JP2019113372A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力検出部の塑性変形を生じさせることなく、圧力検出領域を拡大する。【解決手段】圧力センサ1は、上プレート部材3と、下プレート部材4と、圧力検出部2と、緩衝部材5とを有する。下プレート部材4は、上プレート部材3と対向して配置されている。圧力検出部2は、上下のプレート部材3,4の間に設けられている。この圧力検出部2は、一対の電極層2a,2bと、一対の電極層2a,2bによって挟持された抵抗体2cとを有し、抵抗体2cの弾性変形量に応じた電気信号を出力する。緩衝部材5は、上下のプレート部材3,4の間において、圧力検出部2の周囲に設けられており、圧力検出部2の弾性変形を緩衝する。【選択図】図5

Description

本発明は、一対の電極層によって挟持された抵抗体の弾性変形量に基づいて圧力を検出する圧力センサに関する。
例えば、特許文献1には、下部電極基板に補助スペーサ、上部電極基板に補助スペーサをそれぞれ形成して、これらの補助スペーサを対向状態で下部電極基板と上部電極基板とを配置したメンブレンスイッチが開示されている。具体的には、このメンブレンスイッチの接点部は、対向状態で配置された2つの電極基板と、これらの電極基板のいずれか一方に形成されており、この電極基板の接点部を露出させる開口を有するスペーサを備える。このスペーサの開口の断面形状は、テーパ状、あるいは、階段状に形成されており、その開口寸法がいずれか一方の電極基板の表面から離れるに従って、大きくなっている。このような構成によれば、メンブレンスイッチに過度な操作荷重が加わっても、スペーサが分散して受け止めるため、電極基板にクリープが発生し難くなる。
また、特許文献2には、荷重の変化を抵抗値の変化として検出する重量センサにおいて、荷重を加える場合と減じていく場合のいずれの場合でも略同一の抵抗値(ヒステリシス特性)を得るための構成が開示されている。この重量センサでは、金属製の第1の基板に対向して、金属製の第2の基板が配置されている。第1の基板の周縁部と、第2の基板の周縁部の間には、リング状の金属製の第1のスペーサが接合されている。第1の基板の第2の基板側には、合成樹脂層が形成されていると共に、この合成樹脂層上には、電極層が形成されている。第2の基板における第1の基板側には、合成樹脂層が形成されていると共に、この合成樹脂層上には、抵抗層が形成されている。基板に加わった荷重の検出は、第1の基板および第2の基板の少なくとも一方に加わる荷重の変化によって、電極層に対する抵抗体層の接触面積が変化し、この接触面積変化に応じた抵抗値変化を検出することによって行われる。
特開平10−255591号公報 特開2015−121455号公報
ところで、上述した特許文献1のメンブレンスイッチや特許文献2の重量センサとは構成や機序が異なるものとして、一対の電極層によって挟持された抵抗体の弾性変形量に基づいて圧力を検出する圧力センサが知られている。この類いの圧力センサは、抵抗体が大きな圧力が加わると塑性変形が生じ易いため、圧力センサとしての圧力検出領域(弾性変形領域)が狭いという問題がある。
そこで、本発明の目的は、圧力検出部の塑性変形を生じさせることなく、圧力検出領域を拡大することである。
かかる課題を解決すべく、本発明は、第1のプレート部材と、第2のプレート部材と、圧力検出部と、緩衝部材とを有する圧力センサを提供する。第2のプレート部材は、第1のプレート部材と対向して配置されている。圧力検出部は、第1のプレート部材と、第2のプレート部材との間に設けられている。この圧力検出部は、一対の電極層と、一対の電極層によって挟持された抵抗体とを有し、抵抗体の弾性変形量に応じた電気信号を出力する。緩衝部材は、第1のプレート部材と、第2のプレート部材との間に設けられており、圧力検出部の弾性変形を緩衝する。
ここで、本発明において、上記緩衝部材は、圧力検出部の周囲に設けられた第1の緩衝部材を有していてもよい。また、上記第1のプレート部材と、圧力検出部の略中央と、第2のプレート部材とを貫通する貫通孔を有していてもよい。この場合、上記第1の緩衝部材に代えて、または、上記第1の緩衝部材と併せて、上記緩衝部材は、圧力検出部における貫通孔の周囲に設けられた第2の緩衝部材を有していてもよい。
本発明において、上記緩衝部材は、圧力検出部よりも硬いことが好ましく、上記第1および第2のプレート部材は、緩衝部材よりも硬いことが望ましい。
本発明において、上記緩衝部材の厚みは、圧力検出部の厚みよりも小さくてもよい。この場合、上記緩衝部材は、第1のプレート部材から厚み方向に突出した第1の緩衝部材と、第1の緩衝部材と空隙をあけて対向し、第2のプレート部材から厚み方向に突出した第2の緩衝部材とを有することが好ましい。
また、本発明において、上記緩衝部材の厚みは、圧力検出部の厚みと略等しくてもよい。
さらに、本発明において、第1の接着層および第2の接着層をさらに設けてもよい。第1の接着層は、第1のプレート部材および第2のプレート部材の少なくとも一方と、圧力検出部との間に設けられる。第2の接着層は、第1のプレート部材および第2のプレート部材の少なくとも一方と、緩衝部材との間において、第1の接着層と分離して設けられる。
一方、本発明において、第1のプレート部材および第2のプレート部材を緩衝部材を介して連結する連結部材をさらに設けてもよい。この連結部材は、第1のプレート部材および第2のプレート部材の主面から陥没した取付部位に取り付けられ、かつ、第1のプレート部材と、緩衝部材と、第2のプレート部材とを貫通する貫通孔に挿通されている。この場合、連結部材の両端は、第1のプレート部材および第2のプレート部材の主面よりも低いことが好ましい。また、連結部材の両端は、第1のプレート部材および第2のプレート部材の主面と取付部位との間に存在する段差部位から離れて配置されており、連結部材の外径は、貫通孔の内径よりも小さいことが好ましい。さらに、上記緩衝部材を、第1のプレート部材から厚み方向に突出した第1の緩衝部材と、第1の緩衝部材と空隙をあけて対向し、第2のプレート部材から厚み方向に突出した第2の緩衝部材とで構成する場合、連結部材の一端および第1のプレート部材の主面の間における第1のクリアランスと、連結部材の他端および第2のプレート部材の主面との間における第2のクリアランスとの和は、第1の緩衝部材および第2の緩衝部材の間における第3のクリアランスよりも大きいことが好ましい。
本発明によれば、第1のプレート部材と第2のプレート部材との間に緩衝部材を設け、この緩衝部材によって圧力(外力)の一部を負荷することで、圧力による圧力検出部の弾性変形が緩衝される。これにより、圧力検出部の塑性変形を生じさせることなく、圧力検出領域を拡大することができる。
第1の実施形態に係る圧力センサの外観斜視図 圧力センサの斜視展開図 緩衝部材の配置例を示す上面図 緩衝部材の配置例を示す上面図 圧力センサの断面図 圧力センサの断面図 圧力センサの断面図 圧力センサの断面図 圧力センサの出力特性図 圧力センサの比較出力特性図 第2の実施形態に係る圧力センサの外観斜視図 第2の実施形態に係る圧力センサの上面図 第2の実施形態に係る圧力センサの断面図 第3の実施形態に係る圧力センサの外観斜視図 第3の実施形態に係る圧力センサの断面図 第3の実施形態に係る圧力センサの断面図
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る圧力センサの外観斜視図であり、図2は、その斜視展開図である。この圧力センサ1Aは、圧力検出部2と、上下のプレート部材3,4と、緩衝部材5とを主体に構成されている。圧力検出部2は、圧力(外力)が加わった際の抵抗体の弾性変形量に応じて、可変電圧を電気信号として出力する。本実施形態では、圧力検出部2として、市販されているフィルム型圧力センサが用いられる。一般に、この類いの圧力センサは、数kNクラスの荷重では塑性変形してしまうという課題があり、大重量物を計測する耐久性に乏しい。圧力検出部2には、電気信号を外部に取り出すためのフラットケーブル6が接続されている。
上下のプレート部材3,4は、互いに対向して配置されている。これらのプレート部材3,4は矩形状の上面形状を有する。プレート部材3,4は、圧力検出部2を保護するため、および、応力を均一に与えるために設けられている。上プレート部材3と下プレート部材4との間には、上面視で略中央に位置決めされて圧力検出部2が設けられている。
また、上プレート部材3と下プレート部材4との間には、圧力検出部2を囲むように緩衝部材5が設けられている。この緩衝部材5は、圧力センサ1Aに加わる外力の一部を負荷する。これによって、圧力検出部2(抵抗体)の変形を緩衝して、弾性変形後に生じる塑性変形を抑制する。緩衝部材5は、圧力検出部2の周囲(圧力検出部2の外周部よりも領域の外側)に存在すればどのように配置してもよく、一例として、上下のプレート部材3,4における対向する2つの縁部にそれぞれ配置することができる。また、図3に示すように、上下のプレート部材3,4における3つの縁部を繋ぐように略コ字状に配置してもよいし、図4に示すように、上下のプレート部材3,4の4つの角部のそれぞれに配置してもよい。
図5は、圧力センサ1AのA−A断面図である。圧力検出部2は、一対の電極層2a,2bと、これらの電極層2a,2bによって挟持された抵抗体2cとによって構成されている。一対の電極層2a,2bは、銀、銅、カーボンなどによって形成されており、通電部として機能する。抵抗体2cは、例えばカーボンや導電ゴムなどのように、電極層2a,2bよりも抵抗値が高い抵抗体によって構成されている。また、一対の電極2a,2bおよび抵抗体2cによって構成される構造体(圧力検出部2)は、PETやシリコンなどの保護層2dで全体的または部分的に覆われていてもよい。保護層2dを設ける場合、少なくとも一対の電極層2a,2bの外面を覆うように設けることが好ましい。
圧力検出部2は、抵抗体2cの弾性変形量に応じた電気信号を出力する。具体的には、例えば、外部から一定の電流を供給する形態では、抵抗体2cの弾性変形量に応じて抵抗値が変化し、これに起因した電圧の変化が電気信号(検知信号)として用いられる。また、例えば、抵抗体2cが圧電体で構成されている形態では、この圧電体の弾性変形量に応じて自己が起電する電圧が変化し、これが電気信号(検知信号)として用いられる。
圧力検出部2および緩衝部材5は、上プレート部材3の下面に設けられた接着層7と、下プレート部材4の上面に設けられた接着層8とによって、それぞれの面に取り付けられている。緩衝部材5の厚みは、圧力検出部2の厚みと略等しく設定されている。また、上下の接着層7,8は、両面テープを貼着することによって、あるいは、接着剤を塗布することによって形成される。なお、同図には示していないが、上プレート部材3の上面および下プレート部材4の下面の少なくとも一方に衝撃を緩衝するための緩衝材(発泡プラスチック、特に低発泡ポリスチレンや低発泡ポリエチレンなど)をさらに設けてもよい。
抵抗体2cの塑性変形を招くことなく、圧力センサ1Aとしての圧力検出領域の拡大を図るためには、圧力検出部2、上下のプレート部材3,4および緩衝部材5の三者間の硬さの大小関係が重要になる。本実施形態において、緩衝部材5は圧力検出部2よりも硬く、プレート部材3,4は緩衝部材5よりも硬い。プレート部材3,4および緩衝部材としては、鉄、SUS、アルミニウム、真ちゅうなどの金属類、プラスチックやゴム材などの樹脂類を適宜用いることができる。
図6に示すように、緩衝部材5の厚みは、圧力検出部2の厚みよりも小さくしてもよい。すなわち、緩衝部材5は、上プレート部材3から厚み方向(下方)に突出した上緩衝部材5aと、下プレート部材4から厚み方向(上方)に突出した下緩衝部材5bとを有する。上下の緩衝部材5a,5bは、空隙(クリアランス)をあけて対向している。ここで、上緩衝部材5aの厚みをH1、下緩衝部材の厚みをH2、圧力検出部の厚みをH3とすると、緩衝部材5全体の厚み(H1+H2)は圧力検出部の厚みH3よりも小さくなる(H1+H2<H3)。なお、上緩衝部材5aおよび下緩衝部材5bの一方のみを設け、これが上記大小関係を満たすようにしてもよい(H1<H3またはH2<H3)。クリアランスは、圧力検出部2を保護する上で有効であり、このクリアランス幅は、圧力検出部2の厚みに対して10〜75%の範囲であることが好ましい。
緩衝部材5は上下のプレート部材3,4のいずれか一方に一体形成してもよい。例えば、図7に示すように、下プレート部材4の一部を厚み方向(上方)に突出させることによって突出部4aを設け、この突出部4aに緩衝部材5としての役割を担わせるといった如くである。また、上述したように緩衝部材5を上下に分割する場合、上緩衝部材5aを上プレート部材3、下緩衝部材5bを下プレート部材4にそれぞれ一体形成してもよい。
また、接着層7,8は、圧力センサ1Aの特性を良好化するという観点から、圧力検出部2が取り付けられる領域と、緩衝部材5が取り付けられる領域とで分離して設けてもよい。例えば、図8に示すように、上プレート部材3の下面に設けられた接着層7を接着層7aおよび接着層7bに分離して、接着層7aによって圧力検出部2を取り付け、接着層7bによって緩衝部材5を取り付ける。また、下プレート部材4の上面に設けられた接着層8を接着層8aおよび接着層8bに分離して、接着層8aによって圧力検出部2を取り付け、接着層8bによって緩衝部材5を取り付ける。なお、このような分離構造は、上下のプレート部材3,4の一方のみ採用してもよい。
図9は、上述したクリアランスが存在しない圧力センサ1Aの出力特性図であり、図10は、圧力センサの比較出力特性図である。実線はクリアランス無し、破線はクリアランスが0.05mm、一点鎖線はクリアランスが0.1mmである。横軸は荷重(t)であり、縦軸は出力電圧(mV)である。クリアランス無しの圧力センサ1Aの場合、比較的線形的な特性が得られる。一方、クリアランス有り の圧力センサ1Aの場合、荷重の比較的小さい領域(グラフの左側)における検出感度を高めることができる。
このように、本実施形態によれば、圧力検出部2の周囲に緩衝部材5を配置し、この緩衝部材5によって外力の一部を負荷することで、外力による圧力検出部2の弾性変形が緩衝される。これにより、圧力検出部2の塑性変形を生じさせることなく、圧力センサ1Aの圧力検出領域を拡大することができる。特に、大型荷重用センサと比べて、軽薄、安価かつ製造性に優れていること、取り付けが容易であること、取付場所における取付穴などの加工が不要になること、センサ高が低いことから重量物の載荷バランスが不安定にならないことなどの利点がある。
なお、上述した実施形態において、圧力検出部2としては、フィルム型圧力センサに限らず、一対の電極層によって抵抗体が挟持された構成であれば、感圧ゴム等の感圧素子による感圧センサ、半導体による静電容量センサ、圧電素子による圧電式センサなどを用いてもよい。この点は、次に述べる第2の実施形態についても同様である。また、圧力検出部2と緩衝部材5は、図5から図8に示したように所定のクリアランスを介し離間して設けられてもよいし、空隙なく接触して設けられてもよい。ただし、圧力検出部2を緩衝部材5と離間させた方が、荷重計測の検出特性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係る圧力センサの外観斜視図である。この圧力センサ1Bは、第1の実施形態に係る圧力センサ1Aと同様の基本構成を有することに加え、貫通孔9を備えている。この貫通孔9は、上プレート部材3と,圧力検出部5(略中央の部位)と、下プレート部材4との間を上下に貫通している。貫通孔9は、圧力センサ1Bを設置面に取り付ける際、取付ボルトなどを挿通するために用いられる。なお、それ以外の点については、第1の実施形態で述べた各種の変形例も含めて圧力センサ1Aと同様であるから、同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
図12は、圧力センサ1Bの上面図であり、図13は、そのA−A断面図である。圧力検出部2において、その略中央を上下に貫通する貫通孔9の周囲には、圧力検出部2と離間して、円筒状の緩衝部材10が設けられている。貫通孔9周りの緩衝部材10は、特に、貫通孔9に挿通された取付ボルトによる締め付けなどの外力に起因した、圧力検出部2の塑性変形を抑制する。この場合、圧力検出部2の周囲に設けられた緩衝部材5は省略しても構わないが、圧力検出部2の両側に緩衝部材5及び10を設けることにより、外力による圧力検出部2の塑性変形を更に効果的に抑制することができる。また、上述した第1の実施形態と同様、圧力検出部2は緩衝部材5及び緩衝部材10と離間していてもよいし、互いに接触していてもよいが、離間させた方が荷重計測の検出特性を向上させることができる点で好ましい。
このように、本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するほか、貫通孔9に挿通された取付ボルトなどの締め付けに起因した抵抗体2cの変形を有効に抑制できる。
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係る圧力センサの外観斜視図である。この圧力センサ1Cは、上述した各実施形態に係る圧力センサ1A,1Bの基本構成に、連結部材10を追加したものである。この連結部材10は、上プレート部材3と下プレート部材4とを緩衝部材5を介して上下方向において連結する(繋ぎ合わせる)。連結部材10は、構造体である圧力力センサ1Cの一体性(強度)を高めるため、より具体的には、圧力センサ1Cの分解やプレート部材3,4の横ずれを防止するために用いられる。連結部材10としては、典型的には、リベット等のカシメによって構成することができるが、それ以外にネジの締結などを用いてもよい。本実施形態では、圧力センサ1Cの四隅に対応して4つの連結部材10が取り付けられている。
図15は、圧力センサ1Cの一例を示すA−A断面図である。連結部材10が取り付けられる部位は、上下のプレート部材3,4の主面に対して陥没している。そして、この陥没した取付部位には、上プレート部材3と、緩衝部材5と、下プレート部材4とを上下に貫通する貫通孔11が形成されており、この貫通孔11に連結部材10が挿通される。そして、上プレート部材3の上面より露出した連結部材10の上端、および、下プレート部材4の下面より露出した連結部材10の下端のそれぞれに対してカシメ処理等を施すことで、連結部材10が固定される。この状態において、連結部材10の上端は、上プレート部材3の主面よりも低くなっており、両者の間にクリアランスY1が存在する(Y1>0)。また、連結部材10の下端は、下プレート部材4の主面よりも低くなっており、両者の間にクリアランスY2が存在する(Y2>0)。このような縦方向のクリアランスY1,Y2を設けることで、上下方向に変位させる荷重が圧力センサ1Cに加わった場合でも、この外力による変形を連結部材10が規制しないので、圧力センサ1Cの強度を高めつつ正確に圧力を測定することができる。
また、連結部材10の外径は貫通孔11の内径よりも若干小さくなっており、これによって、両者の間に若干の空隙、すなわち、クリアランスX1が形成されている(X1>0)。それとともに、連結部材10の両端は、上下のプレート部材3,4の主面と、そこから陥没した取付部位との間に存在する段差部位から離れて、換言すれば、両者の間にクリアランスX2が存在するように配置されている(X2>0)。このような横方向のクリアランスX1,X2を設けることで、横方向に変位させる荷重が圧力センサ1Cに加わった場合でも、この外力による変形を連結部材10が規制しないので、圧力センサ1Cの強度を高めつつ正確に圧力を測定することができる。
図15は、圧力センサ1Cの別の一例を示すA−A断面図である。この構成は、図14に示した緩衝部材5を上下の緩衝部材5a,5bに分割した構成に連結部材10を適用したものであり、それ以外は図14に示した構成と同様である。ここで、縦方向のクリアランスについて、連結部材10の上端と上プレート部材3の主面との間のクリアランスをY1、連結部材10の下端と下プレート部材4の主面との間のクリアランスをY2、上緩衝部材5aと下緩衝部材5bとの間のクリアランスをY3とすると、Y1+Y2>Y3であることが好ましい。これにより、上下方向に変位させる荷重が圧力センサ1Cに加わって、上下の緩衝部材5a,5bのクリアランスY3が0になった場合でも、連結部材10の一端がプレート部材3,4の主面から突出することを防止できる。
このように、本実施形態によれば、上述した各実施形態と同様の効果を奏するほか、連結部材10を用いることで、構造体である圧力力センサ1Cの一体性(強度)を高めることができる。なお、本実施形態では、緩衝部材5に設けられた貫通孔11に連結部材10を挿通する構成としたが、連結部材10により挿通可能な場所は緩衝部材5に限定されない。例えば、緩衝部材5が設けられていない領域において、図7のように上プレート部材3と下プレート部材4とを緩衝部材5を介さずに連結させるようにし、当該領域(図7であれば、突出部4a)に上プレート部材3及び下プレート部材4を貫通する貫通項を形成し、当該貫通項に連結部材10を設ける構成としてもよい(このとき、上プレート部材3及び下プレート部材4における連結部材10の取付部位は、それぞれ図15にのように陥没していることが好ましい。)。ただし、第3の実施形態のように、緩衝部材5に設けられた貫通孔11に連結部材10を挿通する構成であれば、連結部材10により緩衝部材5を含めた固定が可能となるため、圧力センサ1Cの強度をより高めることができる。
1A〜1C 圧力センサ
2 圧力検出部
2a,2b 一対の電極層
2c 抵抗体
2d 保護層
3 上プレート部材
4 下プレート部材
5,10 緩衝部材
6 フラットケーブル
7,8 接着層
9,11 貫通孔
10 連結部材

Claims (14)

  1. 圧力センサにおいて、
    第1のプレート部材と、
    前記第1のプレート部材と対向して配置された第2のプレート部材と、
    前記第1のプレート部材と、前記第2のプレート部材との間に設けられ、一対の電極層と、前記一対の電極層によって挟持された抵抗体とを有し、前記抵抗体の弾性変形量に応じた電気信号を出力する圧力検出部と、
    前記第1のプレート部材と、前記第2のプレート部材との間に設けられ、前記圧力検出部の弾性変形を緩衝する緩衝部材と
    を有することを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記緩衝部材は、前記圧力検出部の周囲に設けられた第1の緩衝部材を有することを特徴とする請求項1に記載された圧力センサ。
  3. 前記第1のプレート部材と、前記圧力検出部の略中央と、前記第2のプレート部材とを貫通する貫通孔を有し、
    前記緩衝部材は、前記圧力検出部における前記貫通孔の周囲に設けられた第2の緩衝部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載された圧力センサ。
  4. 前記緩衝部材は、前記圧力検出部よりも硬いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された圧力センサ。
  5. 前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材は、前記緩衝部材よりも硬いことを特徴とする請求項4に記載された圧力センサ。
  6. 前記緩衝部材の厚みは、前記圧力検出部の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された圧力センサ。
  7. 前記緩衝部材は、
    前記第1のプレート部材から厚み方向に突出した第1の緩衝部材と、
    前記第1の緩衝部材と空隙をあけて対向し、前記第2のプレート部材から厚み方向に突出した第2の緩衝部材と
    を有することを特徴とする請求項6に記載されたた圧力センサ。
  8. 前記緩衝部材の厚みは、前記圧力検出部の厚みと略等しいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された圧力センサ。
  9. 前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材の少なくとも一方と、前記圧力検出部との間に設けられた第1の接着層と、
    前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材の少なくとも一方と、前記緩衝部材との間において、前記第1の接着層と分離して設けられた第2の接着層と
    をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載された圧力センサ。
  10. 前記圧力検出部は、少なくとも、前記一対の電極層の外面を覆うように設けられた保護層を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載された圧力センサ。
  11. 前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材を前記緩衝部材を介して連結する連結部材をさらに有し、
    前記連結部材は、
    前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材の主面から陥没した取付部位に取り付けられ、かつ、
    前記第1のプレート部材と、前記緩衝部材と、前記第2のプレート部材とを貫通する貫通孔に挿通されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載された圧力センサ。
  12. 前記連結部材の両端は、前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材の主面よりも低いことを特徴とする請求項11に記載された圧力センサ。
  13. 前記連結部材の両端は、前記第1のプレート部材および前記第2のプレート部材の主面と前記取付部位との間に存在する段差部位から離れて配置されており、
    前記連結部材の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さいことを特徴とする請求項11または12に記載された圧力センサ。
  14. 前記緩衝部材は、
    前記第1のプレート部材から厚み方向に突出した第1の緩衝部材と、
    前記第1の緩衝部材と空隙をあけて対向し、前記第2のプレート部材から厚み方向に突出した第2の緩衝部材とを有し、
    前記連結部材の一端および前記第1のプレート部材の主面の間における第1のクリアランスと、前記連結部材の他端および前記第2のプレート部材の主面との間における第2のクリアランスとの和は、前記第1の緩衝部材および前記第2の緩衝部材の間における第3のクリアランスよりも大きいことを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載された圧力センサ。

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