JP2001280255A - 圧縮機とその組立て方法 - Google Patents
圧縮機とその組立て方法Info
- Publication number
- JP2001280255A JP2001280255A JP2000093305A JP2000093305A JP2001280255A JP 2001280255 A JP2001280255 A JP 2001280255A JP 2000093305 A JP2000093305 A JP 2000093305A JP 2000093305 A JP2000093305 A JP 2000093305A JP 2001280255 A JP2001280255 A JP 2001280255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compression mechanism
- container
- bolted
- compressor
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
立てられるようにする。 【解決手段】 固定子3aと駆動軸4の軸受部材5を含
む圧縮機構部Aとが、互いに軸線方向にボルト止めされ
る第1、第2の容器分割部分1a、1bとに振り分けて
軸線方向にボルト止めされ、あるいは、また、固定子3
aとそれがボルト止めされる第1の容器分割部分1aと
の間に軸線と直角な向きのクリアランスCを設け、ある
いは、また、圧縮機構部Aがその軸受部材5に圧縮機構
2を軸線方向にボルト止めされた状態で、前記ボルト止
めとは別に容器1に軸線方向にボルト止めされているこ
とによって、上記の目的を達成する。
Description
を駆動軸を介し駆動する電動機を容器に収容した圧縮機
およびその組立て方法に関するものである。
圧縮機構にはスクロール圧縮機やロータリ圧縮機、レシ
プロ圧縮機が採用され、電動機は鉄系の固定子や回転子
に銅線を巻いた構造のものが採用されている。用途とし
ては主として冷凍サイクル用で、空調、冷蔵、冷凍に好
適であって、それぞれのタイプのものがその特性を活か
して使用されている。居住空間に関する用途では静音性
からスクロールタイプおよびロータリタイプのものが広
く使用されている。
に、従来、電動機の固定子が鉄系であるのに対し容器も
鉄系である場合、スクロール圧縮機を例にとると、図4
に示すように固定子aと圧縮機構bにおける駆動軸cの
圧縮機構b側の軸受部材dを、容器eの胴部の内側に嵌
め合わせて焼き嵌めするか、溶接して取り付け支持する
のが主流になっている。一方、容器eがアルミニウムで
あると、鉄系の固定子aとは焼き嵌めや溶接が困難な材
料関係にあるので、図5、図6に示すようにボルトfに
より軸線方向にボルト止めするのが主流になっている。
なく耐久性よく運転できるようにするためには、圧縮機
構、電動機、および駆動軸は軸線が揃うなど偏心やこじ
れなく全体がスムーズに動作できるように位置合わせさ
れる。
部に嵌め合わされるだけで、固定子aおよび圧縮機構b
部の軸線は拘束され、固定子a、圧縮機構b部および容
器eのいずれかの製作誤差やその後の変形などにより心
振れが生じていても、これを調整することは困難であ
る。そこで、軸受部材dは容器eに遊びなく嵌め合わせ
て固定するが、圧縮機構bは容器eとの間に遊びを持た
せ、固定した軸受部材dに対し圧縮機構bの部品を当て
がって順次に位置合わせしていき、最後にボルト止めし
ているが、単独でも重い容器e内での作業であることの
影響もあって組み上げるのに長い時間が掛かる。
は、焼き嵌めや溶接することができない材料関係となる
アルミニウムの容器eと鉄系の固定子aや軸受部材dと
の関係に対し好適であるが、容器eに遊びなく嵌め合わ
せた固定子aや軸受部材dを軸線方向にボルト止めする
ので、容器eの一体部分にボルト止めするのでは図4の
場合と同様な問題が生じる。また、図6に示すように圧
縮機構bがボルトfを圧縮機構b自体の組み上げ状態へ
の締結と容器eへのボルト止めとに共用しているので、
その分の部品点数、組み立て工数の低減はあるが、圧縮
機構bの各構成部材を組み付けながら順次に位置合わせ
していき、組み付けおよび位置合わせが終了するのと同
時にボルトによる締結および容器eへのボルト止めを完
了する必要があるので、図4に示す場合よりも難しく熟
練を要する作業となってやはり長い時間が掛かる。
を取り付け座jとの間にゴムマウントiが介在した取り
付け構造として吸振性を得るようにするのに、圧縮機に
ボルトhにより取り付けたブラケットgと取り付け座j
との間に介在させているが、ブラケットgは大きく重く
圧縮機を重量化する1つの要因になっているし、部品コ
スト、組立てコストがかさみ製品コストに影響してい
る。
精度よく容易に組み立てられる圧縮機とその組立て方法
を提供することにある。
の組立て方法は、圧縮機構とこの圧縮機構を駆動軸を介
し駆動する電動機とを容器に収容した圧縮機を対象とし
ている。
機は、電動機の固定子と駆動軸の圧縮機構側の軸受部材
を含む圧縮機構部とが、互いに軸線方向にボルト止めさ
れる第1の容器分割部分と第2の容器分割部分とに振り
分けて軸線方向にボルト止めされたことを第1の特徴と
している。
に固定子が、第2の容器分割部分に圧縮機構部がそれぞ
れ軸線方向にボルト止めされて、互いの嵌め合わせによ
り軸線位置を拘束されても、第1の容器分割部分と第2
の容器分割部分とがボルト止めされる部分での軸線に直
角な方向の位置調節によって、第1の容器分割部分の側
の固定子と第2の容器分割部分の側の圧縮機構との心振
れ調節することができ、1つの容器分割部分に固定子お
よび圧縮機構部の双方が嵌め合わせて固定されている従
来の場合のように、双方に心ずれが生じても調整が困難
であったり、調節できなかった不便が解消し、圧縮機構
に連結される駆動軸が持つ電動機の回転子と固定子との
心振れをなくせるので、容易かつ迅速に精度よく組立て
ることができる。
めされる第1の容器分割部分との間に軸線に直角な向き
のクリアランスを設けた構成では、固定子と第1の容器
分割部分との間でも固定子の心振れ調整ができ、固定子
と圧縮機構との間の心振れ調節の自由度がさらに向上し
組立て精度が得やすくなる。
プの圧縮機構部が、その駆動軸の軸受部材に圧縮機構を
軸線方向にボルト止めされた状態で、このボルト止めと
は別に容器に軸線方向にボルト止めされていることを第
2の特徴としている。
この圧縮機構を構成する駆動軸の軸受部材に自転防止部
材および旋回スクロールといった複雑な動作機構を、軸
受部材との間で組み上げて、軸受部材に軸受する駆動軸
も装着して利用する外部入力との関係も含め、所定の位
置関係に容易かつ迅速にアライメント調整してボルト止
めしてユニット化することができ、ユニット化した圧縮
機構部はそれ単体で前記ボルト止めとは別に容器に軸線
方向にボルト止めするだけで、精度よい組み上げ状態を
保ったまま容易かつ迅速に容器に固定することができ
る。
2の特徴を併せ持つことを第3の特徴としており、上記
第1、第2の特長を発揮する。
止めされる第1の容器分割部分との間に軸線に直角な向
きのクリアランスを設けて、固定子を第1の容器分割部
分との間で心振れ調節できるようにし、固定子および圧
縮機構部との心振れ調節の自由度を向上することができ
る。
分割部分から突出する圧縮機構部を第1の容器分割部分
に軸線に直角な方向の遊びなく嵌め合わせた構成では、
第1の容器と第2の容器とをボルト止めするときの心合
わせを行なうことができ、前記圧縮機構部のユニット化
およびクリアランスによる心振れ調節と複合して採用す
ると、心振れ調節の箇所が徒に増大しないようにしなが
ら圧縮機の全体を精度よく組み立てることができる。
部を一体に形成し、この脚部に吸振ブロックを設けて取
り付け座とするか、吸振ブロックを介し取り付け座を取
り付けたことを第4の特徴としている。
との間に吸振ブロックが介在した取り付け構造として吸
振性を得るようにするのに、吸振ブロックを圧縮機に一
体に形成して設けた脚部に取りつけたので、従来、圧縮
機に取り付けたブラケットと取り付け座との間に吸振ブ
ロックを介在させていたのに比し、部品点数および組立
て工数が低減しコストの低減が図れるし圧縮機が軽量化
する。
て方法の発明として捉えても、同様の特長を発揮するこ
とができる。
動機の固定子と駆動軸の圧縮機構側の軸受部材を含む圧
縮機構部とを、互いに軸線方向にボルト止めする第1、
第2の各容器分割部分に振り分けて軸線方向にボルト止
めし、これら第1、第2の各容器分割部分を軸線方向に
ボルト止めして一体化することにより圧縮機を組み立て
ることを特徴としている。
軸線方向にボルト止めして一体化するのに、固定子の第
1の容器分割部分との軸線と直角な向きのクリアランス
を利用した位置調節により、第1の容器分割部分にボル
ト止めされる固定子と第2の容器分割部分にボルト止め
されている圧縮機構部との心振れ調節をするようにして
もよい。
縮機構部を、その駆動軸の軸受部材にスクロール圧縮機
構の固定スクロールを軸線方向にボルト止めして軸受部
材と固定スクロールとの間に旋回スクロールおよび旋回
スクロールと軸受部材の間で旋回スクロールの自転を防
止する自転防止部材を挟み込んだ状態で、前記ボルト止
めとは別に容器に軸線方向にボルト止めして、圧縮機を
組み立てることを特徴としている。
動機の固定子と圧縮機構とを互いに軸線方向にボルト止
めする第1、第2の各容器分割部分に振り分けて軸線方
向にボルト止めし、これら第1、第2の各容器分割部分
を軸線方向にボルト止めして一体化するのに、固定子の
第1の容器分割部分との軸線と直角な向きのクリアラン
スを利用した位置調節により、第2の容器分割部分にボ
ルト止めされている圧縮機構部との位置調節をし、スク
ロール圧縮機構部はその駆動軸の軸受部材にスクロール
圧縮機構の固定スクロールを軸線方向にボルト止めして
軸受部材と固定スクロールとの間に旋回スクロールおよ
び旋回スクロールと軸受部材との間で旋回スクロールの
自転を防止する自転防止部材を挟み込んだ状態で、前記
ボルト止めとは別に第2の容器に軸線方向にボルト止め
して、圧縮機を組み立てることを特徴としている。
割部分から突出する圧縮機構部を第1の容器分割部分に
軸線と直角な方向の遊びなく嵌め合わせて、圧縮機構部
と第1の容器分割部分との位置決めを行なうようにする
こともできる。
の詳細な説明及び図面によって明らかになる。本発明の
各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは
種々な組み合わせで複合して用いることができる。
に係る圧縮機およびその組立て方法について図1〜図3
を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
圧縮機構をそれを駆動する電動機とともに容器に内蔵し
た冷凍サイクル用の圧縮機の場合の一例であり、圧縮対
象は冷媒である。しかし、本発明はこれに限られること
はなく、ロータリ式やレシプロ式など各種の圧縮機構を
それを駆動する電動機と組み合わせた各種タイプの圧縮
機に適用して有効であるし、縦型のものでもその特徴に
変わりはない。
に、容器1内に圧縮機構2とそれを駆動軸としてのクラ
ンク軸4により駆動する電動機3が収容されている。ク
ランク軸4はその圧縮機構2側の主軸4aを容器1内の
長手方向の一方側に設けた主軸受部材5に軸受され、反
対の端部は容器1内の長手方向の他方側に設けた副軸受
部材6に軸受されている。
ト止めされ、これら主軸受部材5と固定スクロール7と
の間に、旋回スクロール8を挟み込んで固定スクロール
7に噛み合せスクロール式の圧縮機構2を構成してい
る。旋回スクロール8と主軸受部材5との境界部には旋
回スクロール8の自転を防止して円軌道運動するように
案内するオルダムリングなどによる自転防止機構9が設
けられていることにより、クランク軸4の主軸4aにて
旋回スクロール8を偏心駆動することにより旋回スクロ
ール8を円軌道運動させる。このとき、固定スクロール
7と旋回スクロール8との境界部に形成している圧縮室
11が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを
利用して、容器1外に通じた吸入側接続口12および固
定スクロール7の外周部の吸入口穴13から冷媒を吸入
して圧縮していき所定圧以上になった冷媒が固定スクロ
ール7の中央部の吐出口14からリード弁15を押し開
いて容器1内に吐出させることを繰り返す。
の間に位置して、容器1に固定された固定子3aと、ク
ランク軸4の途中の外まわりに一体に結合された回転子
3bとで構成され、回転子3bの上下端面の外周部分に
はバランスウエイト16が設けられ、これにより回転子
3bおよびクランク軸4が安定して回転し、旋回スクロ
ール8を安定して円軌道運動させることができる。
ポンプ17が設けられ、容器1の下端部のオイル溜め1
8からポンプ17によってオイル19を吸入し、クラン
ク軸4を通縦しているオイル供給穴21を通じて圧縮機
構2の各部の軸受部22や圧縮機構2の各摺動部に供給
する。供給後のオイル19は供給圧や重力によって逃げ
場を求めるようにして軸受部22を通じ容器1内に流出
して滴下し、最終的にオイル溜め18に回収される。
は電動機3の側に通されて電動機3を冷却した後、容器
1の吐出側接続口23から容器1外に吐出され冷凍サイ
クルに供給される。
吐出される容器1は圧力容器であって厚肉構造になり、
鉄系であると重くなる。そこで、本実施の形態では軽量
化の意味で鉄系に比し比重の小さな軽金属を採用してい
る。軽金属は1つの例としてアルミニウムであり鉄系の
場合よりは厚肉になるが軽量化でき有利ではある。しか
し、本発明の特徴からは鉄系でもよく、容器1は軽金属
に限定するものではない。
できない材料関係にあることに対応して、固定子3aは
容器1の胴部1aの内面の段差面25に対しボルト26
により円周上の複数位置を軸線方向にボルト止めして取
り付け固定している。しかし、固定子3aは容器1の胴
部1aとの間に図1、図2に示すように軸線と直角な方
向のクリアランスCが設けられ、胴部1aとの間で軸線
の位置調節ができるようにしてある。
27により円周上の複数位置で軸線方向にボルト止めし
て取り付けられ固定された鏡板1b、1cとの3つの容
器分割部分から構成され、主軸受部材5および圧縮機構
2がなす圧縮機構部Aは、そのクランク軸4の主軸受部
材5に圧縮機構2をその円周上複数位置で軸線方向にボ
ルト61によりボルト止めされた状態で、このボルト止
めとは別にボルト28により鏡板1bにその円周上複数
位置で軸線方向にボルト止めして取り付け固定されてい
る。なお圧縮機構部Aはその主軸受部材5の部分が鏡板
1bの内周に遊びなく嵌め合わされて鏡板1bとの心振
れがないようにされている。
ランク軸4の圧縮機構2側の主軸受部材5を含む圧縮機
構部Aとを、互いに軸線方向にボルト止めする2つの容
器分割部分である胴部1a、鏡板1bに振り分けて軸線
方向にボルト止めし、これら胴部1a、鏡板1bを軸線
方向にボルト止めして一体化することにより、胴部1a
に固定子3aが、鏡板1bに圧縮機構部Aがそれぞれ軸
線方向にボルト止めされて、互いの嵌め合わせにより軸
線位置を拘束されても、胴部1aと鏡板1bとがボルト
止めされる部分での軸線に直角な方向の位置調節によっ
て、胴部1aの側の固定子3aと鏡板1bの側の圧縮機
構部Aとの心振れ調節をして、圧縮機構2に連結される
クランク軸4が持つ電動機3の回転子3bと固定子3a
との心振れをなくせるので、容易かつ迅速に精度よく組
立てることができる。
ルト止めして一体化するのに、固定子3aの胴部1aと
の前記クリアランスCを利用した位置調節により、胴部
1aにボルト止めされている固定子3aと鏡板1bにボ
ルト止めされている圧縮機構部Aとの心振れ調節をする
こともでき、心振れ調節の自由度が向上する。
この圧縮機構部Aを構成する主軸受部材5に自転防止機
構9および旋回スクロール8といった複雑な動作機構
を、主軸受部材5との間で組み上げて、つまり、主軸受
部材5に圧縮機構2の固定スクロール7を軸線方向にボ
ルト止めすることにより、主軸受部材5と固定スクロー
ル7との間に旋回スクロール8および旋回スクロール8
と主軸受部材5との間で旋回スクロール8の自転を防止
する自転防止機構9を挟み込んだ状態にして、主軸受部
材5に軸受するクランク軸4も装着して利用する外部入
力との関係も含め、所定の位置関係に容易かつ迅速にア
ライメント調整して前記ボルト61によるボルト止めを
行なってユニット化することができ、ユニット化した圧
縮機構部Aはそれ単体で前記ボルト28により鏡板1b
に軸線方向に別途ボルト止めするだけで、精度よい組み
上げ状態を保ったまま容易かつ迅速に容器に固定するこ
とができる。
に分割された容器分割部分どうしであっても、上記のよ
うな条件が整う限り同様の作用効果を発揮することがで
き本発明の範疇に属する。
量が1/2〜1/3を占め重量増大の主因となっている
のに対応して、本実施の形態では電動機3を中心とした
圧縮機の軽量化をも図っている。
のように容器1にボルト止めするのに、図2に示すよう
に外周の3箇所をボルト止めするようにしている。これ
により、従来、4箇所をボルトで止めていたのが1箇所
減少するので、その分ボルト26およびボルト止め用に
形成される図1、図2に示すような容器1の胴部1aお
よび固定子3aの厚肉部1d、3a1が少なくなり圧縮
機の重量を軽減することができ軽量化するし、部品点
数、組み立て工数ともに減少するので低コスト化が図れ
る。
すように回転子3bに永久磁石などによる4極を有した
通常のタイプに対し、3箇所のボルト止め位置が複数の
極に同時に対向し合うタイミングがなくなり、従来のよ
うに4箇所のボルト止め位置が回転子3bの4極と同時
に対向し合って90°ごとにある振動の腹と一致し共振
する従来の問題が解消する。
巻線であるのに対応して、これを図2に示すように並列
巻きにすることにより、最外部の円周方向に並ぶ巻線群
31aと巻線群31aとの境界部31bが3箇所できる
ので、これに前記ボルト止め位置を図2に示すように対
向させて各巻線群31aとの干渉を避けられるので、巻
線群31aとの干渉を避けるためにボルト止め位置を外
側に大きく張り出させなくてよく、その分前記厚肉部1
d、3a1がスリム化して軽量化が図れる。
3bの少なくとも一方に重量を軽減するための、空洞、
軸線方向に連続した、あるいは途中で止まる切り欠き、
穴の少なくとも1つを円周方向に1つ以上設ける。図
1、図2に示す例では固定子3aの外周の複数箇所に連
続した切り欠き41を設けている。
子3aや回転子3bが積層構造であることにより、積層
する板材に空けた穴の集合により、また空洞は必要に応
じ分散して容易に形成することができ、従来の冷凍サイ
クル用の圧縮機が冷媒を通して電動機を冷却するために
固定子や回転子に設けている冷却穴とは目的が異なり、
強度や安全、電動機効率など必要条件からの限度一杯ま
で、冷却穴の場合よりも大きく、あるいは多く設けられ
るのを利用して、空洞や切り欠き41、穴の総容積に比
例して圧縮機の重量が軽減し軽量化しやすい。冷媒の流
れに問題がある場合、これらの切り欠き41、穴を途中
で止まるものとすることができる。また、空洞にすると
そのような心配はない。
のすくなくとも一方を、冷媒を膨張型あるいは干渉型な
どの消音特性を発揮して通す軸線方向の消音通路をなし
て円周方向に1つ以上設けることもできる。これらによ
り、重量を軽減する軸線方向の切り欠き41や穴42
は、干渉型や膨張型などの消音作用を発揮し、従来の冷
却用のものに比し大きく、あるいは多く設けられること
から、通路面積が大きく変化した、あるいは多数の消音
通路51により、圧縮して吐出される流体の脈動を抑制
し消音効果を高めることができる。
上低電圧用を採用しており、少なくとも固定子3aの巻
線31が銅線よりも比重が小さい軽金属導線を採用して
いる。回転子3bに巻線がある場合は、これにも軽量金
属導線を採用するのが軽量化が増す。しかし、固定子3
aの巻線31だけでも実益があれば必ずしも双方に採用
する必要はない。
振動が伝達しないように振動を吸収する吸振ブロックを
設けるのに、図1、図3に示すように容器1の各鏡板1
b、1cには脚部52を一体形成し、これに吸振ブロッ
クとしてのゴムマウント53を介し取りつけ座54を連
結している。これにより、鏡板1b、1cに取りつけた
ブラケットを利用した従来のものに比し、部品点数、組
み立て工数が減少し、軽量化とともに低コスト化が図れ
る。ゴムマウント53はゴム部53aの部分で縁切りさ
れた取り付けボルト53bがゴム部53aの両端に突出
しており、これら取り付けボルト53bを利用して両側
の脚部52と取り付け座54とに連結される。もっと
も、吸振性と耐久性とを満足できればどのような構造の
ものでもよいし、場合によってはそれ自体が取り付け座
となるようなものでもよい。しかし、図示するゴムマウ
ント53であると市販されている既製品を用いることが
できる。
なる分だけ低電圧用として適正な有効断面積の範囲も異
なるが、銅線よりも比重が小さいことを利用して巻線3
1の総体積にほぼ比例して圧縮機および電動機の重量が
軽減し軽量化しやすい。低電圧用の電動機3は例えば、
50V以下、50A以上で用いられるものであって、最
大出力は2500W前後となる。これは、移動するバッ
テリを電源として電動機3を駆動することになる、例え
ば、大型の乗用車までの車内の空調を行なうのに適して
いる。
のに、アルミニウム線で5mm2〜10mm2の範囲の有
効断面積を持っているのが溶断防止や通電効率の面で好
適であり、約20〜30%程度の軽量化が実現するし、
巻線31が柔らかいので銅線に比し巻付け作業や巻付け
後の整形が容易になる利点もある。また、軽金属導線が
リッツ線であると、低電圧用であることに対して太目の
線径を選択するような場合に有効断面積が低下するよう
なことがないので特に好ましい。
ように、固定子と圧縮機構部とが個別にボルト止めされ
る第1、第2の各容器分割部分どうしのボルト止め部
や、固定子とそれをボルト止めする容器分割部分との間
のクリアランスなどによる位置の自由度を利用した位置
調節によって、固定子および圧縮機構部双方に心振れが
生じても調整が容易かつ迅速に行なえ、精度よく容易か
つ迅速に組み立てられ、低コスト化が図れる。
動軸の軸受部材に自転防止部材および旋回スクロールと
いった複雑な動作機構を、軸受部材との間で、軸受部材
に軸受する駆動軸も装着して利用した外部入力との関係
も含め、所定の位置関係に容易にアライメント調整して
組み上げてユニット化でき、ユニット化した圧縮機構部
は容器に軸線方向に単独にボルト止めするだけでよいの
で、精度よく容易かつ迅速に組み立てることができ、低
コスト化が図れる。
間にゴムマウントが介在した取り付け構造として吸振性
を得るようにするのに、ゴムマウントを圧縮機に一体に
形成して設けた脚部に取りつけたので、従来、圧縮機に
取り付けブラケットを取り付け、この取り付けブラケッ
トと取り付け座との間にゴムマウントを介在させていた
のに比し、部品点数が低減し組み立てやすいものとな
り、コストが低減する。
である。
す巻線を模式化した状態の端面図である。
け部を示す断面図である。
器との取り付け部を示す断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 圧縮機構とこの圧縮機構を駆動軸を介し
駆動する電動機とを容器に収容した圧縮機であって、 電動機の固定子と駆動軸の圧縮機構側の軸受部材を含む
圧縮機構部とが、互いに軸線方向にボルト止めされる第
1の容器分割部分と第2の容器分割部分とに振り分けて
軸線方向にボルト止めされた、 ことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項2】 固定子とこの固定子がボルト止めされる
第1の容器分割部分との間に軸線に直角な向きのクリア
ランスを設けた請求項1に記載の圧縮機。 - 【請求項3】 スクロールタイプの圧縮機構とこの圧縮
機構を駆動軸を介し駆動する電動機とを容器に収容した
圧縮機であって、 圧縮機構部は、その駆動軸を軸受する軸受部材に圧縮機
構を軸線方向にボルト止めされており、このボルト止め
とは別に容器に軸線方向にボルト止めされていることを
特徴とする圧縮機。 - 【請求項4】 スクロールタイプの圧縮機構とこの圧縮
機構を駆動軸を介し駆動する電動機とを容器に収容した
圧縮機であって、 電動機の固定子と駆動軸の圧縮機構側の軸受部材を含む
圧縮機構部とが、互いに軸線方向にボルト止めされる第
1の容器分割部分と第2の容器分割部分とに振り分けて
軸線方向にボルト止めされ、 圧縮機構部はその軸受部材にスクロール圧縮機構を軸線
方向にボルト止めされており、このボルト止めとは別に
第2の容器分割部分に軸線方向にボルト止めされている
ことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項5】 固定子とこの固定子がボルト止めされる
第1の容器分割部分との間に軸線に直角な向きのクリア
ランスを設けた請求項4に記載の圧縮機。 - 【請求項6】 第2の容器分割部分から突出する圧縮機
構部を第1の容器分割部分に軸線と直角な方向の遊びな
く嵌め合わせた請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧
縮機。 - 【請求項7】 圧縮機構とこの圧縮機構を駆動軸を介し
駆動する電動機とを容器に収容した圧縮機であって、 容器の一部に脚部を一体に形成し、この脚部に吸振ブロ
ックを設けて取り付け座とするか、吸振ブロックを介し
取り付け座を取り付けたことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項8】 圧縮機構とこの圧縮機構を駆動軸を介し
駆動する電動機とを容器に収容した圧縮機の組立て方法
であって、 電動機の固定子と駆動軸の圧縮機構側の軸受部材を含む
圧縮機構部とを、互いに軸線方向にボルト止めする第
1、第2の各容器分割部分に振り分けて軸線方向にボル
ト止めし、これら第1、第2の各容器分割部分を軸線方
向にボルト止めして一体化することにより圧縮機を組み
立てることを特徴とする圧縮機の組立て方法。 - 【請求項9】 第1、第2の各容器分割部分を軸線方向
にボルト止めして一体化するのに、固定子と第1の容器
分割部分との間の軸線に直角な向きのクリアランスを利
用した位置調節により、第1の容器分割部分にボルト止
めされる固定子と第2の容器分割部分にボルト止めされ
ている圧縮機構部との心振れを調節する請求項8に記載
の圧縮機の組立て方法。 - 【請求項10】 スクロールタイプの圧縮機構とこの圧
縮機構を駆動軸を介し駆動する電動機とを容器に収容し
た圧縮機の組立て方法であって、 圧縮機構部は、その駆動軸の軸受部材にスクロール圧縮
機構の固定スクロールを軸線方向にボルト止めして軸受
部材と固定スクロールとの間に旋回スクロールおよび軸
受部材と旋回スクロールの間で旋回スクロールの自転を
防止する自転防止部材を挟み込んだ状態で、前記ボルト
止めとは別に容器に軸線方向にボルト止めして、圧縮機
を組み立てることを特徴とする圧縮機の組立て方法。 - 【請求項11】 スクロールタイプの圧縮機構とこの圧
縮機構を駆動軸を介し駆動する電動機とを容器に収容し
た圧縮機の組立て方法であって、 電動機の固定子と圧縮機構とを互いに軸線方向にボルト
止めする第1、第2の各容器分割部分に振り分けて軸線
方向にボルト止めし、 これら第1、第2の各容器分割部分を軸線方向にボルト
止めして一体化するのに、 固定子の第1の容器分割部分との軸線に直角な向きのク
リアランスを利用した位置調節により、第2の容器分割
部分にボルト止めされている圧縮機構部との心振れの調
節をし、 圧縮機構部は、その駆動軸の軸受部材にスクロール圧縮
機構の固定スクロールを軸線方向にボルト止めして軸受
部材と固定スクロールとの間に旋回スクロールおよび旋
回スクロールと軸受部材との間の旋回スクロールの自転
を防止する自転防止部材を挟み込んだ状態で、前記ボル
ト止めとは別に第2の容器に軸線方向にボルト止めし
て、圧縮機を組み立てることを特徴とする圧縮機の組立
て方法。 - 【請求項12】 第2の容器分割部分から突出する圧縮
機構部を第1の容器分割部分に軸線と直角な方向の遊び
なく嵌め合わせて、圧縮機構部と第1の容器分割部分と
の位置決めを行なう請求項8〜11のいずれか1項に記
載の圧縮機の組立て方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093305A JP4064597B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 圧縮機とその組立て方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093305A JP4064597B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 圧縮機とその組立て方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001280255A true JP2001280255A (ja) | 2001-10-10 |
JP4064597B2 JP4064597B2 (ja) | 2008-03-19 |
Family
ID=18608502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000093305A Expired - Fee Related JP4064597B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 圧縮機とその組立て方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4064597B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278238A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Teijin Pharma Ltd | コンプレッサ支持方法 |
JP2009097417A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 密閉形スクロール圧縮機およびその組立方法 |
JP2015068245A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社日立産機システム | スクロール式流体機械 |
-
2000
- 2000-03-30 JP JP2000093305A patent/JP4064597B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278238A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Teijin Pharma Ltd | コンプレッサ支持方法 |
JP2009097417A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 密閉形スクロール圧縮機およびその組立方法 |
JP2015068245A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社日立産機システム | スクロール式流体機械 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4064597B2 (ja) | 2008-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6544009B2 (en) | Compressor and electric motor | |
JP3908648B2 (ja) | 往復動式圧縮機 | |
JP4143827B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2004520537A (ja) | 往復動式圧縮機 | |
JP2003035261A (ja) | 圧縮機 | |
JPWO2009028633A1 (ja) | 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
JP4195389B2 (ja) | 往復動式圧縮機 | |
JP3499447B2 (ja) | リニア圧縮機 | |
JP4855788B2 (ja) | 往復動圧縮機 | |
JP2000213463A (ja) | 密閉型圧縮機及びその組立方法 | |
JP2001280255A (ja) | 圧縮機とその組立て方法 | |
JP2002242872A (ja) | 回転式圧縮機 | |
JP2015158156A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2010090855A (ja) | 電動圧縮機 | |
JP2003056463A (ja) | 電動コンプレッサ | |
JPH0291489A (ja) | スクロール流体機械 | |
JP2003056476A (ja) | 圧縮機 | |
WO2018110426A1 (ja) | ケーシングに固定された圧縮機構を備える圧縮機 | |
WO2018131436A1 (ja) | 軸支部を備える圧縮機 | |
JP2020112142A (ja) | スクロール型流体機械 | |
KR100301479B1 (ko) | 터보 압축기용 구동 모터의 권선 코일 결합구조 | |
WO2022107212A1 (ja) | 密閉型電動圧縮機 | |
KR20140095702A (ko) | 스크롤 압축기 | |
WO2024176546A1 (ja) | 電動機、圧縮機、及び機器 | |
JP6330345B2 (ja) | 圧縮機の取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4064597 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |