JP2001281804A - 写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体 - Google Patents
写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体Info
- Publication number
- JP2001281804A JP2001281804A JP2000096233A JP2000096233A JP2001281804A JP 2001281804 A JP2001281804 A JP 2001281804A JP 2000096233 A JP2000096233 A JP 2000096233A JP 2000096233 A JP2000096233 A JP 2000096233A JP 2001281804 A JP2001281804 A JP 2001281804A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photographic
- oxide
- photocatalyst
- film
- titanium oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 写真性に悪影響を及ぼす有害ガスを包装
体内に侵入する前に分解無害化することにより、無機物
層を設けることなく熱可塑性樹脂フィルム層のみでも長
期間写真感光材料の性能を良好に維持でき、かつ、リサ
イクル適性、焼却適性、抗菌性、防汚性、無滴性および
分解性に優れ、安価な写真感光材料用包装材料およびそ
れを用いた写真感光材料包装体を提供する。 【解決手段】 透視可能な合成樹脂製の透明シートと、
この透視シートの反写真感光材料側に配置された光触媒
を含有した光触媒含有層とを具備して構成されている。
透明シートは、縦方向のヤング率(ASTM D−88
2)が490N/mm2(50kg/mm2)以上で、
厚さ5〜100μmの熱可塑性樹脂フィルムである。光
触媒は、光活性を有する酸化チタン、酸化チタンとチタ
ン酸鉄、酸化鉄、酸化ビスマスおよび酸化モリブデンか
らなる群から選択された1種以上の酸化物との混合酸化
物、酸化亜鉛及び酸化タングステンからなる群から選択
された1種以上である。
体内に侵入する前に分解無害化することにより、無機物
層を設けることなく熱可塑性樹脂フィルム層のみでも長
期間写真感光材料の性能を良好に維持でき、かつ、リサ
イクル適性、焼却適性、抗菌性、防汚性、無滴性および
分解性に優れ、安価な写真感光材料用包装材料およびそ
れを用いた写真感光材料包装体を提供する。 【解決手段】 透視可能な合成樹脂製の透明シートと、
この透視シートの反写真感光材料側に配置された光触媒
を含有した光触媒含有層とを具備して構成されている。
透明シートは、縦方向のヤング率(ASTM D−88
2)が490N/mm2(50kg/mm2)以上で、
厚さ5〜100μmの熱可塑性樹脂フィルムである。光
触媒は、光活性を有する酸化チタン、酸化チタンとチタ
ン酸鉄、酸化鉄、酸化ビスマスおよび酸化モリブデンか
らなる群から選択された1種以上の酸化物との混合酸化
物、酸化亜鉛及び酸化タングステンからなる群から選択
された1種以上である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭やオフィスで
発生する写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす有害ガ
スを、光触媒により分解無害化させる写真感光材料用包
装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体に関する
ものである。
発生する写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす有害ガ
スを、光触媒により分解無害化させる写真感光材料用包
装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルムを包装する包装袋等
に用いられる写真感光材料用包装材料としては、種々の
技術が提案されており、実公平2−19226号公報に
は、50質量%以上のLDPE樹脂と滑剤と遮光性物質
を含む遮光性ヒートシール性内層フィルムに、アンカー
コート層を介してアルミニウム箔を剥離強度400g/
15mm以上で積層した包装材料が提案されている。実
開昭62−186140号公報には、アルミニウム箔の
外側に、PE接着剤層を介して印刷インキ層を具備した
ポリエステルフィルムを内側(フィルム一体型カメラ
側)にPE接着剤層を介してEVAフィルムを積層した
包装材料が提案されている。特許公報第2873386
号公報には、PETフィルム/ガラス蒸着PETフィル
ム/PPフィルム、またはPP/PVA/PP3層構造
フィルムからなる透明および防湿性・ガスバリア性の包
装材料を用いたフィルム一体型カメラの包装体が提案さ
れている。
に用いられる写真感光材料用包装材料としては、種々の
技術が提案されており、実公平2−19226号公報に
は、50質量%以上のLDPE樹脂と滑剤と遮光性物質
を含む遮光性ヒートシール性内層フィルムに、アンカー
コート層を介してアルミニウム箔を剥離強度400g/
15mm以上で積層した包装材料が提案されている。実
開昭62−186140号公報には、アルミニウム箔の
外側に、PE接着剤層を介して印刷インキ層を具備した
ポリエステルフィルムを内側(フィルム一体型カメラ
側)にPE接着剤層を介してEVAフィルムを積層した
包装材料が提案されている。特許公報第2873386
号公報には、PETフィルム/ガラス蒸着PETフィル
ム/PPフィルム、またはPP/PVA/PP3層構造
フィルムからなる透明および防湿性・ガスバリア性の包
装材料を用いたフィルム一体型カメラの包装体が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術
は、アルミニウム箔やガラス蒸着フィルムのような熱可
塑性樹脂フィルム以外の無機物層が設けられ、包装体内
へのガスや湿気の侵入を防止している。
は、アルミニウム箔やガラス蒸着フィルムのような熱可
塑性樹脂フィルム以外の無機物層が設けられ、包装体内
へのガスや湿気の侵入を防止している。
【0004】しかしながら、写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼす特定ガス(シアン化水素ガス、ホルムアル
デヒドガス、アセトアルデヒドガス等)の包装体内への
侵入を完全に防止することができないものであった。ま
た、無機物層が設けられていることから、リサイクル適
性が悪いものであった。
影響を及ぼす特定ガス(シアン化水素ガス、ホルムアル
デヒドガス、アセトアルデヒドガス等)の包装体内への
侵入を完全に防止することができないものであった。ま
た、無機物層が設けられていることから、リサイクル適
性が悪いものであった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決し、写真性
に悪影響を及ぼす有害ガスを包装体内に侵入する前に分
解無害化することにより、無機物層を設けることなく熱
可塑性樹脂フィルム層のみでも長期間写真感光材料の性
能を良好に維持でき、かつ、リサイクル適性、焼却適
性、抗菌性、防汚性、無滴性及び分解性に優れた安価な
写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材
料包装体を提供することを目的とする。
に悪影響を及ぼす有害ガスを包装体内に侵入する前に分
解無害化することにより、無機物層を設けることなく熱
可塑性樹脂フィルム層のみでも長期間写真感光材料の性
能を良好に維持でき、かつ、リサイクル適性、焼却適
性、抗菌性、防汚性、無滴性及び分解性に優れた安価な
写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材
料包装体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
に関し鋭意検討し、光触媒を用いることが極めて有効で
あることを見出し、本発明を完成させたものである。
に関し鋭意検討し、光触媒を用いることが極めて有効で
あることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0007】すなわち、光触媒が光活性を有するのは、
太陽光や蛍光灯等の中に含まれる光エネルギー(特に、
紫外線エネルギーが有効)が照射された時に、光励起に
より伝導帯に電子が、価電子帯に正孔が生じ、この光励
起により光活性化するからである。この光触媒に光エネ
ルギーを照射して光励起により発生させた電子の持つ強
い還元力や正孔の持つ強い酸化力は、写真感光材料の写
真性に致命的な悪影響を及ぼすので現在まで写真感光材
料用途には実用化不可能と考えられてきた。
太陽光や蛍光灯等の中に含まれる光エネルギー(特に、
紫外線エネルギーが有効)が照射された時に、光励起に
より伝導帯に電子が、価電子帯に正孔が生じ、この光励
起により光活性化するからである。この光触媒に光エネ
ルギーを照射して光励起により発生させた電子の持つ強
い還元力や正孔の持つ強い酸化力は、写真感光材料の写
真性に致命的な悪影響を及ぼすので現在まで写真感光材
料用途には実用化不可能と考えられてきた。
【0008】しかし、光触媒の光活性化により発生する
電子の持つ強い還元力や正孔の持つ強い酸化力は、写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼす有害物質(アンモニ
ア、アルデヒド化合物、アミン化合物、カビ)等の分解
作用も強く、また、悪臭ガスの脱臭、脱水、殺菌等にも
有効であることを見出した。したがって、利用の仕方に
よっては写真感光材料の写真性向上、商品価値向上に大
きく貢献させることができるものである。
電子の持つ強い還元力や正孔の持つ強い酸化力は、写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼす有害物質(アンモニ
ア、アルデヒド化合物、アミン化合物、カビ)等の分解
作用も強く、また、悪臭ガスの脱臭、脱水、殺菌等にも
有効であることを見出した。したがって、利用の仕方に
よっては写真感光材料の写真性向上、商品価値向上に大
きく貢献させることができるものである。
【0009】すなわち、本発明の写真感光材料用包装材
料は、透視可能な合成樹脂製の透明シートと、この透視
シートの反写真感光材料側に配置された光触媒を含有し
た光触媒含有層とを具備したことを特徴として構成され
ている。
料は、透視可能な合成樹脂製の透明シートと、この透視
シートの反写真感光材料側に配置された光触媒を含有し
た光触媒含有層とを具備したことを特徴として構成され
ている。
【0010】本発明の写真感光材料用包装材料において
は、セーフライト下等で写真感光材料を密封包装する時
は、光触媒は光エネルギーである紫外線が存在しないの
で、光励起により伝導帯に発生する電子の持つ強い還元
力や、価電子帯に発生する正孔の持つ強い酸化力も存在
しないので、写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすこ
とがない。セーフライト下等で本発明の写真感光材料用
包装材料で密封包装された写真感光材料包装体は、太陽
光、蛍光灯等の光エネルギーが照射される状態(物流・
展示販売)におかれる。この時、透明シートの反写真感
光材料側に設けられた光触媒含有層に、太陽光や蛍光灯
等の中に含まれる光エネルギー(主として紫外線エネル
ギー)が照射されて強い還元力や酸化力が写真感光材料
密封包装体の表面近傍のみに発生する。その結果、密封
包装体内の写真感光材料の写真性には全く悪影響(カブ
リの発生、感度や階調や発色等の異状)を及ぼすことな
く、密封包装体表面近傍に存在する写真感光材料に悪影
響を及ぼしたり、ユーザーに不愉快感を与える悪臭物質
(アンモニア、ダイオキシン、アルデヒド化合物、アミ
ン化合物、イオウ化合物、カビ等)を分解、脱臭、脱
水、殺菌等により写真性や商品価値が低下するのを防止
する。
は、セーフライト下等で写真感光材料を密封包装する時
は、光触媒は光エネルギーである紫外線が存在しないの
で、光励起により伝導帯に発生する電子の持つ強い還元
力や、価電子帯に発生する正孔の持つ強い酸化力も存在
しないので、写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすこ
とがない。セーフライト下等で本発明の写真感光材料用
包装材料で密封包装された写真感光材料包装体は、太陽
光、蛍光灯等の光エネルギーが照射される状態(物流・
展示販売)におかれる。この時、透明シートの反写真感
光材料側に設けられた光触媒含有層に、太陽光や蛍光灯
等の中に含まれる光エネルギー(主として紫外線エネル
ギー)が照射されて強い還元力や酸化力が写真感光材料
密封包装体の表面近傍のみに発生する。その結果、密封
包装体内の写真感光材料の写真性には全く悪影響(カブ
リの発生、感度や階調や発色等の異状)を及ぼすことな
く、密封包装体表面近傍に存在する写真感光材料に悪影
響を及ぼしたり、ユーザーに不愉快感を与える悪臭物質
(アンモニア、ダイオキシン、アルデヒド化合物、アミ
ン化合物、イオウ化合物、カビ等)を分解、脱臭、脱
水、殺菌等により写真性や商品価値が低下するのを防止
する。
【0011】さらに、光触媒含有層が表面に設けられて
いるので、雨や水滴が密封包装体の表面に水滴状に付着
することなく均一に広がり、外観も美しく、印刷や密封
包装体内の写真感光材料包装体(例えば、フィルム一体
型カメラ包装体や135写真フィルムを複数ヶ集合包装
したトラベルパック包装体、スティックパック包装体お
よび複数ヶの化粧箱入135写真フィルムやAPSフィ
ルム、インスタントフィルム、撮影用シートフィルム等
の集合包装体等)が透視可能となる。さらに、また、長
期間店頭に展示されても汚れが付くのを防止する。
いるので、雨や水滴が密封包装体の表面に水滴状に付着
することなく均一に広がり、外観も美しく、印刷や密封
包装体内の写真感光材料包装体(例えば、フィルム一体
型カメラ包装体や135写真フィルムを複数ヶ集合包装
したトラベルパック包装体、スティックパック包装体お
よび複数ヶの化粧箱入135写真フィルムやAPSフィ
ルム、インスタントフィルム、撮影用シートフィルム等
の集合包装体等)が透視可能となる。さらに、また、長
期間店頭に展示されても汚れが付くのを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の光触媒含有層に含有され
る光触媒は、光の照射によって、その触媒反応を促進さ
せるものであり、金属酸化物、半導体に金属又は金属酸
化物を担持したものがある。例えば、酸化チタン(Ti
O2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化タングステン(W
O3)、酸化スズ(SnO2)、酸化ウラン(U
3O8)、酸化カドミウム(CdO)、酸化インジウム
(InO3)、酸化ニオブ(Nb2O 3、NbO2)、
酸化ビスマス(Bi2O3)、酸化ニッケル(Ni
O)、酸化銅(Cu2O)、酸化亜鉛(ZnO)、チタ
ン酸ストロンチウム(SrTiO3)、チタン酸バリウ
ム(BaTiO3)、チタン酸マンガン(MnTi
O3)、ニオブ酸ストロンチウム(SrNb2O6)、
スズ酸カドミウム(CdSnO4)、タンタル酸鉄(F
eTa2O6、FeTaO4)、タンタル酸カリウム
(KTaO3)、酸化ケイ素(SiO2)、硫化モリブ
デン(MoS2)、リン化インジウム(InP)、リン
化ガリウム(GaP)、インジウム鉛(InPb)等が
挙げられる。半導体に担持する金属または金属酸化物と
しては、例えば白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ニオ
ブ(Nb)、銅(Cu)、スズ(Sn)、酸化ルテニウ
ム(RuO2)、酸化ニッケル(NiO)等が挙げられ
る。本発明においては、これら光触媒のうち1種または
2種以上を使用する。
る光触媒は、光の照射によって、その触媒反応を促進さ
せるものであり、金属酸化物、半導体に金属又は金属酸
化物を担持したものがある。例えば、酸化チタン(Ti
O2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化タングステン(W
O3)、酸化スズ(SnO2)、酸化ウラン(U
3O8)、酸化カドミウム(CdO)、酸化インジウム
(InO3)、酸化ニオブ(Nb2O 3、NbO2)、
酸化ビスマス(Bi2O3)、酸化ニッケル(Ni
O)、酸化銅(Cu2O)、酸化亜鉛(ZnO)、チタ
ン酸ストロンチウム(SrTiO3)、チタン酸バリウ
ム(BaTiO3)、チタン酸マンガン(MnTi
O3)、ニオブ酸ストロンチウム(SrNb2O6)、
スズ酸カドミウム(CdSnO4)、タンタル酸鉄(F
eTa2O6、FeTaO4)、タンタル酸カリウム
(KTaO3)、酸化ケイ素(SiO2)、硫化モリブ
デン(MoS2)、リン化インジウム(InP)、リン
化ガリウム(GaP)、インジウム鉛(InPb)等が
挙げられる。半導体に担持する金属または金属酸化物と
しては、例えば白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ニオ
ブ(Nb)、銅(Cu)、スズ(Sn)、酸化ルテニウ
ム(RuO2)、酸化ニッケル(NiO)等が挙げられ
る。本発明においては、これら光触媒のうち1種または
2種以上を使用する。
【0013】光触媒として特に好ましい代表例は、光活
性を有する酸化チタンまたは酸化チタンとチタン酸鉄、
酸化鉄、酸化ビスマスおよび酸化モリブデンからなる群
から選択された1種以上の酸化物との混合酸化物、酸化
亜鉛および酸化タングステンからなる群から選択された
1種以上である。
性を有する酸化チタンまたは酸化チタンとチタン酸鉄、
酸化鉄、酸化ビスマスおよび酸化モリブデンからなる群
から選択された1種以上の酸化物との混合酸化物、酸化
亜鉛および酸化タングステンからなる群から選択された
1種以上である。
【0014】上記光触媒の調製法としては、半導体を調
製し、その後該半導体に金属または金属酸化物を担持す
る方法がある。半導体の光触媒を調製する方法として
は、金属の高温焼成、電解酸化、化学的蒸着法、真空蒸
着法、塗布法、共沈法、金属ハロゲン化法等の蒸発酸化
法等により調製する。また、市販品の半導体の光触媒を
使用してもよい。また、その担持法は、含浸法、沈澱
法、イオン交換法、光電析法、練成法等の従来より用い
られている方法でよい。より好ましくは、含浸法、光電
析法、練成法を用いるのがよい。
製し、その後該半導体に金属または金属酸化物を担持す
る方法がある。半導体の光触媒を調製する方法として
は、金属の高温焼成、電解酸化、化学的蒸着法、真空蒸
着法、塗布法、共沈法、金属ハロゲン化法等の蒸発酸化
法等により調製する。また、市販品の半導体の光触媒を
使用してもよい。また、その担持法は、含浸法、沈澱
法、イオン交換法、光電析法、練成法等の従来より用い
られている方法でよい。より好ましくは、含浸法、光電
析法、練成法を用いるのがよい。
【0015】半導体の光触媒にPt、Rh、NiO、R
uO2等の金属または金属酸化物を担持させることによ
り、半導体の光触媒をさらに高活性にすることができ、
担持量として、該金属または金属酸化物を上記半導体の
光触媒に対して0.01〜20質量%の範囲内で担持さ
せるのが望ましい。担持量が0.01質量%未満では、
半導体の光触媒単一のものと比較して活性の向上が得ら
れず、20質量%を越える場合には、それ以上の活性の
向上が得られない。さらに優れた浄化活性は0.1〜5
質量%の範囲内で担持させる場合に得られる。なお、上
記半導体の光触媒と金属または金属酸化物の組み合わせ
によっては、上記範囲内に限定されるものではない。
uO2等の金属または金属酸化物を担持させることによ
り、半導体の光触媒をさらに高活性にすることができ、
担持量として、該金属または金属酸化物を上記半導体の
光触媒に対して0.01〜20質量%の範囲内で担持さ
せるのが望ましい。担持量が0.01質量%未満では、
半導体の光触媒単一のものと比較して活性の向上が得ら
れず、20質量%を越える場合には、それ以上の活性の
向上が得られない。さらに優れた浄化活性は0.1〜5
質量%の範囲内で担持させる場合に得られる。なお、上
記半導体の光触媒と金属または金属酸化物の組み合わせ
によっては、上記範囲内に限定されるものではない。
【0016】上記光触媒が、光活性を有するようにする
ための光エネルギーは、光触媒(必要により担持させる
上記金属または金属酸化物との組み合わせも含む)を励
起させるのに対応した波長を有する光エネルギーであっ
て、可視波長ないし紫外波長を有する光である。この光
エネルギー源としては、太陽光の自然光源、あるいは水
銀灯より発する光、ハロゲンランプ等のフィラメントラ
ンプより生ずる光、ショートアークキセノン光、レーザ
ー光線等の人工光源が挙げられる。
ための光エネルギーは、光触媒(必要により担持させる
上記金属または金属酸化物との組み合わせも含む)を励
起させるのに対応した波長を有する光エネルギーであっ
て、可視波長ないし紫外波長を有する光である。この光
エネルギー源としては、太陽光の自然光源、あるいは水
銀灯より発する光、ハロゲンランプ等のフィラメントラ
ンプより生ずる光、ショートアークキセノン光、レーザ
ー光線等の人工光源が挙げられる。
【0017】本発明に最も好ましい光触媒は、優れた光
触媒機能を有し、かつ安価で経済的にも優れる点から鉄
化合物を含有してなる酸化チタン光触媒である。
触媒機能を有し、かつ安価で経済的にも優れる点から鉄
化合物を含有してなる酸化チタン光触媒である。
【0018】この鉄化合物を含有してなる酸化チタン光
触媒は、(1)酸化チタン粒子の内部及び/又はその表面
に鉄化合物を含有させると、酸化チタン単一のものや酸
化チタンと鉄化合物との混合物に比べ、光触媒機能が向
上すること、しかもこのものを廉価に製造できること、
(2)酸化チタンを鉱酸処理すると光触媒機能が向上する
こと、(3)鉱酸処理を施した酸化チタン粒子の内部及び
/又はその表面に鉄化合物を含有させると、さらに光触
媒機能が向上することなど利点を有するので好ましい。
触媒は、(1)酸化チタン粒子の内部及び/又はその表面
に鉄化合物を含有させると、酸化チタン単一のものや酸
化チタンと鉄化合物との混合物に比べ、光触媒機能が向
上すること、しかもこのものを廉価に製造できること、
(2)酸化チタンを鉱酸処理すると光触媒機能が向上する
こと、(3)鉱酸処理を施した酸化チタン粒子の内部及び
/又はその表面に鉄化合物を含有させると、さらに光触
媒機能が向上することなど利点を有するので好ましい。
【0019】本発明で最も好ましい鉄化合物を含有して
なる酸化チタン光触媒は、酸化チタンと鉄化合物との単
なる混合物とは異なり、酸化チタン粒子の内部に鉄化合
物が取り込まれている状態及び/又は酸化チタン粒子の
表面に鉄化合物が担持されている状態を保持した粒子で
ある。本発明において、酸化チタンとはアナタース型酸
化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メ
タチタン酸、オルソチタン酸などの各種の酸化チタンあ
るいは水酸化チタン、含水酸化チタン、水和酸化チタン
を意味する。本発明においては、アナタース型酸化チタ
ンが優れた光触媒機能を有するため好ましい。
なる酸化チタン光触媒は、酸化チタンと鉄化合物との単
なる混合物とは異なり、酸化チタン粒子の内部に鉄化合
物が取り込まれている状態及び/又は酸化チタン粒子の
表面に鉄化合物が担持されている状態を保持した粒子で
ある。本発明において、酸化チタンとはアナタース型酸
化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メ
タチタン酸、オルソチタン酸などの各種の酸化チタンあ
るいは水酸化チタン、含水酸化チタン、水和酸化チタン
を意味する。本発明においては、アナタース型酸化チタ
ンが優れた光触媒機能を有するため好ましい。
【0020】酸化チタンの平均粒子径は、Scherr
erの式より算出したり、電子顕微鏡で観察したりして
求めることができる。本発明においては、好ましくは1
〜500nm、より好ましくは5〜250nm、もっと
も好ましくは5〜50nmである。
erの式より算出したり、電子顕微鏡で観察したりして
求めることができる。本発明においては、好ましくは1
〜500nm、より好ましくは5〜250nm、もっと
も好ましくは5〜50nmである。
【0021】また、鉄化合物とは、酸化鉄、水酸化鉄、
オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、炭酸
鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを含む。本発明におい
ては、三価及び/又は二価の鉄の化合物が一般的であ
り、酸化チタンの光触媒機能を向上させるうえから好ま
しく、例えば、酸化鉄(Fe2O3、Fe3O4)、水
酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(OH)3)、オキシ水
酸化鉄(FeOOH)が好ましいものである。
オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、炭酸
鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを含む。本発明におい
ては、三価及び/又は二価の鉄の化合物が一般的であ
り、酸化チタンの光触媒機能を向上させるうえから好ま
しく、例えば、酸化鉄(Fe2O3、Fe3O4)、水
酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(OH)3)、オキシ水
酸化鉄(FeOOH)が好ましいものである。
【0022】鉄化合物の量は、対象とする光触媒反応に
より任意に変えられるが、酸化チタン粒子のTiO2質
量基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.0
005〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量
%、より好ましくは0.001〜3質量%、最も好まし
くは0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲
より少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機
能が低下する傾向にある。
より任意に変えられるが、酸化チタン粒子のTiO2質
量基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.0
005〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量
%、より好ましくは0.001〜3質量%、最も好まし
くは0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲
より少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機
能が低下する傾向にある。
【0023】本発明においては、酸化チタン光触媒に含
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
【0024】酸化チタン粒子の内部及び/又はその表面
に鉄化合物を含有させると、光触媒機能が著しく向上す
る理由については明らかでないが、酸化チタンの光励起
により生じた電子が鉄化合物に移行しやすいため、正孔
との電荷分離が容易になって、光触媒反応に関与する正
孔や電子の量が増えたためと推察される。このことか
ら、鉄化合物としては電子が移行しやすい三価の鉄化合
物が好ましく、また、酸化チタン粒子の表面に鉄化合物
が存在しているものが好ましいと考えられる。三価の鉄
化合物は酸化チタンの光励起により生じた電子を受け取
り二価の状態になるが、鉄原子のフェントン反応により
三価の状態に戻り、改めて電子を受け取ることができる
と推測されている。
に鉄化合物を含有させると、光触媒機能が著しく向上す
る理由については明らかでないが、酸化チタンの光励起
により生じた電子が鉄化合物に移行しやすいため、正孔
との電荷分離が容易になって、光触媒反応に関与する正
孔や電子の量が増えたためと推察される。このことか
ら、鉄化合物としては電子が移行しやすい三価の鉄化合
物が好ましく、また、酸化チタン粒子の表面に鉄化合物
が存在しているものが好ましいと考えられる。三価の鉄
化合物は酸化チタンの光励起により生じた電子を受け取
り二価の状態になるが、鉄原子のフェントン反応により
三価の状態に戻り、改めて電子を受け取ることができる
と推測されている。
【0025】本発明において鉄化合物を表面に担持した
酸化チタン光触媒は、種々の方法によって得ることがで
きる。例えば、(1)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化
チタン、有機チタン化合物などのチタン化合物を鉄化合
物の存在下に、必要に応じてさらに結晶種の存在下に、
チタン化合物を加水分解あるいは中和する方法、(2)
鉄化合物の溶液に酸化チタン粒子あるいは酸化チタン粒
子を担持した支持体を浸漬する方法、(3)酸化チタン
粒子の懸濁液あるいは酸化チタン粒子を担持した支持体
を入れた液に鉄化合物を添加し、鉄化合物を加水分解し
たり、中和したり、酸化したりする方法などがあるが、
これらの方法は、優れた特性のものが得られるため好ま
しいものである。前記(1)の方法において、予め鉄化
合物を含有した硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン
を用い、これを加水分解あるいは中和し、得られた酸化
チタンに硫酸、塩酸などの一塩基酸を添加して解膠した
り、さらに、加圧下で水熱処理したりして鉄化合物を含
有した酸化チタンとすることもできる。
酸化チタン光触媒は、種々の方法によって得ることがで
きる。例えば、(1)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化
チタン、有機チタン化合物などのチタン化合物を鉄化合
物の存在下に、必要に応じてさらに結晶種の存在下に、
チタン化合物を加水分解あるいは中和する方法、(2)
鉄化合物の溶液に酸化チタン粒子あるいは酸化チタン粒
子を担持した支持体を浸漬する方法、(3)酸化チタン
粒子の懸濁液あるいは酸化チタン粒子を担持した支持体
を入れた液に鉄化合物を添加し、鉄化合物を加水分解し
たり、中和したり、酸化したりする方法などがあるが、
これらの方法は、優れた特性のものが得られるため好ま
しいものである。前記(1)の方法において、予め鉄化
合物を含有した硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン
を用い、これを加水分解あるいは中和し、得られた酸化
チタンに硫酸、塩酸などの一塩基酸を添加して解膠した
り、さらに、加圧下で水熱処理したりして鉄化合物を含
有した酸化チタンとすることもできる。
【0026】また、予め鉄化合物を含有した硫酸チタニ
ル、硫酸チタン、塩化チタンとしては、鉄化合物を含有
したチタン鉱石を蒸解して得られるものを用いることが
できる。さらに、チタン化合物の加水分解は、チタン化
合物の水溶液の沸点温度以下で行うことが好ましい。前
記(1)、(2)、(3)の方法に用いる鉄化合物とし
ては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝酸塩などの水可
溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に用いるアルカリ
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミン類など種々
のアルカリが挙げられる。
ル、硫酸チタン、塩化チタンとしては、鉄化合物を含有
したチタン鉱石を蒸解して得られるものを用いることが
できる。さらに、チタン化合物の加水分解は、チタン化
合物の水溶液の沸点温度以下で行うことが好ましい。前
記(1)、(2)、(3)の方法に用いる鉄化合物とし
ては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝酸塩などの水可
溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に用いるアルカリ
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミン類など種々
のアルカリが挙げられる。
【0027】前記(2)、(3)の方法において用いる
酸化チタン粒子は種々の公知の方法で得ることができ
る。その方法としては、例えば、(i)硫酸チタニル、硫
酸チタン、塩化チタン、有機チタン化合物などのチタン
化合物を、必要に応じて結晶種の存在下に、加水分解す
る方法、(ii)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン、
有機チタン化合物などのチタン化合物に、必要に応じて
結晶種の存在下に、アルカリを添加し、中和する方法、
(iii)塩化チタン、有機チタン化合物などを気相酸化す
る方法、(iv)前記、(i)、(ii)、(iii)の方法で得た酸
化チタンを焼成、あるいは、酸化チタンの懸濁液を、必
要に応じて酸またはアルカリを加え、水熱処理する方法
などがあり、前記(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタ
ンや(iv)の水熱処理を施して得られた酸化チタンを用い
ると優れた光触媒機能を有する酸化チタン光触媒が得ら
れるため好ましい。前記(i)の方法において、チタン化
合物の加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以
下で行うことが好ましい。
酸化チタン粒子は種々の公知の方法で得ることができ
る。その方法としては、例えば、(i)硫酸チタニル、硫
酸チタン、塩化チタン、有機チタン化合物などのチタン
化合物を、必要に応じて結晶種の存在下に、加水分解す
る方法、(ii)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン、
有機チタン化合物などのチタン化合物に、必要に応じて
結晶種の存在下に、アルカリを添加し、中和する方法、
(iii)塩化チタン、有機チタン化合物などを気相酸化す
る方法、(iv)前記、(i)、(ii)、(iii)の方法で得た酸
化チタンを焼成、あるいは、酸化チタンの懸濁液を、必
要に応じて酸またはアルカリを加え、水熱処理する方法
などがあり、前記(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタ
ンや(iv)の水熱処理を施して得られた酸化チタンを用い
ると優れた光触媒機能を有する酸化チタン光触媒が得ら
れるため好ましい。前記(i)の方法において、チタン化
合物の加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以
下で行うことが好ましい。
【0028】前記の方法において得られた生成物を本発
明において鉄化合物を含有した酸化チタン光触媒として
用いることができるが、必要に応じて、該生成物を分別
し、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別は通常
の濾過や傾斜法などの方法によって行うことができる。
乾燥は任意の温度で行うことができるが、100〜20
0℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜500
℃の温度が適当であり、この焼成により、鉄化合物が拡
散して酸化チタン粒子の内部に取り込まれやすい。
明において鉄化合物を含有した酸化チタン光触媒として
用いることができるが、必要に応じて、該生成物を分別
し、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別は通常
の濾過や傾斜法などの方法によって行うことができる。
乾燥は任意の温度で行うことができるが、100〜20
0℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜500
℃の温度が適当であり、この焼成により、鉄化合物が拡
散して酸化チタン粒子の内部に取り込まれやすい。
【0029】なお、本発明において、鉄化合物、チタン
化合物、アルカリなどの濃度および添加速度、加水分解
反応や中和反応の温度、分散液中の酸化チタンの濃度な
どの条件は、特に制限がなく適宜設定することができ
る。また、前記酸化チタンの分散液に、オルソリン酸、
ピロリン酸、ヘキサメタリン酸またはこれらのアルカリ
塩、オルソケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムな
どの分散剤を光触媒機能に悪影響を及ぼさない範囲の量
添加することが可能であり、分散剤の添加によって光触
媒機能を向上させることができる場合もある。
化合物、アルカリなどの濃度および添加速度、加水分解
反応や中和反応の温度、分散液中の酸化チタンの濃度な
どの条件は、特に制限がなく適宜設定することができ
る。また、前記酸化チタンの分散液に、オルソリン酸、
ピロリン酸、ヘキサメタリン酸またはこれらのアルカリ
塩、オルソケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムな
どの分散剤を光触媒機能に悪影響を及ぼさない範囲の量
添加することが可能であり、分散剤の添加によって光触
媒機能を向上させることができる場合もある。
【0030】本発明において、酸化チタンとしては、ア
ナタース型酸化チタンが優れた光触媒機能を有するため
好ましい。酸化チタンの凝集体の平均粒子径は、好まし
くは1〜1000nm、より好ましくは5〜500n
m、もっとも好ましくは5〜300nmである。
ナタース型酸化チタンが優れた光触媒機能を有するため
好ましい。酸化チタンの凝集体の平均粒子径は、好まし
くは1〜1000nm、より好ましくは5〜500n
m、もっとも好ましくは5〜300nmである。
【0031】前記の酸化チタンは種々の方法によって得
ることができる。その方法としては、例えば、前記の
(i)、(ii)、(iii)、(iv)の方法なとがあり、前記
(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタンや(iv)の水熱
処理を施して得られた酸化チタンを用いると優れた光触
媒機能を有する酸化チタン光触媒が得られるため好まし
い。さらに、前記(i)の方法において、チタン化合物の
加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以下で行
うことが好ましい。このようにして得た酸化チタンを、
必要に応じて、液から分別したり、洗浄したり、乾燥し
たりしてもよい。
ることができる。その方法としては、例えば、前記の
(i)、(ii)、(iii)、(iv)の方法なとがあり、前記
(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタンや(iv)の水熱
処理を施して得られた酸化チタンを用いると優れた光触
媒機能を有する酸化チタン光触媒が得られるため好まし
い。さらに、前記(i)の方法において、チタン化合物の
加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以下で行
うことが好ましい。このようにして得た酸化チタンを、
必要に応じて、液から分別したり、洗浄したり、乾燥し
たりしてもよい。
【0032】本発明において、酸化チタンを鉱酸で処理
するには、まず、酸化チタンの懸濁液に鉱酸を添加する
などして、該酸化チタンと鉱酸とを接触させる。次い
で、鉱酸と接触させた酸化チタンを液から分別し、必要
に応じて、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別
は通常の濾過や傾斜法などの方法によって行うことがで
きる。乾燥は任意の温度で行うことができるが、100
〜200℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜
500℃の温度が適当である。前記の鉱酸としては、例
えば、硫酸、塩酸、硝酸、フッ酸を挙げることができ、
これらの鉱酸の一種または二種以上を用いることができ
る。本発明においては、フッ酸が好ましい。
するには、まず、酸化チタンの懸濁液に鉱酸を添加する
などして、該酸化チタンと鉱酸とを接触させる。次い
で、鉱酸と接触させた酸化チタンを液から分別し、必要
に応じて、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別
は通常の濾過や傾斜法などの方法によって行うことがで
きる。乾燥は任意の温度で行うことができるが、100
〜200℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜
500℃の温度が適当である。前記の鉱酸としては、例
えば、硫酸、塩酸、硝酸、フッ酸を挙げることができ、
これらの鉱酸の一種または二種以上を用いることができ
る。本発明においては、フッ酸が好ましい。
【0033】処理時の鉱酸の濃度は好ましくは0.00
05〜20規定、より好ましくは0.001〜10規
定、さらに好ましくは0.01〜5規定、最も好ましく
は0.1〜2規定である。前記の鉱酸の濃度が0.00
05規定より小さいと所望の効果が得られ難いため好ま
しくなく、また、鉱酸の濃度が20規定より大きいと酸
化チタンの溶解が進み過ぎるため好ましくない。鉱酸処
理時の温度は適宜設定できるが、0〜100℃の温度、
好ましくは室温〜80℃の温度、より好ましくは室温〜
60℃の温度である。また、鉱酸処理の時間は適宜設定
できるが、0.1〜48時間、好ましくは0.5〜12
時間、より好ましくは0.5〜5時間である。このよう
にして、鉱酸処理した酸化チタン光触媒が得られる。
05〜20規定、より好ましくは0.001〜10規
定、さらに好ましくは0.01〜5規定、最も好ましく
は0.1〜2規定である。前記の鉱酸の濃度が0.00
05規定より小さいと所望の効果が得られ難いため好ま
しくなく、また、鉱酸の濃度が20規定より大きいと酸
化チタンの溶解が進み過ぎるため好ましくない。鉱酸処
理時の温度は適宜設定できるが、0〜100℃の温度、
好ましくは室温〜80℃の温度、より好ましくは室温〜
60℃の温度である。また、鉱酸処理の時間は適宜設定
できるが、0.1〜48時間、好ましくは0.5〜12
時間、より好ましくは0.5〜5時間である。このよう
にして、鉱酸処理した酸化チタン光触媒が得られる。
【0034】前記の鉱酸処理を施した酸化チタン粒子の
内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有してなる酸化
チタン光触媒に付いて説明する。本発明において、鉄化
合物は、前記した鉄化合物、すなわち、酸化鉄、水酸化
鉄、オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、
炭酸鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを用いることがで
きる。本発明においては、三価及び/又は二価の鉄の化
合物が一般的であり、酸化チタンの光触媒機能を向上さ
せるうえから好ましく、例えば、酸化鉄(Fe 2O3、
Fe3O4)、水酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(O
H)3)、オキシ水酸化鉄(FeOOH)が好ましいも
のである。鉄化合物の含有量は、対象とする光触媒反応
により任意に変えられるが、酸化チタンのTiO2質量
基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.00
05〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量%、
より好ましくは0.001〜3質量%、最も好ましくは
0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲より
少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機能が
低下する傾向にある。
内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有してなる酸化
チタン光触媒に付いて説明する。本発明において、鉄化
合物は、前記した鉄化合物、すなわち、酸化鉄、水酸化
鉄、オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、
炭酸鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを用いることがで
きる。本発明においては、三価及び/又は二価の鉄の化
合物が一般的であり、酸化チタンの光触媒機能を向上さ
せるうえから好ましく、例えば、酸化鉄(Fe 2O3、
Fe3O4)、水酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(O
H)3)、オキシ水酸化鉄(FeOOH)が好ましいも
のである。鉄化合物の含有量は、対象とする光触媒反応
により任意に変えられるが、酸化チタンのTiO2質量
基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.00
05〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量%、
より好ましくは0.001〜3質量%、最も好ましくは
0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲より
少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機能が
低下する傾向にある。
【0035】本発明においては、酸化チタン光触媒に含
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
【0036】本発明において鉄化合物を表面に担持した
酸化チタン光触媒を得るには、(a)鉱酸処理を施した酸
化チタンを含有した鉱酸処理液、または、鉱酸処理を施
した酸化チタンあるいは鉱酸処理を施した酸化チタンを
保持した支持体を懸濁した液に、鉄化合物を添加する方
法、(b)前記(a)の鉄化合物の添加の後に、該鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法、
(c)鉄化合物の溶液に、鉱酸処理を施した酸化チタン、
または、鉱酸処理を施した酸化チタンを保持した支持体
を浸漬する方法、(d)前記(c)の浸漬の後に、鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法な
どを用いることができる。
酸化チタン光触媒を得るには、(a)鉱酸処理を施した酸
化チタンを含有した鉱酸処理液、または、鉱酸処理を施
した酸化チタンあるいは鉱酸処理を施した酸化チタンを
保持した支持体を懸濁した液に、鉄化合物を添加する方
法、(b)前記(a)の鉄化合物の添加の後に、該鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法、
(c)鉄化合物の溶液に、鉱酸処理を施した酸化チタン、
または、鉱酸処理を施した酸化チタンを保持した支持体
を浸漬する方法、(d)前記(c)の浸漬の後に、鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法な
どを用いることができる。
【0037】前記(a)、(b)、(c)、(d)の方法に用い
る鉄化合物としては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝
酸塩などの水可溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に
用いるアルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミ
ン類などの種々のアルカリが挙げられる。このようにし
て得られた生成物を本発明の鉄化合物を含有した酸化チ
タン光触媒として用いることができるが、必要に応じ
て、該生成物を分別し、洗浄し、乾燥あるいは焼成して
もよい。分別は通常の濾過や傾斜法などの方法によって
行うことができる。乾燥は任意の温度で行うことができ
るが、100〜200℃の温度が適当である。焼成の温
度は200〜500℃の温度が適当であり、この焼成に
より、鉄化合物が拡散して酸化チタン粒子の内部に取り
込まれやすい。このようにして、鉱酸処理を施した酸化
チタン粒子の内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有
してなる酸化チタン光触媒が得られる。
る鉄化合物としては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝
酸塩などの水可溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に
用いるアルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミ
ン類などの種々のアルカリが挙げられる。このようにし
て得られた生成物を本発明の鉄化合物を含有した酸化チ
タン光触媒として用いることができるが、必要に応じ
て、該生成物を分別し、洗浄し、乾燥あるいは焼成して
もよい。分別は通常の濾過や傾斜法などの方法によって
行うことができる。乾燥は任意の温度で行うことができ
るが、100〜200℃の温度が適当である。焼成の温
度は200〜500℃の温度が適当であり、この焼成に
より、鉄化合物が拡散して酸化チタン粒子の内部に取り
込まれやすい。このようにして、鉱酸処理を施した酸化
チタン粒子の内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有
してなる酸化チタン光触媒が得られる。
【0038】本発明において、好ましい上記の鉄化合物
を含有してなる酸化チタン光触媒を写真性有害物質の分
解反応等の種々の光触媒反応に用いるには、上記酸化チ
タン光触媒に、そのバンドギャップ以上のエネルギーを
持つ波長の光を照射する必要がある。
を含有してなる酸化チタン光触媒を写真性有害物質の分
解反応等の種々の光触媒反応に用いるには、上記酸化チ
タン光触媒に、そのバンドギャップ以上のエネルギーを
持つ波長の光を照射する必要がある。
【0039】光触媒は、X線測定平均粒子径が5〜10
0nmであることが好ましく、10〜90nmであるこ
とがより好ましく、15〜80nmであことが最も好ま
しい。平均粒子径が5nm未満であると、粒子が凝集し
て分散性が悪化し、所定の効果を得ることが困難にな
る。また、平均粒子径が100nmを超えると、酸化チ
タン粒子の表面に担持される鉄化合物量が少なくなり、
所定の効果を得ることが困難になる。
0nmであることが好ましく、10〜90nmであるこ
とがより好ましく、15〜80nmであことが最も好ま
しい。平均粒子径が5nm未満であると、粒子が凝集し
て分散性が悪化し、所定の効果を得ることが困難にな
る。また、平均粒子径が100nmを超えると、酸化チ
タン粒子の表面に担持される鉄化合物量が少なくなり、
所定の効果を得ることが困難になる。
【0040】光触媒は、比表面積が5〜500m2/g
であることが好ましく、10〜400m2/gであるこ
とがより好ましく、20〜300m2/gであることが
最も好ましい。比表面積が5m2/g未満であると、酸
化チタン粒子の表面に担持される鉄化合物量が少なくな
り、所定の効果を得ることが困難になる。また、比表面
積が500m2/gを超えると、粒子が凝集して分散性
が悪化し、所定の効果を得ることが困難になる。
であることが好ましく、10〜400m2/gであるこ
とがより好ましく、20〜300m2/gであることが
最も好ましい。比表面積が5m2/g未満であると、酸
化チタン粒子の表面に担持される鉄化合物量が少なくな
り、所定の効果を得ることが困難になる。また、比表面
積が500m2/gを超えると、粒子が凝集して分散性
が悪化し、所定の効果を得ることが困難になる。
【0041】以上のような光触媒を含有した光触媒含有
層は、公知の各種の塗布方法や公知の透明シート中への
溶融混練方法および各種の公知の蒸着方法、スパッタ方
法、真空製膜方法、ならびに溶射方法等により設けるこ
とができる。また、最新の溶射技術を適用して光触媒を
含有する物質に以下の方法で熱を与え溶融し、液体微粒
子(数ミクロン〜数10ミクロン)として反写真感光材
料側に配置した透視可能な合成樹脂製の透明シートの表
面近傍に高速度(毎秒数10m〜数100m)で衝突さ
せ、偏平微粒子の積層により表面に皮膜を形成させ、透
明シート表面の改質を行う方法が本発明では最も好まし
い。
層は、公知の各種の塗布方法や公知の透明シート中への
溶融混練方法および各種の公知の蒸着方法、スパッタ方
法、真空製膜方法、ならびに溶射方法等により設けるこ
とができる。また、最新の溶射技術を適用して光触媒を
含有する物質に以下の方法で熱を与え溶融し、液体微粒
子(数ミクロン〜数10ミクロン)として反写真感光材
料側に配置した透視可能な合成樹脂製の透明シートの表
面近傍に高速度(毎秒数10m〜数100m)で衝突さ
せ、偏平微粒子の積層により表面に皮膜を形成させ、透
明シート表面の改質を行う方法が本発明では最も好まし
い。
【0042】加熱方法(溶射方法)としては、プラズ
マ、レーザー、ガスの燃焼炎等を用いる。プラズマ溶射
では、プラズマジェットにより、液体微粒子として加熱
・加速され、透明シート表面に高速度で衝突させ膜を形
成する方法である。液体状態、すなわち液体微粒子(原
子、イオン等の集団)を加速して透明シート表面に衝突
させて積層皮膜形成を行う方法で物理液体微粒子法(P
hysical Fine Particle Depo
sitionの頭文字をとってPFPD法ともいう)と
呼ばれる。また、その皮膜形成の際に液体微粒子とガス
との化学反応が関与する場合は、化学液体微粒子法(C
hemical Fine Particle Depo
sitionの頭文字をとってCFPD法ともいう)と
呼ばれる。
マ、レーザー、ガスの燃焼炎等を用いる。プラズマ溶射
では、プラズマジェットにより、液体微粒子として加熱
・加速され、透明シート表面に高速度で衝突させ膜を形
成する方法である。液体状態、すなわち液体微粒子(原
子、イオン等の集団)を加速して透明シート表面に衝突
させて積層皮膜形成を行う方法で物理液体微粒子法(P
hysical Fine Particle Depo
sitionの頭文字をとってPFPD法ともいう)と
呼ばれる。また、その皮膜形成の際に液体微粒子とガス
との化学反応が関与する場合は、化学液体微粒子法(C
hemical Fine Particle Depo
sitionの頭文字をとってCFPD法ともいう)と
呼ばれる。
【0043】半導体の光触媒である上記酸化チタン光触
媒、特に好ましくはアナターゼ型の造粒酸化チタン粉末
を大気中プラズマ溶射法で作製した酸化チタン光触媒皮
膜のアセトアルデヒドやホルムアルデヒド等のアルデヒ
ド化合物の分解性能は、プラズマ出力を制御することに
より、ルチル型酸化チタン光触媒の35倍近い性能を持
つ。
媒、特に好ましくはアナターゼ型の造粒酸化チタン粉末
を大気中プラズマ溶射法で作製した酸化チタン光触媒皮
膜のアセトアルデヒドやホルムアルデヒド等のアルデヒ
ド化合物の分解性能は、プラズマ出力を制御することに
より、ルチル型酸化チタン光触媒の35倍近い性能を持
つ。
【0044】さらに、アナターゼ型の造粒酸化チタン粉
末を高速ガスフレーム溶射法により作製した酸化チタン
光触媒皮膜中のアナターゼ存在比は大きく増大し、アセ
トアルデヒドやホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物
の分解特性は飛躍的に向上する。
末を高速ガスフレーム溶射法により作製した酸化チタン
光触媒皮膜中のアナターゼ存在比は大きく増大し、アセ
トアルデヒドやホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物
の分解特性は飛躍的に向上する。
【0045】透明シートは、透視可能なものであれば特
に限定されず、この透明シートには、各種合成樹脂から
なる透明フィルム、透明無機物蒸着層等を単層又は複数
層積層したものを用いることができる。また、透明フィ
ルムは一軸又は二軸に配向されたものでもよい。透明フ
ィルムを複数層設ける場合は、共押出しにより積層して
も、接着剤層により積層してもよい。
に限定されず、この透明シートには、各種合成樹脂から
なる透明フィルム、透明無機物蒸着層等を単層又は複数
層積層したものを用いることができる。また、透明フィ
ルムは一軸又は二軸に配向されたものでもよい。透明フ
ィルムを複数層設ける場合は、共押出しにより積層して
も、接着剤層により積層してもよい。
【0046】各種熱可塑性樹脂からなる透明フィルム
は、例えば、各種ポリエチレン樹脂、各種エチレン共重
合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、各種プロピレン共
重合体樹脂、ポリエチレンナフタレ−ト樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、各種ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、各種ポリエステル樹脂(PET樹
脂、PBT樹脂、A−PET樹脂、PEN樹脂等)等の
単独熱可塑性樹脂フィルムおよびこれらの2種以上の熱
可塑性樹脂の混合樹脂フィルムまたはポリマーアロイフ
ィルムまたは変性樹脂フィルム、さらに、これらの各種
の熱可塑性樹脂フィルムとしては単層または2層以上か
ら構成された無延伸や一軸延伸または二軸延伸(分子配
向も含む)フィルム等がある。
は、例えば、各種ポリエチレン樹脂、各種エチレン共重
合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、各種プロピレン共
重合体樹脂、ポリエチレンナフタレ−ト樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、各種ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、各種ポリエステル樹脂(PET樹
脂、PBT樹脂、A−PET樹脂、PEN樹脂等)等の
単独熱可塑性樹脂フィルムおよびこれらの2種以上の熱
可塑性樹脂の混合樹脂フィルムまたはポリマーアロイフ
ィルムまたは変性樹脂フィルム、さらに、これらの各種
の熱可塑性樹脂フィルムとしては単層または2層以上か
ら構成された無延伸や一軸延伸または二軸延伸(分子配
向も含む)フィルム等がある。
【0047】透明フィルムに用いる樹脂としては、ポリ
エチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂が好ましい。このエ
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂の組成は、α−オ
レフィン成分が0.1〜99モル%、好ましくは0.2
〜80モル%、より好ましくは0.5〜60モル%、特
に好ましくは1〜40モル%、最も好ましくは1〜20
モル%であり、エチレン成分は1〜99.9モル%、好
ましくは20〜99.8モル%、より好ましくは40〜
99.5モル%、特に好ましくは60〜99モル%、最
も好ましくは80〜99モル%である。α−オレフィン
の代表例としては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン
−1、ペンテン−1、3−メチル−ペンテン−1、4−
メチル−ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、
4,4−ジメチルペンテン−1、オクテン−1、ノネン
−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラセン−1、ヘ
キサデセン−1、ペンタデセン−1、オクタデセン−
1、ヘプテン−1、エイコセン−1、4−メチル−ヘキ
セン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等の炭素原子
数が3〜20、好ましくは4〜15、より好ましくは4
〜12、最も好ましくは4〜10の1種または2種以上
のα−オレフィンである。
エチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂が好ましい。このエ
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂の組成は、α−オ
レフィン成分が0.1〜99モル%、好ましくは0.2
〜80モル%、より好ましくは0.5〜60モル%、特
に好ましくは1〜40モル%、最も好ましくは1〜20
モル%であり、エチレン成分は1〜99.9モル%、好
ましくは20〜99.8モル%、より好ましくは40〜
99.5モル%、特に好ましくは60〜99モル%、最
も好ましくは80〜99モル%である。α−オレフィン
の代表例としては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン
−1、ペンテン−1、3−メチル−ペンテン−1、4−
メチル−ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、
4,4−ジメチルペンテン−1、オクテン−1、ノネン
−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラセン−1、ヘ
キサデセン−1、ペンタデセン−1、オクタデセン−
1、ヘプテン−1、エイコセン−1、4−メチル−ヘキ
セン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等の炭素原子
数が3〜20、好ましくは4〜15、より好ましくは4
〜12、最も好ましくは4〜10の1種または2種以上
のα−オレフィンである。
【0048】また、メタロセン系触媒を用いて重合製造
したエチレン・α−オレフィンランダム共重合体樹脂が
好ましく、特に好ましい樹脂の具体例は、MFRが0.
1〜10g/10分、密度が0.870〜0.940g
/cm3、分子量分布が1.1〜5の気相重合法プロセ
スによりエチレンと炭素数6のα−オレフィンであるヘ
キセン−1を共重合したL−LDPE樹脂である。これ
らは、メタロセン系触媒存在下で重合が行われれば、い
ずれの方法を用いてもよく、例えば、改良高圧重合法に
おける重合は、重合体を溶液状態に維持し、かつ重合活
性を高めるために120℃以上、分子量低下の原因とな
る連鎖移動反応を抑え、かつ重合活性を低下させないた
めに350℃以下、好ましくは150〜300℃の温度
で、3920N/cm2(400kg/cm2)以上、
4900〜19600N/cm2(500〜2000k
g/cm2)の圧力で行うのが好ましい。
したエチレン・α−オレフィンランダム共重合体樹脂が
好ましく、特に好ましい樹脂の具体例は、MFRが0.
1〜10g/10分、密度が0.870〜0.940g
/cm3、分子量分布が1.1〜5の気相重合法プロセ
スによりエチレンと炭素数6のα−オレフィンであるヘ
キセン−1を共重合したL−LDPE樹脂である。これ
らは、メタロセン系触媒存在下で重合が行われれば、い
ずれの方法を用いてもよく、例えば、改良高圧重合法に
おける重合は、重合体を溶液状態に維持し、かつ重合活
性を高めるために120℃以上、分子量低下の原因とな
る連鎖移動反応を抑え、かつ重合活性を低下させないた
めに350℃以下、好ましくは150〜300℃の温度
で、3920N/cm2(400kg/cm2)以上、
4900〜19600N/cm2(500〜2000k
g/cm2)の圧力で行うのが好ましい。
【0049】また、気相重合法における重合は、共重合
体が粉体状態であることから高温は好ましくなく、10
0℃以下であることが好ましく、重合温度の下限は特に
限定されないが、重合活性を高めるために50℃以上が
好ましい。また、重合活性を高めるために、予めオレフ
ィンにより予備重合せしめた触媒成分と有機アルミニウ
ム化合物およびイオン化イオン性化合物を用いて行うの
が好ましい。また、溶液重合法における重合は、重合温
度は、共重合体が溶液状態であることおよび重合活性を
上げることを考慮して、120℃以上であることが好ま
しい。重合温度の上限は特に限定されないが、分子量低
下の原因となる連鎖移動反応を抑え、かつ触媒効率を低
下させないために350℃以下が好ましい。また、重合
時の圧力については特に限定されないが、経済性と重合
活性を上げるバランスをとるために大気圧以上、245
0N/cm2(250kg/cm2)以下が好ましい。
体が粉体状態であることから高温は好ましくなく、10
0℃以下であることが好ましく、重合温度の下限は特に
限定されないが、重合活性を高めるために50℃以上が
好ましい。また、重合活性を高めるために、予めオレフ
ィンにより予備重合せしめた触媒成分と有機アルミニウ
ム化合物およびイオン化イオン性化合物を用いて行うの
が好ましい。また、溶液重合法における重合は、重合温
度は、共重合体が溶液状態であることおよび重合活性を
上げることを考慮して、120℃以上であることが好ま
しい。重合温度の上限は特に限定されないが、分子量低
下の原因となる連鎖移動反応を抑え、かつ触媒効率を低
下させないために350℃以下が好ましい。また、重合
時の圧力については特に限定されないが、経済性と重合
活性を上げるバランスをとるために大気圧以上、245
0N/cm2(250kg/cm2)以下が好ましい。
【0050】透明シートを熱可塑性樹脂フィルムの単層
で構成する場合、縦方向のヤング率(ASTM D−8
82)が450N/mm2(50kg/mm2)以上で
あることが好ましく、550N/mm2以上であること
がより好ましく、650N/mm2以上であることが最
も好ましい。ヤング率が450N/mm2(50kg/
mm2)未満であると、充分な物理強度を得ることがで
きず、破袋したりする場合がある。
で構成する場合、縦方向のヤング率(ASTM D−8
82)が450N/mm2(50kg/mm2)以上で
あることが好ましく、550N/mm2以上であること
がより好ましく、650N/mm2以上であることが最
も好ましい。ヤング率が450N/mm2(50kg/
mm2)未満であると、充分な物理強度を得ることがで
きず、破袋したりする場合がある。
【0051】透明シートを熱可塑性樹脂フィルムの単層
で構成する場合、厚さが5〜100μmであることが好
ましく、7〜80μmであることがより好ましく、9〜
60μmであることが最も好ましい。厚さが5μm未満
であると、充分な物理強度を得ることができず、破袋し
たりする場合があり、厚さが100μmを超えると、硬
くなり引裂きやすくなる。
で構成する場合、厚さが5〜100μmであることが好
ましく、7〜80μmであることがより好ましく、9〜
60μmであることが最も好ましい。厚さが5μm未満
であると、充分な物理強度を得ることができず、破袋し
たりする場合があり、厚さが100μmを超えると、硬
くなり引裂きやすくなる。
【0052】透明シートの好ましい態様としては、反写
真感光材料側に配置された少なくとも一軸方向に分子配
向させた分子配向熱可塑性樹脂フィルム層の単層又は2
層以上の熱可塑性樹脂フィルム層と、写真感光材料側に
配置された透視可能な少なくともエチレン共重合体樹脂
を5質量%以上含有するポリオレフィン樹脂フィルム層
とを有するものがある。このような態様のフィルム構成
とすることにより、本発明の写真感光材料用包装材料を
用いて密封包装体として店頭展示する場合に、印刷を施
すことなしに密封包装体内の写真感光材料(例えば、写
真フィルムパトローネ等)に印刷された文字やバーコー
ドおよび化粧印刷等を透明密封包装体の外から観察で
き、セールスポイントとすることができる。また抗菌
性、防曇性も付与できる。
真感光材料側に配置された少なくとも一軸方向に分子配
向させた分子配向熱可塑性樹脂フィルム層の単層又は2
層以上の熱可塑性樹脂フィルム層と、写真感光材料側に
配置された透視可能な少なくともエチレン共重合体樹脂
を5質量%以上含有するポリオレフィン樹脂フィルム層
とを有するものがある。このような態様のフィルム構成
とすることにより、本発明の写真感光材料用包装材料を
用いて密封包装体として店頭展示する場合に、印刷を施
すことなしに密封包装体内の写真感光材料(例えば、写
真フィルムパトローネ等)に印刷された文字やバーコー
ドおよび化粧印刷等を透明密封包装体の外から観察で
き、セールスポイントとすることができる。また抗菌
性、防曇性も付与できる。
【0053】本発明の透明シートには、紫外線吸収剤を
添加させることができる。紫外線吸収剤を添加すること
により、被包装物の表面にあるインキの変色や退色を防
止することができる。
添加させることができる。紫外線吸収剤を添加すること
により、被包装物の表面にあるインキの変色や退色を防
止することができる。
【0054】紫外線吸収剤の代表例を以下に示す。 (1) サリチル酸系紫外線吸収剤 主要なものは次の通り。 Phenylsalicylate P-t-Butylphenylsalicylate p-Octylphenylsalicylate
【0055】(2) ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 主要なものは次の通り。 2,4-Dihydroxybenzophenone 2-Hydroxy-4-methoxybenzophenone 2-Hydroxy-4-octoxybenzophenone 2-Hydroxy-4-dodecyloxybenzophenon 2,2'-Dihydroxy-4-methoxybenzophenone 2,2'-Dihydoxy-4,4'-dimethoxybenzophenone 2-Hydroxy-4-methoxy-5-sulfobenzophenone
【0056】(3) ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 主要なものは次の通り。 2-(2'-Hydroxy-5'-methylphenyl)benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-5'-t-butylphenyl)benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-butylphenyl)benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-3'-t-butyl-5'-methylphenly)-5-chloro
benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-butylphenyl)-5-chlorobenz
otriazole 2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-amylphenyl)benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-4'-octoxyphenyl)benzotriazole 2-[2'-Hydroxy-3'-(3",4",5",6"-tetrahydrophthalimid
emethyl)-5'-methylphenyl]-benzotriazole 2,2-Methylene-bis[4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)-6-
(2H-benzotriazole-2-il)phenol]
benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-butylphenyl)-5-chlorobenz
otriazole 2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-amylphenyl)benzotriazole 2-(2'-Hydroxy-4'-octoxyphenyl)benzotriazole 2-[2'-Hydroxy-3'-(3",4",5",6"-tetrahydrophthalimid
emethyl)-5'-methylphenyl]-benzotriazole 2,2-Methylene-bis[4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)-6-
(2H-benzotriazole-2-il)phenol]
【0057】(4) シアノアクリレート系紫外線吸収剤 2-Ethylhexyl-2-cyano-3,3'-di-phenylacrylate Ethyl-2-cyano-3,3'-diphenylate
【0058】紫外線吸収剤の添加量は、各種ポリオレフ
ィン樹脂、ホモポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴ
ム含有芳香族ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂100質量部
に対して、0.01〜10質量部が好ましく、0.05
〜5質量部がより好ましく、0.1〜3質量部が最も好
ましい。0.001質量部未満では充分な紫外線吸収効
果を与えず、混練費増となるだけである。また、10質
量部を超えると、増量効果がほとんどなく、材料費が増
加する上にブリードアウトが発生し、写真感光材料の写
真性能に悪影響を与える。
ィン樹脂、ホモポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴ
ム含有芳香族ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂100質量部
に対して、0.01〜10質量部が好ましく、0.05
〜5質量部がより好ましく、0.1〜3質量部が最も好
ましい。0.001質量部未満では充分な紫外線吸収効
果を与えず、混練費増となるだけである。また、10質
量部を超えると、増量効果がほとんどなく、材料費が増
加する上にブリードアウトが発生し、写真感光材料の写
真性能に悪影響を与える。
【0059】本発明の感光材料用包装材料を適用できる
用途について説明する。 1)透明、着色または印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平5−197087号公報、特開平7−725
93号公報、特開平8−248573号公報、特開平8
−254793号公報、特開平8−334869号公
報、特開平9−15796号公報、特開平9−5439
5号公報、特開平9−120119号公報、特開平9−
244187号公報、特開平9−274288号公報、
特開平10−186586号公報、特開平10−197
994号公報、特許第2873386号公報等)。
用途について説明する。 1)透明、着色または印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平5−197087号公報、特開平7−725
93号公報、特開平8−248573号公報、特開平8
−254793号公報、特開平8−334869号公
報、特開平9−15796号公報、特開平9−5439
5号公報、特開平9−120119号公報、特開平9−
244187号公報、特開平9−274288号公報、
特開平10−186586号公報、特開平10−197
994号公報、特許第2873386号公報等)。
【0060】2)透明、着色または印刷付のプラスチッ
ク容器入りの撮影用写真フィルム(JIS 135フィ
ルム、APSフィルム、マイクロフィルム等)の2本以
上を集合包装する防湿・密封包装袋(特開平8−254
793号公報等)。
ク容器入りの撮影用写真フィルム(JIS 135フィ
ルム、APSフィルム、マイクロフィルム等)の2本以
上を集合包装する防湿・密封包装袋(特開平8−254
793号公報等)。
【0061】3)印画紙、印刷製版用フィルム、撮影用
カットフィルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状
写真感光材料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2
700号公報、特公平2−2701号公報、特開平8−
254793号公報、特開平5−5972号公報等)。
カットフィルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状
写真感光材料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2
700号公報、特公平2−2701号公報、特開平8−
254793号公報、特開平5−5972号公報等)。
【0062】4)帯状写真感光材料包装体用遮光性フィ
ルム(特開平2−72347号公報、特開平6−214
350号公報、実公平5−29471号公報、実公平6
−8593号公報、実公平7−50743号公報、実公
平8−10812号公報、実開昭63−153255号
公報等)。
ルム(特開平2−72347号公報、特開平6−214
350号公報、実公平5−29471号公報、実公平6
−8593号公報、実公平7−50743号公報、実公
平8−10812号公報、実開昭63−153255号
公報等)。
【0063】5)印画紙、映画用フィルム、マイクロポ
ジフィルム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等
のロール状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−
67358号公報等)。
ジフィルム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等
のロール状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−
67358号公報等)。
【0064】6)印画紙、写真フィルム等の帯状感光材
料の明室装填包装体用防湿・遮光フィルムまたはリーダ
ーフィルム(特開昭62−172344号公報、特開平
2−72347号公報、特開平5−72672号公報、
特開平5−216176号公報、特開平6−75341
号公報、特開平6−214350号公報、特開平6−1
48820号公報、特開平7−257510号公報、特
開平7−92618号公報、特開平8−40468号公
報、特開平10−97030号公報、実公昭56−16
608号公報、実公平6−8593号公報、実公平8−
9725号公報等)。
料の明室装填包装体用防湿・遮光フィルムまたはリーダ
ーフィルム(特開昭62−172344号公報、特開平
2−72347号公報、特開平5−72672号公報、
特開平5−216176号公報、特開平6−75341
号公報、特開平6−214350号公報、特開平6−1
48820号公報、特開平7−257510号公報、特
開平7−92618号公報、特開平8−40468号公
報、特開平10−97030号公報、実公昭56−16
608号公報、実公平6−8593号公報、実公平8−
9725号公報等)。
【0065】7)バルクロール状写真感光材料包装用の
防湿・遮光フィルム(特開平3−53243号公報
等)。
防湿・遮光フィルム(特開平3−53243号公報
等)。
【0066】8)インスタントフィルムパック(特開平
8−62782号公報、特開平10−228079号公
報、特開平10−228080号公報等)。
8−62782号公報、特開平10−228079号公
報、特開平10−228080号公報等)。
【0067】9)写真フィルム用遮光紙(米国特許5,
790,912号明細書、特開昭48−22020号公
報、特開昭50−67644号公報、特開昭52−15
0016号公報、特開昭55−140835号公報、特
開昭58−17434号公報、特開昭58−18674
4号公報、特開昭59−68238号公報、特開昭60
−35728号公報、特開昭61−36216号公報、
特開昭63−169642号公報、特開平4−1368
42号公報、特開平4−296849号公報、特開平5
−281666号公報、特開平9−80695号公報、
特開平9−152685号公報、特開平9−18515
1号公報、特開平10−104803号公報、特開平1
0−254102号公報、特開平10−254103号
公報、特開平10−312042号公報、特開平10−
312043号公報、特開平10−319545号公
報、特開平10−325993号公報、特開平11−3
8563号公報等)。
790,912号明細書、特開昭48−22020号公
報、特開昭50−67644号公報、特開昭52−15
0016号公報、特開昭55−140835号公報、特
開昭58−17434号公報、特開昭58−18674
4号公報、特開昭59−68238号公報、特開昭60
−35728号公報、特開昭61−36216号公報、
特開昭63−169642号公報、特開平4−1368
42号公報、特開平4−296849号公報、特開平5
−281666号公報、特開平9−80695号公報、
特開平9−152685号公報、特開平9−18515
1号公報、特開平10−104803号公報、特開平1
0−254102号公報、特開平10−254103号
公報、特開平10−312042号公報、特開平10−
312043号公報、特開平10−319545号公
報、特開平10−325993号公報、特開平11−3
8563号公報等)。
【0068】10)インスタントフィルムパック用遮光袋
(特開平10−186504号公報、特開平10−22
1814号公報、特開平10−228079号公報、特
開平10−228080号公報、特開平10−2888
10号公報、特開平10−293359号公報、特開平
10−301199号公報、特開平10−301248
号公報、特開平11−95373号公報、特開平11−
95374号公報、特開平11−95375号公報、特
開平11−95376号公報、特開平11−95377
号公報、特開平11−119381号公報等)。
(特開平10−186504号公報、特開平10−22
1814号公報、特開平10−228079号公報、特
開平10−228080号公報、特開平10−2888
10号公報、特開平10−293359号公報、特開平
10−301199号公報、特開平10−301248
号公報、特開平11−95373号公報、特開平11−
95374号公報、特開平11−95375号公報、特
開平11−95376号公報、特開平11−95377
号公報、特開平11−119381号公報等)。
【0069】上述した各種の密封袋は、チューブ状フィ
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、その他のヒートシール形態によりヒートシールし
た種々の形態からなる包装袋等がある。
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、その他のヒートシール形態によりヒートシールし
た種々の形態からなる包装袋等がある。
【0070】特に、店頭の太陽光下または蛍光灯下で展
示される1)のレンズ付フィルムユニット包装用の防湿
・密封包装袋や2)の撮影用写真フィルムの集合包装用
防湿・密封包装袋に最適である。
示される1)のレンズ付フィルムユニット包装用の防湿
・密封包装袋や2)の撮影用写真フィルムの集合包装用
防湿・密封包装袋に最適である。
【0071】また、各種の上包み包装にも用いることが
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートンまたはトレー
の上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型
の上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上
包み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があ
り、また、社団法人 日本包装技術協会 1995年7月
1日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の
各種包装体用として使用可能である。
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートンまたはトレー
の上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型
の上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上
包み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があ
り、また、社団法人 日本包装技術協会 1995年7月
1日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の
各種包装体用として使用可能である。
【0072】感光材料用包装材料を成形する方法は、各
種フィルム成形品の形態により公知の方法を用いればよ
く、例えばインフレーションフィルム成形、Tダイフィ
ルム成形、カレンダーフィルム成形、エクストルージョ
ンラミネート成形等の方法で成形する。
種フィルム成形品の形態により公知の方法を用いればよ
く、例えばインフレーションフィルム成形、Tダイフィ
ルム成形、カレンダーフィルム成形、エクストルージョ
ンラミネート成形等の方法で成形する。
【0073】本発明の感光材料用包装材料が適用可能な
感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルムおよびペーパー、カラーまたは白黒ポ
ジフィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィ
ルム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現
像型写真感光材料、直接ポジ型フィルムおよびペーパー
等)(特開平4−136838号公報、特開平4−17
2339号公報、特開平5−113623号公報、特開
平9−325450号公報、特開平10−62901号
公報、特開平10−62903号公報、特開平10−6
2904号公報、特開平10−62905号公報、特開
平10−62906号公報、特開平10−62921号
公報、特開平10−142731号公報等)
感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルムおよびペーパー、カラーまたは白黒ポ
ジフィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィ
ルム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現
像型写真感光材料、直接ポジ型フィルムおよびペーパー
等)(特開平4−136838号公報、特開平4−17
2339号公報、特開平5−113623号公報、特開
平9−325450号公報、特開平10−62901号
公報、特開平10−62903号公報、特開平10−6
2904号公報、特開平10−62905号公報、特開
平10−62906号公報、特開平10−62921号
公報、特開平10−142731号公報等)
【0074】(2) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光
材料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−492
1号公報、同43−4924号公報、「写真工学の基
礎」銀塩写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁
〜555頁およびリサーチ・ティスクロージャー誌 1
978年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に
記載されているもの。さらに、特開昭59−12431
号公報、同60−2950号公報、同61−52343
号公報、特開平7−13295号公報、同10−628
98号公報、同10−62899号公報等や米国特許第
3,457,075号明細書、米国特許第3,574,
627号明細書、米国特許第4,042,394号明細
書、米国特許第4,584,267号明細書に記載され
ている転写方式の熱現像カラー写真感光材料等))
材料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−492
1号公報、同43−4924号公報、「写真工学の基
礎」銀塩写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁
〜555頁およびリサーチ・ティスクロージャー誌 1
978年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に
記載されているもの。さらに、特開昭59−12431
号公報、同60−2950号公報、同61−52343
号公報、特開平7−13295号公報、同10−628
98号公報、同10−62899号公報等や米国特許第
3,457,075号明細書、米国特許第3,574,
627号明細書、米国特許第4,042,394号明細
書、米国特許第4,584,267号明細書に記載され
ている転写方式の熱現像カラー写真感光材料等))
【0075】(3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−
72358号公報等に記載されているフォトサーモグラ
フィー(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
72358号公報等に記載されているフォトサーモグラ
フィー(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
【0076】(4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モ
ルフォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マ
イクロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
ルフォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マ
イクロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
【0077】(5) アジド、ジアジド系写真感光材料
(パラアジドベンゾエード、4,4’ジアジドスチルベ
ン等を含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版
材等)
(パラアジドベンゾエード、4,4’ジアジドスチルベ
ン等を含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版
材等)
【0078】(6) キノンジアジド系写真感光材料(オ
ルソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド
系化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−
(2)−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写
真感光材料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着
用フィルム等)
ルソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド
系化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−
(2)−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写
真感光材料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着
用フィルム等)
【0079】(7) フォトポリマー(ビニル系モノマー
等を含む写真感光材料、印刷用版材、密着用フィルム
等)
等を含む写真感光材料、印刷用版材、密着用フィルム
等)
【0080】(8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材
料(例えば印刷用フィルム、IC用レジト等)
料(例えば印刷用フィルム、IC用レジト等)
【0081】(9) 乾式画像形成材料(支持体上に、内
部に少なくとも光硬化性化合物、光開始剤および色素前
駆体を有する層を有し、該マイクロカプセルを含有する
層または隣接する層に顕色剤を有する特開平11−28
84号公報等に記載されている記録材料)
部に少なくとも光硬化性化合物、光開始剤および色素前
駆体を有する層を有し、該マイクロカプセルを含有する
層または隣接する層に顕色剤を有する特開平11−28
84号公報等に記載されている記録材料)
【0082】本発明による写真感光材料用包装材料の層
構成の好ましい代表例を以下に示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
構成の好ましい代表例を以下に示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0083】なお、以下の層構成の例において、※印は
プラズマ溶射法で積層されていることを、*印は共押出
しにより接着剤層を介さずに直接積層されていること
を、/印は接着剤層を介して積層されていることを、:
は蒸着により積層されていることを、☆はラミネートに
より接着されていることを示す。また、反写真感光材料
側から写真感光材料側の順に記載してある。
プラズマ溶射法で積層されていることを、*印は共押出
しにより接着剤層を介さずに直接積層されていること
を、/印は接着剤層を介して積層されていることを、:
は蒸着により積層されていることを、☆はラミネートに
より接着されていることを示す。また、反写真感光材料
側から写真感光材料側の順に記載してある。
【0084】(1) 光触媒含有層※透明フィルム (2) 光触媒含有層※透明フィルム*透明フィルム (3) 光触媒含有層※透明フィルム*透明フィルム*
透明フィルム (4) 光触媒含有層※透明フィルム/透明フィルム (5) 光触媒含有層※透明フィルム:無機物蒸着層/
透明フィルム*透明フィルム (6) 光触媒含有層※透明フィルム/透明フィルム:
無機物蒸着層☆透明フィルム (7) 光触媒含有層※透明フィルム*透明フィルム*
透明フィルム*透明フィルム (8) 光触媒含有層☆無機物蒸着層:透明フィルム/
透明フィルム 以上の層構成において、透明フィルム及び無機物蒸着層
を有する透明フィルム等が透明シートを構成している。
透明フィルム (4) 光触媒含有層※透明フィルム/透明フィルム (5) 光触媒含有層※透明フィルム:無機物蒸着層/
透明フィルム*透明フィルム (6) 光触媒含有層※透明フィルム/透明フィルム:
無機物蒸着層☆透明フィルム (7) 光触媒含有層※透明フィルム*透明フィルム*
透明フィルム*透明フィルム (8) 光触媒含有層☆無機物蒸着層:透明フィルム/
透明フィルム 以上の層構成において、透明フィルム及び無機物蒸着層
を有する透明フィルム等が透明シートを構成している。
【0085】本発明による写真感光材料用包装材料は、
上述したような各種包装体に用いることができるが、好
ましい態様を以下に記載する。
上述したような各種包装体に用いることができるが、好
ましい態様を以下に記載する。
【0086】(1) 未露光の化学増感された写真フィ
ルムが予め組み込まれたカメラ本体を防湿・密封するフ
ィルム一体型カメラの包装体において、この防湿・密封
包装体を本発明による写真感光材料用包装材料で構成す
る。
ルムが予め組み込まれたカメラ本体を防湿・密封するフ
ィルム一体型カメラの包装体において、この防湿・密封
包装体を本発明による写真感光材料用包装材料で構成す
る。
【0087】この写真感光材料包装体は、図1に示すよ
うに、本発明による写真感光材料用包装材料からなる包
装袋1に、未露光の化学増感された写真フィルムが予め
組み込まれたレンズ付のカメラ本体2が包装されてい
る。図2も写真感光材料包装体の他の形態を示すもの
で、本発明による写真感光材料用包装材料からなる包装
袋3に、未露光の化学増感された写真フィルムが予め組
み込まれたレンズ付のカメラ本体(図示せず)が包装さ
れている。
うに、本発明による写真感光材料用包装材料からなる包
装袋1に、未露光の化学増感された写真フィルムが予め
組み込まれたレンズ付のカメラ本体2が包装されてい
る。図2も写真感光材料包装体の他の形態を示すもの
で、本発明による写真感光材料用包装材料からなる包装
袋3に、未露光の化学増感された写真フィルムが予め組
み込まれたレンズ付のカメラ本体(図示せず)が包装さ
れている。
【0088】(2) 未露光の化学増感された写真フィ
ルムが遮光的に密封された写真フィルムパトローネを複
数ヶ密封包装した包装体において、この防湿・密封包装
体を本発明による写真感光材料用包装材料で構成する。
ルムが遮光的に密封された写真フィルムパトローネを複
数ヶ密封包装した包装体において、この防湿・密封包装
体を本発明による写真感光材料用包装材料で構成する。
【0089】この写真感光材料包装体は、図3に示すよ
うに、本発明による写真感光材料用包装材料からなる包
装袋3に、未露光の化学増感された写真フィルムが密封
された写真フィルムパトローネ(図示せず)が複数ヶ密
封包装されている。図4も写真観光材料包装体の形態を
示すもので、本発明による写真感光材料用包装材料から
なる包装袋4に、未露光の化学増感された写真フィルム
が密封された写真フィルムパトローネ(図示せず)が複
数ヶ密封包装されている。
うに、本発明による写真感光材料用包装材料からなる包
装袋3に、未露光の化学増感された写真フィルムが密封
された写真フィルムパトローネ(図示せず)が複数ヶ密
封包装されている。図4も写真観光材料包装体の形態を
示すもので、本発明による写真感光材料用包装材料から
なる包装袋4に、未露光の化学増感された写真フィルム
が密封された写真フィルムパトローネ(図示せず)が複
数ヶ密封包装されている。
【0090】前記化学増感された写真フィルムの化学増
感方法としては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感、
還元増感および貴金属(例えば金)増感の何れかを単独
で用いても、また2種以上併用して化学増感してもよ
い。
感方法としては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感、
還元増感および貴金属(例えば金)増感の何れかを単独
で用いても、また2種以上併用して化学増感してもよ
い。
【0091】貴金属増感のうち金増感法はその代表的な
もので金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外の貴
金属、例えば白金、パラジウム、プラチナ、イリジウ
ム、ロジウム等の錯塩を用いることができる。その具体
例は、特開平7−128768号公報、米国特許第2,
448,060号、英国特許第618,016号などに
記載されている。硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含
まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、例えばチ
オ硫黄ナトリウム等のチオ硫酸塩、アリルチオ尿素等の
チオ尿素類、チアゾール類、アリルイソチオシアネー
ト、ローダニン類等を用いることができる。還元増感剤
としては、例えばポリアミン類、第1スズ塩等を用いる
ことができる。
もので金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外の貴
金属、例えば白金、パラジウム、プラチナ、イリジウ
ム、ロジウム等の錯塩を用いることができる。その具体
例は、特開平7−128768号公報、米国特許第2,
448,060号、英国特許第618,016号などに
記載されている。硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含
まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、例えばチ
オ硫黄ナトリウム等のチオ硫酸塩、アリルチオ尿素等の
チオ尿素類、チアゾール類、アリルイソチオシアネー
ト、ローダニン類等を用いることができる。還元増感剤
としては、例えばポリアミン類、第1スズ塩等を用いる
ことができる。
【0092】
【実施例】[実施例1]前記写真感光材料用包装材料の
好ましい層構成の(4)に相当し、光触媒含有層、透明
フィルム、接着剤層及び透明フィルムからなる。
好ましい層構成の(4)に相当し、光触媒含有層、透明
フィルム、接着剤層及び透明フィルムからなる。
【0093】<光触媒含有層>下記の透明フィルム(二
軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム)の反写
真感光材料側の表面に、鉄化合物を含有してなるアナタ
ーゼ型の造粒酸化チタン光触媒粉末を、大気中プラズマ
溶射法でプラズマジェットにより液体微粒子として加熱
・加速させて光触媒含有層を形成した。
軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム)の反写
真感光材料側の表面に、鉄化合物を含有してなるアナタ
ーゼ型の造粒酸化チタン光触媒粉末を、大気中プラズマ
溶射法でプラズマジェットにより液体微粒子として加熱
・加速させて光触媒含有層を形成した。
【0094】<透明フィルム:反写真感光材料側>2,
6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールから
縮合重合して製造したポリエチレンナフタレート樹脂を
溶融し、フィルターを通した後、シート状に押出し冷却
し、さらに縦方向と横方向に2軸延伸し熱固定して成形
した二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム
で、厚さ25μmである。
6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールから
縮合重合して製造したポリエチレンナフタレート樹脂を
溶融し、フィルターを通した後、シート状に押出し冷却
し、さらに縦方向と横方向に2軸延伸し熱固定して成形
した二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム
で、厚さ25μmである。
【0095】この二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹
脂フィルムは、引張強度は縦方向が343N/mm
2(35kg/mm2)、横方向が372.4N/mm
2(38kg/mm2)、ヤング率は縦方向が6566
N/mm2(670kg/mm2)、横方向が6762
N/mm2(690kg/mm2)、融点が275℃、
水蒸気透過度(JISZ−0208,40℃・90%R
H)が5g/m2・24時間、酸素透過度(JIS K
−7126)が38cc/m2・24時間・atm(2
0℃・90%RH)、ヘイズ(ASTM D−100
3)が1.8%である。
脂フィルムは、引張強度は縦方向が343N/mm
2(35kg/mm2)、横方向が372.4N/mm
2(38kg/mm2)、ヤング率は縦方向が6566
N/mm2(670kg/mm2)、横方向が6762
N/mm2(690kg/mm2)、融点が275℃、
水蒸気透過度(JISZ−0208,40℃・90%R
H)が5g/m2・24時間、酸素透過度(JIS K
−7126)が38cc/m2・24時間・atm(2
0℃・90%RH)、ヘイズ(ASTM D−100
3)が1.8%である。
【0096】<接着剤層>厚さ1.5μmの2液反応型
のポリウレタン樹脂系ドライラミネートタイプの接着剤
層で、二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム
の写真感光材料側に配置されている。
のポリウレタン樹脂系ドライラミネートタイプの接着剤
層で、二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム
の写真感光材料側に配置されている。
【0097】<透明フィルム:写真感光材料側>メタロ
セン触媒を用いて重合製造したエチレン・ヘキセン−1
共重合体樹脂(MFRが4.0g/10分、密度が0.
910g/cm3、ビカット軟化点が100℃)に帯電
防止剤のマスターバッチ(花王KK製のエレストマスタ
ーLL−10)2重量%を含有する樹脂組成物を用いて
成形した透明のメタロセン触媒タイプのL−LDPE樹
脂フィルムで、厚さ50μmである。
セン触媒を用いて重合製造したエチレン・ヘキセン−1
共重合体樹脂(MFRが4.0g/10分、密度が0.
910g/cm3、ビカット軟化点が100℃)に帯電
防止剤のマスターバッチ(花王KK製のエレストマスタ
ーLL−10)2重量%を含有する樹脂組成物を用いて
成形した透明のメタロセン触媒タイプのL−LDPE樹
脂フィルムで、厚さ50μmである。
【0098】このL−LDPE樹脂フィルムは、表面固
有抵抗値が20℃・50%RH条件下で3×10
11Ω、引張強度は縦方向が40.18N/mm
2(4.1kg/mm2)、横方向が35.28N/m
m2(3.6kg/mm2)、ヤング率は縦方向が33
32N/mm2(34kg/mm2)、横方向が372
4N/mm 2(38kg/mm2)、引裂き強度は縦方
向が882N/mm2(90kg/cm)、横方向が2
450N/mm2(250kg/cm)、透湿度は8g
/m 2・24時間、ヘイズは9.2%、静電摩擦係数
(tano)は0.35である。
有抵抗値が20℃・50%RH条件下で3×10
11Ω、引張強度は縦方向が40.18N/mm
2(4.1kg/mm2)、横方向が35.28N/m
m2(3.6kg/mm2)、ヤング率は縦方向が33
32N/mm2(34kg/mm2)、横方向が372
4N/mm 2(38kg/mm2)、引裂き強度は縦方
向が882N/mm2(90kg/cm)、横方向が2
450N/mm2(250kg/cm)、透湿度は8g
/m 2・24時間、ヘイズは9.2%、静電摩擦係数
(tano)は0.35である。
【0099】実施例1において用いた光触媒含有層は、
アナターゼ型の造粒酸化チタン粉末を、大気中のプラズ
マ溶射法で作製したアナターゼ型の酸化チタン光触媒で
あるので、アセトアルデヒドやホルムアルデヒド等のア
ルデヒド化合物の分解性能は、プラズマ出力を制御する
ことにより、ルチル型の酸化チタン光触媒の35倍近い
性能を有する。したがって、総厚さが76.5μmの合
成樹脂のみから構成され、透湿度(写真感光材料用包装
材料全体の透湿度)が2.4g/m2・24時間と多い
にもかかわらず、特登録2873386号公報のポリエ
チレンテレフタレート(PET)/ガラス蒸着PET/
PPの5層構成の積層フィルムを用いたフィルム一体型
カメラの包装体より、長期間写真性を良好に維持するこ
とができ、また、安価である。
アナターゼ型の造粒酸化チタン粉末を、大気中のプラズ
マ溶射法で作製したアナターゼ型の酸化チタン光触媒で
あるので、アセトアルデヒドやホルムアルデヒド等のア
ルデヒド化合物の分解性能は、プラズマ出力を制御する
ことにより、ルチル型の酸化チタン光触媒の35倍近い
性能を有する。したがって、総厚さが76.5μmの合
成樹脂のみから構成され、透湿度(写真感光材料用包装
材料全体の透湿度)が2.4g/m2・24時間と多い
にもかかわらず、特登録2873386号公報のポリエ
チレンテレフタレート(PET)/ガラス蒸着PET/
PPの5層構成の積層フィルムを用いたフィルム一体型
カメラの包装体より、長期間写真性を良好に維持するこ
とができ、また、安価である。
【0100】さらに、透明であるが紫外線遮断能力がP
ET樹脂フィルムの数倍である二軸延伸ポリエチレンナ
フタレート樹脂フィルムを用いているので、透明にして
カメラ本体を包装体に密封したままの状態で外部から視
認することを可能として創作を凝ったカメラ本体のデザ
インをそのまま装飾として利用し、その美感を若者に直
接訴えるスケルトンタイプの包装体とした時でも、特登
録2873386号公報では装飾インキが紫外線により
変色したり褪色するが、実施例1の写真感光材料用包装
材料を用いた包装体ではこのような問題を防止できる。
ET樹脂フィルムの数倍である二軸延伸ポリエチレンナ
フタレート樹脂フィルムを用いているので、透明にして
カメラ本体を包装体に密封したままの状態で外部から視
認することを可能として創作を凝ったカメラ本体のデザ
インをそのまま装飾として利用し、その美感を若者に直
接訴えるスケルトンタイプの包装体とした時でも、特登
録2873386号公報では装飾インキが紫外線により
変色したり褪色するが、実施例1の写真感光材料用包装
材料を用いた包装体ではこのような問題を防止できる。
【0101】また、表面に汚れが付着することがなく、
長期間美しい外観を維持でき、表面張力が小さくなり、
防滴性が優れている。さらに、殺菌作用も店頭展示中や
輸送中等に太陽光や蛍光灯中の光エネルギーで発現す
る。透湿度がアルミニウム箔やガラス蒸着PET樹脂フ
ィルムを具備した包装材料より大きいにもかかわらず、
写真性を長期間良好に維持できる。また、特開平8−3
34869号公報のようにガス抜き通路を具備させなく
ても、ガス透過度も大きいので密封包装体のままで十分
役割をはたすことができる。
長期間美しい外観を維持でき、表面張力が小さくなり、
防滴性が優れている。さらに、殺菌作用も店頭展示中や
輸送中等に太陽光や蛍光灯中の光エネルギーで発現す
る。透湿度がアルミニウム箔やガラス蒸着PET樹脂フ
ィルムを具備した包装材料より大きいにもかかわらず、
写真性を長期間良好に維持できる。また、特開平8−3
34869号公報のようにガス抜き通路を具備させなく
ても、ガス透過度も大きいので密封包装体のままで十分
役割をはたすことができる。
【0102】[実施例2]前記写真感光材料用包装材料
の好ましい層構成の(4)に相当し、光触媒含有層、透
明フィルム、接着剤層及び透明フィルムからなる。
の好ましい層構成の(4)に相当し、光触媒含有層、透
明フィルム、接着剤層及び透明フィルムからなる。
【0103】<光触媒含有層>実施例1と同一である。
【0104】<透明フィルム:反写真感光材料側>実施
例1の厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレー
ト樹脂フィルムの代わりに、厚さ25μmの二軸延伸ポ
リプロピレン樹脂フィルムを用いた。
例1の厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレー
ト樹脂フィルムの代わりに、厚さ25μmの二軸延伸ポ
リプロピレン樹脂フィルムを用いた。
【0105】この二軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム
は、縦方向の引張強度が166.6N/mm2(17k
g/mm2)、横方向の引張強度が343N/mm
2(35kg/mm2)、縦方向のヤング率が217
5.6N/mm2(222kg/mm2)、横方向のヤ
ング率が4488.4N/mm2(458kg/m
m2)、融点が165℃、水蒸気透過度(JIS Z−
0208,40℃・90%RH)が4.6g/m2・2
4時間、酸素透過度(JIS K−7126,20℃・
90%RH)が1420cc/m2 ・24時間・at
m、ヘイズ(ASTM D−1003)が2.1%であ
る。
は、縦方向の引張強度が166.6N/mm2(17k
g/mm2)、横方向の引張強度が343N/mm
2(35kg/mm2)、縦方向のヤング率が217
5.6N/mm2(222kg/mm2)、横方向のヤ
ング率が4488.4N/mm2(458kg/m
m2)、融点が165℃、水蒸気透過度(JIS Z−
0208,40℃・90%RH)が4.6g/m2・2
4時間、酸素透過度(JIS K−7126,20℃・
90%RH)が1420cc/m2 ・24時間・at
m、ヘイズ(ASTM D−1003)が2.1%であ
る。
【0106】<接着剤層>実施例1と同一である。
【0107】<透明フィルム:写真感光材料側>実施例
1の厚さ50μmの帯電防止性のメタロセン触媒タイプ
のL−LDPE樹脂フィルムの代わりに、厚さ50μm
の無延伸のコポリマータイプのポリプロピレン樹脂フィ
ルムを用いた。
1の厚さ50μmの帯電防止性のメタロセン触媒タイプ
のL−LDPE樹脂フィルムの代わりに、厚さ50μm
の無延伸のコポリマータイプのポリプロピレン樹脂フィ
ルムを用いた。
【0108】このポリプロピレン樹脂フィルムは、縦方
法の引張強度が34.3N/mm2(3.5kg/mm
2)、横方向の引張強度が27.44N/mm2(2.
8kg/mm2)、縦方向のヤング率が597.8N/
mm2(61kg/mm2)、横方向のヤング率が56
8.4N/mm2(58kg/mm2)、ヘイズが4.
2%、静摩擦係数(tano)が0.25、水蒸気透過
度が5.5g/m2・24時間である。
法の引張強度が34.3N/mm2(3.5kg/mm
2)、横方向の引張強度が27.44N/mm2(2.
8kg/mm2)、縦方向のヤング率が597.8N/
mm2(61kg/mm2)、横方向のヤング率が56
8.4N/mm2(58kg/mm2)、ヘイズが4.
2%、静摩擦係数(tano)が0.25、水蒸気透過
度が5.5g/m2・24時間である。
【0109】実施例2は、総厚さが76.5μmのポリ
プロピレン樹脂のみから構成され、透湿度が1.8g/
m2・24時間であり、実施例1より小さく、実施例1
と略同等の優れた特性を有する包装材料である。特登録
2873386号公報のフィルム一体型カメラの包装体
にこの包装材料を適用した場合は、長期間写真性を良好
に維持可能であり、また、実施例1より安価で、リサイ
クル適性及び焼却適性も優れている(全てPP樹脂フィ
ルムで構成)。しかし、実施例1より紫外線遮断性が劣
るため、スケルトンタイプの包装体とした時には装飾イ
ンキの変色や褪色が発生しやすいので、紫外線吸収剤を
いずれかのポリプロピレン樹脂フィルム中に含有させる
ことが好ましい。
プロピレン樹脂のみから構成され、透湿度が1.8g/
m2・24時間であり、実施例1より小さく、実施例1
と略同等の優れた特性を有する包装材料である。特登録
2873386号公報のフィルム一体型カメラの包装体
にこの包装材料を適用した場合は、長期間写真性を良好
に維持可能であり、また、実施例1より安価で、リサイ
クル適性及び焼却適性も優れている(全てPP樹脂フィ
ルムで構成)。しかし、実施例1より紫外線遮断性が劣
るため、スケルトンタイプの包装体とした時には装飾イ
ンキの変色や褪色が発生しやすいので、紫外線吸収剤を
いずれかのポリプロピレン樹脂フィルム中に含有させる
ことが好ましい。
【0110】
【発明の効果】本発明は、光触媒含有層を具備してお
り、写真性に悪影響を及ぼす有害ガスを分解無害化でき
るので、写真感光材料の性能を長期間良好に維持するこ
とができる。また、無機物層を設けることなく熱可塑性
樹脂のみで構成できるので、リサイクル適性及び焼却適
性が良好である。
り、写真性に悪影響を及ぼす有害ガスを分解無害化でき
るので、写真感光材料の性能を長期間良好に維持するこ
とができる。また、無機物層を設けることなく熱可塑性
樹脂のみで構成できるので、リサイクル適性及び焼却適
性が良好である。
【図1】 本発明による写真感光材料包装体の一実施形
態の斜視図である。
態の斜視図である。
【図2】 本発明による写真感光材料包装体の他の実施
形態の斜視図である。
形態の斜視図である。
【図3】 本発明による写真感光材料包装体の他の実施
形態の斜視図である。
形態の斜視図である。
【図4】 本発明による写真感光材料包装体の他の実施
形態の斜視図である。
形態の斜視図である。
1…包装袋 2…カメラ本体 3…包装体 4…包装体 5…包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 580 G03C 3/00 580B 590 590K B65D 65/40 B65D 65/40 D 81/24 81/24 D G03B 17/04 G03B 17/04 Fターム(参考) 2H101 AA02 3E067 AA11 AA12 AA16 AB39 AB99 BA12A BB14A BB15A BB16A BB22A BB25A CA04 CA11 CA12 CA24 EA07 EA08 EA09 EE32 GD10 3E086 AD01 BA04 BA15 BA35 BB01 BB06 BB22 BB51
Claims (7)
- 【請求項1】 透視可能な合成樹脂製の透明シートと、
この透視シートの反写真感光材料側に配置された光触媒
を含有した光触媒含有層とを具備したことを特徴とする
写真感光材料用包装材料。 - 【請求項2】 前記透明シートが、縦方向のヤング率
(ASTM D−882)が490N/mm2(50k
g/mm2)以上で、厚さ5〜100μmの熱可塑性樹
脂フィルムである請求項1記載の写真感光材料用包装材
料。 - 【請求項3】 前記光触媒が、光活性を有する酸化チタ
ン、酸化チタンとチタン酸鉄、酸化鉄、酸化ビスマス及
び酸化モリブデンからなる群から選択された1種以上の
酸化物との混合酸化物、酸化亜鉛及び酸化タングステン
からなる群から選択された1種以上である請求項1又は
2記載の写真感光材料用包装材料。 - 【請求項4】 前記光触媒が、X線測定平均粒子径が5
〜100nm、比表面積が5〜500m2/gである請
求項3記載の写真感光材料用包装材料。 - 【請求項5】 前記透明シートが、反写真感光材料側に
配置された透視可能な少なくとも一軸方向に分子配向さ
せた分子配向熱可塑性樹脂フィルム層の単層又は2層以
上と、写真感光材料側に配置された透視可能な少なくと
もエチレン共重合体樹脂を5質量%以上含有するポリオ
レフィン樹脂フィルム層とを有する請求項1記載の写真
感光材料用包装材料。 - 【請求項6】 未露光の化学増感された写真フィルムが
予め組み込まれたカメラ本体を密封包装するフィルム一
体型カメラの包装体において、前記請求項1、2、3、
4又は5記載の写真感光材料用包装材料でカメラ本体を
密封包装したことを特徴とする写真感光材料包装体。 - 【請求項7】 未露光の化学増感された写真フィルムを
遮光的に密封した写真フィルムパトローネを複数ヶ密封
包装した包装体において、前記請求項1、2、3、4又
は5記載の写真感光材料用包装材料で写真フィルムパト
ローネを複数ヶ密封包装したことを特徴とする写真感光
材料包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000096233A JP2001281804A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000096233A JP2001281804A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001281804A true JP2001281804A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18611026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000096233A Pending JP2001281804A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001281804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010001915A1 (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-07 | 住友化学株式会社 | 感光性組成物が充填された容器を包装するための包装体 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000096233A patent/JP2001281804A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010001915A1 (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-07 | 住友化学株式会社 | 感光性組成物が充填された容器を包装するための包装体 |
US8420190B2 (en) | 2008-07-01 | 2013-04-16 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Packaging material for packaging of container having photosensitive composition filled therein |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2314381C (en) | Article having photocatalytic activity | |
JP3863620B2 (ja) | 光触媒体及びその製造法 | |
JP5354256B2 (ja) | 可視光型光触媒機能を有する壁紙、及び該壁紙の製造方法。 | |
JP4672822B2 (ja) | 親水性コーティング剤及び表面親水性基体 | |
JP2001281804A (ja) | 写真感光材料用包装材料およびそれを用いた写真感光材料包装体 | |
JP3914609B2 (ja) | ケイ酸塩含有シート | |
JP4112691B2 (ja) | 表面親水性基体 | |
JP3777057B2 (ja) | 感光材料用包装材料及びその製造方法並びにそれを用いた感光材料包装体 | |
JP4509718B2 (ja) | 光触媒層転写体 | |
JP2006282184A (ja) | ラミネートチューブ容器 | |
JP2001121003A (ja) | 光触媒活性を有する物品 | |
EP1553023A1 (en) | Bottle container with protective membrane | |
JPS61210346A (ja) | 写真印画紙 | |
JPH1119520A (ja) | 光触媒活性を有する機能材料の製造方法 | |
JP2001150622A (ja) | 積層フィルム | |
JPH05295141A (ja) | 紫外線吸収性透明フィルム | |
JPH11268169A (ja) | 光触媒機能転写箔 | |
JP2000334309A (ja) | 光触媒 | |
JP2003306563A (ja) | 防汚性フィルム及びその製法 | |
JP2000275235A (ja) | 酸素インジケーター | |
JPH10263410A (ja) | 光触媒テ−プの保存方法 | |
JP2005137977A (ja) | 透明光触媒層形成組成物 | |
JPH11263620A (ja) | 複合体の製造方法 | |
JP2000225663A (ja) | 光触媒フィルム | |
JP2000037808A (ja) | 積層フィルム |