JP2001278975A - 溶融加工または溶液加工可能な高度に導電性のポリアニリンおよびその製造方法並びにpvcおよびevaとこれとのブレンド - Google Patents

溶融加工または溶液加工可能な高度に導電性のポリアニリンおよびその製造方法並びにpvcおよびevaとこれとのブレンド

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JP2001278975A JP2000093011A JP2000093011A JP2001278975A JP 2001278975 A JP2001278975 A JP 2001278975A JP 2000093011 A JP2000093011 A JP 2000093011A JP 2000093011 A JP2000093011 A JP 2000093011A JP 2001278975 A JP2001278975 A JP 2001278975A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融加工または溶液加工可能なポリアニリン
の製造方法。 【解決手段】 3−ペンタデシルフェノール、3−ペン
タデシルフェノールのメチルエーテルおよび3−ペンタ
デシルフェノールのフェノキシ酢酸をスルホン化するこ
とにより前記ドーパントを合成すること、機械混合によ
り、または、前記ドーパントとともにアニリンの現場ド
ーピング乳化重合を行うことによってアニリンをプロト
ン化して、プロトン化ポリアニリンを得ること、このよ
うにして得られた生成物に従来の溶液加工および/また
は溶融加工方法を受けさせて、前記溶融/溶液加工可能
なポリアニリンを得ることを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、溶融加工または溶液加工可能なポリアニリ
ン、および、カシューナッツシェル液からの安価で天然
に存在するバイオモノマーから合成される新規のドーパ
ントを使用することによる、前記溶融加工または溶液加
工可能なポリアニリンの製造方法に関する。本発明は、
本発明に使用するためのドーパントの新規の製造方法に
も関する。本発明の方法に使用される新規のドーパント
は、下記式1、2および3の、水素化カルダノール(3
−ペンタデシルフェノール)、3−ペンタデシルフェノ
ールのメチルエーテル(3−ペンタデシルアニソール)
および3−ペンタデシルフェノールのフェノキシ酢酸の
スルホン酸誘導体、
【化5】 である。
【0002】上記のドーパントによるポリアニリンのド
ーピングはポリアニリンに導電性を付与し、そしてこれ
らのドーパントによりドーピングされたポリアニリンは
透明な高度に導電性のフィルムおよびコーティングを開
発する用途において使用できる。脆くかつ加工性のない
ポリアニリンは、これらの官能化ドーパントによりプロ
トン化することにより溶融もしくは溶液技術により加工
できる。これらの導電性ポリマーは、帯電防止ESDコ
ーティングで使用されるようなエレクトロクロミックデ
ィスプレイの静電気散逸、レーダー周波の吸収、腐蝕防
止、EMI/RFIシールディング、電気化学アクチュ
エータ、リソグラフレジスト、避雷保護、マイクロエレ
クトロニクス、ポリマー電解質、光電池、再充電可能な
バッテリー、スマートウィンドー、ソーラーセル、バイ
オセンサー等の産業用途に非常に有望である。本発明の
方法により製造されるドーパントの構造の有意な特徴の
1つは、芳香環のメタ位に可撓性のn−アルキル(C15
31)置換基を有することであり、これにより、ドーピ
ングされたポリアニリンを溶融加工可能にし、そして一
般的な溶剤中におけるポリアニリンの高い溶解度を与え
る。同一の分子内に疎水性部分と親水性部分が存在する
ことにより、ポリマーブレンドを用いた探究している用
途ために、ポリアニリンドーパント組み合わせ物を広い
範囲のポリマーと相溶性にする。ドーピングされたポリ
アニリンのこの改良された溶解性により、溶液キャステ
ィングまたは溶融加工技術による高度に透明でかつ導電
性のフィルムの製造が可能になり、そして導電性プラス
ティックはドーピングされたポリアニリンと従来の熱可
塑性ポリマーとをブレンドすることにより製造できる。
このように、これらの導電性ポリマーは電子部品の透明
パッケージのための静電フィルム、電磁気シールディン
グ、再充電可能なバッテリー、発光ダイオード、非線形
光学デバイス、医薬および薬剤のためのセンサー並びに
ガス混合物の分離膜のような産業上の用途に有望性を示
す。本発明が応用できる産業はエレクトロニクス産業、
プラスティック産業、医療業等である。
【0003】発明の背景 ポリアニリンは、重合が複雑でないこと、および、比較
的に高いレベルの導電性とともに優れた化学安定性を有
することにより、最も有望な導電性ポリマーの1つであ
る(J.C. Chiang およびA.G. Mac Diarmid, synth. Me
t., 13, 193 (1986))。しかしながら、芳香族の性質、
鎖内水素結合および電荷の非局在化の効果のために、非
常に加工性が低く、かつ、不融性である。ポリアニリン
のエメラルジン塩基形態はN−メチルピロリドン、特定
のアミン、濃硫酸および他の強酸にのみ可溶性である
[M. Angelopoulos, A. Ray, A.G. Mac Diarmidおよび
A.J. Epstein, Synth. Met., 21, 21 (1987); X. Tan,
Y. Sun, Y. Wei, Makromol. Chem. Rapid Commun. 9, 8
29 (1988); M. Angelopoulos, G.E. Asturias, S.P. Er
mer, A. Ray, E.M. Sherr, A.G. Mac Diarmid, M.A. Ak
htar, Z. KissおよびA.J.Epstein, Mol. Cryst. Liq. C
ryst. 160, 151 (1988); A.Andreatta, Y. Cao,J.C. Ch
iang, A.J. Heeger, P. Smith, Synth. Met. 26, 383
(1988)] 。エメラルジン塩はさらに加工性が低い。N−
アルキル化のような共有結合置換は溶融加工性および種
々の溶剤中の溶解度を改良する(W.Y. Zheng, K. Levon,
J.Laakso,J.E. Osterholm Macromolecules, 27, 7754
(1994))。最近、官能化されたドーパントを使用するこ
とにより、ポリアニリンの溶融加工性および溶液加工性
を上げることができることが報告された(Y. Cao, P. Sm
ith およびA.J. Heeger, Synth. Met., 48, 91 (1992),
Y. Cao, P.SmithおよびA.J. Heeger, PCT特許出願WO22
/22911, 1992, Y. Cao, P. Smith, Polymer, 34, 3139
(1993), T. Karna, J.Laakso, E.Savolainen, K. Levon
欧州特許EP 0 545 729 A1 (1993)、K. Levon, K.H. H
o, W.Y.Zheng, J. Laakso, T. Karna, T. Taka, J.E. O
sterholm, Polymer, 36, 2733 (1995), C.Y. Yang, Y.
Cao, P. Smith およびA.J. Heeger synth. Met. 53, 29
3 (1993), A Pron, J. Laakso, J.E. Osterholm および
P. Smith, Polymer 34, 4235 (1993), J. Laakso, A. P
ron およびS. Lefrant, J.Polym.Sci. Part A: Polym.
Chem. 33, 1437 (1995)) 。
【0004】特定の官能化されたドーパントは一般的な
溶剤中へのポリアニリンの高い溶解度を与え、そして溶
液キャスティング法によりこれらの溶剤から溶液加工す
ることができる。ここで、ドーパントの対イオンは同時
に、有機溶剤またはバルクポリマーのための界面活性剤
として作用する。このような対イオンの周知の例は、p
−ドデシルベンゼンスルホン酸およびカンフルスルホン
酸である。この可溶化基は、酸性中心がポリマーをプロ
トン化しながら、ドーパントの固有部分としてポリマー
に導入できる。Heegerらによると、ポリアニリン- カン
フルスルホン酸のm−クレゾール溶液は400S/cm
までの直流(d.c)導電率を有するフィルムの製造を
可能にする。しかしながら、m−クレゾールはガンを誘
発する物質と疑われており、この為、このルートは可溶
性のドーピングされたPANI(ポリアニリン)を大規
模で製造するためには直ぐには望ましくない。
【0005】導電性ポリアニリンの主な欠点はその熱加
工性が限定されていることである。しかしながら、工業
的な観点から、熱加工可能な導電性ポリマーは従来のポ
リマー加工に通常に使用される温度範囲(140〜22
0℃)で適切なレオロジーパラメータを示し、そして熱
加工性であるはずであるから、このようなポリマーの製
造は好ましい。加工温度で有意な導電性の低下は観測さ
れるべきでない。また、ドーピングは加工の間に現場で
行われるべきである。ポリマーは、通常、溶融状態また
は可塑化状態で熱加工される。ドーピングされた状態で
溶融する導電性ポリマーの製造は、勿論、極端に困難で
ある。リン酸のアルキルもしくはアリールジエステルの
多くは即時に可塑化を誘発し、ポリアニリンの熱加工性
をもたらす。
【0006】発明の目的 それ故、本発明の主な目的は水素化されたカルダノール
である3−ペンタデシルフェノールから合成されるスル
ホン酸ドーパントを使用することによる、溶融/溶液加
工可能なポリアニリンの製造方法を提供することであ
る。
【0007】本発明の別の目的はこれらのドーパントを
使用することによるプロトン化されたポリアニリンの合
成方法を提供し、そして熱可塑性ポリマーを含むポリア
ニリンの高度に導電性の自立性の可撓性フィルムおよび
コーティングを製造することである。
【0008】発明の要旨 芳香環のメタ位に長鎖脂肪族炭化水素側鎖(C1531
を有する、水素化カルダノールとしても知られる3−ペ
ンタデシルフェノールのスルホン酸誘導体はプロトン化
性/可塑化性ドーパントとして使用されることが報告さ
れていない。疎水性基を有するドーパントを導入するこ
とは、ポリアニリンの導電性を改良するだけでなく、可
溶化および可塑化を起こさせる。それ故、ドーピングさ
れたポリマーは熱加工されまたは溶液加工されることが
できる。スルホン酸系がポリアニリンを熱加工可能にす
ることは報告されていない。自立性の可撓性フィルムは
ホットプレス法により製造でき、そして40S/cmの
最大導電率値を示す。カルダノールはカシューナッツシ
ェル液として知られる安価な天然材料の蒸留生成物であ
る。可撓性の長鎖脂肪族側鎖を有するカルダノールは官
能化ドーパントに化学変性するための特殊な構造的特徴
を有し、それにより、可塑化されたポリアニリンが得ら
れる。
【0009】本発明に存する主な発見は、3−ペンタデ
シルフェノール、3−ペンタデシルフェノールのメチル
エーテルおよびペンタデシルフェノールのフェノキシ酢
酸をスルホン化することにより合成されるドーパントは
ポリアニリンを可塑化し、そしてプロトン化させること
が発見されたことである。ホットプレス法により、ドー
ピングされたポリアニリンの自立性の可撓性フィルムが
製造でき、これらのフィルムは200℃までの加工温度
で熱的に安定である。本発明に存する他の主な発見は、
これらのドーパントが疎水性基を有し、これにより、プ
ロトン化剤であるとともに、乳化剤としても作用するこ
とができることである。この為、ポリアニリンの現場乳
化重合を行い、高い分子量のポリアニリンを得ることが
できる。本発明に存する別の発見は、プロトン化された
ポリアニリンと、従来の熱可塑性樹脂、例えば、ポリ
(塩化ビニル)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ
(ビニルアルコール)等および従来のエラストマー、例
えば、天然ゴム、エチレン酢酸ビニルコポリマー等との
ポリブレンドのホットプレスにより、可撓性の導電性プ
ラスティックフィルムが製造できることである。
【0010】本発明は、低いパーコレーションしきい値
を有する、ポリ塩化ビニルのような従来の熱可塑性ポリ
マーおよびエチレン酢酸ビニルコポリマーのような従来
のエラストマーポリマー、特にポリ塩化ビニルと、プロ
トン化されたポリアニリンとの導電性複合材の合成のた
めの方法を提供する。
【0011】ポリアニリンをベースとする導電性複合材
におけるパーコレーションしきい値は少なくとも2つの
理由で非常に重要である:(a)青色および赤色光につ
いてのポリアニリンのかなり高い消失係数のために、複
合材中のこのポリマーの含有分が極端に低くても高度に
透明なグリーンフィルムを得ることができ、そして
(b)母材の絶縁性ポリマーの機械特性は複合材中の導
電性ポリマーが非常に低い含有分であっても保持でき
る。これらの要件は、プロトン化されたポリアニリンと
ポリ塩化ビニルとのポリブレンド中において実現され
る。というのは、導電性相は自己形成される相互侵入ポ
リマーネットワークタイプの特殊なモルホロジーを示
し、その為、可撓性の導電性プラスティックフィルム
は、プロトン化されたポリアニリンとポリ塩化ビニルの
ポリブレンドのホットプレスにより製造できるからであ
る。
【0012】本発明の方法は、本質的に次の工程を有す
る:1)3−ペンタデシルフェノール、3−ペンタデシ
ルフェノールのメチルエーテルおよびペンタデシルフェ
ノールのフェノキシ酢酸をスルホン化することを含む合
成法によりドーパントを製造すること、2)ドーパント
の存在下にアニリンを現場ドーピング乳化重合を行うこ
とにより、または、機械混合を行うことにより、ドーピ
ングすること、3)溶液および/または溶融加工法によ
り、ドーピングされたポリアニリンのフィルムを製造す
ること、および、4)プロトン化されたポリアニリン
を、熱可塑性樹脂、例えば、ポリ(塩化ビニル)、ポリ
(メチルメタクリレート)、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(酢酸ビニル)およびエラストマー、例え
ば、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然ゴム等とブレ
ンドすること。
【0013】詳細な説明 本発明は溶融加工または溶液加工可能なポリアニリンを
提供し、それは、下記式
【化6】 の化合物から選択される1種以上のドーパントによりド
ーピングされたポリアニリンからなり、次の特性を有す
る。 (a)3〜60S/cmの導電率、(b)クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、キシレン、m−クレゾールか
ら選ばれる弱い極性の溶剤または無極性の溶剤中におけ
る高い溶解度、(c)200℃までの熱安定性、(d)
150〜50Kの範囲で三次元可変範囲ドーピング状
態、高度の結晶秩序。
【0014】本発明は、また、下記式(1)、(2)お
よび(3)
【化7】 の化合物から選ばれた1種以上のドーパントによりプロ
トン化することによる、溶融/溶液加工可能なポリアニ
リンの製造方法を提供し、この方法は、3−ペンタデシ
ルフェノール、3−ペンタデシルフェノールのメチルエ
ーテルおよび3−ペンタデシルフェノールのフェノキシ
酢酸をスルホン化することにより前記ドーパントを合成
すること、1種以上の前記ドーパントとともにアニリン
を現場ドーピング乳化重合すること、または、機械混合
することにより、アニリンをプロトン化し、プロトン化
ポリアニリンを得ること、このように得られた生成物に
従来の溶液加工および/または溶融加工方法を受けさ
せ、前記溶融/溶液加工可能なポリアニリンを得るこ
と、を含む。
【0015】所望ならば、前記溶融/溶液加工可能なポ
リアニリンは、熱可塑性樹脂またはエラストマーととも
に、プロトン化されたポリアニリンの導電性ブレンドを
得ることもできる。
【0016】このように、本発明は、また、下記式
(1)、(2)または(3)
【化8】 の化合物から選ばれる1種以上のドーパントによりプロ
トン化することによる、プロトン化されたアニリンの導
電性ブレンドの製造方法を提供し、この方法は、3−ペ
ンタデシルフェノール、3−ペンタデシルフェノールの
メチルエーテルおよび3−ペンタデシルフェノールのフ
ェノキシ酢酸をスルホン化することにより前記ドーパン
トを合成すること、1種以上の前記ドーパントとともに
アニリンを現場ドーピング乳化重合を行うことにより、
または、機械混合を行うことにより、アニリンをプロト
ン化して、プロトン化ポリアニリンを得ること、このよ
うにして得られた生成物に、従来の溶液加工および/ま
たは溶融加工法を受けさせ、前記溶融/溶液加工可能な
ポリアニリンを得ること、および、前記溶融/溶液加工
可能なポリアニリンを熱可塑性樹脂またはエラストマー
とブレンドして、プロトン化されたポリアニリンの導電
性ブレンドを得ること、を含む。
【0017】熱可塑性樹脂は、ポリ(塩化ビニル)、ポ
リ(メチルメタクリレート)、ポリ(ビニルアルコー
ル)およびポリ(酢酸ビニル)から選ばれることがで
き、そしてエラストマーはエチレン酢酸ビニルコポリマ
ーおよび天然ゴムから選ばれることができる。
【0018】好ましい態様において、プロトン化は機械
混合または現場ドーピング乳化重合ルートのいずれかに
より行われる。
【0019】別の好ましい態様において、ポリアニリン
の前記可塑化はプロトン化の過程の間に同時に行われ
る。
【0020】さらに別の好ましい態様において、前記ド
ーピングされたポリアニリンフィルムは、CHCl3
THFおよびキシレンから選ばれる溶剤の存在下に溶液
キャスティングにより製造される。
【0021】別の好ましい態様において、前記ドーピン
グされたポリアニリンフィルムは、3〜60S/cmの
範囲の導電率を有し、そして従来の溶融加工技術を用い
ることにより、ホットプレスにおいてホットプレスする
ことにより製造される。
【0022】本発明のさらに別の態様において、3−ペ
ンタデシルフェノールのスルホン酸、3−ペンタデシル
アニソールのスルホン酸、および、3−ペンタデシルフ
ェノキシ酢酸のスルホン酸のドーパントは、カルダノー
ル(カシューナッツシェル液の蒸留生成物であり、安価
な天然に存在するバイオモノマー)の水素化により得ら
れる3−ペンタデシルフェノールから合成される。
【0023】本発明のさらなる態様において、3−ペン
タデシルフェノールおよび3−ペンタデシルフェノール
誘導体のスルホン化は、98%濃硫酸を用いることによ
り、100〜120℃の温度で行った。3−ペンタデシ
ルフェノールのスルホン化の方法はS.C. Sethi., B.C.
Subba Rao, S.B. Kulkarni, S.S. Katti, Ind. J. Tec
h., 1, 348, (1963) およびM.T. Harvey 、米国特許第
2,324,300 号(Harvel corp.) 1943、Chem. Abstr., 38
(1944)188;米国特許第2,137,607 号(Harvel corp.)
1943、Chem. Abst. 37, 5806 (1943);米国特許第2,377,
552 号(Harvel corp.) 1945, Chem. Abstr., 39, 4245
(1945)により以前に報告されている。しかしながら、ポ
リアニリンのための官能化ドーパントとしてのその使用
に関する報告はない。
【0024】本発明のさらに別の態様において、アニリ
ンの重合は酸化剤として過硫酸アンモニウムを使用する
ことにより、0℃において、水性媒体中に行われた。
【0025】本発明のさらに別の態様において、PAN
Iの現場乳化重合はキシレンまたはクロロホルムの溶剤
を用いることにより、0℃において行われた。
【0026】さらに別の態様において、自立性の可撓性
フィルムはクロロホルム、キシレン、m−クレゾール等
の溶剤を用いることにより、溶融/溶液加工の両方によ
り製造できる。
【0027】本発明のさらに別の態様において、プロト
ン化ポリアニリンと、ポリ塩化ビニルおよびエチレン酢
酸ビニルコポリマーの導電性複合材が製造された。
【0028】本発明のさらに別の態様において、ポリア
ニリンと、エチレン酢酸ビニルコポリマーとのポリブレ
ンドは、エチレン酢酸ビニルコポリマーの存在下におけ
る現場ドーピング乳化重合と、溶液キャスティングの両
方により、製造された。これらのドーパントによりポリ
アニリンをドーピングしたときに、可塑化も同時に起こ
ることが観測される。このように、これらのドーパント
はプロトン化剤とともに可塑剤としても作用する。ポリ
アニリンの可塑化しきい値はドーパント/ポリアニリン
が0.2/0.4であるときに起こり、そして自立性の
可撓性フィルムは上記の比のドーパント/ポリアニリン
で製造できた。
【0029】ポリ塩化ビニルのようなプラスティックお
よびエチレン酢酸ビニルコポリマーのようなエラストマ
ーとの導電性複合材は、低いパーコレーションしきい値
をもって製造された。3−ペンタデシルアニソールのス
ルホン酸化物によりドーピングされたポリアニリンおよ
びポリ塩化ビニルのポリブレンドは、2%wt/wtの
ポリアニリンで約10- 3 S/cmの導電率を示し、即
ち、帯電防止材料に通常に要求されるよりも3桁高い。
【0030】本発明を次の実施例において詳細に説明
し、この実施例は例示のみであり、そして本発明の範囲
を制限するものと解釈されるべきでない。 例1 酢酸エチル、メタノール等の溶剤(100cm3 )中の
100gのカルダノールを、パラジウム化された炭素、
酸化白金、ラネーニッケル等の触媒(50mg)を用い
て、30〜100℃で、30〜60psiの圧力で、パ
ーハイドロジェネータ中において水素化した。水素化は
2〜4時間行った。溶液をろ過し、触媒およびメタノー
ルをストリップした。未精製の3−ペンタデシルフェノ
ールを真空下(4mmHg)に蒸留した。200℃〜2
10℃で蒸留された画分を回収した。得られた白色の固
体を、ヘキサンから2回、再結晶化し、純粋な3−ペン
タデシルフェノールを得た。
【0031】例2 水(50ml)およびアルコール(125ml)中に溶
解した3−ペンタデシルフェノール(61g)および水
酸化カリウム(26.4g)をフラスコ中に取り、そし
てアルコール(50ml)中の硫酸ジメチル(25.4
g)をゆっくりと添加し、そしてウォーターバス上で4
時間還流した。生成物をエーテルで抽出した。このエー
テル抽出物を洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。生成物
の3−ペンタデシルアニソールは淡い黄色の液体であっ
た。
【0032】例3 水(50ml)およびアルコール(125ml)中に溶
解した3−ペンタデシルフェノール(100.1g)お
よび水酸化カリウム(44g)をフラスコ中に取り、そ
してアルコール(50ml)中のモノクロロ酢酸(3
1.5g)をゆっくりと添加し、そしてウォーターバス
上で4時間還流した。生成物を酸性化し、そしてエーテ
ルで抽出した。このエーテル抽出物を洗浄し、乾燥し、
そして濃縮した。残留物の3−ペンタデシルフェノキシ
酢酸を軽質石油から結晶化した。
【0033】例4 3−ペンタデシルフェノール(30g)をフラスコ中に
取り、70〜80℃(オイルバス)に加熱し、そして濃
2 SO4 (98%、0.25モル)をゆっくりと添加
し、その間に攪拌を行った。添加の後に、温度を110
〜120℃に上げ、そしてサンプルが水と完全に混和し
たことを示すまで維持し、その後、さらに30分間維持
した。反応物に氷を添加し、その後、n−ブタノール中
に溶解し、分液漏斗に移し、そして過剰の酸を含む下層
の水性層を廃棄した。ブタノール溶液を、冷水で1回洗
浄し、その後、次のアルカリ:水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、メチルアミン、モノ−、ジ−もしくはトリ
エタノールアミンおよび水酸化アンモニウムのいずれか
の10%水溶液でpH7にまで中和した。中和した生成
物を濃縮し、そして絶対アルコールから結晶化し、さら
に酸性化して、3−ペンタデシルフェノールのスルホン
酸化物を得た。
【0034】例5 3−ペンタデシルアニソール(31.6g)をフラスコ
に取り、70〜80℃に加熱し(オイルバス)、そして
濃H2 SO4 (98%、0.25モル)をゆっくりと添
加し、その間に、攪拌を行った。添加の後に、温度を1
10〜120℃に上げ、そしてサンプルが水と完全に混
和したことを示すまで維持し、その後、さらに30分間
維持した。反応物に氷を添加し、その後、n−ブタノー
ル中に溶解し、分液漏斗に移し、そして過剰の酸を含む
下層の水性層を廃棄した。ブタノール溶液を、冷水で1
回洗浄し、その後、次のアルカリ:水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、メチルアミン、モノ−、ジ−もしくは
トリエタノールアミンおよび水酸化アンモニウムのいず
れかの10%水溶液でpH7にまで中和した。中和した
生成物を濃縮し、そして絶対アルコールから結晶化し、
さらに酸性化して、3−ペンタデシルアニソールのスル
ホン酸化物を得た。
【0035】例6 3−ペンタデシルフェノキシ酢酸(36g)をフラスコ
に取り、70〜80℃に加熱し(オイルバス)、そして
濃H2 SO4 (98%、0.25モル)をゆっくりと添
加し、その間に、攪拌を行った。添加の後に、温度を1
10〜120℃に上げ、そしてサンプルが水と完全に混
和したことを示すまで維持し、その後、さらに30分間
維持した。反応物に氷を添加し、その後、n−ブタノー
ル中に溶解し、分液漏斗に移し、そして過剰の酸を含む
下層の水性層を廃棄した。ブタノール溶液を、冷水で1
回洗浄し、その後、次のアルカリ:水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、メチルアミン、モノ−、ジ−もしくは
トリエタノールアミンおよび水酸化アンモニウムのいず
れかの10%水溶液でpH7にまで中和した。中和した
生成物を濃縮し、そして絶対アルコールから結晶化し、
さらに酸性化して、3−ペンタデシルフェノキシ酢酸の
スルホン酸化物を得た。
【0036】例7 アニリン(10ml)を600mlの1M HClに溶
解し、そしてこの混合物をアイスバス中において5℃未
満に予備冷却した。11.2gの過硫酸アンモニウムの
1M HCl中の溶液(200ml)をアニリン溶液
に、激しい攪拌を行いながら、15分間にわたって滴下
して添加した。約2時間後に、沈殿物をブフナー漏斗に
回収し、その後、4つの100mlの1M HClで洗
浄した。その後、沈殿物を、400mlの1M HCl
を含むビーカーに移した。得られた混合物を室温におい
て約4時間攪拌し、次いでろ過した。室温において動的
真空下に48時間乾燥したときに、HClドープされた
ポリアニリンが緑色粉末として得られた。それをさらに
3wt%のアンモニア水溶液で3時間処理することによ
り塩基形態に転化させた。その後、それを蒸留水および
メタノールで洗浄し、そして最終的に真空下に60℃で
48時間乾燥した。3−ペンタデシルフェノールのスル
ホン酸化物、3−ペンタデシルアニソールのスルホン酸
化物および3−ペンタデシルフェノキシ酢酸のスルホン
酸化物(0.5モル)のドーパントとPANIを取り、
その後、メノウの乳鉢および乳棒を用いて室温において
機械混合することによりエメラルジン塩基(1モル)の
プロトン化を行なった。
【0037】例8 アニリン(0.93g)の現場ドーピング乳化重合を、
丸底フラスコ中において、キシレン(100ml)中
の、ドーパントである3−ペタデシルフェノールのスル
ホン酸化物(5.7g)の存在下に行い、そして0〜5
℃に冷却した。重合を蒸留水中のアンモニウムペルオキ
シジスルフェート(2.28g)の添加により開始し
た。これは30分間にわたって添加され、反応混合物の
加熱を回避した。その後、このエマルジョンを24時間
攪拌下に維持し、そして、得られた高い粘性のエマルジ
ョンを300mlのアセトンに注ぎ、プロトン化された
錯体を沈殿させることにより重合を停止させた。その
後、深緑色の粉末を回収し、ろ過しそしてアセトンで洗
浄して、全ての未反応のドーパントを完全に除去した。
最終的に、粉末を真空炉内で55℃で48時間乾燥し
た。
【0038】例9 アニリン(0.93g)の現場ドーピング乳化重合を、
丸底フラスコ中において、キシレン(100ml)中の
ドーパントである3−ペンタデシルアニソールのスルホ
ン酸化物(6g)の存在下に行い、それを0〜5℃に冷
却した。重合を、蒸留水中のアンモニウムペルオキシジ
スルフェート(2.28g)の添加により開始した。こ
れは30分間にわたって添加され、反応混合物の加熱を
回避した。その後、エマルジョンを24時間攪拌下に維
持し、そして、得られた高い粘性のエマルジョンを30
0mlのアセトンに注ぎ、プロトン化された錯体を沈殿
させることにより重合を停止させた。その後、深緑色の
粉末を回収し、ろ過しそしてアセトンで洗浄して、未反
応のドーパントを完全に除去した。最終的に、粉末を真
空炉内で55℃で48時間乾燥した。
【0039】例10 アニリン(0.93g)の現場ドーピング乳化重合を、
丸底フラスコ中において、キシレン(100ml)中の
ドーパントである3−ペンタデシルフェノキシ酢酸のス
ルホン酸化物(7g)の存在下に行い、それを0〜5℃
に冷却した。重合を、蒸留水中のアンモニウムペルオキ
シジスルフェート(2.28)の添加により開始した。
これは30分間にわたって添加され、反応混合物の加熱
を回避した。その後、エマルジョンを24時間攪拌下に
維持し、そして、得られた高い粘性のエマルジョンを3
00mlのアセトンに注ぎ、プロトン化された錯体を沈
殿させることにより重合を停止させた。その後、深緑色
の粉末を回収し、ろ過しそしてアセトンで洗浄して、未
反応のドーパントを完全に除去した。最終的に、粉末を
真空炉内で55℃で48時間乾燥した。
【0040】例11 メノウの乳棒および乳鉢を用いて室温で混合することに
より、プロトン化されたポリアニリンを、ポリ塩化ビニ
ルのような従来の熱可塑性ポリマーと、3%、5%、1
0%、15%、20%、25%および30%wt/wt
といったような異なるwt/wt組成のポリアニリンで
ブレンドし、均質な混合物を得た。その後、従来の溶融
加工技術により、160℃でホットプレスした。
【0041】例12 プロトン化されたポリアニリン(2g)をキシレン(9
8g)中に入れ、超音波バスにおいて48時間処理し、
そして次いで、遠心分離した。少量の不溶性固形分をデ
カンティングにより除去した。キシレン中において、エ
チレン酢酸ビニレンコポリマー10%(wt/wt)中
に、プロトン化されたポリアニリンを混合して、プロト
ン化されたポリアニリン−エチレン酢酸ビニレンコポリ
マーのポリブレンド溶液を調製し、次の組成:3%、5
%、10%、15%、20%、25%および30%を有
するポリアニリンを含む溶液を得た。上記の調製された
溶液の溶液キャスティング法により、自立性の可撓性フ
ィルムを製造することができた。
【0042】例13 ドーパントおよびエチレン酢酸ビニレンコポリマーの存
在下におけるアニリンの現場ドーピング乳化重合によ
り、プロトン化されたポリアニリンと、エチレン酢酸ビ
ニレンコポリマーとのポリブレンドを行った。93gの
エチレン酢酸ビニレンコポリマーを600mlのキシレ
ン中に攪拌しながら溶解させ、次に、18.1mlのア
ニリンを滴下して添加した。その後、3−ペンタデシル
フェノキシ酢酸のスルホン酸化物130gのキシレン2
00ml中の溶液をゆっくりと添加した。激しい攪拌に
より100mlの蒸留水と混合してエマルジョンを形成
した後に、過硫酸アンモニウムの100ml水溶液をエ
マルジョンに室温で攪拌しながら滴下して加えた。重合
は12時間続いた。重合の後に、エマルジョンをアセト
ン中に注ぐことにより沈殿させた。深緑色のセジメント
をろ過し、そしてアセトンおよび水で洗浄し、その後、
48時間真空乾燥した。この複合材を125℃で5分間
プレスした。0.1、0.2、0.5、1、1.5およ
び1.2といったようなアニリン/エチレン酢酸ビニル
コポリマー(wt/wt)の種々のフィード比を用いる
ことにより重合を繰り返した。
【0043】本発明の効果は下記の通りである。本発明
は安価な天然に存在するバイオモノマーであるカシュー
ナッツシェル液から合成されるドーパントを用いること
による、溶融/溶液加工可能な導電性ポリアニリンの製
造方法を提供する。ドーパントは長鎖の脂肪族炭化水素
側鎖を有し、これにより、ポリアニリンが加工可能にな
る。ドーパント/PANIマー比が0.3を越えるよう
にしてPANIのプロトン化を行うと、PANIの可塑
化も起こり、これは種々の温度でのホットプレス法によ
り自立性の可撓性フィルムに熱加工される。得られるフ
ィルムは200℃まで安定である。3−ペンタデシルフ
ェノキシ酢酸のスルホン酸化物によりプロトン化された
熱加工されたポリアニリンでは60S/cmの導電率最
大値が得られた。
【0044】プロトン化されたポリアニリンはクロロホ
ルム、テトラヒドロフラン、キシレンおよびm−クレゾ
ール中に高度に可溶性である。ポリアニリンの自立性フ
ィルムはこれらの溶剤から溶液により製造できた。ポリ
アニリンの熱加工可能なフィルムに対して得られる導電
率値は異なるドーパントについて3〜60S/cmで変
化する。フィルムは導電率の有意な損失なく200℃ま
で安定であることができた。また、ドーピングされたポ
リマーは、CHCl3 、THF、キシレン等の弱い極性
または無極性の有機溶剤中に高度に可溶性であり、そし
て自立性の可撓性フィルムはこれらの溶剤からの溶液キ
ャスティングにより製造できた。
【0045】本発明により得られるプロトン化されたポ
リアニリンは、150〜50Kの温度範囲で三次元可変
ホッピング伝導を示す。エマルジョン重合されたプロト
ン化されたポリアニリン錯体は高度の結晶秩序を示す。
溶融/溶液加工可能なポリアニリンの製造の本方法によ
り記載される本発明は高価な市販のドーパントを使用せ
ず、本方法により得られる溶融/溶液加工可能なポリア
ニリンのコストは溶液加工可能なドーパントCSAおよ
びドデシルベンゼンスルホン酸(DBSA)と比較して
低い。CSAおよびDBSAはポリアニリンを可塑化し
ないだけでない。さらに、本発明により合成されるこれ
らのドーパントを使用することによる可塑化は、熱加工
により、プロトン化されたPANIとポリ塩化ビニルと
のブレンドを非常に容易にし、溶液加工および現場ドー
ピング乳化重合法の両方によりEVAとのブレンドを非
常に容易にする。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月13日(2000.9.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 のドーパントによりドープされまたはプロトン化された
ポリアニリンを含む溶融加工または溶液加工可能なポリ
アニリンであって、以下の特性 (a)3〜60S/cmの範囲の導電率、 (b)クロロホルム、テトラヒドロフラン、キシレンお
よびm−クレゾールからなる群より選ばれる弱い極性ま
たは無極性の溶剤中における高い溶解度、 (c)200℃までの熱安定性、 (d)150〜50Kの範囲での三次元可変範囲ドーピ
ング状態、 (e)高度な結晶秩序、 を有する溶融加工または溶液加工可能なポリアニリン。
【化2】 のドーパントによりプロトン化することによる溶融/溶
液加工可能なポリアニリンの製造方法であって、 3−ペンタデシルフェノール、3−ペンタデシルフェノ
ールのメチルエーテルおよび3−ペンタデシルフェノー
ルのフェノキシ酢酸をスルホン化することにより前記ド
ーパントを合成すること、ポリアニリンと前記ドーパン
トとの機械混合を行うことにより、または、前記ドーパ
ントとともにアニリンの現場ドーピング乳化重合を行う
ことによってアニリンをプロトン化して、プロトン化ポ
リアニリンを得ること、このようにして得られた生成物
に従来の溶液加工および/または溶融加工方法を受けさ
せて、前記溶融/溶液加工可能なポリアニリンを得るこ
と、を含む方法。
【化3】 のドーパントを合成すること、ポリアニリンと前記ドー
パントとの機械混合を行うことにより、または、前記ド
ーパントとともにアニリンの現場ドーピング乳化重合を
行うことによってアニリンをプロトン化して、プロトン
化ポリアニリンを得ること、このようにして得られた生
成物に従来の溶液加工および/または溶融加工方法を受
けさせて、前記溶融/溶液加工可能なポリアニリンを得
ること、および、前記溶融/溶液加工可能なポリアニリ
ンを熱可塑性樹脂またはエラストマーとブレンドして、
プロトン化ポリアニリンの導電性ブレンドを得ること、
を含む方法。
【化4】 を有するドーパントを生成させることを含む、溶融加工
または溶液加工可能なポリアニリンの製造に使用される
ドーパントの合成方法。
【化を有する、請求項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/08 C08L 23/08 5H029 27/06 27/06 29/04 29/04 D 31/04 31/04 D S 33/12 33/12 79/00 79/00 A H01B 1/12 H01B 1/12 G 1/20 1/20 Z // H01M 10/40 H01M 10/40 B (72)発明者 チェナカットゥ クリシナ ザダシバン ピライ インド国,ケララ,ティルバナンサプラム −695 019,リージョナル リサーチ ラ ボラトリー(シーエスアイアール) Fターム(参考) 4F070 AA05 AA12 AA22 AA26 AA28 AA32 AA56 AC50 AC65 AE06 FA01 FA17 FB10 4F071 AA15X AA28X AA58 AC14 AE15 AF05 AF11 AF37Y AF45Y AH12 BA02 BB02 BC01 4J002 AC012 BB062 BD042 BE022 BF022 BF032 BG062 CM021 EV236 FD116 GQ02 4J043 PA02 XA12 XA28 XA36 YA25 YB05 YB17 YB38 ZA44 ZB03 ZB11 ZB49 5G301 DA28 DA42 DA45 DD02 DD08 5H029 AJ14 AK00 AL00 AM16

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)、(2)または(3) 【化1】 のドーパントによりドープされまたはプロトン化された
    ポリアニリンを含む溶融加工または溶液加工可能なポリ
    アニリンであって、以下の特性 (a)3〜60S/cmの範囲の導電率、 (b)クロロホルム、テトラヒドロフラン、キシレンお
    よびm−クレゾールからなる群より選ばれる弱い極性ま
    たは無極性の溶剤中における高い溶解度、 (c)200℃までの熱安定性、 (d)150〜50Kの範囲での三次元可変範囲ドーピ
    ング状態、 (e)高度な結晶秩序、 を有する溶融加工または溶液加工可能なポリアニリン。
  2. 【請求項2】 下記式(1)、(2)および(3) 【化2】 のドーパントによりプロトン化することによる溶融/溶
    液加工可能なポリアニリンの製造方法であって、 3−ペンタデシルフェノール、3−ペンタデシルフェノ
    ールのメチルエーテルおよび3−ペンタデシルフェノー
    ルのフェノキシ酢酸をスルホン化することにより前記ド
    ーパントを合成すること、機械混合により、または、前
    記ドーパントとともにアニリンの現場ドーピング乳化重
    合を行うことによってアニリンをプロトン化して、プロ
    トン化ポリアニリンを得ること、このようにして得られ
    た生成物に従来の溶液加工および/または溶融加工方法
    を受けさせて、前記溶融/溶液加工可能なポリアニリン
    を得ること、を含む方法。
  3. 【請求項3】 前記溶融加工または溶液加工可能なポリ
    マーを熱可塑性樹脂またはエラストマーとブレンドし
    て、プロトン化されたポリアニリンの導電性ブレンドを
    得る、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 プロトン化を機械混合または現場ドーピ
    ング乳化重合ルートのいずれかにより行う、請求項2記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 プロトン化過程の間にポリアニリンの可
    塑化が同時に行われる、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ドーピングされたポリアニリンフィ
    ルムを、CHCl3、THFおよびキシレンから選ばれ
    た溶剤の存在下に溶液キャスティングにより製造する、
    請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ドーピングされたポリアニリンフィ
    ルムは3〜60S/cmの範囲の導電率を有し、そし
    て、従来の溶融加工技術を用いることにより、ホットプ
    レス中においてホットプレスすることにより製造され
    る、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記スルホン化を100〜120℃の範
    囲の温度で行う、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記熱可塑性樹脂はポリ(塩化ビニ
    ル)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ビニルア
    ルコール)およびポリ(酢酸ビニル)からなる群より選
    ばれる、請求項3記載の方法。
  10. 【請求項10】 エラストマーはエチレン酢酸ビニルコ
    ポリマーおよび天然ゴムから選ばれる、請求項3記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 プロトン化されたポリアニリンの導電
    性ブレンドの製造方法であって、 3−ペンタデシルフェノール、3−ペンタデシルフェノ
    ールのメチルエーテルおよび3−ペンタデシルフェノー
    ルのフェノキシ酢酸をスルホン化することにより、下記
    式(1)、(2)および(3) 【化3】 のドーパントを合成すること、機械混合により、また
    は、前記ドーパントとともにアニリンの現場ドーピング
    乳化重合を行うことによってアニリンをプロトン化し
    て、プロトン化ポリアニリンを得ること、このようにし
    て得られた生成物に従来の溶液加工および/または溶融
    加工方法を受けさせて、前記溶融/溶液加工可能なポリ
    アニリンを得ること、および、前記溶融/溶液加工可能
    なポリアニリンを熱可塑性樹脂またはエラストマーとブ
    レンドして、プロトン化ポリアニリンの導電性ブレンド
    を得ること、を含む方法。
  12. 【請求項12】 機械混合または現場ドーピング乳化重
    合ルートのいずれかによりプロトン化を行う、請求項1
    1の方法。
  13. 【請求項13】 プロトン化の過程の間にポリアニリン
    の可塑化が同時に行われる、請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ドーピングされたポリアニリンフ
    ィルムはCHCl3、THFおよびキシレンから選ばれ
    る溶剤の存在下に溶液キャスティングにより製造され
    る、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ドーピングされたポリアニリンフ
    ィルムは3〜60S/cmの範囲の導電率を有し、そし
    て従来の溶融加工技術を用いることにより、ホットプレ
    ス中でホットプレスすることにより製造される、請求項
    14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記スルホン化を100〜120℃の
    範囲の温度で行う、請求項11記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記熱可塑性樹脂はポリ(塩化ビニ
    ル)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ビニルア
    ルコール)およびポリ(酢酸ビニル)からなる群より選
    ばれる、請求項11記載の方法。
  18. 【請求項18】 エラストマーはエチレン酢酸ビニルコ
    ポリマーおよび天然ゴムからなる群より選ばれる、請求
    項11記載の方法。
  19. 【請求項19】 明細書に記載されるタイプの天然に存
    在するバイオモノマーを従来の方法でスルホン化するこ
    とを含む、溶融加工または溶液加工可能なポリアニリン
    の製造に使用されるドーパントの合成方法。
  20. 【請求項20】 前記バイオモノマーは天然に存在する
    カシューナッツシェルオイルから得られたものである、
    請求項1記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記バイオモノマーは、水素化カルダ
    ノール(3−ペンタデシルフェノール)、フェノール
    (3−ペンタデシルアニソール)のメチルエーテルおよ
    び3−ペンタデシルフェノールのフェノキシ酢酸から選
    ばれ、得られるドーパントは下記式(1)、(2)また
    は(3) 【化4】 を有する、請求項1記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記バイオモノマーは天然に存在する
    カシューナッツシェルから得られたものである、請求項
    3記載の方法。
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