JP2001283655A - 導電性組成物前駆体、導電性組成物及び固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

導電性組成物前駆体、導電性組成物及び固体電解コンデンサの製造方法

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JP2001283655A JP2000097331A JP2000097331A JP2001283655A JP 2001283655 A JP2001283655 A JP 2001283655A JP 2000097331 A JP2000097331 A JP 2000097331A JP 2000097331 A JP2000097331 A JP 2000097331A JP 2001283655 A JP2001283655 A JP 2001283655A
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    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
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    • H01G11/56Solid electrolytes, e.g. gels; Additives therein

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い耐電圧を有し、被覆性に優れた導電性組
成物およびそれを陰極導電層として用いて耐電圧の高い
固体電解コンデンサを容易に得ることを目的とする。 【解決手段】 可溶性導電性高分子溶液もしくは導電性
高分子微粒子分散液に、フッ素系界面活性剤を添加する
ことにより表面張力を下げられるために、高い被覆性を
有する導電性組成物前駆体が得られる。媒体を除去した
ときにフッ素系界面活性剤が、あるいはさらに添加した
バインダ−が絶縁物となるために、前記導電性組成物前
駆体から媒体を除去すれば、高い耐電圧を有する導電性
組成物3が得られる。耐電圧と被覆性に優れた導電性組
成物3を陰極導電層に用いた場合、耐電圧の高い固体電
解コンデンサが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性組成物前駆
体ならびに導電性組成物の製造方法に関し、特に陽極酸
化皮膜への被覆性が優れ、耐電圧の高い導電性組成物の
製造方法に関するものである。
【0002】本発明はまた、上述の導電性組成物前駆体
を介して形成される導電性組成物を陰極導電層に用いる
耐電圧の優れたコンデンサの製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】一般的に、ポリアニリン、ポリピロール
やポリチオフェンに代表される共役二重結合導電性高分
子は、化学的酸化重合及び電解重合で作製することがで
きる。
【0004】電解重合を利用した場合には、導電性高分
子が電極上にフィルム状に形成されるため大量に製造す
ることに困難が伴うのに対し、化学的酸化重合を利用し
た場合には、そのような制約がなく、重合性モノマーと
酸化剤とを反応させて大量の導電性高分子を比較的容易
に得ることができる。
【0005】従来、導電性高分子を陰極導電層に用いて
高い耐電圧の固体電解コンデンサを得ようとする際に
は、陽極酸化によって形成される陽極酸化皮膜を厚くす
る、すなわち陽極酸化電圧を高くする方法がしばしば取
られている。
【0006】また、陽極酸化皮膜修復能力の高いアニオ
ンをドーパントとして用いてその場で導電性高分子から
なる陰極導電層を形成する試みもなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陽極酸
化皮膜形成のための陽極酸化電圧を高くして、使用電圧
とのマージンを十分高く取り耐電圧を確保する方法で
は、印加電圧に比例して膜厚が厚くなるため、得られる
コンデンサの容量の低下が起こるという望ましくない課
題を抱えていた。
【0008】また、陽極酸化皮膜修復能力の高いアニオ
ンをドーパントとして用いた導電性高分子でも、修復化
成能力に限界があり、耐電圧が低いという課題があっ
た。
【0009】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、高い耐電圧を有する導電性組成物前駆体および
導電性組成物の製造方法を提供することを目的としたも
のである。
【0010】さらに、本発明は、優れた高耐圧の固体電
解コンデンサおよびそれを容易に得るための製造方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に係る導電性組成物及びその導電性組成物を用いたコン
デンサの課題を解決するもので、本発明の第一の手段
は、可溶性導電性高分子が溶解された溶液組成物、また
は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散された分散液状
組成物に、媒体を除去したときに絶縁物となるフッ素系
界面活性剤を添加することにより、フッ素系界面活性剤
が添加された導電性組成物前駆体から媒体を除去したと
きに高い耐電圧を有する導電性組成物が得られる。
【0012】また、フッ素系界面活性剤を添加すること
により表面張力を下げられるために、高い被覆性を有す
る導電性組成物前駆体が得られる。
【0013】耐電圧と被覆性に優れた導電性組成物を陰
極導電層に用いた場合、耐電圧の優れた固体電解コンデ
ンサが得られる。
【0014】また、本発明の第二の手段は、可溶性導電
性高分子が溶解された溶液組成物、または導電性高分子
微粒子が分散媒中に分散された分散液状組成物に、媒体
を除去したときに絶縁物となるフッ素系界面活性剤とバ
インダ−を添加することにより、フッ素系界面活性剤と
バインダ−が添加された導電性組成物前駆体から媒体を
除去したときに高い耐電圧を有する導電性組成物が得ら
れる。
【0015】また、フッ素系界面活性剤を添加すること
により表面張力を下げられるために、高い被覆性を有す
る導電性組成物前駆体が得られる。耐電圧と被覆性に優
れた導電性組成物を陰極導電層に用いた場合、耐電圧の
優れた固体電解コンデンサが得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された溶液組成物又は
導電性高分子微粒子が分散媒中に分散された分散液状組
成物を用意する工程と、前記溶液組成物又は前記分散液
状組成物にフッ素系界面活性剤を添加する工程を含む導
電性組成物前駆体の製造方法であり、フッ素系界面活性
剤を添加することにより表面張力を下げられるために、
高い被覆性を有する導電性組成物前駆体を実現できる。
また、媒体を除去したときに絶縁物となるフッ素系界面
活性剤を添加することにより、導電性組成物前駆体から
媒体を除去したときに高い耐電圧の導電性組成物が得ら
れる導電性組成物前駆体を実現できる。
【0017】ここで、取り扱っている可溶性導電性高分
子は、微粒子で媒体中に分散しているか、あるいは導電
性高分子が真性溶液を形成しているかは、議論が分かれ
るところである。ここでは、両方の状態を含めて便宜的
に導電性高分子溶液と称することにする。
【0018】導電性高分子溶液または導電性高分子微粒
子分散液の製造方法が種々開示されており、それらを用
いて容易に製造することができる。
【0019】例えば、ポリピロール類については、特開
平6−206986号公報およびケミストリーオブマテ
リアル誌(アメリカンケミカルソサイアティ1989年
発行)1巻6号650頁に記載されている方法で作製す
ることができる。
【0020】例えばポリチオフェン類については、シン
シテックメタルズ誌(エルゼビア発行)26巻267頁
およびシンシテックメタルズ誌(エルゼビア発行)85
巻1397頁に開示されている。
【0021】また例えばポリアニリン溶液の作製法につ
いては、米国特許5232631号公報およびシンシテ
ックメタルズ誌(エルゼビア発行)85巻1337頁に
記載されている。
【0022】また、ポリアニリン溶液は三菱レイヨン社
より、アクアセーブという商品名で市販されている。
【0023】本発明の請求項2記載の発明は、可溶性導
電性高分子が溶媒に溶解された溶液組成物又は導電性高
分子微粒子が分散媒中に分散された分散液状組成物を用
意する工程と、前記溶液組成物又は前記分散液状組成物
にフッ素系界面活性剤とバインダ−を添加する工程を含
む導電性組成物前駆体の製造方法であり、フッ素系界面
活性剤を添加することにより表面張力を下げられるため
に、高い被覆性を有する導電性組成物前駆体を実現でき
る。また、媒体を除去したときに絶縁物となるフッ素系
界面活性剤とバインダ−を添加することにより、導電性
組成物前駆体から媒体を除去したときに高い耐電圧の導
電性組成物が得られる導電性組成物前駆体を実現でき
る。
【0024】ここで、バインダ−には媒体に分散する高
分子が用いうる。例えば、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルアルコ−ル、水溶性ポリエステル、水溶性アクリ
ル樹脂、カルボキシメチルセルロ−ス、ポリビニルスル
ホン酸塩、ポリスチレンスルホン酸塩等が上げられる。
【0025】ここで、請求項3記載のように、フッ素系
界面活性剤として、パ−フルオロアルキル基を有するも
のが適している。
【0026】また、請求項4記載のように、フッ素系界
面活性剤として、アニオン性、非イオン性、両性、ある
いはカチオン性を用いることができる。例えば、アニオ
ン性としては、パ−フルオロアルキルカルボン酸塩とパ
−フルオロアルキルリン酸エステルが上げられる。非イ
オン性としては、パ−フルオロアルキルアミンオキサイ
ドとパ−フルオロアルキルエチレンオキサイド付加物が
上げられる。両性としては、パ−フルオロアルキルベタ
インが上げられる。カチオン性としては、パ−フルオロ
アルキルトリメチルアンモニウム塩が上げられる。
【0027】また、請求項5記載のように、可溶性導電
性高分子または導電性高分子微粒子として、ポリピロー
ル、ポリチオフェンもしくはポリアニリンまたはそれら
の誘導体を用いることができる。
【0028】本発明の請求項6記載の発明は、可溶性導
電性高分子が溶媒に溶解された溶液組成物又は導電性高
分子微粒子が分散媒中に分散された分散液状組成物を用
意する工程と、前記溶液組成物又は前記分散液状組成物
にフッ素系界面活性剤を添加して導電性組成物前駆体を
用意する工程と、前記導電性組成物前駆体から前記溶媒
又は前記分散媒を除去する工程を含む導電性組成物の製
造方法であり、媒体を除去したときに絶縁物となるフッ
素系界面活性剤を添加することにより、高い耐電圧を有
する導電性組成物を実現できる。
【0029】本発明の請求項7記載の発明は、可溶性導
電性高分子が溶媒に溶解された溶液組成物又は導電性高
分子微粒子が分散媒中に分散された分散液状組成物を用
意する工程と、前記溶液組成物又は前記分散液状組成物
にフッ素系界面活性剤とバインダ−を添加して導電性組
成物前駆体を用意する工程と、前記導電性組成物前駆体
から前記溶媒又は前記分散媒を除去する工程を含む導電
性組成物の製造方法であり、媒体を除去したときに絶縁
物となるフッ素系界面活性剤とバインダ−を添加するこ
とにより、高い耐電圧を有する導電性組成物を実現でき
る。
【0030】ここで、請求項8記載のように、フッ素系
界面活性剤として、パ−フルオロアルキル基を有するも
のが適している。
【0031】また、請求項9記載のように、フッ素系界
面活性剤として、アニオン性、非イオン性、両性、ある
いはカチオン性を用いることができる。また、請求項1
0記載のように、可溶性導電性高分子または導電性高分
子微粒子として、ポリピロール、ポリチオフェンもしく
はポリアニリンまたはそれらの誘導体を用いることがで
きる。
【0032】本発明の請求項11記載の発明は、弁金属
電極に陽極酸化皮膜からなる誘電体層を形成する工程
と、可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された溶液組成物
又は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散された分散液
状組成物を用意する工程と、前記溶液組成物又は前記分
散液状組成物にフッ素系界面活性剤を添加して導電性組
成物前駆体を用意する工程と、前記誘電体層上に前記導
電性組成物前駆体を塗布する工程と、前記導電性組成物
前駆体から前記溶媒又は前記分散媒を除去する工程を有
する固体電解コンデンサの製造方法であり、耐電圧と被
覆性に優れた導電性組成物を陰極導電層に、特に多層か
らなる陰極導電層において、下地層として用いた場合、
耐電圧の優れた固体電解コンデンサを実現できる。
【0033】ここで,弁金属として、アルミニウム、タ
ンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウムから選ばれる一
種を用いることができる。
【0034】本発明の請求項12記載の発明は、弁金属
電極に陽極酸化皮膜からなる誘電体層を形成する工程
と、可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された溶液組成物
又は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散された分散液
状組成物を用意する工程と、前記溶液組成物又は前記分
散液状組成物にフッ素系界面活性剤とバインダ−を添加
して導電性組成物前駆体を用意する工程と、前記誘電体
層上に前記導電性組成物前駆体を塗布する工程と、前記
導電性組成物前駆体から前記溶媒又は前記分散媒を除去
する工程を有する固体電解コンデンサの製造方法であ
り、耐電圧と被覆性に優れた導電性組成物を陰極導電層
に、特に多層からなる陰極導電層において、下地層とし
て用いた場合、耐電圧の優れた固体電解コンデンサを実
現できる。
【0035】ここで、請求項13記載のように、フッ素
系界面活性剤として、パ−フルオロアルキル基を有する
ものが適している。
【0036】また、請求項14記載のように、フッ素系
界面活性剤として、アニオン性、非イオン性、両性、あ
るいはカチオン性を用いることができる。また、請求項
15記載のように、可溶性導電性高分子または導電性高
分子微粒子として、ポリピロール、ポリチオフェンもし
くはポリアニリンまたはそれらの誘導体を用いることが
できる。
【0037】(実施の形態1)最初に、本発明第1の実
施の形態について図1を参照しながら説明する。
【0038】まず、約0.4重量%のコロイド状ポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)微粒子が含ま
れる水分散液状組成物を用意した。これは、シンシテッ
クメタルズ誌(エルゼビア発行)85巻1397頁に開
示されている方法に準じて作製した。この水分散液状組
成物に、フッ素系界面活性剤のパ−フルオロアルキルリ
ン酸エステルを0.2重量%添加して、導電性組成物前
駆体を作製した。
【0039】この導電性組成物前駆体は、フッ素系界面
活性剤無添加のものと同様のスムースな液状を示し、基
板に塗布後媒体を乾燥除去させたところ、無添加のもの
と同様の導電性組成物皮膜が得られた。
【0040】次に、図1に示すような、純度99.99
%、寸法10×30×0.5mmの短冊状アルミニウム
片1を用意した。
【0041】このアルミニウム片1を水酸化ナトリウム
溶液で電解研磨を行った後、アジピン酸アンモニウム3
%水溶液に約20mmの深さまで浸し、70℃で35V
を30分間印加して陽極酸化皮膜2を形成した。
【0042】さらに、陽極酸化皮膜を形成されたアルミ
ニウム片の片面に、直径7mmの円形状に上記導電性組
成物前駆体を塗布し、その後50℃で60分、さらに1
30℃で20分加熱して、ポリ(3,4−エチレンジオ
キシチオフェン)とフッ素系界面活性剤からなる導電性
組成物層3を形成した。
【0043】さらに導電性組成物層3上にコロイダルグ
ラファイト層4と銀ペイント層5を順次塗布して形成し
た。
【0044】これをコンデンサに見立て、アルミニウム
片1の陽極酸化皮膜未形成部に陽極リード12を、また
銀ペイント層5に陰極リードを取り付けて120Hzで
容量を測定した。
【0045】さらに、両電極間に0.5V刻みで順方向
の電圧を印加して絶縁破壊が起こる電圧を測定した。そ
れらの結果を(表1)に示す。
【0046】(比較例1)比較のため、比較例1とし
て、フッ素系界面活性剤を添加しない以外は実施の形態
1と同様にしてコンデンサを作製した。このコンデンサ
の容量および絶縁破壊電圧を、実施の形態1と同様に評
価してその結果を(表1)に示した。
【0047】(表1)の比較から、両者容量はほとんど
変わらないが、実施の形態1によるコンデンサの方が高
い耐電圧を有することが明らかであり、本発明の優れた
効果が実証された。
【0048】
【表1】
【0049】(実施の形態2)ついで、本発明第2の実
施の形態について説明する。
【0050】本実施の形態では、パ−フルオロアルキル
リン酸エステルに替えて(A)パ−フルオロアルキルカ
ルボン酸塩、(B)パ−フルオロアルキルアミンオキサ
イド、(C)パ−フルオロアルキルエチレンオキサイド
付加物、(D)パ−フルオロアルキルベタイン、(E)
パ−フルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩をそれ
ぞれ添加した以外は実施の形態1と同様にしてそれぞれ
導電性組成物前駆体を作製した。
【0051】これらの導電性組成物前駆体は、添加剤を
加えないものと同様のスムースな液状を示し、基板に塗
布後媒体を乾燥除去させたところ、やはり無添加のもの
と同様の導電性組成物皮膜が得られた。
【0052】これらの導電性組成物前駆体を用いて実施
の形態1と同様の方法でコンデンサをそれぞれ作製し、
やはり実施の形態1と同様の評価を行った。
【0053】それらの結果を(表1)に示すが、これか
ら本実施の形態によるコンデンサはいずれも比較例1と
比較して高い耐電圧を有することが明らかであり、本発
明の優れた効果が実証された。
【0054】(実施の形態3)ついで、本発明第3の実
施の形態について説明する。
【0055】本実施の形態では、まず、ケミストリーオ
ブマテリアル誌(アメリカンケミカルソサイアティ19
89年発行)1巻6号650頁に開示されている方法
で、約1重量%のポリピロール水溶液を作製した。
【0056】本実施の形態では、実施の形態1のポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)微粒子が含ま
れる水分散液状組成物に替えて上述のポリピロール水溶
液を用いた以外は、実施の形態1と同様にして導電性組
成物前駆体を作製した。
【0057】この導電性組成物前駆体は、フッ素系界面
活性剤を加えないものと同様のスムースな液状を示し、
基板に塗布後媒体を乾燥除去させたところ、やはり無添
加のものと同様の導電性組成物皮膜が得られた。
【0058】この導電性組成物前駆体を用いて、実施の
形態1と同様にしてコンデンサを作製した。
【0059】その後実施の形態1と同様にして容量と耐
電圧の評価を行い、それらの結果を(表1)に示した。
【0060】(比較例2)比較のため、比較例2とし
て、フッ素系界面活性剤を添加しない以外は実施の形態
3と同様にしてコンデンサを作製した。
【0061】このコンデンサの容量および絶縁破壊電圧
を、実施の形態1と同様に評価してその結果を(表1)
に示した。
【0062】(表1)から、両者容量はほとんど変わら
ないが、実施の形態3によるコンデンサの方が高い耐電
圧を有することが明らかであり、本発明の優れた効果が
実証された。
【0063】(実施の形態4)ついで、本発明第4の実
施の形態について説明する。
【0064】本実施の形態では、まず、シンシテックメ
タルズ誌(エルゼビア発行)85巻1337頁に開示さ
れている方法で、約5重量%の可溶性導電性高分子が溶
解されたスルホン化ポリアニリン水溶液組成物を作製し
た。
【0065】本実施の形態では、実施の形態1のポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)微粒子が含ま
れる水分散液状組成物に替えて上述のポリアニリン水溶
液を用いた以外は、実施の形態1と同様にして導電性組
成物前駆体を作製した。
【0066】この導電性組成物前駆体は、フッ素系界面
活性剤を加えないものと同様のスムースな液状を示し、
基板に塗布後媒体を乾燥除去させたところ、やはり無添
加のものと同様の導電性組成物皮膜が得られた。
【0067】この導電性組成物前駆体を用いて、実施の
形態1と同様にしてコンデンサを作製した。
【0068】その後実施の形態1と同様にして容量と耐
電圧の評価を行い、それらの結果を(表1)に示した。
【0069】(比較例3)比較のため、比較例3とし
て、フッ素系界面活性剤を添加しない以外は実施の形態
4と同様にしてコンデンサを作製した。
【0070】このコンデンサの容量および絶縁破壊電圧
を、実施の形態1と同様に評価してその結果を(表1)
に示した。
【0071】(表1)から、両者容量はほとんど変わら
ないが、実施の形態4によるコンデンサの方が高い耐電
圧を有することが明らかであり、本発明の優れた効果が
実証された。
【0072】(実施の形態5)ついで、本発明第5の実
施の形態について説明する。
【0073】本実施の形態では、実施の形態1の導電性
組成物前駆体に、さらにバインダ−として約10重量%
の水溶性アクリル樹脂を添加した以外は、実施の形態1
と同様にして導電性組成物前駆体を作製した。
【0074】この導電性組成物前駆体は、フッ素系界面
活性剤とバインダ−を加えないものと同様のスムースな
液状を示し、基板に塗布後媒体を乾燥除去させたとこ
ろ、やはり無添加のものと同様の導電性組成物皮膜が得
られた。
【0075】この導電性組成物前駆体を用いて、実施の
形態1と同様にしてコンデンサをそれぞれ作製した。
【0076】その後実施の形態1と同様にして容量と耐
電圧の評価を行い、それらの結果を(表1)に示した。
その結果を(表1)に示すが、これから本実施の形態に
よるコンデンサは比較例1と比較して高い耐電圧を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0077】(実施の形態6)ついで、本発明第6の実
施の形態について説明する。
【0078】本実施の形態では、水溶性アクリル樹脂に
替えて(A)ポリビニルピロリドン、(B)ポリビニル
アルコ−ル、(C)水溶性ポリエステル、(D)カルボ
キシメチルセルロ−スをそれぞれ添加した以外は実施の
形態5と同様にしてそれぞれ導電性組成物前駆体を作製
した。
【0079】これらの導電性組成物前駆体は、添加剤を
加えないものと同様のスムースな液状を示し、基板に塗
布後媒体を乾燥除去させたところ、やはり無添加のもの
と同様の導電性組成物皮膜が得られた。
【0080】これらの導電性組成物前駆体を用いて実施
の形態1と同様の方法でコンデンサをそれぞれ作製し、
やはり実施の形態1と同様の評価を行った。その結果を
(表1)に示すが、これから本実施の形態によるコンデ
ンサはいずれも比較例1と比較して高い耐電圧を有する
ことが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。 (実施の形態7)ついで、本発明第7の実施の形態につ
いて図2とともに説明する。
【0081】厚さ0.1mmの高倍率エッチドアルミニ
ウム箔をアジピン酸アンモニウム3%水溶液に浸し、7
0℃で80Vを30分間印加して陽極酸化皮膜を形成
し、2.3×155mmの寸法に切断後アルミニウムタ
ブを介して陽極リード12を取り付けたコンデンサ陽極
箔11を用意した。また、0.05mmの高倍率エッチ
ドアルミニウムを2.3×180mmの寸法に切断し、
陰極リード14を取り付けた陰極箔13を用意した。
【0082】図2のように、両箔を2.5×220mm
のポリアミド不織布製セパレータ15を介して捲回した
後、終末部を粘着テープ16で止めた。そして、アジピ
ン酸アンモニウム3%水溶液に浸し、70℃で70Vを
30分間印加して、再度陽極酸化皮膜形成処理を行っ
た。この捲回型アルミニウム電解コンデンサ素子の液中
容量は、55μFであった。
【0083】このコンデンサ素子を実施の形態1で作製
した導電性組成物前駆体に浸漬して塗布後、50℃で6
0分、さらに130℃で20分加熱して媒体を除去し、
ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とフッ素
系界面活性剤からなる導電性組成物層を形成した。これ
を、陰極導電層の下地層として用いた。
【0084】その後、ナフタレンスルホン酸第二鉄0.
8mol/lと3,4−エチレンジオキシチオフェンモ
ノマ−1.6mol/lをメタノ−ルの中に入れて混合
した重合溶液にコンデンサ素子を浸漬して塗布後、50
℃で30分、90℃で30分の熱処理と洗浄・乾燥を施
し、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層か
らなる導電性高分子層を形成した。このようにして、下
地層と導電性高分子層からなる陰極導電層を形成した。
【0085】このコンデンサの容量および絶縁破壊電圧
を、実施の形態1と同様に評価を行い、結果を(表1)
に示した。
【0086】(比較例4)比較のため、比較例4とし
て、下地層となる導電性組成物前駆体にフッ素系界面活
性剤を添加しない以外は実施の形態7と同様にしてコン
デンサを作製した。このコンデンサの容量および絶縁破
壊電圧を、実施の形態1と同様に評価してその結果を
(表1)に示した。
【0087】比較例4では、導電性組成物前駆体にフッ
素系界面活性剤を添加していないので、導電性組成物層
の被覆性が悪く、また、媒体を除去したときに絶縁物と
なるフッ素系界面活性剤を添加していないので導電性組
成物層の絶縁破壊電圧が低いために、(表1)に示すよ
うに、コンデンサの絶縁破壊電圧が低く、耐電圧特性が
悪かった。
【0088】この(表1)における比較例4と実施の形
態7との比較から明らかなように、実施の形態7では、
耐電圧と被覆性に優れた導電性組成物層を下地層として
用いたために、耐電圧の優れたコンデンサを得られたこ
とが判明した。 (実施の形態8)ついで、本発明第8の実施の形態につ
いて説明する。
【0089】本実施の形態では、実施の形態7と同様の
コンデンサ素子を用いた。下地層の形成から以下説明す
る。コンデンサ素子を実施の形態4で作製した導電性組
成物前駆体に浸漬して塗布後、50℃で60分、さらに
130℃で20分加熱して媒体を除去し、ポリアニリン
とフッ素系界面活性剤からなる導電性組成物層を形成し
た。これを、陰極導電層の下地層として用いた。
【0090】その後、−30℃に設定されたナフタレン
スルホン酸第二鉄0.8mol/lとピロールモノマー
1.4mol/lを含むメタノール溶液中にコンデンサ
素子を浸漬して塗布後、洗浄・乾燥を施し、ポリピロ−
ル層からなる導電性高分子層を形成した。このようにし
て、下地層と導電性高分子層からなる陰極導電層を形成
した。
【0091】このコンデンサの容量および絶縁破壊電圧
を、実施の形態1と同様に評価を行い、結果を(表1)
に示した。
【0092】(比較例5)比較のため、比較例5とし
て、下地層となる導電性組成物前駆体にフッ素系界面活
性剤を添加しない以外は実施の形態8と同様にしてコン
デンサを作製した。このコンデンサの容量および絶縁破
壊電圧を、実施の形態1と同様に評価してその結果を
(表1)に示した。
【0093】比較例5では、導電性組成物前駆体にフッ
素系界面活性剤を添加していないので、導電性組成物層
の被覆性が悪く、また、媒体を除去したときに絶縁物と
なるフッ素系界面活性剤を添加していないので導電性組
成物層の絶縁破壊電圧が低いために、(表1)に示すよ
うに、コンデンサの絶縁破壊電圧が低く、耐電圧特性が
悪かった。
【0094】この(表1)における比較例5と実施の形
態8との比較から明らかなように、実施の形態8では、
耐電圧と被覆性に優れた導電性組成物層を下地層として
用いたために、耐電圧の優れたコンデンサを得られたこ
とが判明した。
【0095】(実施の形態9)ついで、本発明第9の実
施の形態について説明する。
【0096】本実施の形態では、実施の形態7の導電性
組成物前駆体に、さらにバインダ−として約10重量%
の水溶性アクリル樹脂を添加した以外は、実施の形態7
と同様にしてコンデンサを作製した。
【0097】その後実施の形態1と同様にして容量と耐
電圧の評価を行い、それらの結果を(表1)に示した。
その結果を(表1)に示すが、これから本実施の形態に
よるコンデンサは比較例4と比較して高い耐電圧を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0098】なお、以上に示した各実施の形態では、平
滑な表面を有するアルミニウムおよびエッチドアルミニ
ウム箔を用いた場合についてのみ述べたが、多孔質タン
タル焼結体を用いた場合にも適用できることが明らかで
あり、本発明は電極形状に限定されない。
【0099】また、以上に示した各実施の形態では、弁
金属としてアルミニウムを用いた場合についてのみ述べ
たが、その他の弁金属を電極として用いたコンデンサに
も本発明が及ぶことは明らかであり、また、趣旨から弁
金属同士の金属間化合物を電極に用いた場合にも本発明
が適用できることは明らかである。
【0100】また、捲回型アルミニウム電解コンデンサ
にかかる実施の形態では、下地層の上にその場化学重合
により導電性高分子層を形成する場合についてのみ述べ
たが、例えば電極形状が平板状のときに、その場化学重
合に替えて電解重合により導電性高分子層を形成しても
よい。また、以上に示した各実施の形態では、フッ素系
界面活性剤としてパ−フルオロアルキル基を有する場合
についてのみ述べたが、フッ素の一部が水素に置き換え
られたその他のフッ素系界面活性剤を用いた場合にも本
発明が適用できることは明らかである。さらに、数種類
のフッ素系界面活性剤を混合して用いることもできる。
そして、フッ素系界面活性剤と炭化水素系界面活性剤を
併用することもできる。
【0101】また、捲回型アルミニウム電解コンデンサ
にかかる実施の形態では、その場重合で用いる重合溶液
には、フッ素系界面活性剤やバインダ−を含まない場合
についてのみ述べたが、被覆性や耐電圧を向上させるた
めに含ませることもできる。
【0102】また、以上に示した各実施の形態では導電
性組成物前駆体を一回塗布または浸漬する場合について
のみ述べたが、繰り返して塗布または浸漬して導電性組
成物を形成することもできる。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フッ素系
界面活性剤を添加することにより表面張力を下げられる
ために、高い被覆性を有する導電性組成物前駆体を得る
ことができるという有利な効果が得られる。
【0104】また、媒体を除去したときに絶縁物となる
フッ素系界面活性剤を、あるいはさらに加えてバインダ
−を添加することによって、導電性組成物前駆体から媒
体を除去したときに高い耐電圧を有する導電性組成物を
得ることができるという有利な効果が得られる。
【0105】さらに、耐電圧と被覆性に優れた導電性組
成物を陰極導電層に用いた場合、耐電圧の優れた固体電
解コンデンサを得ることができるという有利な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるコンデンサの断
面構造を示す図
【図2】本発明の実施の形態7におけるコンデンサの斜
視図
【符号の説明】
1 アルミニウム片 2 陽極酸化皮膜 3 導電性組成物層 4 コロイダルグラファイト層 5 銀ペイント層 11 陽極箔 12 陽極リード 13 陰極箔 14 陰極リード 15 セパレータ 16 粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草柳 弘樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松家 安恵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された
    溶液組成物又は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散さ
    れた分散液状組成物を用意する工程と、前記溶液組成物
    又は前記分散液状組成物にフッ素系界面活性剤を添加す
    る工程を含む導電性組成物前駆体の製造方法。
  2. 【請求項2】 可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された
    溶液組成物又は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散さ
    れた分散液状組成物を用意する工程と、前記溶液組成物
    又は前記分散液状組成物にフッ素系界面活性剤とバイン
    ダ−を添加する工程を含む導電性組成物前駆体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 フッ素系界面活性剤がパ−フルオロアル
    キル基を有するものである請求項1又は2記載の導電性
    組成物前駆体の製造方法。
  4. 【請求項4】 フッ素系界面活性剤がアニオン性、非イ
    オン性、両性又はカチオン性である請求項1ないし3の
    いずれか記載の導電性組成物前駆体の製造方法。
  5. 【請求項5】 可溶性導電性高分子又は導電性高分子微
    粒子が、ポリピロール、ポリチオフェンもしくはポリア
    ニリン又はそれらの誘導体を含む請求項1ないし4のい
    ずれか記載の導電性組成物前駆体の製造方法。
  6. 【請求項6】 可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された
    溶液組成物又は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散さ
    れた分散液状組成物を用意する工程と、前記溶液組成物
    又は前記分散液状組成物にフッ素系界面活性剤を添加し
    て導電性組成物前駆体を用意する工程と、前記導電性組
    成物前駆体から前記溶媒又は前記分散媒を除去する工程
    を含む導電性組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 可溶性導電性高分子が溶媒に溶解された
    溶液組成物又は導電性高分子微粒子が分散媒中に分散さ
    れた分散液状組成物を用意する工程と、前記溶液組成物
    又は前記分散液状組成物にフッ素系界面活性剤とバイン
    ダ−を添加して導電性組成物前駆体を用意する工程と、
    前記導電性組成物前駆体から前記溶媒又は前記分散媒を
    除去する工程を含む導電性組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 フッ素系界面活性剤がパ−フルオロアル
    キル基を有するものである請求項6又は7記載の導電性
    組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 フッ素系界面活性剤がアニオン性、非イ
    オン性、両性又はカチオン性である請求項6ないし8の
    いずれか記載の導電性組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 可溶性導電性高分子又は導電性高分子
    微粒子が、ポリピロール、ポリチオフェンもしくはポリ
    アニリン又はそれらの誘導体を含む請求項6ないし9の
    いずれか記載の導電性組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 弁金属電極に陽極酸化皮膜からなる誘
    電体層を形成する工程と、可溶性導電性高分子が溶媒に
    溶解された溶液組成物又は導電性高分子微粒子が分散媒
    中に分散された分散液状組成物を用意する工程と、前記
    溶液組成物又は前記分散液状組成物にフッ素系界面活性
    剤を添加して導電性組成物前駆体を用意する工程と、前
    記誘電体層上に前記導電性組成物前駆体を塗布する工程
    と、前記導電性組成物前駆体から前記溶媒又は前記分散
    媒を除去する工程を有する固体電解コンデンサの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 弁金属電極に陽極酸化皮膜からなる誘
    電体層を形成する工程と、可溶性導電性高分子が溶媒に
    溶解された溶液組成物又は導電性高分子微粒子が分散媒
    中に分散された分散液状組成物を用意する工程と、前記
    溶液組成物又は前記分散液状組成物にフッ素系界面活性
    剤とバインダ−を添加して導電性組成物前駆体を用意す
    る工程と、前記誘電体層上に前記導電性組成物前駆体を
    塗布する工程と、前記導電性組成物前駆体から前記溶媒
    又は前記分散媒を除去する工程を有する固体電解コンデ
    ンサの製造方法。
  13. 【請求項13】 フッ素系界面活性剤がパ−フルオロア
    ルキル基を有するものである請求項11又は12記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  14. 【請求項14】 フッ素系界面活性剤がアニオン性、非
    イオン性、両性又はカチオン性である請求項11ないし
    13のいずれか記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  15. 【請求項15】 可溶性導電性高分子又は導電性高分子
    微粒子が、ポリピロール、ポリチオフェンもしくはポリ
    アニリン又はそれらの誘導体を含む請求項11ないし1
    4のいずれか記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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