JP2002317301A - 肌 着 - Google Patents

肌 着

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JP2002317301A
JP2002317301A JP2001122333A JP2001122333A JP2002317301A JP 2002317301 A JP2002317301 A JP 2002317301A JP 2001122333 A JP2001122333 A JP 2001122333A JP 2001122333 A JP2001122333 A JP 2001122333A JP 2002317301 A JP2002317301 A JP 2002317301A
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underwear
weight
powder
fiber
negative ions
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JP2001122333A
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English (en)
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Rumi Karasawa
留美 柄澤
Naoaki Ito
直明 伊藤
Hirotoshi Goto
裕利 後藤
Koichi Saito
公一 齋藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、消臭性、抗菌性、吸湿性を有し、着
用することによりリラックス感と快適な着用感を有する
肌着を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の肌着は、摩擦または振動の少なく
とも一つを伴う繰り返し応力が500Pa以上の状況下
において、繊維構造物の表面からの距離が10cm内に
おいて、空気中の負帯電分子の数を300個/cc以上
増加させることができる繊維構造物からなることを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦または振動の
外的刺激を受けることにより負帯電分子、いわゆるマイ
ナスイオンを発生し、且つ消臭性、抗菌性、吸湿性を有
し、着用することにより、リラックス感と快適な着用感
を提供する肌着に関する。
【0002】
【従来の技術】肌着は肌に直接触れる衣料であり、着用
感を含め清潔感など最も高い機能が要求されるものであ
る。このようなことから消臭性、抗菌性、吸湿性など各
種機能を付与した肌着は多数提案されている。
【0003】また、近年、地球温暖化や酸性雨などの環
境問題が大きく取り上げられている。その中で特に、都
会における日常生活の中で排気ガスなどによる空気中の
プラスイオンが増大し、マイナスイオンが少なくなり、
我々の体や環境に悪影響を及ぼしていると言われてい
る。プラスイオンがマイナスイオンに比べ増大すると、
酸化腐敗、体内異常、老化が進むといわれ、いま我々の
体や環境、植物、水までが弱酸性化している。そこで、
不足しているマイナスイオンを作り出し、中性に還元し
ていくのがマイナスイオン効果である。マイナスイオン
は自然界で水分の多い森林や滝壺、海岸線などに多く発
生し、人々の心を安らげる癒し効果を発揮している。
【0004】このようなマイナスイオンを放出するもの
として、これまでトルマリン鉱石が見出されている。こ
のトルマリンは別名電気石と呼ばれ、永久自発電気分極
をしている物質である。例えば特公平6−104926
号公報には、微粒子化したトルマリンを有機繊維に固着
若しくは含有させたエレクトレット繊維が提案されてい
る。また、特公平10−292201号公報には、トル
マリン含有肌着が提案されている。しかし、トルマリン
は、マイナスイオンは放出するものの、その量は微弱で
あり、また肌着としては必須性能である吸湿性がなく、
かかるトルマリン含有繊維を肌着にしても、ムレ感など
による着用感が非常に劣り、そのままでは、肌着として
は好ましくないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、摩擦または振動の外的刺激を受ける
ことにより、随時強力なマイナスイオンを発生し、かつ
肌着として必要な消臭性、抗菌性、吸湿性を有し、着用
することによりリラックス感と快適な着用感を有する肌
着を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、つぎのような手段を採用するものであ
る。
【0007】すなわち、本発明の肌着は、摩擦または振
動の少なくとも一つを伴う繰り返し応力が500Pa以
上の状況下において、繊維構造物の表面からの距離が1
0cm内の空気中の負帯電分子の数を300個/cc以
上増加させることができる繊維構造物からなることを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の負帯電分子とは、広義の
マイナスイオンを示すものである。すなわち、狭義のマ
イナスイオンは、マイナスに帯電した空気中の分子を指
すものであるが、本発明では、摩擦や振動によって起き
る静電気が、揮発性の高い分子に帯電し、その結果、空
気中に放出された場合なども、広義のマイナスイオンと
してとらえて、これらを含むものとする。
【0009】マイナスイオンが、人を癒す効果を有する
ことは、たとえば自然界で水分の多い森林や滝壺、海岸
線などで、人が癒されることから明らかである。そこ
で、本発明は、かかる癒し効果を、肌に直接触れさせる
ために、最も敏感に感じ取れるであろう肌着によって達
成できないかを鋭意検討したものである。
【0010】かかるマイナスイオンは、下記測定方法に
より測定したものを指すものと定義する。 <マイナスイオンの測定> 装置:AIR ION COUNTER(USA製) 測定条件:室温 20±1℃、湿度 50±3%、室内
広さ 3×5×5m、測定時間 5分、 吸引量 60
L/分、サンプルサイズ 20×20cm、 評価内容:測定時間5分間、マイナスイオンおよびプラ
スイオンの平均発生量を測定する。
【0011】測定手順は、下記の通りである。 (1)標準値として、上記環境下のイオン発生量を測定
する。(単位は個/CC<A値>) (2)20×20cmの評価対象布を3回重ね織りし、
2.5cm×20cmにする。 (3)(2)のサンプルの両端から7cmの部分を、両
手で持って、AIRIONCOUNTERの測定部から
10cm以内の距離に移動する。 (4)両手使って、サンプルの中央を中心に、足で自転
車のペダルを踏むがごとくに、ぐるぐると回す。 (5)上記測定手順(1)〜(3)を3回繰り返し、平均値を
発生イオン量とする(単位は個/CC<B値>)。 (6)(4)の条件下において、摩擦は動摩擦において
500Pa以上であり、繰り返し応力は500Pa以上
とする。 (7)A値とB値のマイナスイオンの個数の差で表す。
【0012】通常のマイナスイオンを発生する繊維製品
において、静置状態では、マイナスイオンの発生が非常
に弱い。いかにしてマイナスイオンの発生を増大させる
か鋭意検討した結果、本発明者らは、摩擦または振動の
少なくとも一つを伴う繰り返し応力が存在する状況また
は用途にこそ、随時強力マイナスイオンの発生状態が得
られることを見出した。
【0013】この場合、より強い摩擦や振動を伴うこと
が望ましいが、実際の生活において起こり得る摩擦にお
ける必要条件は、製品の表面粗さにもよるが、動摩擦に
おいて、好ましくは500Pa以上である。また、摩擦
の内容は特に限定されないが、例を挙げると、皮膚と繊
維構造物との摩擦も好ましいし、肌着と上着のように、
繊維構造物と繊維構造物も好ましい。また、一つの繊維
構造物内における経緯の糸同志の摩擦も好ましく、一つ
の糸内における単糸同志の摩擦も好ましい、とりわけ静
摩擦係数を大きくするために、表面粗さの大きな異形断
面の単糸よりなる繊維構造物において、該繊維構造物同
志の摩擦がマイナスイオン発生には好ましい結果を与え
る。
【0014】さらに、振動については高周波数域と低周
波数域のどちらでも良いが、振幅が大きく振動数が大き
いことがマイナスイオン発生に良い結果を与えることか
ら、振幅が0.1mm以上でかつ2Hz以上が好まし
く、振幅が1mm以上でかつ振動数3Hz以上さらには
振幅が2mm以上振動数が5Hz以上がより好ましい。
【0015】また、本発明は十分な効果を発揮するため
には繰り返し応力が必須であり、その値は500pa以
上であることが好ましい。このような条件を満たす用途
として、肌着が最も適していることを究明したものであ
る。
【0016】つまり、肌着は、常時、肌着と上着との摩
擦が生じ、またストレッチのある布帛構造を有するもの
が多いため、伸縮時の糸と糸との摩擦においても、かか
る応力を受けやすいものである。
【0017】本発明でいう肌着は、肌の上に直接着用す
るものでり、一般に肌着と言われるものであれば特に限
定されるものではなく、スリップ、キャミソール、ペチ
コート、アンダーパンツ、タイツ、ショーツ、ガード
ル、ブリーフ、トランクス、Tシャツ、丸首シャツ、U
首シャツ、ランニングシャツ、ボディースーツ等を意味
するものである。
【0018】かかる肌着は、体により近いところでマイ
ナスイオンが発生することから、一般に言われるマイナ
スイオンによる効能、たとえばリラックス効果などの癒
し効果が最も顕著に現れる。このようなことから、肌着
を構成する繊維構造物がマイナスイオンを発生すること
は、非常に好ましいものである。
【0019】また、本発明は、マイナスイオン発生のみ
ならず、肌着としての要求特性である、吸湿性、抗菌
性、消臭性を兼ね揃えていれば、着用することにより、
リラックス感と快適な着用感を有する肌着を提供するこ
とができるものである。
【0020】本発明の肌着を構成する繊維構造物は、ポ
リアミド系繊維および/またはポリエステル系繊維を主
体として含むものである。これ以外にポリウレタン系繊
維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、アセテー
ト、レーヨン、綿、麻、絹、羊毛等が混繊、交織、交編
等で混用されていてもよい。かかる繊維構造物はかかる
繊維のフィラメント、ステープルからなる編物、織物、
不織布などの布帛からなることが好ましく、着用する際
の伸縮性や肌へのフィット感を考慮すると編物であるこ
とが最も好ましい。編物は編組織が単層として構成され
たものでもよいが、2層、3層等の多層構造体にしたも
のであってもよい。
【0021】かかる多層構造体は、少なくとも、おもて
面に竹の乾燥粉末、桐の乾燥粉末、茶葉の乾燥粉末、お
よび、平均細孔半径20nm以上の細孔を有し、かつ、比
表面積20m2/g以上である無機の多孔物質粉末の4種
の粉末の少なくとも1種以上が固着されていることが好
ましい。また多層構造体のおもて面を構成する繊維が、
かかる粉体の少なくとも1種が練り混まれた繊維で構成
されていることが好ましい。つまり、肌着を着用した場
合に、肌着は肌に密着していることが多く、肌との摩擦
は少ないが、上着との摩擦は非常に大きく、この応力に
よりマイナスイオンが強力に放出されるものである。
【0022】かかる条件から、該粉末は、該繊維構造物
の表面に、偏って存在すること、さらには、多層構造体
であれば、その表面層に偏って存在することが、より好
ましい構造であるといえる。
【0023】本発明でいうポリアミド系繊維とは、主鎖
にアミド結合を有する繊維のことであり、具体的にはナ
イロン6、ナイロン66,ナイロン610,ナイロン
7、ナイロン11,ナイロン12等があげられる。ま
た、本発明でいうポリエステル系繊維とは、主鎖にエス
テル結合を有する繊維のことであり、具体的にはポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレン
テレフタレート、さらにはこれらとイソフタル酸、5−
スルホイソフタル酸、メトオキシポリオキシエチレング
リコール等の第3成分と共重合させたもの等が使用され
る。
【0024】本発明でいうマイナスイオンを発生させる
粉末として、竹、桐、緑茶葉の乾燥粉末および、平均細
孔半径20nm以上の細孔を有し、かつ比表面積20m2/
g以上である無機の多孔物質から選ばれた少なくとも1
種を使用するものである。かかる竹や桐、緑茶葉は、含
有する香り成分が非常にマイナスに分極しやすい事が判
明したものである。また、竹や桐に限らず木材は、炭化
させることでマイナスイオン発生することが、すでに数
多く確認されているが、炭化させる前の木材は、吸湿
性、抗菌性、消臭性が非常に優れた天然機能性物質であ
り、マイナスイオン発生を重視するために、これら優れ
た機能を炭化のため減退消失してしまうことは非常に問
題である。そのため、優れた吸湿性、抗菌性、消臭性を
兼ね揃えつつ、マイナスイオンをも発生させる天然機能
性物質を得るためには、マイナスに分極しやすい揮発性
分を有する竹や木材、なかでもとりわけ真竹や桐を凍結
乾燥後粉砕することで得られることが判明した。
【0025】かかる粉体をつくるときの微粒子化の際、
微粒子の径は、繊維に練り込みなどで含有させる場合に
は、0.1μm以上10μm未満が好ましく、繊維に付
着させる場合には、0.1μm以上100μm未満が好
ましい。
【0026】また、本発明で用いられる緑茶葉の乾燥粉
末においては、日本人が古来より愛飲している緑茶の香
りを用いることは精神的な効果をも期待できるので、よ
り好ましい。
【0027】本発明の無機系多孔質としては、平均細孔
半径20nm以上の細孔を有し、かつ比表面積が20m
2/g以上であることが必須である。かかる細孔半径が
大きくなると、それだけ空隙が増して、一般的には比表
面積も大きくなる。細孔半径、比表面積が大きいこと
は、それだけ気体(空気)または液体(水)との接触面
積が増えることで活性が高まることを意味する。本発明
においては、その意味から、平均細孔半径20nm以上
の細孔を有し、かつ比表面積が20m2/g以上のもの
が用いられる。平均細孔半径は、無機物中に入った空気
などの気体や、水などの液体をスムーズに通過させ、マ
イナスイオンの発生や、遠赤外線の放射や、臭い成分の
吸着などの活性を高めるためには大きい方がいいという
点から、好ましくは30nm以上である。また、比表面
積は、大きいほど空隙があることになり、細孔半径と同
様に気体や液体との接触性が向上するという点から、好
ましくは30m2/g以上である。ここで、平均細孔半
径は、カルロエルバ2200型の装置を用い、水銀圧入
法細孔分布測定(PD)方法に従い測定する。また、比
表面積は、QUANTA CHROME社製 QUAN
TA SORB OS−8の装置を用い、比表面積測定
方法に従い測定する。
【0028】かかる無機多孔質物の素材としては、無機
物であればよく、例えば、多孔質泥、粘土、ケイソウ
土、竹炭、木炭、ヤシガラ活性炭、石炭系活性炭、ゼオ
ライト、パーライト等が好ましく使用される。中でも、
天然無機物の多孔質泥が好ましく用いられ、主に数千年
前に、海中や湖中の各種ネクトン(殻、魚類)、プラン
クトン(微生物)、藻類などが地殻変動で埋没、堆積し
たと推定される泥で、特定の地域に分布しているものが
好ましく用いられる。例えば福島県東白川郡棚倉町や滋
賀県甲賀郡信楽町の山中の断層に含まれている。これら
の泥には、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムとが含まれ
ていることが多く、特に、二酸化ケイ素を40重量%以
上、酸化アルミニウムを7重量%以上含む場合、天然物
として多孔質構造になりやすいので特に好ましい。ま
た、天然多孔質泥は、35℃における遠赤外線の放射が
認められ、好ましい。
【0029】上記の無機多孔質物が焼成してなるもの
も、本発明においては好ましく用いられる。焼成のとき
に多孔質物にガラス粉末と粘土質粉末を混練させて所定
形状に焼結成形させる方法がセラミック化に好ましい。
この時の焼成温度は、微細多孔質になりやすいというこ
とから、1000〜1500℃が好ましく採用される。
【0030】また、人工的に無機多孔質物を得ることも
可能である。この際、二酸化ケイ素を15重量%以上、
酸化亜鉛、酸化ジルコニウムおよびアナターゼ型の酸化
チタンから選ばれた少なくとも1つ以上が、85重量%
以上含まれる複合酸化物が好ましく用いられ、かかる複
合酸化物としては、日本触媒(株)のSX−T1が好適
に用いることができる。
【0031】また、上記の天然および人工の多孔質物の
形態としては、特に限定はしないが、原糸錬り込みの場
合は、製糸性の安定のために粒子状が好ましく、後加工
付与の場合は、風合いや、バインダーを介して付与する
ということ、また、分散性にも優れる必要があることか
らも、やはり粒子状のものが好ましく用いられる。さら
に、水等への分散性の点で、その平均粒子径は、0.0
1〜5μmであることが好ましい。また、分散安定剤と
して、無機分散剤または有機分散剤を、該多孔質物に対
して0.05〜20重量%の割合で使用することが好ま
しい。また、多孔質物を微粒子化するためには、乾式粉
砕器、湿式粉砕器等を使用することができる。
【0032】かかる無機多孔質物には、ミネラル成分が
多く含まれ、肌に直接触れる肌着としては、着用した場
合には、肌の活性化につながり、非常に好ましい。
【0033】本発明において、および、平均細孔半径2
0nm以上の細孔を有し、かつ比表面積20m2/g以上で
ある無機の多孔物質から選ばれた少なくとも1種は、そ
れぞれ単独に用いることもできるが、複数種混ぜて使う
こともできる。かかる粉体を複数種混ぜて使う場合に
は、無機系粉末の発するマイナスイオンと有機系粉末の
発する芳香性のあるマイナスイオンおよび抗菌性の相乗
効果が期待することができるので好ましい。
【0034】かくして得られる本発明の肌着は、これら
の粉末が種々の加工により繊維に含有され、応力の状況
下によりマイナスイオンを放出することになる。
【0035】本発明において、マイナスイオンを発生さ
せる粉末としては、竹の乾燥粉末、桐の乾燥粉末、茶葉
の乾燥粉末、および、平均細孔半径20nm以上の細孔を
有し、かつ、比表面積20m2/g以上である無機の多孔
物質粉末の4種の粉末の少なくとも1種以上を使用する
ことができるが、これらは、それぞれ単独にまたは複数
種混ぜて使うこともできる。複数種混ぜて使う場合に
は、無機系粉末の発するマイナスイオンと有機系粉末の
発する芳香性のあるマイナスイオンおよび抗菌性の相乗
効果が期待できるので好ましい。
【0036】本発明において、マイナスイオンを発する
物質がバインダーによって繊維表面に固定されているこ
とが好ましく、風合いの観点から繊維重量に対し0.1
重量%〜30重量%未満の割合で固定されていることが
好ましい。
【0037】本発明において、バインダーとは、マイナ
スイオンを発する物質を繊維繊維表面に固着させる役目
の樹脂で、特に限定はしないが風合いや、洗濯耐久性な
どからして、アクリル系、ポリウレタン系、シリコーン
系、フッ素系、メラミン系、グリオキザール系樹脂など
を用いればよい。詳しくはマイナスイオンを発する物質
の水分散液とバインダー水溶液を混合し加工液とする。
この加工液に繊維布帛を含浸させた後、マングルロール
などで一定量に絞り、ドライーキュア工程を経るか、あ
るいは、この加工液を適当な粘度に調整して、ナイフコ
ータやグラビアロールコータ、捺染などで塗布した後、
200℃以下の温度で固着させる。
【0038】また、本発明においてマイナスイオンを発
する物質を合成繊維単糸内に練り込む場合には、製糸性
やコストの観点から、0.1重量%以上20重量%未満
が好ましいが、0.1重量%以上10重量%未満がより
好ましい。
【0039】いずれにしても、かかる粉末は、該繊維構
造物および繊維の表面に、偏って存在すること、さらに
は、多層構造体であれば、その表面層に偏って存在する
ことが、より好ましい効果を奏する構造であることは、
前記した通りである。
【0040】本発明の肌着は、マイナスイオンによるリ
ラックス効果の他、消臭性、抗菌性、吸湿性をも有する
ものである。
【0041】本発明のマイナスイオンを発生する粉体で
ある竹、桐、緑茶葉または無機の多孔物質は、いずれ
も、かかる粉末自体が消臭性、抗菌性、吸湿性を有する
が、更に高い性能を要求するなど必要に応じ、消臭剤、
抗菌剤、吸湿剤などを付与または含有された繊維を使用
したり、繊維内部改質された繊維を使用することもでき
る。
【0042】消臭剤、抗菌剤、吸湿剤などを付与または
含有する方法については、特に限定されるものではな
く、消臭剤としては、多孔質物質や酸性基を有する化合
物、抗菌剤としては、第4級アンモニウム塩化合物やピ
リジン系化合物、また吸湿剤としてはシリカ微粒子やビ
ニルスルホン酸を主成分としたモノマーでありこれらを
マイナスイオンを発生する粉体と同時、または2段で繊
維に付与されたものである。
【0043】また、繊維内部改質された繊維としては、
ピロリドン含有量0.1重量%以下のポリビニルピロリ
ドンを練り込み紡糸したポリアミド繊維、または酸性基
を有するビニルモノマーをポリアミド系繊維および/ま
たはポリエステル系繊維にグラフト重合し酸性基が導入
されたものが好ましい。ポリビニルピロリドンを練り込
み紡糸したポリアミド繊維は吸湿性が高くものである。
かかる酸性基にはカルボキシル基、スルホン酸基が含ま
れる。酸性基を有するポリアミド系繊維および/または
ポリエステル系繊維は、とりわけアンモニア、アルキル
アミン、ピリジン等の悪臭に対し効果があり、汗臭成分
の多くを占めるアンモニアを消臭することは肌着として
非常に好適である。また、かかる酸性基は金属イオンで
置換されていても良く、特にNa+に置換されている場
合、吸湿性が非常に高くなり、着用時のムレ感もなくま
たZn2+、Cu2+に置換されている場合は優れた抗菌性
を示し肌着として最適である。
【0044】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限
り重量基準である。また、実施例中での品質評価は次の
方法に従った。 <評価方法>実施例中での品質評価は次の方法に従っ
た。 [イオン発生量] 装置:AIR ION COUNTER(USA製) 測定条件:室温 20±1℃。湿度 50±3%。室内
広さ 3×5×5m。
【0045】測定時間 5分。 吸引量 60L/分。
【0046】評価内容:測定時間5分間。
【0047】マイナスイオンおよびプラスイオンの平均
発生量を測定する。
【0048】測定手順は、下記の通りである。 (1)標準値として、上記環境下のイオン発生量を測定
する。(単位は個/CC<A値>) (2)20×20cmの評価対象布を3回重ね織りし、
2.5cm×20cmにする。 (3)(2)のサンプルの両端から7cmの部分を、両
手で持って、AIRIONCOUNTERの測定部から
10cm以内の距離に移動する。 (4)両手使って、サンプルの中央を中心に、足で自転
車のペダルを踏むがごとくに、ぐるぐると回す。 (5)上記測定手順(1)〜(3)を3回繰り返し、平均値を
発生イオン量とする(単位は個/CC<B値>)。 (6)(4)の条件下において、摩擦は動摩擦において
500Pa以上であり、繰り返し応力は500Pa以上
とする。 (7)A値とB値のマイナスイオンの個数の差で表す。 [消臭性]長袖丸首シャツの肌着を10cm×10cm
大きさに切り、500mlのポリエチレン製容器に入
れ、初期濃度が200ppmになるようにアンモニアガ
スを入れて密閉し、30分間放置後、ガス検知管で残留
アンモニアガス濃度を測定した。なお、消臭率は下記式
で算出した。
【0049】消臭率(%)={(初期濃度−30分後の
残留濃度)/初期濃度}×100 [抗菌性]評価方法は、統一試験法を採用し、試験菌体
は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験方法は、
長袖丸首シャツの一部を試験布とし、かかる試験布に上
記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測し、
殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
【0050】log(B/A)>1.5の条件下、lo
g(B/C)を静菌活性値とし、2.2以上を合格とし
た。ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌
数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、
Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を表す。 [吸湿性(ΔMR)] ΔMR(%)=MR2−MR1 ここで、MR1とは絶乾状態から20℃×65%RH雰
囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、洋
服ダンスの中に入っている状態、すなわち着用前の環境
に相当する。また、MR2とは絶乾状態から30℃×9
0%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)
を指し、運動状態における衣服内の環境にほぼ相当す
る。
【0051】ΔMRは、MR2からMR1の値を差し引い
た値で表されるものであり、衣服を着用してから運動し
た時に、衣服内のムレをどれだけ吸収するかに相当し、
ΔMR値が高いほど快適であると言える。一般に、ポリ
エステルのΔMRは0%、ナイロンで2%、木綿で4
%、ウールで6%と言われている。 [実着評価]下記に示される実施例1〜11の長袖丸首
シャツの肌着について実着用試験を実施した。かかる肌
着を着用し、上着としてウールのカッターシャツを着用
し、10人のパネラーに25℃×65%RHの環境下で
3時間、通常の事務処理作業をしてもらった。10人中
7名以上が着用中いらいらしなくなったり、疲れなかっ
たなどのリラックス効果が得られた場合、を◎で表し、
5名以上6名以下が同様の効果を得られた場合は○で表
し、同様の効果が得られたのが4名以下の場合は×で表
している。
【0052】(実施例1)供試布として22Gの両面丸
編機にて、編地表面側構成糸に167デシテックス48
フィラメントのポリエステル加工糸、編地裏面側構成糸
に78デシテックス24フィラメントのナイロン加工糸
を用い、リバーシブル編組織となる丸編地を編成し、通
常の加工条件により精練、乾燥、中間セット、染色を行
い供試布とした。
【0053】次いで、孟宗竹の生竹材を、切断、分割、
圧縮粉砕した後、乾燥粉砕機により粉体にした。この粉
体の平均粒径をレーザー分析法により確認したところ、
30μmであった。かかる粉体30g/lと、KT−7
014(高松油脂(株)製、シリコーン樹脂)20g/
lとで調整した水分散処理液に、供試布を浸積後、マン
グルでピックアップ80%で絞った後、ピンテンター
で、130℃、2分間乾燥し、次いで180℃、1分間
の乾熱処理を行った。
【0054】得られた加工布で、長袖丸首シャツの肌着
を作成し、評価した結果を表1に示す。
【0055】表1から明らかなように、マイナスイオン
発生量、吸湿性、抗菌性、消臭性は非常に優れたもので
あり、着用時のリラックス効果も高いものであった。
【0056】(実施例2)孟宗竹の替わりに、10μm
に粉砕した桐材を用いる以外は、実施例1と同様に処理
を行った。
【0057】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0058】(実施例3)孟宗竹の替わりに、10μm
に粉砕した緑茶葉を用いる以外は、実施例1と同様に処
理を行った。
【0059】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0060】(実施例4)孟宗竹の替わりに、無機の多
孔質物として、福島県棚倉町の山中の断層に含まれてい
る古代海洋腐植質泥を用いる以外は、実施例1と同様に
処理を行った。
【0061】この泥の平均細孔半径は45nmで、比表
面積は41.0m2/gであった。また、この泥の組成
物について分析した結果、主な成分は二酸化ケイ素5
6.2%、酸化アルミニウム12.5%、酸化鉄4.3
%、酸化カルシウム3.5%、酸化マグネシウム1.6
%、イオウ1.0%、水分8.0%であった。
【0062】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0063】(実施例5)実施例1の孟宗竹と、複合酸
化物とを用い、実施例1と同様に処理を行った。なお、
該複合酸化物として、日本触媒(株)のSX−T1(商
品名)を用いた。かかる複合酸化物の平均一次粒子径は
0.3μmで、比表面積は150m2/gであった。か
かる複合酸化物について分析結果、主なものは二酸化ケ
イ素15%、酸化チタン85%であった。この複合酸化
物をヘキサメタ燐酸ナトリウムを分散剤として、湿式分
散機にかけて微粒化し分散した。この分散液の平均粒子
径は0.30μm(島津製作所製レーザー回折式粘度分
布計 SALD−2000Jにて測定)でpHは8.3
あった。この分散液のヘキサメタ燐酸ナトリウム(分散
剤)の添加量は5%で、複合酸化物の添加量は20%で
あった。
【0064】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0065】(実施例6)ポリエステル繊維において、
実施例4と同様の無機の多孔質物を繊維重量に対して3
%練り込み、紡糸、延伸、乾燥などの通常の工程をへ
て、167デシテックス48フィラメントの加工糸を得
た。
【0066】この加工糸を用いて、22Gの両面丸編機
にて、かかるポリエステル加工糸、編地裏面側構成糸に
78デシテックス24フィラメントのナイロン加工糸を
用い、リバーシブル編組織となる丸編地を編成し、通常
の加工条件により、精練、乾燥、中間セット、染色を行
った。
【0067】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0068】(実施例7)ポリエステル繊維において、
実施例5の複合酸化物を繊維重量に対して3%練り込
み、紡糸、延伸、乾燥などの通常の工程をへて167デ
シテックス48フィラメントの加工糸を得た。
【0069】この加工糸を用いて、22Gの両面丸編機
にて、かかるポリエステル加工糸、編地裏面側構成糸に
78デシテックス24フィラメントのナイロン加工糸を
用い、リバーシブル編組織となる丸編地を編成し、通常
の加工条件により、精練、乾燥、中間セット、染色を行
った。
【0070】次いで、実施例1と同様の孟宗竹粉体30
g/l、KT−7014(高松油脂(株)製、シリコー
ン樹脂)20g/l組成で調整した水分散処理液に、供
試布を浸積後、マングルでピックアップ80%で絞った
後、ピンテンターで130℃、2分間乾燥し、180
℃、1分間の乾熱処理を行った。
【0071】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0072】(実施例8)実施例4の無機系多孔質物質
30g/l、および下記抗菌剤15g/l、KT−70
14(高松油脂(株)製、シリコーン樹脂)20g/l
とで調整した水分散処理液に、供試布を浸積後、マング
ルでピックアップ80%で絞った後、ピンテンターで1
30℃、2分間乾燥し、180℃、1分間の乾熱処理を
行った。
【0073】抗菌剤としては、2−ピリジルチオール−
1−オキシド亜鉛、ナフタレンスルホン酸のホルマリン
縮合物およびグニンスルホン酸ナトリウム、水をスラリ
ー化し、ガラスビーズを用いて、湿式粉砕処理を施し、
平均粒径1μmのコロイド組成物を用いた。
【0074】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、消臭性に優
れ、特に抗菌性が非常に高く優れた着用感であり、着用
時のリラックス効果も高いものであった。
【0075】(実施例9)ピロリドン0.04重量%を
含有するポリビニルピロリドンを、ナイロン6に30重
量%練り込みマスタポリマチップとした。これを通常の
ナイロン6チップとブレンドし、通常のナイロン溶融防
止法により、78デシテックス24フィラメントのナイ
ロン加工糸を得た。
【0076】供試布としては、22Gの両面丸編機に
て、編地表面側構成糸に167デシテックス48フィラ
メントのポリエステル加工糸、編地裏面側構成糸にかか
るナイロン加工糸を用い、リバーシブル編組織となる丸
編地を編成し、通常の加工条件により精練、乾燥、中間
セット、染色を行ったものを用いた。
【0077】次いで、実施例4と同様の無機の多孔質物
の粉体30g/l、KT−7014(高松油脂(株)
製、シリコーン樹脂)20g/l組とで調整した水分散
処理液に、該供試布を浸積後、マングルでピックアップ
80%で絞った後、ピンテンターで130℃、2分間乾
燥し、180℃、1分間の乾熱処理を行った。
【0078】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、抗菌性、消臭性に優
れ、吸湿性が非常に高くムレ感なく優れた着用感であ
り、着用時のリラックス効果も高いものであった。
【0079】(実施例10)78デシテックス24フィ
ラメントのナイロン加工糸をオーバマイヤー型パッケー
ジ染色機に入れ、通常の条件で精錬した後、アクリル酸
28%owf、過硫酸アンモニウム1%owf、亜硫酸
ナトリウムホルマリン縮合物3%owfの組成液を調液
し、この処理液を、イン、アウト方向に動かして、70
℃×60分液中加熱処理を行いグラフト重合し、カルボ
キシル基を導入した。次いで硫酸亜鉛水溶液中で100
℃×30分間カルボキシル基の末端を亜鉛置換処理を行
った。
【0080】供試布として、22Gの両面丸編機にて、
編地表面側構成糸に167デシテックス48フィラメン
トのポリエステル加工糸、編地裏面側構成糸にかかるナ
イロン加工糸を用い、リバーシブル編組織となる丸編地
を編成し、通常の加工条件により精練、乾燥、中間セッ
ト、染色を行ったものを用いた。
【0081】次いで、実施例4と同様の無機の多孔質物
の粉体30g/l、KT−7014(高松油脂(株)
製、シリコーン樹脂)20g/l組成で調整した水分散
処理液に、該供試布を浸積後、マングルでピックアップ
80%で絞った後、ピンテンターで130℃、2分間乾
燥し、180℃、1分間の乾熱処理を行った。
【0082】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、消臭性に優
れ、また消臭性が非常に高く優れた着用感であり、着用
時のリラックス効果も高いものであった。
【0083】(実施例11)ポリエステル繊維におい
て、実施例4と同様の無機の多孔質物質を繊維重量に対
し3重量%練り込み、紡糸、延伸、乾燥など通常の工程
をへて、167デシテッックス48フィラメントの加工
糸を得た。かかる糸を表面に、また、56デシテックス
24フィラメントの原糸で仮撚り加工をしたものを裏面
に、19ゲージ、17インチの丸編み機を用いてふくろ
編みの二重編地を編成し、通常の加工条件により、精
練、乾燥、中間セット、染色を行った。
【0084】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生量、吸湿性、抗菌性、消
臭性は非常に優れたものであり、着用時のリラックス効
果も高いものであった。
【0085】(比較例1)実施例1と同様の試供布を用
い、通常の加工条件により、精練、乾燥、中間セット、
染色を行い、次いで一時帯電防止剤を付与した。
【0086】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、マイナスイオン発生、吸湿性、消臭性のいず
れもほとんど無く、また抗菌性についても無いため肌着
としての着用感は悪いものであった。
【0087】(比較例2)実施例9の試供布を用い、通
常の加工条件により、精練、乾燥、中間セット、染色を
行い、次いで一時帯電防止剤を付与した。
【0088】得られた加工布で丸首シャツの肌着を作成
し、評価した結果を表1に示す。
【0089】表1から明らかなように、吸湿性は高く、
着用時のムレ感は無いものの、マイナスイオン発生、消
臭性のいずれもほとんど無く、また抗菌性についても無
いため肌着としての着用感は悪いものであった。
【0090】(比較例3)実施例10の試供布を用い、
通常の加工条件により、精練、乾燥、中間セット、染色
を行い、次いで一時帯電防止剤を付与した。
【0091】得られた加工布で長袖丸首シャツの肌着を
作成し、評価した結果を表1に示す。 表1から明らか
なように、消臭性は高く、消臭性、抗菌性も示すもの
の、マイナスイオン発生はほとんど無く肌着としての着
用中のリラックス効果はなく着用感は悪いものであっ
た。
【0092】
【表1】
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、着用することにより、
リラックス感と快適な着用感を有する上に、癒し効果を
有する優れた肌着を、安定して提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 6/92 301 D01F 6/92 301M 308 308Z D04B 1/00 D04B 1/00 B 1/16 1/16 D06M 11/77 D06M 15/00 15/00 101:32 // D06M 101:32 101:34 101:34 11/12 (72)発明者 齋藤 公一 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 3B029 HB02 HB05 4L002 AA06 AA07 AB02 AB04 BB01 CB01 DA03 EA00 EA03 FA03 FA05 4L031 AA18 AA20 AB32 AB33 AB34 BA09 DA12 DA13 4L033 AA07 AA08 AB05 AB06 AB07 AC10 CA00 DA06 4L035 AA05 EE05 EE11 EE20 JJ05 JJ11 KK01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦または振動の少なくとも一つを伴う繰
    り返し応力が500Pa以上の状況下において、繊維構
    造物の表面からの距離が10cm内の空気中の負帯電分
    子の数を300個/cc以上増加させることができる繊
    維構造物からなることを特徴とする肌着。
  2. 【請求項2】該繊維構造物が、竹の乾燥粉末、桐の乾燥
    粉末、茶葉の乾燥粉末、および、平均細孔半径20nm以
    上の細孔を有し、かつ、比表面積20m2/g以上である
    無機の多孔物質粉末の4種の粉末の少なくとも1種を、
    該繊維重量に対して0.1重量%以上50重量%未満含
    むものである請求項1に記載の肌着。
  3. 【請求項3】該粉末が、該繊維重量に対して0.1重量
    %以上30重量%未満の割合でバインダーによって繊維
    構造物に固着されているものであることを特徴とする請
    求項1または2記載の肌着。
  4. 【請求項4】該粉末が、該繊維重量に対して0.1重量
    %以上10重量%未満の割合で練り込まれた繊維を含む
    繊維構造物であることを特徴とする請求項1または2記
    載の肌着。
  5. 【請求項5】該粉末が、該繊維構造物の表面に、偏って
    含まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の肌着。
  6. 【請求項6】該繊維構造物が、多層構造体からなること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の肌着。
  7. 【請求項7】該繊維構造物を構成する繊維が、ポリアミ
    ド系繊維およびポリエステル系繊維から選ばれた少なく
    とも1種である請求項1〜6のいずれかに記載の肌着。
  8. 【請求項8】該肌着が、消臭性、抗菌性および吸湿性か
    ら選ばれた少なくとも1種の性能を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の肌着。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018062729A (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 株式会社大木工藝 健康増進布状体、並びにこれを備えた頭部装着体、シーツ又は下着

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018062729A (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 株式会社大木工藝 健康増進布状体、並びにこれを備えた頭部装着体、シーツ又は下着
JP7002114B2 (ja) 2016-10-13 2022-01-20 株式会社大木工藝 頭部装着体

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