JP2001285375A - 符号化装置、符号化方法及び符号化プログラムが記録された記録媒体、並びに、復号装置、復号方法及び復号プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

符号化装置、符号化方法及び符号化プログラムが記録された記録媒体、並びに、復号装置、復号方法及び復号プログラムが記録された記録媒体

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JP2001285375A
JP2001285375A JP2000097945A JP2000097945A JP2001285375A JP 2001285375 A JP2001285375 A JP 2001285375A JP 2000097945 A JP2000097945 A JP 2000097945A JP 2000097945 A JP2000097945 A JP 2000097945A JP 2001285375 A JP2001285375 A JP 2001285375A
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雅之 服部
Atsushi Murayama
淳 村山
Toshiyuki Miyauchi
俊之 宮内
Kohei Yamamoto
耕平 山本
Mineshi Yokogawa
峰志 横川
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Sony Corp
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    • H03M13/39Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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  • Detection And Correction Of Errors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく且つ高い性能での縦列連接
符号化変調方式による誤り訂正符号化及び復号を行う。 【解決手段】 符号化装置1は、インターリーバ20に
よって、畳み込み符号化器10から供給された3個のビ
ット系列からなるデータに対して、全ての重みが畳み込
み符号化器30により符号化されないことがないよう
に、各ビットの順序を置換して並べ替え、畳み込み符号
化器30によって、インターリーバ20から供給された
3ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離になる
パス間の入力ビットのハミング距離の合計値をできるだ
け小さくし、多値変調マッピング回路40によって、I
/Q平面上での信号点間距離が小さい程、畳み込み符号
化器30における入力ビットのハミング距離を小さいも
のに対応させて、畳み込み符号化器30から供給された
3ビットのデータをマッピングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたデータ
に対して縦列連接符号化変調を行う符号化装置、符号化
方法及び符号化プログラムが記録された記録媒体、並び
に、縦列連接符号化変調されたデータを復号する復号装
置、復号方法及び復号プログラムが記録された記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、移動体通信や深宇宙通信
といった通信分野、地上波又は衛星ディジタル放送とい
った放送分野、及び記録媒体に対する記録及び/又は再
生を行う磁気、光又は光磁気記録分野の研究が著しく進
められているが、それにともない、誤り訂正符号化及び
復号の効率化を目的として符号理論の研究も盛んに行わ
れている。
【0003】符号性能の理論的限界としては、いわゆる
シャノンの通信路符号化定理により与えられるシャノン
限界が知られている。シャノンの通信路符号化定理と
は、「通信路容量C(ビット/シンボル)の通信路を用
いて伝送速度R(ビット/シンボル)で情報を伝送する
場合に、R≦Cであるならば、誤り確率を限りなく
“0”に近づけることができる符号化方法が存在する」
という定理であり、シャノン限界とは、誤りなしに送信
可能な伝送速度の理論上の限界である。
【0004】このシャノン限界に近い性能を示す符号化
方法として、例えば、「S. Benedetto, G. Montorsi,
D. Divsalar, F. Pollara, “Serial Concatenation of
Interleaved Codes: Performance Analysis, Design,
and Iterative Decoding”, TDA Progress Report 42-1
26, Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, Californi
a, Aug. 15, 1996」に記載されている縦列連接畳み込み
符号(Serially Concatenated Convolutional Codes)
による符号化方法が知られている。
【0005】この縦列連接畳み込み符号による符号化
は、2つの畳み込み符号化器とインターリーバとを縦列
に連接して構成される装置により行われる。そして、縦
列連接畳み込み符号の復号は、軟出力(soft-output)
を出力する2つの復号回路を縦列に連接して構成される
装置により行われ、2つの復号回路の間で情報をやり取
りし、最終的な復号結果が得られる。
【0006】また、この縦列連接畳み込み符号による符
号化の応用として、例えば、「D. Divsalar, F. Pollar
a, “Serial and Hybrid Concatenation Codes with Ap
plications”, in Proc., Int. Symp. on Turbo Codes
and Related Topics, Brest,France, pp. 80-87, Sept.
1997」に記載されている縦列連接符号化変調(Serial
Concatenated Trellis Coded Modulation;以下、SC
TCMと記す。)方式も知られている。このSCTCM
方式は、縦列連接畳み込み符号による符号化と多値変調
とを組み合わせたものであり、変調信号の信号点の配置
と誤り訂正符号の復号特性とを統括して考慮するもので
ある。
【0007】以下、SCTCM方式による符号化を行う
符号化装置、及びSCTCM方式による符号の復号を行
う復号装置について説明する。なお、以下の説明におい
ては、図22に示すように、ディジタル情報を図示しな
い送信装置が備える符号化装置201により縦列連接畳
み込み符号化し、その出力を雑音のある無記憶通信路2
02を介して図示しない受信装置に入力して、この受信
装置が備える復号装置203により復号し、観測する場
合を考える。
【0008】SCTCM方式による符号化を行う符号化
装置201としては、例えば図23に示すように、第1
の符号(以下、外符号と記す。)の符号化を行う畳み込
み符号化器210と、入力したデータの順序を並べ替え
るインターリーバ220と、第2の符号(以下、内符号
と記す。)の符号化を行う畳み込み符号化器230と、
所定の変調方式に基づいて信号点のマッピングを行う多
値変調マッピング回路240と、この多値変調マッピン
グ回路240からの出力をデマルチプレクスするデマル
チプレクサ250とを備えるものがある。この符号化装
置201は、入力した4ビットの入力データD201に
対して、符号化率が“4/6=2/3”の縦列連接畳み
込み演算を行い、6ビットの符号化データD204に変
換し、例えば8PSK(8-Phase Shift Keying)変調方
式の伝送シンボルにマッピングして3ビットの2つの伝
送シンボルD205を得て、1シンボルずつ符号化伝送
シンボルD206として出力する。
【0009】畳み込み符号化器210は、図24に示す
ように、3つのシフトレジスタ211,212,213
と、5つの排他的論理和回路214,215,216,
217,218とを有する。
【0010】シフトレジスタ211は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路214,215,2
16,217に供給し続ける。そして、シフトレジスタ
211は、クロックに同期させて、4ビットの入力デー
タD201のうちの1ビットの入力データD2011
新たに保持し、この入力データD2011を排他的論理
和回路214,215,216,217に新たに供給す
る。
【0011】シフトレジスタ212は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路217,218に供
給し続ける。そして、シフトレジスタ212は、クロッ
クに同期させて、4ビットの入力データD201のうち
の1ビットの入力データD2012を新たに保持し、こ
の入力データD2012を排他的論理和回路217,2
18に新たに供給する。
【0012】シフトレジスタ213は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路214,215に供
給し続ける。そして、シフトレジスタ213は、クロッ
クに同期させて、4ビットの入力データD201のうち
の1ビットの入力データD2013を新たに保持し、こ
の入力データD2013を排他的論理和回路214,2
15に新たに供給する。
【0013】排他的論理和回路214は、シフトレジス
タ211から供給されるデータと、シフトレジスタ21
2から供給されるデータと、シフトレジスタ213から
供給されるデータと、4ビットの入力データD201の
うちの1ビットの入力データD2014とを用いて排他
的論理和演算を行い、演算結果を5ビットの符号化デー
タD202のうちの1ビットの符号化データD2021
として後段のインターリーバ220に出力する。
【0014】排他的論理和回路215は、シフトレジス
タ211から供給されるデータと、シフトレジスタ21
3から供給されるデータと、入力データD2014とを
用いて排他的論理和演算を行い、演算結果を5ビットの
符号化データD202のうちの1ビットの符号化データ
D2022として後段のインターリーバ220に出力す
る。
【0015】排他的論理和回路216は、シフトレジス
タ211から供給されるデータと、シフトレジスタ21
2から供給されるデータと、入力データD2013,D
2014とを用いて排他的論理和演算を行い、演算結果
を5ビットの符号化データD202のうちの1ビットの
符号化データD2023として後段のインターリーバ2
20に出力する。
【0016】排他的論理和回路217は、シフトレジス
タ211から供給されるデータと、入力データD201
2,D2013とを用いて排他的論理和演算を行い、演算
結果を5ビットの符号化データD202のうちの1ビッ
トの符号化データD2024として後段のインターリー
バ220に出力する。
【0017】排他的論理和回路218は、入力データD
2011,D2012,D2014を用いて排他的論理和
演算を行い、演算結果を5ビットの符号化データD20
2のうちの1ビットの符号化データD2025として後
段のインターリーバ220に出力する。
【0018】このような畳み込み符号化器210は、4
ビットの入力データD2011,D2012,D20
3,D2014を入力すると、これらの入力データD2
011,D2012,D2013,D2014に対して畳み
込み演算を行い、演算結果を5ビットの符号化データD
2021,D2022,D2023,D2024,D202
5として後段のインターリーバ220に出力する。すな
わち、畳み込み符号化器210は、外符号の符号化とし
て符号化率が“4/5”の畳み込み演算を行い、符号化
データD202を後段のインターリーバ220に出力す
る。
【0019】インターリーバ220は、図25に示すよ
うに、入力したデータを保持する入力データ保持メモリ
221と、入力したデータの順序の並べ替え(置換)を
行うデータ置換回路222と、データの置換位置情報を
格納する置換データROM(Read Only Memory)223
と、出力するデータを保持する出力データ保持メモリ2
24とを有する。
【0020】入力データ保持メモリ221は、畳み込み
符号化器210から出力された5つのビット系列からな
る符号化データD202を保持し、これらの符号化デー
タD202を所定のタイミングでデータ置換回路222
に供給する。
【0021】データ置換回路222は、置換データRO
M223に格納されているデータの置換位置情報に基づ
いて、入力データ保持メモリ221から供給された符号
化データD202の順序の並べ替えを行う。データ置換
回路222は、並べ替えたデータを出力データ保持メモ
リ224に供給する。
【0022】置換データROM223は、例えば発生し
た乱数に基づいて決定されたデータの置換位置情報を格
納する。すなわち、インターリーバ220は、この置換
位置情報に基づいてデータのインターリーブを行うラン
ダムインターリーバとして構成される。置換データRO
M223に格納されている置換位置情報は、随時データ
置換回路222により読み出される。
【0023】出力データ保持メモリ224は、データ置
換回路222から供給されるデータを保持し、これらの
データを5つのビット系列からなるインターリーブデー
タD203として、所定のタイミングで後段の畳み込み
符号化器230に出力する。
【0024】このようなインターリーバ220は、畳み
込み符号化器210から出力された5つのビット系列か
らなる符号化データD202にインターリーブを施し、
生成した5ビットの系列からなるインターリーブデータ
D203を後段の畳み込み符号化器230に出力する。
【0025】畳み込み符号化器230は、図26に示す
ように、5つの排他的論理和回路231,232,23
3,234,235と、1つのシフトレジスタ236と
を有する。
【0026】排他的論理和回路231は、5ビットのイ
ンターリーブデータD203のうちの2ビットのインタ
ーリーブデータD2031,D2032を用いて排他的論
理和演算を行い、演算結果を排他的論理和回路232に
供給する。
【0027】排他的論理和回路232は、5ビットのイ
ンターリーブデータD203のうちの1ビットのインタ
ーリーブデータD2033と、排他的論理和回路231
から供給されるデータとを用いて排他的論理和演算を行
い、演算結果を排他的論理和回路233に供給する。
【0028】排他的論理和回路233は、5ビットのイ
ンターリーブデータD203のうちの1ビットのインタ
ーリーブデータD2034と、排他的論理和回路232
から供給されるデータとを用いて排他的論理和演算を行
い、演算結果を排他的論理和回路234に供給する。
【0029】排他的論理和回路234は、5ビットのイ
ンターリーブデータD203のうちの1ビットのインタ
ーリーブデータD2035と、排他的論理和回路233
から供給されるデータとを用いて排他的論理和演算を行
い、演算結果を排他的論理和回路235に供給するとと
もに、6ビットの符号化データD204のうちの1ビッ
トの符号化データD2046として後段の多値変調マッ
ピング回路240に出力する。
【0030】排他的論理和回路235は、排他的論理和
回路234から供給されるデータと、シフトレジスタ2
36から供給されるデータとを用いて排他的論理和演算
を行い、演算結果をシフトレジスタ236に供給すると
ともに、6ビットの符号化データD204のうちの1ビ
ットの符号化データD2043として後段の多値変調マ
ッピング回路240に出力する。
【0031】シフトレジスタ236は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路235に供給し続け
る。そして、シフトレジスタ236は、クロックに同期
させて、排他的論理和回路235から供給される1ビッ
トのデータを新たに保持し、このデータを排他的論理和
回路235に新たに供給する。
【0032】このような畳み込み符号化器230は、イ
ンターリーバ220からの5ビットのインターリーブデ
ータD2031,D2032,D2033,D2034,D
2035を入力すると、インターリーブデータD20
1,D2032,D2034,D2035を、それぞれ、
そのまま符号化データD2041,D2042,D204
4,D2045として後段の多値変調マッピング回路24
0に出力する。また、畳み込み符号化器230は、イン
ターリーブデータD2031,D2032,D2033
D2034,D2035に対して畳み込み演算を行い、演
算結果を符号化データD2043,D2046として後段
の多値変調マッピング回路240に出力する。すなわ
ち、畳み込み符号化器230は、内符号の符号化として
符号化率が“5/6”の畳み込み演算を行い、符号化デ
ータD204を後段の多値変調マッピング回路240に
出力する。
【0033】多値変調マッピング回路240は、畳み込
み符号化器230から出力された符号化データD204
を、クロックに同期させて、例えば8PSK変調方式の
伝送シンボルにマッピングする。8PSK変調方式にお
ける1つの伝送シンボルの信号点は3ビットのデータで
あることから、多値変調マッピング回路240は、畳み
込み符号化器230から出力された6ビットの符号化デ
ータD204のうちの3ビットの符号化データを1つの
伝送シンボルとしてマッピングし、2つの伝送シンボル
D205を生成する。多値変調マッピング回路240
は、生成した伝送シンボルD205を後段のデマルチプ
レクサ250に出力する。
【0034】デマルチプレクサ250は、多値変調マッ
ピング回路240から出力された2つの伝送シンボルD
205をデマルチプレクスする。デマルチプレクサ25
0は、多値変調マッピング回路240により伝送シンボ
ルD205が生成されたときのクロックの1/2の周期
のクロックに同期させて、1つの伝送シンボルずつ符号
化伝送シンボルD206として外部に出力する。
【0035】このような符号化装置201は、畳み込み
符号化器210により外符号の符号化として符号化率が
“4/5”の畳み込み演算を行い、畳み込み符号化器2
30により内符号の符号化として符号化率が“5/6”
の畳み込み演算を行うことによって、全体として、符号
化率が“(4/5)×(5/6)=4/6=2/3”の
縦列連接畳み込み演算を行う。この符号化装置201に
より符号化され且つ変調されたデータは、無記憶通信路
202を介して受信装置に出力される。
【0036】一方、符号化装置201によるSCTCM
方式の符号の復号を行う復号装置203としては、例え
ば図27に示すように、受信した受信語D207をマル
チプレクスするマルチプレクサ260と、内符号の復号
を行う軟出力復号回路270と、入力したデータの順序
を元に戻すデインターリーバ280と、入力したデータ
の順序を並べ替えるインターリーバ290と、外符号の
復号を行う軟出力復号回路300とを備えるものがあ
る。この復号装置203は、無記憶通信路202上で発
生したノイズの影響によりアナログ値をとり軟入力(so
ft-input)とされる受信語D207から符号化装置20
1における入力データD201を推定し、復号データD
213として出力する。
【0037】マルチプレクサ260は、受信装置により
受信された軟入力の受信語D207のうち、1つの伝送
シンボルとして対応する2つの受信語を後段の軟出力復
号回路270に出力する。
【0038】軟出力復号回路270は、符号化装置20
1における畳み込み符号化器230に対応して備えられ
るものであり、いわゆるBCJR(Bahl, Cocke, Jelin
ek and Raviv)アルゴリズムに基づくMAP(Maximum
A Posteriori probability)復号やSOVA(Soft Out
put Viterbi Algorithm)復号を行うものである。軟出
力復号回路270は、マルチプレクサ260から供給さ
れた軟入力の2つの受信語D208を入力するととも
に、インターリーバ290から供給された軟入力の情報
ビットに対する事前確率情報D209を入力し、これら
の受信語D208と事前確率情報D209とを用いて、
内符号の軟出力復号を行う。そして、軟出力復号回路2
70は、符号の拘束条件により求められる情報ビットに
対する外部情報D210を生成し、この外部情報D21
0を後段のデインターリーバ280に軟出力として出力
する。なお、この外部情報D210は、符号化装置20
1におけるインターリーバ220によりインターリーブ
されたインターリーブデータD203に対応するもので
ある。
【0039】デインターリーバ280は、符号化装置2
01におけるインターリーバ220によりインターリー
ブされたインターリーブデータD203のビット配列
を、それぞれ、元の符号化データD202のビット配列
に戻すように、軟出力復号回路270から出力される軟
入力の外部情報D210にデインターリーブを施す。デ
インターリーバ280は、デインターリーブして得られ
たデータを後段の軟出力復号回路300における符号ビ
ットに対する事前確率情報D211として出力する。
【0040】インターリーバ290は、軟出力復号回路
300から出力された軟入力である符号ビットに対する
外部情報D212に対して、符号化装置201における
インターリーバ220と同一の置換位置情報に基づいた
インターリーブを施す。インターリーバ290は、イン
ターリーブして得られたデータを軟出力復号回路270
における情報ビットに対する事前確率情報D209とし
て出力する。
【0041】軟出力復号回路300は、符号化装置20
1における畳み込み符号化器210に対応して備えられ
るものであり、軟出力復号回路270と同様に、上述し
たBCJRアルゴリズムに基づくMAP復号やSOVA
復号を行うものである。軟出力復号回路300は、デイ
ンターリーバ280から出力された軟入力の符号ビット
に対する事前確率情報D211を入力するとともに、図
示しないが、値が“0”である情報ビットに対する事前
確率情報を入力し、これらの事前確率情報を用いて、外
符号の軟出力復号を行う。そして、軟出力復号回路30
0は、符号の拘束条件により求められる符号ビットに対
する外部情報D212を生成し、この外部情報D212
をインターリーバ290に軟出力として出力する。ま
た、軟出力復号回路300は、図示しないが、符号の拘
束条件により求められる情報ビットに対する外部情報を
生成し、この外部情報に基づいて、硬出力(hard-outpu
t)の復号データD213を出力する。
【0042】このような復号装置203は、受信語D2
07を受信すると、軟出力復号回路270乃至軟出力復
号回路300の復号動作を例えば数回乃至数十回といっ
た所定の回数だけ反復して行い、所定の回数の復号動作
の結果得られた軟出力の外部情報に基づいて、復号デー
タD213を出力する。
【0043】ところで、符号化装置201は、各部にお
いて処理する必要があるビット数が多いことから、各部
の構成の複雑化を招き、回路規模が膨大になるという問
題があった。また、復号装置203も、符号化装置20
1の複雑化にともない、各部の構成が複雑になってい
た。この問題を解決するために、図28乃至図30に示
す符号化装置401及び図31に示す復号装置403が
提案されている。以下、この符号化装置401及び復号
装置403について説明する。なお、符号化装置401
及び復号装置403は、それぞれ、先に図22に示した
通信モデルにおける符号化装置201及び復号装置20
3に代わるものであることはいうまでもない。
【0044】符号化装置401は、図28に示すよう
に、外符号の符号化を行う畳み込み符号化器410と、
入力したデータの順序を並べ替えるインターリーバ42
0と、内符号の符号化を行う畳み込み符号化器430
と、所定の変調方式に基づいて信号点のマッピングを行
う多値変調マッピング回路440とを備える。この符号
化装置401は、入力した2ビットの入力データD40
1に対して、符号化率が“2/3”の縦列連接畳み込み
演算を行い、3ビットの符号化データD404に変換
し、例えば8PSK変調方式の伝送シンボルにマッピン
グして3ビットの1つの符号化伝送シンボルD405と
して出力する。
【0045】畳み込み符号化器410は、図29に示す
ように、3つの排他的論理和回路411,413,41
5と、2つのシフトレジスタ412,414とを有す
る。
【0046】排他的論理和回路411は、2ビットの入
力データD4011,4012を用いて排他的論理和演算
を行い、演算結果をシフトレジスタ412に供給する。
【0047】シフトレジスタ412は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路413に供給し続け
る。そして、シフトレジスタ412は、クロックに同期
させて、排他的論理和回路411から供給される1ビッ
トのデータを新たに保持し、このデータを排他的論理和
回路413に新たに供給する。
【0048】排他的論理和回路413は、シフトレジス
タ412から供給されるデータと、2ビットの入力デー
タD401のうちの1ビットの入力データD4011
を用いて排他的論理和演算を行い、演算結果をシフトレ
ジスタ414に供給する。
【0049】シフトレジスタ414は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路415に供給し続け
る。そして、シフトレジスタ414は、クロックに同期
させて、排他的論理和回路413から供給される1ビッ
トのデータを新たに保持し、このデータを排他的論理和
回路415に新たに供給する。
【0050】排他的論理和回路415は、シフトレジス
タ414から供給されるデータと、入力データD401
1,4012とを用いて排他的論理和演算を行い、演算結
果を3ビットの符号化データD402のうちの1ビット
の符号化データD4023として後段のインターリーバ
420に出力する。
【0051】このような畳み込み符号化器410は、2
ビットの入力データD4011,D4012を入力する
と、これらの入力データD4011,D4012に対して
畳み込み演算を行い、演算結果を3ビットの符号化デー
タD4021,D4022,D4023として後段のイン
ターリーバ420に出力する。すなわち、畳み込み符号
化器410は、外符号の符号化として符号化率が“2/
3”の畳み込み演算を行い、符号化データD402を後
段のインターリーバ420に出力する。
【0052】インターリーバ420は、先に図25に示
したインターリーバ220と同様の構成とされ、インタ
ーリーバ220よりサイズが縮小したものである。すな
わち、インターリーバ420は、5ビットの入出力の代
わりに3ビットの入出力を行うことから、インターリー
バ220と比較して回路規模が削減されて構成される。
インターリーバ420は、畳み込み符号化器410から
出力された3つのビット系列からなる符号化データD4
02を入力し、この符号化データD402を構成する各
ビットの順序を予め格納している置換位置情報に基づい
て並べ替えてインターリーブデータD403を生成す
る。
【0053】畳み込み符号化器430は、図30に示す
ように、排他的論理和回路431と、シフトレジスタ4
32とを有する。
【0054】排他的論理和回路431は、3ビットのイ
ンターリーブデータD4031,4032,D4033
用いて排他的論理和演算を行い、演算結果を3ビットの
符号化データD404のうちの1ビットの符号化データ
D4043として後段の多値変調マッピング回路440
に出力するとともに、シフトレジスタ432に供給す
る。
【0055】シフトレジスタ432は、保持している1
ビットのデータを排他的論理和回路431に供給し続け
る。そして、シフトレジスタ432は、クロックに同期
させて、排他的論理和回路431から供給される1ビッ
トのデータを新たに保持し、このデータを排他的論理和
回路431に新たに供給する。
【0056】このような畳み込み符号化器430は、3
ビットのインターリーブデータD4031,D4032
D4033を入力すると、これらのインターリーブデー
タD4031,D4032,D4033に対して畳み込み
演算を行い、演算結果を3ビットの符号化データD40
1,D4042,D4043として後段の多値変調マッ
ピング回路440に出力する。すなわち、畳み込み符号
化器430は、内符号の符号化として符号化率が“3/
3=1”の畳み込み演算を行い、符号化データD404
を後段の多値変調マッピング回路440に出力する。
【0057】多値変調マッピング回路440は、上述し
た多値変調マッピング回路240と同様に、畳み込み符
号化器430から出力された符号化データD404を、
クロックに同期させて、例えば8PSK変調方式の伝送
シンボルにマッピングする。多値変調マッピング回路4
40は、畳み込み符号化器430から出力された3ビッ
トの符号化データD404を1つの伝送シンボルとして
マッピングし、1つの符号化伝送シンボルD405を生
成する。多値変調マッピング回路440は、生成した符
号化伝送シンボルD405を外部に出力する。
【0058】このような符号化装置401は、畳み込み
符号化器410により外符号の符号化として符号化率が
“2/3”の畳み込み演算を行い、畳み込み符号化器4
30により内符号の符号化として符号化率が“1”の畳
み込み演算を行うことによって、全体として、符号化率
が“(2/3)×1=2/3”の縦列連接畳み込み演算
を行う。すなわち、符号化装置401は、各部において
処理する必要があるビット数が少なくて済むことから、
符号化装置201と比較して簡易な構成にも拘わらず、
符号化率を同一の“2/3”に保つことができる。この
符号化装置401により符号化され且つ変調されたデー
タは、無記憶通信路202を介して受信装置に出力され
る。
【0059】一方、復号装置403は、図31に示すよ
うに、内符号の復号を行う軟出力復号回路450と、入
力したデータの順序を元に戻すデインターリーバ460
と、入力したデータの順序を並べ替えるインターリーバ
470と、外符号の復号を行う軟出力復号回路480と
を備える。この復号装置403は、無記憶通信路202
上で発生したノイズの影響によりアナログ値をとり軟入
力とされる受信語D406から符号化装置401におけ
る入力データD401を推定し、復号データD411と
して出力する。
【0060】軟出力復号回路450は、符号化装置40
1における畳み込み符号化器410に対応して備えられ
るものであり、上述したBCJRアルゴリズムに基づく
MAP復号やSOVA復号を行うものである。軟出力復
号回路450は、受信装置により受信された軟入力の受
信語D406を入力するとともに、インターリーバ47
0から供給された軟入力の情報ビットに対する事前確率
情報D407を入力し、これらの受信語D406と事前
確率情報D407とを用いて、内符号の軟出力復号を行
う。そして、軟出力復号回路450は、符号の拘束条件
により求められる情報ビットに対する外部情報D408
を生成し、この外部情報D408を後段のデインターリ
ーバ460に軟出力として出力する。なお、この外部情
報D408は、符号化装置401におけるインターリー
バ420によりインターリーブされたインターリーブデ
ータD403に対応するものである。
【0061】デインターリーバ460は、符号化装置4
01におけるインターリーバ420によりインターリー
ブされたインターリーブデータD403のビット配列
を、それぞれ、元の符号化データD402のビット配列
に戻すように、軟出力復号回路450から出力される軟
入力の外部情報D408にデインターリーブを施す。デ
インターリーバ460は、デインターリーブして得られ
たデータを後段の軟出力復号回路480における符号ビ
ットに対する事前確率情報D409として出力する。
【0062】インターリーバ470は、軟出力復号回路
480から出力された軟入力である符号ビットに対する
外部情報D410に対して、符号化装置401における
インターリーバ420と同一の置換位置情報に基づいた
インターリーブを施す。インターリーバ470は、イン
ターリーブして得られたデータを軟出力復号回路450
における情報ビットに対する事前確率情報D407とし
て出力する。
【0063】軟出力復号回路480は、符号化装置40
1における畳み込み符号化器410に対応して備えられ
るものであり、軟出力復号回路450と同様に、上述し
たBCJRアルゴリズムに基づくMAP復号やSOVA
復号を行うものである。軟出力復号回路480は、デイ
ンターリーバ460から出力された軟入力の符号ビット
に対する事前確率情報D409を入力するとともに、図
示しないが、値が“0”である情報ビットに対する事前
確率情報を入力し、これらの事前確率情報を用いて、外
符号の軟出力復号を行う。そして、軟出力復号回路48
0は、符号の拘束条件により求められる符号ビットに対
する外部情報D410を生成し、この外部情報D410
をインターリーバ470に軟出力として出力する。ま
た、軟出力復号回路480は、図示しないが、符号の拘
束条件により求められる情報ビットに対する外部情報を
生成し、この外部情報に基づいて、硬出力の復号データ
D411を出力する。
【0064】このような復号装置403は、受信語D4
06を受信すると、軟出力復号回路450乃至軟出力復
号回路480の復号動作を例えば数回乃至数十回といっ
た所定の回数だけ反復して行い、所定の回数の復号動作
の結果得られた軟出力の外部情報に基づいて、復号デー
タD411を出力する。すなわち、復号装置403は、
各部に対する入出力のビット数が少ないことから、復号
装置203と比較して簡易な構成で、受信した受信語D
406の復号を行うことができる。
【0065】このように、符号化装置401と復号装置
403とにより構成されるシステムは、符号化装置20
1と復号装置203とにより構成されるシステムと比較
して各部の回路規模が削減されたものとなる。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、符号化装置401と復号装置403とにより構成
されるシステムは、符号化装置201と復号装置203
とにより構成されるシステムと比較して、簡易な構成で
且つ同じ符号化率の下に、SCTCM方式による誤り訂
正符号化及び復号を行うことができるものの、性能が若
干ながら劣るという問題があった。
【0067】具体的に説明するために、ビットエラーレ
ートの対数表示(log10 BER)と、1ビットあた
りの信号対雑音電力比(Eb/N0)との関係で示される
性能曲線を図32に示す。なお、同図においては、符号
化装置201における多値変調マッピング回路240及
び符号化装置401における多値変調マッピング回路4
40は、ともに、図33に示すように信号点をマッピン
グし、最小ユークリッド距離の入力距離総和を“16”
としている。
【0068】図32から明らかなように、符号化装置2
01と復号装置203とにより構成されるシステムにお
ける性能曲線は、Eb/N0が約3dBから約3.5dB
までの範囲でいわゆるウォーターフォール現象を呈し、
b/N0が約3.5dB以上の範囲でいわゆるエラーフ
ロア現象を呈することがわかる。一方、符号化装置40
1と復号装置403とにより構成されるシステムにおけ
る性能曲線は、符号化装置201と復号装置203とに
より構成されるシステムにおける性能曲線と比較して、
b/N0が約0.3dB高い範囲でウォーターフォール
領域となることがわかる。このことは、符号化装置20
1と復号装置203とにより構成されるシステムの方
が、符号化装置401と復号装置403とにより構成さ
れるシステムと比較して、約0.3dBの符号化利得が
あることを示している。このことから、符号化装置40
1と復号装置403とにより構成されるシステムは、符
号化装置201と復号装置203とにより構成されるシ
ステムよりも性能が低いことがうかがえ、未だ改善の余
地が残るのが実情であった。
【0069】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、回路規模が小さく且つ高い性能での符号
化及び復号を行うことができる符号化装置、符号化方法
及び符号化プログラムが記録された記録媒体、並びに、
復号装置、復号方法及び復号プログラムが記録された記
録媒体を提供することを目的とする。
【0070】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる符号化装置は、入力されたデータに対し
て縦列連接符号化変調を行う符号化装置であって、入力
されたkビットのデータに対して符号化率がk/(k+
1)の符号化を行う第1の符号化手段と、この第1の符
号化手段により符号化された(k+1)個のビット系列
からなるデータを構成する各ビットの順序を置換して並
べ替える置換手段と、この置換手段に縦列に連接し、入
力された(k+1)ビットのデータに対して符号化率が
1の符号化を行う第2の符号化手段と、この第2の符号
化手段により符号化された(k+1)ビットのデータを
所定の変調方式の伝送シンボルにマッピングするマッピ
ング手段とを備え、置換手段は、第1の符号化手段から
供給された(k+1)個のビット系列からなるデータに
対して、全ての重みが第2の符号化手段により符号化さ
れないことがないように、各ビットの順序を置換して並
べ替え、第2の符号化手段は、置換手段から供給された
(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距
離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値を
できるだけ小さくし、マッピング手段は、I/Q平面上
での信号点間距離が小さい程、第2の符号化手段におけ
る入力ビットのハミング距離を小さいものに対応させ
て、第2の符号化手段から供給された(k+1)ビット
のデータをマッピングすることを特徴としている。
【0071】このような本発明にかかる符号化装置は、
第1の符号化手段によって、入力されたkビットのデー
タに対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、
置換手段によって、第1の符号化手段から供給された
(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、全
ての重みが第2の符号化手段により符号化されないこと
がないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、第
2の符号化手段によって、置換手段から供給された(k
+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離に
なるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値をでき
るだけ小さくするように、入力された(k+1)ビット
のデータに対して符号化率が1の符号化を行い、マッピ
ング手段によって、I/Q平面上での信号点間距離が小
さい程、第2の符号化手段における入力ビットのハミン
グ距離を小さいものに対応させて、第2の符号化手段か
ら供給された(k+1)ビットのデータを所定の変調方
式の伝送シンボルにマッピングする。
【0072】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる符号化方法は、入力されたデータに対して縦列連接
符号化変調を行う符号化方法であって、入力されたkビ
ットのデータに対して符号化率がk/(k+1)の符号
化を行う第1の符号化工程と、この第1の符号化工程に
て符号化された(k+1)個のビット系列からなるデー
タを構成する各ビットの順序を置換して並べ替える置換
工程と、この置換工程にて並べ替えられて入力された
(k+1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号
化を行う第2の符号化工程と、この第2の符号化工程に
て符号化された(k+1)ビットのデータを所定の変調
方式の伝送シンボルにマッピングするマッピング工程と
を備え、置換工程では、第1の符号化工程にて符号化さ
れた(k+1)個のビット系列からなるデータに対し
て、全ての重みが第2の符号化工程にて符号化されない
ことがないように、各ビットの順序を置換して並べ替
え、第2の符号化工程では、置換工程にて並べ替えられ
た(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド
距離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値
をできるだけ小さくし、マッピング工程では、I/Q平
面上での信号点間距離が小さい程、第2の符号化工程に
おける入力ビットのハミング距離を小さいものに対応さ
せて、第2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビ
ットのデータをマッピングすることを特徴としている。
【0073】このような本発明にかかる符号化方法は、
第1の符号化工程にて、入力されたkビットのデータに
対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、置換
工程にて、第1の符号化工程にて符号化された(k+
1)個のビット系列からなるデータに対して、全ての重
みが第2の符号化工程にて符号化されないことがないよ
うに、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2の符号
化工程にて、置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビ
ットのデータに関し、最小ユークリッド距離になるパス
間の入力ビットのハミング距離の合計値をできるだけ小
さくするように、入力された(k+1)ビットのデータ
に対して符号化率が1の符号化を行い、マッピング工程
にて、I/Q平面上での信号点間距離が小さい程、第2
の符号化工程における入力ビットのハミング距離を小さ
いものに対応させて、第2の符号化工程にて符号化され
た(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送シ
ンボルにマッピングする。
【0074】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる符号化プログラムが記録された記録媒体は、入力
されたデータに対して縦列連接符号化変調を行うコンピ
ュータ制御可能な符号化プログラムが記録された記録媒
体であって、符号化プログラムは、入力されたkビット
のデータに対して符号化率がk/(k+1)の符号化を
行う第1の符号化工程と、この第1の符号化工程にて符
号化された(k+1)個のビット系列からなるデータを
構成する各ビットの順序を置換して並べ替える置換工程
と、この置換工程にて並べ替えられて入力された(k+
1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行
う第2の符号化工程と、この第2の符号化工程にて符号
化された(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の
伝送シンボルにマッピングするマッピング工程とを備
え、置換工程では、第1の符号化工程にて符号化された
(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、全
ての重みが第2の符号化工程にて符号化されないことが
ないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2
の符号化工程では、置換工程にて並べ替えられた(k+
1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離にな
るパス間の入力ビットのハミング距離の合計値をできる
だけ小さくし、マッピング工程では、I/Q平面上での
信号点間距離が小さい程、第2の符号化工程における入
力ビットのハミング距離を小さいものに対応させて、第
2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
ータをマッピングすることを特徴としている。
【0075】このような本発明にかかる符号化プログラ
ムが記録された記録媒体は、第1の符号化工程にて、入
力されたkビットのデータに対して符号化率がk/(k
+1)の符号化を行い、置換工程にて、第1の符号化工
程にて符号化された(k+1)個のビット系列からなる
データに対して、全ての重みが第2の符号化工程にて符
号化されないことがないように、各ビットの順序を置換
して並べ替え、第2の符号化工程にて、置換工程にて並
べ替えられた(k+1)ビットのデータに関し、最小ユ
ークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミング距
離の合計値をできるだけ小さくするように、入力された
(k+1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号
化を行い、マッピング工程にて、I/Q平面上での信号
点間距離が小さい程、第2の符号化工程における入力ビ
ットのハミング距離を小さいものに対応させて、第2の
符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデータ
を所定の変調方式の伝送シンボルにマッピングする符号
化プログラムを提供する。
【0076】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる復号装置は、入力されたkビットのデータに
対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の
符号化手段と、この第1の符号化手段により符号化され
た(k+1)個のビット系列からなるデータを構成する
各ビットの順序を置換して並べ替える第1の置換手段
と、この第1の置換手段に縦列に連接し、入力された
(k+1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号
化を行う第2の符号化手段と、この第2の符号化手段に
より符号化された(k+1)ビットのデータを所定の変
調方式の伝送シンボルにマッピングするマッピング手段
とを備え、第1の置換手段は、第1の符号化手段から供
給された(k+1)個のビット系列からなるデータに対
して、全ての重みが第2の符号化手段により符号化され
ないことがないように、各ビットの順序を置換して並べ
替え、第2の符号化手段は、第1の置換手段から供給さ
れた(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッ
ド距離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計
値をできるだけ小さくし、マッピング手段は、I/Q平
面上での信号点間距離が小さい程、第2の符号化手段に
おける入力ビットのハミング距離を小さいものに対応さ
せて、第2の符号化手段から供給された(k+1)ビッ
トのデータをマッピングする符号化機器により縦列連接
符号化変調された符号の復号を行う復号装置であって、
第2の符号化手段に対応して備えられ、入力された軟入
力である受信語と、入力された軟入力である(k+1)
ビットの情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟
出力復号を行う第1の軟出力復号手段と、この第1の軟
出力復号手段に縦列に連接し、第1の置換手段により並
べ替えられた(k+1)ビットのデータのビット配列
を、第1の符号化手段により符号化された(k+1)ビ
ットのデータのビット配列に戻すように、入力された軟
入力の(k+1)ビットのデータを並べ替える逆置換手
段と、第1の符号化手段に対応して備えられ且つ逆置換
手段に縦列に連接し、逆置換手段から出力された軟入力
である(k+1)ビットの符号ビットに対する事前確率
情報と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情
報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を
行う第2の軟出力復号手段と、第1の置換手段と同一の
置換位置情報に基づいて、第2の軟出力復号手段から出
力された軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデ
ータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替える第
2の置換手段とを備え、第1の軟出力復号手段は、情報
ビットに対する事前確率情報として、第2の置換手段か
ら出力された軟入力のデータを入力することを特徴とし
ている。
【0077】このような本発明にかかる復号装置は、第
1の符号化手段によって、入力されたkビットのデータ
に対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、第
1の置換手段によって、第1の符号化手段から供給され
た(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、
全ての重みが第2の符号化手段により符号化されないこ
とがないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、
第2の符号化手段によって、第1の置換手段から供給さ
れた(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッ
ド距離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計
値をできるだけ小さくするように、入力された(k+
1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行
い、マッピング手段によって、I/Q平面上での信号点
間距離が小さい程、第2の符号化手段における入力ビッ
トのハミング距離を小さいものに対応させて、第2の符
号化手段から供給された(k+1)ビットのデータを所
定の変調方式の伝送シンボルにマッピングする符号化機
器により縦列連接符号化変調された符号に対し、第1の
軟出力復号手段によって、入力された軟入力である受信
語と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情報
ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行
い、逆置換手段によって、入力された軟入力の(k+
1)ビットのデータを並べ替え、第2の軟出力復号手段
によって、逆置換手段から出力された軟入力である(k
+1)ビットの符号ビットに対する事前確率情報と、入
力された軟入力である(k+1)ビットの情報ビットに
対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行い、第2
の置換手段によって、第1の置換手段と同一の置換位置
情報に基づいて、第2の軟出力復号手段から出力された
軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデータを構
成する各ビットの順序を置換して並べ替える。
【0078】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる復号方法は、入力されたkビットのデータに対して
符号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の符号化
工程と、この第1の符号化工程にて符号化された(k+
1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビット
の順序を置換して並べ替える第1の置換工程と、この第
1の置換工程にて並べ替えられて入力された(k+1)
ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第
2の符号化工程と、この第2の符号化工程にて符号化さ
れた(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送
シンボルにマッピングするマッピング工程とを備え、置
換工程では、第1の符号化工程にて符号化された(k+
1)個のビット系列からなるデータに対して、全ての重
みが第2の符号化工程にて符号化されないことがないよ
うに、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2の符号
化工程では、置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビ
ットのデータに関し、最小ユークリッド距離になるパス
間の入力ビットのハミング距離の合計値をできるだけ小
さくし、マッピング工程では、I/Q平面上での信号点
間距離が小さい程、第2の符号化工程における入力ビッ
トのハミング距離を小さいものに対応させて、第2の符
号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデータを
マッピングする符号化方法により縦列連接符号化変調さ
れた符号の復号を行う復号方法であって、第2の符号化
工程に対応して備えられ、入力された軟入力である受信
語と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情報
ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行
う第1の軟出力復号工程と、第1の置換工程にて並べ替
えられた(k+1)ビットのデータのビット配列を、第
1の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
ータのビット配列に戻すように、入力された軟入力の
(k+1)ビットのデータを並べ替える逆置換工程と、
第1の符号化工程に対応して備えられ、逆置換工程にて
並べ替えられた軟入力である(k+1)ビットの符号ビ
ットに対する事前確率情報と、入力された軟入力である
(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報と
を用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号工程と、第
1の置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、第2の
軟出力復号工程にて生成された軟入力の(k+1)個の
ビット系列からなるデータを構成する各ビットの順序を
置換して並べ替える第2の置換工程とを備え、第1の軟
出力復号工程では、情報ビットに対する事前確率情報と
して、第2の置換工程にて並べ替えられた軟入力のデー
タを入力することを特徴としている。
【0079】このような本発明にかかる復号方法は、第
1の符号化工程にて、入力されたkビットのデータに対
して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、第1の
置換工程にて、第1の符号化工程にて符号化された(k
+1)個のビット系列からなるデータに対して、全ての
重みが第2の符号化工程にて符号化されないことがない
ように、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2の符
号化工程にて、第1の置換工程にて並べ替えられた(k
+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離に
なるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値をでき
るだけ小さくするように、入力された(k+1)ビット
のデータに対して符号化率が1の符号化を行い、マッピ
ング工程にて、I/Q平面上での信号点間距離が小さい
程、第2の符号化工程における入力ビットのハミング距
離を小さいものに対応させて、第2の符号化工程にて符
号化された(k+1)ビットのデータを所定の変調方式
の伝送シンボルにマッピングする符号化方法により縦列
連接符号化変調された符号に対し、第1の軟出力復号工
程にて、入力された軟入力である受信語と、入力された
軟入力である(k+1)ビットの情報ビットに対する事
前確率情報とを用いて軟出力復号を行い、逆置換工程に
て、入力された軟入力の(k+1)ビットのデータを並
べ替え、第2の軟出力復号工程にて、逆置換工程にて並
べ替えられた軟入力である(k+1)ビットの符号ビッ
トに対する事前確率情報と、入力された軟入力である
(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報と
を用いて軟出力復号を行い、第2の置換工程にて、第1
の置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、第2の軟
出力復号工程にて生成された軟入力の(k+1)個のビ
ット系列からなるデータを構成する各ビットの順序を置
換して並べ替える。
【0080】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる復号プログラムが記録された記録媒体は、入力さ
れたkビットのデータに対して符号化率がk/(k+
1)の符号化を行う第1の符号化工程と、この第1の符
号化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列か
らなるデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ
替える第1の置換工程と、この第1の置換工程にて並べ
替えられて入力された(k+1)ビットのデータに対し
て符号化率が1の符号化を行う第2の符号化工程と、こ
の第2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビット
のデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピング
するマッピング工程とを備え、置換工程では、第1の符
号化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列か
らなるデータに対して、全ての重みが第2の符号化工程
にて符号化されないことがないように、各ビットの順序
を置換して並べ替え、第2の符号化工程では、置換工程
にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータに関し、
最小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミ
ング距離の合計値をできるだけ小さくし、マッピング工
程では、I/Q平面上での信号点間距離が小さい程、第
2の符号化工程における入力ビットのハミング距離を小
さいものに対応させて、第2の符号化工程にて符号化さ
れた(k+1)ビットのデータをマッピングする符号化
方法により縦列連接符号化変調された符号の復号を行う
コンピュータ制御可能な復号プログラムが記録された記
録媒体であって、復号プログラムは、第2の符号化工程
に対応して備えられ、入力された軟入力である受信語
と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情報ビ
ットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う
第1の軟出力復号工程と、第1の置換工程にて並べ替え
られた(k+1)ビットのデータのビット配列を、第1
の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデー
タのビット配列に戻すように、入力された軟入力の(k
+1)ビットのデータを並べ替える逆置換工程と、第1
の符号化工程に対応して備えられ、逆置換工程にて並べ
替えられた軟入力である(k+1)ビットの符号ビット
に対する事前確率情報と、入力された軟入力である(k
+1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報とを用
いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号工程と、第1の
置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、第2の軟出
力復号工程にて生成された軟入力の(k+1)個のビッ
ト系列からなるデータを構成する各ビットの順序を置換
して並べ替える第2の置換工程とを備え、第1の軟出力
復号工程では、情報ビットに対する事前確率情報とし
て、第2の置換工程にて並べ替えられた軟入力のデータ
を入力することを特徴としている。
【0081】このような本発明にかかる復号プログラム
が記録された記録媒体は、第1の符号化工程にて、入力
されたkビットのデータに対して符号化率がk/(k+
1)の符号化を行い、第1の置換工程にて、第1の符号
化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列から
なるデータに対して、全ての重みが第2の符号化工程に
て符号化されないことがないように、各ビットの順序を
置換して並べ替え、第2の符号化工程にて、第1の置換
工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータに関
し、最小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットの
ハミング距離の合計値をできるだけ小さくするように、
入力された(k+1)ビットのデータに対して符号化率
が1の符号化を行い、マッピング工程にて、I/Q平面
上での信号点間距離が小さい程、第2の符号化工程にお
ける入力ビットのハミング距離を小さいものに対応させ
て、第2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビッ
トのデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピン
グする符号化方法により縦列連接符号化変調された符号
に対し、第1の軟出力復号工程にて、入力された軟入力
である受信語と、入力された軟入力である(k+1)ビ
ットの情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出
力復号を行い、逆置換工程にて、入力された軟入力の
(k+1)ビットのデータを並べ替え、第2の軟出力復
号工程にて、逆置換工程にて並べ替えられた軟入力であ
る(k+1)ビットの符号ビットに対する事前確率情報
と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情報ビ
ットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行
い、第2の置換工程にて、第1の置換工程と同一の置換
位置情報に基づいて、第2の軟出力復号工程にて生成さ
れた軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデータ
を構成する各ビットの順序を置換して並べ替える。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0083】この実施の形態は、図1に示すように、デ
ィジタル情報を図示しない送信装置が備える符号化装置
1により符号化し、その出力を雑音のある無記憶通信路
2を介して図示しない受信装置に入力して、この受信装
置が備える復号装置3により復号する通信モデルに適用
したデータ送受信システムである。
【0084】このデータ送受信システムにおいて、符号
化装置1は、縦列連接符号化変調(Serial Concatenate
d Trellis Coded Modulation;以下、SCTCMと記
す。)方式による符号化を行うものであり、第1の符号
(以下、外符号と記す。)の符号化として符号化率が
“2/3”の畳み込み演算を行い、第2の符号(以下、
内符号と記す。)の符号化として符号化率が“3/3=
1”の畳み込み演算を行うものである。特に、符号化装
置1は、後述するように、内符号の符号化を行う際に最
小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミン
グ距離の合計値をできるだけ小さくするとともに、変調
の際に最適な信号点配置とし、さらに高いビットエラー
レートでのいわゆるエラーフロアの出現を抑制するもの
である。また、復号装置3は、このような符号化装置1
によりSCTCM方式による符号化がなされた符号の復
号を可能とするものである。
【0085】符号化装置1は、図2に示すように、畳み
込み演算を行う第1の符号化手段及び第2の符号化手段
である2つの畳み込み符号化器10,30と、入力した
データの順序を並べ替える(第1の)置換手段であるイ
ンターリーバ20と、所定の変調方式に基づいて信号点
のマッピングを行うマッピング手段である多値変調マッ
ピング回路40とを備える。この符号化装置1は、入力
した2ビットの入力データD1に対して、符号化率が
“2/3”の縦列連接畳み込み演算を行い、3ビットの
符号化データD4に変換し、例えば8PSK(8-Phase
Shift Keying)変調方式の伝送シンボルにマッピングし
て3ビットの1つの符号化伝送シンボルD5として出力
する。
【0086】ここではまず、符号化装置1についての詳
細な説明に先だって、当該符号化装置1を実現する3つ
の条件についての説明を行う。
【0087】符号化装置1を実現する3つの条件のう
ち、第1の条件とは、内符号の符号化を行う際に最小ユ
ークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミング距
離の合計値をできるだけ小さくすることである。
【0088】換言すれば、符号化装置1における内符号
の符号化の際の符号化率は、上述したように、“1”で
あることから、符号間の最小ユークリッド距離は、所定
の変調方式に基づいて信号点のマッピングを行った際の
最小信号点間距離に等しくなる。第1の条件は、この関
係を満たすときの入力ビットのハミング距離をできるだ
け小さくすることである。
【0089】この第1の条件は、符号性能を示す上で一
般的に用いられるビットエラーレートの対数表示(lo
10 BER)と、1ビットあたりの信号対雑音電力比
(Eb/N0)との関係で示される性能曲線において、最
小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミン
グ距離の合計値を小さくする程、いわゆるウォーターフ
ォール領域が低いEb/N0から現れることから導入され
るものである。
【0090】このような第1の条件を満たすためには、
内符号の符号化を行う畳み込み符号化器30として、入
力する3ビットのデータのうち、少なくとも1ビットの
データを畳み込み演算に関与させずにそのまま出力する
ものを用いることが考えられる。すなわち、内符号の符
号化を行う畳み込み符号化器30としては、入力ビット
のハミング距離の合計値を小さくするために、入力する
3ビットのデータのうち、少なくとも1ビットのデータ
を有限長インパルス応答(Finite Impulse Response;
以下、FIRと略記する。)型の符号として用い、それ
以外のデータを無限長インパルス応答(Infinite Impul
se Response;以下、IIRと略記する。)型の符号と
して再帰的組織畳み込み演算に用いればよい。これは、
入力ビットのハミング距離が“1”であり、出力ビット
が1シンボルのみ異なるパラレルパスが存在する符号化
を行うことと言い換えることもできる。なお、パラレル
パスとは、符号系列をトレリス線図で表したとき、或る
ステートから同じステートへと到達する2本のパスをい
う。
【0091】また、符号化装置1を実現する3つの条件
のうち、第2の条件とは、変調の際に最適な信号点配置
とすることである。SCTCM方式においては、特に、
内符号の符号化と信号点のマッピングとを行う系での性
能を向上させることが重要である。一般に、I/Q平面
上での信号点間距離が小さい程、エラーとなる確率が高
い。そのため、エラーとなる確率が最も高い信号点とし
ては、エラーが生じたときの内符号の入力ビットのハミ
ング距離が小さいものに対応させることが好ましい。こ
の第2の条件は、このような考えに基づいて導入される
ものである。
【0092】第1の条件を踏まえた上で、この第2の条
件を満たすためには、多値変調マッピング回路40によ
って、上述した入力ビットのハミング距離が“1”であ
るパラレルパスに対応する信号点を最小ユークリッド距
離の位置に配置すればよい。通常、8PSK変調方式の
場合には、図3(A)に示すように信号点がマッピング
されることから、全ての最小ユークリッド距離の入力距
離が“2”とされ、入力距離総和は、“16”以下には
ならない。そこで、多値変調マッピング回路40は、第
2の条件を満たすように、8PSK変調方式に基づい
て、例えば同図(B)又は同図(C)に示すように信号
点のマッピングを行う。このようにすることによって、
多値変調マッピング回路40は、最小ユークリッド距離
の入力距離総和を、同図(B)に示す場合には“14”
とすることができ、同図(C)に示す場合には“12”
とすることができるといったように、“16”よりも小
さくすることができる。
【0093】なお、これらの信号点の配置は、畳み込み
符号化器30による内符号に依存するものである。すな
わち、最小ユークリッド距離の入力距離総和が同じであ
っても、畳み込み符号化器30の構成の変化に応じて、
信号点の配置が異なるものとなることはいうまでもな
い。例えば、同図(A)に示す信号点配置は、内符号の
符号化として、次式(1)で示される生成行列GIで与
えられる符号化を行った場合であり、同図(B)及び同
図(C)に示す信号点配置は、内符号の符号化として、
次式(2)で示される生成行列GIで与えられる符号化
を行った場合である。
【0094】
【数1】
【0095】
【数2】
【0096】さて、このような第1の条件及び第2の条
件を満たすように、内符号の符号化を行う畳み込み符号
化器30及び多値変調マッピング回路40を構成して用
いた場合の性能曲線は、例えば図4に示すようになる。
なお、同図においては、畳み込み符号化器10による外
符号の符号化として、次式(3)で示される生成行列G
Oで与えられる符号化を行い、畳み込み符号化器30に
よる内符号の符号化として、上式(2)で示される生成
行列GIで与えられる符号化を行い、多値変調マッピン
グ回路40による信号点のマッピングとして、図3
(B)に示したように最小ユークリッド距離の入力距離
総和を“14”として信号点をマッピングした場合につ
いての性能曲線を示している。
【0097】
【数3】
【0098】図4に示す性能曲線は、低いEb/N0の範
囲からウォーターフォール現象を呈するが、ビットエラ
ーレートが対数表示で約10-3という高い値でエラーフ
ロア現象を呈する。
【0099】そこで、符号化装置1を実現する3つの条
件のうち、第3の条件として、このように高いビットエ
ラーレートでのエラーフロアの出現を抑制することを導
入する。
【0100】ここで、エラーフロアが出現する原因とし
ては、畳み込み符号化器10による外符号をインターリ
ーブした結果、外符号の全ての重みが内符号で符号化さ
れない確率、すなわち、外符号の最小重み“4”となる
全ての重みが畳み込み符号化器30における畳み込み演
算に関与されずにそのまま出力される確率である(1/
3)4に支配されていると考えられる。なお、出力され
る3ビットのデータのうちの1ビットに、畳み込み符号
化器10による外符号の重みが集中することがないこと
は一般に知られている。
【0101】このことから、第3の条件を満たすために
は、外符号の全ての重みが畳み込み符号化器30におけ
るFIR型の符号として入力されないようにすればよ
い。ここでは、インターリーバ20に工夫を凝らすこと
によって、外符号の全ての重みが畳み込み符号化器30
におけるFIR型の符号として入力される現象を回避す
ることを提案する。このようなインターリーバ20とし
ては、様々なものが考えられるが、一例として、入力す
る3ビットのデータのそれぞれに対して個別的にインタ
ーリーブを施すことが考えられる。
【0102】実際に、入力する3ビットのデータのそれ
ぞれに対して個別的にインターリーブを施した場合の性
能曲線を求めると、例えば図5に示すようになる。な
お、同図においても、畳み込み符号化器10による外符
号の符号化として、上式(3)で示される生成行列GO
で与えられる符号化を行い、畳み込み符号化器30によ
る内符号の符号化として、上式(2)で示される生成行
列GIで与えられる符号化を行い、多値変調マッピング
回路40による信号点のマッピングとして、図3(B)
に示したように最小ユークリッド距離の入力距離総和を
“14”として信号点をマッピングした場合についての
性能曲線を示している。
【0103】この性能曲線は、低いEb/N0の範囲から
ウォーターフォール現象を呈するとともに、高いビット
エラーレートでエラーフロア現象を呈することがない。
【0104】以下、このような3つの条件を満足する符
号化装置1について具体的に説明する。
【0105】符号化装置1において、畳み込み符号化器
10としては、例えば図6に示すように、3つの排他的
論理和回路11,13,15と、2つのシフトレジスタ
12,14とを有するものが考えられる。
【0106】排他的論理和回路11は、2ビットの入力
データD11,12を用いて排他的論理和演算を行い、演
算結果をシフトレジスタ12に供給する。
【0107】シフトレジスタ12は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路13に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ12は、クロックに同期させ
て、排他的論理和回路11から供給される1ビットのデ
ータを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路1
3に新たに供給する。
【0108】排他的論理和回路13は、シフトレジスタ
12から供給されるデータと、2ビットの入力データD
1のうちの1ビットの入力データD11とを用いて排他
的論理和演算を行い、演算結果をシフトレジスタ14に
供給する。
【0109】シフトレジスタ14は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路15に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ14は、クロックに同期させ
て、排他的論理和回路13から供給される1ビットのデ
ータを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路1
5に新たに供給する。
【0110】排他的論理和回路15は、シフトレジスタ
14から供給されるデータと、入力データD11,12
を用いて排他的論理和演算を行い、演算結果を3ビット
の符号化データD2のうちの1ビットの符号化データD
3として後段のインターリーバ20に出力する。
【0111】このような畳み込み符号化器10は、2ビ
ットの入力データD11,D12を入力すると、これらの
入力データD11,D12に対して畳み込み演算を行い、
演算結果を3ビットの符号化データD21,D22,D2
3として後段のインターリーバ20に出力する。すなわ
ち、畳み込み符号化器10は、外符号の符号化として符
号化率が“2/3”の畳み込み演算を行い、符号化デー
タD2を後段のインターリーバ20に出力する。
【0112】インターリーバ20は、上述した第3の条
件を満たすものとして様々なものが考えられるが、ここ
では差し当たって上述したように、3ビットの符号化デ
ータD21,D22,D23のそれぞれに対して個別的に
インターリーブを施すものとして説明する。インターリ
ーバ20は、図7に示すように、符号化データD21
対してインターリーブを施すインターリーバ201と、
符号化データD22に対してインターリーブを施すイン
ターリーバ202と、符号化データD23に対してインタ
ーリーブを施すインターリーバ203とを有する。
【0113】インターリーバ201は、入力したデータ
を保持する入力データ保持メモリ211と、入力したデ
ータの順序の並べ替え(置換)を行うデータ置換回路2
1と、データの置換位置情報を格納する置換データR
OM(Read Only Memory)231と、出力するデータを
保持する出力データ保持メモリ241とを有する。
【0114】入力データ保持メモリ211は、畳み込み
符号化器10から出力された3つのビット系列からなる
符号化データD2のうちの1ビットの符号化データD2
1を入力して保持し、この符号化データD21を所定のタ
イミングでデータ置換回路221に供給する。
【0115】データ置換回路221は、置換データRO
M231に格納されているデータの置換位置情報に基づ
いて、入力データ保持メモリ211から供給された符号
化データD21の順序の並べ替えを行う。データ置換回
路221は、並べ替えたデータを出力データ保持メモリ
241に供給する。
【0116】置換データROM231は、例えば発生し
た乱数に基づいて決定されたデータの置換位置情報を格
納する。すなわち、インターリーバ201は、この置換
位置情報に基づいてデータのインターリーブを行うラン
ダムインターリーバとして構成される。置換データRO
M231に格納されている置換位置情報は、随時データ
置換回路221により読み出される。
【0117】出力データ保持メモリ241は、データ置
換回路221から供給されるデータを保持し、これらの
データを3つのビット系列からなるインターリーブデー
タD3のうちの1ビットのインターリーブデータD31
として、所定のタイミングで後段の畳み込み符号化器3
0に出力する。
【0118】このようなインターリーバ201は、畳み
込み符号化器10から出力された符号化データD21
インターリーブを施し、後段の畳み込み符号化器30に
出力する。
【0119】より具体的には、入力データ保持メモリ2
1は、畳み込み符号化器10から出力された符号化デ
ータD21を順次入力して保持する。そして、入力デー
タ保持メモリ211は、所定のタイミングで、例えば、
符号化データD21を構成する各ビットを順次保持し、
Nビット(Nは任意の自然数)からなるビット系列が生
成されたタイミングで、保持しているデータをデータ置
換回路221に供給する。
【0120】続いて、データ置換回路221は、置換デ
ータROM231に格納されている置換位置情報に基づ
いて、入力データ保持メモリ211から供給されたビッ
ト系列を構成するN個の各ビットの順序を並べ替える。
データ置換回路221は、並べ替えにより得られた新た
なビット系列を出力データ保持メモリ241に供給す
る。
【0121】そして、出力データ保持メモリ241は、
データ置換回路221から供給されたビット系列を構成
する各ビットを保持し、保持したデータをインターリー
ブデータD31として、所定のタイミングで後段の畳み
込み符号化器30に出力する。
【0122】このように、インターリーバ201は、畳
み込み符号化器10から出力された符号化データD21
を入力し、この符号化データD21を構成する各ビット
の順序を予め格納している置換位置情報に基づいて並べ
替え、インターリーブデータD31を生成する。
【0123】また、インターリーバ202は、インター
リーバ201と同様に、入力データ保持メモリ212と、
データ置換回路222と、置換データROM232と、出
力データ保持メモリ242とを有し、畳み込み符号化器
10から出力された符号化データD22を入力し、この
符号化データD22を構成する各ビットの順序を予め格
納している置換位置情報に基づいて並べ替え、インター
リーブデータD32を生成し、後段の畳み込み符号化器
30に出力する。
【0124】さらに、インターリーバ203は、インタ
ーリーバ201と同様に、入力データ保持メモリ21
3と、データ置換回路223と、置換データROM233
と、出力データ保持メモリ243とを有し、畳み込み符
号化器10から出力された符号化データD23を入力
し、この符号化データD23を構成する各ビットの順序
を予め格納している置換位置情報に基づいて並べ替え、
インターリーブデータD33を生成し、後段の畳み込み
符号化器30に出力する。
【0125】このように、インターリーバ20は、3つ
のインターリーバ201,202,203によって、3つ
のビット系列からなる符号化データD21,D22,D2
3に対して個別的にインターリーブを施し、3つのビッ
ト系列からなるインターリーブデータD31,D32,D
3を生成する。なお、インターリーバ201,202
203は、それぞれ、互いに異なる置換位置情報に基づ
いて符号化データD21,D22,D23に対するインタ
ーリーブを行う方が好ましい。
【0126】畳み込み符号化器30としては、例えば図
8に示すように、排他的論理和回路31と、シフトレジ
スタ32とを有するものが考えられる。
【0127】排他的論理和回路31は、2ビットのイン
ターリーブデータD32,D33を用いて排他的論理和演
算を行い、演算結果を3ビットの符号化データD4のう
ちの1ビットの符号化データD43として後段の多値変
調マッピング回路40に出力するとともに、シフトレジ
スタ32に供給する。
【0128】シフトレジスタ32は、保持している1ビ
ットのデータを排他的論理和回路31に供給し続ける。
そして、シフトレジスタ32は、クロックに同期させ
て、排他的論理和回路31から供給される1ビットのデ
ータを新たに保持し、このデータを排他的論理和回路3
1に新たに供給する。
【0129】このような畳み込み符号化器30は、3ビ
ットのインターリーブデータD31,D32,D33を入
力すると、インターリーブデータD31を畳み込み演算
に関与させずにそのまま後段の多値変調マッピング回路
40に符号化データD41として出力するとともに、イ
ンターリーブデータD32,D33に対して再帰的組織畳
み込み演算を行い、演算結果を符号化データD42,D
3として後段の多値変調マッピング回路40に出力す
る。すなわち、畳み込み符号化器30は、上述した第1
の条件を満たすべく、インターリーブデータD31をF
IR型の符号として用い、それ以外のインターリーブデ
ータD32,D33をIIR型の符号として再帰的組織畳
み込み演算に用いる。畳み込み符号化器30は、内符号
の符号化として符号化率が“3/3=1”の畳み込み演
算を行い、符号化データD4を後段の多値変調マッピン
グ回路40に出力する。
【0130】多値変調マッピング回路40は、畳み込み
符号化器30から出力された符号化データD4を、クロ
ックに同期させて、上述した第2の条件を満たしつつ例
えば8PSK変調方式の伝送シンボルにマッピングす
る。すなわち、多値変調マッピング回路40は、畳み込
み符号化器30から出力された3ビットの符号化データ
D4を上述した第2の条件を満たしつつ1つの伝送シン
ボルとしてマッピングし、1つの符号化伝送シンボルD
5を生成する。多値変調マッピング回路40は、生成し
た符号化伝送シンボルD5を外部に出力する。
【0131】このような符号化装置1は、上述した第1
乃至第3の条件を満たし、畳み込み符号化器10により
外符号の符号化として符号化率が“2/3”の畳み込み
演算を行い、畳み込み符号化器30により内符号の符号
化として符号化率が“1”の畳み込み演算を行うことに
よって、全体として、符号化率が“(2/3)×1×1
=2/3”の縦列連接畳み込み演算を行うことができ
る。この符号化装置1により符号化され且つ変調された
データは、無記憶通信路2を介して受信装置に出力され
る。
【0132】一方、復号装置3は、図9に示すように、
軟出力(soft-output)復号を行う第1の軟出力復号手
段及び第2の軟出力復号手段である2つの軟出力復号回
路50,80と、入力したデータの順序を元に戻す逆置
換手段であるデインターリーバ60と、入力したデータ
の順序を並べ替える第2の置換手段であるインターリー
バ70と、入力したデータを2値化する2値化手段であ
る2値化回路90とを備える。この復号装置3は、無記
憶通信路2上で発生したノイズの影響によりアナログ値
をとり軟入力(soft-input)とされる受信語D6から符
号化装置1における入力データD1を推定し、復号デー
タD13として出力する。
【0133】軟出力復号回路50は、符号化装置1にお
ける畳み込み符号化器30に対応して備えられるもので
ある。軟出力復号回路50は、図10に示すように、い
わゆるBCJR(Bahl, Cocke, Jelinek and Raviv)ア
ルゴリズムに基づく最大事後確率(Maximum A Posterio
ri probability;以下、MAPと記す。)復号を行うM
AP復号器51と、3つの差分器52,53,54とを
有する。
【0134】MAP復号器51は、軟入力である受信語
D6と、インターリーバ70から供給された軟入力であ
る3ビットの情報ビットに対する事前確率情報(a prio
ri probability information)D71,D72,D73
を入力し、BCJRアルゴリズムに基づくMAP復号を
行い、受信語D6を元に3ビットの情報ビットに対する
事後確率情報(a posteriori probability informatio
n)D141,D142,D143を生成する。MAP復号
器51は、生成した事後確率情報D141を差分器52
に供給するとともに、生成した事後確率情報D142
差分器53に供給するとともに、生成した事後確率情報
D143を差分器54に供給する。
【0135】差分器52は、軟入力とされる事後確率情
報D141と軟入力とされる事前確率情報D71との差分
値を求め、この差分値を符号の拘束条件により求まる3
ビットの情報ビットに対する外部情報(extrinsic info
rmation)D8のうちの1ビットの外部情報D81として
後段のデインターリーバ60に軟出力として出力する。
【0136】差分器53は、軟入力とされる事後確率情
報D142と軟入力とされる事前確率情報D72との差分
値を求め、この差分値を3ビットの情報ビットに対する
外部情報D8のうちの1ビットの外部情報D82として
後段のデインターリーバ60に軟出力として出力する。
【0137】差分器54は、軟入力とされる事後確率情
報D143と軟入力とされる事前確率情報D73との差分
値を求め、この差分値を3ビットの情報ビットに対する
外部情報D8のうちの1ビットの外部情報D83として
後段のデインターリーバ60に軟出力として出力する。
【0138】このような軟出力復号回路50は、受信装
置により受信された軟入力の受信語D6を入力するとと
もに、インターリーバ70から供給された軟入力の情報
ビットに対する事前確率情報D7を入力し、これらの受
信語D6と事前確率情報D7とを用いて、BCJRアル
ゴリズムに基づくMAP復号を行い、内符号の軟出力復
号を行う。軟出力復号回路50は、符号の拘束条件によ
り求められる外部情報D8を生成し、この外部情報D8
を後段のデインターリーバ60に軟出力として出力す
る。
【0139】具体的に説明するために、情報ビットを
u、符号ビットをc、受信語D6をyとすると、軟出
力復号回路50は、MAP復号器51に対して、受信語
D6(y)とともに、次式(4)で表される事前確率
情報D7(L(u))を入力する。
【0140】
【数4】
【0141】すなわち、軟出力復号回路50は、MAP
復号器51に対して、受信語D6(y)と、情報ビッ
トuが“1”である確率P(u=1)と情報ビットuが
“0”である確率P(u=0)との比の自然対数で表さ
れる符号の拘束条件がない事前確率情報D7(L
(u))とを入力する。
【0142】続いて、軟出力復号回路50は、MAP復
号器51によって、BCJRアルゴリズムに基づくMA
P復号を行い、次式(5)で表される事後確率情報D1
4(L*(u))を生成する。
【0143】
【数5】
【0144】すなわち、軟出力復号回路50は、MAP
復号器51によって、受信語D6(y)を受信した際
に情報ビットuが“1”である確率P(u=1|y)
と、受信語D6(y)を受信した際に情報ビットuが
“0”である確率P(u=0|y)との比の自然対数
で表される符号の拘束条件に基づく事後確率情報D14
(L*(u))を生成する。なお、この事後確率情報D
14(L*(u))は、対数尤度比(log likelihood ra
tio)とも呼ばれ、ここでは、受信語D6(y)を受
信した際の情報ビットuの尤度を示すものである。
【0145】そして、軟出力復号回路50は、差分器5
2,53,54のそれぞれによって、次式(6)で表さ
れるように、事後確率情報D14(L*(u))と事前
確率情報D7(L(u))との差分値である外部情報D
8(Le(u))を求める。
【0146】
【数6】
【0147】軟出力復号回路50は、このようにして外
部情報D8を生成し、この外部情報D8を後段のデイン
ターリーバ60に軟出力として出力する。なお、この外
部情報D8は、符号化装置1におけるインターリーバ2
0によりインターリーブされたインターリーブデータD
3に対応するものである。
【0148】デインターリーバ60は、符号化装置1に
おけるインターリーバ20によりインターリーブされた
インターリーブデータD3のビット配列を、それぞれ、
元の符号化データD2のビット配列に戻すように、軟出
力復号回路50から出力される軟入力の外部情報D8に
デインターリーブを施す。デインターリーバ60は、デ
インターリーブして得られたデータを後段の軟出力復号
回路80における符号ビットに対する事前確率情報D9
として出力する。
【0149】インターリーバ70は、軟出力復号回路8
0から出力された軟入力である符号ビットに対する外部
情報D12に対して、符号化装置1におけるインターリ
ーバ20と同一の置換位置情報に基づいたインターリー
ブを施す。インターリーバ70は、インターリーブして
得られたデータを軟出力復号回路50における情報ビッ
トに対する事前確率情報D7として出力する。
【0150】軟出力復号回路80は、符号化装置1にお
ける畳み込み符号化器10に対応して備えられるもので
ある。軟出力復号回路80は、図11に示すように、上
述したBCJRアルゴリズムに基づくMAP復号を行う
MAP復号器81と、5つの差分器82,83,84,
85,86とを有する。
【0151】MAP復号器81は、デインターリーバ6
0から出力された軟入力である3ビットの符号ビットに
対する事前確率情報D91,D92,D93と、値が
“0”である2ビットの情報ビットに対する事前確率情
報D101,D102とを入力し、BCJRアルゴリズム
に基づくMAP復号を行い、2ビットの情報ビットに対
する事後確率情報D151,D152を生成するととも
に、3ビットの符号ビットに対する事後確率情報D16
1,D162,D163を生成する。MAP復号器81
は、生成した事後確率情報D151を差分器82に供給
するとともに、生成した事後確率情報D152を差分器
83に供給する。また、MAP復号器81は、生成した
事後確率情報D161を差分器84に供給するととも
に、生成した事後確率情報D162を差分器85に供給
するとともに、生成した事後確率情報D163を差分器
86に供給する。
【0152】差分器82は、軟入力とされる事後確率情
報D151と値が“0”である事前確率情報D101との
差分値、すなわち、事後確率情報D151を符号の拘束
条件により求まる2ビットの情報ビットに対する外部情
報D11のうちの1ビットの外部情報D111として後
段の2値化回路90に軟出力として出力する。
【0153】差分器83は、軟入力とされる事後確率情
報D152と値が“0”である事前確率情報D102との
差分値、すなわち、事後確率情報D152を2ビットの
情報ビットに対する外部情報D11のうちの1ビットの
外部情報D112として後段の2値化回路90に軟出力
として出力する。
【0154】差分器84は、軟入力とされる事後確率情
報D161と軟入力とされる事前確率情報D91との差分
値を求め、この差分値を3ビットの符号ビットに対する
外部情報D12のうちの1ビットの外部情報D121
してインターリーバ70に軟出力として出力する。
【0155】差分器85は、軟入力とされる事後確率情
報D162と軟入力とされる事前確率情報D92との差分
値を求め、この差分値を3ビットの符号ビットに対する
外部情報D12のうちの1ビットの外部情報D122
してインターリーバ70に軟出力として出力する。
【0156】差分器86は、軟入力とされる事後確率情
報D163と軟入力とされる事前確率情報D93との差分
値を求め、この差分値を3ビットの符号ビットに対する
外部情報D12のうちの1ビットの外部情報D123
してインターリーバ70に軟出力として出力する。
【0157】このような軟出力復号回路80は、デイン
ターリーバ60から出力された軟入力の符号ビットに対
する事前確率情報D9を入力するとともに、値が“0”
である情報ビットに対する事前確率情報D10を入力
し、これらの事前確率情報D9,D10を用いて、BC
JRアルゴリズムに基づくMAP復号を行い、外符号の
軟出力復号を行う。軟出力復号回路80は、符号の拘束
条件により求められる外部情報D11,D12を生成
し、外部情報D11を後段の2値化回路90に軟出力と
して出力するとともに、外部情報D12をインターリー
バ70に軟出力として出力する。
【0158】具体的に説明するために、情報ビットを
u、符号ビットをcとすると、軟出力復号回路80は、
MAP復号器81に対して、次式(7)で表される事前
確率情報D10(L(u))と、次式(8)で表される
事前確率情報D9(L(c))とを入力する。
【0159】
【数7】
【0160】
【数8】
【0161】すなわち、軟出力復号回路80は、MAP
復号器81に対して、情報ビットuが“1”である確率
P(u=1)と、情報ビットuが“0”である確率P
(u=0)との比の自然対数で表される符号の拘束条件
に基づく事前確率情報D10(L(u))と、符号ビッ
トcが“1”である確率P(c=1)と、符号ビットc
が“0”である確率P(c=0)との比の自然対数で表
される符号の拘束条件に基づく事前確率情報D9(L
(c))とを入力する。なお、上式(7)及び上式
(8)における右辺に記されるべき符号の拘束条件は、
ここでは省略している。またここでは、事前確率情報D
10(L(u))は、“0”であるが、これは、情報ビ
ットuが“0”であるか“1”であるかの確率が1/2
であることを示すことに他ならない。
【0162】続いて、軟出力復号回路80は、MAP復
号器81によって、BCJRアルゴリズムに基づくMA
P復号を行い、次式(9)で表される事後確率情報D1
5(L*(u))と、次式(10)で表される事後確率
情報D16(L*(c))とを生成する。
【0163】
【数9】
【0164】
【数10】
【0165】すなわち、軟出力復号回路80は、MAP
復号器81によって、情報ビットuが“1”である確率
P(u=1)と、情報ビットuが“0”である確率P
(u=0)との比の自然対数で表される符号の拘束条件
に基づく事後確率情報D15(L*(u))と、符号ビ
ットcが“1”である確率P(c=1)と、符号ビット
cが“0”である確率P(c=0)との比の自然対数で
表される符号の拘束条件に基づく事後確率情報D16
(L*(c))とを生成する。なお、上式(9)及び上
式(10)における右辺に記されるべき符号の拘束条件
は、ここでは省略している。また、これらの事後確率情
報D15(L*(u))と事後確率情報D16(L
*(c))とは、対数尤度比とも呼ばれ、ここではそれ
ぞれ、情報ビットuの尤度と符号ビットcの尤度とを示
すものである。
【0166】そして、軟出力復号回路80は、差分器8
2,83のそれぞれによって、次式(11)で表される
ように、事後確率情報D15(L*(u))と事前確率
情報D10(L(u))との差分値である外部情報D1
1(Le(u))を求めるとともに、差分器84,8
5,86のそれぞれによって、次式(12)で表される
ように、事後確率情報D16(L*(c))と事前確率
情報D9(L(c))との差分値である外部情報D12
(Le(c))を求める。
【0167】
【数11】
【0168】
【数12】
【0169】軟出力復号回路80は、このようにして外
部情報D11,D12を生成し、外部情報D11を後段
の2値化回路90に軟出力として出力するとともに、外
部情報D12をインターリーバ70に軟出力として出力
する。
【0170】なお、軟出力復号回路80は、情報ビット
に対する事前確率情報D10が“0”であることから、
差分器82,83を必ずしも備える必要はない。
【0171】2値化回路90は、軟出力復号回路80に
より生成された軟出力の外部情報D11、すなわち、事
後確率情報D15に基づいて、軟出力復号回路80から
供給された外部情報D11を2値化し、硬出力(hard-o
utput)の復号データD13として出力する。
【0172】このような復号装置3は、符号化装置1に
おける畳み込み符号化器30,10のそれぞれに対応す
る軟出力復号回路50,80を備えることによって、復
号複雑度が高い符号を複雑度の小さい要素に分解し、軟
出力復号回路50,80の間の相互作用により特性を逐
次的に向上させることができる。復号装置3は、受信語
D6を入力すると、軟出力復号回路50乃至軟出力復号
回路80の復号動作を例えば数回乃至数十回といった所
定の回数だけ反復して行い、所定の回数の復号動作の結
果得られた軟出力の外部情報D11、すなわち、事後確
率情報D15に基づいて、復号データD13を出力す
る。
【0173】上述した符号化装置1と復号装置3により
構成されるデータ送受信システムにおける性能曲線を求
めると、例えば図12に示すようになる。なお、同図に
おいては、畳み込み符号化器10による外符号の符号化
として、次式(13)で示される生成行列GOで与えら
れる符号化を行い、畳み込み符号化器30による内符号
の符号化として、次式(14)で示される生成行列GI
で与えられる符号化を行い、多値変調マッピング回路4
0による信号点のマッピングとして、図13に示すよう
に最小ユークリッド距離の入力距離総和を“14”とし
て信号点をマッピングした場合についての性能曲線を示
している。また、同図においては、比較のため、先に図
32に示した符号化装置201と復号装置203とによ
り構成される従来のシステムにおける性能曲線も示す。
【0174】
【数13】
【0175】
【数14】
【0176】図12から明らかなように、符号化装置1
と復号装置3により構成されるデータ送受信システム
は、符号化装置201と復号装置203により構成され
る従来のシステムと略同一の高い性能を有することがわ
かる。なお、インターリーバ20のサイズを大きくする
と、性能曲線において、ウォーターフォール領域におけ
る傾きを大きくすることができる。
【0177】また、符号化装置1と復号装置3により構
成されるデータ送受信システムにおいては、符号化装置
1は、畳み込み符号化器10,30を縦列に連接し、上
述した第1乃至第3の条件を満たしつつ、外符号の符号
化として符号化率が“k/(k+1)”(kは2以上の
任意の自然数)で表される畳み込み演算を行った後、内
符号の符号化として符号化率が“1”の畳み込み演算を
行うことによって、簡易な構成で、全体の符号化率を
“k/(k+1)”という高い値に保つことができる。
そして、復号装置3は、符号化装置1における畳み込み
符号化器30,10のそれぞれに対応する軟出力復号回
路50,80を連接して備えることによって、簡易な構
成で、高精度の復号を行うことができる。
【0178】したがって、符号化装置1と復号装置3に
より構成されるデータ送受信システムは、符号化装置2
01と復号装置203により構成される従来のシステム
と比較して、回路規模が小さい簡易な構成ながらも、高
い性能を発揮することができる。
【0179】以上説明したように、本発明の実施の形態
として示したデータ送受信システムは、回路規模が小さ
く且つ高い符号化率の下で、高性能でのSCTCM方式
による符号化及び復号を実現することができ、ユーザに
高い利便・信頼性を提供することができる。
【0180】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではない。例えば、上述した実施の形態で
は、符号化装置1におけるインターリーバ20として、
上述した第3の条件を満たすために、入力する符号化デ
ータD21,D22,D23のそれぞれに対応したインタ
ーリーバ201,202,203を有するものとして説明
したが、インターリーバ20としては、インターリーバ
201を有さないものであってもよい。すなわち、イン
ターリーバ20としては、インターリーバ202,203
が要する処理時間と同じ時間だけ符号化データD21
遅延させる図示しない遅延器をインターリーバ201
代わりに設け、符号化データD21にはインターリーブ
を施さない構成であってもよい。
【0181】また、インターリーバ20としては、図1
4に示すようなものであってもよい。
【0182】すなわち、同図に示すインターリーバ2
0’は、符号化データD21に対してインターリーブを
施すインターリーバ201’と、符号化データD22,D
3に対してインターリーブを施すインターリーバ2
2’とを有する。
【0183】インターリーバ201’は、上述したイン
ターリーバ201と同様に、入力データ保持メモリ2
1’と、データ置換回路221’と、置換データROM
231’と、出力データ保持メモリ241’とを有し、畳
み込み符号化器10から出力された符号化データD21
を入力し、この符号化データD21を構成する各ビット
の順序を予め格納している置換位置情報に基づいて並べ
替え、インターリーブデータD31を生成し、後段の畳
み込み符号化器30に出力する。
【0184】また、インターリーバ202’もまた、イ
ンターリーバ201と同様に、入力データ保持メモリ2
2’と、データ置換回路222’と、置換データROM
232’と、出力データ保持メモリ242’とを有し、畳
み込み符号化器10から出力された符号化データD
2,D23を入力し、これらの符号化データD22,D
3を構成する各ビットの順序を予め格納している置換
位置情報に基づいて並べ替え、インターリーブデータD
2,D33を生成し、後段の畳み込み符号化器30に出
力する。
【0185】すなわち、インターリーバ20’は、2つ
のインターリーバ201’,202’によって、3つのビ
ット系列からなる符号化データD21,D22,D23
うち、符号化データD21と、符号化データD22,D2
3とを個別的にインターリーブすることによって、外符
号の全ての重みが畳み込み符号化器30におけるFIR
型の符号として入力されないようにすることができる。
【0186】さらに、インターリーバ20としては、以
下に示す規則による置換位置情報に基づいたインターリ
ーブを行うことによって、上述したように、3つのイン
ターリーバ201,202,203を用いる必要もなく、
2つのインターリーバ201’,202’を用いる必要も
なく、例えばインターリーバ201と同様の構成からな
る単一のインターリーバで構成することができる。すな
わち、図15に示すインターリーバ20’’は、インタ
ーリーバ201と同様に、入力データ保持メモリ2
1’’と、データ置換回路22’’と、置換データRO
M23’’と、出力データ保持メモリ24’’とを有す
る。
【0187】ここで、畳み込み符号化器10から出力さ
れた符号化データD21のビット系列をa0,a1,a2
・・・とし、符号化データD22のビット系列をb0,b
1,b2,・・・とし、符号化データD23のビット系列
をc0,c1,c2,・・・とし、データ置換回路2
2’’に供給された置換前のN×3ビットのビット系列
が図16中上段に示すように、昇順に付された一意の位
置番号に配置されているものとする。
【0188】このとき、インターリーバ20’’は、置
換データROM23に格納されている置換位置情報に基
づいて、畳み込み符号化器10から出力される符号化デ
ータD2としてのデータの個数である“3”を除数とし
て置換前の位置番号を除算して得られる剰余と、“3”
を除数として置換後の位置番号を除算して得られる剰余
とが等しくなるようにN×3ビットのビット系列の各要
素を並べ替える。
【0189】具体的には、符号化データD21の要素で
あるanは、置換前には、1,4,7,・・・,3N−
2といったように、“3”を除数として除算して得られ
る剰余が“1”となる位置番号に配置され、符号化デー
タD22の要素であるbnは、置換前には、2,5,8,
・・・,3N−1といったように、“3”を除数として
除算して得られる剰余が“2”となる位置番号に配置さ
れ、符号化データD23の要素であるcnは、置換前に
は、3,6,9,・・・,3Nといったように、“3”
を除数として除算して得られる剰余が“0”となる位置
番号に配置されている。したがって、インターリーバ2
0’’は、同図中下段に示すように、符号化データD2
1の要素であるanを、1,4,7,・・・,3N−2と
いったように、“3”を除数として除算して得られる剰
余が“1”となる位置番号に置換し、符号化データD2
2の要素であるbnを、2,5,8,・・・,3N−1と
いったように、“3”を除数として除算して得られる剰
余が“2”となる位置番号に置換し、符号化データD2
3の要素であるcnを、3,6,9,・・・,3Nといっ
たように、“3”を除数として除算して得られる剰余が
“0”となる位置番号に置換する。さらに換言すれば、
インターリーバ20’’は、0以上N以下の任意の整数
nに対して、符号化データD21の要素であるanを、3
n+1の位置番号に置換し、符号化データD22の要素
であるbnを、3n+2の位置番号に置換し、符号化デ
ータD23の要素であるcnを、3n+3の位置番号に置
換する。
【0190】インターリーバ20’’は、このような規
則による置換位置情報に基づいて、インターリーブを行
うことができる。
【0191】なお、インターリーバ20’’は、いわゆ
る“S−ランダム”置換の概念に基づいてインターリー
ブを行うようにしてもよい。すなわち、インターリーバ
20’’は、或るビットに対して上述した規則に基づい
て置換先のビットを割り当てた際に、過去Sビットの置
換先の位置番号が±S以内に存在する場合には、そのビ
ットに対して置換先のビットを再度割り当てなおすよう
にし、入力ビット間の距離を確保するようにしてもよ
い。この際、インターリーバ20’’は、後段の畳み込
み符号化器30において畳み込み演算に関与するインタ
ーリーブデータD32,D33に対応する符号化データD
2,D23についてのみ、“S−ランダム”置換の概念
に基づいたインターリーブを行うようにしてもよい。
【0192】さらにまた、上述した実施の形態では、畳
み込み符号化器10におけるシフトレジスタの数を2つ
として説明したが、シフトレジスタの数は、例えば、3
又は4、或いは1であってもよい。なお、畳み込み符号
化器10は、シフトレジスタの数を増やすことによっ
て、エラーフロアの低い符号を生成できる可能性があ
る。
【0193】また、上述した実施の形態では、畳み込み
符号化器30におけるシフトレジスタの数を1つとして
説明したが、この場合もシフトレジスタの数は、例えば
2であってもよいことは勿論である。
【0194】さらに、信号点の配置としては、上述した
実施の形態として示したものの他、内符号との組み合わ
せに応じて様々なものが適用可能である。
【0195】例えば、内符号の符号化として、次式(1
5)で示される生成行列GIで与えられる符号化を行っ
た場合、すなわち、内符号の符号化を図17に示す畳み
込み符号化器30’により行い、多値変調マッピング回
路40により図18に示すように信号点をマッピングす
ることもできる。
【0196】
【数15】
【0197】畳み込み符号化器30’は、図17に示す
ように、排他的論理和回路31’と、シフトレジスタ3
2’とを有する。
【0198】このような畳み込み符号化器30’は、3
ビットのインターリーブデータD3 1,D32,D33
入力すると、インターリーブデータD31,D32を畳み
込み演算に関与させずにそのまま後段の多値変調マッピ
ング回路40に符号化データD41,D42として出力す
るとともに、インターリーブデータD33に対して再帰
的組織畳み込み演算を行い、演算結果を符号化データD
3として後段の多値変調マッピング回路40に出力す
る。すなわち、畳み込み符号化器30’は、上述した第
1の条件を満たすべく、インターリーブデータD31
D32をFIR型の符号として用い、それ以外のインタ
ーリーブデータD33をIIR型の符号として再帰的組
織畳み込み演算に用いる。畳み込み符号化器30’は、
内符号の符号化として符号化率が“3/3=1”の畳み
込み演算を行い、符号化データD4を後段の多値変調マ
ッピング回路40に出力する。
【0199】符号化装置1としては、このような畳み込
み符号化器30’と、図18に示したように信号点をマ
ッピングする多値変調マッピング回路40とを備えるこ
とによって、最小ユークリッド距離の入力距離総和を
“10”とすることができる。
【0200】また、内符号の符号化として、上式(1
4)で示される生成行列GIで与えられる符号化を行っ
た場合、すなわち、内符号の符号化を図19に示す畳み
込み符号化器30’’により行い、多値変調マッピング
回路40により図20に示すように信号点をマッピング
することもできる。
【0201】すなわち、畳み込み符号化器30’は、図
19に示すように、2つの排他的論理和回路3
1’’,312’’と、2つのシフトレジスタ3
1’’,322’’とを有する。
【0202】このような畳み込み符号化器30’’は、
3ビットのインターリーブデータD31,D32,D33
を入力すると、インターリーブデータD31を畳み込み
演算に関与させずにそのまま後段の多値変調マッピング
回路40に符号化データD41として出力するととも
に、インターリーブデータD32,D33に対して再帰的
組織畳み込み演算を行い、演算結果を符号化データD4
2,D43として後段の多値変調マッピング回路40に出
力する。すなわち、畳み込み符号化器30’’は、上述
した第1の条件を満たすべく、インターリーブデータD
1をFIR型の符号として用い、それ以外のインター
リーブデータD32,D33をIIR型の符号として再帰
的組織畳み込み演算に用いる。畳み込み符号化器3
0’’は、内符号の符号化として符号化率が“3/3=
1”の畳み込み演算を行い、符号化データD4を後段の
多値変調マッピング回路40に出力する。
【0203】符号化装置1としては、このような畳み込
み符号化器30’’と、図20に示したように信号点を
マッピングする多値変調マッピング回路40とを備える
ことによって、最小ユークリッド距離の入力距離総和を
“16”とすることができる。
【0204】さらにまた、上述した実施の形態では、符
号化装置における外符号の符号化として、符号化率が
“2/3”の符号化を行い、内符号の符号化として符号
化率が“1”の符号化を行うものとして説明したが、本
発明は、これに拘泥するものではなく、例えば、外符号
の符号化率を“2/4=1/2”とし、内符号の符号化
率を“4/3”とするといったように、内符号の符号化
として、“1”以上の符号化率の符号化を行い、全体と
して符号化率が“k/(k+1)(=2/3)”とする
場合にも適用可能である。
【0205】また、上述した実施の形態では、多値変調
として8PSK変調方式を適用して説明したが、本発明
は、例えば、符号化装置における外符号の符号化率を
“3/4”とし、内符号の符号化率を“1”とすること
で、全体として“3/4”の符号化率とし、16QAM
(16-Quadrature Amplitude Modulation)変調方式の伝
送シンボルにマッピングするといったように、他の多値
変調方式にも適用できる。
【0206】さらに、上述した実施の形態では、復号装
置における軟出力復号回路として、BCJRアルゴリズ
ムに基づくMAP復号を行うものについて説明したが、
本発明は、例えばいわゆるSOVA(Soft Output Vite
rbi Algorithm)による復号を行うといったように、他
の軟出力復号にも適用可能である。
【0207】さらにまた、上述した実施の形態では、符
号化装置及び復号装置をデータ送受信システムにおける
送信装置及び受信装置に適用して説明したが、本発明
は、例えばフロッピーディスク、CD−ROM又はMO
(Magneto Optical)といった磁気、光又は光磁気ディ
スク等の記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記
録及び/又は再生装置に適用することもできる。この場
合、符号化装置により符号化されたデータは、無記憶通
信路に等価とされる記録媒体に記録され、復号装置によ
り復号されて再生される。
【0208】また、上述した実施の形態では、符号化装
置及び復号装置ともハードウェアにより構成された装置
であるものとして説明したが、これらの符号化装置及び
復号装置とも、例えばワークステーションやパーソナル
コンピュータといったコンピュータ装置において実行可
能なソフトウェアとして実現することが可能である。以
下、この例について、図21を参照して説明する。
【0209】コンピュータ装置150は、同図に示すよ
うに、各部を統括して制御するCPU(Central Proces
sing Unit)151と、各種プログラムを含む情報を格
納する読みとり専用のROM152と、ワークエリアと
して機能するRAM(RandomAccess Memory)153
と、各種プログラムやデータ等の記録及び/又は再生を
行うHDD(Hard Disk Drive)154と、これらのC
PU151、ROM152、RAM153及びHDD1
54を接続するバス155と、CPU151、ROM1
52、RAM153及びHDD154と後述する表示部
157、入力部158、通信部159及びドライブ16
0との間でデータの入出力を行うための入出力インター
フェース156と、各種情報を表示する表示部157
と、ユーザによる操作を受け付ける入力部158と、外
部との通信を行うための通信部159と、着脱自在とさ
れる記録媒体170に対する各種情報の記録及び/又は
再生を行うドライブ160とを備える。
【0210】CPU151は、バス155を介してRO
M152、RAM153及びHDD154と接続してお
り、これらのROM152、RAM153及びHDD1
54を制御する。また、CPU151は、バス155を
介して入出力インターフェース156に接続しており、
この入出力インターフェース156に接続されている表
示部157、入力部158、通信部159及びドライブ
160を制御する。さらに、CPU151は、ROM1
52、HDD154又はドライブ160に装着された記
録媒体170に記録されている各種プログラムを実行す
る。
【0211】ROM152は、各種プログラムを含む情
報を格納している。このROM152に格納されている
情報は、CPU151の制御の下に読み出される。
【0212】RAM153は、CPU151が各種プロ
グラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CP
U151の制御の下に、各種データを一時記憶する。
【0213】HDD154は、CPU151の制御の下
に、ハードディスクに対して各種プログラムやデータ等
の記録及び/又は再生を行う。
【0214】バス155は、CPU151の制御の下
に、ROM152、RAM153及びHDD154から
読み出された各種データ等を伝送するとともに、RAM
153及びHDD154に記録する各種データ等を伝送
する。
【0215】入出力インターフェース156は、CPU
151の制御の下に表示部157に各種情報を表示する
ためのインターフェースと、ユーザにより入力部158
を介して操作された内容を示す制御信号をCPU151
に対して伝送するためのインターフェースと、CPU1
51の制御の下に通信部159を介して外部との間でデ
ータを入出力するためのインターフェースと、ドライブ
160に装着された記録媒体170に対して各種情報の
記録及び/又は再生を行うためのインターフェースとを
有し、CPU151、ROM152、RAM153及び
HDD154からのデータを表示部157、入力部15
8、通信部159及びドライブ160に対して出力した
り、表示部157、入力部158、通信部159及びド
ライブ160からのデータをCPU151、ROM15
2、RAM153及びHDD154に対して入力する。
【0216】表示部157は、例えばLCD(Liquid C
rystal Display)からなり、CPU151の制御の下
に、例えばHDD154に記録されていたデータ等の各
種情報を表示する。
【0217】入力部158は、例えばユーザによるキー
ボードやマウスの操作を受け付け、操作内容を示す制御
信号をCPU151に対して出力する。
【0218】通信部159は、CPU151の制御の下
に、例えばネットワーク回線や衛星回線等により外部と
の通信を行うインターフェースとして機能する。
【0219】ドライブ160は、例えばフロッピー(登
録商標)ディスク、CD−ROM又はMOといった磁
気、光又は光磁気ディスク等の記録媒体170を着脱
し、CPU151の制御の下に、装着された記録媒体1
70に対する各種情報の記録及び/又は再生を行う。
【0220】このようなコンピュータ装置150は、C
PU151によって、上述した符号化装置1における符
号化処理及び/又は復号装置3における復号処理をプロ
グラムを実行することにより実現する。
【0221】まず、コンピュータ装置150における符
号化処理について説明する。コンピュータ装置150
は、例えばユーザが符号化プログラムを実行するための
所定の操作を行うと、入力部158によって、操作内容
を示す制御信号をCPU151に対して供給する。これ
に応じて、コンピュータ装置150は、CPU151に
よって、符号化プログラムをRAM153にロードして
実行し、符号化して得られた符号化伝送シンボルを通信
部159を介して外部へと出力するとともに、必要に応
じて、表示部157に処理結果等を表示する。
【0222】ここで、符号化プログラムは、例えば記録
媒体170により提供されるものであって、CPU15
1の制御の下に、この記録媒体170から直接読み出さ
れてもよく、ハードディスクに1度記録されたものが読
み出されてもよい。また、符号化プログラムは、ROM
152に予め格納されていてもよい。さらに、符号化の
対象とするデータは、ここではハードディスクに記録さ
れているものとする。なお、このデータは、上述した入
力データD1に対応するものである。
【0223】具体的には、コンピュータ装置150は、
CPU151により符号化プログラムを実行すると、C
PU151の制御の下に、ハードディスクに記録されて
いる所望のデータを読み出し、このデータに対して外符
号の符号化として符号化率“2/3”の畳み込み演算を
行い、上述した符号化データD2に対応する符号化デー
タを生成する。
【0224】続いて、コンピュータ装置150は、CP
U151の制御の下に、生成した符号化データに対して
インターリーブを施し、上述したインターリーブデータ
D3に対応するインターリーブデータを生成する。この
とき、コンピュータ装置150は、上述した第3の条件
を満たすように、符号化データに対してインターリーブ
を施す。
【0225】続いて、コンピュータ装置150は、CP
U151の制御の下に、生成したインターリーブデータ
に対して内符号の符号化として符号化率が“3/3=
1”の畳み込み演算を行い、上述した符号化データD4
に対応する符号化データを生成する。このとき、コンピ
ュータ装置150は、上述した第1の条件を満たすよう
に、内符号の符号化を行う。
【0226】そして、コンピュータ装置150は、CP
U151の制御の下に、生成した符号化データを例えば
8PSK変調方式の伝送シンボルにマッピングし、上述
した符号化伝送シンボルD5に対応する符号化伝送シン
ボルを生成する。このとき、コンピュータ装置150
は、上述した第2の条件を満たすように、生成した符号
化データをマッピングする。
【0227】コンピュータ装置150は、CPU151
の制御の下に、生成した符号化伝送シンボルを1度ハー
ドディスク等に記録した後、所望のタイミングで符号化
伝送シンボルを読み出し、通信部159を介して外部へ
と出力するとともに、必要に応じて、表示部157に処
理結果等を表示する。なお、生成した符号化伝送シンボ
ルは、記録媒体170等に記録することもできる。
【0228】このように、コンピュータ装置150は、
上述した符号化装置1における符号化処理を符号化プロ
グラムを実行することにより実現することができる。
【0229】つぎに、コンピュータ装置150における
復号処理について説明する。コンピュータ装置150
は、例えばユーザが復号プログラムを実行するための所
定の操作を行うと、入力部158によって、操作内容を
示す制御信号をCPU151に対して供給する。これに
応じて、コンピュータ装置150は、CPU151によ
って、復号プログラムをRAM153にロードして実行
し、通信部159を介して外部から受信し、上述した受
信語D6に対応するものでありハードディスク等に記録
されている受信語を復号するとともに、必要に応じて、
表示部157に処理結果等を表示する。
【0230】なお、復号プログラムも、符号化プログラ
ムと同様に、例えば記録媒体170により提供されるも
のであって、CPU151の制御の下に、この記録媒体
170から直接読み出されてもよく、ハードディスクに
1度記録されたものが読み出されてもよい。また、復号
プログラムは、ROM152に予め格納されていてもよ
い。
【0231】具体的には、コンピュータ装置150は、
CPU151により復号プログラムを実行すると、CP
U151の制御の下に、ハードディスクから読み出した
受信語、若しくは通信部159を介して受信した受信語
に対して例えばBCJRアルゴリズムに基づくMAP復
号を行うことによって、内符号の軟出力復号を行い、上
述した外部情報D8に対応する外部情報を生成する。
【0232】続いて、コンピュータ装置150は、CP
U151の制御の下に、生成した外部情報にデインター
リーブを施し、上述した事前確率情報D9に対応する事
前確率情報を生成する。
【0233】続いて、コンピュータ装置150は、CP
U151の制御の下に、生成した事前確率情報に対して
例えばBCJRアルゴリズムに基づくMAP復号を行う
ことによって、外符号の軟出力復号を行い、上述した外
部情報D12に対応する外部情報を生成し、この外部情
報にインターリーブを施し、上述した事前確率情報D7
に対応する事前確率情報を生成する。
【0234】そして、コンピュータ装置150は、CP
U151の制御の下に、このような復号動作を例えば数
回乃至数十回といった所定の回数だけ反復して行い、上
述した外部情報D11に対応する所定の回数の復号動作
の結果得られた軟出力の外部情報に基づいて、硬出力の
復号データを出力する。
【0235】コンピュータ装置150は、CPU151
の制御の下に、得られた復号データをハードディスク等
に記録し、必要に応じて、表示部157に処理結果等を
表示する。なお、得られた復号データは、記録媒体17
0等に記録することもできる。
【0236】このように、コンピュータ装置150は、
上述した復号装置3における復号処理を復号プログラム
を実行することにより実現することができる。
【0237】以上のように、本発明は、その趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0238】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる符号化装置は、入力されたデータに対して縦列連接
符号化変調を行う符号化装置であって、入力されたkビ
ットのデータに対して符号化率がk/(k+1)の符号
化を行う第1の符号化手段と、この第1の符号化手段に
より符号化された(k+1)個のビット系列からなるデ
ータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替える置
換手段と、この置換手段に縦列に連接し、入力された
(k+1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号
化を行う第2の符号化手段と、この第2の符号化手段に
より符号化された(k+1)ビットのデータを所定の変
調方式の伝送シンボルにマッピングするマッピング手段
とを備え、置換手段は、第1の符号化手段から供給され
た(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、
全ての重みが第2の符号化手段により符号化されないこ
とがないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、
第2の符号化手段は、置換手段から供給された(k+
1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離にな
るパス間の入力ビットのハミング距離の合計値をできる
だけ小さくし、マッピング手段は、I/Q平面上での信
号点間距離が小さい程、第2の符号化手段における入力
ビットのハミング距離を小さいものに対応させて、第2
の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
をマッピングする。
【0239】したがって、本発明にかかる符号化装置
は、第1の符号化手段によって、入力されたkビットの
データに対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行
い、置換手段によって、第1の符号化手段から供給され
た(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、
全ての重みが第2の符号化手段により符号化されないこ
とがないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、
第2の符号化手段によって、置換手段から供給された
(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距
離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値を
できるだけ小さくするように、入力された(k+1)ビ
ットのデータに対して符号化率が1の符号化を行い、マ
ッピング手段によって、I/Q平面上での信号点間距離
が小さい程、第2の符号化手段における入力ビットのハ
ミング距離を小さいものに対応させて、第2の符号化手
段から供給された(k+1)ビットのデータを所定の変
調方式の伝送シンボルにマッピングすることによって、
回路規模が小さく且つ高い性能での縦列連接符号化変調
方式による符号化を行うことができる。
【0240】また、本発明にかかる符号化方法は、入力
されたデータに対して縦列連接符号化変調を行う符号化
方法であって、入力されたkビットのデータに対して符
号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の符号化工
程と、この第1の符号化工程にて符号化された(k+
1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビット
の順序を置換して並べ替える置換工程と、この置換工程
にて並べ替えられて入力された(k+1)ビットのデー
タに対して符号化率が1の符号化を行う第2の符号化工
程と、この第2の符号化工程にて符号化された(k+
1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送シンボルに
マッピングするマッピング工程とを備え、置換工程で
は、第1の符号化工程にて符号化された(k+1)個の
ビット系列からなるデータに対して、全ての重みが第2
の符号化工程にて符号化されないことがないように、各
ビットの順序を置換して並べ替え、第2の符号化工程で
は、置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデ
ータに関し、最小ユークリッド距離になるパス間の入力
ビットのハミング距離の合計値をできるだけ小さくし、
マッピング工程では、I/Q平面上での信号点間距離が
小さい程、第2の符号化工程における入力ビットのハミ
ング距離を小さいものに対応させて、第2の符号化工程
にて符号化された(k+1)ビットのデータをマッピン
グする。
【0241】したがって、本発明にかかる符号化方法
は、第1の符号化工程にて、入力されたkビットのデー
タに対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、
置換工程にて、第1の符号化工程にて符号化された(k
+1)個のビット系列からなるデータに対して、全ての
重みが第2の符号化工程にて符号化されないことがない
ように、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2の符
号化工程にて、置換工程にて並べ替えられた(k+1)
ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離になるパ
ス間の入力ビットのハミング距離の合計値をできるだけ
小さくするように、入力された(k+1)ビットのデー
タに対して符号化率が1の符号化を行い、マッピング工
程にて、I/Q平面上での信号点間距離が小さい程、第
2の符号化工程における入力ビットのハミング距離を小
さいものに対応させて、第2の符号化工程にて符号化さ
れた(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送
シンボルにマッピングすることによって、回路規模が小
さく且つ高い性能での縦列連接符号化変調方式による符
号化を行うことを可能とする。
【0242】さらに、本発明にかかる符号化プログラム
が記録された記録媒体は、入力されたデータに対して縦
列連接符号化変調を行うコンピュータ制御可能な符号化
プログラムが記録された記録媒体であって、符号化プロ
グラムは、入力されたkビットのデータに対して符号化
率がk/(k+1)の符号化を行う第1の符号化工程
と、この第1の符号化工程にて符号化された(k+1)
個のビット系列からなるデータを構成する各ビットの順
序を置換して並べ替える置換工程と、この置換工程にて
並べ替えられて入力された(k+1)ビットのデータに
対して符号化率が1の符号化を行う第2の符号化工程
と、この第2の符号化工程にて符号化された(k+1)
ビットのデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッ
ピングするマッピング工程とを備え、置換工程では、第
1の符号化工程にて符号化された(k+1)個のビット
系列からなるデータに対して、全ての重みが第2の符号
化工程にて符号化されないことがないように、各ビット
の順序を置換して並べ替え、第2の符号化工程では、置
換工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータに
関し、最小ユークリッド距離になるパス間の入力ビット
のハミング距離の合計値をできるだけ小さくし、マッピ
ング工程では、I/Q平面上での信号点間距離が小さい
程、第2の符号化工程における入力ビットのハミング距
離を小さいものに対応させて、第2の符号化工程にて符
号化された(k+1)ビットのデータをマッピングす
る。
【0243】したがって、本発明にかかる符号化プログ
ラムが記録された記録媒体は、第1の符号化工程にて、
入力されたkビットのデータに対して符号化率がk/
(k+1)の符号化を行い、置換工程にて、第1の符号
化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列から
なるデータに対して、全ての重みが第2の符号化工程に
て符号化されないことがないように、各ビットの順序を
置換して並べ替え、第2の符号化工程にて、置換工程に
て並べ替えられた(k+1)ビットのデータに関し、最
小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミン
グ距離の合計値をできるだけ小さくするように、入力さ
れた(k+1)ビットのデータに対して符号化率が1の
符号化を行い、マッピング工程にて、I/Q平面上での
信号点間距離が小さい程、第2の符号化工程における入
力ビットのハミング距離を小さいものに対応させて、第
2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
ータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピングする
符号化プログラムを提供することができる。そのため、
この符号化プログラムが提供された装置は、回路規模が
小さく且つ高い性能での縦列連接符号化変調方式による
符号化を行うことが可能となる。
【0244】さらにまた、本発明にかかる復号装置は、
入力されたkビットのデータに対して符号化率がk/
(k+1)の符号化を行う第1の符号化手段と、この第
1の符号化手段により符号化された(k+1)個のビッ
ト系列からなるデータを構成する各ビットの順序を置換
して並べ替える第1の置換手段と、この第1の置換手段
に縦列に連接し、入力された(k+1)ビットのデータ
に対して符号化率が1の符号化を行う第2の符号化手段
と、この第2の符号化手段により符号化された(k+
1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送シンボルに
マッピングするマッピング手段とを備え、第1の置換手
段は、第1の符号化手段から供給された(k+1)個の
ビット系列からなるデータに対して、全ての重みが第2
の符号化手段により符号化されないことがないように、
各ビットの順序を置換して並べ替え、第2の符号化手段
は、第1の置換手段から供給された(k+1)ビットの
データに関し、最小ユークリッド距離になるパス間の入
力ビットのハミング距離の合計値をできるだけ小さく
し、マッピング手段は、I/Q平面上での信号点間距離
が小さい程、第2の符号化手段における入力ビットのハ
ミング距離を小さいものに対応させて、第2の符号化手
段から供給された(k+1)ビットのデータをマッピン
グする符号化機器により縦列連接符号化変調された符号
の復号を行う復号装置であって、第2の符号化手段に対
応して備えられ、入力された軟入力である受信語と、入
力された軟入力である(k+1)ビットの情報ビットに
対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う第1の
軟出力復号手段と、この第1の軟出力復号手段に縦列に
連接し、第1の置換手段により並べ替えられた(k+
1)ビットのデータのビット配列を、第1の符号化手段
により符号化された(k+1)ビットのデータのビット
配列に戻すように、入力された軟入力の(k+1)ビッ
トのデータを並べ替える逆置換手段と、第1の符号化手
段に対応して備えられ且つ逆置換手段に縦列に連接し、
逆置換手段から出力された軟入力である(k+1)ビッ
トの符号ビットに対する事前確率情報と、入力された軟
入力である(k+1)ビットの情報ビットに対する事前
確率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号
手段と、第1の置換手段と同一の置換位置情報に基づい
て、第2の軟出力復号手段から出力された軟入力の(k
+1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビッ
トの順序を置換して並べ替える第2の置換手段とを備
え、第1の軟出力復号手段は、情報ビットに対する事前
確率情報として、第2の置換手段から出力された軟入力
のデータを入力する。
【0245】したがって、本発明にかかる復号装置は、
第1の符号化手段によって、入力されたkビットのデー
タに対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、
第1の置換手段によって、第1の符号化手段から供給さ
れた(k+1)個のビット系列からなるデータに対し
て、全ての重みが第2の符号化手段により符号化されな
いことがないように、各ビットの順序を置換して並べ替
え、第2の符号化手段によって、第1の置換手段から供
給された(k+1)ビットのデータに関し、最小ユーク
リッド距離になるパス間の入力ビットのハミング距離の
合計値をできるだけ小さくするように、入力された(k
+1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を
行い、マッピング手段によって、I/Q平面上での信号
点間距離が小さい程、第2の符号化手段における入力ビ
ットのハミング距離を小さいものに対応させて、第2の
符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータを
所定の変調方式の伝送シンボルにマッピングする符号化
機器により縦列連接符号化変調された符号に対し、第1
の軟出力復号手段によって、入力された軟入力である受
信語と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情
報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を
行い、逆置換手段によって、入力された軟入力の(k+
1)ビットのデータを並べ替え、第2の軟出力復号手段
によって、逆置換手段から出力された軟入力である(k
+1)ビットの符号ビットに対する事前確率情報と、入
力された軟入力である(k+1)ビットの情報ビットに
対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行い、第2
の置換手段によって、第1の置換手段と同一の置換位置
情報に基づいて、第2の軟出力復号手段から出力された
軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデータを構
成する各ビットの順序を置換して並べ替えることによっ
て、回路規模が小さく且つ高い性能での縦列連接符号化
変調方式により符号化された符号の復号を行うことがで
きる。
【0246】また、本発明にかかる復号方法は、入力さ
れたkビットのデータに対して符号化率がk/(k+
1)の符号化を行う第1の符号化工程と、この第1の符
号化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列か
らなるデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ
替える第1の置換工程と、この第1の置換工程にて並べ
替えられて入力された(k+1)ビットのデータに対し
て符号化率が1の符号化を行う第2の符号化工程と、こ
の第2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビット
のデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピング
するマッピング工程とを備え、置換工程では、第1の符
号化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列か
らなるデータに対して、全ての重みが第2の符号化工程
にて符号化されないことがないように、各ビットの順序
を置換して並べ替え、第2の符号化工程では、置換工程
にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータに関し、
最小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミ
ング距離の合計値をできるだけ小さくし、マッピング工
程では、I/Q平面上での信号点間距離が小さい程、第
2の符号化工程における入力ビットのハミング距離を小
さいものに対応させて、第2の符号化工程にて符号化さ
れた(k+1)ビットのデータをマッピングする符号化
方法により縦列連接符号化変調された符号の復号を行う
復号方法であって、第2の符号化工程に対応して備えら
れ、入力された軟入力である受信語と、入力された軟入
力である(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確
率情報とを用いて軟出力復号を行う第1の軟出力復号工
程と、第1の置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビ
ットのデータのビット配列を、第1の符号化工程にて符
号化された(k+1)ビットのデータのビット配列に戻
すように、入力された軟入力の(k+1)ビットのデー
タを並べ替える逆置換工程と、第1の符号化工程に対応
して備えられ、逆置換工程にて並べ替えられた軟入力で
ある(k+1)ビットの符号ビットに対する事前確率情
報と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情報
ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行
う第2の軟出力復号工程と、第1の置換工程と同一の置
換位置情報に基づいて、第2の軟出力復号工程にて生成
された軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデー
タを構成する各ビットの順序を置換して並べ替える第2
の置換工程とを備え、第1の軟出力復号工程では、情報
ビットに対する事前確率情報として、第2の置換工程に
て並べ替えられた軟入力のデータを入力する。
【0247】したがって、本発明にかかる復号方法は、
第1の符号化工程にて、入力されたkビットのデータに
対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行い、第1
の置換工程にて、第1の符号化工程にて符号化された
(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、全
ての重みが第2の符号化工程にて符号化されないことが
ないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2
の符号化工程にて、第1の置換工程にて並べ替えられた
(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距
離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値を
できるだけ小さくするように、入力された(k+1)ビ
ットのデータに対して符号化率が1の符号化を行い、マ
ッピング工程にて、I/Q平面上での信号点間距離が小
さい程、第2の符号化工程における入力ビットのハミン
グ距離を小さいものに対応させて、第2の符号化工程に
て符号化された(k+1)ビットのデータを所定の変調
方式の伝送シンボルにマッピングする符号化方法により
縦列連接符号化変調された符号に対し、第1の軟出力復
号工程にて、入力された軟入力である受信語と、入力さ
れた軟入力である(k+1)ビットの情報ビットに対す
る事前確率情報とを用いて軟出力復号を行い、逆置換工
程にて、入力された軟入力の(k+1)ビットのデータ
を並べ替え、第2の軟出力復号工程にて、逆置換工程に
て並べ替えられた軟入力である(k+1)ビットの符号
ビットに対する事前確率情報と、入力された軟入力であ
る(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報
とを用いて軟出力復号を行い、第2の置換工程にて、第
1の置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、第2の
軟出力復号工程にて生成された軟入力の(k+1)個の
ビット系列からなるデータを構成する各ビットの順序を
置換して並べ替えることによって、回路規模が小さく且
つ高い性能での縦列連接符号化変調方式により符号化さ
れた符号の復号を行うことを可能とする。
【0248】さらに、本発明にかかる復号プログラムが
記録された記録媒体は、入力されたkビットのデータに
対して符号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の
符号化工程と、この第1の符号化工程にて符号化された
(k+1)個のビット系列からなるデータを構成する各
ビットの順序を置換して並べ替える第1の置換工程と、
この第1の置換工程にて並べ替えられて入力された(k
+1)ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を
行う第2の符号化工程と、この第2の符号化工程にて符
号化された(k+1)ビットのデータを所定の変調方式
の伝送シンボルにマッピングするマッピング工程とを備
え、置換工程では、第1の符号化工程にて符号化された
(k+1)個のビット系列からなるデータに対して、全
ての重みが第2の符号化工程にて符号化されないことが
ないように、各ビットの順序を置換して並べ替え、第2
の符号化工程では、置換工程にて並べ替えられた(k+
1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距離にな
るパス間の入力ビットのハミング距離の合計値をできる
だけ小さくし、マッピング工程では、I/Q平面上での
信号点間距離が小さい程、第2の符号化工程における入
力ビットのハミング距離を小さいものに対応させて、第
2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
ータをマッピングする符号化方法により縦列連接符号化
変調された符号の復号を行うコンピュータ制御可能な復
号プログラムが記録された記録媒体であって、復号プロ
グラムは、第2の符号化工程に対応して備えられ、入力
された軟入力である受信語と、入力された軟入力である
(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報と
を用いて軟出力復号を行う第1の軟出力復号工程と、第
1の置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデ
ータのビット配列を、第1の符号化工程にて符号化され
た(k+1)ビットのデータのビット配列に戻すよう
に、入力された軟入力の(k+1)ビットのデータを並
べ替える逆置換工程と、第1の符号化工程に対応して備
えられ、逆置換工程にて並べ替えられた軟入力である
(k+1)ビットの符号ビットに対する事前確率情報
と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情報ビ
ットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を行う
第2の軟出力復号工程と、第1の置換工程と同一の置換
位置情報に基づいて、第2の軟出力復号工程にて生成さ
れた軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデータ
を構成する各ビットの順序を置換して並べ替える第2の
置換工程とを備え、第1の軟出力復号工程では、情報ビ
ットに対する事前確率情報として、第2の置換工程にて
並べ替えられた軟入力のデータを入力する。
【0249】したがって、本発明にかかる復号プログラ
ムが記録された記録媒体は、第1の符号化工程にて、入
力されたkビットのデータに対して符号化率がk/(k
+1)の符号化を行い、第1の置換工程にて、第1の符
号化工程にて符号化された(k+1)個のビット系列か
らなるデータに対して、全ての重みが第2の符号化工程
にて符号化されないことがないように、各ビットの順序
を置換して並べ替え、第2の符号化工程にて、第1の置
換工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータに
関し、最小ユークリッド距離になるパス間の入力ビット
のハミング距離の合計値をできるだけ小さくするよう
に、入力された(k+1)ビットのデータに対して符号
化率が1の符号化を行い、マッピング工程にて、I/Q
平面上での信号点間距離が小さい程、第2の符号化工程
における入力ビットのハミング距離を小さいものに対応
させて、第2の符号化工程にて符号化された(k+1)
ビットのデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッ
ピングする符号化方法により縦列連接符号化変調された
符号に対し、第1の軟出力復号工程にて、入力された軟
入力である受信語と、入力された軟入力である(k+
1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報とを用い
て軟出力復号を行い、逆置換工程にて、入力された軟入
力の(k+1)ビットのデータを並べ替え、第2の軟出
力復号工程にて、逆置換工程にて並べ替えられた軟入力
である(k+1)ビットの符号ビットに対する事前確率
情報と、入力された軟入力である(k+1)ビットの情
報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力復号を
行い、第2の置換工程にて、第1の置換工程と同一の置
換位置情報に基づいて、第2の軟出力復号工程にて生成
された軟入力の(k+1)個のビット系列からなるデー
タを構成する各ビットの順序を置換して並べ替える復号
プログラムを提供することができる。そのため、この復
号プログラムが提供された装置は、回路規模が小さく且
つ高い性能での縦列連接符号化変調方式により符号化さ
れた符号の復号を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すデータ送受信シ
ステムを適用する通信モデルの構成を説明するブロック
図である。
【図2】同データ送受信システムにおける符号化装置の
構成を説明するブロック図である。
【図3】8PSK変調方式に基づく信号点配置を説明す
る図であって、(A)は、最小ユークリッド距離の入力
距離総和が“16”の場合を示し、(B)は、最小ユー
クリッド距離の入力距離総和が“14”の場合を示し、
(C)は、最小ユークリッド距離の入力距離総和が“1
2”の場合を示す図である。
【図4】第1の条件及び第2の条件を満たす内符号の符
号化を行う畳み込み符号化器及び多値変調マッピング回
路を用いた場合の性能曲線を説明する図である。
【図5】第3の条件を満たすインターリーバを用いた場
合の性能曲線を説明する図である。
【図6】符号化装置が備える外符号の符号化を行う畳み
込み符号化器の構成を説明するブロック図である。
【図7】符号化装置が備えるインターリーバの構成を説
明するブロック図である。
【図8】符号化装置が備える内符号の符号化を行う畳み
込み符号化器の構成を説明するブロック図である。
【図9】同データ送受信システムにおける復号装置の構
成を説明するブロック図である。
【図10】復号装置が備える内符号の軟出力復号を行う
軟出力復号回路の構成を説明するブロック図である。
【図11】復号装置が備える外符号の軟出力復号を行う
軟出力復号回路の構成を説明するブロック図である。
【図12】同データ送受信システムにおける性能曲線
と、従来のシステムにおける性能曲線とを説明する図で
ある。
【図13】8PSK変調方式に基づく信号点配置を説明
する図であって、最小ユークリッド距離の入力距離総和
が“14”の場合を示す図である。
【図14】符号化装置が備えるインターリーバの他の構
成を説明するブロック図である。
【図15】符号化装置が備えるインターリーバのさらに
他の構成を説明するブロック図である。
【図16】図15に示すインターリーバの動作を説明す
る図であって、置換前後における各ビットの配置を示す
図である。
【図17】符号化装置が備える内符号の符号化を行う畳
み込み符号化器の他の構成を説明するブロック図であ
る。
【図18】8PSK変調方式に基づく信号点配置を説明
する図であって、最小ユークリッド距離の入力距離総和
が“10”の場合を示す図である。
【図19】符号化装置が備える内符号の符号化を行う畳
み込み符号化器のさらに他の構成を説明するブロック図
である。
【図20】8PSK変調方式に基づく信号点配置を説明
する図であって、最小ユークリッド距離の入力距離総和
が“16”の場合を示す図である。
【図21】コンピュータ装置の構成を説明するブロック
図である。
【図22】通信モデルの構成を説明するブロック図であ
る。
【図23】従来の符号化装置の構成を説明するブロック
図である。
【図24】図23に示す符号化装置が備える外符号の符
号化を行う畳み込み符号化器の構成を説明するブロック
図である。
【図25】図23に示す符号化装置が備えるインターリ
ーバの構成を説明するブロック図である。
【図26】図23に示す符号化装置が備える内符号の符
号化を行う畳み込み符号化器の構成を説明するブロック
図である。
【図27】従来の復号装置の構成を説明するブロック図
である。
【図28】従来の符号化装置の他の構成を説明するブロ
ック図である。
【図29】図28に示す符号化装置が備える外符号の符
号化を行う畳み込み符号化器の構成を説明するブロック
図である。
【図30】図28に示す符号化装置が備える内符号の符
号化を行う畳み込み符号化器の構成を説明するブロック
図である。
【図31】従来の復号装置の他の構成を説明するブロッ
ク図である。
【図32】図23に示す符号化装置と図27に示す復号
装置とにより構成される従来のシステムにおける性能曲
線と、図28に示す符号化装置と図31に示す復号装置
とにより構成される従来のシステムにおける性能曲線と
を説明する図である。
【図33】8PSK変調方式に基づく信号点配置を説明
する図であって、最小ユークリッド距離の入力距離総和
が“16”の場合を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化装置、 3 復号装置、 10,30,3
0’,30’’ 畳み込み符号化器、 20,201
202,203,20’,201’,202’,20’’,
70 インターリーバ、 40 多値変調マッピング回
路、 50,80軟出力復号回路、 60 デインター
リーバ、 90 2値化回路、 150コンピュータ装
置、 151 CPU、 170 記録媒体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 13/29 H04L 1/00 B H04L 1/00 27/18 B 27/18 27/00 B (72)発明者 宮内 俊之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山本 耕平 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 横川 峰志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B001 AA10 AB02 AC01 AD06 5J065 AB03 AC02 AD05 AD10 AE06 AF02 AF03 AG06 AH04 AH05 AH07 AH19 AH21 AH22 5K004 AA05 FA06 FD05 FE09 FF02 FH02 5K014 AA01 AA05 BA10 EA01 FA16 HA06

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータに対して縦列連接符号
    化変調を行う符号化装置であって、 入力されたkビットのデータに対して符号化率がk/
    (k+1)の符号化を行う第1の符号化手段と、 上記第1の符号化手段により符号化された(k+1)個
    のビット系列からなるデータを構成する各ビットの順序
    を置換して並べ替える置換手段と、 上記置換手段に縦列に連接し、入力された(k+1)ビ
    ットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第2
    の符号化手段と、 上記第2の符号化手段により符号化された(k+1)ビ
    ットのデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピ
    ングするマッピング手段とを備え、 上記置換手段は、上記第1の符号化手段から供給された
    上記(k+1)個のビット系列からなるデータに対し
    て、全ての重みが上記第2の符号化手段により符号化さ
    れないことがないように、上記各ビットの順序を置換し
    て並べ替え、 上記第2の符号化手段は、上記置換手段から供給された
    (k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリッド距
    離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合計値を
    できるだけ小さくし、 上記マッピング手段は、I/Q平面上での信号点間距離
    が小さい程、上記第2の符号化手段における入力ビット
    のハミング距離を小さいものに対応させて、上記第2の
    符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータを
    マッピングすることを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の符号化手段及び上記第2の符
    号化手段は、それぞれ、入力されたデータに対して畳み
    込み演算を行うことを特徴とする請求項1記載の符号化
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の符号化手段は、上記置換手段
    から供給された(k+1)ビットのデータのうち、少な
    くとも1ビットのデータを畳み込み演算に関与させずに
    そのまま出力することを特徴とする請求項2記載の符号
    化装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の符号化手段は、上記置換手段
    から供給された(k+1)ビットのデータのうち、少な
    くとも1ビットのデータを有限長インパルス応答型の符
    号として用い、上記少なくとも1ビットのデータ以外の
    データを無限長インパルス応答型の符号として再帰的組
    織畳み込み演算に用いることを特徴とする請求項3記載
    の符号化装置。
  5. 【請求項5】 上記置換手段は、上記第1の符号化手段
    から供給された上記(k+1)個のビット系列からなる
    データのそれぞれに対して、上記データのそれぞれを構
    成する各ビットの順序を個別的に置換して並べ替えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  6. 【請求項6】 上記置換手段は、上記第1の符号化手段
    から供給された上記(k+1)個のビット系列からなる
    データのそれぞれに対して、互いに異なる置換位置情報
    に基づいて、上記データのそれぞれを構成する各ビット
    の順序を個別的に置換して並べ替えることを特徴とする
    請求項5記載の符号化装置。
  7. 【請求項7】 上記置換手段は、上記第1の符号化手段
    から供給された上記(k+1)個のビット系列からなる
    データのうち、少なくとも上記第2の符号化手段により
    符号化されないビット系列からなるデータを構成する各
    ビットの順序を並べ替えないことを特徴とする請求項1
    記載の符号化装置。
  8. 【請求項8】 上記置換手段は、上記第1の符号化手段
    から供給された上記(k+1)個のビット系列からなる
    データのうち、少なくとも上記第2の符号化手段により
    符号化されないビット系列からなるデータを構成する各
    ビットの順序と、このデータ以外のデータを構成する各
    ビットの順序とを、互いに異なる置換位置情報に基づい
    て個別的に置換して並べ替えることを特徴とする請求項
    1記載の符号化装置。
  9. 【請求項9】 上記置換手段は、上記第1の符号化手段
    から出力されるデータの個数であるk+1を除数として
    置換前の位置番号を除算して得られる剰余と、k+1を
    除数として置換後の位置番号を除算して得られる剰余と
    が等しくなるように、上記第1の符号化手段から供給さ
    れた上記(k+1)個のビット系列からなるデータを構
    成する各ビットの順序を置換して並べ替えることを特徴
    とする請求項1記載の符号化装置。
  10. 【請求項10】 上記置換手段は、任意のビットに対し
    て置換先のビットを割り当てた際に、過去所定数ビット
    の置換先の位置番号が前後上記所定数以内に存在する場
    合には、上記任意のビットに対して置換先のビットを再
    度割り当てなおすことを特徴とする請求項9記載の符号
    化装置。
  11. 【請求項11】 上記置換手段は、ランダムインターリ
    ーバであることを特徴とする請求項1記載の符号化装
    置。
  12. 【請求項12】 上記マッピング手段は、上記第2の符
    号化手段における入力ビットのハミング距離が1である
    パラレルパスに対応する信号点を最小ユークリッド距離
    の位置に配置することを特徴とする請求項1記載の符号
    化装置。
  13. 【請求項13】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を14とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項12記載の符
    号化装置。
  14. 【請求項14】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を12とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項12記載の符
    号化装置。
  15. 【請求項15】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を10とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項12記載の符
    号化装置。
  16. 【請求項16】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を16とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項12記載の符
    号化装置。
  17. 【請求項17】 上記マッピング手段は、8相位相変調
    方式による変調を行うことを特徴とする請求項1記載の
    符号化装置。
  18. 【請求項18】 入力されたデータに対して縦列連接符
    号化変調を行う符号化方法であって、 入力されたkビットのデータに対して符号化率がk/
    (k+1)の符号化を行う第1の符号化工程と、 上記第1の符号化工程にて符号化された(k+1)個の
    ビット系列からなるデータを構成する各ビットの順序を
    置換して並べ替える置換工程と、 上記置換工程にて並べ替えられて入力された(k+1)
    ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第
    2の符号化工程と、 上記第2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビッ
    トのデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピン
    グするマッピング工程とを備え、 上記置換工程では、上記第1の符号化工程にて符号化さ
    れた上記(k+1)個のビット系列からなるデータに対
    して、全ての重みが上記第2の符号化工程にて符号化さ
    れないことがないように、上記各ビットの順序を置換し
    て並べ替え、 上記第2の符号化工程では、上記置換工程にて並べ替え
    られた(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリ
    ッド距離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合
    計値をできるだけ小さくし、 上記マッピング工程では、I/Q平面上での信号点間距
    離が小さい程、上記第2の符号化工程における入力ビッ
    トのハミング距離を小さいものに対応させて、上記第2
    の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデー
    タをマッピングすることを特徴とする符号化方法。
  19. 【請求項19】 上記第1の符号化工程及び上記第2の
    符号化工程では、それぞれ、入力されたデータに対して
    畳み込み演算を行うことを特徴とする請求項18記載の
    符号化方法。
  20. 【請求項20】 上記第2の符号化工程では、上記置換
    工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータのう
    ち、少なくとも1ビットのデータを畳み込み演算に関与
    させずにそのまま出力することを特徴とする請求項19
    記載の符号化方法。
  21. 【請求項21】 上記第2の符号化工程では、上記置換
    工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデータのう
    ち、少なくとも1ビットのデータを有限長インパルス応
    答型の符号として用い、上記少なくとも1ビットのデー
    タ以外のデータを無限長インパルス応答型の符号として
    再帰的組織畳み込み演算に用いることを特徴とする請求
    項20記載の符号化方法。
  22. 【請求項22】 上記置換工程では、上記第1の符号化
    工程にて符号化された上記(k+1)個のビット系列か
    らなるデータのそれぞれに対して、上記データのそれぞ
    れを構成する各ビットの順序を個別的に置換して並べ替
    えることを特徴とする請求項18記載の符号化方法。
  23. 【請求項23】 上記置換工程では、上記第1の符号化
    工程にて符号化された上記(k+1)個のビット系列か
    らなるデータのそれぞれに対して、互いに異なる置換位
    置情報に基づいて、上記データのそれぞれを構成する各
    ビットの順序を個別的に置換して並べ替えることを特徴
    とする請求項22記載の符号化方法。
  24. 【請求項24】 上記置換工程では、上記第1の符号化
    工程にて符号化された上記(k+1)個のビット系列か
    らなるデータのうち、少なくとも上記第2の符号化工程
    にて符号化されないビット系列からなるデータを構成す
    る各ビットの順序を並べ替えないことを特徴とする請求
    項18記載の符号化方法。
  25. 【請求項25】 上記置換工程では、上記第1の符号化
    工程にて符号化された上記(k+1)個のビット系列か
    らなるデータのうち、少なくとも上記第2の符号化工程
    にて符号化されないビット系列からなるデータを構成す
    る各ビットの順序と、このデータ以外のデータを構成す
    る各ビットの順序とを、互いに異なる置換位置情報に基
    づいて個別的に置換して並べ替えることを特徴とする請
    求項18記載の符号化方法。
  26. 【請求項26】 上記置換工程では、上記第1の符号化
    工程にて符号化されたデータの個数であるk+1を除数
    として置換前の位置番号を除算して得られる剰余と、k
    +1を除数として置換後の位置番号を除算して得られる
    剰余とが等しくなるように、上記第1の符号化工程にて
    符号化された上記(k+1)個のビット系列からなるデ
    ータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替えるこ
    とを特徴とする請求項18記載の符号化方法。
  27. 【請求項27】 上記置換工程では、任意のビットに対
    して置換先のビットを割り当てた際に、過去所定数ビッ
    トの置換先の位置番号が前後上記所定数以内に存在する
    場合には、上記任意のビットに対して置換先のビットを
    再度割り当てなおすことを特徴とする請求項26記載の
    符号化方法。
  28. 【請求項28】 上記置換工程では、ランダムインター
    リーブを行うことを特徴とする請求項18記載の符号化
    方法。
  29. 【請求項29】 上記マッピング工程では、上記第2の
    符号化工程における入力ビットのハミング距離が1であ
    るパラレルパスに対応する信号点を最小ユークリッド距
    離の位置に配置することを特徴とする請求項18記載の
    符号化方法。
  30. 【請求項30】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を14とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項29記載
    の符号化方法。
  31. 【請求項31】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を12とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項29記載
    の符号化方法。
  32. 【請求項32】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を10とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項29記載
    の符号化方法。
  33. 【請求項33】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を16とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項29記載
    の符号化方法。
  34. 【請求項34】 上記マッピング工程では、8相位相変
    調方式による変調を行うことを特徴とする請求項18記
    載の符号化方法。
  35. 【請求項35】 入力されたデータに対して縦列連接符
    号化変調を行うコンピュータ制御可能な符号化プログラ
    ムが記録された記録媒体であって、 上記符号化プログラムは、 入力されたkビットのデータに対して符号化率がk/
    (k+1)の符号化を行う第1の符号化工程と、 上記第1の符号化工程にて符号化された(k+1)個の
    ビット系列からなるデータを構成する各ビットの順序を
    置換して並べ替える置換工程と、 上記置換工程にて並べ替えられて入力された(k+1)
    ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第
    2の符号化工程と、 上記第2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビッ
    トのデータを所定の変調方式の伝送シンボルにマッピン
    グするマッピング工程とを備え、 上記置換工程では、上記第1の符号化工程にて符号化さ
    れた上記(k+1)個のビット系列からなるデータに対
    して、全ての重みが上記第2の符号化工程にて符号化さ
    れないことがないように、上記各ビットの順序を置換し
    て並べ替え、 上記第2の符号化工程では、上記置換工程にて並べ替え
    られた(k+1)ビットのデータに関し、最小ユークリ
    ッド距離になるパス間の入力ビットのハミング距離の合
    計値をできるだけ小さくし、 上記マッピング工程では、I/Q平面上での信号点間距
    離が小さい程、上記第2の符号化工程における入力ビッ
    トのハミング距離を小さいものに対応させて、上記第2
    の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデー
    タをマッピングすることを特徴とする符号化プログラム
    が記録された記録媒体。
  36. 【請求項36】 入力されたkビットのデータに対して
    符号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の符号化
    手段と、上記第1の符号化手段により符号化された(k
    +1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビッ
    トの順序を置換して並べ替える第1の置換手段と、上記
    第1の置換手段に縦列に連接し、入力された(k+1)
    ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第
    2の符号化手段と、上記第2の符号化手段により符号化
    された(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の伝
    送シンボルにマッピングするマッピング手段とを備え、
    上記第1の置換手段は、上記第1の符号化手段から供給
    された上記(k+1)個のビット系列からなるデータに
    対して、全ての重みが上記第2の符号化手段により符号
    化されないことがないように、上記各ビットの順序を置
    換して並べ替え、上記第2の符号化手段は、上記第1の
    置換手段から供給された(k+1)ビットのデータに関
    し、最小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットの
    ハミング距離の合計値をできるだけ小さくし、上記マッ
    ピング手段は、I/Q平面上での信号点間距離が小さい
    程、上記第2の符号化手段における入力ビットのハミン
    グ距離を小さいものに対応させて、上記第2の符号化手
    段から供給された(k+1)ビットのデータをマッピン
    グする符号化機器により縦列連接符号化変調された符号
    の復号を行う復号装置であって、 上記第2の符号化手段に対応して備えられ、入力された
    軟入力である受信語と、入力された軟入力である(k+
    1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報とを用い
    て軟出力復号を行う第1の軟出力復号手段と、 上記第1の軟出力復号手段に縦列に連接し、上記第1の
    置換手段により並べ替えられた(k+1)ビットのデー
    タのビット配列を、上記第1の符号化手段により符号化
    された(k+1)ビットのデータのビット配列に戻すよ
    うに、入力された軟入力の(k+1)ビットのデータを
    並べ替える逆置換手段と、 上記第1の符号化手段に対応して備えられ且つ上記逆置
    換手段に縦列に連接し、上記逆置換手段から出力された
    軟入力である(k+1)ビットの符号ビットに対する事
    前確率情報と、入力された軟入力である(k+1)ビッ
    トの情報ビットに対する事前確率情報とを用いて軟出力
    復号を行う第2の軟出力復号手段と、 上記第1の置換手段と同一の置換位置情報に基づいて、
    上記第2の軟出力復号手段から出力された軟入力の(k
    +1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビッ
    トの順序を置換して並べ替える第2の置換手段とを備
    え、 上記第1の軟出力復号手段は、上記情報ビットに対する
    事前確率情報として、上記第2の置換手段から出力され
    た軟入力のデータを入力することを特徴とする復号装
    置。
  37. 【請求項37】 上記第2の軟出力復号手段により生成
    された軟出力の外部情報を2値化し、硬出力のkビット
    の復号データとして出力する2値化手段を備えることを
    特徴とする請求項36記載の復号装置。
  38. 【請求項38】 上記第1の軟出力復号手段及び上記第
    2の軟出力復号手段は、それぞれ、BCJRアルゴリズ
    ムに基づく最大事後確率復号を行うことを特徴とする請
    求項36記載の復号装置。
  39. 【請求項39】 上記第1の符号化手段及び上記第2の
    符号化手段は、それぞれ、入力されたデータに対して畳
    み込み演算を行うことを特徴とする請求項36記載の復
    号装置。
  40. 【請求項40】 上記第2の符号化手段は、上記第1の
    置換手段から供給された(k+1)ビットのデータのう
    ち、少なくとも1ビットのデータを畳み込み演算に関与
    させずにそのまま出力することを特徴とする請求項39
    記載の復号装置。
  41. 【請求項41】 上記第2の符号化手段は、上記第1の
    置換手段から供給された(k+1)ビットのデータのう
    ち、少なくとも1ビットのデータを有限長インパルス応
    答型の符号として用い、上記少なくとも1ビットのデー
    タ以外のデータを無限長インパルス応答型の符号として
    再帰的組織畳み込み演算に用いることを特徴とする請求
    項40記載の復号装置。
  42. 【請求項42】 上記第1の置換手段は、上記第1の符
    号化手段から供給された上記(k+1)個のビット系列
    からなるデータのそれぞれに対して、上記データのそれ
    ぞれを構成する各ビットの順序を個別的に置換して並べ
    替えることを特徴とする請求項36記載の復号装置。
  43. 【請求項43】 上記第1の置換手段は、上記第1の符
    号化手段から供給された上記(k+1)個のビット系列
    からなるデータのそれぞれに対して、互いに異なる置換
    位置情報に基づいて、上記データのそれぞれを構成する
    各ビットの順序を個別的に置換して並べ替えることを特
    徴とする請求項42記載の復号装置。
  44. 【請求項44】 上記第1の置換手段は、上記第1の符
    号化手段から供給された上記(k+1)個のビット系列
    からなるデータのうち、少なくとも上記第2の符号化手
    段により符号化されないビット系列からなるデータを構
    成する各ビットの順序を並べ替えないことを特徴とする
    請求項36記載の復号装置。
  45. 【請求項45】 上記第1の置換手段は、上記第1の符
    号化手段から供給された上記(k+1)個のビット系列
    からなるデータのうち、少なくとも上記第2の符号化手
    段により符号化されないビット系列からなるデータを構
    成する各ビットの順序と、このデータ以外のデータを構
    成する各ビットの順序とを、互いに異なる置換位置情報
    に基づいて個別的に置換して並べ替えることを特徴とす
    る請求項36記載の復号装置。
  46. 【請求項46】 上記第1の置換手段は、上記第1の符
    号化手段から出力されるデータの個数であるk+1を除
    数として置換前の位置番号を除算して得られる剰余と、
    k+1を除数として置換後の位置番号を除算して得られ
    る剰余とが等しくなるように、上記第1の符号化手段か
    ら供給された上記(k+1)個のビット系列からなるデ
    ータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替えるこ
    とを特徴とする請求項36記載の復号装置。
  47. 【請求項47】 上記第1の置換手段は、任意のビット
    に対して置換先のビットを割り当てた際に、過去所定数
    ビットの置換先の位置番号が前後上記所定数以内に存在
    する場合には、上記任意のビットに対して置換先のビッ
    トを再度割り当てなおすことを特徴とする請求項46記
    載の復号装置。
  48. 【請求項48】 上記第1の置換手段及び上記第2の置
    換手段は、それぞれ、ランダムインターリーバであるこ
    とを特徴とする請求項36記載の復号装置。
  49. 【請求項49】 上記マッピング手段は、上記第2の符
    号化手段における入力ビットのハミング距離が1である
    パラレルパスに対応する信号点を最小ユークリッド距離
    の位置に配置することを特徴とする請求項36記載の復
    号装置。
  50. 【請求項50】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を14とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項49記載の復
    号装置。
  51. 【請求項51】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を12とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項49記載の復
    号装置。
  52. 【請求項52】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を10とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項49記載の復
    号装置。
  53. 【請求項53】 上記マッピング手段は、最小ユークリ
    ッド距離の入力距離総和を16とするように、上記第2
    の符号化手段から供給された(k+1)ビットのデータ
    をマッピングすることを特徴とする請求項49記載の復
    号装置。
  54. 【請求項54】 上記マッピング手段は、8相位相変調
    方式による変調を行うことを特徴とする請求項36記載
    の復号装置。
  55. 【請求項55】 入力されたkビットのデータに対して
    符号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の符号化
    工程と、上記第1の符号化工程にて符号化された(k+
    1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビット
    の順序を置換して並べ替える第1の置換工程と、上記第
    1の置換工程にて並べ替えられて入力された(k+1)
    ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第
    2の符号化工程と、上記第2の符号化工程にて符号化さ
    れた(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送
    シンボルにマッピングするマッピング工程とを備え、上
    記置換工程では、上記第1の符号化工程にて符号化され
    た上記(k+1)個のビット系列からなるデータに対し
    て、全ての重みが上記第2の符号化工程にて符号化され
    ないことがないように、上記各ビットの順序を置換して
    並べ替え、上記第2の符号化工程では、上記置換工程に
    て並べ替えられた(k+1)ビットのデータに関し、最
    小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミン
    グ距離の合計値をできるだけ小さくし、上記マッピング
    工程では、I/Q平面上での信号点間距離が小さい程、
    上記第2の符号化工程における入力ビットのハミング距
    離を小さいものに対応させて、上記第2の符号化工程に
    て符号化された(k+1)ビットのデータをマッピング
    する符号化方法により縦列連接符号化変調された符号の
    復号を行う復号方法であって、 上記第2の符号化工程に対応して備えられ、入力された
    軟入力である受信語と、入力された軟入力である(k+
    1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報とを用い
    て軟出力復号を行う第1の軟出力復号工程と、 上記第1の置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビッ
    トのデータのビット配列を、上記第1の符号化工程にて
    符号化された(k+1)ビットのデータのビット配列に
    戻すように、入力された軟入力の(k+1)ビットのデ
    ータを並べ替える逆置換工程と、 上記第1の符号化工程に対応して備えられ、上記逆置換
    工程にて並べ替えられた軟入力である(k+1)ビット
    の符号ビットに対する事前確率情報と、入力された軟入
    力である(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確
    率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号工
    程と、 上記第1の置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、
    上記第2の軟出力復号工程にて生成された軟入力の(k
    +1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビッ
    トの順序を置換して並べ替える第2の置換工程とを備
    え、 上記第1の軟出力復号工程では、上記情報ビットに対す
    る事前確率情報として、上記第2の置換工程にて並べ替
    えられた軟入力のデータを入力することを特徴とする復
    号方法。
  56. 【請求項56】 上記第2の軟出力復号工程にて生成さ
    れた軟出力の外部情報を2値化し、硬出力のkビットの
    復号データとして出力する2値化工程を備えることを特
    徴とする請求項55記載の復号方法。
  57. 【請求項57】 上記第1の軟出力復号工程及び上記第
    2の軟出力復号工程では、それぞれ、BCJRアルゴリ
    ズムに基づく最大事後確率復号を行うことを特徴とする
    請求項55記載の復号方法。
  58. 【請求項58】 上記第1の符号化工程及び上記第2の
    符号化工程では、それぞれ、入力されたデータに対して
    畳み込み演算を行うことを特徴とする請求項55記載の
    復号方法。
  59. 【請求項59】 上記第2の符号化工程では、上記第1
    の置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデー
    タのうち、少なくとも1ビットのデータを畳み込み演算
    に関与させずにそのまま出力することを特徴とする請求
    項58記載の復号方法。
  60. 【請求項60】 上記第2の符号化工程では、上記第1
    の置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビットのデー
    タのうち、少なくとも1ビットのデータを有限長インパ
    ルス応答型の符号として用い、上記少なくとも1ビット
    のデータ以外のデータを無限長インパルス応答型の符号
    として再帰的組織畳み込み演算に用いることを特徴とす
    る請求項59記載の復号方法。
  61. 【請求項61】 上記第1の置換工程では、上記第1の
    符号化工程にて符号化された上記(k+1)個のビット
    系列からなるデータのそれぞれに対して、上記データの
    それぞれを構成する各ビットの順序を個別的に置換して
    並べ替えることを特徴とする請求項55記載の復号方
    法。
  62. 【請求項62】 上記第1の置換工程では、上記第1の
    符号化工程にて符号化された上記(k+1)個のビット
    系列からなるデータのそれぞれに対して、互いに異なる
    置換位置情報に基づいて、上記データのそれぞれを構成
    する各ビットの順序を個別的に置換して並べ替えること
    を特徴とする請求項61記載の復号方法。
  63. 【請求項63】 上記第1の置換工程では、上記第1の
    符号化工程にて符号化された上記(k+1)個のビット
    系列からなるデータのうち、少なくとも上記第2の符号
    化手段により符号化されないビット系列からなるデータ
    を構成する各ビットの順序を並べ替えないことを特徴と
    する請求項55記載の復号方法。
  64. 【請求項64】 上記第1の置換工程では、上記第1の
    符号化工程にて符号化された上記(k+1)個のビット
    系列からなるデータのうち、少なくとも上記第2の符号
    化工程にて符号化されないビット系列からなるデータを
    構成する各ビットの順序と、このデータ以外のデータを
    構成する各ビットの順序とを、互いに異なる置換位置情
    報に基づいて個別的に置換して並べ替えることを特徴と
    する請求項55記載の復号方法。
  65. 【請求項65】 上記第1の置換工程では、上記第1の
    符号化工程にて符号化されたデータの個数であるk+1
    を除数として置換前の位置番号を除算して得られる剰余
    と、k+1を除数として置換後の位置番号を除算して得
    られる剰余とが等しくなるように、上記第1の符号化工
    程にて符号化された上記(k+1)個のビット系列から
    なるデータを構成する各ビットの順序を置換して並べ替
    えることを特徴とする請求項55記載の復号方法。
  66. 【請求項66】 上記第1の置換工程では、任意のビッ
    トに対して置換先のビットを割り当てた際に、過去所定
    数ビットの置換先の位置番号が前後上記所定数以内に存
    在する場合には、上記任意のビットに対して置換先のビ
    ットを再度割り当てなおすことを特徴とする請求項65
    記載の復号方法。
  67. 【請求項67】 上記第1の置換工程及び上記第2の置
    換工程では、それぞれ、ランダムインターリーブを行う
    ことを特徴とする請求項55記載の復号方法。
  68. 【請求項68】 上記マッピング工程では、上記第2の
    符号化工程における入力ビットのハミング距離が1であ
    るパラレルパスに対応する信号点を最小ユークリッド距
    離の位置に配置することを特徴とする請求項55記載の
    復号方法。
  69. 【請求項69】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を14とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項68記載
    の復号方法。
  70. 【請求項70】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を12とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項68記載
    の復号方法。
  71. 【請求項71】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を10とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項68記載
    の復号方法。
  72. 【請求項72】 上記マッピング工程では、最小ユーク
    リッド距離の入力距離総和を16とするように、上記第
    2の符号化工程にて符号化された(k+1)ビットのデ
    ータをマッピングすることを特徴とする請求項68記載
    の復号方法。
  73. 【請求項73】 上記マッピング工程では、8相位相変
    調方式による変調を行うことを特徴とする請求項55記
    載の復号方法。
  74. 【請求項74】 入力されたkビットのデータに対して
    符号化率がk/(k+1)の符号化を行う第1の符号化
    工程と、上記第1の符号化工程にて符号化された(k+
    1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビット
    の順序を置換して並べ替える第1の置換工程と、上記第
    1の置換工程にて並べ替えられて入力された(k+1)
    ビットのデータに対して符号化率が1の符号化を行う第
    2の符号化工程と、上記第2の符号化工程にて符号化さ
    れた(k+1)ビットのデータを所定の変調方式の伝送
    シンボルにマッピングするマッピング工程とを備え、上
    記置換工程では、上記第1の符号化工程にて符号化され
    た上記(k+1)個のビット系列からなるデータに対し
    て、全ての重みが上記第2の符号化工程にて符号化され
    ないことがないように、上記各ビットの順序を置換して
    並べ替え、上記第2の符号化工程では、上記置換工程に
    て並べ替えられた(k+1)ビットのデータに関し、最
    小ユークリッド距離になるパス間の入力ビットのハミン
    グ距離の合計値をできるだけ小さくし、上記マッピング
    工程では、I/Q平面上での信号点間距離が小さい程、
    上記第2の符号化工程における入力ビットのハミング距
    離を小さいものに対応させて、上記第2の符号化工程に
    て符号化された(k+1)ビットのデータをマッピング
    する符号化方法により縦列連接符号化変調された符号の
    復号を行うコンピュータ制御可能な復号プログラムが記
    録された記録媒体であって、 上記復号プログラムは、 上記第2の符号化工程に対応して備えられ、入力された
    軟入力である受信語と、入力された軟入力である(k+
    1)ビットの情報ビットに対する事前確率情報とを用い
    て軟出力復号を行う第1の軟出力復号工程と、 上記第1の置換工程にて並べ替えられた(k+1)ビッ
    トのデータのビット配列を、上記第1の符号化工程にて
    符号化された(k+1)ビットのデータのビット配列に
    戻すように、入力された軟入力の(k+1)ビットのデ
    ータを並べ替える逆置換工程と、 上記第1の符号化工程に対応して備えられ、上記逆置換
    工程にて並べ替えられた軟入力である(k+1)ビット
    の符号ビットに対する事前確率情報と、入力された軟入
    力である(k+1)ビットの情報ビットに対する事前確
    率情報とを用いて軟出力復号を行う第2の軟出力復号工
    程と、 上記第1の置換工程と同一の置換位置情報に基づいて、
    上記第2の軟出力復号工程にて生成された軟入力の(k
    +1)個のビット系列からなるデータを構成する各ビッ
    トの順序を置換して並べ替える第2の置換工程とを備
    え、 上記第1の軟出力復号工程では、上記情報ビットに対す
    る事前確率情報として、上記第2の置換工程にて並べ替
    えられた軟入力のデータを入力することを特徴とする復
    号プログラムが記録された記録媒体。
  75. 【請求項75】 上記復号プログラムは、上記第2の軟
    出力復号工程にて生成された軟出力の外部情報を2値化
    し、硬出力のkビットの復号データとして出力する2値
    化工程を備えることを特徴とする請求項74記載の復号
    プログラムが記録された記録媒体。
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