JPH06241920A - 荷重検出方法および荷重センサ - Google Patents

荷重検出方法および荷重センサ

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JPH06241920A
JPH06241920A JP2932293A JP2932293A JPH06241920A JP H06241920 A JPH06241920 A JP H06241920A JP 2932293 A JP2932293 A JP 2932293A JP 2932293 A JP2932293 A JP 2932293A JP H06241920 A JPH06241920 A JP H06241920A
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JP
Japan
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load
stress
magnetostrictive element
magnetic permeability
magnetostrictive
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Application number
JP2932293A
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English (en)
Inventor
Itaru Shibata
田 格 柴
Mikiya Shinohara
原 幹 弥 篠
Munekatsu Shimada
田 宗 勝 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷重−センサ出力特性の直線性が良好である
と共にS/N比が向上したものとなる荷重検出方法およ
び荷重センサを提供する。 【構成】 荷重が付加される荷重受部材34と、荷重受
部材34を介して荷重が付加された際に応力が増加して
透磁率が増加しまたは減少する荷重付加時応力増加側磁
歪素子42と、磁歪素子42の透磁率変化を検知する荷
重付加時応力増加側電磁的ピックアップ44と、荷重受
部材34を介して荷重が付加された際に応力が減少して
透磁率が減少しまたは増加する荷重付加時応力減少側磁
歪素子52−1,52−2と、磁歪素子52−1,52
−2の透磁率変化を検知する荷重付加時応力減少側電磁
的ピックアップ54−1,54−2をそなえた荷重セン
サ31。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、付加された荷重の大き
さを検出するのに利用される荷重検出方法および荷重セ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】付加された荷重の大きさを検出するのに
利用される荷重センサ(ロードセルとも称される)に
は、各種の原理にもとづくものが多数存在している。こ
の中には、例えば、金属抵抗線は張力を与えると伸びる
と同時に細くなり、その電気抵抗が増加する原理を応用
した歪みゲージを使用したものが知られている。
【0003】この荷重センサでは、薄肉の金属製シリン
ダ等よりなる金属製ベース材に歪みゲージを接着剤で貼
り付けたものとしており、金属製ベース材に荷重が付加
されると、この金属製ベース材が歪みゲージと共に微小
変形し、この変形で歪みゲージの電気抵抗が変化するこ
とを利用して荷重を検出する。
【0004】また、水晶や圧電セラミックスに電極を付
け、機械的な圧力を加えて歪みを起こさせると、結晶の
表面に電荷が発生する原理を応用した圧電素子を使用し
たものが知られている。
【0005】この荷重センサでは、圧電素子に力が加わ
ると、圧電効果によって素子端部に電圧が発生し、この
電圧を利用して荷重を検出する。
【0006】さらに、力が付加されることによって共振
周波数や透磁率が変化する磁歪素子を使用したものが知
られており、前者のものでは、磁歪素子に力が付加され
るとこの磁歪素子の共振周波数が力によって変化するこ
とを利用したものであり、この共振周波数を検知するこ
とによって荷重を検出するものであり、また、後者のも
のでは、磁歪素子に力が付加されるとこの磁歪素子の透
磁率が変化すること(逆磁歪効果)を利用し、この透磁
率変化を電磁的ピックアップで検知することによって荷
重を検出する。
【0007】なお、この種の荷重センサは、例えば、
『センサデバイスハンドブック』 (株)情報調査会
1983年11月15日初版発行 に詳細に記載されて
おり、また、特開昭63−40826号公報,特開昭6
3−65330号公報,特開昭63−138227号公
報等々に開示されたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな荷重センサにあっては、例えば、歪みゲージを使用
したものでは、静的な荷重は測定できるものの、動的な
荷重は歪みゲージの応答性があまり良くないため測定困
難であり、また、歪みゲージを薄肉の金属製シリンダ等
の金属製ベース材に貼り付けるのに用いた接着剤が外部
温度の変動により膨張・収縮するため、測定値に誤差を
生じることがあるという問題点があった。
【0009】また、圧電素子を使用したものでは、本質
的に静的な荷重を測定することができず、動的な荷重変
動しか測定することができないという問題点があった。
【0010】さらに、磁歪素子の共振周波数変化を利用
したものでは、共振周波数を検知するための回路構成が
複雑なものになったり、温度変化に弱かったりするとい
う問題点があり、透磁率変化を利用したものでは、検出
原理そのものは単純であって信頼性もあるが、単に磁歪
素子に力を加えただけでは磁歪材料が本質的にもつ力の
方向によって透磁率変化の度合が異なる性質、すなわち
磁歪定数が正の場合には引張荷重で変化が大でありかつ
圧縮荷重で変化が小であるという性質を有するため、荷
重に対するセンサ出力信号の直線性が良くないという問
題点があり、また、一般に、荷重に対する磁歪素子の透
磁率変化の割合は小さく、S/N比が良い状態で荷重を
モニタするためにはヨーク等の磁気回路に工夫を凝らす
必要があるという問題点があって、これらの問題点を解
決した荷重検出方法および荷重センサの開発が望まれて
いるという課題があった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の課題にかんが
みてなされたものであって、検出原理そのものが単純で
信頼性のおける磁歪素子をもつ特長を活用し、静的な荷
重および動的な荷重の両方共を精度良く検出することが
可能であり、荷重に対する検出信号の直線性が良好であ
ると共にS/N比の良い状態で検出信号を得ることが可
能であって、測定精度のより一層の向上をはかることが
可能である荷重検出方法および荷重センサを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる荷重検出
方法は、荷重が付加された際に応力が増加して透磁率が
増加し(負の磁歪定数をもつ場合)または減少する(正
の磁歪定数をもつ場合)磁歪素材と、荷重が付加された
際に応力が減少して透磁率が減少し(負の磁歪定数をも
つ場合)または増加する(正の磁歪定数をもつ場合)磁
歪素子とで荷重を受け、前記磁歪素子に荷重が付加され
た際の各磁歪素子の透磁率変化を各々電磁的ピックアッ
プで検知し、前記電磁的ピックアップでのインダクタン
スの差によるブリッジ回路の電位差変化等により荷重を
検出する構成としたことを特徴としている。
【0013】また、本発明に係わる荷重センサは、荷重
が付加される荷重受部材と、前記荷重受部材を介して荷
重が付加された際に応力が増加して透磁率が増加し(負
の磁歪定数をもつ場合)または減少する(正の磁歪定数
をもつ場合)荷重付加時応力増加側磁歪素子と、前記荷
重付加時応力増加側磁歪素子の透磁率変化を検知する荷
重付加時応力増加側電磁的ピックアップと、前記荷重受
部材を介して荷重が付加された際に応力が減少して透磁
率が減少し(負の磁歪定数をもつ場合)または増加する
(正の磁歪定数をもつ場合)荷重付加時応力減少側磁歪
素子と、前記荷重付加時応力減少側磁歪素子の透磁率変
化を検知する荷重付加時応力減少側電磁的ピックアップ
をそなえた構成を有し、例えば、前記電磁的ピックアッ
プをブリッジ回路等に接続して前記電磁的ピックアップ
でのインダクタンスの差をブリッジ回路での電位差に変
換して前記電位差により荷重を検出するようにしたこと
を特徴としている。
【0014】本発明に係わる荷重検出方法および荷重セ
ンサでは、荷重が付加された際に応力が増加して透磁率
が増加しまたは減少する磁歪素子と、荷重が付加された
際に応力が減少して透磁率が減少しまたは増加する磁歪
素子とで荷重を受けるようにしているが、この磁歪素子
としては、例えば、Fe−Al系合金やFe−Ni系合
金からなるものを用いることができる。
【0015】この場合、例えば、Fe−Al系合金から
なるものでは、Alを8〜14%含み、その他Ni,M
n,Mo,Cr,V,Ti等の適宜の元素を添加したも
のが用いられる。そして、Alは8〜14%の範囲で含
有させることによって、磁歪効果を大きくして荷重の検
出感度を高める作用を有していると共にヒステリシスを
小さくする作用を有している。
【0016】また、Fe−Ni系合金からなるもので
は、Niを50〜70%含み、その他Cu,Co,S
i,Mn等の適宜の元素を添加したものが用いられる。
この場合、Niは50〜70%含有させることによっ
て、荷重の検出感度を高める作用を有していると共にヒ
ステリシスを小さくする作用を有している。
【0017】そして、前記磁歪素子で荷重を受けて前記
磁歪素子に荷重が付加された際の各磁歪素子の透磁率変
化を各々電磁的ピックアップで検知し、前記電磁的ピッ
クアップでのインダクタンスの差により荷重を検出する
が、この場合、電磁的ピックアップとしては、極く簡単
な構成ものとしてはコイルを用いることができ、また、
インダクタンスの差は同様に極く簡単な構成のものとし
てブリッジ回路と差動増幅器の組み合わせなどを用いる
ことができる。
【0018】
【発明の作用】本発明に係わる荷重検出方法および荷重
センサは、上述した構成としており、検出原理そのもの
は極く単純で信頼性のある磁歪素子の透磁率変化を利用
し、荷重が付加された際に透磁率が増加しまたは減少す
る一方の磁歪素子の透磁率変化を電磁的ピックアップで
検知してインダクタンスの増加または減少情報として例
えばブリッジ回路の一辺側に送り、また、荷重が付加さ
れた際に上記とは反対に透磁率が減少しまたは増加する
他方の磁歪素子の透磁率変化を電磁的ピックアップで検
知してインダクタンスの減少または増加情報として前記
ブリッジ回路の他の一辺側に送ることにより、このブリ
ッジ回路ではインダクタンスの差が電位の差に変換され
て直線的な勾配をもって出力されることとなるので、荷
重−センサ出力特性の直線性が向上したものとなると共
に、S/N比も向上したものとなって、検出精度の良い
荷重測定が行われるものとなる。
【0019】
【実施例】図1は本発明に係わる荷重検出方法の実施に
使用される荷重センサの一実施例を示すものであって、
この荷重センサ1は、上部で開口するセンサボックス本
体2の開口部分に、中央に貫通孔3aを有する蓋3を固
定することによって内部に空間を形成し、この空間部分
において荷重受部材4が設けてある。
【0020】この荷重受部材4は、荷重受用先端部4a
が蓋3の貫通孔3aより突出していて、外部から矢印P
方向に荷重を受けることができるようになっていると共
に、ボックス内側端部4bはセンサボックス本体2に形
成した凹状部2b内に位置している。
【0021】この荷重受部材4の上部側には荷重付加時
応力増加側アーム11が設けてあり、この荷重付加時応
力増加側アーム11とセンサボックス本体2の内面との
間には、荷重付加時応力増加側磁歪素子12と荷重付加
時応力増加側圧縮コイルばね13とが直列状態で設けて
あって、磁歪素子には圧縮コイルばね13によってその
長手方向に応力が加えられた状態としてあり、前記荷重
付加時応力増加側磁歪素子12にはコイル状をなす荷重
付加時応力増加側電磁的ピックアップ14が設けてあ
る。
【0022】そして、荷重受部材4に対して矢印P方向
の荷重が付加されたときには、アーム11を介して磁歪
素子12に対してその長手方向にさらに力が加えられて
応力が増加し、磁歪素子12の透磁率が増加し(負の磁
歪定数をもつ場合)または減少し(正の磁歪定数をもつ
場合)て、電磁的ピックアップ14からのインダクタン
スLが増加しまたは減少する。
【0023】一方、前記荷重受部材4の下部側には荷重
付加時応力減少側アーム21が設けてあり、この荷重付
加時応力減少側アーム21と蓋3の内面との間には、荷
重付加時応力減少側磁歪素子22と荷重付加時応力減少
側圧縮コイルばね23とが直列状態で設けてあって、磁
歪素子22には圧縮コイルばね23によってその長手方
向に応力が加えられた状態としてあり、この磁歪素子2
2にはコイル状をなす荷重付加時応力減少側電磁的ピッ
クアップ24が設けてある。
【0024】そして、荷重受部材4に対して矢印P方向
の荷重が付加されたときには、アーム21を介して磁歪
素子22に対しその長手方向に付加されていた応力が減
少し、磁歪素子22の透磁率が減少し(負の磁歪定数を
もつ場合)または増加し(正の磁歪定数をもつ場合)
て、電磁的ピックアップ24のインダクタンスLが減
少しまたは増加する。
【0025】図2は本発明に係わる荷重検出方法の実施
に使用される検出回路の一実施例を示すものであって、
コイル状をなす電磁的ピックアップ14,24と抵抗1
6,26とでブリッジ回路が形成されていて、接続点A
−B間には発振用電源27が接続してあると共に、接続
点C−D間には差動増幅器28が接続してあり、インダ
クタンスL,Lの差の変化により生ずる電位差の変
化を差動増幅器28で増幅して位相検波器29、ローパ
スフィルタ30を介して出力端子40において荷重Pを
検出するものとなっている。
【0026】次に、上記構成になる荷重センサ1を用い
て荷重Pを検出する要領について説明する。
【0027】図1に示した荷重センサ1において、荷重
受部材4に対し荷重が付加されていない状態では、磁歪
素子12,22に対しては、圧縮コイルばね13,23
によって各々の長手方向に圧縮応力が加えられている。
このとき、磁歪素子12,22の透磁率は等しく、した
がって電磁的ピックアップ14,24から出力されるイ
ンダクタンスL,Lも等しくなっているため、図2
に示すブリッジ回路における接続点C−D間での電位差
は0となる。
【0028】次に、荷重受部材4に対して矢印P方向に
荷重が付加されると、荷重付加時応力増加側磁歪素子1
2に対してはその長手方向にさらに大きな力が加えられ
て応力が増加することとなる。
【0029】このとき、磁歪素子12として、Fe−8
〜14%Al合金を用いると、このFe−Al系合金は
正の磁歪定数(λ>0)をもつため、磁歪素子12の透
磁率は減少し、電磁的ピックアップ14でのインダクタ
ンスLは減少する。
【0030】一方、これと同時に、荷重付加部材4に対
して矢印P方向に荷重が付加されると、荷重付加時応力
減少側磁歪素子22に対しその長手方向に加えられてい
た応力が減少することとなる。
【0031】このとき、磁歪素子22においてもFe−
8〜14%Al合金を用いることによって、磁歪素子2
2の透磁率は増加し、電磁的ピックアップ24でのイン
ダクタンスLは増加する。
【0032】したがって、インダクタンスL,L
変化による電流の変化によって、ブリッジ回路の接続点
C−D間には荷重Pの大きさに対応した電位差を生じる
こととなり、この電位差が差動増幅器28において増幅
し、位相検波器29、ローパスフィルタ30を介して出
力端子40より荷重出力が得られることとなる。
【0033】このようにして得られる荷重出力(センサ
出力)は、図3に示すように、荷重Pに対して直線的に
変化する特性をもつものとなる。
【0034】図4は本発明に係わる荷重検出方法の実施
に使用される荷重センサの他の実施例を示すものであっ
て、この荷重センサ31は、上部で開口するセンサボッ
クス本体32の開口部分に、中央に貫通孔33aを有す
る蓋33を固定することによって内部に空間を形成し、
この空間部分の下方において磁歪素子受部材35が設け
てある。
【0035】また、センサボックス本体32の内端部に
は凹状部32bが形成してあり、この凹状部32bには
応力付加用圧縮コイルばね36が設置してあって、磁歪
素子受部材35に形成した下向きの突出ガイド35bを
圧縮コイルばね36の内側において途中まで挿入した状
態にして、磁歪素子受部材35を圧縮コイルばね36の
上端で弾性支持させている。
【0036】一方、蓋33に設けた貫通孔33aには、
鍔34aを有する荷重受部材34の本体部分34bが嵌
挿してあり、蓋33の内面と鍔34aとが当接可能にな
っていると共に、荷重受部材34と磁歪素子受部材35
との間には、荷重付加時応力増加側磁歪素子42が圧縮
コイルばね36によりその長手方向に応力が加えられた
状態にして設けてあり、この磁歪素子42には、コイル
状をなす荷重付加時応力増加側電磁的ピックアップ44
が設けてある。
【0037】そして、荷重受部材34に対して矢印P方
向の荷重が付加されたときには、磁歪素子42に対して
その長手方向にさらに力が加えられて応力が増加し、磁
歪素子42の透磁率が増加し(負の磁歪定数をもつ場
合)または減少し(正の磁歪素子をもつ場合)て、電磁
的ピックアップ44でのインダクタンスが増加しまたは
減少する。
【0038】さらに、蓋33の内面と磁歪素子受部材3
5との間には、前記磁歪素子42の両側において荷重付
加時応力減少側磁歪素子52−1,52−2がともに圧
縮コイルばね36により各々長手方向に応力が加えられ
た状態にして設けてあり、各磁歪素子52−1,52−
2には、コイル状をなす荷重付加時応力減少側電磁的ピ
ックアップ54−1,54−2が設けてある。
【0039】そして、荷重受部材34に対して矢印P方
向の荷重が付加されたときには、磁歪素子52−1,5
2−2に対しその長手方向に付加されていた応力が減少
し、磁歪素子52−1,52−2の透磁率が減少し(負
の磁歪定数をもつ場合)または増加し(正の磁歪素子を
もつ場合)て、電磁的ピックアップ54でのインダクタ
ンスが減少しまたは増加する。
【0040】この図4に示す実施例において、荷重付加
時応力増加側磁歪素子42と、荷重付加時応力減少側磁
歪素子52−1,52−2とを同一寸法,同一形状のも
のとする場合には、荷重付加時応力増加側と荷重付加時
応力減少側とでインダクタンスLが等しいものとなるよ
うにするために、一方の電磁的ピックアップ44と他方
の電磁的ピックアップ54−1,54−2の各々におけ
る巻数を調整し、無荷重状態での信号出力が0となるよ
うにすることもできる。
【0041】このような構成を有する荷重センサ31を
用いて荷重Pを検出する場合にも、図2に示したと同様
に、インダクタンスLの電磁的ピックアップ44と、
インダクタンスLの電磁的ピックアップ54−1,5
4−2の接続体と、抵抗値Rの抵抗16と、抵抗値R
の抵抗26とでブリッジ回路を形成しておくことによ
り、荷重Pが加えられていないときには、電磁的ピック
アップ44のインダクタンスLと電磁的ピックアップ
54−1,54−2の接続体のインダクタンスLとが
等しくなることにより、ブリッジ回路の接続点C−Dに
おける電位差が0となるようにしておく。
【0042】次に、荷重受部材34に対して矢印P方向
に荷重が付加されると、荷重付加時応力増加側磁歪素子
42に対してはその長手方向にさらに大きな力が加えら
れて応力が増加することとなる。
【0043】このとき、磁歪素子42としてFe−50
〜70%Ni合金を用いると、このFe−Ni系合金は
正の磁歪定数(λ>0)をもつため、磁歪素子42の透
磁率は減少し、電磁的ピックアップ44のインダクタン
スLは減少する。
【0044】一方、これと同時に、荷重受部材34に対
して矢印P方向に荷重が付加されると、荷重付加時応力
減少側磁歪素子52−1,52−2に対しその長手方向
に加えられた応力が減少することとなる。
【0045】このとき、磁歪素子52−1,52−2に
おいてもFe−50〜70%Ni合金を用いることによ
って、磁歪素子52−1,52−2の透磁率が増加し、
電磁的ピックアップ54−1,54−2の合成インダク
タンスLは増加する。
【0046】したがって、インダクタンスL,L
変化による電流の変化によって、ブリッジ回路の接続点
C−D間には荷重Pの大きさに対応した電位差を生じる
こととなり、この電位差が差動増幅器28において増幅
されることにより端子29で荷重出力が得られることと
なって、図3に示したと同じように、荷重Pに対して荷
重出力が直線的に変化する特性が得られることとなる。
【0047】そして、図1に示した荷重センサ1では、
荷重受部材4に対して右回り方向のモーメントを生じさ
せることとなるが、図4に示した荷重センサ31では、
荷重受部材34に対してこのような回転方向のモーメン
トを生じさせることがないという利点をも有している。
【0048】上記した図1および図4に示した実施例で
は、いずれも圧縮コイルばね13,23,36を用いる
ことによって、各磁歪素子に応力を加えておき、荷重が
付加されたときに一方の磁歪素子で応力が増加すると共
に他方の磁歪素子で応力が減少するようにした場合を示
しているが、そのほか、例えば、引張りばねを用いるこ
とによって、各磁歪素子に引張りの応力を加えておき、
荷重が付加されたときに一方の磁歪素子で応力が減少す
ると共に他方の磁歪素子で応力が増加するようにしても
同様の作用・効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係わる荷重検出方法および荷重
センサでは、上述した構成としており、検出原理そのも
のは極く単純で信頼性のおける磁歪素子の透磁率変化を
活用し、荷重が付加された際に透磁率が増加しまたは減
少する一方の磁歪素子の透磁率変化を電磁的ピックアッ
プで検知してインダクタンスの増加または減少情報とし
て例えばブリッジ回路の一辺側に送り、また、荷重が付
加された際に上記とは反対に透磁率が減少しまたは増加
する他方の磁歪素子の透磁率変化を電磁的ピックアップ
で検知してインダクタンスの減少または増加情報として
前記ブリッジ回路の他の一辺側に送ることにより、この
ブリッジ回路ではインダクタンスの差が電位の差に変換
されて直線的な勾配をもって出力されることとなるの
で、荷重−センサ出力特性の直線性が良好なものとなる
と共に、S/N比も向上したものとなって、検出精度の
良い荷重測定を行うことが可能になるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる荷重検出方法の実施に使用され
る荷重センサの一実施例を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係わる荷重検出方法において使用され
る検出回路の一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係わる荷重検出方法において得られる
センサ出力−荷重特性を示すグラフである。
【図4】本発明に係わる荷重検出方法の実施に使用され
る荷重センサの他の実施例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1,31 荷重センサ 4,34 荷重受部材 12,42 荷重付加時応力増加側磁歪素子 13 荷重付加時応力増加側圧縮コイルばね 14,44 荷重付加時応力増加側電磁的ピックアップ 22,52−1,52−2 荷重付加時応力減少側磁歪
素子 23 荷重付加時応力減少側圧縮コイルばね 24,54−1,54−2 荷重付加時応力減少側電磁
的ピックアップ 36 応力付加用圧縮コイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷重が付加された際に応力が増加して透
    磁率が増加しまたは減少する磁歪素子と、荷重が付加さ
    れた際に応力が減少して透磁率が減少しまたは増加する
    磁歪素子とで荷重を受け、前記磁歪素子に荷重が付加さ
    れた際の各磁歪素子の透磁率変化を各々電磁的ピックア
    ップで検知し、前記電磁的ピックアップでのインダクタ
    ンスの差により荷重を検出することを特徴とする荷重検
    出方法。
  2. 【請求項2】 荷重が付加される荷重受部材と、前記荷
    重受部材を介して荷重が付加された際に応力が増加して
    透磁率が増加しまたは減少する荷重付加時応力増加側磁
    歪素子と、前記荷重付加時応力増加側磁歪素子の透磁率
    変化を検知する荷重付加時応力増加側電磁的ピックアッ
    プと、前記荷重受部材を介して荷重が付加された際に応
    力が減少して透磁率が減少しまたは増加する荷重付加時
    応力減少側磁歪素子と、前記荷重付加時応力減少側磁歪
    素子の透磁率変化を検知する荷重付加時応力減少側電磁
    的ピックアップをそなえたことを特徴とする荷重セン
    サ。
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