JP2001284443A - 半導体基板の保管搬送容器、半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体基板の保管搬送容器、半導体装置の製造方法

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JP2001284443A
JP2001284443A JP2000100942A JP2000100942A JP2001284443A JP 2001284443 A JP2001284443 A JP 2001284443A JP 2000100942 A JP2000100942 A JP 2000100942A JP 2000100942 A JP2000100942 A JP 2000100942A JP 2001284443 A JP2001284443 A JP 2001284443A
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semiconductor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の空気を清澄な状態にすることができる
半導体基板の保管搬送容器を提供する。 【解決手段】 半導体基板11は、半導体基板11を保
持可能なスロットを複数個有する半導体基板キャリア1
2に装着されて保管搬送容器10内に収納される。保管
搬送容器10には有機物を吸着することができる1つ又
は複数の着脱可能な吸着体17が半導体基板キャリア1
2の空きスロットに装着されている。半導体基板11を
装着した半導体基板キャリア12をベースプレート16
上に載置した後、半導体基板キャリア12を覆うように
カバー13を配置する。カバー13とベースプレート1
6は固定され、保管搬送容器10は完全に密閉される。
吸着体17は、表面に活性炭又はイオン交換樹脂などの
吸着剤がコーティングされたシリコンウエハや、表面に
Si−F結合を有するシリコンウエハなどからなるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板の保管
搬送容器、半導体装置の製造方法に係り、特に、半導体
装置の製造工程において使用され、内部の空気を清澄な
状態にすることができる半導体基板の保管搬送容器、及
びこの保管搬送容器を用いた半導体装置の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程において、
ウエハ、ガラスプレート等の半導体基板上に、ゲート酸
化膜を成膜する工程、ゲート電極用のポリシリコン膜を
成膜する工程、あるいはコンタクトホールを形成する工
程の前などにおいて、各工程の作業待ちの半導体基板の
表面に、クリーンルーム雰囲気中に浮遊する有機物が付
着することを防止するために、半導体基板を保管できる
とともに搬送することができる保管搬送容器が使用され
ている。
【0003】図5に、従来の半導体基板の保管搬送容器
100に半導体基板101を収納した状態の概略断面構
造を示し、この保管搬送容器の構造と半導体基板の収納
方法について説明する。
【0004】図5において、符号101は半導体基板、
符号102は半導体基板キャリア、符号103はカバ
ー、符号104はリテイナー、符号105はシール材、
符号106はベースプレートを示している。
【0005】図5に示すように、半導体基板の保管搬送
容器100は、半導体基板101を保持可能な半導体基
板キャリア102と、半導体基板キャリア102を載置
するベースプレート106と、半導体基板キャリア10
2を覆うようにベースプレート106上に配置されるカ
バー103とを主体として構成されている。
【0006】図5に示すように、複数の半導体基板10
1は、1枚の半導体基板101を保持可能な図示は省略
しているスロットを複数個有する半導体基板キャリア1
02に装着されて保管搬送容器100内に収納される。
半導体基板101を装着した半導体基板キャリア102
をベースプレート106上に載置した後、ベースプレー
ト106上に、半導体基板キャリア102を覆うように
カバー103を配置する。このとき、半導体基板101
は、カバー103の内壁に設けられたリテイナー104
により固定される。また、カバー103とベースプレー
ト106は、図示は省略している固定具により固定され
る。ベースプレート106とカバー103との間にはシ
ール材105が設けられていて、保管搬送容器100は
完全に密閉される構造となっている。以上のようにし
て、半導体基板101を保管搬送容器100内に収納
し、外部の雰囲気から隔絶することができる。
【0007】なお、半導体基板101を保管搬送容器1
00から取り出す際には、カバー103とベースプレー
ト106を固定している固定具を取り外し、カバー10
3をベースプレート106から取り外すことにより、半
導体基板キャリア102を取り出し、半導体基板キャリ
ア102から半導体基板101を取り出せばよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の保管搬送容器1
00に保管されている半導体基板101に有機物が付着
することを防止するために、一般に、保管搬送容器10
0の各部材は有機ガスを発生しない材料から構成されて
いる。しかしながら、保管搬送容器100内に半導体基
板101を収納する際に、クリーンルーム雰囲気中に浮
遊している微量の有機物や、半導体基板101の裏面や
半導体基板101の表面のゲート酸化領域以外の領域な
どに付着していた有機物が、保管搬送容器100内に流
入し、これらの有機物は半導体基板101の活性領域上
に容易に吸着するため、製造される半導体装置の歩留ま
りや信頼性(例えば、ゲート酸化膜初期耐圧や、コンタ
クト抵抗)を劣化させる恐れがある。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決し、内部
の空気を清澄な状態にすることができる半導体基板の保
管搬送容器を提供することを目的とする。また、半導体
装置の製造工程において、この保管搬送容器を使用する
ことにより、歩留まりや信頼性を向上することができる
半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者が上記課題を解
決するべく、研究を行った結果、半導体装置の製造工程
において使用され、半導体基板を保管又は搬送するため
の開閉式の密閉容器であって、有機物を吸着可能な少な
くとも1つの吸着体を内蔵し、該吸着体が着脱可能とさ
れたことを特徴とする半導体基板の保管搬送容器を発明
するに到った。
【0011】本発明の半導体基板の保管搬送容器は、内
部に有機物を吸着可能な吸着体を内蔵したものであるの
で、半導体基板を保管搬送容器内に収納する際に、保管
搬送容器内に有機物が流入しても、保管搬送容器内に内
蔵された吸着体により有機物を吸着除去することがで
き、内部の空気を清澄な状態にすることができるもので
ある。また、吸着体を着脱可能とすることにより、吸着
体への有機物の吸着量が飽和になる前に、吸着体を新し
いものに交換することができるので、常に、保管搬送容
器内を清澄な状態にすることができる。
【0012】また、本発明の保管搬送容器は、1枚の半
導体基板を保持可能なスロットを複数個有する半導体基
板キャリアを内蔵し、複数の半導体基板を該半導体基板
キャリアに保持させて収納することを特徴とする。
【0013】本発明の保管搬送容器において、前記吸着
体がシリコンウエハの表面上に、活性炭又はイオン交換
樹脂などからなる吸着剤がコーティングされてなるもの
であることが望ましい。また、前記吸着体が、表面にS
i−F結合を有するシリコンウエハからなるものである
ことがより望ましい。
【0014】吸着体がシリコンウエハの表面上に活性炭
又はイオン交換樹脂などからなる吸着剤がコーティング
されたもの、あるいは表面にSi−F結合を有するシリ
コンウエハからなるものであることが望ましく、吸着体
をこのような構造とすることにより、吸着体を半導体基
板キャリアの空きスロットに装着することができる。
【0015】シリコンウエハの表面上にコーティングさ
れた活性炭あるいはイオン交換樹脂などの吸着剤は、C
=O結合やC−O結合などの極性結合を有し、フタル酸
ジオクチル(以下、DOPと称する。)やフタル酸ジブ
チル(以下、DBOと称する。)等の極性結合を有する
有機物を選択的に吸着することができるとともに、室温
下ではいったん吸着した有機物を脱離しないという特性
を有している。また、表面にSi−F結合を有するシリ
コンウエハも、Si−F結合が極性を有するため、DO
PやDBP等の極性結合を有する有機物を選択的に吸着
することができるとともに、室温下ではいったん吸着し
た有機物を脱離しないという特性を有している。
【0016】特に、表面にSi−F結合を有するシリコ
ンウエハは、Si−F結合の極性が大きいため、DOP
やDBP等の極性結合を有する有機物を強固に吸着する
ことができるため、吸着性能が高く、吸着体として有効
である。また、表面にSi−F結合を有するシリコンウ
エハは、半導体装置の製造に用いられるシリコンウエハ
をフッ酸溶液で処理した後、純水でリンスしないことに
より作製することができ、半導体装置の製造ラインにお
いて容易に供給することができる点からも優れている。
【0017】また、前記吸着体が活性炭又はイオン交換
樹脂からなってもよく、この場合にも内部の空気を清澄
な状態にすることができる。
【0018】また、半導体装置を製造する工程におい
て、作業待ちの半導体基板を、本発明の上記の半導体基
板の保管搬送容器に保管することにより、保管中に半導
体基板表面に有機物が付着することを防止することがで
きるので、歩留まりや信頼性を向上することができる半
導体装置の製造方法を提供することができる。
【0019】特に、半導体装置の製造方法において、ゲ
ート酸化膜を成膜する工程、ポリシリコン膜を成膜する
工程、及びコンタクトホールを形成する工程の作業待ち
の半導体基板を本発明の保管搬送容器内に保管すること
が望ましく、これらの工程の作業待ち時間の間に本発明
の保管搬送容器に保管することにより、保管中に半導体
基板表面に有機物が付着することを防止することがで
き、歩留まりや信頼性を向上することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。
【0021】第1実施形態 図1に、本発明に係る第1実施形態の半導体基板の保管
搬送容器10に半導体基板11を収納した状態の概略断
面構造を示し、この保管搬送容器の構造と半導体基板の
収納方法について説明する。
【0022】図1において、符号11は半導体基板、符
号12は半導体基板キャリア、符号13はカバー、符号
14はリテイナー、符号15はシール材、符号16はベ
ースプレート、符号17は吸着体を示している。
【0023】図1に示すように、半導体基板の保管搬送
容器10は、半導体基板11を保持可能な半導体基板キ
ャリア12と、半導体基板キャリア12を載置するベー
スプレート16と、半導体基板キャリア12を覆うよう
にベースプレート16上に配置されるカバー13とを主
体として構成されている。
【0024】図1に示すように、ウエハやガラスプレー
トなどからなる複数の半導体基板11は、1枚の半導体
基板11を保持可能な図示は省略しているスロットを複
数個有する半導体基板キャリア12に装着されて保管搬
送容器10内に収納される。本実施形態において、図1
に示すように、有機物を吸着することができる1つ又は
複数の着脱可能な吸着体17が半導体基板キャリア12
の空きスロットに装着されている。半導体基板11を装
着した半導体基板キャリア12をベースプレート16上
に載置した後、ベースプレート16上に、半導体基板キ
ャリア12を覆うようにカバー13を配置する。このと
き、半導体基板11及び吸着体17は、カバー13の内
壁に設けられたリテイナー14により固定される。ま
た、カバー13とベースプレート16は、図示は省略し
ている固定具により固定される。ベースプレート16と
カバー13との間にはシール材15が設けられていて、
保管搬送容器10は完全に密閉される構造となってい
る。以上のようにして、半導体基板11を保管搬送容器
10内に収納し、外部の雰囲気から隔絶することができ
る。
【0025】なお、半導体基板11を保管搬送容器10
から取り出す際には、カバー13とベースプレート16
を固定している固定具を取り外し、カバー13をベース
プレート16から取り外すことにより、半導体基板キャ
リア12を取り出し、半導体基板キャリア12から半導
体基板11を取り出せばよい。
【0026】保管搬送容器10に半導体基板11を収納
する際に、クリーンルーム雰囲気中に浮遊している微量
の有機物や、半導体基板11の裏面や半導体基板11の
表面のゲート酸化領域以外の領域などに付着していた有
機物が保管搬送容器10内に流入するが、保管搬送容器
10内に流入した有機物は、保管搬送容器10内(半導
体基板キャリア12内)に内蔵された吸着体17に吸着
され、除去される。吸着体17は、有機物の吸着量が飽
和になる前に着脱され、新しい吸着体17に交換され
る。
【0027】ここで、本実施形態の吸着体17の構造を
詳しく説明する。吸着体17は、表面に活性炭あるいは
イオン交換樹脂などの吸着剤がコーティングされたシリ
コンウエハや、表面にSi−F結合を有するシリコンウ
エハなどからなるものである。
【0028】シリコンウエハ上にコーティングされた活
性炭あるいはイオン交換樹脂などの吸着剤は、C=O結
合やC−O結合などの極性結合を有し、フタル酸ジオク
チル(以下、DOPと称する。)やフタル酸ジブチル
(以下、DBOと称する。)等の極性結合を有する有機
物を選択的に吸着することができるとともに、室温では
いったん吸着した有機物を脱離しないという特性を有し
ている。また、表面にSi−F結合を有するシリコンウ
エハも、Si−F結合が極性を有するため、DOPやD
BP等の極性結合を有する有機物を選択的に吸着するこ
とができるとともに、室温ではいったん吸着した有機物
を脱離しないという特性を有している。
【0029】特に、表面にSi−F結合を有するシリコ
ンウエハは、Si−F結合の極性が大きいため、DOP
やDBP等の極性結合を有する有機物を強固に吸着する
ことができるため、吸着性能が高く、吸着体17として
有効である。また、表面にSi−F結合を有するシリコ
ンウエハは、半導体装置の製造に用いられるシリコンウ
エハをフッ酸溶液で処理した後、純水でリンスしないこ
とにより作製することができ、半導体装置の製造ライン
において容易に供給することができる点からも優れてい
る。
【0030】本実施形態の半導体基板の保管搬送容器1
0は、内部に有機物を吸着可能な吸着体17を内蔵した
ものであるので、半導体基板11を保管搬送容器10内
に収納する際に、保管搬送容器10内に有機物が流入し
ても、保管搬送容器10内に内蔵された吸着体17によ
り有機物を吸着除去することができ、内部の空気を清澄
な状態にすることができるものである。
【0031】第2実施形態 図2に、本発明に係る第2実施形態の半導体基板の保管
搬送容器20に半導体基板11を収納した状態の概略断
面構造を示し、この保管搬送容器の構造と半導体基板の
収納方法を説明する。
【0032】図2において、第1実施形態の保管搬送容
器10と同じ構成要素には同じ参照符号を付している。
【0033】図2に示すように、半導体基板の保管搬送
容器10は、半導体基板11を保持可能な半導体基板キ
ャリア12と、半導体基板キャリア12を載置するベー
スプレート16と、半導体基板キャリア12を覆うよう
にベースプレート16上に配置されるカバー13とを主
体として構成されている。
【0034】本実施形態において、保管搬送容器20の
内壁近傍に設けられた図示は省略しているスロットに、
有機物を吸着することができる1つ又は複数の着脱可能
な吸着体27が装着されている。
【0035】図2に示すように、複数の半導体基板11
は、1枚の半導体基板11を保持可能な図示は省略して
いるスロットを複数個有する半導体基板キャリア12に
装着されて保管搬送容器10内に収納される。半導体基
板11を装着した半導体基板キャリア12をベースプレ
ート16上に載置した後、ベースプレート16上に、半
導体基板キャリア12を覆うようにカバー13を配置す
る。このとき、半導体基板11は、カバー13の内壁に
設けられたリテイナー14により固定される。また、カ
バー13とベースプレート16は、図示は省略している
固定具により固定される。ベースプレート16とカバー
13との間にはシール材15が設けられていて、保管搬
送容器10は完全に密閉される構造となっている。以上
のようにして、半導体基板11を保管搬送容器10内に
収納し、外部の雰囲気から隔絶することができる。
【0036】なお、半導体基板11を保管搬送容器10
から取り出す際には、カバー13とベースプレート16
を固定している固定具を取り外し、カバー13をベース
プレート16から取り外すことにより、半導体基板キャ
リア12を取り出し、半導体基板キャリア12から半導
体基板11を取り出せばよい。
【0037】保管搬送容器20に半導体基板11を収納
する際に、クリーンルーム雰囲気中に浮遊する微量の有
機物や半導体基板11の裏面などに付着していた有機物
が保管搬送容器20内に流入するが、保管搬送容器20
内に流入した有機物は吸着体27に吸着され、除去され
る。吸着体27は、有機物の吸着量が飽和になる前に着
脱され、新しい吸着体27に交換される。
【0038】ここで、吸着体27の構造を説明する。吸
着体27は、活性炭やイオン交換樹脂などからなるもの
である。吸着体27は、C=O結合やC−O結合などの
極性結合を有し、DOPやDBO等の極性結合を有する
有機物を選択的に吸着することができるとともに、室温
ではいったん吸着した有機物を脱離しないという特性を
有している。
【0039】本実施形態の半導体基板の保管搬送容器2
0は、内部に有機物を吸着可能な吸着体27を内蔵した
ものであるので、半導体基板11を保管搬送容器20内
に収納する際に、保管搬送容器20内に有機物が流入し
ても、保管搬送容器20内に内蔵された吸着体27によ
り有機物を吸着除去することができ、内部の空気を清澄
な状態にすることができるものである。
【0040】第3実施形態 第1、第2実施形態の保管搬送容器10又は20のいず
れかを使用した半導体装置の製造方法を説明する。
【0041】図3に、本実施形態の半導体装置の製造方
法を示すフローチャートを示し、この図に基づいて説明
する。図3は半導体装置の製造工程において、コンタク
トホールを形成するまでの工程を示すフローチャートで
ある。コンタクトホールを形成した後の工程は公知のも
のと同様であるので、説明は省略する。
【0042】まず、ウエハやガラスプレートなどからな
る半導体基板11上に素子分離酸化膜形成し(工程S
1)、次いで、半導体基板11上に犠牲酸化膜を形成
し、ウエル領域を形成するために半導体基板11に不純
物を注入した後、犠牲酸化膜をエッチング除去する(工
程S2)。その後、半導体基板11の洗浄を行う(工程
S3)。このとき、パーティクルを除去するためのSC
1洗浄と金属などを除去するためのSC2洗浄を行う。
【0043】半導体基板11の洗浄後、半導体基板11
上にゲート酸化膜の形成を開始するまでの作業待ち時間
の間に、前記の保管搬送容器10又は20内に半導体基
板11を保管する(工程S4)。
【0044】その後、ゲート酸化炉が空き次第、保管搬
送容器10又は20から半導体基板11を取り出し、半
導体基板11をゲート酸化炉内に設置し、ゲート酸化膜
の形成を行う(工程S5)。
【0045】半導体基板11上にゲート酸化膜を形成し
た後、半導体基板11上にゲート電極形成用のポリシリ
コン膜の形成を行うまでの作業待ち時間の間に、前記の
保管搬送容器10又は20内に半導体基板11を保管す
る(工程S6)。ポリシリコン膜を形成する炉が空き次
第、保管搬送容器10又は20から半導体基板11を取
り出し、半導体基板11をポリシリコン膜を形成する炉
に設置し、ポリシリコン膜の形成を行う(工程S7)。
【0046】半導体基板11上にポリシリコン膜を形成
した後、ポリシリコン膜をパターニングすることにより
ゲート電極を形成する(工程S8)。その後、半導体基
板11上にソース・ドレイン領域を形成し(工程S
9)、次いで層間絶縁膜を形成する(工程S10)。
【0047】半導体基板11上に層間絶縁膜を形成した
後、コンタクトホールの形成を行うまでの作業待ち時間
の間に、前記の保管搬送容器10又は20内に半導体基
板11を保管する(工程S11)。コンタクトホールを
形成する装置が空き次第、保管搬送容器10又は20か
ら半導体基板11を取り出し、コンタクトホールの形成
を行う(工程S12)。
【0048】本実施形態によれば、半導体装置を製造す
る工程において、作業待ちの半導体基板を、本発明の半
導体基板の保管搬送容器に保管することにより、保管中
に半導体基板表面に有機物が付着することを防止するこ
とができるので、歩留まりや信頼性を向上することがで
きる半導体装置の製造方法を提供することができる。
【0049】特に、半導体装置の製造方法において、ゲ
ート酸化膜を成膜する工程、ポリシリコン膜を成膜する
工程、及びコンタクトホールを形成する工程の作業待ち
の半導体基板を本発明の保管搬送容器内に保管すること
が望ましく、これらの工程の作業待ち時間に本発明の保
管搬送容器に保管することにより、保管中に半導体基板
表面に有機物が付着することを防止することができ、歩
留まりや信頼性を向上することができる。
【0050】
【実施例】(実施例1) 吸着体として、表面にSi−
F結合が形成されたシリコンウエハを内蔵した本発明の
保管搬送容器内に、半導体装置の製造に用いられるシリ
コンウエハを24時間保管した後、加熱脱着式GC−M
Sによりシリコンウエハに付着した有機物総量を測定し
た結果、付着有機物総量は0.1×10-5g/m2未満
であった。
【0051】比較のため、従来の保管搬送容器内に、半
導体装置の製造に用いられるシリコンウエハを24時間
保管した後、同様に付着有機物総量を測定した結果、付
着有機物総量は1.0×10-5g/m2であった。
【0052】本発明の保管搬送容器に保管されたシリコ
ンウエハに付着した有機物総量は、従来の保管搬送容器
に保管されたシリコンウエハに付着した有機物総量の1
0分の1未満であることから、本発明の保管搬送容器
は、内部の空気を清澄な状態にすることができるもので
あることが示唆される。
【0053】(実施例2)半導体基板としてシリコンウ
エハを用い、シリコンウエハ上に面積30×10 -62
のnチャンネル型MOS電界効果トランジスタのキャパ
シタを100チップ作製した。ゲート酸化膜の膜厚を4
nmとした。
【0054】このキャパシタの製造工程において、ゲー
ト酸化膜を形成する工程及びゲート電極形成用のポリシ
リコン膜の形成を行う工程の作業待ち時間の間に、吸着
体として表面にSi−F結合が形成されたシリコンウエ
ハを内蔵した本発明の保管搬送容器内に製造途中のシリ
コンウエハを保管した。作製されたチップにゲートリー
ク電流を測定して、1.0A/m2の電流が流れる時の
ゲート電圧を電界強度に変換してヒストグラムとしたも
のを図4(a)に示す。図4(a)は、ゲート酸化膜初期耐圧
ヒストグラムを示す図である。
【0055】比較のため、ゲート酸化膜を形成する工程
及びゲート電極形成用のポリシリコン膜の形成を行う工
程の作業待ち時間の間に、従来の保管搬送容器に保管
し、保管条件以外の条件は上記の条件と同一にして、n
チャンネル型MOS電界効果トランジスタのキャパシタ
のチップを作製した。作製されたチップのゲート酸化膜
初期耐圧ヒストグラムを図4(b)に示す。
【0056】図4(a)に示すように、本発明の保管搬送
容器を使用した場合、100チップ全てが60V/m2
の印加電界強度に集中しているのに対し、図4(b)に示
すように、従来の保管搬送容器を使用した場合には70
チップのみが60V/m2、残り30チップはそれ以下
の電界強度に分布している。
【0057】作業待ち時間の間に従来の保管搬送容器に
保管されたシリコンウエハには有機物が付着され、作製
されたチップのゲート酸化膜初期耐圧が悪化したのに対
し、作業待ち時間の間に、本発明の保管搬送容器に保管
されたシリコンウエハには有機物が付着されず、作製さ
れたチップのゲート酸化膜初期耐圧の悪化が防止された
ことが示唆される。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体基
板の保管搬送容器は、内部に有機物を吸着可能な吸着体
を内蔵したものであるので、半導体基板を保管搬送容器
内に収納する際に、保管搬送容器内に有機物が流入して
も、保管搬送容器内に内蔵された吸着体により有機物を
吸着除去することができ、内部の空気を清澄な状態にす
ることができるものである。また、吸着体を着脱可能と
することにより、吸着体への有機物の吸着量が飽和にな
る前に吸着体を新しいものに交換することができ、常に
内部の空気を清澄な状態にすることができる。
【0059】また、半導体装置を製造する工程におい
て、作業待ちの半導体基板を、本発明の上記の半導体基
板の保管搬送容器に保管することにより、保管中に半導
体基板表面に有機物が付着することを防止することがで
きるので、歩留まりや信頼性を向上することができる半
導体装置の製造方法を提供することができる。
【0060】特に、半導体装置の製造方法において、ゲ
ート酸化膜を成膜する工程、ポリシリコン膜を成膜する
工程、及びコンタクトホールを形成する工程の作業待ち
の半導体基板を本発明の保管搬送容器内に保管すること
が望ましく、これらの工程の作業待ち時間に本発明の保
管搬送容器に保管することにより、保管中に半導体基板
表面に有機物が付着することを防止することができ、歩
留まりや信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る第1実施形態の半導体
基板の保管搬送容器に半導体基板を収納した状態を示す
概略断面図である。
【図2】 図2は、本発明に係る第2実施形態の半導体
装置の保管搬送容器に半導体基板を収納した状態を示す
概略断面図である。
【図3】 図3は、本発明に係る第3実施形態の半導体
装置の製造方法において、コンタクトホールを形成する
までのフローチャートである。
【図4】 図4(a)、(b)は、本発明による保管搬送容器
を使用して製造されたチップ及び従来の保管搬送容器を
使用して製造されたチップのゲート酸化膜初期耐圧ヒス
トグラムを示す図である。
【図5】 図5は、従来の半導体基板の保管搬送容器に
半導体基板を収納した状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10、20 保管搬送容器 11 半導体基板 12 半導体基板キャリア 13 カバー 14 リテイナー 15 シール材 16 ベースプレート 17、27 吸着体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の製造工程において使用さ
    れ、半導体基板を保管又は搬送するための開閉式の密閉
    容器であって、 有機物を吸着可能な少なくとも1つの吸着体を内蔵し、
    該吸着体が着脱可能とされたことを特徴とする半導体基
    板の保管搬送容器。
  2. 【請求項2】 1枚の半導体基板を保持可能なスロット
    を複数個有する半導体基板キャリアを内蔵し、複数の半
    導体基板を該半導体基板キャリアに保持させて収納する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体基板の保管搬送
    容器。
  3. 【請求項3】 前記吸着体がシリコンウエハの表面上に
    吸着剤がコーティングされてなるものであることを特徴
    とする請求項2記載の半導体基板の保管搬送容器。
  4. 【請求項4】 前記吸着剤が活性炭又はイオン交換樹脂
    であることを特徴とする請求項3記載の半導体基板の保
    管搬送容器。
  5. 【請求項5】 前記吸着体が、表面にSi−F結合を有
    するシリコンウエハからなることを特徴とする請求項2
    記載の半導体基板の保管搬送容器。
  6. 【請求項6】 前記吸着体が、前記半導体基板キャリア
    の空きスロットに装着されたことを特徴とする請求項2
    から請求項5までのいずれか1項記載の半導体基板の保
    管搬送容器。
  7. 【請求項7】 前記吸着体が活性炭又はイオン交換樹脂
    からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    半導体基板の保管搬送容器。
  8. 【請求項8】 半導体装置を製造する工程において、作
    業待ちの半導体基板を、請求項1から請求項7までのい
    ずれか1項記載の半導体基板の保管搬送容器内に保管す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 ゲート酸化膜を成膜する工程、ポリシリ
    コン膜を成膜する工程、及びコンタクトホールを形成す
    る工程の作業待ちの半導体基板を前記半導体基板の保管
    搬送容器内に保管することを特徴とする請求項8記載の
    半導体装置の製造方法。
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