JP2001280648A - 空調機器におけるドレンパイプ類の排水開口用蓋具 - Google Patents

空調機器におけるドレンパイプ類の排水開口用蓋具

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JP2001280648A JP2000096311A JP2000096311A JP2001280648A JP 2001280648 A JP2001280648 A JP 2001280648A JP 2000096311 A JP2000096311 A JP 2000096311A JP 2000096311 A JP2000096311 A JP 2000096311A JP 2001280648 A JP2001280648 A JP 2001280648A
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレンパイプ類内への害虫、塵埃その他の侵
入も防止し、ドレンパイプ類内の目詰まり等を防止して
ドレン水の円滑な排水を可能にし、更に取り付け装着も
容易にする。 【解決手段】 エアコン装置Aにおけるドレンパイプ類
Dの末端開口部に接続するキャップ本体1に、末端部開
口部内あるいは末端部開口部外に装着する装着部10
と、末端開口部面に対向して内部に形成した防虫手段2
0とを備える。装着部10は、小径のドレンパイプ類D
である末端開口部内径に対応する小径の外径を有して端
部に配される小径装着部分10Aと、大径のドレンパイ
プ類Dである末端開口部内径に対応する大径の外径を有
して小径装着部分10Aに連続して中央部側に配される
大径装着部分10Bとを順次に配した複数段形状にして
構成する。防虫手段20は、キャップ本体1内でネッ
ト、メッシュ、網目、格子状等にして形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば一般家庭にお
いて設置使用される内外セパレート型のエアコン装置に
おいて、ドレン水を屋外に案内排水させるドレンパイプ
類末端部の開口から各種の害虫等がドレンパイプ類内に
侵入するのを防止するようにした空調機器におけるドレ
ンパイプ類の排水開口用蓋具に関する。
【0002】
【従来の技術】近時は一般家庭においてもエアコン装置
が通常の設備として設置され、住宅構造の高度化に伴い
年間を通じて快適な居住空間が得られるようになってい
る。このエアコン装置においては通常は室内に設置され
るエア排出側となる室内機と、外気との熱交換によって
冷気、暖気を形成するエア交換側となる室外機とに分離
された内外セパレート型が一般的には使用されている。
そしてその運転使用に伴い室内機で凝縮生成されたドレ
ン水は室外機と接続された内外連絡管に沿って配管され
るドレンパイプ類によって屋外に案内排水されるように
してある。
【0003】そしてこのドレンパイプ類自体は、室外機
近傍位置で纏められている送気用、吸気用の内外連絡管
からは分離されて通常はそのまま室外機の設置面上に置
かれたり、設置壁面等に沿わせられあるいはそのまま垂
れ下げられたりした状態で配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこうしたドレ
ンパイプ類は、室内機側から排水されるドレン水自体が
ある程度に温められた温度の湯水となっていることで、
蚊、ハエその他の害虫の成育環境に好適なものとなって
しまっているから、これらの害虫がドレンパイプ類の末
端開口部から侵入し、内部に棲息してしまうものであっ
た。また末端開口部からは塵埃も侵入し、それが内部に
堆積する結果、虫等の棲息とも相俟って、ドレンパイプ
類自体を詰まらせ、ドレン水の外部への排水を阻害する
大きな原因となっていた。そればかりでなくドレンパイ
プ類自体は空洞状でその末端開口部が屋外に配置するこ
とで、風その他によって末端開口部においては共鳴現象
等によって風切り音が生じ、近隣騒音の問題も発生して
いるのである。
【0005】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、ドレンパイプ類内への害
虫その他の侵入を阻止し、また塵埃の侵入も防止できる
ようにすることでドレンパイプ類内部における目詰まり
等を防止し、ドレン水の円滑な排水を可能にし、更に取
り付け状況によって例えば建築躯体の壁面に沿わせられ
るとしても、末端開口部から排出されるドレン水を壁面
に伝わらせずに直接に落下案内させて壁面を汚損させな
いようにし、また異径のドレンパイプ類であってもそれ
らに対応してしっくりと連結固定できるようにするばか
りでなく、共鳴音も発生させず、静謐化できる空調機器
におけるドレンパイプ類の排水開口用蓋具を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にあっては、エアコン装置Aにおけるドレ
ンパイプ類Dの末端開口部に接続されるキャップ本体1
に、末端部開口部内あるいは末端部開口部外に装着させ
る装着部10,40と、末端開口部面に対向して内部に
形成されている防虫手段20とを備えたものである。ド
レンパイプ類Dの末端開口部内に装着される装着部10
は、小径のドレンパイプ類Dである末端開口部内径に対
応する小径の外径を有して端部に配される小径装着部分
10Aと、大径のドレンパイプ類Dである末端開口部内
径に対応する大径の外径を有して小径装着部分10Aに
連続して中央部側に配される大径装着部分10Bとを順
次に配した複数段形状にして構成できる。ドレンパイプ
類Dの末端開口部外に装着される装着部40は、防虫手
段20の前後で小径の小径装着部分40A、大径の大径
装着部分40B夫々をドレンパイプ類Dの末端部開口部
外径に対応する内径を有して配すると共に、小径装着部
分40A、大径装着部分40B夫々の内部に挿入される
ドレンパイプ類D端部の外側面に先端が圧止されるネジ
止めピン45を小径装着部分40A、大径装着部分40
Bの少なくともいずれか一方に進退自在にネジ止めして
構成できる。防虫手段20は、キャップ本体1内でネッ
ト、メッシュ、網目、格子状等にして形成できる。また
キャップ本体1には防虫手段20の前方を囲繞する排水
案内部30を形成し、この排水案内部30は防虫手段2
0を経て内側に配した内筒31と、この内筒31を囲繞
するようにして内筒31の外側に配した外筒35とを備
え、内筒31端縁、外筒35端縁夫々はそれらの外側か
ら内側に至るに伴い次第に肉薄となるようにした案内傾
斜縁32,36に形成すると共に、外筒35外周面に水
切り案内溝37を配列形成したものである。
【0007】以上のように構成された本発明に係る空調
機器におけるドレンパイプ類の排水開口用蓋具にあっ
て、装着部10,40はキャップ本体1をドレンパイプ
類Dの端部に装着させ、防虫手段20は外部からの害虫
その他をドレンパイプ類D内に侵入させず、末端開口部
における共鳴音も生じさせない。ドレンパイプ類Dの末
端開口部内径に対応する外径を有する装着部10はドレ
ンパイプ類Dに被せ式に接続させることで、またドレン
パイプ類Dの末端開口部外径に対応する内径を有する装
着部40はドレンパイプ類Dを内部挿入式に接続させる
ことでキャップ本体1内でドレン水を案内排水させ、防
虫手段20を経て外部に導出、排水させる。装着部1
0,40夫々における小径の小径装着部分10A,40
A、大径の大径装着部分10B,40B夫々は大小異径
のドレンパイプ類Dに対応して選択使用させ、ドレンパ
イプ類Dによって案内されるドレン水をキャップ本体1
内部に確実に導き、また防虫手段20をドレンパイプ類
Dの開口末端に対向状に位置させ、半ば閉塞させる。防
虫手段20はその間隙でドレン水をキャップ本体1外に
排出するも、蚊その他の害虫等を侵入させず、キャップ
本体1内部で害虫等を棲息させず、衛生的に維持させ
る。また内筒31、外筒36から成る二重筒構造の排水
案内部30は、端縁における案内傾斜縁32,36によ
ってキャップ本体1内側面、更には外側面で伝わるドレ
ン水等を外側面に回り込ませず、内筒31、外筒36夫
々の内側で落下排水させ、排水案内部30が接触する周
囲物をドレン水によって汚損させない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実
施の形態を説明すると、図において示される符号1は例
えば室内、室外に分離されて設置されるセパレート型の
エアコン装置Aにおける室内機側からの屋外に配管され
ているドレンパイプ類Dにおいて、その末端開口部に装
着されるほぼ筒状のキャップ本体である。このキャップ
本体1は大小異径のドレンパイプ類Dの末端開口部に対
応選択して連結させる装着部10と、末端開口部面に対
向して内部に形成されているネット、メッシュ、格子状
等の防虫手段20とを備えており、例えばポリプロピレ
ン樹脂の如き合成樹脂材にて一体形成されている。
【0009】装着部10はドレンパイプ類Dの末端部開
口における大小異径の開口径夫々に対応して装着可能な
大小異径の複数の段状にして例えばキャップ本体1の上
部に形成されており、図1、図2、図5に示すように例
えばドレンパイプ類Dの末端開口部内に装着部10を強
制的にでも挿入させるように、末端開口部内径にほぼ対
応する外径を有するものとしてある。すなわち小径のド
レンパイプ類Dである末端開口部内径に対応する小径の
外径を有して端部に配される小径装着部分10Aと、大
径のドレンパイプ類Dである末端開口部内径に対応する
大径の外径を有して小径装着部分10Aに連続して中央
部側に配される大径装着部分10Bとの2段形状にして
あり、例えば小径装着部分10Aの外径は14mm、大
径装着部分10Bの外径は16mm程度の直径で形成さ
れる。もとよりその外径はドレンパイプ類Dの内径に対
応すればよく、またこれの段数は図示の2段構成にする
場合に限らず、3段以上に構成することも可能であり、
キャップ本体1の端部側から順次に次第に大径となる装
着部分として形成されるように配置される。なお小径装
着部分10A、大径装着部分10Bのいずれにおいても
その外径はドレンパイプ類Dの末端部開口部内径に比し
僅かに大きくして、強制的に嵌め合わせられるようにし
ておくとよい。
【0010】またこの装着部10における外側面には、
通常のドレンパイプ類Dが蛇腹形状であることに対応し
てその凹凸部分にしっくりと噛み合い状になって確実に
接続されるよう、ドレンパイプ類Dの凹凸間隔にほぼ対
応した間隔で外周側面の円周上に沿って噛み合い突条1
1を形成してある。図示の噛み合い突条11は3本構成
としてあるも、これに限定されるものではない。
【0011】更に最大径の装着部分、図示にあっては大
径装着部分10Bの前方に位置するキャップ本体1の本
体部分の外側面には、装着される最大径のドレンパイプ
類Dの末端開口部の端縁を係止するストッパー12が突
設されている。図示にあってのストッパー12はキャッ
プ本体1の本体部分の外側面の周囲の4カ所で設けられ
ている。なお小径のドレンパイプ類Dの末端開口部の端
縁は大径装着部分10Bとの境界である段部面によって
係止される。
【0012】一方、防虫手段20はキャップ本体1にお
けるドレンパイプ類Dに接続する上記の装着部10とは
反対側に設けられており、ドレンパイプ類Dからのドレ
ン水を外部に案内排水可能にするも、ドレンパイプ類D
内への外部からの害虫等の侵入を阻止するものとしてキ
ャップ本体1内を半ば閉塞するように設けられている。
すなわち図示例のようにキャップ本体1内で例えばネッ
ト、メッシュ、網目、格子状等にして形成されており、
その空隙大きさは害虫等を潜り抜けさけない程度、例え
ば内法幅・径で2乃至3mm程度のものとし、その形状
は例えば矩形、円形、菱形、六角形その他の適宜なもの
としてあり、その大きさ、形状等は図示例に限定される
ものではない。
【0013】またこの防虫手段20はキャップ本体1の
開口部端に設けられずに、開口部から内方位置に配置形
成されていることで、これ自体の外部からの保護が図ら
れており、キャップ本体1と同一素材によって一体形成
されることで安価な提供を可能にしている。もとより防
虫手段20自体はキャップ本体1とは異なる部材によっ
て形成されるも差し支えなく、要は外部に開放されるキ
ャップ本体1の開口端側からの害虫等の侵入が阻止され
るものとなっていれば足りる。
【0014】この防虫手段20におけるキャップ本体1
の中央側の周壁には適数の排水孔2が配列開穿されてお
り、図示のように周方向で等間隔にして4個、筒軸方向
で3列の計12個にして例えば矩形状にして開穿されて
いる。図示例にあっての排水孔2はキャップ本体1の外
側で大きく、内側で小さくした段差ある形状のものとし
てあり(図1、図3参照)、こうすることでキャップ本
体1外部において生じ得る目詰まり等を回避できるよう
に配慮してある。なおこの排水孔2は矩形に限らず、ス
リット状、円形その他の適宜な形状に変更可能であり、
いずれを選択するかは任意である。
【0015】更にキャップ本体1には、防虫手段20の
前方を囲繞するようにして、防虫手段20自体の保護を
も兼ねる排水案内部30を形成してある。この排水案内
部30は、図1乃至図5においては二重筒状に形成され
ており、キャップ本体1の本体部分に防虫手段20を経
て内側に配した内筒31と、この内筒31を囲繞するよ
うにして内筒31の外側に配した外筒35とを備え、内
筒31端縁、外筒35端縁夫々はそれらの外側から内側
に至るに伴い次第に肉薄となるようにした案内傾斜縁3
2,36に形成すると共に、外筒35外周面に水切り案
内溝37を配列形成したものである。
【0016】内筒31内径はキャップ本体1にそのまま
連続させてキャップ本体1内径とほぼ同様に形成するこ
とでキャップ本体1内で排水されるドレン水を円滑に外
部に排水案内させるものとしてあるも、場合によっては
外筒35内径をキャップ本体1内径とほぼ同様にし、内
筒31内径を小径にした狭窄構造とすることも可能であ
る。
【0017】外筒35は、図示例にあってはキャップ本
体1の本体部分端から次第に膨らみ状にしてキャップ本
体1と一体形成してあり、また外筒35自体の先端は内
筒31先端から前方に突出することで内筒31端をも十
分に覆うように配慮してある。外周面の水切り案内溝3
7は例えば断面で円弧状にして連続して配列される。そ
して例えばエアコン装置Aが設置されるときに建築躯体
の壁面等に近接する場合等で、この外筒35がその水切
り案内溝37の開口部によって壁面に接触することにな
っても、キャップ本体1周面を伝わる水滴等を水切り案
内溝37内で案内させるものとし、水滴等を壁面に伝わ
らせず、その痕跡等を壁面に形成させずに良好な体裁を
維持させるのに役立つ。
【0018】また案内傾斜縁32,36は内筒31、外
筒35夫々の内側縁面が鉛直面に沿う直線状になってお
り、端縁が外側面から内側面に向かって傾斜状に削成さ
れることで断面でほぼ鋭角状となっていて、内筒31あ
るいは外筒35夫々の内側面を伝わる水滴等が外側面に
回り込むことなく鋭角端から直接に落下、分離されるよ
うにしてある。更にはドレンパイプ類Dの開口端から漏
れてキャップ本体1の外側面を伝わる水滴等も案内傾斜
縁32,36を伝わり、内筒31、外筒36内側面側か
ら落下される。
【0019】図6乃至図8においては他の実施の形態が
示されており、キャップ本体1のほぼ中央部で形成した
防虫手段20の前後で装着部40を設けたもので、具体
的には防虫手段20の前後で小径の小径装着部分40
A、大径の大径装着部分40B夫々をドレンパイプ類D
の末端開口部外径に対応する内径を有して配すると共
に、小径装着部分40A、大径装着部分40B夫々の内
部に挿入されるドレンパイプ類D端部の外側面に先端が
圧止される雄ネジ状のネジ止めピン45を小径装着部分
40A、大径装着部分40Bの少なくともいずれか一方
に進退自在にネジ止めしたものである。すなわちドレン
パイプ類Dにおいてこれが大小異径のいずれかである場
合に、この装着部40における小径装着部分40A、大
径装着部分40Bのいずれかをドレンパイプ類Dの開口
末端部にこの開口末端部が挿入されるように接続し、ネ
ジ止めピン45によって装着部40の外部からねじ込
み、先端にて圧止しておくのである。なおこの実施の形
態においても防虫手段20は、先の実施の形態における
と同様に形成される。
【0020】この実施の形態においては、小径装着部分
40A、大径装着部分40B同士の境界で段部が形成さ
れている2段形状のものとしてあるも、この2段形状の
装着部40は防虫手段20位置を境界として、いずれか
一方が小径の小径装着部分40A、いずれか他方が大径
装着部分40Bとすることで、接続すべきドレンパイプ
類Dの径によって上下反転式に選択使用できるものとな
っている。なお小径装着部分40A内径は例えば25m
m程度、大径装着部分40B内径は例えば35mm程度
のものとしてあるも、これに限定されるものではない。
【0021】また図示のように装着部40すなわち小径
装着部分40A、大径装着部分40B夫々の周囲には、
例えば外側面が平坦面となっている突部5が例えば90
度間隔で突設形成されている。この突部5によってキャ
ップ本体1自体が配置されるときの周囲物に対してキャ
ップ本体1外側面が直接に接触せず、キャップ本体1外
側面を伝わるドレン水等の周囲物に対する汚損等が生じ
ないように配慮されている。
【0022】次にこれの使用の一例を説明するに、図5
に示すように例えば室内外分離型のエアコン装置Aにお
いて、室内機に接続されているドレンパイプ類Dが室外
機の近傍位置で屋外に露出配管されているとき、そのド
レンパイプ類Dの末端開口部に装着する。この装着に際
し、ドレンパイプ類Dの末端部開口部の大小に対応して
装着部10,40における小径装着部分10A,40A
あるいは大径装着部分10B,40Bのいずれかを選択
して接続すればよく、装着部10をドレンパイプ類Dの
末端部開口部内に強制的にでも挿入するか(図1、図2
参照)、あるいはドレンパイプ類Dの末端開口部に装着
部40を被せるようにするか(図8参照)して接続し、
ドレンパイプ類Dの末端開口部を防虫手段20によって
覆うものである。
【0023】本発明蓋具が装着されたドレンパイプ類D
の末端部開口部はそのままエアコン装置Aの設置面に載
置されたり、また場合によっては建築躯体の壁面等に沿
わせられたりするのであり、ドレンパイプ類Dによって
案内排水されるドレン水はキャップ本体1内を経て防虫
手段20の間隙から、更には排水孔2から外部に排水さ
れ、また蚊その他の害虫は防虫手段20によってドレン
パイプ類D内に侵入できないものとなっている。
【0024】
【発明の効果】この考案は以上のように構成されている
ために、ドレンパイプ類D内への害虫その他の侵入を阻
止でき、また塵埃の侵入も防止できるようにすることで
ドレンパイプ類D内部における目詰まり等を防止し、ド
レン水の円滑な排水を可能にするのであり、しかも大小
異径のドレンパイプ類Dであってもそれらに対応してし
っくりと連結固定できるのである。更にエアコン装置A
の取り付け状況等によって例えば建築躯体の壁面に沿わ
せられるとしても、装着部10外周における凹凸部分す
なわち水切り案内溝37、突部5等がその壁面への直接
の接触を回避させていることで、末端開口部から排出さ
れるドレン水を壁面に伝わらせずに直接に落下案内させ
て壁面を汚損させることもなく、美麗な状態を維持させ
るばかりでなく、共鳴音を発生させず、近隣騒音の問題
も解決できるものである。
【0025】すなわちこれは本発明において、エアコン
装置Aのドレンパイプ類Dの末端開口部に接続されるキ
ャップ本体1に、末端部開口部内外のいずれかで装着さ
せる装着部10,40と、末端開口部面に対向して内部
に形成した防虫手段20とを備えたからであり、これに
よって、ドレンパイプ類D内への害虫等の侵入阻止、ド
レン水の円滑な排水、周囲物に対する汚損防止、静謐化
等を可能にする。
【0026】またドレンパイプ類Dの末端開口部内径に
対応する外径を有する装着部10は、小径ドレンパイプ
類D内径に対応する小径の外径を有して端部に配される
小径装着部分10Aと、大径ドレンパイプ類D内径に対
応する大径の外径を有して小径装着部分10Aに連続し
て配される大径装着部分10Bとを順次に配した複数段
形状にして設けてあるから、大小異径のドレンパイプ類
Dをその内径に対応した位置で選択してドレンパイプ類
Dに挿入式に接続でき、しかもキャップ本体1の同方向
から接続できる。
【0027】一方、ドレンパイプ類Dの末端開口部外径
に対応する内径を有する装着部40は、防虫手段20位
置の前後で小径の小径装着部分40A、大径の大径装着
部分40B夫々によって、大小異径のドレンパイプ類D
における末端開口部夫々に小径装着部分40A、大径装
着部分40B夫々のいずれかを選択して被せ式に接続す
るから、キャップ本体1の方向の反転によって大小異径
のドレンパイプ類D夫々に対応できる。またドレンパイ
プ類D端部の外側面に先端が圧止されるネジ止めピン4
5を進退自在にネジ止めしてあることで、内部挿入のド
レンパイプ類Dに対して確実にネジ止めでき、外部から
の衝撃、振動等によっても簡単に外れることもないので
ある。
【0028】防虫手段20は、ネット、メッシュ、網
目、格子状等にしてキャップ本体1内で形成してあるか
ら、その間隙によってドレン水を確実に外部に案内排水
するも、逆に各種の害虫その他をキャップ本体1内に侵
入させず、例えば冬季において幾分温かくなっているこ
とで害虫等の棲息に好適となるドレン水環境にあるキャ
ップ本体1内でも、害虫等が侵入されないことになり衛
生的に維持できる。また塵埃その他の侵入も少なくな
り、キャップ本体1内に目詰まりを生じさせず、ドレン
水を円滑に外部に案内排水できるのである。
【0029】更にキャップ本体1には防虫手段20の前
方を囲繞するようにして、内外で二重となる内筒31、
外筒35とを備え、これらの内筒31端縁、外筒35端
縁夫々に案内傾斜縁32,36に形成した排水案内部3
0を設けてあるから、案内傾斜縁32,36によってキ
ャップ本体1内側面、更には外側面で伝わるドレン水等
を外側面に回り込ませることがなく、内筒31、外筒3
6夫々の内側でドレン水を確実に落下排水できる。しか
も外筒35外周面に水切り案内溝37を配列形成してあ
るから、例えばエアコン装置Aの配置状況等によって排
水案内部30が建築躯体の壁面その他に接触することが
あっても、その壁面等にドレン水が伝わらず、これらの
周囲物をドレン水によって汚損させないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における一部切欠斜視図
である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】同じく横断面図である。
【図4】同じく要部の拡大断面図である。
【図5】同じく使用状態の一例における正面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における斜視図であ
る。
【図7】同じく平面図である。
【図8】同じく使用状態の縦断面図である。
【符号の説明】
A…エアコン装置 D…ドレンパイ
プ類 1…キャップ本体 2…排水孔 10…装着部 10A…小径装
着部分 10B…大径装着部分 11…噛み合い
突条 12…ストッパー 20…防虫手段 30…排水案内部 31…内筒 32…案内傾斜縁 35…外筒 36…案内傾斜縁 37…水切り案
内溝 40…装着部 40A…小径装
着部分 40B…大径装着部分 45…ネジ止め
ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコン装置におけるドレンパイプ類の
    末端開口部に接続されるキャップ本体に、末端部開口部
    内あるいは末端部開口部外に装着させる装着部と、末端
    開口部面に対向して内部に形成されている防虫手段とを
    備えたことを特徴とする空調機器におけるドレンパイプ
    類の排水開口用蓋具。
  2. 【請求項2】 ドレンパイプ類の末端開口部内に装着さ
    れる装着部は、小径のドレンパイプ類である末端開口部
    内径に対応する小径の外径を有して端部に配される小径
    装着部分と、大径のドレンパイプ類である末端開口部内
    径に対応する大径の外径を有して小径装着部分に連続し
    て中央部側に配される大径装着部分とを順次に配した複
    数段形状にしてある請求項1記載の空調機器におけるド
    レンパイプ類の排水開口用蓋具。
  3. 【請求項3】 ドレンパイプ類の末端開口部外に装着さ
    れる装着部は、防虫手段の前後で小径の小径装着部分、
    大径の大径装着部分夫々をドレンパイプ類の末端部開口
    部外径に対応する内径を有して配すると共に、小径装着
    部分、大径装着部分夫々の内部に挿入されるドレンパイ
    プ類端部の外側面に先端が圧止されるネジ止めピンを小
    径装着部分、大径装着部分の少なくともいずれか一方に
    進退自在にネジ止めしてある請求項1記載の空調機器に
    おけるドレンパイプ類の排水開口用蓋具。
  4. 【請求項4】 防虫手段は、キャップ本体内でネット、
    メッシュ、網目、格子状等にして形成してある請求項1
    乃至3のいずれか記載の空調機器におけるドレンパイプ
    類の排水開口用蓋具。。
  5. 【請求項5】 キャップ本体には防虫手段の前方を囲繞
    する排水案内部を形成し、この排水案内部は防虫手段を
    経て内側に配した内筒と、この内筒を囲繞するようにし
    て内筒の外側に配した外筒とを備え、内筒端縁、外筒端
    縁夫々はそれらの外側から内側に至るに伴い次第に肉薄
    となるようにした案内傾斜縁に形成すると共に、外筒外
    周面に水切り案内溝を配列形成した請求項1または2ま
    たは4記載の空調機器におけるドレンパイプ類の排水開
    口用蓋具。
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