JP2001280418A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP2001280418A
JP2001280418A JP2000090799A JP2000090799A JP2001280418A JP 2001280418 A JP2001280418 A JP 2001280418A JP 2000090799 A JP2000090799 A JP 2000090799A JP 2000090799 A JP2000090799 A JP 2000090799A JP 2001280418 A JP2001280418 A JP 2001280418A
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vibration
vibration isolator
vertical
ball
rubber
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Shigeki Miki
茂機 三木
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦横方向の振動を有効に吸収可能な防振装置
を提供する。 【解決手段】 金属製のフランジ1の間にゴム層2と金
属層3を交互に複数重ね合わせたゴム積層体を設けた縦
方向防振装置部Vと、全方向に回転自在の防振球5が一
部露出するように嵌め合わせた基台4と前記防振球の露
出部に当接する荷重台7を備えた横方向防振装置部Sを
縦方向に重ね合わせたことを特徴とする。 【効果】 縦方向防振装置部と、防振球が回転すること
によって横方向の振動を吸収する横方向防振装置部を縦
方向に並べたため、縦方向の振動を前記縦方向防振装置
部で、横方向の振動を横方向防振装置部で吸収すること
ができ、上下左右方向の振動を吸収できるという利点が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防振装置、更に詳細には
縦横方向の振動を減衰可能な防振装置に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】特に、縦方向の振動を吸収する
防振装置は、図4に示すように金属製の2つのフランジ
1間に薄いゴム層2と金属層3を交互に複数重ね合わせ
たゴム積層体Fによって振動を吸収するようになってい
る(ただし、フランジに隣接する層はゴム層2であ
る)。前記ゴム層2としては0.33〜0.34mm厚
のポリイソプレンゴムあるいは天然ゴムが使用され、金
属層3としては0.2mm厚程度のステンレス板が使用
されており、このようなゴム層2と金属層3をフェノー
ル系接着剤によって一体化してゴム積層体Fを製造して
いる。
【0003】このような防振装置は、ゴム積層体Fに柔
らかさがあるため、横方向の振動に対してもある程度、
振動吸収の作用を有しているが、図5に示すように荷重
が負荷されると、垂直方向に圧縮されるばかりでなく、
横方向に荷重が負荷され、前記ゴム積層体Fが撓んで、
結果として上下のフランジ1が横ずれLを生じることが
知られている。このような横ずれを生じると、振動の吸
収性が悪化するとともに、耐久性も低下する。このよう
な横ずれを防止するためには、ゴム層2の硬度を小さく
したり、ゴム層2の充填数を少なくすることによって横
方向のずれを小さくすることが可能であるが、このよう
な処置を行うと、横方向の柔らかさが低下して、振動吸
収性を損なう結果となる。すなわち、このような防振装
置においては横方向の振動を有効に減衰できないという
欠点があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、縦横方向の振動を有効に吸収可能な防振装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による防振装置は、金属製のフランジの間
にゴム層と金属層を交互に複数重ね合わせたゴム積層体
を設けた縦方向防振装置部と、全方向に回転自在の防振
球が一部露出するように嵌め合わせた基台と前記防振球
の露出部に当接する荷重台を備えた横方向防振装置部を
縦方向に重ね合わせたことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、ゴム積層体より基本的に
なる縦方向の振動を吸収する縦方向防振装置部と、防振
球が回転することによって横方向の振動を吸収する横方
向防振装置部を縦方向に並べたため、縦方向の振動を前
記縦方向防振装置部で、横方向の振動を横方向防振装置
部で吸収することができ、上下左右方向の振動を吸収で
きるという利点がある。また横方向の振動は前記横方向
防振装置部で吸収されることになるため、結果として縦
方向防振装置部における横ずれも防止できる。
【0007】本発明を更に詳しく説明すると、本発明に
よる防振装置は、図1に示すように横方向防振装置部S
に縦方向防振装置部Vを縦方向に重ね合わせて設けられ
ている。この実施例においては、横方向防振装置部Sが
下に設けられているが、上に設けてもよい。すなわち積
層順は、本発明において基本的に限定されない。
【0008】横方向防振装置部Sは、基台4を有してお
り、この基台1上部には防振球5が備えられている。こ
の防振球5は基台4に形成された凹部41(この実施例
では半球状)に嵌合されており、かつ一部が前記基台4
の上部より露出した構造になっている。この防振球5は
凹部41に所定間隔で設けられた回転自在の複数のボー
ルベアリング6によって支持されており、あらゆる方向
に回転可能に形成されている。
【0009】この防振球5に当接して荷重台7が形成さ
れている。この実施例においては、この荷重台7には前
述の縦方向防振装置Vが接続しており、荷重がこの荷重
台7を介して前記横方向防振装置Vに負荷されるように
なっている。さらにこの荷重台7は水平方向にスプリン
グ8が設けられており、このスプリング8は防振装置周
囲に設けられた固定部分9に連結した構造になってい
る。このスプリング8は全方向に取付けられるのが好ま
しいが、一般的には二方向あるいは四方向であってよ
い。前記スプリング8は横方向の振動を吸収するととも
に、前記荷重台7を支持するために設けられるが、荷重
台7は必ずしも固定されている必要はなく、本発明にお
いて必須のものではない。
【0010】この実施例においては、前記防振球5は単
一であるが、荷重を点で支持することから、複数である
のが好ましい。この場合、小型の前記縦方向防振装置V
を複数台並列に並べる(荷重台は単一であるのが好まし
い)ことができる。またたとえば、図2に断面図および
図3に荷重台を除去したときの平面図を示すように、基
台4に複数の凹部41を設け、それぞれに防振球5を備
えさせることが可能である。この場合、荷重台7がより
安定するとともに、荷重を複数の点で支持することにな
るという利点を生じる。
【0011】一方、横方向防振装置部Sは、前述のよう
に金属製の2つのフランジ1間に薄いゴム層2と金属層
3を交互に複数重ね合わせたゴム積層体Fによって振動
を吸収するようになっている(ただし、フランジに隣接
する層はゴム層2である)。前記ゴム層2としては0.
33〜0.34mm厚のポリイソプレンゴムあるいは天
然ゴムが使用され、金属層3としては0.2mm厚程度
のステンレス板が使用されており、このようなゴム層2
と金属層3をフェノール系接着剤によって一体化してゴ
ム積層体Fを製造している。
【0012】本発明による防振装置は、荷重の下部に
(たとえば4箇所に)設置される。上述の実施例におい
ては、縦方向防振装置部Vのフランジ1上に荷重が負荷
される。このような状態で、地震など振動が荷重に負荷
されたとき、縦方向の揺れは、前記縦方向防振装置部V
で主として吸収される。すなわち、縦方向防振装置部V
はゴム層2と金属板3が交互に重ね合わされているた
め、上下方向に撓み、振動を吸収することになる。
【0013】一方、横方向の振動が負荷されると。この
振動に伴って荷重台7は横方向に移動する力がかかる。
このため基台4の凹部41に設置された防振球5は、全
方向に回転可能であるため、その力に伴って回転し、荷
重台7を移動させる。この運動によって横方向の振動を
吸収する。このとき防振球5の下部に設けられたボール
ベアリング6は防振球5の回転を滑らかにする作用があ
る。
【0014】荷重台7の水平方向に設けられたスプリン
グ8はこの荷重台7の横方向の動きに伴って、撓みある
いは伸長して、前記荷重台7の移動を制御するととも
に、この横方向の振動を吸収する作用を営む。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明による防振装
置によれば、ゴム積層体より基本的になる縦方向の振動
を吸収する縦方向防振装置部と、防振球が回転すること
によって横方向の振動を吸収する横方向防振装置部を縦
方向に並べたため、縦方向の振動を前記縦方向防振装置
部で、横方向の振動を横方向防振装置部で吸収すること
ができ、上下左右方向の振動を吸収できるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振装置の一実施例の側断面図。
【図2】横方向防振装置部の一例の断面図。
【図3】横方向防振装置部の平面図。
【図4】従来の防振装置の断面図。
【図5】従来の防振装置の作用を説明する説明図。
【符号の説明】
1 フランジ 2 ゴム層 3 金属層 V 縦方向防振装置部 4 基台 5 防振球 6 ボールベアリング 7 荷重台 8 スプリング S 横方向防振装置部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のフランジの間にゴム層と金属層
    を交互に複数重ね合わせたゴム積層体を備えた縦方向防
    振装置部と、全方向に回転自在の防振球が一部露出する
    ように嵌め合わせた基台と前記防振球の露出部に当接す
    る荷重台を備えた横方向防振装置部を縦方向に重ね合わ
    せたことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 前記防振球の下部にボールベアリングが
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の防振装
    置。
  3. 【請求項3】 前記防振球は複数であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 前記荷重台に水平方向にスプリングを設
    けたことを特徴とする請求項1から3記載のいずれかの
    防振装置。
JP2000090799A 2000-03-29 2000-03-29 防振装置 Withdrawn JP2001280418A (ja)

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