JP2001286201A - 播種装置 - Google Patents

播種装置

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JP2001286201A
JP2001286201A JP2000104360A JP2000104360A JP2001286201A JP 2001286201 A JP2001286201 A JP 2001286201A JP 2000104360 A JP2000104360 A JP 2000104360A JP 2000104360 A JP2000104360 A JP 2000104360A JP 2001286201 A JP2001286201 A JP 2001286201A
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seeding
drum
speed
plant seeds
sowing
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JP2000104360A
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Ryuji Takeyama
隆二 武山
Osamu Torii
治 鳥居
Michihito Nakamura
美知人 中村
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NAKAMURA DENKI KK
YUGISHO KK
Kanayama Kasei Co Ltd
Original Assignee
NAKAMURA DENKI KK
YUGISHO KK
Kanayama Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送装置の搬送速度および播種ドラムの回転
速度の調整作業を容易に行うことができ、装置全体とし
て製造コストを低減することができる播種装置を提供す
ること。 【解決手段】 ドラムシーダによれば、コンベア駆動モ
ータ及びドラム駆動モータの回転速度の設定は、作業者
により速度入力装置21dが操作されて行われる。速度
入力装置21dにより入力される回転速度の値は、計8
つの各ボタン21d2,21d3を1回押下する毎に、
その各ボタン21d2,21d3に対応する桁の値が
「1」ずつ更新されて調整される。よって、ボリューム
スイッチで駆動モータの回転速度の調整を行う場合のよ
うに、ボリュームスイッチに僅かに接触するだけで駆動
モータの回転速度が所望の値からズレることがない。し
かも、速度入力装置21dによる入力値は、各入力値表
示部21d1により「0」〜「9」の数字で表示される
ので、その数字で用紙などにメモして記録しておくこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、植物を育成する
ための播種用トレーへ複数の植物種子を播種することが
できる播種装置に関し、特に、搬送装置の搬送速度およ
び播種ドラムの回転速度の調整作業を容易に行うことが
でき、装置全体として製造コストを低減することができ
る播種装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 植物の種子を簡易に播種するための装
置として、各種の播種装置が使用されている。この播種
装置は、主に、複数の植物種子を育成するための播種用
トレーを搬送するコンベア装置と、そのコンベア装置の
搬送方向下流側で回転駆動され、多数の植物種子を外周
面に吸着してコンベア装置により搬送される播種用トレ
ーへ播種する播種ドラムと、その播種ドラムに吸着され
る植物種子を収容する収容ボックスとを備えている。植
物種子が播種される播種用トレーは、格子状に区画され
た複数の凹部を有しており、この各凹部へ収容ボックス
に収容された植物種子を1粒ずつ播種するために、上記
の播種装置が使用されるのである。
【0003】即ち、播種用トレーへ植物種子を播種する
場合には、まず、収容ボックス内へ複数の植物種子が投
入される一方で、コンベア装置が駆動されて播種用トレ
ーが搬送方向下流側へ向けて搬送される。この播種用ト
レーが播種ドラムの下方に到達すると、播種ドラムが回
転駆動される。播種ドラムは円筒状に形成されており、
その外周面には所定の角度間隔で複数の吸引孔が形成さ
れている。播種ドラム内部の空気は播種ドラムに連結さ
れた吸引装置によって吸引されている。よって、播種ド
ラムを回転駆動させることにより、収容ボックスに収容
された植物種子が各吸引孔へ1粒ずつ順次吸引されるの
である。
【0004】各吸引孔へ植物種子を吸着させた後、播種
ドラムが更に回転され各吸引孔に吸着された植物種子が
播種用トレーとの対向位置に到達すると、その到達した
吸引孔にエアーブローにより正圧の空気が印加される。
この正圧の空気の印加により、吸引孔に吸着されていた
植物種子が播種用トレーへ向けて吐出され、播種用トレ
ーの各凹部へ植物種子が1粒ずつ順次播種されるのであ
る。
【0005】ここで、コンベア装置により搬送される播
種用トレーは、その搬送方向に所定の間隔(ピッチ)で
複数の凹部が列設されている。この列設された各凹部へ
の播種は、コンベア装置と播種ドラムとを同期駆動さ
せ、そのコンベア装置の搬送速度と播種ドラムの回転速
度とを同期させることによって洩れなく行われる。コン
ベア装置の搬送速度と播種ドラムの回転速度との同期
は、例えば、コンベア装置及び播種ドラムを、スプロケ
ットギヤにより1つの駆動モータと連結して駆動するこ
とによって行われる。
【0006】ところで、上記の播種装置では、或る播種
用トレーを種類の異なる他の播種用トレーに変更して播
種を行う場合に、コンベア装置の搬送速度と播種ドラム
の回転速度とを調整し、これらの同期タイミングを調整
し直す必要がある。例えば、スプロケットギヤを用いた
播種装置によれば、各凹部が或るピッチ(例えば、16
mm間隔)で列設された播種用トレーを、その播種用ト
レーとは異なるピッチ(例えば、20mm間隔)で各凹
部が列設された播種用トレーに変更して播種を行う場合
には、スプロケットギヤを別のスプロケットギヤに交換
することにより同期タイミングの調整が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
したスプロケットギヤを用いた播種装置では、同期タイ
ミングの調整がスプロケットギヤを別のスプロケットギ
ヤに交換することにより行われるため、播種用トレーの
ピッチを変更する度にスプロケットギヤを交換する必要
がある。このため、コンベア装置と播種ドラムとの同期
調整作業が煩雑となってしまうという問題点があった。
【0008】また、スプロケットギヤを交換することに
よりコンベア装置と播種ドラムとの同期タイミングを調
整したとしても、スプロケットギヤの加工精度が低い場
合には、コンベア装置の搬送速度と播種ドラムの回転速
度との同期タイミングの微調整を行うことができず、か
かる同期タイミングに若干の誤差が生じてまう。このよ
うな誤差は、播種作業が継続されるに従って累積され
る。累積誤差が増大すると、植物種子を播種用トレーの
各凹部の内側中央位置に播種することができないため、
植物種子が各凹部の内側隅位置に播種されてしまう。こ
のように植物種子が各凹部の内側隅位置に播種される
と、各凹部の内壁面により植物種子の根回りが阻害さ
れ、植物の成長が悪化してしまうのである。
【0009】そこで、コンベア装置と播種ドラムとをそ
れぞれ別々の駆動モータで駆動し、かかる各駆動モータ
をサーボアンプによりまとめて制御し、コンベア装置の
搬送速度と播種ドラムの回転速度を同期させるものが考
えられる。しかしながら、かかるサーボアンプは高価で
あるため、上述したスプロケットギヤによりコンベア装
置と播種ドラムとを同期駆動させる播種装置に比べて、
播種装置全体としての製造コストが大幅に増加してしま
うという問題点があった。
【0010】一方、播種装置におけるコンベア装置と播
種ドラムとを、それぞれ別々の駆動モータにより駆動し
て、コンベア装置の駆動モータの回転速度と播種ドラム
の駆動モータの回転速度とを別々に手動で調整するもの
も考えられる。例えば、このコンベア装置および播種ド
ラムの各駆動モータの回転速度の調整は、ボリュームス
イッチなどの調節摘みを回転させて、その調節摘みの位
置を変更することにより行われる。
【0011】しかしながら、このボリュームスイッチに
よる速度調整では、かかる速度の設定後、ボリュームス
イッチの調節摘みに誤って触れてしまうと、その調節摘
みの位置がずれてしまい、搬送速度や回転速度が変わっ
てしまうという問題点があった。また、ボリュームスイ
ッチの調節摘みの位置が一旦ずれてしまうと、調節摘み
を元の正確な位置に戻すことが困難であるため、コンベ
ア装置および播種ドラムの各駆動モータの回転速度を再
び調整し直す必要があり、かかる調整作業が煩雑となる
という問題点があった。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、搬送装置の搬送速度および播種
ドラムの回転速度の調整作業を容易に行うことができ、
装置全体として製造コストを低減することができる播種
装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の播種装置は、複数の植物種子を育成
するための播種用トレーを搬送する搬送装置と、その搬
送装置の搬送方向下流側で回転駆動され、多数の植物種
子を外周面に吸着して前記搬送装置により搬送される播
種用トレーへ播種する播種ドラムとを備え、前記搬送装
置の搬送速度または前記播種ドラムの回転速度の速度デ
ータを入力する入力装置と、その入力装置により入力さ
れた速度データを表す文字や記号を表示可能な入力値表
示装置と、その入力値表示装置により表示される速度デ
ータに応じて前記搬送装置の搬送速度または前記播種ド
ラムの回転速度を設定する制御手段とを備えている。
【0014】この請求項1記載の播種装置によれば、搬
送装置によって播種用トレーが搬送方向下流側へ搬送さ
れ、その搬送方向下流側で播種ドラムが回転駆動され
る。この播種ドラムの外周面には複数の植物種子が吸着
されており、この吸着された植物種子が搬送装置により
搬送される播種用トレーへ落下されて播種が行われる。
搬送装置の搬送速度および播種ドラムの回転速度の設定
を行う場合、その搬送速度または回転速度の速度データ
は入力装置によりそれぞれ入力され、この入力された速
度データが入力値表示装置により文字や記号で表示され
る。この入力値表示装置に表示される速度データに応じ
て、制御手段により搬送装置の搬送速度および播種ドラ
ムの回転速度が設定される。
【0015】請求項2記載の播種装置は、請求項1記載
の播種装置において、前記制御手段は、前記搬送装置の
搬送速度又は前記播種ドラムの回転速度の速度データの
値を記憶する速度データ記憶手段と、その速度データ記
憶手段に記憶される値を前記入力値表示装置に表示され
る速度データに応じた値に変更する変更手段と、その変
更手段の実行を所定の操作がなされるまで禁止する禁止
手段とを備えている。
【0016】この請求項2記載の播種装置によれば、請
求項1記載の播種装置と同様に作用する上、搬送装置の
搬送速度または播種ドラムの回転速度の速度データの値
は速度データ記憶手段に記憶され、この記憶された速度
データの値は、変更手段によって、入力値表示装置に表
示される速度データに応じた値に変更される。しかし、
この変更手段の実行は、禁止手段によって、所定の操作
がなされるまで禁止される。
【0017】請求項3記載の播種装置は、請求項1又は
2に記載の播種装置において、前記入力装置は、速度デ
ータを入力するための被操作部材を備え、その被操作部
材の操作毎に速度データを所定量ずつ増加または減少す
るように構成されている。
【0018】請求項4記載の播種装置は、請求項1から
3のいずれかに記載の播種装置において、前記入力値表
示装置により表示される文字や記号は数字である。
【0019】請求項5記載の播種装置は、請求項1から
4のいずれかに記載の播種装置において、前記播種ドラ
ムの外周に隣接配置され多数の植物種子を収容する収容
部材と、その収容部材に収容される植物種子の一部を前
記播種ドラムの外周面に吸着させる吸引力を供給する吸
引装置と、その吸引装置による吸引力の供給を停止する
吸引停止手段と、その吸引停止手段を実行する場合に、
その吸引停止手段の実行に先行して、前記播種ドラムを
播種時とは反対方向に所定角度回転して、その播種ドラ
ムの外周面に吸着された植物種子を前記収容部材に送還
する種子返還手段とを備えている。
【0020】この請求項5記載の播種装置によれば、請
求項1から4のいずれかに記載の播種装置と同様に作用
する上、播種ドラムにより播種が行われる場合、播種ド
ラムの外周面には、吸引装置の吸引力によって収容部材
に収容された多数の植物種子の一部が吸着される。この
播種ドラムは制御手段により設定された回転速度で回転
駆動されているので、この回転によって、播種ドラムの
外周面に吸着された植物種子は収容部材側から搬送装置
により搬送される播種用トレーへ順次送られて、その播
種用トレーへ播種される。一方、吸引装置を停止する場
合には、まず、種子返還手段によって、播種ドラムが播
種時とは反対方向に所定角度回転され、その播種ドラム
の外周面に吸着された植物種子が前記収容部材へ送還さ
れる。その後、吸引停止手段によって吸引装置による吸
引力の供給が停止される。
【0021】請求項6記載の播種装置は、請求項5記載
の播種装置において、前記播種ドラムの外周の前記収容
部材側に設けられ、その播種ドラムの外周面に当接され
て前記播種ドラムに吸着された植物種子を剥落させる剥
落部材を備えている。
【0022】請求項7記載の播種装置は、請求項6記載
の播種装置において、前記播種ドラムは樹脂材料で形成
され、前記剥落部材は導電性材料で形成されている。
【0023】請求項8記載の播種装置は、請求項1から
7のいずれかに記載の播種装置において、前記播種ドラ
ムの外周に隣接配置され複数の植物種子を収容する収容
部材と、その収容部材に収容される植物種子の一部を前
記播種ドラムの外周に吸着させるため、その播種ドラム
の外周に所定の間隔角度で形成される複数の吸引孔と、
その複数の吸引孔に吸着される植物種子の吸着状態を確
認するため、前記播種ドラムを播種時と同一方向に所定
角度回転させた後に、その播種ドラムの回転を停止する
確認手段とを備えている。
【0024】この請求項8記載の播種装置によれば、請
求項1から7のいずれかに記載の播種装置と同様に作用
する上、収容部材に収容された複数の植物種子は、播種
ドラムの回転に伴って、その播種ドラムの外周面所定の
間隔角度で形成された複数の吸引孔に吸着される。この
播種ドラムの各吸引孔に吸着される植物種子の吸着状態
は確認手段により確認され、かかる確認によって吸引孔
の目詰まり等が発見される。
【0025】上記確認手段により行われる吸着状態の確
認は、播種ドラムを播種時と同一方向に所定角度回転さ
せて、播種ドラムの各吸引孔に植物種子を吸着させた後
に、播種ドラムの回転を停止することにより行われる。
このように、一旦、播種ドラムの回転を停止させること
により、播種ドラムの各吸引孔に植物種子が吸着されて
いるかが確実に視認されるのである。
【0026】請求項9記載の播種装置は、請求項8記載
の播種装置において、前記確認手段による前記播種ドラ
ムの回転角度は、前記播種ドラムの外周に形成される前
記複数の吸引孔の間隔角度と略等しいものである。
【0027】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の播種装置の一実施例であるドラムシーダ1の外観側
面図であり、図中の矢印Xは、トレー搬送装置3による
播種用トレー50(図2参照)の搬送方向を示してい
る。なお、図1では、ドラム駆動モータ12の図示を省
略している。
【0028】ドラムシーダ1は、多数の植物種子S(図
4参照)を収容した収容ボックス6からトレー搬送装置
3により搬送される播種用トレー50へ植物種子Sを播
種するための装置である。このドラムシーダ1は、基台
フレーム2を備えており、この基台フレーム2の内部に
は、播種ドラム7の外周面に植物種子Sを吸着させるた
めの吸引力を供給する真空ポンプPと、播種ドラム7の
外周面に吸着された植物種子Sを吐出させるための圧縮
空気を供給するエアブローBとが搭載されている。
【0029】また、基台フレーム2の上部には、播種用
トレー50を搬送するトレー搬送装置3が配設されてい
る。トレー搬送装置3は、いわゆるベルトコンベアの一
種であり、播種用トレー50が載置されるコンベアベル
ト3aを備えている。このコンベアベルト3aは、帯状
体のベルトが無端環状に接続されたものであり、このコ
ンベアベルト3aは、その両端内周に配設された一対の
回転ローラ3b,3bにより基台フレーム2の長手方向
(図1の左右方向)に張設されている。
【0030】一対の回転ローラ3b,3bは、基台フレ
ーム2の長手方向両端(図1の左右両側)に回転可能に
支持されており、この回転ローラ3b,3bの一方(図
1左側)は、ベルト3cを介して、基台フレーム2に搭
載されたコンベア駆動モータ4の回転軸と連結されてい
る。このため、コンベア駆動モータ4が回転駆動される
と、ベルト3cを介して回転ローラ3bが図中の反時計
方向へ回転され、コンベアベルト3aの上面が図中の矢
印X方向へ搬送駆動されるのである。
【0031】また、基台フレーム2の長手方向略中央に
は、トレー搬送装置3により搬送される播種用トレー5
0へ植物種子Sを播種する播種ユニット5が搭載されて
いる。この播種ユニット5は、コンベアベルト3aの上
方側に配設され、このコンベアベルト3aにより搬送さ
れる播種用トレー50が播種ユニット5の下方を通過可
能に構成されている。
【0032】播種ユニット5は、主に、多数の植物種子
Sを収容する収容ボックス6と、その収容ボックス6に
収容される植物種子Sの一部を外周面に吸着して播種用
トレー50へ吐出する播種ドラム7と、収容ボックス6
を振動させるバイブレータ機構8と、播種ドラム4の外
周面に吸着された植物種子Sのうち余分なものを収容ボ
ックス6へ送り返すためのエアパイプ9とを備えてい
る。
【0033】図2は、ドラムシーダ1の上面図であり、
図中の矢印Xはトレー搬送装置3による播種用トレー5
0の搬送方向を示している。なお、図2では、コンベア
駆動モータ4、播種ドラム7における複数の吸引孔列7
d、及び、エアパイプ9の複数の小孔9aの図示を省略
している。
【0034】図2に示すように、播種ユニット5の収容
ボックス6は、多数の植物種子Sを収容可能な上面視略
矩形状の箱状体であり、播種ドラム7に対してコンベア
ベルト3aの搬送方向下流側(図2左側)に配設されて
いる。収容ボックス6には、その収容ボックス6を振動
させるバイブレータ機構8が連結されており、このバイ
ブレータ機構8により収容ボックス6を振動させること
によって、収容ボックス6内に収容された植物種子Sを
収容ボックス6の幅方向(図2の上下方向)全域に行き
渡させることができる。このように植物種子Sを収容ボ
ックス6の幅方向全域に行き渡らせることにより、後述
する播種ドラム7の各吸引孔列7dの各小孔7cに均一
に植物種子Sを吸着させることができる。
【0035】収容ボックス6の右方(図2右側)には、
略円柱状の播種ドラム7が隣接配置されている。播種ド
ラム7の軸芯にはシャフト10が貫設されており、この
シャフト10の軸方向(図2の上下方向)両端は、基台
フレーム2に回転可能に支持されている。また、シャフ
ト10の軸方向における一端(図2下側)は、ギヤ機構
11を介して、基台フレーム2に搭載されたドラム駆動
モータ12と連結されている。このため、ドラム駆動モ
ータ12が回転駆動されると、ギヤ機構11及びシャフ
ト10を介して、播種ドラム7が(図1の時計方向又は
反時計方向へ)回転駆動されるのである。
【0036】また、播種ドラム7の他端側(図2上側)
には、その播種ドラム7の回転角度を検出するためのド
ラム角度センサ13が配設されている。このドラム角度
センサ13は、シャフト10の他端に取着される検出フ
ランジ14の回転量を検出することにより播種ドラム7
の回転角度を検出するものであり、検出フランジ14が
略60°回転される毎にオンされるように構成されてい
る。よって、ドラム角度センサ13は、播種ドラム7が
略60°回転される毎にオンされるので、このドラム角
度センサ13がオンされた回数をカウントすることによ
り、播種ドラム7の回転角度を検出することができる。
【0037】ところで、基台フレーム2には、トレー搬
送装置3により搬送される播種用トレー50を検出する
ためのトレーセンサ15が配設されている。このトレー
センサ15は、播種ユニット5に対して、トレー搬送装
置3による播種用トレー50の搬送方向上流側(図2の
右側)に配設されており、このトレーセンサ15の検出
結果に基づいて、ドラム駆動モータ5の回転駆動が開始
され、播種ドラム7による植物種子Sの播種が開始され
るのである。
【0038】ここで、ドラムシーダ1の一部ではないも
のの、播種作業の際に使用される播種用トレー50につ
いて説明する。播種用トレー50はトレー搬送装置3に
より搬送され植物種子Sが播種されるものである。この
播種用トレー50は、上面視矩形状の外形を有し、その
内部に格子状に区画された複数の容器体50aを備えて
いる。この容器体50aは、例えば、播種用トレー50
の幅方向(播種用トレー50の搬送方向と直交する方
向)(図2上下方向)に16個形成されている。また、
この16個で1組の容器体50aの列は、播種用トレー
50の長手方向(播種用トレー50の搬送方向)(図2
の矢印X方向)に29列形成されている。よって、1つ
の播種用トレー50には、全体として16個×29列の
合計464個の容器体50aが形成されている。
【0039】しかも、播種用トレー50の幅方向(図2
の上下方向)における容器体50aの数は、播種ドラム
7の軸方向に列状に形成される複数の小孔7cの数に合
わせられている(図3参照)。よって、播種ドラム7を
回転させて植物種子Sを播種すると、植物種子Sが播種
用トレー50の1列分(16個)の容器体50aへ一度
に播種されるのである。この1列分の容器体50aへの
植物種子Sの播種を繰り返し29回行うことにより、植
物種子Sが播種用トレー50の全容器体50a内へ播種
されるのである。
【0040】図3から図5を参照して、播種ユニット5
の詳細について説明する。ここで、図3は、図1のII
I−III線における部分的断面図であり、その中央部
分の図示を一部省略し、スプリング18を2点鎖線で図
示している。図3に示すように、トレー搬送装置3のコ
ンベアベルト3aの上方側には、播種ドラム7が配設さ
れている。播種ドラム7は、上述したシャフト10が貫
設される略円柱状の柱状体7aを備え、この柱状体7a
は、塩化ビニル等の合成樹脂材料で形成されている。柱
状体7aの外周面には播種ドラム7の外周面を構成する
円筒状の筒状体7bが嵌着されており、この筒状体7b
はアクリル等の合成樹脂材料で形成されている。
【0041】この筒状体7bの外周面には、収容ボック
ス6に収容された植物種子Sを吸着するため、複数の小
孔7cで構成される吸引孔列7dが形成されている。こ
の吸引孔列7dを構成する複数の小孔7cは、その小孔
7cの数が播種用トレー50の幅方向における容器体5
0aの数に合わせられており、筒状体7bの軸方向に所
定の間隔幅pで形成されている。
【0042】例えば、吸引孔列7dの各小孔7cの間隔
幅pは略16mmとされており、1列の吸引孔列7dに
は播種用トレー50における幅方向の容器体50aの数
に合わせて16個の小孔7cが形成されている。また、
筒状体7bの吸引孔列7dは、柱状体7aの内部に形成
された貫通孔7eと連通されており、この貫通孔7e
は、柱状体7aの軸方向一端側(図3左側)から他端側
(図3右側)へ貫通形成されている。
【0043】図4は、図3のIV−IV線における断面
図であり、図中の矢印Xは、トレー搬送装置3による播
種用トレー50の搬送方向を示している。図4に示すよ
うに、複数の貫通孔7eは、柱状体7aの外周近傍にお
ける同一円周上に角度θ1の間隔で複数貫通形成されて
いる。この間隔角度θ1は略15°とされており、この
ため貫通孔7eは柱状体7aに360°/15°の合計
24個貫通形成されている。また、筒状体7bに形成さ
れる吸引孔列7dは、各貫通孔7eに対応して、筒状体
7bの外周面に角度θ1の間隔で複数列形成されてお
り、貫通孔7eと同数の24列形成されている。即ち、
筒状体7bには、16個×24列の合計384個の小孔
7cが形成されている。
【0044】ここで、これら複数の吸引孔列7dは、角
度θ2毎に小孔7cの口径が等しくされ、この間隔角度
θ2は略60°とされている。具体的に筒状体7bの外
周には、各小孔7cの口径が略0.2mmである吸引孔
列7dが略60°毎に6列、各小孔7cの口径が略0.
3mmである吸引孔列7dが略60°毎に6列、各小孔
7cの口径が略0.35mmである吸引孔列7dが略6
0°毎に6列、各小孔7cの口径が略0.4mmである
吸引孔列7dが略60°毎に6列、それぞれ形成されて
いる。なお、これらの小孔7cの口径が異なる各吸引孔
列7dは、図4の時計回りに、小孔7cの口径が略0.
2mm、略0.3mm、略0.35mm、略0.4が順
に繰り返して形成されている。
【0045】また、柱状体7aの外周面には、略半円状
の凹部であるシール挿入溝7fが角度θ1の間隔で複数
凹設されている。これら複数のシール挿入溝7fは、柱
状体7aの軸方向全域に亘って凹設されており、シリコ
ン樹脂などの合成樹脂材料で形成されたシール材7gが
充填されている。このシール材7gは、柱状体7aと筒
状体7bとの間に生じる隙間を塞ぐものであり、このシ
ール材7gにより柱状体7aと筒状体7bとの間部分の
気密性が向上されている。よって、各貫通孔7eから空
気を吸引する場合や、各貫通孔7eへ圧縮空気を注入す
る場合に、柱状体7aと筒状体7bとの間に生じる隙間
から空気漏れが生じることを防止することができるので
ある。
【0046】播種ドラム7の外周面に隣接配置される収
容ボックス6は、その内部に収容される多数の植物種子
Sを載置する底板6aを備えている。この底板6aは、
播種ドラム7の筒状体7bの外周面へ延出されており、
この底板6aの延出部分には、筒状体7bの外周面と当
接される剥落パッド6bが播種ドラム7の筒状体7bの
軸方向(図4の奥行き方向)全域に亘って取着されてい
る。この剥落パッド6bは、播種ドラム7の各吸引孔列
7dに吸着された植物種子Sを収容ボックス6へ返還す
るための部品であり、播種ドラム7を播種時とは反対方
向(図4の反時計方向)へ回転させることにより、筒状
体7bの外周面に吸着された植物種子Sをそぎ落とすこ
とができる。
【0047】剥落バッド6bは、弾性復元力を有するウ
レタンなどの合成樹脂材料で構成されており、かかる合
成樹脂材料は帯電防止性を有する導電性材料である。よ
って、剥落パッド6bが筒状体7bに当接した状態で播
種ドラム7が回転される場合に、剥落パッド6bと筒状
体7bとが、その両者の摩擦により生じる静電気で帯電
することを防止することができる。
【0048】この帯電防止によって、植物種子Sを播種
する場合に余分な植物種子Sが剥落パッド6bや播種ド
ラム7の筒状体7bに静電気により付着することがな
い。また、播種ドラム7に吸着した植物種子Sを収容ボ
ックス6に返還するために、剥落パッド6bにより播種
ドラム7から植物種子Sをそぎ落とす場合には、そのそ
ぎ落とされた植物種子Sが静電気により剥落パッド6b
や筒状体7bに再付着することを防止して、植物種子S
を収容ボックス6へ確実に返還することができるのであ
る。
【0049】また、播種ドラム7における収容ボックス
6側との反対側(図4右側)には、播種ドラム7の軸方
向(図4の紙面に対する垂直方向)全域に亘って略円筒
状のエアパイプ9が配設されている(図2参照)。エア
パイプ9は、播種ドラム7における外周面の上端部分よ
り若干上方側に配設されており、播種ドラム7における
外周面の上端部分へ圧縮空気を吹き付けて、播種ドラム
7の外周面に付着した余分な植物種子Sを収容ボックス
6へ吹き戻すものである。エアパイプ9には、その外周
面に小孔9aが複数穿設され、且つ、エアチューブTB
4を介してエアブローB(図1参照)が接続されてい
る。このため、エアブローBにより供給される空気は、
エアチューブTB4を経てエアパイプ9の各小孔9aか
ら吹き出されるのである。
【0050】図3に戻って説明する。播種ドラム7の軸
方向(図3左右方向)両端面にはフランジ16,16が
着脱可能に取着されており、この各フランジ16,16
の播種ドラム7との当着面の反対面には空気制御ブロッ
ク17,17が当接されている。フランジ16,16
は、播種ドラム7の複数の貫通孔7eのうち播種ドラム
7による播種時に使用されない貫通孔7eを塞ぐ一方、
播種ドラム7による播種時に使用される貫通孔7eと空
気制御ブロック17の制御溝17a〜17cとを連通さ
せるためのものである。ここで、空気制御ブロック17
の一方(図3右側)は、スプリング18によってフラン
ジ16側(図3左側)へ付勢されており、かかる付勢に
より空気制御ブロック17,17間で回転される播種ド
ラム7及びフランジ16,16がガタつくことが防止さ
れている。
【0051】フランジ16には、その厚さ方向に複数の
通穴16aが貫通形成されている。この通穴16aは、
播種ドラム7の貫通孔7eと連通され、空気制御ブロッ
ク17の制御溝17a〜17cとも連通されている。ま
た、フランジ16,16は、ピン16bにより播種ドラ
ム7の柱状体7aの連結されており、播種ドラム7と一
緒に回転するように構成されている。
【0052】図5(a)は、図3におけるVa−Va線
における断面図であり、図5(b)は、図3におけるV
b−Vb線における断面図であり、図5(b)では、収
容ボックス6の底板6a及び剥落パッド6bを2点鎖線
で図示している。図5(a)に示すように、フランジ1
6は、略円盤状に形成されており、通穴16aは、その
フランジ16の外周近傍における同一円周上に角度θ2
の間隔で複数貫通形成されている。
【0053】フランジ16の間隔角度θ2は略60°と
されており、フランジ16には合計6つの通穴16aが
等角間隔で貫通形成されている。このように構成された
フランジ16を播種ドラム7に当着させることによっ
て、播種ドラム7の各貫通孔7eのうち、播種時に使用
される6個の貫通孔7eを除く、他の18個の貫通孔7
eを塞ぐことができる。例えば、植物種子Sの直径が略
0.2mm以上かつ略0.3mm未満の場合には、フラ
ンジ16の各通穴16aを、小孔7cの口径が0.2m
mの各吸引孔列7dと連通する各貫通孔7eに一致させ
ることにより、播種ドラム7における小孔7cの口径が
略0.3mm、略0.35mm及び略0.4mmである
各吸引孔列7dと連通する各貫通孔7dを塞ぐことがで
きる。
【0054】ここで、図3に戻って説明する。空気制御
ブロック17,17は、播種ドラム7の軸方向両側(図
3の左右両側)にそれぞれ配設されている。空気制御ブ
ロック17は、真空ポンプPによる吸引力及びエアブロ
ーBによる圧縮空気の供給タイミングを制御するもので
あり、基台フレーム2に固定されている。この空気制御
ブロック17,17は合成樹脂材料で略直方体状に形成
されており、その外面にはテフロン(登録商標)加工等
の表面処理が施されている。このため、空気制御ブロッ
ク17,17は、フランジ16,16との当接面が滑面
状に形成されるので、空気制御ブロック17,17間で
播種ドラム7を円滑に回転させることができる。
【0055】図5(b)に示すように、空気制御ブロッ
ク17には、真空ポンプPと接続されたエアチューブT
B1が接続され、且つ、エアブローBと接続されたエア
チューブTB2,TB3が接続されている。空気制御ブ
ロック17の略中央には、シャフト10が嵌挿されてお
り、このシャフト10の周囲には、フランジ16の各通
穴16aと連通する制御溝17a〜17cが同一円周上
に凹設されている。
【0056】制御溝17aは、播種ドラム7の各貫通孔
7eへ真空ポンプPからの吸引力を供給するために略C
字状に凹設された溝であり、真空ポンプPと接続される
エアチューブTB1と連通されている。制御溝17a
は、シャフト10に対する収容ボックス6側(図5
(b)左側)部分から時計回りに連続して凹設されてお
り、シャフト10に対するコンベアベルト3a側(図5
(b)下側)近傍まで到達している。具体的に、制御溝
17aの始端は、空気制御ブロック17の収容ボックス
6側部分におけるシャフト10の中心線L1に対して略
15°下方側の位置に設けられており、制御溝17aの
終端は、その制御溝17aの始端から時計回りに略19
5°の位置に設けられている。
【0057】制御溝17bは、播種ドラム7の各貫通孔
7eへエアブローBからの圧縮空気を供給するための長
溝であり、エアブローBと接続されるエアチューブTB
2と連通されている。制御溝17bは、シャフト10に
対するコンベアベルト3a側(図5(b)下側)近傍に
凹設されており、この制御溝17bの始端は、制御溝1
7aの終端から時計回りに略15°ズレた位置に設けら
れ、この制御溝17bの終端は、その制御溝17bの始
端から時計回りに略10°ずれた位置に設けられてい
る。また、制御溝17cは、播種ドラム7の各貫通孔7
eへエアブローBからの圧縮空気を供給するための円形
状の溝であり、エアブローBと接続されるエアチューブ
TB3と連通されている。制御溝17cは、制御溝17
aの始端と制御溝17bの終端との間の区間に凹設され
ており、その制御溝17bの終端から略50°ズレた位
置に凹設されている。
【0058】上記のように構成された空気制御ブロック
17によれば、植物種子Sの播種時に図4に示す播種ド
ラム7が時計方向へ回転され、フランジ16の通穴16
aと連通する貫通孔7eが制御溝17aの始端に到達す
ると、真空ポンプPによって貫通孔7eから空気が吸引
される。この吸引力によって、その貫通孔7eと連通す
る吸引孔列7dの各小孔7cに収容ボックス6に収容さ
れた植物種子Sが吸着される。なお、播種ドラム7が略
60°回転される毎に、別の吸引孔列7dの各小孔7c
に植物種子Sが順次吸着される。
【0059】その後、播種ドラム7が時計方向へ略19
5°回転されると、制御溝17aによる吸引が終了し、
播種ドラム7が時計方向へ更に略15°回転されると、
制御溝17bによって貫通孔7eへエアブローBからの
圧縮空気が供給され、その圧縮空気により吸引孔列7d
の各小孔7cに吸着された植物種子Sが播種用トレー5
0の容器体50aへ吐出されて播種されるのである。
【0060】植物種子Sの吐出後、播種ドラム7が制御
溝17bの終端位置から時計方向へ略50°回転される
と、制御溝17cによって、再度、貫通孔7eへエアブ
ローBからの圧縮空気が供給され、その圧縮空気により
吸引孔列7dの各小孔7cの目詰まりなどの清掃が行わ
れるのである。
【0061】次に、図1及び図6を参照して、操作パネ
ル2aについて説明する。図6(a)は、操作パネル2
aの正面図であり、図6(b)は、操作パネル2aの内
部に配設される播種回数設定パネル22の正面図であ
る。図1に示すように、上記の播種ユニット5が搭載さ
れる基台フレーム2には、ドラムシーダ1の各種の設定
を行う操作パネル2aが配設されている。この操作パネ
ル2aの表面中央には、ドラムシーダ1の主電源(図示
せず)をオンオフする操作電源スイッチ19aが配設さ
れている。
【0062】図6(a)に示すように、操作電源スイッ
チ19aの右方には、左から順に電源ランプ19b、警
報ランプ19c、非常停止ボタン19dが配設されてい
る。電源ランプ19aは、操作電源スイッチ19aがオ
ンの場合に点灯されるランプである。警報ランプ19c
は、操作電源スイッチ19aがオフの場合に制御部Rへ
電力供給を行うバッテリBTの電力低下を警報するもの
であり、バッテリBTの電圧が所定値以下となった場合
に点灯され、作業者にバッテリBTの交換を促すことが
できる。
【0063】非常停止ボタン19dは、コンベア駆動モ
ータ4やドラム駆動モータ5を強制的に停止するための
ものであり、この非常停止ボタン19dが押下されるこ
とによって、コンベア駆動モータ4及びドラム駆動モー
タ5の回転駆動が停止され、トレー搬送装置3及び播種
ドラム7の駆動が強制的に停止されるのである。
【0064】また、操作電源スイッチ19aの下方に
は、左から順に自動起動ボタン19e、自動停止ボタン
19f、運転切換スイッチ19g、速度切換スイッチ1
9hが配設されている。自動起動ボタン19eは、ドラ
ムシーダ1による播種を開始するためのものであり、こ
の自動起動ボタン19eが押下されることにより、後述
する播種処理(図8参照)のS5の処理が実行可能な状
態となり、その後、自動起動ボタン9eが再び押下され
ることにより播種処理のS6からS17の処理が実行可
能な状態となる。
【0065】自動停止ボタン19fは、自動起動ボタン
19eの押下により開始される播種処理を停止するため
のものであり、この自動停止ボタン19fが押下される
ことにより、ドラムシーダ1による播種動作が停止され
るのである。また、運転切換スイッチ19gは、作業者
によって、後述する播種処理(図8参照)を実行する場
合にオンされる一方、コンベア駆動モータ4、ドラム駆
動モータ12、真空ポンプP、エアブローB、バイブレ
ータ機構8をそれぞれ各個に駆動する場合にオフされる
スイッチである。
【0066】速度切換スイッチ19hは、コンベア駆動
モータ4及びドラム駆動モータ12の回転速度値を切り
換えるためのスイッチであり、作業者により操作される
摘み部19h1と、「1」〜「4」の表示を有する表示
部19h2とを備えている。速度切換スイッチ19hに
よれば、作業者により摘み部19h1の向きが表示部1
9h2の「1」〜「4」のいずれかに合わせられること
により、コンベア駆動モータ4及びドラム駆動モータ1
2の回転速度値の組み合わせを、4種類(モード)に切
り換えることができる。
【0067】なお、以下、摘み部19h1が表示部19
h2の「1」に合わせられた状態を「第1モード」、摘
み部19h1が表示部19h2の「2」に合わせられた
状態を「第2モード」、摘み部19h1が表示部19h
2の「3」に合わせられた状態を「第3モード」、摘み
部19h1が表示部19h2の「4」に合わせられた状
態を「第4モード」、と称す。
【0068】具体的には、速度切換スイッチ19hが
「第1モード」の場合には、コンベア速度メモリ1(3
3b1)及びドラム速度メモリ1(33c1)に記憶さ
れた回転速度値、速度切換スイッチ19hが「第2モー
ド」の場合には、コンベア速度メモリ2(33b2)及
びドラム速度メモリ2(33c2)に記憶された回転速
度値、速度切換スイッチ19hが「第3モード」の場合
には、コンベア速度メモリ3(33b3)及びドラム速
度メモリA(33c3)に記憶された回転速度値、速度
切換スイッチ19hが「第4モード」の場合には、コン
ベア速度メモリ4(33b4)及びドラム速度メモリ4
(33c4)に記憶された回転速度値に基づいて、各駆
動モータ4,12が回転駆動されるのである。
【0069】自動起動ボタン19eの下方には、左から
順にドラム正逆転スイッチ20a、コンベアスイッチ2
0b、真空ポンプスイッチ20c、エアブロースイッチ
20d、バイブレータスイッチ20eが配設されてい
る。ドラム正逆転スイッチ20aは、ドラム駆動モータ
4を正転または逆転させるためのスイッチであり、この
スイッチ20aがオンの場合には、ドラム駆動モータ4
が正転され、播種ドラム7が播種時の回転方向(図1及
び図4の時計方向)へ回転駆動される。一方、ドラム正
逆転スイッチ20aがオフの場合には、ドラム駆動モー
タ4が逆転され、播種ドラム7が播種時の回転方向とは
反対方向(図1及び図4の反時計方向)へ回転駆動され
る。
【0070】コンベアスイッチ20bは、運転切換スイ
ッチ19gがオフの場合にコンベア駆動モータ4への電
力供給をオンオフするスイッチであり、真空ポンプスイ
ッチ20cは、運転切換スイッチ19gがオフの場合に
真空ポンプPへの電力供給をオンオフするスイッチであ
る。また、エアブロースイッチ20dは、運転切換スイ
ッチ19gがオフの場合にエアブローBへの電力供給を
オンオフするスイッチであり、バイブレータスイッチ2
0eは、運転切換スイッチ19gがオフの場合にバイブ
レータ機構8への電力供給をオンオフするスイッチであ
る。
【0071】また、操作パネル2aの左側上部には、右
側から順に速度設定ボタン21a及び速度書込ボタン2
1b、モータ選択スイッチ21c、速度入力装置21
d、速度設定値表示器21e、タイマ微調整装置21
f、並びに、トータルカウント表示器21gが配設され
ている。速度設定ボタン21aは、速度入力装置21d
による速度値(速度データ)の入力を開始する際に押下
されるボタンであり、速度書込ボタン21bは、速度入
力装置21dにより入力された速度値をコンベア速度メ
モリ33b又はドラム速度メモリ33cへ書き込む際に
押下されるものである。
【0072】モータ選択スイッチ21cは、速度入力装
置21dにより入力される回転速度値を記憶するメモリ
を選択するスイッチであり、モータ選択スイッチ21c
がオンの場合には回転速度値がコンベア速度メモリ33
bに記憶される一方、モータ選択スイッチ21cがオフ
の場合には回転速度値がドラム速度メモリ33cに記憶
される。なお、速度切換スイッチ19hは、モータ選択
スイッチ21cがオンの場合にコンベア速度メモリ33
bのうちコンベア速度メモリ1〜4(33b1〜33b
4)のいずれか、又は、モータ選択スイッチがオフの場
合にドラム速度メモリ33cのうちドラム速度メモリ1
〜4(33c1〜33c4)のいずれかを選択するスイ
ッチでもある。
【0073】具体的には、モータ選択スイッチ21cが
オンの場合には、速度切換スイッチ19hが第1モード
でコンベア速度メモリ1(33b1)に、速度切換スイ
ッチ19hが第2モードでコンベア速度メモリ2(33
b2)に、速度切換スイッチ19hが第3モードでコン
ベア速度メモリ3(33b3)に、速度切換スイッチ1
9hが第4モードでコンベア速度メモリ4(33b4)
に、速度入力装置21dにより入力された回転速度値を
それぞれ記憶する。
【0074】一方、モータ選択スイッチ21cがオフの
場合には、速度切換スイッチ19hが第1モードでドラ
ム速度メモリ1(33c1)に、速度切換スイッチ19
hが第2モードでドラム速度メモリ2(33c2)に、
速度切換スイッチ19hが第3モードでドラム速度メモ
リ3(33c3)に、速度切換スイッチ19hが第4モ
ードでドラム速度メモリ4(33c4)に、速度入力装
置21dにより入力された回転速度値をそれぞれ記憶す
る。
【0075】速度入力装置21dは、コンベア駆動モー
タ4及びドラム駆動モータ12の回転速度値を入力する
ためのスイッチであり、主に、4つの入力値表示部21
d1と、その各入力値表示部21d1の上部にそれぞれ
1つずつ計4つ設けられる入力ボタン21d2と、各入
力値表示部21d1の下部にそれぞれ1つずつ計4つ設
けられる入力ボタン21d3とを備えている。コンベア
速度メモリ33b及びドラム速度メモリ33cに記憶さ
れる回転速度値は4桁なので、各入力値表示部21d1
がそれぞれ各桁の値を「0」〜「9」の範囲の数字で表
示するように構成されている。
【0076】各入力ボタン21d2は、それらに対応す
る各入力値表示部21d1に表示される数値を増加させ
る入力ボタンであり、各入力ボタン21d3はそれらに
対応する各入力値表示部21d1に表示される数値を減
少させる入力ボタンである。各入力ボタン21d2によ
れば、作業者により1回押下される毎に、そのボタンに
対応する桁の値が「0」〜「9」の順に「1」ずつ更新
(変更)され、各入力ボタン21d3によれば、作業者
により1回押下される毎に、そのボタンに対応する桁の
値が「9」〜「0」の順に「1」ずつ更新されるのであ
る。
【0077】このように、速度入力装置21dによれ
ば、それにより入力される回転速度は、計8つの各ボタ
ン21d2,21d3を1回押下する毎に、その各ボタ
ン21d2,21d3に対応する桁の値が「1」ずつ増
加または減少されて微調整される。このため、従来のボ
リュームスイッチによりコンベア駆動モータやドラム駆
動モータの回転速度を微調整する場合のように、つまみ
を誤って操作してしまい、搬送速度や回転速度が大幅に
変化してしまうことを抑制することができる。しかも、
各入力値表示部21d1によって、速度入力装置21d
により入力される値は「0」〜「9」の数字で表示され
るので、速度入力装置21dによって入力された値を目
視により容易に確認することができるのである。
【0078】速度設定値表示器21eは、コンベア速度
メモリ33b及びドラム速度メモリ33cに記憶された
回転速度値を4桁で表示するものである。この速度設定
値表示器21eにより表示される回転速度値は、モータ
選択スイッチ21cのオンオフ状態、及び、速度切換ス
イッチ19hのモードによって決定される。
【0079】具体的に、モータ選択スイッチ21cがオ
ンの場合には、速度切換スイッチ19hが第1モードで
コンベア速度メモリ1(33b1)の値が、速度切換ス
イッチ19hが第2モードでコンベア速度メモリ2(3
3b2)の値が、速度切換スイッチ19hが第3モード
でコンベア速度メモリ3(33b3)の値が、速度切換
スイッチ19hが第4モードでコンベア速度メモリ4
(33b4)の値が、速度設定値表示器21eによりそ
れぞれ表示される。
【0080】一方、モータ選択スイッチ21cがオフの
場合には、速度切換スイッチ19hが第1モードでドラ
ム速度メモリ1(33c1)の値が、速度切換スイッチ
19hが第2モードでドラム速度メモリ2(33c2)
の値が、速度切換スイッチ19hが第3モードでドラム
速度メモリ3(33c3)の値が、速度切換スイッチ1
9hが第4モードでドラム速度メモリ4(33c4)の
値が、速度設定値表示器21eによりそれぞれ表示され
る。
【0081】また、タイマ微調整装置21fは、後述す
るトレー送り時間メモリ33fに記憶される値の微調整
を行う装置であり、トータルカウント表示器21gは、
播種ドラム7の吸引孔列7dによって播種用トレー50
へ播種された回数を計数して表示する装置である。
【0082】図6(b)に示すように、播種回数設定パ
ネル22の表面には、播種回数入力装置22a、播種回
数書込ボタン22b、播種回数切換スイッチ22cが配
設されている。播種回数入力装置22aは、1枚の播種
用トレー50が播種ドラム7の下方を通過する間に、播
種ドラム7の吸引孔列7dに吸着した植物種子Sを吐出
して播種する回数を入力して設定する装置である。
【0083】例えば、上記の播種用トレー50では、コ
ンベア搬送方向に29列の容器体50aが設けられるの
で、播種回数の値を「29」とすることにより、各容器
体50aに1粒ずつ植物種子Sを播種することができ
る。また、発芽する割合(発芽率)が略50%の植物種
子Sを上記の播種用トレー50へ播種する場合には、播
種回数を「58」とすることにより、各容器体50aへ
2粒ずつ植物種子Sを播種して、各容器体50aからの
発芽率を相対的に向上することができる。
【0084】この播種回数入力装置22aは、主に、2
つの入力値表示部22a1と、その各入力値表示部22
a1の上部にそれぞれ1つずつ計2つ設けられる入力ボ
タン22a2と、各入力値表示部22a1の下部にそれ
ぞれ1つずつ計2つ設けられる入力ボタン22a3とを
備えている。播種回数メモリ33dに記憶される播種回
数は2桁なので、各入力値表示部22a1がそれぞれ各
桁の値を「0」〜「9」の範囲の数字で表示するように
構成されている。
【0085】各入力ボタン22a2は、それらに対応す
る各入力値表示部22a1に表示される数値を増加させ
る入力ボタンであり、各入力ボタン22a3はそれらに
対応する各入力値表示部22a1に表示される数値を減
少させる入力ボタンである。各入力ボタン22a2によ
れば、作業者により1回押下される毎に、そのボタンに
対応する桁の値が「0」〜「9」の順に「1」ずつ更新
され、各入力ボタン22a3によれば、作業者により1
回押下される毎に、そのボタンに対応する桁の値が
「9」〜「0」の順に「1」ずつ更新される。
【0086】このように、播種回数入力装置22aによ
れば、それにより入力される播種回数は、計4つの各ボ
タン22a2,22a3を1回押下する毎に、その各ボ
タン22a2,22a3に対応する桁の値が「1」ずつ
更新されて微調整される。しかも、各入力値表示部22
a1によって、播種回数入力装置22aにより入力され
る値は「0」〜「9」の数字で表示されるので、播種回
数入力装置22aによって入力された値を目視により容
易に確認することができる。
【0087】播種回数書込ボタン22bは、播種回数入
力装置22aにより入力された播種回数の値を播種回数
メモリ33dへ書き込む際に押下されるボタンである。
また、播種回数切換スイッチ22cは、播種ドラム7に
よる播種回数を切り換えるためのスイッチであり、作業
者により操作される摘み部22c1と、「1」〜「4」
の表示を有する表示部22c2とを備えている。播種回
数切換スイッチ22cによれば、作業者により摘み部2
2c1の向きが表示部22c2の「1」〜「4」のいず
れかに合わせられることにより、4種類(モード)の播
種回数のいずれかに切り換えることができる。なお、以
下、摘み部22c1が表示部22c2の「1」に合わせ
られた状態を「第1モード」、摘み部22c1が表示部
22c2の「2」に合わせられた状態を「第2モー
ド」、摘み部22c1が表示部22c2の「3」に合わ
せられた状態を「第3モード」、摘み部22c1が表示
部22c2の「4」に合わせられた状態を「第4モー
ド」、と称す。
【0088】具体的には、播種回数切換スイッチ22c
が第1モードの場合には播種回数メモリ1(33d1)
に記憶された播種回数で、播種回数切換スイッチ22c
が第2モードの場合には播種回数メモリ2(33d2)
に記憶された播種回数で、播種回数切換スイッチ22c
が第3モードの場合には播種回数メモリ3(33d3)
に記憶された播種回数で、播種回数切換スイッチ22c
が第4モードの場合には播種回数メモリ4(33d4)
に記憶された播種回数で、播種ドラム7による播種が行
われるのである。
【0089】次に、図7を参照して、ドラムシーダ1の
電気的構成を説明する。図7は、ドラムシーダ1の制御
部Rの電気的構成を示したブロック図である。ドラムシ
ーダ1の制御部Rは、主に、CPU31と、ROM32
と、RAM33と、計時回路34とを備えている。
【0090】CPU31は、操作パネル2aの操作に従
って、バスライン35により接続された各部を制御して
播種動作や、コンベア駆動モータ4及びドラム駆動モー
タ12の速度設定を実行するものである。ROM32
は、このドラムシーダ1で実行される制御プログラムな
どを格納した書換不能なメモリであり、図8から図13
のフローチャートに示す各プログラムは、このROM3
2内に格納されている。時計回路34は、時刻の計時を
行うための回路であり、この計時回路34により計時さ
れた時間はCPU31によって読み出され、各処理に使
用される。
【0091】RAM33は、ドラムシーダ1の各動作に
用いられる各種のデータを記憶するための揮発性メモリ
であるが、ドラムシーダ1の主電源オフ後もバッテリB
Tからの電力供給を受け続けるように構成されている。
よって、RAM33へ記憶されたデータは、ドラムシー
ダ1の主電源オフ後も保持されるのである。
【0092】このRAM33は、自動停止フラグ33
a、コンベア駆動モータ4の4種類の回転速度値に対応
する4つのコンベア速度メモリ33b、ドラム駆動モー
タ12の4種類の回転速度値に対応する4つのドラム速
度メモリ33c、4種類の播種回数に対応する4つの播
種回数メモリ33d、播種回数カウンタ33e、4つの
トレー送り時間メモリ33f、停止待機時間メモリ33
g、設定待機時間メモリ33hを備えている。
【0093】自動停止フラグ33aは、自動停止ボタン
19fが押下されたか否かを判断するためのフラグであ
る。この自動停止フラグ33aは操作電源スイッチ19
aがオンされた後にオフに設定され(S2)、自動停止
ボタン19fが押下されると、自動停止フラグ33aは
オンに設定される(S42)。ドラムシーダ1は、自動
停止フラグ33aがオンであれば、自動停止ボタン19
fが押下されたと判断して、ドラム逆転処理(S17)
を実行するように構成されている。
【0094】コンベア速度メモリ33bは、速度入力装
置21dにより入力されるコンベア駆動モータ4の回転
速度値を記憶するためのメモリであり(S59〜S6
2)、この記憶された回転速度値に基づいてコンベア駆
動モータ4が回転駆動される。なお、コンベア速度メモ
リ1(33b1)は速度切換スイッチ19hが第1モー
ドの場合の、コンベア速度メモリ2(33b2)は速度
切換スイッチ19hが第2モードの場合の、コンベア速
度メモリ3(33b3)は速度切換スイッチ19hが第
3モードの場合の、コンベア速度メモリ4(33b4)
は速度切換スイッチ19hが第4モードの場合の、コン
ベア駆動モータ4の回転速度値をそれぞれ記憶する。
【0095】ドラム速度メモリ33cは、速度入力装置
21dにより入力されるドラム駆動モータ12の回転速
度値を記憶するためのメモリであり(S66〜S6
9)、この記憶された回転速度値に基づいてドラム駆動
モータ12が回転駆動される。なお、ドラム速度メモリ
1(33c1)は速度切換スイッチ19hが第1モード
の場合の、ドラム速度メモリ2(33c2)は速度切換
スイッチ19hが第2モードの場合の、ドラム速度メモ
リ3(33c3)は速度切換スイッチ19hが第3モー
ドの場合の、ドラム速度メモリ4(33c4)は速度切
換スイッチ19hが第4モードの場合の、ドラム駆動モ
ータ12の回転速度値をそれぞれ記憶する。
【0096】播種回数メモリ33dは、播種回数入力装
置22aにより入力される播種回数を記憶するためのメ
モリであり(S75〜S78)、この記憶された播種回
数に基づいて、播種動作時における播種ドラム7の回転
量がへ決定される。例えば、播種回数の値が29の場合
に、播種ドラム7は、図8のS5の処理の後に、略60
°×29の合計1740°回転駆動されるのである。
【0097】なお、播種回数メモリ1(33d1)は播
種回数切換スイッチ22cが第1モードの場合の、播種
回数メモリ2(33d2)は播種回数切換スイッチ22
cが第2モードの場合の、播種回数メモリ3(33d
3)は播種回数切換スイッチ22cが第3モードの場合
の、播種回数メモリ4(33d4)は播種回数切換スイ
ッチ22cが第4モードの場合の、播種ドラム7による
播種回数をそれぞれ記憶する。
【0098】播種回数カウンタ33eは、播種ドラム7
により植物種子Sが播種された回数、即ち、1列分の吸
引孔列7dに吸着された植物種子Sが播種された回数を
記憶するためのカウンタである。播種回数カウンタ33
eの値は、播種ドラム7が正転方向へ略60°回転され
ることにより、1列分の吸引孔列7dに吸着された植物
種子Sが播種される毎に更新される。前記した通り、播
種ドラム7の略60°毎の回転はドラム角度センサ13
がオンされることにより検出されるので、播種回数カウ
ンタ33eの値は、ドラム角度センサ13がオンされる
毎に1加算されて更新される。具体的に、播種回数カウ
ンタ33eの初期値は「0」とされ(S7)、その後は
S13〜15の処理によって、播種回数カウンタ33e
の値は、「0」から、播種回数切換スイッチ22cのモ
ードに対応した播種回数メモリ1〜4(33d1〜33
d4)の値までの範囲で1カウントずつ更新される。
【0099】即ち、播種回数カウンタ33eの値は、播
種回数切換スイッチ22cが第1モードの場合に「0」
から播種回数メモリ1(33d1)の値の範囲で、播種
回数切換スイッチ22cが第2モードの場合に「0」か
ら播種回数メモリ2(33d2)の値の範囲で、播種回
数切換スイッチ22cが第3モードの場合に「0」から
播種回数メモリ3(33d3)の値の範囲で、播種回数
切換スイッチ22cが第4モードの場合に「0」から播
種回数メモリ4(33d4)の値の範囲で、更新される
のである。
【0100】トレー送り時間メモリ33fは、トレーセ
ンサ15により検出された後にドラム駆動モータ12を
始動するまでの送り時間を記憶するためのメモリであ
り、このトレー送り時間メモリ33fに記憶されている
値分の送り時間が経過した後、ドラム駆動モータ12の
回転駆動を開始して、播種ドラム7による播種を開始す
る。なお、トレー送り時間メモリ1(33f1)は速度
切換スイッチ19hが第1モードの場合の、トレー送り
時間メモリ2(33f2)は速度切換スイッチ19hが
第2モードの場合の、トレー送り時間メモリ3(33f
3)は速度切換スイッチ19hが第3モードの場合の、
トレー送り時間メモリ4(33f4)は速度切換スイッ
チ19hが第4モードの場合の、送り時間をそれぞれ記
憶する。
【0101】停止待機時間メモリ33gは、自動停止ボ
タン19fが押下された後にコンベア駆動モータ4の回
転駆動を継続して、コンベア駆動モータ4の回転停止を
待機する停止待機時間を記憶するメモリであり、この停
止待機時間メモリ33gに記憶されている値分の時間が
経過した後、コンベア駆動モータ4の回転駆動が停止さ
れる。よって、かかる停止待機時間の経過により、トレ
ー搬送装置3により播種ユニット5の下方位置を搬送さ
れる播種用トレー50を、播種ユニット5より更に搬送
方向下流側へ搬送させることができる。従って、自動停
止ボタン19fの押下の直後に、播種用トレー50が播
種ユニット5の下方位置で停止してしまうことを防止す
ることができる。
【0102】設定待機時間メモリ33hは、速度設定ボ
タン21aが押下された後に、速度書込ボタン21bの
押下を待機する時間(設定待機時間)を記憶するメモリ
であり、この設定待機時間メモリ33hに記憶されてい
る値分の時間が経過する間に、速度記憶ボタン21bが
押下されなければ、速度設定ボタン21aの押下が無効
とされ、図12のモータ速度設定処理が終了する。
【0103】CPU31、ROM32、RAM33、計
時回路34は、アドレスバス及びデータバス等の構成さ
れたバスライン35を介して相互に接続されている。こ
のバスライン35は、また、入出力ポート36にも接続
されている。入出力ポート36には、真空ポンプP、エ
アブローB、バッテリBT、バイブレータ機構8、ドラ
ム角度センサ13、トレーセンサ15、操作パネル2a
の各部、播種回数設定パネル22の各部、コンベア駆動
モータ4のモータドライバ41、ドラム駆動モータ12
のモータドライバ42が接続されている。
【0104】コンベア駆動モータ4のモータドライバ4
1は、コンベア速度メモリ33bに記憶された回転速度
値に基づいて、コンベア駆動モータ4へ駆動電圧を供給
するものであり、この駆動電圧値に応じてコンベア駆動
モータ4の回転速度が設定される。また、ドラム駆動モ
ータ12のモータドライバ42は、ドラム速度メモリ3
3cに記憶された回転速度値に基づいて、ドラム駆動モ
ータ12へ駆動電圧を供給するものであり、この駆動電
圧値に応じてドラム駆動モータ12の回転速度が設定さ
れる。
【0105】次に、図8から図13のフローチャートを
参照して、上記のように構成されたドラムシーダ1で実
行される各処理について説明する。図8は、ドラムシー
ダ1による播種処理(播種動作)を示したフローチャー
トである。尚、図8の播種処理は、前記した運転切換ス
イッチ19gがオンの場合に実行される処理である。
【0106】図8に示すように、ドラムシーダ1は、操
作電源スイッチ19aがオンされるのを待機している
(S1:No)。作業者により操作電源スイッチ19a
がオンされると(S1:Yes)、上述した自動停止フ
ラグ33aをオフするとともに、真空ポンプP、エアブ
ローB及びバイブレータ機構8を駆動する(S2)。即
ち、このS3の処理によって、真空ポンプPによる吸引
力およびエアブローBによる圧縮空気の播種ドラム7へ
の供給が開始されるのである。
【0107】S3の処理後、ドラムシーダ1は、作業者
により自動起動ボタン19eが押下されるのを待機する
(S4:No)。その間に、自動起動ボタン19eが押
下されると(S4:Yes)、図9に示すドラム位置調
整処理を実行する(S5)。
【0108】図9は、ドラム位置調整処理を示すフロー
チャートである。図9に示すように、ドラム位置調整処
理(S5)では、まず、作業者によってドラム正逆転ス
イッチ20aがオンされたか否かを判断する(S2
1)。判断の結果、ドラム正逆転スイッチ20aがオン
であれば(S21:Yes)、ドラム駆動モータ12を
図1及び図4の時計方向(正転方向)へ所定角度回転さ
せて、播種ドラム7を60°回転させた後、その回転を
停止する(S22)。一方、S21の処理においてドラ
ム正逆転スイッチ20aがオフである場合には(S2
1:No)、S22の処理をスキップする。
【0109】次に、作業者によって自動起動ボタン19
eが押下されたか否かを判断し(S23)、自動起動ボ
タン19eが押下されなければ(S23:No)、処理
をS21へ移行して、S21からS23までの処理を繰
り返す。一方、自動起動ボタン19eが押下されれば
(S23:Yes)、このドラム位置調整処理を終了す
る。このように、ドラム正逆転スイッチ20aをオンし
て、播種ドラム7を60°ずつ正転方向へ回転させるこ
とにより、収容ボックス6に収容された植物種子Sは、
播種ドラム7の外周に略60°間隔毎に形成された同一
口径の小孔7cを有する各吸引孔列7dに順次吸着され
る。
【0110】ここで、作業者がドラム正逆転スイッチ2
0aを再びオンしない限り、ドラム駆動モータ12は停
止され続けるので、各吸引孔列7dに吸着された植物種
子Sの吸着状態を視認して確認することができる。よっ
て、例えば、吸引孔列7dの小孔7cが目詰まりを起こ
して植物種子Sの吸着不良がある場合には、播種ドラム
7によって播種を行う前に吸着不良を解消する処置を行
うことができ、その結果、播種用トレー50へ植物種子
Sを洩れなく播種することができる。
【0111】しかも、ドラム正逆転スイッチ20aがオ
ンされた場合に、ドラム駆動モータ12により播種ドラ
ム7が回転される角度は、60°とされており、同一口
径の小孔7cを有する各吸引孔列7dが筒状体7bの外
周面に形成される間隔角度θ2(略60°)と略等しく
されている。よって、ドラム正逆転スイッチ20aを順
次オンとすることによって、播種ドラム7の各吸引孔列
7dへの植物種子Sの吸着状態を順次確認することがで
きる。
【0112】ドラム位置調整処理(S5)の終了後は、
処理を図8のS6へ移行して、速度切換スイッチ19h
のモードに対応するコンベア速度メモリ33bに記憶さ
れている値に基づいた回転速度によって、コンベア駆動
モータ4の回転駆動を開始する。コンベア駆動モータ4
の回転駆動の開始後、播種回数カウンタ33eの値を0
クリアするとともに(S7)、自動停止フラグ33aが
オンされたか否かを判断する(S8)。判断の結果、自
動停止フラグ33aがオンの場合には(S8:Ye
s)、図10に示すドラム逆転処理を実行する(S1
7)。
【0113】図10は、ドラム逆転処理を示すフローチ
ャートである。図10に示すように、ドラム逆転処理
(S17)では、まず、ドラム駆動モータ12を逆転さ
せることにより、播種ドラム7を図1及び図4の反時計
方向(逆転方向)へ360°回転させてから停止する
(S31)。この播種ドラム7の逆回転により、各吸引
孔列7dの各小孔7cに吸着された植物種子Sは、剥落
パッド6bによって、播種ドラム7の外周面からそぎ落
とされ、収容ボックス6内へ全て返還される。
【0114】このS31の処理後、計時回路34の時間
を読み取り、停止待機時間メモリ33gに記憶されてい
る値分の計時を開始する(S32)。計時開始後、計時
回路34の時間を監視して、S32の処理で読み取った
計時回路34の時間から停止待機時間メモリ33gに記
憶されている値分の時間が経過したか否かを判断する
(S33)。判断の結果、停止待機時間メモリ33gに
記憶されている値分の計時が終了すれば(S33:Ye
s)、真空ポンプP、エアブローB、バイブレータ機構
8、コンベア駆動モータ4、ドラム駆動モータ12の駆
動を停止して(S34)、この処理を終了する。一方、
計時が終了していない場合には(S33:No)、S3
3の処理を繰り返す。
【0115】トレー搬送装置3により搬送される播種用
トレー50は、停止待機時間メモリ3gに記憶される停
止待機時間が経過する間に、播種ユニット5の下方位置
から更に搬送方向(図2矢印X方向)下流側へ搬送され
る。このため、播種用トレー50が播種ユニット5(播
種ドラム7)の下方位置で停止してしまうことがなく、
自動停止ボタン19fによってドラムシーダ1を停止さ
せる度に、播種用トレー50を播種ユニット5の下方か
ら引き出す必要がないのである。
【0116】また、播種ドラム7の外周面に吸着される
植物種子Sは、真空ポンプPがS34の処理で停止され
る以前に、S31の処理によって収容ボックス6へ全て
返還されるので、真空ポンプPが停止されて播種ドラム
7への吸引力の供給が停止された場合に、植物種子Sが
播種ドラム7の外周面からこぼれ落ちて、収容ボックス
6以外の箇所に落下してしまうことがない。このため、
こぼれ落ちた植物種子Sを真空ポンプPが停止される度
に拾い集める必要がないので、その分、ドラムシーダ1
による播種作業を円滑に行うことができるのである。
【0117】しかも、ドラム逆転処理S17は、トレー
センサ15により播種用トレー50が検出される以前、
又は、1枚分の播種用トレー50の播種動作(S9〜S
16)の終了後に実行されるので、播種ドラム7による
1枚分の播種動作の途中で、ドラムシーダ1の稼動が停
止されることがないのである。
【0118】一方、図8のS8の処理で、自動停止フラ
グ33aがオフの場合(S8:No)、即ち、自動停止
ボタン19fが押下されていない場合には、トレーセン
サ15が播種用トレー50を検出したか否かが判断され
る(S9)。トレー搬送装置3のコンベアベルト3aに
播種用トレー50が載置されていな場合や、播種用トレ
ー50がトレーセンサ15の設置位置へ到達していない
場合に、トレーセンサ15によって播種用トレー50が
検出されなければ(S9:No)、処理をS8へ移行し
て、S8からS9までの処理を繰り返す。一方、トレー
センサ15により播種用トレー50が検出されれば(S
9:Yes)、計時回路34の時間を読み取り、速度切
換スイッチ19hのモードに対応するトレー送り時間メ
モリ33fに記憶されている値分の計時を開始する(S
10)。計時開始後、計時回路34の時間を監視して、
S10の処理で読み取った計時回路34の時間からトレ
ー送り時間メモリ33fに記憶されている値分の時間が
経過したか否かを判断する(S11)。
【0119】判断の結果、トレー送り時間メモリ33f
へ記憶されている値分の計時が終了すれば(S11:Y
es)、速度切換スイッチ19hのモードに対応するド
ラム速度メモリ33cに記憶されている値に基づいた回
転速度によって、ドラム駆動モータ12の回転駆動を開
始する(S12)。一方、計時が終了していない場合に
は(S11:No)、S11の処理を継続する。
【0120】S12の処理によるドラム駆動モータ12
の回転駆動開始後、ドラム角度センサ13がオンされた
か否かを判断する(S13)。ドラム角度センサ13が
オンされていなければ(S13:No)、即ち、ドラム
駆動モータ12の回転始動後に播種ドラム7が正転方向
へ60°回転されていなければ、ドラム角度センサ13
がオンされるまで待機する。この間に、ドラム角度セン
サ13がオンされれば(S13:Yes)、播種回数カ
ウンタ33eの値を1加算した後(S14)、その播種
回数カウンタ33eの値と、播種回数切換スイッチ22
cのモードに対応する播種回数メモリ33dに記憶され
ている値とが等しいかを判断する(S15)。
【0121】判断の結果、播種回数カウンタ33eの値
が播種回数切換スイッチ22cのモードに対応する播種
回数メモリ33dに記憶されている値と異なる場合には
(S15:;No)、処理をS13へ移行して、S13
からS15までの処理を繰り返す。一方、播種回数カウ
ンタ33eの値が播種回数切換スイッチ22cのモード
に対応する播種回数メモリ33dに記憶されている値と
等しい場合には(S15:Yes)、1枚分の播種用ト
レー50の播種が終了したと判断して、ドラム駆動モー
タ12の回転駆動を停止する(S16)。
【0122】S16の処理後は、処理をS7へ移行し
て、S7からS16までの処理を繰り返す。かかる繰り
返しにより、複数枚の播種用トレー50への播種を連続
的に行うことができるのである。ところで、上記のS3
の処理以降に、自動停止ボタン19fが押下されると、
まず、図11に示す停止準備処理を実行する。
【0123】図11は、停止準備処理を示すフローチャ
ートである。図11に示す、停止準備処理は、2ms毎
に定期的に実行されるインターバル割込処理であり、図
8に示すドラムシーダ1の播種処理の実行中において
も、自動停止ボタン19fのオンオフ状態を検出して、
自動停止フラグ33aのオンオフの切り換えを実行する
ものである。
【0124】この停止準備処理では、まず、自動停止ボ
タン19fが押下されたか否かを判断する(S41)。
判断の結果、自動停止ボタン19fの押下が検出されれ
ば(S41:Yes)、自動停止フラグ33aをオンし
て(S42)、この処理を終了する。一方、自動停止ボ
タン19fの押下が検出されなければ(S41:N
o)、S42の処理をスキップして、この処理をそのま
ま終了する。
【0125】図12は、モータ速度設定処理を示すフロ
ーチャートである。図12に示す、モータ速度設定処理
は、例えば、図8に示すS2の処理以降かつS6の処理
以前に実行され、速度入力装置21dにより入力される
コンベア駆動モータ4またはドラム駆動モータ12の回
転速度値を、対応するコンベア速度メモリ33bまたは
ドラム速度メモリ33cへ書き込む処理である。
【0126】このモータ速度設定処理では、まず、速度
設定ボタン21aが押下されたか否かを判断し(S5
1)、速度設定ボタン21aが押下されるのを待機する
(S51:No)。その間に、速度設定ボタン21aが
押下されれば(S51:Yes)、計時回路34の時間
を読み取り、設定待機時間メモリ33hに記憶されてい
る値分の計時を開始する(S52)。計時開始後、速度
書込ボタン21bが押下されず(S53:No)、且
つ、計時回路34の時間を監視して、S52の処理で読
み取った計時回路34の時間から設定待機時間メモリ3
3hに記憶されている値分の計時が終了していない場合
には(S54:No)、S53からS54の処理を繰り
返す。
【0127】その後、速度書込ボタン21bが押下され
ず(S53:No)、且つ、設定待機時間メモリ33h
に記憶されている値分の計時が終了すれば(S54:Y
es)、この処理を終了する。一方、計時開始後(S5
2)、速度書込ボタン21bが押下され(S53:Ye
s)、且つ、設定待機時間メモリ33hに記憶されてい
る値分の計時が終了していなければ(S54:No)、
モータ選択スイッチ21cのオンオフ状態が判断される
とともに(S55)、速度切換スイッチ19hのモード
が判断される(S56〜S58,S63〜S65)。そ
の後、この判断の結果に基づいて、速度入力装置21d
により入力された回転速度の値がコンベア速度メモリ1
〜5(33b1〜33b4)又はドラム速度メモリ1〜
4(33c1〜33c4)のいずれかに書き込まれる
(S59〜S62,S66〜S69)、その後、この処
理を終了する。
【0128】具体的には、モータ選択スイッチ21cが
オンの状態(S55:Yes)において速度入力装置2
1dにより入力された値は、速度切換スイッチ19hが
第1モードの場合に(S56:Yes)、コンベア速度
メモリ1(33b1)へ書き込まれ(S59)、速度切
換スイッチ19hが第2モードの場合に(S56:N
o,S57:Yes)、コンベア速度メモリ2(33b
2)へ書き込まれ(S60)、速度切換スイッチ19h
が第3モードの場合に(S56,57:No,S58:
Yes)、コンベア速度メモリ3(33b3)へ書き込
まれ(S61)、速度切換スイッチ19hが第4モード
の場合に(S56〜58:No)、コンベア速度メモリ
4(33b4)へ書き込まれる(S62)。
【0129】一方、モータ選択スイッチ21cがオフの
状態(S55:No)において速度入力装置21dによ
り入力された値は、速度切換スイッチ19hが第1モー
ドの場合に(S63:Yes)、ドラム速度メモリ1
(33c1)へ書き込まれ(S66)、速度切換スイッ
チ19hが第2モードの場合に(S63:No,S6
4:Yes)、ドラム速度メモリ2(33c2)へ書き
込まれ(S67)、速度切換スイッチ19hが第3モー
ドの場合に(S63,64:No,S65:Yes)、
ドラム速度メモリ3(33c3)へ書き込まれ(S6
8)、速度切換スイッチ19hが第4モードの場合に
(S63〜65:No)、ドラム速度メモリ4(33c
4)へ書き込まれる(S69)。
【0130】このようにしてコンベア速度メモリ33b
及びドラム速度メモリ33cへ記憶された回転速度の値
に基づいて、コンベア駆動モータ4及びドラム駆動モー
タ12が回転駆動されることにより、トレー搬送装置3
のコンベアベルト3aが所定の搬送速度で搬送され、播
種ドラム7が所定の回転速度で回転されるのである。
【0131】また、速度入力装置21dにより入力され
た回転速度の値は、速度書込ボタン21bが押下された
場合に、コンベア速度メモリ1〜5(33b1〜33b
4)又はドラム速度メモリ1〜4(33c1〜33c
4)のいずれかに書き込まれ、各速度メモリ33b,3
3cに記憶される。即ち、速度入力装置21dにより入
力された値の各速度メモリ33b,33cへの書き込み
は、速度書込ボタン21bが押下されるまで禁止されて
いる。よって、作業者が速度書込ボタン21bを押下し
ない限り、各速度メモリ33b,33cに記憶される各
回転速度値が更新(変更)されることがないので、速度
入力装置21dを誤操作して各速度メモリ33b,33
cに記憶される値が誤って更新されることを抑制するこ
とができるのである。
【0132】図13は、播種回数設定処理を示すフロー
チャートである。図13に示す、播種回数設定処理は、
例えば、図8に示すS2の処理以降かつS6の処理以前
に実行され、播種回数入力装置22aにより入力される
播種回数を、対応する播種回数メモリ33dへ書き込む
処理である。
【0133】この播種回数設定処理では、まず、播種回
数書込ボタン22bが押下されたか否かを判断し(S7
1)、播種回数書込ボタン22bが押下されるのを待機
する(S71:No)。その間に、播種回数書込ボタン
22bが押下されれば(S71:Yes)、播種回数切
換スイッチ22cのモードが判断される(S72〜S7
4)。その後、この判断の結果に基づいて、播種回数入
力装置22aにより入力された播種回数が播種回数メモ
リ1〜5(33d1〜33d4)のいずれかに書き込ま
れる(S75〜S78)、その後、この処理を終了す
る。
【0134】具体的に、播種回数入力装置22aにより
入力された値は、播種回数切換スイッチ22cが第1モ
ードの場合に(S72:Yes)、播種回数メモリ1
(33d1)へ書き込まれ(S75)、播種回数切換ス
イッチ22cが第2モードの場合に(S72:No,S
73:Yes)、播種回数メモリ2(33d2)へ書き
込まれ(S76)、播種回数切換スイッチ22cが第3
モードの場合に(S72,73:No,S74:Ye
s)、播種回数メモリ3(33d3)へ書き込まれ(S
77)、播種回数切換スイッチ22cが第4モードの場
合に(S72〜74:No)、播種回数メモリ4(33
d4)へ書き込まれるのである(S78)。
【0135】以上説明したように、本実施例のドラムシ
ーダ1によれば、トレー搬送装置3を駆動するコンベア
駆動モータ4および播種ドラム7を駆動するドラム駆動
モータ12の回転速度の設定は、作業者により速度入力
装置21dが操作されることにより行われる。この速度
入力装置21dによれば、それにより入力される回転速
度の値は、計8つの各ボタン21d2,21d3を1回
押下する毎に、その各ボタン21d2,21d3に対応
する桁の値が「1」ずつ更新されて調整され、且つ、各
入力値表示部21d1によって各桁の値を数字で表示す
ることができる。このため、ボリュームスイッチによっ
て、駆動モータの回転速度の調整を行う場合のように、
ボリュームスイッチに僅かに接触するだけで駆動モータ
の回転速度が所望の値からズレることがない。
【0136】しかも、速度入力装置21dにより入力さ
れる値は、各入力値表示部21d1により「0」〜
「9」の数字で表示されるので、その入力された値を各
入力値表示部21d1により表示される数字で用紙など
に記録しておくことができる。よって、例えば、速度入
力装置21dにより入力される各駆動モータ4,12の
回転速度を何度も変更して微調整する場合に、以前に入
力した回転速度の値を容易に再入力することができるの
である。
【0137】しかも、ドラムシーダ1によれば、従来の
播種装置のようにコンベア駆動モータ4およびドラム駆
動モータ12の回転速度を調整するためにスプロケット
ギヤ等を交換する必要がなく、これらの各速度の調整作
業を簡素化することができる。また、コンベア駆動モー
タ4およびドラム駆動モータ12の回転速度をまとめて
制御するサーボアンプ等の電気機器が不要となるため、
その分、ドラムシーダ1全体としての製造コストを低減
することができるのである。
【0138】なお、本実施例において、請求項1又は2
に記載の制御手段としては、図8に示すS6及びS12
の各処理が該当する。請求項2記載の変更手段として
は、図12に示すS59〜S62及びS66〜S69の
各処理が該当し、禁止手段としては、図12に示すS5
1及びS53の各処理が該当する。請求項5記載の吸引
停止手段としては、図10に示すS34の処理が該当
し、種子返還手段としては、図10に示すS31の処理
が該当する。請求項8又は9に記載の確認手段として
は、図8に示すS5の処理が該当する。
【0139】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良変形が
可能であることは容易に推察できるものである。
【0140】本実施例では、播種ドラム7の全ての吸引
孔列7dにおける各小孔7c間の間隔幅pを略16mm
としたが、必ずしも全ての各小孔7c間の間隔幅pを等
しくする必要はない。例えば、播種ドラム7の外周に略
60°間隔で形成される6列の吸引孔列7dについては
間隔幅pを略16mmとし、他の6列の吸引孔列7dに
ついては間隔幅pを略20mmとし、他の6列の吸引孔
列7dについては間隔幅pを略24mmとし、他の6列
の吸引孔列7dについては間隔幅pを略28mmとして
も良い。
【0141】
【発明の効果】 請求項1記載の播種装置によれば、制
御手段により設定される搬送装置の搬送速度または播種
ドラムの回転速度の速度データは、入力装置により入力
され、入力値表示装置により文字や記号で表示すること
ができる。よって、ボリュームスイッチなどで搬送装置
の搬送速度や播種ドラムの回転速度を調整する場合のよ
うに、ボリュームスイッチに誤って触れてしまい、その
スイッチの目盛位置がズレて、搬送速度や回転速度が所
望の値からズレることがないという効果がある。
【0142】また、入力値表示装置に表示される速度デ
ータは文字や記号で表示されるので、その速度データを
表す文字や記号で用紙などに記録しておくことができ
る。よって、例えば、搬送装置の搬送速度や播種ドラム
の回転速度を何度も変更して微調整する場合に、以前に
入力した速度データを容易に再入力することができると
いう効果がある。
【0143】しかも、従来の播種装置のように、搬送装
置の搬送速度および播種ドラムの回転速度を調整するた
めにスプロケットギヤ等を交換する必要がなく、これら
の各速度の調整作業を簡素化することができるという効
果ある。また、搬送装置の搬送速度および播種ドラムの
回転速度をまとめて制御するサーボアンプ等の電気機器
が不要となるため、その分、装置全体としての製造コス
トを低減することができるという効果がある。
【0144】請求項2記載の播種装置によれば、請求項
1記載の播種装置の奏する効果に加え、速度データ記憶
手段に記憶される速度データの値は、変更手段によって
入力値表示装置に表示される速度データに応じた値に変
更されるが、この変更手段の実行は、例えば、所定の操
作がなされるまで禁止手段により禁止されている。よっ
て、作業者が所定の操作を行わない限り、速度データ記
憶手段に記憶される速度データの値が変更されることが
ないので、入力装置が誤操作され場合に速度データが変
更されることを抑制するができるという効果がある。
【0145】請求項3記載の播種装置によれば、請求項
1又は2に記載の播種装置の奏する効果に加え、被操作
部材の操作毎に速度データが所定量ずつ増加または減少
されるので、入力装置により入力される速度データを所
定量ずつ変更することができる。よって、ボリュームス
イッチにより搬送速度や回転速度を調整する場合のよう
に、つまみが誤って大幅にズレてしまい、搬送速度や回
転速度が大幅に変化してしまうことがないという効果が
ある。
【0146】請求項4記載の播種装置によれば、請求項
1から3のいずれかに記載の播種装置の奏する効果に加
え、入力値表示装置により表示される速度データは数字
で表されるので、入力値表示装置により速度データを数
値で表示することができる。よって、搬送装置の搬送速
度や播種ドラムの回転速度の調整を一層容易に行うこと
ができるという効果がある。
【0147】請求項5記載の播種装置は、請求項1から
4のいずれかに記載の播種装置の奏する効果に加え、播
種ドラムの外周面に吸着される植物種子は、種子返還手
段によって、吸引装置による吸引力の停止する吸引停止
手段の実行前に収容部材へ返還されるので、吸引装置が
停止された場合に播種ドラムの外周面から植物種子が剥
落して、収容部材以外の箇所にこぼれ落ちることがない
という効果がある。このため、こぼれ落ちた植物種子を
吸引装置が停止される毎に拾い集める必要がないので、
その分、播種作業を円滑に行うことができるという効果
がある。
【0148】請求項6記載の播種装置は、請求項5記載
の播種装置の奏する効果に加え、種子返還手段によって
収容部材へ返還される植物種子は剥落部材により播種ド
ラムの外周面から剥落されるので、吸引装置による吸引
力の供給を継続したままの状態で、播種ドラムの外周面
に吸着した植物種子を収容部材へ返還することができる
という効果がある。よって、播種ドラムの外周面に吸着
した植物種子を収容部材へ吐出して返還するためのエア
ーブローなどが不要となるので、その分、装置全体とし
ての製造コストを低減することができるという効果があ
る。
【0149】請求項7記載の播種装置は、請求項6記載
の播種装置の奏する効果に加え、播種ドラムは樹脂材料
で形成されるので、かかる播種ドラムを金属材料で形成
する場合に比べて、その製造加工を容易に行うことがで
きるという効果がある。しかも、播種ドラムの外周面に
当接される剥落部材は導電性材料で形成されるので、剥
落部材と播種ドラムとの当接に伴って発生する静電気で
播種ドラム及び剥落部材が帯電することを防止すること
ができる。よって、収容部材へ返還される植物種子が帯
電した播種ドラムや剥落部材に付着することがなく、か
かる植物種子を収容部材へ確実に返還することができる
という効果がある。
【0150】請求項8記載の播種装置によれば、請求項
1から7のいずれかに記載の播種装置の奏する効果に加
え、播種ドラムの各吸引孔に吸着される植物種子の吸着
状態は、確認手段によって播種ドラムが所定角度回転さ
れた後に播種ドラムの回転を停止することにより確実に
確認することができる。よって、例えば、吸引孔が目詰
まりを起こして植物種子の吸着不良がある場合には、播
種ドラムによって播種を行う前に吸着不良を解消する処
置を行うことができ、その結果、播種用トレーに植物種
子を洩れなく播種することができるという効果がある。
【0151】請求項9記載の播種装置によれば、請求項
8記載の播種装置の奏する効果に加え、確認手段による
播種ドラムの回転角度は複数の吸引孔の間隔角度と略等
しいので、この確認手段を繰り返し行うことによって、
播種ドラムの各吸引孔に吸着される植物種子の吸着状態
を順次確認することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるドラムシーダの外観
側面図である。
【図2】 ドラムシーダの上面図である。
【図3】 図1のIV−IV線における部分的断面図で
ある。
【図4】 図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】 (a)は、図3におけるIVa−IVa線に
おける断面図であり、(b)は、図3におけるIVb−
IVb線における断面図である。
【図6】 (a)は、操作パネルの正面図であり、
(b)は、操作パネルの内部に配設される播種回数設定
パネルの正面図である。
【図7】 ドラムシーダの制御部の電気的構成を示した
ブロック図である。
【図8】 ドラムシーダによる播種処理を示したフロー
チャートである。
【図9】 ドラム位置調整処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】 ドラム逆転処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】 停止準備処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】 モータ速度設定処理を示すフローチャート
である。
【図13】 播種回数設定処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ドラムシーダ(播種装置) 3 トレー搬送装置(搬送装置の一
部) 4 コンベア駆動モータ(搬送装置の
一部) 6 収容ボックス(収容部材) 6b 剥落パッド(剥落部材) 7 播種ドラム(播種ドラムの一部) 7d 吸引孔列(吸引孔) 12 ドラム駆動モータ(播種ドラムの
一部) 21d 速度入力装置(入力装置) 21d1 入力値表示部(入力値表示装置) 21d2 入力ボタン(被操作部材の一部) 21d3 入力ボタン(被操作部材の一部) 33b1〜33b4 コンベア速度メモリ(速度データ
記憶手段の一部) 33c1〜33c4 ドラム速度メモリ(速度データ記
憶手段の一部) 50 播種用トレー P 真空ポンプ(吸引装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武山 隆二 岐阜県益田郡金山町菅田桐洞132番地の6 有限会社 金山化成内 (72)発明者 鳥居 治 愛知県豊橋市豊清町茶屋ノ下158番地の1 有限会社 勇技商内 (72)発明者 中村 美知人 愛知県豊橋市飯村町字高山276番地の1 有限会社 ナカムラ電機内 Fターム(参考) 2B054 AA02 AA04 AA05 AA11 AA14 BA01 BB03 CA06 DA13 DD07 DD12 DD19 DD25 EA07 EA14 EA23 EA26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の植物種子を育成するための播種用
    トレーを搬送する搬送装置と、その搬送装置の搬送方向
    下流側で回転駆動され、多数の植物種子を外周面に吸着
    して前記搬送装置により搬送される播種用トレーへ播種
    する播種ドラムとを備えた播種装置において、 前記搬送装置の搬送速度または前記播種ドラムの回転速
    度の速度データを入力する入力装置と、 その入力装置により入力された速度データを表す文字や
    記号を表示可能な入力値表示装置と、 その入力値表示装置により表示される速度データに応じ
    て前記搬送装置の搬送速度または前記播種ドラムの回転
    速度を設定する制御手段とを備えていることを特徴とす
    る播種装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記搬送装置の搬送速
    度又は前記播種ドラムの回転速度の速度データを記憶す
    る速度データ記憶手段と、その速度データ記憶手段に記
    憶される値を前記入力値表示装置に表示される速度デー
    タに応じた値に変更する変更手段と、その変更手段の実
    行を所定の操作がなされるまで禁止する禁止手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1記載の播種装置。
  3. 【請求項3】 前記入力装置は、速度データを入力する
    ための被操作部材を備え、その被操作部材の操作毎に速
    度データを所定量ずつ増加または減少するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の播種
    装置。
  4. 【請求項4】 前記入力値表示装置により表示される文
    字や記号は数字であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の播種装置。
  5. 【請求項5】 前記播種ドラムの外周に隣接配置され多
    数の植物種子を収容する収容部材と、その収容部材に収
    容される植物種子の一部を前記播種ドラムの外周面に吸
    着させる吸引力を供給する吸引装置と、その吸引装置に
    よる吸引力の供給を停止する吸引停止手段と、その吸引
    停止手段を実行する場合に、その吸引停止手段の実行に
    先行して、前記播種ドラムを播種時とは反対方向に所定
    角度回転して、その播種ドラムの外周面に吸着された植
    物種子を前記収容部材に送還する種子返還手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載の播種装置。
  6. 【請求項6】 前記播種ドラムの外周の前記収容部材側
    に設けられ、その播種ドラムの外周面に当接されて前記
    播種ドラムに吸着された植物種子を剥落させる剥落部材
    を備えていることを特徴とする請求項5記載の播種装
    置。
  7. 【請求項7】 前記播種ドラムは樹脂材料で形成され、
    前記剥落部材は導電性材料で形成されていることを特徴
    とする請求項6記載の播種装置。
  8. 【請求項8】 前記播種ドラムの外周に隣接配置され複
    数の植物種子を収容する収容部材と、その収容部材に収
    容される植物種子の一部を前記播種ドラムの外周に吸着
    させるため、その播種ドラムの外周に所定の間隔角度で
    形成される複数の吸引孔と、その複数の吸引孔に吸着さ
    れる植物種子の吸着状態を確認するため、前記播種ドラ
    ムを播種時と同一方向に所定角度回転させた後に、その
    播種ドラムの回転を停止する確認手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の播種
    装置。
  9. 【請求項9】 前記確認手段による前記播種ドラムの回
    転角度は、前記播種ドラムの外周に形成される前記複数
    の吸引孔の間隔角度と略等しいことを特徴とする請求項
    8記載の播種装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111021A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Suzutec Co Ltd ポット式育苗容器用播種装置およびポット式育苗容器の播種方法
KR20190046285A (ko) * 2017-10-26 2019-05-07 (주)헬퍼로보텍 자동 제어 기능을 구비한 드럼식 자동 파종 장치
CN114051795A (zh) * 2020-07-30 2022-02-18 李泓胜 一种小麦精准播种存储浇灌装置
CN114651638A (zh) * 2020-12-23 2022-06-24 南京农业大学 一种蔬菜育苗流水线针孔气吸式播种滚筒精准控制方式
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