JP2001280931A - 干渉計、形状測定装置及び方法、並びに露光装置 - Google Patents

干渉計、形状測定装置及び方法、並びに露光装置

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JP2001280931A
JP2001280931A JP2000096990A JP2000096990A JP2001280931A JP 2001280931 A JP2001280931 A JP 2001280931A JP 2000096990 A JP2000096990 A JP 2000096990A JP 2000096990 A JP2000096990 A JP 2000096990A JP 2001280931 A JP2001280931 A JP 2001280931A
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pinhole
mirror
interferometer
optical
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Shikyo Ryu
志強 劉
Takashi Genma
隆志 玄間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピンホールを使った干渉計において、縞走査
(フリンジスキャン)を行う際に生じる光量変動をなく
す。 【解決手段】 干渉計(100)は、光源(40)からの光から
球面波を発生させるため、所定の大きさのピンホール(7
0A,71A)を有するピンホール部材(70,71)と、ピンホール
部材(70)から被検面までの往復距離と等しい光路長にな
るように、光源(40)からの光を引き回す光学部材(70B,8
2)と、光学部材(70B,82)からの光の光軸方向に移動可能
であり光軸方向とは異なる方向に移動した場合でも光軸
方向と同一方向に光を反射する反射部材(66,72&74)と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ又はミラーなど
の球面又は非球面の面形状を高精度に計測するための干
渉計、形状測定装置及び方法、並びに露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ミラー(被検物)などの球面又は非球面
(被測定面)の面精度を高精度に計測する干渉計又は形
状測定装置として、特開平2-228505号で開示される発明
がある。この公報で開示された干渉計又は形状測定装置
は、一旦平面ミラーで反射した光を球面反射鏡で反射さ
せて、その光をピンホールに向ける。すると該ピンホー
ルから回折による球面波が発生するので、その球面波を
参照光として検出手段であるCCD等に到達させる。そ
の一方で、ピンホールから出た球面波を被測定面に照射
させ、その被測定面からの反射光を一旦ピンホールの周
辺の反射面に到達させてから、その反射光を測定光とし
て検出手段に到達させる。そして、これら参照光と測定
光とを検出手段で干渉させて被測定面の面精度を測定す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平2-228505号で開
示された発明では、測定精度を向上させるために、ピエ
ゾ素子12で球面反射鏡を光軸方向に微小に振動させて、
高精度に被測定面の面形状を読みとることができるよう
になっている。つまり、球面反射鏡を微小に振動させる
ことにより光路差が微小に変化し、それに伴って干渉縞
の状態が変化するので、この変化を被照射面の各領域で
検出することにより被測定面の歪みが測定される。この
動作を縞走査(フリンジスキャンとも呼ばれる)と呼
ぶ。縞走査を行うために球面反射鏡の光軸方向の移動を
行うと、どうしても多少の球面反射鏡の傾き若しくは横
ずれ(光軸方向と直交する方向のずれ)が生じてしま
う。球面反射鏡の傾きもしくは横ずれが起こると、ピン
ホールに照射する光軸がずれてしまい、ピンホールから
出る球面波の光量が球面反射鏡の光軸方向の移動を行う
前と後とで異なってしまう。この光量変動が干渉縞の観
察結果に悪影響を与えてしまう。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、縞走査を行っても、干渉縞
の観察結果に悪影響を与えない干渉計、面形状測定装置
/方法、この測定方法により製作された露光装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、参照光と被検
物(60,61)の被検面からの測定光とを干渉させて、被検
面(60A,61A)の面精度を計測する干渉計(100)において、
光源(40)からの光から球面波を発生させるため、所定の
大きさのピンホール(70A,71A)を有するピンホール部材
(70,71)と、ピンホール部材(70)から被検面までの往復
距離と等しい光路長になるように、光源(40)からの光を
引き回す光学部材(70B,82)と、光学部材(70B,82)からの
光の光軸方向に移動可能であり光軸方向とは異なる方向
に移動した場合でも光軸方向と同一方向に光を反射する
反射部材(66,72&74)とを有する干渉計を提供する。
【0006】この構成により、反射部材が常に光軸方向
と同一方向に光を反射するので、縞走査により生じてい
た悪影響を与えなることなく、干渉縞を観察できる。
【0007】かかる反射部材として、例えば、コーナー
キューブ部材(66)、又は集光光学系(72)及び集光光学系
の集光位置に配置された反射部材(74)が適当である。
【0008】また、光学部材で引き回される光路中に光
量調整部材(64)を配置すれば、被測定面の反射率が悪く
測定光の光量が小さい場合でも、その測定光に合わせて
参照光の光量を小さくする等の調整ができる。
【0009】さらに、被測定面が非球面形状又は凸形状
の場合には、被測定面に合わせるような波面を変換する
変換部材(80)を、ピンホール部材(70)と被測定面との間
に配置すればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】−形状測定装置の全体構成− 図1は、ミラーなどの球面の面精度を高精度に計測する
ための干渉計を備えた形状測定装置の全体構成である。
【0011】定盤10は、床15からの振動を遮断するため
にエア/ゴムダンパ及びアクチュエータを用いた防振装
置20によって支えられている。定盤10上には、X軸、Y
軸及びZ軸方向、並びにX軸を中心に回転するθx、Y
軸を中心に回転するθy及びZ軸を中心に回転するθz
方向に、レンズ又はミラーなどの被検物60を移動させる
ステージ32が設けられている。また定盤10上にはステー
ジ32の位置を計測するレーザー測長干渉計30が設けられ
ている。ステージ32上にはレンズ又はミラーなど被検物
60を真空吸着するチャック34、及びレーザー測長干渉計
30からのレーザー光を反射するための移動鏡36が設けら
れている。定盤10上には、後述する被検物60を測定する
干渉計100を窒素又はヘリウムで密封し、湿度温度管理
するためのチャンバー壁75が設けられている。
【0012】干渉計100は、He-Neレーザー光源40と、こ
の光源40からのレーザー光を導くミラー42と、レーザー
光を収束する集光レンズ44と、球面波を発生させるピン
ホールが形成されたピンホールミラー70と、ピンホール
ミラー70で反射された光を平行にするコリメータレンズ
62と、NDフィルタ64と、コーナーキューブプリズム66
と、球面波を収束する集光レンズ48と、光を電気信号に
変換するCCD(電荷結合素子)等の光電変換器50とか
らなる。光電変換器50からの出力はコンピュータ55に取
り込まれて解析され、干渉縞の状態から被測定面の球面
形状又は収差などが求められる。
【0013】なお、図1中、レーザー測長干渉計30及び
レーザー光源40はチャンバー壁75内に配置されていない
が、これは熱源となるものをチャンバー壁75内に入れな
い理由による。しかし、空調設備に余裕があればレーザ
ー測長干渉計30及びレーザー光源40をチャンバー壁75内
に配置してもよい。精度を向上させるためには、He-Ne
レーザーの代わりに、He-Neレーザーより波長の短い紫
外線、軟X線などを用いる。 −第1実施例の干渉計− 図2は、図1中の干渉計100を拡大したものである。
【0014】第1実施例の干渉計においては、レーザー
光源1と被測定面4の間に、ピンホールを形成した反射
鏡(以下ピンホールミラーと称す)70が光軸に対して約
45゜の角度をなし、かつピンホールが光軸上に位置する
ように配置されている。
【0015】本実施例におけるピンホールミラー70は、
ガラス板等の表面に例えばアルミ・クロム等の薄膜70B
が蒸着されており、薄膜の略中央部にピンホール70Aが
エッチング等によって形成されている。このピンホール
70Aの開口は、長径が光軸と45゜の角度をなす楕円とな
っており、光軸方向から見たときに次式を満足する大き
さの円(直径φ)となるように形成されている。
【0016】
【数1】λ/2< φ <λr/2a λ:レーザーの波長、r:被測定面の曲率半径、a:被
測定面の口径 なお、径がφ≦λ/2の円である場合には、球面波を生
ずる光の光量が少なくなる弊害がある。逆に径がλr/
2a≦φの円である場合には、ピンホールで発生する球
面波に歪が生じる弊害がある。つまり、かかるピンホー
ルは回折により球面波を発生する役目をしている。かか
る詳細は特開平2-228505号に開示されている。
【0017】また、第1実施例の干渉計では、被測定面
60に入射する光軸とほぼ直交する光軸上に、コーナーキ
ューブプリズム66と二次元CCD50がピンホールミラー70
を介して対向するように配置されている。
【0018】以上のような構成の干渉計において、レー
ザー光源40から出た光は、レンズ44で集光されピンホー
ルミラー70に当り、光の一部はピンホール70Aを通過す
る。ピンホール70Aを通過した光は、ピンホールの回折
により理想的球面波として広がり、計算機ホログラム又
はNull(ヌル)素子80を介して、測定用光束として凹形
状ミラー60の被測定面(被検面)60Aを照射する。
【0019】被測定面60Aで反射された測定用光束は、
計算機ホログラム又はNull(ヌル)素子80を再び通過
し、ピンホールミラー70に集光される。この際、ピンホ
ール70Aの径は被測定面4での反射光の集光点の大きさ
λr/aより十分小さいので、大部分の光はピンホール
ミラー70で反射されて、集光レンズ48を通って100×100
のエレメントを持つ2次元CCD50の受光面に到達する。
【0020】計算機ホログラム又はNull(ヌル)素子80
は、凹形状ミラー60の被測定面の理想的な形状(設計形
状)に合致するように、球面波を回折させるものであ
り、予め計算して作成されるものである。凹形状ミラー
60が球面であれば、計算機ホログラム又はNull(ヌル)
素子80は不要であるが、凹形状ミラー60が非球面であれ
ば、その非球面形状に合わせた波面にするために必要で
ある。
【0021】他方、レンズ44で集光されピンホールミラ
ー70で反射された光は、コリメータレンズ62を経て平行
光になり、光量を調節するNDフィルタ64を経由して、コ
ーナーキューブプリズム66に入射する。コーナーキュー
ブプリズム66に入射した光は、コーナーキューブプリズ
ム66で反射され、再び、NDフィルタ64及びコリメータレ
ンズ62を経由して、ピンホールミラー70に戻る。ピンホ
ールミラー70に戻った光は、ピンホール70Aを通過した
光は、ピンホールの回折により理想的球面波として広が
り、参照光として2次元CCD50の受光面に到達する。
【0022】ピンホールミラー70からコーナーキューブ
プリズム66までの光路長(往復分)は、ピンホールミラ
ー70から被測定面60Aまでの光路長(往復分)とほぼ等
しくして配置されている。このような配置により、光源
のレーザーの可干渉性が多少低くても、被測定面60Aか
らの光とコーナーキューブプリズム66の光とが干渉し易
くなる。
【0023】NDフィルタ64は、被測定面60Aの反射率に
合わせて、光量調節用として適宜選択して使用される。
例えば、被測定面60Aが低い反射率の面である場合に
は、その被測定面60Aからの反射光がピンホールミラー7
0で反射されて、測定光が2次元CCD50の受光面に到達す
る。一方、コーナーキューブプリズム66に向かった光が
まったく減光されないまま参照光としてCCD50の受光面
に到達する。測定光と参照光との光量差があまりに大き
いと、干渉縞のコントラストが悪くなるため、干渉縞の
コントラストをよくするためにNDフィルタ64が使用され
る。なお、NDフィルタ64は、ピンホールミラー70からコ
ーナーキューブプリズム66までの間であれば、どこに配
置してもよい。
【0024】コーナーキューブプリズム66は、入射した
光の入射方向と同一方向に光を反射させる特性を有して
いるため、縞走査させる際にコーナーキューブプリズム
66を図2中の矢印方向に移動させても、ピンホールミラ
ー70に戻る光の集光位置に影響を与えない。つまり、コ
ーナーキューブプリズム66の移動に伴って、反射光の傾
きもしくは横ずれ(光軸方向と直交する方向のずれ)が
生じないため、干渉縞の観察結果に悪影響を与えない。
【0025】なお、本実施例におけるコーナーキューブ
プリズム66の代わりに、三枚の直交する反射ミラーによ
って構成してもよい。
【0026】−第2実施例の干渉計− 図3は、第2実施例の干渉計100を説明するものであ
る。第1実施例と同じ部材には同一番号を付している。
【0027】第2実施例の干渉計では、被測定面61Aに
入射する光軸とほぼ直交する光軸上に、集光レンズ72、
反射鏡74と二次元CCD50がピンホールミラー70を介して
対向するように配置されている。
【0028】レーザー光源40から出た光は、レンズ44で
集光されピンホールミラー70に当り、光の一部はピンホ
ール70Aを通過する。ピンホール70Aを通過した光は、ピ
ンホールの回折により理想的球面波として広がり、計算
機ホログラム又はNull(ヌル)素子80を介して、測定用
光束として凸形状ミラー61の被測定面61Aを照射する。
【0029】被測定面61Aで反射された測定用光束は、
計算機ホログラム又はNull(ヌル)素子80を再び通過
し、ピンホールミラー70に集光される。集光された大部
分の光はピンホールミラー70で反射されて、集光レンズ
48を通って2次元CCD50の受光面に到達する。
【0030】計算機ホログラム又はNull(ヌル)素子80
は、凸形状ミラー61の被測定面の理想的な形状に合致す
るように、球面波を回折させる作用を有する。ピンホー
ル70Aの径(直径)φは、上述した通りである。
【0031】他方、レンズ44で集光されピンホールミラ
ー70で反射された光は、コリメータレンズ62を経て平行
光になり、集光レンズ72を介して反射ミラー74に入射す
る。反射ミラー74で反射した光は、再び、集光レンズ72
及びコリメータレンズ62を経由して、ピンホールミラー
70に戻る。ピンホールミラー70に戻った光は、ピンホー
ル70Aを通過した光は、ピンホールの回折により理想的
球面波として広がり、参照光として2次元CCD50の受光
面に到達する。
【0032】ピンホールミラー70から反射ミラー74まで
の光路長(往復分)は、ピンホールミラー70から被測定
面60Aまでの光路長(往復分)とほぼ等しくして配置さ
れている。
【0033】集光レンズ72と反射ミラー74とは一体に筐
体73に結合され、該筐体73がピエゾ素子によって光軸方
向に移動するように構成されている。集光レンズ72の集
光位置に反射ミラー74が配置される構造になっているの
で、入射した光の光軸方向と同一方向に光を反射するこ
とができる。つまり、縞走査させる際に集光レンズ72と
反射ミラー74とを図3中の矢印方向に移動させても、集
光レンズ72と反射ミラー74から戻る光の集光位置に影響
を与えない。従って、集光レンズ72と反射ミラー74とを
備えた筐体73の移動に伴って、参照光の基となる光の傾
きもしくは横ずれが生じないため、干渉縞の観察結果に
悪影響を与えない。
【0034】なお、第1実施例と同様に、NDフィルタ64
を、ピンホールミラー70から反射ミラー74までの間に配
置してもよい。
【0035】−第3実施例の干渉計− 図4は、第3実施例の干渉計100を説明するものであ
る。第1実施例と同じ部材には同一番号を付している。
【0036】第3実施例の干渉計では、光源40と集光レ
ンズ44との間に、参照光用の光を分離するハーフミラー
82が配置されている点で第1実施例と相違する。
【0037】レーザー光源40から出た光は、ハーフミラ
ー82を透過した一部の光がレンズ44で集光されピンホー
ル板71のピンホール71Aを通過する。ピンホール71Aを通
過した光は、ピンホールの回折により理想的球面波とし
て広がり、計算機ホログラム又はNull(ヌル)素子80を
介して、測定用光束として凸形状ミラー61の被測定面61
Aを照射する。
【0038】被測定面61Aで反射された測定用光束は、
ピンホール板71に集光され、その大部分の光はピンホー
ル板71で反射されて、集光レンズ48を通って2次元CCD5
0の受光面に到達する。
【0039】他方、ハーフミラー82で反射された光は、
全反射ミラー84を介し、コーナーキューブプリズム66に
入射する。コーナーキューブプリズム66から反射された
光は、全反射ミラー84及び集光レンズ62を介してピンホ
ール板71にいたる。ピンホール71Aを通過した光は、ピ
ンホールの回折により理想的球面波として広がり、参照
光として2次元CCD50の受光面に到達する。
【0040】ハーフミラー82からコーナーキューブプリ
ズム66を介してピンホール板71にいたる光路長は、ピン
ホール板71から被測定面60Aまでの光路長の往復分とハ
ーフミラー82から集光レンズ44を介してピンホール板71
にいたる光路長との和とほぼ等しくして配置されてい
る。
【0041】第1実施例で説明したように、縞走査させ
る際にコーナーキューブプリズム66を図4中の矢印方向
に移動させる際に横ずれが生じても、コーナーキューブ
プリズム66から戻る光の光軸方向に影響を与えない。従
って、集光レンズ72と反射ミラー74の一体の移動に伴っ
て、参照光の基となる光の傾きもしくは横ずれが生じな
いため、干渉縞の観察結果に悪影響を与えない。
【0042】なお、第1実施例と同様に、NDフィルタ64
を、コーナーキューブプリズム66を経由するハーフミラ
ー82からピンホール板71までの光路中に配置してもよ
い。ハーフミラー82は、図4中で示すように、光源40か
らの光束よりも小さなものであれば、一部の光が集光レ
ンズ44に向かうので全反射ミラーであってもよい。さら
にP偏光及びS偏光が光源側から射出されるものである
場合には、ハーフミラー82の代わりに偏光ビームスプリ
ッタを配置し、さらに集光レンズ62とピンホール板71と
の間および集光レンズ44とピンホール板71との間に検光
子(アナライザ)を配置しても、被検面の形状測定がで
きる。 −干渉計で測定された被検物の適用例− ミラー、レンズなどの被検物は、上述した干渉計、形状
測定装置及び形状測定方法により、高精度に計測するこ
とができる。被検物の精度が出ていなかった場合には、
コンピュータ55で求められた結果に基づいて、その被検
物を研磨し所定の精度内に追い込んでいく。
【0043】所定の範囲内に入ったミラー、レンズなど
の被検物は、高精度のミラー及びレンズが使用される、
例えば複数枚のミラーを使用した軟X線、X線露光装置
用の投影光学系に適用することができ、複数枚のレンズ
を使用したエキシマレーザ、i線等の露光装置用の照明
光学系又は投影光学系に搭載することができる。
【0044】ここで、軟X線露光装置用の投影光学系P
Oについて図5を用いてより詳細に説明する。この図5
に示されるように、光源からの光束ELは、ミラーMで
反射され、レチクルステージRST上のレチクルRに照
射される。レチクルRで反射された光束は、投影光学系
POを介してウエハステージWST上のウエハW上に照
射される。レチクルRに描かれた半導体回路パターンを
ウエハ上に露光して半導体回路(チップ)を作成するた
めには、レチクルR及びウエハWが図中の矢印で示され
る方向へ同期して走査される。
【0045】投影光学系POは、レチクルRで反射され
たEUV光ELを順次反射する第1ミラーM1、第2ミ
ラーM2、第3ミラーM3、第4ミラーM4の合計4枚
のミラー(反射光学素子)と、これらのミラーM1〜M
4を保持する鏡筒PPとから構成されている。前記第1
ミラーM1及び第4ミラーM4の反射面は非球面の形状
を有し、第2ミラーM2の反射面は平面であり、第3ミ
ラーM3の反射面は球面形状となっている。各反射面は
設計値に対して露光波長の約50分の1から60分の1
以下の加工精度が実現され、RMS値(標準偏差)で
0.2nmから0.3nm以下の誤差しかない。この誤
差内に加工されているかを検査するために、本実施例を
使った形状測定装置が使われる。各ミラーの素材は低膨
張ガラスあるいは金属であって、表面にはレチクルRと
同様の2種類の物質を交互に重ねた多層膜によりEUV
光に対する反射層が形成されている。
【0046】この場合、図5に示されるように、第1ミ
ラーM1で反射された光が第2ミラーM2に到達できる
ように、第4ミラーM4には穴が空けられている。同様
に第4ミラーM4で反射された光がウエハWに到達でき
るよう第1ミラーM1には穴が設けられている。勿論、
穴を空けるのでなく、ミラーの外形を光束が通過可能な
切り欠きを有する形状としても良い。
【0047】投影光学系POが置かれている環境は真空
であるため、露光用照明光の照射による熱の逃げ場がな
い。そこで、本実施形態では、ミラーM1〜M4と当該
ミラーM1〜M4を保持する鏡筒PPの間をヒートパイ
プHPで連結するとともに、鏡筒PPを冷却する冷却装
置を設けている。すなわち、鏡筒PPを内側のミラー保
持部50と、その外周部に装着された冷却装置としての
冷却ジャケット52との2重構造とし、冷却ジャケット
52の内部には、冷却液を流入チューブ54側から流出
チューブ56側に流すための螺旋状のパイプ58が設け
られている。冷却ジャケット52から流出チューブ56
を介して流出した冷却水は、不図示の冷凍装置内で冷媒
との間で熱交換を行い、所定温度まで冷却された後、流
入チューブ54を介して冷却ジャケット52内に流入す
るようになっており、このようにして冷却水が循環され
るようになっている。
【0048】投影光学系POでは、露光用照明光(EU
V光)ELの照射によりミラーM1、M2、M3、M4
に熱エネルギが与えられても、ヒートパイプHPにより
一定温度に温度調整された鏡筒PPとの間で熱交換が行
われて、ミラーM1、M2、M3、M4が一定温度に冷
却されるようになっている。この場合において、本実施
形態では、図5に示されるように、ミラーM1、M2、
M4等については、その裏面側のみでなく表面側(反射
面側)の露光用照明光が照射されない部分にもヒートパ
イプHPが貼り付けられているので、裏面側のみを冷却
する場合に比べてより効果的に前記各ミラーの冷却が行
われる。
【0049】かかる冷却温度と合致するように、図1に
示したチャンバー壁75内の温度管理することが好まし
い。
【0050】
【発明の効果】本発明は、光学部材で引き回された光と
同一方向に反射手段によって反射する構成にしたので、
反射手段からピンホールに光を照射し、該ピンホールか
ら発生する参照光が、縞走査のために反射手段が移動し
た際でも、常に一定の光量を有することになる。従っ
て、干渉縞の走査の際に生じていた干渉縞の計測悪化を
防止することができる。また、光量調整手段を光学部材
で引き回された光路に入れれば干渉縞のコントラストの
調整も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状測定装置の全体構成を表した図で
ある。
【図2】形状測定装置に使われる第1実施例の干渉計で
あり、縞走査を行うために、コーナーキューブプリズム
を使用している。
【図3】形状測定装置に使われる第2実施例の干渉計で
あり、縞走査を行うために、集光レンズと集光レンズの
集光位置に配置された反射ミラーを使用している。
【図4】形状測定装置に使われる第3実施例の干渉計で
あり、第1、2実施例のようにピンホールミラーで参照
光用に光を反射するのでなく、光源とピンホールとの間
に配置された部材で参照光用に光を生成している。
【図5】形状測定装置を用いて測定された反射ミラーを
軟X線(EUV)用露光装置の投影光学系に用いた例を
示す。
【主要部分の符号の説明】
44;集光レンズ、50;CCD、60,61;被検物、64;N
Dフィルター、70;ピンホールミラー、72;集光レン
ズ、74;反射ミラー、80;NULL素子、146;反射型反射
面、48;集光レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 CC01 FF02 GG12 GG16 GG20 GG22 GG41 GG61 HH03 HH08 2F065 AA53 BB22 CC21 CC22 DD04 FF01 FF52 GG05 JJ03 JJ26 LL00 LL12 LL17 LL24 LL30 NN01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照光と被検物の被検面からの測定光と
    を干渉面で干渉させて、前記被検面の面精度を計測する
    干渉計において、 光源からの光から球面波を発生させるため、所定の大き
    さのピンホールを有するピンホール部材と、 前記ピンホール部材から前記被検面までの往復距離と等
    しい光路長になるように、前記光源からの光を引き回す
    光学部材と、 前記光学部材からの光の光軸方向に移動可能であり、前
    記光軸方向とは異なる方向に移動した場合でも前記光軸
    方向と同一方向に光を反射する反射部材と、 を有することを特徴とする干渉計。
  2. 【請求項2】 前記反射部材は、コーナーキューブ部材
    を含むことを特徴とする請求項1記載の干渉計。
  3. 【請求項3】 前記反射部材は、集光光学系と該集光光
    学系の集光位置に配置された反射光学系とを含むことを
    特徴とする請求項1記載の干渉計。
  4. 【請求項4】 前記光学部材で引き回される光路中に、
    光量を調整する光量調整手段を配置することを特徴とす
    る請求項1乃至3中の1項記載の干渉計。
  5. 【請求項5】 前記ピンホール部材と前記被測定面との
    間に、前記被検面の設計面形状に光の波面を変換する変
    換部材を配置することを特徴とする請求項1乃至4中の
    1項記載の干渉計。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5中の1項に記載した干渉
    計を、温度調節されたチャンバー内に載置したことを特
    徴とする形状測定装置。
  7. 【請求項7】 光源から光をピンホールに照射し、該ピ
    ンホールから発生した光を被検物の被検面に照射させ
    て、前記被検面から発生した測定光を検出面に導く工程
    と、 前記ピンホールから前記被検面までの光路長とほぼ同じ
    だけ引き回してから、前記光源からの光を前記ピンホー
    ルへ照射し、前記ピンホールから発生した参照光を前記
    検出面に導く工程と、 前記検出面で前記測定光と前記参照光とを干渉させて前
    記被検面の面形状を測定する工程とを有し、 前記光源から前記ピンホールまで光を引き回す際に、光
    軸方向とは異なる方向に反射部材が移動した場合でも前
    記光軸方向と同一方向に光を反射させることを特徴とす
    る形状測定方法。
  8. 【請求項8】 前記光源からの光を引き回して前記ピン
    ホールへ照射する間に、前記光の光量を調整することを
    特徴とする請求項7記載の形状測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項7〜8の形状測定方法を使って測
    定された前記被検物を投影光学系に有し、前記投影光学
    系を介して原板に描かれたパターンを露光基板に露光す
    ることを特徴とする露光装置。
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