JP2001281074A - 荷重検出装置 - Google Patents
荷重検出装置Info
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Abstract
荷重を常に正確に検出することができ、その信頼性と耐
久性の向上を図ることができる荷重検出装置を提供する
こと。 【構成】 コイル3に電流を流して磁性体2を磁化し、
該磁性体2に荷重Wtを加えてその磁気特性を変化さ
せ、この磁気特性の変化を電圧変化に変換して出力する
ことによって荷重Wtを検出する磁歪式荷重センサ1を
備える荷重検出装置において、コイルスプリング6(弾
性体)を含んで構成される過荷重防止機構を前記磁歪式
荷重センサ1又はこれを含む荷重検出系に設ける。本発
明によれば、過荷重防止機構によって磁歪式荷重センサ
1の磁性体2に作用する荷重が磁性体2の許容荷重(弾
性限界荷重)よりも小さな最大負荷荷重以下に抑えられ
るため、磁性体2が塑性変形してその磁気特性が変化す
ることがなく、最大負荷荷重未満の荷重Wtを常に正確
に検出することができ、当該磁歪式荷重センサ1の信頼
性と耐久性が高められる。
Description
によって荷重を電磁気的に検出する荷重検出装置に関す
る。
ンサとしては歪ゲージ式ロードセルが知られており、こ
のロードセルは荷重を受けて弾性変形する弾性体の歪を
検出するものであって、この検出された歪に基づいて弾
性体に作用する荷重が算出される。
度的に弱く、ダイナミックレンジ(使用する荷重のレン
ジ)が広く取れないために定格荷重以上の力に対する許
容度が小さく、大きな定格のものは小さな荷重に対する
検出精度が確保できず、又、出力信号が微弱であるため
に信号処理回路が複雑化及びコストアップするという問
題があった。
よって荷重を電磁気的に検出する荷重検出装置を先に提
案した(特開平11−241955号公報参照)。この
荷重検出装置に用いられる磁歪式荷重センサは、コイル
に電流を流して磁性体を磁化し、該磁性体に荷重を加え
てその磁気特性を変化させ、この磁気特性の変化を電圧
変化に変換して出力することによって荷重を検出するも
のである。
荷重センサにおいては磁性体が荷重を直接受けるため、
該磁性体が許容値以上の過荷重を受けたり、許容値未満
の荷重であってもこれを長時間繰り返し受けた場合には
磁性体が塑性変形してその磁気特性が変化し、センサと
しての出力感度が変化してしまうという問題があった。
性変化域における磁性特性の変化を電圧変化として検出
するものであるため、磁性体の変位量は数μm〜数10
μm程度であり、実用上は変位ゼロとして使用すること
ができる特長を有している。このため、該磁歪式荷重セ
ンサの据え付け条件の管理が困難であり、据え付け位置
がずれると、場合によっては荷重が許容値を超えてしま
うという問題があった。
あるため、路面の影響によって振動や重力加速度を受け
易い移動体等に磁歪式荷重センサを搭載した場合には、
該磁歪式荷重センサが容易に許容値以上の過荷重を受け
てしまうために正確な荷重の検出が不可能になるという
問題があった。
で、その目的とする処は、磁歪式荷重センサが過荷重を
受けることなく荷重を常に正確に検出することができ、
その信頼性と耐久性の向上を図ることができる荷重検出
装置を提供することにある。
め、本発明は、コイルに電流を流して磁性体を磁化し、
該磁性体に荷重を加えてその磁気特性を変化させ、この
磁気特性の変化を電圧変化に変換して出力することによ
って荷重を検出する磁歪式荷重センサを備える荷重検出
装置において、弾性体を含んで構成される過荷重防止機
構を前記磁歪式荷重センサ又はこれを含む荷重検出系に
設けたことを特徴とする。
によって磁歪式荷重センサの磁性体に作用する荷重が磁
性体の許容荷重よりも小さな最大負荷荷重以下に抑えら
れるため、磁性体が塑性変形してその磁気特性が変化す
ることがなく、最大負荷荷重未満の荷重を常に正確に検
出することができ、当該磁歪式荷重センサの信頼性と耐
久性が高められる。
図面に基づいて説明する。
発明の実施の形態1に係る荷重検出装置を構成する磁歪
式荷重センサの基本構成と作用を示す断面図、図2
(a)は同磁歪式荷重センサの磁性体に作用する荷重と
外部荷重との関係を示す図、同図(b)は過荷重防止機
構のストッパまでの距離(隙間)と外部荷重との関係を
示す図である。
2は中実ロッド状の磁性体であって、その周囲にはコイ
ル3が巻装されており、これらの磁性体2とコイル3は
低炭素材や軟鋼材等の磁性材料から成る磁気シールドケ
ース4内に収納されている。
系、鉄ニッケル系、鉄コバルト系、純鉄、鉄ケイ素系、
鉄アルミニウム系、パーマロイ材等の磁性材料、軟磁性
材料又は超磁性材料によって構成されており、該磁性体
2の前記磁気シールドケース4から上方へ突出する上端
部はキャップ5によって覆われている。
で構成され、その一部が切り起こされて内側に直角に曲
げられ、内部には初期設定荷重W0が付与されたコイル
スプリング6が収納されている。そして、このコイルス
プリング6には非磁性材料から成るプレート7を介して
前記磁性体2の上端が当接されている。
おいて、キャップ5とコイルスプリング6及びストッパ
としても機能する磁気シールドケース4は過荷重防止機
構を構成しており、この過荷重防止機構によって磁性体
2に作用する荷重Wsが最大負荷荷重W1以下に抑えら
れる。尚、ストッパとして機能する磁気シールドケース
4は磁性体2よりも強度の高い材料によって構成されて
いる。
荷重センサ1の作用について説明する。
2が磁化されており、キャップ5の上面に作用する外部
荷重Wtはコイルスプリング6及びプレート7を介して
磁性体2に伝達され、磁性体2には圧縮力として荷重W
sが軸方向に作用する。このように磁性体2に荷重Ws
が作用すると、磁歪効果によって磁性体2の透磁率が減
少して磁気特性が変化するため、この磁気特性の変化を
電圧変化に変換して出力することによって磁性体2に作
用する外部荷重Wtが検出される。
グ6の初期設定荷重W0未満である場合(Wt<W0)
には、コイルスプリング6は変形せず、図1(a)及び
図2(b)に示すようにキャップ5と磁気シールドケー
ス4との間の隙間Lは初期値(外部荷重Wtが作用しな
いとき(無負荷時)の初期隙間)L0に保持され、磁性
体2に作用する荷重Wsは図2(a)に示すように外部
荷重Wtの増減に対してリニアに変化する。
6の初期設定荷重W0 以上に増加すると(W0 ≦W
t )、コイルスプリング6が圧縮変形し始め、磁性体2
に作用する荷重Wsは図2(b)に示すように引き続い
て外部荷重Wtの増減に対してリニアに変化するが、キ
ャップ5と磁気シールドケース4との間の隙間Lは図1
(b)及び図2(b)に示すように外部荷重Wtの増加
に逆比例してリニアに減少する。
荷荷重W1以上に増加すると(W1≦Wt)、図1
(c)に示すようにキャップ5の下面が磁気シールドケ
ース4の上面に当接して両者間の隙間Lが図1(c)及
び図2(b)に示すようにゼロ(L=0)となるととも
に、外部荷重Wtの一部はストッパとして機能する磁気
シールドケース4によって受けられるため、磁性体2に
は図2(a)に示すように一定の最大負荷荷重W1が作
用し、磁性体2には最大負荷荷重W1以上の荷重が作用
することがない。ここで、最大負荷荷重W1は望ましく
は磁性体2の許容荷重(磁性体2の弾性限度荷重)の7
0%以下に設定すべきである。
重W1以上に増加してキャップ5の下面が図1(c)に
示すように磁気シールドケース4の上面に当接した状態
では、厳密にはキャップ5と磁気シールドケース4が弾
性変形して縮んだ分だけ磁性体2には最大負荷荷重W1
よりも大きな荷重が作用するが、磁気シールドケース4
は磁性体2よりも可成り大きな面積で荷重を受けるため
に該磁気シールドケース4とキャップ5の弾性変形は極
めて小さく、従って、磁性体2に作用する荷重の増加分
は極めて小さく、しかも、最大負荷荷重W1は磁性体2
の許容荷重よりも小さい値(例えば、70%以下)に設
定されているために問題は発生しない。
ンサ1においては、過荷重防止機構によって磁性体2に
作用する荷重Wsが磁性体2の許容荷重よりも小さな最
大負荷許容荷重W1以下に抑えられるため、磁性体2が
塑性変形してその磁気特性が変化することがなく、最大
負荷荷重W1未満の外部荷重Wtを常に正確に検出する
ことができ、当該磁歪式荷重センサ1の信頼性と耐久性
が高められる。尚、磁歪式荷重センサ1を変位ゼロで使
用する場合、その使用領域(検出すべき外部荷重Wtの
範囲)は図2に示すようにコイルスプリング6の初期設
定荷重W0以下の領域となる(0<Wt≦W0)。そし
て、この場合、コイルスプリング6の初期設定荷重W0
を任意に調節することによって使用領域及び過荷重に対
する管理値を変更することができる。従って、コイルス
プリング6の初期設定荷重W0は磁歪式荷重センサ1の
最大使用荷重(検出すべき荷重の最大値)以上で磁性体
2の許容荷重未満の値に設定される。
1はコイルスプリング6の初期設定荷重W0よりも大き
な外部荷重Wtが作用するとコイルスプリング6によっ
て変位することができるため、その据え付けの管理が容
易化する。
サ1はその構造を大きく変えることなく構成されてコス
トダウンが図られるとともに、振動や衝撃等による過荷
重の作用を防ぐことができるために車両等の移動体への
搭載にも適したものとなる他、磁性体2として超磁歪材
や燒結金属等の脆い材料を用いた場合でも有効となる。
低く設定することができるため、該磁性体2に対する定
格荷重を高く設定して検出感度を上げることができ、こ
れによって当該磁歪式荷重センサ1の温度特性及び耐ノ
イズ性の向上が図られる。
態2を図3及び図4に基づいて説明する。
出装置を構成する磁歪式荷重センサの断面図であり、こ
れらの図においては図1に示したと同一要素には同一符
号を付しており、以下、それらについての説明は省略す
る。
5の下部にナット部材8を進退自在に螺着したものであ
り、図4に示す磁歪式荷重センサ1はキャップ5の上部
にナット部材8を進退自在に螺着したものであって、そ
れぞれ磁歪式荷重センサ1においては、ナット部材8を
回してこれをキャップ5に対して上下動させることによ
ってコイルスプリング6の初期設定荷重を簡単に調整す
ることができる。
態3を図5に基づいて説明する。尚、図5は本実施の形
態に係る荷重検出装置を構成する磁歪式荷重センサの断
面図であり、本図においては図3に示したと同一要素に
は同一符号を付しており、以下、それらについての説明
は省略する。
は、過荷重防止機構を構成するストッパを当該荷重セン
サ1以外の周辺部材9で構成したものである。即ち、磁
歪式荷重センサ1のキャップ5の上端からアーム部5a
を一体に横方向に突設し、このアーム部5aと周辺部材
9の上面との隙間L0をキャップ5と磁気シールドケー
ス4との隙間L1よりも小さく(L0<L1)設定して
いる。
tとして磁性体2の最大負荷荷重よりも大きな荷重が作
用した場合には、キャップ5のアーム部5aが周辺部材
9の上面に当接して外部荷重Wtの一部が周辺部材9に
よって受けられるため、磁歪式荷重センサ1が過荷重か
ら保護されてその薄肉化及び軽量化が可能となる。尚、
本実施の形態に係る磁歪式荷重センサ1によっても前記
実施の形態1,2と同様の効果が得られる。
態4を図6〜図9に基づいて説明する。尚、図6〜図9
は本実施の形態に係る荷重検出装置を構成する磁歪式荷
重センサの断面図である。
ス4aと下ケース4bを複数のボルト10によって結合
される磁気シールドケース4の下ケース4b内にベース
11を上下動自在に嵌装し、下ケース4b内のベース1
1との間にコイルスプリング6を収納して構成されてい
る。そして、磁性体2の下端はベース11によって受け
られ、同磁性体2の上ケース4aから上方へ突出する上
端部にはキャップ5が被着され、該キャップ5と磁気シ
ールドケース4(上ケース4a)の上面との間には初期
隙間(無負荷時の隙間)L0が形成されている。
がコイルスプリング6の初期設定荷重を超えるとコイル
スプリング6が圧縮変形してキャップ5と磁性体2及び
ベース11が一体的に下動し、キャップ5が磁気シール
ドケース4(上ケース4a)の上面に当接して両者間の
隙間Lがゼロ(L=0)になった後は外部荷重Wtの一
部は磁気シールドケース4によって受けられるため、磁
性体2に最大負荷荷重以上の過荷重が作用することがな
い。
本体を構成する磁性体2とコイル3及び磁気シールドケ
ース4の全体を別のケース12内に収納するとともに、
これらをコイルスプリング6で上方に付勢したものであ
って、外部荷重Wtが作用しない無負荷時には磁性体2
の上端はケース12から所定高さL0だけ突出してい
る。
がコイルスプリング6の初期設定荷重を超えると、コイ
ルスプリング6が圧縮変形して磁性体2がコイルスプリ
ング6及び磁気シールドケース4と共に下動し、磁性体
2の上端がケース12内に埋没して磁性体2の突出高さ
Lがゼロ(L=0)となった後は外部荷重Wtの一部は
ケース12によって受けられるため、磁性体2に最大負
荷荷重以上の過荷重が作用することがない。
2,2’とコイル3,3’及び磁気シールドケース4,
4’から成る一対のセンサ本体を上下に同軸的に配置し
て両者を複数のボルト10で結合したものであって、両
センサ本体はブラケット101にボルト10で共締めさ
れて固定されている。そして、各磁性体2,2’の一端
を受けるベース(バネ受け)11,11’の間にはコイ
ルスプリング6が介装されている。そして、無負荷時に
は各磁性体2,2’の他端は磁気シールドケース4,
4’からそれぞれ所定高さL0 だけ突出している。
は、磁性体2,2’は同一材料で構成されており、外部
荷重Wtが上方から磁性体2に作用した場合にはコイル
3に発生する電圧V1が変化し、コイル3’に発生する
電圧V2は変化しないため、電圧V1と電圧V2は異な
る値を示す。又、外部荷重Wtが下方から磁性体2’に
作用した場合には、逆にコイル3’に発生する電圧V2
が変化し、コイル3に発生する電圧V1は変化しないた
め、電圧V1と電圧V2は異なる値を示す。従って、電
圧V1,V2の差ΔV(=V2−V1)の符号によって
外部荷重Wtの作用方向も検出することができる。
圧V1,V2は環境条件(温度や湿度)等の影響を受け
るが、本磁歪式荷重センサ1においては、電圧V1,V
2の差(V2−V1)を差動出力ΔVとして検出するこ
とによって環境条件等の影響を受けることなく外部荷重
Wtとその作用方向を高精度に検出することができる。
が上下の何れの方向から作用しても、該外部荷重Wtが
コイルスプリング6の初期設定荷重を超えるとコイルス
プリング6が圧縮変形して磁性体2,2’がベース1
1,11’と共に移動し、各磁性体2,2’の端部が磁
気シールドケース4,4’内に埋没して各磁性体2,
2’の突出高さLがゼロ(L=0)となった後は外部荷
重Wtの一部は磁気シールドケース4,4’によって受
けられるため、各磁性体2,2’に最大負荷荷重以上の
過荷重が作用することがない。
示したものを上下に一対組み付けて構成されるものであ
って、これによっても図8に示した磁歪式荷重センサ1
と同様に各コイル3,3’に発生する電圧V1,V2の
差(V2−V1)を差動出力ΔVとして検出することに
よって外部荷重Wtを高精度に検出することができると
ともに、各磁性体2,2’を過荷重から有効に保護する
ことができる。
態5を図10及び図11に基づいて説明する。尚、図1
0及び図11は本実施の形態に係る荷重検出装置の断面
図である。
防止機構を磁歪式荷重センサ1以外の要素を用いて構成
したものである。
性体2とコイル3及び磁気シールドケース4で構成され
るの磁歪式荷重センサ1が複数のボルト10によって取
付ベース13上に取り付けられている。ここで、取付ベ
ース13はその一端は支軸14によって上下に回動自在
に枢着されており、他端は初期設定荷重W0が付与され
たコイルスプリング6によって弾性支持されている。
磁気シールドケース4から上方へ突出する上端部にはキ
ャップ5が被着されている。又、キャップ5の上面には
荷重伝達部材15が当接しており、この荷重伝達部材1
5とストッパ16との間には隙間L0が形成されてい
る。尚、本荷重検出装置においては、コイルスプリング
6や取付ベース13、ストッパ16等によって過荷重防
止機構が構成されている。
介して磁性体2に作用する外部荷重Wtがコイルスプリ
ング6の初期設定荷重を超えると、コイルスプリング6
が圧縮変形して取付ベース13が支軸14を中心として
下方に回動するため、荷重伝達部材15と磁歪式荷重セ
ンサ1も同方向に回動し、荷重伝達部材15がストッパ
16に当接して両者間の隙間Lがゼロ(L=0)になっ
た後は外部荷重Wtの一部はストッパ16によって受け
られるため、磁性体2に最大負荷荷重以上の過荷重が作
用することがない。尚、ストッパ16としては磁性体2
の断面積よりも大きな断面積を有するもの、或は磁性体
2よりも強度の高い材料で構成されたものが使用され
る。
示した磁歪式荷重センサ1をストッパとして機能する固
定部材17内に固定したものであって、各磁性体2,
2’が固定部材17から外方へ突出する先端部に荷重伝
達部材18,18’を介して外部荷重Wtを受ける。こ
こで、荷重伝達部材18,18’は部材102に固定さ
れており、荷重センサ1は上下方向のみの外部荷重Wt
を受けるためにコイル3,3’に電圧の差が生じる。そ
して、各コイル3,3’に発生する電圧の差を差動出力
として検出することによって環境条件等の影響を受ける
ことなく外部荷重Wtを高精度に検出することができ
る。
荷重Wtがコイルスプリング6の初期設定荷重を超える
と、コイルスプリング6が圧縮変形して磁性体2,2’
が移動し、各磁性体2,2’の端部が固定部材17内に
埋没してその突出高さL0がゼロ(L0=0)となった
後は外部荷重Wtの一部は固定部材17によって受けら
れるため、各磁性体2,2’に最大負荷荷重以上の過荷
重が作用することがない。
プリング6と固定部材17によって過荷重防止機構が構
成されている。
態6を図12及び図13に基づいて説明する。尚、図1
2は本実施の形態に係る荷重検出装置の断面図、図13
は板バネの断面図であり、図12においては図10に示
したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それ
らについての説明は省略する。
に示した前記実施の形態5に係る荷重検出装置の過荷重
防止機構を構成するコイルスプリング6に代えて板バネ
19を使用したものであって、板バネ19は図13に示
すように予め曲げられ、その一端は図12に示すように
ボルト20にてフレーム21に固定され、他端はストッ
パ16の下面に当接されており、該板バネ19が図示の
ように水平に保持されることによってこれに初期設定荷
重が付与されている。
介して磁性体2に作用する外部荷重Wtが板バネ19の
初期設定荷重を超えると、板バネ19がボルト20を中
心として下方へ撓んで荷重伝達部材15と磁歪式荷重セ
ンサ1が下方へ移動し、荷重伝達部材15がストッパ1
6に当接して両者間の隙間Lがゼロ(L=0)になった
後は外部荷重Wtの一部はストッパ16によって受けら
れるため、磁性体2に最大負荷荷重以上の過荷重が作用
することがない。
態を図14に基づいて説明する。
を構成する磁歪式荷重センサ1の断面図であり、本実施
の形態に係る磁歪式荷重センサ1は図6に示す前記実施
の形態4に係る磁歪式荷重センサ1のコイルスプリン1
9に代えて圧縮性流体22を弾性体として用いたもので
ある。尚、図14においては図6に示したと同一要素に
は同一符号を付しており、以下、それらについての説明
は省略する。
サ1においては、磁気シールドケース4の下ケース4b
内のベース11によって画成された密閉空間S内に圧縮
性流体22として空気、窒素ガス、アルゴンガス等の不
活性ガスがガス充填口23から充填されている。尚、図
14において、24はバルブである。
が圧縮性流体22の初期設定荷重を超えると該圧縮性流
体22が圧縮されてキャップ5と磁性体2及びベース1
1が一体的に下動し、キャップ5が磁気シールドケース
4(上ケース4a)の上面に当接して両者間の隙間Lが
ゼロ(L=0)になった後は外部荷重Wtの一部は磁気
シールドケース4によって受けられるため、磁性体2に
最大負荷荷重以上の過荷重が作用することがない。
態を図15に基づいて説明する。尚、図15は本実施の
形態に係る荷重検出装置の断面図である。
施の形態5と同様に過荷重防止機構を磁歪式荷重センサ
1以外の要素を用いて構成したものであるが、本実施の
形態では過荷重防止機構の一部を構成するコイルスプリ
ング6の初期設定荷重を磁歪式荷重センサ1の最大使用
荷重未満としたことを特徴とする。尚、図15において
は図10に示したと同一要素には同一符号を付してい
る。
の形態5と同様の効果が得られるが、前述のように本実
施の形態ではコイルスプリング6の初期設定荷重を磁歪
式荷重センサ1の最大使用荷重未満としたため、磁歪式
荷重センサ1にその最大使用荷重以上の外力が作用せ
ず、その耐久性向上が図られるという効果が得られる。
防止機構を構成する弾性体をコイルスプリング、板バネ
又は圧縮性流体で構成したが、弾性体を皿バネ、硬質ゴ
ム、高分子エラストマー等で構成しても良い。
よれば、コイルに電流を流して磁性体を磁化し、該磁性
体に荷重を加えてその磁気特性を変化させ、この磁気特
性の変化を電圧変化に変換して出力することによって荷
重を検出する磁歪式荷重センサを備える荷重検出装置に
おいて、弾性体を含んで構成される過荷重防止機構を前
記磁歪式荷重センサ又はこれを含む荷重検出系に設けた
ため、磁歪式荷重センサに過荷重が作用することがな
く、該磁歪式荷重センサによって荷重を常に正確に検出
することができ、磁歪式荷重センサの信頼性と耐久性の
向上を図ることができるという効果が得られる。
成する磁歪式荷重センサの基本構成と作用を示す断面図
である。
の磁性体に作用する荷重と外部荷重との関係を示す図及
び過荷重防止機構のストッパまでの距離(隙間)と外部
荷重との関係を示す図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
成する磁歪式荷重センサの断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
構成する磁歪式荷重センサの断面図である。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 コイルに電流を流して磁性体を磁化し、
該磁性体に荷重を加えてその磁気特性を変化させ、この
磁気特性の変化を電圧変化に変換して出力することによ
って荷重を検出する磁歪式荷重センサを備える荷重検出
装置において、 弾性体を含んで構成される過荷重防止機構を前記磁歪式
荷重センサ又はこれを含む荷重検出系に設けたことを特
徴とする荷重検出装置。 - 【請求項2】 前記過荷重防止機構の弾性体に前記磁歪
式荷重センサの最大使用荷重以上で磁性体の許容荷重未
満の初期設定荷重を付与することを特徴とする請求項1
記載の荷重検出装置。 - 【請求項3】 前記過荷重防止機構の弾性体をコイルス
プリング、皿バネ、板バネ、硬質ゴム、高分子エラスト
マー又は圧縮性流体で構成したことを特徴とする請求項
1又は2記載の荷重検出装置。 - 【請求項4】 前記磁歪式荷重センサの磁性体に作用す
る最大負荷荷重を該磁性体の許容荷重の70%以下に設
定したことを特徴とする請求項1記載の荷重検出装置。 - 【請求項5】 前記磁歪式荷重センサの磁性体よりも面
積が大きいか又は強度が高い部材をストッパとして用
い、初期設定荷重よりも大きな荷重に対しては前記過荷
重防止機構の弾性体を変形させて荷重伝達部材を前記ス
トッパに当接させ、磁性体に作用する荷重が最大負荷荷
重を超えないようにしたことを特徴とする請求項1〜3
又は4記載の荷重検出装置。 - 【請求項6】 前記磁歪式荷重センサの磁性体に荷重が
作用しない無負荷時には前記荷重伝達部材とストッパと
の間に初期隙間を設けることを特徴とする請求項5記載
の荷重検出装置。 - 【請求項7】 前記初期設定荷重を前記磁歪式荷重セン
サの最大使用荷重未満としたことを特徴とする請求項5
記載の荷重検出装置。
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