JP2001284425A - 故障解析方法及び故障解析装置 - Google Patents
故障解析方法及び故障解析装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザビームの照射によって得られる電流像
を参照することのみによって、チップの故障原因及び故
障箇所を特定し得る故障解析方法を得る。 【解決手段】 レーザビーム発生部1は、波長が異なる
複数のレーザビーム源を有している。まず、レーザビー
ム発生部1は、波長が1.1μm付近のレーザビームB
1を発生し、故障解析部6は、このとき得られる第1の
電流像を記憶する。次に、レーザビーム発生部1は、波
長が1.3μm付近のレーザビームB1を発生し、故障
解析部6は、このとき得られる第2の電流像を記憶す
る。次に、レーザビーム発生部1は、波長が2.0μm
以上のレーザビームB1を発生し、故障解析部6は、こ
のとき得られる第3の電流像を記憶する。故障解析部6
は、記憶している第1〜第3の電流像を参照することに
より、試料3内における故障原因及び故障箇所を解析す
る。
を参照することのみによって、チップの故障原因及び故
障箇所を特定し得る故障解析方法を得る。 【解決手段】 レーザビーム発生部1は、波長が異なる
複数のレーザビーム源を有している。まず、レーザビー
ム発生部1は、波長が1.1μm付近のレーザビームB
1を発生し、故障解析部6は、このとき得られる第1の
電流像を記憶する。次に、レーザビーム発生部1は、波
長が1.3μm付近のレーザビームB1を発生し、故障
解析部6は、このとき得られる第2の電流像を記憶す
る。次に、レーザビーム発生部1は、波長が2.0μm
以上のレーザビームB1を発生し、故障解析部6は、こ
のとき得られる第3の電流像を記憶する。故障解析部6
は、記憶している第1〜第3の電流像を参照することに
より、試料3内における故障原因及び故障箇所を解析す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LSI等の半導
体装置の故障解析に用いられる故障解析方法及び故障解
析装置に関するものである。
体装置の故障解析に用いられる故障解析方法及び故障解
析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置においては、素子
の微細化、高集積化に伴って、金属配線構造の多層化が
進んでいる。また、高性能LSIでは、電極パッド数の
増加に伴い、チップの周辺のみならずチップの内部にも
電極パッドを形成する、いわゆるフリップチップ構造が
主流になってきている。こうした金属配線構造の多層
化、LSIのフリップチップ構造化により、電子ビーム
やイオンビーム等の荷電粒子ビーム、あるいは可視光を
用いた、従来のチップ(又はウェハ)上面からのアプロ
ーチによる故障解析は不可能になり、チップの裏面(デ
バイスが設けられた主面とは反対側の面)からのアプロ
ーチによる故障解析が必須となっている。このようなチ
ップの裏面からのアプローチによる故障解析として、近
赤外レーザビームを利用したレーザ誘起電流解析(Infr
ared-Optical Beam Induced Current:IR−OBI
C)が有効である。チップの裏面からのアプローチによ
るOBIC解析については、例えば特開平5−1362
40号公報に記載されている。
の微細化、高集積化に伴って、金属配線構造の多層化が
進んでいる。また、高性能LSIでは、電極パッド数の
増加に伴い、チップの周辺のみならずチップの内部にも
電極パッドを形成する、いわゆるフリップチップ構造が
主流になってきている。こうした金属配線構造の多層
化、LSIのフリップチップ構造化により、電子ビーム
やイオンビーム等の荷電粒子ビーム、あるいは可視光を
用いた、従来のチップ(又はウェハ)上面からのアプロ
ーチによる故障解析は不可能になり、チップの裏面(デ
バイスが設けられた主面とは反対側の面)からのアプロ
ーチによる故障解析が必須となっている。このようなチ
ップの裏面からのアプローチによる故障解析として、近
赤外レーザビームを利用したレーザ誘起電流解析(Infr
ared-Optical Beam Induced Current:IR−OBI
C)が有効である。チップの裏面からのアプローチによ
るOBIC解析については、例えば特開平5−1362
40号公報に記載されている。
【0003】シリコンのバンドギャップエネルギー以下
の光、即ち波長が1μm以上の光は、シリコン基板内を
ある程度透過する。近赤外レーザビームをチップの裏面
から照射し、ビームの走査と同期して観測される電流の
変化を輝度変換することによって電流像を得る。この電
流像に基づいてチップの故障発生領域に関する情報を得
るのがIR−OBIC解析である。
の光、即ち波長が1μm以上の光は、シリコン基板内を
ある程度透過する。近赤外レーザビームをチップの裏面
から照射し、ビームの走査と同期して観測される電流の
変化を輝度変換することによって電流像を得る。この電
流像に基づいてチップの故障発生領域に関する情報を得
るのがIR−OBIC解析である。
【0004】レーザビームの照射による電子や正孔の光
励起及び熱励起によって、観測される電流が変化する。
シリコン基板内のpn接合近傍において光励起された電
子−正孔対が光起電流として観測され、pn接合の顕在
化、接合リーク箇所、ゲートリーク箇所等の検出が可能
になる。また、金属配線内の電子又は正孔が選択的に光
励起されることによって、ショットキーバリアの顕在化
が可能になる。これにより、製造工程の不具合、例えば
ドーパントの枯渇等に起因した、金属配線とシリコン基
板とのコンタクト部分における不良箇所の検出が可能に
なる。一方、熱励起を利用して、金属配線内やコンタク
トホール内に生じているボイドや界面層等の高抵抗箇所
の検出が可能である。これは、高抵抗箇所での発熱によ
って熱起電流の発生や抵抗変化が生じ、これらに起因す
る観測電流の変化が電流像に現れることを利用してい
る。
励起及び熱励起によって、観測される電流が変化する。
シリコン基板内のpn接合近傍において光励起された電
子−正孔対が光起電流として観測され、pn接合の顕在
化、接合リーク箇所、ゲートリーク箇所等の検出が可能
になる。また、金属配線内の電子又は正孔が選択的に光
励起されることによって、ショットキーバリアの顕在化
が可能になる。これにより、製造工程の不具合、例えば
ドーパントの枯渇等に起因した、金属配線とシリコン基
板とのコンタクト部分における不良箇所の検出が可能に
なる。一方、熱励起を利用して、金属配線内やコンタク
トホール内に生じているボイドや界面層等の高抵抗箇所
の検出が可能である。これは、高抵抗箇所での発熱によ
って熱起電流の発生や抵抗変化が生じ、これらに起因す
る観測電流の変化が電流像に現れることを利用してい
る。
【0005】図17は、半導体装置の従来の故障解析装
置の構成を示すブロック図である。図17に示すように
従来の故障解析装置は、レーザビーム源101と、レー
ザビーム制御部102と、直流電源104と、電流検出
部105と、主制御部107と、表示部108とを備え
ている。レーザビーム源101としては、波長が1.1
μm付近、あるいは1.3μm付近のレーザビームを発
生するレーザビーム源が一般的に使用されている。波長
が1.1μm付近のレーザビームを発生するレーザビー
ム源101を使用した場合は、上記の全てのモードの故
障(即ち、pn接合部の欠陥、ショットキー接合部の欠
陥、及び金属配線内等の不良箇所)の解析が可能であ
る。また、波長が1.3μm付近のレーザビームを発生
するレーザビーム源101を使用した場合は、上記3つ
のモードのうち、ショットキー接合部の欠陥及び金属配
線内等の不良箇所の解析が可能である。
置の構成を示すブロック図である。図17に示すように
従来の故障解析装置は、レーザビーム源101と、レー
ザビーム制御部102と、直流電源104と、電流検出
部105と、主制御部107と、表示部108とを備え
ている。レーザビーム源101としては、波長が1.1
μm付近、あるいは1.3μm付近のレーザビームを発
生するレーザビーム源が一般的に使用されている。波長
が1.1μm付近のレーザビームを発生するレーザビー
ム源101を使用した場合は、上記の全てのモードの故
障(即ち、pn接合部の欠陥、ショットキー接合部の欠
陥、及び金属配線内等の不良箇所)の解析が可能であ
る。また、波長が1.3μm付近のレーザビームを発生
するレーザビーム源101を使用した場合は、上記3つ
のモードのうち、ショットキー接合部の欠陥及び金属配
線内等の不良箇所の解析が可能である。
【0006】以下、図17に示した故障解析装置を用い
た、従来の故障解析方法について説明する。レーザビー
ム源101は、主制御部107からの制御信号S101
に基づいてレーザビームB101を発生する。レーザビ
ーム制御部102は、主制御部107からの制御信号S
102に基づいてレーザビームB101の軌道を制御
し、試料103の裏面をレーザビームB102によって
走査する。電流検出部105は、直流電源104からの
所定電圧の印加、及びレーザビーム制御部102による
レーザビームB102の照射によって試料103内に流
れる電流を検出し、データD101として主制御部10
7に入力する。主制御部107は、データD101に基
づいて、電流の変化を輝度変換することにより、2次元
平面像としての電流像を生成する。生成された電流像は
データD102として表示部108に入力され、表示部
108にて画面に表示される。
た、従来の故障解析方法について説明する。レーザビー
ム源101は、主制御部107からの制御信号S101
に基づいてレーザビームB101を発生する。レーザビ
ーム制御部102は、主制御部107からの制御信号S
102に基づいてレーザビームB101の軌道を制御
し、試料103の裏面をレーザビームB102によって
走査する。電流検出部105は、直流電源104からの
所定電圧の印加、及びレーザビーム制御部102による
レーザビームB102の照射によって試料103内に流
れる電流を検出し、データD101として主制御部10
7に入力する。主制御部107は、データD101に基
づいて、電流の変化を輝度変換することにより、2次元
平面像としての電流像を生成する。生成された電流像は
データD102として表示部108に入力され、表示部
108にて画面に表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の故障解析装置及び故障解析方法によると、生成され
た電流像を参照することによってチップの故障発生領域
を2次元的に特定できるとはいえ、電流像を参照するの
みでは、その故障が3次元的にチップのどの部分で生じ
ているのか、即ち、pn接合部の欠陥であるのか、ショ
ットキー接合部の欠陥であるのか、あるいは金属配線内
の不良であるのかという、チップの故障原因及び故障箇
所を具体的に特定することは困難であるという問題があ
る。
来の故障解析装置及び故障解析方法によると、生成され
た電流像を参照することによってチップの故障発生領域
を2次元的に特定できるとはいえ、電流像を参照するの
みでは、その故障が3次元的にチップのどの部分で生じ
ているのか、即ち、pn接合部の欠陥であるのか、ショ
ットキー接合部の欠陥であるのか、あるいは金属配線内
の不良であるのかという、チップの故障原因及び故障箇
所を具体的に特定することは困難であるという問題があ
る。
【0008】本発明はかかる問題を解決するために成さ
れたものであり、レーザビームの照射によって得られる
電流像を参照することのみによって、試料の故障原因及
び故障箇所を特定し得る故障解析方法、及び該方法を実
現するための故障解析装置を得ることを目的とするもの
である。
れたものであり、レーザビームの照射によって得られる
電流像を参照することのみによって、試料の故障原因及
び故障箇所を特定し得る故障解析方法、及び該方法を実
現するための故障解析装置を得ることを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の故障解析方法は、(a)レーザビームを試料に
照射するステップと、(b)レーザビームの照射に起因
して試料内に発生する電流を検出するステップと、
(c)レーザビームを波長を異ならせて試料にそれぞれ
照射した場合における、ステップ(b)の各検出結果に
基づいて、試料の故障を解析するステップとを備えるも
のである。
に記載の故障解析方法は、(a)レーザビームを試料に
照射するステップと、(b)レーザビームの照射に起因
して試料内に発生する電流を検出するステップと、
(c)レーザビームを波長を異ならせて試料にそれぞれ
照射した場合における、ステップ(b)の各検出結果に
基づいて、試料の故障を解析するステップとを備えるも
のである。
【0010】また、この発明のうち請求項2に記載の故
障解析方法は、請求項1に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(c)においては、波長がそれぞれ1.1
μm程度、1.3μm程度、2.0μm以上のレーザビ
ームが、試料に照射されることを特徴とするものであ
る。
障解析方法は、請求項1に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(c)においては、波長がそれぞれ1.1
μm程度、1.3μm程度、2.0μm以上のレーザビ
ームが、試料に照射されることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、この発明のうち請求項3に記載の故
障解析方法は、請求項1に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(a)は、いずれか一方が選択的に実行さ
れる、(a−1)レーザビームを、試料に走査して照射
するステップと、(a−2)レーザビームを、試料の特
定箇所に固定して照射するステップとを有し、ステップ
(c)は、(c−1)ステップ(a−1)を実行した場
合の、ステップ(b)における検出結果に基づいて、何
からの故障が発生している故障発生領域を特定するステ
ップと、(c−2)ステップ(a−2)においてレーザ
ビームを故障発生領域に固定して照射しつつ、レーザビ
ームの波長を変更した場合の、ステップ(b)における
各検出結果に基づいて、故障発生領域の故障原因を解析
するステップとを有することを特徴とするものである。
障解析方法は、請求項1に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(a)は、いずれか一方が選択的に実行さ
れる、(a−1)レーザビームを、試料に走査して照射
するステップと、(a−2)レーザビームを、試料の特
定箇所に固定して照射するステップとを有し、ステップ
(c)は、(c−1)ステップ(a−1)を実行した場
合の、ステップ(b)における検出結果に基づいて、何
からの故障が発生している故障発生領域を特定するステ
ップと、(c−2)ステップ(a−2)においてレーザ
ビームを故障発生領域に固定して照射しつつ、レーザビ
ームの波長を変更した場合の、ステップ(b)における
各検出結果に基づいて、故障発生領域の故障原因を解析
するステップとを有することを特徴とするものである。
【0012】また、この発明のうち請求項4に記載の故
障解析方法は、請求項3に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(b)においては、レーザビームの照射に
よって発生するキャリアの励起原因の相違に起因して生
じる、電流の時定数の相違に対応させて、レーザビーム
を故障発生領域に瞬間的に照射した後の複数のタイミン
グで電流が検出されることを特徴とするものである。
障解析方法は、請求項3に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(b)においては、レーザビームの照射に
よって発生するキャリアの励起原因の相違に起因して生
じる、電流の時定数の相違に対応させて、レーザビーム
を故障発生領域に瞬間的に照射した後の複数のタイミン
グで電流が検出されることを特徴とするものである。
【0013】また、この発明のうち請求項5に記載の故
障解析方法は、(a)所定波長のレーザビームを試料に
照射するステップと、(b)試料に電圧を印加するステ
ップと、(c)電圧の印加及びレーザビームの照射に起
因して試料内に発生する電流を検出するステップと、
(d)レーザビームを試料に照射しつつ電圧を変化させ
た場合の、ステップ(b)における検出結果に基づい
て、試料の故障を解析するステップとを備えるものであ
る。
障解析方法は、(a)所定波長のレーザビームを試料に
照射するステップと、(b)試料に電圧を印加するステ
ップと、(c)電圧の印加及びレーザビームの照射に起
因して試料内に発生する電流を検出するステップと、
(d)レーザビームを試料に照射しつつ電圧を変化させ
た場合の、ステップ(b)における検出結果に基づい
て、試料の故障を解析するステップとを備えるものであ
る。
【0014】また、この発明のうち請求項6に記載の故
障解析方法は、請求項5に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(a)は、いずれか一方が選択的に実行さ
れる、(a−1)レーザビームを、試料に走査して照射
するステップと、(a−2)レーザビームを、試料の特
定箇所に固定して照射するステップとを有し、ステップ
(d)は、(d−1)ステップ(a−1)を実行した場
合の、ステップ(c)における検出結果に基づいて、何
らかの故障が発生している故障発生領域を特定するステ
ップと、(d−2)ステップ(a−2)においてレーザ
ビームを故障発生領域に固定して照射しつつ、電圧を変
化させた場合の、ステップ(c)における検出結果に基
づいて、故障発生領域の故障原因を解析するステップと
を有することを特徴とするものである。
障解析方法は、請求項5に記載の故障解析方法であっ
て、ステップ(a)は、いずれか一方が選択的に実行さ
れる、(a−1)レーザビームを、試料に走査して照射
するステップと、(a−2)レーザビームを、試料の特
定箇所に固定して照射するステップとを有し、ステップ
(d)は、(d−1)ステップ(a−1)を実行した場
合の、ステップ(c)における検出結果に基づいて、何
らかの故障が発生している故障発生領域を特定するステ
ップと、(d−2)ステップ(a−2)においてレーザ
ビームを故障発生領域に固定して照射しつつ、電圧を変
化させた場合の、ステップ(c)における検出結果に基
づいて、故障発生領域の故障原因を解析するステップと
を有することを特徴とするものである。
【0015】また、この発明のうち請求項7に記載の故
障解析方法は、請求項3又は6に記載の故障解析方法で
あって、ステップ(a−2)においては、レーザビーム
が断続的に遮断されて試料に照射されることを特徴とす
るものである。
障解析方法は、請求項3又は6に記載の故障解析方法で
あって、ステップ(a−2)においては、レーザビーム
が断続的に遮断されて試料に照射されることを特徴とす
るものである。
【0016】また、この発明のうち請求項8に記載の故
障解析方法は、請求項6又は7に記載の故障解析方法で
あって、ステップ(c)においては、レーザビームの照
射によって発生するキャリアの励起原因の相違に起因し
て生じる、電流の時定数の相違に対応させて、レーザビ
ームを故障発生領域に照射した後の複数のタイミングで
電流が検出されることを特徴とするものである。
障解析方法は、請求項6又は7に記載の故障解析方法で
あって、ステップ(c)においては、レーザビームの照
射によって発生するキャリアの励起原因の相違に起因し
て生じる、電流の時定数の相違に対応させて、レーザビ
ームを故障発生領域に照射した後の複数のタイミングで
電流が検出されることを特徴とするものである。
【0017】また、この発明のうち請求項9に記載の故
障解析方法は、(a)所定波長のレーザビームを試料に
瞬間的に照射するステップと、(b)レーザビームの照
射に起因して試料内に発生する電流を、レーザビームの
照射によって発生するキャリアの励起原因の相違に起因
して生じる、電流の時定数の相違に対応させて、レーザ
ビームを試料に照射した後の複数のタイミングで検出す
るステップと、(c)ステップ(b)における各検出結
果に基づいて、試料の故障を解析するステップとを備え
るものである。
障解析方法は、(a)所定波長のレーザビームを試料に
瞬間的に照射するステップと、(b)レーザビームの照
射に起因して試料内に発生する電流を、レーザビームの
照射によって発生するキャリアの励起原因の相違に起因
して生じる、電流の時定数の相違に対応させて、レーザ
ビームを試料に照射した後の複数のタイミングで検出す
るステップと、(c)ステップ(b)における各検出結
果に基づいて、試料の故障を解析するステップとを備え
るものである。
【0018】また、この発明のうち請求項10に記載の
故障解析装置は、波長の異なる複数のレーザビームを選
択的に発生するレーザビーム発生部と、レーザビームの
照射に起因して試料内に発生する電流を検出する電流検
出部と、電流検出部による各検出結果と波長との関係に
基づいて、試料の故障を解析する故障解析部とを備える
ものである。
故障解析装置は、波長の異なる複数のレーザビームを選
択的に発生するレーザビーム発生部と、レーザビームの
照射に起因して試料内に発生する電流を検出する電流検
出部と、電流検出部による各検出結果と波長との関係に
基づいて、試料の故障を解析する故障解析部とを備える
ものである。
【0019】また、この発明のうち請求項11に記載の
故障解析装置は、請求項10に記載の故障解析装置であ
って、レーザビーム発生部は、複数のレーザビームのそ
れぞれを発生する複数のレーザビーム源を有することを
特徴とするものである。
故障解析装置は、請求項10に記載の故障解析装置であ
って、レーザビーム発生部は、複数のレーザビームのそ
れぞれを発生する複数のレーザビーム源を有することを
特徴とするものである。
【0020】また、この発明のうち請求項12に記載の
故障解析装置は、請求項10に記載の故障解析装置であ
って、レーザビーム発生部は、所定波長のレーザビーム
を発生するレーザビーム源と、レーザビーム源が発生し
たレーザビームの波長を変換して複数のレーザビームを
生成する波長変換部とを有することを特徴とするもので
ある。
故障解析装置は、請求項10に記載の故障解析装置であ
って、レーザビーム発生部は、所定波長のレーザビーム
を発生するレーザビーム源と、レーザビーム源が発生し
たレーザビームの波長を変換して複数のレーザビームを
生成する波長変換部とを有することを特徴とするもので
ある。
【0021】また、この発明のうち請求項13に記載の
故障解析装置は、請求項10〜12のいずれか一つに記
載の故障解析装置であって、複数のレーザビームには、
波長がそれぞれ1.1μm程度、1.3μm程度、2.
0μm以上のレーザビームが含まれることを特徴とする
ものである。
故障解析装置は、請求項10〜12のいずれか一つに記
載の故障解析装置であって、複数のレーザビームには、
波長がそれぞれ1.1μm程度、1.3μm程度、2.
0μm以上のレーザビームが含まれることを特徴とする
ものである。
【0022】また、この発明のうち請求項14に記載の
故障解析装置は、請求項10に記載の故障解析装置であ
って、レーザビームを試料に走査して照射する第1の機
能と、レーザビームを試料の特定箇所に固定して照射す
る第2の機能とを有するレーザビーム制御部をさらに備
えることを特徴とするものである。
故障解析装置は、請求項10に記載の故障解析装置であ
って、レーザビームを試料に走査して照射する第1の機
能と、レーザビームを試料の特定箇所に固定して照射す
る第2の機能とを有するレーザビーム制御部をさらに備
えることを特徴とするものである。
【0023】また、この発明のうち請求項15に記載の
故障解析装置は、所定波長のレーザビームを発生するレ
ーザビーム発生部と、試料に電圧を可変に印加する電圧
印加部と、電圧の印加及びレーザビームの照射に起因し
て試料内に発生する電流を検出する電流検出部と、電流
検出部による検出結果と電圧との関係に基づいて、試料
の故障を解析する故障解析部とを備えるものである。
故障解析装置は、所定波長のレーザビームを発生するレ
ーザビーム発生部と、試料に電圧を可変に印加する電圧
印加部と、電圧の印加及びレーザビームの照射に起因し
て試料内に発生する電流を検出する電流検出部と、電流
検出部による検出結果と電圧との関係に基づいて、試料
の故障を解析する故障解析部とを備えるものである。
【0024】また、この発明のうち請求項16に記載の
故障解析装置は、請求項15に記載の故障解析装置であ
って、レーザビームを試料に走査して照射する第1の機
能と、レーザビームを試料の特定箇所に固定して照射す
る第2の機能とを有するレーザビーム制御部をさらに備
えることを特徴とするものである。
故障解析装置は、請求項15に記載の故障解析装置であ
って、レーザビームを試料に走査して照射する第1の機
能と、レーザビームを試料の特定箇所に固定して照射す
る第2の機能とを有するレーザビーム制御部をさらに備
えることを特徴とするものである。
【0025】また、この発明のうち請求項17に記載の
故障解析装置は、請求項14又は16に記載の故障解析
装置であって、試料の特定箇所は、何からの故障が発生
している故障発生領域であり、レーザビーム制御部がレ
ーザビームを故障発生領域に固定して照射するにあた
り、レーザビームを断続的に遮断するレーザビーム遮断
部をさらに備えることを特徴とするものである。
故障解析装置は、請求項14又は16に記載の故障解析
装置であって、試料の特定箇所は、何からの故障が発生
している故障発生領域であり、レーザビーム制御部がレ
ーザビームを故障発生領域に固定して照射するにあた
り、レーザビームを断続的に遮断するレーザビーム遮断
部をさらに備えることを特徴とするものである。
【0026】また、この発明のうち請求項18に記載の
故障解析装置は、請求項14,16,17のいずれか一
つに記載の故障解析装置であって、電流検出部は、レー
ザビームの照射によって発生するキャリアの励起原因の
相違に起因して生じる、電流の時定数の相違に対応させ
て、レーザビームを故障発生領域に瞬間的に照射した後
の複数のタイミングで電流を検出することを特徴とする
ものである。
故障解析装置は、請求項14,16,17のいずれか一
つに記載の故障解析装置であって、電流検出部は、レー
ザビームの照射によって発生するキャリアの励起原因の
相違に起因して生じる、電流の時定数の相違に対応させ
て、レーザビームを故障発生領域に瞬間的に照射した後
の複数のタイミングで電流を検出することを特徴とする
ものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係る故障解析装置の構成を示すブロック
図である。図1に示すように本実施の形態1に係る故障
解析装置は、レーザビーム発生部1と、該レーザビーム
発生部1と試料3との間に配置されたレーザビーム制御
部2と、試料3にそれぞれ接続された直流電源4及び電
流検出部5と、電流検出部5の出力に接続された入力を
有する故障解析部6と、故障解析部6の出力に接続され
た入力を有する主制御部7と、主制御部7の出力に接続
された入力を有する表示部8とを備えている。レーザビ
ーム発生部1及びレーザビーム制御部2の各入力は、主
制御部7の出力にそれぞれ接続されている。
実施の形態1に係る故障解析装置の構成を示すブロック
図である。図1に示すように本実施の形態1に係る故障
解析装置は、レーザビーム発生部1と、該レーザビーム
発生部1と試料3との間に配置されたレーザビーム制御
部2と、試料3にそれぞれ接続された直流電源4及び電
流検出部5と、電流検出部5の出力に接続された入力を
有する故障解析部6と、故障解析部6の出力に接続され
た入力を有する主制御部7と、主制御部7の出力に接続
された入力を有する表示部8とを備えている。レーザビ
ーム発生部1及びレーザビーム制御部2の各入力は、主
制御部7の出力にそれぞれ接続されている。
【0028】レーザビーム制御部2は、レンズ等の光学
系や、レーザビームの軌道を制御するためのスキャナ等
によって構成されている。試料3は、LSI等の半導体
チップ又は半導体ウェハである。電流検出部5は、試料
3内に流れる電流を検出するための、高速微小電流検出
器によって構成されている。主制御部7は、MPU(Mi
cro Processing Unit)等の信号処理装置によって構成
されている。表示部8は、CRT等によって構成されて
いる。
系や、レーザビームの軌道を制御するためのスキャナ等
によって構成されている。試料3は、LSI等の半導体
チップ又は半導体ウェハである。電流検出部5は、試料
3内に流れる電流を検出するための、高速微小電流検出
器によって構成されている。主制御部7は、MPU(Mi
cro Processing Unit)等の信号処理装置によって構成
されている。表示部8は、CRT等によって構成されて
いる。
【0029】図2は、レーザビーム発生部1の具体的な
構成を、レーザビーム制御部2及び主制御部7とともに
示すブロック図である。レーザビーム発生部1は、複数
(図2では3つ)のレーザビーム源1a〜1cを有して
いる。レーザビーム源1a〜1cは、波長がそれぞれ
1.1μm付近、1.3μm付近、2.0μm以上のレ
ーザビームB1a〜B1cを発生するレーザビーム源で
ある。実際には、レーザビーム源1a〜1cは、走査領
域(視野)の中心が同一となるようにセッティングされ
ている。また、レーザビーム源1a〜1cには、主制御
部7からそれぞれ制御信号S1a〜S1cが入力されて
いる。この制御信号S1a〜S1cによって、3つのレ
ーザビーム源1a〜1cの中から1つのレーザビーム源
が選択されて、レーザビームB1a〜B1cのいずれか
が図1のレーザビームB1として採用される。
構成を、レーザビーム制御部2及び主制御部7とともに
示すブロック図である。レーザビーム発生部1は、複数
(図2では3つ)のレーザビーム源1a〜1cを有して
いる。レーザビーム源1a〜1cは、波長がそれぞれ
1.1μm付近、1.3μm付近、2.0μm以上のレ
ーザビームB1a〜B1cを発生するレーザビーム源で
ある。実際には、レーザビーム源1a〜1cは、走査領
域(視野)の中心が同一となるようにセッティングされ
ている。また、レーザビーム源1a〜1cには、主制御
部7からそれぞれ制御信号S1a〜S1cが入力されて
いる。この制御信号S1a〜S1cによって、3つのレ
ーザビーム源1a〜1cの中から1つのレーザビーム源
が選択されて、レーザビームB1a〜B1cのいずれか
が図1のレーザビームB1として採用される。
【0030】また、図3は、レーザビーム発生部1の他
の具体的な構成を、レーザビーム制御部2及び主制御部
7とともに示すブロック図である。レーザビーム発生部
1は、主制御部7からの制御信号S1dを受けて所定波
長のレーザビームB1dを発生する1つのレーザビーム
源1dと、該レーザビーム源1dとレーザビーム制御部
2との間に配置された波長変換部1eとを有している。
波長変換部1eは、レーザビーム源1dが発生したレー
ザビームB1dの波長を変換して、レーザビームB1と
する。波長変換部1eは、主制御部7からの制御信号S
1eによって、レーザビームB1の波長を、少なくと
も、1.1μm付近、1.3μm付近、及び2.0μm
付近に設定可能である。但し、波長が例えば1.1μm
のレーザビームB1dをレーザビーム源1dが発生する
場合において、波長が1.1μmのレーザビームB1を
得たい場合は、波長変換部1eがレーザビームの波長変
換を行う必要はない。波長変換部1eは例えば、光パラ
メトリック効果を利用して波長変換を行う、ドメイン反
転結晶等の波長変換素子によって構成されている。
の具体的な構成を、レーザビーム制御部2及び主制御部
7とともに示すブロック図である。レーザビーム発生部
1は、主制御部7からの制御信号S1dを受けて所定波
長のレーザビームB1dを発生する1つのレーザビーム
源1dと、該レーザビーム源1dとレーザビーム制御部
2との間に配置された波長変換部1eとを有している。
波長変換部1eは、レーザビーム源1dが発生したレー
ザビームB1dの波長を変換して、レーザビームB1と
する。波長変換部1eは、主制御部7からの制御信号S
1eによって、レーザビームB1の波長を、少なくと
も、1.1μm付近、1.3μm付近、及び2.0μm
付近に設定可能である。但し、波長が例えば1.1μm
のレーザビームB1dをレーザビーム源1dが発生する
場合において、波長が1.1μmのレーザビームB1を
得たい場合は、波長変換部1eがレーザビームの波長変
換を行う必要はない。波長変換部1eは例えば、光パラ
メトリック効果を利用して波長変換を行う、ドメイン反
転結晶等の波長変換素子によって構成されている。
【0031】図4は、試料3の具体的な構成の一例を、
直流電源4及び電流検出部5とともに示す断面図であ
る。p型のシリコン基板50の上面上には、ゲート酸化
膜51、ポリシリコン層52、及び金属シリサイド層5
3がこの順に積層された積層構造を有するゲート構造5
4が選択的に形成されている。また、シリコン基板50
の主面内には、n型のソース・ドレイン領域55が選択
的に形成されている。また、ゲート構造54と、ゲート
構造54が形成されていない部分のシリコン基板50の
上面とを覆って、層間絶縁膜56が形成されている。層
間絶縁膜56上には金属配線58が形成されており、層
間絶縁膜56内には、金属配線58とソース・ドレイン
領域55とを互いに電気的に接続するための、内部が金
属プラグで充填されたコンタクトホール57が選択的に
形成されている。金属配線58は直流電源4に接続され
ており、シリコン基板50の裏面は電流検出部5に接続
されている。
直流電源4及び電流検出部5とともに示す断面図であ
る。p型のシリコン基板50の上面上には、ゲート酸化
膜51、ポリシリコン層52、及び金属シリサイド層5
3がこの順に積層された積層構造を有するゲート構造5
4が選択的に形成されている。また、シリコン基板50
の主面内には、n型のソース・ドレイン領域55が選択
的に形成されている。また、ゲート構造54と、ゲート
構造54が形成されていない部分のシリコン基板50の
上面とを覆って、層間絶縁膜56が形成されている。層
間絶縁膜56上には金属配線58が形成されており、層
間絶縁膜56内には、金属配線58とソース・ドレイン
領域55とを互いに電気的に接続するための、内部が金
属プラグで充填されたコンタクトホール57が選択的に
形成されている。金属配線58は直流電源4に接続され
ており、シリコン基板50の裏面は電流検出部5に接続
されている。
【0032】以下、図1に示した故障解析装置を用い
た、本実施の形態1に係る故障解析方法について説明す
る。レーザビーム発生部1は、主制御部7からの制御信
号S1に基づいて、波長が1.1μm付近のレーザビー
ムB1を発生する。レーザビーム制御部2は、主制御部
7からの制御信号S2に基づいてレーザビームB1の軌
道を制御し、試料3の裏面をレーザビームB2によって
走査する。電流検出部5は、直流電源4からの所定電圧
の印加(任意)、及びレーザビーム制御部2によるレー
ザビームB2の照射によって試料3内に流れる電流を検
出し、データD1として故障解析部6に入力する。故障
解析部6は、データD1に基づいて、電流の変化を輝度
変換することによって、2次元平面像としての電流像
(本実施の形態1において、以下「第1の電流像」と称
する)を生成する。そして、故障解析部6は、生成した
第1の電流像を記憶する。
た、本実施の形態1に係る故障解析方法について説明す
る。レーザビーム発生部1は、主制御部7からの制御信
号S1に基づいて、波長が1.1μm付近のレーザビー
ムB1を発生する。レーザビーム制御部2は、主制御部
7からの制御信号S2に基づいてレーザビームB1の軌
道を制御し、試料3の裏面をレーザビームB2によって
走査する。電流検出部5は、直流電源4からの所定電圧
の印加(任意)、及びレーザビーム制御部2によるレー
ザビームB2の照射によって試料3内に流れる電流を検
出し、データD1として故障解析部6に入力する。故障
解析部6は、データD1に基づいて、電流の変化を輝度
変換することによって、2次元平面像としての電流像
(本実施の形態1において、以下「第1の電流像」と称
する)を生成する。そして、故障解析部6は、生成した
第1の電流像を記憶する。
【0033】次に、レーザビーム発生部1は、主制御部
7からの制御信号S1に基づいて、波長が1.3μm付
近のレーザビームB1を発生する。レーザビーム制御部
2は、主制御部7からの制御信号S2に基づいてレーザ
ビームB1の軌道を制御し、試料3の裏面をレーザビー
ムB2によって走査する。そして、上記と同様の動作を
繰り返すことにより、故障解析部6は、2次元平面像と
しての電流像(本実施の形態1において、以下「第2の
電流像」と称する)を生成し、その第2の電流像を記憶
する。
7からの制御信号S1に基づいて、波長が1.3μm付
近のレーザビームB1を発生する。レーザビーム制御部
2は、主制御部7からの制御信号S2に基づいてレーザ
ビームB1の軌道を制御し、試料3の裏面をレーザビー
ムB2によって走査する。そして、上記と同様の動作を
繰り返すことにより、故障解析部6は、2次元平面像と
しての電流像(本実施の形態1において、以下「第2の
電流像」と称する)を生成し、その第2の電流像を記憶
する。
【0034】次に、レーザビーム発生部1は、主制御部
7からの制御信号S1に基づいて、波長が2.0μm以
上のレーザビームB1を発生する。レーザビーム制御部
2は、上記と同様に、試料3の裏面をレーザビームB2
によって走査する。そして、故障解析部6は、上記と同
様に、2次元平面像としての電流像(本実施の形態1に
おいて、以下「第3の電流像」と称する)を生成し、そ
の第3の電流像を記憶する。
7からの制御信号S1に基づいて、波長が2.0μm以
上のレーザビームB1を発生する。レーザビーム制御部
2は、上記と同様に、試料3の裏面をレーザビームB2
によって走査する。そして、故障解析部6は、上記と同
様に、2次元平面像としての電流像(本実施の形態1に
おいて、以下「第3の電流像」と称する)を生成し、そ
の第3の電流像を記憶する。
【0035】故障解析部6は、記憶している第1〜第3
の電流像を参照することにより、何らかの故障が発生し
ている故障発生領域の、故障原因及び具体的な故障箇所
を解析する。具体的には、第1〜第3の電流像の全てに
おいて現れる故障発生領域では、金属配線58内あるい
はコンタクトホール57内における高抵抗不良が発生し
ていると判断する。また、第1及び第2の電流像におい
て現れ、第3の電流像においては現れない箇所発生領域
では、コンタクトホール57とソース・ドレイン領域5
5との間のショットキー接合部の欠陥が発生していると
判断する。また、第1の電流像において現れ、第2及び
第3の電流像においては現れない故障発生領域では、シ
リコン基板50とソース・ドレイン領域55との間のp
n接合部の欠陥が発生していると判断する。
の電流像を参照することにより、何らかの故障が発生し
ている故障発生領域の、故障原因及び具体的な故障箇所
を解析する。具体的には、第1〜第3の電流像の全てに
おいて現れる故障発生領域では、金属配線58内あるい
はコンタクトホール57内における高抵抗不良が発生し
ていると判断する。また、第1及び第2の電流像におい
て現れ、第3の電流像においては現れない箇所発生領域
では、コンタクトホール57とソース・ドレイン領域5
5との間のショットキー接合部の欠陥が発生していると
判断する。また、第1の電流像において現れ、第2及び
第3の電流像においては現れない故障発生領域では、シ
リコン基板50とソース・ドレイン領域55との間のp
n接合部の欠陥が発生していると判断する。
【0036】ここで、故障解析部6による故障原因の解
析方法について説明する。図5は、故障が発生していな
い試料3に関して、レーザビーム制御部2から照射され
るレーザビームB2の波長と、電流検出部5によって観
測される電流値との関係(以下「正常特性」と称す)の
一例を示すグラフである。図5に示すように、正常特性
Aは、レーザビームB2の波長に応じて3つの領域R1
〜R3に分けることができる。例えば領域R1〜R3
は、正常特性Aの変曲点を境界として分けることができ
る。領域R1は、pn接合部の欠陥、ショットキー接合
部の欠陥、及び金属配線内等における高抵抗不良の全て
が観測電流値の変動に影響を及ぼす領域であり、波長
1.1μmは領域R1内に含まれる。領域R2は、ショ
ットキー接合部の欠陥及び金属配線内等における高抵抗
不良が観測電流値の変動に影響を及ぼす領域であり、波
長1.3μmは領域R2内に含まれる。領域R3は、金
属配線内等における高抵抗不良のみが観測電流値の変動
に影響を及ぼす領域であり、波長2.0μmは領域R3
内に含まれる。
析方法について説明する。図5は、故障が発生していな
い試料3に関して、レーザビーム制御部2から照射され
るレーザビームB2の波長と、電流検出部5によって観
測される電流値との関係(以下「正常特性」と称す)の
一例を示すグラフである。図5に示すように、正常特性
Aは、レーザビームB2の波長に応じて3つの領域R1
〜R3に分けることができる。例えば領域R1〜R3
は、正常特性Aの変曲点を境界として分けることができ
る。領域R1は、pn接合部の欠陥、ショットキー接合
部の欠陥、及び金属配線内等における高抵抗不良の全て
が観測電流値の変動に影響を及ぼす領域であり、波長
1.1μmは領域R1内に含まれる。領域R2は、ショ
ットキー接合部の欠陥及び金属配線内等における高抵抗
不良が観測電流値の変動に影響を及ぼす領域であり、波
長1.3μmは領域R2内に含まれる。領域R3は、金
属配線内等における高抵抗不良のみが観測電流値の変動
に影響を及ぼす領域であり、波長2.0μmは領域R3
内に含まれる。
【0037】図5に示した正常特性Aを各領域R1〜R
3ごとに分離して示すと、図6のようになる。図6に示
した特性S,T,Uが、それぞれ図5の領域R1,R
2,R3に対応する。換言すると、図6に示した特性
S,T,Uを合成したものが、図5に示した正常特性A
となる。図6を参照して、特性Sは、1.1μm(エネ
ルギーに換算すると、シリコンのバンドギャップのエネ
ルギーにほぼ等しい)以上の波長で、電流値が急激に減
衰している。また、特性Tは、ショットキーバリアのポ
テンシャル差に相当する波長(図6では約1.8μm)
以上の波長で、電流値が急激に減衰している。但し、特
性Tは、ショットキーバリアのポテンシャル差が小さく
なるに従って、特性が右側にシフトする(図6のTa,
Tb参照)。また、特性Uにおいては、照射されたレー
ザビームは加熱源としてのみ機能するため、電流値はビ
ームの透過率のみに依存し、急激な電流変動は起こらな
い。
3ごとに分離して示すと、図6のようになる。図6に示
した特性S,T,Uが、それぞれ図5の領域R1,R
2,R3に対応する。換言すると、図6に示した特性
S,T,Uを合成したものが、図5に示した正常特性A
となる。図6を参照して、特性Sは、1.1μm(エネ
ルギーに換算すると、シリコンのバンドギャップのエネ
ルギーにほぼ等しい)以上の波長で、電流値が急激に減
衰している。また、特性Tは、ショットキーバリアのポ
テンシャル差に相当する波長(図6では約1.8μm)
以上の波長で、電流値が急激に減衰している。但し、特
性Tは、ショットキーバリアのポテンシャル差が小さく
なるに従って、特性が右側にシフトする(図6のTa,
Tb参照)。また、特性Uにおいては、照射されたレー
ザビームは加熱源としてのみ機能するため、電流値はビ
ームの透過率のみに依存し、急激な電流変動は起こらな
い。
【0038】試料3の各検査ポイントにレーザビームB
2を順に照射し、各検査ポイントに関して電流検出部5
によって検出される電流値が、図5に示した正常特性A
と一致するか否かによって、各検査ポイントごとに、そ
の検査ポイントが故障発生領域であるか否かを判定する
ことができる。
2を順に照射し、各検査ポイントに関して電流検出部5
によって検出される電流値が、図5に示した正常特性A
と一致するか否かによって、各検査ポイントごとに、そ
の検査ポイントが故障発生領域であるか否かを判定する
ことができる。
【0039】故障解析部6は、故障発生領域の故障原因
及び具体的な故障箇所に関するデータをデータD2とし
て主制御部7に入力する。データD2はデータD3とし
て主制御部7から表示部8に入力され、表示部8にて画
面に表示される。
及び具体的な故障箇所に関するデータをデータD2とし
て主制御部7に入力する。データD2はデータD3とし
て主制御部7から表示部8に入力され、表示部8にて画
面に表示される。
【0040】このように本実施の形態1に係る故障解析
装置及び故障解析方法によれば、レーザビームB2の波
長を切り換えて試料3をそれぞれ走査することにより第
1〜第3の電流像を生成し、故障解析部6がこれら第1
〜第3の電流像を参照して故障原因の解析を行う。そし
て、試料3が例えば図4に示した構造を有する場合に
は、故障原因の解析のみならず、その故障箇所が、
(1)pn接合を構成するシリコン基板50とソース・
ドレイン領域55との間であるのか、(2)ショットキ
ー接合を構成するコンタクトホール57とソース・ドレ
イン領域55との間であるのか、あるいは(3)導電部
となる金属配線58内あるいはコンタクトホール57内
であるのかといった、故障発生領域の故障箇所の3次元
的な解析も可能となる。
装置及び故障解析方法によれば、レーザビームB2の波
長を切り換えて試料3をそれぞれ走査することにより第
1〜第3の電流像を生成し、故障解析部6がこれら第1
〜第3の電流像を参照して故障原因の解析を行う。そし
て、試料3が例えば図4に示した構造を有する場合に
は、故障原因の解析のみならず、その故障箇所が、
(1)pn接合を構成するシリコン基板50とソース・
ドレイン領域55との間であるのか、(2)ショットキ
ー接合を構成するコンタクトホール57とソース・ドレ
イン領域55との間であるのか、あるいは(3)導電部
となる金属配線58内あるいはコンタクトホール57内
であるのかといった、故障発生領域の故障箇所の3次元
的な解析も可能となる。
【0041】実施の形態2.本実施の形態2に係る故障
解析装置においては、図1に示したレーザビーム制御部
2に対して、レーザビームB2を試料3に走査して照射
する第1の機能に加えて、レーザビームB2を試料3の
特定箇所に固定して照射する第2の機能を付加する。具
体的に上記第2の機能は、レーザビーム制御部2の有す
るビーム軌道制御素子(例えば音響光学素子やガルバノ
ミラー等の素子)の動作を主制御部7が制御することに
よって実現できる。本実施の形態2に係る故障解析装置
のその他の構成は、図1に示した上記実施の形態1に係
る故障解析装置の構成と同様である。
解析装置においては、図1に示したレーザビーム制御部
2に対して、レーザビームB2を試料3に走査して照射
する第1の機能に加えて、レーザビームB2を試料3の
特定箇所に固定して照射する第2の機能を付加する。具
体的に上記第2の機能は、レーザビーム制御部2の有す
るビーム軌道制御素子(例えば音響光学素子やガルバノ
ミラー等の素子)の動作を主制御部7が制御することに
よって実現できる。本実施の形態2に係る故障解析装置
のその他の構成は、図1に示した上記実施の形態1に係
る故障解析装置の構成と同様である。
【0042】以下、本実施の形態2に係る故障解析方法
について説明する。まず、レーザビーム発生部1は、主
制御部7からの制御信号S1に基づいて、波長が1.1
μm付近のレーザビームB1を発生する。レーザビーム
制御部2は、主制御部7からの制御信号S2に基づいて
レーザビームB1の軌道を制御し、試料3の裏面をレー
ザビームB2によって走査する。電流検出部5は、直流
電源4からの所定電圧の印加(任意)、及びレーザビー
ム制御部2によるレーザビームB2の照射によって試料
3内に流れる電流を検出し、データD1として故障解析
部6に入力する。
について説明する。まず、レーザビーム発生部1は、主
制御部7からの制御信号S1に基づいて、波長が1.1
μm付近のレーザビームB1を発生する。レーザビーム
制御部2は、主制御部7からの制御信号S2に基づいて
レーザビームB1の軌道を制御し、試料3の裏面をレー
ザビームB2によって走査する。電流検出部5は、直流
電源4からの所定電圧の印加(任意)、及びレーザビー
ム制御部2によるレーザビームB2の照射によって試料
3内に流れる電流を検出し、データD1として故障解析
部6に入力する。
【0043】故障解析部6は、データD1に基づいて、
電流の変化を輝度変換することによって、2次元平面像
としての電流像を生成する。さらに故障解析部6は、生
成した電流像に基づいて、(1)シリコン基板50とソ
ース・ドレイン領域55との間のpn接合部の欠陥、
(2)コンタクトホール57とソース・ドレイン領域5
5との間のショットキー接合部の欠陥、及び(3)金属
配線58内あるいはコンタクトホール57内における高
抵抗不良、のいずれかが発生している、試料3内の故障
発生領域を特定する。そして、その故障発生領域に関す
る位置データを、データD2として主制御部7に入力す
る。
電流の変化を輝度変換することによって、2次元平面像
としての電流像を生成する。さらに故障解析部6は、生
成した電流像に基づいて、(1)シリコン基板50とソ
ース・ドレイン領域55との間のpn接合部の欠陥、
(2)コンタクトホール57とソース・ドレイン領域5
5との間のショットキー接合部の欠陥、及び(3)金属
配線58内あるいはコンタクトホール57内における高
抵抗不良、のいずれかが発生している、試料3内の故障
発生領域を特定する。そして、その故障発生領域に関す
る位置データを、データD2として主制御部7に入力す
る。
【0044】次に、主制御部7は、データD2に基づい
て、試料3内における故障発生領域の位置を割り出す。
レーザビーム発生部1は、主制御部7からの制御信号S
1に基づいて、波長が1.3μm付近のレーザビームB
1を発生する。また、レーザビーム制御部2は、主制御
部7からの制御信号S2に基づいて、主制御部7によっ
て割り出された上記故障発生領域の位置にレーザビーム
B1の軌道を固定する。これにより、試料3内における
故障発生領域に、波長が1.3μm付近のレーザビーム
B2が固定照射される。電流検出部5はレーザビームB
2の照射によって試料3内に流れる電流を検出し、デー
タD1として故障解析部6に入力する。そして、故障解
析部6は、データD1に基づいて、ショットキー接合部
の欠陥及び金属配線内における高抵抗不良の発生の有無
を判定する。
て、試料3内における故障発生領域の位置を割り出す。
レーザビーム発生部1は、主制御部7からの制御信号S
1に基づいて、波長が1.3μm付近のレーザビームB
1を発生する。また、レーザビーム制御部2は、主制御
部7からの制御信号S2に基づいて、主制御部7によっ
て割り出された上記故障発生領域の位置にレーザビーム
B1の軌道を固定する。これにより、試料3内における
故障発生領域に、波長が1.3μm付近のレーザビーム
B2が固定照射される。電流検出部5はレーザビームB
2の照射によって試料3内に流れる電流を検出し、デー
タD1として故障解析部6に入力する。そして、故障解
析部6は、データD1に基づいて、ショットキー接合部
の欠陥及び金属配線内における高抵抗不良の発生の有無
を判定する。
【0045】次に、レーザビームB1の軌道が上記故障
発生領域に固定された状態を維持したまま、レーザビー
ム発生部1は、主制御部7からの制御信号S1に基づい
て、波長が2.0μm以上のレーザビームB1を発生す
る。これにより、試料3内における故障発生領域に、波
長が2.0μm以上のレーザビームB2が固定照射され
る。電流検出部5はレーザビームB2の照射によって試
料3内に流れる電流を検出し、データD1として故障解
析部6に入力する。そして、故障解析部6は、データD
1に基づいて、金属配線内における高抵抗不良の発生の
有無を判定する。
発生領域に固定された状態を維持したまま、レーザビー
ム発生部1は、主制御部7からの制御信号S1に基づい
て、波長が2.0μm以上のレーザビームB1を発生す
る。これにより、試料3内における故障発生領域に、波
長が2.0μm以上のレーザビームB2が固定照射され
る。電流検出部5はレーザビームB2の照射によって試
料3内に流れる電流を検出し、データD1として故障解
析部6に入力する。そして、故障解析部6は、データD
1に基づいて、金属配線内における高抵抗不良の発生の
有無を判定する。
【0046】このように本実施の形態2に係る故障解析
装置及び故障解析方法によれば、波長が1.1μm付近
のレーザビームB2を走査して試料3内における故障発
生領域を特定した後、その特定した故障発生領域に関し
てのみ、レーザビームB2を波長変換して照射して故障
原因の解析を行う。従って、波長が1.1μm付近、
1.3μm付近、及び2.0μm以上の全てのレーザビ
ームB2を試料3に走査して照射する上記実施の形態1
に係る故障解析装置及び故障解析方法と比較すると、故
障原因の解析に要する処理時間の短縮化を図ることがで
きる。
装置及び故障解析方法によれば、波長が1.1μm付近
のレーザビームB2を走査して試料3内における故障発
生領域を特定した後、その特定した故障発生領域に関し
てのみ、レーザビームB2を波長変換して照射して故障
原因の解析を行う。従って、波長が1.1μm付近、
1.3μm付近、及び2.0μm以上の全てのレーザビ
ームB2を試料3に走査して照射する上記実施の形態1
に係る故障解析装置及び故障解析方法と比較すると、故
障原因の解析に要する処理時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0047】実施の形態3.図7は、本発明の実施の形
態3に係る故障解析装置の構成を示すブロック図であ
る。直流電源4と主制御部7とを電気的に接続すること
により、直流電源4から試料3に印加される電圧(又は
電流)の値を、主制御部7からの制御信号S3によって
可変に制御可能としたものである。本実施の形態3に係
る故障解析装置のその他の構成は、上記実施の形態2に
係る故障解析装置の構成と同様である。
態3に係る故障解析装置の構成を示すブロック図であ
る。直流電源4と主制御部7とを電気的に接続すること
により、直流電源4から試料3に印加される電圧(又は
電流)の値を、主制御部7からの制御信号S3によって
可変に制御可能としたものである。本実施の形態3に係
る故障解析装置のその他の構成は、上記実施の形態2に
係る故障解析装置の構成と同様である。
【0048】以下、図7に示した故障解析装置を用い
た、本実施の形態3に係る故障解析方法について説明す
る。まず、上記実施の形態2と同様に、波長が1.1μ
m付近のレーザビームB2を試料3に走査して照射する
ことによって、試料3の故障発生領域を特定する。次
に、試料3の故障発生領域に波長が1.1μm付近のレ
ーザビームB2を固定照射しつつ、主制御部7からの制
御信号S3によって、直流電源4から試料3へ印加する
電圧の値を所定の範囲内で変化させる。電流検出部5
は、直流電源4からの電圧の印加、及びレーザビームB
2の照射に起因して試料3内に流れる電流を、印加電圧
値の変化状況に対応させて検出し、データD1として故
障解析部6に入力する。故障解析部6は、データD1に
基づいて、故障発生領域の故障原因を解析する。
た、本実施の形態3に係る故障解析方法について説明す
る。まず、上記実施の形態2と同様に、波長が1.1μ
m付近のレーザビームB2を試料3に走査して照射する
ことによって、試料3の故障発生領域を特定する。次
に、試料3の故障発生領域に波長が1.1μm付近のレ
ーザビームB2を固定照射しつつ、主制御部7からの制
御信号S3によって、直流電源4から試料3へ印加する
電圧の値を所定の範囲内で変化させる。電流検出部5
は、直流電源4からの電圧の印加、及びレーザビームB
2の照射に起因して試料3内に流れる電流を、印加電圧
値の変化状況に対応させて検出し、データD1として故
障解析部6に入力する。故障解析部6は、データD1に
基づいて、故障発生領域の故障原因を解析する。
【0049】ここで、故障解析部6による故障原因の解
析方法について説明する。図8は、直流電源4によって
試料3へ印加する電圧の値に対する、試料3内に流れる
電流の値を、各故障原因ごとに区別して示すグラフであ
る。特性L,M,Nはそれぞれ、pn接合部の欠陥、シ
ョットキー接合部の欠陥、金属配線内等における高抵抗
不良に対応している。但し、図8での電流の値は、電流
検出部5によって検出される電流の値から、レーザビー
ムB2の照射に起因して試料3内に流れる電流の値を差
し引いたもの、即ち、直流電源4からの印加電圧のみに
起因して試料3内に流れる電流の値を示しており、しか
も、試料3の故障箇所と、故障が発生していない正常箇
所との相対比較において、故障箇所に流れる電流の値か
ら正常箇所に流れる電流の値を差し引いた値を示してい
る。印加電圧が0Vの時に観測される電流は起電流その
ものであり、特性L,Mは光励起、特性Nは熱励起に起
因する起電流である。なお、直流電源4からの印加電圧
のみに起因して試料3内に流れる電流の値は、直流電源
4から試料3へ電圧印加を行った場合の観測電流値と、
電圧印加を行わない場合の観測電流値との差分をとるこ
とによって得られる。
析方法について説明する。図8は、直流電源4によって
試料3へ印加する電圧の値に対する、試料3内に流れる
電流の値を、各故障原因ごとに区別して示すグラフであ
る。特性L,M,Nはそれぞれ、pn接合部の欠陥、シ
ョットキー接合部の欠陥、金属配線内等における高抵抗
不良に対応している。但し、図8での電流の値は、電流
検出部5によって検出される電流の値から、レーザビー
ムB2の照射に起因して試料3内に流れる電流の値を差
し引いたもの、即ち、直流電源4からの印加電圧のみに
起因して試料3内に流れる電流の値を示しており、しか
も、試料3の故障箇所と、故障が発生していない正常箇
所との相対比較において、故障箇所に流れる電流の値か
ら正常箇所に流れる電流の値を差し引いた値を示してい
る。印加電圧が0Vの時に観測される電流は起電流その
ものであり、特性L,Mは光励起、特性Nは熱励起に起
因する起電流である。なお、直流電源4からの印加電圧
のみに起因して試料3内に流れる電流の値は、直流電源
4から試料3へ電圧印加を行った場合の観測電流値と、
電圧印加を行わない場合の観測電流値との差分をとるこ
とによって得られる。
【0050】図8に示すように、各故障原因あるいは各
励起原因によって、印加電圧に対する観測電流の変化傾
向、及び各電圧に対して試料3内を電流が流れる方向は
異なり、印加電圧に対する観測電流の変化状況を確認す
ることによっても、故障原因を明確に分類できることが
分かる。例えば試料3の故障発生領域の故障原因がpn
接合部の欠陥である場合は特性Lが得られ、故障原因が
ショットキー接合部の欠陥である場合は特性Mが得られ
ることになる。換言すると、直流電源4から試料3に印
加する電圧の値を変化させた結果、特性L,M,Nのう
ちのどの特性が得られるかによって、故障発生領域の故
障原因を解析することができる。
励起原因によって、印加電圧に対する観測電流の変化傾
向、及び各電圧に対して試料3内を電流が流れる方向は
異なり、印加電圧に対する観測電流の変化状況を確認す
ることによっても、故障原因を明確に分類できることが
分かる。例えば試料3の故障発生領域の故障原因がpn
接合部の欠陥である場合は特性Lが得られ、故障原因が
ショットキー接合部の欠陥である場合は特性Mが得られ
ることになる。換言すると、直流電源4から試料3に印
加する電圧の値を変化させた結果、特性L,M,Nのう
ちのどの特性が得られるかによって、故障発生領域の故
障原因を解析することができる。
【0051】このように本実施の形態3に係る故障解析
装置及び故障解析方法によれば、レーザビームB2を試
料3の故障発生領域に固定照射しつつ、直流電源4から
試料3へ印加する電圧の値を変化させた場合の、電流検
出部5による検出結果に基づいて、試料3の故障発生領
域の故障原因を解析する。そのため、試料3の故障原因
の解析及び故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
装置及び故障解析方法によれば、レーザビームB2を試
料3の故障発生領域に固定照射しつつ、直流電源4から
試料3へ印加する電圧の値を変化させた場合の、電流検
出部5による検出結果に基づいて、試料3の故障発生領
域の故障原因を解析する。そのため、試料3の故障原因
の解析及び故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
【0052】実施の形態4.上記実施の形態2,3で
は、予め特定した試料3の故障発生領域にレーザビーム
B2を固定照射しつつ、レーザビームB2の波長を変更
することにより、あるいは直流電源4から試料3に印加
する電圧の値を変更することにより、故障原因の解析を
行った。本実施の形態4では、レーザビームB2の固定
照射に伴う試料3のダメージを回避し得る故障解析装置
及び故障解析方法を提案する。
は、予め特定した試料3の故障発生領域にレーザビーム
B2を固定照射しつつ、レーザビームB2の波長を変更
することにより、あるいは直流電源4から試料3に印加
する電圧の値を変更することにより、故障原因の解析を
行った。本実施の形態4では、レーザビームB2の固定
照射に伴う試料3のダメージを回避し得る故障解析装置
及び故障解析方法を提案する。
【0053】図9は、本実施の形態4に係る故障解析装
置の構成を示すブロック図である。レーザビーム制御部
2と試料3との間のレーザビームB2の光路中に、試料
3へのレーザビームB2の照射を断続的に遮断(又は変
更)するためのレーザビーム遮断部9を配置したもので
ある。レーザビーム遮断部9は例えば周知のシャッタ機
構等によって構成することができ、主制御部7からの制
御信号S4によって、その動作が制御される。あるいは
レーザビーム遮断部9を配置する代わりに、レーザビー
ム発生部1の有するレーザビーム源1a〜1dを、パル
スレーザを発生するレーザビーム源によってそれぞれ構
成してもよい。本実施の形態4に係る故障解析装置のそ
の他の構成は、上記実施の形態2又は3に係る故障解析
装置の構成と同様である。
置の構成を示すブロック図である。レーザビーム制御部
2と試料3との間のレーザビームB2の光路中に、試料
3へのレーザビームB2の照射を断続的に遮断(又は変
更)するためのレーザビーム遮断部9を配置したもので
ある。レーザビーム遮断部9は例えば周知のシャッタ機
構等によって構成することができ、主制御部7からの制
御信号S4によって、その動作が制御される。あるいは
レーザビーム遮断部9を配置する代わりに、レーザビー
ム発生部1の有するレーザビーム源1a〜1dを、パル
スレーザを発生するレーザビーム源によってそれぞれ構
成してもよい。本実施の形態4に係る故障解析装置のそ
の他の構成は、上記実施の形態2又は3に係る故障解析
装置の構成と同様である。
【0054】図10は、試料3の故障発生領域を特定し
た後、その故障原因を解析する際に試料3の故障発生領
域に照射されるレーザビームB2の波形を示すタイミン
グチャートである。図10に示すように、レーザビーム
B2は試料3に連続的に照射されるのではなく、所定の
パルス幅を有するパルスレーザとして、断続的に試料3
の故障発生領域に照射される。
た後、その故障原因を解析する際に試料3の故障発生領
域に照射されるレーザビームB2の波形を示すタイミン
グチャートである。図10に示すように、レーザビーム
B2は試料3に連続的に照射されるのではなく、所定の
パルス幅を有するパルスレーザとして、断続的に試料3
の故障発生領域に照射される。
【0055】このように本実施の形態4に係る故障解析
装置及び故障解析方法によれば、高出力のレーザビーム
B2を試料3の一点に連続的に照射することに起因す
る、例えば発熱に伴う試料3の損傷の発生を回避するこ
とができ、試料3にダメージを与えることなく故障原因
の解析を行うことが可能となる。
装置及び故障解析方法によれば、高出力のレーザビーム
B2を試料3の一点に連続的に照射することに起因す
る、例えば発熱に伴う試料3の損傷の発生を回避するこ
とができ、試料3にダメージを与えることなく故障原因
の解析を行うことが可能となる。
【0056】実施の形態5.図11は、本発明の実施の
形態5に係る故障解析装置の構成を示すブロック図であ
る。主制御部7と電流検出部5とを電気的に接続するこ
とにより、電流検出部5が試料3内を流れる電流を検出
する検出タイミングを、主制御部7からの制御信号S5
によって制御可能としたものである。本実施の形態5に
係る故障解析装置のその他の構成は、上記実施の形態2
に係る故障解析装置の構成と同様である。
形態5に係る故障解析装置の構成を示すブロック図であ
る。主制御部7と電流検出部5とを電気的に接続するこ
とにより、電流検出部5が試料3内を流れる電流を検出
する検出タイミングを、主制御部7からの制御信号S5
によって制御可能としたものである。本実施の形態5に
係る故障解析装置のその他の構成は、上記実施の形態2
に係る故障解析装置の構成と同様である。
【0057】以下、図11に示した故障解析装置を用い
た、本実施の形態5に係る故障解析方法について説明す
る。まず、上記実施の形態2と同様に、波長が1.1μ
m付近のレーザビームB2を試料3に走査して照射する
ことによって、試料3の故障発生領域を特定する。次
に、試料3の故障発生領域に、波長が1.1μm付近の
レーザビームB2を瞬間的に照射する。
た、本実施の形態5に係る故障解析方法について説明す
る。まず、上記実施の形態2と同様に、波長が1.1μ
m付近のレーザビームB2を試料3に走査して照射する
ことによって、試料3の故障発生領域を特定する。次
に、試料3の故障発生領域に、波長が1.1μm付近の
レーザビームB2を瞬間的に照射する。
【0058】図12は、試料3に瞬間的にレーザビーム
を照射した直後の、試料3内に流れる電流の経時変化を
模式的に示すグラフである。時定数がτ1の特性Iは、
レーザビームの照射による光励起に起因した電流値を示
しており、pn接合部及びショットキー接合部で生じる
電流がこれに相当する。時定数がτ2(>τ1)の特性
Jは、レーザビームの照射による熱励起に起因した電流
値を示しており、金属配線内で生じる電流がこれに相当
する。図12に示すように、特性Iと特性Jとでは、レ
ーザビームB2を瞬間的に照射した直後から電流値がピ
ークに至るまでの時定数τ1,τ2の値が大きく異なっ
ている。
を照射した直後の、試料3内に流れる電流の経時変化を
模式的に示すグラフである。時定数がτ1の特性Iは、
レーザビームの照射による光励起に起因した電流値を示
しており、pn接合部及びショットキー接合部で生じる
電流がこれに相当する。時定数がτ2(>τ1)の特性
Jは、レーザビームの照射による熱励起に起因した電流
値を示しており、金属配線内で生じる電流がこれに相当
する。図12に示すように、特性Iと特性Jとでは、レ
ーザビームB2を瞬間的に照射した直後から電流値がピ
ークに至るまでの時定数τ1,τ2の値が大きく異なっ
ている。
【0059】そこで、本実施の形態5に係る故障解析方
法では、レーザビームB2の照射によって発生する電子
−正孔対の励起原因(光励起及び熱励起)の相違に起因
して生じる、上記時定数τ1,τ2の相違に対応させ
て、レーザビームB2を試料3の故障発生領域に照射し
た後の複数のタイミングで電流を検出する。具体的に
は、レーザビーム制御部2が、主制御部7からの制御信
号S2に基づいて、試料3の故障発生領域にレーザビー
ムB2を瞬間的に照射した後、電流検出部5が、主制御
部7からの制御信号S5に基づいて、上記時定数τ1,
τ2に対応する複数のタイミングで、試料3内に流れる
電流を検出する。
法では、レーザビームB2の照射によって発生する電子
−正孔対の励起原因(光励起及び熱励起)の相違に起因
して生じる、上記時定数τ1,τ2の相違に対応させ
て、レーザビームB2を試料3の故障発生領域に照射し
た後の複数のタイミングで電流を検出する。具体的に
は、レーザビーム制御部2が、主制御部7からの制御信
号S2に基づいて、試料3の故障発生領域にレーザビー
ムB2を瞬間的に照射した後、電流検出部5が、主制御
部7からの制御信号S5に基づいて、上記時定数τ1,
τ2に対応する複数のタイミングで、試料3内に流れる
電流を検出する。
【0060】図13,14は、本実施の形態5に係る故
障解析方法によって得られた電流像の例を模式的に示す
図である。図13は、試料3の故障発生領域にレーザビ
ームB2を照射した後、上記時定数τ1に相当する時間
の経過後に、電流検出部5によって電流を検出した場合
に得られる電流像を示している。光励起に起因する電流
発生部分P1が白っぽく表示され、電流像内において明
確に顕在化されている。従って、故障が生じていない正
常部分との相対比較により、当該故障発生領域の故障原
因が、pn接合部やショットキー接合部の欠陥であるか
否かを容易に判定することができる。なお、図12に示
したように熱励起に起因する電流はこの時点ではまだ十
分に発生していないため、熱励起に起因する電流発生部
分P2は、電流像内において十分に顕在化されていな
い。また、当該故障発生領域の故障原因がpn接合部の
欠陥であるかショットキー接合部の欠陥であるかは、上
記実施の形態2,3で述べたように、レーザビームB2
の波長を変化させることによって、あるいは直流電源4
から試料3に印加する電圧の値を変化させることによっ
て判定することが可能である。
障解析方法によって得られた電流像の例を模式的に示す
図である。図13は、試料3の故障発生領域にレーザビ
ームB2を照射した後、上記時定数τ1に相当する時間
の経過後に、電流検出部5によって電流を検出した場合
に得られる電流像を示している。光励起に起因する電流
発生部分P1が白っぽく表示され、電流像内において明
確に顕在化されている。従って、故障が生じていない正
常部分との相対比較により、当該故障発生領域の故障原
因が、pn接合部やショットキー接合部の欠陥であるか
否かを容易に判定することができる。なお、図12に示
したように熱励起に起因する電流はこの時点ではまだ十
分に発生していないため、熱励起に起因する電流発生部
分P2は、電流像内において十分に顕在化されていな
い。また、当該故障発生領域の故障原因がpn接合部の
欠陥であるかショットキー接合部の欠陥であるかは、上
記実施の形態2,3で述べたように、レーザビームB2
の波長を変化させることによって、あるいは直流電源4
から試料3に印加する電圧の値を変化させることによっ
て判定することが可能である。
【0061】また、図14は、試料3の故障箇所にレー
ザビームB2を照射した後、上記時定数τ2に相当する
時間の経過後に、電流検出部5によって電流を検出した
場合に得られる電流像を示している。熱励起に起因する
電流発生部分P2が白っぽく表示され、電流像内におい
て明確に顕在化されている。従って、故障が生じていな
い正常部分との相対比較により、当該故障発生領域の故
障原因が、金属配線内等における高抵抗不良であるか否
かを容易に判定することができる。なお、図12に示し
たように光励起に起因する電流はこの時点では完全に終
息しているため、電流発生部分P1は電流像内に現れな
い。
ザビームB2を照射した後、上記時定数τ2に相当する
時間の経過後に、電流検出部5によって電流を検出した
場合に得られる電流像を示している。熱励起に起因する
電流発生部分P2が白っぽく表示され、電流像内におい
て明確に顕在化されている。従って、故障が生じていな
い正常部分との相対比較により、当該故障発生領域の故
障原因が、金属配線内等における高抵抗不良であるか否
かを容易に判定することができる。なお、図12に示し
たように光励起に起因する電流はこの時点では完全に終
息しているため、電流発生部分P1は電流像内に現れな
い。
【0062】このように本実施の形態5に係る故障解析
装置及び故障解析方法によれば、電流検出部5は、キャ
リアの励起原因の相違に起因して生じる時定数τ1,τ
2の相違に対応させて、レーザビームB2を試料3の故
障発生領域に瞬間的に照射した後の複数のタイミングで
電流を検出する。従って、故障の発生が観測電流値の変
動に大きく影響を与えるタイミングで、各故障原因の発
生の有無を解析することができ、単一波長のレーザビー
ムB2を用いて、試料3の故障原因の解析及び試料3の
故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
装置及び故障解析方法によれば、電流検出部5は、キャ
リアの励起原因の相違に起因して生じる時定数τ1,τ
2の相違に対応させて、レーザビームB2を試料3の故
障発生領域に瞬間的に照射した後の複数のタイミングで
電流を検出する。従って、故障の発生が観測電流値の変
動に大きく影響を与えるタイミングで、各故障原因の発
生の有無を解析することができ、単一波長のレーザビー
ムB2を用いて、試料3の故障原因の解析及び試料3の
故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
【0063】実施の形態6.図15は、本発明の実施の
形態6に係る故障解析装置の構成を示すブロック図であ
る。図15に示すように本実施の形態6に係る故障解析
装置は、上記実施の形態1に係る故障解析装置を基礎と
して、上記実施の形態4に係るレーザビーム遮断部9
と、上記実施の形態5に係る、電流の検出タイミングを
主制御部7によって制御可能な電流検出部5とをさらに
備えたものである。
形態6に係る故障解析装置の構成を示すブロック図であ
る。図15に示すように本実施の形態6に係る故障解析
装置は、上記実施の形態1に係る故障解析装置を基礎と
して、上記実施の形態4に係るレーザビーム遮断部9
と、上記実施の形態5に係る、電流の検出タイミングを
主制御部7によって制御可能な電流検出部5とをさらに
備えたものである。
【0064】図16は、本実施の形態6に係る故障解析
方法を説明するためのタイミングチャートである。以
下、図15,16を参照して、本実施の形態6に係る故
障解析方法について具体的に説明する。レーザビーム発
生部1は、主制御部7からの制御信号S1に基づいて、
波長が1.1μm付近のレーザビームB1を発生する。
レーザビーム制御部2は、主制御部7からの制御信号S
2に基づいてレーザビームB1の軌道を制御し、試料3
の裏面の各検査ポイントをレーザビームB2によって走
査する。このとき、レーザビーム遮断部9は、主制御部
7からの制御信号S4に基づいて、上記実施の形態5と
同様にレーザビームB2が試料3の各検査ポイントに瞬
間的に照射されるように、レーザビームB2の通過/遮
断を制御する。電流検出部5は、主制御部7からの制御
信号S5に基づいて、上記実施の形態5と同様に上記時
定数τ1,τ2に対応する複数のタイミングで、試料3
内に流れる電流を検出する。
方法を説明するためのタイミングチャートである。以
下、図15,16を参照して、本実施の形態6に係る故
障解析方法について具体的に説明する。レーザビーム発
生部1は、主制御部7からの制御信号S1に基づいて、
波長が1.1μm付近のレーザビームB1を発生する。
レーザビーム制御部2は、主制御部7からの制御信号S
2に基づいてレーザビームB1の軌道を制御し、試料3
の裏面の各検査ポイントをレーザビームB2によって走
査する。このとき、レーザビーム遮断部9は、主制御部
7からの制御信号S4に基づいて、上記実施の形態5と
同様にレーザビームB2が試料3の各検査ポイントに瞬
間的に照射されるように、レーザビームB2の通過/遮
断を制御する。電流検出部5は、主制御部7からの制御
信号S5に基づいて、上記実施の形態5と同様に上記時
定数τ1,τ2に対応する複数のタイミングで、試料3
内に流れる電流を検出する。
【0065】以上のような、検査ポイントへのレーザビ
ームB2の瞬間的な照射と、時定数τ1,τ2に対応す
る各タイミングでの電流検出とを互いに同期させて、試
料3内(あるいは視野内)の全ての検査ポイントに関し
て繰り返し実行する。図16には、3つの検査ポイント
A,B,Cのみに関する動作を代表して示している。そ
して、各検査ポイントの各電流検出タイミングでの観測
電流値を輝度変換することにより電流像を生成し、上記
実施の形態5と同様に、故障解析部6によって、試料3
の故障原因及び故障箇所の解析を各検査ポイントごとに
行う。
ームB2の瞬間的な照射と、時定数τ1,τ2に対応す
る各タイミングでの電流検出とを互いに同期させて、試
料3内(あるいは視野内)の全ての検査ポイントに関し
て繰り返し実行する。図16には、3つの検査ポイント
A,B,Cのみに関する動作を代表して示している。そ
して、各検査ポイントの各電流検出タイミングでの観測
電流値を輝度変換することにより電流像を生成し、上記
実施の形態5と同様に、故障解析部6によって、試料3
の故障原因及び故障箇所の解析を各検査ポイントごとに
行う。
【0066】このように本実施の形態6に係る故障解析
装置及び故障解析方法によれば、レーザビームB2の瞬
間的照射と、時定数τ1,τ2に対応する各タイミング
での電流検出とを互いに同期させて、試料3内の全ての
検査ポイントに関して順に実行することにより、単一波
長のレーザビームB2を用いて、試料3内の全ての検査
ポイントに関して、故障原因の解析及び故障箇所の3次
元的な解析が可能となる。
装置及び故障解析方法によれば、レーザビームB2の瞬
間的照射と、時定数τ1,τ2に対応する各タイミング
での電流検出とを互いに同期させて、試料3内の全ての
検査ポイントに関して順に実行することにより、単一波
長のレーザビームB2を用いて、試料3内の全ての検査
ポイントに関して、故障原因の解析及び故障箇所の3次
元的な解析が可能となる。
【0067】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、波長の異なる複数のレーザビームを故障解析に用
いることにより、試料の故障原因の解析及び試料の故障
箇所の3次元的な解析が可能となる。
れば、波長の異なる複数のレーザビームを故障解析に用
いることにより、試料の故障原因の解析及び試料の故障
箇所の3次元的な解析が可能となる。
【0068】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、シリコン基板を用いた半導体装置に関して、
pn接合部の欠陥、ショットキー接合部の欠陥、及び金
属配線内の不良箇所の、3つの故障を解析することがで
きる。
によれば、シリコン基板を用いた半導体装置に関して、
pn接合部の欠陥、ショットキー接合部の欠陥、及び金
属配線内の不良箇所の、3つの故障を解析することがで
きる。
【0069】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、試料へのレーザビームの走査照射によって故
障発生領域を特定でき、その後、故障発生領域のみへの
レーザビームの固定照射及びレーザビームの波長変換に
よって、故障発生領域の故障原因を解析することができ
る。
によれば、試料へのレーザビームの走査照射によって故
障発生領域を特定でき、その後、故障発生領域のみへの
レーザビームの固定照射及びレーザビームの波長変換に
よって、故障発生領域の故障原因を解析することができ
る。
【0070】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を与
えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析する
ことができる。
によれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を与
えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析する
ことができる。
【0071】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、レーザビームを照射しつつ試料への印加電圧
を変化させることにより、試料の故障原因の解析及び試
料の故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
によれば、レーザビームを照射しつつ試料への印加電圧
を変化させることにより、試料の故障原因の解析及び試
料の故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
【0072】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、試料へのレーザビームの走査照射によって故
障発生領域を特定でき、その後、故障発生領域のみへの
レーザビームの固定照射及び印加電圧の変更によって、
故障発生領域の故障原因を解析することができる。
によれば、試料へのレーザビームの走査照射によって故
障発生領域を特定でき、その後、故障発生領域のみへの
レーザビームの固定照射及び印加電圧の変更によって、
故障発生領域の故障原因を解析することができる。
【0073】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、レーザビームの連続的な照射によって試料が
ダメージを受けることを回避することができる。
によれば、レーザビームの連続的な照射によって試料が
ダメージを受けることを回避することができる。
【0074】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を与
えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析する
ことができる。
によれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を与
えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析する
ことができる。
【0075】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を与
えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析する
ことができ、単一波長のレーザビームを用いて、試料の
故障原因の解析及び試料の故障箇所の3次元的な解析が
可能となる。
によれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を与
えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析する
ことができ、単一波長のレーザビームを用いて、試料の
故障原因の解析及び試料の故障箇所の3次元的な解析が
可能となる。
【0076】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、波長の異なる複数のレーザビームを故障解
析に用いることにより、試料の故障原因の解析及び試料
の故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
のによれば、波長の異なる複数のレーザビームを故障解
析に用いることにより、試料の故障原因の解析及び試料
の故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
【0077】また、この発明のうち請求項11に係るも
のによれば、複数のレーザビーム源を備えることによ
り、波長の異なるレーザビームを各レーザビーム源から
得ることができる。
のによれば、複数のレーザビーム源を備えることによ
り、波長の異なるレーザビームを各レーザビーム源から
得ることができる。
【0078】また、この発明のうち請求項12に係るも
のによれば、レーザビームの波長を波長変換部によって
変換するため、波長の異なるレーザビームを得るために
複数のレーザビーム源を個別に設ける必要がなく、装置
構成の簡略化を図ることができる。
のによれば、レーザビームの波長を波長変換部によって
変換するため、波長の異なるレーザビームを得るために
複数のレーザビーム源を個別に設ける必要がなく、装置
構成の簡略化を図ることができる。
【0079】また、この発明のうち請求項13に係るも
のによれば、シリコン基板を用いた半導体装置に関し
て、pn接合部の欠陥、ショットキー接合部の欠陥、及
び金属配線内の不良箇所の、3つの故障を解析すること
ができる。
のによれば、シリコン基板を用いた半導体装置に関し
て、pn接合部の欠陥、ショットキー接合部の欠陥、及
び金属配線内の不良箇所の、3つの故障を解析すること
ができる。
【0080】また、この発明のうち請求項14に係るも
のによれば、試料へのレーザビームの走査照射によっ
て、何からの故障が発生している故障発生領域を特定で
き、故障発生領域へのレーザビームの固定照射及びレー
ザビームの波長変換によって、故障発生領域の故障原因
及び故障箇所を解析することができる。
のによれば、試料へのレーザビームの走査照射によっ
て、何からの故障が発生している故障発生領域を特定で
き、故障発生領域へのレーザビームの固定照射及びレー
ザビームの波長変換によって、故障発生領域の故障原因
及び故障箇所を解析することができる。
【0081】また、この発明のうち請求項15に係るも
のによれば、レーザビームを照射しつつ試料への印加電
圧を変化させることにより、試料の故障原因の解析及び
試料の故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
のによれば、レーザビームを照射しつつ試料への印加電
圧を変化させることにより、試料の故障原因の解析及び
試料の故障箇所の3次元的な解析が可能となる。
【0082】また、この発明のうち請求項16に係るも
のによれば、試料へのレーザビームの走査照射によっ
て、何からの故障が発生している故障発生領域を特定で
き、故障発生領域へのレーザビームの固定照射及び印加
電圧の変更によって、故障発生領域の故障原因及び故障
箇所を解析することができる。
のによれば、試料へのレーザビームの走査照射によっ
て、何からの故障が発生している故障発生領域を特定で
き、故障発生領域へのレーザビームの固定照射及び印加
電圧の変更によって、故障発生領域の故障原因及び故障
箇所を解析することができる。
【0083】また、この発明のうち請求項17に係るも
のにれば、レーザビームの連続的な照射によって試料が
ダメージを受けることを回避することができる。
のにれば、レーザビームの連続的な照射によって試料が
ダメージを受けることを回避することができる。
【0084】また、この発明のうち請求項18に係るも
のによれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を
与えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析す
ることができる。
のによれば、故障の発生が電流値の変動に大きく影響を
与えるタイミングで、各故障原因の発生の有無を解析す
ることができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る故障解析装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】 レーザビーム発生部の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】 レーザビーム発生部の他の具体的な構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図4】 試料の具体的な構成の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】 正常特性の一例を示すグラフである。
【図6】 図5に示した正常特性を各領域ごとに分離し
て示すグラフである。
て示すグラフである。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る故障解析装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図8】 試料への印加電圧の値に対する試料内に流れ
る電流の値を、各故障原因ごとに区別して示すグラフで
ある。
る電流の値を、各故障原因ごとに区別して示すグラフで
ある。
【図9】 本実施の形態4に係る故障解析装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図10】 試料の故障発生領域に照射されるレーザビ
ームの波形を示すタイミングチャートである。
ームの波形を示すタイミングチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態5に係る故障解析装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図12】 試料に瞬間的にレーザビームを照射した後
の、試料内に流れる電流の経時変化を模式的に示すグラ
フである。
の、試料内に流れる電流の経時変化を模式的に示すグラ
フである。
【図13】 本発明の実施の形態5に係る故障解析方法
によって得られた電流像の例を示す図である。
によって得られた電流像の例を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態5に係る故障解析方法
によって得られた電流像の例を示す図である。
によって得られた電流像の例を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態6に係る故障解析装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の実施の形態6に係る故障解析方法
を説明するためのタイミングチャートである。
を説明するためのタイミングチャートである。
【図17】 従来の故障解析装置の構成を示すブロック
図である。
図である。
1 レーザビーム発生部、2 レーザビーム制御部、3
試料、4 直流電源、5 電流検出部、6 故障解析
部、7 主制御部、1a〜1d レーザビーム源、1e
波長変換部、9 レーザビーム遮断部。
試料、4 直流電源、5 電流検出部、6 故障解析
部、7 主制御部、1a〜1d レーザビーム源、1e
波長変換部、9 レーザビーム遮断部。
Claims (18)
- 【請求項1】 (a)レーザビームを試料に照射するス
テップと、 (b)前記レーザビームの照射に起因して前記試料内に
発生する電流を検出するステップと、 (c)前記レーザビームを波長を異ならせて前記試料に
それぞれ照射した場合における、前記ステップ(b)の
各検出結果に基づいて、前記試料の故障を解析するステ
ップとを備える故障解析方法。 - 【請求項2】 前記ステップ(c)においては、波長が
それぞれ1.1μm程度、1.3μm程度、2.0μm
以上のレーザビームが、前記試料に照射されることを特
徴とする、請求項1に記載の故障解析方法。 - 【請求項3】 前記ステップ(a)は、いずれか一方が
選択的に実行される、 (a−1)前記レーザビームを、前記試料に走査して照
射するステップと、 (a−2)前記レーザビームを、前記試料の特定箇所に
固定して照射するステップとを有し、 前記ステップ(c)は、 (c−1)前記ステップ(a−1)を実行した場合の、
前記ステップ(b)における検出結果に基づいて、何か
らの故障が発生している故障発生領域を特定するステッ
プと、 (c−2)前記ステップ(a−2)において前記レーザ
ビームを前記故障発生領域に固定して照射しつつ、前記
レーザビームの波長を変更した場合の、前記ステップ
(b)における各検出結果に基づいて、前記故障発生領
域の故障原因を解析するステップとを有する、請求項1
に記載の故障解析方法。 - 【請求項4】 前記ステップ(b)においては、前記レ
ーザビームの照射によって発生するキャリアの励起原因
の相違に起因して生じる、前記電流の時定数の相違に対
応させて、前記レーザビームを前記故障発生領域に瞬間
的に照射した後の複数のタイミングで前記電流が検出さ
れることを特徴とする、請求項3に記載の故障解析方
法。 - 【請求項5】 (a)所定波長のレーザビームを試料に
照射するステップと、 (b)前記試料に電圧を印加するステップと、 (c)前記電圧の印加及び前記レーザビームの照射に起
因して前記試料内に発生する電流を検出するステップ
と、 (d)前記レーザビームを前記試料に照射しつつ前記電
圧を変化させた場合の、前記ステップ(b)における検
出結果に基づいて、前記試料の故障を解析するステップ
とを備える故障解析方法。 - 【請求項6】 前記ステップ(a)は、いずれか一方が
選択的に実行される、 (a−1)前記レーザビームを、前記試料に走査して照
射するステップと、 (a−2)前記レーザビームを、前記試料の特定箇所に
固定して照射するステップとを有し、 前記ステップ(d)は、 (d−1)前記ステップ(a−1)を実行した場合の、
前記ステップ(c)における検出結果に基づいて、何ら
かの故障が発生している故障発生領域を特定するステッ
プと、 (d−2)前記ステップ(a−2)において前記レーザ
ビームを前記故障発生領域に固定して照射しつつ、前記
電圧を変化させた場合の、前記ステップ(c)における
検出結果に基づいて、前記故障発生領域の故障原因を解
析するステップとを有する、請求項5に記載の故障解析
方法。 - 【請求項7】 前記ステップ(a−2)においては、前
記レーザビームが断続的に遮断されて前記試料に照射さ
れることを特徴とする、請求項3又は6に記載の故障解
析方法。 - 【請求項8】 前記ステップ(c)においては、前記レ
ーザビームの照射によって発生するキャリアの励起原因
の相違に起因して生じる、前記電流の時定数の相違に対
応させて、前記レーザビームを前記故障発生領域に照射
した後の複数のタイミングで前記電流が検出されること
を特徴とする、請求項6又は7に記載の故障解析方法。 - 【請求項9】 (a)所定波長のレーザビームを試料に
瞬間的に照射するステップと、 (b)前記レーザビームの照射に起因して前記試料内に
発生する電流を、前記レーザビームの照射によって発生
するキャリアの励起原因の相違に起因して生じる、前記
電流の時定数の相違に対応させて、前記レーザビームを
前記試料に照射した後の複数のタイミングで検出するス
テップと、 (c)前記ステップ(b)における各検出結果に基づい
て、前記試料の故障を解析するステップとを備える故障
解析方法。 - 【請求項10】 波長の異なる複数のレーザビームを選
択的に発生するレーザビーム発生部と、 前記レーザビームの照射に起因して試料内に発生する電
流を検出する電流検出部と、 前記電流検出部による各検出結果と前記波長との関係に
基づいて、前記試料の故障を解析する故障解析部とを備
える故障解析装置。 - 【請求項11】 前記レーザビーム発生部は、前記複数
のレーザビームのそれぞれを発生する複数のレーザビー
ム源を有する、請求項10に記載の故障解析装置。 - 【請求項12】 前記レーザビーム発生部は、 所定波長のレーザビームを発生するレーザビーム源と、 前記レーザビーム源が発生した前記レーザビームの波長
を変換して前記複数のレーザビームを生成する波長変換
部とを有する、請求項10に記載の故障解析装置。 - 【請求項13】 前記複数のレーザビームには、波長が
それぞれ1.1μm程度、1.3μm程度、2.0μm
以上のレーザビームが含まれることを特徴とする、請求
項10〜12のいずれか一つに記載の故障解析装置。 - 【請求項14】 前記レーザビームを前記試料に走査し
て照射する第1の機能と、前記レーザビームを前記試料
の特定箇所に固定して照射する第2の機能とを有するレ
ーザビーム制御部をさらに備える、請求項10に記載の
故障解析装置。 - 【請求項15】 所定波長のレーザビームを発生するレ
ーザビーム発生部と、 前記試料に電圧を可変に印加する電圧印加部と、 前記電圧の印加及び前記レーザビームの照射に起因して
前記試料内に発生する電流を検出する電流検出部と、 前記電流検出部による検出結果と前記電圧との関係に基
づいて、前記試料の故障を解析する故障解析部とを備え
る故障解析装置。 - 【請求項16】 前記レーザビームを前記試料に走査し
て照射する第1の機能と、前記レーザビームを前記試料
の特定箇所に固定して照射する第2の機能とを有するレ
ーザビーム制御部をさらに備える、請求項15に記載の
故障解析装置。 - 【請求項17】 前記試料の特定箇所は、何からの故障
が発生している故障発生領域であり、 前記レーザビーム制御部が前記レーザビームを前記故障
発生領域に固定して照射するにあたり、前記レーザビー
ムを断続的に遮断するレーザビーム遮断部をさらに備え
る、請求項14又は16に記載の故障解析装置。 - 【請求項18】 前記電流検出部は、前記レーザビーム
の照射によって発生するキャリアの励起原因の相違に起
因して生じる、前記電流の時定数の相違に対応させて、
前記レーザビームを前記故障発生領域に瞬間的に照射し
た後の複数のタイミングで前記電流を検出することを特
徴とする、請求項14,16,17のいずれか一つに記
載の故障解析装置。
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