JP2507862B2 - 締付機に取付けて使用する回転補助具 - Google Patents
締付機に取付けて使用する回転補助具Info
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Description
締付機の先端に取付けて、主としてシャーボルトを緩め
るために使用する補助具に関するものである。
連結には、シャーボルト(9)が使用されている。シャー
ボルト(9)は先端に剪断用チップ(91)を具えており専用
の締付機(1)で締付けられる。
(91)に係合するインナーソケット(2)と、該シャーボル
ト(9)に螺合したナット(93)に係合するアウターソケッ
ト(3)を、夫々インナーソケットホルダー(20)及びアウ
ターソケットホルダー(30)に着脱可能に取り付けて、ハ
ウジング(11)の先端部に同心に具え、両ホルダー(20)(3
0)を遊星歯車減速機構(12)のそれぞれ回転方向が逆の2
つの出力軸に接続している。
するモータ(13)及びハンドル(14)を具え、ハンドル(14)
に設けたトリガー(15)の操作によってモータ(13)のON−
OFF制御を行なう。
(3)には、互いに逆方向の締付け力が作用するため、シ
ャーボルト(9)は一定のトルクで溝(92)から先のチップ
(91)が剪断され、シャーボルト(9)のチップ(91)の有無
によってボルトの締付け状態及び締付けトルクが判る。
ーボルト(9)を緩める必要が生じた場合、従来の締付機
は使用できない。仮令、締付機(1)のモータ(13)を逆転
させて、アウターソケット(3)に係合したナットを緩め
方向に回転駆動しようとしても、アウターソケット(3)
の締付け反力は遊星歯車減速機構(12)を通じてインナー
ソケット(2)が空回りすることで吸収され、アウターソ
ケット(3)自体は回転しないからである。
を緩めねばならなかったが、シャーボルト(9)は大形で
あり、チップ(91)を剪断する大なるトルクで締付けられ
ているため、大形スパナ等に大形ハンドルを接続して回
転操作せねばならず、多大な労力を要す上、スパナ等の
回転操作のための作業スペースの確保が困難な場合があ
り、また、ハンドルから手が滑って作業者の態勢が崩れ
ることがあるため、高所での作業は特に危険であった。
本発明は上記実情に鑑み、従来のインナーソケット及び
アウターソケットに替え締付機に取り付けることによ
り、シャーボルトを緩めることのできる補助具を明らか
にし、以て上記問題を解決するものである。
ケットホルダー(20)に着脱可能且つ一体回転可能に取り
付けたインナーソケット(2)と、アウターソケットホル
ダー(30)に着脱可能且つ一体回転可能に取り付けたアウ
ターソケット(3)を同心に具え、先端に剪断用チップ(9
1)を具えたシャーボルト(9)の該チップ(91)にインナー
ソケット(2)を、シャーボルト(9)に螺合したナット(9
3)にアウターソケット(3)を係合し、インナーソケット
(2)とアウターソケット(3)に互いに逆方向に締付け力
を作用させてチップ(91)を剪断し、一定のトルクでボル
ト・ナットを締め付けることのできる締付機に対し、イ
ンナーソケット(2)とアウターソケット(3)に替えて、
締付機に着脱可能に取り付け、主としてナットを緩める
ために使用する補助具であって、補助具(4)は、アウタ
ーソケットホルダー(30)に嵌合する外ケース(5)と、該
外ケース(5)に回転可能に嵌まって抜止めが施されイン
ナーソケットホルダー(20)に嵌合する補助ソケット(6)
とによって構成される。
ー(30)に該ホルダーと一体回転可能に嵌合する筒軸部(5
1)に該筒軸部(51)より大径の筒部(52)を突設して両端開
口の変形筒体に形成され、筒軸部(51)には、アウターソ
ケットホルダー(30)を貫通して配備したセットボルトの
受け孔(55)が開設され、筒部(52)に外向きに反力受け
(7)が突設され、補助ソケット(6)はナット(93)に係合
するソケット筒(61)を外ケース(5)の筒部(52)に外ケー
ス(5)と同心に収容し、該ソケット筒(61)に外ケース
(5)の筒軸部(51)の軸心を回転自由に貫通して筒軸体(6
2)を突設し、筒軸体(62)の先端にインナーソケットホル
ダー(20)に係合する係合筒軸部(63)を突設して両端開口
の変形筒体に形成されており、係合筒軸部(63)はインナ
ーソケットホルダー(20)に対してスプライン係合して該
ホルダー(20)と一体回転する。
(2)及びアウターソケット(3)を外し、代りに補助具
(4)を取付ける。この取付け手順は、締付機(1)のアウ
ターソケットホルダー(30)に外ケース(5)の筒軸部(51)
を、インナーソケットホルダー(20)に補助ソケット(6)
の係合筒軸部(63)を係合する。セットボルト(31)を締め
付けて、ボルト先端を筒軸部(63)の受け孔(55)に臨ま
せ、外ケース(5)をアウターソケット(3)に固定する。
補助ソケット(6)は、外ケース(5)からの抜止めが画ら
れているため外ケース(5)を締付機(1)に固定すること
により、補助ソケット(6)の脱落も起こらない。これは
高所作業での安全面で極めて重要な点である。緩めるべ
きナット(93)に補助ソケット(6)を係合する。
ース(5)は、反力受け(7)が該ボルト近傍のボルト・ナ
ットに当るまで回転した後、補助ソケット(6)が回転を
始める。
ソケットホルダー(20)は、本来はシャーボルト(9)のチ
ップ(91)に係合したインナーソケット(2)を、ナットの
締め込み方向と逆方向に回転力を作用させるものである
から、このインナーソケットホルダー(20)によって回転
駆動される補助ソケット(6)はナット緩め方向に回転す
る。従って補助ソケット(6)に係合しているナット(93)
は緩められるのである。
て人手に頼ってナットを緩める労力及び危険から開放さ
れる。剪断用チップ(91)が剪断される直前まで仮締めさ
れたシャーボルト(9)に対しても、剪断用チップ(91)を
補助ソケット(6)の筒軸体(62)に逃して、支障なくナッ
トを緩めることができる。締付機(1)から補助具(4)を
外し、インナーソケット(2)及びアウターソケット(3)
を装着すれば、本来のシャーボルト締付けに使用でき
る。
ト(9)を、該締付機(1)を使用して緩めるのであるか
ら、作業スペースの問題、トルクの問題で緩め不能とな
ることはない。尚、本発明の補助具(4)は、締付機(1)
を使用して普通六角ボルトを緩めることができる。又、
締付機(1)のモータ(13)を逆回転させれば、シャーボル
トに剪断用チップ(91)がついたままでも、又、ボルトの
全長の長い通常のボルトの締め付けにも、チップ(91)或
いはナットから突出したボルト先端を、補助ソケット
(6)の筒軸体(62)に逃して、支障なく締め付けできる。
トホルダー(30)に係合する外ケース(5)と、締付機(1)
のインナーソケットホルダー(20)に係合する補助ソケッ
ト(6)とによって構成される。
(30)に係合する筒軸部(51)の先端側にセットボルト用受
け孔(55)及び中間部にアウターソケットホルダー(30)の
端面に当接するフランジ(53)が突設される。フランジ(5
3)の外周には、等間隔に切欠(54)が開設され、アウター
ソケットホルダー(30)の端面に突設した突起(30a)が該
切欠(54)に係合して、アウターソケットホルダー(30)に
対する外ケース(5)の回り止めを計画る。
突設され、該筒部(52)は該筒軸部(51)より大径で、締付
機(1)のケース(11)の最大外径よりも小径である。筒部
(52)には外向きに板状の反力受け(7)を突設している。
るソケット筒(61)を前記外ケース(5)の筒部(52)に軸受
けメタル(40)を介して外ケース(5)と同心に収容し、該
ソケット筒(61)に外ケース(5)の筒軸部(51)の軸心を回
転自由に貫通して筒軸体(62)を突設している。該筒軸体
(62)の先端にはインナーソケットホルダー(20)のスプラ
イン溝に係合するスプライン軸状の係合筒軸部(63)を突
設している。
する多角形係合穴(64)が成形されてている。補助ソケッ
ト(6)の筒部(52)の内面先端に周溝(65)を開設し、該溝
にスナップリング(8)を嵌めて補助ソケット(6)の抜け
止めを画っている。
(3)及びインナーソケット(2)を外し、外ケース(5)の
筒軸部(51)の先端を、アウターソケットホルダー(30)に
嵌め、筒軸部(51)上のフランジ(53)の切欠(54)にアウタ
ーソケットホルダー(30)先端の突起(30a)を嵌め、アウ
ターソケットホルダー(30)の側面にセットボルト(31)を
螺合して、外ケース(5)の抜け止めを画る。補助ソケッ
ト(6)の係合筒軸部(63)は、インナーソケットホルダー
(20)に嵌合すして、補助具(4)をセットする。緩めるべ
きナット(93)に補助ソケット(6)を係合する。
ース(5)は反力受け(7)が該ボルト近傍のボルト・ナッ
トに当るまで回転した後、補助ソケット(6)が回転を始
める。
は、シャーボルト(9)のチップ(91)に係合したインナー
ソケット(2)を、ナットの締め込み方向と逆方向に回転
駆動するものである。然るに、このインナーソケット
(2)に替えて補助ソケット(6)を装着すれば、補助ソケ
ット(6)はナットの緩み方向に回転し、補助ソケット
(6)に係合しているナット(93)は緩められるのである。
剪断用チップ(91)が剪断される直前まで仮締めされたシ
ャーボルト(9)に対しても、剪断用チップ(91)を補助ソ
ケット(6)の筒軸体(62)に逃して、支障なくナットを緩
めることができる。
使用して普通六角ボルトを緩めることができる。又、締
付機(1)のモータ(13)を逆回転させれば、シャーボルト
に剪断用チップ(91)がついたままでも、又、ボルトの全
長の長い通常のボルトの締め付けにも、チップ(91)或い
はナットから突出したボルト先端を、補助ソケット(6)
の筒軸体(62)に逃して、支障なく締め付けできる。締付
機(1)から回転補助具(4)を外して、インナーソケット
(2)及びアウターソケット(3)を装着すれば、本来のシ
ャーボルトの締め付けに使用できる。本発明は上記実施
例の構成に限定されることはなく、特許請求の範囲で種
々の変形が可能である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 インナーソケットホルダー(20)に着脱可
能且つ一体回転可能に取り付けたインナーソケット(2)
と、アウターソケットホルダー(30)に着脱可能且つ一体
回転可能に取り付けたアウターソケット(3)を同心に具
え、先端に剪断用チップ(91)を具えたシャーボルト(9)
の該チップ(91)にインナーソケット(2)を、シャーボル
ト(9)に螺合したナット(93)にアウターソケット(3)を
係合し、インナーソケット(2)とアウターソケット(3)
に互いに逆方向に締付け力を作用させてチップ(91)を剪
断し、一定のトルクでボルト・ナットを締め付けること
のできる締付機に対し、インナーソケット(2)とアウタ
ーソケット(3)に替えて、締付機に着脱可能に取り付
け、主としてナットを緩めるために使用する補助具であ
って、 補助具(4)は、アウターソケットホルダー(30)に嵌合す
る外ケース(5)と、該外ケース(5)に回転可能に嵌まっ
て抜止めが施されインナーソケットホルダー(20)に嵌合
する補助ソケット(6)とによって構成され、 外ケース(5)は、アウターソケットホルダー(30)に該ホ
ルダーと一体回転可能に嵌合する筒軸部(51)に該筒軸部
(51)より大径の筒部(52)を突設して両端開口の変形筒体
に形成され、 筒軸部(51)には、アウターソケットホルダー(30)を貫通
して配備したセットボルトの受け孔(55)が開設され、 筒部(52)に外向きに反力受け(7)が突設され、 補助ソケット(6)はナット(93)に係合するソケット筒(6
1)を外ケース(5)の筒部(52)に外ケース(5)と同心に収
容し、該ソケット筒(61)に外ケース(5)の筒軸部(51)の
軸心を回転自由に貫通して筒軸体(62)を突設し、筒軸体
(62)の先端にインナーソケットホルダー(20)に係合する
係合筒軸部(63)を突設して両端開口の変形筒体に形成さ
れており、 係合筒軸部(63)はインナーソケットホルダー(20)に対し
てスプライン係合して該ホルダー(20)と一体回転する回
転補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233017A JP2507862B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 締付機に取付けて使用する回転補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233017A JP2507862B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 締付機に取付けて使用する回転補助具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0788777A JPH0788777A (ja) | 1995-04-04 |
JP2507862B2 true JP2507862B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=16948512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5233017A Expired - Fee Related JP2507862B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 締付機に取付けて使用する回転補助具 |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-09-20 JP JP5233017A patent/JP2507862B2/ja not_active Expired - Fee Related
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