JP2001289051A - 機械式過給機の歯打ち音防止装置及びその方法 - Google Patents

機械式過給機の歯打ち音防止装置及びその方法

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JP2001289051A JP2000100678A JP2000100678A JP2001289051A JP 2001289051 A JP2001289051 A JP 2001289051A JP 2000100678 A JP2000100678 A JP 2000100678A JP 2000100678 A JP2000100678 A JP 2000100678A JP 2001289051 A JP2001289051 A JP 2001289051A
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嘉幸 宮城
Yasuyuki Shibui
康行 渋井
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禎仁 笠原
Zenna Hori
然奈 堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力トルクの変動を吸収でき、ギヤ間に発生
する歯打ち音を防止することができる機械式過給機の歯
打ち音防止装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 一方の端部にベルトプーリ2と他方の端
部の延長方向に配置される駆動歯車8に入力トルクを伝
達してその軸心を中心に回転自在な入力軸4と、駆動歯
車と噛み合って他方のロータ9に反対方向のトルクを付
与する従動歯車10と、ベルトプーリ又は入力軸又は駆
動歯車に配置されて入力トルクの変動を吸収する入力ト
ルク変動吸収装置11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式過給機の入
力トルクの変動を吸収し、特に加速・減速の切替え時に
発生する歯打ち音を防止することができる機械式過給機
の歯打ち音防止装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に機械式過給機は、外周に螺旋状
の山部を有する雄ロータと、雄ロータの山部と噛み合う
螺旋状の谷部を外周に有する雌ロータとが互いに噛み合
う状態で、ハウジング内に回転自在に収納されている。
この状態でハウジング内に吸入する空気を雄雌ロータ間
で圧縮もしくは搬送してハウジング外へ吐出して、例え
ば自動車用のエンジンに圧縮空気を過給している。ま
た、軸受で回転自在に支持される雄雌ロータの一方の軸
端には互いに反対方向に回転する一対の歯車がギヤケー
シング内に配置されている。更に、一方のロータの歯車
の前方の軸芯方向には、歯車に入力トルク(回転)を伝
達するベルトプーリを取付けた入力軸が軸受に支持され
て回転自在に配置されている。ベルトプーリを取付けた
入力軸は、エンジン側のクランクシャフトから入力され
る回転駆動力をベルトを介し伝達するベルトプーリで回
転自在となっている。
【0003】上述した機械式過給機、特に容積型式にお
いては、エンジン側で回転駆動するクランクシャフトの
回転は一定せず、メータ上では一定の回転数の表示がさ
れていても実際には常にかなりの幅で変動している。図
2は、クランクシャフトとプーリの回転数の変動を模式
的に表した回転数の計測結果である。図2において、細
い実線はクランクシャフト側の回転数の変動状態を示
し、太い実線はプーリ側の回転数の変動状態を示してい
る。クランクシャフト側の回転がベルトを介してプーリ
側に伝達される。機械式過給機は構造上、クランクシャ
フト側から入力される回転を伝達して駆動歯車を回転駆
動させ、駆動歯車に噛み合った従属歯車を反対方向に回
転させている。
【0004】しかし、クランクシャフトとプーリ両者間
に発生する回転変動が、駆動歯車から従属歯車側に伝達
される場合がある。このため、加速・減速の切替え時に
歯車間に逆転現象が生じ、この逆転現象で歯車同士が衝
突して衝突音である、いわゆる歯打ち音を発生するとい
う問題点があった。従来この歯打ち音の発生を防止する
ために、プーリ内部等に回転変動を吸収するゴムや樹脂
のダンパーを設けていた。しかしこれらのダンパーは、
ゴムや樹脂の捩じり及び弾性変形を利用しているため回
転変動を吸収する能力に限界があり、しかもその限界を
伸ばそうとすると寿命が短縮化するという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、このクランクシャフトとプーリ
の回転変動をワンウェイクラッチを配置して吸収するも
のである。なお、機械式過給機内にワンウェイクラッチ
を配置したものは多数出願されている(例えば、特開平
8−21253号、特開平9−25827号)。
【0006】特開平8−21253号「機械式過給機」
は、コンプレッサハウジング内に収納される一対のロー
タと、ケーシング内に収納されこれらのロータ軸を連結
するタイミングギヤ組とを有し、吸気を加圧してエンジ
ンに供給するエアコンプレッサと、エンジンの回転駆動
力が入力するプーリを配置した入力軸と、入力軸とカウ
ンタ軸間に配置され入力軸の回転を増速する増速機構
と、カウンタ軸と一方のロータ軸とを断続する多板クラ
ッチと、カウンタ軸と他方のロータ軸とを同軸上に連結
し、前記多板クラッチの連結が解除されたとき駆動力の
伝達を行うワンウェイクラッチから構成されている。
【0007】また、特開平9−25827号「スーパー
チャージャーおよびエンジンの吸気装置」は、エンジン
の回転でケーシング内のロータが、直接駆動されること
により、エンジンに対する過給を行うスーパーチャージ
ャーにおいて、前記ロータの一端に、非過給時にエンジ
ンの吸入エアの流体エネルギーによって回転させられる
タービンを連結し、更にタービンとロータ間に、タービ
ンからロータへのトルクの伝達を許し且つロータからタ
ービンへのトルクの伝達を遮断するワンウェイクラッチ
を設けている
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平8−21
253号「機械式過給機」においては、多板クラッチの
連結を解除するとプーリから入力したエンジンの駆動力
は、増速ギヤ組をバイパスして、ワンウェイクラッチを
介し小径ギヤから直接タイミングギヤ組に伝達され、エ
アコンプレッサを回転駆動する。このワンウェイクラッ
チは、多板クラッチの連結を解除するとき駆動力が増速
ギヤ組をバイパスさせて、減速側の小径ギヤを入力側と
してエアコンプレッサを低い回転数で回転させている。
この結果、不要な過給による燃費の低下を回避させてい
る。一方、多板クラッチが連結されるとプーリから入力
したエンジンの駆動力は、増速ギヤ組で増速され、多板
クラッチを介して入力側に切替えられた大径ギヤからタ
ミングギヤ組に入力してエアコンプレッサを回転速度を
大幅に上昇させることができる。この場合ワンウェイク
ラッチは、入力軸とロータ軸との相対回転を吸収してい
る。しかし、この従来例では、多板クラッチの連結又は
解除を行うための断続の際に、2本のロータのプーリ軸
間でエンジン駆動力の入力(すなわち、入力側を小径ギ
ヤと大径ギヤとを交互に切替える)を切替えて行ってい
る。このため、入力軸の切替えのたびにタイミングギヤ
組間又は増速ギヤ組間で夫々のギヤの歯同士が衝突して
いる。このギヤ間の衝突音が原因で、歯打ち音を起因さ
せる問題点という問題点がある。
【0009】また、特開平9−25827号「スーパー
チャージャーおよびエンジンの吸気装置」においては、
一方のロータのロータシャフトの端部と、タービンシャ
フト間にカップリングに内臓されたワンウェイクラッチ
を設けている。このワンウェイクラッチは、タービンか
らロータへのトルクの伝達を許し、且つロータからター
ビンへのトルクの伝達を遮断する機能を有している。こ
れにより、過給時にタービンが回ることがないので、駆
動ロスの増加を押さえる効果がある。従って、この従来
例のワンウェイクラッチは、歯打ち音の発生を防止を目
的とするものではない。一方、ベルトプーリはエンジン
の回転によりベルト駆動され、ベルトプーリの回転によ
り一対のロータは常時回転させられている。この従来例
のワンウェイクラッチは、エンジンの入力トルク側に設
けられていない。このため上述の図2に示したように、
クランクシャフトとプーリ両者間に発生する回転数の変
動から、加速・減速の切替え時に歯車間に逆転現象が生
じ、この逆転現象で歯車同士が衝突して、やはり歯打ち
音を発生させているという問題点がある。
【0010】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、入
力トルクの変動を吸収でき、ギヤ間に発生する歯打ち音
を防止することができる機械式過給機の歯打ち音防止装
置及びその方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一方の
端部にベルトプーリ(2)と他方の端部の延長方向に配
置される駆動歯車(8)に入力トルクを伝達してその軸
心を中心に回転自在な入力軸(4)と、駆動歯車と噛み
合って他方のロータ(9)に反対方向のトルクを付与す
る従動歯車(10)と、ベルトプーリ又は入力軸又は駆
動歯車に配置されて入力トルクの変動を吸収する入力ト
ルク変動吸収装置(11)とを備える、ことを特徴とす
る機械式過給機の歯打ち音防止装置が提供される。
【0012】また、本発明によれば、一方の端部にベル
トプーリ(2)と他方の端部の延長方向に配置される駆
動歯車(8)に入力トルクを伝達してその軸心を中心に
回転自在な入力軸(4)と、駆動歯車と噛み合って他方
のロータ(9)に反対方向のトルクを付与する従動歯車
(10)と、ベルトプーリ又は入力軸又は駆動歯車に配
置されて入力トルクの変動を吸収する入力トルク変動吸
収装置(11)とを備え、(A)加速時には、駆動歯車
を配置し入力トルク変動吸収装置を介して伝達される入
力トルクで過給機を駆動させ、(B)減速時には、ロー
タの回転慣性力を利用しかつ入力トルク変動吸収装置と
で駆動歯車を減速かつ逆転させずに空転状態を保持す
る、ことを特徴とする機械式過給機の歯打ち音防止方法
が提供される。
【0013】上記本発明の装置及び方法によれば、図示
しないエンジンのクランクシャフトの回転駆動で発生す
る入力トルクである回転を、ベルトを介しベルトプーリ
を端部にかつ他方の端部に伝達板を配置した入力軸か
ら、反対側に雄ロータを有する駆動歯車側に入力トルク
変動吸収装置を介して回転自在に伝達させることができ
る。更に、この入力軸の回転で、駆動歯車と噛み合いか
つ反対側にもう一方の雌ロータを有する従属歯車を逆回
転させる。これにより加速時にこれらの回転により、一
対の雄雌ロータ間で生成される圧縮空気をエンジン側に
適量過給することができる。また、減速時には、ベルト
プーリ又は入力軸又は駆動歯車に配置されて入力トルク
の回転変動を吸収する入力トルク変動吸収装置によっ
て、エンジンのクランクシャフトからの回転駆動をロー
タの回転慣性力を利用し、かつ駆動歯車を減速かつ逆転
させずに空転状態を保持させることができる。このた
め、加速時及び減速時のいずれの場合にも、駆動歯車と
従属歯車間は逆転回転も減速させることはない。従っ
て、歯車間の衝突はないので、歯車間の衝突による歯打
ち音の発生を防止させることができる。
【0014】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
入力トルク変動吸収装置(11)は、加速時には過給機
を駆動しかつ減速時にはロータの回転慣性力で駆動歯車
を減速かつ逆転させずに空転状態を保持するワンウェイ
クラッチである。
【0015】更に、前記入力トルク変動吸収装置(1
1)は、入力トルクの変動を吸収するワンウェイクラッ
チである、ことを特徴する機械式過給機の歯打ち音防止
方法が提供される。
【0016】上記本発明の装置及び方法の実施形態によ
れば、ベルトプーリ又は入力軸又は駆動歯車に配置され
て入力トルクの変動を吸収する入力トルク変動吸収装置
は、本実施形態では入力軸に設けられて、一方向のみの
回転を伝え、反対方向には空転させる構造のワンウェイ
クラッチである。このワンウェイクラッチを入力軸に設
けたので、加速時には、駆動歯車を配置してワンウェイ
クラッチを介して伝達される入力トルクである回転で過
給機を駆動させることができる。また減速時には、ロー
タの回転慣性力を利用し、かつワンウェイクラッチで駆
動歯車を減速かつ逆回転させずに空転状態を保持する。
このように、ワンウェイクラッチを入力側に設けたの
で、加速時及び減速時のいずれの場合にも、駆動歯車と
従属歯車は逆回転も減速もしない。これにより歯車間の
衝突はないので、歯車間の衝突による歯打ち音の発生を
防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は本発明の歯打ち音防
止装置を備えた機械式過給機の部分断面構成図である。
図1において、本発明の機械式過給機1は、一方の端部
に図示しないエンジン側のクランクシャフトから入力さ
れる入力トルク(回転)をベルトを介しベルトプーリ2
と他方の端部に回転を伝達する伝達板3を配置して回転
自在な入力軸4と、入力軸4の複数個のピン孔5を有し
た伝達板3に対抗配置され伝達ピン6を介し回転を一方
のロータ7に回転自在に伝達可能とする駆動歯車8と、
駆動歯車8と噛み合って他方のロータ9に反対方向の回
転を付与する従動歯車10と、ベルトプーリ2又は入力
軸4又は駆動歯車8に配置されて図示しないエンジン側
のクランクシャフトからの回転変動を吸収する入力トル
ク変動吸収装置(歯打ち音防止装置)11とを備えてい
る。
【0018】また、機械式過給機1は、外周に螺旋状の
山部を有するロータ(雄ロータ)7と、雄ロータ7の山
部と噛み合う螺旋状の谷部を外周に有するロータ(雌ロ
ータ)9とが互いに噛み合う状態で、ハウジング12内
に回転自在に収納されている。この状態で、ハウジング
12内に吸入する空気を雄雌ロータ7と9間で搬送して
ハウジング12外へ吐出して、自動車用のエンジンに空
気を過給している。更に、互いに反対方向に回転する一
対の駆動歯車8と従動歯車10は、入力軸4と共にギヤ
ケーシング13に収納されている。ハウジング12は、
締結体(ボルト等)14でギヤケーシング13に一体的
に取付けられている。
【0019】更に、駆動歯車8を取付けた雄ロータ7の
ロータ軸部16と、図示しない他方のロータ軸部もハウ
ジング12内に軸受17で回転自在に支持されている。
同様に従動歯車10を取付けた雌ロータ9のロータ軸部
18と、図示しない他方のロータ軸部もハウジング12
内に軸受19で回転自在に支持されている。また、雄雌
ロータ7と9の夫々の軸受17と19の軸にはエアシー
ル20とオイルシール21が取付けられて空気漏れ又は
油漏れを防止している。
【0020】上述のように機械式過給機を構成したの
で、図示しないエンジン側のクランクシャフトの回転で
発生する入力トルクである回転を、ベルトを介しベルト
プーリを端部にかつ他方の端部に伝達板を配置した入力
軸から、反対側に雄ロータを有する駆動歯車に入力トル
ク変動吸収装置を介して回転自在に伝達させることがで
きる。更に、入力軸からの回転で、駆動歯車と噛み合い
かつ反対側にもう一方の雌ロータを有する従属歯車側に
逆回転を付与させる。これにより加速時にこれらの回転
により、一対の雄雌ロータ間に搬送される圧縮空気をエ
ンジン側に適量過給することができる。
【0021】また、図1において、ベルトプーリ2を介
して回転を雄ロータ7側に伝達する入力軸4は、ギヤケ
ーシング13内に軸受25、26で回転自在に支持され
ている。軸受25のベルトプーリ2側には、オイルシー
ル27が止め輪28でギヤケーシング13の先端部に配
置され油漏れを防止している。更に、入力軸4は、中央
部近傍で分割する構造で、この分割部に回転変動を吸収
自在とする斜線で示す入力トルク変動吸収装置(ワンウ
ェイクラッチ)11を組み込んでいる。
【0022】前述のように入力軸内に回転変動を吸収自
在なワンウェイクラッチを組み込んだので、減速時にエ
ンジンのクランクシャフトからの回転をロータ側の回転
慣性力を利用し、かつ駆動歯車を減速かつ逆転させずに
空転状態を保持させることができる。これにより、加速
時及び減速時のいずれの場合にも、駆動歯車と従属歯車
間は逆転回転も減速させない。従って、歯車間の衝突は
しないので歯車間の衝突による歯打ち音の発生を防止で
きる。なお、ワンウェイクラッチは、入力軸内の他にベ
ルトプーリ内又は駆動歯車内に設けてもよい。
【0023】次に、図1を用いて本発明の機械式過給機
の歯打ち音防止方法を説明する。本発明の歯打ち音防止
方法によれば、一方の端部にベルトプーリと他方の端部
の延長方向に配置される駆動歯車8に入力トルクを伝達
して回転自在な入力軸と、入力軸の伝達板と対抗配置さ
れ伝達ピンを介し入力トルクを一方のロータに回転自在
に伝達可能とする駆動歯車と、駆動歯車と噛み合って他
方のロータに反対方向のトルクを付与する従動歯車と、
ベルトプーリ又は入力軸又は駆動歯車に配置されて入力
トルク(回転)の変動を吸収する入力トルク変動吸収装
置であるワンウェイクラッチとを備え、例えば自動車の
運転操作時に、(A)加速時には、駆動歯車を配置しワ
ンウェイクラッチを介して伝達される回転駆動力で過給
機を駆動させ、(B)減速時には、ロータの回転慣性力
を利用しかつワンウェイクラッチとで駆動歯車を減速か
つ逆転させずに空転状態を保持する。これにより、歯車
間の衝突を防ぎ、歯車間の衝突による歯打ち音の発生を
防止できる。
【0024】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0025】
【発明の効果】上述したように、本発明の機械式過給機
の歯打ち音防止装置及びその方法によれば、入力トルク
の変動を吸収でき、ギヤ間に発生する歯打ち音を防止す
ることができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯打ち音防止装置を備えた機械式過給
機の部分断面構成図である。
【図2】クランクシャフトとプーリの回転数の変動を模
式的に表した回転数の計測結果である。
【符号の説明】
1 機械式過給機 2 ベルトプーリ 3 伝達板 4 入力軸 5 ピン孔 6 伝達ピン 7 ロータ(雄ロータ) 8 駆動歯車 9 ロータ(雌ロータ) 10 従動歯車 11 ワンウェイクラッチ(入力トルク変動吸収装置、
歯打ち音防止装置) 12 ハウジング 13 ギヤケーシング 14 締結体(ボルト等) 16、18 ロータ軸部 17、19、25、26 軸受 20 エアシール 21、27 オイルシール 28 止め輪
フロントページの続き (72)発明者 笠原 禎仁 東京都江東区豊洲3丁目2番16番地 石川 島播磨重工業株式会社東京エンジニアリン グセンター内 (72)発明者 堀 然奈 東京都江東区豊洲3丁目2番16番地 石川 島播磨重工業株式会社東京エンジニアリン グセンター内 Fターム(参考) 3G005 EA07 EA19 FA02 FA11 GA14 GB71 3J009 DA11 EA05 EA11 EA21 EA32 ED06 FA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部にベルトプーリ(2)と他方
    の端部の延長方向に配置される駆動歯車(8)に入力ト
    ルクを伝達してその軸心を中心に回転自在な入力軸
    (4)と、駆動歯車と噛み合って他方のロータ(9)に
    反対方向のトルクを付与する従動歯車(10)と、ベル
    トプーリ又は入力軸又は駆動歯車に配置されて入力トル
    クの変動を吸収する入力トルク変動吸収装置(11)と
    を備える、ことを特徴とする機械式過給機の歯打ち音防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記入力トルク変動吸収装置(11)
    は、加速時には過給機を駆動しかつ減速時にはロータの
    回転慣性力で駆動歯車を減速かつ逆転させずに空転状態
    を保持するワンウェイクラッチである、ことを特徴する
    請求項1に記載の機械式過給機の歯打ち音防止装置。
  3. 【請求項3】 一方の端部にベルトプーリ(2)と他方
    の端部の延長方向に配置される駆動歯車(8)に入力ト
    ルクを伝達してその軸心を中心に回転自在な入力軸
    (4)と、駆動歯車と噛み合って他方のロータ(9)に
    反対方向のトルクを付与する従動歯車(10)と、ベル
    トプーリ又は入力軸又は駆動歯車に配置されて入力トル
    クの変動を吸収する入力トルク変動吸収装置(11)と
    を備え、(A)加速時には、駆動歯車を配置し入力トル
    ク変動吸収装置を介して伝達される入力トルクで過給機
    を駆動させ、(B)減速時には、ロータの回転慣性力を
    利用しかつ入力トルク変動吸収装置とで駆動歯車を減速
    かつ逆転させずに空転状態を保持する、ことを特徴とす
    る機械式過給機の歯打ち音防止方法。
  4. 【請求項4】 前記入力トルク変動吸収装置(11)
    は、入力トルクの変動を吸収するワンウェイクラッチで
    ある、ことを特徴する請求項3に記載の機械式過給機の
    歯打ち音防止方法。
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