455B2 (en) 2001-10-24 2006-02-28 Milan Pilja Joiner improvements
AU2002332982B2 (en) * 2001-10-24 2006-09-28 Milan Pilja Joiner improvements
WO2003035992A1 (en) * 2001-10-24 2003-05-01 Milan Pilja Joiner improvements
WO2004014611A1 (en) * 2002-08-09 2004-02-19 Rapidjoint Pty Ltd Clamping assembly
US7159288B2 (en) 2002-08-09 2007-01-09 Rapidjoint Pty. Ltd. Clamping assembly
JP2005535842A (ja) * 2002-08-09 2005-11-24 ラピッドジョイント ピーティーワイ リミテッド 一式のクランプ
US7003887B2 (en) 2003-02-07 2006-02-28 Black & Decker Inc. Shoe clamping mechanism for power tool and power tool incorporating such mechanism
GB2398037B (en) * 2003-02-07 2006-01-25 Black & Decker Inc Shoe clamping mechanism for power tool and power tool incorporating such mechanism
EP1445054A3 (en) * 2003-02-07 2004-12-29 BLACK & DECKER INC. Shoe clamping mechanism for power tool and power tool incorporating such mechanism
GB2398037A (en) * 2003-02-07 2004-08-11 Black & Decker Inc Shoe clamping mechanism for a power tool
EP1445054A2 (en) * 2003-02-07 2004-08-11 BLACK & DECKER INC. Shoe clamping mechanism for power tool and power tool incorporating such mechanism
US7824125B2 (en) 2004-03-03 2010-11-02 Rapidjoint Pty Ltd Clamping assemblies
JP2011056635A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Kandenko Co Ltd 電動式ナット回し工具
KR101136347B1 (ko) 2009-10-09 2012-04-18 주식회사 서진기초 지주용 기초콘크리트
KR101174828B1 (ko) 2010-06-03 2012-08-17 이덕규 급배기용 디퓨져
JP2013256975A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Toda Constr Co Ltd 吊り金具用補強金具
JP7495129B2 (ja) 2021-04-05 2024-06-04 株式会社ユニオン 締結具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001289501A (ja) 吊り具及び吊り方法
JP5235380B2 (ja) エレベータかご室及びナットねじ込み工具
CN109093548B (zh) 一种活动扳手
JP2002031121A (ja) ボルトの回転防止具
KR101784384B1 (ko) 배관플렌지 체결볼트용 특수렌치
JP3128263U (ja) ウォームギアーを利用した電動ドライバー用ボックススパナ
JP4664792B2 (ja) ボックス固定装置
JP2018015884A (ja) ナット回し工具
JP2000115968A (ja) バスダクト接続装置
CN219755289U (zh) 一种电动扳手用扭矩倍增器
CN210879408U (zh) 一种链式手动套筒扳手
JP2507862B2 (ja) 締付機に取付けて使用する回転補助具
CN219529539U (zh) 一种螺纹防松动结构
KR200408592Y1 (ko) 볼트 체결공구
JP2001063957A (ja) 吊り金具
JP2764617B2 (ja) 台付混合栓の取付構造
JP4501686B2 (ja) システム天井用照明装置
JPH0516152U (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート柱のアンカーボルト締付け工具
JPH0615067Y2 (ja) 懸吊支持金具
JPH11108436A (ja) 天井埋込型空気調和装置の吊り下げ方法
JPH09123066A (ja) 移動壁の吊車取付けナットの締め付け工具
JPH0622484Y2 (ja) 形鋼材の反転治具
JPH106150A (ja) ねじ金具解締補助具
KR101220530B1 (ko) 전동 드라이버용 비트 소켓
JP3012511U (ja) 自転車用キャリパーブレーキ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040629