JP2001285157A - 復調器 - Google Patents

復調器

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JP2001285157A
JP2001285157A JP2000091908A JP2000091908A JP2001285157A JP 2001285157 A JP2001285157 A JP 2001285157A JP 2000091908 A JP2000091908 A JP 2000091908A JP 2000091908 A JP2000091908 A JP 2000091908A JP 2001285157 A JP2001285157 A JP 2001285157A
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tap coefficient
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JP2000091908A
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Hideki Igarashi
秀樹 五十嵐
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉波の存在する周波数選択性フェージング
伝送路においても、十分なパスダイバーシチ効果を得る
ことが可能な復調器を得ること。 【解決手段】 複数のアンテナの受信信号にタップ係数
を乗算し、それらを加算してアレイ出力を生成するアダ
プティブアレイ部11と、トレーニング系列または送信
系列の候補を選択するスイッチ部16と、トレーニング
系列または送信系列の候補にタップ係数を乗算し、それ
らを加算してアレイ出力のレプリカを生成するレプリカ
生成手段12aと、前記アレイ出力と前記アレイ出力の
レプリカとの差を誤差信号として出力する減算器13
と、誤差信号に基づいてタップ係数を更新するタップ係
数更新部14と、誤差信号の2乗を2乗誤差として出力
する2乗回路15と、2乗誤差に基づいて最尤系列推定
を行う系列推定部71と、を備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、ディジ
タル移動体通信,ディジタル衛星通信,ディジタル移動
体衛星通信等のディジタル無線通信機器に使用される復
調器に関するものであり、特に、フェージングの影響お
よび同一周波数による電波干渉の影響を抑圧することが
可能な復調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の復調器について説明する。
たとえば、ディジタル移動体通信においては、受信信号
の振幅や位相が激しく変動する「フェージング」の影響
を受ける場合がある。これは、伝送路上の電波が、移動
局周辺の地形や地物から、反射,回折,散乱等の影響を
受けることにより発生する。また、ディジタル移動体通
信において、遅延波の遅延時間がシンボル長に比べて無
視できないような場合には、信号のスペクトルが歪んで
大幅な特性劣化が起こる。このようなフェージングは、
スペクトル歪みに周波数依存性があることから「周波数
選択性フェージング」と呼ばれる。
【0003】この周波数選択性フェージングの影響を克
服するための技術として、たとえば、「適応等化器」が
知られている。適応等化器としては、たとえば、判定値
を帰還して遅延波の影響を取り除く判定帰還形適応等化
器(DFE)や、送信された可能性のあるすべての系列
の中から最も送信された可能性の高い系列を選ぶ最尤系
列推定(以降、MLSEと呼ぶ)、等がある。
【0004】また、上記ディジタル移動体通信において
は、セルのゾーン半径を小さくし、かつ同一周波数を繰
り返し使用することで、「周波数の有効利用を図る」、
という試みがなされている。しかしながら、このような
通信環境においては、同一周波数を使用する隣接セルか
ら漏れてくる電波により同一チャネル干渉が生じ、特性
が劣化してしまう、という問題があった。そこで、従来
においては、このような同一チャネル干渉波を抑圧する
ための技術として、たとえば、アダプティブアレイがよ
く知られている。
【0005】さらに、干渉波の存在する周波数選択性フ
ェージング伝送路において、遅延波も希望波の電力とし
て利用しつつ、同一チャネル干渉波を抑圧可能な、たと
えば、「アダプティブアレイと適応等化器との縦続構
成」を用いた通信方式が検討されている。
【0006】以下、従来の復調器の一例として、「アダ
プティブアレイとMLSEとの縦続構成」を用いた通信
方式について説明する。たとえば、「アダプティブアレ
イとMLSEとの縦続構成」を用いた従来の復調器とし
ては、信学技報(電子情報通信学会:A・P97−14
6(1997)の第85〜92頁)に掲載された、研究
報告「“アダプティブアレイとMLSE検波器との縦続
構成法とその特性”:府川和彦」、がある。図16は、
上記信学技報に掲載された従来の復調器の構成を示す図
である。
【0007】なお、上記の文献では、「アダプティブア
レイと、マルチユーザー検出可能なMLSE検波器と、
の縦続構成」について検討しているが、ここでは、簡単
のため、「アダプティブアレイと、シングルユーザーを
検出するMLSEと、の縦続構成」について説明する。
【0008】図16において、11はアダプティブアレ
イ部であり、12はレプリカ生成部であり、13は減算
器であり、14はタップ係数更新部であり、15は2乗
回路であり、16はスイッチ部であり、17は系列推定
部である。また、この従来の復調器において、101は
受信ベースバンド信号であり、102はアレイ出力であ
り、103はアレイ出力のレプリカであり、104は誤
差信号であり、105はタップ係数であり、106はト
レーニング系列であり、107は2乗誤差であり、10
8は送信系列の候補であり、109は硬判定データであ
る。
【0009】つぎに、上記のように構成される従来の復
調器の動作を簡単に説明する。まず、受信ベースバンド
信号101とタップ係数105が入力されると、アダプ
ティブアレイ部11では、各アンテナの受信ベースバン
ド信号101に対してフィルタリング処理を行い、さら
にそれらの処理結果を加算し、その加算結果をアレイ出
力102として出力する。そして、アレイ出力102
は、減算器13へ送られる。
【0010】また、スイッチ16では、この復調器がト
レーニング系列106に相当する部分の受信信号を処理
している期間についてはトレーニング系列106を、一
方、この復調器がランダムデータに相当する部分の受信
信号を処理している期間については送信系列の候補10
8を、それぞれレプリカ生成部12に対して出力する。
【0011】レプリカ生成部12では、トレーニング系
列106およびタップ係数105が入力されると、トレ
ーニング系列106とタップ係数105との乗算結果を
加算し、その加算結果をアレイ出力のレプリカ103と
して出力する。一方、送信系列の候補108およびタッ
プ係数105が入力されると、送信系列の候補108と
タップ係数105との乗算結果を加算し、その加算結果
をアレイ出力のレプリカ103として出力する。
【0012】図17は、レプリカ生成部12の内部構成
を示す図である。図17において、41はシフトレジス
タであり、42は乗算器であり、43は加算器であり、
さらに401はシフトレジスタ出力である。
【0013】このように構成されたレプリカ生成部12
において、シフトレジスタ41では、トレーニング系列
106もしくは送信系列の候補108が入力されると、
受信信号のシンボル周期T毎に、トレーニング系列10
6もしくは送信系列の候補108をシンボル周期Tだけ
遅延させ、その結果をシフトレジスタ出力401として
出力する。たとえば、シフトレジスタ41の段数(以
降、伝送路メモリ長と呼ぶ)がD0であるものとし、時
刻iTにおけるトレーニング系列106もしくは送信系
列の候補108をbe(i)とし、さらに時刻iTにお
けるシフトレジスタ出力401をB(i)とすると、シ
フトレジスタ出力B(i)は、式(1)のように表すこ
とができる。 BH(i)=[be *(i),be *(i−1),…,be *(i−D0)] …(1) ただし、BHは複素共役転置を、b*は複素共役を、それ
ぞれ表す。
【0014】乗算器42では、シフトレジスタ出力40
1とタップ係数105とをそれぞれ乗算し、その乗算結
果を加算器43に対して出力する。加算器43では、受
け取った乗算結果およびシフトレジスタ出力401の第
1要素を加算し、その加算結果をアレイ出力のレプリカ
103として出力する。たとえば、時刻iTにおけるア
レイ出力のレプリカ103をye(i)とすると、アレ
イ出力のレプリカye(i)は、式(2)のように表す
ことができる。 ye(i)=be(i)+We H1´(i) …(2)
【0015】ただし、Weはレプリカ生成部12のD0
元タップ係数ベクトルであり、B1´(i)はシフトレ
ジスタ出力B(i)の第1要素を除いたD0次元ベクト
ルであり、それぞれ式(3)および式(4)で定義され
る。 We H=[W* (2M+1)L+1,W* (2M+1)L+2,…,W* (2M+1)L+D0] …(3) B1´H(i) =[be *(i−1),be *(i−2),…,be *(i−D0)] …(4)
【0016】なお、W(2M+1)L+dはレプリカ生成部12
の第d(1≦d≦D0)タップのタップ係数105であ
る。また、B(i)の第1要素にタップ係数を乗算せず
にそのまま加算しているのは、すべてのシフトレジスタ
出力401にタップ係数を乗算してタップ係数の更新を
行うと、タップ係数がすべてゼロに収束してしまい、タ
ップ係数の推定が行えなくなるためである。そして、ア
レイ出力のレプリカ103は、減算器13へ送られる。
【0017】その後、減算器13では、アレイ出力のレ
プリカ103からアレイ出力102を減算し、その減算
結果を誤差信号104としてタップ係数更新部14と2
乗回路15に対して出力する。
【0018】タップ係数更新部14では、受け取った誤
差信号104の2乗平均値ができるだけ小さくなるよう
にタップ係数105を更新する。このタップ係数を更新
するための適応アルゴリズムとしては、たとえば、最小
2乗平均(以降、LMSと呼ぶ)アルゴリズムや逐次最
小2乗(以降、RLSと呼ぶ)アルゴリズムなどの最小
2乗法のアルゴリズムが用いられる。
【0019】そして、更新されたタップ係数105は、
アダプティブアレイ部11とレプリカ生成部12に対し
て出力される。その後、つぎの時刻においてアダプティ
ブアレイ部11,レプリカ生成部12,および減算器1
3で再び誤差信号104が求められ、タップ係数更新部
14では、その誤差信号104を用いて随時タップ係数
105を更新する、という処理を繰り返す。この復調器
においては、トレーニング系列106に相当する部分の
受信信号を処理している期間に、上記の処理を繰り返す
ことで、タップ係数105を推定することが可能とな
る。一方、ランダムデータに相当する部分の受信信号を
処理している期間には、前記推定したタップ係数105
が固定される。
【0020】また、2乗回路15では、受け取った誤差
信号104を2乗し、その計算結果を2乗誤差107と
して系列推定部17へ出力する。
【0021】系列推定部17では、受け取った2乗誤差
107をブランチメトリックとして用い、ランダムデー
タに相当する部分の受信信号を処理している期間に、既
知の最尤系列推定処理により送信系列を推定し、その推
定結果を硬判定データ109として出力する。
【0022】このように、従来の復調器は、同一チャネ
ル干渉波の存在する周波数選択性フェージング伝送路に
おいても、アダプティブアレイとMLSEとが縦続に接
続された構成をとり、さらにこの構成によってアダプテ
ィブアレイのタップ係数とMLSE(レプリカ生成部1
2)のタップ係数とを同時に推定することで、良好な特
性を得ることが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来の復調器の構成においては、希望波の遅延波に対し
て、アダプティブアレイのビームを向けることができな
いため、たとえば、遅延波の到来方向によっては、遅延
波の電力を効率良く取り込むことができず、十分なパス
ダイバーシチ効果を得ることができない、という問題が
あった。
【0024】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、干渉波の存在する周波数選択性フェージング伝送
路においても、遅延波の電力を効率よく取り込むこと
で、十分なパスダイバーシチ効果を得ることが可能な復
調器を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる復調器にあって
は、複数のアンテナの受信信号にタップ係数を乗算し、
それらの乗算結果を加算してアレイ出力を生成するアレ
イ出力生成手段(後述する実施の形態のアダプティブア
レイ部11に相当)と、トレーニング系列または送信系
列の候補のいずれか一方を選択する選択手段(スイッチ
部16に相当)と、前記トレーニング系列または前記送
信系列の候補にタップ係数を乗算し、それらの乗算結果
を加算してアレイ出力のレプリカを生成し、さらに目標
信号として用いるタップのタイミングを過去にずらすレ
プリカ生成手段(レプリカ生成手段12aに相当)と、
前記アレイ出力と前記アレイ出力のレプリカとの差を求
め、その演算結果を誤差信号として出力する誤差信号出
力手段(減算器13に相当)と、前記誤差信号に基づい
て前記タップ係数を更新するタップ係数更新手段(タッ
プ係数更新部14に相当)と、前記誤差信号を2乗し、
その演算結果を2乗誤差として出力する2乗誤差出力手
段(2乗回路15に相当)と、前記2乗誤差をブランチ
メトリックとして用いることにより最尤系列推定を行
い、その推定結果を硬判定データとして出力する系列推
定手段(系列推定部17に相当)と、を備えることを特
徴とする。
【0026】つぎの発明にかかる復調器にあっては、ト
レーニング系列または送信系列の候補のいずれか一方を
選択する選択手段(スイッチ部16に相当)と、複数の
アンテナの受信信号と、前記トレーニング系列または前
記送信系列の候補と、に基づいて、タップ係数の推定処
理および2乗誤差の算出処理を行い、さらに目標信号と
して用いるタップのタイミングが異なる複数のタップ係
数推定/2乗誤差算出手段(各メトリック生成部に相
当)と、前記複数の2乗誤差に対してスイッチング制御
を行い、その制御で選択された2乗誤差を出力する2乗
誤差制御手段(スイッチ制御回路62、スイッチ群63
に相当)と、前記選択された2乗誤差を加算し、その加
算結果をブランチメトリックとして出力するブランチメ
トリック出力手段(加算器64に相当)と、前記ブラン
チメトリックを用いることにより最尤系列推定を行い、
その推定結果を硬判定データとして出力する系列推定手
段(系列推定部17に相当)と、を備えることを特徴と
する。
【0027】つぎの発明にかかる復調器において、前記
2乗誤差制御手段は、トレーニング系列に相当する部分
の受信信号の処理期間における、2乗誤差の累積値に基
づいて、前記スイッチング制御を行うことを特徴とす
る。
【0028】つぎの発明にかかる復調器にあっては、ト
レーニング系列または送信系列の候補のいずれか一方を
選択する選択手段(スイッチ16に相当)と、複数のア
ンテナの受信信号と、前記トレーニング系列または前記
送信系列の候補と、に基づいて、タップ係数の推定処理
および2乗誤差の算出処理を行い、さらに目標信号とし
て用いるタップのタイミングが異なる複数のタップ係数
推定/2乗誤差算出手段(各メトリック生成部に相当)
と、前記複数の2乗誤差に対して重み付け係数を乗算
し、その乗算により重み付けられた2乗誤差を出力する
重み付け手段(重み付け制御回路71、乗算器72に相
当)と、前記重み付けられた2乗誤差を加算し、その加
算結果をブランチメトリックとして出力するブランチメ
トリック出力手段(加算器64に相当)と、前記ブラン
チメトリックを用いることにより最尤系列推定を行い、
その推定結果を硬判定データとして出力する系列推定手
段(系列推定部17に相当)と、を備えることを特徴と
する。
【0029】つぎの発明にかかる復調器において、前記
重み付け手段は、トレーニング系列に相当する部分の受
信信号の処理期間における、2乗誤差の累積値に基づい
て、重み付け係数を求めることを特徴とする。
【0030】つぎの発明にかかる復調器において、前記
系列推定手段(系列推定部17aに相当)は、所定のリ
スト出力ビタビアルゴリズムを用いて系列推定を行うこ
とを特徴とする。
【0031】つぎの発明にかかる復調器において、前記
系列推定手段(系列推定部17bに相当)は、誤り訂正
のための軟判定データを出力することを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる復調器の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、こ
の実施の形態によりこの発明が限定されるものではな
い。
【0033】実施の形態1.図1は、本発明にかかる復
調器の実施の形態1の構成を示す図である。本実施の形
態では、干渉波の存在する周波数選択性フェージング伝
送路においても、十分なパスダイバーシチ効果を得るこ
とが可能な構成として、たとえば、「アダプティブアレ
イとビタビ等化器との縦続接続」を採用する。図1にお
いて、11はアダプティブアレイ部であり、12aは目
標信号として用いるタップのタイミングを過去にずらし
たレプリカ生成部であり、13は減算器であり、14は
タップ係数更新部であり、15は2乗回路であり、16
はスイッチ部であり、17は系列推定部である。また、
この復調器において、101は受信ベースバンド信号で
あり、102はアレイ出力であり、103はアレイ出力
のレプリカであり、104は誤差信号であり、105は
タップ係数であり、106はトレーニング系列であり、
107は2乗誤差であり、108は送信系列の候補であ
り、109は硬判定データである。
【0034】つぎに、本実施の形態における復調器の動
作を詳細に説明する。まず、アダプティブアレイ部11
では、受信ベースバンド信号101およびタップ係数1
05の入力に伴って、各アンテナの受信ベースバンド信
号101に対してフィードフォワードフィルタ(以降、
FFフィルタと呼ぶ)21a〜21lを用いてフィルタ
リング処理を行い、さらにそれらの処理結果を加算し、
その加算結果をアレイ出力102として出力する。
【0035】なお、図2は、上記アダプティブアレイ部
11の内部構成を示す図であり、図2において、21
a,21b,…,21lはFFフィルタであり、22は
加算器であり、さらに、201はFFフィルタ出力を示
す。また、図3は、FFフィルタ21a〜21lの内部
構成を示す図であり、各FFフィルタにおいて、31は
シフトレジスタであり、32は乗算器であり、33は加
算器であり、さらに、301はシフトレジスタ出力を示
す。
【0036】このように構成されたFFフィルタ21a
〜21lでは、まず、受信ベースバンド信号101を受
け取ったシフトレジスタ31が、受信信号のサンプリン
グ周期TS毎に、その受信ベースバンド信号101をサ
ンプリング周期TSだけ遅延させ、そして、その処理結
果をシフトレジスタ出力301として出力する。たとえ
ば、アレイアンテナの素子数がLであり、FFフィルタ
21a〜21lのタップ数が(2M+1)であるものと
し、また、時刻tにおける第l(1≦l≦L)素子の受
信ベースバンド信号101をrl(t)とし、時刻iT
における第第l(1≦l≦L)素子のシフトレジスタ出
力301をrl(i)とすると、シフトレジスタ出力rl
(i)は、式(5)のように表すことができる。 rl H(i)=[rl *(iT−MTS+η),rl *{iT−(M−1)TS+η} ,…,rl *(iT+MTS+η)] …(5) ただし、rl Hは複素共役転置を表し、rl *は複素共役を
表し、ηはタイミングオフセットを表す。
【0037】乗算器32では、シフトレジスタ出力30
1とタップ係数105とを乗算し、その乗算結果を加算
器33に対して出力する。加算器33では、受け取った
乗算結果を加算し、その加算結果をFFフィルタ出力2
01として出力する(図2および図3参照)。たとえ
ば、時刻iTにおける第l(1≦l≦L)素子のFFフ
ィルタ出力201をyl(i)とすると、FFフィルタ
出力yl(i)は、式(6)のように表すことができ
る。 yl(i)=Wl Hl(i) …(6)
【0038】ただし、Wlは第l(1≦l≦L)素子の
(2M+1)次元タップ係数ベクトルであり、式(7)
のように定義される。 Wl H=[W1l *,W2l *,…,W(2M+1)l *] …(7) なお、Wmlは第l(1≦l≦L)素子の第m(1≦m≦
2M+1)タップのタップ係数105を表す。そして、
FFフィルタ出力201は、図2の加算器22へ送られ
る。
【0039】加算器22では、FFフィルタ21a〜2
1lから出力されるFFフィルタ出力201を加算し、
その加算結果をアレイ出力102として出力する。たと
えば、時刻iTにおけるアレイ出力102をy(i)と
すると、アレイ出力y(i)は、式(8)のように表す
ことができる。
【0040】
【数1】
【0041】また、式(8)をベクトル表現するため
に、時刻iTにおける(2M+1)L次元受信信号ベク
トルXH(i)および(2M+1)L次元タップ係数ベ
クトルWHを、式(9)および式(10)で定義する
と、アレイ出力y(i)は、式(11)のように表すこ
とができる。 XH(i)=[r1 H(i),r2 H(i),…,rL H(i)] …(9) WH(i)=[W1 H,W2 H,…,WL H] …(10) y(i)=WHX(i) …(11)
【0042】そして、上記のように求められたアレイ出
力102は、図1の減算器13へ送られる。
【0043】一方、スイッチ部16では、トレーニング
系列106および系列推定部17から出力される送信系
列の候補108の入力に伴って、たとえば、この復調器
がトレーニング系列106に相当する部分の受信信号を
処理している期間についてはトレーニング系列106
を、一方、この復調器がランダムデータに相当する部分
の受信信号を処理している期間については送信系列の候
補108を、それぞれレプリカ生成部12aへ出力す
る。
【0044】図4は、レプリカ生成部12aの内部構成
を示す図である。図4において、41はシフトレジスタ
であり、42aは乗算器であり、43は加算器であり、
さらに401はシフトレジスタ出力である。
【0045】このように構成されたレプリカ生成部12
aにおいて、シフトレジスタ41では、たとえば、トレ
ーニング系列106とタップ係数105が入力される
と、受け取ったトレーニング系列106とタップ係数1
05との乗算結果を加算し、その加算結果をアレイ出力
のレプリカ103として出力する。一方、送信系列の候
補108とタップ係数105が入力されると、受け取っ
た送信系列の候補108とタップ係数105との乗算結
果を加算し、その加算結果をアレイ出力のレプリカ10
3として出力する。
【0046】また、図4に示すレプリカ生成部12aで
は、目標信号として用いるタップのタイミングを過去に
ずらした状態を表しており、詳細には、目標信号として
用いるタップのタイミングを1シンボルだけ過去にずら
した例を示している。図17に示す従来技術との差異
は、目標信号として用いるタップのタイミングを、すな
わち、タップ係数を乗算せずに加算するシフトレジスタ
出力401のタイミングを、1シンボルだけ過去にずら
した点である。
【0047】このように構成されたレプリカ生成部12
aでは、トレーニング系列106もしくは送信系列の候
補108と、タップ係数105と、が入力されると、加
算器43が、それらの乗算結果と、シフトレジスタ出力
401の第n要素と、を加算し、その加算結果をアレイ
出力のレプリカ103として出力する(図1および図4
参照)。たとえば、時刻iTにおけるアレイ出力のレプ
リカ103をye(i)とすると、アレイ出力のレプリ
カye(i)は、式(12)のように表すことができ
る。 ye(i)=be(i−n+1)+We Hn´(i) …(12)
【0048】ただし、図4においては、n=2の場合、
すなわち、前記タイミングをシフトレジスタ出力401
の第2要素の位置とした場合、を一例として表してい
る。また、Weは式(3)で定義されるレプリカ生成部
12aのD0次元タップ係数ベクトルであり、Bn´
(i)はシフトレジスタ出力401の第n要素を除いた
0次元ベクトルであり、D0次元ベクトルBn´(i)
は、式(13)で定義される。 Bn´H(i) =[be *(i),…,be *(i−n+2),be *(i−n), …,be *(i−D0)] …(13)
【0049】そして、アレイ出力のレプリカ103は、
図1の減算器13へ送られ、その後、この復調器では、
シフトレジスタ出力401の第n要素be(i−n+
1)を目標信号として、タップ係数の更新処理および送
信系列の推定処理が行われる。
【0050】具体的にいうと、減算器13では、アレイ
出力のレプリカ103からアレイ出力102を減算し、
その減算結果を誤差信号104としてタップ係数更新部
14と2乗回路15に対して出力する。たとえば、時刻
iTにおける誤差信号104をe(i)とすると、誤差
信号e(i)は、式(14)のように表すことができ
る。 e(i)=ye(i)−y(i) =be(i−n+1)+We HB´(i)−WHX(i) …(14)
【0051】タップ係数更新部14では、受け取った誤
差信号104の2乗平均値ができるだけ小さくなるよう
に、タップ係数105を更新する。タップ係数を更新す
るための適応アルゴリズムとしては、従来同様、LMS
アルゴリズム(最小2乗平均)やRLSアルゴリズム
(逐次最小2乗)などの、最小2乗法のアルゴリズムが
用いられる。ここでは、これらのアルゴリズムを用いる
ために、式(14)を式(15)のように変形する。 e(i)=be(i−n+1)−Wext Hext(i) …(15)
【0052】ただし、WextおよびXext(i)は、以下
の式(16)および式(17)で定義される{(2M+
1)L+D0}次元拡張ベクトルである。 Wext H=[We H,WH] …(16) Xest H(i)=[−B1´H(i),XH(i)] …(17)
【0053】以上のような式の変形処理を行い、さらに
式(15)におけるシフトレジスタ出力401の要素b
e(i−n+1)を目標信号とみなせば、式(15)
は、最小2乗法の標準的な誤差信号の形式となるので、
通常の最小2乗法のアルゴリズムを適用することができ
る。
【0054】たとえば、RLSアルゴリズムを用いた場
合、タップ係数105は、式(18)〜(21)により
更新される。
【数2】
【0055】 α(i)=be(i−n+1)−Wext H(i−1)Xext(i) …(19) Wext(i)=Wext(i−1)+K(i)α*(i) …(20) P(i) =λRLS -1P(i−1)−λRLS -1K(i)Xext H(i)P(i−1) …(21)
【0056】ただし、Wext(i)は時刻iTにおける
拡張ベクトルWextの推定値であり、K(i)はカルマ
ンゲインであり、P(i)は拡張ベクトルXext(i)
の自己相関行列の逆行列であり、α(i)は事前推定誤
差であり、λRLSは忘却係数(1以下の正数)である。
また、初期条件は、以下の式(22)および式(23)
で与えられる。 P(0)=δRLS -1I …(22) Wext(0)=0 …(23) δRLSは微小の正数であり、Iは単位行列であり、0は
零ベクトルである。
【0057】以上のようにして更新されたタップ係数1
05は、図1のアダプティブアレイ部11とレプリカ生
成部12aに送られる。その後、つぎの時刻においてア
ダプティブアレイ部11,レプリカ生成部12a,およ
び減算器13で再び誤差信号104が求められ、タップ
係数更新部14では、その誤差信号104を用いて随時
タップ係数105を更新する、という処理を繰り返す。
この復調器においては、トレーニング系列106に相当
する部分の受信信号を処理している期間に、上記の処理
を繰り返すことで、タップ係数105を推定することが
可能となる。一方、ランダムデータに相当する部分の受
信信号を処理している期間には、前記推定したタップ係
数105が固定される。
【0058】また、誤差信号104を受け取ったもう一
方の2乗回路15においては、その誤差信号104を2
乗し、その処理結果を2乗誤差107として系列推定部
17に対して出力する。たとえば、時刻iTにおける2
乗誤差107をΓiとすると、2乗誤差Γiは、式(2
4)のように表すことができる。 Γi={e(i)}2 …(24)
【0059】系列推定部17では、出力した送信系列の
候補108に対応した2乗誤差107が入力されると、
その2乗誤差107をブランチメトリックとして用い、
最尤系列推定により送信系列を推定し、その推定結果を
硬判定データ109として出力する。
【0060】図5は、系列推定部17の内部構成を示す
図である。図5において、51はACS演算回路であ
り、52はパスメトリックメモリであり、53はパスメ
モリであり、さらに501はパスメトリックを示し、5
02は一時刻前のパスメトリックを示し、503は生き
残りパスを示す。
【0061】このように構成される系列推定部17で
は、時刻iTにおけるビタビアルゴリズムのステートs
iおよびブランチsi/si-1につながるパスを、それぞ
れ、式(25)および式(26)で定義する。 si=[Ii´,Ii-1´,…,Ii-V+1´] …(25) si/si-1=[Ii´,Ii-1´,…,Ii-V´] …(26) ただし、Ii´はステートsiまたはブランチsi/si-1
により決定される送信系列の候補であり、Vはビタビア
ルゴリズムのメモリ長である。また、本実施の形態で
は、ビタビアルゴリズムのメモリ長Vが伝送路メモリ長
0と等しいものとする。
【0062】図5に示す系列推定部17において、AC
S演算回路51が、ブランチsi/si-1により決定され
る送信系列の候補108:[Ii´,Ii-1´,…,I
i-V´]を、レプリカ生成部12aに出力すると、その
送信系列の候補108に対応する2乗誤差107が入力
される。そこで、ACS演算回路51では、式(27)
のように、パスメトリックメモリ52に蓄えられている
一時刻前のパスメトリック502に対して2乗誤差10
7を加算し、すべてのブランチsi/si-1に対してパス
メトリックの候補を算出する。 Hi[si/si-1]=Hi-1[si-1]+Γi[si/si-1] …(27) ただし、Γi[si/si-1]はブランチsi/si-1に対
応する2乗誤差107であり、Hi[si/si-1]はブ
ランチsi/si-1により決定されるパスメトリックの候
補であり、Hi-1[si-1]はステートsi-1により決定
される一時刻前のパスメトリック502である。
【0063】また、ACS演算回路51では、式(2
8)に示すように、すべてのステートsi毎に、ブラン
チsi/si-1により決定されるパスメトリックの候補H
i[si/si-1]を比較し、その結果、最も小さいもの
をパスメトリック501としてパスメトリックメモリ5
2とパスメモリ53へ出力する。
【0064】
【数3】 ただし、Hi[si]はステートsiにより決定されるパ
スメトリック501である。
【0065】さらに、ACS演算回路51では、「どの
パスを選択したかという情報」を生き残りパス503と
してパスメモリ53に対して出力する。
【0066】最後に、パスメモリ53では、所定の時刻
分の生き残りパス503を蓄え、パスメトリック501
が最小となるパスにより決定される送信系列を、硬判定
データ109として出力する。
【0067】このように、本実施の形態の復調器におい
ては、アダプティブアレイとビタビ等化器とが縦続に接
続された構成をとり、さらに、レプリカ生成部において
目標信号として用いるタップのタイミングを変更可能と
することで、同一チャネル干渉波の存在する周波数選択
性フェージング伝送路においても、遅延波にアダプティ
ブアレイのビームを向けることが可能となる。これによ
り、干渉波の存在する周波数選択性フェージング伝送路
として、たとえば、遅延波の電力が先行波の電力よりも
大きな伝送路においても、遅延波の電力を効率よく取り
込むことができるため、従来技術よりも良好なビット誤
り率特性を得ることができる。
【0068】実施の形態2.図6は、本発明にかかる復
調器の実施の形態2の構成を示す図である。なお、本実
施の形態において、先に説明した実施の形態1と同様の
構成については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。図6において、61,61a,…,61d0はメト
リック生成部であり、62はスイッチ制御回路であり、
63はスイッチ群であり、64は加算器である。また、
601はスイッチ制御信号を示し、602は選択された
2乗誤差を示し、603はブランチメトリックを示す。
【0069】つぎに、本実施の形態における復調器の動
作を詳細に説明する。なお、先に説明した実施の形態1
と同様の動作については、その説明を省略する。スイッ
チ16は、トレーニング系列106および送信系列の候
補108が入力されると、トレーニング系列に相当する
部分の受信信号を処理している期間についてはトレーニ
ング系列106を、ランダムデータに相当する部分の受
信信号を処理している期間については送信系列の候補1
08を、それぞれメトリック生成部(0)61〜
(D0)61d0に対して出力する。
【0070】メトリック生成部(0)61〜(D0)6
1d0では、受信ベースバンド信号101と、トレーニ
ング系列106もしくは送信系列の候補108と、を受
け取ると、目標信号として用いるタップのタイミングを
0〜シンボル過去にずらし、個々にタップ係数の推定処
理および2乗誤差107の算出処理を行う。なお、本実
施の形態では、(D0+1)個のメトリック生成部を有
する場合について例示するが、必ずしも(D0+1)個
のメトリック生成部を用意する必要はなく、伝送路の条
件によってその数を削減することとしてもよい。
【0071】図7は、メトリック生成部(0)61の内
部構成を示す図である。また、図8は、目標信号として
用いるタップのタイミングを1シンボル過去にずらした
メトリック生成部(1)61aの内部構成を示す図であ
る。図示のメトリック生成部(0)61およびメトリッ
ク生成部(1)61aは、それぞれ図16および図1に
示す復調器からスイッチ16と系列推定部17を取り除
いたものとなっているため、その他の構成については、
同一の符号を付してその説明を省略する。なお、上記以
外のメトリック生成部(2)〜(D0−1)について
は、目標信号として用いるタップのタイミングをさらに
1シンボルずつ過去にずらしたものであるため、その構
成については説明を省略し、以降は、メトリック生成部
(D0)61d0の構成および動作について説明を行う。
【0072】図9は、目標信号として用いるタップのタ
イミングをD0シンボル過去にずらしたメトリック生成
部(D0)61d0の内部構成を示す図である。図9にお
いて、12d0は目標信号として用いるタップのタイミ
ングをD0シンボル過去にずらしたレプリカ生成部であ
る。また、図10は、レプリカ生成部12d0の内部構
成を示す図であり、このレプリカ生成部12d0におい
て、42d0は乗算器である。
【0073】このように構成されたレプリカ生成部12
0では、前述した実施の形態1のレプリカ生成部12
aと同様に、トレーニング系列106もしくは送信系列
の候補108とタップ係数105とを受け取ると、それ
らの乗算結果とシフトレジスタ出力401の第(D0
1)要素を加算し、その加算結果をアレイ出力のレプリ
カ103として出力する。たとえば、時刻iTにおける
アレイ出力のレプリカ103をye(i)とすると、ア
レイ出力のレプリカye(i)は、式(29)のように
表すことができる。 ye(i)=be(i−D0)+We HD0+1´(i) …(29)
【0074】ただし、Weは式(3)で定義されたレプ
リカ生成部のD0次元タップ係数ベクトルであり、B
D0+1´(i)はシフトレジスタ出力401の第(D0
1)要素を除いたD0次元ベクトルであり、このD0次元
ベクトルBD0+1´(i)は、以下の式(30)で定義さ
れる。 BD0+1´H(i) =[be *(i),be *(i−1),…,be *(i−D0+1)] …(30) 以上のようにして求められたアレイ出力のレプリカ10
3は、図9の減算器13へ送られ、シフトレジスタ出力
401の第(D0+1)要素be(i−D0)を目標信号
として、タップ係数の推定処理および2乗誤差107の
算出処理が行われる。
【0075】本実施の形態の復調器では、まず、メトリ
ック生成部(0)61〜(D0)61d0において、タッ
プ係数105を推定後、そのタップ係数105を固定し
て再度トレーニング系列に相当する部分の受信信号を処
理し、その処理で出力される2乗誤差107を、後述す
るスイッチ制御回路62で用いる。一方、ランダムデー
タに相当する部分の受信信号を処理している期間ついて
は、トレーニング系列の期間で推定したタップ係数10
5を固定して2乗誤差107を求める。なお、本実施の
形態においては、トレーニング系列の部分で推定したタ
ップ係数105を固定して、ランダムデータに相当する
部分の受信信号を処理する場合について例示するが、こ
れに限らず、たとえば、系列推定部17より仮判定値を
出力し、その仮判定値から求めた誤差信号に基づいて、
ランダムデータの部分のタップ係数105を更新するこ
ととしてもよい。
【0076】また、メトリック生成部(0)61〜(D
0)61d0の生成する2乗誤差107は、図6のスイッ
チ制御回路62およびスイッチ群63に送られ、たとえ
ば、スイッチ制御回路62では、トレーニング系列に相
当する部分の2乗誤差107を受け取ると、その2乗誤
差107の累積値を求める。ここでは、予め定められた
スレッショルドと2乗誤差107の累積値とを比較し、
たとえば、2乗誤差107の累積値がスレッショルドよ
りも小さい場合には、スイッチ群63内の対応するスイ
ッチをONとし、一方、2乗誤差107の累積値がスレ
ッショルドよりも大きい場合には、OFFとするよう
な、スイッチ制御信号601を出力する。なお、本実施
の形態では、スイッチ群63を「2乗誤差107の累積
値の大きさ」により制御したが、これに限らず、たとえ
ば、2乗誤差107の累積値の代わりに、「誤差信号1
04の絶対値の累積値」を用いることとしてもよい。ま
た、トレーニング系列と受信信号との相関値を用いたス
ライディング相関法などの手段によって遅延波の遅延時
間を推定し、その推定結果に基づいてスイッチ群63の
ON/OFFを制御することとしてもよい。
【0077】また、2乗誤差107を受け取ったもう一
方のスイッチ群63では、ランダムデータに相当する部
分の受信信号を処理している期間においてスイッチ制御
信号601と2乗誤差107とを受け取ると、そのスイ
ッチ制御信号601に基づいてスイッチのON/OFF
を行い、たとえば、ONに設定されたスイッチから2乗
誤差602を出力する。
【0078】加算器64では、選択された2乗誤差60
2を加算し、その加算結果をブランチメトリック603
として系列推定部17に対して出力する。そして、系列
推定部17では、受け取ったブランチメトリック603
を用いて最尤系列推定を行い、その推定結果を硬判定デ
ータ109として出力する。
【0079】このように、本実施の形態においては、タ
ップのタイミングが異なる複数のメトリック生成部を備
え、さらに各メトリック生成部が遅延時間の異なる遅延
波に対してビームを向けるようにタップ係数を推定す
る。これにより、各メトリック生成部が出力する2乗誤
差を選択し、その加算結果をブランチメトリックとして
用いているため、遅延波の電力も取り込むことで十分な
パスダイバーシチ効果が得られ、従来技術および前述の
実施の形態1と比べて、さらにビット誤り率特性を改善
することができる。
【0080】実施の形態3.図11は、本発明にかかる
復調器の実施の形態3の構成を示す図である。なお、本
実施の形態において、先に説明した実施の形態1および
2と同様の構成については、同一の符号を付してその説
明を省略する。図11において、71は重み付け制御回
路であり、72は乗算器群であり、701は重み付け制
御信号、702は重み付けされた2乗誤差である。
【0081】つぎに、本実施の形態における復調器の動
作を詳細に説明する。なお、先に説明した実施の形態1
または2と同様の動作については、その説明を省略す
る。スイッチ16は、トレーニング系列106と系列推
定部17から出力される送信系列の候補108が入力さ
れると、トレーニング系列に相当する部分の受信信号を
処理している期間についてはトレーニング系列106
を、ランダムデータに相当する部分の受信信号を処理し
ている期間については送信系列の候補108を、それぞ
れメトリック生成部(0)61〜(D0)61d0へ出力
する。
【0082】メトリック生成部(0)61〜(D0)6
1d0では、受信ベースバンド信号101と、トレーニ
ング系列106もしくは送信系列の候補108と、を受
け取ると、タップ係数の推定処理および2乗誤差107
の算出処理を行い、それらの処理結果として2乗誤差1
07を、重み付け制御回路71および乗算器72に対し
て出力する。
【0083】本実施の形態では、実施の形態2と同様
に、メトリック生成部(0)61〜(D0)61d0にお
いて、まずトレーニング系列に相当する部分の受信信号
を処理してタップ係数を推定後、そのタップ係数を固定
して再度トレーニング系列に相当する部分の受信信号を
処理し、その処理で出力される2乗誤差107を、後述
する重み付け制御回路71で用いる。一方、ランダムデ
ータに相当する部分の受信信号を処理している期間につ
いては、トレーニング系列の部分で推定したタップ係数
を固定して2乗誤差107を求める。なお、本実施の形
態では、トレーニング系列の部分で推定したタップ係数
を固定して、ランダムデータに相当する部分の受信信号
を処理する場合について例示するが、これに限らず、た
とえば、系列推定部17より仮判定値を出力し、その仮
判定値から求めた誤差信号に基づいて、ランダムデータ
の部分のタップ係数を更新することとしてもよい。
【0084】重み付け制御回路71では、トレーニング
系列に相当する部分の2乗誤差107を受け取ると、そ
の2乗誤差107の累積値の逆数を求め、その処理結果
を重み付け係数701として出力する。なお、ここで
は、重み付け係数701を「2乗誤差107の累積値の
逆数」としたが、これに限らず、たとえば、「2乗誤差
107の累積値から予め定めたテーブル」を用いて重み
付け係数701を求めることとしてもよい。また、「2
乗誤差107の累積値」の代わりに、図7〜図9におけ
る「誤差信号104の絶対値の累積」値を用いることと
してもよい。また、実施の形態2のように選択された2
乗誤差に対して、重み付けを行うこととしてもよい。
【0085】乗算器72では、ランダムデータに相当す
る部分の2乗誤差107と重み付け係数701とを乗算
し、その乗算結果を重み付けされた2乗誤差702とし
て出力する。そして、加算器64では、重み付けされた
2乗誤差702を加算し、その加算結果をブランチメト
リック603として出力する。最後に、系列推定部17
では、ブランチメトリック603を用いて最尤系列推定
を行い、その推定結果を硬判定データ109として出力
する。
【0086】このように、本実施の形態においては、タ
ップのタイミングが異なる複数のメトリック生成部を備
え、さらに、それらが出力する2乗誤差を、トレーニン
グ系列に相当する部分の2乗誤差の累積値で重み付け
し、その処理結果を加算する。これにより、スイッチで
2乗誤差を選択し、その選択結果を加算する実施の形態
2よりも、各メトリック生成部が出力する2乗誤差の信
頼性をより正確に反映することができるため、さらにビ
ット誤り率特性を改善することができる。
【0087】実施の形態4.図12は、本発明にかかる
復調器の実施の形態4の構成を示す図である。なお、本
実施の形態において、先に説明した実施の形態1、2お
よび3と同様の構成については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。図12において、17aはリスト出
力ビタビアルゴリズムを用いた系列推定部である。
【0088】リスト出力ビタビアルゴリズムとは、ビタ
ビアルゴリズムをつぎのように一般化したものである。 (1)ビタビアルゴリズムのメモリ長を伝送路メモリ長
より小さく設定する。 (2)各ステートにつながる生き残りパスを1本でな
く、S本に一般化する。
【0089】前者の一般化は、判定帰還系列推定(DF
SE)と同一の概念であり、後者の一般化は、2値伝送
を仮定すると、2S本の参入パスの中からメトリック値
の尤度の高いS本を選択するものである。リスト出力ビ
タビアルゴリズムを用いてビタビアルゴリズムのメモリ
長を伝送路メモリ長より小さく設定することで、ステー
ト数を削減して装置規模を小さくすることが可能とな
り、さらに、各ステートにおいて複数本の生き残りパス
を残すことで、上記ステート数の削減によるMLSEか
らの特性劣化をある程度抑えることが可能となる。
【0090】つぎに、本実施の形態における復調器の動
作を詳細に説明する。なお、先に説明した実施の形態3
と同様の動作については、その説明を省略する。系列推
定部17aでは、上記リスト出力ビタビアルゴリズムを
用いて送信系列を推定し、その推定結果を硬判定データ
109として出力する。たとえば、図13は、系列推定
部17aの内部構成を示す図である。なお、実施の形態
1において説明した図5と同様の構成については、同一
の符号を付してその説明を省略する。図13において、
51aは上記リスト出力ビタビアルゴリズムに基づいて
動作するACS演算回路であり、53aは各ステートの
生き残りパスを送信系列の候補として出力するパスメモ
リである。
【0091】このように構成された系列推定部17aに
おいて、時刻iTにおけるビタビアルゴリズムのステー
トsiにつながるu番目のパスsi[u]と、ブランチs
i/si-1につながるv番目のパスsi/si-1[v]と、
をそれぞれ以下の式(31)および式(32)で定義す
る。 si[u]= [Ii´,Ii-1´,…,Ii-V+1´,Ii-V SV´,…,Ii-D0 SV´] …(31) si/si-1[v]= [Ii´,Ii-1´,…,Ii-V´,Ii-V-1 SV´,…,Ii-D0 SV´] …(32) ただし、Ii´はステートsiまたはブランチsi/si-1
により決定される送信系列の候補であり、Ii SV´はス
テートsiまたはブランチsi/si-1につながるu番目
またはv番目の生き残りパスに基づく送信系列の候補で
あり、Vはビタビアルゴリズムのメモリ長であり、D0
は伝送路メモリ長である。
【0092】ACS演算回路51aおよびパスメモリ5
3aが、ブランチsi/si-1[v]により決定される送
信系列の候補[Ii´,Ii-1´,…,Ii-V´,Ii-V-1
SV´,…,Ii-D0 SV´]をメトリック生成部(0)61
〜(D0)61d0に対して出力すると、その送信系列の
候補[Ii´,Ii-1´,…,Ii-V´,Ii-V-1 SV´,
…,Ii-D0 SV´]に対応したブランチメトリック603
が入力される。
【0093】ACS演算回路51aでは、下記の式(3
3)のように、パスメトリックメモリ52に蓄えられて
いる一時刻前のパスメトリック502にブランチメトリ
ック603を加算し、すべてのブランチsi/s
i-1[v](v=1,2,…,S)に対してパスメトリ
ックの候補を算出する。 Hi[si/si-1[v]] =Hi-1[si-1[v]]+Γ[si/si-1[v]] …(33) ただし、Hi[si/si-1[v]]はブランチsi/s
i-1[v]により決定されるパスメトリックの候補であ
り、Hi-1[si-1[v]]はステートsi-1[v]によ
り決定される一時刻前のパスメトリック502であり、
Γ[si/si-1[v]]はブランチsi/si-1[v]に
対応したブランチメトリック603である。
【0094】さらに、すべての順位のすべてのステート
i[u](u=1,2,…,S)毎に、下記の式(3
4)の処理を行う。すなわち、ステートsiに参入する
ブランチsi/si-1[v]により決定されるパスメトリ
ックの候補Hi[si/si-1[v]]の中からu番目に
小さいものを選択し、その選択結果をパスメトリック5
01として、パスメトリックメモリ52とパスメモリ5
3aに対して出力する。
【0095】
【数4】
【0096】ただし、Hi[si[u]]はステートsi
[u]により決定されるパスメトリック501である。
【0097】また、ACS演算回路51aでは、さら
に、どのパスを選択したかという情報を、生き残りパス
503としてパスメモリ53aに対して出力する。
【0098】パスメモリ53aでは、所定の時刻分のパ
スメモリ503を蓄え、パスメトリック501が最小と
なるパスにより決定される送信系列を、硬判定データ1
09として出力する。
【0099】このように、本実施の形態においては、系
列推定にリスト出力ビタビアルゴリズムを用いること
で、遅延波の遅延時間が大きな伝送路においてMLSE
を用いた場合と比べて、小さな装置規模で系列推定部を
実現でき、MLSEを用いた場合における特性劣化につ
いても、ある程度小さく抑えることができる。
【0100】実施の形態5.図14は、本発明にかかる
復調器の実施の形態5の構成を示す図である。なお、本
実施の形態において、先に説明した実施の形態1、2、
3および4と同様の構成については、同一の符号を付し
てその説明を省略する。図14において、17bは軟判
定出力ビタビアルゴリズムを用いた系列推定部であり、
さらに110は軟判定データを示す。
【0101】つぎに、本実施の形態における復調器の動
作を詳細に説明する。なお、先に説明した実施の形態3
または4と同様の動作については、その説明を省略す
る。系列推定部17bでは、軟判定出力ビタビアルゴリ
ズムを用いて、後段で行われる誤り訂正のための軟判定
データ110を出力する。図15は系列推定部17bの
内部構成を示す図である。なお、実施の形態1または4
において説明した図5または図13と同様の構成につい
ては、同一の符号を付してその説明を省略する。図15
において、51bはACS演算回路であり、54は軟判
定データ生成部である。
【0102】このように構成された系列推定部17bに
おいて、時刻iTにおけるビタビアルゴリズムのステー
トsi、およびブランチsi/si-1につながるパスは、
それぞれ前述した式(25)および式(26)にて定義
される。そして、ACS演算回路51bが、ブランチs
i/si-1により決定される送信系列の候補[Ii´,I
i-1´,…,Ii-V´]をメトリック生成部(0)61〜
(D0)61d0に対して出力すると、その送信系列の候
補[Ii´,Ii-1´,…,Ii-V´]に対応したブラン
チメトリック603が入力される。
【0103】ACS演算回路51aでは、前述した式
(27)のように、パスメトリックメモリ52に蓄えら
れている一時刻前のパスメトリック502にブランチメ
トリック603を加算し、すべてのブランチsi/si-1
に対してパスメトリックの候補を算出する。
【0104】さらに、すべてのステートsi毎に、前述
した式(28)の処理を行う。すなわち、ステートsi
に参入するブランチsi/si-1により決定されるパスメ
トリックの候補Hi[si/si-1]を比較して、最も小
さいものを選択し、その選択結果をパスメトリック50
1として、パスメトリックメモリ52と軟判定データ生
成部54に対して出力する。
【0105】軟判定データ生成部54では、パスメトリ
ック501が入力されると、(V−1)シンボル過去の
送信系列の候補が−1となるステートのパスメトリック
と、+1となるステートのパスメトリックと、の差を求
め、その演算結果を軟判定データ110として出力す
る。たとえば、送信系列Iiが±1の2値をとる場合、
時刻iTにおける軟判定データ110をyiとすると、
軟判定データyi-V+1は、以下の式(35)のように表
すことができる。
【0106】
【数5】
【0107】なお、ここでは、軟判定出力ビタビアルゴ
リズムを用いて軟判定データを求める場合について例示
したが、これに限らず、たとえば、軟判定データを求め
るためのものであれば、送信系列の事後確率を推定する
MAPアルゴリズムやそれを簡略化したlogMAPア
ルゴリズムなどの他のアルゴリズムを用いることとして
もよい。
【0108】このように、本実施の形態においては、後
段で行われる誤り訂正のための軟判定データを系列推定
部から出力するため、硬判定データを用いて誤り訂正を
行った場合と比べて、誤り訂正後のビット誤り率特性を
大幅に改善することができる。
【0109】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、同一チャネル干渉波の存在する周波数選択性フェー
ジング伝送路においても、アダプティブアレイ(アレイ
出力生成手段)とビタビ等化器(系列推定手段)とを縦
続接続する構成とし、さらに、レプリカ生成手段におい
て目標信号として用いるタップのタイミングを変更可能
とすることで、遅延波にアダプティブアレイのビームを
向けることが可能となる。これにより、干渉波の存在す
る周波数選択性フェージング伝送路として、たとえば、
遅延波の電力が先行波の電力よりも大きな伝送路におい
ても、遅延波の電力を効率よく取り込むことができるた
め、従来技術よりも良好なビット誤り率特性を得ること
が可能な復調器を得ることができる、という効果を奏す
る。
【0110】つぎの発明によれば、タップのタイミング
が異なる複数のタップ係数推定/2乗誤差算出手段を備
え、さらに各タップ係数推定/2乗誤差算出手段が遅延
時間の異なる遅延波に対してビームを向けるようにタッ
プ係数を推定する。これにより、各タップ係数推定/2
乗誤差算出手段が出力する2乗誤差を選択し、その加算
結果をブランチメトリックとして用いているため、遅延
波の電力も取り込むことで十分なパスダイバーシチ効果
が得られ、さらにビット誤り率特性を改善することが可
能な復調器を得ることができる、という効果を奏する。
【0111】つぎの発明によれば、予め定められたスレ
ッショルドと2乗誤差の累積値とを比較し、たとえば、
2乗誤差の累積値がスレッショルドよりも小さい場合
に、対応するスイッチをONとし、一方、2乗誤差の累
積値がスレッショルドよりも大きい場合に、OFFとす
るような、スイッチ制御信号を出力する。これにより、
確実なスイッチング制御を行うことができる、という効
果を奏する。
【0112】つぎの発明によれば、タップのタイミング
が異なる複数のタップ係数推定/2乗誤差算出手段を備
え、さらに、それらが出力する2乗誤差を、トレーニン
グ系列に相当する部分の2乗誤差の累積値で重み付け
し、その処理結果を加算する。これにより、各タップ係
数推定/2乗誤差算出手段が出力する2乗誤差の信頼性
をより正確に反映することができるため、さらにビット
誤り率特性を改善することが可能な復調器を得ることが
できる、という効果を奏する。
【0113】つぎの発明によれば、トレーニング系列に
相当する部分の2乗誤差を受け取ると、その2乗誤差の
累積値の逆数を求め、その処理結果を重み付け係数とし
て出力する。そして、ランダムデータに相当する部分の
2乗誤差と重み付け係数とを乗算し、その乗算結果を重
み付けされた2乗誤差として出力する。これにより、確
実な重み付け処理を行うことができる、という効果を奏
する。
【0114】つぎの発明によれば、系列推定にリスト出
力ビタビアルゴリズムを用いることで、遅延波の遅延時
間が大きな伝送路において、たとえば、MLSEを用い
た場合と比べて、小さな装置規模で系列推定手段を実現
でき、MLSEを用いた場合における特性劣化について
も、ある程度小さく抑えることが可能な復調器を得るこ
とができる、という効果を奏する。
【0115】つぎの発明によれば、後段で行われる誤り
訂正のための軟判定データを系列推定手段から出力する
ため、硬判定データを用いて誤り訂正を行った場合と比
べて、誤り訂正後のビット誤り率特性を大幅に改善する
ことが可能な復調器を得ることができる、という効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる復調器の実施の形態1の構成
を示す図である。
【図2】 実施の形態1の復調器におけるアダプティブ
アレイ部の内部構成を示す図である。
【図3】 実施の形態1の復調器におけるFFフィルタ
の内部構成を示す図である。
【図4】 実施の形態1の復調器におけるレプリカ生成
部の内部構成を示す図である。
【図5】 実施の形態1の復調器における系列推定部の
内部構成を示す図である。
【図6】 本発明にかかる復調器の実施の形態2の構成
を示す図である。
【図7】 実施の形態2の復調器におけるメトリック生
成部の内部構成を示す図である。
【図8】 目標信号として用いるタップのタイミングを
1シンボル過去にずらしたメトリック生成部の内部構成
を示す図である。
【図9】 目標信号として用いるタップのタイミングを
0シンボル過去にずらしたメトリック生成部の内部構
成を示す図である。
【図10】 図9に示すメトリック生成部におけるレプ
リカ生成部の内部構成を示す図である。
【図11】 本発明にかかる復調器の実施の形態3の構
成を示す図である。
【図12】 本発明にかかる復調器の実施の形態4の構
成を示す図である。
【図13】 実施の形態4の復調器における系列推定部
の内部構成を示す図である。
【図14】 本発明にかかる復調器の実施の形態5の構
成を示す図である。
【図15】 実施の形態5の復調器における系列推定部
の内部構成を示す図である。
【図16】 従来の復調器の構成を示す図である。
【図17】 従来の復調器におけるレプリカ生成部の内
部構成を示す図である。
【符号の説明】
11 アダプティブアレイ部、12a レプリカ生成
部、13 減算器、14タップ係数更新部、15 2乗
回路、16 スイッチ部、17,17a,17b系列推
定部、21a,21b,21l FFフィルタ、22
加算器、31シフトレジスタ、32 乗算器、33 加
算器、41 シフトレジスタ、42a,42d0 乗算
器、43 加算器、51 ACS演算回路、52 パス
メトリックメモリ、53 パスメモリ、61,61a,
61d0 メトリック生成部、62 スイッチ制御回
路、63 スイッチ群、64 加算器、71 重み付け
制御回路、72 乗算器群。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/01 H04L 27/00 K Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 DB04 EA04 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA24 FA26 FA31 FA32 GA02 HA05 5K004 AA01 BA02 BB06 5K046 AA05 BB05 EE06 EE56 EF05 EF13 5K059 CC03 DD35 DD39 EE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナの受信信号にタップ係数
    を乗算し、それらの乗算結果を加算してアレイ出力を生
    成するアレイ出力生成手段と、 トレーニング系列または送信系列の候補のいずれか一方
    を選択する選択手段と、 前記トレーニング系列または前記送信系列の候補にタッ
    プ係数を乗算し、それらの乗算結果を加算してアレイ出
    力のレプリカを生成し、さらに目標信号として用いるタ
    ップのタイミングを過去にずらすレプリカ生成手段と、 前記アレイ出力と前記アレイ出力のレプリカとの差を求
    め、その演算結果を誤差信号として出力する誤差信号出
    力手段と、 前記誤差信号に基づいて前記タップ係数を更新するタッ
    プ係数更新手段と、 前記誤差信号を2乗し、その演算結果を2乗誤差として
    出力する2乗誤差出力手段と、 前記2乗誤差をブランチメトリックとして用いることに
    より最尤系列推定を行い、その推定結果を硬判定データ
    として出力する系列推定手段と、 を備えることを特徴とする復調器。
  2. 【請求項2】 トレーニング系列または送信系列の候補
    のいずれか一方を選択する選択手段と、 複数のアンテナの受信信号と、前記トレーニング系列ま
    たは前記送信系列の候補と、に基づいて、タップ係数の
    推定処理および2乗誤差の算出処理を行い、さらに目標
    信号として用いるタップのタイミングが異なる複数のタ
    ップ係数推定/2乗誤差算出手段と、 前記複数の2乗誤差に対してスイッチング制御を行い、
    その制御で選択された2乗誤差を出力する2乗誤差制御
    手段と、 前記選択された2乗誤差を加算し、その加算結果をブラ
    ンチメトリックとして出力するブランチメトリック出力
    手段と、 前記ブランチメトリックを用いることにより最尤系列推
    定を行い、その推定結果を硬判定データとして出力する
    系列推定手段と、 を備えることを特徴とする復調器。
  3. 【請求項3】 前記2乗誤差制御手段は、トレーニング
    系列に相当する部分の受信信号の処理期間における、2
    乗誤差の累積値に基づいて、前記スイッチング制御を行
    うことを特徴とする請求項2に記載の復調器。
  4. 【請求項4】 トレーニング系列または送信系列の候補
    のいずれか一方を選択する選択手段と、 複数のアンテナの受信信号と、前記トレーニング系列ま
    たは前記送信系列の候補と、に基づいて、タップ係数の
    推定処理および2乗誤差の算出処理を行い、さらに目標
    信号として用いるタップのタイミングが異なる複数のタ
    ップ係数推定/2乗誤差算出手段と、 前記複数の2乗誤差に対して重み付け係数を乗算し、そ
    の乗算により重み付けられた2乗誤差を出力する重み付
    け手段と、 前記重み付けられた2乗誤差を加算し、その加算結果を
    ブランチメトリックとして出力するブランチメトリック
    出力手段と、 前記ブランチメトリックを用いることにより最尤系列推
    定を行い、その推定結果を硬判定データとして出力する
    系列推定手段と、 を備えることを特徴とする復調器。
  5. 【請求項5】 前記重み付け手段は、トレーニング系列
    に相当する部分の受信信号の処理期間における、2乗誤
    差の累積値に基づいて、重み付け係数を求めることを特
    徴とする請求項4に記載の復調器。
  6. 【請求項6】 前記系列推定手段は、所定のリスト出力
    ビタビアルゴリズムを用いて系列推定を行うことを特徴
    とする請求項4または5に記載の復調器。
  7. 【請求項7】 前記系列推定手段は、誤り訂正のための
    軟判定データを出力することを特徴とする請求項4また
    は5に記載の復調器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478148B1 (ko) * 2002-05-31 2005-03-21 한국과학기술원 송신 다이버시티 시스템에서의 반송파주파수 오차 추정방법
JP2010258507A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Tokai Univ 衛星通信システム及びその周波数特性補正方法

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