JP6203629B2 - 重量センサ及び重量センサユニット - Google Patents

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Description

本発明は重量センサ及び重量センサユニットに関し、特に抵抗値の変化に基づいて荷重の変化を検出する重量センサ及び重量センサユニットに関する。
本出願人は、特許文献1において重量センサを提案している。この重量センサを図14に基づいて説明する.
図14に示すように、この重量センサ100には、第1の基板101の表面に電極層102が形成されている。また前記第1の基板101に相対向して、スペーサ103を介して第2の基板104が配置されている。この第2の基板104には、前記電極層102に対向する抵抗体層105が形成されている。
また、前記第1の基板101、第2の基板104には、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂,ポリエチレンナフタレート樹脂,ポリイミド樹脂等の絶縁性を有する合成樹脂のシートが用いられている。
そして、前記第1の基板101、第2の基板104の少なくとも一方に荷重Pが作用すると、第1の基板101、第2の基板104の少なくとも一方が変形し、電極層102と抵抗体層104の接触面積が変化し、前記接触面積変化(荷重変化)に応じた抵抗値変化が検出される。この検出された抵抗値を用いて、予め測定された抵抗値と荷重との関係から、作用した荷重値が測定される。
特許4528878号公報
ところで、この重量センサの抵抗値と荷重との関係の一例を示すと、図15に示すように、重量センサに荷重を加えていく場合(往路)と、荷重が作用している重量センサから荷重を減じていく場合(復路)とで、検出される抵抗値が異なることが判明した。
このように、重量センサの荷重を加える場合と減じていく場合とで、異なる抵抗値が検出されるため、荷重値を高精度に測定できないという技術的課題があった。
本発明者らは、この重量センサに荷重を加える場合と荷重を減じていく場合とで、異なる抵抗値が検出される原因について鋭意研究した。
その結果、重量センサにおける第1の基板、第2の基板に用いられる合成樹脂のシートが、重量センサに荷重を加える場合と減じていく場合とで異なる抵抗値が検出される、いわゆるヒステリシス特性を呈する原因であることを究明し、本発明を完成するに至った。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、重量センサの荷重を加える場合と減じていく場合のいずれの場合においても略同一の抵抗値が検出され、この抵抗値から荷重が測定される重量センサ及び重量センサユニットを提供することを目的とするものである。
前記した課題を解決するために、本発明に係る重量センサは、荷重の変化を抵抗値の変化として検出する重量センサであって、金属製の第1の基板と、前記第1の基板に相対向して配置された金属製の第2の基板と、前記第1の基板の周縁部と第2の基板の周縁部の間に接合されたリング状の金属製の第1のスペーサと、前記第1の基板の前記第2の基板側に形成された合成樹脂層と、前記第1の基板の前記合成樹脂層上に形成された電極層と、前記第2の基板の前記第1の基板側に形成された合成樹脂層と、前記第2の基板の前記合成樹脂層上に形成された抵抗層と、を備え、前記第1の基板、第2の基板の少なくとも一方に加わる荷重の変化によって、電極層に対する抵抗体層の接触面積が変化し、前記接触面積変化に応じた抵抗値変化を検出することによって、前記基板に加えられた荷重を検出することを特徴としている。
このように、金属製の第1の基板、金属製の第2の基板が用いられているため、測定する荷重の範囲内において、荷重(応力)と変形量(ひずみ)の関係が比例関係にあり、いわゆるヒステリシス特性を呈し難い。その結果、重量センサに荷重を加える場合と減じていく場合のいずれの場合においても略同一の抵抗値が検出され、高精度に荷重を測定することができる。
ここで、前記第2の基板の上面に設けられた貫通孔と、前記貫通孔の内部に設けられた被押圧部と、前記貫通孔の内部であって、前記被押圧部の外側に前記被押圧部を囲って設けられたリング状部と、前記被押圧部とリング状部を連結する第1の連結部と、前記リング状部と第2の基板とを連結する第2の連結部とを備えていることが望ましい。
このように構成することにより、前記代1,2の連結部の幅、長さを調整することにより、基板の厚さが厚い場合であっても、小さな荷重に対しても前記被押圧部を変位させることができ、小さな荷重を測定することができる。
尚、第1の基板、第2の基板、第1のスペーサがステンレス鋼からなることが望ましい。
また、前記した課題を解決するために、本発明に係る重量センサユニットは、上記重量センサが用いられた重量センサユニットであって、前記第2の基板の上面にリング状の第2のスペーサを介して設けられた第3の基板と、前記第3の基板の上面に設けられた荷重受け部と、前記荷重受け部に形成されたねじ穴と、前記ねじ穴に螺合する共に、先端が第2の基板または第2の基板の被押圧部を押圧する押圧子と、前記押圧子が挿通する、第3の基板に形成された貫通穴と、を備え、前記押圧子を回転させることにより、前記押圧子の先端が第2の基板または第2の基板の被押圧部に接するようになされることを特徴としている。
このように、押圧子を備える荷重受け部が設けられているため、被押圧部に適切に荷重を作用させることができる。しかも、押圧子が荷重受け部のねじ穴に螺合しているため、前記押圧子を回転させることにより、押圧子の先端と第2の基板の上面、または第2の基板の被押圧部の上面との間の距離寸法を調整し、この押圧子の先端を第2の基板に高精度に接するように配置することができる。
尚、前記第3の基板、荷重受け部、第2のスペーサがステンレス鋼からなることが望ましい。
本発明によれば、重量センサの荷重を加える場合と減じていく場合のいずれの場合においても略同一の抵抗値が検出され、この抵抗値から荷重が測定される重量センサ及び重量センサユニットを得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる重量センサを示す断面図である。 図2は、図1に示す重量センサの一部平面図である。 図3は、図1の部分拡大図である。 図4は、図1の電極層を示す平面図である。 図5は、図1の抵抗層を示す平面図である。 図6は、図3の部分拡大図である。 図7は、図6に示す状態から荷重が作用した状態を示す部分拡大図である。 図8は、図7に示す状態から更に荷重が作用した状態を示す部分拡大図である。 第1の実施形態における荷重と抵抗値の関係を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施形態にかかる重量センサを示す断面図である。 図11は、図10に示す重量センサの一部平面図である。 図12は、本発明の重量センサユニットを示す断面図である。 図13は、図12の重量センサユニットの一部平面図である。 図12は、従来の重量センサを示す断面図である。 従来例における荷重と抵抗値の関係を示す図である。
本発明にかかる重量センサの第1の実施形態について、図1乃至図9に基づいて説明する。図1、2に示すように、重量センサ1は、円板状の第1の基板2と、円板状の第2の基板3と、第1の基板2及び第2の基板3が所定の間隔を隔てて対向するように両基板2,3の周縁部に接合された、リング状のスペーサ4とを有している。
この第1の基板2、第2の基板3、スペーサ4はステンレス鋼によって形成され、第1の基板2とスペーサ4、及び第2の基板3とスペーサ4は、図2に示すように外周円周上の5箇所において溶接Wより固着されている。
尚、第1の基板2、第2の基板3、スペーサ4はステンレス鋼に限定されるものではなく、他の金属であっても良い。即ち、測定する荷重の範囲内において、荷重(応力)と変形量(ひずみ)の関係が比例関係にあり、いわゆるヒステリシス特性を呈し難い材質であれば良い。また、第1の基板2とスペーサ4、及び第2の基板3とスペーサ4は、溶接より固着する方法以外に接着により固着する方法を用いても良い。
また、前記第1の基板2、第2の基板3の厚さは、作用する荷重の大きさに応じて変更される。即ち、小さな荷重を測定する場合には、前記基板の厚さが薄い方が好ましく、大きな荷重を測定する場合には、前記基板の厚さが厚い方が好ましい。
小さな荷重を測定する場合に、前記基板の厚さが厚いと、前記基板の変形量が小さく、電極層7A、7Bの間の抵抗値の変化を測定できない虞がある。一方、大きな荷重を測定する場合に、前記基板の厚さが薄いと、前記基板の変形量が大きく、電極層7A、7Bの間の抵抗値の変化を測定できない虞があるためである。
一例を示せば、測定荷重が100gf〜500gfである場合には、前記第1の基板2及び第2の基板3の厚さが0.15mm〜0.25mmであることが望ましい。
また、スペーサ4は、前記第1の基板2と第2の基板3との間の距離を規定するものである。
前記スペーサ4の厚寸法が大きい場合には、前記第1の基板2、第2の基板3の変形量が大きくないと、電極層7A、7Bと抵抗層10との間で接触がなされず、抵抗値変化を測定できない。即ち、小さな荷重では抵抗値の変化を測定できない虞がある。
一方、スペーサ4の厚さ寸法が小さい場合には、前記第1の基板2、第2の基板3の小さな変形量で抵抗値変化を測定できるが、大きな荷重が加わると電極層7A、7Bと抵抗層10がすべて領域で接触してしまい、抵抗値変化を測定できない虞がある。
このように、前記第1の基板2の厚さ、第2の基板3の厚さ、スペーサ4の厚さは、測定する荷重の大きさによって決められる。
言い換えれば、測定許容範囲内の荷重による変形量が適正の範囲内になるように、前記第1の基板2の厚さ、第2の基板3の厚さ、スペーサ4の厚さが決められる。
また、第1の基板2上には粘着層5Aが形成され、この粘着層5A上に絶縁性を有する合成樹脂層6が形成される。
この合成樹脂層6は、前記した図14に示された第1の基板101に相当するものであり、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂,ポリエチレンナフタレート樹脂,ポリイミド樹脂、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁性を有する合成樹脂のシートを用いることができる。この合成樹脂層6の厚さは特に限定されないが、絶縁性及び変形性を考慮すると、合成樹脂層6の厚さは、25μm〜250μm程度であることが望ましい。
尚、この合成樹脂層6は、前記した合成樹脂のシートに限定されるものではなく、例えば、第1の基板2上には塗布等の手段により、合成樹脂層を形成したものであってもよい。第1の基板2上に合成樹脂層を直接形成する場合には、前記粘着層5Aを省略しても良い。
更に、図3、4に示すように、この合成樹脂層6の上に所定の間隔を空けて対向する一対の電極層7A、7B(櫛形電極)が形成される。
この一対の電極層7A、7Bは櫛形状になされ、電極層7A、7Bの櫛状の部分が互い違いに位置するように形成されている(図4参照)。尚、図1では、電極層7A、7B(櫛形電極)は省略して図示されている。
また、一対の電極層7A、7Bの外周には電極層7Cが形成され、前記電極層7A,電極層7Cは引出し線7Dに接続されている。また、前記電極層7Bは引出し線7Eに接続されている。
前記一対の電極層7A,7Bは、銀あるいは銅により構成され、膜厚は、特に限定されないが、例えば、5μm〜40μmに形成される。
尚、一対の電極層7A、7Bは櫛形電極として形成した場合を示したが、特に櫛形状の電極に限定されるものでなく、円形状等の他の形状であってもよい。
また、第2の基板3上には粘着層5Bが形成され、この粘着層5B上に絶縁性を有する合成樹脂層8が形成されている。
この合成樹脂層8は、前記した図14に示された第2の基板104に相当するものであり、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂,ポリエチレンナフタレート樹脂,ポリイミド樹脂、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁性を有する合成樹脂のシートが用いられる。
またこの合成樹脂層8の厚さは特に限定されないが、絶縁性及び変形性を考慮すると、合成樹脂層8の厚さは、25μm〜250μm程度であることが望ましい。
尚、この合成樹脂層8は、前記した合成樹脂のシートに限定されるものではなく、例えば、第2の基板3上には塗布等の手段により、合成樹脂層を形成したものであってもよい。第2の基板3上に合成樹脂層を直接形成する場合には、前記粘着層5Bを省略することができる。
この合成樹脂層8の表面には、図3、図6に示すように、絶縁性を有する樹脂に非導電性粒子9aを含有した凹凸層9が形成される。尚、図1では凹凸層9、抵抗層10が省略して図示され、図3では非導電性粒子9aが省略して図示されている。
ここでは、非導電性粒子9aとして二酸化ケイ素粒子を例にとって説明する。尚、非導電性粒子としては、前記二酸化ケイ素粒子に限定されるものではなく、アルミナ粒子等のセラミックス粒子、またウレタンビーズ等の合成樹脂粒子を好適に用いることができる。
前記凹凸層9は、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の絶縁性を有する樹脂に、二酸化ケイ素の粒子9aを、1重量%〜20重量%含有されている。
そして、図6に示すように、二酸化ケイ素の粒子9a間における凹凸層9の厚さt1は二酸化ケイ素の粒径t2よりも小さく形成され、この二酸化ケイ素粒子9aよって凹凸層9(凹凸層9の凸部)が形成される。
尚、非導電性粒子を含有した凹凸層9を形成する際、前記非導電性粒子上に前記絶縁性を有する樹脂膜9bが形成されなくても良いが、好ましくは樹脂膜9bが形成されているのがよい。
前記非導電性粒子の外形に突起等が存在する場合がある。そのため、前記非導電性粒子上に樹脂膜が形成されていない場合には、前記突起によって、樹脂膜(凹凸層9)の上面に形成される、後述する抵抗体層10に破損が生じ、非導電性粒子が露出する虞があるためである。即ち、前記非導電性粒子9a上に、抵抗体層10を形成することができない虞が生じるためである。
そして、前記したように、この凹凸層9の表面に抵抗体層10が形成されている。この抵抗体層10は、シリコン樹脂1重量%〜5重量%と、カーボン粉末が1重量%〜10重量%とを、少なくとも含有したフェノール樹脂から形成されると共に、前記抵抗体層10の膜厚が5μm〜20μmに形成されている。
前記シリコン樹脂が1重量%未満の場合柔軟性がなく変形し難く好ましくない。また5重量%を超える場合には極めて容易に変形してしまい、広範な荷重検出範囲を得ることができないため、好ましくない。
前記抵抗体層10にシリコン樹脂が1重量%〜5重量%含有されているため、荷重が加えられた際、二酸化ケイ素粒子間の抵抗体層が容易に変形し、第2の基板3の変形に対する追従性が良く、電極層7A,7Bと徐々に接触させることができる。
また、カーボン粉末が1重量%未満の場合には抵抗値が大きくなり過ぎ、10重量%を超える場合には、抵抗値が小さくなり過ぎ好ましくない。
また、前記二酸化ケイ素粒子9a間における凹凸層9の厚さt1及び抵抗体層10の厚さt3の総和が、凹凸層9に含有される二酸化ケイ素の粒径t2よりも小さく設定されている。
そのため、図7に示すように荷重Pが作用し、第2の基板3、合成樹脂層8が変形すると、二酸化ケイ素粒子9a部分の抵抗体層10が、最初に電極層7A,7Bに接触するように構成されている。
また図3、5に示すように、前記した凹凸層9及び抵抗体層10は、電極層7A,7Bと略同一形状の円形形状に形成されるとともに、電極層7A,7Bに相対向して形成されている。
また、図1に示すように、第1の基板2には、合成樹脂層6上に形成された接続線7D、7Eを外部に導出するための開口部2aが形成されている。この開口部2aは、接続線7D、7Eを導出した後、防水のため合成樹脂材により密閉される。
前記開口部2aから導出された合成樹脂層6の下面には、両面粘着テープ11を介して、ポリエステルからなるエアベント部材13が設けられている。同様に、前記合成樹脂層6(接続線7D、7E)の上面には、両面粘着テープ12を介して、ポリエステルからなるエアベント部材14が設けられている。
このエアベント部材13、14の一端部は、第1の基板2、第2の基板3、スペーサ4によって囲まれる空間内に臨み、前記空間内の気圧の変化に対応して空気を抜くようになされている。即ち、第1の基板2、第2の基板3、スペーサ4に囲まれる空間が密閉状態になると、気圧の変化の影響を受け、第1の基板2、第2の基板3が適正に変形しない虞があるためである。
尚、前記接続線7D、7Eを外部に導出する開口部2aが密閉されていない場合には、前記エアベント部材13、14を用いる必要はない。
次に、図6乃至図9に基づいて前記重量センサ1の動作、作用について説明する。
図6に示す初期状態から、図7に示すように荷重Pが作用すると、前記したように、第2の基板3、合成樹脂層8が変形し、空間部Sが狭まり、二酸化ケイ素粒子9a部分の抵抗体層10が電極層7A,7Bに接触する。
そして、加わる荷重Pの増加に比例して、二酸化ケイ素粒子9a部分(凸部)の抵抗体層10が電極層7A,7Bに接触することにより、一対の電極層7A,7B(櫛形電極)と抵抗体層10との接触面積が増加する。即ち、加わる荷重Pの増加に比例して、一対の電極層7A,7B(櫛形電極)と抵抗体層10との間の抵抗値が変化する。
そして更に、所定の大きさ以上の荷重Pが加えられると、第2の基板3、合成樹脂層8が変形し、図8に示すように二酸化ケイ素粒子9a間の抵抗体層10と電極層7A,7Bとの接触領域Xが拡大する。
このとき、二酸化ケイ素粒子9a部分の抵抗体層10が既に一対の電極層7A,7Bと接触しているため、荷重変化に対する抵抗値の変化は小さいが、二酸化ケイ素粒子9a間の抵抗体層10を電極層7に徐々に接触させることにより、大きな荷重まで検出でき、広範な荷重検出範囲を得ることができる。
また、接続線7D,7Eを介して検出される抵抗値を、コンピュータの抵抗値・荷重変換部(図示せず)に入力することによって、抵抗値と荷重(荷重)との相関関係を用いて荷重に変換される。
この抵抗値と荷重(荷重)との相関関係については、例えば、前記重量センサ1に特定された荷重を加え、荷重の変化に対して接続線7D,7Eから出力される抵抗値を測定する実験を予め行うことで求めることができる。
即ち、予め、抵抗値と荷重(荷重)との相関関係を求め、これをコンピュータの記憶手段等に記憶し、重量センサ1によって検出された抵抗値をコンピュータの抵抗値・荷重変換部(演算処理装置)を介して荷重に変換することによってなされる。
ここで、前記荷重Pによって第2の基板3、合成樹脂層8は変形するが、第2の基板3がステンレス鋼で形成されているため、荷重(応力)と変形量(ひずみ)の関係が比例関係にあり、いわゆるヒステリシス特性を呈し難い。
即ち、図9に一例を示すように、第2の基板3が、測定する荷重の範囲内において、いわゆるヒステリシス特性を呈し難いため、重量センサの荷重を加える場合と減じていく場合とで検出される抵抗値は、略同一の抵抗値が検出され、荷重値を高精度に測定することができる。
尚、図9において、荷重と抵抗値が比例関係(直線状)にないのは、抵抗体層10と電極層7A,7Bとの接触領域の変化が比例関係にないことによる。
次に、本発明にかかる重量センサの第2の実施形態について、図10および図11に基づいて説明する。
この第2の実施形態にあっては、第1の実施形態の第2の基板の上面に変位可能な被押圧部が形成されている点が第1の実施形態と異なる。尚、第1の実施形態と同一あるいは相当する部材は、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図10,11に示すように、重量センサ20の第2の基板21には、円形状の貫通孔21Aが形成され、その貫通孔21Aの内部に円形状の被押圧部21Bが設けられている。
また、前記貫通孔21Aの内部であって前記円形状の被押圧部21Bの外側に、前記被押圧部21Bを囲ってリング状部21Cが設けられている。
この被押圧部21Bとリング状部21Cは、第1の連結部21D、21Eによって、連結されている。また、前記リング状部21Cは、第2の基板21に第2の連結部21F、21Gによって、連結されている。
前記第1の連結部21D、21Eは相対向して設けられ、第2の連結部21F、21Gも相対向して設けられている。
即ち、前記被押圧部21Bの中心Oに対して第1の連結部21Dから90度の間隔をもって第2の連結部21Fが設けられ、第2の連結部21Fから90度の間隔をもって第1の連結部21Eが設けられ、第1の連結部21Eから90度の間隔をもって第2の連結部21Gが設けられている。
このように、円形状の被押圧部21Bは、第1の連結部21D、21Eによってリング状部21Cと連結され、また前記リング状部21Cは第2の連結部21F、21Gによって、第2の基板21と連結されているため、被押圧部21Bに荷重が作用すると、被押圧部21Bは第2の基板21に対して、可動し、変位する。
即ち、前記被押圧部21Bが押圧されると、被押圧部21Bが変位し、被押圧部21Bの下面に形成された第2の基板8を下方向に変位させる。その結果、電極層7A,7Bと抵抗体層10との接触面積が変化し、抵抗値が変化するため、第1の実施形態と同様にして、荷重の大きさを測定することができる。
尚、被押圧部21Bが、前記第1の連結部21D、21Eと第2の連結部21F、21Gを介して、第2の基板21に連結されているため、前記連結部の幅、長さを調整することにより、第2の基板21の厚さ寸法が大きい場合であっても、小さな荷重に対しても被押圧部21Bを変位させることができ、小さな荷重を測定することができる。
この実施形態にあって、第2の基板21には、円形の貫通孔21Aが形成され、第1の基板22、第2の基板21、スペーサ4によって形成される空間が密閉されないため、第1の実施形態のように、第1の基板2のような貫通穴2aを必ずしも設ける必要はない。この場合、接続線7D、7Eはスペーサ4から導出しても良い。
次に、本発明にかかる重量センサを用いた重量センサユニットについて、図12および図13に基づいて説明する。
この重量センサユニット30は、第2の実施形態の第2の基板21の上面に荷重を受ける荷重受け部31を備えている点が第2の実施形態と異なる。尚、第1、第2の実施形態と同一あるいは相当する部材は、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この重量センサユニット30は、第2の基板21の上面にリング状のスペーサ32を介して円板状の第3の基板33が設けられ、更に第3の基板33の上面に荷重を受ける円板状の荷重受け部31が設けられている。このスペーサ32、第3の基板33、荷重受け部31は、第1、2の基板22,21及びスペーサ4と同様に、ステンレス鋼で形成されている。
また、前記第2の基板21、スペーサ32、第3の基板33は、図13に示すように外周円周上の5箇所において溶接Wより固着されている。同様に、前記荷重受け部31と、第3の基板33は、図13に示すように外周円周上の5箇所において溶接Wより固着されている。
尚、前記荷重受け部31、第3の基板33、スペーサ32、第2の基板21の固着は溶接Wに限定されるものではなく、接着剤で固着しても良い。また、前記荷重受け部31、スペーサ32、第3の基板33はステンレス鋼に限定されるものではなく、他の金属であっても良い。即ち、測定する荷重の範囲内において、荷重(応力)と変形量(ひずみ)の関係がいわゆるヒステリシス特性を呈し難い材質であれば良い。
また、前記荷重受け部31の中心部にはねじ穴31aが設けられ、前記ねじ穴31aに被押圧部21Bを押圧する押圧子34が螺合するように構成されている。また、第3の基板33には前記押圧子34が挿通する貫通穴33aが形成されている。
このように構成されているため、前記押圧子34を回転させることにより、第3の基板33下面からの前記押圧子34の突出長さを調整することができる。尚、押圧子34の後端部は荷重受け部31の上面から突出しないのが好ましい。
前記押圧子34の先端の突出長さが調整され、第2の基板21に接するようになされる。
そして、荷重が荷重受け部31に作用すると、押圧子34の先端が第2の基板21(被押圧部21B)上面を押圧し、第2の基板21を変形させる。
即ち、第2の基板21(被押圧部21B)が押圧子34によって押圧されると、被押圧部21Bが変位し、被押圧部21Bに設けられた抵抗体層10が下方向に変位する。
その結果、電極層7A,7Bと抵抗体層10との接触面積が変化し、抵抗値の変化を検出することにより、第1の実施形態と同様にして、荷重の大きさを測定することができる。
上記したように重量センサユニット30にあっては、押圧子34を有する荷重受け部31が設けられているため、被押圧部21Bに適切に荷重を作用させることができる。
尚、押圧子34が荷重受け部31のねじ穴31aに螺合しているため、前記押圧子34を回転させることにより、押圧子34の先端と第2の基板21の上面との間の距離寸法を調整し、この押圧子34の先端を第2の基板21に高精度に接するように配置することができる。
1 重量センサ
2 第1の基板
3 第2の基板
4 スペーサ
5A,5B 粘着層
6 合成樹脂層
7A,7B 電極層
8 合成樹脂層
9 凹凸層
10 抵抗層
20 重量センサ
21 第2の基板
21A 貫通穴
21B 被押圧部
21C リング状部
21D,21E 第1の連結部
21F,21G 第2の連結部
30 重量センサユニット
31 荷重受け部
31a ねじ穴
32 スペーサ
33 第3の基板
33a 貫通穴

Claims (5)

  1. 荷重の変化を抵抗値の変化として検出する重量センサであって、
    金属製の第1の基板と、
    前記第1の基板に相対向して配置された金属製の第2の基板と、
    前記第1の基板の周縁部と第2の基板の周縁部の間に接合されたリング状の金属製の第1のスペーサと、
    前記第1の基板の前記第2の基板側に形成された合成樹脂層と、
    前記第1の基板の前記合成樹脂層上に形成された電極層と、
    前記第2の基板の前記第1の基板側に形成された合成樹脂層と、
    前記第2の基板の前記合成樹脂層上に形成された抵抗層と、
    を備え、
    前記第1の基板、第2の基板の少なくとも一方に加わる荷重の変化によって、電極層に対する抵抗体層の接触面積が変化し、前記接触面積変化に応じた抵抗値変化を検出することによって、前記基板に加えられた荷重を検出することを特徴とする重量センサ。
  2. 前記第2の基板の上面に設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔の内部に設けられた被押圧部と、
    前記貫通孔の内部であって、前記被押圧部の外側に前記被押圧部を囲って設けられたリング状部と、
    前記被押圧部とリング状部を連結する第1の連結部と、
    前記リング状部と第2の基板とを連結する第2の連結部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載された重量センサ。
  3. 第1の基板、第2の基板、第1のスペーサがステンレス鋼からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された重量センサ。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された重量センサが用いられた重量センサユニットであって、
    前記第2の基板の上面にリング状の第2のスペーサを介して設けられた第3の基板と、
    前記第3の基板の上面に設けられた荷重受け部と、
    前記荷重受け部に形成されたねじ穴と、
    前記ねじ穴に螺合する共に、先端が第2の基板または第2の基板の被押圧部を押圧する押圧子と、
    前記押圧子が挿通する、第3の基板に形成された貫通穴と、を備え、
    前記押圧子を回転させることにより、前記押圧子の先端が第2の基板または第2の基板の被押圧部に接するようになされることを特徴とする重量センサユニット。
  5. 前記第3の基板、荷重受け部、第2のスペーサがステンレス鋼からなることを特徴とする請求項4に記載された重量センサ。
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