JP2001284579A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001284579A
JP2001284579A JP2000089734A JP2000089734A JP2001284579A JP 2001284579 A JP2001284579 A JP 2001284579A JP 2000089734 A JP2000089734 A JP 2000089734A JP 2000089734 A JP2000089734 A JP 2000089734A JP 2001284579 A JP2001284579 A JP 2001284579A
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mosfet
gate
mos capacitor
film
capacitor
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Hitomi Yoshinari
人美 吉成
Noriaki Matsunaga
範昭 松永
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造途中で発生するプラズマからMOSFET
を効果的に保護する。 【解決手段】MOSFET1のゲートに、MOSFET
1よりも絶縁耐圧の低いMOSキャパシタ2を接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
途中で発生するプラズマからMOSFETを保護するこ
とができる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。LSI単体の性能向上は、集積度を高め
ること、つまり素子の微細化により実現できる。
【0003】素子の微細化に伴い配線も微細化してい
る。微細な配線を形成するためのエッチング法として
は、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion E
tching)法が広く使用されている。
【0004】図9に、従来のRIE法を用いたゲート配
線、ソース/ドレイン配線の工程断面図を示す。
【0005】まず、周知の方法に従って、図9(a)に
示すように、p型シリコン基板71にMOSFETを形
成する。図中、72はn+ 型ソース/ドレイン拡散層、
73はゲート酸化膜、74は不純物が添加されたポリシ
リコン膜からなるゲート電極を示している。
【0006】次に同図(a)に示すように、全面に層間
絶縁膜75を堆積した後、この層間絶縁膜75に接続孔
を開孔し、ゲート接続電極76およびソース/ドレイン
電極77を形成する。
【0007】次に図9(b)に示すように、全面にTi
膜78、TiN膜79、Al膜80を順次堆積する。
【0008】次に図9(c)に示すように、Al膜80
上にレジストパターン81を形成した後、このレジスト
パターン81をマスクにしてAl膜80、TiN膜7
9、Ti膜78の積層膜をRIE法にてエッチングし、
ゲート配線82G 、ソース/ドレイン配線82SDを形成
する。この後、レジストパターン81を剥離する。
【0009】ところで、この種のRIE法を用いたゲー
ト配線82G 、ソース/ドレイン配線82SDの形成方法
には、以下のような問題があった。
【0010】RIE法はプラズマを利用しているため、
Al膜80のエッチングの際に、プラズマ中の電子やイ
オンがAl膜80が衝突する。
【0011】ここで、Al膜80、TiN膜79、Ti
膜78からなる積層膜がゲート配線82G 、ソース/ド
レイン配線82SDに分離される前のエッチングの際に
は、ゲート配線となる部分のAl膜80に衝突し帯電し
た電子やイオンは、ソース/ドレイン電極76、ソース
/ドレイン拡散層72を介して、接地されたp型シリコ
ン基板81に逃げる。
【0012】しかしながら、Al膜80等からなる積層
膜がゲート配線82G とソース/ドレイン配線82SDと
に分離された後のオーバーエッチングの際には、プラズ
マに晒されている部分(側面)のゲート配線82G がア
ンテナとして働くため、ゲート配線82G に多くの電子
やイオンが集まる。
【0013】その結果、ゲート酸化膜73にトンネル電
流の一種であるFN(Fowler-Nordheim)トンネル電流
が流れ、ゲート破壊に至るという問題が起こる。このよ
うな問題は、RIE以外の他のプラズマを利用したエッ
チング、さらにはプラズマCVD、レジストのアッシン
グ等の他のプラズマを利用した処理を用いた場合にも起
こる。
【0014】このような問題を解決するために、図10
に示すように、MOSFET91に保護用ダイオード9
2を接続することが提案されている。また、図11に、
MOSFET91および保護用ダイオード92の平面図
を示す。
【0015】図中、93はMOSFET91と保護用ダ
イオード92を接続するAl配線等の金属配線、94は
基板表面に形成されたカソードとしての基板と逆導電型
の拡散層をそれぞれ示している。
【0016】このような構成において、MOSFET9
1が絶縁破壊される量の電子やイオンがゲート配線に流
れる前に、保護用ダイオード92がブレークダウンする
ように、保護用ダイオード92を設計しておけば、大量
の電子やイオンを保護用ダイオード92に迂回させるこ
とができ、MOSFET91をプラズマから保護するこ
とができる。
【0017】しかし、近年のMOSFET91の高性能
化によって、基板濃度が低くなるなどして、保護用ダイ
オード92の接合耐圧が高くなる方向に進んでいるた
め、保護用ダイオード82がブレークダウンする前に、
MOSFET91が絶縁破壊する可能性がでてきた。
【0018】すなわち、近年のMOSFET91の高性
能化によって、MOSFET91が絶縁破壊される量の
電子やイオンがゲート配線に流れる前に、保護用ダイオ
ード92がブレークダウンするように、保護用ダイオー
ド92を設計することが困難になってきた。
【0019】また、保護用ダイオード92の拡散層94
(カソード)は、金属配線93によって、MOSFET
91のゲートに接続される。そのため、金属配線93を
形成する前は、MOSFET91をプラズマから保護す
ることができない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、保護用ダ
イオードによりMOSFETをプラズマから保護するこ
とが提案されていたが、近年のMOSFETの高性能化
によって保護用ダイオードの絶縁耐圧を低く設計するこ
とが困難になり、MOSFETをプラズマから保護する
ことが困難になってきた。また、MOSFETの形成直
後は、MOSFETを保護することができなかった。
【0021】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、製造途中で発生するプ
ラズマからMOSFETを効果的に保護できる半導体装
置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの簡単に説明すれば、下記の
通りである。すなわち、上記目的を達成するために、本
発明に係る半導体装置は、MOSFETと、このMOS
FETのゲートに接続され、かつ前記MOSFETより
も絶縁耐圧が低いMOSキャパシタとを備えたことを特
徴とする。
【0023】このような構成であれば、MOSFETが
絶縁破壊される量の電子やイオンがゲート配線に流れる
前に、MOSキャパシタが絶縁破壊するので、大量の電
子やイオンをMOSキャパシタに迂回させることができ
る。さらに、MOSキャパシタはMOSFETとはほぼ
同じプロセスを用いることで同時に完成させることがで
きるため、MOSFETの形成直後から保護することが
できる。さらにまた、MOSキャパシタの絶縁耐圧は、
実施の形態で詳説するように、MOSFETの高性能化
とは関係なく決めることができる。したがって、本発明
によれば、製造途中で発生するプラズマからMOSFE
Tを効果的に保護できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施形態に係るMOS
FETの保護回路を示す等価等回である。
【0026】図中、1はMOSFETを示しており、こ
のMOSFET1のゲートは保護用MOSキャパシタ2
に接続している。MOSキャパシタ2の耐圧は保護用M
OSFET1の耐圧よりも低い。すなわち、MOSFE
T1が絶縁破壊される量の電子やイオンがゲート配線に
流れる前に、保護用MOSキャパシタ2が絶縁破壊する
ように、保護用MOSキャパシタ2は設計されている。
【0027】これにより、大量の電子やイオンを絶縁破
壊した保護用MOSキャパシタ2に迂回させることがで
き、製造途中で発生するプラズマからMOSFET1を
保護できる。さらに、MOSキャパシタ2はMOSFE
T1とはほぼ同じプロセスを用いることによって同時に
完成させることができるため、MOSFET1の作製直
後から保護することができる。
【0028】MOSFET1が絶縁破壊される量の電子
やイオンがゲート配線に流れるプラズマ工程としては、
例えばRIEを用いたゲート配線等となる金属膜のエッ
チング工程、プラズマCVDを用いた層間絶縁膜の堆積
工程、アッシングを用いたレジストの剥離工程などがあ
げられる。これらの工程を有するプロセスとしては、例
えば多層配線プロセスがあげられる。
【0029】図2は、従来および本発明のMOSFET
をプラズマから保護する手段を用いてMOSFETを
2.5Vで動作させたときのゲート・基板間に流れる電
流(ゲートリーク電流)を測定した結果を示す図であ
る。ゲート配線(1Al)の材料にはAlを用いた。
【0030】図2(a)はMOSFETをプラズマから
保護する手段として図10に示した従来の保護用ダイオ
ードを用いた場合の結果、図2(b)はMOSFETを
プラズマから保護する手段として図1に示した本発明の
保護用MOSキャパシタを用いた場合の結果をそれぞれ
示している。図から、保護用MOSキャパシタを用いて
も、保護用ダイオードと同様に、MOSFETをプラズ
マから保護できることが分かる。
【0031】また、以下に説明するように、MOSFE
T1の高性能化により保護用MOSキャパシタ2の絶縁
耐圧が高くなっても、MOSFET1が絶縁破壊される
量の電子やイオンがゲート配線に流れる前に、保護用M
OSキャパシタ2が絶縁破壊するように、保護用MOS
キャパシタ2の絶縁耐圧を容易に設計することができ
る。
【0032】図3および図4にその一例を示す。図3は
MOSFET1および保護用MOSキャパシタ2の平面
図、図4は図3のA−A’断面図、B−B’断面図、C
−C’断面図をそれぞれ示している。
【0033】図中、10はp型またはn型シリコン基
板、11はn+ 型またはp+ 型ソース拡散層、12はn
+ 型またはp+ 型ドレイン拡散層、13はゲート酸化
膜、14はn+ 型ポリシリコン膜からなるゲート電極、
15はp+ 型ポリシリコン膜からなるゲート電極(以
下、キャパシタ電極という)、16は層間絶縁膜、17
はゲート接続電極、18Dはドレイン電極、18Sはソー
ス電極、19Gはゲート配線、19Dはドレイン配線、1
9Sはソース配線をそれぞれ示している。
【0034】なお、図9に示した従来構造と同様に、ゲ
ート配線19G等の下にTi膜、TiN膜の積層膜を設
けても良い。より現実的な構造としてはLDD(エクス
テンション)構造を有するものがあげられる。この場
合、ゲート電極14、キャパシタ電極15の側壁には絶
縁膜(スペーサ)が形成される。
【0035】ここでは、p+ 型ポリシリコン膜がn+
ポリシリコン膜よりも耐圧が低いことを利用し、MOS
キャパシタ2の絶縁耐圧を保護用MOSFET1の絶縁
耐圧よりも低くしている。キャパシタ電極15に用いる
ポリシリコン膜の導電型は、MOSFETの高性能化と
は関係なく決めることができる。
【0036】したがって、MOSFET1の高性能化に
よって例えば基板濃度が低下して保護用MOSキャパシ
タ2の絶縁耐圧が高くなっても、保護するべきMOSF
ET1のゲート電極がn+ 型ポリシリコン膜で構成され
ている場合には、キャパシタ電極をp+ 型ポリシリコン
膜で構成することによって、MOSFET1が絶縁破壊
される量の電子やイオンがゲート配線に流れる前に、保
護用MOSキャパシタ2が絶縁破壊するように、保護用
MOSキャパシタ2を容易に設計することができる。
【0037】なお、ゲート電極(n+ 型ポリシリコン
膜)14、キャパシタ電極(p+ 型ポリシリコン膜)1
5を除いて、MOSFET1および保護用MOSキャパ
シタ2は同じプロセスで作製される。その結果、保護用
MOSキャパシタ2の形成領域には使用されないソース
拡散層11およびドレイン拡散層12が形成される。
【0038】MOSFET1および保護用MOSキャパ
シタ2の形成方法の一例をあげると以下の通りである。
【0039】まず、シリコン基板10上にゲート酸化膜
13を形成する。
【0040】次にゲート酸化膜13上にゲート電極14
およびキャパシタ電極15となるポリシリコン膜を堆積
し、これをパターニングすることによってゲート電極1
4およびキャパシタ電極15を形成する。
【0041】次にゲート電極14およびキャパシタ電極
15にそれぞれn型不純物およびp型不純物をイオン注
入によって導入した後、アニールを行って上記不純物を
活性化する。
【0042】ゲート電極14にn型不純物をイオン注入
する際には、それ以外の領域をレジストで覆っておく。
同様に、キャパシタ電極15にp型不純物をイオン注入
する際には、それ以外の領域をレジストで覆っておく。
なお、ポリシリコン膜のパターニング前に、n型不純物
およびp型不純物のイオン注入および活性化を行うこと
も可能である。
【0043】次に層間絶縁膜12を全面に堆積した後、
MOSFET1のソース拡散層11、MOSFET1の
ドレイン拡散層12、ゲート電極14、キャパシタ電極
15に到達するコンタクトホールを層間絶縁膜12に開
口する。MOSキャパシタ2のソース拡散層11、ドレ
イン拡散層12に到達するコンタクトホールは開口しな
い。
【0044】次にゲート接続電極17、ドレイン電極1
8S、ソース電極18DとなるAl膜等の金属膜を上記コ
ンタクトホールの内部を埋め込むように全面に堆積した
後、上記コンタクトホールの外部の余剰な金属膜を化学
的機械的研磨(CMP)によって除去することで、ゲー
ト接続電極17、ドレイン電極18S、ソース電極18D
を形成する。
【0045】次にゲート配線19G、ドレイン配線19
D、ソース配線19SとなるAl膜等の金属膜を全面に堆
積する。
【0046】最後に、上記金属膜をRIEにより加工し
てゲート配線19G、ドレイン配線19D、ソース配線1
9Sを形成することで、図3および図4に示したMOS
FET1およびMOSキャパシタ2が完成する。
【0047】以下、本実施形態の変形例について説明す
る。
【0048】まず、図5に示すように、保護用MOSキ
ャパシタ2のゲート酸化膜13の膜厚(Tox)を、MO
SFET1のそれよりも薄くすることによっても、所望
通りの低絶縁耐圧の保護用MOSキャパシタ2を容易に
設計することができる。
【0049】何故なら、図6に示すようにToxが薄いほ
どゲート酸化膜の絶縁耐圧は低くなり、かつ保護用MO
Sキャパシタ2のゲート酸化膜13の厚さはMOSFE
T1の高性能化とは関係なく決めることができるからで
ある。
【0050】この場合、MOSFET1および保護用M
OSキャパシタ2のゲート酸化膜13を別々の工程で形
成すると、工程数が増えてしまう。
【0051】しかし、実際の半導体装置においては、膜
厚の薄いゲート酸化膜を有するMOSFET(例えばロ
ジック回路のMOSFET)と、膜厚の厚いゲート酸化
膜を有するMOSFET(例えば電源回路のMOSFE
T)とが混在することを利用することで、工程数の増加
を招くことなく、保護用MOSキャパシタ2のゲート酸
化膜14の厚さを、MOSFET1のそれよりも薄くす
ることができる。
【0052】すなわち、主たるトンネル電流として直接
トンネル電流が流れる程度の膜厚(4nm未満)の薄い
ゲート酸化膜を有するMOSFETを形成する際に、膜
厚の薄いゲート酸化膜を有する保護用MOSキャパシタ
2を同時に形成する。図7にゲート酸化膜の膜厚が4n
m未満になると、直接トンネル電流が増加することを示
す実験結果を示す(1997 2nd International Symposium
on Plasma Process-Induced Damage. p.15-18)。な
お、図において、直接トンネル電流に関してはデータだ
けを示し、特性曲線は省略する。
【0053】保護用MOSキャパシタ2は、FNトンネ
ル電流が流れる程度の膜厚の厚いゲート酸化膜を有する
MOSFETの保護に用いられる。一方、薄いゲート酸
化膜を有するMOSFETは、その薄いゲート酸化膜に
流れるトンネル電流がダメージを与えない直接トンネル
電流であるため、保護用MOSキャパシタは不要であ
る。
【0054】また、図8に示すように、保護用MOSキ
ャパシタ2の活性領域の面積を、MOSFET1の活性
領域よりも小さくすることによっても、所望通りの低絶
縁耐圧の保護用MOSキャパシタ2を容易に設計するこ
とができる。
【0055】何故なら、活性領域の面積が小さいほどゲ
ート酸化膜の絶縁耐圧が低くなり、かつ保護用MOSキ
ャパシタ2の活性領域の面積はMOSFET1の高性能
化とは関係なく決めることができるからである。この場
合、MOSFET1および保護用MOSキャパシタ2の
活性領域は、同じ工程(素子分離工程)で形成すること
ができ、工程数は増えない。
【0056】また、保護用MOSキャパシタ2のキャパ
シタ電極としてのポリシリコン膜中の不純物濃度を、M
OSFET1のそれよりも高くことによっても、所望通
りの低絶縁耐圧の保護用MOSキャパシタ2を容易に設
計することができる。
【0057】何故なら、ポリシリコン膜中の不純物濃度
が高いほどゲート酸化膜の絶縁耐圧が低くなり、かつ保
護用MOSキャパシタ2のキャパシタ電極としてのポリ
シリコン膜中の不純物濃度はMOSFET1の高性能化
とは関係なく決めることができるからである。この場
合、MOSFET1と保護用MOSキャパシタ2とで、
ポリシリコン膜中の不純物が同じ導電型のほうがプロセ
スは簡略である。
【0058】以上、所望通りの低絶縁耐圧の保護用MO
Sキャパシタ2を容易に設計するための具体例を説明し
てきたが、要は保護用MOSキャパシタ2の構成要件の
うち、MOSFET1の高性能化とは関係なく決めるこ
とができるものを最適設計すれば良い。
【0059】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、多結晶シ
リコンゲートを用いた場合について説明したが、本発明
はポリサイドゲート(多結晶シリコン/金属シリサイ
ド)またはCu等を用いたメタルゲートを用いた場合に
も適用できる。メタルゲートの場合にはいわゆるダマシ
ンゲートを採用すると良い。
【0060】ポリサイドゲートまたはメタルゲートの場
合にも、多結晶シリコンゲートの場合と同様に、キャパ
シタ電極の構造をゲート構造と同じすることによって、
工程数の増加を招かずに済む。
【0061】もちろん、キャパシタ電極の構造をゲート
構造とは別の構造にしても良い。このような場合として
は、例えば別構造にすることによって、MOSキャパシ
タの絶縁耐圧を容易に下げられる場合がある。
【0062】また、MOSキャパシタをMOSFETと
は別のプロセスで形成することで、ソース拡散層および
ドレイン拡散層を無くしたり、あるいは任意の形状のキ
ャパシタ電極、例えば中央部に開口部を有するキャパシ
タ電極を形成することができる。
【0063】また、ゲート絶縁膜は酸化膜に限定される
ものではなく、窒化膜等の他の絶縁膜を用いても良い。
【0064】さらに、シリコン基板はバルク基板、SO
I基板のいずれでも良く、さらにまたSiGe基板等の
他の半導体基板でも良い。
【0065】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0066】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、M
OSFETのゲートに、MOSFETよりも絶縁耐圧の
低いMOSキャパシタを接続することによって、製造途
中で発生するプラズマからMOSFETを効果的に保護
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るMOSFETの
保護回路を示す等価等回
【図2】保護用ダイオードおよび保護用MOSキャパシ
タの効果を調べた結果を示す図
【図3】図1の等価回路のMOSFETおよび保護用M
OSキャパシタの具体的な素子構造を示す平面図
【図4】図3のA−A’断面図、B−B’断面図、C−
C’断面図
【図5】ゲート酸化膜の膜厚(Tox)が薄いほうがゲー
ト酸化膜のFN耐圧が低くいことを示す図
【図6】図1の等価回路のMOSFETおよび保護用M
OSキャパシタの他の具体的な素子構造を示す平面図
【図7】ゲート酸化膜の膜厚が4nm未満になると、直
接トンネル電流が増加することを示す図
【図8】図1の等価回路のMOSFETおよび保護用M
OSキャパシタのさらに別の具体的な素子構造を示す平
面図
【図9】従来のMOSトランジスタのゲート配線、ソー
ス・ドレイン配線の形成方法を示す工程断面図
【図10】従来のMOSFETをプラズマから保護する
ための方法を説明するための等価回路
【図11】図10の等価回路のMOSFETおよび保護
用ダイオードの具体的な素子構造を示す平面図
【符号の説明】
1…MOSFET 2…保護用MOSキャパシタ 10…シリコン基板 11…ソース拡散層 12…ドレイン拡散層 13…ゲート酸化膜 14…ゲート電極 15…キャパシタ電極 16…層間絶縁膜 17…ゲート接続電極 18D…ドレイン電極 18S…ソース電極 19G…ゲート配線 19D…ドレイン配線 19S…ソース配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AC05 AC15 BH03 BH13 EZ15 5F040 DA00 DB09 DC01 EC01 EC04 EC07 EC13 EF02 EJ03 FA03 FA11 FA15 5F048 AA02 AC10 BA01 BA14 BA16 BB04 BB06 BB08 BF02 CC05 CC18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MOSFETと、 このMOSFETのゲートに接続され、かつ前記MOS
    FETよりも絶縁耐圧が低いMOSキャパシタとを具備
    してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記MOSキャパシタのゲート電極はp型
    ポリシリコン膜で形成され、前記MOSFETのゲート
    電極はn型ポリシリコン膜で形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記MOSキャパシタのゲート絶縁膜の膜
    厚は、前記MOSFETのゲート絶縁膜の膜厚よりも薄
    いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記MOSキャパシタの活性領域の面積
    は、前記MOSFETの活性領域の面積よりも小さいこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】主たるトンネル電流としてFNトンネル電
    流が流れる厚さの第1のゲート絶縁膜を有する第1のM
    OSトランジスタと、 主たるトンネル電流として直接トンネル電流が流れる厚
    さの第2のゲート絶縁膜を有する第2のMOSトランジ
    スタと、 前記第1のMOSFETのゲートに接続され、かつ前記
    第2のMOSFETのゲートに接続されず、かつ前記第
    2のゲート絶縁膜を有するMOSキャパシタとを具備し
    てなることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】前記MOSキャパシタは、絶縁破壊してい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007194424A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保護素子およびその製造方法
JP2008041948A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Toyota Motor Corp 半導体装置
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