JP2001278886A - ベンゾオキサジン誘導体及びこれを含有する医薬 - Google Patents

ベンゾオキサジン誘導体及びこれを含有する医薬

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JP2001278886A
JP2001278886A JP2000089267A JP2000089267A JP2001278886A JP 2001278886 A JP2001278886 A JP 2001278886A JP 2000089267 A JP2000089267 A JP 2000089267A JP 2000089267 A JP2000089267 A JP 2000089267A JP 2001278886 A JP2001278886 A JP 2001278886A
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JP2000089267A
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Haruhiko Horino
治彦 堀野
Takashi Ishiyama
崇 石山
Toshiaki Tatematsu
利章 立松
Chie Makino
智恵 牧野
Yuichi Ochiai
雄一 落合
Keiji Kito
圭治 紀藤
Naoaki Kanetani
直明 金谷
Kenichi Nishida
健一 西田
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔R1はH又は低級アルキル基を、Aは置換基を有して
もよいフェニレン基又は5若しくは6員の2価の複素環
式基を、R2はH又は低級アルキル基を、Zは置換基を
有してもよい低級アルキル基、アラルキル基、低級アル
ケニル基、フェニル基、縮合多環炭化水素基、複素環式
基、縮合複素環式基、アリールアミノ基、ヘテロアリー
ルアミノ基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、縮合
多環炭化水素オキシ基、複素環オキシ基、又はヘテロア
リールアルキル基を、nは1〜4の整数を、a及びbは
0又は1を示す。〕で表されるベンゾオキサジン誘導
体、その塩又はそれらの溶媒和物、及びこれを含有する
医薬。 【効果】 MCP-1の受容体に対する拮抗作用に優れ、動
脈硬化症、糸球体腎炎、腎硬化症、肺高血圧症、リウマ
チ、喘息等の予防・治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単球走化活性化因
子1(Monocyte chemoattractant protein-1:MCP-1)受
容体拮抗薬に関する。
【0002】
【従来の技術】MCP-1は、76アミノ酸からなるペプチド
で、遊走惹起サイトカインの一種であり、白血球系細胞
である単球に高い特異性を有する遊走活性化因子であ
る。
【0003】感染症や外傷等の組織障害によって引き起
こされた炎症は、完全に修復できない病巣においては慢
性炎症化する。その病巣では、MCP-1が産生されるが、
循環血中に遊離されたMCP-1が単球を炎症組織内に誘引
活性化する。病巣が血管である場合には、誘引活性化さ
れた単球は、血管内皮細胞下へ遊走浸潤してマクロファ
ージ化する。このマクロファージは、活性酸素の産生、
MCP-1等の各種サイトカイン、補体タンパク質、メタロ
プロテアーゼ等を産生遊離するとともに、脂質を吸収し
て泡沫化する。遊離された各種サイトカイン、補体タン
パク質、メタロプロテアーゼ等は、更にその病巣の炎症
を増悪する。病巣が冠動脈である場合には、動脈硬化を
引き起こし、血栓の形成が容易となり心筋梗塞の基礎要
因となる(最新医学,53巻,2898頁,1998年)。病巣が
腎である場合には、糸球体腎炎、腎硬化症の一因とな
る。また病巣が肺である場合には、肺高血圧の病因とな
る。その他、MCP-1はリウマチや喘息との関係も示唆さ
れている(BIO Clinica,12巻,769頁,1997年)。
【0004】MCP-1による単球の遊走活性化は、単球表
面上にあるMCP-1の受容体を介して行なわれる。従っ
て、この受容体とMCP-1との結合を阻害すれば、上述の
各種疾患を予防・治療することが可能と考えられ、MCP-
1受容体拮抗薬の探索研究が行なわれてきた。その結
果、例えば下記の化合物(A)が見出されている(第26
回米国メディシンルケミストリーシンポジウム講演要旨
集,1998年6月14〜18日)。
【0005】
【化2】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記化合物の
MCP-1受容体結合阻害活性は十分なものとはいえず、更
に高い活性を有するMCP-1受容体結合阻害剤の開発が望
まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者らは鋭意検討を重ねた結果、下記一般式(1)で示さ
れる新規ベンゾオキサジン誘導体が、MCP-1の受容体に
対する拮抗作用に優れ、動脈硬化症、糸球体腎炎、腎硬
化症、肺高血圧症、リウマチ、喘息等の予防・治療剤と
して有用であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、次の一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル
基を示し、Aは置換基を有してもよいフェニレン基又は
置換基を有してもよい5若しくは6員の2価の複素環式
基を示し、R2は水素原子又は低級アルキル基を示し、
Zは置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有
してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい低級ア
ルケニル基、置換基を有してもよいアリールアルケニル
基、置換基を有してもよいフェニル基、置換基を有して
もよい縮合多環炭化水素基、置換基を有してもよい複素
環式基、置換基を有してもよい縮合複素環式基、置換基
を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよ
いヘテロアリールアミノ基、置換基を有してもよいアル
コキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、
置換基を有してもよい縮合多環炭化水素オキシ基、置換
基を有してもよい複素環オキシ基、又は置換基を有して
もよいヘテロアリールアルキル基を示し、nは1〜4の
整数を示し、a及びbは0又は1を示す。〕で表される
ベンゾオキサジン誘導体、その塩又はそれらの溶媒和物
を提供するものである。
【0011】また本発明は、上記化合物を含有する医薬
を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、R1は水素原
子又は低級アルキル基を示し、かかる低級アルキル基と
してはメチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜
5のアルキル基が挙げられるが、R1としては水素原子
及びメチル基、特にメチル基がより好ましい。
【0013】一般式(1)において、nは1〜4の整数を
示し、CnH2nとしては直鎖及び分岐鎖のいずれでもよ
く、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラ
メチレン基、プロピレン基、メチルトリメチレン基等が
挙げられ、なかでもエチレン基(n=2)が好ましい。
【0014】一般式(1)において、Aがフェニレン基の
場合は、オルト、メタ及びパラのいずれでもよいが、メ
タフェニレン基が好ましい。Aが5又は6員の2価の複
素環式基の場合は、チアゾール、ピリミジン、フラン、
チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾー
ル、イミダゾール、ピラゾール等の複素環が2価の基と
なったものを具体的な例として挙げることができる。こ
れらのフェニレン基又は2価の複素環式基は置換基を有
してもよく、特にCn2nが結合した部位に対して2位
又はオルト位に置換基を導入すると活性が上がり、好ま
しい。Aが有してもよい置換基としては、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、ヘテロア
リールオキシ基、アミノアルキルオキシ基、複素環オキ
シ基、複素環アルキルオキシ基、水酸基、アミノ基、ハ
ロゲン原子、低級アルカノイル基等が挙げられる。ここ
で、低級アルキル基及び低級アルコキシ基としては、炭
素数1〜5のものが好ましく、アラルキルオキシ基とし
ては、上記のアルコキシ基にフェニル基が置換したもの
が好ましく、ヘテロアリールオキシ基としては、上記の
アルコキシ基にイミダゾリル基、ピリジル基等が置換し
たものが好ましく、アミノアルキルオキシ基としては、
上記のアルコキシ基に無置換又は1若しくは2個の低級
アルキル基が置換したアミノ基が置換したものが好まし
く、複素環オキシ基としては、水酸基に5〜7員の芳香
族複素環式基又は5〜7員の非芳香族複素環式基が置換
したものを意味し、中でも無置換又は低級アルキル基が
置換したピロリジニルオキシ基、無置換又は低級アルキ
ル基が置換したピペリジルオキシ基、無置換又は低級ア
ルキル基が置換したピペラジニルオキシ基等が好まし
く、複素環アルキルオキシ基としては、上記のアルコキ
シ基にピロリジニル基、ピロリジノ基、ピペリジル基、
ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリニル基、モル
ホリノ基等が置換したものが好ましく、低級アルカノイ
ル基としては炭素数2〜5のものが好ましい。これら置
換基のなかでも、特にメチル基、メトキシ基、エトキシ
基、ベンジルオキシ基、ピリジルメトキシ基、4-モルホ
リニルオキシ基、3-ピロリジニルオキシ基、ジメチルア
ミノエチルオキシ基、2-(1-メチルピロリジン-3-イル)
エチルオキシ基、2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチ
ルオキシ基、2-(ピペリジン-1-イル)エチルオキシ基、
塩素原子、アミノ基、水酸基、アセチル基が好ましい。
【0015】一般式(1)において、R2は水素原子又は低
級アルキル基を示し、かかる低級アルキル基としてはメ
チル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜5のアル
キル基が挙げられるが、R2としては水素原子がより好
ましい。
【0016】一般式(1)において、Zが低級アルキル基
の場合、炭素数1〜7の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキ
ル基、その一部又は全部が環状のアルキル基が挙げられ
る。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル
基、tert-ブチル基、ネオペンチル基等の分岐鎖アルキ
ル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基;シクロ
ペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基等の一部に
環状構造を有するアルキル基が挙げられる。これらの中
でも、特に嵩高いアルキル基が好ましく、具体的にはte
rt-ブチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンチルメ
チル基、シクロヘキシルメチル基等が好ましい。これら
の基には、水酸基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、
アラルキルオキシ基、低級アルカノイル基、低級アルコ
キシカルボニル基、カルボキシ基、アシルアミノ基、ア
ミノ基等が置換していてもよい。また、上記の嵩高いア
ルキル基とは別に、シクロプロピル基も好ましく、フェ
ニル基等の置換又は無置換のアリール基が置換したシク
ロプロピル基がより好ましい。
【0017】Zがアラルキル基の場合は、炭素数1〜4
の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を部分構造とするフェニ
ルアルキル基又はナフチルアルキル基が挙げられ、ベン
ジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等を好ましい
例として挙げることができる。また、これらのアラルキ
ル基には、低級アルキル基、アラルキル基、低級アルケ
ニル基、アリールアルケニル基、アリール基、水酸基、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ
基、低級アルカノイル基、アロイル基、低級アルコキシ
カルボニル基、カルボキシ基、ニトロ基、アシルアミノ
基、アミノ基、複素環式基、縮合複素環式基、ヘテロア
リールアルキル基等が置換していてもよい。
【0018】Zが低級アルケニル基の場合、炭素数2〜
7の直鎖アルケニル基、分岐鎖アルケニル基、その一部
又は全部が環状のアルケニル基が挙げられる。具体的に
はビニル基、プロペニル基、イソプロペニル基、アリル
基、シクロヘキシリデンメチル基等が挙げられる。この
場合にも、嵩高いアルケニル基が好ましく、具体的には
シクロペンチリデンメチル基、シクロヘキシリデンメチ
ル基等が好ましい。
【0019】Zがアリールアルケニル基の場合、炭素数
2〜7の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基を部分構造とす
るフェニルアルケニル基又はナフチルアルケニル基が挙
げられ、スチリル基及びナフチルビニル基を好ましい具
体例として挙げることができる。また、例えばスチリル
基の場合には、その3位にフェニル基又は4-メチルフェ
ニル基等が置換しているものが好ましい。このようにア
リールアルケニル基には、低級アルキル基、アラルキル
基、低級アルケニル基、アリールアルケニル基、アリー
ル基、水酸基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アラ
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、低級アルカノイル
基、アロイル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボ
キシ基、ニトロ基、アシルアミノ基、アミノ基、複素環
式基、縮合複素環式基、ヘテロアリールアルキル基等が
置換していてもよく、中でも嵩高い置換基であるtert-
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭
素数5〜7の分岐鎖若しくは環状のアルキル基、ベンジ
ル基等のアラルキル基、フェニル基、4-メチルフェニル
基等のアリール基、スチリル基等のアリールアルケニル
基、tert-ブトキシ基、シクロヘプチルオキシ基、シク
ロヘキシルオキシ基等の炭素数5〜7の低級アルコキシ
基、ベンジルオキシ基等のアラルキルオキシ基、ベンゾ
イル基等のアロイル基、ベンゾイルアミノ基、トルエン
スルホニルアミノ基等のアシルアミノ基、tert-ブトキ
シカルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、ピロ
リジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、ピペリジ
ノ基、モルホリノ基、イミダゾリル基、ピリジル基等の
複素環式基等が置換しているものが好ましく、上記の置
換基がアリールアルケニル基のアリール基部分に置換し
ているものがより好ましく、さらにそのアリール基部分
がフェニル基である場合には、上記の置換基がアルケニ
ル基の結合位置に対してメタ位にあるものが特に好まし
い。また、上記の置換基にはさらに低級アルキル基、水
酸基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アラルキルオ
キシ基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、カルボキシ基、アシルアミノ基、アミノ基等が置
換していてもよい。
【0020】Zがフェニル基の場合には、低級アルキル
基、アラルキル基、低級アルケニル基、アリールアルケ
ニル基、アリール基、水酸基、ハロゲン原子、低級アル
コキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基、低
級アルカノイル基、アロイル基、低級アルコキシカルボ
ニル基、カルボキシ基、ニトロ基、アシルアミノ基、ア
ミノ基、複素環式基、縮合複素環式基、ヘテロアリール
アルキル基等から選ばれる1の又は同種若しくは異種の
複数の置換基を有していてもよい。上記の置換基は、メ
タ位に置換するものが好ましく、その具体的な例として
トリフルオロメチル基がメタ位に置換したものを挙げる
ことができる。
【0021】Zが縮合多環炭化水素基の場合、総炭素数
9〜18の縮合2〜4環炭化水素基、例えばナフチル基、
3,4-ジヒドロナフチル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフチ
ル基、5H-6,7-ジヒドロベンゾシクロヘプテニル基、イ
ンダニル基、アントラセニル基、フェナントレニル基等
が具体的な例として挙げられる。これらの縮合多環炭化
水素基には、低級アルキル基、アラルキル基、低級アル
ケニル基、アリールアルケニル基、アリール基、水酸
基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アラルキルオキ
シ基、アリールオキシ基、低級アルカノイル基、アロイ
ル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ニ
トロ基、アシルアミノ基、アミノ基、複素環式基、縮合
複素環式基、ヘテロアリールアルキル基等が置換してい
てもよい。上記の縮合多環炭化水素基の中でも、3,4-ジ
ヒドロナフチル基及び5H-6,7-ジヒドロベンゾシクロヘ
プテニル基を好ましい例として挙げらることができ、よ
り具体的には3,4-ジヒドロナフタレン-2-イル基及び5H-
6,7-ジヒドロベンゾシクロヘプテン-8-イル基が好まし
い。3,4-ジヒドロナフタレン-2-イル基の場合には、そ
の7位に、5H-6,7-ジヒドロベンゾシクロヘプテン-8-イ
ル基の場合には、その2位に、嵩高い置換基を有するも
のがより好ましい。嵩高い置換基としては、フェニル
基、4-メチルフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニ
ル基、4-クロロフェニル基等を特に好ましい例として挙
げることができる。
【0022】Zが複素環式基の場合、窒素原子、酸素原
子及び硫黄原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有
する5〜7員の複素環式基を意味し、例えばフリル基、
ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、イ
ミダゾリル基、チエニル基、ピラゾリル基、ピロリニル
基、ピロリジニル基、イミダゾリニル基、ピラニル基、
オキセピニル基、ジヒドロオキセピニル基、テトラヒド
ロフリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル
基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、
ピペリジノ基、モルホリノ基等を挙げることができる。
これらの複素環式基は、低級アルキル基、アラルキル
基、低級アルケニル基、アリールアルケニル基、アリー
ル基、水酸基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アラ
ルキルオキシ基、低級アルカノイル基、アロイル基、低
級アルコキシカルボニル基、アシルアミノ基、アミノ
基、複素環式基等から選ばれる1の又は同種若しくは異
種の複数の置換基を有していてもよい。
【0023】Zが縮合複素環式基の場合、上記複素環式
基にベンゼン環、テトラヒドロナフタレン環又は上記と
同様の他の複素環が2原子以上を共有して結合したもの
が挙げられ、具体的にはインドリル基、ベンゾイソオキ
サゾリル基、4,5,6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゾロピ
リジニル基、4,5-ジヒドロナフトチエニル基、2,3-ジヒ
ドロ-1-ベンゾオキセピニル基、1,2,3,4-テトラヒドロ
イソキノリノ基等が挙げられる。それらのうち、2,3-ジ
ヒドロ-1-ベンゾオキセピニル基が好ましく、さらに特
定するならば、2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-イ
ル基がより好ましく、7-フェニル-2,3-ジヒドロ-1-ベン
ゾオキセピン-4-イル基や7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジ
ヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-イル基を特に好ましいも
のとして挙げることができる。このように、縮合複素環
式基には、低級アルキル基、アラルキル基、アリールア
ルケニル基、アリール基、水酸基、ハロゲン原子、低級
アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルカノイル
基、アロイル基、低級アルコキシカルボニル基、アシル
アミノ基、アミノ基、複素環式基等が置換していてもよ
く、中でも嵩高い置換基であるtert-ブチル基、シクロ
ヘプチル基、シクロヘキシル基等の炭素数5〜7の分岐
鎖若しくは環状のアルキル基、ベンジル基等のアラルキ
ル基、フェニル基等のアリール基、スチリル基等のアリ
ールアルケニル基、tert-ブトキシ基、シクロヘプチル
オキシ基、シクロヘキシルオキシ基等の炭素数5〜7の
低級アルコキシ基、ベンジルオキシ基等のアラルキルオ
キシ基、ベンゾイル基等のアロイル基、tert-ブトキシ
カルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、ベンゾ
イルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基等のアシル
アミノ基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニ
ル基、ピペリジノ基、モルホリノ基、イミダゾリル基、
ピリジル基等の複素環式基等が置換しているものが好ま
しい。それらの置換基にはさらに低級アルキル基、水酸
基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アラルキルオキ
シ基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル
基、カルボキシ基、アシルアミノ基、アミノ基等が置換
していてもよい。
【0024】Zがアリールアミノ基の場合には、そのア
リール部分に低級アルキル基、水酸基、ハロゲン原子、
低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルカノ
イル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、
アシルアミノ基、アミノ基、複素環式基等が置換してい
てもよく、具体例としてはアニリノ基等を挙げることが
できる。
【0025】Zがヘテロアリールアミノ基の場合には、
そのヘテロアリール部分に低級アルキル基、水酸基、ハ
ロゲン原子、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、
低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、カ
ルボキシ基、アシルアミノ基、アミノ基、複素環式基等
が置換していてもよく、具体例としてはピリジルアミノ
基等を挙げることができる。
【0026】Zがアルコキシ基の場合、炭素数1〜7の
直鎖、分岐鎖又はその一部若しくは全部が環状となった
ものが挙げられ、具体的には前述の炭素数1〜7のアル
キル基に酸素原子が結合したものが挙げられる。これら
のうち、アルキル部分が嵩高いアルコキシ基が好まし
く、具体的にはtert-ブトキシ基、シクロペンチルオキ
シ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロヘプチル基等を
好ましい例として挙げることができる。
【0027】Zがアラルキルオキシ基の場合には、フェ
ニルアルキルオキシ基が挙げられ、なかでもフェニルC
1〜C4アルコキシ基、特にベンジルオキシ基が好まし
く、そのベンゼン環部分には水酸基、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルカノイ
ル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ア
シルアミノ基、アミノ基、複素環式基等が置換していて
もよい。
【0028】Zが縮合多環炭化水素オキシ基の場合に
は、前述の縮合多環炭化水素基に酸素原子が結合したも
のを意味し、具体例としてはインダニルオキシ基等を挙
げることができる。
【0029】Zが複素環オキシ基の場合には、前述の縮
合多環炭化水素基に酸素原子が結合したものを意味し、
具体例としてはテトラヒドロフリルオキシ基、ピペリジ
ルオキシ基等を挙げることができる。ピペリジルオキシ
基は、窒素原子上に低級アルキル基、アラルキル基、ア
リール基、低級アルカノイル基、アロイル基、低級アル
コキシカルボニル基等の置換基を有していてもよい。
【0030】Zがヘテロアリールアルキル基の場合、ア
ルキル基に単環性又は縮合多環性の芳香族複素環式基が
置換したものを意味し、具体的にはフリルメチル基、チ
エニルメチル基、ピロリルメチル基、イソオキサゾリル
メチル基、イミダゾリルメチル基、ピリジルメチル基、
ベンゾイソオキサゾリルメチル基等を挙げることができ
る。これらのヘテロアリールアルキル基にはヘテロアリ
ール部分及びアルキル部分のいずれにも低級アルキル
基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、低級ア
ルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルカノイル
基、複素環式基等が置換していてもよい。
【0031】上で述べたZが有してもよい置換基につい
て、以下に説明する。ハロゲン原子とはフッ素原子、塩
素原子、臭素原子、沃素原子を示し、低級アルキル基と
は炭素数1〜7のものを示し、1ないし複数のハロゲン
原子で置換された炭素数1〜7のアルキル基を含む。低
級アルコキシ基とは炭素数1〜7のアルキル基に酸素原
子が結合したものを示し、アラルキル基とは炭素数1〜
4のアルキル基を部分構造とするフェニルアルキル基及
びナフチルアルキル基を示し、アラルキルオキシ基は上
記のアラルキル基に酸素原子が結合したものを示し、低
級アルケニル基とは炭素数2〜7の直鎖状又は分岐状の
ものを示し、アリールアルケニル基とは炭素数2〜4の
アルケニル基を部分構造とするフェニルアルケニル基及
びナフチルアルケニル基を示し、アリール基とはフェニ
ル基及びナフチル基を示し、低級アルカノイル基とは炭
素数1〜7の直鎖状、分岐状又は一部若しくは全部が環
状となったアルキル基とカルボニル基が結合したものを
示し、低級アルコキシカルボニル基とは炭素数1〜7の
直鎖状、分岐状又は一部若しくは全部が環状となったア
ルキル基を部分構造とするアルコキシカルボニル基を示
し、アリールオキシ基とは、上記のアリール基と酸素原
子が結合したものを示し、アロイル基とはベンゾイル基
及びナフトイル基を示し、アシルアミノ基とはベンゾイ
ルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基等を示し、複
素環式基とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選
ばれる1〜4個の同種若しくは異種のヘテロ原子を有す
る5若しくは6員の芳香族又は非芳香族の複素環式基を
示し、縮合複素環式基とは上記の複素環式基にベンゼン
環が縮合した基、及び上記の5若しくは6員の複素環式
基に上記の同種若しくは異種の5若しくは6員の複素環
が縮合した基を示し、ヘテロアリールアルキル基とは炭
素数1〜7の直鎖状又は分岐状のアルキル基に5若しく
は6員の芳香族複素環式基、5若しくは6員の芳香族複
素環式基にベンゼン環が縮合した基、及び5若しくは6
員の芳香族複素環式基に同種若しくは異種の5若しくは
6員の複素環が縮合した基が結合したものを示す。上記
のアラルキル基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ
基、アリールアルケニル基、アリール基、アシルアミノ
基、アロイル基、複素環式基、縮合複素環式基及びヘテ
ロアリールアルキル基には、上述のハロゲン原子、低級
アルキル基、アラルキル基、低級アルケニル基、アリー
ルアルケニル基、アリール基、低級アルコキシ基、アラ
ルキルオキシ基、低級アルカノイル基、アロイル基、低
級アルコキシカルボニル基、複素環式基、縮合複素環式
基及びヘテロアリールアルキル基、並びに水酸基、カル
ボキシ基、ニトロ基、アシルアミノ基及びアミノ基から
選ばれる1ないし複数の同種若しくは異種の置換基が置
換していてもよい。
【0032】またZの構造に関し、一般式(1)上でZに
隣接するカルボニル基との連結部分が二重結合又はシク
ロプロパン環である場合には、以下に示すようなトラン
ス型が好ましい。
【0033】
【化4】
【0034】本発明のベンゾオキサジン誘導体(1)の塩
としては、塩酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、ト
リフルオロ酢酸塩、硫酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、
メタンスルホン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、乳酸
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カル
シウム塩、アンモニウム塩、メチルアンモニウム塩、ジ
メチルアンモニウム塩、トリメチルアンモニウム塩等が
挙げられる。また本発明のベンゾオキサジン誘導体(1)
又はその塩には、その溶媒和物、特に水和物も含まれ
る。
【0035】本発明の化合物の好ましい態様としては、
例えば以下のようなものが挙げられる。
【0036】A.一般式(1)において、nが2であり、
aが1であり、bが1である化合物。この場合、Zが、
置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有して
もよい低級アルケニル基、置換基を有してもよいアリー
ルアルケニル基、置換基を有してもよいフェニル基、置
換基を有してもよい複素環式基、置換基を有してもよい
縮合複素環式基、置換基を有してもよいアリールアミノ
基、置換基を有してもよいヘテロアリールアミノ基、置
換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよ
いアラルキルオキシ基、置換基を有してもよい縮合多環
炭化水素オキシ基、又は置換基を有してもよい複素環オ
キシ基であるものがより好ましい。
【0037】B.一般式(1)において、nが2であり、
aが0であり、bが1である化合物。この場合、Zが、
置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有して
もよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリールア
ルケニル基、置換基を有してもよいフェニル基、置換基
を有してもよい縮合多環炭化水素基、置換基を有しても
よい複素環式基、置換基を有してもよい縮合複素環式
基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を
有してもよいヘテロアリールアミノ基、置換基を有して
もよいアルコキシ基、置換基を有してもよい複素環オキ
シ基、又は置換基を有してもよいヘテロアリールアルキ
ル基であるもの、特に、Zが、置換基を有してもよい3,
4-ジヒドロナフチル基、置換基を有してもよい5H-6,7-
ジヒドロベンゾシクロヘプテニル基、又は2,3-ジヒドロ
-1-ベンゾオキセピニル基である化合物が特に好まし
い。
【0038】《本発明化合物(1)の製造法》以下に、本
発明の化合物(1)の製造方法について述べる。本発明の
化合物(1)は、例えば下記の製造中間体(5)を経由するこ
とにより製造することができる。
【0039】
【化5】
【0040】〈製造中間体(5)の製造〉まず、化合物(1)
の製造中間体(5)の代表的な製造法を示す。
【0041】
【化6】
【0042】〔式中、Bocはtert-ブトキシカルボニル基
を示し、X1は水素原子又は臭素原子を示し、R1は前記
と同じものを示す。〕
【0043】製造中間体(5)は、文献(J. Med. Chem.,
1983年,26巻,657-661頁、特開昭57-193485号公報、特
開昭58-15979号公報又は第26回米国メディシナルケミス
トリーシンポジウム講演要旨集、1998年6月14〜18日)
に記載の方法に従って製造することができる。
【0044】化合物(3)は、化合物(2)をテトラヒドロフ
ラン等の不活性溶媒中で、ジ-tert-ブチル カルボネー
トにより処理することにより製造することができる。化
合物(2)のX1がブロモ基の場合には、化合物(2)をテト
ラヒドロフラン等の不活性溶媒中で、アルゴン気流下に
ソディウム ビス(トリメチルシリル)アミドとジ-tert-
ブチル カルボネートにより処理することで、化合物(3)
を収率よく製造することができる。反応温度は、-100〜
50℃が好ましく、-78〜30℃がより好ましい。
【0045】化合物(4)は、化合物(3)をテトラヒドロフ
ラン等の不活性溶媒中で、アルゴン気流下にn-ブチル
リチウムで処理し、1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペ
リドン(6)と反応させ、更にポタシウム tert-ブトキシ
ドで処理することにより製造することができる。反応温
度は、-100〜50℃が好ましく、-78〜30℃がより好まし
い。この工程では、化合物(3)の種類あるいは温度や反
応時間等によっては、ポタシウム tert-ブトキシドで処
理しなくても化合物(4)を得ることができる場合があ
る。
【0046】製造中間体(5)は、化合物(4)を例えばトリ
フルオロ酢酸等の酸で処理することにより製造すること
ができる。この場合、必要ならば塩化メチレン等の適当
な溶媒を使用することも可能であり、反応温度は、-50
〜50℃であり、好ましくは0℃前後である。なお、上記
工程において、1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリド
ン(6)の窒素原子の保護基は、tert-ブトキシカルボニル
基に限られないが、反応収率、脱保護条件等からこの保
護基が好ましい。また、製造中間体(5)は、脱保護に用
いた酸の塩として得られるが、そのまま次の工程に使用
してもよく、またアルカリ処理等により遊離塩基として
単離して次の工程に使用してもよい。
【0047】以上のようにして得られた製造中間体(5)
から、各タイプの本発明化合物(1)を製造することがで
きる。
【0048】〈本発明化合物(1)-I(一般式(1)中、a
=0,b=1)の製造〉本発明の化合物(1)-Iは、例え
ば、製造中間体(5)から、下記反応式に従って製造する
ことができる。
【0049】
【化7】
【0050】〔式中、R1、n及びZは前記と同じもの
を示す。〕
【0051】化合物(7)は、N,N-ジメチルホルムアミド
等の適当な溶媒及びトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン等の塩基を用いて、製造中間体(5)に下記
化合物(9)
【0052】
【化8】
【0053】〔式中、nは前記と同じものを示し、X2
はハロゲン原子(例えばブロモ基、クロロ基、ヨード基
等)、メタンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニ
ルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等
を示す。〕
【0054】を反応させることにより得ることができ
る。反応温度は、0〜100℃が好ましく、40〜70℃がよ
り好ましい。
【0055】化合物(8)は、化合物(7)をエタノール等の
適当な溶媒中でヒドラジンと加熱還流することにより製
造することができる。溶媒としては、エタノールとクロ
ロホルムの混合溶媒を用いるのが好ましく、ヒドラジン
の代わりにモノメチルヒドラジンを用いてもよい。得ら
れた化合物(8)を直接精製することが困難な場合には、
(8)をジ-tert-ブチル ジカーボネートと反応させ、アミ
ノ基をtert-ブトキシカルボニル基で保護した後にシリ
カゲル・カラム・クロマトグラフィ等で精製し、トリフ
ルオロ酢酸等で脱保護することにより、純度の高いアミ
ン(8)を得ることができる。その脱保護における反応温
度は、-50〜50℃であり、好ましくは0℃前後である。
製造中間体(8)は、脱保護に用いた酸の塩として単離し
てもよいし、アルカリ処理をして遊離塩基として得ても
よい。
【0056】また、化合物(8)は、別途下記の工程によ
っても製造することができる。
【0057】
【化9】
【0058】〔式中、R1及びnは、前記と同じものを
示す。〕
【0059】すなわち、製造中間体(5)とX2-Cn-1
2n-2-CNを用い、前述の化合物(7)の製造と同様の製造
条件で化合物(10)を製造し、そのシアノ基を還元するこ
とにより化合物(8)を得ることができる。シアノ基の還
元は、例えばテトラヒドロフラン等の不活性溶媒中で、
水素化アルミニウムリチウムと-78〜50℃、好ましくは-
20〜30℃で処理することにより行うことができる。
【0060】以上のようにして得られた中間体(8)か
ら、a=0かつb=1である本発明の化合物(1)-Iを製
造することができるが、当該化合物は、Zの種類によっ
てアミド型、ウレイド型及びウレタン型の各タイプに分
類される。
【0061】1)アミド型化合物の製造 (Zが、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基
を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい低
級アルケニル基、置換基を有してもよいアリールアルケ
ニル基、置換基を有してもよいフェニル基、置換基を有
してもよい縮合多環炭化水素基、置換基を有してもよい
複素環式基、置換基を有してもよい縮合複素環式基、ヘ
テロアリールアルキル基の場合)
【0062】本発明化合物(1)-Iのうちアミド型のもの
は、カルボン酸Z-CO2H(11)と中間体(8)を縮合する
ことにより製造することができる。この縮合反応は、一
般的に用いられているペプチド合成法により行なえばよ
い。一般的に用いられているペプチド合成法としては、
例えば、アジド法、クロリド法、酸無水物法、DCC(ジ
シクロカルボジイミド)法、活性エステル化法、カルボ
ジイミダゾール法、DCC/HOBT(1-ヒドロキシベンゾトリ
アゾール)法、水溶性カルボジイミドを使用する方法、
ジエチル シアノホスフェートを使用する方法等を挙げ
ることができ、それらの方法は、M.Bodanszky、Y.S.Kla
usner及びM.A.Ondetti著“Peptide Synthesis”(A Wil
ey-interscience publication,New York,1976年)、
G.R.Pettit著“Synthetic Peptides”(Elsevier Scien
tific Publication Company,NewYork,1976年)、日本
化学会編“第4版実験化学講座22巻 有機合成IV”(丸
善株式会社,1991年)等に記載されている。この縮合反
応には、N,N-ジメチルホルムアミド、ピリジン、クロロ
ホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、アセトニトリル等の溶媒、あるいはこれらの混合溶
媒を用いることができる。反応温度は、-20〜50℃が好
ましく、-10〜30℃がより好ましい。カルボン酸(11)
は、市販の化合物を用いてもよく、また文献に記載の方
法若しくは実施例に記載の方法、あるいはそれらの方法
に準じて製造したものを用いてもよい。
【0063】2)ウレイド型化合物の製造 (Zが、置換基を有してもよいアミノ基の場合)
【0064】本発明の化合物(1)-Iのうちウレイド型の
ものは、化合物(8)をクロロホルム等の溶媒中で、フェ
ニルイソシアネート等の芳香族イソシアネートと室温前
後の温度で反応させることにより製造することができ
る。またこのような化合物は、別法として化合物(8)を
ピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下に、-30〜1
00℃で、好ましくは-10〜60℃で、トリクロロメチル ク
ロロホルメート、フェノキシカルボニル クロリド等と
反応させた後、各種アミンと-30〜100℃で反応させるこ
とによっても製造することができる。
【0065】3)ウレタン型化合物の製造 (Zが、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を
有してもよいアラルキルオキシ基、置換基を有してもよ
い縮合多環炭化水素オキシ基、置換基を有してもよい複
素環オキシ基の場合)
【0066】本発明中の化合物(1)-Iのうちウレタン型
のものは、アルコール類(あるいは、フェノール類等)
とホスゲン三量体(トリホスゲン;ビス(トリクロロメ
チル)カーボネート)、あるいはトリクロロメチル クロ
ロホルメート等との反応によって製造したアルコキシカ
ルボニル クロリド(あるいは、フェノキシカルボニル
クロリド等)と中間体(8)を反応させることにより製造
することができる。反応温度は、-30〜40℃が好まし
く、-10℃〜室温がより好ましい。アルコール類(又
は、フェノール類等)は、市販の化合物を用いてもよ
く、また文献に記載の方法若しくは実施例に記載の方
法、あるいはそれらの方法に準じて製造したものを用い
てもよい。
【0067】〈本発明化合物(1)-II(一般式(1)中、a
=0,b=0)の製造〉本発明の化合物(1)-IIは、例え
ば、製造中間体(5)から、下記反応式に従って製造する
ことができる。
【0068】
【化10】
【0069】〔式中、R3は、低級アルキル基又は置換
基を有してもよいベンジル基を示し、R1、Z及びn
は、前記と同じものを示す。〕
【0070】中間体(12)は、製造中間体(5)にN,N-ジメ
チルホルムアミド等の適当な溶媒及びトリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基を用いて、下
記のブロモアルキレンカルボン酸エステル体(14)
【0071】Br−Cn2n−CO23 (14)
【0072】〔式中、R3及びnは、前記と同じものを
示す。〕
【0073】を反応させることにより製造することがで
きる。反応温度は、0〜100℃が好ましく、40〜70℃が
より好ましい。また、式(12)中、nが2の場合には、ブ
ロモアルキレンカルボン酸エステル体(14)の代わりに、
アクリル酸エステルを用いて、中間体(12)を製造するこ
ともできる。その場合にも、同様な溶媒と塩基を使用し
て反応すればよい。また、ブロモアルキレンカルボン酸
エステル体(14)のブロモ基は、メタンスルホニルオキシ
基、p-トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ基、クロロ基、ヨード基等に変更す
ることも可能である。その場合には、それぞれに適した
温度等の条件の変更も必要となる。
【0074】カルボン酸(13)は、得られた化合物(12)を
水酸化ナトリウム等のアルカリ性条件下で加水分解する
ことにより製造することができる。反応温度は、-20〜1
00℃が好ましく、-5〜50℃がより好ましい。
【0075】本発明の化合物(1)-IIは、中間体(13)と、
例えば置換基を有してもよいアミン(Z-H)との縮合
反応により製造することができる。その場合の反応条件
等は、前述の一般的ペプチド合成法を使用すればよい。
【0076】〈本発明化合物(1)-III(一般式(1)中、a
=1,b=1)の製造〉本発明の化合物(1)-IIIは、例
えば、製造中間体(5)から、下記反応式に従って製造す
ることができる。
【0077】
【化11】
【0078】〔式中、R1、n、A、Boc及びZは前記と
同じものを示す。〕
【0079】中間体(15)は、N,N-ジメチルホルムアミド
等の適当な溶媒及びトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン等の塩基を用いて、製造中間体(5)に下記
のメシレート(17)
【0080】 CH3SO2−O−Cn2n−A−NH−Boc (17)
【0081】〔式中、n、A及びBocは前記と同じもの
をを示す。〕
【0082】を反応させることにより製造することがで
きる。反応温度は、0〜100℃が好ましく、40〜70℃が
より好ましい。なお、メシレート(17)のメタンスルホニ
ルオキシ基は、p-トルエンスルホニルオキシ基、トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ基、クロロ基、ブロモ
基、ヨード基等に変更することも可能である。その場合
には、それぞれに適した温度等の条件の変更も必要とな
る。また、メシレート(17)は、対応するアルコール誘導
体から製造することができる。すなわち、アルコール誘
導体をピリジン等の塩基存在下に、-50〜50℃でメタン
スルホニルクロリドと反応させて製造することができ
る。ここで用いるアルコール誘導体は、市販の化合物を
用いてもよく、また文献に記載の方法若しくは実施例に
記載の方法、あるいはそれらの方法に準じて製造したも
のを用いてもよい。
【0083】化合物(16)は、化合物(15)を、例えばトリ
フルオロ酢酸等の酸で処理することにより製造すること
ができる。この場合、必要ならば塩化メチレン等の適当
な溶媒を使用することも可能であり、反応温度は、-50
〜50℃であり、好ましくは0℃前後である。化合物(16)
は、脱保護に用いた酸の塩として得てもよいし、アルカ
リ処理等により遊離塩基として単離してもよい。
【0084】本発明の化合物(1)-IIIのうちアミド型の
ものは、中間体(16)とカルボン酸Z-CO2H(11)を縮合
することにより製造することができる。その反応におい
ては、前述の一般的に用いられているペプチド合成法を
準用すればよい。カルボン酸Z-CO2H(11)は、市販の
化合物を用いてもよく、また文献に記載の方法若しくは
実施例に記載の方法、あるいはそれらの方法に準じて製
造したものを用いてもよい。
【0085】また、本発明の化合物(1)-IIIのうちウレ
イド型のものは、化合物(16)をクロロホルム等の溶媒中
で、フェニルイソシアネート等の芳香族イソシアネート
と室温前後の温度で反応させることにより製造すること
ができる。このような化合物は、別法として化合物(16)
をピリジン又はトリエチルアミン等の塩基存在下に、-3
0〜100℃で、好ましくは-10〜60℃でトリクロロメチル
クロルフォルメート、フェノキシカルボニル クロリド
等と反応させた後、各種アミンと-30〜100℃で反応させ
ることにより製造することができる。
【0086】更に、本発明の化合物(1)-IIIのうちウレ
タン型のものは、中間体(16)に、アルコール類(あるい
は、フェノール類等)とホスゲン三量体(トリホスゲ
ン;ビス(トリクロロメチル)カーボネート)、あるいは
トリクロロメチル クロルフォルメート等との反応によ
って製造したアルコキシカルボニル クロリド(あるい
は、フェノキシカルボニル クロリド等)を反応させる
ことにより製造することができる。反応温度は、-30〜4
0℃が好ましく、-10℃〜室温がより好ましい。アルコー
ル類(あるいは、フェノール類等)は、市販の化合物を
用いてもよく、また文献に記載の方法若しくは実施例に
記載の方法、あるいはそれらの方法に準じて製造したも
のを用いてもよい。
【0087】〈本発明化合物(1)-IV(一般式(1)中、a
=1,b=0)の製造〉本発明の化合物(1)-IVは、例え
ば、製造中間体(5)から、下記反応式に従って製造する
ことができる。
【0088】
【化12】
【0089】〔式中、R1、n、A及びZは前記と同じ
ものを示し、R4は、低級アルキル基又は置換基を有し
てもよいベンジル基を示す。〕
【0090】中間体(18)は、製造中間体(5)にN,N-ジメ
チルホルムアミド等の適当な溶媒及びトリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基を用いて、下
記のブロモ体(20)
【0091】Br−Cn2n−A−CO24 (20)
【0092】〔式中、n、A及びR4は前記と同じもの
を示す。〕
【0093】を反応させることにより製造することがで
きる。反応温度は、0〜100℃が好ましく、40〜70℃が
より好ましい。なお、ブロモ体(20)のブロモ基は、メタ
ンスルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ
基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、クロロ
基、ヨード基等に変更することも可能である。その場合
には、それぞれに適した温度等の条件の変更も必要とな
る。
【0094】カルボン酸(19)は、得られた化合物(18)を
水酸化ナトリウム等のアルカリ性条件下で加水分解する
ことにより製造することができる。反応温度は、-20〜1
00℃が好ましく、-5〜50℃がより好ましい。
【0095】本発明の化合物(1)-IVは、中間体(19)と、
例えば置換基を有してもよいアミン(Z-H)との縮合
反応により製造することができる。その場合の反応条件
等は、前述の一般的に用いられているペプチド合成法を
使用すればよい。
【0096】以上の各反応で得られた中間体及び目的化
合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば、濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離、精製することができる。ま
た、中間体においては、特に精製することなく次の反応
に供することができる。
【0097】本発明のベンゾオキサジン誘導体(1)、そ
の塩又はそれらの溶媒和物は、MCP-1受容体拮抗作用に
優れ、医薬、特に動脈硬化症、糸球体腎炎、腎硬化症、
肺高血圧症、リウマチ、喘息等の予防又は治療剤として
有用である。
【0098】本発明の医薬は、ベンゾオキサジン誘導体
(1)、その塩又はそれらの溶媒和物を有効成分とするも
のであり、これらを単独で、又は薬学的に許容される溶
解剤、賦形剤、結合剤、希釈剤等の担体を用いて、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末剤、注射剤、座剤等の剤
型とすることができる。これらの製剤は、公知の方法で
製造することができる。例えば、経口投与用製剤とする
場合には、本発明化合物をトラガントガム、アラビアガ
ム、ショ糖エステル、レシチン、オリーブ油、大豆油、
PEG400等の溶解剤、澱粉、マンニトール、乳糖等の賦形
剤;カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シプロピルセルロース等の結合剤;結晶セルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤;タル
ク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、軽質無水ケ
イ酸等の流動性向上剤等を適宜組み合わせて処方するこ
とにより、製造することができる。
【0099】本発明の化合物、その塩若しくは溶媒和
物、又はその塩の溶媒和物を医薬として使用する場合、
投与量は患者の年齢、性別、症状等により異なるが、成
人1人当たりの1日量は、0.1mg〜1gが好ましく、0.5
〜500mgがより好ましい。この場合、1日量を数回に分
けて投与することも可能であり、必要な場合には上記の
1日量を超えて投薬することも可能である。
【0100】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0101】
【実施例】製造例1 tert-ブチル N-(2-ブロモ-4-メチ
ルフェニル)カルバメート
【0102】
【化13】
【0103】2-ブロモ-4-メチルアニリン(9.79g)のテ
トラヒドロフラン(170ml)溶液に、-78℃冷却、アルゴ
ン気流下で1.0M-ソジウム ビス(トリメチルシリル)アミ
ドのテトラヒドロフラン溶液(104ml)を滴下し、同温
にて更に15分間攪拌した。ジ-tert-ブチル ジカーボネ
ート(12.2g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を滴
下後、室温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢
酸エチルにて抽出し、有機層を分取し無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下に留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキ
サン−酢酸エチル(10%)で溶出し、表題化合物(13.8
g,収率:91%)を赤褐色油状物として得た。
【0104】1H-NMR(CDCl3)δ:1.53(s,9H), 2.27(s,
3H), 6.89(bs,1H), 7.08(dd,J=8.5,1.7Hz,1H), 7.32
(d,J=1.7Hz,1H), 7.98(d,J=8.5Hz,1H).
【0105】製造例2 N'-(tert-ブトキシカルボニル)
-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペ
リジン)-2(1H)-オン
【0106】
【化14】
【0107】tert-ブチル N-(2-ブロモ-4-メチルフェニ
ル)カルバメート(3.21g)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液に、-78℃冷却、アルゴン気流下で1.5M-n-ブチ
ルリチウムのn-ヘキサン溶液(15.6ml)を滴下し、同温
にて1時間間攪拌した。tert-ブチル 4-オキソ-1-ピペ
リジンカルボキシレート(2.2g)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液を滴下し、同温にて4時間攪拌後徐々に-2
0℃まで昇温し、tert-ブトキシカリウム(0.3g)を加
え、16時間室温にて攪拌した。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を水
洗し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾別後、溶媒を
減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(50%)で溶出
し、表題化合物(2.1g,収率:58%)を淡黄色固体とし
て得た。
【0108】Mass(FAB)m/z:332(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(s,9H), 1.90-2.00(m,2H), 2.
08(d,J=13.2Hz,2H), 2.31(s,3H), 3.28-3.33(m,1H), 4.
05-4.23(m,1H), 6.78(d,J=7.8Hz,1H), 6.90(s-like,1
H), 7.05(dd,J=7.8,1.2Hz,1H), 9.10(bs,1H).
【0109】製造例3 6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン トリフル
オロ酢酸塩
【0110】
【化15】
【0111】N'-(tert-ブトキシカルボニル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(7.6g)の塩化メチレン(50ml)溶液に氷冷
下、トリフルオロ酢酸(5ml)を滴下し、室温にて2時
間攪拌した。反応液にジエチルエーテル(700ml)を加
えて粉末とし、1時間攪拌した。結晶を濾取し乾燥する
ことにより、表題化合物(7.1g,収率:89%)を微黄色
粉末として得た。
【0112】Mass(EI)m/z:232(M+).
【0113】製造例4 N'-(2-アミノエチル)-6-メチル
-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン
【0114】
【化16】
【0115】1) フタールイミドエチル体 6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペ
リジン)-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩(0.2638g)の
N,N'-ジメチルホルムアミド(5.20ml)溶液に、室温下
ジイソプロピルエチルアミン(0.530ml)及びN-(2-ブロ
モエチル)フタルイミド(0.57g)を加え、60℃で17時間
攪拌した。空冷後、水とクロロホルムを加えて分液し、
水層を再度クロロホルムにて抽出し、有機層を合わせ飽
和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し
た。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-
アセトン(25%)にて粗精製後、ジエチルエーテルにて
粉末化し、 N'-(2-フタルイミドエチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(0.2046g,収率:66%)を白色固体として得た。
【0116】Mass(FAB)m/z:406(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.95-2.12(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
67(dt-like,J=11.7,2.0Hz,2H), 2.73(t,J=6.3Hz,2H),
2.86-2.97(m,2H), 3.86(t,J=6.3Hz,2H), 6.66(d,J=8.1H
z,1H), 6.91(s-like,1H), 7.02(d-like,J=8.1Hz,1H),
7.64(m,1H), 7.70-7.80(m,2H), 7.83-7.95(m,2H).
【0117】2) 表題化合物 (A法)N'-(2-フタルイミドエチル)-6-メチル-スピロ
(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オ
ン(0.19g)のエタノール(20ml)−クロロホルム(20m
l)溶液に、ヒドラジン・一水和物(0.075ml)を加え、
50℃にて1.5時間攪拌した。更に、ヒドラジン・一水和
物(0.075ml)を追加し、50℃で15時間攪拌した。氷冷
し、析出した白色固体を濾別し、溶媒を減圧下濃縮する
ことにより析出した固体を濾別した。この溶媒を減圧下
留去し乾燥することにより表題化合物(0.1544g,収
率:定量的)を得た。
【0118】Mass(FAB)m/z:276(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.30(s.3H),
2.50-2.95(m,8H), 6.80(d,J=7.9Hz,1H), 6.95(s,1H),
7.02(d,J=7.9Hz,1H).
【0119】(B法)N'-(2-フタルイミドエチル)-6-メ
チル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジ
ン)-2(1H)-オン(1.71g)のエタノール(20ml)−クロ
ロホルム(80ml)溶液に、2.0M-メチルアミン-テトラヒ
ドロフラン溶液(42ml)を加え、50℃にて3時間攪拌し
た。更に、2.0M-メチルアミン-テトラヒドロフラン溶液
(15ml)を追加し、50℃で17時間攪拌した。反応液を減
圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、クロロホルム-飽和アンモニア-メタノ
ール(15%)にて精製し、表題化合物(0.831g,収率:
72%)を白色固体として得た。
【0120】製造例5 N'-シアノメチル-6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オン
【0121】
【化17】
【0122】製造例3で得られた6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
トリフルオロ酢酸塩(3.0g)のN,N-ジメチルホルムアミ
ド(60ml)溶液に、ブロモアセトニトリル(1.8ml)及
びジイソプロピルエチルアミン(6ml)を加え50℃にて
16時間攪拌した。空冷後、反応液に水と酢酸エチルを加
えて分液し、水層を更に酢酸エチルにて抽出し有機層を
合わせ、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロ
ロホルム-メタノール(3%)にて溶出し、表題化合物
(1.95g,収率:83%)を得た。
【0123】Mass(FAB)m/z:272(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
75-2.85(m,2H), 2.85-2.95(m,2H), 3.52(s,2H), 6.71
(d,J=8.0Hz,1H), 6.95(s,1H), 7.06(dd,J=8.0,1.0Hz,1
H), 7.93(bs,1H).
【0124】製造例6 N'-(2-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
【0125】
【化18】
【0126】N'-シアノメチル-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(1.9
5g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、氷冷、アル
ゴン気流下1.0M-水素化アルミニウムリチウムのテトラ
ヒドロフラン溶液(12.5ml)を滴下し、3.5時間攪拌し
た。反応液に水を加え過剰の水素化アルミニウムリチウ
ムを処理し、この反応液にジ-tert-ブチル ジカーボネ
ート(2.58g)のテトラヒドロフラン(1.5ml)溶液を加
え室温にて2時間攪拌した。水とクロロホルムを加えて
分液し、水層を更にクロロホルムにて抽出し、有機層を
合わせ飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルム-メタノール(3%)にて溶出し、表題化合物
(1.64g,収率:61%)を白色アモルファスとして得
た。
【0127】Mass(FAB)m/z:376(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.47(s,9H), 2.05-2.15(m,4H), 2.
32(s,3H), 2.55-2.70(m,4H), 2.75-2.85(m,2H), 3.25-
3.35(m,2H), 4.99(bs,1H), 6.73(d,J=8.0Hz,1H),6.97
(s,1H), 7.04(dd,J=8.0,1.0Hz,1H), 8.43(bs,1H).
【0128】製造例7 N'-(2-アミノエチル)-6-メチル
-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン 二塩酸塩
【0129】
【化19】
【0130】(A法)製造例4の2)の(B法)で得られ
たN'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.819g)
のエタノール(15ml)溶液に、室温下1.0M-塩酸-エタノ
ール溶液(8.90ml)を加え0.5時間攪拌した。析出晶を
濾取し、クロロホルムにて洗浄後乾燥させることによ
り、表題化合物(0.796g,収率:77%)を白色固体とし
て得た。
【0131】Mass(ESI)m/z:276(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.20-3.70(m,12H), 2.27(s,3H),
6.85(d,J=8.0Hz,1H), 6.94(s,1H), 7.12(d,J=8.0Hz,1
H), 8.40(m,3H), 10.32(s,1H), 11.45(m,1H). (B法)製造例6で得られたN'-(2-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(1.64g)
のエタノール(5ml)溶液に、1N-塩酸-エタノール溶液
(65ml)を加え室温にて3日間攪拌した。減圧下溶媒を
濃縮し、更にエタノールを加え減圧下留去し、残渣にク
ロロホルムを加え不溶物を濾取することにより、表題化
合物(1.21g,収率:80%)を白色粉末として得た。
【0132】製造例8 N'-(2-アミノエチル)-6-メチル
-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン 二トリフルオロ酢酸塩
【0133】
【化20】
【0134】製造例6で得られたN'-(2-(N-tert-ブトキ
シカルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(1.17
g)の塩化メチレン(2ml)溶液に、氷冷下トリフルオ
ロ酢酸(2ml)を加え21時間攪拌した。反応液にジエチ
ルエーテルを加えて粉末化し、濾取することにより表題
化合物(0.978g,収率:62%)を得た。この結晶は吸湿
性が高いものであった。
【0135】Mass(EI)m/z:275(M+).
【0136】製造例9 N'-(3-アミノプロピル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン
【0137】
【化21】
【0138】1) フタールイミドプロピル体 製造例3で得られた6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン トリフルオロ
酢酸塩(0.5g)のN,N-ジメチルホルムアミド(10ml)溶
液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml)及びN-(3-
ブロモプロピル)フタルイミド(1.16g)を加え60℃にて
17時間攪拌した。空冷後、水と酢酸エチルを加えて分液
し、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
クロロホルム-メタノール(3%)にて溶出し、N'-(3-
フタルイミドプロピル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.506g,
収率:84%)を淡黄色アモルファスとして得た。
【0139】Mass(FAB)m/z:420(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.75-2.05(m,6H), 2.30(s,3H), 2.
45-2.55(m,4H), 2.70-2.80(m,2H), 3.75-3.85(m,2H),
6.65-6.70(m,2H), 7.00(m,1H), 7.70-7.75(m,2H),7.85-
7.90(m,2H), 8.37(s,1H).
【0140】2) 表題化合物 N'-(3-フタルイミドプロピル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.5
g)のエタノール(40ml)溶液にヒドラジン・一水和物
(0.23ml)を加え50℃にて15時間攪拌した。反応液を減
圧下留去し、残渣にクロロホルムを加えて不溶物を濾別
した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−飽和
アンモニア−メタノール(15%)にて溶出し、表題化合
物(0.05g,収率:15%)を無色アモルファスとして得
た。
【0141】Mass(FAB)m/z:290(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.65-1.75(m,2H), 2.10-2.15(m,4
H), 2.31(s,3H), 2.50-2.65(m,4H), 2.75-2.90(m,4H),
6.70(m,1H), 6.98(s,1H), 7.04(m,1H).
【0142】製造例10 N'-(4-アミノ-n-ブチル)-6-メ
チル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジ
ン)-2(1H)-オン
【0143】
【化22】
【0144】(A法) 1) フタルイミド-n-ブチル体 N-(4-ブロモ-n-ブチル)フタルイミドを用い、製造例9
の1)と同様の方法にてN'-(4-フタルイミド-n-ブチル)-6
-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オンを収率93%で無色アモルファスとして
得た。
【0145】1H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.15(m,4H), 2.
29(s,3H), 2.45-2.50(m,2H), 2.55-2.65(m,2H), 2.75-
2.85(m,2H), 6.70(m,1H), 6.96(s,1H), 7.03(m,1H), 8.
03(s,1H).
【0146】2) 表題化合物 製造例9の2)と同様の方法にて表題化合物を収率11%で
無色アモルファスとして得た。
【0147】Mass(FAB)m/z:304(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.15(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
40-2.50(m,2H), 2.55-2.65(m,2H), 2.70-2.75(m,2H),
2.80-2.85(m,2H), 6.66(m,1H), 6.98(s,1H), 7.04(m,1
H), 7.40-7.50(m,1H).
【0148】(B法) 1) 3-シアノ-n-プロピル体 製造例3で得られた6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン トリフルオロ
酢酸塩(1.0g)及び4-ブロモブチロニトリル(0.43g)
のN,N-ジメチルホルムアミド(10ml)懸濁液に、室温
下、トリエチルアミン(0.92ml)を加えアルゴン気流
下、60℃にて16時間攪拌した。空冷後、水と酢酸エチル
を加えて分液し、有機層を水にて3回水洗し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、塩化メチレン-メタノール(5%)にて溶出し、
N'-(3-シアノ-n-プロピル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.67
g,収率:77%)を得た。
【0149】Mass(EI)m/z:299(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.80-2.00(m,2H), 2.00-2.22(m,4
H), 2.31(s,3H), 2.46(t,J=6.6Hz,2H), 2.57(t,J=6.6H
z,2H), 6.77(d,J=8.1Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.03(d,J=8.
1Hz,1H), 8.97(s,1H).
【0150】2) 表題化合物の二トリフルオロ酢酸塩 N'-(3-シアノ-n-プロピル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.67
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に氷冷、アルゴ
ン気流下、1.0M-水素化アルミニウムリチウムのテトラ
ヒドロフラン溶液(6.8ml)を滴下し、1時間攪拌し
た。過剰の試薬を10%水酸化ナトリウム水溶液にて処理
し、デカントにて濾別した。溶媒にジtert-ブチル ジカ
ーボネート(0.6g)を加え室温にて1時間攪拌した。反
応液に水と塩化メチレンを加えて分液し、有機層を無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留
去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、塩化メチレン-メタノール(5%)溶出物と
してN'-(4-(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ-n-ブチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(0.64g,収率:70%)を無色
アモルファスとして得た。
【0151】Mass(EI)m/z:403(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(s,9H), 2.05-2.15(m,4H), 2.
30(s,3H), 2.40-2.50(m,2H), 2.52-2.65(m,2H), 2.80-
2.90(m,2H), 3.10-3.20(m,2H), 5.30(bs,1H), 6.72(d-
like,J=7.8Hz,1H), 6.98(s-like,1H), 7.03(d-like,J
=7.8Hz,1H), 8.33(bs,1H)。
【0152】N-tert-ブトキシカルボニル体(0.64g)の
塩化メチレン(2ml)溶液に室温下、トリフルオロ酢酸
(1ml)を加え2時間攪拌した。ジエチルエーテルを加
え粉末化を試みたが吸湿性のため粉末として得られなか
ったので、メタノールにて溶解しこれにトルエンを加
え、減圧下溶媒を留去し乾燥させることにより、表題化
合物の二トリフルオロ酢酸塩を得た。これ以上精製する
ことなしに次の反応に供した。
【0153】Mass(EI)m/z:303(M+).
【0154】製造例11 3-ベンズアミドケイ皮酸
【0155】
【化23】
【0156】1) ベンズアニリド体 3-アミノベンジルアルコール(1.17g)の塩化メチレン
(20ml)−テトラヒドロフラン(20ml)溶液に0℃冷却
下トリエチルアミン(1.46ml)及びベンゾイルクロリド
(1.16ml)を加え、15分間攪拌した。反応液に水とクロ
ロホルムを加えて分液し、水層を更にクロロホルムにて
抽出し有機層を合わせ、有機層を無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルム-メタノール(6%)溶出物として(3'-ヒドロキ
シメチル)ベンズアニリド(2.27g,収率:100%)を薄
褐色油状物として得た。
【0157】1H-NMR(CDCl3)δ:1.77(t,J=6.1Hz,1H),
4.72(d,J=6.1Hz,2H), 7.16(d,J=7.8Hz,1H), 7.37(t,J=
7.8Hz,1H), 7.45-7.65(m,4H), 7.69(s,1H), 7.82(m,1
H), 7.87(d,J=7.8Hz,2H).
【0158】2) ベンズアルデヒド体 (3'-ヒドロキシメチル)ベンズアニリド(2.16g)の塩化
メチレン(60ml)溶液に室温下、二酸化マンガン(9.32
g)を加え16時間攪拌した。不溶物をセライトにて濾別
し、溶媒を減圧下留去することにより(3'-ホルミル)
ベンズアニリド(1.58g,収率:74%)を白色固体とし
て得た。
【0159】Mass(FAB)m/z:226(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:7.45-7.70(m,5H), 7.90(d,J=8.5H
z,2H), 8.00-8.07(m,1H),8.10-8.16(m,1H), 8.27(m,1
H), 9.97(s,1H).
【0160】3) ケイ皮酸エチルエステル体 ジエチル ホスホノ酢酸エチルエステル(0.755g)のテ
トラヒドロフラン(5ml)溶液に室温下、塩化リチウム
(0.176g)を加え5分間攪拌後、トリエチルアミン(0.4
6ml)を加え20分攪拌した。この反応液に(3'-ホルミ
ル)ベンズアニリド(0.744g)のテトラヒドロフラン
(4ml)溶液を滴下し2時間攪拌した。反応液に水とク
ロロホルムを加えて分液し、水層を更にクロロホルムに
て抽出し有機層を合わせ、有機層を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロ
ロホルム-アセトン(3%)溶出物として3-ベンズアミ
ドケイ皮酸エチルエステル(1.0g,収率:定量的)を白
色固体として得た。
【0161】Mass(FAB)m/z:296(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.33(t,J=7.1Hz,3H), 4.26(q,J=7.
1Hz,2H), 6.47(d,J=16.1Hz,1H), 7.30(d,J=7.8Hz,1H),
7.38(t,J=7.8Hz,1H), 7.45-7.72(m,5H), 7.80-7.95(m,4
H).
【0162】4)表題化合物 3-ベンズアミドケイ皮酸エチルエステル(0.684g)のテ
トラヒドロフラン(40ml)溶液に室温にて、0.85M-水酸
化ナトリウム水溶液(13ml)を加え17時間攪拌後、更に
50℃にて8時間攪拌した。反応液に水とクロロホルムを
加えて分液し、水層を塩酸水にてpH2とし、クロロホル
ムにて抽出し、水層を更にクロロホルムにて抽出し有機
層を飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた白
色固体をジエチルエーテルにて洗浄し濾別することによ
り、表題化合物(0.103g,収率:17%)を白色固体とし
て得た。
【0163】Mass(FAB)m/z:268(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.45(d,J=16.0Hz,1H), 7.35-7.7
0(m,6H), 7.81(d,J=8.0Hz,1H), 7.96(d,J=7.0Hz,2H),
8.04(s,1H), 10.32(s,1H).
【0164】製造例12 3-(N-フェニルスルホニル)アミ
ノケイ皮酸
【0165】
【化24】
【0166】1) ベンゼンスルホナミド体 製造例11の1)と同様の方法にてN-(3-ヒドロキシメチル
フェニル)ベンゼンスルホナミドを収率61%で無色油状
物として得た。
【0167】1H-NMR(CDCl3)δ:1.80(m,1H), 4.55-4.
65(m,2H), 6.78(s,1H), 6.99(d,J=7.6Hz,1H), 7.06(s,1
H), 7.10(d,J=7.6Hz,1H), 7.23(t,J=7.6Hz,1H), 7.43
(t,J=7.3Hz,2H), 7.53(t,J=7.3Hz,1H), 7.77(d,J=7.3H
z,2H).
【0168】2) ベンズアルデヒド体 製造例11の2)と同様の方法にてN-(3-ホルミルフェニル)
ベンゼンスルホナミドを収率74%で得た。
【0169】Mass(FAB)m/z:262(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:6.91(m,1H), 7.35-7.50(m,2H), 7.
50-7.60(m,2H), 7.60-7.67(m,1H), 7.75-7.85(m,2H),
9.92(s,1H).
【0170】3) ケイ皮酸エチルエステル体 製造例11の3)と同様の方法にて3-(N-フェニルスルホニ
ル)アミノケイ皮酸エチルエステルを収率89%で得た。
【0171】Mass(FAB)m/z:332(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.33(t,J=7.1Hz,3H), 4.25(q,J=7.
1Hz,2H), 6.35(d,J=16.1Hz,1H), 6.55(s,1H), 7.05-7.1
0(m,1H), 7.15-7.32(m,3H), 7.44(t,J=7.3Hz,2H), 7.50
-7.60(m,2H), 7.76(d,J=7.3Hz,2H).
【0172】4) 表題化合物 製造例11の4)と同様の方法にて表題化合物を収率98%で
得た。
【0173】Mass(FAB)m/z:304(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.34(d,J=16.1Hz,1H), 7.07-7.1
5(m,1H), 7.25(d,J=7.8Hz,1H), 7.28(s,1H), 7.36(d,J=
7.8Hz,1H), 7.44(d,J=16.1Hz,1H), 7.50-7.65(m,3H),
7.77(d,J=7.1Hz,2H).
【0174】製造例13 3-フェニルオキシケイ皮酸
【0175】
【化25】
【0176】1) ケイ皮酸エチルエステル体 3-フェノキシベンズアルデヒドを用いて、製造例11の3)
と同様の方法にて3-(フェニルオキシ)ケイ皮酸エチル
エステルを収率76%で得た。
【0177】Mass(FAB)m/z:269(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.32(t,J=7.0Hz,3H), 4.25(q,J=7.
0Hz,2H), 6.37(d,J=16.1Hz,1H), 6.97-7.20(m,5H), 7.2
0-7.30(m,1H), 7.30-7.45(m,3H), 7.61(d,J=16.1Hz,1
H).
【0178】2) 表題化合物 製造例11の4)と同様の方法にて表題化合物を収率79%で
得た。
【0179】Mass(FAB)m/z:241(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:6.38(d,J=16.2Hz,1H), 7.00-7.10
(m,3H), 7.10-7.20(m,2H), 7.25-7.30(m,1H), 7.33-7.4
0(m,3H), 7.72(d,J=16.2Hz,1H).
【0180】製造例14 3-ベンジルオキシケイ皮酸
【0181】
【化26】
【0182】1)ケイ皮酸エチルエステル体 3-ベンジルオキシベンズアルデヒドを用い、製造例11の
3)と同様の方法にて3-フェニルオキシケイ皮酸エチルエ
ステルを収率99%で無色油状物として得た。
【0183】1H-NMR(CDCl3)δ:1.33(t,J=7.1Hz,3H),
4.26(q,J=7.1Hz,2H), 5.08(s,2H), 6.40(d,J=16.1Hz,1
H), 6.95-7.05(m,1H), 7.10-7.20(m,2H), 7.23-7.50(m,
6H), 7.63(d,J=16.1Hz,1H).
【0184】2) 表題化合物 製造例11の4)と同様の方法で加水分解することにより表
題化合物を収率93%で白色固体として得た。
【0185】Mass(FAB)m/z:255(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:5.09(s,2H), 6.42(d,J=15.8Hz,1
H), 7.00-7.10(m,1H), 7.12-7.20(m,2H), 7.26-7.48(m,
6H), 7.75(d,J=15.8Hz,1H).
【0186】製造例15 trans-3-(2-フェニル-1,3-ベン
ゾジオキソール-5-イル)アクリル酸
【0187】
【化27】
【0188】1) 4-ホルミル-2-フェニル-1,3-ベンゾジ
オキソール 2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド(0.501g)のピリジ
ン(5ml)溶液に室温下でベンザルクロリド(α,α-ジ
クロロトルエン)(1.39ml)を加え、100℃で6.5時間
攪拌した。空冷後、反応液に水とジエチルエーテルを加
えて分液し、水層を更にジエチルエーテルにて抽出し、
有機層を合わせ1.0M-塩酸水、炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサ
ン−酢酸エチル(15%)溶出物として4-ホルミル-2-フ
ェニル-1,3-ベンゾジオキソール(0.366g,収率:45
%)を得た。
【0189】Mass(ESI)m/z: 227(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:6.95(t,J=7.8Hz,1H), 7.05(d,J=7.
8Hz,1H), 7.13(s,1H), 7.32(d,J=7.8Hz,1H), 7.40-7.50
(m,3H), 7.55-7.65(m,2H), 10.17(s,1H).
【0190】2) 表題化合物 4-ホルミル-2-フェニル-1,3-ベンゾジオキソールを用い
て製造例11の3)と同様の方法でtrans-3-(2-フェニル-1,
3-ベンゾジオキソール-5-イル)アクリル酸エチルエステ
ルを収率89%で白色固体として得た。
【0191】Mass(FAB)m/z: 297(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.37(t,J=7.3Hz,3H), 4.24(q,J=7.
3Hz,2H), 6.64(d,J=16.1Hz,1H), 6.80-6.90(m,2H), 6.9
0-7.00(m,1H), 7.38-7.52(m,3H), 7.54-7.62(m,2H), 7.
63(d,J=16.1Hz,1H).
【0192】このアクリル酸エチルエステルを製造例11
の4)と同様の方法で加水分解することにより表題化合物
を14%の収率で得た。
【0193】Mass(EI)m/z:268(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:6.66(d,J=15.8Hz,1H), 6.84-7.00
(m,3H), 7.07(s,1H), 7.38-7.52(m,3H), 7.55-7.65(m,2
H), 7.74(d,J=15.8Hz,1H).
【0194】製造例16 trans-3-(2-フェニル-4H-1,3-
ベンゾジオキン-6-イル)アクリル酸
【0195】
【化28】
【0196】1) 5-ヒドロキシメチル-2-フェニル-4H-1,
3-ベンゾジオキサン 3-ヒドロキシフタル酸無水物(0.953g)のテトラヒドロ
フラン(20ml)溶液に、0℃にて水素化アルミニウムリ
チウム(0.45g)を徐々に加え、室温にて20分攪拌後、7
0℃にて4.5時間攪拌した。0℃冷却下、反応液に冷水を
注加し室温にて20分攪拌し、2.0M-硫酸水(25ml)、酢
酸エチル、更に食塩を過剰に加えて分液し、有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧
下留去し乾燥することにより2,3-ビス(ヒドロキシメチ
ル)フェノール(Agric. Biol. Chem., 1987, 51(4), 1
121)(0.702g,収率:78%)を得た。
【0197】Mass(EI)m/z:154(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:4.66(s,2H), 4.79(s,2H), 6.75(d,
J=8.0Hz,1H), 6.86(d,J=8.0Hz,1H), 7.08(t,J=8.0Hz,1
H).
【0198】2,3-ビス(ヒドロキシメチル)フェノールと
ベンザルクロリドを用いて製造例15の1)と同様の方法に
て5-ヒドロキシメチル-2-フェニル-4H-1,3-ベンゾジオ
キサンを収率28%で白色固体として得た。
【0199】Mass(EI)m/z:242(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.61(t,J=5.9Hz,1H), 4.59(d,J=5.
9Hz,2H), 5.12(d,J=15.1Hz,1H), 5.24(d,J=15.1Hz,1H),
5.98(s,1H), 6.92(d,J=8.3Hz,1H), 6.97(d,J=8.3Hz,1
H), 7.19(t,J=8.3Hz,1H), 7.35-7.50(m,3H), 7.55-7.65
(m,2H).
【0200】2) 5-ホルミル-2-フェニル-4H-1,3-ベンゾ
ジオキサン 5-ヒドロキシメチル-2-フェニル-4H-1,3-ベンゾジオキ
サン(0.256g)の塩化メチレン(25ml)溶液に、室温下
二酸化マンガン(1.426g)を加え、4時間攪拌した。不
溶物をセライトを用いて濾別し、溶媒を減圧下留去し乾
燥することにより、5-ホルミル-2-フェニル-4H-1,3-ベ
ンゾジオキサン(0.229g,収率:90%)を白色固体とし
て得た。
【0201】Mass(EI)m/z:268(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:5.42(d,J=17.1Hz,1H), 5.48(d,J=1
7.1Hz,1H), 5.99(s,1H),7.22(d,J=8.0Hz,1H), 7.38-7.5
5(m,7H), 10.02(s,1H).
【0202】3) 表題化合物 5-ホルミル-2-フェニル-4H-1,3-ベンゾジオキサンを用
いて製造例11の3)と同様の方法でtrans-3-(2-フェニル-
4H-1,3-ベンゾジオキン-6-イル)アクリル酸エチルエス
テルを収率72%で白色固体として得た。
【0203】Mass(EI)m/z: 309(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34(t,J=7.1Hz,3H), 4.27(q,J=7.
1Hz,2H), 5.17(d,J=14.9Hz,1H), 5.27(d,J=14.1Hz,1H),
5.97(s,1H), 6.37(d,J=15.9Hz,1H), 6.95-7.05(m,1H),
7.18-7.30(m,2H), 7.37-7.50(m,3H), 7.55-7.67(m,3
H).
【0204】このアクリル酸エチルエステルを製造例11
の4)と同様の方法で加水分解することにより表題化合物
を46%の収率で得た。
【0205】Mass(EI)m/z: 282(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:5.19(d,J=14.9Hz,1H), 5.31(d,J=1
4.9Hz,1H), 6.02(s,1H),6.40(d,J=15.9Hz,1H), 6.99(d,
J=7.8Hz,1H), 7.20-7.35(m,2H), 7.37-7.50(m,3H), 7.6
5-7.75(m,3H).
【0206】製造例17 trans-3-(ナフト-1-イル)アク
リル酸
【0207】
【化29】
【0208】1)trans-3-(ナフト-1-イル)アクリル酸エ
チルエステル 1-ナフトアルデヒドを用いて製造例11の3)と同様の方法
にてtrans-3-(ナフト-1-イル)アクリル酸エチルエステ
ルを収率95%で得た。
【0209】1H-NMR(CDCl3)δ:1.37(t,J=7.0Hz,3H),
4.31(q,J=7.0Hz,2H), 6.52(d,J=15.8Hz,1H), 7.45-7.7
0(m,3H), 7.74(d,J=7.0Hz,1H), 7.87(t,J=7.6Hz,2H),
8.19(d,J=8.2Hz,1H), 8.51(d,J=15.8Hz,1H).
【0210】2) 表題化合物 製造例11の4)と同様の方法で加水分解することにより表
題化合物を収率20%で得た。
【0211】1H-NMR(CDCl3)δ:6.57(d,J=15.9Hz,1
H), 7.47-7.65(m,3H), 7.81(d,J=7.1Hz,1H), 7.89(d,J=
7.8Hz,1H), 7.92(d,J=8.3Hz,1H), 8.21(d,J=8.3Hz,1H),
8.65(d,J=15.9Hz,1H).
【0212】製造例18 4-ベンゾイルケイ皮酸
【0213】
【化30】
【0214】1) ベンズアルデヒド体 4-メチルベンゾフェノン(10g)の四塩化炭素(400ml)
溶液にN-ブロモコハク酸イミド(13.6g)と触媒量のα,
α'-アゾビス(イソブチロニトリル)を加え4時間加熱
還流した。空冷後、析出晶を濾別し溶媒を減圧下留去し
た。残渣の酢酸(50ml)と水(50ml)溶液にウロトロピ
ン(ヘキサメチレンテトラミン)(10.5g)を加えて2
時間加熱還流した。空冷後、減圧下に溶媒を留去し塩化
メチレンと水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
n-ヘキサン−酢酸エチル(9%)溶出物として4-ベンゾ
イルベンズアルデヒド(8.53g,収率:80%)を得た。
【0215】1H-NMR(CDCl3)δ:7.53(t,J=7.9Hz,2H),
7.65(t,J=7.9Hz,1H), 7.81(d,J=7.9Hz,2H), 7.94(d,J=
8.3Hz,2H), 8.01(d,J=8.3Hz,2H), 10.15(s,1H).
【0216】2) アクリル酸エチルエステル体 製造例11の3)と同様の方法にてアクリル酸エチルエステ
ルを収率54%で得た。
【0217】1H-NMR(CDCl3)δ:1.36(t,J=7.3Hz,3H),
4.29(q,J=7.3Hz,2H), 6.54(d,J=16.1Hz,1H), 7.50(d,J
=7.9Hz,2H), 7.59(t,J=7.9Hz,1H), 7.63(d,J=7.9Hz,2
H), 7.73(d,J=16.1Hz,1H), 7.80(d,J=8.3Hz,2H), 7.82
(d,J=8.3Hz,2H).
【0218】3) 表題化合物 製造例11の4)と同様の方法にて加水分解することにより
表題化合物を得た。
【0219】Mass(EI)m/z:252(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:6.54(d,J=16.0Hz,1H), 7.45-7.70
(m,5H), 7.73(d,J=16.0Hz,1H), 7.75-7.85(m,4H).
【0220】製造例19 5-メチル-2-フェニル-1,3-オキ
サゾール-4-カルボン酸
【0221】
【化31】
【0222】1) 5-メチル-2-フェニル-1,3-オキサゾー
ル-4-カルボン酸メチルエステル (4S,5S)-ジヒドロ-5-メチル-2-フェニル-1,3-オキサゾ
ール-4-カルボン酸メチルエステル(0.308g)の四塩化
炭素(1.54ml)−アセトニトリル(2.31ml)−ピリジン
(2.31ml)溶液に室温下、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク-7-エン(0.84ml)を加え3時間攪拌した。溶
媒を減圧下濃縮し、水とクロロホルムを加えて分液し
た。水層を更にクロロホルムにて抽出し、有機層を合わ
せ飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濾別後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エ
チル(25%)で溶出し、5-メチル-2-フェニル-1,3-オキ
サゾール-4-カルボン酸メチルエステル(0.043g,収
率:14%)を白色固体として得た。
【0223】1H-NMR(CDCl3)δ:2.71(s,3H), 3.94(s,
3H), 7.40-7.50(m,3H), 8.00-8.15(m,2H).
【0224】2) 表題化合物 5-メチル-2-フェニル-1,3-オキサゾール-4-カルボン酸
メチルエステル(0.043g)のテトラヒドロフラン(2.7m
l)溶液に室温下、0.87M-水酸化ナトリウム水溶液(0.8
5ml)を加え24時間攪拌した。氷冷下、クロロホルムを
加え、1.0M-塩酸水にてpH5とし、更に水を加えて分液し
た。水層を更にクロロホルムにて抽出し、有機層を合わ
せ飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濾別後、減圧下に溶媒を留去し乾燥することによ
り、表題化合物(0.040g,収率:定量的)を白色固体と
して得た。これ以上精製することなしに次の反応に供し
た。
【0225】製造例20 5-メチル-2-スチリル-1,3-オキ
サゾール-4-カルボン酸
【0226】
【化32】
【0227】1) N-シンナモイル-L-スレオニン体 L-スレオニン メチルエステル塩酸塩(3.15g)の塩化メ
チレン(90ml)懸濁液に、トリエチルアミン(5.69ml)
及びシンナモイルクロリド(3.41g)を0℃で添加後、2
0分間攪拌した。反応液に冷水を加え、有機層を分取
し、水層を更にクロロホルムにて抽出した。有機層を合
わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾別後、減圧下
に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルム-アセトン(20%)で溶出
し、N-シンナモイル-L-スレオニンメチルエステル(4.3
0g,収率:88%)を白色固体として得た。
【0228】1H-NMR(CDCl3)δ:1.27(d,J=6.3Hz,3H),
2.14(d,J=4.6Hz,1H), 3.80(s,3H), 4.35-4.50(m,1H),
4.77(dd,J=8.8,2.5Hz,1H), 6.41(bd,J=8.8Hz,1H), 6.
51(d,J=15.6Hz,1H), 7.35-7.50(m,3H), 7.50-7.60(m,2
H), 7.67(d,J=15.6Hz,1H).
【0229】2) 2-スチリル-1,3-オキサゾール体 上で得られたN-シンナモイル体(3.086g)の塩化メチレ
ン(180ml)溶液に室温下で1,1,1-トリス(アセトキシ)
-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンズヨードキソル-3(1H)-オン
(デス-マーチン ペルヨージナン)(5.96g)を加え、
1時間攪拌した。更に、デス-マーチン ペルヨージナン
(1.63g)を加え0.5時間攪拌した。不溶物をセライト
にて濾別し、溶媒にチオ硫酸ナトリウム水溶液、炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を分取し、水層
を更にクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせ、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾別後、減圧下に溶媒を
留去した。得られた残渣(4.39g)は、精製することな
く次の反応に用いた。トリフェニルホスフィン(12.28
g)の塩化メチレン(360ml)溶液に室温でヨウ素(11.8
5g)とトリエチルアミン(13ml)を加えて10分間攪拌し
て調製した試薬を、上で得られた残渣の塩化メチレン
(60ml)溶液に加えて1.5時間攪拌した。反応液にチオ
硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を分取し、水
層を更にクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾別後減圧下に溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(30%)で溶出し、5-メ
チル-2-スチリル-1,3-オキサゾール-4-カルボン酸メチ
ルエステル(2.32g,収率:81%)を淡黄色固体として
得た。
【0230】Mass(FAB)m/z:244(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.67(s,3H), 3.92(s,3H), 6.88(d,
J=16.4Hz,1H), 7.30-7.45(m,3H), 7.47-7.60(m,2H), 7.
52(d,J=16.4Hz,1H).
【0231】3) 表題化合物 製造例19の2)の方法にて加水分解することにより,収率
80%で表題化合物を得た。
【0232】1H-NMR(CDCl3)δ:2.71(s,3H), 6.96(d,
J=16.3Hz,1H), 7.30-7.50(m,3H)7.50-7.65(m,3H).
【0233】製造例21 5-メチル-2-イソプロペニル-1,
3-オキサゾール-4-カルボン酸
【0234】
【化33】
【0235】1)N-メタクロイル-L-スレオニン体 L-スレオニン メチルエステル塩酸塩とメタクロイルク
ロリドを用いて、製造例20の1)の方法にてN-メタクロイ
ル-L-スレオニン メチルエステルを収率59%で得た。
【0236】1H-NMR(CDCl3)δ:1.23(d,J=6.4Hz,3H),
2.00(s,3H), 2.35(d,J=4.9Hz,1H), 3.78(s,3H), 4.30-
4.45(m,1H), 4.65(dd,J=8.8,2.5Hz,1H), 5.41(s-lik
e,1H),5.80(s,1H), 6.50-6.65(m,1H).
【0237】2) 2-イソプロペニル-1,3-オキサゾール体 製造例20の2)と同様の方法にて5-メチル-2-イソプロペ
ニル-1,3-オキサゾール-4-カルボン酸メチルエステルを
収率70%で得た。
【0238】Mass(FAB)m/z:182(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.17(s,3H), 2.64(s,3H), 3.91(s,
3H), 5.41(s,1H), 5.94(s,1H).
【0239】3) 表題化合物 製造例19の2)と同様の方法にて加水分解することによ
り,収率89%で表題化合物を得た。
【0240】1H-NMR(CDCl3)δ:2.17(s,3H), 2.66(s,
3H), 5.43(s-like,1H), 5.96(s-like,1H), 10.0(m,1
H).
【0241】製造例22 2-ベンジルオキシメチル-5-メ
チル-1,3-オキサゾール-4-カルボン酸
【0242】
【化34】
【0243】1) N-ベンジルオキシアセチル-L-スレオニ
ン体 L-スレオニン メチルエステル塩酸塩とベンジルオキシ
アセチルクロリドを用いて、製造例20の1)と同様の方法
にてN-ベンジルオキシアセチル-L-スレオニンメチルエ
ステルを収率100%で得た。
【0244】Mass(FAB)m/z:282(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(d,J=6.3Hz,3H), 2.10-2.20
(m,1H), 3.78(s,3H), 4.05(ABq,J=19.8,15.4Hz,2H),
4.32-4.45(m,1H), 4.55-4.70(m,3H), 7.20-7.40(m,6H).
【0245】2) 2-ベンジルオキシメチル-1,3-オキサゾ
ール体 製造例20の2)の方法により2-ベンジルオキシメチル-5-
メチル-1,3-オキサゾール-4-カルボン酸メチルエステル
を収率93%で得た。
【0246】1H-NMR(CDCl3)δ:2.62(s,3H), 3.90(s,
3H), 4.58(s,2H), 4.60(s,2H), 7.25-7.40(m,5H).
【0247】3) 表題化合物 製造例19の2)と同様の方法にて加水分解することによ
り,収率94%で表題化合物を得た。
【0248】1H-NMR(CDCl3)δ:2.65(s,3H), 4.60(s,
2H), 4.62(s,2H), 7.25-7.45(m,5H).
【0249】製造例23 2-(3-フェニル)スチリル-5-メ
チル-1,3-オキサゾール-4-カルボン酸
【0250】
【化35】
【0251】1) N-(3-フェニル)シンナモイル-L-スレオ
ニン体 L-スレオニン メチルエステル塩酸塩(0.509g)、3-フ
ェニルケイ皮酸(0.672g)及び1-ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.406g)のN,N-ジメチルホルムアミド(10m
l)溶液に、トリエチルアミン(0.502ml)及び1-エチル
-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
(0.69g)を加え、23時間攪拌した。反応液に水と酢酸
エチルを加えて分液し、有機層を5%クエン酸水溶液、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、更に飽和食塩
水の順に洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾
燥し、濾別後減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣を酢
酸エチルより再結晶することにより、N-(3-フェニル)シ
ンナモイル-L-スレオニン メチルエステル(0.804g)を
得、更に、濾液を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタノ
ール(5%)で溶出することにより、更に、0.181g得、
結晶で得られた分も合わせ、目的化合物を収率96%で無
色結晶として得た。
【0252】Mass(FAB)m/z:340(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28(d,J=6.3Hz,3H), 2.20(d,J=4.
9Hz,1H), 3.79(s,3H), 4.37-4.46(m,1H), 4.78(dd,J=
8.8,2.5Hz,1H), 6.44(d,J=8.8Hz,1H), 6.58(d,J=15.7H
z,1H), 7.34-7.52(m,5H), 7.56-7.61(m,3H), 7.71(s,1
H), 7.73(d,J=15.7Hz,1H).
【0253】2) 2-(3-フェニル)スチリル-5-メチル-1,3
-オキサゾール-4-カルボン酸メチルエステル N-(3-フェニル)シンナモイル-L-スレオニン メチルエス
テル(0.913g)の塩化メチレン(40ml)溶液に、室温下
で1,1,1-トリス(アセトキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベン
ズヨードキソル-3(1H)-オン(デス-マーチン ペルヨー
ジナン)(1.71g)を加え、0.5時間攪拌した。不溶物
をセライトにて濾別し、セライトをクロロホルム洗浄
後、溶媒にチオ硫酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えた後、有機層を分取し、水層を更にク
ロロホルムにて抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し、濾別後、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム-メタノール(0.5%)で溶出
し、(S)-3-オキソ-2-(3-フェニルシンナモイル)酪酸メ
チルエステル(0.989g,収率:定量的)を淡黄色油状物
質として得た。トリフェニルホスフィン(2.822g)の塩
化メチレン(30ml)溶液に室温でヨウ素(2.731g)とト
リエチルアミン(3ml)を加えて10分間攪拌して調製し
た試薬を、上で得られた酪酸エステル化合物の塩化メチ
レン(20ml)溶液に加えて1.5時間攪拌した。反応液に
チオ硫酸ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加えて分
液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。有機層を合
わせ、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾別後減圧下に
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(25%)で溶出
し、酢酸エチル-n-ヘキサンより結晶化することによ
り、2-(3-フェニル)スチリル-5-メチル-1,3-オキサゾー
ル-4-カルボン酸メチルエステル(0.643g,収率:73
%)を淡紅色固体として得た。
【0254】Mass(FAB)m/z:320(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.68(s,3H), 3.93(s,3H), 6.96(d,
J=16.4Hz,1H), 7.36-7.67(m,9H), 7.70(s,1H).
【0255】3) 表題化合物 製造例19の2)と同様の方法にて加水分解することによ
り,収率94%で表題化合物を得た。
【0256】Mass(FAB)m/z:306(M+H)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:2.71(s,3H), 6.94(d,J=16.3Hz,1
H), 7.36-7.65(m,9H), 7.73(s,1H).
【0257】製造例24 5-フェニルインドール-2-カル
ボン酸
【0258】
【化36】
【0259】5-ブロモインドール-2-カルボン酸(0.196
g)の1,2-ジメトキシエタン(4.5ml)溶液に、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.058
g)、0.22M-水酸化カリウム水溶液(1.15ml)、フェニ
ルボロン酸(0.098g)及びテトラ(n-ブチル)アンモニ
ウムブロミド(0.026g)を加え、アルゴン気流下24時間
加熱還流した。空冷後、塩酸水と酢酸エチルを加えて分
液し、水層を更に酢酸エチルにて抽出した。有機層を合
わせ、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾別後減圧下に
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルム-メタノール(20%)にて
溶出、粗精製し、表題化合物(0.051g,収率:約20%)
を白色固体として得た。これ以上精製することなしに次
の反応に供した。
【0260】Mass(FAB)m/z:237(M+H)+.
【0261】製造例25 3,4-ジフェニルケイ皮酸
【0262】
【化37】
【0263】1) 3,4-ジフェニルケイ皮酸メチルエステ
ル体 3,4-ジフェニルフェノール(0.85g)のピリジン(5m
l)溶液に、氷冷下無水トリフルオロメタンスルホン酸
(0.696ml)を加え4時間攪拌した。反応液に氷、1N-塩
酸水及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて順に洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、減圧下
に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(9%)溶出
し、3,4-ジフェニルフェニル トリフルオロメタンスル
ホネート(0.881g,収率: 67%)を淡黄色油状物とし
て得た。
【0264】1H-NMR(CDCl3)δ:7.06-7.13(m,4H), 7.
19-7.27(m,7H), 7.32(d,J=0.7Hz,1H),7.47(dd,J=8.1,
0.7Hz,1H).
【0265】封管容器を用い、3,4-ジフェニルフェニル
トリフルオロメタンスルホネート(0.876g)のN,N-ジ
メチルホルムアミド(15ml)溶液に、テトラ(n-ブチ
ル)アンモニウムクロリド(1.284g)、炭酸水素ナトリ
ウム(0.97g), アクリル酸メチルエステル(2.08ml)及
び酢酸パラジウム(0.052g)を加え、85℃にて16時間攪
拌した。空冷後、水と酢酸エチルを加えて分液し、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン
−酢酸エチル(9%)にて溶出し、3,4-ジフェニルケイ
皮酸メチルエステル(0.437g,収率:60%)を無色結晶
として得た。
【0266】Mass(FAB)m/z:315(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:3.82(s,3H), 6.51(d,J=16.1Hz,1
H), 7.09-7.17(m,4H), 7.18-7.28(m,7H), 7.45(d,J=8.5
Hz,1H), 7.55-7.60(m,2H), 7.76(d,J=16.1Hz,1H).
【0267】2) 表題化合物 製造例19の2)と同様の方法にて加水分解することによ
り,収率97%で表題化合物を得た。
【0268】Mass(FAB)m/z:301(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:6.52(d,J=15.9Hz,1H), 7.01-7.18
(m,4H), 7.18-7.28(m,7H), 7.47(d,J=8.5Hz,1H), 7.58-
7.63(m,2H), 7.86(d,J=15.9Hz,1H).
【0269】製造例26 4-フェニルケイ皮酸
【0270】
【化38】
【0271】1) 4-フェニルケイ皮酸エチルエステル体 ジエチル ホスホノ酢酸エチルエステル(11.2g)のテト
ラヒドロフラン(30ml)溶液に、アルゴン気流下臭化リ
チウム(5.2g)を加え室温にて5分間攪拌した。これに
トリエチルアミン(7ml)を加え10分間攪拌後、4-フェ
ニルベンズアルデヒド(9.11g)のテトラヒドロフラン
(20ml)溶液を5分間で滴下した。3時間攪拌後、1N-塩
酸水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を濃縮
し、残渣をクロロホルム-n-ヘキサンより結晶化し4-フ
ェニルケイ皮酸エチルエステル(8.54g)を無色結晶と
して得た。更に、濾液を減圧下に濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムに
て溶出し、先に得られた結晶と合わせ定量的(12.81g)
にエチルエステル体を得た。
【0272】Mass(FAB)m/z:253(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.35(t,J=7.0Hz,3H), 4.27(q,J=7.
0Hz,2H), 6.46(d,J=16.1Hz,1H), 7.35-7.49(m,3H), 7.5
7-7.68(m,6H)、7.71(d,J=16.1Hz,1H).
【0273】2) 表題化合物 製造例19の2)と同様の方法にて加水分解することによ
り,収率80%で表題化合物を得た。
【0274】1H-NMR(DMSO-d6)δ:6.56(d,J=15.9Hz,1
H), 7.35-7.52(m,3H), 7.63(d,J=15.9Hz,1H), 7.66-7.8
3(m,6H).
【0275】製造例27 3-フェニルケイ皮酸
【0276】
【化39】
【0277】1) 3-ブロモケイ皮酸エチルエステル体 3-ブロモベンズアルデヒドを用い、製造例26の1)と同じ
方法にて3-ブロモケイ皮酸エチルエステルを収率92%で
アモルファスとして得た。
【0278】Mass(FAB)m/z:255、257(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.33(t,J=7.0Hz,3H), 4.26(q,J=7.
0Hz,2H), 6.42(d,J=16.1Hz,1H), 7.25(dd,J=8.0,7.8H
z,1H), 7.43(d,J=7.8Hz,1H), 7.50(m,1H), 7.59(d,J=1
6.1Hz,1H), 7.66(m,1H).
【0279】2) 表題化合物 3-ブロモケイ皮酸エチルエステル(2.551g)の1,2-ジメ
トキシエタン(10ml)溶液に、アルゴン気流下、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.249
g)、5M-水酸化カリウム水溶液(5ml)、フェニルボロ
ン酸(1.219g)及びテトラ(n-ブチル)アンモニウムブ
ロミド(0.332g)を加えて100℃にて15時間攪拌した。
反応液に水とジエチルエーテルを加えて分液した。水層
を1N-塩酸水にて酸性とし、ジエチルエーテルを加えて
分液し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチルにより溶出し、酢酸エチル-n-ヘキサン
より再結晶し表題化合物(1.14g,収率:50%)を淡黄
色結晶として得た。
【0280】Mass(FAB)m/z:224(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.63(d,J=15.9Hz,1H), 7.38(d
d,J=7.3,7.1Hz,1H), 7.44-7.55(m,3H), 7.62-7.75(m,5
H), 7.94(s,1H).
【0281】製造例28 3-(4-メチルフェニル)ケイ皮酸
【0282】
【化40】
【0283】1) 3-(4-メチルフェニル)ベンズアルデヒ
ド体 4-ブロモトルエン(0.598g)及び3-ホルミルフェニルホ
ウ酸(0.524g)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、
アルゴン気流下、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(0.081g)、炭酸ナトリウム(1.854
g)の水(9ml)溶液及びテトラ(n-ブチル)アンモニウ
ムブロミド(0.113g)を加えて14時間加熱還流した。空
冷後、反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層
を水と飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去し残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-ク
ロロホルム(50%)により溶出し、3-(4-メチルフェニ
ル)ベンズアルデヒド(0.649g,収率:94%)を無色油
状物として得た。
【0284】Mass(FAB)m/z:197(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.41(s,3H), 7.28(m,2H), 7.52(m,
2H), 7.58(m,1H), 7.80-7.87(m,2H), 8.08(m,1H), 10.0
8(s,1H).
【0285】2) 3-(4-メチルフェニル)ケイ皮酸エチル
エステル体 製造例27の1)の方法により、3-(4-メチルフェニル)ケイ
皮酸エチルエステルを収率99%で得た。
【0286】Mass(FAB)m/z:267(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34(t,J=7.1Hz,3H), 2.40(s,3H),
4.27(q,J=7.1Hz,2H), 6.49(m,1H), 7.26(m,2H), 7.40-
7.62(m,5H), 7.71(m,1H), 7.73(m,1H).
【0287】3) 表題化合物 製造例19の2)と同様の方法にて加水分解することによ
り,収率80%で表題化合物を得た。
【0288】Mass(FAB)m/z:237(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.40(s,3H), 6.51(d,J=16.1Hz,1
H), 7.26(d,J=7.8Hz,2H),7.40-7.64(m,5H), 7.73(s,1
H), 7.84(d,J=16.1Hz,1H).
【0289】製造例29 3-(ピリド-4-イル)ケイ皮酸リ
チウム
【0290】
【化41】
【0291】1)3-(ピリド-4-イル)ベンズアルデヒド体 4-ブロモピリジン 臭化水素塩を用い製造例28の1)と同
様の方法にて定量的に淡褐色油状物として得た。
【0292】Mass(FAB)m/z:184(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:7.55(m,2H), 7.68(m,1H), 7.89-7.
98(m,2H), 8.15(m,1H),8.71(m,2H), 10.11(s,1H).
【0293】2) 3-(ピリド-4-イル)ケイ皮酸エチルエス
テル体 製造例27の1)の方法により収率98%で無色固体として得
た。
【0294】Mass(FAB)m/z:254(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.35(t,J=7.1Hz,3H), 4.28(q,J=7.
1Hz,2H), 6.52(m,1H), 7.48-7.56(m,3H), 7.59―7.68
(m,2H), 7.71(m,1H), 7.75(m,1H), 7.77(m,1H), 8.68
(m,2H).
【0295】3) 表題化合物 3-(ピリド-4-イル)ケイ皮酸エチルエステル(0.423g)
のテトラヒドロフラン(16ml)溶液に、水(4ml)、メ
タノール(3ml)及び水酸化リチウム(0.042g)を加え
室温にて2時間攪拌し、更に、50℃にて1時間攪拌し
た。溶媒を減圧下留去し乾燥することにより表題化合物
(0.429g,定量的)を淡黄色アモルファスとして得た。
これ以上精製することなしに次の反応に供した。
【0296】Mass(FAB)m/z:224(M-Li)-.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.52(d,J=15.9Hz,1H), 7.19(d,J
=15.9Hz,1H), 7.47(dd,J=7.9,7.5Hz,1H), 7.56(d,J=7.
9Hz,1H), 7.67(d,J=7.5Hz,1H), 7.73(m,2H), 8.30(m,1
H), 8.63(m,2H).
【0297】製造例30 2-(N-tert-ブトキシカルボニル
-N'-メチルアミノ)エチル メタンスルホネート
【0298】
【化42】
【0299】2-(N-メチル)アミノエタノール(0.535m
l)及びジ-tert-ブチル ジカーボネート(1.45g)のテ
トラヒドロフラン(10ml)溶液に室温下、トリエチルア
ミン(0.928ml)を加え15時間攪拌した。反応液を減圧
下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(50%)溶出
物として、2-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル)ア
ミノエタノール(1.18g,定量的)を無色油状物として
得た(1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(s,9H), 2.92(s,3H),
3.40(m,2H), 3.75(m,2H))。
【0300】得られたN-tert-ブトキシ体(1.18g)のピ
リジン(10ml)溶液に氷冷下、メタンスルホニルクロリ
ド(0.625ml)を滴下した。同温にて5時間攪拌後、水
と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
n-ヘキサン−酢酸エチル(50%)にて溶出し表題化合物
(1.10g,収率:64%)を無色油状物として得た。
【0301】1H-NMR(CDCl3)δ:1.45-1.47(m,9H), 2.
92-2.95(m,3H), 3.00-3.02(m,3H), 3.53-3.59(m,2H),
4.28-4.34(m,2H).
【0302】製造例31 3-スチリルアニリン
【0303】
【化43】
【0304】1) (3-スチリル)ニトロベンゼン体 ソジウム エトキシド(2.72g)のN,N-ジメチルホルムア
ミド(100ml)懸濁液に、アルゴン気流、氷冷下、ジエ
チル ホスホノ酢酸ベンジルエステル(4.56g)のN,N-ジ
メチルホルムアミド(20ml)溶液を滴下し10分攪拌し
た。この反応液に3-ニトロベンズアルデヒド(3.02g)
のN,N-ジメチルホルムアミド(20ml)溶液を滴下し室温
にて2時間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加えて
分液し、有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、n-ヘキサン-塩化メチレン(15%)にて溶出し、(3
-スチリル)ニトロベンゼン(0.91g,収率:20%)を黄
色固体として得た。
【0305】Mass(FAB)m/z:226(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:7.14(d,J=16.3Hz,1H), 7.25(d,J=1
6.3Hz,1H), 7.32-7.34(m,1H), 7.38-7.42(m,2H), 7.50-
7.55(m,3H), 7.80(d,J=8.1Hz,1H), 8.08-8.12(m,1H),
8.37-8.38(m,1H).
【0306】2) 表題化合物 (3-スチリル)ニトロベンゼン(0.675g)のメタノール
(360ml)溶液に塩化スズ(II)(1.693g)を加え8時間
加熱還流した。空冷後、減圧下反応液を留去し、1N-水
酸化ナトリウム水溶液とクロロホルムを加えて分液し、
有機層を飽和食塩水にて洗浄し無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサ
ン−酢酸エチル(25%)にて溶出し、表題化合物(0.53
g,収率:91%)を黄色固体として得た。
【0307】Mass(ESI)m/z:196(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:6.59-6.62(m,1H), 6.85(s,1H), 6.
93(m,1H), 7.01(d,J=16.4Hz,1H), 7.07(d,J=16.4Hz,1
H), 7.15(t,J=7.8Hz,1H), 7.24-7.27(m,1H), 7.32-7.37
(m,2H), 7.50(d,J=7.8Hz,2H).
【0308】製造例32 2-(3-(N-ベンゾイル)アミノフ
ェニル)エチル メタンスルホネート
【0309】
【化44】
【0310】1) 2-(3-(N-ベンゾイル)アミノフェニル)
エチルアルコール 2-(3-ニトロフェニル)エチルアルコール(2.87g)のメ
タノール(50ml)溶液に10%-パラジウム-炭素(2.87
g)を加え、1気圧水素存在下14時間振とうした。不溶物
を濾別後、溶媒を減圧下留去し乾燥することにより2-(3
-アミノフェニル)エチルアルコール(2.63g、定量的)
を淡桃色固体として得た。これ以上精製することなしに
次の反応に供した。
【0311】1H-NMR(CDCl3)δ:2.75(m,2H), 3.80(m,
2H), 6.54(m,2H), 6.60(d,J=7.6Hz,1H), 7.10(m,1H).
【0312】2-(3-アミノフェニル)エチルアルコール
(0.91g)のピリジン(10ml)溶液に氷冷下、ベンゾイ
ルクロリド(0.77ml)を滴下し1時間攪拌した。反応液
に0.5N-塩酸水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧
下留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルム-メタノール(6%)溶出
物として2-((3-N-ベンゾイル)アミノフェニル)エチル
アルコール(0.73g,収率:46%)を白色固体として得
た。
【0313】1H-NMR(CDCl3)δ:2.80(m,2H), 6.93(d,
J=7.6Hz,1H), 7.18-7.50(m,6H), 7.81(d,J=8.1Hz,1H),
8.32(s,1H).
【0314】2) 表題化合物 2-(3-(N-ベンゾイル)アミノフェニル)エチルアルコール
(0.58g)のピリジン溶液(10ml)に氷冷下、メタンス
ルホニルクロリド(0.233ml)を加え1時間攪拌した。
反応液に水を加え、析出晶を濾取することにより表題化
合物(0.58g,収率:76%)を白色固体として得た。
【0315】1H-NMR(CDCl3)δ:2.89(s,3H), 3.08(m,
2H), 4.42(m,2H), 7.01(d,J=7.8Hz,1H), 7.25-7.30(m,1
H), 7.43-7.57(m,4H), 7.63(s,1H), 7.85-7.93(m,2H),
8.00(s,1H).
【0316】製造例33 2-(4-(N-ベンゾイル)アミノフ
ェニル)エチル メタンスルホネート
【0317】
【化45】
【0318】1) 2-(4-(N-ベンゾイル)アミノフェニル)
エチルアルコール 4-アミノフェニル酢酸エチルエステル(2g)のピリジン
(20ml)溶液に氷冷下、ベンゾイルクロリド(1.42ml)
を滴下し1.5時間攪拌した。反応液に1N-塩酸水、酢酸
エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾別後、溶媒を留去し4-(N-ベンゾイル)ア
ミノフェニル酢酸エチルエステル(3.28g,収率:定量
的)を白色固体として得た。
【0319】1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(t,J=7.2Hz,3H),
3.62(s,2H), 4.13(q,J=7.2Hz,2H), 7.27(d,J=8.8Hz,2
H), 7.42-7.62(m,5H), 7.85(d,J=8.8Hz,2H), 7.94(s,1
H).
【0320】このN-ベンゾイル体(1g)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液に氷冷下、水素化ホウ素リチウム
(0.116g)を加え41時間攪拌した。反応液に水とクロロ
ホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾別後、溶媒を留去し乾燥することにより
2-(4-(N-ベンゾイル)アミノフェニル)エチルアルコール
(0.76g,収率:89%)を白色固体として得た。
【0321】1H-NMR(CDCl3)δ:2.87(m,2H), 3.86(m,
2H), 7.23-7.26(m,2H), 7.47-7.59(m,5H), 7.81(bs,1
H), 7.86-7.88(m,2H).
【0322】2) 表題化合物 製造例32の2)と同様と同様の方法にて表題化合物を93%
の収率で白色固体として得た。
【0323】1H-NMR(CDCl3)δ:2.89(s,3H), 3.07(m,
2H), 4.42(m,2H), 7.26(m,2H), 7.45-7.70(m,5H), 7.81
(s,2H), 7.85(s,1H).
【0324】製造例34 2-(2-(N-ベンゾイル)アミノフ
ェニル)エチル メタンスルホネート
【0325】
【化46】
【0326】1) 2-(2-(N-ベンゾイル)アミノフェニル)
エチルアルコール 2-(2-アミノフェニル)エチルアルコールを用いて製造例
32の1)と同様の方法にて70%の収率で2-(2-(N-ベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチルアルコールを白色固体として
得た。
【0327】1H-NMR(CDCl3)δ:2.90(m,2H), 4.02(m,
2H), 7.12-7.32(m,3H), 7.44-7.55(m,3H), 7.96-7.98
(m,3H), 9.73(s,1H).
【0328】2) 表題化合物 製造例32の2)と同様の方法にて表題化合物を90%の収率
で白色固体として得た。
【0329】1H-NMR(CDCl3)δ:2.86(s,3H), 3.10(t,
J=6.4Hz,2H), 4.47(t,J=6.4Hz,2H), 7.22-7.36(m,3H),
7.48-7.59(m,3H), 7.71(d,J=8.0Hz,1H), 7.95(d,J=7.2H
z,2H),8.14(s,1H).
【0330】製造例35 2-(3-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル)アミノフェニル)エチル メタンスルホネート
【0331】
【化47】
【0332】1) tert-ブチル N-(3-(2-ヒドロキシエチ
ル)フェニル)カルバメート体 2-(3-アミノフェニル)エチルアルコール(2.54g)のテ
トラヒドロフラン(25ml)溶液にジtert-ブチル ジカー
ボネート(4.44g)を加え、75℃にて22時間攪拌し、空
冷後、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン−酢酸
エチル(30%)にて溶出し、 tert-ブチルN-(3-(2-ヒド
ロキシエチル)フェニル)カルバメート(3.34g,収率:7
6%)を白色固体として得た。
【0333】1H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.81-2.
84(m,2H), 3.84(m,2H), 6.58(bs,1H),6.90(d,J=8.4Hz,1
H), 7.16-7.27(m,2H), 7.30(bs,1H).
【0334】2) 表題化合物 製造例32の2)の方法により収率97%で無色固体として得
た。
【0335】1H-NMR(CDCl3)δ:1.52(s,9H), 2.87(s,
3H), 3.00-3.03(m,2H), 4.39-4.42(m,2H), 6.57(bs,1
H), 6.90(d,J=7.2Hz,1H), 7.15-7.29(m,2H), 7.37(bs,1
H).
【0336】製造例36 2-(3-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル)アミノフェニル)-n-プロピル メタンスルホネート
【0337】
【化48】
【0338】1) N-tert-ブトキシカルボニルアニリン
体 3-ニトロフェニル酢酸(3g)のN,N-ジメチルホルムアミ
ド(60ml)溶液に室温下、炭酸カリウム(5.05g)及び
ヨウ化メチル(1.13ml)を加え19時間攪拌した。反応液
に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を留去し乾燥する
ことにより2-(3-ニトロフェニル)プロピオン酸エチルエ
ステル(0.493g,収率:13%)を無色油状物として得た
1H-NMR(CDCl3)δ:1.57(d,J=7.2Hz,3H), 3.70(s,3
H), 3.83-3.88(m,1H), 7.51(t,J=8.0Hz,1H), 7.66(d,J=
8.0Hz,1H), 8.12-8.13(m,1H), 8.19(s,1H))。
【0339】製造例32の1)と同様の方法にて接触還元す
ることにより2-(3-アミノフェニル)プロピオン酸エチル
エステルを18%の収率で得た(1H-NMR(CDCl3)δ:1.4
6(d,J=7.2Hz,3H), 3.66(s,3H), 6.55-6.58(m,1H), 6.62
(m,1H), 6.67(d,J=8.0Hz,1H), 7.09(t,J=8.0Hz,1
H))。
【0340】水素化アルミニウムリチウム(0.04g)の
テトラヒドロフラン(1ml)懸濁液に氷冷下、2-(3-ア
ミノフェニル)プロピオン酸エチルエステル(0.075g)
のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を加え1.5時間攪拌
した。反応液に水、1N-水酸化ナトリウム水溶液を加
え、更に酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を留去し乾燥す
ることにより2-(3-アミノフェニル)-n-プロピルアルコ
ール(0.063g,収率:定量的)を無色油状物として得た
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22(d,J=7.2Hz,3H), 2.80-2.86
(m,1H), 3.64(d,J=6.9Hz,2H), 6.54-6.55(m,2H), 6.62
(d,J=7.2Hz,1H), 7.08-7.12(m,1H))。
【0341】製造例35と同様の方法にて2-(3-(N-tert-
ブトキシカルボニル)アミノフェニル)-n-プロピルアル
コールを94%の収率で無色油状物として得た。
【0342】1H-NMR(CDCl3)δ:1.22(d,J=6.8Hz,3H),
1.52(s,9H), 2.86-2.95(m,1H), 3.67(d,J=6.8Hz,2H),
6.62(bs,1H), 6.91(d,J=7.2Hz,1H), 7.18-7.27(m,3H).
【0343】2) 表題化合物 製造例32の2)と同様の方法にて表題化合物を収率88%で
無色油状物として得た。
【0344】1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(d,J=6.8Hz,3H),
1.52(s,9H), 2.86(s,3H), 3.13-3.18(m,1H), 4.21-4.3
1(m,2H), 6.57(bs,1H), 6.90-6.92(m,1H), 7.17-7.26
(m,2H),7.34(s,1H).
【0345】製造例37 2-(5-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル)アミノ-2-メチルフェニル)エチルメタンスルホネ
ート
【0346】
【化49】
【0347】1) 2-(2-メチル-5-ニトロ)フェニル酢酸
tert-ブチルエステル 2-(2-メチル-5-ニトロ)安息香酸(1.99g)のトルエン
(20ml)溶液に室温下、塩化チオニル(0.802ml)及び
N,N-ジメチルホルムアミド(0.1ml)を滴下し90℃にて
4時間攪拌した。空冷後、溶媒を減圧下留去し得られた
残渣のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に氷冷下、トリ
エチルアミン(4.6ml)及び2.0M-(トリメチルシリル)
ジアゾメタンのヘキサン溶液(5.5ml)を滴下し2時間
攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、有
機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒
を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(11%)溶出物
として1-ジアゾ-2'-メチル-5'-ニトロアセトフェノン
(0.84g,収率:37%)を黄色固体として得た(1H-NMR
(CDCl3)δ:2.61(s,3H), 5.70(s,1H), 7.43(d,J=8.4H
z,1H), 8.20(m,1H), 8.25(d,J=2.0Hz,1H))。
【0348】安息香酸銀(I)(0.277g)のtert-ブタノー
ル(8ml)溶液に室温下、トリエチルアミン(0.843m
l)を加え90℃にて15分間攪拌後、同温にて1-ジアゾ-2'
-メチル-5'-ニトロアセトフェノン(0.83g)のtert-ブ
タノール(6ml)−トルエン(14ml)溶液を滴下し2時
間攪拌した。空冷後、反応液に水と酢酸エチルを加えて
分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾
別後、溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン−酢酸エチル(6
%)溶出物として2-(2-メチル-5-ニトロ)フェニル酢酸
tert-ブチルエステル(0.724g,収率:72%)を白色固
体として得た。
【0349】1H-NMR(CDCl3)δ:1.45(s,9H), 2.40(s,
3H), 3.64(s,2H), 7.33(d,J=8.4Hz,1H), 8.03(m,1H),
8.08(d,J=2.4Hz,1H).
【0350】2) 2-((5-(N-tert-ブトキシカルボニル)ア
ミノ-2-メチルフェニル)エチルアルコール 2-(2-メチル-5-ニトロ)フェニル酢酸 tert-ブチルエス
テル(0.698g)を製造例32の1)と同じ方法にて接触還元
することにより2-(5-アミノ-2-メチル)フェニル酢酸 te
rt-ブチルエステル(0.527g,収率:86%)を無色油状
物として得た( 1H-NMR(CDCl3)δ:1.44(s,9H), 2.18
(s,3H), 3.29(s,2H), 3.51(bs,2H), 6.51(dd,J=7.6,2.
4Hz,1H), 6.55(d,J=2.0Hz,1H), 6.94(d.J=8.0Hz,1
H))。
【0351】製造例36の1)と同じ方法にて還元し2-((5-
アミノ-2-メチル)フェニル)エチルアルコールを91%の
収率で得た(1H-NMR(CDCl3)δ:2.21(s,3H), 2.74-2.
78(m,2H), 3.53(bs,2H), 3.78-3.82(m,2H), 6.48-6.54
(m,2H), 6.94(d,J=7.6Hz,1H))。
【0352】製造例35と同じ方法にて収率93%で2-((5-
(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ-2-メチルフェニ
ル)エチルアルコールを白色固体として得た。
【0353】1H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.27(s,
3H), 2.84-2.87(m,2H), 3.80-3.85(m,2H), 6.41(bs,1
H), 7.05-7.11(m,2H), 7.20(s,1H).
【0354】3) 表題化合物 製造例32の2)と同じ方法にて収率92%で表題化合物を白
色固体として得た。
【0355】1H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.31(s,
3H), 2.89(s,3H), 3.04(t,J=6.8Hz,2H), 4.38(t,J=6.8H
z,2H), 6.41(bs,1H), 7.08(m,2H), 7.26(s,1H).
【0356】製造例38 2-(5-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル)アミノ-2-メトキシフェニル)エチル メタンスルホ
ネート
【0357】
【化50】
【0358】1) 2-メトキシ-5-ニトロ安息香酸体 5-ニトロサリチル酸(5g)のN,N-ジメチルホルムアミ
ド(100ml)溶液に室温下、炭酸カリウム(16.6g)とヨ
ウ化メチル(3.74ml)を加え7日間攪拌した。反応液に
水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナト
リウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を留去し得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-ヘ
キサン−酢酸エチル(25%)溶出物として2-メトキシ-5
-ニトロ安息香酸メチルエステル(4.54g,収率:79%)
を黄色固体として得た(1H-NMR(CDCl3)δ:3.94(s,3
H), 4.03(s,3H), 7.07(d,J=9.2Hz,1H), 8.34(m,1H), 8.
71(d,J=3.2Hz,1H))。
【0359】2-メトキシ-5-ニトロ安息香酸メチルエス
テル(4.49g)のメタノール(100ml)溶液に室温下、1N
-水酸化ナトリウム水溶液(51ml)を加え60℃にて18時
間攪拌した。空冷後、1N-塩酸水にて中和し酢酸エチル
を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
した。濾別後、溶媒を留去し乾燥することにより2-メト
キシ-5-ニトロ安息香酸(4.19g,収率:定量的)を黄色
固体として得た。
【0360】1H-NMR(CDCl3)δ:4.18(s,3H), 7.19(d,
J=9.2Hz,1H), 8.46(dd,J=9.2,2.8Hz,1H), 9.02(d,J=2.
8Hz,1H).
【0361】2) 2-(2-メトキシ-5-ニトロ)フェニル酢
酸 tert-ブチルエステル 製造例37の1)と同じ方法にて、1-ジアゾ-2'-メトキシ-
5'-ニトロアセトフェノン(収率49%)を黄色固体とし
て得た(1H-NMR(CDCl3)δ:4.05(s,3H), 6.27(bs,1
H), 7.07(d,J=9.2Hz,1H), 8.34(m,1H), 8.80(bs,1
H))。更に、安息香酸銀(I)にて処理することにより2-
(2-メトキシ-5-ニトロ)フェニル酢酸 tert-ブチルエス
テル(収率74%)を無色油状物として得た。
【0362】1H-NMR(CDCl3)δ:1.47(s,9H), 3.59(s,
2H), 3.93(s,3H), 6.92(d,J=8.8Hz,1H), 8.11(d,J=2.4H
z,1H), 8.19(dd,J=8.8,2.4Hz,1H).
【0363】2) 2-(5-(N-tert-ブトキシカルボニル)ア
ミノ-2-メトキシフェニル)エチルアルコール 2-(2-メトキシ-5-ニトロ)フェニル酢酸 tert-ブチルエ
ステルを製造例32の1)と同じ方法にて接触還元すること
により2-(5-アミノ-2-メトキシ)フェニル酢酸tert-ブ
チルエステル(収率97%)を褐色油状物として得た(1H
-NMR(CDCl3)δ:1.43(s,9H), 3.48(s,2H), 3.77(s,3
H), 6.58(bs,2H), 6.77(d,J=8.8Hz,1H),7.01(d,J=2.4H
z,1H), 7.05(m,1H))。
【0364】フェニル酢酸 tert-ブチルエステル体を製
造例36の1)と同じ方法にて還元し2-((5-アミノ-2-メト
キシ)フェニル)エチルアルコールを75%の収率で得た
1H-NMR(CDCl3)δ:2.82(m,2H), 3.40(bs,1H), 3.76
(s,3H), 3.82(m,2H), 6.56(m,2H), 6.73(m,1H))。
【0365】製造例30と同じ方法にて収率88%で2-((5
-(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ-2-メトキシフェ
ニル)エチルアルコールを白色固体として得た。
【0366】1H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.85-2.
88(m,2H), 3.77-3.82(m,2H), 3.81(s,3H), 6.37(s,1H),
6.79(d,J=8.8Hz,1H), 7.15-7.26(m,2H).
【0367】3) 表題化合物 製造例32の2)と同じ方法にて収率98%で表題化合物を白
色固体として得た。
【0368】1H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.88(s,
3H), 3.03(t,J=6.8Hz,2H), 4.40(t,J=6.8Hz,2H), 6.34
(bs,1H), 6.79(d,J=8.4Hz,1H), 7.20-7.22(m,2H).
【0369】製造例39 2-(2-(N-ベンゾイル)アミノ-1,
3-チアゾール-4-イル)エチル メタンスルホネート
【0370】
【化51】
【0371】1) 2-(2-(N-ベンゾイル)アミノ-1,3-チア
ゾール-4-イル)酢酸エチルエステル 2-(2-アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)酢酸エチルエステ
ル(3.131g)の塩化メチレン(60ml)溶液に室温下トリ
エチルアミン(4.22ml)を加え、氷冷下ベンゾイルクロ
リド(3.21ml)を滴下し4時間攪拌した。反応液に水と
クロロホルムを加えて分液し、更に水層をクロロホルム
にて抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄し、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒
を留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルム-アセトン(5%)により溶出し、2
-(2-(N-ベンゾイル)アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)酢
酸エチルエステル(1.57g,収率:32%)を黄色油状物
として得た。
【0372】Mass(ESI)m/z:291(M+H)+.
【0373】1H-NMR(CDCl3)δ:1.24(t,J=7.1Hz,3H),
3.50-3.65(m,2H), 4.15(q,J=7.1Hz,2H), 6.84(s,1H),
7.50(t,J=7.8Hz,2H), 7.59(t,J=7.8Hz,1H), 7.92(d,J=
7.8Hz,2H).
【0374】2) N-(4-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-チア
ゾール-2-イル)ベンズアミド 2-(2-(N-ベンゾイル)アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)酢
酸エチルエステル(0.843g)のテトラヒドロフラン(25
ml)溶液に氷冷下、水素化ホウ素リチウム(0.127g)を
加え1.5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム
水溶液、水及びクロロホルムを加えて分液し、更に水層
をクロロホルムにて抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水
にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別
後、減圧下に溶媒を留去し残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム-アセトン(30
%)により溶出し、N-(4-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-チ
アゾール-2-イル)ベンズアミド(0.394g,収率:55%)
を白色固体として得た。
【0375】Mass(FAB)m/z:249(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.90(t,J=5.1Hz,2H), 3.90(t,J=5.
1Hz,2H), 6.66(s,1H), 7.50-7.65(m,3H), 7.95-8.02(m,
2H).
【0376】3) 表題化合物 製造例32の2)の方法により表題化合物を定量的に得た。
【0377】1H-NMR(CDCl3)δ:2.92(s,3H), 3.03(t,
J=6.8Hz,2H), 4.49(t,J=6.8Hz,2H), 6.76(s,1H), 7.52
(t,J=7.1Hz,2H), 7.61(t,J=7.1Hz,1H), 7.93(d,J=7.1H
z,2H).
【0378】製造例40 2-(4-(N-ベンゾイル)アミノ-1,
3-ピリミジン-2-イル)エチル メタンスルホネート
【0379】
【化52】
【0380】1) 2-(4-アミノ-1,3-ピリミジン-2-イル)
酢酸エチルエステル 2-(4-アミノ-6-クロロ-1,3-ピリミジン-2-イル)酢酸エ
チルエステル(薬学雑誌、1979, 99(4), 342、J.Antib
iotics、1984, 37(5), 546)(0.053g)のエタノール
(3ml)溶液に酢酸ナトリウム(0.025g)及び10%パラ
ジウム-炭素(0.010g)を加え、水素雰囲気下6時間振
とうした。触媒を濾別後、溶媒に水とクロロホルムを加
えて分液し、更に水層をクロロホルムにて抽出し、有機
層を合わせ飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去し乾燥す
ることにより2-(4-アミノ-1,3-ピリミジン-2-イル)酢酸
エチルエステル(0.025g,収率:56%)を白色固体とし
て得た。
【0381】1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(t,J=7.1Hz,3H),
3.77(s,2H), 4.20(q,J=7.1Hz,2H), 5.14(m,2H), 6.30
(d,J=5.8Hz,1H), 8.18(d,J=5.8Hz,1H).
【0382】2) 2-(4-(N-ベンゾイル)アミノ-1,3-ピリ
ミジン-2-イル)酢酸エチルエステル 製造例39の1)の方法により2-(4-(N-ベンゾイル)アミノ-
1,3-ピリミジン-2-イル)酢酸エチルエステルを収率31%
で白色固体として得た。
【0383】1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(t,J=7.1Hz,3H),
3.92(s,2H), 4.22(q,J=7.1Hz,2H), 7.52(t,J=7.3Hz,2
H), 7.59(t,J=7.3Hz,1H), 7.92(d,J=7.3Hz,2H), 8.22
(d,=5.8Hz,1H), 8.62(m,1H), 8.65(d,J=5.8Hz,1H).
【0384】3) N-(2-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-ピリ
ミジン-4-イル)ベンズアミド 製造例39の2)の方法によりN-(2-(2-ヒドロキシエチル)-
1,3-ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを収率27%で得
た。
【0385】1H-NMR(CDCl3)δ:3.12(t,J=5.6Hz,2H),
4.07(t,J=5.6Hz,2H), 7.53(t,J=7.3Hz,2H), 7.62(t,J=
7.3Hz,1H), 7.92(d,J=7.3Hz,2H), 8.20(d,J=5.8Hz,1H),
8.54(s,1H), 8.61(d,J=5.8Hz,1H).
【0386】4) 表題化合物 製造例32の2)の方法により表題化合物を定量的に得た。
【0387】1H-NMR(CDCl3)δ:3.01(s,3H), 3.32(t,
J=6.3Hz,2H), 4.76(t,J=6.3Hz,2H), 7.53(t,J=7.8Hz,2
H), 7.62(t,J=7.8Hz,1H), 7.94(d,J=7.8Hz,2H), 8.21
(d,J=5.8Hz,1H), 8.63(d,J=5.8Hz,1H), 8.70(m,1H).
【0388】製造例41 3-(3-ビフェニル)-N-(4-ヒドロ
キシメチルフェニル)アクリルアミド
【0389】
【化53】
【0390】製造例27の3-フェニルケイ皮酸(0.336
g)、4-アミノベンジルアルコール(0.185g)及び1-ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.202g)のN,N-ジメチル
ホルムアミド(3ml)懸濁液に室温下、トリエチルアミ
ン(0.049ml)及び1-エチル-3-(3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル)カルボジイミド 塩酸塩(0.345g)を加えて13時
間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、
有機層を5%クエン酸水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去し、残
渣を酢酸エチルより結晶化することにより3-(3-ビフェ
ニル)-N-(4-ヒドロキシメチルフェニル)アクリルアミド
(0.377g,収率:76%)を白色固体として得た。
【0391】Mass(FAB)m/z:330(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.63(t,J=5.9Hz,1H), 4.67(d,J=5.
9Hz,2H), 6.57(m,1H), 7.33-7.66(m,13H), 7.74(s,1H),
7.82(m,1H).
【0392】製造例42 2-(3-(3'-フェニルウレイド)フ
ェニル)エチル メタンスルホネート
【0393】
【化54】
【0394】1) 1-(3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)-
3-フェニルウレア 2-(3-アミノフェニル)エチルアルコール(0.91g)のピ
リジン(10ml)溶液に氷冷下、フェニルイソシアネート
(0.935g)を滴下し1時間攪拌した。反応液に氷水を加
え析出晶を濾取し、メタノール-クロロホルムにて再結
晶することにより1-(3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)
-3-フェニルウレア(1.53g,収率:70%)を白色結晶と
して得た。
【0395】1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.68(m,2H), 3.59
(m,2H), 4.63(m,1H), 6.81(d,J=7.2Hz,1H), 6.95(t,J=
7.2Hz,1H), 7.16(t,J=7.6Hz,1H), 7.21-7.29(m,4H), 7.
44(d,J=7.6Hz,2H), 8.57(s,1H), 8.60(s,1H).
【0396】2) 表題化合物 製造例32の2)の方法により表題化合物を収率98%にて得
た。
【0397】1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.95(m,2H), 3.10
(s,3H), 4.39(m,2H), 6.88(d,J=7.6Hz,1H), 6.94(t,J=
7.3Hz,1H), 7.19-7.35(m,5H), 7.42(d,J=7.6Hz,2H), 8.
61(s,1H), 8.63(s,1H).
【0398】製造例43 2-(4-(3'-フェニルウレイド)フ
ェニル)エチル メタンスルホネート
【0399】
【化55】
【0400】1) 1-(4-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)-
3-フェニルウレア 2-(4-アミノフェニル)酢酸エチルエステル(2g)を用
い製造例42の1)と同じ方法にて2-(4-(3'-フェニルウレ
イド)フェニル)酢酸エチルエステル(2.34g,収率:70
%)を白色固体として得た(1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.1
7(t,J=6.8Hz,3H),3.57(s,2H), 4.03-4.09(m,2H), 6.95
(m,1H), 7.16(m,2H), 7.26(m,2H), 7.39(m,2H), 7.44
(m,2H), 8.62(s,1H), 8.63(s,1H))。
【0401】2-(4-(3'-フェニルウレイド)フェニル)酢
酸エチルエステル(1g)を用いて製造例33の1)と同じ
方法にて1-(4-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)-3-フェ
ニルウレア(0.75g,収率:87%)を白色固体として得
た。
【0402】1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.65(t,J=7.2Hz,2
H), 3.55(t,J=7.2Hz,2H), 6.92(t,J=7.6Hz,1H), 7.10
(m,2H), 7.25(t,J=7.6Hz,2H), 7.33(m,2H), 7.43(m,2
H), 8.60(bs,2H).
【0403】2) 表題化合物 製造例32の2)と同様の方法にて表題化合物を収率88%で
白色固体として得た。
【0404】1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.92(t,J=6.6Hz,2
H), 3.09(s,3H), 4.36(t,J=6.6Hz,2H),6.94(m,1H), 7.1
7(m,2H), 7.25(t,J=7.6Hz,2H), 7.36-7.43(m,4H), 8.59
(s,1H), 8.60(s,1H).
【0405】製造例44 2-(2-(3'-フェニルウレイ
ド))フェニル)エチル メタンスルホネート
【0406】
【化56】
【0407】1) 1-(2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル-3
-フェニルウレア 2-(2-アミノフェニル)エチルアルコールを用いて製造例
42の1)と同様の方法にて1-(2-(2-ヒドロキシエチル)フ
ェニル-3-フェニルウレアを収率90%で白色固体として
得た。
【0408】1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.76(t,J=6.8Hz,2
H), 3.63(m,2H), 4.84(t,J=5.2Hz,1H),6.93-7.01(m,2
H), 7.13-7.19(m,2H), 7.25-7.28(m,2H), 7.46(d,J=8.4
Hz,2H),7.75(d,J=8.4Hz,1H), 8.30(s,1H), 9.19(s,1H).
【0409】2) 表題化合物 製造例32の2)と同様の方法にて表題化合物を収率87%で
白色固体として得た。
【0410】1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.03(t,J=6.8Hz,2
H), 3.07(s,3H), 4.41(t,J=6.8Hz,2H),6.95(t,J=7.2Hz,
1H), 7.04-7.08(m,1H), 7.21-7.29(m,4H), 7.45(d,J=8.
0Hz,2H), 7.71(d,J=8.0Hz,1H), 8.03(s,1H), 8.90(s,1
H).
【0411】実施例1 N'-(2-エトキシカルボニルエチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物1)
【0412】
【化57】
【0413】6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩
(0.5g,製造例3)のN,N-ジメチルホルムアミド(5m
l)溶液にアクリル酸エチル(0.38ml)を加え120℃にて
23時間攪拌した。空冷後、トリエチルアミンにて中和
し、水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルム-メタノール(3%)溶出物として、
表題化合物(0.294g,収率:61%)を黄色固体として得
た。
【0414】1H-NMR(CDCl3)δ:1.28(m,3H), 2.10(m,
4H), 2.30(s,3H), 2.54(m,2H), 2.67(m,2H), 2.83(m,4
H), 4.18(m,2H), 6.79(d,J=7.8Hz,1H), 6.94(s,1H), 7.
03(d,J=7.8Hz,1H), 9.29(s,1H).
【0415】実施例2 N'-(2-(3-ベンズアミドシンナ
モイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物2)
【0416】
【化58】
【0417】N'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
二塩酸塩(0.047g,製造例7)、3-(ベンズアミド)ケ
イ皮酸(0.041g)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.022g)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.5ml)懸濁
液に、室温下トリエチルアミン(0.079ml)及び1-(3-ジ
メチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
(0.058g)を加え63時間攪拌した。反応液に水と酢酸エ
チルを加えて分液し、水層を更に酢酸エチルにて抽出
し、有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下に留去し
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルム-メタノール(8%)で溶出し、表題化合物
(0.069g,収率:97%)を白色固体として得た。
【0418】Mass(ESI)m/z:525(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
55-2.75(m,4H), 2.79-2.92(m,2H), 3.50(t,J=4.0Hz,2
H), 6.53(d,J=15.6Hz,1H), 6.74(d,=8.0Hz,1H), 6.97
(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.25(d,J=7.4Hz,1H), 7.
33(t,J=7.4Hz,1H), 7.47(t,J=7.8Hz,2H), 7.50-7.65(m,
2H), 7.67(d,J=7.8Hz,1H), 7.90-8.05(m,3H).
【0419】実施例3 N'-(2-(3-フェニルスルホニル
アミノシンナモイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4
H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物3)
【0420】
【化59】
【0421】実施例2と同様の方法にて表題化合物を75
%の収率で得た。
【0422】Mass(FAB)m/z:561(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
60-2.95(m,6H), 3.53(t,J=4.0Hz,2H), 6.48(d,J=15.6H
z,1H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.98(s,1H), 7.06(d,J=8.
0Hz,1H), 7.06-7.15(m,1H), 7.16-7.27(m,2H), 7.29(s,
1H), 7.38-7.57(m,5H), 7.78(d,J=8.2Hz,2H).
【0423】実施例4 N'-(2-(3-フェニルオキシシン
ナモイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化
合物4)
【0424】
【化60】
【0425】実施例2と同様の方法にて表題化合物を89
%の収率で得た。
【0426】Mass(FAB)m/z:498(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.90-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
60-2.90(m,6H), 3.45-3.60(m,2H), 6.30-6.40(m,1H),
6.40(d,J=15.6Hz,1H), 6.95-7.40(m,11H), 7.59(d,J=1
5.6Hz,1H), 9.06(s,1H).
【0427】実施例5 N'-(2-(3-ベンジルオキシシン
ナモイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化
合物5)
【0428】
【化61】
【0429】実施例2と同様の方法にて表題化合物を74
%の収率で得た。
【0430】Mass(FAB)m/z: 512(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.25(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
60-2.95(m,6H), 3.45-3.65(m,2H), 5.07(s,2H), 6.35
(m,1H), 6.43(d,J=15.6Hz,1H), 6.79(d,J=8.0Hz,1H),
6.90-7.00(m,2H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.05-7.20(m,2
H), 7.25-7.45(m,7H), 7.60(d,J=15.6Hz,1H), 9.19(s,1
H).
【0431】実施例6 N'-(2-(trans-3-(2-フェニル-
1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)アクリロイル)アミノ
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物6)
【0432】
【化62】
【0433】実施例2と同様の方法にて表題化合物を77
%の収率で得た。
【0434】Mass(FAB)m/z:526(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
60-2.90(m,6H), 3.45-3.57(m,2H), 6.24(m,1H), 6.65
(d,J=15.7Hz,1H), 6.76(d,J=8.1Hz,1H), 6.80-6.90(m,2
H), 6.90-7.10(m,4H), 7.40-7.50(m,3H), 7.55-7.65(m,
2H), 7.59(d,J=15.7Hz,1H), 8.86(s,1H).
【0435】実施例7 N'-(2-(trans-3-(2-フェニル-4
H-1,3-ベンゾジオキシン-6-イル)アクリロイル)アミノ
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物7)
【0436】
【化63】
【0437】trans-3-(2-フェニル-4H-1,3-ベンゾジオ
キシン-6-イル)アクリル酸を用いて実施例2と同様の方
法にて表題化合物を80%の収率で得た。
【0438】Mass(FAB)m/z:540(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 3.
45-3.60(m,2H), 5.16(d,J=15.1Hz,1H), 5.25(d,J=15.1H
z,1H), 5.95(s,1H), 6.38(d,J=15.4Hz,1H), 6.45(m,1
H), 6.78(d,J=7.8Hz,1H), 6.90-7.00(m,2H), 7.04(d,J=
7.8Hz,1H), 7.15-7.25(m,2H), 7.35-7.50(m,3H), 7.57
(d,J=15.4Hz,1H), 7.57-7.65(m,2H), 9.06(s,1H).
【0439】実施例8 N'-(2-(trans-3-(ナフト-1-イ
ル)アクリロイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物8)
【0440】
【化64】
【0441】実施例2と同様の方法にて表題化合物を60
%の収率で得た。
【0442】Mass(FAB)m/z:456(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.27(s,3H), 2.
60-2.95(m,6H), 3.50-3.65(m,2H), 6.53(d,J=15.4Hz,1
H), 6.60(m,1H), 6.80(d,J=8.1Hz,1H), 6.93(s,1H), 7.
02(d,J=8.1Hz,1H), 7.43(t,J=7.9Hz,1H), 7.45-7.60(m,
2H), 7.69(d,J=7.1Hz,1H), 7.84(d,J=7.6Hz,2H), 8.21
(d,J=7.9Hz,1H), 8.46(d,J=15.4Hz,1H), 9.22(s,1H).
【0443】実施例9 N'-(2-(β-メチルシンナモイ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
9)
【0444】
【化65】
【0445】実施例2と同様の方法にて表題化合物を79
%の収率で白色固体として得た。
【0446】Mass(FAB)m/z:420(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
56(s,3H), 2.60-2.90(m,6H), 3.45-3.55(m,2H), 6.05
(s,1H), 6.25(m,1H), 6.79(d,J=7.8Hz,1H), 6.94(s,1
H), 7.03(d,J=7.8Hz,1H), 7.25-7.70(m,5H), 9.29(s,1
H).
【0447】実施例10 N'-(2-(3,4-ジクロロシンナモ
イル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
10)
【0448】
【化66】
【0449】実施例2と同様の方法にて表題化合物を77
%の収率で白色固体として得た。
【0450】Mass(FAB)m/z:474(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
60-2.95(m,6H), 3.46-3.65(m,2H), 6.42(m,1H), 6.43
(d,J=15.6Hz,1H), 6.79(d,J=8.1Hz,1H), 6.95(s,1H),
7.04(d,J=8.1Hz,1H), 7.32(dd,J=8.3,2.0Hz,1H), 7.42
(d,J=8.3Hz,1H), 7.54(d,J=15.6Hz,1H), 7.59(d,J=2.0H
z,1H), 9.10(s,1H).
【0451】実施例11 N'-(2-(2,6-ジクロロシンナモ
イル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
11)
【0452】
【化67】
【0453】実施例2と同様の方法にて表題化合物を60
%の収率で白色固体として得た。
【0454】Mass(FAB)m/z:474(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.90-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
62-2.90(m,6H), 3.50-3.65(m,2H), 6.58(d,J=15.9Hz,1
H), 6.76(d,J=7.8Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.04(d,J=7.8H
z,1H), 7.16(t,J=7.8Hz,1H), 7.30-7.40(m,2H), 7.72
(d,J=15.9Hz,1H), 8.77(s,1H).
【0455】実施例12 N'-(2-(2-クロロシンナモイル)
アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサ
ジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物12)
【0456】
【化68】
【0457】実施例2と同様の方法にて表題化合物を86
%の収率で白色固体として得た。
【0458】Mass(FAB)m/z:440(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.03-2.23(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
60-2.90(m,6H), 3.45-3.65(m,2H), 6.38(m,1H), 6.46
(d,J=15.6Hz,1H), 6.78(d,J=8.0Hz,1H), 6.96(s,1H),
7.04(d,J=8.0Hz,1H), 7.20-7.33(m,2H), 7.36-7.45(m,1
H), 7.55-7.65(m,1H), 7.98(d,J=15.6Hz,1H), 8.90(s,1
H).
【0459】実施例13 N'-(2-(2-メトキシシンナモイ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物1
3)
【0460】
【化69】
【0461】実施例2と同様の方法にて表題化合物を90
%の収率で白色固体として得た。
【0462】Mass(ESI)m/z: 436(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.39(s,3H), 2.
60-2.92(m,6H), 3.20-3.30(m,2H), 3.87(s,3H), 6.30
(m,1H), 6.55(d,J=15.8Hz,1H), 6.78(d,J=8.0Hz,1H),
6.87-7.03(m,3H), 7.04(d,J=8.0Hz,1H), 7.31(t,J=7.1H
z,1H), 7.48(d-like,J=8.0Hz,1H), 7.90(d,J=15.8Hz,1
H), 8.97(s,1H).
【0463】実施例14 N'-(2-(5-フェニルインドール-
2-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物14)
【0464】
【化70】
【0465】実施例2と同様の方法にて表題化合物を11
%の収率で得た。
【0466】Mass(FAB)m/z:495(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.25(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
65-3.05(m,6H), 3.60-3.75(m,2H), 6.77(d,J=7.8Hz,1
H), 6.95(s-like,1H), 6.98(s-ike,1H), 7.00(m,1H),
7.05(d,J=7.8Hz,1H), 7.33(t,J=7.3Hz,1H), 7.44(t,J=
7.3Hz,2H), 7.54(s,2H), 7.62(d,J=7.3Hz,2H), 7.85(s,
1H), 8.73(m,1H), 9.87(m,1H).
【0467】実施例15 N'-(2-(1,2,3,4-テトラヒドロ
ナフタレン-2-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オン(本発明化合物15)
【0468】
【化71】
【0469】実施例2と同様の方法にて表題化合物を56
%の収率で得た。
【0470】Mass(EI)m/z:433(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.32(s,3H), 6.76(m,1H), 6.96(s,
1H), 7.05(m,1H), 7.05-7.15(m,4H), 8.66(bs,1H).
【0471】実施例16 N'-(2-(インドール-2-カルボニ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物1
6)
【0472】
【化72】
【0473】実施例2と同様の方法にて表題化合物を47
%の収率で得た。
【0474】Mass(FAB ) m/z:419(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.33(s,3
H), 2.70-2.80(m,4H), 2.85-2.95(m,2H), 3.35-3.40(m,
2H), 6.75(m,1H), 6.95-7.30(m,5H), 7.46(m,1H), 7.67
(m,1H).
【0475】実施例17 N'-(2-(3,4-ジヒドロナフタレ
ン-2-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物17)
【0476】
【化73】
【0477】3,4-ジヒドロナフタレン-2-カルボン酸を
用いて実施例2と同様の方法にて表題化合物を85%の収
率で白色アモルファスとして得た。
【0478】Mass(EI)m/z:431(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
55-2.95(m,10H), 3.45-3.55(m,2H), 6.49(bs,1H), 6.70
(m,1H), 6.98(s,1H), 7.06(m,1H), 7.15―7.25(m、5
H), 7.65(s,1H).
【0479】実施例18 N'-(2-(4-ベンゾイルシンナモ
イル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
18)
【0480】
【化74】
【0481】実施例2と同様の方法にて表題化合物を62
%の収率で得た。
【0482】Mass(FAB)m/z:510(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.33(s,3H), 2.
65-2.75(m,4H), 2.80-2.90(m,2H), 3.50-3.60(m,2H),
6.35(bs,1H), 6.56(m,1H), 6.70(m,1H), 6.99(s,1H),
7.06(m,1H), 7.45-7.85(m,11H).
【0483】実施例19 N'-(2-(7-(4-メチルフェニル)-
3,4-ジヒドロナフタレン-2-カルボニル)アミノエチル)-
6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペ
リジン)-2(1H)-オン(本発明化合物19)
【0484】
【化75】
【0485】7-(4-メチルフェニル)-3,4-ジヒドロナフ
タレン-2-カルボン酸(WO99/32468)を用いて実施例2
と同様の方法にて表題化合物を4%の収率で白色アモル
ファスとして得た。
【0486】Mass(EI)m/z:521(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.15(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
39(s,3H), 2.60-2.65(m,2H), 2.70-2.80(m,4H), 2.85-
2.95(m,4H), 3.50-3.60(m,2H), 6.64(bs,1H), 6.73(m,1
H), 6.97(s,1H), 7.05(m,1H), 7.20-7.25(m,4H), 7.39
(s,1H), 7.42(m,1H), 7.46(m,2H), 8.25-8.35(m,1H).
【0487】実施例20 N'-(2-(2-(4-メチルフェニル)-
6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-カルボニル)
アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサ
ジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物20)
【0488】
【化76】
【0489】2-(4-メチルフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-
ベンゾシクロヘプテン-8-カルボン酸(WO99/32468)を
用いて実施例2と同様の方法にて表題化合物を60%の収
率で白色アモルファスとして得た。
【0490】Mass(FAB)m/z:536(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,6H), 2.25(s,3H), 2.
38(s,3H), 2.60-2.65(m,2H), 2.70-2.80(m,4H), 2.80-
2.95(m,4H), 3.50-3.60(m,2H), 6.65(bs,1H), 6.79(m,1
H), 6.93(s,1H), 7.02(m,1H), 7.15-7.25(m,3H), 7.36
(s,1H), 7.40(m,1H), 7.45-7.50(m,3H), 9.12(bs,1H).
【0491】実施例21 N'-(2-(7-(4-メチルフェニル)-
2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボニル)アミ
ノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-
4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物21)
【0492】
【化77】
【0493】7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベ
ンゾオキセピン-4-カルボン酸(WO99/32468)を用いて
実施例2と同様の方法にて表題化合物を60%の収率で白
色粉末として得た。
【0494】Mass(EI)m/z:537(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.26(s,3H), 2.
38(s,3H), 2.65-2.90(m,6H), 2.95-3.05(m,2H), 3.45-
3.55(m,2H), 4.30-4.40(m,2H), 6.40-6.50(m,1H),6.68
(d,J=8.0Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.04(d,J=8.0Hz,1H), 7.
40-7.50(m,4H), 7.62(s,1H).
【0495】実施例22 N'-(2-(trans-2-フェニルシク
ロプロパン-1-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オン(本発明化合物22)
【0496】
【化78】
【0497】実施例2と同様の方法にて表題化合物を91
%の収率で白色固体として得た。
【0498】Mass(FAB)m/z:420(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.15-1.35(m,1H), 1.55-1.75(m,2
H), 1.95-2.20(m,4H), 2.29(s,3H), 2.40-2.90(m,7H),
3.30-3.60(m,2H), 6.35(m,1H), 6.79(d,J=8.1Hz,1H),
6.94(s,1H), 7.03(d,J=8.1Hz,1H), 7.05-7.35(m,5H),
9.26(s,1H).
【0499】実施例23 N'-(2-(3-フリル)アミノエチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物23)
【0500】
【化79】
【0501】実施例2と同様の方法にて表題化合物を65
%の収率で無色アモルファスとして得た。
【0502】Mass(EI)m/z:369(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.33(s,3H), 2.
65-2.90(m,6H), 3.50-3.60(m,2H), 6.46(bs,1H), 6.65
(s,1H), 6.71(m,1H), 6.97(s,1H), 7.06(m,1H), 7.44
(s,1H), 7.91(s,1H), 7.95(s,1H).
【0503】実施例24 N'-(2-(4,5-ジヒドロナフト[2,
1-d]-1,2-イソオキサゾール-3-カルボニル)アミノエチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物24)
【0504】
【化80】
【0505】4,5-ジヒドロナフト[2,1-d]イソオキサゾ
ール-3-カルボン酸(特開昭42-25656号公報)を用いて
実施例2と同様の方法にて表題化合物を74%の収率で白
色粉末として得た。
【0506】Mass(EI)m/z:472(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.34(s,3H), 2.
65-2.75(m,4H), 2.80-2.90(m,2H), 3.05-3.10(m,4H),
3.55-3.60(m,2H), 6.70(m,1H), 7.02(s,1H), 7.05(m,1
H), 7.25-7.40(m,4H), 7.65-7.70(m,1H), 7.90(bs,1H).
【0507】実施例25 N'-(2-(3-フェニルシンナモイ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物2
5)
【0508】
【化81】
【0509】3-フェニルケイ皮酸を用いて実施例2と同
様の方法にて表題化合物を80%の収率で得た。
【0510】Mass(FAB)m/z:482(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.19(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
63-2.90(m,6H), 3.51-3.59(m,2H), 6.16-6.27(m,1H),
6.50(d,J=15.4Hz,1H), 6.67(d,J=8.1Hz,1H), 6.99(s,1
H), 7.05(d,J=8.1Hz,1H), 7.34-7.52(m,5H), 7.56-7.61
(m,3H), 7.71(d,J=15.4Hz,1H), 7.73(s,1H).
【0511】実施例26 N'-(2-(4-フェニルシンナモイ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物2
6)
【0512】
【化82】
【0513】4-フェニルケイ皮酸を用いて実施例2と同
様の方法にて表題化合物を68%の収率で得た。
【0514】Mass(FAB)m/z:482(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.19(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
65-2.90(m,6H), 3.52-3.59(m,2H), 6.28-6.37(m,1H),
6.49(d,J=15.6Hz,1H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.98(s,1
H), 7.05(d,J=8.0Hz,1H), 7.34-7.49(m,3H), 7.55-7.66
(m,6H), 7.69(d,J=15.6Hz,1H), 8.66(bs,1H).
【0515】実施例27 N'-(2'-(3,4-ジフェニルシンナ
モイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物27)
【0516】
【化83】
【0517】3,4-ジフェニルケイ皮酸を用いて実施例2
と同様の方法にて表題化合物を73%の収率で得た。
【0518】Mass(FAB)m/z:558(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
67-2.94(m,6H), 3.52-3.61(m,2H), 6.35-6.46(m,1H),
6.50(d,J=15.7Hz,1H), 6.72(d,J=8.0Hz,1H), 6.97(s,1
H), 7.04(d,J=8.0Hz,1H), 7.09-7.16(m,4H), 7.16-7.31
(m,7H), 7.43(d,J=7.8Hz,1H), 7.52-7.61(m,2H), 7.71
(d,J=15.7Hz,1H), 8.26(s,1H).
【0519】実施例28 N'-(2-(3-(4-メチルフェニル)
シンナモイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物28)
【0520】
【化84】
【0521】3-(4-メチルフェニル)ケイ皮酸を用いて実
施例2と同様の方法にて表題化合物を97%の収率で得
た。
【0522】Mass(FAB)m/z:496(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
40(s,3H), 2.64-2.93(m,6H), 3.51-3.60(m,2H), 6.27-
6.42(m,1H), 6.50(d,J=15.6Hz,1H), 6.75(d,J=7.8Hz,1
H), 6.97(s,1H), 7.04(d,J=7.8Hz,1H), 7.25(d,J=7.8H
z,2H), 7.38-7.61(m,5H), 7.70(d,J=15.6Hz,1H), 7.70
(s,1H), 8.52(s,1H).
【0523】実施例29 N'-(2-(3-(ピリド-4-イル)シン
ナモイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化
合物29)
【0524】
【化85】
【0525】3-(ピリド-4-イル)ケイ皮酸リチウムを用
いて実施例2と同様の方法にて表題化合物を75%の収率
で得た。
【0526】Mass(FAB)m/z:483(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.89-2.10(m,4H), 2.24(s,3H),
2.38-2.86(m,6H), 3.30-3.40(m,2H), 6.77(d,J=7.8Hz,1
H), 6.81(d,J=15.9Hz,1H), 7.04(d,J=7.8Hz,1H),7.08
(s,1H), 7.52(d,J=15.9Hz,1H), 7.56(dd,J=8.3,7.8,1
H), 7.68(d,J=7.8Hz,1H), 7.75(d,J=6.1Hz,2H), 7.79
(d,J=8.3Hz,1H), 7.99(s,1H), 8.30(s,1H), 8.65(d,J=
6.1Hz,2H), 10.08(s,1H).
【0527】実施例30 N'-(2-(2-(3-フェニルスチリ
ル)-5-メチル-1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノ
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物30)
【0528】
【化86】
【0529】2―(3―フェニル)スチリル-5-メチル-1,3
-オキサジン-4-カルボン酸を用いて実施例2と同様の方
法にて表題化合物を95%の収率で得た。
【0530】Mass(FAB)m/z:563(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.19(m,4H), 2.28(s,3H), 2.
66-2.92(m,6H), 2.71(s,3H), 3.52-3.61(m,2H), 6.71
(d,J=8.0Hz,1H), 6.92(d,J=16.3Hz,1H), 7.00(s,1H),
7.02(d,J=8.0Hz,1H), 7.30-7.64(m,9H), 7.73(s,1H),
8.19(s,1H).
【0531】実施例31 N'-(2-(シクロヘキシルカルボ
ニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
31)
【0532】
【化87】
【0533】シクロヘキサンカルボン酸を用いて実施例
2と同様の方法にて表題化合物を55%の収率で得た。
【0534】Mass(FAB)m/z:386(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.20-2.20(m,15H), 2.32(s,3H),
2.55-2.86(m,6H), 3.33-3.42(m,2H), 5.94-6.14(m,1H),
6.74(d,J=8.0Hz,1H), 6.97(s,1H), 7.05(d,J=8.0Hz,1
H), 8.44(s,1H).
【0535】実施例32 N'-(2-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル-4-ピペリジルカルボニル)アミノエチル)-6-メチル
-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物32)
【0536】
【化88】
【0537】1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-
カルボン酸を用いて実施例2と同様の方法にて表題化合
物を定量的に得た。
【0538】Mass(FAB)m/z:487(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.20-2.32(m,11H), 1.45(s,9H),
2.33(s,3H), 2.54-2.91(m,6H), 3.35-3.43(m,2H), 4.07
-4.22(m,2H), 6.01-6.10(m,1H), 6.68(d,J=8.0Hz,1H),
6.98(s,1H), 7.06(d,J=8.0Hz,1H), 7.50(bs,1H).
【0539】実施例33 N'-(2-(N-ベンジルオキシカル
ボニルフェニルグリシル)アミノエチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(本発明化合物33)
【0540】
【化89】
【0541】N-ベンジルオキシカルボニル-D,L-フェニ
ルグリシンを用いて、実施例2と同様の方法にて表題化
合物を78%の収率で得た。
【0542】Mass(FAB)m/z:543(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.64-2.10(m,4H), 2.37(s,3H), 2.
41-2.72(m,6H), 3.27-3.36(m,2H), 5.04(d,J=12.2Hz,1
H), 5.11(d,J=12.2Hz,1H), 5.16-5.24(m,1H), 6.19-6.3
0(m,2H), 6.68(d,J=8.0Hz,1H), 6.93(s,1H), 7.06(d,J=
8.0Hz,1H), 7.25-7.45(m,10H), 7.63(s,1H).
【0543】実施例34 N'-(2-(N-ベンゾイルグリシル)
アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサ
ジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物34)
【0544】
【化90】
【0545】N-ベンゾイルグリシンを用いて実施例2と
同様の方法にて表題化合物を69%の収率で得た。
【0546】Mass(FAB)m/z:437(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.95-2.05(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
57-2.63(m,4H), 2.73-2.76(m,2H), 3.39-3.44(m,2H),
4.17-4.19(m,2H), 6.82(d,J=8.0Hz,1H), 6.90(s,1H),
7.00-7.05(m,2H), 7.37-7.49(m,3H), 7.67-7.69(m,1H),
7.81-7.87(m,2H),9.37(s,1H).
【0547】実施例35 N'-(2-ベンゾイルアミノエチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物35)
【0548】
【化91】
【0549】N'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(0.080g)の塩化メチレン(5ml)溶液に、0℃下トリ
エチルアミン(0.054ml)とベンゾイルクロリド(0.041
ml)を加え、0.5時間攪拌した。反応液に水、メタノー
ル及びクロロホルムを注加し分液した。更に、水層をク
ロロホルムにて抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水にて
洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶
媒を減圧下留去し得られた残渣をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィーに付し、クロロホルム-メタノール(8
%)にて展開し精製することにより、表題化合物(0.06
0g,収率:58%)を黄色油状物として得た。
【0550】Mass(FAB)m/z:380(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.25(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
75-2.90(m,4H), 2.90-3.00(m,2H), 3.64(q-like,J=5.6H
z,2H), 6.80(d,=8.1Hz,1H), 6.95(s-like,1H),7.03(d
-like,J=8.1Hz,1H), 7.11(m,1H), 7.42(t-like,J=7.8H
z,2H), 7.48(t-like,J=7.8Hz,1H), 7.81(d,J=7.8Hz,2
H), 9.23(s,1H).
【0551】実施例36 N'-(2-(2-フリル)アミノエチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物36)
【0552】
【化92】
【0553】実施例35と同様の方法にて表題化合物を69
%の収率で無色アモルファスとして得た。
【0554】Mass(EI)m/z:369(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.33(s,3H), 2.
65-2.75(m,4H), 2.80-2.90(m,2H), 3.55-3.60(m,2H),
6.51(dd,J=3.5,2.0Hz,1H), 6.69(d,J=8.0Hz,1H),6.84
(bs,1H), 7.00(s,1H), 7.06(d,J=8.0Hz,1H), 7.12(d,J=
3.5Hz,1H), 7.46(dd,J=2.0,1.0Hz,1H), 7.65(bs,1H).
【0555】実施例37 N'-(2-シンナモイルアミノエチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物37)
【0556】
【化93】
【0557】実施例35と同様の方法にて表題化合物を62
%の収率で得た。
【0558】Mass(FAB)m/z:406(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
60-2.95(m,6H), 3.50-3.65(m,2H), 6.46(d,J=15.6Hz,1
H), 6.79(d,J=7.8Hz,1H), 6.97(s,1H), 7.04(d,J=7.8H
z,1H), 7.30-7.45(m,3H), 7.47-7.57(m,2H), 7.64(d,J=
15.6Hz,1H), 9.08(s,1H).
【0559】実施例38 N'-(2-(ナフト-2-イル)アミノ
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物38)
【0560】
【化94】
【0561】実施例35と同様の方法にて表題化合物を収
率68%で無色アモルファスとして得た。
【0562】Mass(EI)m/z:429(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
70-2.95(m,6H), 3.60-3.70(m,2H), 6.71(m,1H), 6.90-
7.00(m,2H), 7.05(m,1H), 7.50-7.60(m,2H), 7.80-8.00
(m,5H), 8.33(s,1H).
【0563】実施例39 N'-(2-(5-メチル-2-フェニル-
1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(本発明化合物39)
【0564】
【化95】
【0565】(5-メチル-2-フェニル-1,3-オキサゾール
-4-イル)カルボン酸(0.040g)のテトラヒドロフラン
(2.5ml)溶液に、室温下トリエチルアミン(0.03ml)
及び2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド(0.034ml)
を加え1時間攪拌した。反応液に室温下、N'-(2-アミノ
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.062g,製造例4)のテ
トラヒドロフラン(2.5ml)溶液、4-ジメチルアミノピ
リジン(0.006g)及びジイソプロピルエチルアミン(0.
03ml)を加え1.5時間攪拌した。反応液に水とクロロホ
ルムを加えて分液し、更に、水層をクロロホルムにて抽
出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄後、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去
し得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに
付し、クロロホルム-メタノール(5%)にて展開し精
製することにより、表題化合物(0.046g,収率:58%)
を白色固体として得た。
【0566】Mass(FAB)m/z:461(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.30(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
60-3.00(m,6H), 2.73(s,3H), 3.45-3.65(m,2H), 6.78
(d,J=8.0Hz,1H), 6.98(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.
37-7.55(m,3H), 7.52(m,1H), 7.93-8.05(m,2H), 9.03
(s,1H).
【0567】実施例40 N'-(2-(2,4,6-トリクロロベン
ゾイル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物40)
【0568】
【化96】
【0569】実施例39において、反応時の副生成物とし
て表題化合物が35%の収率で得られた。
【0570】Mass(FAB)m/z:482,484(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.30(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
65-2.95(m,6H), 3.50-3.70(m,2H), 6.54(m,1H), 6.75
(d,J=8.0Hz,1H), 6.92(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.
35(s,2H), 8.80(s,1H).
【0571】実施例41 N'-(2-(5-メチル-2-スチリル-
1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(本発明化合物41)
【0572】
【化97】
【0573】5-メチル-2-スチリル-1,3-オキサゾール-4
-カルボン酸を用いて実施例2と同様の方法にて収率47
%で表題化合物を得た。
【0574】Mass(FAB)m/z:487(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.30(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
60-3.00(m,6H), 2.70(s,3H), 3.50-3.70(m,2H), 6.74
(d,J=7.8Hz,1H), 6.85(d,J=16.4Hz,1H), 7.00(s,1H),
7.04(d-like,J=7.8Hz,1H), 7.30-7.45(m,4H), 7.47(d,
J=16.4Hz,1H), 7.48-7.55(m,2H), 8.48(s,1H).
【0575】実施例42 N'-(2-(5-メチル-2-イソプロペ
ニル-1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)-6
-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オン(本発明化合物42)
【0576】
【化98】
【0577】(5-メチル-2-イソプロペニル-1,3-オキサ
ゾール-4-イル)カルボン酸(0.026g)の塩化メチレン
(2ml)溶液に、室温下トリエチルアミン(0.02ml)及
びN,N-ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン
酸クロリド(0.033g)を加え40分攪拌した。反応液に室
温下、N'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.03
5g,製造例4)及びトリエチルアミン(0.02ml)を加え
30分攪拌した。反応液に水とクロロホルムを加えて分液
し、更に、水層をクロロホルムにて抽出した。有機層を
合わせ飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣を
シリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、クロロホル
ム-メタノール(5%)にて展開し精製することによ
り、表題化合物(0.030g,収率:58%)を白色固体とし
て得た。
【0578】Mass(FAB)m/z:425(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.14(s,3H), 2.
30(s,3H), 2.65(s,3H),2.65-2.80(m,4H), 2.80-2.95(m,
2H), 3.50-3.60(m,2H), 5.38(s-like,1H), 5.92(s-li
ke,1H), 6.76(d,J=8.0Hz,1H), 6.95(s-like,1H), 7.04
(d-like,J=8.0Hz,1H), 7.45(m,1H), 8.86(s,1H).
【0579】実施例43 N'-(2-(2-ベンジルオキシメチ
ル-5-メチル-1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエ
チル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'
-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物43)
【0580】
【化99】
【0581】2-ベンジルオキシメチル-5-メチル-1,3-オ
キサゾール-4-カルボン酸を用いて実施例2と同様の方
法にて収率64%で表題化合物を得た。
【0582】Mass(FAB)m/z:505(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.25(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
60-2.95(m,6H), 2.65(s,3H), 3.49-3.60(m,2H), 4.54
(s,2H), 4.64(s,2H), 6.73(d,J=7.8Hz,1H), 6.96(s,1
H), 7.03(d,J=7.8Hz,1H), 7.20-7.45(m,5H), 8.43(s,1
H).
【0583】実施例44 N'-(2-(N-フェニルアセチル)ア
ミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物44)
【0584】
【化100】
【0585】N'-シアノメチル-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.1
0g)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液に、氷冷下、1.
0M-水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン
溶液(0.73ml)を10分で滴下し、0℃にて5時間攪拌し
た。反応液に水とクロロホルムを加えて分液し、更に水
層をクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせ飽和食
塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾
別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣の塩化メチレン
(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.062ml)を加え、
氷冷下フェニルアセチル クロリド(0.054ml)を加え45
分攪拌した。反応液にメタノール、水及びクロロホルム
を加えて分液し、有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留
去し得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
に付し、クロロホルム−メタノール(7%)にて展開し
精製することにより、表題化合物(0.055g,収率:38
%)を無色アモルファスとして得た。
【0586】Mass(FAB)m/z:394(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.65-1.80(m,2H), 1.95-2.05(m,2
H), 2.40(s,3H), 2.45-2.65(m,6H), 3.25-3.35(m,2H),
3.61(s,2H), 6.10(m,1H), 6.68(m,1H), 6.92(s,1H), 7.
08(m,1H), 7.25-7.40(m,5H), 7.46(bs,1H).
【0587】実施例45 N'-(2-((4-スチリル)フェニ
ルアセチル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明
化合物45)
【0588】
【化101】
【0589】4-スチリルフェニル酢酸(Collect. Czec
h. Chem. Commun., 1996, 61, 342-354)を用いて実施
例42と同様の方法にて表題化合物を8%の収率で得た。
【0590】Mass(EI)m/z:495(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
70-3.00(m,6H), 3.40-3.50(m,2H), 3.62(s,2H), 6.61
(d,J=8.0Hz,1H), 6.90(s,1H), 7.00-7.50(m,13H).
【0591】実施例46 N'-(2-(1,2-ベンゾイソオキサ
ゾール-3-アセチル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物46)
【0592】
【化102】
【0593】(1,2-ベンゾイソオキサゾール-3-イル)酢
酸を用いて実施例2と同様の方法にて、表題化合物を74
%の収率で白色粉末として得た。
【0594】Mass(EI)m/z:434(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.80-2.05(m,4H), 2.40(s,3H), 2.
50-2.65(m,6H), 3.35-3.40(m,2H), 4.00(s,2H), 6.70
(d,J=8.0Hz,1H), 6.75-6.85(m,1H), 7.03(s,1H), 7.07
(d,J=8.0Hz,1H), 7.30-7.40(m,1H), 7.50-7.60(m,2H),
7.82(m,1H), 7.92(s,1H).
【0595】実施例47 N'-(2-(5-メチル-4-フェニル-
1,3-オキサゾール-2-カルボニル)アミノエチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(本発明化合物47)
【0596】
【化103】
【0597】5-メチル-4-フェニル-1,3-オキサゾール-2
-カルボン酸エチルエステル(0.1g)のテトラヒドロフ
ラン(4ml)−水(1ml)溶液に、水酸化リチウム(0.
011g)を加え15分攪拌した。溶媒を減圧下留去し乾燥
後、残渣にN,N-ジメチルホルムアミド(3ml)を加え、
N'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン 二塩酸塩
(0.15g,製造例7)、1-ヒドロキシ-7-ベンゾトリアゾ
ール(0.07g)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド 塩酸塩(0.1g)を加え、この反応
液にトリエチルアミン(0.215ml)を加えて室温にて3
時間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加えて分液
し、有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた
残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、クロ
ロホルム-メタノール(5%)にて展開し精製すること
により、表題化合物(0.021g,収率:11%)を白色アモ
ルファスとして得た。
【0598】Mass(EI)m/z:460(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
63(s,3H), 2.65-2.75(m,4H), 2.80-2.90(m,2H), 3.55-
3.65(m,2H), 6.71(m,1H), 6.98(s,1H), 7.45(m,1H), 7.
30-7.70(m,6H), 8.09(bs,1H).
【0599】実施例48 N'-(2-(5-tert-ブトキシカルボ
ニル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゾロ[5,4-c]ピ
リジン-2-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ
(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オ
ン(本発明化合物48)
【0600】
【化104】
【0601】5-tert-ブトキシカルボニル-4,5,6,7-テト
ラヒドロ-1,3-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボン
酸を用いて、実施例2と同様の方法にて収率74%で表題
化合物を得た。
【0602】Mass(FAB)m/z:526(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(s,9H), 2.10-2.15(m,4H), 2.
33(s,3H), 2.65-2.75(m,6H), 2.80-2.85(m,2H), 3.55-
3.60(m,2H), 3.70-3.80(m,2H), 4.58(s,2H), 6.68(m,1
H), 7.00(s,1H), 7.05(m,1H), 7.36(bs,1H), 7.56(s,1
H).
【0603】実施例49 N'-(2-(4,5-ジヒドロナフト[1,
2-b]チオフェン-2-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル
-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物49)
【0604】
【化105】
【0605】4,5-ジヒドロナフト[1,2-b]チオフェン-2-
カルボン酸を用いて実施例2と同様の方法にて定量的に
表記化合物を無色アモルファスとして得た。
【0606】Mass(EI)m/z:487(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
70-3.00(m,10H), 3.55-3.60(m,2H), 6.60-6.65(m,1H),
6.74(m,1H), 6.99(s,1H), 7.06(m,1H), 7.15-7.25(m,3
H), 7.35-7.45(m,2H), 8.29(s,1H).
【0607】実施例50 N'-(2-(N-シクロヘキシルオキ
シカルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物50)
【0608】
【化106】
【0609】シクロヘキサノール(0.1g)の塩化メチレ
ン(2ml)溶液に室温下、ジイソプロピルエチルアミン
(0.174ml)及び4-ニトロフェニルクロロホルメート
(0.201g)を加え19時間攪拌した。反応液に水と酢酸エ
チルを加えて分液し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾別後、溶媒を減
圧下留去し得られた残渣を乾燥することにより、シクロ
ヘキシル 4-ニトロフェニルカーボネートを得た。この
カーボネート体と N'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン 二塩酸塩(0.05g,製造例7)のN,N-ジメチルホル
ムアミド(6ml)懸濁液にトリエチルアミン(0.08ml)
を加えて15時間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルえを
加えて分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣
をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、クロロホ
ルム-メタノール(5%)にて展開し精製することによ
り、表題化合物(0.003g,収率:5%)を無色アモルフ
ァスとして得た。
【0610】Mass(FAB)m/z:402(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30-2.14(m,16H), 2.32(s,3H),
2.53-2.84(m,4H), 3.24-3.35(m,2H), 4.59-4.69(m,1H),
5.05-5.13(m,1H), 6.65(d,J=7.8Hz,1H), 6.98(s,1H),
7.04(d,J=7.8Hz,1H).
【0611】実施例51 N'-(2-(1-tert-ブトキシカルボ
ニル-4-ピペリジルオキシカルボニル)アミノエチル)-6-
メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オン(本発明化合物51)
【0612】
【化107】
【0613】N-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-
オールを用いて実施例50と同様の方法にて収率22%で表
記化合物を得た。
【0614】Mass(FAB)m/z:503(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.46(s,9H), 1.52-2.17(m,8H), 2.
32(s,3H), 2.53-2.85(m,6H), 3.12-3.38(m,4H), 3.64-
3.80(m,2H), 4.76-4.87(m,1H), 5.10-5.20(m,1H),6.69
(d,J=8.1Hz,1H), 6.97(s,1H), 7.04(d,=8.1Hz,1H), 7.7
9(bs,1H).
【0615】実施例52 N'-(2-(2-アセチル-5-メチル-
1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(本発明化合物52)
【0616】
【化108】
【0617】N'-(2-(5-メチル-2-イソプロペニル-1,3-
オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(0.023g)のテトラヒドロフラン(1.5ml)−
水(0.5ml)溶液に室温下、N-メチルモルホリン N-オキ
シド(0.019g)及び四酸化オスミウム(0.010g)を加え
4.5時間攪拌した。反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水
溶液を加えクロロホルム-メタノール(10:1)にて抽出
し、水層を更にクロロホルム-メタノール(10:1)にて
抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄後、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去
し得られた残渣のテトラヒドロフラン(1.5ml)−水
(0.5ml)溶液に室温下、過ヨウ素酸ナトリウム(0.033
g)を加え2時間攪拌した。氷冷下、反応液に水とクロ
ロホルムを加えて分液し、更に、水層をクロロホルムに
て抽出後、有機層を合わせ、飽和食塩水にて洗浄後、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下
留去し得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム-メタノール(5%)にて展開
し精製することにより、表題化合物(0.016g,収率:70
%)を白色固体として得た。
【0618】Mass(FAB)m/z:427(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
30-2.95(m,6H), 2.66(s,3H), 2.75(s,3H), 3.50-3.65
(m,2H), 6.74(d,J=7.8Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.04(d,J=
7.8Hz,1H), 7.41(m,1H), 8.48(s,1H).
【0619】実施例53 N'-(2-(2-ヒドロキシメチル-5-
メチル-1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)
-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペ
リジン)-2(1H)-オン(本発明化合物53)
【0620】
【化109】
【0621】N'-(2-(2-ベンジルオキシメチル-5-メチル
-1,3-オキサゾール-4-カルボニル)アミノエチル)6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(0.21g)のエタノール(6ml)溶液に、室
温下1.0M-塩酸-エタノール溶液(0.42ml)及び10%パラ
ジウム-炭素(0.042g)を加えて、1気圧の水素雰囲気下
23時間振とうした。触媒を濾別後、溶媒を減圧下留去し
得られた残渣にクロロホルム-メタノール(10%)を加
え、10%水酸化ナトリウム水溶液にてpH12とし、水を加
えて分液し、更に水層をクロロホルム-メタノール(10
%)で抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄後、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧
下留去し得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルム-メタノール(8%)にて展
開し精製することにより、表題化合物(0.166g,収率:
96%)を白色固体として得た。
【0622】Mass(FAB)m/z:415(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.25(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
61(s,3H), 2.60-2.75(m,4H), 2.80-3.00(m,2H), 3.54
(t-like,J=6.6Hz,2H), 4.59(s,2H), 6.76(d,J=7.8Hz,1
H), 7.00-7.10(m,2H), 7.83(s,1H).
【0623】実施例54 N'-(2-(3'-フェニルウレイド)
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物54)
【0624】
【化110】
【0625】N'-(2-アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(0.020g,製造例4)のテトラヒドロフラン(1.5ml)
溶液に、室温下フェニル イソシアネート(0.024ml)を
加え、60℃にて20時間攪拌した。溶媒を減圧下濃縮し析
出晶を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣
をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、クロロホ
ルム-メタノール(6%)にて展開し精製することによ
り、表題化合物(0.018g,収率:66%)を黄色油状物と
して得た。
【0626】Mass(FAB)m/z:395(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
65-2.97(m,6H), 3.35-3.50(m,2H), 5.71(m,1H), 6.74
(d,J=8.1Hz,1H), 6.88(s-like,1H), 7.02-7.15(m,2H),
7.25-7.40(m,4H), 8.61(s,1H).
【0627】実施例55 N'-(2-(4,5,6,7-テトラヒドロ-
1,3-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボニル)アミノ
エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,
4'-ピペリジン)-2(1H)-オン 二トリフルオロ酢酸塩(本
発明化合物55)
【0628】
【化111】
【0629】N'-(2-(5-tert-ブトキシカルボニル-4,5,
6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-2-
カルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オンを用いて
製造例3と同様の方法にて表題化合物を43%の収率で褐
色アモルファスとして得た。
【0630】Mass(FAB)m/z:426(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.20-2.40(m,7H), 2.80-2.90(m,
2H), 3.60-3.70(m,4H),4.46(s,2H), 6.83(d,J=8.0Hz,1
H), 6.96(s,1H), 7.11(d,J=8.0Hz,1H), 9.20(s,1H), 9.
55-9.75(m,2H), 10.29(s,1H).
【0631】実施例56 N'-(2-(5-ベンゾイル-4,5,6,7-
テトラヒドロ-1,3-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カル
ボニル)アミノエチル)-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-6-メチル-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化
合物56)
【0632】
【化112】
【0633】N'-(2-(4,5,6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサ
ゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボニル)アミノエチル)-6-
メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オン 二トリフルオロ酢酸塩(0.067g)の
塩化メチレン(3ml)溶液にトリエチルアミン(0.051m
l)を加え、更に氷冷下ベンゾイルクロリド(0.013ml)
を加えて45分間攪拌した。反応液にメタノール、水及び
クロロホルムを加えて分液し、有機層を飽和食塩水にて
洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶
媒を減圧下留去し得られた残渣をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィーに付し、クロロホルム-メタノール(5
%)で展開して表題化合物(0.043g,収率:79%)を白
色アモルファスとして得た。
【0634】Mass(FAB)m/z:530(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
65-2.90(m,8H), 3.55-3.65(m,2H), 6.76(d,J=8.0Hz,1
H), 6.98(s,1H), 7.05(dd,J=8.0,1.0Hz,1H), 7.40-7.5
0(m,6H), 8.68(s,1H).
【0635】実施例57 N'-(2-(5-シンナモイル-4,5,6,
7-テトラヒドロ-1,3-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カ
ルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化
合物57)
【0636】
【化113】
【0637】実施例56と同様の方法にて収率81%で表題
化合物を白色アモルファスとして得た。
【0638】Mass(FAB)m/z:556(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.32(s,3H), 2.
65-2.90(m,8H), 3.55-3.65(m,2H), 3.90-4.05(m,2H),
4.84(bs,2H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.85-6.95(m,1H),
6.98(s,1H), 7.04(dd,J=8.0,1.0Hz,1H), 7.35-7.60(m,
6H), 7.73(d,J=15.0Hz,1H), 8.79(s,1H).
【0639】実施例58 N'-(2-(4-ピペリジルカルボニ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン 二トリフルオロ
酢酸塩(本発明化合物58)
【0640】
【化114】
【0641】N'-(2-(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピ
ペリジルカルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4
H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
を用いて製造例3と同様の方法にて表題化合物を得た。
【0642】Mass(FAB)m/z:387(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.65-1.94(m,4H), 2.33(s,3H),
2.15-2.50(m,5H), 2.82-2.97(m,2H), 3.20-3.64(m,10
H), 6.83(d,J=8.0Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.10(d,J=8.0H
z,1H), 8.30(bs,1H), 8.40-8.56(m,1H), 8.71-8.85(m,1
H), 10.16-10.35(m,1H), 10.29(s,1H).
【0643】実施例59 N'-(2-(4-ピペリジルオキシカ
ルボニル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン 二トリフ
ルオロ酢酸塩(本発明化合物59)
【0644】
【化115】
【0645】N'-(2-(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピ
ペリジルオキシカルボニル)アミノエチル)-6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オンを用いて製造例3と同様の方法にて表題化合物
を得た。
【0646】Mass(FAB)m/z:403(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.66-1.80(m,2H), 1.97-2.09(m,
2H), 2.18-2.42(m,4H),2.33(s,3H), 3.02-3.48(m,12H),
4.74-4.85(m,1H), 6.82(d,J=8.0Hz,1H), 6.95(s,1H),
7.10(d,J=8.0Hz,1H), 7.47(bs,1H), 8.52-8.70(m,2H),
9.73-9.90(m,1H), 10.28(s,1H).
【0647】実施例60 N'-(2-(N-tert-ブトキシカルボ
ニル-N-メチル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本
発明化合物60)
【0648】
【化116】
【0649】6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩
(0.4g,製造例3)と2-(N-tert-ブトキシカルボニル-N
-メチル)アミノエチル メタンスルホネート(1.17g)の
N,N-ジメチルホルムアミド(4ml)溶液にトリエチルア
ミン(0.97ml)を加え、60℃にて27時間攪拌し、空冷
後、反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を留去
し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム-メタノール(3%)溶出物とし
て、表題化合物(0.027g,収率:6%)を白色固体とし
て得た。
【0650】1H-NMR(CDCl3)δ:1.47(s,9H), 2.11(m,
4H), 2.31(s,3H), 2.57-2.61(m,2H),2.65-2.74(m,2H),
2.83-2.93(m,2H), 2.91(s,3H), 3.39(bs,2H), 6.79(m,1
H), 6.96(s,1H), 7.05(m,1H), 9.32(s,1H).
【0651】実施例61 N'-(2-(N-シンナモイル-N-メチ
ル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物6
1)
【0652】
【化117】
【0653】N'-(2-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-メ
チル)アミノエチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.027g,実施
例60)の塩化メチレン(1ml)溶液に室温下、トリフル
オロ酢酸(0.5ml)を加え30分間攪拌した。反応液を減
圧下濃縮し乾燥後、得られた残渣のN,N-ジメチルホルム
アミド(1.5ml)溶液にトリエチルアミン(0.024ml)及
びシンナモイルクロリド(0.014g)を加え3時間攪拌し
た。反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を留去
し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム-メタノール(6%)溶出物とし
て、表題化合物(0.024g,収率:80%)を白色固体とし
て得た。
【0654】Mass(FAB)m/z:420(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.10(m,4H), 2.25(s,1.5H),
2.30(s,1.5H), 2.70-2.92(m,6H), 3.10-3.21(s,3H), 3.
59-3.70(m,2H), 6.76-7.09(m,4H), 7.32-7.39(m,3H),
7.52-7.54(m,2H), 7.66-7.73(m,1H), 8.92(s,1H).
【0655】実施例62 N'-(3-(N-ベンゾイルアミノ)-n
-プロピル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン
-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物62)
【0656】
【化118】
【0657】N'-(3-アミノ-n-プロピル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オンを用いて実施例35と同様の方法にて収率75%で表題
化合物を無色アモルファスとして得た。
【0658】Mass(EI)m/z:393(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:1.85-1.90(m,2H), 2.35(s,3H), 2.
65-2.80(m,4H), 2.95-3.00(m,2H), 3.60-3.65(m,2H),
6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.85(s,1H), 7.06(d,J=8.0Hz,1
H), 7.40-7.55(m,3H), 7.80-7.85(m,2H), 8.31(bs,1H),
8.70(bs,1H).
【0659】実施例63 N'-(4-(N-ベンゾイルアミノ)-n
-ブチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-
4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物63)
【0660】
【化119】
【0661】N'-(4-アミノ-n-ブチル)-6-メチル-スピロ
(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オ
ンを用いて実施例35と同様の方法にて収率66%で表題化
合物を無色アモルファスとして得た。
【0662】Mass(EI)m/z:407(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
55-2.75(m,4H), 2.90-3.00(m,2H), 3.45-3.55(m,2H),
6.69(d,J=8.0Hz,1H), 6.85-6.90(m,2H), 7.04(d,J=8.0H
z,1H), 7.40-7.50(m,3H), 7.75-7.85(m,3H).
【0663】実施例64 N'-(4-(7-(4-メチルフェニル)-
3,4-ジヒドロナフタレン-2-カルボニル)アミノ-n-ブチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物64)
【0664】
【化120】
【0665】7-(4-メチルフェニル)-3,4-ジヒドロナフ
タレン-2-カルボン酸を用いて実施例2と同様の方法に
て収率9%で表題化合物を得た。
【0666】Mass(EI)m/z:549.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.20(m,4H), 2.28(s,3H), 2.
53(s,3H), 2.50-2.75(m,4H), 2.85-2.95(m,2H), 2.92
(t,J=7.8Hz,2H), 3.40-3.50(m,2H), 6.23(bs,1H),6.68
(d,J=7.8Hz,1H), 6.94(s,1H), 7.02(d,J=7.8Hz,1H), 7.
20-7.25(m,4H), 7.37(s,1H), 7.40-7.50(m,3H), 7.87
(s,1H).
【0667】実施例65 N'-(2-(N-フェニルカルバモイ
ル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン
-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物65)
【0668】
【化121】
【0669】N'-(2-エトキシカルボニルエチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(0.1g,実施例1)のメタノール(1ml)
溶液に室温下、1N-水酸化ナトリウム水溶液(0.6ml)を
加え、60℃にて24時間攪拌した。空冷後、1N-塩酸水溶
液(0.9ml)にて中和し、反応液を濃縮乾燥した。得ら
れた残渣のN,N-ジメチルホルムアミド(4ml)溶液に1-
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.081g)、1-エチル-3
-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
(0.114g)、アニリン(0.055ml)及びトリエチルアミ
ン(0.083ml)を加え室温にて14時間攪拌した。反応液
に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルム-メタノール(5%)溶出物として
表題化合物(0.03g,収率:26%)を白色固体として得
た。
【0670】Mass(FAB)m/z:380(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.30(m,4H), 2.34(s,3H), 2.
60(m,2H), 2.74-2.90(m,4H), 3.02(m,2H), 6.80(d,J=6.
4Hz,1H), 6.97(s,1H), 7.09(m,2H), 7.34(m,2H),7.52
(d,J=6.4Hz,2H), 8.79(s,1H), 10.80(s,1H).
【0671】実施例66 N'-(2-(N-メチル-N-フェニルカ
ルバモイル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
66)
【0672】
【化122】
【0673】実施例65と同様の方法にて表題化合物を収
率5%で白色固体として得た。
【0674】Mass(FAB)m/z:394(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28-1.86(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
53-2.78(m,2H), 2.96(s,3H), 3.13(m,1H), 3.61-3.72
(m,4H), 4.69(m,1H), 6.67-6.74(m,5H), 7.02-7.04(m,1
H), 7.22-7.26(m,2H), 8.19(s,1H).
【0675】実施例67 N'-(3-(1,2,3,4-テトラヒドロ
イソキノリノ)-3-オキソ)プロピル)-6-メチル-スピロ(4
H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物67)
【0676】
【化123】
【0677】実施例65と同様の方法にて表題化合物を収
率95%で白色固体として得た。
【0678】Mass(FAB)m/z:420(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.02(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
63-2.95(m,10H), 3.72(m,1H), 3.85(m,1H), 4.68(s,1
H), 4.75(s,1H), 6.80(d,J=6.4Hz,1H), 6.90(s,1H), 6.
94(s,1H), 7.04(d,J=6.4Hz,1H), 7.10-7.24(m,3H), 9.3
7(s,1H).
【0679】実施例68 N'-(2-(N-(3-スチリルフェニ
ル)カルバモイル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明
化合物68)
【0680】
【化124】
【0681】3-スチリルアニリンを用いて実施例47と同
様の方法により収率10%で表題化合物を黄色アモルファ
スとして得た。
【0682】Mass(ESI)m/z:482(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.15-2.35(m,4H), 2.25(s,3H), 2.
60-2.65(m,2H), 2.80-2.90(m,4H), 3.00-3.10(m,2H),
6.69(d,J=8.1Hz,1H), 6.99(d,J=3.4Hz,1H), 7.05-7.15
(m,4H), 7.25-7.40(m,6H), 7.45-7.48(m,2H), 7.77(s,1
H), 10.94(bs,1H).
【0683】実施例69 N'-(2-(3-ベンズアミドフェニ
ル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン
-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物69)
【0684】
【化125】
【0685】6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン トリフルオロ酢酸塩
(0.10g,製造例3)及び2-(3-(N-ベンゾイル)アミノフ
ェニル)エチル メタンスルホネート(0.222g)のN,N-ジ
メチルホルムアミド(1.5ml)溶液に、室温下トリエチ
ルアミン(0.242ml)を加え60℃にて19時間攪拌した。
空冷後、水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を
留去し残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルム-メタノール(2%)により溶出し、表題化
合物(0.103g,収率:78%)を白色固体として得た。
【0686】Mass(FAB)m/z:456(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.03-2.15(m,4H), 2.27(m,3H), 2.
57-2.86(m,8H), 6.76(d,J=8.0Hz,1H), 6.95(s,1H), 7.0
0(t,J=6.4Hz,2H), 7.27(t,J=8.4Hz,1H), 7.42-7.56(m,5
H), 7.90(d,J=8.4Hz,2H), 8.34(s,1H), 9.24(s,1H).
【0687】実施例70 N'-(2-(3-ベンズアミドフェニ
ル)エチル)-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピ
ペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物70)
【0688】
【化126】
【0689】スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピ
ペリジン)-2(1H)-オン (J. Med. Che., 1983, 26, 657
-661,特開昭57-193485号公報,特開昭58-15979号公
報)を用い、実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率91%で白色固体として得た。
【0690】Mass(FAB)m/z:442(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.14-2.16(m,4H), 2.67-2.76(m,4
H), 2.84-2.91(m,4H), 6.85(d,J=8.0Hz,1H), 7.01-7.08
(m,2H), 7.18-7.32(m,3H), 7.46-7.57(m,5H), 7.88-7.9
0(m,2H), 7.97(s,1H), 8.65(s,1H).
【0691】実施例71 N'-(2-(3-(N-tert-ブトキシカ
ルボニルアミノ)フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物71)
【0692】
【化127】
【0693】2-(3-(N-tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)フェニル)エチル メタンスルホネートを用い、実施
例69と同様の方法にて表題化合物を収率63%で白色固体
として得た。
【0694】Mass(FAB)m/z:452(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.52(s,9H), 2.13-2.19(m,4H), 2.
29(s,3H), 2.64-2.94(m,4H), 6.80(d,J=8.0Hz,2H), 6.8
8(d,J=4.4Hz,1H), 6.95(s,1H), 7.02(d,J=7.2Hz,1H),
7.16-7.20(m,2H), 7.23(s,1H), 9.51(s,1H).
【0695】製造例45 N'-(2-(3-アミノフェニル)エチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン
【0696】
【化128】
【0697】N'-(2-(3-(N-tert-ブトキシカルボニルア
ミノ)フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(1.80g,
実施例71)の塩化メチレン(18ml)溶液に室温下、トリ
フルオロ酢酸(18ml)を加え1時間攪拌した。反応液を
減圧下濃縮し、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、減圧下に溶媒を留去し乾燥すること
により、表題化合物(1.53g,収率:定量的)を白色固
体として得た。これ以上精製することなしに次の反応に
供した。
【0698】1H-NMR(CDCl3)δ:2.04-2.15(m,4H), 2.
33(s,3H), 2.44-2.84(m,6H), 2.90-2.92(m,2H), 3.73(b
s,2H), 6.53(d,J=6.8Hz,1H), 6.59(s,1H), 6.60(d,J=7.
6Hz,1H), 6.78(d,J=8.0Hz,1H), 6.95(s,1H), 7.00-7.08
(m,2H), 9.50(s,1H).
【0699】実施例72 N'-(2-(3-(2-ピラジンカルボニ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物72)
【0700】
【化129】
【0701】N'-(2-(3-アミノフェニル)エチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(0.082g,製造例45)及び2-ピラジン カル
ボン酸(0.029g)のピリジン(1.5ml)溶液に、室温下
塩化チオニル(0.019ml)を加えた。室温にて2時間攪
拌し、反応液に水と酢酸エチルを加えて分液した。有機
層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾別後、減圧下に
溶媒を留去し残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、クロロホルム-メタノール(2%)により溶出し、
表題化合物(0.051g,収率:48%)を白色固体として得
た。
【0702】Mass(FAB)m/z:458(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.15-2.26(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
69-2.78(m,4H), 2.87-2.94(m,4H), 6.78(d,J=8.0Hz,1
H), 6.99(s,1H), 7.04(t,J=6.0Hz,2H), 7.33(t,J=8.0H
z,1H), 7.60(d,J=7.6Hz,1H), 7.67(s,1H), 8.59(s,1H),
8.81(s,1H), 9.02(s,1H), 9.52(s,1H).
【0703】実施例73 N'-(2-(3-シンナモイルアミノ
フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物7
3)
【0704】
【化130】
【0705】実施例37と同様の方法にて表題化合物を収
率21%で白色固体として得た。
【0706】Mass(FAB)m/z:482(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.11-2.16(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
64-2.70(m,4H), 2.78-2.85(m,4H)、6.68(d,J=15.6Hz,1
H), 6.75(d,J=8.4Hz,1H), 6.96(m,3H), 7.02(d,J=8.0H
z,1H), 7.32-7.35(m,3H), 7.49-7.67(m,4H), 7.76(d,J=
15.6Hz,1H), 8.10(s,1H), 8.65(s,1H).
【0707】実施例74 N'-(2-(3-(4-メトキシカルボニ
ルベンゾイル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(本発明化合物74)
【0708】
【化131】
【0709】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率42%で白色固体として得た。
【0710】Mass(FAB)m/z:514(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.14(bs,4H), 2.31(s,3H), 2.72-
2.79(m,4H), 2.87-2.90(m,4H), 3.96(s,3H), 6.68(d,J=
8.0Hz,1H), 7.00(s,1H), 7.04(s,1H), 7.06(s,1H), 7.3
2(t,J=8.0Hz,1H), 7.49-7.55(m,2H), 7.65(s,1H), 7.96
(d,J=8.0Hz,2H), 7.97(s,1H), 8.16(d,J=8.0Hz,2H).
【0711】実施例75 N'-(2-(3-(4-カルボキシベンゾ
イル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本
発明化合物75)
【0712】
【化132】
【0713】N'-(2-(3-(4-メトキシカルボニルベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.06
1g)のメタノール(1.5ml)溶液に室温下、1N-水酸化ナ
トリウム水溶液(0.238ml)を加え80℃にて3時間攪拌
した。反応液に水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層
を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾別後溶媒を減圧下
留去し乾燥することにより表題化合物(0.048g,収率:
80%)を白色固体として得た。
【0714】Mass(FAB)m/z:500(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.91-1.94(m,2H), 2.03-2.07(m,
2H), 2.23(s,3H), 2.49(s,2H), 2.66(s,2H), 2.77-2.79
(m,2H), 2.87-2.90(m,2H), 6.77(d,J=7.6Hz,1H),7.02
(t,J=8.4Hz,2H), 7.11(s,1H), 7.27(t,J=7.6Hz,1H), 7.
61(d,J=6.8Hz,1H),7.70(s,1H), 8.05(s,4H), 10.08(s,1
H), 10.34(s,1H).
【0715】実施例76 N'-(2-(3-(4-ニトロベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物76)
【0716】
【化133】
【0717】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率40%で白色固体として得た。
【0718】Mass(FAB)m/z:501(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.89-1.93(m,2H), 2.00-2.07(m,2
H), 2.23(s,3H), 2.41-2.49(m,2H), 2.56-2.64(m,2H),
2.76-2.86(m,4H), 6.76(d,J=8.0Hz,1H), 7.03(d,J=8.0H
z,2H), 7.11(s,1H), 7.28(t,J=7.6Hz,1H), 7.61(d,J=8.
0Hz,1H), 7.68(s,1H), 8.18(d,J=6.8Hz,2H), 8.36(d,J=
6.8Hz,2H), 10.07(s,1H), 10.50(s,1H).
【0719】実施例77 N'-(2-(3-(4-アミノベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物77)
【0720】
【化134】
【0721】N'-(2-(3-(4-ニトロベンゾイル)アミノフ
ェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサ
ジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.039g)のメタノ
ール(1.5ml)溶液に10%パラジウム-炭素(0.075g)を
加え、1気圧の水素雰囲気下15時間振とうした。触媒を
濾別後、溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタ
ノール(10%)にて展開し表題化合物(0.008g,収率:
23%)を無色油状物として得た。
【0722】Mass(FAB)m/z:471(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.20(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
67-2.76(m,4H), 2.84-2.92(m,4H), 4.05(bs,2H), 6.69-
6.72(m,3H), 6.97-7.05(m,2H), 6.99(s,1H), 7.25-7.29
(m,1H), 7.48(d,J=7.6Hz,1H), 7.52(s,2H), 7.73(m,2
H), 7.82(s,1H), 8.22(s,1H).
【0723】実施例78 N'-(2-(3-(4-トリフルオロメチ
ルベンゾイル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(本発明化合物78)
【0724】
【化135】
【0725】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率51%で白色固体として得た。
【0726】Mass(FAB)m/z:524(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.13(m,2H), 2.26(s,3H), 2.
26-2.42(m,2H), 2.79-2.91(m,6H), 3.05-3.07(m,2H),
6.74(d,J=8.0Hz,1H), 6.94(s,1H), 7.00-7.03(m,2H),
7.28(d,J=8.4Hz,1H), 7.55(s,1H), 7.63-7.70(m,3H),
8.03(d,J=8.0Hz,2H),8.65(s,1H), 8.85(s,1H).
【0727】実施例79 N'-(2-(3-(3-トリフルオロメチ
ルベンゾイル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(本発明化合物79)
【0728】
【化136】
【0729】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率60%で白色固体として得た。
【0730】Mass(FAB)m/z:524(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.24(m,4H), 2.27(s,3H), 2.
58-2.69(m,4H), 2.78-2.85(m,4H), 6.73(d,J=8.0Hz,1
H), 6.94(s,1H), 7.00(d,J=8.0Hz,2H), 7.24-7.29(m,1
H), 7.53-7.59(m,3H), 7.74(d,J=8.0Hz,1H), 8.12(d,J=
7.6Hz,1H), 8.21(s,1H), 8.78(s,1H), 9.15(s,1H).
【0731】実施例80 N'-(2-(3-(3-ニトロベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物80)
【0732】
【化137】
【0733】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率46%で黄色固体として得た。
【0734】Mass(FAB)m/z:501(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.03-2.13(m,4H), 2.28(s,3H), 2.
55-2.70(m,4H), 2.75-2.85(m,4H), 6.72(d,J=8.0Hz,1
H), 6.94(s,1H), 7.01(d,J=8.0Hz,2H), 7.26-7.31(m,1
H), 7.59-7.66(m,3H), 8.30-8.34(m,2H), 8.72(s,1H),
8.79(s,1H), 8.84(s,1H).
【0735】実施例81 N'-(2-(3-(3-アミノベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物81)
【0736】
【化138】
【0737】実施例77と同様の方法にて表題化合物を収
率22%で無色油状物として得た。
【0738】Mass(FAB)m/z:471(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10-2.15(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
62-2.75(m,4H), 2.80-2.92(m,4H), 3.88(bs,2H), 6.60
(d,J=8.0Hz,1H), 6.81-6.84(m,1H), 6.97-7.03(m,3H),
7.19-7.30(m,4H), 7.50-7.55(m,2H), 8.06(s,1H), 8.71
(s,1H).
【0739】実施例82 N'-(2-(3-(2-ニトロベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物82)
【0740】
【化139】
【0741】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率63%で黄色固体として得た。
【0742】Mass(FAB)m/z:501(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.15(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
65-2.80(m,4H), 2.80-2.95(m,4H), 6.55(s,1H), 6.71-
6.74(m,2H), 6.97-7.10(m,3H), 7.30(t,J=8.0Hz,1H),
7.48-7.73(m,3H), 8.00(s,1H), 8.09(d,J=8.4Hz,1H),
8.53(s,1H).
【0743】実施例83 N'-(2-(3-(2-アミノベンゾイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物83)
【0744】
【化140】
【0745】実施例77と同様の方法にて表題化合物を収
率41%で無色油状物として得た。
【0746】Mass(FAB)m/z:471(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.08-2.20(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
65-2.80(m,4H), 2.80-2.95(m,4H), 5.50(bs,2H), 6.69-
6.79(m,3H), 6.97-7.01(m,3H), 7.20-7.34(m,2H), 7.40
-7.55(m,3H), 7.89(s,1H), 8.75(s,1H).
【0747】実施例84 N'-(2-(3-(ピリド-4-イルカル
ボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物84)
【0748】
【化141】
【0749】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率28%で白色固体として得た。
【0750】Mass(FAB)m/z:457(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.04-2.17(m,4H), 2.28(s,3H), 2.
60-2.71(m,4H), 2.80-2.84(m,4H), 6.73(d,J=8.0Hz,1
H), 6.95(s,1H), 7.02(d,J=8.0Hz,1H), 7.29(t,J=8.0H
z,1H), 7.54(s,1H), 7.61(d,J=7.2Hz,1H), 7.79(d,J=5.
6Hz,1H), 8.73-8.75(m,2H), 8.85(s,1H), 8.95(s,1H).
【0751】実施例85 N'-(2-(3-(ピリド-3-イルカル
ボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物85)
【0752】
【化142】
【0753】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率65%で白色固体として得た。
【0754】Mass(FAB)m/z:457(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.09-2.17(m,4H), 2.28(s,3H), 2.
58-2.73(m,4H), 2.81-2.83(m,4H), 6.74(d,J=8.0Hz,1
H), 6.95(s,1H), 7.01(d,J=7.6Hz,2H), 7.25-7.30(m,1
H), 7.39-7.42(m,1H), 7.56-7.59(m,2H), 8.26-8.28(m,
1H), 8.71-8.73(m,1H), 8.83(s,1H), 9.01(s,1H), 9.18
(d,J=2Hz,1H).
【0755】実施例86 N'-(2-(3-(ピリド-2-イルカル
ボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物86)
【0756】
【化143】
【0757】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率53%で白色固体として得た。
【0758】Mass(FAB)m/z:457(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.15-2.17(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
69-2.79(m,4H), 2.87-2.94(m,4H), 6.79(d,J=8.0Hz,1
H), 6.99-7.04(m,3H), 7.32(t,J=8.0Hz,1H), 7.47-7.50
(m,1H), 7.62-7.64(m,1H), 7.70(s,1H), 7.89-7.93(m,1
H), 8.31(d,J=8.0Hz,1H), 8.62-8.63(m,1H), 9.18(s,1
H), 10.02(s,1H).
【0759】実施例87 N'-(2-(3-(6-メチルピリド-2-
イルカルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オン(本発明化合物87)
【0760】
【化144】
【0761】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率73%で白色固体として得た。
【0762】Mass(ESI)m/z: 471(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.16(bs,4H), 2.30(s,3H), 2.64
(s,3H), 2.71-2.96(m,8H),6.79(d,J=7.6Hz,1H), 6.99-
7.04(m,3H), 7.30-7.33(m,2H), 7.64(d,J=8.4Hz,1H),
7.69(s,1H), 7.78(t,J=7.6Hz,1H), 8.11(d,J=7.6Hz,1
H), 9.19(s,1H), 10.07(s,1H).
【0763】実施例88 N'-(2-(3-(3-フェニルシンナモ
イル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本
発明化合物88)
【0764】
【化145】
【0765】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率78%で無色粉末として得た。
【0766】Mass(FAB)m/z:558(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.89-2.12(m,4H), 2.24(s,3H), 2.
42-2.93(m,8H), 6.77(d,J=7.8Hz,1H), 6.95(d,J=15.7H
z,1H), 6.98(s,1H), 7.04(d,J=7.8Hz,1H), 7.25(dd,J=
7.8,7.8Hz,1H), 7.37-7.77(m,12H), 7.90(s,1H), 10.06
(s,1H), 10.13(s,1H).
【0767】実施例89 N'-(2-(3-(3-(4-メチルフェニ
ル)シンナモイル)アミノフェニル)エチル)6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オン(本発明化合物89)
【0768】
【化146】
【0769】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率30%で無色固体として得た。
【0770】Mass(FAB)m/z:572(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.89-2.11(m,4H), 2.24(s,3H),
2.36(s,3H), 2.40-2.88(m,8H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H),
6.93(d,J=15.6Hz,1H), 6.96(d,J=7.4Hz,1H), 7.03(d,J=
8.0Hz,1H), 7.11(s,1H), 7.21-7.33(m,3H), 7.48-7.69
(m,8H), 7.87(s,1H), 10.07(s,1H), 10.13(s,1H).
【0771】実施例90 N'-(2-(3-(3-(ピリド-4-イル)
シンナモイル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(本発明化合物90)
【0772】
【化147】
【0773】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率54%で無色粉末として得た。
【0774】Mass(FAB)m/z:559(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.87-2.09(m,4H), 2.24(s,3H),
2.43-2.90(m,8H), 6.77(d,J=7.8Hz,1H), 6.92-7.29(m,5
H), 7.51-7.86(m,8H), 8.03(bs,1H), 8.66(bs,2H), 10.
07(s,1H), 10.15(s,1H).
【0775】実施例91 N'-(2-(3-(4-メチルシンナモイ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物91)
【0776】
【化148】
【0777】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率70%で無色固体として得た。
【0778】Mass(EI)m/z:495(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.30(s,3H), 2.38(s,3H), 6.65(d,
J=15.6Hz,1H), 6.76(d,J=8.1Hz,1H), 6.95-7.60(m,10
H), 7.70(d,J=15.6Hz,1H), 8.66(bs,1H), 8.89(bs,1H).
【0779】実施例92 N'-(2-(3-(N-ピバロイル)アミ
ノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物
92)
【0780】
【化149】
【0781】実施例35と同様の方法にて表題化合物を収
率85%で白色固体として得た。
【0782】Mass(FAB)m/z:436(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34(s,9H), 2.11-2.22(m,4H), 2.
30(s,3H), 2.69-2.77(m,4H), 2.81-2.86(m,2H), 2.90-
2.94(m,2H), 6.79(d,J=8.0Hz,1H), 6.96(d,J=8.0Hz,1
H), 6.97(s,1H), 7.02(d,J=6.0Hz,1H), 7.25(t,J=6.0H
z,1H), 7.38-7.40(m,1H), 7.48(s,2H), 9.13(s,1H).
【0783】実施例93 N'-(2-(3-(N-シクロヘキサンカ
ルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物93)
【0784】
【化150】
【0785】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率98%で白色固体として得た。
【0786】Mass(FAB)m/z:462(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.35(m,4H), 1.44-1.83(m,5
H), 1.93-1.98(m,2H), 2.09-2.13(m,2H), 2.18-2.28(m,
2H), 2.29(s,3H), 2.69-2.84(m,6H), 2.94-2.97(m,2H),
6.79(d,J=8.4Hz,1H), 6.91(d,J=7.6Hz,1H), 6.96(s,1
H), 7.02(d,J=8.4Hz,1H), 7.21(t,J=8.0Hz,1H), 7.27-
7.47(m,2H), 7.82(s,1H), 9.43(s,1H).
【0787】実施例94 N'-(2-(3-(3,3-ジメチルブチリ
ル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物94)
【0788】
【化151】
【0789】実施例35と同様の方法にて表題化合物を収
率97%で白色固体として得た。
【0790】Mass(FAB)m/z:450(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.11(s,9H), 2.10(m,6H), 2.29(s,
3H), 2.65-2.72(m,4H),2.79-2.83(m,2H), 2.89-2.91(m,
2H), 6.79(d,J=8.0Hz,1H), 6.94(d,J=7.6Hz,1H), 6.97
(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.20-7.24(m,1H), 7.42-
7.43(m,2H), 7.63(s,1H), 9.23(s,1H).
【0791】実施例95 N'-(2-(3-(シクロヘキシルアセ
チル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本
発明化合物95)
【0792】
【化152】
【0793】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率93%で白色固体として得た。
【0794】Mass(FAB)m/z:476(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.94-1.32(m,6H), 1.63-1.93(m,7
H), 2.09-2.25(m,4H), 2.29(s,3H), 2.67-2.82(m,6H),
2.91-2.94(m,2H), 6.80(d,J=8.0Hz,1H), 6.92(d,J=7.6H
z,1H), 6.96(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.23(t,J=8.
0Hz,1H), 7.44(s,1H), 7.47(d,J=8.0Hz,1H), 7.98(s,1
H), 9.40(s,1H).
【0795】実施例96 N'-(2-(3-(N-シクロヘキシリデ
ンアセチル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ
(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オ
ン(本発明化合物96)
【0796】
【化153】
【0797】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率41%で褐色アモルファスとして得た。
【0798】Mass(EI)m/z:473(M+).1 H-NMR(CDCl3)δ:2.31(s,3H), 5.75(bs,1H), 6.72
(d,J=7.8Hz,1H), 6.95-6.99(m,2H), 7.04(d,J=6.9Hz,1
H), 7.30-7.45(m,3H), 8.28(bs,1H).
【0799】実施例97 N'-(2-(3-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル-4-ピペリジルカルボニル)アミノフェニル)エ
チル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'
-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物97)
【0800】
【化154】
【0801】実施例2と同様の方法にて表題化合物を収
率48%で白色固体として得た。
【0802】Mass(FAB)m/z:563(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.47(s,9H), 1.70-1.80(m,2H), 1.
87-1.90(m,2H), 2.07-2.21(m,4H), 2.29(s,3H), 2.40-
2.47(m,1H), 2.68-2.83(m,10H), 2.89-2.92(m,2H), 6.7
7(d,J=8.0Hz,1H), 6.94(d,J=10.4Hz,1H), 6.95(s,1H),
7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.23(t,J=7.6Hz,1H), 7.43(s,1
H), 7.44(d,J=9.2Hz,1H), 7.88(s,1H), 8.89(s,1H).
【0803】実施例98 N'-(2-(3-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル-3-ピペリジルカルボニル)アミノフェニル)エ
チル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'
-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物98)
【0804】
【化155】
【0805】実施例2と同様の方法にて表題化合物を収
率75%で白色固体として得た。
【0806】Mass(FAB)m/z:563(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.47(s,9H), 1.62-1.72(m,2H), 1.
90-2.00(m,2H), 2.05-2.15(m,4H), 2.30(s,9H), 2.50-
2.60(m,1H), 2.60-2.75(m,4H), 2.75-2.90(m,4H),2.95-
3.15(m,1H), 3.20-3.35(m,1H), 3.70-3.85(m,1H), 4.00
-4.10(m,1H), 6.82(d,J=8.0Hz,1H), 6.94(d,J=7.2Hz,1
H), 6.97(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.22(t,J=8.0H
z,1H), 7.49(m,2H), 8.66(bs,1H), 9.33(s,1H).
【0807】実施例99 N'-(2-(3-(4-ピペリジルカルボ
ニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本
発明化合物99)
【0808】
【化156】
【0809】製造例45と同様の方法にて表題化合物を収
率57%で白色固体として得た。
【0810】Mass(FAB)m/z:463(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.71-1.81(m,2H), 1.91-1.94(m,2
H), 2.11-2.12(m,4H), 2.30(s,3H), 2.38-2.44(m,1H),
2.69-2.72(m,6H), 2.79-2.87(m,4H), 3.18-3.21(m,2H),
6.74(d,J=8.0Hz,1h), 6.94-6.97(m,2H), 7.04(d,J=8.0
Hz,1H), 7.23(t,J=7.6Hz,1H), 7.40(d,J=8.0Hz,1H), 7.
45(s,1H), 7.60(s,1H), 8.81(bs,1H).
【0811】実施例100 N'-(2-(3-(3-ピペリジルカル
ボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物100)
【0812】
【化157】
【0813】製造例45と同様の方法にて表題化合物を収
率98%で白色固体として得た。
【0814】Mass(FAB)m/z:463(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.74-1.79(m,2H), 2.04-2.19(m,6
H), 2.30(s,3H), 2.55-2.57(m,1H), 2.66-3.07(m,11H),
3.22-3.26(m,1H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.93(d,J=7.6
Hz,1H), 6.98(s,1H), 7.03(d,J=7.6Hz,1H), 7.23(t,J=
7.6Hz,1H), 7.43-7.46(m,2H), 9.07(bs,2H), 10.38(bs,
1H).
【0815】実施例101 N'-(2-(2-ベンズアミドフェニ
ル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン
-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物101)
【0816】
【化158】
【0817】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率53%で白色固体として得た。
【0818】Mass(FAB)m/z:456(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.64(bs,2H), 1.83-1.86(m,2H),
2.23(s,3H), 2.68-2.98(m,8H), 6.23(bs,1H), 6.68(d,J
=8.0Hz,1H), 6.95(d,J=8.0Hz,1H), 7.09-7.30(m,3H),
7.48-7.55(m,3H), 7.99-8.01(m,2H), 8.16(bs,1H), 9.1
2(s,1H), 10.07(bs,1H).
【0819】実施例102 N'-(2-(4-ベンズアミドフェニ
ル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン
-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物102)
【0820】
【化159】
【0821】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率76%で白色固体として得た。
【0822】Mass(FAB)m/z:456(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.91-2.09(m,4H), 2.25(s,3H), 2.
41-2.86(m,8H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H), 7.04(d,J=8.4Hz,
1H), 7.11(s,1H), 7.22(d,J=8.4Hz,2H), 7.50-7.60(m,2
H), 7.68(d,J=8.0Hz,2H), 7.94(d,J=8.8Hz,2H), 8.30
(s,1H), 10.07(s,1H), 10.17(s,1H).
【0823】実施例103 N'-(2-(5-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル)アミノ-2-メチルフェニル)エチル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物103)
【0824】
【化160】
【0825】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率26%で白色固体として得た。
【0826】Mass(ESI)m/z:466(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.52(s,9H), 2.15-2.16(m,4H), 2.
27(s,3H), 2.30(s,3H),2.62-2.84(m,6H), 2.91-2.94(m,
2H), 6.60(bs,1H), 6.79(d,J=8.0Hz,1H), 6.98(s,1H),
7.00-7.12(m,3H), 7.19(s,1H), 9.28(s,1H).
【0827】製造例46 N'-(2-(5-アミノ-2-メチルフェ
ニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
【0828】
【化161】
【0829】製造例45と同様の方法にて表題化合物を収
率78%で無色アモルファスとして得た。
【0830】Mass(ESI)m/z:366(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.15-2.17(m,4H), 2.22(s,3H), 2.
30(s,3H), 2.62-2.78(m,6H), 2.93-2.96(m,2H), 3.53(b
s,2H), 6.47-6.54(m,2H), 6.79(d,J=8.0Hz,1H),6.93(d,
J=8.4Hz,1H), 6.98(s,1H), 7.03(d,J=8.8Hz,1H), 9.35
(s,1H).
【0831】実施例104 N'-(2-(5-(ピリド-2-イルカル
ボニル)アミノ-2-メチルフェニル)エチル)-6-メチル-ス
ピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1
H)-オン(本発明化合物104)
【0832】
【化162】
【0833】実施例72と同様の方法にて表題化合物を収
率67%で白色固体として得た。
【0834】Mass(FAB)m/z: 471(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.18(bs,4H), 2.30(s,3H), 2.34
(s,3H), 2.69-2.76(m,4H),2.87-2.98(m,4H), 6.77(d,J=
8.4Hz,1H), 7.01(s,1H), 7.04(d,J=8.0Hz,1H), 7.17(d,
J=8.0Hz,1H), 7.46-7.49(m,1H), 7.56(m,1H), 7.61(m,1
H), 7.89-7.93(m,1H), 8.31(d,J=8.0Hz,1H), 8.62(m,1
H), 8.75(s,1H), 9.96(s,1H).
【0835】実施例105 N'-(2-(4-ベンズアミド-1,3-
ピリミジン-2-イル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発
明化合物105)
【0836】
【化163】
【0837】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率27%で得た。
【0838】Mass(FAB)m/z: 458(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.25(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
70-2.82(m,2H), 2.85-3.20(m,6H), 6.70(d,J=8.1Hz,1
H), 6.96(s,1H), 7.02(d,J=8.1Hz,1H), 7.53(t,J=7.8H
z,2H), 7.61(t,J=7.8Hz,1H), 7.95(d,J=7.8Hz,2H), 8.1
5(d,J=5.9Hz,1H), 8.28(s,1H), 8.61(d,J=5.9Hz,1H),
8.63(m,1H).
【0839】実施例106 N'-(2-(2-ベンズアミド-1,3-
チアゾル-4-イル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明
化合物106)
【0840】
【化164】
【0841】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率61%で無色アモルファスとして得た。
【0842】Mass(FAB)m/z: 463(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.20(m,4H), 2.28(s,3H), 2.
55-2.95(m,8H), 6.67(s,1H), 6.74(d,J=8.1Hz,1H), 6.9
5(s,1H), 7.02(d,J=8.1Hz,1H), 7.48(t,J=7.3Hz,2H),
7.56(t,J=7.3Hz,1H), 7.98(d,J=7.3Hz,2H), 9.27(s,1
H).
【0843】実施例107 N'-(2-(3-(3'-フェニルウレイ
ド)フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物107)
【0844】
【化165】
【0845】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率45%で白色固体として得た。
【0846】Mass(FAB)m/z: 471(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.05(m,4H), 2.26(s,3H), 2.50-
2.54(m,4H), 2.61-2.64(m,2H), 2.71-2.73(m,2H), 6.74
(d,J=8.0Hz,1H), 6.79(d,J=7.6Hz,1H), 6.92(s,1H), 6.
98(t,J=8.8Hz,1H), 7.06-7.35(m,8H), 7.85(s,1H), 7.9
5(s,1H), 8.88(s,1H).
【0847】実施例108 N'-(2-(3-(1-ピペリジノ)ア
ニリド)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキ
サジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物10
8)
【0848】
【化166】
【0849】1) N'-(2-(3-(N-フェノキシカルボニル)ア
ミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン N'-(2-(3-アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H
-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(0.05g,製造例45)のピリジン(1.0ml)溶液に室温
下、フェニルクロロホルメート(0.043ml)を加え1時
間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、
有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶
媒を減圧下留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム-メタノール(2
%)にて溶出し、 N'-(2-(3-(N-フェノキシカルボニル)
アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベン
ゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.125g,
収率:93%)を白色固体として得た。
【0850】Mass(ESI)m/z: 472(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05-2.13(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
65-2.72(m,4H), 2.81-2.89(m,4H), 6.75(d,J=8.0Hz,1
H), 6.94(s,1H), 6.95(d,=10.0Hz,1H), 7.01(d,J=8.0H
z,1H), 7.19-7.31(m,5H), 7.36-7.40(m,4H), 9.19(s,1
H).
【0851】2) 表題化合物 N'-(2-(3-(N-フェノキシカルボニル)アミノフェニル)エ
チル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'
-ピペリジン)-2(1H)-オン(0.104g)のテトラヒドロフ
ラン(2.0ml)溶液に室温下、ピペリジン(0.044ml)を
加え13時間攪拌した。更に60℃にて1時間攪拌した。空
冷後、反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層
を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別後、溶媒を減
圧下留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、クロロホルム-メタノール(3%)に
て溶出し、表題化合物(0.068g,収率:67%)を白色固
体として得た。
【0852】Mass(ESI)m/z: 463(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.63(m,6H), 2.13-2.14(m,4H), 2.
30(s,3H), 2.69-2.90(m,8H), 3.46-3.47(m,4H), 6.50
(s,1H), 6.76(d,J=8.4Hz,1H), 6.88(d,J=3.6Hz,1H), 6.
97(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H), 7.17-7.21(m,2H), 7.2
7(s,1H), 8.90(s,1H).
【0853】実施例109 N'-(2-(3'-(2-ピリジルウレイ
ド)フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物109)
【0854】
【化167】
【0855】実施例108と同様の方法にて表題化合物を
収率63%で白色固体として得た。
【0856】Mass(ESI)m/z:472(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.92-2.08(m,4H), 2.24(s,3H),
2.44-2.51(m,2H), 2.61-2.65(m,2H), 2.75-2.79(m,2H),
2.85-2.88(m,2H), 6.78(d,J=8.0Hz,1H), 6.91(d,J=7.6
Hz,1H), 6.97-7.09(m,2H), 7.21(t,J=8.0Hz,1H), 7.37-
7.40(m,2H), 7.48(d,J=8.4Hz,1H), 7.73(t,J=7.6Hz,1
H), 8.27-8.30(m,2H), 9.43(s,1H), 10.07(s,1H), 10.5
2(s,1H).
【0857】実施例110 N'-(2-(4-(3'-フェニルウレイ
ド)フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物110)
【0858】
【化168】
【0859】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率95%で白色固体として得た。
【0860】Mass(FAB)m/z:471(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.88-2.05(m,4H), 2.23(s,3H),
2.39-2.82(m,8H), 6.75(m,1H), 6.93(m,1H), 7.02(m,1
H), 7.08-7.14(m,3H), 7.25(m,2H), 7.34(m,2H),7.42
(d,J=7.6Hz,2H), 8.29(s,1H), 8.54(s,1H), 10.05(s,1
H).
【0861】実施例111 N'-(2-(2-(3'-フェニルウレイ
ド)フェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物111)
【0862】
【化169】
【0863】実施例69と同様の方法にて表題化合物を収
率56%で白色固体として得た。
【0864】Mass(FAB)m/z:471(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.04-2.10(m,2H), 2.24-2.32(m,2
H), 2.28(s,3H), 2.65-2.90(m,8H), 6.76(d,J=8.0Hz,1
H), 6.96-7.07(m,4H), 7.14-7.27(m,4H), 7.41-7.43(m,
2H), 7.68(s,1H), 7.69(s,1H), 9.17(bs,1H), 9.25(bs,
1H).
【0865】実施例112 N'-(2-(3-(N-メトキシカルボ
ニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1
-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本
発明化合物112)
【0866】
【化170】
【0867】N'-(2-(3-アミノフェニル)エチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(0.077g,製造例45)のピリジン(1ml)
溶液にメチル クロロホルメート(0.02ml)を室温下滴
下し4時間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加えて
分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾
別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタノ
ール(2%)にて溶出し、表題化合物(0.061g,収率:
68%)を白色固体として得た。
【0868】Mass(FAB)m/z:410(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.13-2.14(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
66-2.72(m,4H), 2.80-2.90(m,4H), 3.77(s,3H), 6.79
(d,J=8.0Hz,1H), 6.91-6.93(m,1H), 6.96(s,1H), 7.03
(m,2H), 7.22-7.28(m,3H), 9.26(s,1H).
【0869】実施例113 N'-(2-(3-(N-シクロヘキシル
オキシカルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物113)
【0870】
【化171】
【0871】シクロヘキサノール(0.033ml)のピリジ
ン(0.5ml)溶液に室温下トリホスゲン(0.032g)を加
え10分攪拌後、 N'-(2-(3-アミノフェニル)エチル)-6-
メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オン(0.1g,製造例45)のピリジン(1m
l)溶液を滴下し5時間攪拌した。反応液に水と酢酸エ
チルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホ
ルム-メタノール(2%)にて溶出し、表題化合物(0.0
73g,収率:53%)を白色固体として得た。
【0872】Mass(FAB)m/z:478(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24-1.57(m,6H), 1.73-1.76(m,2
H), 1.92-1.96(m,2H), 2.14-2.17(m,4H), 2.30(s,3H),
2.70-2.73(m,4H), 2.81-2.85(m,2H), 2.88-2.91(m,2H),
4.75-4.77(m,1H), 6.78(d,J=8.0Hz,1H), 6.90-6.92(m,
1H), 6.97(s,1H),7.02-7.05(m,2H), 7.22-7.23(m,2H),
7.27-7.30(m,1H), 9.15(s,1H).
【0873】実施例114 N'-(2-(3-(N-シクロペンチル
オキシカルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物114)
【0874】
【化172】
【0875】実施例113と同様の方法にて表題化合物を
収率95%で白色固体として得た。
【0876】Mass(ESI)m/z:464(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.59-1.66(m,2H), 1.71-1.78(m,4
H), 1.85-1.93(m,2H), 2.13-2.19(m,4H), 2.29(s,3H),
2.66-2.76(m,4H), 2.81-2.91(m,4H), 5.20-5.22(m,1H),
6.80(d,J=7.6Hz,1H), 6.89-6.91(m,2H), 6.96(s,1H),
7.01-7.04(m,1H),7.21-7.22(m,2H), 7.27-7.29(m,1H),
9.43(s,1H).
【0877】実施例115 N'-(2-(3-(N-ベンジルオキシ
カルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ
(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オ
ン(本発明化合物115)
【0878】
【化173】
【0879】ベンジル クロロホルメートを用い実施例1
13と同様の方法にて表題化合物を収率91%で白色固体と
して得た。
【0880】Mass(ESI)m/z:486(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.12-2.13(m,4H), 2.29(s,3H), 2.
65-2.71(m,4H), 2.79-2.89(m,4H), 5.20(s,2H), 6.75
(d,J=8.0Hz,1H), 6.91-7.03(m,4H), 7.21-7.40(m,8H),
9.13(s,1H).
【0881】実施例116 N'-(2-(3-(N-シクロヘキサン
メトキシカルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル
-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物116)
【0882】
【化174】
【0883】実施例113と同様の方法にて表題化合物を
収率62%で白色固体として得た。
【0884】Mass(ESI)m/z:492(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.95-1.05(m,2H), 1.15-1.31(m,3
H), 1.63-1.78(m,6H), 2.13-2.15(m,4H), 2.30(s,3H),
2.69-2.73(m,4H), 2.80-2.91(m,4H), 3.98(d,J=6.4Hz,2
H), 6.78(d,J=8.0Hz,2H), 6.91-6.92(m,1H), 6.96(s,1
H), 7.02-7.04(m,1H), 7.21-7.28(m,3H), 9.18(s,1H).
【0885】実施例117 N'-(2-(3-(N-テトラヒドロフ
ラン-3-オキシカルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-
メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オン(本発明化合物117)
【0886】
【化175】
【0887】実施例113と同様の方法にて表題化合物を
収率86%で白色固体として得た。
【0888】Mass(FAB)m/z:466(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.07-2.26(m,6H), 2.30(s,3H), 2.
67-2.92(m,8H), 3.85-3.99(m,4H), 5.36-5.38(m,1H),
6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.89(bs,1H), 6.93(d,J=6.8Hz,1
H), 6.97(s,1H), 7.03(d,J=7.6Hz,1H), 7.22-7.28(m,3
H), 8.95(s,1H).
【0889】実施例118 N'-(2-(3-(N-インダン-2-オキ
シカルボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピ
ロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-
オン(本発明化合物118)
【0890】
【化176】
【0891】実施例113と同様の方法にて表題化合物を
収率86%で白色固体として得た。
【0892】Mass(FAB)m/z:512(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.13(bs,4H), 2.30(s,3H), 2.70-
2.90(m,8H), 3.07-3.12(m,2H), 3.31-3.37(m,2H), 5.56
-5.60(m,1H), 6.72(bs,1H), 6.76(d,J=8.0Hz,1H),6.90
(d,J=7.2Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.03(d,J=6.0Hz,1H), 7.
15-7.26(m,7H), 8.98(s,1H).
【0893】実施例119 N'-(2-(5-(N-シクロペンチル
オキシカルボニル)アミノ-2-メチルフェニル)エチル)-6
-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリ
ジン)-2(1H)-オン(本発明化合物119)
【0894】
【化177】
【0895】実施例113と同様の方法にて表題化合物を
収率77%で白色固体として得た。
【0896】Mass(FAB)m/z:478(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.61-1.90(m,8H), 2.12(bs,4H),
2.28(s,3H), 2.30(s,3H),2.64-2.96(m,8H), 5.20(bs,1
H), 6.60(bs,1H), 6.77(d,J=8.0Hz,1H), 6.99(s,1H),
7.03-7.07(m,2H), 7.12-7.14(m,1H), 7.19(m,1H), 8.93
(s,1H).
【0897】実施例120 N'-(2-(3-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル)アミノフェニル)-2-メチルエチル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物120)
【0898】
【化178】
【0899】2-(3-(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ
フェニル)プロピル メタンスルホネートを用いて実施例
69と同様の方法にて表題化合物を収率19%で白色固体と
して得た。
【0900】Mass(ESI)m/z:466(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.27(d,J=6.8Hz,3H), 1.52(s,9H),
2.06(m,4H), 2.30(s,3H), 2.50-2.70(m,4H), 2.77-2.7
9(m,2H), 2.94-2.99(m,1H), 6.55(bs,1H), 6.72(d,J=8.
0Hz,1H), 6.90(d,J=6.8Hz,1H), 6.96(s,1H), 7.02(d,J=
8.0Hz,1H), 7.20-7.24(m,3H), 8.49(s,1H).
【0901】実施例121 N'-(2-(5-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル)アミノ-2-メトキシフェニル)エチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(本発明化合物121)
【0902】
【化179】
【0903】2-(5-(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ
-2-メトキシフェニル)エチル メタンスルホネートを用
いて実施例69と同様の方法にて表題化合物を収率53%で
白色固体として得た。
【0904】Mass(FAB)m/z:482(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.14(m,4H), 2.30(s,
3H), 2.64-2.73(m,4H),2.83-2.85(m,2H), 2.89-2.91(m,
2H), 3.79(s,3H), 6.42(bs,1H), 6.76(t,J=8.8Hz,2H),
6.98(s,1H), 7.03(d,J=8.4Hz,1H), 7.13-7.19(m,2H),
8.69(s,1H).
【0905】実施例122 N'-(4-(3―フェニルシンナモ
イル)アミノベンジル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合
物122)
【0906】
【化180】
【0907】3-(3-ビフェニル)-N-(4-ヒドロキシメチル
フェニル)アクリルアミド(0.165g)のN,N-ジメチルホ
ルムアミド(2ml)溶液に氷冷下、トリエチルアミン
(0.084ml)及びメタンスルホニルクロリド(0.039ml)
を加え1時間攪拌した。この反応液に6-メチルスピロ(4
H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
二トリフルオロ酢酸塩(0.173g)及びジイソプロピルエ
チルアミン(0.348ml)を加え70℃で29時間攪拌した。
空冷後、反応液に水と酢酸エチルを加えて分液し、有機
層を水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。濾別後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣
をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付しクロロホル
ム-メタノール(5%)にて展開し精製することにより
表題化合物(0.083g,収率:30%)を無色固体として得
た。
【0908】Mass(FAB)m/z:544(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.87-2.11(m,4H), 2.25(s,3H),
2.37-2.50(m,2H), 2.68-2.80(m,2H), 3.46-3.60(m,2H),
6.76(d,J=8.0Hz,1H), 6.94(d,J=15.9Hz,1H), 7.03(d,J
=8.0Hz,1H), 7.10(s,1H), 7.30(d,J=8.1Hz,2H), 7.38-
7.75(m,11H), 7.90(s,1H), 10.06(s,1H), 10.18(s,1H).
【0909】実施例123 N'-(2-(5-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル-N-メチル)アミノ-2-メトキシフェニル)エチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オン(本発明化合物123)
【0910】
【化181】
【0911】1) メトキシアニリン体 N'-(2-(5-(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ-2-メト
キシフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オンを用いて上記
製造例45と同様の方法にて、N'-(2-(5-アミノ-2-メトキ
シフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオ
キサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オンを収率85%で無
色油状物として得た。
【0912】Mass(ESI)m/z:382(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.13-2.26(m,4H), 2.30(s,3H), 2.
67-2.84(m,6H), 2.96-2.99(m,2H), 3.40(bs,2H), 3.77
(s,3H), 6.52-6.57(m,2H), 6.69(d,J=8.8Hz,1H),6.78
(d,J=8.0Hz,1H), 6.99(s,1H), 7.03(d,J=8.0Hz,1H),
9.22(s,1H).
【0913】2) N-メチルアニリン体 N'-(2-(5-アミノ-2-メトキシフェニル)エチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(0.061g)のメタノール(1ml)、塩化メ
チレン(1ml)溶液に、室温下ジメチル硫酸(0.013m
l)を加え18時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、更に水と酢酸エチルを加え分液
し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別
後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲル薄
層クロマトグラフィーに付し、クロロホルム-メタノー
ル(9%)にて展開し精製することにより、N'-(2-(5-
(N-メチル)アミノ-2-メトキシフェニル)エチル)-6-メチ
ル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)
-2(1H)-オン(0.013g,収率:21%)を無色油状物とし
て得た。
【0914】Mass(ESI)m/z:396(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.13-2.22(m,4H), 2.31(s,3H), 2.
79-2.86(m,6H), 2.81(s,3H), 2.97-3.00(m,2H), 3.77
(s,3H), 6.46-6.52(m,2H), 6.73-6.76(m,2H), 7.00(s,1
H), 7.04(d,J=8.0Hz,1H), 8.51(s,1H).
【0915】3) 表題化合物 N'-(2-(5-(N-メチル)アミノ-2-メトキシフェニル)エチ
ル)-6-メチル-スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-
ピペリジン)-2(1H)-オンを用いて上記製造例35と同様の
方法により表題化合物を収率90%で黄色固体として得
た。
【0916】Mass(FAB)m/z:496(M+H)+.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(s,9H), 2.17(m,4H), 2.31(s,
3H), 2.70(m,4H), 2.86(m,2H), 2.95(m,2H), 3.22(s,3
H), 3.82(s,3H), 6.73(d,J=8.0Hz,1H), 6.78(d,J=8.0
Hz,1H), 6.99-7.05(m,4H), 8.37(s,1H).
【0917】実施例124 N'-(2-(5-(N-tert-ブトキシカ
ルボニル)アミノ-2-クロロフェニル)エチル)-6-メチル-
スピロ(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2
(1H)-オン(本発明化合物124)
【0918】
【化182】
【0919】1) 2-(2-クロロ-5-ニトロ)フェニル酢酸 t
ert-ブチルエステル体 製造例37の1)と同じ方法にて、1-ジアゾ-2'-クロロ-5'-
ニトロアセトフェノン(収率:46%)を黄色固体として
得た(1H-NMR(CDCl3)δ:5.84(s,1H), 7.62(d,J=8.8
Hz,1H), 8.22-8.25(m,1H), 8.42(s,1H))。更に、安息
香酸銀(I)にて処理することにより2-(2-クロロ-5-ニト
ロ)フェニル酢酸 tert-ブチルエステル(収率:82%)
を白色固体として得た。
【0920】1H-NMR(CDCl3)δ:1.49(s,9H), 3.78(s,
2H), 7.56(d,J=8.8Hz,1H), 8.08-8.11(m,1H), 8.19(d,
J=2.4Hz,1H).
【0921】2) 2-(5-(N-tert-ブトキシカルボニル)ア
ミノ-2-メトキシフェニル)エチルアルコール体 2-(2-メトキシ-5-ニトロ)フェニル酢酸 tert-ブチルエ
ステル(0.97g)のエタノール(20ml)溶液に室温下、塩
化スズ(II)二水和物(2.42g)を加え35時間攪拌した。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウムを加え不溶物をセライ
トを用いて濾別し、溶媒に水とクロロホルムを加え分液
し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾別
後、溶媒を減圧下留去し得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、n-ヘキサン-酢酸エチル
(20%)溶出物として2-(5-アミノ-2-クロロ)フェニル
酢酸 tert-ブチルエステル(0.70g,収率:81%)を黄
色固体として得た(1H-NMR(CDCl3)δ:1.44(s,9H),
3.57(s,2H), 3.63(bs,2H), 6.51-6.54(m,1H), 6.60(d,J
=2.8Hz,1H), 7.12(d,J=8.8Hz,1H))。
【0922】フェニル酢酸 tert-ブチルエステル体を製
造例36の1)と同じ方法にて還元し2-((5-アミノ-2-クロ
ロ)フェニル)エチルアルコールを89%の収率で得た(1H
-NMR(CDCl3)δ:2.89-2.93(m,2H), 3.84-3.87(m,2H),
6.49-6.52(m,1H), 6.57(d,J=2.8Hz,1H), 7.11(d,J=
8.4Hz,1H))。
【0923】製造例35と同じ方法にて収率90%で2-(5-
(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ-2-クロロフェニ
ル)エチルアルコールを白色固体として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.96-2.99(m,2H), 3.
86-3.90(m,2H), 6.49(s,1H), 7.17-7.20(m,1H), 7.26
(d,J=8.4Hz,1H), 7.32(d,J=2.0Hz,1H).
【0924】3) 2-(5-(N-tert-ブトキシカルボニル)ア
ミノ-2-クロロフェニル)エチル メタンスルホネート体 製造例32の2)と同じ方法にて収率97%で表題化合物を白
色固体として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.51(s,9H), 2.92(s,3H), 3.14-3.
17(m,2H), 4.42-4.46(m,2H), 6.49(bs,1H), 7.20-7.23
(m,1H), 7.27(d,J=9.2Hz,1H), 7.35(d,J=1.6Hz,1H).
【0925】4) 表題化合物 2-(5-(N-tert-ブトキシカルボニル)アミノ-2-クロロフ
ェニル)エチル メタンスルホネートを用いて上記実施例
69と同様の方法にて表題化合物を収率12%で白色固体と
して得た。
【0926】Mass(FAB)m/z:486(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.47(s,9H), 1.90-1.94(m,2H),
2.01-2.04(m,2H), 2.25(s,3H), 2.46-2.56(m,4H), 2.82
(m,4H), 6.75-6.77(m,1H), 7.02-7.04(m,1H), 7.08(s,1
H), 7.26(bs,1H), 7.51(s,1H), 8.29(s,1H), 9.39(s,1
H), 10.06(s,1H).
【0927】実施例125 N'-(2-(3-(インドール-2-カル
ボニル)アミノフェニル)エチル)-6-メチル-スピロ(4H-
3,1-ベンゾオキサジン-4,4'-ピペリジン)-2(1H)-オン
(本発明化合物125)
【0928】
【化183】
【0929】インドール-2-カルボン酸を用いて、上記
実施例72と同様の方法にて表題化合物を収率63%で白色
固体として得た。
【0930】Mass(FAB)m/z:495(M+H)+.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.92-2.08(m,4H), 2.24(s,3H),
2.47(m,2H), 2.65(m,2H), 2.74-2.89(m,4H), 6.77(d,J
=7.6Hz,1H), 6.99-7.11(m,4H), 7.20-7.30(m,2H), 7.4
3-7.48(m,2H), 7.66-7.69(m,3H), 10.09(s,1H), 10.14
(s,1H), 11.71(s,1H).
【0931】試験例1(MCP-1受容体拮抗阻害作用) J. Biol. Chem., 270巻(11号),5786-5792頁,1995年
に記載の方法に従って、ローラーボトル中でMCP-1受容
体CCR2を発現させる293細胞を培養後、細胞を回収し
た。1000回転/分、4℃で5分間遠心後、上清を除きPB
S(-)を加えて細胞を洗浄した。この操作を3回行い、
ローラーボトル1本から回収される細胞あたり5mlのHE
PES緩衝液(50mM HEPES,pH7.4,1mM CaCl2,5mM MgC
l2)を加えて細胞を懸濁し、氷中に20分間静置した。そ
の後、低温実験室にて細胞破砕ボンベに細胞懸濁液を分
注し、マグネチックスターラーで攪拌しながら急激に窒
素圧負荷(nitrogen bomb処理:800psi,5分間)を行
った。処理後、1600rpm、4℃で5分間遠心し、その上
清を回収して、CCR2を発現させた293細胞の膜画分を得
た。膜画分は、1mlのエッペンドルフチューブに小分け
して、-80℃で保存した。
【0932】上記のCCR2膜画分(受容体数10fmol)、0.
1nM[125I]MCP-1、及び0.5mgのSPAビーズ(Wheat grem a
gglutinin Scintillation proximity assay beads:ア
マシャム・ファルマシア・バイオテク社製)を、種々の
濃度の被検化合物とともにHEPES緩衝液(50mM HEPES,p
H7.4,1mM CaCl2,5mM MgCl2,及び0.5%BSA)中で混
合し、最終的に全量が200μlとなるようにした。被検化
合物を溶解する際に使用したDMSOの最終濃度は、2.5%
になるようにした。上記の反応液を96穴マイクロプレー
ト(OptiPlate,パッカード社製)中、室温で2時間撹
拌した。反応終了後、プレートを1000回転/分で5分間
遠心(クボタ社製,8700)してSPAビーズを沈殿させた
後、受容体を介してSPAビーズに結合した[125I]標識リ
ガンドの放射活性を、トップカウント(パッカード社
製)を用いて測定した。非特異的結合は、20nMの非標識
MCP-1リガンド存在下で算出した。阻害率を下記の式で
算出し、MCP-1受容体に対する被検化合物のIC50値(50
%阻害濃度)として求め、その結果を表1に示す。IC50
=(被検化合物非存在下でのリガンド結合量−被検化合
物存在下でのリガンド結合量)÷(被検化合物非存在下
でのリガンド結合量−非特異的結合量)×100
【0933】
【表1】
【0934】
【発明の効果】本発明の新規ベンゾオキサジン誘導体
は、MCP-1の受容体に対する拮抗作用に優れ、動脈硬化
症、糸球体腎炎、腎硬化症、肺高血圧症、リウマチ、喘
息等の予防・治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/06 A61P 11/06 13/12 13/12 29/00 101 29/00 101 43/00 111 43/00 111 C07D 519/00 C07D 519/00 (72)発明者 立松 利章 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 牧野 智恵 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 落合 雄一 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 紀藤 圭治 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 金谷 直明 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 西田 健一 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 Fターム(参考) 4C072 AA04 AA06 BB02 BB06 CC02 CC11 EE06 FF07 GG07 HH01 HH02 HH05 HH06 HH07 MM10 UU01 4C086 AA01 AA02 AA03 CB22 MA01 MA04 NA14 ZA42 ZA45 ZA59 ZA81 ZB15 ZC20 ZC42

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示し、 Aは置換基を有してもよいフェニレン基又は置換基を有
    してもよい5若しくは6員の2価の複素環式基を示し、 R2は水素原子又は低級アルキル基を示し、 Zは置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有
    してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい低級ア
    ルケニル基、置換基を有してもよいアリールアルケニル
    基、置換基を有してもよいフェニル基、置換基を有して
    もよい縮合多環炭化水素基、置換基を有してもよい複素
    環式基、置換基を有してもよい縮合複素環式基、置換基
    を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよ
    いヘテロアリールアミノ基、置換基を有してもよいアル
    コキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、
    置換基を有してもよい縮合多環炭化水素オキシ基、置換
    基を有してもよい複素環オキシ基、又は置換基を有して
    もよいヘテロアリールアルキル基を示し、 nは1〜4の整数を示し、 a及びbは0又は1を示す。〕で表されるベンゾオキサ
    ジン誘導体、その塩又はそれらの溶媒和物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、nが2であり、a
    が1であり、bが1である請求項1記載の化合物、その
    塩又はそれらの溶媒和物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)において、nが2であり、a
    が0であり、bが1である請求項1記載の化合物、その
    塩又はそれらの溶媒和物。
  4. 【請求項4】 一般式(1)において、nが2であり、a
    が1であり、bが1であり、Zが置換基を有してもよい
    低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル
    基、置換基を有してもよいアリールアルケニル基、置換
    基を有してもよいフェニル基、置換基を有してもよい複
    素環式基、置換基を有してもよい縮合複素環式基、置換
    基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有しても
    よいヘテロアリールアミノ基、置換基を有してもよいア
    ルコキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ
    基、置換基を有してもよい縮合多環炭化水素オキシ基、
    又は置換基を有してもよい複素環オキシ基である請求項
    1記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)において、nが2であり、a
    が0であり、bが1であり、Zが置換基を有してもよい
    低級アルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、
    置換基を有してもよいアリールアルケニル基、置換基を
    有してもよいフェニル基、置換基を有してもよい縮合多
    環炭化水素基、置換基を有してもよい複素環式基、置換
    基を有してもよい縮合複素環式基、置換基を有してもよ
    いアリールアミノ基、置換基を有してもよいヘテロアリ
    ールアミノ基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置
    換基を有してもよい複素環オキシ基、又は置換基を有し
    てもよいヘテロアリールアルキル基である請求項1記載
    の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
  6. 【請求項6】 一般式(1)において、Zが置換基を有し
    てもよい3,4-ジヒドロナフチル基、置換基を有してもよ
    い5H-6,7-ジヒドロベンゾシクロヘプテニル基、又は2,3
    -ジヒドロ-1-ベンゾオキセピニル基である請求項1記載
    の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
  7. 【請求項7】 一般式(1)において、nが2であり、a
    が0であり、bが1であり、Zが置換基を有してもよい
    3,4-ジヒドロナフチル基、置換基を有してもよい5H-6,7
    -ジヒドロベンゾシクロヘプテニル基、又は2,3-ジヒド
    ロ-1-ベンゾオキセピニル基である請求項1記載の化合
    物、その塩又はそれらの溶媒和物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のベンゾ
    オキサジン誘導体、その塩又はそれらの溶媒和物を含有
    する医薬。
  9. 【請求項9】 動脈硬化症、糸球体腎炎、腎硬化症、肺
    高血圧症、リウマチ又は喘息の予防・治療剤である請求
    項8記載の医薬。
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