JP2001286149A - 単相コンバータ回路 - Google Patents

単相コンバータ回路

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JP2001286149A JP2000099671A JP2000099671A JP2001286149A JP 2001286149 A JP2001286149 A JP 2001286149A JP 2000099671 A JP2000099671 A JP 2000099671A JP 2000099671 A JP2000099671 A JP 2000099671A JP 2001286149 A JP2001286149 A JP 2001286149A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板サイズを小型化し、また、コストを低減
することが可能な単相コンバータ回路を得ること。 【解決手段】 4つのダイオード4a〜4dを接続した
ダイオードブリッジ回路4と、ダイオードブリッジ回路
4とN出力との間に設けられたシャント抵抗6と、シャ
ント抵抗6およびシャント抵抗6が接続された側の一方
のダイオード4cに並列に接続された半導体スイッチン
グ素子5aと、シャント抵抗6およびシャント抵抗6が
接続された側の他方のダイオード4dに並列に接続され
た半導体スイッチング素子5bと、を備え、シャント抵
抗6により電流検出を行って半導体スイッチング素子5
a,5bを制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流直流変換を
行う単相コンバータ回路に関し、特に、半導体スイッチ
ング素子をPWM制御することにより、力率改善,電源
高調波抑制,直流電圧調整等を行う単相コンバータ回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の単相コンバータとして、たとえ
ば、特開平10−337034号公報に開示された「正
弦波入力単相整流回路」や、実開昭64−50686号
公報に開示された「整流回路」や、特開平2−2374
69号公報に開示された「PWM制御による電源装置」
等の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路がある。図1
0は、このような従来の単相ハーフブリッジ型コンバー
タ回路の構成を示す図である。このハーフブリッジ型コ
ンバータは、4個のダイオード54a〜54dをブリッ
ジ接続したコンデンサ入力整流回路の交流側入力ライン
の片側にリアクトル53を接続し、ダイオード54c,
54dと並列かつ逆極性に半導体スイッチング素子55
a,55bを設けたものである。
【0003】そして、交流電源51からノイズフィルタ
52を介して入力される交流を直流に変換する。ここ
で、カレントトランス(CT)56,目標出力電圧5
8,出力電圧誤差増幅器59,電源同期回路60,掛算
器61,電流誤差増幅器62,三角波63,比較器64
および半導体スイッチング素子PWM駆動回路65によ
り、半導体スイッチング素子55a,55bをPWM駆
動し、力率改善,電源高調波抑制,直流電圧調整等を行
う。半導体スイッチング素子55a,55bをPWM駆
動するときの制御パラメータの一つである入力電流の検
出は、交流側入力ラインに設けられたCT56によって
行っている。
【0004】この単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
においては、半導体スイッチング素子55a,55bの
スイッチングスピードが速く、電圧電流変化が急とな
り、また、リアクトル53の小型化のため、キャリア周
波数20kHz以上の高周波キャリアでPWMスイッチ
ングさせている。このような高dv/dtや配線インピ
ーダンスの影響により、数百kHz〜百数十MHz程度
のコモン系ノイズ等が発生し、他機器に悪影響を及ぼす
おそれがある。空気調和機等の家電製品に応用する場合
は、雑音端子電圧などのコモン系のノイズに法的規制が
あり、所定の基準内に抑える必要がある。このため、従
来の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路では、大型の
ノイズフィルター52を備え、コモン系のノイズを抑え
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、コストが高く、筐体サイズが大きい
うえ、広い配線パターンが必要となる主電源部に実装す
るCT56により入力電流の検出を行うため、単相コン
バータ回路を応用する装置の基板サイズの小型化が求め
られる場合でも、基板サイズが小型化できず、また、コ
ストが上昇するという問題点があった。また、コモン系
ノイズを抑えるためにコストが高い大型のノイズフィル
ターを用いるため、基板サイズが小型化できず、また、
コストが上昇するという問題点があった。
【0006】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、基板サイズを小型化し、また、コストを低減す
ることが可能な単相コンバータ回路を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明にかかる単相コンバー
タ回路にあっては、4つの整流手段を接続したブリッジ
回路と、前記ブリッジ回路と負側の出力端子との間に設
けられた抵抗手段と、前記抵抗手段および前記抵抗手段
が接続された側の一方の整流手段に並列に接続された第
1のスイッチング手段と、前記抵抗手段および前記抵抗
手段が接続された側の他方の整流手段に並列に接続され
た第2のスイッチング手段と、前記抵抗手段により電流
検出を行って前記スイッチング手段を制御する制御手段
と、を具備することを特徴とする。
【0008】この発明によれば、抵抗手段が、ブリッジ
回路と負側の出力端子との間に設けられ、制御手段が、
カレントトランス(CT)により電流検出を行うのでは
なく、小型で安価な抵抗手段により電流検出を行い、こ
の検出結果を制御パラメータの一つとしてスイッチング
手段を制御し、力率改善,電源高調波抑制,直流電圧調
整等を行う。
【0009】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、さらに、二つの交流側入力ラインにそれぞれ
設けられた二つのリアクトル手段を具備することを特徴
とする。
【0010】この発明によれば、二つの交流側入力ライ
ンにそれぞれ設けられた二つのリアクトル手段がコモン
系のノイズを抑制するため、ノイズフィルターを小型で
安価なものとすることができる。
【0011】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、前記二つのリアクトル手段が互いにコアを共
有することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、二つのリアクトル手段
が互いにコアを共有することにより、共有のコアを一つ
設ければよくなり、また、磁束が鎖交しない別個の二つ
のリアクトル手段を設けた場合に比べてトータルのイン
ダクタンスを増やすことができ、巻き数を減らすことが
できる。
【0013】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、前記ブリッジ回路,第1のスイッチング手段
および第2のスイッチング手段を絶縁樹脂でモールド
し、一つのモジュールに集積したことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、ブリッジ回路,第1の
スイッチング手段および第2のスイッチング手段を絶縁
樹脂でモールドし、一つのモジュールに集積することに
より、さらに基板サイズを小型化することができる。
【0015】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、スイッチング手段をPWM制御する単相コン
バータ回路において、コアを共有する二つのリアクトル
手段を、それぞれ二つの交流側入力ラインに設けたこと
を特徴とする。
【0016】この発明によれば、コアを共有する二つの
リアクトル手段が、二つの交流側入力ラインにそれぞれ
設けられ、コモン系のノイズを抑制するため、小型のリ
アクトル手段を用いて、ノイズフィルターを小型で安価
なものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる単相コン
バータ回路の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明
する。なお、この実施の形態により、この発明が限定さ
れるものではない。
【0018】実施の形態1.この発明の実施の形態1に
かかる単相コンバータ回路として、空気調和機その他の
家電製品に用いられる単相ハーフブリッジ型コンバータ
回路を例に挙げて説明する。図1は、この発明の実施の
形態1にかかる単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の
構成を示す図である。この単相ハーフブリッジ型コンバ
ータ回路は、交流電源1に接続されたノイズフィルター
2からの交流電源Rライン,Sラインのいずれか一方に
設けられたリアクトル3と、4つの整流素子(ダイオー
ド)4a,4b,4c,4dによりノイズフィルター
2,リアクトル3からの交流を全波整流するダイオード
ブリッジ回路4と、出力Nとダイオードブリッジ回路4
との間に接続された電流検出用シャント抵抗6と、を備
えている。
【0019】また、この単相ハーフブリッジ型コンバー
タ回路は、電流検出用シャント抵抗6および電流検出用
シャント抵抗6が接続された側の一方の整流素子4cに
並列に、整流素子4cと逆極性になるように(整流素子
4cとは逆の向きに電流が流れるように)接続された半
導体スイッチング素子5aと、電流検出用シャント抵抗
6および電流検出用シャント抵抗6が接続された側の他
方の整流素子4dに並列に、整流素子4dと逆極性にな
るように(整流素子4dとは逆の向きに電流が流れるよ
うに)接続された半導体スイッチング素子5bと、出力
Pと出力Nとの間に設けられた容量(平滑コンデンサ)
7と、目標出力電圧8および実出力電圧(出力Pの電
圧)を入力し、これらの差分を増幅した出力電圧誤差分
信号を出力する出力電圧誤差増幅器9と、ノイズフィル
ター2以降の交流電圧を入力し、この交流電圧を全波整
流した正弦波基準波形信号を出力する電源同期回路10
と、を備えている。
【0020】また、この単相ハーフブリッジ型コンバー
タ回路は、出力電圧誤差増幅器9からの出力電圧誤差分
信号および電源同期回路10からの正弦波基準波形信号
を入力し、これらを乗算した出力電圧誤差増幅信号を出
力する掛算器11と、電流検出用シャント抵抗6を実電
流が流れることにより発生した実電流信号および掛算器
11からの出力電圧誤差増幅信号を入力し、これらを比
較し、これらの誤差分を増幅した電流誤差増幅信号を出
力する電流誤差増幅器12と、三角波13および電流誤
差増幅器12からの電流誤差増幅信号を入力し、これら
を比較してPWM駆動信号を出力する比較器14と、比
較器14からのPWM駆動信号を入力し、このPWM駆
動信号に応じて半導体スイッチング素子5a,5bをス
イッチングする(オン/オフさせる)半導体スイッチン
グ素子PWM駆動回路15と、を備えている。
【0021】リアクトル3は、たとえば、トロイダルコ
イル等のコイルであり、交流電源Rライン,Sラインの
いずれか一方に設けられる。ダイオードブリッジ回路4
は、出力P方向に電流を流すように交流電源Rラインと
出力Pとの間に設けられたダイオード4aと、出力P方
向に電流を流すように交流電源Sラインと出力Pとの間
に設けられたダイオード4bと、交流電源方向に電流を
流すように交流電源Rラインと電流検出用シャント抵抗
6との間に設けられたダイオード4cと、交流電源方向
に電流を流すように交流電源Sラインと電流検出用シャ
ント抵抗6との間に設けられたダイオード4dと、から
構成される。
【0022】電流検出用シャント抵抗6は、たとえば1
0mΩ程度の抵抗値を持つ極小抵抗であって、ダイオー
ド4c,4dのアノードと出力Nとの間に設けられる。
この単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の電流ループ
は全て電流検出用シャント抵抗6を通り、単相ハーフブ
リッジ型コンバータ回路への入力電流が電流検出用シャ
ント抵抗6の両端に発生する電圧として検出される。半
導体スイッチング素子5a,5bは、たとえば絶縁ゲー
トバイポーラトランジスタ(IGBT)等のトランジス
タである。半導体スイッチング素子5aは、電流検出用
シャント抵抗6および電流検出用シャント抵抗6が接続
された側の一方の整流素子4cに並列に、出力N方向に
電流を流すように接続される。
【0023】半導体スイッチング素子5bは、電流検出
用シャント抵抗6および電流検出用シャント抵抗6が接
続された側の他方の整流素子4dに並列に、出力N方向
に電流を流すように接続される。平滑コンデンサ7は、
出力Pと出力Nとの間に設けられ、電流を平滑化する。
出力電圧誤差増幅器9は、予め設定された目標出力電圧
8および実出力電圧(出力Pの電圧)を入力し、これら
の差分を増幅した出力電圧誤差分信号を出力する。電源
同期回路10には、ノイズフィルター2以降の交流電圧
を入力し、この交流電圧を全波整流した正弦波基準波形
信号を出力する。
【0024】掛算器11は、出力電圧誤差増幅器9から
の出力電圧誤差分信号および電源同期回路10からの正
弦波基準波形信号を入力し、これらを乗算した出力電圧
誤差増幅信号を出力する。出力電圧誤差増幅信号は、そ
の正弦波の振れ幅が出力電圧誤差に対応したものとな
る。電流誤差増幅器12は、電流検出用シャント抵抗6
により電圧換算され検出された実電流信号および掛算器
11からの出力電圧誤差増幅信号を入力し、これらを比
較し、これらの誤差分を増幅した電流誤差増幅信号を出
力する。
【0025】比較器14は、三角波13および電流誤差
増幅器12からの電流誤差増幅信号を入力し、これらを
比較して、たとえばキャリア周波数20kHzのPWM
駆動信号を出力する。半導体スイッチング素子PWM駆
動回路15は、比較器14からのPWM駆動信号を入力
し、このPWM駆動信号に応じて半導体スイッチング素
子5a,5bをスイッチングする(オン/オフさせ
る)。なお、ノイズフィルター2については当業者に周
知の技術であるので、ここではその説明を省略する。な
お、電源同期回路10,出力電圧誤差増幅器9,掛算器
11,電流誤差増幅器12,比較器14および半導体ス
イッチング素子PWM駆動回路15は、この発明の制御
手段に対応する。
【0026】以上の構成において、実施の形態1の動作
について図面を参照して説明する。図2は、実施の形態
1にかかる単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の動作
を説明するための説明図である。この単相ハーフブリッ
ジ型コンバータ回路においては、まず、実出力電圧と目
標出力電圧8との差分を増幅した電圧誤差分信号が生成
され、また、ノイズフィルター2以降の交流電圧を全波
整流した正弦波基準波形信号が生成される。これらの信
号は掛け合わされ、正弦波の振れ幅が出力電圧誤差に対
応した出力電圧誤差増幅信号が生成される。
【0027】この出力電圧誤差増幅信号は、電流検出用
シャント抵抗6により電圧換算され検出された実電流信
号と比較され、これらの誤差分を増幅した電流誤差増幅
信号が生成される。この電流誤差増幅信号は三角波13
と比較され、キャリア周波数20kHzのPWM駆動信
号が生成される。半導体スイッチング素子PWM駆動回
路15は、このPWM駆動信号に応じて半導体スイッチ
ング素子5a,5bをスイッチングする。これにより、
半導体スイッチング素子5a,5bは、力率がほぼ1と
なるように、また、実出力電圧が目標出力電圧8となる
ように、同時にPWMスイッチングされる。
【0028】図3は、実施の形態1にかかる、交流電源
電圧が正の場合の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
の入力電流の流れを説明するための説明図であり、図4
は、実施の形態1にかかる、交流電源電圧が負の場合の
単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の入力電流の流れ
を説明するための説明図である。交流電源電圧が正で半
導体スイッチング素子5a,5bがオンのとき、ノイズ
フィルター2の交流電源Rラインからリアクトル3,半
導体スイッチング素子5a,電流検出用シャント抵抗6
およびダイオード4dを通りノイズフィルター2の交流
電源Sラインに至るループを短絡電流が流れ、リアクト
ル3にエネルギーが蓄えられる。
【0029】また、交流電源電圧が正で半導体スイッチ
ング素子5a,5bがオフのとき、ノイズフィルター2
の交流電源Rラインからリアクトル3,ダイオード4
a,平滑コンデンサ7,電流検出用シャント抵抗6およ
びダイオード4dを通りノイズフィルター2の交流電源
Sラインに至るループを電流が流れ、平滑コンデンサ7
が充電される。このとき、リアクトル3に蓄えられたエ
ネルギーが平滑コンデンサ7側に出力され、直流出力電
圧の昇圧が行われる。また、交流電源電圧が負で半導体
スイッチング素子5a,5bがオンのとき、ノイズフィ
ルター2の交流電源Sラインから半導体スイッチング素
子5b,電流検出用シャント抵抗6,ダイオード4cお
よびリアクトル3を経てノイズフィルター2の交流電源
Rラインに至るループを短絡電流が流れ、リアクトル3
にエネルギーが蓄えられる。
【0030】また、交流電源電圧が負で半導体スイッチ
ング素子5a,5bがオフのとき、ノイズフィルター2
の交流電源Sラインからダイオード4b,平滑コンデン
サ7,電流検出用シャント抵抗6,ダイオード4cおよ
びリアクトル3を経てノイズフィルター2の交流電源R
ラインに至るループを電流が流れ、平滑コンデンサ7が
充電される。このとき、リアクトル3に蓄えられたエネ
ルギーが平滑コンデンサ7側に出力され、直流出力電圧
の昇圧が行われる。この動作が繰り返され、平均電流が
正弦波となり、力率改善,高調波抑制が行われる。ま
た、どの電流ループにおいても電流検出用シャント抵抗
6に電流が流れることとなるため、実電流に応じた電圧
降下が電流検出用シャント抵抗6で発生する。
【0031】前述したように、実施の形態1によれば、
電流検出用シャント抵抗6が、ダイオードブリッジ回路
4と出力Nとの間に設けられ、カレントトランス(C
T)により電流検出を行うのではなく、小型で安価な電
流検出用シャント抵抗6により電流検出を行い、この検
出結果を制御パラメータの一つとして半導体スイッチン
グ素子5a,5bを制御し、力率改善,電源高調波抑
制,直流電圧調整等を行うため、基板サイズを小型化
し、また、コストを低減することができる。この単相ハ
ーフブリッジ型コンバータ回路は、特に、空気調和機そ
の他の狭いスペースに回路基板(電気品)をおさめなけ
ればならない家電製品等に適用する場合に有効となる。
【0032】実施の形態2.この発明にかかる実施の形
態2は、実施の形態1において、交流電源Rライン,S
ラインの両方にリアクトルを設け、コモン系ノイズを除
去するようにしたものである。図5は、この発明の実施
の形態2にかかる単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
の構成を示す図である。なお、基本的な構成は実施の形
態1と同様につき、図1と同一の部分については同一の
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ説明する。この単相ハーフブリッジ型コンバ
ータ回路は、実施の形態1のリアクトル3に代えて、交
流電源Rライン,Sラインの両方にリアクトル3a,3
bを備えている。また、実施の形態1のノイズフィルタ
ー2に代えて、より簡易な構成であって小型で安価なノ
イズフィルター2aが設けられている。
【0033】図6は、図5に示した実施の形態2にかか
るリアクトル3a,3bの構成を示す図である。このリ
アクトル3a,3bは、それぞれ比透磁率が高いコアに
同数の銅線が巻かれた構造であり、リアクトル3a,3
bに流れる最大電流以上まで磁気飽和せず、リアクタン
スが著しく低下しない仕様となっている。また、30M
Hz程度までのノイズ減衰特性を持ち(空気調和機の雑
音端子電圧の法的な規制周波数範囲までのノイズ低減特
性を持ち)、エネルギーを蓄積,供給する機能の他、ノ
イズの流出を妨げる機能を持つ。これにより、ノイズフ
ィルター2aを低コスト化,小型化することができる。
【0034】以上の構成において、実施の形態2の動作
について説明する。実施の形態2の動作において、半導
体スイッチング素子5a,5bがオンのときは、単相ハ
ーフブリッジ型コンバータ回路に短絡電流が流れ、リア
クトル3a,3bにエネルギーが蓄えられる。一方、半
導体スイッチング素子5a,5bがオフのときは、リア
クトル3a,3bに蓄えられたエネルギーが平滑コンデ
ンサ7側に出力されるという動作を繰り返すことにより
直流出力電圧の昇圧,力率改善,高調波抑制等が行われ
る。また、この動作と同時に、リアクトル3a,3bに
よりコモン系ノイズの除去が行われる。なお、その他の
動作については実施の形態1と同様につき、その説明を
省略する。
【0035】前述したように、実施の形態2によれば、
ノイズフィルター2aからの交流電源Rライン,Sライ
ンの両方にリアクトル3a,3bが設けられているた
め、ノイズフィルター2aを小型で安価なものとするこ
とができるので、さらに、基板サイズを小型化し、ま
た、コストを低減することができる。この単相ハーフブ
リッジ型コンバータ回路は、特に、空気調和機その他の
狭いスペースに回路基板(電気品)をおさめなければな
らない家電製品等に適用する場合に有効となる。
【0036】ここで、さらに、二つのリアクトルのコア
を共有化するようにしてもよい。図7は、実施の形態2
にかかる他のリアクトルの構成を示す図である。この例
では、リアクトル3a,3bに代え、同一のコアにそれ
ぞれ同数の銅線を巻いた構造を有するリアクトル3c,
3dが設けられている。すなわち、この例では、比透磁
率の高いループ状のコアに、リアクトル3c,3dそれ
ぞれの磁束が加わり合う和動接続となるように同数の銅
線を巻いている。
【0037】このように、二つのリアクトル3c,3d
がコアを共有することにより、共有のコアを一つ設けれ
ばよくなり、また、磁束が鎖交しない別個の二つのリア
クトル3a,3bを設けた場合に比べてトータルのイン
ダクタンスを増やすことができ、巻き数を減らすことが
できるため、リアクトル3c,3dを小型化でき、さら
に基板サイズを小型化することができる。このようなコ
アを共有するリアクトル3c,3dを用いる構成は、図
8に示すように電流検出用シャント抵抗6を設けず、従
来例のようにCTを用いる場合にも適用することがで
き、ノイズフィルター2aの小型化,コスト低減、リア
クトル3c,3dの小型化を行うことができる。
【0038】実施の形態3.この発明にかかる実施の形
態3は、実施の形態1または実施の形態2において、単
相ハーフブリッジ型コンバータ回路の一部または全部
を、絶縁樹脂でモールドし、一つのモジュールに集積し
たものである。図9は、この発明の実施の形態3にかか
る単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図
である。なお、基本的な構成は実施の形態1,実施の形
態2と同様につき、図5と同一の部分については同一の
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0039】この単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
は、実施の形態1,実施の形態2の単相ハーフブリッジ
型コンバータ回路において、大電流が流れる電子部品で
あるダイオードブリッジ回路4,半導体スイッチング素
子5a,5bおよび電流検出用シャント抵抗6を、薄膜
配線に比べて十分配線厚が厚いリードフレーム43で接
続し、これらを絶縁樹脂でモールドし、集積化して一つ
のモジュール42としたものである。このモジュール4
2は、基板取り付け端子41a〜41gを介して回路基
板に取り付けられる。なお、実施の形態3の動作につい
ては実施の形態1,実施の形態2の動作と同様につき、
その説明を省略する。
【0040】前述したように、実施の形態3によれば、
ダイオードブリッジ回路4,半導体スイッチング素子5
a,5bおよび電流検出用シャント抵抗6を、絶縁樹脂
でモールドし、集積化して一つのモジュール42とする
ことにより、薄膜配線基板上にこれらを構成した場合に
比べ、さらに基板サイズを小型化することができる。特
に空気調和機などの家電製品のようにAC100〜24
0V,20A,DC400V程度の高電圧大電流を使用
し、狭いスペースに電気品を収納しなければならない製
品に有効に利用できる。AC100〜240V,20
A,DC400V対応の薄膜配線は広いパターン幅,沿
面,空間距離が必要であるが、モジュール化することに
よりこれらの制約がなくなり、小型化が可能となる。
【0041】また、回路ループ面積、配線長が小さくな
るため、配線インダクタンスに起因する放射ノイズおよ
びこの放射ノイズによる誤動作を抑制することが可能と
なる。また、電流検出用シャント抵抗6をモジュール内
に取り込まずに外付けし、電流検出用シャント抵抗6の
抵抗値を変更することにより電流検出レベルの設定を容
易に行うことができるようにすることも可能である。ま
た、電源同期回路10,出力電圧誤差増幅器9,掛算器
11,電流誤差増幅器12,比較器14,半導体スイッ
チング素子PWM駆動回路15等の制御回路もモジュー
ル内におさめ、さらに小型化することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、抵抗手段が、ブリッジ回路と負側の出力端子との間
に設けられ、制御手段が、カレントトランス(CT)に
より電流検出を行うのではなく、小型で安価な抵抗手段
により電流検出を行い、この検出結果を制御パラメータ
の一つとしてスイッチング手段を制御し、力率改善,電
源高調波抑制,直流電圧調整等を行うため、基板サイズ
を小型化し、また、コストを低減することができる、と
いう効果を奏する。
【0043】つぎの発明によれば、二つの交流側入力ラ
インにそれぞれ設けられた二つのリアクトル手段がコモ
ン系のノイズを抑制するため、ノイズフィルターを小型
で安価なものとすることができるので、さらに、基板サ
イズを小型化し、また、コストを低減することができ
る、という効果を奏する。
【0044】つぎの発明によれば、二つのリアクトル手
段が互いにコアを共有することにより、共有のコアを一
つ設ければよくなり、また、磁束が鎖交しない別個の二
つのリアクトル手段を設けた場合に比べてトータルのイ
ンダクタンスを増やすことができ、巻き数を減らすこと
ができるため、リアクトル手段を小型化でき、さらに基
板サイズを小型化することができる、という効果を奏す
る。
【0045】つぎの発明によれば、ブリッジ回路,第1
のスイッチング手段および第2のスイッチング手段を絶
縁樹脂でモールドし、一つのモジュールに集積するた
め、さらに基板サイズを小型化することができる、とい
う効果を奏する。
【0046】つぎの発明によれば、コアを共有する二つ
のリアクトル手段が、二つの交流側入力ラインにそれぞ
れ設けられ、コモン系のノイズを抑制するため、小型の
リアクトル手段を用いて、ノイズフィルターを小型で安
価なものとすることができるので、基板サイズを小型化
し、また、コストを低減することができる、という効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる単相ハーフ
ブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1にかかる単相ハーフブリッジ型
コンバータ回路の動作を説明するための説明図である。
【図3】 実施の形態1にかかる、交流電源電圧が正の
場合の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の電流の流
れを説明するための説明図である。
【図4】 実施の形態1にかかる、交流電源電圧が負の
場合の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の電流の流
れを説明するための説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2にかかる単相ハーフ
ブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図6】 図5に示した実施の形態2にかかるリアクト
ルの構成を示す図である。
【図7】 実施の形態2にかかる他のリアクトルの構成
を示す図である。
【図8】 実施の形態2にかかる他の単相ハーフブリッ
ジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3にかかる単相ハーフ
ブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図10】 従来における単相ハーフブリッジ型コンバ
ータ回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,51 交流電源、2,2a,52 ノイズフィルタ
ー、3,3a〜3d,53 リアクトル、4 ダイオー
ドブリッジ回路、4a〜4d,54a〜54d整流素
子、5a,5b,55a,55b 半導体スイッチング
素子、6 電流検出用シャント抵抗、7,57 容量、
8,58 目標出力電圧、9,59 出力電圧誤差増幅
器、10,60 電源同期回路、11,61 掛算器、
12,62 電流誤差増幅器、13,63 三角波、1
4,64 比較器、15,65半導体スイッチング素子
PWM駆動回路、41a〜41g 基板取り付け端子、
42 モジュール、43 リードフレーム、56 カレ
ントトランス。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月13日(2000.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 単相コンバータ回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流直流変換を
行う単相コンバータ回路に関し、特に、半導体スイッチ
ング素子をPWM制御することにより、力率改善,電源
高調波抑制,直流電圧調整等を行う単相コンバータ回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の単相コンバータとして、たとえ
ば、特開平10−337034号公報に開示された「正
弦波入力単相整流回路」や、実開昭64−50686号
公報に開示された「整流回路」や、特開平2−2374
69号公報に開示された「PWM制御による電源装置」
等の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路がある。図1
0は、このような従来の単相ハーフブリッジ型コンバー
タ回路の構成を示す図である。このハーフブリッジ型コ
ンバータは、4個のダイオード54a〜54dをブリッ
ジ接続したコンデンサ入力整流回路の交流側入力ライン
の片側にリアクトル53を接続し、ダイオード54c,
54dと並列かつ逆極性に半導体スイッチング素子55
a,55bを設けたものである。
【0003】そして、交流電源51からノイズフィルタ
52を介して入力される交流を直流に変換する。ここ
で、カレントトランス(CT)56,目標出力電圧5
8,出力電圧誤差増幅器59,電源同期回路60,掛算
器61,電流誤差増幅器62,三角波63,比較器64
および半導体スイッチング素子PWM駆動回路65によ
り、半導体スイッチング素子55a,55bをPWM駆
動し、力率改善,電源高調波抑制,直流電圧調整等を行
う。半導体スイッチング素子55a,55bをPWM駆
動するときの制御パラメータの一つである入力電流の検
出は、交流側入力ラインに設けられたCT56によって
行っている。
【0004】この単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
においては、半導体スイッチング素子55a,55bの
スイッチングスピードが速く、電圧電流変化が急とな
り、また、リアクトル53の小型化のため、キャリア周
波数20kHz以上の高周波キャリアでPWMスイッチ
ングさせている。このような高dv/dtや配線インピ
ーダンスの影響により、数百kHz〜百数十MHz程度
のコモン系ノイズ等が発生し、他機器に悪影響を及ぼす
おそれがある。空気調和機等の家電製品に応用する場合
は、雑音端子電圧などのコモン系のノイズに法的規制が
あり、所定の基準内に抑える必要がある。このため、従
来の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路では、大型の
ノイズフィルター52を備え、コモン系のノイズを抑え
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、コストが高く、筐体サイズが大きい
うえ、広い配線パターンが必要となる主電源部に実装す
るCT56により入力電流の検出を行うため、単相コン
バータ回路を応用する装置の基板サイズの小型化が求め
られる場合でも、基板サイズが小型化できず、また、コ
ストが上昇するという問題点があった。また、コモン系
ノイズを抑えるためにコストが高い大型のノイズフィル
ターを用いるため、基板サイズが小型化できず、また、
コストが上昇するという問題点があった。
【0006】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、基板サイズを小型化し、また、コストを低減す
ることが可能な単相コンバータ回路を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明にかかる単相コンバー
タ回路にあっては、4つの整流手段を接続したブリッジ
回路と、前記ブリッジ回路と負側の出力端子との間に設
けられた電流検出手段と、前記電流検出手段および前記
電流検出手段が接続された側の一方の整流手段に並列に
接続された第1のスイッチング手段と、前記電流検出手
段および前記電流検出手段が接続された側の他方の整流
手段に並列に接続された第2のスイッチング手段と、前
記電流検出手段により電流検出を行って前記スイッチン
グ手段を制御する制御手段と、を具備することを特徴と
する。
【0008】この発明によれば、電流検出手段が、ブリ
ッジ回路と負側の出力端子との間に設けられ、制御手段
が、カレントトランス(CT)により電流検出を行うの
ではなく、小型で安価な電流検出手段により電流検出を
行い、この検出結果を制御パラメータの一つとしてスイ
ッチング手段を制御し、力率改善,電源高調波抑制,直
流電圧調整等を行う。
【0009】つぎの発明にかかる単層単相コンバータ回
路にあっては、前記第1のスイッチング手段および第2
のスイッチング手段の二つのスイッチング手段を同時に
スイッチングさせることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、二つのスイッチング手
段を同時にスイッチングさせることにより、力率がほぼ
1となり、さらに、実出力電圧が目標出力電圧となる。
【0011】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、さらに、二つの交流側入力ラインにそれぞれ
設けられた二つのリアクトル手段を具備することを特徴
とする。
【0012】この発明によれば、二つの交流側入力ライ
ンにそれぞれ設けられた二つのリアクトル手段がコモン
系のノイズを抑制するため、ノイズフィルターを小型で
安価なものとすることができる。
【0013】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、前記二つのリアクトル手段が互いにコアを共
有することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、二つのリアクトル手段
が互いにコアを共有することにより、共有のコアを一つ
設ければよくなり、また、磁束が鎖交しない別個の二つ
のリアクトル手段を設けた場合に比べてトータルのイン
ダクタンスを増やすことができ、巻き数を減らすことが
できる。
【0015】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、前記ブリッジ回路,第1のスイッチング手段
および第2のスイッチング手段を絶縁樹脂でモールド
し、一つのモジュールに集積したことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、ブリッジ回路,第1の
スイッチング手段および第2のスイッチング手段を絶縁
樹脂でモールドし、一つのモジュールに集積することに
より、さらに基板サイズを小型化することができる。
【0017】つぎの発明にかかる単相コンバータ回路に
あっては、スイッチング手段をPWM制御する単相コン
バータ回路において、コアを共有する二つのリアクトル
手段を、それぞれ二つの交流側入力ラインに設けたこと
を特徴とする。
【0018】この発明によれば、コアを共有する二つの
リアクトル手段が、二つの交流側入力ラインにそれぞれ
設けられ、コモン系のノイズを抑制するため、小型のリ
アクトル手段を用いて、ノイズフィルターを小型で安価
なものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる単相コン
バータ回路の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明
する。なお、この実施の形態により、この発明が限定さ
れるものではない。
【0020】実施の形態1.この発明の実施の形態1に
かかる単相コンバータ回路として、空気調和機その他の
家電製品に用いられる単相ハーフブリッジ型コンバータ
回路を例に挙げて説明する。図1は、この発明の実施の
形態1にかかる単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の
構成を示す図である。この単相ハーフブリッジ型コンバ
ータ回路は、交流電源1に接続されたノイズフィルター
2からの交流電源Rライン,Sラインのいずれか一方に
設けられたリアクトル3と、4つの整流素子(ダイオー
ド)4a,4b,4c,4dによりノイズフィルター
2,リアクトル3からの交流を全波整流するダイオード
ブリッジ回路4と、出力Nとダイオードブリッジ回路4
との間に接続された電流検出用シャント抵抗6と、を備
えている。
【0021】また、この単相ハーフブリッジ型コンバー
タ回路は、電流検出用シャント抵抗6および電流検出用
シャント抵抗6が接続された側の一方の整流素子4cに
並列に、整流素子4cと逆極性になるように(整流素子
4cとは逆の向きに電流が流れるように)接続された半
導体スイッチング素子5aと、電流検出用シャント抵抗
6および電流検出用シャント抵抗6が接続された側の他
方の整流素子4dに並列に、整流素子4dと逆極性にな
るように(整流素子4dとは逆の向きに電流が流れるよ
うに)接続された半導体スイッチング素子5bと、出力
Pと出力Nとの間に設けられた容量(平滑コンデンサ)
7と、目標出力電圧8および実出力電圧(出力Pの電
圧)を入力し、これらの差分を増幅した出力電圧誤差分
信号を出力する出力電圧誤差増幅器9と、ノイズフィル
ター2以降の交流電圧を入力し、この交流電圧を全波整
流した正弦波基準波形信号を出力する電源同期回路10
と、を備えている。
【0022】また、この単相ハーフブリッジ型コンバー
タ回路は、出力電圧誤差増幅器9からの出力電圧誤差分
信号および電源同期回路10からの正弦波基準波形信号
を入力し、これらを乗算した出力電圧誤差増幅信号を出
力する掛算器11と、電流検出用シャント抵抗6を実電
流が流れることにより発生した実電流信号および掛算器
11からの出力電圧誤差増幅信号を入力し、これらを比
較し、これらの誤差分を増幅した電流誤差増幅信号を出
力する電流誤差増幅器12と、三角波13および電流誤
差増幅器12からの電流誤差増幅信号を入力し、これら
を比較してPWM駆動信号を出力する比較器14と、比
較器14からのPWM駆動信号を入力し、このPWM駆
動信号に応じて半導体スイッチング素子5a,5bをス
イッチングする(オン/オフさせる)半導体スイッチン
グ素子PWM駆動回路15と、を備えている。
【0023】リアクトル3は、たとえば、トロイダルコ
イル等のコイルであり、交流電源Rライン,Sラインの
いずれか一方に設けられる。ダイオードブリッジ回路4
は、出力P方向に電流を流すように交流電源Rラインと
出力Pとの間に設けられたダイオード4aと、出力P方
向に電流を流すように交流電源Sラインと出力Pとの間
に設けられたダイオード4bと、交流電源方向に電流を
流すように交流電源Rラインと電流検出用シャント抵抗
6との間に設けられたダイオード4cと、交流電源方向
に電流を流すように交流電源Sラインと電流検出用シャ
ント抵抗6との間に設けられたダイオード4dと、から
構成される。
【0024】電流検出用シャント抵抗6は、たとえば1
0mΩ程度の抵抗値を持つ極小抵抗であって、ダイオー
ド4c,4dのアノードと出力Nとの間に設けられる。
この単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の電流ループ
は全て電流検出用シャント抵抗6を通り、単相ハーフブ
リッジ型コンバータ回路への入力電流が電流検出用シャ
ント抵抗6の両端に発生する電圧として検出される。半
導体スイッチング素子5a,5bは、たとえば絶縁ゲー
トバイポーラトランジスタ(IGBT)等のトランジス
タである。半導体スイッチング素子5aは、電流検出用
シャント抵抗6および電流検出用シャント抵抗6が接続
された側の一方の整流素子4cに並列に、出力N方向に
電流を流すように接続される。
【0025】半導体スイッチング素子5bは、電流検出
用シャント抵抗6および電流検出用シャント抵抗6が接
続された側の他方の整流素子4dに並列に、出力N方向
に電流を流すように接続される。平滑コンデンサ7は、
出力Pと出力Nとの間に設けられ、電流を平滑化する。
出力電圧誤差増幅器9は、予め設定された目標出力電圧
8および実出力電圧(出力Pの電圧)を入力し、これら
の差分を増幅した出力電圧誤差分信号を出力する。電源
同期回路10には、ノイズフィルター2以降の交流電圧
を入力し、この交流電圧を全波整流した正弦波基準波形
信号を出力する。
【0026】掛算器11は、出力電圧誤差増幅器9から
の出力電圧誤差分信号および電源同期回路10からの正
弦波基準波形信号を入力し、これらを乗算した出力電圧
誤差増幅信号を出力する。出力電圧誤差増幅信号は、そ
の正弦波の振れ幅が出力電圧誤差に対応したものとな
る。電流誤差増幅器12は、電流検出用シャント抵抗6
により電圧換算され検出された実電流信号および掛算器
11からの出力電圧誤差増幅信号を入力し、これらを比
較し、これらの誤差分を増幅した電流誤差増幅信号を出
力する。
【0027】比較器14は、三角波13および電流誤差
増幅器12からの電流誤差増幅信号を入力し、これらを
比較して、たとえばキャリア周波数20kHzのPWM
駆動信号を出力する。半導体スイッチング素子PWM駆
動回路15は、比較器14からのPWM駆動信号を入力
し、このPWM駆動信号に応じて半導体スイッチング素
子5a,5bをスイッチングする(オン/オフさせ
る)。なお、ノイズフィルター2については当業者に周
知の技術であるので、ここではその説明を省略する。な
お、電源同期回路10,出力電圧誤差増幅器9,掛算器
11,電流誤差増幅器12,比較器14および半導体ス
イッチング素子PWM駆動回路15は、この発明の制御
手段に対応する。
【0028】以上の構成において、実施の形態1の動作
について図面を参照して説明する。図2は、実施の形態
1にかかる単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の動作
を説明するための説明図である。この単相ハーフブリッ
ジ型コンバータ回路においては、まず、実出力電圧と目
標出力電圧8との差分を増幅した電圧誤差分信号が生成
され、また、ノイズフィルター2以降の交流電圧を全波
整流した正弦波基準波形信号が生成される。これらの信
号は掛け合わされ、正弦波の振れ幅が出力電圧誤差に対
応した出力電圧誤差増幅信号が生成される。
【0029】この出力電圧誤差増幅信号は、電流検出用
シャント抵抗6により電圧換算され検出された実電流信
号と比較され、これらの誤差分を増幅した電流誤差増幅
信号が生成される。この電流誤差増幅信号は三角波13
と比較され、キャリア周波数20kHzのPWM駆動信
号が生成される。半導体スイッチング素子PWM駆動回
路15は、このPWM駆動信号に応じて半導体スイッチ
ング素子5a,5bをスイッチングする。これにより、
半導体スイッチング素子5a,5bは、力率がほぼ1と
なるように、また、実出力電圧が目標出力電圧8となる
ように、同時にPWMスイッチングされる。
【0030】図3は、実施の形態1にかかる、交流電源
電圧が正の場合の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
の入力電流の流れを説明するための説明図であり、図4
は、実施の形態1にかかる、交流電源電圧が負の場合の
単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の入力電流の流れ
を説明するための説明図である。交流電源電圧が正で半
導体スイッチング素子5a,5bがオンのとき、ノイズ
フィルター2の交流電源Rラインからリアクトル3,半
導体スイッチング素子5a,電流検出用シャント抵抗6
およびダイオード4dを通りノイズフィルター2の交流
電源Sラインに至るループを短絡電流が流れ、リアクト
ル3にエネルギーが蓄えられる。
【0031】また、交流電源電圧が正で半導体スイッチ
ング素子5a,5bがオフのとき、ノイズフィルター2
の交流電源Rラインからリアクトル3,ダイオード4
a,平滑コンデンサ7,電流検出用シャント抵抗6およ
びダイオード4dを通りノイズフィルター2の交流電源
Sラインに至るループを電流が流れ、平滑コンデンサ7
が充電される。このとき、リアクトル3に蓄えられたエ
ネルギーが平滑コンデンサ7側に出力され、直流出力電
圧の昇圧が行われる。また、交流電源電圧が負で半導体
スイッチング素子5a,5bがオンのとき、ノイズフィ
ルター2の交流電源Sラインから半導体スイッチング素
子5b,電流検出用シャント抵抗6,ダイオード4cお
よびリアクトル3を経てノイズフィルター2の交流電源
Rラインに至るループを短絡電流が流れ、リアクトル3
にエネルギーが蓄えられる。
【0032】また、交流電源電圧が負で半導体スイッチ
ング素子5a,5bがオフのとき、ノイズフィルター2
の交流電源Sラインからダイオード4b,平滑コンデン
サ7,電流検出用シャント抵抗6,ダイオード4cおよ
びリアクトル3を経てノイズフィルター2の交流電源R
ラインに至るループを電流が流れ、平滑コンデンサ7が
充電される。このとき、リアクトル3に蓄えられたエネ
ルギーが平滑コンデンサ7側に出力され、直流出力電圧
の昇圧が行われる。この動作が繰り返され、平均電流が
正弦波となり、力率改善,高調波抑制が行われる。ま
た、どの電流ループにおいても電流検出用シャント抵抗
6に電流が流れることとなるため、実電流に応じた電圧
降下が電流検出用シャント抵抗6で発生する。
【0033】前述したように、実施の形態1によれば、
電流検出用シャント抵抗6が、ダイオードブリッジ回路
4と出力Nとの間に設けられ、カレントトランス(C
T)により電流検出を行うのではなく、小型で安価な電
流検出用シャント抵抗6により電流検出を行い、この検
出結果を制御パラメータの一つとして半導体スイッチン
グ素子5a,5bを制御し、力率改善,電源高調波抑
制,直流電圧調整等を行うため、基板サイズを小型化
し、また、コストを低減することができる。この単相ハ
ーフブリッジ型コンバータ回路は、特に、空気調和機そ
の他の狭いスペースに回路基板(電気品)をおさめなけ
ればならない家電製品等に適用する場合に有効となる。
【0034】実施の形態2.この発明にかかる実施の形
態2は、実施の形態1において、交流電源Rライン,S
ラインの両方にリアクトルを設け、コモン系ノイズを除
去するようにしたものである。図5は、この発明の実施
の形態2にかかる単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
の構成を示す図である。なお、基本的な構成は実施の形
態1と同様につき、図1と同一の部分については同一の
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ説明する。この単相ハーフブリッジ型コンバ
ータ回路は、実施の形態1のリアクトル3に代えて、交
流電源Rライン,Sラインの両方にリアクトル3a,3
bを備えている。また、実施の形態1のノイズフィルタ
ー2に代えて、より簡易な構成であって小型で安価なノ
イズフィルター2aが設けられている。
【0035】図6は、図5に示した実施の形態2にかか
るリアクトル3a,3bの構成を示す図である。このリ
アクトル3a,3bは、それぞれ比透磁率が高いコアに
同数の銅線が巻かれた構造であり、リアクトル3a,3
bに流れる最大電流以上まで磁気飽和せず、リアクタン
スが著しく低下しない仕様となっている。また、30M
Hz程度までのノイズ減衰特性を持ち(空気調和機の雑
音端子電圧の法的な規制周波数範囲までのノイズ低減特
性を持ち)、エネルギーを蓄積,供給する機能の他、ノ
イズの流出を妨げる機能を持つ。これにより、ノイズフ
ィルター2aを低コスト化,小型化することができる。
【0036】以上の構成において、実施の形態2の動作
について説明する。実施の形態2の動作において、半導
体スイッチング素子5a,5bがオンのときは、単相ハ
ーフブリッジ型コンバータ回路に短絡電流が流れ、リア
クトル3a,3bにエネルギーが蓄えられる。一方、半
導体スイッチング素子5a,5bがオフのときは、リア
クトル3a,3bに蓄えられたエネルギーが平滑コンデ
ンサ7側に出力されるという動作を繰り返すことにより
直流出力電圧の昇圧,力率改善,高調波抑制等が行われ
る。また、この動作と同時に、リアクトル3a,3bに
よりコモン系ノイズの除去が行われる。なお、その他の
動作については実施の形態1と同様につき、その説明を
省略する。
【0037】前述したように、実施の形態2によれば、
ノイズフィルター2aからの交流電源Rライン,Sライ
ンの両方にリアクトル3a,3bが設けられているた
め、ノイズフィルター2aを小型で安価なものとするこ
とができるので、さらに、基板サイズを小型化し、ま
た、コストを低減することができる。この単相ハーフブ
リッジ型コンバータ回路は、特に、空気調和機その他の
狭いスペースに回路基板(電気品)をおさめなければな
らない家電製品等に適用する場合に有効となる。
【0038】ここで、さらに、二つのリアクトルのコア
を共有化するようにしてもよい。図7は、実施の形態2
にかかる他のリアクトルの構成を示す図である。この例
では、リアクトル3a,3bに代え、同一のコアにそれ
ぞれ同数の銅線を巻いた構造を有するリアクトル3c,
3dが設けられている。すなわち、この例では、比透磁
率の高いループ状のコアに、リアクトル3c,3dそれ
ぞれの磁束が加わり合う和動接続となるように同数の銅
線を巻いている。
【0039】このように、二つのリアクトル3c,3d
がコアを共有することにより、共有のコアを一つ設けれ
ばよくなり、また、磁束が鎖交しない別個の二つのリア
クトル3a,3bを設けた場合に比べてトータルのイン
ダクタンスを増やすことができ、巻き数を減らすことが
できるため、リアクトル3c,3dを小型化でき、さら
に基板サイズを小型化することができる。このようなコ
アを共有するリアクトル3c,3dを用いる構成は、図
8に示すように電流検出用シャント抵抗6を設けず、従
来例のようにCTを用いる場合にも適用することがで
き、ノイズフィルター2aの小型化,コスト低減、リア
クトル3c,3dの小型化を行うことができる。
【0040】実施の形態3.この発明にかかる実施の形
態3は、実施の形態1または実施の形態2において、単
相ハーフブリッジ型コンバータ回路の一部または全部
を、絶縁樹脂でモールドし、一つのモジュールに集積し
たものである。図9は、この発明の実施の形態3にかか
る単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図
である。なお、基本的な構成は実施の形態1,実施の形
態2と同様につき、図5と同一の部分については同一の
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0041】この単相ハーフブリッジ型コンバータ回路
は、実施の形態1,実施の形態2の単相ハーフブリッジ
型コンバータ回路において、大電流が流れる電子部品で
あるダイオードブリッジ回路4,半導体スイッチング素
子5a,5bおよび電流検出用シャント抵抗6を、薄膜
配線に比べて十分配線厚が厚いリードフレーム43で接
続し、これらを絶縁樹脂でモールドし、集積化して一つ
のモジュール42としたものである。このモジュール4
2は、基板取り付け端子41a〜41gを介して回路基
板に取り付けられる。なお、実施の形態3の動作につい
ては実施の形態1,実施の形態2の動作と同様につき、
その説明を省略する。
【0042】前述したように、実施の形態3によれば、
ダイオードブリッジ回路4,半導体スイッチング素子5
a,5bおよび電流検出用シャント抵抗6を、絶縁樹脂
でモールドし、集積化して一つのモジュール42とする
ことにより、薄膜配線基板上にこれらを構成した場合に
比べ、さらに基板サイズを小型化することができる。特
に空気調和機などの家電製品のようにAC100〜24
0V,20A,DC400V程度の高電圧大電流を使用
し、狭いスペースに電気品を収納しなければならない製
品に有効に利用できる。AC100〜240V,20
A,DC400V対応の薄膜配線は広いパターン幅,沿
面,空間距離が必要であるが、モジュール化することに
よりこれらの制約がなくなり、小型化が可能となる。
【0043】また、回路ループ面積、配線長が小さくな
るため、配線インダクタンスに起因する放射ノイズおよ
びこの放射ノイズによる誤動作を抑制することが可能と
なる。また、電流検出用シャント抵抗6をモジュール内
に取り込まずに外付けし、電流検出用シャント抵抗6の
抵抗値を変更することにより電流検出レベルの設定を容
易に行うことができるようにすることも可能である。ま
た、電源同期回路10,出力電圧誤差増幅器9,掛算器
11,電流誤差増幅器12,比較器14,半導体スイッ
チング素子PWM駆動回路15等の制御回路もモジュー
ル内におさめ、さらに小型化することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、電流検出手段が、ブリッジ回路と負側の出力端子と
の間に設けられ、制御手段が、カレントトランス(C
T)により電流検出を行うのではなく、小型で安価な電
流検出手段により電流検出を行い、この検出結果を制御
パラメータの一つとしてスイッチング手段を制御し、力
率改善,電源高調波抑制,直流電圧調整等を行うため、
基板サイズを小型化し、また、コストを低減することが
できる、という効果を奏する。
【0045】つぎの発明によれば、二つのスイッチング
手段を同時にスイッチングさせることにより、力率がほ
ぼ1となり、さらに、実出力電圧が目標出力電圧となる
ので、基板サイズを小型化し、また、コストを低減する
ことができる、という効果を奏する。
【0046】つぎの発明によれば、二つの交流側入力ラ
インにそれぞれ設けられた二つのリアクトル手段がコモ
ン系のノイズを抑制するため、ノイズフィルターを小型
で安価なものとすることができるので、さらに、基板サ
イズを小型化し、また、コストを低減することができ
る、という効果を奏する。
【0047】つぎの発明によれば、二つのリアクトル手
段が互いにコアを共有することにより、共有のコアを一
つ設ければよくなり、また、磁束が鎖交しない別個の二
つのリアクトル手段を設けた場合に比べてトータルのイ
ンダクタンスを増やすことができ、巻き数を減らすこと
ができるため、リアクトル手段を小型化でき、さらに基
板サイズを小型化することができる、という効果を奏す
る。
【0048】つぎの発明によれば、ブリッジ回路,第1
のスイッチング手段および第2のスイッチング手段を絶
縁樹脂でモールドし、一つのモジュールに集積するた
め、さらに基板サイズを小型化することができる、とい
う効果を奏する。
【0049】つぎの発明によれば、コアを共有する二つ
のリアクトル手段が、二つの交流側入力ラインにそれぞ
れ設けられ、コモン系のノイズを抑制するため、小型の
リアクトル手段を用いて、ノイズフィルターを小型で安
価なものとすることができるので、基板サイズを小型化
し、また、コストを低減することができる、という効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる単相ハーフ
ブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1にかかる単相ハーフブリッジ型
コンバータ回路の動作を説明するための説明図である。
【図3】 実施の形態1にかかる、交流電源電圧が正の
場合の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の電流の流
れを説明するための説明図である。
【図4】 実施の形態1にかかる、交流電源電圧が負の
場合の単相ハーフブリッジ型コンバータ回路の電流の流
れを説明するための説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2にかかる単相ハーフ
ブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図6】 図5に示した実施の形態2にかかるリアクト
ルの構成を示す図である。
【図7】 実施の形態2にかかる他のリアクトルの構成
を示す図である。
【図8】 実施の形態2にかかる他の単相ハーフブリッ
ジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3にかかる単相ハーフ
ブリッジ型コンバータ回路の構成を示す図である。
【図10】 従来における単相ハーフブリッジ型コンバ
ータ回路の構成を示す図である。
【符号の説明】 1,51 交流電源、2,2a,52 ノイズフィルタ
ー、3,3a〜3d,53 リアクトル、4 ダイオー
ドブリッジ回路、4a〜4d,54a〜54d整流素
子、5a,5b,55a,55b 半導体スイッチング
素子、6 電流検出用シャント抵抗、7,57 容量、
8,58 目標出力電圧、9,59 出力電圧誤差増幅
器、10,60 電源同期回路、11,61 掛算器、
12,62 電流誤差増幅器、13,63 三角波、1
4,64 比較器、15,65半導体スイッチング素子
PWM駆動回路、41a〜41g 基板取り付け端子、
42 モジュール、43 リードフレーム、56 カレ
ントトランス。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4つの整流手段を接続したブリッジ回路
    と、 前記ブリッジ回路と負側の出力端子との間に設けられた
    抵抗手段と、 前記抵抗手段および前記抵抗手段が接続された側の一方
    の整流手段に並列に接続された第1のスイッチング手段
    と、 前記抵抗手段および前記抵抗手段が接続された側の他方
    の整流手段に並列に接続された第2のスイッチング手段
    と、 前記抵抗手段により電流検出を行って前記スイッチング
    手段を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする単相コンバータ回路。
  2. 【請求項2】 さらに、二つの交流側入力ラインにそれ
    ぞれ設けられた二つのリアクトル手段を具備することを
    特徴とする請求項1に記載の単相コンバータ回路。
  3. 【請求項3】 前記二つのリアクトル手段は、互いにコ
    アを共有することを特徴とする請求項2に記載の単相コ
    ンバータ回路。
  4. 【請求項4】 前記ブリッジ回路,第1のスイッチング
    手段および第2のスイッチング手段を絶縁樹脂でモール
    ドし、一つのモジュールに集積したことを特徴とする請
    求項1,2または3に記載の単相コンバータ回路。
  5. 【請求項5】 スイッチング手段をPWM制御する単相
    コンバータ回路において、 コアを共有する二つのリアクトル手段を、それぞれ二つ
    の交流側入力ラインに設けたことを特徴とする単相コン
    バータ回路。
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