JP2005113669A - 排水蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物内や家庭内の排水口の上端部の開口から虫や小動物が出入りすることを阻止し、排水管を伝って臭気が上昇するのを防止し、かつ、このようにする排水蓋を付設する排水口や排水管の内部の上端部の構造を特殊な物にすることなく、排水口や排水管の内部に取付けも容易な装置を提供する。
【解決手段】排水口の上端部に取付ける排水口の排水蓋で、排水口の上端部に取付ける取付体1に排水口の上端部の開口を開閉する蓋2を回動自在に取付け、蓋2にかかる排水圧に応じて蓋2を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋2を閉じ姿勢に付勢する付勢手段3を設けている。さらに排水管の内部に取付ける排水管の排水蓋Aであり、排水管の内部に取付ける取付体1に排水口12の排水管の内部を開閉する蓋2を回動自在に取付け、蓋2にかかる排水圧に応じて蓋2を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋2を閉じ姿勢に付勢する付勢手段を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は建物内の排水口や排水管が、下水道と接続されている場合において、下水道管で発生した悪臭や害虫が上昇し、排水口より建物内に飛散するのを内部から構造的に遮蔽しようとする技術である。
従来、図8に示すように排水管は下水道と接続されているため、流し等の排水口の下にトラップを取付けていない場合(図8(b)(c)参照)は直接下水道で発生している悪臭や害虫が上昇し建物内に飛散するので不衛生である。
トラップを取付けている場合(図8(a)参照)でもトラップの水位が低下すると悪臭や害虫が上昇するのでトラップを取付けていない場合と同様の現象になるのである。
図9(a)は、従来流し台に設置されている菊割れゴム蓋であり、排水口が常時開いた状態である。
図9(b)は、菊割れゴム蓋の代換品であり蓋をスライドすることにより防臭機能を付与することが出来るが、手動で切替えるため利便性に欠ける。
発明が解決しようとする課題
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、建物内や家庭内の排水口の上端部、排水管の内部の開口から虫や小動物が出入りすることを阻止し、排水管を伝って臭気が上昇するのを防止し、かつ、このようにする排水蓋を付設する排水口の上端部、排水管の内部の構造を特殊な物にすることなく、通常の構造とし、排水口の上端部、排水管の内部に取付けも容易にできる排水口・排水管の排水蓋を提供することを課題とするものである。
課題を解決するための手段
請求項1の発明においては排水口12の上端部に取付ける排水口の排水蓋であって、排水口12の上端部に取付ける取付体1に排水口12の上端部の開口19を開閉する蓋2を回動自在に取付け、蓋2にかかる排水圧に応じて蓋2を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋2を閉じ姿勢に付勢する付勢手段を設けていることを特徴とするものである。
このような構成によれば、排水口12の上端部の開口19は蓋2に排水圧がかからない非排水状態においては、付勢手段3による付勢力によって閉じられているから、排水口12の上端部の開口19から害虫が屋内側に侵入することがなく、又、外部からの臭気が排水管15を伝わって屋内側に侵入することがない。それでいて、蓋2は排水口12の開口19を従来のように開放状態ではなく、バランスウエイトWの様な付勢手段3によって閉じることになり、従来のように、消臭剤や殺虫剤の散布をしなくてもよくなる。
請求項2の発明においては、取付体1は、排水口12の上端部に載せる円形板体4であることを特徴とするものである。このような構成によれば、排水口12が筒形である場合に言うに及ばず、排水口12の寸法が大小に関わらず四角い形状のものであっても、排水口12の上端部の開口19に合わせて円形板体4を載せることで、排水蓋の取付けが容易・迅速・正確におこなうことができる。
請求項3の発明においては、円形板1に蓋2を支点Pの回りに回動自在に支持し、蓋2より支点Pを越えて延出部5を形成し、延出部5に付勢手段3としてのバランスウエイトWを設けてユニット化していることを特徴とするものである。
このような構成によれば、支点Pの一方に蓋2が、他方にバランスウエイトWを設けることで、簡単で壊れ難い構造としながら、蓋2の開閉のための動きを長期にわたって安定化させることができ、かつ、排水蓋Aはユニット化されて、蓋2とバランスウエイトWの平衡を確保しやすく、排水蓋Aの排水口12への取付けも容易・確実・迅速に行いやすく、排水蓋Aの商品価値を高めることができる。
請求項4の発明においては排水管15の内部に取付ける排水管の排水蓋であって、排水管15の内部に取付ける取付体1に排水管15の内部を開閉する蓋2を回動自在に取付け、蓋2にかかる排水圧に応じて蓋2を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋2を閉じ姿勢に付勢する付勢手段を設けていることを特徴とするものである。
このような構成によれば、排水管15の内部は蓋2に排水圧がかからない非排水状態においては、付勢手段3による付勢力によって閉じられているから、排水管15の内部から害虫が屋内側に侵入することがなく、又、外部からの臭気が排水管15を伝わって屋内側に侵入することがない。それでいて、蓋2は排水管15を従来のように開放状態ではなく、バランスウエイトWの様な付勢手段3によって閉じることになり、従来のように、消臭剤や殺虫剤の散布をしなくてもよくなる。
請求項5の発明においては、取付体1は、排水管15の内部に載せる円形板体4であることを特徴とするものである。このような構成によれば、排水管15が筒形である場合に言うに及ばず、排水管15の寸法が大小に関わらず四角い形状のものであっても、排水管15の内部に合わせて円形板体4を載せることで、排水蓋の取付けが容易・迅速・正確におこなうことができる。
横向にも取付け可能である。
請求項6の発明においては、円形板1に蓋2を支点Pの回りに回動自在に支持し、蓋2より支点Pを越えて延出部5を形成し、延出部5に付勢手段3としてのバランスウエイトWを設けてユニット化していることを特徴とするものである。
このような構成によれば、支点Pの一方に蓋2が、他方にバランスウエイトWを設けることで、簡単で壊れ難い構造としながら、蓋2の開閉のための動きを長期にわたって安定化させることができ、かつ、排水蓋Aはユニット化されて、蓋2とバランスウエイトWの平衡を確保しやすく、排水蓋Aの排水管15への取付けも容易・確実・迅速に行いやすく、排水蓋Aの商品価値を高めることができる。
発明の効果
請求項1の発明においては、排水口の上端部に取付ける排水口の排水蓋であって、排水口の上端部に取付ける取付体に排水口の上端部の開口を開閉する蓋を回動自在に取付け、蓋にかかる排水圧に応じて蓋を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋を閉じ姿勢に付勢する付勢手段を設けているから、排水管の端部の開口は蓋に排水圧がかからない非排水状態においては、付勢手段による付勢力によって閉じられているから、排水口12の上端部の開口から屋内に害虫が侵入することがなく、又、臭気が排水管を伝って屋内側に侵入することがないという利点がある。
それでいて、蓋は排水管の開口を従来のように手動で開閉するのではなく、バランスウエイトのような付勢手段によって自動開閉することから、排水口の上端部の開口は、蓋を閉じ忘れることもなく開口を充分に閉じることができ、従来のように、排水口を手動で開閉しなくてもよく、従来に比べて便利で衛生的という利点がある。
請求項2の発明においては、請求項1の効果に加えて、取付体は、排水管の端部に載せる円形板であるから、排水口が丸型である場合は言うに及ばず、排水口が四角い形状の物であっても、排水口の上端部の開口の形状の取付体を載せることで、排水蓋の取付けが容易・迅速・正確に行うことができるという利点がある。
請求項3の発明においては、請求項2の効果に加えて、筒体に蓋を支点の回りに回動自在に支持し、蓋より支点を越えて延出部を形成し、延出部に付勢手段としてのバランスウエイトを設けてユニット化しているから、支点の一方に蓋が、他方にバランスウエイトを設けることで、簡単で壊れ難い構造としながら、蓋の開閉のための動きを長期にわたって安定化させることができ、かつ、排水蓋はユニット化して、蓋とバランスウエイトの平衡を確保しやすく、排水蓋の排水口への取付けも容易・確実・迅速におこないやすく、排水蓋の商品価値を高めることができるという利点がある。
請求項4の発明においては、排水管の内部に取付ける排水管の排水蓋であって、排水管の内部に取付ける取付体に排水管の内部の開口を開閉する蓋を回動自在に取付け、蓋にかかる排水圧に応じて蓋を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋を閉じ姿勢に付勢する付勢手段を設けているから、排水管の開口は蓋に排水圧がかからない非排水状態においては、付勢手段による付勢力によって閉じられているから、排水管の内部の開口から屋内に害虫が侵入することがなく、又、臭気が排水管を伝って屋内側に侵入することがないという利点がある。
それでいて、蓋は排水管の開口を従来のように手動で開閉するのではなく、バランスウエイトのような付勢手段によって自動開閉することから、排水管の内部の開口は、蓋を閉じ忘れることもなく開口を充分に閉じることができ、便利で衛生的という利点がある。
請求項5の発明においては、請求項4の効果に加えて、取付体は、排水管の内部に載せる円形板であるから、排水管が丸型である場合は言うに及ばず、排水管が四角い形状の物であっても、排水管の内部の開口の形状の取付体を載せることで、排水蓋の取付けが容易・迅速・正確に行うことができるという利点がある。
請求項6の発明においては、請求項5の効果に加えて、筒体に蓋を支点の回りに回動自在に支持し、蓋より支点を越えて延出部を形成し、延出部に付勢手段としてのバランスウエイトを設けてユニット化しているから、支点の一方に蓋が、他方にバランスウエイトを設けることで、簡単で壊れ難い構造としながら、蓋の開閉のための動きを長期にわたって安定化させることができ、かつ、排水蓋はユニット化して、蓋とバランスウエイトの平衡を確保しやすく、排水蓋の排水口への取付けも容易・確実・迅速におこないやすく、排水蓋の商品価値を高めることができるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は正面図、同図(b)は断面図である。図2(a)は正面図、同図(b)は断面図である。図3(a)は正面図、同図(b)は断面図である。図4(a)は正面図、同図(b)は断面図である。図5(a)は正面図、同図(b)は断面図である。図6(a)は正面図、同図(b)は断面図である。図7は本発明の実施の一形態の断面図である。図8は従来の一形態の断面図である。
図8に示すように排水口12より排水管15を通して排水桝16に接続している。排水桝16の底部よりやや下方には太い下水道管18に接続して排水桝16からの排水を例えば下水道管18に排水することができるようにしている。この場合、排水口12の下部にトラップ13がある場合とない場合がある。排水口12、排水管15の内部に本発明の排水蓋Aを取付けてあって、排水管15から虫や小動物が侵入することを阻止し、排水管1を伝って臭気が侵入するのを防止している。
以下、排水蓋Aを詳述する。
図1、図2、図3、図4、図5、図6に示す実施の形態においては、排水蓋Aは、取付体4としての丸型の円形板1の丸穴の横部にヒンジ金具5を取付け、ヒンジ金具5に保持した支点Pとなる軸20に蓋2を回動自在に支持し、蓋2側から支点Pを越えて延出した延出部3にバランスウエイトWを取付けて構成したものであり、このような排水蓋Aは、ユニット化されて取扱いが容易となっている。上記丸型の円形板1はその外形が規格品の排水口12に開口内部に嵌入される大きさに選定されたものである。
しかして、丸型の円形板1が排水口12の開口19に嵌入され、排水蓋Aを排水口12に取付けている。
このように、排水口12の上端部に取付ける円形体1に排水口に上端部の開口19を開閉する蓋2を回動自在に取付け、蓋2にかかる排水圧に応じて蓋2を開放とするとともに排水圧がかかっていない蓋2を閉じ姿勢に付勢する付勢手段3としてのバランスウエイトWを設けていることから、排水口12の上端部の開口19は排水が行われていないときにはバランスウエイトWによる回動付勢力によって蓋2が閉じられていて、排水口12の上端部の開口19から害虫が侵入することがなく、又、臭気が排水管15を伝って屋内側に侵入することがない。
それでいて、蓋2はバランスウエイトWによって閉じることから、トラップ13の水位が低下しても害虫や臭気が屋内側に侵入することがない。
更に、排水蓋Aはユニット化されていることから、支点Pの一方に蓋2が、他方にバランスウエイトWを設けることで、簡単で壊れ難い構造としながら、蓋2の開閉のための動きを長期間にわたって安定化させることができるのであり、かつ、ユニット化によって蓋2とバランスウエイトWの平衡を確保しやすく、排水蓋Aの排水口12への取付けも容易・確実・迅速におこないやすく、排水蓋Aの商品価値を高めることができる。
また、排水蓋Aの材質は抗菌性の高い物も使用するので、薬剤を使う回数も減少し、環境保全と健康によい。
(a)は正面図である。(b)は断面図である。 (a)は正面図である。(b)は断面図である。 (a)は正面図である。(b)は断面図である。 (a)は正面図である。(b)は断面図である。 (a)は正面図である。(b)は断面図である。 (a)は正面図である。(b)は断面図である。 本発明の実施の一形態の概略断面図である。 (a)(b)は従来の一形態の概略断面図である。 (a)は一般的に普及している流し台の菊割れゴム蓋の正面図である。(b)は(a)の断面図である。(c)は菊割れゴム蓋の代換品であり防臭機能をもつ製品の正面図である。(d)は(c)の断面図である。
符号の説明
1 取付体
2 蓋
3 付勢手段
4 円形板体
5 延出部
12 排水口
13 トラップ
15 排水管
16 排水桝
17 下水管
18 下水道管
19 開口
20 軸
21 スライド式蓋
A 排水蓋
P 支点
W バランスウエイト

Claims (6)

  1. 排水口の上端部に取付ける排水口の排水蓋であって、排水口の上端部に取付ける取付体に排水口の上端部の開口を開閉する蓋を回動自在に取付け、蓋にかかる排水圧に応じて蓋を解放するとともに排水圧がかかっていない蓋を閉じ姿勢に付勢する付勢手段を設けてなることを特徴とする排水口の排水蓋。
  2. 取付体は、排水口の上端部に取付ける円形板体であることを特徴とする請求項1記載の排水口の排水蓋。
  3. 円形板体の内部に排水口がある、排水口の下に蓋を取付け、蓋を支点の回りに回動自在に支持し、蓋より支点を越えて延出部を形成し、延出部に付勢手段としてのバランスウエイトを設けてユニット化して成ることを特徴とする請求項2記載の排水口の排水蓋。
  4. 排水管の内部に取付ける排水管の排水蓋であって、排水管の内部に取付ける取付体に排水管の内部を開閉する蓋を回動自在に取付け、蓋にかかる排水圧に応じて蓋を開放するとともに排水圧がかかっていない蓋を閉じ姿勢を付勢する付勢手段を設けていることを特徴とする。排水管の排水蓋である。
  5. 取付体は、排水管の内部に載せる横向にも取付け可能であることを特徴とする請求項4記載の排水管の排水蓋。
  6. 円形板体の内部に排水口がある、排水口の下に蓋を取付け、蓋を支点の回りに回動自在に支持し、蓋より支点を越えて延出部を形成し、延出部に付勢手段としてのバランスウエイトを設けてユニット化して成ることを特徴とする請求項5記載の排水管の排水蓋。
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