JP2000188567A - 受信信号系列推定方法及びこの方法を用いたアダプティブ受信機 - Google Patents

受信信号系列推定方法及びこの方法を用いたアダプティブ受信機

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JP2000188567A
JP2000188567A JP10365683A JP36568398A JP2000188567A JP 2000188567 A JP2000188567 A JP 2000188567A JP 10365683 A JP10365683 A JP 10365683A JP 36568398 A JP36568398 A JP 36568398A JP 2000188567 A JP2000188567 A JP 2000188567A
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Kazuhiko Fukawa
和彦 府川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算量が膨大とならず、かつ伝送特性が維持
できる受信信号系列推定方法及びこの方法を用いたアダ
プティブ受信機を提供すること。 【解決手段】 端子30−1〜30−Lから、L本のア
ンテナからのベースバンド帯に変換された受信ベースバ
ンド信号群がM個の前段フィルタ72〜74へ入力され
る。前段フィルタ72〜74は、前記受信ベースバンド
信号群を、パラメータ推定回路71からのM組の重み付
け係数群を用いて、線形合成してM個の線形合成信号を
生成する。遅延回路75、76は、M個の線形合成信号
を、それぞれ異なる遅延時間だけ遅延させる。加算器7
8は、遅延回路75、76の出力と前段フィルタ74の
出力とを足しあわせて合成信号を出力し、最尤系列推定
回路42は、合成信号出力から信号判定を行い希望波の
判定信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号系列推定
方法及びこの方法を用いたアダプティブ受信機に係り、
特に、干渉波及び符号問干渉による劣化を抑圧する受信
信号系列推定方法及びこの方法を用いたアダプティブ受
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル移動通信においては、周波数
の有効利用を図るため周波数のゾーン繰り返しを行って
おり、同一チャネル干渉対策が重要な課題の一つであ
る。干渉キャンセラの一種であるアダプティブアレイは
その有望な技術の一つであり、その動作を図1を用いて
説明する。従来のアダプティブアレイは、アンテナの指
向性を適応的に制御して、アンテナゲイン11を希望波
の先行波10に対してのみ大きく設定している。その結
果、他局からの干渉波のみならず自局の信号である希望
波の遅延波までも除去してしまった。
【0003】図1では、干渉波の先行波12、干渉波の
第1遅延波16及び干渉波の第2遅延波15の到来角の
方向に対してアンテナゲインを下げているが、希望波の
第1遅延波13と希望波の第2遅延波14の方向に対し
てもアンテナゲインを下げて受信波として取り込まない
ようにしている。しかし、希望波の信号電力を増大させ
る為には、図2に示すように、希望波の第1遅延波13
と希望波の第2遅延波14の方向にはアンテナゲインを
下げないように制御することが望ましい。これは、アダ
プティブアレイと適応等化器の一種である最尤系列推定
器とを組み合わせることで可能となる。この組み合わせ
構成を図3に示す。
【0004】図3において、アンテナ20−1〜20−
LはL(Lは2以上の自然数)本あり、受信波を受信す
る。まず、アンテナ20−1から受信した受信波は、低
雑音アンプ22で増幅された後にハイブリッド23で分
岐される。一方の信号は、キャリア信号発生器31が出
力するキャリア信号を乗算器24で乗算された後にロー
パスフィルタ26へ入力される。そして、A/D変換器
28でサンプリング周期Ts ごとにサンプリングされデ
ィジタル信号に変換される。他方の信号は、π/2移相
器34で90度位相回転したキャリア信号を乗算器25
で乗算され、ローパスフィルタ27へ入力された後にA
/D変換器29でサンプリングされ、ディジタル信号に
変換される。この操作は準同期検波であり、A/D変換
器28及びA/D変換器29の出力は準同期検波信号の
同相成分及び直交成分に相当し、2つを合わせて受信べ
ースバンド信号とする。以後、べースバンド信号は全て
同相成分を実部で、直交成分は虚部とする複素表示で表
わすことにする。
【0005】なお、低雑音アンプ22、ハイブリッド2
3、乗算器24及び乗算器25、移相器34、ローパス
フィルタ26及びローパスフィルタ27、A/D変換器
28及びA/D変換器29はべースバンド受信信号発生
器21−1を構成する。他のアンテナから受信した受信
波についても同様に、べースバンド受信信号発生器21
−Lに入力され、受信べースバンド信号が出力される。
ここで、べースバンド受信信号発生器21−1〜21−
Lは受信手段に相当する。
【0006】ベースバンド受信信号は、伝送路の同一チ
ャネル干渉及び遅延波による符号問干渉を受けており、
入力端子30−1〜30−Lを通ってアダプティブアレ
イ等化信号処理部32へと入力される。アダプティブア
レイ等化信号処理部32は同一チャネル干渉及び符号問
干渉による伝送特性劣化を抑え、信号判定を行い希望波
の判定信号を出力端子33から出力する。
【0007】このアダプティブアレイ等化信号処理部3
3の構成を図4に示す(府川 和彦、“アダプティブア
レイと非線形干渉キャンセラとの縦続構成法とその特
性”、B−5−204、1997年電子情報通信学会総
合大会)。ここでは、サンプリング周期Ts は変調のシ
ンボル周期Tに等しいものとする。各アンテナ20−1
〜20−Lからの受信べースバンド信号が入力端子30
−1〜30−Lを通って入力する。この受信べースバン
ド信号群は、それぞれ複素乗算器40−1〜40−Lで
重み付け係数W* 1 〜W* L を乗算された後、複素加算
器44で合成されて合成信号y(i) として出力端子Aか
ら出力される。この過程は受信べースバンド信号の線形
合成であり、受信ベースバンド信号に含まれる干渉波成
分が除去される。ここで、複素乗算器40−1〜40−
L及び複素加算器44はアダプティブアレイの機能を有
し、前段フィルタ手段41を構成する。
【0008】前段フィルタ手段41の出力端子Aからの
合成信号は希望波の遅延波による符号問干渉が残ってお
り、符号問干渉による劣化を抑えるため、等化器の一種
である最尤系列推定器42に入力される。まず、レプリ
カ信号生成回路47は、入力端子Sから入力する複素シ
ンボル系列候補と、入力端子Hから入力する伝送路模擬
フィルタ係数との畳み込み演算を行い、その演算結果を
レプリカ信号ye (i)として出力端子Rから出力する。
複素減算器45は、合成信号y(i) とレプリカ信号ye
(i) との差分を誤差信号em (i) として出力する。
【0009】2乗演算器46は、誤差信号em (i) の絶
対値の2乗に負の定数を乗算した値を尤度情報、即ちブ
ランチメトリックとしてビタビアルゴリズム回路48に
入力する。ビタビアルゴリズム回路48は、上述の複素
シンボル系列候補を出力し、ビタビアルゴリズムを用い
て最尤系列推定による信号判定を行う。具体的には、複
素シンボル系列候補ごとにブランチメトリックの累積値
として対数尤度関数、即ちパスメトリックを計算し、パ
スメトリックを最大とする複素シンボル系列候補をビタ
ビアルゴリズムにより求める。そして、選択された複素
シンボル系列候補を希望波複素シンボルの判定信号とし
て出力端子33へと出力する。
【0010】図4のレプリカ信号生成回路47はシンボ
ル間隔形トランスバーサル・フィルタで実現できる。シ
ンボル間隔形トランスバーサル・フィルタの構成は、遅
延素子の遅延時間がシンボル周期Tであるトランスバー
サル・フィルタであり、その構成を図5に示す。なお、
ここで伝送路における遅延波の最大遅延時間は2Tとし
た。入力端子Sから入力する複素シンボル系列候補と、
入力端子Hから入力する伝送路模擬フィルタ係数は、タ
ップに相当する複素乗算器53〜55に設定され、複素
シンボル系列候補と伝送路模擬フィルタ係数との畳み込
み演算結果が複素加算器56から出力端子Rへと出力さ
れる。
【0011】次に、図4のビタビアルゴリズム回路48
が用いるビタビアルゴリズムについて、BPSK変調を
例に説明する。まず、状態について説明する。特定ユー
ザのk時点の希望波の複素シンボル{a(k)}に対する複
素シンボル侯補を{am (k)}とする。伝送路における
遅延波の最大遅延時間がNTのとき、{am (q) |k-N+
1 ≦q ≦k }を状態と呼ぶ。ここでは、BPSK変調の
場合であるので、複素シンボルが2値であり、その状態
数は2N となる(なお、複素シンボルが多値(J)の場
合は、JN となる。)。複素シンボル系列は、この状態
の時系列として記述することができる。
【0012】図6にN=2の状態遷移図、即ちトレリス
図を示す。時点kにおけるs番目の状態をσs (k) とす
る。ここでは、0≦s≦3であり、時点がkからk+1
に進むとき状態が遷移する。状態遷移は、希望波の複素
シンボル侯補{am (k+1) }の値に依存するので、1つ
の状態から、2通りの遷移が起きる。同図が示すよう
に、1つの状態から2つの状態へと分岐し、また、2つ
の状態から1つの状態にマージする。遷移先でマージす
る2つの遷移から1つの遷移を選択するために、
【0013】
【数1】
【0014】のメトリックを時点k+1におけるパスメ
トリックJk+1 [σs (k+1) ]にする。そして、選択さ
れた遷移にリンクする状態の時系列、パスのみが最尤系
列候補として残される。以後この操作を繰り返すと、状
態の数だけパスが生き残る。このパスは生き残りパスと
呼ばれている。なお、メモリの制約上、状態の時系列は
過去(D−N+1)Tまでしか記憶せず、過去(D−N
+1)Tの時点で生き残りパスがマージしないなら現時
点で最大尤度となる、つまりパスメトリック最大のパス
に基づいて信号判定を行なう。このとき判定される信号
は、現時点からDT遅延したものであり、このDTを判
定遅延時間という(G.Ungerboeck、“Ad
aptive maximum 1ikelihood
receiver for carrier−mod
ulated data−transmission
systems、”IEEE Trans.Commu
n、vo1.COM−22、pp.624−636、1
974)。ただし、D≧Nである。
【0015】次に、図4のパラメータ推定回路43の動
作及び推定アルゴリズムについて説明する。パラメータ
推定手段に相当するパラメータ推定回路43は、受信べ
ースバンド信号x1 (i) 〜xL (i) 、複素シンボル系列
候補と誤差信号em (i) を入力として、希望波の先行波
に対応する伝送路模擬フィルタの係数(例えば、図4の
複素乗算器53の係数)を−1(定数)に固定するとい
う拘束条件の下で、誤差信号の2乗平均が最小となるよ
うに、即ち最小2乗法に基づき重み付け係数及び伝送路
模擬フィルタ係数を推定し出力する。
【0016】上記の拘束条件がないと、最小2乗推定で
は重み付け係数及び伝送路模擬フィルタ係数は全て0に
なってしまい、誤り率特性が大幅に劣化する。拘束条件
はこの事態を防ぐために必要となっている。拘束条件下
での最小2乗法は、アダプティブアレイの拘束条件付き
出力電力最小化アルゴリズムとして、R.T.Jr.C
ompton著“Adaptive antenna
s”(PrenticeHa11出版、1988年)の
第6章に記載されているが、希望波の先行波の複素シン
ボル候補を基準信号と見なせば、通常の最小2乗法のア
ルゴリズムが適用できる。
【0017】以下では数式を用いて、このことを説明す
る。ここでは、サンプリング周期T s 、はシンボル周期
Tに等しいとし、L個のアンテナのうち、p番目のアン
テナ20−p(1≦P ≦L)の時刻iTにおける受信ベ
ースバンド信号をxp (i) 、重み付け係数を{wp }と
すると、図4の前段フィルタ手段41の出力信号である
合成信号y(i) は
【0018】
【数2】
【0019】となる。ここで、* は複素共役である。一
方、レプリカ信号生成回路47の出力であるレプリカ信
号ye (i) は、時刻iTにおける希望波の複素シンボル
侯補をam (i) 、伝送路模擬フィルタ係数を{h(p)
}とすると、
【0020】
【数3】
【0021】式(8)の拘束条件で式(5)で表される
誤差信号em (i) の平均2乗を最小にするアルゴリズム
は、拘束条件付き出力電力最小化アルゴリズムとして知
られているが、式(5)にh(0)=−1を代入して以
下のように変形すると通常の最小2乗法のアルゴリズム
が適用できる。
【0022】 em (i) =am (i) −WH X(i) ・・・・・(10) ここで、X(i) は(N+L)次元受信信号ベクトル、W
は(N+L)次元重み付け係数ベクトルであり、
【0023】
【数4】
【0024】と定める。式(10)は最小2乗法におけ
る誤差信号の標準形であり、希望波の先行波の複素シン
ボル侯補am (i) を基準信号としWext の代りにWを推
定するならば、通常の最小2乗法のアルゴリズムが適用
できる。さて、図4の前段フィルタ手段41は、複素乗
算器40−1〜40−Lを分数間隔形トランスバーサル
・フィルタに置き換える構成が可能である。この構成を
図7に示す。重み付け係数は各分数間隔形トランスバー
サル・フィルタ60−1〜60−Lのタップ係数として
設定され、各アンテナからの受信ベースバンド信号は重
み付け係数との畳み込み演算が行われ、合成信号は分数
間隔形トランスバーサル・フィルタ60−1〜60−L
の出力信号が、複素数加算器44で加算され、それらの
和として出力端子Aから出力される。
【0025】分数間隔形トランスバーサル・フィルタ6
0−1〜60−Lの構成は、図8に示すように遅延素子
62、63の遅延時間がシンボル周期未満であるトラン
スバーサル・フィルタである。前段フィルタ手段41を
上記のような構成にすれば、サンプリングクロックのタ
イミングオフセットによる劣化を抑えることができる。
なお、この場合サンプリング周期Ts と遅延素子の遅延
時間は等しくする必要がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】希望波の各パスの遅延
時間とその平均電力の具体例を図9(A)に示す。ここ
では、先行波と第1遅延波との遅延時間差が1T、先行
波と第2遅延波との遅延時間差が2Tであり、最大遅延
時間は2Tである。次に、同じ条件で、伝送速度を2倍
にした場合を図9(B)に示す。伝送路の絶対的遅延時
間は変らずシンボル周期Tが1/2になるから、先行波
と第1遅延波との遅延時間差が2T、先行波と第2遅延
波との遅延時間差が4Tとなり、最大遅延時間は4Tと
なる。
【0027】このように、伝送速度が高速になる程、受
信波の相対的な最大遅延時間が大きくなることがわか
る。ところで、ビタビアルゴリズムは状態数に比例して
演算量が増大する。一方、状態数は前に述べたように、
最大遅延時間がNTで、複素シンボルがJ値の場合は、
N となり、指数関数的に増大する。その結果、ビタビ
アルゴリズムにおける演算量は、伝送速度が非常に速く
なると演算量が膨大なものとなり、ハードウェア化が非
常に困難になるという問題がある。
【0028】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、高速伝送の場合でも演算量が膨大とならず、かつ
伝送特性が維持できる受信信号系列推定方法及びこの方
法を用いたアダプティブ受信機を提供することを目的と
するものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、M(Mは2以上の整数)個のトランスバーサル型
前段フィルタ72〜74、101−1〜101−L、1
03−1〜103−L、105−1〜105−Lによ
り、L本(Lは2以上の整数)のアンテナからのベース
バンド帯に変換された受信ベースバンド信号群をM個の
信号に変換し、各前記前段フィルタからのM個の信号を
前記前段フィルタに接続されたM個の固定又は可変の遅
延手段75、76、80、81、102−1〜102−
L、104−1〜104−Lにより、それぞれ異なる所
定時間遅延させ、遅延されたM個の信号を加算器78、
106により足しあわせて合成し、該合成した信号に基
づいて、最尤系列推定手段42により、受信信号系列を
推定することを特徴とする受信信号系列推定方法であ
る。
【0030】請求項1記載の発明によれば、L本のアン
テナからのベースバンド帯に変換された受信ベースバン
ド信号群をM個の信号に変換し、各記前段フィルタの出
力を前段フィルタに接続されたM個の固定又は可変の遅
延手段により、それぞれ異なる所定時間遅延させ、遅延
されたM個の信号を加算器により足しあわせて合成し、
該合成した信号に基づいて、最尤系列推定手段により、
受信信号系列を推定することにより、高速伝送の場合で
も演算量が膨大とならず、かつ伝送特性が維持できる受
信信号系列推定方法を提供することができる。
【0031】請求項2に記載された発明は、L本(Lは
2以上の整数)のアンテナからのベースバンド帯に変換
された受信ベースバンド信号群が印加されるトランスバ
ーサル・フィルタ型前段フィルタ72〜74、101−
1〜101−L、103−1〜103−L、105−1
〜105−L、該前段フィルタの出力を加算する加算器
78、106前記前段フィルタの係数を設定するフィル
タ係数設定手段(例えば、図10、図12又は図15に
おけるパラメータ推定回路71の一部である前段フィル
タの係数設定部分に相当する)及び前記加算器の出力か
ら受信信号系列を推定する最尤系列推定手段42を有す
るアダプティブ受信機において、該アダプティブ受信機
は、前記M(Mは2以上の整数)個の前段フィルタを設
け、さらに該M個の前段フィルタと前記加算器の間に固
定又は可変の遅延手段75、76、80、81、102
−1〜102−L、104−1〜104−Lを設け、前
記前段フィルタは、前記受信ベースバンド信号群を、前
記フィルタ係数設定手段からのM組の重み付け係数群を
用いて、線形合成してM個の線形合成信号を生成し、前
記遅延手段は、該M個の線形合成信号を、それぞれ異な
る遅延時間だけ遅延させ、前記加算器は、前記遅延手段
の出力を足しあわせて合成信号を出力し、前記最尤系列
推定手段は、該合成信号出力から希望波の判定信号を得
ることを特徴とするアダプティブ受信機である。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の受
信信号系列推定方法を用いたアダプティブ受信機であ
る。請求項2記載の発明によれば、高速伝送の場合でも
演算量が膨大とならず、かつ伝送特性が維持できるアダ
プティブ受信機を提供することができる。請求項3に記
載された発明は、L本(Lは2以上の整数)のアンテナ
からの受信信号をベースバンド帯に変換し受信ベースバ
ンド信号群を出力する受信手段21−1〜21−Lと、
前記受信ベースバンド信号群をM組(Mは2以上の整
数)の重み付け係数群Winを用いて線形合成してM個の
線形合成信号を生成し、それぞれ異なる遅延時間で遅延
させた後足しあわせ、合成信号として出力する線形合成
手段70、82、100と、前記合成信号から、複素シ
ンボル系列候補と伝送路模擬フィルタ係数との畳み込み
演算結果を差し引いたものを誤差信号とし、この誤差信
号の絶対値2乗を尤度情報として最尤系列推定により信
号判定を行い、希望波の判定信号と前記複素シンボル系
列候補を出力する最尤系列推定手段42と、前記受信ベ
ースバンド信号群と前記複素シンボル系列候補と前記誤
差信号を入力として、前記誤差信号の平均2乗が最小と
なるように前記重み付け係数群と前記伝送路模擬フィル
タ係数を推定し出力するパラメータ推定手段71から構
成されることを特徴とするアダプティブアレイ受信機で
ある。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明を具体化したものである。請求項3記載の発明によれ
ば、高速伝送の場合でも演算量が膨大とならず、かつ伝
送特性が維持できるアダプティブ受信機を提供すること
ができる。請求項4に記載された発明は、L本(Lは2
以上の整数)のアンテナからの受信信号をベースバンド
帯に変換し受信ベースバンド信号群を出力する受信手段
21−1〜21−Lと、前記受信ベースバンド信号群を
M組(Mは2以上の整数)の重み付け係数群を用いて線
形合成してM個の線形合成信号を生成し、それぞれ異な
る遅延時間で遅延させた後足しあわせ、合成信号として
出力する線形合成手段70、82、100と、前記受信
ベースバンド信号群を基に伝送路インパルスレスポンス
の電力分布を推定し、前記線形合成手段の前記遅延時間
を制御する伝送路推定手段79と、前記合成信号から、
複素シンボル系列候補と伝送路模擬フィルタ係数との畳
み込み演算結果を差し引いたものを誤差信号とし、この
誤差信号の絶対値2乗を尤度情報として最尤系列推定に
より信号判定を行い、希望波の判定信号と前記複素シン
ボル系列候補を出力する最尤系列推定手段42と、前記
受信べースバンド信号群と前記複素シンボル系列候補と
前記誤差信号を入力として、前記誤差信号の平均2乗が
最小となるように前記重み付け係数群と前記伝送路模擬
フィルタ係数を推定し出力するパラメータ推定手段71
から構成されることを特徴とするアダプティブアレイ受
信機である。
【0034】請求項4記載の発明によれば、伝送路推定
手段が、受信ベースバンド信号を基に伝送路インパルス
レスポンスの電力分布を推定して、遅延操作の遅延時間
を適応的に制御することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面と共に説明する。 (実施例1)本発明の実施例1の構成を図10に示す。
まず、端子30−1〜30−Lから受信ベースバンド信
号群が前段フィルタ手段72〜74へと入力される。こ
の前段フィルタ手段72〜74の構成は図4または図7
に示したものと同じである。ここでは、伝送路インパル
スレスポンスを図11のように仮定し、到来角と遅延時
間の異なる9つの遅延波成分が到来するものとする。最
大遅延時間が8Tであるので、BPSK変調の場合、従
来のアダプティブアレイと最尤系列推定器との縦続構成
では、ビタビアルゴリズムの状態数が28 =256とな
り演算量が膨大になる。そこで図10の構成では、図1
1に示すように、遅延波成分を遅延時間差が2Tとなる
よう3つのグループA、B、Cに分け、前段フィルタ手
段72〜74では、アンテナ指向性を適応的に制御し
て、それぞれグループA〜Cの遅延波成分のみを取り込
むようにする。
【0036】ここで、現時点iTとするなら、グループ
Aは時刻i、i−1、i−2の複素シンボルを含み、グ
ループBは時刻i−3、i−4、i−5の複素シンボ
ル、グループCは時刻i−6、i−7、i−8の複素シ
ンボルを含む。しかし、遅延回路(遅延手段)75で前
段フィルタ手段72の出力を6T遅延させれば、この信
号は時刻i−6、i−7、i−8の複素シンボルのみを
含むことになる。同様に、遅延回路76で前段フィルタ
手段73の出力を3T遅延させれば、遅延回路76の出
力信号は時刻i−6、i−7、i−8の複素シンボルの
みを含むことになる。従って、遅延回路75、遅延回路
76及び前段フィルタ手段74の出力信号は、全て、同
じ時刻i−6、i−7、i−8の複素シンボルのみを含
むことになる。そして、これらの信号を複素加算器で加
算して得られる合成信号も、時刻i−6、i−7、i−
8の複素シンボルのみを含むこととなり、実質最大遅延
時間を2Tとすることができる。従って、最大遅延時間
が2Tとなり、ビタビアルゴリズムの状態数を22 =4
と減らすことができるので、演算量を大幅に削減するこ
とができる。
【0037】なお、上記実施例では、前段フィルタ手段
74は、遅延回路が接続されていないように説明した
が、前段フィルタ手段74は、遅延時間0の遅延回路が
接続されているとみることもできる。また、実際に、前
段フィルタ手段74の遅延時間が0であっても、他の遅
延回路との調整のために、遅延回路を接続することもで
きる。
【0038】ここで、前段フィルタ手段72〜74、遅
延回路75、76及び複素加算器78は線形合成手段7
0を構成する。また、入力端子Win1 〜Win3 から入力
する前段フィルタ手段72〜74の重み付け係数群は、
M=3組の重み付け係数群に相当している。複素加算器
78が出力する合成信号は、最尤系列推定手段に相当す
る最尤系列推定器42へ入力される。この構成は図4に
示したものと同じであり、合成信号から、複素シンボル
系列候補と、入力端子Hinから入力する伝送路模擬フィ
ルタ係数との畳み込み演算結果を差し引いたものを誤差
信号とする。この誤差信号の絶対値2乗を尤度情報とし
て最尤系列推定により信号判定を行い、希望波の判定信
号を出力端子33から出力する。
【0039】また、出力端子Eout から誤差信号が、出
力端子Sout から複素シンボル系列候補が出力され、パ
ラメータ推定手段に相当するパラメータ推定回路71に
入力される。このパラメータ推定回路71は図4に示し
たものと同じであり、前段フィルタ手段72〜74の重
み付け係数群が乗算される被乗算信号、即ち受信ベース
バンド信号群をも入力として、誤差信号の平均2乗が最
小となるように重み付け係数群と伝送路模擬フィルタ係
数を推定し出力する。
【0040】このように本構成では、遅延波成分を全て
取り込み、かつビタビアルゴリズムの状態数を減らして
大幅に演算量を削減できる。 (実施例2)図11の伝送路インパルスレスポンスの例
では、遅延波をグループに分けたとき、その遅延時間差
(隣接するグループ間の最小遅延時間差、グループAと
Bでは電力P2とP3の遅延波の遅延時間差)が1Tの
場合であった。この遅延時間差が1Tより大きくなり、
かつ伝送路により変動する場合、図10に示した実施例
の遅延回路75、76の遅延時間は適応的に制御する必
要がある。その構成を図12に示す。図10に示した実
施例1との違いは、伝送路推定手段に相当する伝送路特
性推定回路79が付加されている点にある。この伝送路
特性推定回路79は、受信ベースバンド信号群を入力と
して伝送路インパルスレスポンスの電力分布を推定し、
線形合成手段の可変遅延回路80、81の遅延時間を制
御する。
【0041】次に、図12の伝送路特性推定回路79の
構成を図13に示す。ここでは、ベースバンド受信信号
群に含まれる1つのベースバンド受信信号として、アン
テナ20−1からのものを選ぶ。まず、シンボル間隔形
トランスバーサル・フィルタにアンテナ20−1からの
ベースバンド受信信号が入力端子30−1から入力し、
トレーニング信号メモリ92から出力されるトレーニン
グ信号TRinとの畳み込み演算が行われ、その演算結果
がベースバンド受信信号とトレーニング信号との相関波
形として出力される。
【0042】トレーニング信号TRinとして自己相関の
強い信号が選ばれているなら、上記の相関波形は伝送路
インパルスレスポンスとほぼ等しくなる。伝送路インパ
ルスレスポンスの電力分布を求めるために、2乗演算回
路95は相関波形の絶対値2乗を計算し出力する。ここ
で、シンボル間隔形トランスバーサル・フィルタ94と
2乗演算回路95はトレーニング信号相関器90を構成
する。
【0043】トレーニング信号相関器90の出力COR
out は伝送路インパルスレスポンスの電力分布の時系列
波形であり、制御回路91はこの時系列波形を基に、可
変遅延回路80、81の遅延時間を制御する。即ち、制
御回路91の出力信号Din1、Din2により、可変遅延
回路80、81の遅延時間を制御し、図12の前段フィ
ルタ手段72〜74が取り込む遅延波成分に、オーバー
ラップが無く、電力が無視できない遅延波成分を全て取
り込むようにする。
【0044】また、図12の伝送路特性推定回路79の
他の構成を図14に示す。図13の構成とは、伝送路イ
ンパルスレスポンスの電力分布を求めるのに、ベースバ
ンド受信信号群に含まれる全てのベースバンド受信信号
とトレーニング信号TRinとの相関波形の絶対値2乗を
トレーニング信号相関器96−1〜96−Lで求め、そ
の値を平均化回路99で算術平均している点が異なる。
このような構成にすると、伝送路インパルスレスポンス
の電力分布における推定精度を上げることができる。
【0045】図12に示した実施例2の構成では、可変
遅延回路80、81と前段フィルタ手段72〜74の順
番を入れ換えて、受信ベースバンド信号群を遅延させた
ものを前段フィルタ手段72〜74の入力とすることも
可能であり、図10に示した実施例1も同様である。次
に図12と等価で、線形合成手段の構成が異なる構成例
を図15に示す。分数間隔形トランスバーサル・フィル
タ101−1〜101−Lは図12の前段フィルタ手段
74に相当し、これらの出力端子FTout 1−1〜FT
out L−1から出力される信号の和が前段フィルタ手段
74の出力に相当する。分数間隔形トランスバーサル・
フィルタ101−1〜101−Lの出力端子CA1−1
〜CAL−1から出力される信号は、単に遅延した受信
ベースベンド信号群であり、これが可変遅延回路102
−1〜102−Lで遅延される。分数間隔形トランスバ
ーサル・フィルタ103−1〜103−Lには遅延した
受信ベースベンド信号群が入力するが、その遅延時間は
図12の可変遅延回路81の遅延時間と等しくなるよう
可変遅延回路102−1〜102−Lの遅延時間が設定
される。従って、分数間隔形トランスバーサル・フィル
タ103−1〜103−Lは図12の前段フィルタ手段
73に相当し、これらの出力端子FTout 1−2〜FT
out L−2から出力される信号の和が図12の可変遅延
回路81の出力に相当する。同様に、分数間隔形トラン
スバーサル・フィルタ105−1〜105−Lには遅延
した受信ベースベンド信号群が入力するが、その遅延時
間は図12の可変遅延回路80の遅延時間と等しくなる
よう可変遅延回路104−1〜104−Lの遅延時間が
設定される。従って、分数間隔形トランスバーサル・フ
ィルタ105−1〜105−Lは図12の前段フィルタ
手段72に相当し、これらの出力端子FTout1−3〜
FTout L−3から出力される信号の和が図12の可変
遅延回路80の出力に相当する。
【0046】以上のことから、分数間隔形トランスバー
サル・フィルタ101−1〜101−Lの出力端子FT
out 1−1〜FTout L−1から出力される信号、分数
間隔形トランスバーサル・フィルタ103−1〜103
−Lの出力端子FTout 1−2〜FTout L−2から出
力される信号、及び分数間隔形トランスバーサル・フィ
ルタ105−1〜105−Lの出力端子FTout 1−3
〜FTout L−3から出力される信号の和は複素加算器
106で求められるが、この演算結果は合成信号とな
る。他の最尤系列推定器42、パラメータ推定回路71
及び伝送路特性推定回路79の動作は図12に示したも
のと同じである。
【0047】以上説明したように、到来角の異なる遅延
波成分を遅延時間を基準にして複数グループに分け、同
一グループに属する遅延波の最大遅延時間差を小さく
し、個々に同一グループに属する遅延波のみを抽出する
ようにアンテナゲインを制御することにより、高速伝送
の場合でも、遅延波成分を全て取り込み、かつビタビア
ルゴリズムの状態数を減らして大幅に演算量を削減でき
るアダプティブアレイと最尤系列推定器の縦続構成を実
現できる。
【0048】本発明は、同一チャネル干渉が無視でき
ず、高速伝送を行う無線システムに利用すると効果的で
ある。
【0049】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、L本のアンテナからのベースバンド帯に変
換された受信ベースバンド信号群をM個の信号に変換
し、各記前段フィルタの出力を前段フィルタに接続され
たM個の固定又は可変の遅延手段により、それぞれ異な
る所定時間遅延させ、遅延されたM個の信号を加算器に
より足しあわせて合成し、該合成した信号に基づいて、
最尤系列推定手段により、受信信号系列を推定すること
により、高速伝送の場合でも演算量が膨大とならず、か
つ伝送特性が維持できる。
【0050】請求項2〜4記載の発明によれば、高速伝
送の場合でも演算量が膨大とならず、かつ伝送特性が維
持できるアダプティブ受信機を提供することができる。
特に、請求項4記載の発明によれば、伝送路推定手段
が、受信ベースバンド信号を基に伝送路インパルスレス
ポンスの電力分布を推定して、遅延操作の遅延時間を適
応的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアダプティブアレイにおけるアンテナゲ
インの例を説明するための図である。
【図2】従来のアダプティブアレイと最尤系列推定器と
の縦続構成におけるアンテナゲインの例を説明するため
の図である。
【図3】従来のアダプティブアレイと最尤系列推定器と
の縦続構成の構成図である。
【図4】図3のアダプティブアレイ等化信号処理部の構
成図である。
【図5】図4のレプリカ信号生成回路の構成図である。
【図6】ビタビアルゴリズムのトレリス遷移図である。
【図7】図4の前段フィルタの他の構成例を説明するた
めの図である。
【図8】図7の分数間隔形トランスバーサル・フィルタ
の構成図である。
【図9】伝送路インパルスレスポンスの電力分布の例
(その1)を説明するための図である。
【図10】実施例1の構成図である。
【図11】伝送路インパルスレスポンスの電力分布の例
(その2)を説明するための図である。
【図12】実施例2の構成図である。
【図13】図10の伝送特性推定回路の構成例を説明す
るための図である。
【図14】図10の伝送特性推定回路の他の構成例を説
明するための図である。
【図15】実施例2の他の構成図である。
【符号の説明】
20−1〜20−L アンテナ 30−1〜30−L アダプティブアレイ等化信号処
理部の入力端子 33 出力端子 40−1〜40−L 複素乗算器 42 最尤系列推定器 43、71 パラメータ推定回路 44、78、106 複素加算器 45 複素減算器 46、95 2乗演算器 60−1、60−2、101−1〜101−L、103
−1〜103−L、105−1〜105−L 70、82、100 線形合成手段 72〜73 前段フィルタ 75、76 遅延回路 79 伝送路特性推定回路 80、81、102−1〜102−L、104−1〜1
04−L可変遅延回路 90、96−1〜96−L トレーニング信号相関器 91 制御回路 92 トレーニング信号メモリ 94 シンボル間隔形トランスバーサルフィルタ 99 平均化回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA02 AA03 AA04 AA05 AA06 DB01 EA02 FA09 FA10 FA13 FA14 FA15 FA16 FA20 FA23 FA32 GA08 5J065 AA01 AB01 AC02 AD10 AE06 AF03 AG05 AH02 AH03 5K059 CC03 CC04 DD33 DD35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M(Mは2以上の整数)個のトランスバ
    ーサル型前段フィルタにより、L本(Lは2以上の整
    数)のアンテナからのベースバンド帯に変換された受信
    ベースバンド信号群をM個の信号に変換し、 各前記前段フィルタからのM個の信号を前記前段フィル
    タに接続されたM個の固定又は可変の遅延手段により、
    それぞれ異なる所定時間遅延させ、 遅延されたM個の信号を加算器により足しあわせて合成
    し、 前記合成した信号に基づいて、最尤系列推定手段によ
    り、受信信号系列を推定することを特徴とする受信信号
    系列推定方法。
  2. 【請求項2】 L本(Lは2以上の整数)のアンテナか
    らのベースバンド帯に変換された受信ベースバンド信号
    群が印加されるトランスバーサル・フィルタ型前段フィ
    ルタ、前記前段フィルタの出力を加算する加算器、前記
    前段フィルタの係数を設定するフィルタ係数設定手段及
    び前記加算器の出力から受信信号系列を推定する最尤系
    列推定手段を有するアダプティブ受信機において、 前記アダプティブ受信機は、前記M(Mは2以上の整
    数)個の前段フィルタを設け、さらに前記M個の前段フ
    ィルタと前記加算器の間に固定又は可変の遅延手段を設
    け、 前記前段フィルタは、前記受信ベースバンド信号群を、
    前記フィルタ係数設定手段からのM組の重み付け係数群
    を用いて、線形合成してM個の線形合成信号を生成し、 前記遅延手段は、該M個の線形合成信号を、それぞれ異
    なる遅延時間だけ遅延させ、 前記加算器は、前記遅延手段の出力を足しあわせて合成
    信号を出力し、 前記最尤系列推定手段は、該合成信号出力から希望波の
    判定信号を得ることを特徴とするアダプティブ受信機。
  3. 【請求項3】 L本(Lは2以上の整数)のアンテナか
    らの受信信号をベースバンド帯に変換し受信ベースバン
    ド信号群を出力する受信手段と、 前記受信ベースバンド信号群をM組(Mは2以上の整
    数)の重み付け係数群を用いて線形合成してM個の線形
    合成信号を生成し、それぞれ異なる遅延時間で遅延させ
    た後足しあわせ、合成信号として出力する線形合成手段
    と、 前記合成信号から、複素シンボル系列候補と伝送路模擬
    フィルタ係数との畳み込み演算結果を差し引いたものを
    誤差信号とし、この誤差信号の絶対値2乗を尤度情報と
    して最尤系列推定により信号判定を行い、希望波の判定
    信号と前記複素シンボル系列候補を出力する最尤系列推
    定手段と、 前記受信ベースバンド信号群と前記複素シンボル系列候
    補と前記誤差信号を入力として、前記誤差信号の平均2
    乗が最小となるように前記重み付け係数群と前記伝送路
    模擬フィルタ係数を推定し出力するパラメータ推定手段
    から構成されることを特徴とするアダプティブアレイ受
    信機。
  4. 【請求項4】 L本(Lは2以上の整数)のアンテナか
    らの受信信号をベースバンド帯に変換し受信ベースバン
    ド信号群を出力する受信手段と、 前記受信ベースバンド信号群をM組(Mは2以上の整
    数)の重み付け係数群を用いて線形合成してM個の線形
    合成信号を生成し、それぞれ異なる遅延時間で遅延させ
    た後足しあわせ、合成信号として出力する線形合成手段
    と、 前記受信ベースバンド信号群を基に伝送路インパルスレ
    スポンスの電力分布を推定し、前記線形合成手段の前記
    遅延時間を制御する伝送路推定手段と、 前記合成信号から、複素シンボル系列候補と伝送路模擬
    フィルタ係数との畳み込み演算結果を差し引いたものを
    誤差信号とし、この誤差信号の絶対値2乗を尤度情報と
    して最尤系列推定により信号判定を行い、希望波の判定
    信号と前記複素シンボル系列候補を出力する最尤系列推
    定手段と、 前記受信べースバンド信号群と前記複素シンボル系列候
    補と前記誤差信号を入力として、前記誤差信号の平均2
    乗が最小となるように前記重み付け係数群と前記伝送路
    模擬フィルタ係数を推定し出力するパラメータ推定手段
    から構成されることを特徴とするアダプティブアレイ受
    信機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000074266A1 (fr) * 1999-05-31 2000-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de reception et procede de production de signal replique
WO2000074267A1 (fr) * 1999-05-31 2000-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur et procede d'egalisation
CN111147116A (zh) * 2019-12-03 2020-05-12 北京万集科技股份有限公司 信号合成方法及装置、存储介质、电子装置

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CN111147116B (zh) * 2019-12-03 2023-04-04 北京万集科技股份有限公司 信号合成方法及装置、存储介质、电子装置

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