JP2001282245A - 楽音情報変換装置、楽音情報変換方法及び、楽音情報変換プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

楽音情報変換装置、楽音情報変換方法及び、楽音情報変換プログラムを記録した記録媒体

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JP2001282245A
JP2001282245A JP2000092339A JP2000092339A JP2001282245A JP 2001282245 A JP2001282245 A JP 2001282245A JP 2000092339 A JP2000092339 A JP 2000092339A JP 2000092339 A JP2000092339 A JP 2000092339A JP 2001282245 A JP2001282245 A JP 2001282245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演奏データ中に和音構成音が4種類存在しなか
ったとしても4音構成の和音に正しく変換することを目
的としたものであって、さらに演奏パートの特徴(ベー
ス系、ピアノ系、ギター系など)に応じて第4和音構成
音を生成する処理を適宜変更して、音楽的に違和感のな
い自然な演奏データを作成する 【解決手段】演奏データ入力手段で入力された第4和音
構成音を含まない演奏データの和音情報は和音情報抽出
手段で抽出される。また、和音情報供給手段で第4和音
構成音を含む和音情報が供給される。そして、この供給
された和音情報に基づいて、第4和音構成音生成手段で
第4和音構成音に相当する楽音情報が生成された後、変
換手段でこの抽出された和音情報とこの供給された和音
情報に基づいて演奏データの音高を変換することで、第
4和音構成音を含む和音に正しく変換され、出力手段で
この変換された演奏データが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器、予め記憶し
ておいた演奏情報又は外部から供給される演奏情報に基
づいて自動伴奏を行う自動伴奏装置、自動演奏する自動
演奏装置などに適用されて、供給される演奏データの変
換、修正等の編集を行う楽音情報変換装置、楽音情報変
換プログラムを記録した記録媒体または楽音情報変換方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、演奏データに基づいた自動演奏や
自動伴奏を行うシーケンサなどにおいて、演奏データに
含まれるノートデータをユーザによって指定された和音
に基づいて適宜変換を行う機能を有するものがあった。
このような従来技術は、例えば特開平8-16094号公報に
演奏データ編集装置として開示されている。この種の演
奏データ編集装置においては、演奏データからあらかじ
め和音の根音、種別を検出しておき、これら検出した和
音情報に基づいて一旦全てのノートデータを基準和音で
ある"Cmaj7"に対応する音高のノートデータにシフト
し、その後指定されている和音に対応するノートデータ
への変換を行うことにより、所望の和音への変換を実現
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、和音は3音
構成のもの(メジャーコードやマイナーコードなど)
と、4音構成以上のもの(セブンスコードなど)に大別
される。演奏データが第4和音構成音(例えばセブンス
コードなら7度の音のことを指し、本願では9度、11
度、13度等の音も含めて第4和音構成音と呼ぶ)を含
むものであり、演奏データから検出した和音が4音構成
であれば、第4和音構成音を1度等の他の構成音に変換
することにより、あらゆる3音構成、4音構成の和音へ
と変換を行うことができる。
【0004】一方、上と同様、演奏データが第4和音構
成音を含まないものであり、演奏データから検出した和
音が3音構成であれば、4音構成の和音へ変換するには
第4和音構成音を生成しなければならない。このような
場合、従来技術においては、基準和音"Cmaj7"の1度の
構成音である"C"に相当するノートコードを第4和音構
成音である"B"に音高変換することで対処していた。し
かし、このように1度の構成音を第4和音構成音に単純
に音高変換したとしても、"Cmaj7"の和音を構成してい
る和音構成音は3種類であることに変わりなく、こうい
った従来技術のものにおいては、1度の構成音を第4和
音構成音に音高変換した結果、変換後のノートコードの
組み合わせが変換されるべき和音にならないといった問
題があった。
【0005】例えば、"C"、"E"、"G"、"C"
から成る和音("Cmaj"に相当する)を"Cmaj7"に変換
しようとした場合、従来技術にあっては"C"、"C"
を7度の構成音である"B"、"B"に音高変換する。
この結果変換後のノートコードは"B"、"E"、"G
"、"B"から構成されており、このノートコードの
組み合わせは和音"Em"に相当する。また、"C"、"
"、"G"から成る和音("Cmaj"に相当する)を"
Cmaj7"に変換しようとした場合、同様に"C"を7度
の構成音である"B"に音高変換する。この結果変換後
のノートコードは"B"、"E"、"G"から構成され
ており、このノートコードの組み合わせは分数和音であ
る"ConB"に相当する。
【0006】すなわち、従来技術においては、演奏デー
タをユーザーが指定した和音に変換するにあたって、実
質的に演奏データ中に和音構成音が必ず4種類存在する
ことが要求されており、変換可能な演奏データが著しく
制限されていた。
【0007】本発明は上記従来技術における問題点を解
決すべくなされたものであり、演奏データ中に和音構成
音が4種類存在しなかったとしても4音構成の和音に正
しく変換することを目的としたものであって、さらに演
奏パートの特徴(ベース系、ピアノ系、ギター系など)
に応じて第4和音構成音を生成する処理を適宜変更し
て、音楽的に違和感のない自然な演奏データを作成する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になした本発明の請求項1記載の楽音情報変換装置は第
4和音構成音を含まない複数の楽音情報から構成される
演奏データを入力する演奏データ入力手段と、前記演奏
データの和音に関する和音情報を抽出する和音情報抽出
手段と、第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を
供給する和音情報供給手段と、前記入力された演奏デー
タに第4和音構成音に相当する楽音情報を生成する第4
和音構成音生成手段と、前記抽出された和音情報と前記
供給された和音情報とに基づいて前記演奏データ中の複
数の楽音情報を前記供給された和音情報に対応する和音
の楽音情報に各々変換する変換手段と、前記変換された
複数の楽音情報からなる演奏データを出力する出力手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2記載の楽曲情報変
換装置は第4和音構成音を含まない複数の楽音情報から
構成される所定の和音の演奏データを入力する演奏デー
タ入力手段と、第4和音構成音を含む変換後の和音に関
する和音情報を供給する和音情報供給手段と、前記入力
された演奏データに第4和音構成音に相当する楽音情報
を生成する第4和音構成音生成手段と、前記演奏データ
の和音と前記供給された和音情報とに基づいて前記演奏
データ中の複数の楽音情報を前記供給された和音情報に
対応する和音の楽音情報に各々変換する変換手段と、前
記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出力
する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明のその他の特徴とするところは、前
記第4和音構成音生成手段は、前記複数の楽音情報のう
ち、前記抽出された和音情報が示す和音の構成音に対応
する楽音情報の中の一部を変換候補となる楽音情報とし
て決定し、前記決定された候補が第4和音構成音に変換
可能であるか否かを判断し、前記判断で第4和音構成音
に変換可能であると判断された場合、前記候補として決
定した楽音情報を供給された和音情報に基づいて変換
し、第4和音構成音に相当する楽音情報を生成するよう
にしたことである。
【0011】本発明のその他の特徴とするところは、前
記第4和音構成音生成手段は、前記複数の楽音情報に基
づいて第4和音構成音生成音域を決定し、該第4和音構
成音生成音域内において第4和音構成音に相当する複数
の音高の楽音情報を選択的に追加するようにしたことで
ある。
【0012】本発明のその他の特徴とするところは、前
記第4和音構成音生成手段は、演奏データに基づいて、
第4和音構成音を生成するための複数の規則のうち適切
なものを選択し、該選択された規則に基づいて第4和音
構成音に相当する楽音情報を生成するようにしたことで
ある。
【0013】本発明のその他の特徴とするところは、前
記第4和音構成音生成手段は、前記変換手段によって変
換された複数の楽音情報のうち、前記第4和音構成音生
成手段が生成した楽音情報が当該複数の楽音情報のうち
最低の音高にならないものを選択的に生成するようにし
たことである。
【0014】また、本発明の請求項7記載の楽音情報変
換プログラムを記録した記録媒体は、第4和音構成音を
含まない複数の楽音情報から構成される演奏データを入
力する演奏データ入力処理と、前記演奏データの和音に
関する和音情報を抽出する和音情報抽出処理と、第4和
音構成音を含む和音に関する和音情報を供給する和音情
報供給処理と、前記入力された演奏データに第4和音構
成音に相当する楽音情報を生成する第4和音構成音生成
処理と、前記抽出された和音情報と前記供給された和音
情報とに基づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を
前記供給された和音情報に対応する和音の楽音情報に各
々変換する変換処理と、前記変換された複数の楽音情報
からなる演奏データを出力する出力処理とからなること
を特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項8記載の楽音情報変
換プログラムを記録した記録媒体は、第4和音構成音を
含まない複数の楽音情報から構成される所定の和音の演
奏データを入力する演奏データ入力処理と、第4和音構
成音を含む変換後の和音に関する和音情報を供給する和
音情報供給処理と、前記入力された演奏データに第4和
音構成音に相当する楽音情報を生成する第4和音構成音
生成処理と、前記演奏データの和音と前記供給された和
音情報とに基づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報
を前記供給された和音情報に対応する和音の楽音情報に
各々変換する変換処理と、前記変換された複数の楽音情
報からなる演奏データを出力する出力処理とからなるこ
とを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項9記載の楽音情報変
換方法は、第4和音構成音を含まない複数の楽音情報か
ら構成される演奏データを入力し、前記演奏データの和
音に関する和音情報を抽出し、第4和音構成音を含む和
音に関する和音情報を供給し、前記入力された演奏デー
タに第4和音構成音に相当する楽音情報を生成する第4
和音構成音生成処理を行い、前記抽出された和音情報と
前記供給された和音情報とに基づいて前記演奏データ中
の複数の楽音情報を前記供給された和音情報に対応する
和音の楽音情報に各々変換する変換処理を行い、前記変
換された複数の楽音情報からなる演奏データを出力する
ようにしたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項10記載の楽音情報
変換方法は、第4和音構成音を含まない複数の楽音情報
から構成される所定の和音の演奏データを入力し、第4
和音構成音を含む変換後の和音に関する和音情報を供給
し、前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当
する楽音情報を生成する第4和音構成音生成処理を行
い、前記演奏データの和音と前記供給された和音情報と
に基づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供
給された和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換
する変換処理を行い、前記変換された複数の楽音情報か
らなる演奏データを出力するようにしたことを特徴とす
る。
【0018】
【作用】本発明の請求項1記載の楽音情報変換装置にお
いて、演奏データ入力手段で入力された第4和音構成音
を含まない演奏データの和音情報は和音情報抽出手段で
抽出される。また、和音情報供給手段で第4和音構成音
を含む和音情報が供給される。そして、この供給された
和音情報に基づいて、第4和音構成音生成手段で第4和
音構成音に相当する楽音情報が生成された後、変換手段
でこの抽出された和音情報とこの供給された和音情報に
基づいて演奏データの音高を変換することで、第4和音
構成音を含む和音に正しく変換され、出力手段でこの変
換された演奏データが出力される。
【0019】また、本発明の請求項2記載の楽音情報変
換装置において、演奏データ入力手段で第4和音構成音
を含まない演奏データが入力される。また、和音情報供
給手段で第4和音構成音を含む和音情報が供給される。
そして、この供給された和音情報に基づいて、第4和音
構成音生成手段で第4和音構成音に相当する楽音情報が
生成された後、変換手段でこの抽出された和音情報とこ
の供給された和音情報に基づいて演奏データの音高を変
換することで、第4和音構成音を含む和音に正しく変換
され、出力手段でこの変換された演奏データが出力され
る。
【0020】また、本発明の請求項1、2に係る楽音情
報変換装置は、第4和音構成音生成手段で複数の楽音情
報のうち、抽出された和音情報が示す和音の構成音に対
応する楽音情報の中の一部を変換候補となる楽音情報と
して決定して、この決定された候補が第4和音構成音に
変換可能であるか否かを判断して、この判断で第4和音
構成音に変換可能であると判断された場合、この候補と
して決定した楽音情報を供給された和音情報に基づいて
変換し、第4和音構成音に相当する楽音情報を生成する
ので、不適切なものまで変換してしまうことがなくな
る。
【0021】また、本発明の請求項1、2に係る楽音情
報変換装置は、第4和音構成音生成手段で複数の楽音情
報に基づいて第4和音構成音生成音域を決定し、その第
4和音構成音生成音域内において第4和音構成音に相当
する複数の音高の楽音情報を選択的に追加するので、第
4和音構成音を含む和音に正しく変換される。
【0022】また、本発明の請求項1〜4に係る楽音情
報変換装置は、演奏データに基づいて、第4和音構成音
を生成するための複数の規則のうち適切なものを選択
し、該選択された規則に基づいて第4和音構成音に相当
する楽音情報を生成するので、第4和音構成音を適切に
生成することができる。
【0023】また、本発明の請求項1〜5に係る楽音情
報変換装置は、第4和音構成音生成手段で、変換手段に
よって変換された複数の楽音情報のうち、第4和音構成
音生成手段が生成した楽音情報が当該複数の楽音情報の
うち最低の音高にならないものを選択的に生成するの
で、違った和音に聞こえたりすることがない。
【0024】このように演奏データを4音構成の和音に
応じた音高に音高変換するにあたって、演奏データが3
音構成の和音に基づくものであったとしても、第4和音
構成音を正しく生成できるため、音楽的に違和感のない
自然な演奏データを作成することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明を自動
演奏装置に適用した第1実施形態について説明する。 〔1〕 第1実施形態のハードウェア構成 図1に自動演奏装置の概要構成ブロック図を示す。自動
演奏装置100は自動演奏装置100全体の制御を行う
ためのCPU101と、各種データの入力を行うための
マウス等のポインティングデバイスやキーボードなどの
入力手段102と、CPU101と入力手段102との
間のインターフェイス動作を行う入力手段インターフェ
イス103とを備えて構成されている。
【0026】また、自動演奏装置100は、各種表示を
行う表示手段104と、バス105を介して供給された
演奏データに基づいて複数の発音チャンネルの音楽信号
を生成する音源手段106と、音源手段106により出
力された音楽信号に各種効果処理(エフェクト処理)を
施す効果手段107と、効果手段107により入力され
た音声信号を増幅して音響信号として出力するサウンド
装置108とを備えて構成されている。前記ポインティ
ングデバイスはスイッチ等を有していて、表示手段10
4上の任意の位置を指定し、クリック(ある場所でポイ
ンティングデバイスのスイッチをオンし、その場でオフ
すること)等の操作をすることにより、各種の機能を指
定することができる。
【0027】さらに、自動演奏装置100は外部のMI
DI機器109との間のインターフェイスであるMID
Iインターフェイス110と、通信ネットワーク111
を介して外部のサーバーコンピュータ112との間のイ
ンターフェイスである通信インターフェイス113とを
備えて構成されている。
【0028】さらにまた、ハードディスクドライブ、フ
レキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、
MO(Magneto Optical)ディスクドライブ、DVD(D
igital Versatile Disc)ドライブ、フラッシュメモリ
等の半導体記憶装置等の外部記憶装置114と、MID
Iインターフェイス110、通信インターフェイス11
3や外部記憶装置114から供給された演奏データを記
憶する演奏情報メモリ(RAM)115と、各種変数や
データ等を一時的に記憶するワーキングメモリ(RA
M)116と、制御用プログラム及びデータ等を記憶す
るプログラムメモリ(ROM)117と、各種タイミン
グ制御を行うタイマ118とを備えて構成されている。
【0029】この場合において、CPU101は、入力
手段インターフェイス103、表示手段104、音源手
段106、効果手段107、MIDIインターフェイス
110、通信インターフェイス113、外部記憶装置1
14、演奏情報メモリ(RAM)115、ワーキングメ
モリ(RAM)116及びプログラムメモリ(ROM)
117とバス105を介して接続されている。
【0030】MIDIインターフェイス110、通信イ
ンターフェイス113または外部記憶装置114から供
給される演奏データは、一ないし複数のチャンネルのデ
ータを備えて構成されており、各チャンネルを構成して
いるノートデータは音高を表すノートナンバ(0〜12
7、C3=60)等の情報を持っている。なお、本願で
いうノートコードとはノートナンバを12で除算した余
り(0〜11)であり、ノートデータの音名に相当する
ものである。
【0031】図2は供給された演奏データのフォーマッ
ト例を示す図であり、外部から供給される演奏データ
は、キーオンのタイミングを曲の先頭や1つ前のイベン
トデータからのクロック数によって表すタイミングデー
タ、チャンネルを示すチャンネル番号(チャンネル1、
チャンネル2,…)、ノートナンバやベロシティなどの
イベント情報を示すイベントデータ、および、曲の終了
を示すエンドデータで構成されている。
【0032】MIDIインターフェイス110、通信イ
ンターフェイス113または外部記憶装置114から供
給された上記演奏データはCPU101による制御プロ
グラムの実行により図3のように同じチャンネルのノー
トデータが同じトラックに分類され、これにより複数の
トラックに分離されて演奏情報メモリ(RAM)115
に記憶される。この時点で、トラック数が記憶領域tr
(後述)に記憶される。
【0033】また、外部から供給される演奏データは、
図3(b)のように予め複数のトラックに分離されてい
てもよい。
【0034】〔2〕第1実施形態の動作 2−1 処理画面の構成 次に、動作説明に先立ち、表示手段104に表示される
処理画面の一例について図4を参照して説明する。
【0035】上記自動演奏装置100は、図4(A)に
示す各トラックの演奏データを表示するトラック情報表
示画面と、図4(B)に示す操作者が指定したコードを
入力する時に表示されるコード入力画面とを備えて構成
されている。
【0036】図4(A)に示すトラック情報表示画面
は、複数のトラック番号を表示するトラック番号表示領
域400と、各トラック番号に対応して記憶され、該当
トラックの演奏データをトラック毎に表示する演奏デー
タ表示領域401と、後述する和音検出処理を開始する
ための操作を指示する和音検出処理スタート指示ボタン
402と、和音検出処理によって検出されたコードを表
示する検出コード表示領域403と、操作者が指定した
コードを表示する指定コード表示領域404と、後述す
る操作者が指定したコードに演奏データを変換する処理
を指示する指定コード変換処理スタート指示ボタン40
5と、操作者がコードを入力しようとしている小節の位
置を表示する小節位置表示カーソル406と表示エリア
を変更するスクロールバー407を備えて構成されてい
る。
【0037】また、図4(B)に示すコード入力画面
は、コードルートを指示するコードルート指示領域40
8と、コードタイプを指示するコードタイプ指示領域4
09と、操作者がコードを入力しようとしている小節の
位置を表示する小節位置表示領域410と、現在指定さ
れているコードを表示するコード表示領域411と、操
作者が指定したコードを指定位置に入力するための操作
を指示するコード入力ボタン412と、コードの入力を
キャンセルするためのキャンセルボタン413とを備え
て構成されている。なお、第一実施形態においては各小
節の前半1/2小節、後半1/2小節について各々和音
を指定することが可能である。
【0038】図4においては、トラック情報表示画面、
コード入力画面ともに、小節位置表示カーソル406お
よび小節位置表示領域410に例示するように21小節
目前半がコード入力位置として指定されている。
【0039】例えば、操作者が21小節目前半にコー
ド"Cmaj"を指定して入力する場合、指定コード表示領
域404の21小節目前半をポインティングデバイス等
の入力手段102でクリックすることにより、図4
(A)に示した21小節目前半の位置に小節位置表示カ
ーソル406が表示され、図4(B)に示すコード入力
画面が表示される。コードルート指示領域408は各音
名(C〜B)および、半音階(♯や♭等)を選択するた
めのボタン414が各音名に対応して配置されており、
「C」に対応するボタンを選択すると、コードのルート
として「C」が指示される。また、コードタイプ指示領
域409は「maj」、「maj7」、等のコードのタイプを
選択するためのボタン415が各タイプに対応して配置
されており、「maj」に対応するボタンを選択すると、
コードのタイプとして「maj」が指示される。そして、
コード入力ボタン412が押されると、21小節目前半
に"Cmaj"が入力される。
【0040】また、図4の処理画面においては、図4
(A)に示すトラック情報画面には、多数あるトラック
のうちの一部分のみ、および、複数ある小節のうちの一
部分のみが表示されており、演奏データ表示領域401
の右方あるいは下方等に表示されているスクロールバー
407を利用して表示エリアを変更することにより、他
のトラックあるいは、他の小節を表示させることができ
る。
【0041】2−2 全体動作 次に、上記のように構成した第1実施形態の動作につい
て説明する。まず、図5を参照して第1実施形態のCP
U101で実行されるコード変換処理の流れを説明す
る。
【0042】CPU101は図5のコード変換処理プロ
グラムを始めとして、種々のプログラムを操作者の操作
等によって発生するイベントに応じて実行する。メイン
ルーチン(図示略)は常時イベントの発生を監視してお
り、発生したイベントに応じたプログラムを呼び出し、
対応した処理を実行するものである。図5は操作者の操
作により和音検出指示イベントや和音情報供給イベン
ト、音高変換指示イベントなどが発生した時に、CPU
101において実行される処理の流れを示したものであ
る。
【0043】以下の説明および各フローチャートにおい
て、制御に用いられるRAM116の各記憶領域等を下
記のラベルで表記し、同一のラベルで表す各記憶領域等
の内容はとくに断らない限り同一のものとする。
【0044】Imax:1/2小節区間の個数をカウント
する記憶領域 I:1/2小節区間の現在位置を指す記憶領域 CHRD:和音検出区間(1/2小節区間)において、
各音名に対応する発音があったか否かを一時記憶する記
憶領域で、ノートコード(0〜11)に対応する12ビ
ットの記憶領域 RPT:マッチングした時の循環シフトのシフト回数を
カウントする記憶領域 RES:マッチングした時の検出した和音の種類を記憶
する記憶領域 SRT:和音検出区間(1/2小節区間)において、
検出した和音のコードルートを格納する記憶領域 STP:和音検出区間(1/2小節区間)において、
検出した和音の種類を格納する記憶領域 DRT:和音検出区間(1/2小節区間)において、
指定した和音のコードルートを格納する記憶領域 DTP:和音検出区間(1/2小節区間)において、
指定した和音の種類を格納する記憶領域 tr:トラック数をカウントする記憶領域 n:現在のトラック番号を指す記憶領域 CA:和音検出区間(1/2小節区間)において、1度
の音高及び5度の音高に相当するノートデータをすべて
一時記憶する記憶領域
【0045】さて、図5のコード変換処理では、操作者
の操作等によって発生するコード変換処理指示イベント
に応じて、まず最初に入力手段500で、予めMIDI
インターフェイス110、通信インターフェイス113
及び外部記憶装置114から演奏データが供給され、図
3及び図4のブロック表示領域401に示したように供
給された演奏データをトラック毎に分類して演奏情報メ
モリ(RAM)115に記憶する。この時、ディスプレ
イの画面上には、図4(A)に示すトラック情報表示画
面が表示されるが、この時点では検出コード表示領域4
03、指定コード表示領域404ともに空白である。次
に、和音検出処理スタート指示ボタン402が操作され
たことに応じて、和音検出指示イベント501が発生す
ると、和音情報抽出手段502で図6の和音検出処理
(後述)を開始し、検出した和音情報をメモリに記憶す
る。(この和音検出処理はドラムパートを除く演奏デー
タの全ノートデータに基づいて行われる。以下、ドラム
パートとはドラム音色のノートデータを含むトラックの
ことを指す。)この時点において、トラック情報表示画
面上の検出コード表示領域403にコード名が図4に示
したように表示される。
【0046】和音情報供給手段503で、操作者が図4
(B)に示したコード入力画面を用いてコード入力を行
うことにより、該入力したコードが指定コード表示領域
404の指定小節に表示される。次に、指定コード変換
処理スタート指示ボタン405が押されたことに応じ
て、音高変換指示イベント504が発生すると、検出し
た和音の逆変換処理505を行い、第4和音構成音生成
手段506に進み、検出和音が3音構成で指定和音が4
音構成であった場合、7度音生成処理を行って、変換手
段507で図9の和音変換処理(後述)を行い、操作者
が指定した和音に演奏データを変換する。(この逆変換
処理はドラムパートを除く演奏データの全ノートデータ
について行われ、和音変換処理は演奏データの各トラッ
クごとに行われる。)そして、出力手段508で変換後
の演奏データを演奏情報メモリ115に記憶する。
【0047】ここで、逆変換処理505とは、上記和音
検出処理において、検出した和音が3音構成であれば全
ノートデータのノートナンバを和音"Cmaj"である場合
に対応する音高に、4音構成であれば全ノートデータの
ノートナンバを和音"Cmaj7"である場合に対応する音高
に変換する処理である。図6は逆音程変換テーブルの一
例であり、このテーブルに基づいて"Cmaj"または"Cma
j7"に逆変換した時、各ノートデータが適切な音高関係
になるように補正する。
【0048】例えば、あるノートデータのノートナンバ
が"58"(A♯)で、検出した和音が"Gm"(3音構
成)であったとすると、"Cmaj"にシフトするにあたっ
て、検出した和音のコードルートの音名は「G」である
ので、この「G」のノートコード"7"(図6参照)をノ
ートナンバ"58"から減算してノートナンバ"51"(D
♯)にシフトする。次に、検出和音の種類は「mi
n」(マイナー)であるので、図6の逆音程変換テーブ
ルの「D♯」(ノートコード"3")と「min」から補
正データ"1"を読み出し、この補正データ"1"をシフト
後のノートナンバ"51"に加算してノートナンバ"52"
(E)とする。これにより、和音"Gm"におけるノー
トナンバ"58"(A♯)のノートデータが和音"Cma
j"におけるノートナンバ"52"(E)のノートデータ
に変換され、和音"Gm"における音高が"Cmaj"におけ
る音高に逆変換される。
【0049】本実施形態では7度音生成処理、和音変換
処理に先立って、上述のような逆変換処理を行い、演奏
データのドラムパートを除く全音符データ(ノートデー
タ)を、検出した和音のコードルートと種類とに基づい
て"Cmaj"もしくは"Cmaj7"に対応する音高に変換す
る。なお、このような逆変換処理方法は例えば特開平8
―160946号公報に開示されている。
【0050】2−3 和音検出処理 次に図7を参照して、和音検出処理スタート指示ボタン
402が押されて、和音検出指示イベント501が発生
したことに応じて、和音情報抽出手段502において行
われる和音検出処理について説明する。
【0051】図7の和音検出処理では、先ず、ステップ
700で演奏データを1/2小節毎に分割し、分割され
た1/2小節の全区間数をImaxに記憶し、ステップ7
01でI=1にセットしてステップ702に進む。以下
の処理では、この分割された区間を和音検出区間として
各区間毎に和音の検出を行う。
【0052】ステップ702では、その和音検出区間I
内のドラムパートを除く全パートの全音名(ノートコー
ド)の論理和をCHRDに記憶する処理を行う。ここ
で、和音検出区間I内で少なくとも一度はオンイベント
となっている全ての音名に対応したビットが"1"として
CHRDに記憶される。
【0053】ステップ703のKCD(CHRD)は以
下に説明する和音マッチング処理(図示略)を行う関数
であり、CHRDを循環シフトしながら和音種類テーブ
ルとのマッチングを行い、検出した和音の種類をRES
に格納するとともに、循環シフトの回数を和音のコード
ルートに相当するノートコードとしてRPTに格納す
る。RPTは検出成功なら0〜11、失敗なら−1が格
納される。
【0054】図8は上述の和音種類テーブルの一例であ
り、12ビットの各ビットを12の音名に対応づけて和
音の構成音のビットを"1"、それ以外のビットを"0"に
したデータを和音の種類毎に記憶したものである。ステ
ップ703の関数KCD(CHRD)においてはこのテ
ーブルを用いて和音マッチング処理を行う。なお、この
ような和音マッチング処理は例えば特公昭57−163
59号公報に開示されている。
【0055】次に、ステップ704で、和音検出に失敗
したか否かを判定する。和音が検出されていればRPT
は0以上となり(NO)、ステップ705で、検出され
た和音のコードルートRPTをSRTに格納するとと
もに和音の種類RESをSTPに格納してステップ7
09に進む。
【0056】前記ステップ704で和音検出に失敗した
場合、RPTは−1となり(YES)、ステップ706
で現和音検出区間が先頭区間か否かを判定する。
【0057】ステップ706の判定により、I≠1すな
わち先頭区間でなければ(NO)、ステップ707に進
み、直前の区間における和音のコードルートSRT
I−1をSRTに格納するとともに直前の区間におけ
る和音の種類STPI−1をSTPに格納して、ステ
ップ709に進む。つまり、直前の区間I−1で決定し
ている和音のまま変化させない。
【0058】ステップ706の判定で、I=1すなわち
先頭区間であれば(YES)、ステップ708に進み、
SRT、STPにデフォルト値(例えばCmaj)を
記憶してステップ709に進む。
【0059】ステップ709ではI=Imaxか否かの判
定を行い、I≠Imaxであれば(NO)、ステップ71
0で和音検出区間のポインタIを1増加させてステップ
702以降を繰り返す。ステップ702〜710の処理
をステップ700で分割した全ての区間について繰り返
し、ステップ709の判定においてI=Imaxとなれば
(YES)和音検出処理を終了する。
【0060】2−4 和音変換処理 次に図9を参照して、音高変換指示イベント504の発
生に応じて検出した和音の逆変換処理505が行われた
後に第4和音構成音生成手段506と変換手段507で
行われる、操作者の指定した和音に演奏データを変換す
る和音変換処理について説明する。
【0061】図9の和音変換処理では、図7のステップ
700で分割した区間毎に処理を行い、先ず、ステップ
900で区間を示すIに1をセットし、ステップ901
でトラック番号を示すnに1をセットする。
【0062】ステップ902で図7の処理によって検出
した和音検出区間Iの和音のコードルートSRT及び
検出した和音の種類STP、図5の504で操作者に
よって指定された和音のコードルートDRT及び指定
した和音の種類DTPを読み出す。次に、ステップ9
03で1/2小節分の演奏データを各トラックごとに読
み出す。ただし、ドラムパートは音高変換する必要がな
いのでドラムパートは除く。
【0063】ステップ904では検出和音が4音構成か
どうかの判定を行い、検出和音が4音構成であれば(Y
ES)ステップ907に進み、そのまま指定された和音
に基づいて音高変換処理が行われる。上記ステップ90
4で検出和音が3音構成であれば(NO)ステップ90
5に進む。
【0064】上記ステップ905ではユーザーの指定和
音が4音構成か否かの判定を行う。ステップ905でユ
ーザーの指定和音が3音構成であれば(NO)、検出和
音は3音構成で指定和音が3音構成であるのでステップ
907に進み、そのまま指定された和音に基づいて音高
変換処理が行われる。
【0065】上記ステップ905の判定でユーザーの指
定和音が4音構成であれば(YES)ステップ906の
第4和音構成音生成手段に進む。この場合、検出和音は
3音構成で指定和音が4音構成であるので、ステップ9
06で、指定した和音の第4和音構成音(7度)を生成
して4音構成の和音にする図10の7度音生成処理(後
述)を行ってから、ステップ907に進み、指定された
和音に基づいて音高変換処理が行われる。
【0066】ここで、上記ステップ907における音高
変換処理は前記逆変換処理505により“Cmaj”また
は“Cmaj7”に対応する音高に逆変換されたノートデー
タのノートナンバを、前記指定された和音に対応するノ
ートナンバに変換してワーキングメモリ116に記憶す
る処理である。
【0067】例えば“Fm”が指定され、検出されてい
た和音が4音構成であったとする。この時、前記逆変換
処理により各ノートデータは“Cmaj7”である場合のノ
ートナンバに逆変換されており、これらノートデータを
“Fm”である場合のノートナンバに音高変換する。図
10は音程変換テーブルの一例であり、この音程変換テ
ーブルに基づいて変換後の音高を求める。
【0068】例えば、前述の場合において、あるノート
データのノートナンバが “52”(E)であったと
する。この場合、指定和音の種類は「min」(マイナ
ー)であるので、ノートナンバ“52”が対応するノー
トコード「E」と指定された和音の種類「min」から
変換データ“−1”を読み出し、この変換データ“−
1”をノートナンバ“52”に加算してノートナンバ
“51”に補正する。そして、指定和音のコードルート
は「F」であるので、この「F」のノートコード“5”
(図10参照)を補正後のノートナンバ“51”に加算
し、ノートナンバ“52”(E)をノートナンバ“5
6”(G♯)に変換する。なお、このような音高変換
処理は例えば特開平7−219534号公報に開示され
ている。
【0069】上記のような処理を行って全データを変換
することにより、“Cmaj7”が和音“Fm”に変換され
る。
【0070】なお、検出した和音が3音構成である場
合、前記逆変換処理により逆変換された演奏データは
“Cmaj”であるが、図10の音程変換テーブルに基づ
いて、上記と同様にして音高変換を行うことができる。
【0071】上述のような処理を行い、前記逆変換処理
により逆変換された演奏データの“Cmaj”または“Cm
aj7”に対応する音高を、前記指定された和音に対応す
る音高に変換してワーキングメモリ116に記憶する。
【0072】図9の上記ステップ908でn=trか否
かの判定を行い、n≠tr(NO)であればステップ9
09でトラック番号nを1増加させてステップ904以
降を繰り返す。n=trであれば(YES)、ステップ
910に進む。
【0073】上記ステップ910ではI=Imaxか否か
の判定を行い、I≠Imax(NO)であればステップ9
11で和音検出区間のポインタIを1増加させてステッ
プ901以降を繰り返す。I=Imaxであれば(YE
S)もとのルーチンに復帰する。
【0074】このルーチンを経た結果、元の演奏データ
はスタイルを変えることなく操作者の指定したコードに
和音変換される。
【0075】2−5 7度音生成処理 上記ステップ906の7度音生成処理について説明す
る。この7度音生成処理とは、検出和音が3音構成で指
定和音が4音構成である場合に、基準和音“Cmaj”に
逆変換されているノートデータ中、適切なノートデータ
を和音“Cmaj7”の第4和音構成音(7度)「B」に変
換して4音構成の和音を生成する処理である。
【0076】この7度の音を生成する際、指定したルー
ト、タイプの和音に聞こえるように、且つ、和音として
違和感なく聞こえるように下記の規則に基づいて7度音
生成を行う。 最低音高は、違うルートの和音や違うタイプの和音と
の誤認を防ぐため、7度の音高への変換対象としない。 生成した7度の音が最低音とならない。 1度、3度、5度の音高のなかで、3度の音高は7度
の音高から一番離れているため、3度の音高から7度の
音高を生成した場合、各ノートデータの音高差が和音と
して不適当なものとなる可能性があるので、7度への変
換対象としない。 最低音以外に1度の音高がある場合はこの1度の音高
からこの音より高い7度の音高を生成すると、オクター
ブが変わり、前後の区間とのつながりが不自然になる恐
れがあるので、すぐ近くにある7度の音高(低い7度)
を生成する。 最低音以外に1度の音高がない場合、5度の音高から
この音より高い7度の音高またはこの音より低い7度の
音高を適宜変更して生成する。この場合も5度の音高よ
り低い7度の音高を生成することを基本として、この音
より低い7度の音高を生成した際、その7度の音高が最
低音となる等、不都合が生じた場合に限りこの音より高
い7度の音高を生成する。 上記〜以外(和音構成音の音高が4つ以上で、発
音数が5以上)の場合には、生成すべき7度の音高(第
1実施形態ではその和音構成音の領域内にある7度の音
高のうち最も高いものとする)に最も近い和音構成音か
ら7度の音高を生成する。
【0077】図11(a)〜(g)は7度音生成処理の
例である。図11(a)は和音検出区間Iでの発音がC
のみで構成されている場合であり、上記の条件に当
てはまり、7度の音高への変換はしない。図11(b)
は和音検出区間Iでの発音がE、G、Cで構成され
ている場合であり、上記の条件に当てはまり、最も高
い1度の音高(C)をそれより低い7度の音高(B
に変換する。図11(c)は和音検出区間IにC
E、G、Cのノートデータが1つずつ存在する場合
であり、(b)と同様、上記の条件に当てはまり、最
も高い1度の音高(C)をそれより低い7度の音高(B
)に変換する。図11(d)は和音検出区間Iでの発
音がE、E、Gで構成されている場合であり、上記
の条件に当てはまり、最も高い5度の音高(G)を
それより低い7度の音高(B)に変換する。図11
(e)は和音検出区間Iでの発音がC、E、Gで構
成されている場合であり、上記およびの条件に当て
はまり、最も高い5度の音高(G)をこの音より高い
7度の音高(B)に変換する。図11(f)は和音検
出区間Iでの発音がC、Eで構成されている場合であ
り、上記の条件に当てはまり、7度の音高への変換は
しない。図11(g)は和音検出区間Iでの発音が
G、C、E、G、Eで構成されている場合であ
り、上記の条件に当てはまり、生成すべき7度の音高
(B)に最も近い和音構成音(G)を7度の音高に変
換する。
【0078】ここで説明した例において、図11(a)
はベース系の演奏パートによく見られる演奏データの例
であり、図11(b)〜図11(f)はピアノ系の演奏
パートによく見られる演奏データの例であり、また、図
11(g)はギター系の演奏パートによく見られる演奏
データの例を示したものである。
【0079】以下、図11の例と図12を参照して、図
9のステップ906において実行される7度音生成処理
について説明する。
【0080】先ず、ステップ1200で上記和音検出区
間Iから和音構成音のみ、すなわち非和音構成音を除外
したノートデータ(以下和音構成音と呼ぶ)を読み出
し、ステップ1201に進む。
【0081】ステップ1201では上記和音検出区間I
から和音構成音の1度の音高及び5度の音高のノートデ
ータを生成候補として抽出してCAに格納し、ステップ
1202に進む。
【0082】ステップ1202では上記したステップ1
200で読み出した和音構成音の音高が1つ(発音数は
任意)か否かの判定をし、和音構成音の音高が1つであ
れば(YES)、ステップ1203で音高は変更しない
(7度の音高の生成はしない)でもとのルーチンに復帰
する。これは、上記の条件に相当する。
【0083】上記ステップ1202の判定で和音構成音
の音高が1つでなければ(NO)、ステップ1204に
進み、和音構成音の音高が2つか3つ(発音数は任
意)、または音高が4つで和音構成音の発音数が4つ
(つまり、それぞれの音高で1回ずつ発音している)か
否かの判定を行う。
【0084】上記ステップ1204の判定で和音構成音
の音高が2つか3つ、または音高が4つで和音構成音の
発音数が4つであれば(YES)、ステップ1205に
進み、上記ステップ1201で格納したCAに和音構成
音の最低音以外の1度の音高のノートデータが存在する
か否かの判定を行う。
【0085】上記ステップ1205の判定で和音構成音
の最低音以外に1度の音高が存在すれば(YES)、ス
テップ1206で最も高い1度の音高をそれより低い7
度の音高に変換してもとのルーチンに復帰する。これ
は、上記の条件に相当する。
【0086】上記ステップ1205の判定で和音構成音
の最低音以外に1度の音高が存在しなければ(NO)、
ステップ1207に進み、上記ステップ1201で格納
したCAに和音構成音の最低音以外の5度の音高のノー
トデータが存在するか否かの判定を行う。
【0087】上記ステップ1207の判定で和音構成音
の最低音以外に5度の音高が存在すれば(YES)、ス
テップ1208に進み、和音構成音の最低音以外に5度
の音高が存在しなければ(NO)、ステップ1203で
音高は変更しない(7度の音高の生成はしない)でもと
のルーチンに復帰する。これは、上記の条件に相当す
る。
【0088】上記ステップ1208では最高音の5度の
音高より低い7度の音高が最低音となるか否かの判定を
行う。この判定で最高音の5度の音高より低い7度の音
高が最低音となるなら(YES)、ステップ1209に
進み、最も高い5度の音高をこの音より高い7度の音高
に変換してもとのルーチンに復帰する。これは、上記
やの条件に相当する。
【0089】上記ステップ1208の判定で最高音の5
度の音高より低い7度の音高が最低音とならないなら
(NO)、ステップ1210に進み、最も高い5度の音
高をこの音より低い7度の音高に変換してもとのルーチ
ンに復帰する。これは、上記の条件に相当する。
【0090】上記ステップ1204の判定で和音構成音
の音高が2つか3つ、または音高が4つで和音構成音の
発音数が4つでなければ(NO)、ステップ1211お
よびステップ1212で、生成すべき7度の音高(第1
実施形態ではその和音構成音の領域内にある7度の音高
のうち最も高いものとする)に最も近い和音構成音を7
度の音高に変換してもとのルーチンに復帰する。これ
は、上記の条件に相当する。
【0091】2−6 第1実施形態の効果 以上説明したように、第一実施形態によれば、演奏デー
タを4音構成の和音に応じた音高に音高変換するにあた
って、演奏データが3音構成の和音に基づくものであっ
たとしても、4音構成の和音に正しく変換できる。さら
に、演奏パートの特徴(ベース系、ピアノ系、ギター系
など)に応じて第4和音構成音を適宜変更して生成でき
るため、音楽的に違和感のない自然な演奏データを作成
することが可能となる。
【0092】また、最低音高は第4和音構成音への変換
対象としないので、違うルートの和音や違うタイプの和
音との誤認を防ぐことができる。また、第4和音構成音
を生成した楽音情報が複数の楽音情報のうち最低の音高
にならないものを選択的に生成するので、違った和音に
聞こえたりすることがない。また、3度の音高は第4和
音構成音への変換対象としないので、各ノートデータの
音高差が和音として不適当なものとならない。また、最
低音以外に1度の音高がある場合はこの一度の音高から
すぐ近くにある第4和音構成音(実施形態では低い7
度)を生成するので、前後の区間とのつながりが不自然
になることはない。
【0093】また、演奏データは3音構成であっても構
わないのでメモリサイズを小さくすることが可能であ
る。また、演奏データの作成も3音構成の和音で行うこ
とができ、作成が容易になる。
【0094】〔3〕第2実施形態 3−1 ハードウェア構成 次に図13を参照して本発明を自動伴奏装置に適用した
第2実施形態について説明する。自動伴奏装置1300
は自動伴奏装置1300全体の制御を行うためのCPU
1301と、バス1302を介して供給された演奏デー
タに基づいて音楽信号を生成する音源手段1303と、
音源手段1303により出力された音楽信号に各種効果
処理(エフェクト処理)を施す効果手段1304と、効
果手段1304により入力された音声信号を増幅して音
響信号として出力するサウンド装置1305とを備えて
構成されている。
【0095】また、各種データを一時的に記憶するワー
キングメモリ(RAM)1306と、制御用プログラム
及び制御用固定データを記憶するプログラムメモリ(R
OM)1307と、伴奏パターンを記憶する伴奏パター
ンメモリ(ROM)1308と、鍵盤演奏や和音指定等
の操作を行う鍵盤1309と、自動伴奏の伴奏パターン
を選択するパターン選択スイッチや自動伴奏のスタート
とストップを指示するスタート/ストップスイッチおよ
びその他のスイッチを備えたパネルスイッチ1310
と、各種タイミング制御を行うタイマ1311とを備え
て構成されている。
【0096】CPU1301はプログラムメモリ130
7に格納されている制御プログラムに基づいてワーキン
グメモリ1306のワーキングエリアを使用して電子楽
器の全体の制御を行い、鍵盤1309の操作による鍵盤
演奏、パネルスイッチ1310の操作によるモードの切
り替え、伴奏パターンROM1308に基づく自動伴奏
などを行う。
【0097】伴奏パターンROM1308には複数の伴
奏パターンが記憶されており、各伴奏パターンはベー
ス、ドラム等、複数のトラックから構成されている。こ
れらのうち、パネルスイッチ1310の操作に応じて選
択された伴奏パターンがCPU1301によってワーキ
ングメモリ(RAM)1306に読み込まれ、自動伴奏
スタート/ストップ指示に応じて制御される。なお、こ
の実施例においては伴奏パターンROM1308に記憶
されている伴奏パターンは全て和音構成音が3種類であ
る“Cmaj”の和音に対応するキーコードで記憶されて
いる。
【0098】鍵盤1309は低音側の左鍵域と高音側の
右鍵域とに仮想的に分割されており、自動伴奏時には、
CPU1301は、右鍵域のキーイベントに対しては操
作された鍵に対応するノートコードの楽音信号の発音処
理と消音処理を行い、左鍵域のキーイベントに対しては
検出されたノートコードに基づいて和音を検出する。ま
た、この自動伴奏時には、現在選択されている伴奏パタ
ーンのノートデータを読み出し、このノートデータを鍵
盤1309から検出した和音に基づいて音高変換してキ
ーオン信号またはキーオフ信号と共に音源1303に出
力する。さらに、リズムのパートについては音色番号と
キーオン信号を音源1303に出力し、自動伴奏につい
ての発音処理と消音処理を行う。
【0099】3−2 第2実施形態の動作 次に上記のように構成した第2実施形態の動作を説明す
る。まず、図14を参照して第2実施形態のCPU13
01で実行されるコード変換処理の流れを説明する。
【0100】第1実施形態と同様、CPU1301は図
14のコード変換処理プログラムを始めとして、種々の
プログラムを操作者の操作等によって発生するイベント
に応じて実行する。メインルーチン(図示略)は常時イ
ベントの発生を監視しており、発生したイベントに応じ
たプログラムを呼び出し、対応した処理を実行するもの
である。
【0101】図14は操作者の操作により伴奏パターン
選択イベントや、自動伴奏スタートイベントや、和音情
報供給イベント等が発生した時に、CPU1301にお
いて実行される処理の流れを示したものである。
【0102】まず最初に、操作者によってパネルスイッ
チ1310等が操作されたことに応じて、伴奏パターン
選択イベントが発生すると、入力手段1400で伴奏パ
ターンが選択される。次に、スタートスイッチボタン1
401が操作されたことに応じて自動伴奏スタートイベ
ントが発生すると、自動伴奏が開始される。この時点で
は操作者の選択した伴奏パターンが“Cmaj”の和音に
対応するキーコードのまま音源1303に出力されて再
生されている。あるいは、鍵盤1309等により和音が
指定されるまでリズムパートのみを再生し、和音指定が
あって初めてリズム以外のパートも再生するようにして
もよい。
【0103】次に、和音情報供給手段1402で、鍵盤
1309等により和音が指定されたことに応じて、和音
情報供給イベントが発生すると、第4和音構成音生成手
段1404で7度音生成処理が、変換手段1405で和
音変換処理がリアルタイムで開始され、“Cmaj”の和
音に対応するキーコードで記憶されていた伴奏パターン
が操作者の指定した和音に音高変換される。この第4和
音構成音生成手段1404で行われる7度音生成処理、
変換手段1405で行われる和音変換処理では、第1実
施形態の図5の第4和音構成音生成手段506、変換手
段507で行われる図9〜図12で説明した処理をその
まま適用する。
【0104】次に出力手段1406で音高変換後の伴奏
パターンが音源1303に出力されて再生される。
【0105】以上の処理を行うことで、上記した和音変
換処理で述べたように3種類の和音構成音で構成されて
いる伴奏パターンを4音構成の和音に変換することがで
き、音楽的に違和感のない自然な演奏データを作成する
ことができる。
【0106】3−3 第2実施形態の効果 以上のように、従来は伴奏パターンメモリ1308に記
憶する和音が4音構成である必要があったが、本第2実
施形態の自動伴奏装置では伴奏パターンメモリ1308
に記憶する和音が3音構成であっても4音構成の和音に
正しく変換することができる。さらに、演奏パートの特
徴(ベース系、ピアノ系、ギター系など)に応じて第4
和音構成音を適宜変更して生成できるため、音楽的に違
和感のない自然な演奏データを作成することが可能とな
る。
【0107】また、最低音高は第4和音構成音への変換
対象としないので、違うルートの和音や違うタイプの和
音との誤認を防ぐことができる。また、第4和音構成音
を生成した楽音情報が複数の楽音情報のうち最低の音高
にならないものを選択的に生成するので、違った和音に
聞こえたりすることがない。また、3度の音高は第4和
音構成音への変換対象としないので、各ノートデータの
音高差が和音として不適当なものとならない。また、最
低音以外に1度の音高がある場合はこの一度の音高から
すぐ近くにある第4和音構成音(実施形態では低い7
度)を生成するので、前後の区間とのつながりが不自然
になることはない。
【0108】また、伴奏パターンメモリに記憶する伴奏
パターンは3音構成であっても構わないのでメモリサイ
ズを小さくすることが可能である。また、伴奏パターン
は3音構成の和音に基づいたものであってもよいので、
伴奏パターンの作成も3音構成の和音で行うことがで
き、作成が容易になる。
【0109】〔4〕変形例 以上説明した実施態様は以下に述べる種々の変形が可能
である。 4−1 和音検出の変形例 なお、第1実施形態においては、図7のように和音検出
区間を1/2小節毎に固定区間で行うようにしている
が、図15のように和音検出区間を適宜変更して行って
もよい。
【0110】図15の和音検出処理では、演奏データを
1/2小節毎に分割し、和音検出の対象を1小節とし、
対象1小節の前半1/2小節、後半1/2小節でそれぞ
れ和音検出を行い、前後半一方のみで和音が検出された
時は、その検出された和音を対象1小節全てに適応す
る。前後半共に和音不明であれば対象1小節を和音検出
区間として和音の検出を行うようにしている。これによ
り、和音検出不能区間の補償を可能としている。
【0111】先ず、ステップ1500で演奏データを1
/2小節毎に分割し、分割された1/2小節の全区間数
をImaxに記憶し、ステップ1501でn=1にセット
してステップ1502に進む。ステップ1502では、
対象1小節の前半1/2小節、対象1小節の後半1/2
小節、対象1小節全てをそれぞれ和音検出区間S1、S
2、S3として、ドラムパートを除く全パートのキーオ
ンの全音名の論理和をCHRD1,CHRD2,CHR
D3に記憶する処理を行う。CHRD1〜3は和音検出
区間において、各音名に対応する発音があったか否かを
一時記憶する記憶領域で、ノートコード(0〜11)に
対応する12ビットの記憶領域である。ここで、和音検
出区間で少なくとも一度はオンイベントとなっている全
ての音名に対応したビットが“1”としてCHRD1,
CHRD2,CHRD3に記憶される。
【0112】ステップ1503の関数KCD(CHRD
1)は前述で説明したように和音マッチング処理を行う
関数であり、前半1/2小節の和音マッチング処理を行
う。次に、ステップ1504で、前半1/2小節の和音
検出に失敗したか否かを判定する。和音検出が成功して
いればRPTは0以上となり(NO)、ステップ150
5で、検出された和音のコードルートRPTをSRT
2n―1に格納するとともに和音の種類RESをSTP
2n―1に格納してステップ1506に進む。
【0113】ステップ1506の関数KCD(CHRD
2)で、後半1/2小節の和音マッチング処理を行う。
次に、ステップ1507で、後半1/2小節の和音検出
に失敗したか否かを判定する。和音検出が成功していれ
ばRPTは0以上となり(NO)、ステップ1508
で、検出された和音のコードルートRPTをSRT2n
に格納するとともに和音の種類RESをSTP2nに格
納してステップ1518に進む。
【0114】ステップ1507で和音検出に失敗してい
ればRPTは負の値を示し(YES)、ステップ151
7で前半1/2小節で検出された和音のコードルートS
RT n―1を後半1/2小節のSRT2nに格納する
とともに和音の種類STP2n ―1をSTP2nに格納
してステップ1518に進む。
【0115】上記ステップ1504で和音検出に失敗し
ていればRPTは負の値を示し(YES)、ステップ1
509の関数KCD(CHRD2)で、後半1/2小節
の和音マッチング処理を行う。
【0116】次に、ステップ1510で、後半1/2小
節の和音検出に失敗したか否かを判定する。和音検出に
成功していればRPTは0以上となり(NO)、ステッ
プ1511で、検出された和音のコードルートRPTを
SRT2n―1に格納するとともに和音の種類RESを
STP2n―1に格納してステップ1517に進み上記
と同様の処理を行ってステップ1518に進む。これに
より、後半1/2小節で検出された和音が和音を検出で
きなかった前半1/2小節にも適応される。
【0117】上記ステップ1510で和音検出に失敗し
ていればRPTは負の値を示し(YES)、ステップ1
512の関数KCD(CHRD3)で、対象1小節の和
音マッチング処理を行う。
【0118】次に、ステップ1513で、対象1小節の
和音検出に失敗したか否かを判定する。和音検出に成功
していればRPTは0以上となり(NO)、ステップ1
511で、上記同様の処理を行って、以下ステップ15
17、ステップ1518と同様のフローをたどる。これ
により、対象1小節で検出した和音が和音を検出できな
かった前半1/2小節、後半1/2小節に適応される。
【0119】ステップ1513で和音検出に失敗してい
ればRPTは負の値を示し(YES)、ステップ151
4でn=1か否かの判定を行う。
【0120】このステップ1514の判定により、n=
1でなければ(NO)、ステップ1515に進み、直前
の区間における和音のコードルートSRT2(n−1)
をSRT2n―1に格納するとともに直前の区間におけ
る和音の種類STP2(n−1 をSTP2n―1に格
納して、ステップ1517に進み、上記同様の処理を行
ってステップ1518に進む。つまり、直前の区間
2(n−1)で決定している和音が対象1小節の和音検
出できなかった前半1/2小節、後半1/2小節に適応
される。
【0121】ステップ1514の判定で、n=1であれ
ば(YES)、ステップ1516に進み、SRT、S
TPにデフォルト値(例えばCmaj)を記憶してステ
ップ1517に進み、上記同様の処理を行ってステップ
1518に進む。つまり、対象1小節の和音検出できな
かった前半1/2小節、後半1/2小節にデフォルト値
が適応される。
【0122】ステップ1518ではn=Imax/2か否
かの判定を行い、n≠Imax/2であれば(NO)、ス
テップ1519でnを1増加させてステップ1502以
降を繰り返す。ステップ1502〜1517の処理をス
テップ1500で分割した全ての区間について繰り返
し、ステップ1518の判定においてn=Imax/2と
なれば(YES)和音検出処理を終了する。
【0123】本変形例は、演奏データを1/2小節毎に
分割し、和音検出の対象を1小節とし、対象1小節の前
半1/2小節、後半1/2小節でそれぞれ和音検出を行
い、前後半一方のみで和音が検出された時は、その検出
された和音を対象1小節全てに適応する。そして、前後
半共に和音不明であれば対象1小節を和音検出区間とし
て和音の検出を行うようにしているので、和音検出不能
区間の補償が可能となる。
【0124】4−2 和音変換処理の変形例 また、和音変換処理においては、図9のように1/2小
節毎に処理を行うようにしているが、図16のように1
小節でコード変化がなかった場合は、1小節全体として
変換を行うようにしてもよい。
【0125】図16の和音変換処理では、先ず、ステッ
プ1600で対象1小節で検出された和音と指定された
和音を読み出す。つまり、前半1/2小節と後半1/2
小節の検出和音と指定和音が読み出される。以下、図9
と同じ処理は同じ図番を使い説明は省略する。
【0126】ステップ1601ではステップ1600で
読み出した前半1/2小節と後半1/2小節の指定和音
に変化があったか否かの判定を行う。ステップ1601
で前半1/2小節と後半1/2小節の指定和音に変化が
あれば(YES)、ステップ1603に進む。
【0127】ステップ1601で前半1/2小節と後半
1/2小節の指定和音に変化がなければ(NO)、ステ
ップ1602に進み、ステップ1600で読み出した前
半1/2小節と後半1/2小節の検出和音に変化があっ
たか否かの判定を行う。
【0128】ステップ1602で前半1/2小節と後半
1/2小節の検出和音に変化があれば(YES)、ステ
ップ1603に進み、前半1/2小節と後半1/2小節
の検出和音に変化がなければ(NO)、ステップ160
4に進む。
【0129】ステップ1603では、前半1/2小節分
の演奏データを各トラックごとに読み出してトラック数
をtrに記憶して、ステップ1605に進む。ただし、
ドラムパートは音高変換する必要がないのでドラムパー
トは除く。
【0130】ステップ1604では、対象小節1小節分
の演奏データを各トラックごとに読み出してトラック数
をtrに記憶して、ステップ1605に進む。ただし、
ドラムパートは音高変換する必要がないのでドラムパー
トは除く。
【0131】ステップ1605でトラック番号を示すn
に1をセットし、ステップ904以下の処理を行う。ス
テップ904からステップ909までの処理は上記図9
で示した和音変換処理のステップ904からステップ9
09までと同様の処理を行い、処理後ステップ1606
に進む。
【0132】ステップ1606ではステップ1603ま
たはステップ1604で読み出した演奏データが1小節
か否かの判定を行い、読み出した演奏データが1小節で
あれば(YES)、ステップ1609に進み、読み出し
た演奏データが1小節でなければ(NO)、ステップ1
607に進む。この場合、前半1/2小節の和音変換処
理が終了しただけで、後半1/2小節の和音変換処理は
まだ行われていない。
【0133】ステップ1607では残りの1/2小節の
和音変換処理が終了したか否かの判定を行う。残りの1
/2小節の和音変換処理が終了していれば(YES)、
ステップ1609に進み、残りの1/2小節の和音変換
処理が終了していなければ(NO)、ステップ1608
で後半1/2小節分の演奏データを各トラックごとに読
み出してトラック数をtrに記憶して、ステップ160
5に進む。ただし、ドラムパートは音高変換する必要が
ないのでドラムパートは除く。
【0134】上記ステップ1609では全小節で和音変
換処理が終了したか否かの判定を行い、終了していなけ
れば(NO)ステップ1610で対象1小節を次の小節
に移動してステップ1600以降を繰り返す。全小節で
和音変換処理が終了していれば(YES)もとのルーチ
ンに復帰する。
【0135】このルーチンを経た結果、対象1小節でコ
ード変化がない場合、1小節を判定区間として和音変
換、7度音生成処理を行う。このような処理を行うこと
で、得られる効果を図17の例を用いて説明する。
【0136】図17(a)、(b)の例では、あるパー
トの対象1小節の前半1/2小節内にC、E、G
のノートデータ、後半1/2小節内にC、G、C
のノートデータが存在していて、検出和音は前半1/2
小節、後半1/2小節ともにCmajである。そして、指
定和音として前半1/2小節、後半1/2小節ともにC
maj7が指示されたとする。
【0137】図17(a)は図9で示した和音変換処理
に基づいて行った場合であり、1/2小節単位で7度音
生成処理を行っている。前半1/2小節では上記の条
件に当てはまり、図12でステップ1202→ステップ
1204→ステップ1205→ステップ1207→ステ
ップ1208→ステップ1210と進み、GをBに変
換する。後半1/2小節では上記の条件に当てはま
り、図12でステップ1202→ステップ1204→ス
テップ1205→ステップ1206と進み、CをB
変換する。
【0138】図17(b)は図16で示した和音変換処
理に基づいて行った場合であり、1小節単位で7度音生
成処理を行っている。その和音変換処理は上記の条件
に当てはまり、図12でステップ1202→ステップ1
204→ステップ1211→ステップ1212と進み、
CをBに変換する。
【0139】このように、図17(a)のように図9で
示した和音変換処理を行った場合では7度の音高がたく
さん生成されてしまう可能性があり、図17(b)のよ
うに図16で示した和音変換処理を行った場合のほうが
より音楽的に違和感のない自然な演奏データを作成する
ことができる。
【0140】4−3 7度音生成処理の変形例1 また、7度音生成処理において、の条件に当てはまる
とき、上記図12のステップ1208からステップ12
10のように処理して5度の音を7度の音高に変換した
が、図19のように前後の区間のキーオン領域(キーオ
ン領域とはその区間内で発音されている全てのノートデ
ータが存在する範囲をさす)の重畳部分に基づいて7度
音生成を行ってもよい。
【0141】このとき、以下の条件に基づいて7度音生
成を行う。先ず、上記図12のステップ1200でノー
トデータを読み出した変換対象区間の前後の区間におけ
るキーオン領域を確定し、その前後のキーオン領域の重
畳部分を確定する。
【0142】−1 その重畳部分に5度の音高よりも
高い7度の音高、低い7度の音高ともに存在すれば、低
い7度の音高を生成する。 −2 その重畳部分に低い7度の音高のみ存在すれ
ば、低い7度の音高を生成する。 −3 その重畳部分に高い7度の音高のみ存在すれ
ば、高い7度の音高を生成する。 −4 その重畳部分に高い7度の音高も低い7度の音
高も存在しなければ、低い7度の音高を生成する。
【0143】図18(h)〜(j)は上記条件で7度音
生成処理を行った例である。変換対象区間での和音構成
音がG、E、Gで構成されていて、図18(h)
は重畳部分がA〜Dである場合であり、5度の音高
(G)よりも低い7度の音高(B)のみが重畳部分
に存在するので、上記−2の条件に当てはまり、最も
高い5度の音高(G)をこの音より低い7度の音高
(B)に変換する。図18(i)は重畳部分がC
〜F♯である場合であり、5度の音高(G)より低
い7度の音高(B)も高い7度の音高(B)も重畳
部分に存在しないので、上記−4の条件に当てはま
り、最も高い5度の音高(G)をこの音より低い7度
の音高(B)に変換する。図18(j)は重畳部分が
♯〜Bである場合であり、5度の音高(G)よ
りも高い7度の音高(B)のみが重畳部分に存在する
ので、上記−3の条件に当てはまり、最も高い5度の
音高(G)をこの音より高い7度の音高(B )に変
換する。
【0144】以下、図18の例と図19を参照して、上
記条件で7度音生成処理を行った場合について説明す
る。
【0145】図19では先ず、ステップ1900で変換
対象区間の前後の区間でのキーオン領域を確定し、その
前後のキーオン領域の重畳部分を確定する。次にステッ
プ1901ではステップ1900で確定した重畳部分に
最も高い5度の音高よりも低い7度の音高が存在するか
否かの判定を行う。
【0146】上記ステップ1901の判定で、確定した
重畳部分に最も高い5度の音高よりも低い7度の音高が
存在すれば(YES)、ステップ1902に進み、最も
高い5度の音高をこの音より低い7度の音高の音高に変
換する。これは上記−1、−2の条件に相当する。
【0147】上記ステップ1901の判定で、確定した
重畳部分に最も高い5度の音高よりも低い7度の音高が
存在しなければ(NO)、ステップ1903に進み、ス
テップ1900で確定した重畳部分に最も高い5度の音
高よりも高い7度の音高が存在するか否かの判定を行
う。
【0148】上記ステップ1903の判定で、確定した
重畳部分に最も高い5度の音高よりも高い7度の音高が
存在すれば(YES)、ステップ1904に進み、最も
高い5度の音高をこの音より高い7度の音高に変換す
る。これは上記−3の条件に相当する。
【0149】上記ステップ1903の判定で、確定した
重畳部分に最も高い5度の音高よりも高い7度の音高が
存在しなければ(NO)、ステップ1902に進み、最
も高い5度の音高をこの音より低い7度の音高に変換す
る。これは上記−4の条件に相当する。
【0150】以上のように前後の区間のキーオン領域の
重畳部分に基づいて7度音生成を行うことにより、音楽
的に違和感のない、より自然な演奏データを作成するこ
とができる。
【0151】4−4 7度音生成処理の変形例2 また、図12の7度音生成処理においてステップ121
2で生成すべき7度の音高に最も近いノートデータを7
度の音高に変換するとしたが、強迫や弱拍にある最低音
以外の和音構成音のノートデータを7度の音高に変換し
てもよい。また、音長の一番長い最低音以外の和音構成
音のノートデータを7度の音高に変換してもよい。ま
た、最も多く発音されている最低音以外の和音構成音の
ノートデータを7度の音高に変換してもよい。
【0152】4−5 7度音生成処理の変形例3 また、図12の7度音生成処理において対象となる和音
構成音を7度の音高に変換したが、変換せずに7度の音
高を追加して元の対象となる和音構成音と同時に発音し
てもよい。
【0153】例えば、“E”、“G”、“C”か
ら成る和音(“Cmaj”に相当する)を“Cmaj7”に変
換しようとした場合、従来技術にあっては“C”を7
度の構成音である“B”に音高変換するため、変換後
のノートコードは“E”、“G”、“B”から構
成されており、和音“Em”に聞こえてしまう問題があ
った。本変形例のように7度の音高を追加するように処
理すれば“B”の音高が追加されるので、変換後のノ
ートコードは“E”、“G”、“B”、“C
から構成されており、和音“Cmaj7”として正確に変換
できる。
【0154】図11に示した7度音生成処理の例を用い
て7度の音高を追加した例を図20(a)〜(g)に示
す。図20(a)は図11(a)と同様、和音検出区間
Iでの発音がCのみで構成されている場合であり、上
記の条件に当てはまり、7度の音高への変換はしな
い。図20(b)は図11(b)同様、和音検出区間I
での発音がE、G、Cで構成されている場合であ
り、上記の条件に当てはまり、最も高い1度の音高
(C)からそれより低い7度の音高(B)を生成し、
ノートデータCの発音時B も同時に発音する。図20
(c)は図11(c)同様、和音検出区間IにC
E、G、Cのノートデータが1つずつ存在する場合
であり、上記の条件に当てはまり、最も高い1度の音
高(C)からそれより低い7度の音高(B)を生成
し、ノートデータCの発音時Bも同時に発音する。図
20(d)は図11(d)同様、和音検出区間Iでの発
音がE、E、Gで構成されている場合であり、上記
の条件に当てはまり、最も高い5度の音高(G)か
らそれより低い7度の音高(B)を生成し、ノートデ
ータGの発音時B も同時に発音する。図20(e)は
図11(e)同様、和音検出区間Iでの発音がC
E、Gで構成されている場合であり、上記および
の条件に当てはまり、最も高い5度の音高(G)から
この音より高い7度の音高(B)を生成し、ノートデ
ータGの発音時Bも同時に発音する。図20(f)は
図11(f)同様、和音検出区間Iでの発音がC、E
で構成されている場合であり、上記の条件に当てはま
り、7度の音高への変換はしない。図20(g)は図1
1(g)同様、和音検出区間Iでの発音がG、C、E
、G 、Eで構成されている場合であり、上記の条
件に当てはまり、生成すべき7度の音高(B)に最も
近い和音構成音(G)から7度の音高(B)を生成
し、ノートデータGの発音時Bも同時に発音する。
【0155】4−6 7度音生成処理の変形例4 また、図12の7度音生成処理において変換対象区間内
に7度の音高に変換する複数のノートデータがあった場
合、その全てのノートデータを7度に変換していたが、
その一部のノートデータのみを7度の音高に変換するよ
うにしてもよい。
【0156】さらに、図12の7度音生成処理において
全小節の演奏データについて同じ7度音生成処理を行う
ようにしているが、Aメロ、Bメロ、サビ、エンディン
グなど、曲スタイルに応じて上記した変形例の処理を選
択的に行うようにしてもよい。
【0157】4−7 繰り返し回数の検出 また、和音変換処理を行うにあたって、変換対象区間の
nトラックで発音されているノートデータが何らかのパ
ターンの繰り返しによって構成されているか否かを検出
し、パターンの繰り返しが認められる場合は変換対象区
間を分割し、この分割された領域毎に7度音生成処理を
行うようにしてもよい。
【0158】例えば、図9のステップ906の前段にお
いて、繰り返し回数の検出を行い、和音変換処理の変換
対象区間をこの繰り返し回数に基づいて複数の領域に分
割し、7度音生成処理をこの領域毎に行うようにすれば
よい。
【0159】繰り返し回数の検出は例えば図21のよう
に行われる。 先ず、ステップ2100でptn1〜4
の作成を行ってステップ2101に進む。
【0160】このptnは、繰り返し領域パターンを記
憶する記憶領域であり、前述した図9で読み出した1/
2小節分の楽曲データのうち対象トラックnのノートデ
ータに基づいて作成するものである。また、このptn
は1/2小節を16ブロックに等分割して下記のように
作成する。 ptn1=最初の16ブロック(最初の1/2小節) ptn2=最初の 8ブロック(最初の1/4小節) ptn3=最初の 4ブロック(最初の1/8小節) ptn4=最初の 2ブロック(最初の1/16小節)
【0161】ステップ2101では、ptn2+ptn
2=ptn1か否かの判定を行う。ptn2+ptn2
≠ptn1(NO)であれば、最初の1/4小節の2回
繰り返しが最初の1/2小節と異なるということなの
で、繰り返しは無しと判断され、ステップ2102に進
む。
【0162】ステップ2102では、ptn1(1/2
小節)で繰り返しなしと確定し、繰り返し回数を指すR
に1を記憶してもとのルーチンに復帰する。
【0163】ステップ2101で、ptn2+ptn2
=ptn1(YES)であれば、ステップ2103に進
み、ptn3+ptn3=ptn2か否かの判定を行
う。ptn3+ptn3≠ptn2(NO)であれば、
最初の1/8小節の2回繰り返しが最初の1/4小節と
異なるということなので、対象の1/2小節は1/4小
節の2回繰り返しと判断され、ステップ2104に進
む。
【0164】ステップ2104では、ptn2(1/4
小節)を繰り返し領域と確定し、R=2を記憶してもと
のルーチンに復帰する。
【0165】ステップ2103で、ptn3+ptn3
=ptn2(YES)であれば、ステップ2105に進
み、ptn4+ptn4=ptn3か否かの判定を行
う。ptn4+ptn4≠ptn3(NO)であれば、
最初の1/16小節の2回繰り返しが最初の1/8小節
と異なるということなので、対象の1/2小節は1/8
小節の4回繰り返しと判断され、ステップ2106に進
む。
【0166】ステップ2106では、ptn3(1/8
小節)を繰り返し領域と確定し、R=4を記憶してもと
のルーチンに復帰する。
【0167】ステップ2105で、ptn4+ptn4
=ptn3(YES)であれば、最初の1/16小節の
2回繰り返しが最初の1/8小節と一致するということ
なので、対象の1/2小節は1/16小節の8回繰り返
しと判断され、ステップ2107に進む。
【0168】ステップ2107では、ptn4(1/1
6小節)を繰り返し領域と確定し、R=8を記憶しても
とのルーチンに復帰する。
【0169】以上のように検出された繰り返し回数に基
づいて変換対象区間を1ないし8の領域に分割し、分割
された各領域毎に図12の7度音生成処理を行う。
【0170】なお、繰り返し回数の検出は、ノートデー
タ中のノートナンバを参照するかノートコードを参照す
るかによって結果が異なる場合がある。
【0171】図22(a)、(b)にノートナンバに基
づいて繰り返し領域を検出した場合と、ノートコードに
基づいて繰り返し回数を検出した場合で、図12に示し
た7度音生成処理を行った結果を示す。
【0172】ここで図22の例では、あるパートの対象
1/2小節の前半1/4小節内にE、Gのノートデ
ータ、後半1/4小節内にE、Gのノートデータが
存在していて、対象1/2小節での検出和音はCmajで
ある。そして、指定和音としてCmaj7が指示されたとす
る。
【0173】図22(a)はノートナンバに基づいて繰
り返し領域を検出した場合で図12に示した7度音生成
処理を行った結果である。前半1/2小節(E
)と後半1/2小節(E、G)では異なるノー
トナンバであるので、繰り返しはなしと確定し、上記
の条件に当てはまり、ステップ1202→ステップ12
04→ステップ1205→ステップ1207→ステップ
1208→ステップ1210と進み、GをBに変換す
る。
【0174】図22(b)はノートコードに基づいて繰
り返し領域を検出した場合で図12に示した7度音生成
処理を行った結果である。前半1/2小節(E)、G
))と後半1/2小節(E)、G))では同じノ
ートコード(E、G)であるので、1/4小節の2回繰
り返しと確定し、前半1/4小節も後半1/4小節も上
記やの条件に当てはまり、ステップ1202→ステ
ップ1204→ステップ1205→ステップ1207→
ステップ1208→ステップ1209と進み、G )をB
)に、G)をB)に変換する。
【0175】したがって、図22(a)、(b)に例示
するようにノートナンバを参照した場合とノートコード
を参照した場合とでは異なる結果が得られる。
【0176】この繰り返し回数の検出においてノートナ
ンバとノートコードのどちらを参照するかを全体もしく
は1/2小節毎もしくは1小節毎などの単位で選択でき
るようにし、音楽的に違和感のない自然な演奏データを
作成することができるものを選択的に使用するようにし
てもよい。
【0177】さらに、上述した7度音生成処理変形例1
〜4を適宜組み合わせて行うことも、もちろん可能であ
る。例えば、図22(c)、(d)のように図19で例
示するように7度音生成処理の変形例1と組み合わせて
行ってもよい。
【0178】図22(c)はノートナンバに基づいて繰
り返し領域を検出した場合で図19に示した7度音生成
処理を行った結果である。前半1/2小節(E
)と後半1/2小節(E、G)では異なるノー
トデータであるので、繰り返しはなしと確定し、上記
−3の条件に当てはまり、ステップ1900→ステップ
1901→ステップ1903→ステップ1904と進
み、GをBに変換する。
【0179】図22(d)はノートコードに基づいて繰
り返し領域を検出した場合で図19に示した7度音生成
処理を行った結果である。前半1/2小節(E
)と後半1/2小節(E、G)では同じノート
コード(E、G)であるので、1/4小節の2回繰り返
しと確定し、前半1/4小節区間に対して後半1/4小
節区間が後区間キーオン領域となり、重畳部分(E
)には7度の音高がないので、上記−4の条件に
当てはまり、GをBに変換する。後半1/4小節に
おいても同様に上記−4の条件に当てはまり、G
に変換する。
【0180】以上のように、繰り返し回数を検出する手
段と図12、図19に示した7度音生成処理手段を適宜
組み合わせて用いて、音楽的に違和感のない自然な演奏
データを作成することができるものを選択的に使用する
ことも可能である。
【0181】さらに、7度音生成処理は各領域毎に同じ
処理を繰り返してもよいし、各領域毎に上記の7度音生
成処理の変形例1〜4の処理を選択的に行うようにして
もよい。また、7度音生成処理を全ての領域で行わず
に、7度音生成処理を行う領域を選択して7度音生成を
行うようにしてもよい。
【0182】4−8 その他の変形例 また、コードの検出及び指定は1/2小節毎に可能とし
たが、これに限らず、1拍毎や、1小節毎で行ってもよ
い。
【0183】また、コードの検出はドラムパートを除く
全てのパートのノートデータに基づいて行うようにした
が、一部のパートとしてもよく、この一部のパートは固
定であってもよいし、使用者が指定してもよい。
【0184】また、逆変換処理を行うについて基準和音
として“Cmaj7”を用いたが、その他の和音であっても
よい。その際は、図6の逆音程変換テーブルや図10の
音程変換テーブルで示すシフト量を適宜変更すればよ
い。
【0185】また、予めコード進行データを記憶するよ
うにしておき、和音検出処理は省略してもよい。
【0186】また、音高変換するパートはドラムパート
を除く全てのパートのノートデータに基づいて行うよう
にしたが、一部のパートとしてもよく、この一部のパー
トは固定であってもよいし、使用者が指定してもよい。
【0187】また、第1実施形態では和音変換処理を各
トラック毎に行ったが、パート毎に行ってもよい。
【0188】また、演奏データは楽曲を構成するメロデ
ィーパートの自動演奏データと伴奏パートの自動演奏デ
ータとから成り、伴奏パートのみの自動演奏データを和
音変換処理するものであってもよい。
【0189】また、第1実施形態では操作者によって指
定コード変換処理スタート指示ボタン405が押された
場合、全小節の演奏データについて和音変換処理を行う
ようにしているが、操作者が和音検出や和音変換処理を
行いたい区間を指定して、その部分だけで和音検出や和
音変換処理を行ってもよい。
【0190】また、第1実施形態では指定コードは空白
であり、操作者が図4(B)に示したコード入力画面を
用いてコード入力を行うようにしているが、和音の検出
を行った時点で検出した和音をあらかじめ指定コードと
してコピーしていてもよい。また、指定コードが空白の
まま、操作者によって指定コード変換処理スタート指示
ボタン405が押された場合は、検出コードを指定コー
ドとしてコピーして和音変換処理を行ってもよい。
【0191】また、検出した和音に基づいてノートデー
タを逆変換するものに限らず、指定された和音へと直接
変換してもよい。この場合、検出した和音に基づいて各
ノートデータの属性(1度、3度、5度等)を求め、本
発明に適用すればよい。この場合、第4和音構成音生成
処理は各音名に対応した変換テーブルを用意しておい
て、求めた各ノートデータの属性とその変換テーブルに
基づいて第4和音構成音生成を行えばよい。なお、各ノ
ートデータの属性の求め方は例えば、特開平6−337
677に詳しく記載されている。
【0192】また、生成する第4和音構成音は長7度に
限らず、短7度、長6度、短6度等でもよい。
【0193】また、第4和音構成音生成規則に基づく処
理フローによって第4和音構成音を生成したが、第4和
音構成音生成規則をテーブル化(例えば、元ノートの組
み合わせ−生成後ノートの組み合わせをテーブル化した
もの)し、これに基づいて第4和音構成音を生成しても
よい。
【0194】また、和音構成音から第4和音構成音を生
成するものに限らず、非和音構成音から第4和音構成音
を生成してもよい。
【0195】また、第2の実施形態において、全ての伴
奏パターンが“Cmaj”に基づいて作成されているとし
たが、“Cmaj7”に基づいて作成されたものも含まれて
いてもよい。その場合、“Cmaj”と“Cmaj7”のどち
らに基づいて作成されたものなのかを識別(例えば元和
音情報を伴奏パターン中に含ませておく)し、“Cma
j”であるとされたものについてのみ本発明を適用すれ
ばよい。また、全ての伴奏パターンが別の3音構成の和
音に基づいて作成されていてもよく、その場合は一旦
“Cmaj”に逆変換すればよいし、対応するテーブルを
用意しておいてもよい。また、伴奏パターンは他の根音
や他のタイプの和音が混在して作成されていてもよく、
その場合は一旦“Cmaj”あるいは“Cmaj7”に逆変換
すればよい。
【0196】また、第2の実施形態において、和音の指
定は鍵盤以外の演奏操作子(例えば弦楽器型等)で行っ
てもよい。
【0197】また、記録媒体の演奏データではなく、演
奏者によってリアルタイムに入力されるような楽曲デー
タを変換するものであってもよい。
【0198】また、演奏データの編集装置であって、演
奏データの作成及び編集を行うものにおいて、例えばユ
ーザーによって任意に作成及び編集される演奏データを
適宜変換できるものであってもよい。
【0199】また、演奏データ入力手段で行われる入力
は、鍵盤やパネルスイッチ等から供給されるものであっ
てもよいし、通信や各種メモリから供給されるものであ
ってもよい。
【0200】また、出力手段で行われる出力は、楽音と
して発生させるものであってもよいし、メモリに書き込
むようなものであってもよい。
【0201】また、本発明を自動演奏装置や自動伴奏装
置に適用した例を説明したが、実施の形態はこれに限定
されるものではない。
【0202】例えば、本発明をパーソナルコンピュータ
等の汎用計算機上で動作するアプリケーションプログラ
ムとしてもよい。この場合、プログラムは前記の各種記
録媒体によって供給されるものとしてもよいし、ネット
ワーク上で実行されるプログラムであって遠隔地のサー
バー上もしくは該サーバーからダウンロードすることで
実行されるようなものであってもよい。
【0203】また、携帯電話やゲーム機器、ゲームソフ
トの一部の機能として組み込まれる形態であってもよ
い。
【0204】また、演奏情報メモリ、伴奏パターンメモ
リは遠隔地のサーバーコンピュータ等に置かれていても
よい。
【0205】また、本発明の音源としてソフトウェア音
源を使用してもよい。
【0206】また、第2実施形態において、本発明の自
動伴奏装置で用いた鍵盤はソフトウェアキーボードやゲ
ーム機器のコントローラーや携帯電話の操作パネルのよ
うなものであってもよい。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
演奏データを4音構成の和音に応じた音高に音高変換す
るにあたって、演奏データが3音構成の和音に基づくも
のであったとしても、第4和音構成音を適宜変更して生
成できるため、音楽的に違和感のない自然な演奏データ
を作成することが可能となる。
【0208】また、本発明によれば、伴奏パターンメモ
リ等に記憶する和音が4音構成である必要があったが、
伴奏パターンメモリ等に記憶する和音が3音構成であっ
ても4音構成の和音に正しく変換することができるの
で、音楽的に違和感のない自然な演奏データを作成する
が可能となる。
【0209】また、本発明によれば、第4和音構成音を
生成する際、変換候補となる楽音情報を決定して変換可
能であるものだけを第4和音構成音に変換するので、不
適切なものまで変換してしまうことがない。
【0210】また、本発明によれば、第4和音構成音に
相当する複数の音高の楽音情報を選択的に追加するの
で、供給された和音に正確に変換することができる。
【0211】また、本発明によれば、第4和音構成音を
生成する際、第4和音構成音を生成するための複数の規
則のうち適切なものを選択して、選択された規則に基づ
いて第4和音構成音に相当する楽音情報を生成するの
で、演奏パートの特徴(ベース系、ピアノ系、ギター系
など)に応じて、音楽的に違和感のない自然な演奏デー
タを作成することが可能となる。
【0212】また、本発明によれば、第4和音構成音を
生成する際、楽音情報のうち最低の音高にならないもの
を選択的に生成するするので、ルート音を変えることな
く4音構成の和音に正しく変換することができる。
【0213】また、本発明によれば、3度の音高は第4
和音構成音への変換対象としないので、各ノートデータ
の音高差が和音として不適当なものとならない。
【0214】また、本発明によれば、最低音以外に1度
の音高がある場合はこの一度の音高からすぐ近くにある
第4和音構成音(実施形態では低い7度)を生成するの
で、前後の区間とのつながりが不自然になることはな
い。
【0215】また、本発明によれば、演奏データまたは
伴奏パターンは3音構成であっても構わないのでメモリ
サイズを小さくすることが可能である。
【0216】また、本発明によれば、演奏データまたは
伴奏パターンの作成も3音構成の和音で行うことがで
き、作成が容易になる。
【0217】また、本発明によれば、和音検出処理にお
いて、演奏データを1/2小節毎に分割し、和音検出の
対象を1小節とし、対象1小節の前半1/2小節、後半
1/2小節でそれぞれ和音検出を行い、前後半一方のみ
で和音が検出された時は、その検出された和音を対象1
小節全てに適応する。そして、前後半共に和音不明であ
れば対象1小節を和音検出区間として和音の検出を行う
ようにしているので、和音検出不能区間の補償が可能と
なる。
【0218】また、本発明によれば、和音変換処理にお
いて、1小節でコード変化がなかった場合は、1小節全
体として変換を行っているので、より音楽的に違和感の
ない自然な演奏データを作成することができる。
【0219】また、本発明によれば、前後の区間のキー
オン領域の重畳部分に基づいて第4和音構成音生成処理
を行っているので、音楽的に違和感のない、より自然な
演奏データを作成することができる。
【0220】また、本発明によれば、和音変換処理にお
いて、変換対象区間のnトラックで発音されているノー
トデータが何らかのパターンの繰り返しによって構成さ
れているか否かを検出し、パターンの繰り返しが認めら
れる場合は変換対象区間を分割し、この分割された領域
毎に第4和音構成音生成処理を行っているので、音楽的
に違和感のない、より自然な演奏データを作成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の自動演奏装置のブロッ
ク図である。
【図2】第1実施形態における供給される演奏データの
フォーマットを示す図である。
【図3】第1実施形態におけるトラック分けを示す図で
ある。
【図4】第1実施形態における処理ウインドウの一例の
説明図である。
【図5】第1実施形態におけるメイン処理ブロック図で
ある。
【図6】第1実施形態における逆音程変換テーブルの一
例を示す図である。
【図7】第1実施形態における和音検出処理のフロチャ
ートである。
【図8】第1実施形態における和音種類テーブルの一例
を示す図である。
【図9】第1実施形態における和音変換処理のフロチャ
ートである。
【図10】第1実施形態における音程変換テーブルの一
例を示す図である。
【図11】第1実施形態における7度音変換例を示した
図である。
【図12】第1実施形態における7度生成処理のフロチ
ャートである。
【図13】本発明の第2実施形態の自動伴奏装置のブロ
ック図である。
【図14】第2実施形態におけるメイン処理ブロック図
である。
【図15】和音検出処理の変形例のフロチャートであ
る。
【図16】和音変換処理の変形例のフロチャートであ
る。
【図17】1小節内でコード変化がない場合に1小節単
位で7度音生成処理をする理由を示した図である。
【図18】7度音生成処理の変形例を示した図である。
【図19】7度音生成処理の変形例のフロチャートであ
る。
【図20】7度音追加例を示した図である。
【図21】繰り返し回数検出処理のフロチャートであ
る。
【図22】7度音生成処理の別の変形例を示した図であ
る。
【符号の説明】
101 CPU、102 入力手段、104 表示手
段、106 音源手段、115 演奏情報メモリ(RA
M)、116 ワーキングメモリ(RAM)、117
プログラムメモリ(ROM)、401 演奏データ表示
領域、402 和音検出処理スタート指示ボタン、40
3 検出コード表示領域、404 指定コード表示領
域、405 指定コード変換処理スタート指示ボタン、
408 コードルート指示領域、409 コードタイプ
指示領域、411 コード表示領域、412 コード入
力ボタン、414コードルート選択ボタン、415 コ
ードタイプ選択ボタン、1308 伴奏パターンメモリ
(ROM)、1309 鍵盤、1310 パネルスイッ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第4和音構成音を含まない複数の楽音情報
    から構成される演奏データを入力する演奏データ入力手
    段と、 前記演奏データの和音に関する和音情報を抽出する和音
    情報抽出手段と、 第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を供給する
    和音情報供給手段と、 前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成する第4和音構成音生成手段と、 前記抽出された和音情報と前記供給された和音情報とに
    基づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供給
    された和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換す
    る変換手段と、 前記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出
    力する出力手段とを備えたことを特徴とする楽音情報変
    換装置。
  2. 【請求項2】第4和音構成音を含まない複数の楽音情報
    から構成される所定の和音の演奏データを入力する演奏
    データ入力手段と、 第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を供給する
    和音情報供給手段と、 前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成する第4和音構成音生成手段と、 前記演奏データの和音と前記供給された和音情報とに基
    づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供給さ
    れた和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換する
    変換手段と、 前記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出
    力する出力手段とを備えたことを特徴とする楽音情報変
    換装置。
  3. 【請求項3】前記第4和音構成音生成手段は、 前記複数の楽音情報のうち、前記入力された演奏データ
    の和音構成音に対応する楽音情報の中の一部を変換候補
    となる楽音情報として決定し、 前記決定された候補が第4和音構成音に変換可能である
    か否かを判断し、 前記判断で第4和音構成音に変換可能であると判断され
    た場合、前記候補として決定した楽音情報を供給された
    和音情報に基づいて変換し、第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成するものであることを特徴とする請求項
    1乃至2記載の楽音情報変換装置。
  4. 【請求項4】前記第4和音構成音生成手段は、 前記複数の楽音情報に基づいて第4和音構成音生成音域
    を決定し、該第4和音構成音生成音域内において第4和
    音構成音に相当する複数の音高の楽音情報を選択的に追
    加するものであることを特徴とする請求項1乃至2記載
    の楽音情報変換装置。
  5. 【請求項5】前記第4和音構成音生成手段は、 前記入力された演奏データに基づいて、第4和音構成音
    を生成するための複数の規則のうち適切なものを選択
    し、該選択された規則に基づいて第4和音構成音に相当
    する楽音情報を生成するものであることを特徴とする請
    求項1乃至4記載の楽音情報変換装置。
  6. 【請求項6】前記第4和音構成音生成手段は、 前記変換手段によって変換された複数の楽音情報のう
    ち、前記第4和音構成音生成手段が生成した楽音情報が
    当該複数の楽音情報のうち最低の音高にならないものを
    選択的に生成するものであることを特徴とする請求項1
    乃至5記載の楽音情報変換装置。
  7. 【請求項7】第4和音構成音を含まない複数の楽音情報
    から構成される演奏データを入力する演奏データ入力処
    理と、 前記演奏データの和音に関する和音情報を抽出する和音
    情報抽出処理と、 第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を供給する
    和音情報供給処理と、 前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成する第4和音構成音生成処理と、 前記抽出された和音情報と前記供給された和音情報とに
    基づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供給
    された和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換す
    る変換処理と、 前記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出
    力する出力処理とからなる楽音情報変換プログラムを記
    録した記録媒体。
  8. 【請求項8】第4和音構成音を含まない複数の楽音情報
    から構成される所定の和音の演奏データを入力する演奏
    データ入力処理と、 第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を供給する
    和音情報供給処理と、 前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成する第4和音構成音生成処理と、 前記演奏データの和音と前記供給された和音情報とに基
    づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供給さ
    れた和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換する
    変換処理と、 前記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出
    力する出力処理とからなる楽音情報変換プログラムを記
    録した記録媒体
  9. 【請求項9】第4和音構成音を含まない複数の楽音情報
    から構成される演奏データを入力し、 前記演奏データの和音に関する和音情報を抽出し、 第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を供給し、 前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成する第4和音構成音生成処理を行い、 前記抽出された和音情報と前記供給された和音情報とに
    基づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供給
    された和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換す
    る変換処理を行い、 前記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出
    力するようにした楽音情報変換方法。
  10. 【請求項10】第4和音構成音を含まない複数の楽音情
    報から構成される所定の和音の演奏データを入力し、 第4和音構成音を含む和音に関する和音情報を供給し、 前記入力された演奏データに第4和音構成音に相当する
    楽音情報を生成する第4和音構成音生成処理を行い、 前記演奏データの和音と前記供給された和音情報とに基
    づいて前記演奏データ中の複数の楽音情報を前記供給さ
    れた和音情報に対応する和音の楽音情報に各々変換する
    変換処理を行い、 前記変換された複数の楽音情報からなる演奏データを出
    力するようにした楽音情報変換方法。
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