JP2001279574A - 繊維構造物 - Google Patents
繊維構造物Info
- Publication number
- JP2001279574A JP2001279574A JP2000088352A JP2000088352A JP2001279574A JP 2001279574 A JP2001279574 A JP 2001279574A JP 2000088352 A JP2000088352 A JP 2000088352A JP 2000088352 A JP2000088352 A JP 2000088352A JP 2001279574 A JP2001279574 A JP 2001279574A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- porous material
- fiber
- inorganic porous
- fiber structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】マイナスイオンの発生、遠赤外線効果による保
温、消臭性などの優れた機能を有する繊維構造物を提供
する。 【解決手段】繊維表面上に、平均細孔半径20nm以上
の細孔を有し、かつ、比表面積20m2/g以上である
無機の多孔質物と、バインダーとを有する繊維構造物。
温、消臭性などの優れた機能を有する繊維構造物を提供
する。 【解決手段】繊維表面上に、平均細孔半径20nm以上
の細孔を有し、かつ、比表面積20m2/g以上である
無機の多孔質物と、バインダーとを有する繊維構造物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイナスイオン性
能、遠赤外線性能、消臭性などの耐久性に優れた繊維構
造物に関する。
能、遠赤外線性能、消臭性などの耐久性に優れた繊維構
造物に関する。
【0002】さらに詳しくは、衣料、寝具、カーテン、
壁装材、車内内装材、シート材などの用途に広く応用で
きる繊維構造物に関する。
壁装材、車内内装材、シート材などの用途に広く応用で
きる繊維構造物に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、地球温暖化や酸性雨などの環境問
題が大きく取り上げられている。その中でも特に、都会
における日常生活では、排気ガスなどにより空気中のプ
ラスイオンが増大し、マイナスイオンが少なくなり、我
々の体や環境に悪影響を及ぼしていると言われている。
プラスイオンがマイナスイオン比べ増大すると、酸化腐
敗、体内異常、老化が進むといわれるが、近年我々の体
や、環境、植物、水までが弱酸性化している。
題が大きく取り上げられている。その中でも特に、都会
における日常生活では、排気ガスなどにより空気中のプ
ラスイオンが増大し、マイナスイオンが少なくなり、我
々の体や環境に悪影響を及ぼしていると言われている。
プラスイオンがマイナスイオン比べ増大すると、酸化腐
敗、体内異常、老化が進むといわれるが、近年我々の体
や、環境、植物、水までが弱酸性化している。
【0004】その中で、不足しているマイナスイオンを
作り出し、中性に還元していくのがマイナスイオン効果
である。マイナスイオンは自然界で水分の多い森林や滝
壺、海岸線などに多く発生し、人々の心を安らげる癒し
効果を発揮している。
作り出し、中性に還元していくのがマイナスイオン効果
である。マイナスイオンは自然界で水分の多い森林や滝
壺、海岸線などに多く発生し、人々の心を安らげる癒し
効果を発揮している。
【0005】これまで、このようなマイナスイオンを放
出するものとしてトルマリン鉱石が見出されているが、
このトルマリンは別名電気石と呼ばれ、永久自発電気分
極をしている物質で、外部からの応力でマイナスイオン
を発生する。例えば特公平6−104926号公報に
は、微粒子化したトルマリンを有機繊維に固着若しくは
含有させたエレクトレット繊維が提案されている。
出するものとしてトルマリン鉱石が見出されているが、
このトルマリンは別名電気石と呼ばれ、永久自発電気分
極をしている物質で、外部からの応力でマイナスイオン
を発生する。例えば特公平6−104926号公報に
は、微粒子化したトルマリンを有機繊維に固着若しくは
含有させたエレクトレット繊維が提案されている。
【0006】しかし、元来トルマリン自体が発するマイ
ナスイオンは微弱であり、また繊維への付着量も3〜4
%とわずかなため、その効果が期待できないという問題
点があった。またトルマリンは遠赤外線を放出はする
が、体温付近の温度域では微弱な量で保温効果も不十分
である。
ナスイオンは微弱であり、また繊維への付着量も3〜4
%とわずかなため、その効果が期待できないという問題
点があった。またトルマリンは遠赤外線を放出はする
が、体温付近の温度域では微弱な量で保温効果も不十分
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術に鑑み、マイナスイオン効果、遠赤外線効果に優れ
た繊維構造物を提供することを目的とする。
技術に鑑み、マイナスイオン効果、遠赤外線効果に優れ
た繊維構造物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、つぎの構成を有する。
決するために、つぎの構成を有する。
【0009】すなわち、本発明の繊維構造物は、繊維表
面上に、平均細孔半径20nm以上の細孔を有し、か
つ、比表面積20m2/g以上である無機の多孔質物
と、バインダーとを有することを特徴とするものであ
る。
面上に、平均細孔半径20nm以上の細孔を有し、か
つ、比表面積20m2/g以上である無機の多孔質物
と、バインダーとを有することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において繊維としては、合
成繊維、天然繊維等、特に限定することなく用いること
ができる。中でも、洗濯耐久性の点から、ポリエステル
系繊維が好ましく用いられる。ポリエステル系繊維とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキ
サメチレンテレフタレートなどが好ましく使用される。
また、他成分と共重合したものも好ましく用いられ、他
成分としては、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、メトオキシポリオキシエチレングリコール
などが好ましく使用される。さらに、ポリエステル系繊
維とともに、例えばポリアミド、ポリアクリル等の合成
繊維、アセテート、レーヨン等の半合成繊維、木綿、羊
毛、絹、麻等の天然繊維等を含むものも好ましく用いら
れる。他の繊維とともに用いる場合、選択耐久性の点
で、ポリエステル繊維が30重量%以上含まれているこ
とが好ましい。
成繊維、天然繊維等、特に限定することなく用いること
ができる。中でも、洗濯耐久性の点から、ポリエステル
系繊維が好ましく用いられる。ポリエステル系繊維とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキ
サメチレンテレフタレートなどが好ましく使用される。
また、他成分と共重合したものも好ましく用いられ、他
成分としては、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、メトオキシポリオキシエチレングリコール
などが好ましく使用される。さらに、ポリエステル系繊
維とともに、例えばポリアミド、ポリアクリル等の合成
繊維、アセテート、レーヨン等の半合成繊維、木綿、羊
毛、絹、麻等の天然繊維等を含むものも好ましく用いら
れる。他の繊維とともに用いる場合、選択耐久性の点
で、ポリエステル繊維が30重量%以上含まれているこ
とが好ましい。
【0011】本発明の無機の多孔質物とは、平均細孔半
径20nm以上の細孔を有し、かつ比表面積が20m2
/g以上のものである。細孔半径が大きくなると、それ
だけ空隙が増して一般的には比表面積も大きくなる。細
孔半径、比表面積が大きいことは、それだけ気体(空
気)または液体(水)との接触面積が増えることで活性
が高まることを意味する。本発明においては、その意味
から、平均細孔半径20nm以上の細孔を有し、かつ比
表面積が20m2/g以上のものが用いられる。さら
に、平均細孔半径は、無機物中に入った空気などの気体
や、水などの液体をスムーズに通過させマイナスイオン
の発生や、遠赤外線の放射や、臭い成分の吸着などの活
性を高めるためには大きい方が良く、20nm以上であ
ることが好ましく、より好ましくは30nm以上であ
る。また、比表面積は、大きいほど空隙があることにな
り、細孔半径と同様に気体や液体との接触性が向上す
る、この点で20m2/g以上であることが好ましく、
より好ましくは30m2/g以上である。ここで、平均
細孔半径は、カルロエルバ2200型の装置を用い水銀
圧入法細孔分布測定(PD)方法に従い測定する。ま
た、比表面積は、QUANTACHROME社製 QU
ANTA SORB OS−8の装置を用い比表面積測
定方法に従い測定する。
径20nm以上の細孔を有し、かつ比表面積が20m2
/g以上のものである。細孔半径が大きくなると、それ
だけ空隙が増して一般的には比表面積も大きくなる。細
孔半径、比表面積が大きいことは、それだけ気体(空
気)または液体(水)との接触面積が増えることで活性
が高まることを意味する。本発明においては、その意味
から、平均細孔半径20nm以上の細孔を有し、かつ比
表面積が20m2/g以上のものが用いられる。さら
に、平均細孔半径は、無機物中に入った空気などの気体
や、水などの液体をスムーズに通過させマイナスイオン
の発生や、遠赤外線の放射や、臭い成分の吸着などの活
性を高めるためには大きい方が良く、20nm以上であ
ることが好ましく、より好ましくは30nm以上であ
る。また、比表面積は、大きいほど空隙があることにな
り、細孔半径と同様に気体や液体との接触性が向上す
る、この点で20m2/g以上であることが好ましく、
より好ましくは30m2/g以上である。ここで、平均
細孔半径は、カルロエルバ2200型の装置を用い水銀
圧入法細孔分布測定(PD)方法に従い測定する。ま
た、比表面積は、QUANTACHROME社製 QU
ANTA SORB OS−8の装置を用い比表面積測
定方法に従い測定する。
【0012】無機多孔質物の素材としては、無機物であ
ればよく、例えば、多孔質泥、粘土、ケイソウ土、竹
炭、木炭、ヤシガラ活性炭、石炭系活性炭、ゼオライ
ト、パーライト等が挙げられる。中でも、天然無機物の
多孔質泥が好ましく用いられ、主に数千年前に、海中や
湖中の各種ネクトン(殻、魚類)、プランクトン(微生
物)、藻類などが地殻変動で埋没、堆積したと推定され
る泥で、特定の地域に分布しているものが好ましく用い
られる。例えば福島県東白川郡棚倉町や滋賀県甲賀郡信
楽町の山中の断層に含まれている。これらの泥には、二
酸化ケイ素と酸化アルミニウムとが含まれていることが
多く、特に、二酸化ケイ素を40重量%以上、酸化アル
ミニウムを7重量%以上含む場合、天然物として多孔質
構造になりやすいので特に好ましい。
ればよく、例えば、多孔質泥、粘土、ケイソウ土、竹
炭、木炭、ヤシガラ活性炭、石炭系活性炭、ゼオライ
ト、パーライト等が挙げられる。中でも、天然無機物の
多孔質泥が好ましく用いられ、主に数千年前に、海中や
湖中の各種ネクトン(殻、魚類)、プランクトン(微生
物)、藻類などが地殻変動で埋没、堆積したと推定され
る泥で、特定の地域に分布しているものが好ましく用い
られる。例えば福島県東白川郡棚倉町や滋賀県甲賀郡信
楽町の山中の断層に含まれている。これらの泥には、二
酸化ケイ素と酸化アルミニウムとが含まれていることが
多く、特に、二酸化ケイ素を40重量%以上、酸化アル
ミニウムを7重量%以上含む場合、天然物として多孔質
構造になりやすいので特に好ましい。
【0013】また、無機の多孔質物の形態としては、特
に限定はしないが繊維構造物としての風合いや、繊維表
面上にバインダーを介し付与するためおのずと形態が制
約される。中でも分散性に優れる点で粒子状のものが好
ましく用いられる。さらに、水等への分散性の点で、そ
の平均粒子径は0.01〜5μmであることが好まし
く、更に0.01〜1μmが良い。分散安定剤として無
機分散剤または有機分散剤を該多孔質物に対して0.0
5〜10重量%の割合で使用することが好ましい。ま
た、多孔質物を微粒子化するためには、乾式粉砕器、湿
式粉砕器等を使用することができる。
に限定はしないが繊維構造物としての風合いや、繊維表
面上にバインダーを介し付与するためおのずと形態が制
約される。中でも分散性に優れる点で粒子状のものが好
ましく用いられる。さらに、水等への分散性の点で、そ
の平均粒子径は0.01〜5μmであることが好まし
く、更に0.01〜1μmが良い。分散安定剤として無
機分散剤または有機分散剤を該多孔質物に対して0.0
5〜10重量%の割合で使用することが好ましい。ま
た、多孔質物を微粒子化するためには、乾式粉砕器、湿
式粉砕器等を使用することができる。
【0014】本発明においては、繊維構造物を洗濯する
用途に用いた場合、バインダーを介して多孔質物を付与
しているが、洗濯により物理作用でさらに細かく分割さ
れ水に溶けだし、洗濯耐久性が低下する。この点で、多
孔質物を焼成したものも好ましく用いられる。焼成のと
きに多孔質物にガラス粉末と粘土質粉末を混練させ、所
定形状に焼結成形させる方法によりセラミック化したも
のも好ましく用いられる。このときの焼成温度として
は、微細多孔質になりやすいことから、1000〜15
00℃が好ましい。
用途に用いた場合、バインダーを介して多孔質物を付与
しているが、洗濯により物理作用でさらに細かく分割さ
れ水に溶けだし、洗濯耐久性が低下する。この点で、多
孔質物を焼成したものも好ましく用いられる。焼成のと
きに多孔質物にガラス粉末と粘土質粉末を混練させ、所
定形状に焼結成形させる方法によりセラミック化したも
のも好ましく用いられる。このときの焼成温度として
は、微細多孔質になりやすいことから、1000〜15
00℃が好ましい。
【0015】本発明においてバインダーとは、無機の多
孔質物を繊維に付着させる役目の樹脂で、その成分は特
に限定されないが、風合いや、洗濯耐久性などの点で、
アクリル系、ポリウレタン系、シリコーン系、フッ素
系、メラミン系、グリオキザール系樹脂などが好ましく
用いられる。
孔質物を繊維に付着させる役目の樹脂で、その成分は特
に限定されないが、風合いや、洗濯耐久性などの点で、
アクリル系、ポリウレタン系、シリコーン系、フッ素
系、メラミン系、グリオキザール系樹脂などが好ましく
用いられる。
【0016】本発明において多孔質物を繊維表面上に付
着させる方法の一例は次の通りである。多孔質物の水分
散液とバインダー水溶液を混合し加工液とする。この加
工液に繊維構造物を含浸させた後、マングルロールなど
で一定量に絞り、ドライ−キュア工程を経るか、あるい
は、この加工液を適当な粘度に調整して、ナイフコータ
やグラビアロールコータ、捺染などで塗布した後、20
0℃以下の温度で固着させる。
着させる方法の一例は次の通りである。多孔質物の水分
散液とバインダー水溶液を混合し加工液とする。この加
工液に繊維構造物を含浸させた後、マングルロールなど
で一定量に絞り、ドライ−キュア工程を経るか、あるい
は、この加工液を適当な粘度に調整して、ナイフコータ
やグラビアロールコータ、捺染などで塗布した後、20
0℃以下の温度で固着させる。
【0017】本発明の繊維構造物に対する多孔質物の付
着量は、マイナスイオン効果、繊維構造物の風合い等の
点から、0.03〜15重量%が好ましく、0.1〜1
0重量%がより好ましい。
着量は、マイナスイオン効果、繊維構造物の風合い等の
点から、0.03〜15重量%が好ましく、0.1〜1
0重量%がより好ましい。
【0018】本発明の繊維構造物には、さらに抗菌剤、
難燃剤、撥水剤、帯電防止剤などの各種機能剤を含有さ
せることも好ましい。特に二酸化チタンを主体とした光
触媒を含有させることで、繊維布帛への着臭防止性が付
加され、衣料用途に最適な繊維構造物を提供することが
できる。
難燃剤、撥水剤、帯電防止剤などの各種機能剤を含有さ
せることも好ましい。特に二酸化チタンを主体とした光
触媒を含有させることで、繊維布帛への着臭防止性が付
加され、衣料用途に最適な繊維構造物を提供することが
できる。
【0019】本発明の繊維構造物の形態としては、布帛
状態はもちろん、帯状物、紐状物、糸状物などいずれで
あってもよいが、中でも、織物、編物、不織布や、複合
材料として、好適に用いられる。
状態はもちろん、帯状物、紐状物、糸状物などいずれで
あってもよいが、中でも、織物、編物、不織布や、複合
材料として、好適に用いられる。
【0020】本発明の繊維構造物は、マイナスイオン性
能、遠赤外線性能、消臭性などの機能を有するため、衣
料、寝具、カーテン、壁装材、車内内装材、シート材等
の用途に最適に用いられる。
能、遠赤外線性能、消臭性などの機能を有するため、衣
料、寝具、カーテン、壁装材、車内内装材、シート材等
の用途に最適に用いられる。
【0021】本発明の繊維構造物は、無機多孔質物がマ
イナスイオンを発生することによる癒し効果が期待でき
る。また下着として用い着用したとき、体温による温度
で多孔質物が遠赤外線を放射し、皮膚表面温度を上昇さ
せ、保温効果が得られる。さらに、多孔質物が多孔質の
ため、アンモニア、酢酸、メルカプタンなどの臭い成分
を吸着し消臭性が発揮できる。
イナスイオンを発生することによる癒し効果が期待でき
る。また下着として用い着用したとき、体温による温度
で多孔質物が遠赤外線を放射し、皮膚表面温度を上昇さ
せ、保温効果が得られる。さらに、多孔質物が多孔質の
ため、アンモニア、酢酸、メルカプタンなどの臭い成分
を吸着し消臭性が発揮できる。
【0022】また多孔質物として、数千年前に海中や湖
中のネクトン、プランクトン、藻類などが地殻変動で埋
没、堆積した天然無機物を主体として用いた場合、好気
性のバクテリアが棲息していたり、数十種類のミネラル
や生物に必要な栄養素を含んでいるため、土壌改良や農
作物への効用、水質浄化・活性化への効用を発揮するこ
とができる。
中のネクトン、プランクトン、藻類などが地殻変動で埋
没、堆積した天然無機物を主体として用いた場合、好気
性のバクテリアが棲息していたり、数十種類のミネラル
や生物に必要な栄養素を含んでいるため、土壌改良や農
作物への効用、水質浄化・活性化への効用を発揮するこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限
り重量基準である。また、実施例中での品質評価は次の
方法に従った。 <平均細孔半径の測定> 水銀圧入法細孔分布測定(PD) 装置:カルロエルバ2200型 <比表面積の測定> 装置:QUANTA CHROME社製 QUANTA
SORB OS−8 測定条件:BET−1点法、流通法、TDC検出 前処理:N2 下 250℃×15分 <マイナスイオンの測定> 装置:AIR ION COUNTER(USA製) 測定条件:室温 20±1℃。湿度 50±3%。室内
広さ 3m×5m×5m。測定時間 5分。吸引量 6
0L/分。サンプル振動周期 1秒。サンプルサイズ
20×20cm 評価:測定時間5分後におけるマイナスイオンの平均発
生量 個/CC <遠赤外線の測定> 装置:フーリエ変換型赤外線分光光度計(FTIR)
機種 JIR-E500 測定条件:分解能 1/16cm 。積算回数 200
回。検知器 MCT。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限
り重量基準である。また、実施例中での品質評価は次の
方法に従った。 <平均細孔半径の測定> 水銀圧入法細孔分布測定(PD) 装置:カルロエルバ2200型 <比表面積の測定> 装置:QUANTA CHROME社製 QUANTA
SORB OS−8 測定条件:BET−1点法、流通法、TDC検出 前処理:N2 下 250℃×15分 <マイナスイオンの測定> 装置:AIR ION COUNTER(USA製) 測定条件:室温 20±1℃。湿度 50±3%。室内
広さ 3m×5m×5m。測定時間 5分。吸引量 6
0L/分。サンプル振動周期 1秒。サンプルサイズ
20×20cm 評価:測定時間5分後におけるマイナスイオンの平均発
生量 個/CC <遠赤外線の測定> 装置:フーリエ変換型赤外線分光光度計(FTIR)
機種 JIR-E500 測定条件:分解能 1/16cm 。積算回数 200
回。検知器 MCT。
【0024】測定温度:35℃ 評価:黒体に対する平均放射率(%) <皮膚表面温度の測定> 装置:サーモグラフィ AV10 TV−200「感
度:0.01℃ 範囲:−20〜200℃」 サンプル:本発明の加工布、未加工布を用い各々肌着を
作製。
度:0.01℃ 範囲:−20〜200℃」 サンプル:本発明の加工布、未加工布を用い各々肌着を
作製。
【0025】測定室内条件: 室温21.5±0.5
℃、湿度65±1%。
℃、湿度65±1%。
【0026】測定方法:被験者を、測定室内で上半身裸
で1時間、椅子に腰掛けさせて室内環境に順化させる。
その後、被験者の上半身に肌着を着用させ、30分間腰
掛けて安静状態を保たせ、30分経過後肌着を脱がせ、
同じように安静状態にする。肌着着用直前と肌着脱衣後
10分経過後について、サーモグラフィで背中の5個所
の部分の皮膚温度を測定した。この時の被験者は5人と
した。
で1時間、椅子に腰掛けさせて室内環境に順化させる。
その後、被験者の上半身に肌着を着用させ、30分間腰
掛けて安静状態を保たせ、30分経過後肌着を脱がせ、
同じように安静状態にする。肌着着用直前と肌着脱衣後
10分経過後について、サーモグラフィで背中の5個所
の部分の皮膚温度を測定した。この時の被験者は5人と
した。
【0027】評価:各々計測点5個所の平均温度を計算
し、加工布、未加工布における着用前後における温度差
を出した。温度差は被験者5人の加工布−未加工布とし
た。 <検知管による消臭率評価>500mlのポリエチ製容
器に10cm×10cmの加工布を入れ、初期濃度が2
00ppmになるようにアンモニアガスを入れて密閉
し、30分間放置後、ガス検知管で残留アンモニアガス
濃度を測定した。
し、加工布、未加工布における着用前後における温度差
を出した。温度差は被験者5人の加工布−未加工布とし
た。 <検知管による消臭率評価>500mlのポリエチ製容
器に10cm×10cmの加工布を入れ、初期濃度が2
00ppmになるようにアンモニアガスを入れて密閉
し、30分間放置後、ガス検知管で残留アンモニアガス
濃度を測定した。
【0028】なお、消臭率は下記式で算出した。
【0029】消臭率(%)=([初期濃度]−[30分
後の残留濃度])/[初期濃度]×100 実施例1 単糸の平均繊度が3.3デシテックスのポリエステル6
5%と綿35%からなる紡績糸を用いた目付200g/
m2の織物を、通常の加工条件により精練、乾燥、中間
セットし、染色した。
後の残留濃度])/[初期濃度]×100 実施例1 単糸の平均繊度が3.3デシテックスのポリエステル6
5%と綿35%からなる紡績糸を用いた目付200g/
m2の織物を、通常の加工条件により精練、乾燥、中間
セットし、染色した。
【0030】乾燥温度、何で染色した等の条件の記載は
不要でしょうか。
不要でしょうか。
【0031】さらに無機の多孔質物として、福島県棚倉
町の山中の断層に含まれている古代海洋腐植質泥を用い
た。この泥の平均細孔半径は45nmで比表面積は4
1.0m2/gであった。またその組成は、主なものは
二酸化ケイ素56.2%、酸化アルミニウム12.5
%、酸化鉄4.3%、酸化カルシウム3.5%、酸化マ
グネシウム1.6%、イオウ1.0%、水分8.0%で
あった。遠赤外線を測定した結果、放射率は88%であ
った。
町の山中の断層に含まれている古代海洋腐植質泥を用い
た。この泥の平均細孔半径は45nmで比表面積は4
1.0m2/gであった。またその組成は、主なものは
二酸化ケイ素56.2%、酸化アルミニウム12.5
%、酸化鉄4.3%、酸化カルシウム3.5%、酸化マ
グネシウム1.6%、イオウ1.0%、水分8.0%で
あった。遠赤外線を測定した結果、放射率は88%であ
った。
【0032】この泥をヘキサメタ燐酸ナトリウムを分散
剤として、湿式分散機にかけて微粒化し分散した。微粒
化された無機物の平均粒子径は0.47μm(島津製作
所製レーザー回折式 粘度分布計 SALD−2000
Jにて測定)でpHは8.3あった。この分散液のヘキ
サメタ燐酸ナトリウム(分散剤)の添加量は5%で、泥
の添加量は20%であった。この加工剤を加工液Aとし
た。
剤として、湿式分散機にかけて微粒化し分散した。微粒
化された無機物の平均粒子径は0.47μm(島津製作
所製レーザー回折式 粘度分布計 SALD−2000
Jにて測定)でpHは8.3あった。この分散液のヘキ
サメタ燐酸ナトリウム(分散剤)の添加量は5%で、泥
の添加量は20%であった。この加工剤を加工液Aとし
た。
【0033】次に下記組成の処理液を作成した。
【0034】処理液(水分散体) 加工液A(泥濃度20%) 50g/l アクリル系バインダー(濃度45%) 15g/l 処理液に上記織物を浸漬後、マングルで絞り(絞り率8
0%)、130℃×2分で乾燥後、ピンテンターで18
0℃×30秒間乾熱処理を行い機能性付与加工布Aを得
た。この時の無機物の付着量は繊維布帛に対して0.8
%、アクリル樹脂は0.5%であった。
0%)、130℃×2分で乾燥後、ピンテンターで18
0℃×30秒間乾熱処理を行い機能性付与加工布Aを得
た。この時の無機物の付着量は繊維布帛に対して0.8
%、アクリル樹脂は0.5%であった。
【0035】機能性付与加工布Aおよび比較用に未加工
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度を測定し、測定結果を表1に
示した。
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度を測定し、測定結果を表1に
示した。
【0036】表1から判るように、未加工布に対し、マ
イナスイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果
が得られた。
イナスイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果
が得られた。
【0037】この加工布Aと未加工布とを用い、シャツ
を作製し10人のモニターに、冬場の1ヶ月間着用テス
トしてもらった結果、7人が快適な気分で着心地が良く
暖かく感じるとの結果であった。残り3人は加工布Aと
未加工布との差は感じなかった。未加工布が良いとの判
定は1人もいなかった。また加工布Aと未加工布を用い
寝具のシーツとして実用テストをおこなった結果、シャ
ツと同様の結果が得られた。 実施例2 実施例1と同じ染色した織物を用い、下記組成の処理液
に浸漬後、マングルで絞り(絞り率80%)、130℃
×2分で乾燥後、ピンテンターで180℃×30秒間乾
熱処理を行い機能性付与加工布Bを得た。
を作製し10人のモニターに、冬場の1ヶ月間着用テス
トしてもらった結果、7人が快適な気分で着心地が良く
暖かく感じるとの結果であった。残り3人は加工布Aと
未加工布との差は感じなかった。未加工布が良いとの判
定は1人もいなかった。また加工布Aと未加工布を用い
寝具のシーツとして実用テストをおこなった結果、シャ
ツと同様の結果が得られた。 実施例2 実施例1と同じ染色した織物を用い、下記組成の処理液
に浸漬後、マングルで絞り(絞り率80%)、130℃
×2分で乾燥後、ピンテンターで180℃×30秒間乾
熱処理を行い機能性付与加工布Bを得た。
【0038】 処理液(水分散体) 加工液A(濃度20%) 50g/l アクリル系バインダー(濃度45%) 15g/l チタンとケイ素の複合酸化物(濃度20%) 15g/l この時用いたチタンとケイ素の複合酸化物としては、酸
化チタンと二酸化ケイ素の割合が、酸化チタン60モル
%、二酸化ケイ素40モル%で二元系酸化物として形成
されたものであり、光触媒活性を有する粉体を用いた。
また、その粉体は平均一次粒子径が0.8nm、平均比
表面積が135m2/gであった。この粉体を用い濃度
20%の水分散体を作製した。分散体における複合酸化
物の平均粒子径は0.3μmであった。
化チタンと二酸化ケイ素の割合が、酸化チタン60モル
%、二酸化ケイ素40モル%で二元系酸化物として形成
されたものであり、光触媒活性を有する粉体を用いた。
また、その粉体は平均一次粒子径が0.8nm、平均比
表面積が135m2/gであった。この粉体を用い濃度
20%の水分散体を作製した。分散体における複合酸化
物の平均粒子径は0.3μmであった。
【0039】出来上がった加工布は、チタンとケイ素の
複合酸化物を除く無機物の付着量は繊維布帛に対して
0.8%、アクリル樹脂は0.5%、チタンとケイ素の
複合酸化物は0.24%であった。
複合酸化物を除く無機物の付着量は繊維布帛に対して
0.8%、アクリル樹脂は0.5%、チタンとケイ素の
複合酸化物は0.24%であった。
【0040】機能性付与加工布Bおよび比較用に未加工
布を用い、実施例1と同様にマイナスイオン、検知管に
よるアンモニアガスの消臭率、皮膚表面温度の測定をお
こなった。その結果を表1に示した。
布を用い、実施例1と同様にマイナスイオン、検知管に
よるアンモニアガスの消臭率、皮膚表面温度の測定をお
こなった。その結果を表1に示した。
【0041】表1から判るように、未加工布対比マイナ
スイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得
られた、特にアンモニア消臭率は加工布Aより更に良い
結果であった。この加工布Bと未加工布とを用い、各々
カーテンを作製し同じ広さの2つの応接室の窓際に吊し
実用テストを1ヶ月間おこなった結果、10人中8人が
加工布Bの応接室の方がタバコの臭いが少ないとの意見
であり、残り2名は差がないとの意見であった。また、
気分的に加工布Bの応接室が落ち着くとの意見が7名で
あり、残り3名は差がないとの意見であった。 実施例3 繊度0.05デシテックスからなるポリエチレンテレフ
タレート74%、湿式ポリウレタン樹脂26%からなる
染色した目付220g/m2のスエード調人工皮革を用
いて、実施例1と同じ処理液に浸漬した。その後マング
ルで絞り(絞り率100%)、105℃×5分で乾燥を
行い機能性付与加工布Cを得た。この時の無機物の付着
量は人工皮革に対して1.0%、アクリル樹脂は0.6
%であった。
スイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得
られた、特にアンモニア消臭率は加工布Aより更に良い
結果であった。この加工布Bと未加工布とを用い、各々
カーテンを作製し同じ広さの2つの応接室の窓際に吊し
実用テストを1ヶ月間おこなった結果、10人中8人が
加工布Bの応接室の方がタバコの臭いが少ないとの意見
であり、残り2名は差がないとの意見であった。また、
気分的に加工布Bの応接室が落ち着くとの意見が7名で
あり、残り3名は差がないとの意見であった。 実施例3 繊度0.05デシテックスからなるポリエチレンテレフ
タレート74%、湿式ポリウレタン樹脂26%からなる
染色した目付220g/m2のスエード調人工皮革を用
いて、実施例1と同じ処理液に浸漬した。その後マング
ルで絞り(絞り率100%)、105℃×5分で乾燥を
行い機能性付与加工布Cを得た。この時の無機物の付着
量は人工皮革に対して1.0%、アクリル樹脂は0.6
%であった。
【0042】機能性付与加工布Cおよび比較用に未加工
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度の測定をおこなった、その結
果を表1に示した。
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度の測定をおこなった、その結
果を表1に示した。
【0043】表1から判るように、未加工布対比マイナ
スイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得
られた。運転時間、喫煙量共にもほぼ同じ様な2人に対
して、1人は加工布Cを用い、他の1人は未加工布を用
い乗用車のシートおよびドア内張りに取り付けた。その
後3ヶ月間実用テストしてもらい、3ヶ月後、車内のタ
バコの臭いを10人の人に判定してもらった結果、8人
が加工布Cの車の方がタバコの臭いが少ないとの意見で
あり、残り2名は差がないとの意見であった。また、加
工布Cの運転者は加工布Cを取り付けてから気分的にイ
ライラせず落ち着くとの意見であった。加工布Cを応接
室の壁紙として貼り付けテストした結果も、乗用車のテ
ストと同様の結果が得られた。 実施例4 実施例1で用いた古代海洋腐植質泥を200メッシュの
粉末とし、この粉末85%にソーダガラス粉と粘土とか
らなる200メッシュの粉末15%を加え混練して粒状
に成形した。次に1050℃にて電気炉で20時間脱気
焼成し多孔質セラミックスを作製した。
スイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得
られた。運転時間、喫煙量共にもほぼ同じ様な2人に対
して、1人は加工布Cを用い、他の1人は未加工布を用
い乗用車のシートおよびドア内張りに取り付けた。その
後3ヶ月間実用テストしてもらい、3ヶ月後、車内のタ
バコの臭いを10人の人に判定してもらった結果、8人
が加工布Cの車の方がタバコの臭いが少ないとの意見で
あり、残り2名は差がないとの意見であった。また、加
工布Cの運転者は加工布Cを取り付けてから気分的にイ
ライラせず落ち着くとの意見であった。加工布Cを応接
室の壁紙として貼り付けテストした結果も、乗用車のテ
ストと同様の結果が得られた。 実施例4 実施例1で用いた古代海洋腐植質泥を200メッシュの
粉末とし、この粉末85%にソーダガラス粉と粘土とか
らなる200メッシュの粉末15%を加え混練して粒状
に成形した。次に1050℃にて電気炉で20時間脱気
焼成し多孔質セラミックスを作製した。
【0044】実施例1と同じヘキサメタ燐酸ナトリウム
を分散剤として、湿式分散機にかけて微粒化し分散し
た。この分散液における多孔質セラミックスの平均粒子
径は0.55μm(島津製作所製レーザー回折式 粘度
分布計 SALD−2000Jにて測定)であった。
を分散剤として、湿式分散機にかけて微粒化し分散し
た。この分散液における多孔質セラミックスの平均粒子
径は0.55μm(島津製作所製レーザー回折式 粘度
分布計 SALD−2000Jにて測定)であった。
【0045】この分散液のヘキサメタ燐酸ナトリウム
(分散剤)の添加量は5%で、多孔質セラミックスの添
加量は20%であった。この分散液を加工液Bとした。
(分散剤)の添加量は5%で、多孔質セラミックスの添
加量は20%であった。この分散液を加工液Bとした。
【0046】次にポリエチレンテルフタレート167デ
シテックス−144フィラメント仮撚加工糸の編地(目
付:170g/m2)を用い染色をおこなった。次に染
色布を下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り(絞
り率80%)、130℃×2分で乾燥後、ピンテンター
で180℃×30秒間乾熱処理を行い機能性付与加工布
Dを得た。
シテックス−144フィラメント仮撚加工糸の編地(目
付:170g/m2)を用い染色をおこなった。次に染
色布を下記組成の処理液に浸漬後、マングルで絞り(絞
り率80%)、130℃×2分で乾燥後、ピンテンター
で180℃×30秒間乾熱処理を行い機能性付与加工布
Dを得た。
【0047】処理液(水分散体) 加工液B(濃度20%) 50g/l アクリル系バインダー(濃度45%) 15g/l この時の無機物(多孔質セラミックス)の付着量は繊維
布帛に対して0.8%、アクリル樹脂は0.5%であっ
た。
布帛に対して0.8%、アクリル樹脂は0.5%であっ
た。
【0048】機能性付与加工布Dおよび比較用に未加工
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度の測定をおこなった、その結
果を表1に示した。
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度の測定をおこなった、その結
果を表1に示した。
【0049】表1から判るように、未加工布対比マイナ
スイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得
られた。この加工布Dと未加工布とを用い、テニスウエ
アー上着を作製し10人のモニターに1ヶ月間着用テス
トしてもらった結果、7人が快適な気分で着心地が良く
汗のにおいも感じないとの結果であった。残り3人は加
工布Dと未加工布との差は感じなかった。ただし未加工
布が良いとの判定は1人もいなかった。 実施例5 無機の多孔質物として、滋賀県信楽町の山中の断層に含
まれている古代湖底腐植質泥を用いた。この泥の平均細
孔半径は38nmで比表面積は35.0g/m 2であっ
た。また組成として主なものは、二酸化ケイ素60.5
%、酸化アルミニウム10.8%、酸化鉄6.8%、酸
化カルシウム2.9%、酸化マグネシウム2.3%、イ
オウ0.7%、水分9.9%であった。遠赤外線を測定
した結果、放射率は85%であった。
スイオン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得
られた。この加工布Dと未加工布とを用い、テニスウエ
アー上着を作製し10人のモニターに1ヶ月間着用テス
トしてもらった結果、7人が快適な気分で着心地が良く
汗のにおいも感じないとの結果であった。残り3人は加
工布Dと未加工布との差は感じなかった。ただし未加工
布が良いとの判定は1人もいなかった。 実施例5 無機の多孔質物として、滋賀県信楽町の山中の断層に含
まれている古代湖底腐植質泥を用いた。この泥の平均細
孔半径は38nmで比表面積は35.0g/m 2であっ
た。また組成として主なものは、二酸化ケイ素60.5
%、酸化アルミニウム10.8%、酸化鉄6.8%、酸
化カルシウム2.9%、酸化マグネシウム2.3%、イ
オウ0.7%、水分9.9%であった。遠赤外線を測定
した結果、放射率は85%であった。
【0050】この泥をヘキサメタ燐酸ナトリウムを分散
剤として、湿式分散機にかけて微粒化し分散した。この
分散液における無機多孔質物の平均粒子径は0.39μ
m(島津製作所製レーザー回折式 粘度分布計 SAL
D−2000Jにて測定)でpHは8.2あった。この
分散液のヘキサメタ燐酸ナトリウム(分散剤)の添加量
は5%で、泥の添加量は20%であった。この加工剤を
加工液Cとした。
剤として、湿式分散機にかけて微粒化し分散した。この
分散液における無機多孔質物の平均粒子径は0.39μ
m(島津製作所製レーザー回折式 粘度分布計 SAL
D−2000Jにて測定)でpHは8.2あった。この
分散液のヘキサメタ燐酸ナトリウム(分散剤)の添加量
は5%で、泥の添加量は20%であった。この加工剤を
加工液Cとした。
【0051】次に下記組成の処理液に実施例1で用いた
染色織物を処理液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率8
0%)、130℃×2分で乾燥後、ピンテンターで18
0℃×30秒間乾熱処理を行い機能性付与加工布Eを得
た。
染色織物を処理液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率8
0%)、130℃×2分で乾燥後、ピンテンターで18
0℃×30秒間乾熱処理を行い機能性付与加工布Eを得
た。
【0052】処理液(水分散体) 加工液C(濃度20%) 50g/l アクリル系バインダー(濃度45%) 15g/l この時の無機物の付着量は繊維布帛に対して0.8%、
アクリル樹脂は0.5%であった。
アクリル樹脂は0.5%であった。
【0053】機能性付与加工布Eおよび比較用に未加工
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度の測定結果を表−1に示し
た。表1から判るように、未加工布対比マイナスイオ
ン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得られ
た。この加工布Eと未加工布とを用い、実施例1と同様
にシャツを作製し10人のモニターに冬場の1ヶ月間着
用テストしてもらった結果、6人が快適な気分で着心地
が良く暖かく感じるとの結果であった。残り3人は加工
布Eと未加工布との差は感じなかった。未加工布が良い
との判定は1人であった。
布を用い、マイナスイオン、検知管によるアンモニアガ
スの消臭率、皮膚表面温度の測定結果を表−1に示し
た。表1から判るように、未加工布対比マイナスイオ
ン、アンモニア消臭率、保温性共に良い結果が得られ
た。この加工布Eと未加工布とを用い、実施例1と同様
にシャツを作製し10人のモニターに冬場の1ヶ月間着
用テストしてもらった結果、6人が快適な気分で着心地
が良く暖かく感じるとの結果であった。残り3人は加工
布Eと未加工布との差は感じなかった。未加工布が良い
との判定は1人であった。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明により、マイナスイオン効果、遠
赤外線効果、消臭効果等に優れた繊維構造物を提供する
ことができる。
赤外線効果、消臭効果等に優れた繊維構造物を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 公一 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 4L031 AB01 BA09 BA20 DA00 DA13
Claims (6)
- 【請求項1】繊維表面上に、平均細孔半径20nm以上
の細孔を有し、かつ、比表面積20m2/g以上である
無機の多孔質物と、バインダーとを有する繊維構造物。 - 【請求項2】該無機の多孔質物が、二酸化ケイ素を40
重量%以上、酸化アルミニウムを7重量%以上含む請求
項1記載の繊維構造物。 - 【請求項3】該無機の多孔質物が、該繊維構造物に対し
て0.03〜15重量%の割合で付与されている請求項
1または2記載の繊維構造物。 - 【請求項4】該無機の多孔質物が、平均粒子径が0.0
1〜5μmの範囲の微粒子である請求項1〜3のいずれ
かに記載の繊維構造物。 - 【請求項5】該無機の多孔質物が、焼成されてなるもの
である請求項1〜4のいずれかに記載の繊維構造物。 - 【請求項6】繊維構造物が、衣料、寝具、カーテン、壁
装材、車内内装材およびシート材から選ばれた少なくと
も1つの用途に用いられる請求項1〜5のいずれかに記
載の繊維構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088352A JP2001279574A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 繊維構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088352A JP2001279574A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 繊維構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001279574A true JP2001279574A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18604242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000088352A Pending JP2001279574A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 繊維構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001279574A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100453715C (zh) * | 2004-10-27 | 2009-01-21 | 上海依福瑞实业有限公司 | 一种功能性聚丙烯纤维及其制备方法 |
CN100465360C (zh) * | 2006-09-28 | 2009-03-04 | 丁宏广 | 光触媒抗菌防霉负离子聚丙烯单丝及其制备方法和用途 |
JP2011214204A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Seihou:Kk | ミロネクトン含有多機能繊維及びその繊維製品 |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000088352A patent/JP2001279574A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100453715C (zh) * | 2004-10-27 | 2009-01-21 | 上海依福瑞实业有限公司 | 一种功能性聚丙烯纤维及其制备方法 |
CN100465360C (zh) * | 2006-09-28 | 2009-03-04 | 丁宏广 | 光触媒抗菌防霉负离子聚丙烯单丝及其制备方法和用途 |
JP2011214204A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Seihou:Kk | ミロネクトン含有多機能繊維及びその繊維製品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Millington et al. | Wool as a high-performance fiber | |
KR20010103958A (ko) | 음이온과 원적외선 발생 및 항균, 탈취기능을 갖는다기능성 섬유제조방법 및 그로부터 제조된 섬유 | |
CN102965756B (zh) | 一种保健聚丙烯膨体长丝的制造方法 | |
JP2001279574A (ja) | 繊維構造物 | |
KR200398348Y1 (ko) | 기능성 텐트 원단 | |
CN108127999A (zh) | 一种抗静电的窗帘面料 | |
JP2003048264A (ja) | 繊維構造体 | |
CN107475819A (zh) | 一种高仿棉纺织纤维及其制备方法 | |
JP2002194667A (ja) | 紙糸織編物 | |
JP2002339252A (ja) | 寝具用繊維製品 | |
JP2006161187A (ja) | 多機能性カバー材及びカバー付クッション材 | |
JP2005213686A (ja) | 再生セルロース繊維を含む繊維材料 | |
JP2003306867A (ja) | 繊維構造物 | |
JP4067547B2 (ja) | 機能性繊維および機能性糸並びに布帛材料 | |
JP2002309481A (ja) | 乗物用内装品 | |
KR100691171B1 (ko) | 토르 말린이 함유된 수건 | |
JP2002339253A (ja) | 形態安定加工された衣料およびそれからなるシャツ | |
JP3559509B2 (ja) | 藺草を含む紙及びそれを使用した撚り糸 | |
CN114438778A (zh) | 一种抗静电抗菌防臭面料及其制备方法 | |
JP2002339241A (ja) | 繊維製インテリア用品 | |
JP2002317301A (ja) | 肌 着 | |
JP3743377B2 (ja) | サンゴ微粉体含有再生セルロース繊維 | |
JP2006161186A (ja) | 多機能性を有する立体構造を有する繊維構造体 | |
JP2004057096A (ja) | 防虫用具 | |
JP2002339116A (ja) | ワーキングウェア |