JP2021018028A - ドレインホースキャップ - Google Patents

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【課題】 サイズが小さいにも関わらずドレインホースの浮き上がりを防止でき、且つ虫予防も可能なドレインホースキャップの実現。【解決手段】ドレインホース4の下端に連結される、筒状本体2を有するドレインホースキャップ1であって、ドレインホース4の下端側に連結される、筒状本体2の一端2aには、内側に向いてフランジ部2aaが形成され、筒状本体2の他端2bには、虫の侵入を防ぐ防虫部材5が取り付けられ、防虫部材5は筒状本体2の他端2bを完全に封鎖せず、水6の流出が可能なように孔5aが開設されており、前記フランジ部2aaはその中に前記ドレインホース4の下端が挿入出来る程度の柔軟性を有し、筒状本体2の下部には基台部4が設けられ、筒状本体2は、ゴム材料と、金属粉末とが組み合わされた材料で構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ドレインホースの下端に取り付けるキャップに関する。
ドレインホースは通常巻いた状態で倉庫などに保管しているので、巻き癖がついている。そのため、空調機器に取り付けた場合、その巻き癖が残っているので、そのドレインホースの下端(室外に出ている先端)は、地上或いはベランダなどの面から浮いてしまう。
その結果、排水される水はその下端から排出されにくく、その下端より少し手前のより低い位置にあるホース部分に溜まりがちである。
そのような問題を避けるために、その下端に硬質樹脂製のドレインキャップを取り付け、その重力でその下端の浮き上がりを防止する部品が知られている。
また、複数種類のドレインホースの管径に対応するため、キャップ内部に大きさの異なる円環リブを形成することで対応している。
しかしながら、従来の部品はその重さを出すため、サイズがそれなりに大きくならざるを得なかった。また、キャップ内部に大きさの異なる円環リブを形成するなど構造が複雑すぎる欠点もあった。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、サイズが小さくてもドレインホースの下端の浮き上がりが防止でき、しかも簡単な構造のドレインホースキャップを提供することを目的とする。
第1の本発明は、
空調装置のドレインホース4の下端に連結される、筒状本体2を有するドレインホースキャップ1であって、
前記ドレインホース4の下端側に連結される、前記筒状本体2の一端2aには、内側に向いてフランジ部2aaが形成され、前記筒状本体2の他端2bには、虫などの動物の侵入を防ぐ防虫部材5が取り付けられ、
前記防虫部材5は前記筒状本体2の他端2bを完全に封鎖せず、水6の流出が可能なように孔5aが開設され、又は水圧により開くように構成されており、
少なくとも前記フランジ部2aaはその中に前記ドレインホース4の下端が挿入出来る程度の柔軟性を有し、
前記筒状本体2の下部には基台部4が設けられ、
少なくとも前記筒状本体2は、ゴム材料若しくは樹脂材料と、金属粉末若しくは金属片とが組み合わされた材料で構成されていることを特徴とする、ドレインホースキャップである。
第2の本発明は、前記基台部も前記筒状本体の材料と同じ材料で構成されている、第1の本発明のドレインホースキャップである。
第3の本発明は、
前記防虫部材の前記孔は、前記筒状本体の他端の面の下方寄りに偏って形成されている、第1の本発明のドレインホースキャップである。
第4の本発明は、
前記筒状本体は前記一端側の径より、前記他端側の径の方が小さい、第1の本発明のドレインホースキャップである。
第5の本発明は、
前記筒状本体の内部の底面2cは、前記他端側の方が前記一端側より低くなっており、水滴が流れやすくなっている、第1の本発明のドレインホースキャップである。
本発明により、サイズが小さくてもドレインホースの下端の浮き上がりが防止でき、しかも簡単な構造のドレインホースキャップを提供できる。
(a)本発明における実施の形態のドレインホースキャップの斜視図、(b)ドレインホースと、同実施の形態のドレインホースキャップの連結状態を示す略示側面図 (a)同キャップの最先端側からみた正面図、(b)同(a)の矢視A−A’線縦断面図 同実施の形態のキャップの変形例を示す正面図 同実施の形態のキャップの別の変形例を示す正面図 (a)同実施の形態のキャップの別の変形例を示す略示縦断面図、(b)その一部拡大図 同実施の形態のキャップの別の変形例を示す略示縦断面図 同実施の形態のキャップの別の変形例を示す略示縦断面図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。図1(a)は本発明における実施の形態のドレインホースキャップ1とドレインホース4の斜視図、(b)はドレインホース4と、同実施の形態のドレインホースキャップ1の連結状態を示す略示側面図である。また、図2(a)は同キャップの最先端側からみた正面図、(b)は同図(a)の矢視A−A’線縦断面図である。
図1、図2において、ドレインホースキャップ1は筒状本体2を有し、そのドレインホース4の下端4a側に連結される一端2aにはフランジ部2aaが内側に向かって形成されている。そのフランジ部2aaは、そこへ前記ドレインホース4の下端4aが挿入出来る程度の柔軟性を有している。また、そのフランジ部2aaの内径は、種々あるドレインホース4の下端4aの外径より小さい。それでも、上述のようにフランジ部2aaは柔軟性を有するので、ドレインホース4の下端4aの外径が大きくても嵌入することが出来る。また、無理に嵌入することによって密封され水漏れが防げる。
また、筒状本体2の他端2bには、虫などの動物や埃の侵入を防ぐ防虫部材5が取り付けられている。この防虫部材5は筒状本体2の他端2bを完全に封鎖せず、ドレインホース4側から流れてくる水滴6が外へ流出出来るようにいろいろな形の孔5aが開設されている。
図示実施例では、防虫部材5は真ん中に孔5aが穿設された5角形の星型の部材で構成されている。図2(b)に示すように、ドレインホース4から流れてきた水6はそれら孔5aから外へ流出するようになっている。また、星型の部材の部分で外部から虫などがドレインホース4の中に侵入することを防止している。その孔5aの形状や個数などは水を流出させ、且つ虫などの侵入を防ぐことが出来るように適切に設計されることが望ましい。
さらに、筒状本体2の下部には基台部3が設けらている。この基台部3は平板形状をしており、筒状本体2が地面やコンクリート面に接触するとき、その姿勢が安定するようになっている。また、ドレインホース4の下端4aの浮き上がりを防止する重さの役割も果たしている。
さらに、その平板形状は、筒状本体2の前記他端2b側の方が、前記一端側2aよりも大きいサイズに形成されている(図示実施例では台形状)。これによって、筒状本体2の重量配分が、より一端側へ多く傾くので、より一層ドレインホース4の浮き上がりを防止する効果が発揮される。
このような筒状本体2と、フランジ部2aaと、防虫部材5と、基台部3の材料は次のような材料で出来ていることが望ましい。
すなわち、これら部材はゴム材料と、金属粉末との混合された材料で構成されている。そのゴム材料の材質はEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)が望ましい。この材質は、耐水性が良く、また耐候性も良いので、屋外のこのような用途に適している。また 金属については、酸化亜鉛(酸化粉末・Zno 99.5%以上CASNO,1314−13−2)であり、元々比重が約5.5もありゴム特性も阻害しない。仮に金属を入れずEPDMだけの場合では、比重約1.0であり数g程度にしかならないが、この金属を配合することにより、サイズを大きくすることなく、ドレインホース4をこの重さで浮き上がらないという機能が発揮される。また 酸化亜鉛が原因で劣化が進むこともない。
なお、上記実施例の他に、性能は落ちるが、金属粉末に代えて金属片を利用し、或いは、さらに、樹脂材料でも完成品において適度な柔軟性を有するものなら利用することは可能である。
次に、別の変形例を説明する。図3は防虫部材5が有する孔5aが縦方向の短冊状スリットの場合である。このスリット5aはその細さや形状を適切に選択して設計することにより、流れてきた水滴の毛細管現象を起こさせることが出来る。その結果、水が筒状本体2の内部に流れてきて、筒状本体2の他端2bの所に存在する限りで、水がそのスリット5aの間に入り上昇して、スリットを水の膜で覆うことが出来る。その結果、そのような水の膜が虫の侵入を防ぐ効果も発揮できる。
次に、別の変形例を説明する。図4は、図3の変形例の短冊状のスリットの孔5aが、筒状本体2の他端2b側の面の下方寄りに偏って形成されている一例である。すなわち、それらスリット5aはその面のほぼ半分より少し高い位置までしか穿設されていない。その結果、虫が侵入する場所は下方に限られるので侵入を防止しやすい。更に、水は筒状本体2の内部の底面2cを流れてくるので、外への流出に支障はない。
次に、別の変形例を説明する。図5(a)は筒状本体2の略示断面図であり、(b)は筒状本体2の他端2b側の一部の拡大図である。本変形例では、その筒状本体2の底面2cが他端1b側(出口側)に向かって低くなるように傾斜している。その傾斜は例えば基台部3の厚さを変えることで実現できる。このような構造においては、図5(b)に示すように、水6は、底面2cが水平の場合に比べて流れ出し易い。さらに、防虫部材5の構造により、図に示すように、少し水6がそこに溜めることが出来る。その結果、上述した毛細管現象をより一層促進することが出来る。
次に、別の変形例を説明する。図6はその例であって、筒状本体2の他端2b側の径の大きさが、一端2aの径より小さく絞られている。その結果、虫の内部への侵入が抑制でき、他方、水6の外部への流出には支障ない。空調機のドレイン排出水は少しづつ排出されるからである。
次に、別の変形例を説明する。図7は、上記防虫部材5として、扉部材7を利用する場合を示す。即ち、扉部材7は、筒状本体2の他端2bの上端2bbに回動可能に連結された板状部材である。そして、水6が存在しない状態では、その連結部7aの弾力で筒状本体2の他端2bを閉鎖するように付勢される。そして、水6が流れてくるとその水圧によって少し開く。即ち、その連結部7aの弾力の程度は、水6が流れてこない状態では閉鎖するように付勢し、水6がある程度流れてくると、開く程度の弾力に設計されている。
その設計は、ゴムの厚さを調整することによって実願できる。なお、別部材としてヒンジ部材やスプリングを利用して上述のような動きを実現してもよい。自重で閉まるような機構でも構わない。なお、7bは自重による閉鎖の動きを助けるための補助部材である。
なお、本発明の防虫部材は上述した部材にかぎらず、格子状の孔や、横向きの短冊状スリットや、渦巻き状スリット孔や、任意の形状の孔でよい。
また、本発明の金属は、酸化亜鉛に限らず、ほかの金属材料でもよい。
また、本発明の筒状本体のゴム材料は、EPDMに限らず他のゴム材料でもよい。
本発明におけるドレインホースキャップは、サイズが小さくてもドレインホースの下端の浮き上がりが防止でき、且つ防虫機能を有し、ゴム製を使うときは、樹脂性のように踏んでも割れたりするような問題もなく、しかも簡単な構造のドレインホースキャップを提供することが出来、空調設備の施工などに有用である。
1 キャップ
2 筒状本体
2a 一端
2aa フランジ部
2b 他端
2c 内部の底面
3 基台部
4 ドレインホース
4a 浮き上がり
5 防虫部材
6 水
7 扉部材

Claims (5)

  1. 空調装置のドレインホースの下端に連結される、筒状本体を有するドレインホースキャップ1であって、
    前記ドレインホースの下端側に連結される、前記筒状本体の一端には、内側に向いてフランジ部が形成され、前記筒状本体の他端には、虫などの動物の侵入を防ぐ防虫部材が取り付けられ、
    前記防虫部材は前記筒状本体の他端を完全に封鎖せず、水の流出が可能なように孔が開設され、又は水圧により開くように構成されており、
    少なくとも前記フランジ部はその中に前記ドレインホースの下端が挿入出来る程度の柔軟性を有し、
    前記筒状本体の下部には基台部が設けられ、
    少なくとも前記筒状本体は、ゴム材料若しくは樹脂材料と、金属粉末若しくは金属片とが組み合わされた材料で構成されていることを特徴とする、ドレインホースキャップ。
  2. 前記基台部も前記筒状本体の材料と同じ材料で構成されている、請求項1記載のドレインホースキャップ。
  3. 前記防虫部材の前記孔は、前記筒状本体の他端の面の下方寄りに偏って形成されている、請求項1記載のドレインホースキャップ。
  4. 前記筒状本体は前記一端側の径より、前記他端側の径の方が小さい、請求項1記載のドレインホースキャップ。
  5. 前記筒状本体の内部の底面は、前記他端側の方が前記一端側より低くなっており、水滴が流れやすくなっている、請求項1記載のドレインホースキャップ。

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